JP2018501918A - ガス送達装置 - Google Patents

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Abstract

患者の鼻孔に嵌合する略U字状鼻腔コンポーネント(3または103または203)を有するガス送達装置(1または101または201)は、鼻腔コンポーネント(3または103または203)から患者の頬をわたって患者の耳の上まで延びる管状誘導安定システム(8または108)と流体連通する。管状誘導安定システム(8または108)は、管状鼻腔コンポーネント(3または103または203)を患者の鼻孔に維持するために、ガス送達装置(1または101または201)の完全性を支持する目的で、管状誘導安定システム(8または108)の壁(33または120または220)内に埋め込まれる(あるいはその他の方法で挿入される)弾性ワイヤまたは弾性ストラップを有する。さらに、安定パッチ(17または18または118)が、患者の頬および/または耳の裏に管状誘導安定システム(8または108)を固定する。

Description

本願は、鼻カニューラを介して追加酸素またはその他のガスを患者に供給する装置に関する。
通常、2叉鼻カニューラは、患者の鼻を介して患者に酸素を送達するために使用される。最も一般的に使用される構成では、2叉ノーズピースがビニルチューブのループの中心に配置される。ノーズピースの叉は患者の鼻孔に挿入され、チューブは耳の後ろにしまい込まれた後、前に回されて顎の下まで延在する。スライド調節手段を利用して、顎の下でチューブを締め付けることができる。通常、2叉鼻カニューラ使用後、3日目または4日目には、カニューレの叉やチューブと接触する肌および皮下領域が炎症を起こす。5日目には、患者の大半が鼻の下と耳の周りの痛み、圧力、炎症を軽減するためにティッシュペーパーなどを使用し始める。こうした痛み、圧力、炎症は、チューブとカニューレの叉との継続的嵌合や、肌とチューブおよび/またはカニューレの叉間の湿気の蓄積などによって引き起こされる擦過および界面圧力が原因であることが多い。カニューレの叉を患者の鼻孔内に固定するために、スライド調節手段が強く引っ張られるほど、炎症が悪化し、肌の皮下層が影響を受ける。
よって、従来の2叉カニューレの使用は、患者にとって不快であるだけでなく、接触箇所で圧迫潰瘍を引き起こす可能性がある。経鼻胃またはレバインチューブも装備されるときに患者が快適であることは、患者にとっても患者の手当をする専門家にとっても重要性が増している。このような場合、鼻は相当混雑したアクセスルートとなっており、すべてのチューブを配置し適所に固定するのに接着テープが顔に貼付されることが多い。
追加酸素を必要とするときの不快感や肌の劣化し易さに加えて、患者は血中酸素の低下の結果として「浮動性不安」にも苦しむ場合がある。このような患者は、どこかが悪いと感じるが、問題を明確に特定できず、理路整然と考えられていないことがある。そして、上記患者は閉所恐怖感に囚われて、自身の症状に悪影響を及ぼすにもかかわらず鼻カニューラを取り外そうと試みることが多い。特に睡眠中、患者の頭が移動してカニューレが引っ張られることにより、チューブが外れたり、カニューレの叉が鼻からずれたりするのは珍しいことではない。さらに、鼻カニューラによる炎症や不快感が原因で、患者が装着に承諾しない、あるいは協力しないために、顔マスクまたはカテーテルなどのより高額でまたは侵襲的な酸素投与手段を使用することがユーザに必要となりかねない。
範囲を拡げると、追加酸素は、患者の家庭内などで主に外来患者に使用される。このような状況では、酸素送達装置の美容的外観が重要となることがあり、一般的に使用される2叉カニューレは目立ち、上述したように界面圧力が原因の炎症を起こす可能性がある。
2叉カニューレの使用による不快感、肌の劣化、美的課題に加えて、単叉鼻カニューラまたは片側鼻カテーテルを使用した方が、2叉鼻カニューラよりも多くの吸入酸素量を提供することが確認されている。
さらに、特定の従来技術のガス送達システムの設計は、患者に炎症および/または不快感をもたらしてきた。たとえば、1980年代中盤、医学界は、酸素チューブを安定させ、単叉カニューレの端部を患者の鼻孔内に固定する際にEKGパッチに頼っていた。EKGに有効に働く糊または接着剤を使用した場合、EKGパッチは酸素チューブを患者の顔の肌に固定するための安定パッチとして使用するには良好に機能しなかった。また、EKGパッチを長期間、ガス送達システムと共に使用すると、安定パッチを取り外す際、接着剤が患者の肌、特に幼児または高齢者の肌を剥がしてしまうリスクがあった。
従来技術のガス送達システムを使用する際、医療従事者は、ガス送達システムのプラスチック・チューブ・コンポーネントを患者の顔に固定するのに苦労する。プラスチックチューブは患者の肌の温度に適応した後、軟らかくなり完全性を失う。このことは、ガス送達システムが熱のある、特に101度〜103度などの高熱のある患者に使用されるときに大きな問題となる。いったんプラスチックチューブが完全性を失うと、カニューレの叉はチューブによって支えられなくなり、患者の鼻孔から外に脱落する。患者の肌の温度によってチューブの温度が上昇してもチューブの形状と完全性を維持する機構を含むガス送達システムが必要である。
したがって、患者の炎症および/または不快感を最小限に抑えつつ十分な量の酸素またはその他のガスを患者に供給し、従来技術の酸素鼻カニューラに関連する問題を克服しながら、患者に確実かつ最適に装着することができる単叉鼻カニューラを備えたガス送達装置、または単叉ガス送達装置が必要とされる。
米国特許第4,660,555号明細書 米国特許第4,685,456号明細書 米国特許第4,736,741号明細書 米国特許第4,742,824号明細書 米国特許第6,804,866号明細書 米国特許第6,807,966号明細書 国際公開第WO2005/014080号 米国特許第6,913,017号明細書 米国特許出願公開第2008/0223375号明細書 米国意匠特許第643,113号
本発明の代表的実施形態は、患者の肌の炎症および/または不快感を最小限に抑えながら、患者に十分な量の酸素またはその他のガスを供給しつつ、患者に確実に貼付することのできる単叉鼻カニューラを備えるガス送達装置を提供する。
本発明の代表的実施形態は、患者の右側または左側鼻孔に挿入されて、酸素またはその他のガスを患者に送達する単叉鼻カニューラを備えるガス送達装置を提供する。一代表的実施形態では、ガス送達装置は、管状壁に囲まれるガス通路を有する単一の管状カニューレの叉または単一の管状鼻腔コンポーネントを含み、単一の管状鼻腔コンポーネントの第1端は、患者の一方の鼻孔に挿入されるように構成される。単一の管状鼻腔コンポーネントの長手本体部は第1端と第2端との間を延在し、第2端は患者の鼻孔外に配置される。管状誘導安定システムは、管状壁で囲まれる長手ガス通路を有する長手管状導管と、鼻腔コンポーネントの第2端に連結され流体連通する第1端と、装着可能なガス供給チューブまたはガス拡張チューブに連結され流体連通する第2端とを含む。第1の安定パッチは、患者の顔の頬近傍に管状誘導安定システムを固定し、第2の安定パッチは、患者の耳の後ろの乳様突起の先端に管状誘導安定システムを固定する。屈曲可能または弾性の細ワイヤが管状誘導安定システムの管状壁内に配置され、この細弾性ワイヤは管状壁内を管状壁に沿って略軸方向に延在し、管状壁は管状誘導安定システムの第1端から約1インチ(25.4mm)下方の位置まで延び、そこで管状誘導安定システムが患者の耳の後ろに固定される。
別の実施形態では、管状誘導安定システムは、金属、複合材料、またはその他の適切な材料で作製され、管状壁に沿って管状壁内を略軸方向に延在する長手管状導管の管状壁内に配置される弾性ストラップを有することができる。弾性ワイヤまたは弾性ストラップの目的は、患者の体温によって加熱される結果、たるんでしまった管状誘導安定システムのプラスチック管状導管を支えることである。さらに、管状誘導安定システムは、管状鼻腔コンポーネントを患者の鼻孔に保持するために、ガス送達装置の完全性を保持する。管状誘導安定システムの代表的実施形態は、ガス送達装置が患者の顔をぐるっと囲み、患者の顔と頭に沿うように設計されて、装置と患者の肌との接触を最小限にとどめる。
患者の使用中、管状誘導安定システムの一代表的実施形態は、ガス送達装置の誘導、安定、歪みの解放、保持を実行し、患者の一方の鼻孔内で鼻腔コンポーネントを支持する。管状誘導安定システムの長手管状導管の壁内に埋め込まれた(あるいはそれ以外の方法で挿入された)弾性ワイヤまたは弾性ストラップは、患者の肌、鼻分泌物、湿気、酸素から隔離されて、患者への害あるいはワイヤまたはストラップの損傷または腐食を防止する。単一の管状鼻腔コンポーネントと管状誘導安定システムは、医療グレードのプラスチック材料、シリコンまたはポリ塩化ビニル(PVC)、ビニルポリマー、シリコーンポリマー、ウレタン、またはLatexやDEHPを含まないその他の医療グレードの弾性プラスチックから作製することができる。
別の代表的実施形態では、管状鼻腔コンポーネントは弾性とすることができ、軟質、可撓、屈曲可能、または形状記憶材料から成り、ガス送達装置の患者への最初の配置またはその後の調節中に手動で構成されたときの鼻腔コンポーネント形状を保持することによって、臨床使用時に管状鼻腔コンポーネントを患者の鼻孔内で保持することができる。
別の代表的実施形態では、管状鼻腔コンポーネントは、患者の鼻孔路の一方に嵌合するように形成することができ、患者の鼻孔寸法に基づき、軟質で丸みのある表面を提供するような寸法と形状を有して、鼻腔コンポーネントが鼻腔に挿入されたときの膜炎症を防止する。たとえば、管状鼻腔コンポーネントは、患者の鼻孔に挿入される第1端を有し、第1端は漏斗またはトランペット様の形状または外形を有し、患者の鼻孔内に確実に適合して,患者へのガスの流れを増進させる。一代表的実施形態では、患者の鼻孔に挿入される鼻腔コンポーネントの第1端の開口部の幅および直径(または断面積)は、長手本体の中央部の幅および直径(または断面積)、さらには鼻腔コンポーネントの第2端の幅および直径(または断面積)よりも大きくすることができる。管状鼻腔コンポーネントの第1端の開口部の漏斗形状(円錐台形状)またはトランペット形状(フレア形状)は拡散流路を形成して、単独の狭い流路とは異なり、酸素またはその他のガスが鼻腔内へ分散されて四方八方に流れるように、第1端を通る拡散ガス流を増進させる。ガスの鼻孔内への拡散流路のおかげで、炎症や鼻孔内部の乾燥とひび割れが低減される。さらに、管状鼻腔コンポーネントの開口部の漏斗形状またはトランペット形状は、鼻孔から大気中へのガスの逆流または漏れのリスクを防止する、あるいは少なくとも抑制または低減することで、患者の次の呼吸に利用される鼻腔内蓄積ガスの量を増加させ得る。
別の代表的実施形態では、ガス送達装置は、患者の鼻孔に嵌合するように構成される第1端と、第2端と、長軸を有する第1の管状部と、屈曲部と、長軸を有する第2の管状部とを有する単U字状鼻腔コンポーネントを含み、第1の管状部は第1端から離れて屈曲部に向かうように延在し、第2の管状部は屈曲部から第2端まで延在する。第1の管状部の長軸と第2の管状部の長軸との間の角度は約70度(70°)±10度(10°)である。もしくは、鼻腔コンポーネント内の第1の管状部の長軸と第2の管状部の長軸との間の角度は約0度(0°)〜約180度(180°)とすることができる。
別の実施形態では、ガス送達装置は、患者の鼻孔から下方に延在し、患者の鼻孔の外面を巡って、患者の目に向かって上方へ延びるように構成される略U字状部を含む。管状誘導安定システムは、略U字状部から、患者の頬をわたって患者の耳の上まで延在するように構成される。略U字状部は、管状鼻腔コンポーネントと一体的に形成される、あるいは管状鼻腔コンポーネント内に成形されてその一部を成し、上述したように管状鼻腔コンポーネントと流体連通することができる。もしくは、略U字状部は、管状誘導安定システム内に一体的に形成されてその一部を成してもよい。本明細書で使用されるとき、「U字状」という文言は、「U」または「J」または「V」の形状に曲げられる、形成される、あるいは成形される鼻腔コンポーネント、管状誘導安定システム、または鼻腔コンポーネントまたは管状誘導安定システムの任意の部分の相対的形状を指す。
別の代表的実施形態では、ガス送達装置は、ガス通路と、ガス通路を囲む管状壁と、患者のいずれかの鼻孔に挿入されるように構成される第1端と、第1端と第2端との間の長手本体部とを有する管状鼻腔コンポーネントを含む。第2端は患者の鼻孔外に配置され、弾性または屈曲可能ワイヤが管状壁の少なくとも一部に埋め込まれ、管状壁の少なくとも一部に沿って略軸方向に延在することができる。
管状鼻腔コンポーネントは、特定の形状に屈曲させて、屈曲形状を保持することができる。もしくは、管状鼻腔コンポーネントは、屈曲後、元の形状に戻ることができる。
管状鼻腔コンポーネントは略70±10度(70±10°)の屈曲部を有することができ、管状鼻腔コンポーネントは、患者の鼻孔から下方に延在し、患者の鼻孔の外面を巡って、患者の目に向かって上方に延びるように構成される。
もしくは、ガス送達装置は、管状誘導安定システムと連結し流体連通する比較的直線状の管状鼻腔コンポーネントを有することができ、患者に使用される際、管状誘導安定システムは管状鼻腔コンポーネントから下方に延在し、患者の目に向かって上方に屈曲し、患者の頬をわたって患者の耳の上方に延びる。略70度±10度(70±10°)の屈曲を有するU字状屈曲部が管状誘導安定システム内に形成される。この屈曲部は、ガス流を低減または抑制するおそれのあるガス送達装置の管状誘導安定システムのねじれやひだの形成を防止するとともに、患者の顔における管状鼻腔コンポーネントおよび管状誘導安定システムの支持と配置を強化する。
さらに別の代表的実施形態では、患者に装着されたときに、弾性チューブの副次的コイル部が、管状誘導安定システムから患者の肩まで下方に延在することができる。チューブのコイル部により、患者は鼻孔内の管状鼻腔コンポーネントの配置に影響を及ぼさずに(たとえば、管状鼻腔コンポーネントを外さずに)頭を動かすことができる。
別の代表的実施形態では、患者に装着された弾性チューブが管状誘導安定システムから下方に延在し、そこで管状誘導安定システムが患者の一方の側で乳様突起の先端に固定される。その後、弾性チューブは患者の首の裏を回って患者の反対側の肩まで延び、チューブに配置されたクリップによって患者の衣服に結び付けられて、装置の歪みをさらに解消する。最後に、弾性チューブは、酸素または別のガスを供給する供給源まで延在する。クリップは、患者の衣服への配置および装着を最適化するように位置決めされ、チューブに沿って移動させることができる。クリップは、ガス供給チューブの重量または患者の移動によってガス送達装置が動き、あるいは引っ張られることで、鼻腔コンポーネントが患者の鼻孔から外れ、患者の炎症および/または不快感を引き起こすことを防止するために使用される。
本発明のさらに別の実施形態では、ガス送達装置は、患者に装着されたときに管状誘導安定システムを患者の頬にさらに固定するクリップまたはフラップを有する略面状の半剛体安定パッチを含む。クリップまたはフラップは、面状安定パッチの上面に配置される半剛体の略C字状クリップであってもよい。C字状クリップは、弾性チューブを介したガス送達を拘束することなく、管状誘導安定システムの弾性チューブを受け入れるように開放され、弾性チューブを保持するように閉鎖される寸法と構造を有する。略面状安定パッチは、患者の頬に装着されるために患者にとって安全な接着剤が後面に貼付される。パッチが患者の頬に固定された後、管状誘導安定システムはC字状クリップに圧入し、適所に保持することができる。略面状の半剛体安定パッチは、他の寸法、形状、および接着剤やマジックテープ(登録商法)式ファスナーなど、管状誘導安定システムを頬に保持する手段をさらに有することができる。
別の代表的実施形態では、ガス送達装置は、弾性の通気性のある非刺激性材料から成る弾性安定パッチを含む。弾性安定パッチは、チューブ固定領域によって分離および接続される2つのパッチ部分でバーベル形状を成すことができる。弾性安定パッチは、パッチ部の片側に貼付される接着剤によって、患者の頬および/または患者の耳の後ろの肌に配置および固定することができる。患者に装着されたとき、このバーベル形状の弾性安定パッチは、安定パッチのチューブ固定領域に沿って垂直に管状誘導安定システムを配置し、管状誘導安定システム上で安定パッチを折り畳んで接着剤で第1のパッチ部を第2のパッチ部と係合させ、パッチ部の露出側の接着剤で安定パッチを肌に接着させることによって、管状誘導安定システムを患者の顔および耳の裏に固定する。弾性安定パッチは好ましくは通気性を有し、肌の健康および流体と熱を逃すための小孔を備える。もしくは、パッチは水ベースの接着剤を使用することができる。
パッチは直径が約1インチ(25.4mm)であり、医療グレード接着剤を覆う剥離ライナーを接着側に有し、パッチを保護して、パッチの有効期間を延長することができる。接着側は患者の肌に当てることができ、肌に大きな炎症を起こさせずに、治療期間(たとえば、最大7日間)チューブを保持する。医療グレードのパッチは適時変更することができる。使用される医療グレード接着剤は、安定パッチが患者の顔から剥がされるときに肌に損傷を及ぼさない。医療グレード接着剤は、貼付期間に適した、患者の肌に付着する自己粘着式接着剤である。医療グレード接着剤の組成は、ポリマー、医療グレード溶剤、および/または水ベースの被覆システムを含むことができる。
別の代表的実施形態では、ガス送達装置は弾性で通気性を有する非刺激性の材料で作製される一体型弾性安定パッチを含み、患者にとって優しい接着剤がパッチの片側に貼付される。弾性安定パッチは好ましくは通気性を有し、肌の健康および流体と熱を逃すための小孔を備える。一体型弾性安定パッチは直径を約1インチ(25.4mm)とし、接着側に医療接着剤または糊を貼付したはぎ取り式保護カバーを有することができる。管状誘導安定システムを、患者の頬骨の先端と、髪とほとんど皮脂が存在しない乳様突起の先端近傍の患者の耳の下とに固定するために、弾性安定パッチが使用される。たとえば、安定パッチの接着側からはぎ取り式保護カバーを取り除いた後、まず医療従事者は、本明細書に記載するように頬骨の先端に管状誘導安定システムをまず配置し、次に、頬骨の先端の誘導安定システムの部分をパッチの接着側で覆い、露出したパッチの残りを患者の肌にしっかりと押し当てる。
別の代表的実施形態では、ガス送達装置は、管状誘導安定システムを固定する、すなわち、安定パッチにより頬骨の先端で管状誘導安定システムを固定すること、安定パッチにより乳様突起の先端(髪がない患者の耳の下部の裏)で管状誘導安定システムを固定すること、乳様突起の先端に固定された管状誘導安定システムの反対側の肩で管状誘導安定システムを患者の衣服にクリップで留めることによって、3箇所で安定的に固定される。
本発明の別の代表的実施形態では、ガス送達システムは、ガス送達システムを酸素またはガス供給源に連結するアダプタを含む。雄アダプタと雌アダプタの具体的な寸法を確定する雄コネクタと雌コネクタの国際的な仕様が存在する。ガス送達システムは末端部にアダプタの雄側を含むことができ、この雄側が、ガス供給チューブまたはガス供給源まで達する壁搭載アダプタに配置される雌アダプタと係合する。
ガス送達システムの設計により、いずれの鼻孔にも使用できるため、医療グレードのプラスチック材料と人間の肌および鼻腔内との接触による肌の炎症が低減される。
誘導安定システムは、ガス送達装置の組立または調節中、誘導安定システムと、対応する外側または内側溝またはスロットを有する鼻腔コンポーネントとを適切に位置合わせするための内側または外側キーを有することができる。誘導安定システムと鼻腔コンポーネントとの間の接続部のおかげで、臨床期間全体を通じて、装置を簡便に使用し、適切に配置することができる。
本発明の一実施形態では、誘導安定システムと鼻腔コンポーネントとの間に接続部を形成する際、管状誘導安定システムの端部が接続部の雌部として作用し、鼻腔コンポーネントの対応する端部が接続部の雄部として作用する。もしくは、誘導安定システムと鼻腔コンポーネントとの間に接続部を形成する際、管状誘導安定システムの端部が接続部の雄部として作用し、鼻腔コンポーネントの対応する端部が接続部の雌部として作用する。
ガス送達装置を使用して、酸素および亜酸化窒素またはその他の麻酔などのその他のガスを患者に供給することができる。酸素を供給するためにガス送達装置を使用するとき、鼻腔コンポーネントで鼻孔を完全には遮断せず、部分的に閉塞させることが望ましい。しかしながら、麻酔を供給するためにガス送達装置を使用するときは、鼻腔コンポーネントで鼻孔を完全に遮断して、完全に閉塞させることが望ましい。
本発明の上記およびその他の目的、特徴、利点は、本発明の例示の実施形態を示し説明した図面と併せて以下の詳細な説明を読むことによって、当業者にはさらに容易に自明となるであろう。
以下の詳細な説明では添付図面を参照する。
患者が装着した本発明のガス送達装置の前面図。 患者が装着した本発明のガス送達装置の後面図。 非弾性材料から成る本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの側面図。 弾性、成形可能、または形状記憶材料から成る本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの側面図。 本発明の半剛体安定パッチの前面図。 本発明の半剛体安定パッチの側面図。 本発明の弾性安定パッチの開放図。 本発明の弾性安定パッチの閉鎖図。 可撓材料から成るカニューレ先端を装着した、本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの側面図。 本発明の管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 本発明の管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 本発明の管状誘導安定システムの第1の部分の斜視図であり、屈曲可能ワイヤを埋め込むことができるチューブ壁を示す斜視図。 患者が装着した本発明のガス送達装置の前面図。 本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 内側リブを備える本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 外側リブおよび外側把持部材を備える本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 外側溝を備える本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの断面図。 外側リブおよび外側把持部材を備える本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの断面図。 内側溝を備える本発明のU字状管状鼻腔コンポーネントの斜視図。 本発明の管状誘導安定システムの第1の部分の斜視図であり、管状壁内を長手方向に延在する内側リブを示す斜視図。 本発明の管状誘導安定システムの断面図であり、管状壁内の内側キーおよび弾性金属バンドを示す断面図。 本発明の管状誘導安定システムの断面図であり、管状壁内の内側キーおよび弾性ワイヤを示す断面図。 本発明の管状誘導安定システムの断面図であり、管状壁内の外側キーおよび弾性ワイヤを示す断面図。 本発明のトランペット形状の管状鼻腔コンポーネントの実施形態の側面図であり、ユーザの鼻腔に嵌合する端部で外方に広がった開口部を示す側面図。
図1および図2はそれぞれ、患者2が装着する本発明の単叉ガス送達装置1の一実施形態の前面図と後面図である。ガス送達装置1は単略U字状鼻腔コンポーネント3を備え、該コンポーネントは非弾性でも、弾性でもよく、患者のいずれかの鼻孔2に挿入して酸素またはその他のガスを患者に送達することができる。略U字状鼻腔コンポーネント3は好ましくは、成形可能または形状記憶材料から成る。
一実施形態では、鼻腔コンポーネント3は管状である。本明細書でさらに説明するように、略U字状鼻腔コンポーネント3は、管状壁20の少なくとも一部に埋め込まれる屈曲可能または弾性ワイヤ19を有することができ、ワイヤ19は管状壁20に沿って略軸方向に延在する。鼻腔コンポーネントのワイヤ19(と後述するように管状誘導安定システム)の使用で、より軟らかく柔軟であり、したがって、より快適で患者への刺激の少ない材料を使用することができる。このような材料はビニルポリマーまたはシリコーンポリマーを含むことができる。
略U字状鼻腔コンポーネント3は、患者の鼻孔に嵌合する第1端4と、患者の鼻孔から下方に進み、患者の鼻孔の外面を巡って患者の目に向かって上方に延在する第2端6とを有する。略U字状鼻腔コンポーネント3は、管状誘導安定システムとも称される、弾性の、好ましくは成形可能または屈曲可能なチューブ8に装着される。次いで、管状誘導安定システム8は、鼻腔コンポーネント3の第2端6から上方に患者の目または耳に向かって延在する。略U字状鼻腔コンポーネント3は、鼻孔に嵌合されて、酸素またはその他のガスを患者に送達する第1端4を有する。
U字状鼻腔コンポーネント3の第2端6は、略90度の屈曲部5をさらに備えることができる。この屈曲部5は、好ましくは略U字状鼻腔コンポーネント3の残りと同じ材料から成り、酸素またはその他のガス流を低減または抑制させるおそれのあるねじれを防止し、患者の鼻孔内への鼻腔コンポーネントの配置と患者の顔への管状誘導安定システムの配置を改良する。略U字状鼻腔コンポーネントの第2端6は、鼻腔コンポーネント3の連結部7で管状誘導安定システム8の第1の部分に接合される。
好適な実施形態では、好ましくは弾性、成形可能または屈曲可能チューブであり、自身の長手管状導管の壁33に屈曲可能ワイヤ32(図示せず)を埋め込むことのできる管状誘導安定システム8の第1の部分は、U字状鼻腔コンポーネントの第2端6から患者の頬をわたって(後述するように、管状誘導安定システムは安定パッチによって固定される)、顔の側面を巡り患者の耳に向かって延在する。管状誘導安定システム8の第1の部分は、患者の耳の輪郭に沿い、患者の耳の後ろの頭皮に接し、乳様突起先端までわずかに内方に屈曲する(後述するように、管状誘導安定システムは安定パッチによって固定される)。この構造により、管状誘導安定システム8を耳のわずか上に配置し装着することによって、耳の後ろの界面圧力と摩擦を防止して、患者は管状誘導安定システムに邪魔されずに眼鏡を着用することができる。
もしくは、管状誘導安定システム8の第1の部分は、連結部9で管状誘導安定システム10の第2の部分に接合することができる。管状誘導安定システム10の第2の部分は、耳の上と後ろまで延在し、弾性、成形可能、または屈曲可能であるために、耳の輪郭に沿い、わずかに内方に屈曲して患者の耳の後ろの頭皮に接し、チューブを適所に配置することができる。この管状誘導安定システム10の第2の部分の構造では、チューブを耳のわずか上に装着させることによって、耳の後ろの界面圧力と摩擦を防止して、患者はチューブに邪魔されずに眼鏡を着用することができる。管状誘導安定システム10の第2の部分は、連結部11で管状誘導安定システム12の第3の部分に固定される。管状誘導安定システム12の第3の部分は好ましくは、コイル弾性チューブから成り、患者が鼻孔内のU字状鼻腔コンポーネント3の配置に影響を及ぼさずに頭を動かすことができる。管状誘導安定システム12の第3の部分は、連結部13で管状誘導安定システム14の第4の部分に接合される。管状誘導安定システム14の第4の部分はガス供給源まで直接延在し、好ましくは患者の首の後ろに垂れ下がり、鼻腔コンポーネント3を挿入した患者の鼻孔の反対側の肩をわたってガス供給源に至る。クリップ15がチューブ14の第4の部分を患者の衣服に装着するために使用され、管状誘導安定システムを患者にさらに安定的に固定し、鼻孔内に鼻腔コンポーネント3を固定する。管状誘導安定システム14の第4の部分は、コネクタ16でガス供給源に装着される。図1に示すように、患者の顔の半剛体安定パッチ17は、患者の頬に管状誘導安定システム8をさらに確実に固定する。該パッチについては、より詳細に後述する。もしくは、管状誘導安定システム8を患者の頬に固定するために弾性安定パッチ18を使用することもできる。
別の実施形態では、管状誘導安定システム8の第1の部分は、U字状鼻腔コンポーネントの第2端6から患者の頬(後述するように、管状誘導安定システムは安定パッチによって固定される)を横断して、顔の側面を回り耳の上に向かって延在する。管状誘導安定システム8の第1の部分は患者の耳に沿い、わずかに内方に屈曲して患者の耳の後ろの頭皮に接し、乳様突起の先端(後述するように、管状誘導安定システムが安定パッチによってさらに固定される)で、ガス供給チューブに接合させることができる。
別の好適な実施形態では、略U字状鼻腔コンポーネント3は管状であり、鼻腔コンポーネント壁20の少なくとも一部に埋め込まれ、鼻腔コンポーネント壁20に沿って略軸方向に延在する屈曲可能ワイヤ19と、患者の鼻孔に嵌合する第1端4と、鼻孔の外部の第2端6とを含む。鼻腔コンポーネント3の第2端6は、患者の鼻孔から患者の鼻孔の外面を巡り、患者の目に向かって上方に略90度の屈曲部5まで延在し、患者の頬をわたって顔の側面を通り、患者の耳の上に至る。別の実施形態では、患者の頬近傍の独立した管状誘導安定システム8とは連結せず、患者の炎症源を排除する。
図2は、患者が装着した本発明のガス送達装置の後面図であり、弾性安定パッチ18が患者の耳の後ろに接着されている。この弾性安定パッチ18は耳にかけて配置されるチューブをさらに固定し、耳近傍でのチューブの移動を軽減して、肌に接するチューブの界面圧力と摩擦を低減する機能を果たす。
図3は、上述の説明と併せて見ると自明となる、非弾性チューブで構成される本発明のU字状鼻腔コンポーネント3の側面図である。一代表的実施形態では、鼻腔コンポーネント3は、弾性であって成形可能または形状記憶材料から成るチューブである。
鼻腔コンポーネント3は、患者の鼻孔に嵌合するように構成される第1端34と、患者の鼻孔から下方に延在して、患者の鼻孔の外面を巡り、患者の目に向かって上方に延びる略U字状部36を含む第2端35とを有する。鼻腔コンポーネント壁20はガス通路37を包囲する。図3に示すように、屈曲部5は第2端35で略90度である。チューブの第1の部分(図示せず)につながるU字状鼻腔コンポーネント3の連結部7の位置も示される。鼻腔コンポーネントの長は、第1端34から連結部7の位置まで延在する。
図4は、本発明の略U字状鼻腔コンポーネント3の側面図である。鼻腔コンポーネント3は、成形可能または形状記憶材料から成る弾性チューブである。鼻腔コンポーネント3は、患者の鼻孔に嵌合されるように構成される第1端34と、患者の鼻孔から下方に延在し、患者の鼻孔の外面を回り、患者の目に向かって上方に延びる略U字状部36を有する第2端35とを備える。鼻腔コンポーネント壁20はガス通路37を包囲する。図4は、第2端35の略90度の屈曲部5を示す。U字状鼻腔コンポーネント3と管状誘導安定システム(図示せず)との連結部7の位置も示される。鼻腔コンポーネントの長は第1端34から連結部7の位置まで延在する。ここで図示するように、壁20またはU字状鼻腔コンポーネント3の壁20近傍には弾性または屈曲可能ワイヤ19が埋め込まれている。ワイヤ19は、鼻腔コンポーネント3の管状壁20に沿って略軸方向に延在する。通常、ワイヤ19の長は鼻腔コンポーネント3の長よりも短いため、ワイヤが患者の鼻孔に突出せず、患者に害を及ぼすことがない。
一実施形態では、略U字状鼻腔コンポーネント3は屈曲されたときの形状を保持し、別の実施形態では、略U字状鼻腔コンポーネント3は屈曲後、元の形状に戻る。鼻腔コンポーネント3の弾性、成形可能、または形状記憶チューブを形成するために使用される材料は、埋め込まれた弾性ワイヤ19の補助なしで、屈曲時に自身の形状を保持する半剛体プラスチック、ポリウレタン、エラストマまたはその他の材料とすることができる。このようなチューブは、患者の耳に適合するチューブ10の部分に貼付することもできる。
図5および図6はそれぞれ、略面状の半剛体安定パッチ17の前面図および側面図である。略面状、半剛体安定パッチ17は、図1に示すように、安定パッチ17の上面22に配置される半剛体略C字状クリップ21と、安全パッチ17を患者の頬に装着するために後面24に貼付される、患者にとって安全な接着剤23とを備える。チューブ8の第1の部分は、C字状クリップ21に圧入し、図1に示すように圧入により適所に保持することができる。C字状クリップは、弾性チューブを介したガス送達を拘束することなく、管状誘導安定システムの弾性チューブを受け入れるように開放され、弾性チューブを保持するように閉鎖される寸法と構造を有する。面状安定パッチは、管状誘導安定システムを頬に保持するための接着剤やマジックテープ(登録商標)式ファスナーなどの手段を有することもできる。1以上の安定パッチ17または18(後述するように)を患者の頬に置いて、チューブを安定化させることができる。チューブを髪の成長や脂の分泌が最小限である顔の部分に配置することで、1以上の安定パッチ17または18が患者の肌に確実に付着する。
図7は、開放構造25の弾性安定パッチ18を示す。弾性安定パッチ18は、半剛体安定パッチ17の代わりに図1に示すように顔に、および/または図2に示すように患者の耳18の後ろに貼付することができる。弾性安定パッチ18は好ましくは、弾性で通気性を有する非刺激性材料で作製すべきである。弾性安定パッチ18は、チューブ固定領域27によって分離および接続される2つのパッチ部である第1のパッチ部38と第2のパッチ部39とを有する。弾性安定パッチは、チューブ固定領域27によって分離および接続される2つのパッチ部によるバーベル形状をとることができる。第1のパッチ部38は、安定パッチを肌に装着するために接着剤を表面に有する肌接着側26と、それに対向する折畳み接着側40とを含む。第2のパッチ部39は、折畳み接着側28と、それに対向する非接着側30とを含む。
図8は、閉鎖構造29の弾性安定パッチ18を示す。閉鎖構造29を達成するため、固定されるチューブ10は、チューブ固定領域27に垂直に配置される。次に、弾性安定パッチはチューブ10上で折り畳まれるため、第1のパッチ部38の折畳み接着側40は接着剤で第2のパッチ部の折畳み接着側28に係合する。第1のパッチ部38の折畳み接着側40と第2のパッチ部39の折畳み接着側28を係合するのに使用される接着剤は、第1のパッチ部38の折畳み接着側40、第2のパッチ部39の折畳み接着側28、またはその両方の表面に配置される。閉鎖構造では、弾性安定パッチ25は、チューブ10をチューブ固定領域27に固定する。さらに、弾性安定パッチは、第1のパッチ部18の肌接着側26を頬または耳の後ろの肌に配置することによって、患者の頬または耳の後ろの肌に接着する。
一実施形態では、弾性安定パッチ18が図8に示すように閉鎖構造をとるとき、固定されたチューブ10は、弾性安定パッチに対して自由に移動し、パッチはチューブに対して軸方向に変位する。別の実施形態では、弾性安定パッチ118に対する固定されたチューブ10のすべての移動が防止される(図12に示す)。図8に示す弾性安定パッチ18の閉鎖構造25では、弾性安定パッチ29の対向する非接着上面30が露出している。弾性安定パッチは好ましくは通気性を有し、肌の健康と流体および熱を逃すための小孔が形成される。パッチは直径を約1インチ(25.4mm)とし、はぎ取り式接着側に医療接着剤を貼付することができる。接着剤は患者の肌上で、肌に重大な炎症を起こさずに最大約7日間チューブを保持することができる。使用される医療接着剤は、安定パッチが患者の顔から剥がされたときに肌に損傷を及ぼさない。
図9は、独立した先端31が装着されるU字状鼻腔コンポーネント3の一実施形態の側面図である。先端31は好ましくは、鼻腔コンポーネント4の端部に装着可能な可撓または成形可能材料で作製することができる。先端31は、鼻孔内に鼻腔コンポーネント4を固定し、鼻孔からの酸素の逆流を低減することによって酸素の吸入量を増大させる。
図10Aおよび図10Bはそれぞれ管状鼻腔コンポーネント41の別の実施形態の斜視図である。管状鼻腔コンポーネント41は、軟質で丸みのある表面を有し、鼻腔コンポーネントを鼻腔内に挿入したときに膜炎症を防止するような寸法と形状をとることができる。たとえば、管状鼻腔コンポーネントは、患者の鼻孔に挿入される第1端42を有することができ、第1端42は患者の鼻孔に確実に嵌合する漏斗形状または外形(円錐台形状)をとり、ガスの拡散流路を形成し、患者へのガス流を増進する。管状鼻腔コンポーネント41は長手本体47と、第1端42と、第2端43とを有する。鼻腔コンポーネント41の第1端42は、患者の鼻孔に配置されるように適合される幅44を有する。管状鼻腔コンポーネント41の第2端43は幅45を有し、管状誘導安定システム(図示せず)に装着され流体連通する。第1端41は通常、鼻腔コンポーネント先端41の第2端43の幅45よりも大きな幅44を有する。一代表的実施形態では、患者の鼻孔に挿入される鼻腔コンポーネント41の第1端42の開口部の幅および直径(または断面積)は、長手本体47の中央部46の幅および直径(または断面積)ならびに鼻腔コンポーネント41の第2端45の幅および直径(または断面積)よりも大きくすることができる。
管状鼻腔コンポーネント41の第1端42の開口部の漏斗形状(円錐台形状)は、ガスの拡散流路を形成し、拡散されたガス流に第1端42を通過させることで、単独の狭い流路と異なり、酸素またはその他のガスが鼻腔内で分散されて四方八方に流れる。鼻孔内へのガスの拡散流のおかげで、炎症や鼻孔内部の乾燥とひび割れが低減される。さらに、管状鼻腔コンポーネント41の第1端42の開口部の漏斗形状は、鼻孔から大気中へのガスの逆流または漏れのリスクを防止する、あるいは少なくとも抑制または低減することで、患者の次の呼吸に利用される鼻腔内蓄積ガスの量を増加させる。したがって、特定の患者向けに使用される鼻腔コンポーネント41の特定のサイズおよび形状は、患者の炎症および/または不快感を軽減しつつ、鼻腔コンポーネントを鼻孔に快適に固定するように患者の鼻孔(図示せず)のサイズに応じて選択することができる。患者によっては、鼻腔コンポーネント先端41は、鼻腔コンポーネント先端41の第1端42の幅44が第2端43の幅45より大きくなるように選択される。
図11は、本発明の管状誘導安定システム8の第1の部分の斜視図であり、ガス通路48と、ガス通路48を包囲する管状壁33と、屈曲可能な弾性ワイヤ(図示せず)を挿入するおよび/または埋め込むことができるチューブ壁33の別個のダクトまたはチャネル49とを示す。栓(図示せず)をダクト49の端部に挿入して、挿入された弾性ワイヤ32がチューブ8から突出するのを防止することができる。もしくは、製造工程中に弾性ワイヤを管状誘導安定システム8の管状壁33に埋め込むことができる。誘導安定システム8の管状壁33は流れのために円形の開口断面を有するように図示されているが、管状壁は細長、楕円、または矩形などの他の形状の開口断面を有していてもよい。
図12は、患者102が装着した本発明のガス送達装置101の別の実施形態を示す。酸素送達装置101は、非弾性でも、弾性でもよい略U字状管状鼻腔コンポーネント103を含み、該コンポーネントは患者102のいずれかの鼻孔に挿入されて、ガスを患者に送達することができる。略U字状鼻腔コンポーネント103は好ましくは、成形可能または形状記憶材料から成る。連結部107では、略U字状鼻腔コンポーネント103は管状誘導安定システム108に連結されて流体連通する。安定パッチ118は、管状誘導安定システム108を患者の頬の先端に固定するために使用される。
図12を参照すると、ガス送達装置101は弾性で通気性を有する非刺激性材料から成る一体型弾性安定パッチ118を含み、患者に優しい接着剤がパッチの片側に貼付される。弾性安定パッチ118は好ましくは通気性を有し、肌の健康と流体および熱を逃すための小孔が形成される。一体型弾性安定パッチ118は円形パッチとして示されるが、細長、楕円、または長方形などの任意の形状をとってもよい。一体型弾性安定パッチ118は直径を約1インチ(25.4mm)とし、接着側に医療接着剤または糊を貼付したはぎ取り式保護カバーを有することができる。弾性安定パッチ118は、患者の頬骨の先端と、髪とほとんど皮脂が存在しない乳様突起先端近傍の患者の耳の下部の裏とに管状誘導安定システム108を固定するために使用される。たとえば、安定パッチ118の接着側からはぎ取り式保護カバーを取り除いた後、医療従事者はまず、本明細書に記載するように管状誘導安定システム108を頬骨の先端に配置し、次に、頬骨の先端の誘導安定システム108の部分をパッチの接着側で覆い、露出したパッチの残りを患者の肌にしっかりと押し当てる。
ガス送達装置101の使用時、略U字状鼻腔コンポーネント103は、患者の鼻孔に嵌合する第1端134と鼻孔の外の第2端135とを有する。略U字状鼻腔コンポーネント103は、弾性、好ましくは成形可能または屈曲可能な管状誘導安定システム108に装着され流体連通する。次に、管状誘導安定システム108は、鼻腔コンポーネント103の第2端135から上方に患者の頬骨の先端(管状誘導安定システム108は安定パッチ118を用いて固定される)、さらに患者の耳の上まで延在する。管状誘導安定システム108は、乳様突起の先端に固定され、その後、患者の首に垂れ下がり、反対側の肩で患者の衣服または病院のガウンにクリップで留められる。管状誘導安定システム108の端部は、ガス送達システムを酸素またはガス供給源に接続するためのアダプタの雄側である。図13および図17はそれぞれ本発明の鼻腔コンポーネント103の別の実施形態の側面図と断面図である。鼻腔コンポーネント103は、比較的均一な厚さの管状壁120と、患者の鼻孔に嵌合するように構成される第1端134と、第1の管状部151と、屈曲部146と、第2の管状部152と、第2端135とを有する。管状壁120はガス通路137を包囲して形成する。鼻腔コンポーネント103が患者の鼻孔に挿入されたときの膜炎症を防止するため、第1端134は好ましくは、図18に示すように湾曲または丸みのある端部を有する。第1の管状部151は第2の管状部152とほぼ同じ長を有するが、それらの長は変更することができ、屈曲部は鼻腔コンポーネント103の中心に配置しなくてもよい。
図13および図17に示すような別の態様では、鼻腔コンポーネント103の第1の管状部151はガスの拡散流路を形成する漏斗形状(円錐台形状)を有し、たとえば、第1の管状部151のガス通路137の幅と断面積は鼻腔コンポーネント103の開口部において第1端134で最大であり、中央部145の近傍で最小である。したがって、管状部151の漏斗形状は、患者の鼻孔内の鼻腔コンポーネント103の保持を向上させ、患者の鼻孔に入るガスの拡散流路を形成する。第1端134の管状壁120と第1端の長軸154との間で測定される角度である拡散の角度(拡散角とも称する)は好ましくは、3度〜30度である。管状鼻腔コンポーネント103の第1の管状部151内のガス通路137の漏斗形状(円錐台形状)により、単独の狭い流路と異なり、酸素またはその他のガスなどの第1の管状部151を通る拡散ガス流が鼻腔内で分散されて四方八方に流れる。鼻孔内へガスが拡散して流れる結果、鼻孔内の炎症と乾燥およびひび割れが低減される。さらに、管状鼻腔コンポーネント103の第1の管状部151内のガス通路137の漏斗形状は、鼻孔から大気中へのガスの逆流または漏れのリスクを防止する、あるいは少なくとも抑制または低減することで、患者の次の呼吸に利用される鼻腔蓄積ガスの量を増加させ得る。
別の態様によると、鼻腔コンポーネント103の別の実施形態は、ガス送達装置101の安定性を向上させるように略U字形状をとる。図13に示すように、第1の管状部151は第1端134から屈曲部146に向かって延在し、第2の管状部152は屈曲部146から第2端135まで延在する。第1の管状部151の長軸153と第2の管状部152の長軸154との間の角度は約70±10度(70±10°)である。もしくは、第1の管状部151の長軸153と第2の管状部152の長軸154との間の角度は、約5度(5°)〜90度(90°)とすることができる。したがって、患者が使用する際、管状鼻腔コンポーネント103は、患者の鼻孔から下方に延在し、患者の鼻孔の外面を巡り、患者の目に向かって上方に延びるように構成される。この構造では、鼻腔コンポーネント103の屈曲部は、ガス流を低減または抑制するおそれのあるガス送達装置のねじれの形成を防止するとともに、患者の顔への管状鼻腔コンポーネントおよび管状誘導安定システムの配置を向上させる。
もしくは、鼻腔コンポーネント103内の第1の管状部151の長軸153と第2の管状部152の長軸154との間の角度は、本発明の精神から逸脱せずに約0度(0°)〜約180度(180°)とすることができる。たとえば、ガス送達装置101の使用中、鼻腔コンポーネント103内の第1の管状部151と第2の管状部152の長軸154との間の角度が約0であるとすれば(図10Aおよび図10Bに示す)、管状鼻腔コンポーネント103の第2端134から延在する管状誘導安定システム108の部分が約70±10度(70±10°)曲げられて、管状誘導安定システム108は患者の頬骨の先端へ、次いで患者の耳の上を通って上方へと延在する(管状誘導安定システム108は安定パッチ118を用いて固定されている)。
独自の特徴を有する鼻腔コンポーネント103の別の代表的実施形態を図14に示す。図示するように、1以上の内側リブ155が製造工程中に管状壁120の内側に形成されて、鼻腔コンポーネント103のほぼ全長を延在する。内側リブ155は管状壁120を軸方向と放射方向の両方で支持することによって、鼻腔コンポーネント103の崩れと、ガス通路137を通るガス流を低減または抑制するおそれのある制限の形成とを防ぐ。また、内側リブ155は、鋭角に流れる状態を低減することによって鼻腔コンポーネント103を通るガスの乱流を改善する。
独自の特徴を有する鼻腔コンポーネント103の別の代表的実施形態を図15および図18に示す。図15は鼻腔コンポーネント103の側面図であり、図18は断面図である。鼻腔コンポーネント103は、管状壁120の外部に形成され、鼻腔コンポーネント103の第1端134近傍に配置される1以上の外側リブ156を含むことができる。外側リブ156は軟質で丸みがあり、患者の炎症および不快感を回避する。1以上の外側リブ156は歪みの解消を促進し、患者の鼻孔内に挿入されたときの鼻腔コンポーネントの第1端134を放射方向に支持する。したがって、外側リブ156は、鼻腔コンポーネント103を患者の鼻孔に固定するのを助ける。さらに、1以上の外側リブ156は、鼻孔から大気中へのガスの逆流または漏れのリスクを軽減する追加の障壁を提供することで、患者の次の呼吸に利用される鼻腔内蓄積ガスの量を増加させ得る。
図15および図18に示すように、鼻腔コンポーネント103は、第2端135近傍の第2の管状部152に、ガス送達装置101の組立または調節時、特に鼻腔コンポーネント103と管状誘導安定システム104との連結および/または接続部の調節時に役立つ外側把持部材157を含むことができる。
独自の特徴を有する鼻腔コンポーネント103の別の代表的実施形態を図16に示す。この図では、この鼻腔コンポーネント103は、ガス送達装置の最初の組立またはその後の位置合わせ中、鼻腔コンポーネント103と対応する管状誘導安定システム108との位置合わせを簡易化する外側スロット160を有する。この構造では、鼻腔コンポーネント103を管状誘導安定システム108に接続する際、鼻腔コンポーネント103は、管状誘導安定システム108上の接続部の雌部に嵌合する接続部の雄部と考えられる。たとえば、図16に示す鼻腔コンポーネント103は、図21または図22に示す管状誘導安定システム108と係合する。これらの断面図では、管状誘導安定システム108は、図16の鼻腔コンポーネント103の壁120の外側の溝160と係合するために、管状誘導安定システム108の壁133の内側に内側キー170を有する。
独自の特徴を有する鼻腔コンポーネント103の別の代表的実施形態を図19に示す。この鼻腔コンポーネント103は、ガス送達装置の最初の組立またはその後の位置合わせ時、鼻腔コンポーネント103と対応する管状誘導安定システム108(図19に示さず)との位置合わせを簡易化する内側スロット190を有する。この構造では、鼻腔コンポーネント103を管状誘導安定システム108(図19に示さず)に接続する際、鼻腔コンポーネント103は、管状誘導安定システム108上の接続部の雄部に嵌合する接続部の雌部と考えられる。たとえば、図19に示す鼻腔コンポーネント103は雌接続部として図23に示す管状誘導安定システム108(接続部の雄部)と係合する。この断面図では、管状誘導安定システム108は、図23に示すように鼻腔コンポーネント103の内側溝190と係合するために、壁130の内側に外側溝またはスロット180を有する。
図24は、本発明の鼻腔コンポーネント203の別の実施形態の側面図である。鼻腔コンポーネント203は、比較的均一な厚さの管状壁220と、患者の鼻孔に嵌合されるように構成される第1端234と、第1の管状部251と、屈曲部246と、第2の管状部252と、第2端235とを有する。管状壁220はガス通路237を包囲し形成する。鼻腔コンポーネント203が患者の鼻孔に挿入されるときの膜炎症を防ぐため、第1端234は好ましくは、図18に示すように湾曲または丸みのある端部を有する。第1の管状部251は図24に示すように第2の管状部252と同じ長ではないが、これらの長は変動させることができ、屈曲部は鼻腔コンポーネント203の中心に配置しなくてもよい。
図24に示す別の態様によると、鼻腔コンポーネント203の第1の管状部251はトランペットまたはフレア形状を有するため、第1の管状部251のガス通路237の幅は鼻腔コンポーネント203の開口部において第1端234で最大である。第1端234のトランペット部は円弧形状をとることができ、たとえば、患者の鼻孔のサイズなどのその他の変数に応じて変動する曲率半径Rを有する。したがって、管状部251のトランペット形状は、患者の鼻孔内の鼻腔コンポーネント203の保持を向上させ、患者の鼻孔に入るガスの拡散流路を形成する。管状鼻腔コンポーネント203の第1の管状部251内のガス通路237のトランペット形状により、単独の狭い流路と異なり、酸素またはその他のガスなどの第1の管状部251を通る拡散ガス流が鼻腔内で分散されて四方八方に流れる。鼻孔内へガスが拡散して流れる結果、鼻孔内の炎症と乾燥およびひび割れが低減される。さらに、管状鼻腔コンポーネント203の第1の管状部251内のガス通路237のトランペット形状は、鼻孔から大気中へのガスの逆流または漏れのリスクを防止する、あるいは少なくとも抑制または低減することで、患者の次の呼吸に利用される鼻腔蓄積ガスの量を増加させ得る。
別の態様によると、鼻腔コンポーネント203の別の実施形態は、ガス送達装置201の安定性を高める略U字形状を有する。図24に示すように、第1の管状部251は第1端234から屈曲部246に向かって延在し、第2の管状部252は屈曲部246から第2端235まで延在する。第1の管状部251の長軸253と第2の管状部252の長軸254との間の角度は約70±10度(70±10°)である。もしくは、第1の管状部251の長軸253と第2の管状部252の長軸254との間の角度は約5度(5°)〜90度(90°)とすることができる。したがって、患者が使用する際、管状鼻腔コンポーネント203は、患者の鼻孔から下方に延在し、患者の鼻孔の外面を巡り、患者の目に向かって上方に延びるように構成される。この構造では、鼻腔コンポーネント203の屈曲部は、ガス流を低減または抑制するおそれのあるガス送達装置のねじれの形成を防止するとともに、患者の顔への管状鼻腔コンポーネントおよび管状誘導安定システムの配置を向上させる。
もしくは、鼻腔コンポーネント203内の第1の管状部251の長軸253と第2の管状部252の長軸254との間の角度は、本発明の精神から逸脱せずに約0度(0°)〜約180度(180°)とすることができる。たとえば、ガス送達装置201の使用中、鼻腔コンポーネント203内の第1の管状部251と第2の管状部252の長軸254との間の角度が約0°であるとすれば(図10Aおよび図10Bに示す)、管状鼻腔コンポーネント103の第2端134から延在する対応する管状誘導安定システム108(図12に示す)の部分が約70±10度(70±10°)曲げられて、管状誘導安定システム108は患者の頬骨の先端へ、次いで患者の耳の上を通って上方へと延在する(管状誘導安定システム108は安定パッチ118を用いて固定されている)。
図10A、図10B、図13〜図19、図24に示すように、略U字状管状鼻腔コンポーネント(46、103、203)の第1端(すなわち、34、134、234)でガス通路(37、137、237)の開口部と断面領域は円形である。しかしながら、管状鼻腔コンポーネントの流れのための断面領域と各開口部は、円形、細長、または楕円である、あるいは他の形状をとり、本発明の目的を満たすことができる。
図20は、管状壁133と、管状壁に形成されるガス通路148とを含む管状誘導安定システム108の別の実施形態を示す。ワイヤ(図示せず)は、管状壁133内を長手方向に延在するチャネル149に挿入することができる。もしくは、ワイヤは、射出成形を含んでもよい製造工程中に管状壁133に埋め込まれる。また、管状壁133は、管状壁133に沿って延在して、軸方向および放射方向に管状壁133を支持する1以上の内側リブ165を含むことによって、管状誘導安定システム108の倒壊と、ガス通路148を通るガスの通過を低減または制限する可能性のある制限の形成とを防ぐことができる。
本明細書で説明するように、図21、図22、図23は、本発明の別の管状誘導安定システム108の断面図である。誘導安定システム108は、ガス送達装置の組立または調節中、誘導安定システム108と、対応する外側または内側溝またはスロットを有する鼻腔コンポーネント103とを適切に位置合わせするための内側または外側キーを有することができる。
図21に示すように、管状誘導安定システム108は、管状壁133と、該壁から放射方向に内方に延在し、管状壁133の少なくとも一部に沿って、管状鼻腔コンポーネント103(図21に示さず)と連結し、流体連通し、係合する管状誘導安定システム108の端部から長手方向に延びる内側キー170とを含む。管状誘導安定システム108は、管状鼻腔コンポーネント103(図21に示さず)と連結し、流体連通し、係合する管状誘導安定システム108の端部から管状壁133内を長手方向に延在し、本明細書に記載するように管状誘導安定システムが患者の耳の後ろで固定される約1インチ(25.4mm)下方の箇所を終端とする弾性金属または複合材バンド172をさらに含む。一代表的実施形態では、バンド172と内側キー170は両方とも、図21に示すように6時の位置に配置される。内側キー170は、管状誘導安定システム108と、嵌合溝またはスロット180(図16に示す)を有する鼻腔コンポーネント103との位置合わせのために使用される。この構造では、管状誘導安定システム108の端部が接続部の雌部として作用し、対応する鼻腔コンポーネント103の第2端135(図19に示す)が接続部の雄部として作用する。
図22に示すように、管状誘導安定システム108は、管状壁133と、該壁から放射方向に内方に延在し、管状壁133の少なくとも一部に沿って、管状鼻腔コンポーネント103(図22に示さず)と連結し、流体連通し、係合する管状誘導安定システム108の端部から長手方向に延びる内側キー170と、を含む。管状誘導安定システム108は、管状鼻腔コンポーネント103(図22に示さず)と連結し、流体連通し、係合する管状誘導安定システム108の端部から管状壁133内を長手方向に延在し、本明細書に記載するように管状誘導安定システムが患者の耳の後ろで固定される約1インチ(25.4mm)下方の箇所を終端とする弾性ワイヤ174をさらに含む。一代表的実施形態では、ワイヤ174と内側キー170は両方とも、図22に示すように6時の位置に配置される。この構造では、管状誘導安定システム108の端部が接続部の雌部として作用し、鼻腔コンポーネント103の第2端135(図16に示す)が接続部の雄部として作用する。
図23に示すように、管状誘導安定システム108は、管状壁133と、該壁から放射方向に内方に延在し、管状壁133の少なくとも一部に沿って、管状鼻腔コンポーネント103(図23に示さず)と連結し、流体連通し、係合する管状誘導安定システム108の端部から長手方向に延びる外側キー185と、を含む。管状誘導安定システム108は、管状鼻腔コンポーネント103(図23に示さず)と連結し、流体連通し、係合する管状誘導安定システム108の端部から管状壁133内を長手方向に延在し、本明細書に記載するように管状誘導安定システムが患者の耳の後ろで固定される約1インチ(25.4mm)下方の箇所を終端とする弾性ワイヤ176をさらに含む。一代表的実施形態では、ワイヤ176と外側キー185は両方とも、図23に示すように6時の位置に配置される。外側キー185は、管状誘導安定システム108と、嵌合溝またはスロット180(図19に示す)を有する鼻腔コンポーネント103との位置合わせのために使用される。この構造では、管状誘導安定システム108の端部が接続部の雄部として作用し、鼻腔コンポーネント103の第2端135(図19に示す)が接続部の雌部として作用する。
本発明の好適な実施形態を例示したが、本発明はここで説明および図示した具体的な形式または構成に限定されないと理解すべきである。発明の範囲から逸脱せずに様々な変更が可能であることは当業者にとって自明であり、本発明は明細書と図面に記載され示されるものに限定されると考えるべきではない。
追加の開示
1.患者へのガス送達システムであって、
患者の鼻孔への挿入および安定化のために構成され、患者が必要とする量のガスを供給するような寸法と構造を有する管状鼻腔コンポーネントと、
前記管状鼻腔コンポーネントと流体連通する管状誘導安定システムとを備え、前記管状誘導安定システムが、
医療グレードのプラスチック、弾性ワイヤ、または弾性ストラップの管状壁を有し、前記管状壁の少なくとも一部に埋め込まれ、管状壁に沿って延在する長手管状導管を備える、システム。
2.前記管状鼻腔コンポーネントが略円筒状であり、患者の鼻孔に挿入されるように構成される第1端と、前記管状誘導安定システムと流体連通するように構成される第2端とを有する、項目1のシステム。
3.前記管状鼻腔コンポーネントが軟質可撓材料を備える、項目2のシステム。
4.前記管状鼻腔コンポーネントが形状記憶材料を備える、項目2のシステム。
5.前記管状鼻腔コンポーネントが、流れのための第1の断面領域を有して患者の鼻孔に挿入されるように構成される第1端と、第1の断面領域よりも小さな、流れのための第2の断面領域を有し、前記管状誘導安定システムと連結して流体連通するように構成される第2端とを備える、項目1のシステム。
6.前記管状鼻腔コンポーネントが軟質可撓材料を備える、項目5のシステム。
7.前記管状鼻腔コンポーネントが形状記憶材料を備える、項目5のシステム。
8.前記管状鼻腔コンポーネントが、流れのための第1の断面領域を有して患者の鼻孔に挿入されるように構成される第1端と、
流れのための第1の断面領域よりも小さな、流れのための第2の断面領域を有し、管状誘導安定システムと流体連通するように構成される第2端と、
前記第1端と前記第2端との中間の屈曲部とを備える、項目1のシステム。
9.前記管状鼻腔コンポーネントが軟質可撓材料を備える、項目8のシステム。
10.前記管状鼻腔コンポーネントが形状記憶材料を備える、項目8のシステム。
11.前記管状鼻腔コンポーネントの前記屈曲部が角度Aで屈曲し、角度Aが管状鼻腔コンポーネントの前記屈曲部の第1の側の軸と前記屈曲部の第2の側の軸との間の角度であり、約30度〜約90度である、項目8のシステム。
12.前記管状鼻腔コンポーネントの軸と前記管状鼻腔コンポーネントの壁との間の角度が拡散角Bであり、拡散角Bが約3度〜約30度である、項目8のシステム。
13.前記管状鼻腔コンポーネントがU字形状である、項目8のシステム。
14.前記管状鼻腔コンポーネントの前記第1端の拡散流路が円錐台形状である、項目8のシステム。
15.前記管状鼻腔コンポーネントの軸と前記管状鼻腔コンポーネントの壁との間の角度が拡散角Bであり、拡散角Bが約3度〜約30度である、項目14のシステム。
16.前記管状鼻腔コンポーネントが、前記第1端に患者の鼻孔に挿入される外側リブを備える、項目1のシステム。
17.前記管状鼻腔コンポーネントが、前記管状鼻腔コンポーネントの第2端に外側把持部材を備える、項目1のシステム。
18.前記管状鼻腔コンポーネントの前記第2端が位置合わせスロットを備え、前記管状誘導安定システムが管状鼻腔コンポーネントと前記管状誘導安定システムとの位置合わせのためのキーを備える、項目1のシステム。
19.前記管状鼻腔コンポーネントが、前記管状鼻腔コンポーネントの長に沿って内側リブを備える、項目1のシステム。
20.前記管状誘導安定システムが、前記長手管状導管の長に沿って延在する内側リブを備える、項目1のシステム。
21.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の頬の位置に貼付するように構成される第1の安定パッチをさらに備える、項目1のシステム。
22.前記ガス送達システムの使用時に、管状誘導安定システムを患者の乳様突起の位置に貼付するように構成される第2の安定パッチをさらに備える、項目1のシステム。
23.前記乳様突起の反対側の患者の肩の近傍に前記管状誘導安定システムを固定するように構成されるクリップをさらに備え、前記ガス送達システムの使用時に前記第2の安定パッチが装着される、項目1のシステム。
24.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の頬の位置に固定するように構成される第1の安定パッチをさらに備える、項目8のシステム。
25.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の乳様突起の位置に固定するように構成される第2の安定パッチをさらに備える、項目8のシステム。
26.前記乳様突起の反対側の患者の肩の近傍に前記管状誘導安定システムを固定するように構成されるクリップをさらに備え、前記ガス送達システムの使用時に前記第2の安定パッチが装着される、項目8のシステム。
27.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の頬の位置に固定するように構成される第1の安定パッチをさらに備える、項目11のシステム。
28.前記ガス送達システムの使用時に、前記管前記状誘導安定システムを患者の乳様突起の位置に固定するように構成される第2の安定パッチをさらに備える、項目11のシステム。
29.前記乳様突起の反対側の患者の肩の近傍に前記管状誘導安定システムを固定するように構成されるクリップをさらに備え、前記ガス送達システムの使用時に前記第2の安定パッチが装着される、項目11のシステム。
30.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の頬の位置に固定するように構成される第1の安定パッチをさらに備える、項目12のシステム。
31.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の乳様突起の位置に固定するように構成される第2の安定パッチをさらに備える、項目12のシステム。
32.前記乳様突起の反対側の患者の肩の近傍に前記管状誘導安定システムを固定するように構成されるクリップをさらに備え、前記ガス送達システムの使用時に第2の安定パッチが装着される、項目12のシステム。
33.前記管状鼻腔コンポーネントが、流れのための第1の断面領域を有する第1の部分であって、患者の鼻孔に挿入されるように構成される外方に広がった第1端を有する第1の部分を備える、項目1のシステム。
34.前記第1の部分のための流れのための第1の断面領域よりも小さな、流れのための第2の断面領域を有する第2の部分であって、前記管状誘導安定システムと流体連通するように構成される端部を有する第2の部分と、
前記第1の部分と前記第2の部分との中間の屈曲部とをさらに備える項目33のシステム。
35.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の頬の位置に固定するように構成される第1の安定パッチをさらに備える、項目33のシステム。
36.前記ガス送達システムの使用時に、前記管状誘導安定システムを患者の乳様突起の位置に固定するように構成される第2の安定パッチをさらに備える、項目33のシステム。
37.前記乳様突起の反対側の患者の肩の近傍に前記管状誘導安定システムを固定するように構成されるクリップをさらに備え、前記ガス送達システムの使用時に前記第2の安定パッチが装着される、項目33のシステム。
38.前記管状鼻腔コンポーネントの前記第1端が、前記第1の管状部分の近位端でトランペット形状である、項目33のシステム。
39.前記管状鼻腔コンポーネントが、使用時に流れが通る拡散流路を提供する、項目1のシステム。
40.前記拡散流路がトランペット形状である、項目39のシステム。
41.前記拡散流路が円錐台形状である、項目39のシステム。
42.前記管状誘導安定システムの長手導管が、ガス流の通る円形断面領域を有する、項目1のシステム。
43.前記管状誘導安定システムの長手導管が、ガス流の通る楕円断面領域を有する、項目1のシステム。
44.前記管状誘導安定システムの長手導管が、ガス流の通る矩形断面領域を有する、項目1のシステム。
45.前記管状誘導安定システムの長手導管が、ガス流の通る細長断面領域を有する、項目1のシステム。

Claims (29)

  1. 患者へのガス送達システムであって、
    患者の鼻孔に挿入されるように構成され、患者が必要とする量のガスを供給するような寸法と構造を有する単一の管状鼻腔コンポーネントを備え、単一の管状鼻腔コンポーネントが、
    第1の長軸と、外方に広がりかつ患者の鼻孔に挿入されるように構成される第1端とを有する第1の端部であって、前記第1端がそこを通過する流れのための断面領域を有する第1の端部と、
    前記第1の端部と流体連通する屈曲部と、
    前記屈曲部と流体連通し、第2の長軸と流れのための第2の断面領域とを有する第2の端部であって、前記第2の長軸と前記第1の長軸とがある角度で交差する第2の端部とを備え、
    前記管状鼻腔コンポーネントの前記第2の端部が、管状誘導安定システムと動作可能に連結しかつ流体連通するように構成され、
    使用時、前記外方に広がった第1端が、前記管状鼻腔コンポーネントの前記第1端を通ってユーザの鼻孔内に脱け出るガスの拡散流を増進させる、システム。
  2. 前記第1端が湾曲して外方に広がる、請求項1に記載のガス送達システム。
  3. 前記第1および第2の長軸が約60°〜約80°の角度で交差する、請求項2に記載のガス送達システム。
  4. 前記管状鼻腔コンポーネントが軟質可撓材料を備える、請求項2に記載のガス送達システム。
  5. 前記管状鼻腔コンポーネントが形状記憶材料を備える、請求項2に記載のガス送達システム。
  6. 管状誘導安定システムをさらに備え、前記管状誘導安定システムが前記第2の端部に動作可能に連結される弾性チューブを含む、請求項2に記載のガス送達システム。
  7. 前記管状誘導安定システムが、前記第2の端部との連結中、前記管状鼻腔コンポーネントとの位置合わせのためのキーを備える、請求項6に記載のガス送達システム。
  8. 前記管状誘導安定システムが、前記弾性チューブをユーザの頬に貼付するための安定パッチをさらに備える、請求項6に記載のガス送達システム。
  9. 前記弾性チューブがその長さに沿って延在するワイヤを備える、請求項6に記載のガス送達システム。
  10. 前記第1端が円錐台形状である、請求項1に記載のガス送達システム。
  11. 前記第1および第2の長軸が約60°〜約80°の角度で交差する、請求項10に記載のガス送達システム。
  12. 前記管状鼻腔コンポーネントが軟質可撓材料を備える、請求項10に記載のガス送達システム。
  13. 前記管状鼻腔コンポーネントが形状記憶材料を備える、請求項10に記載のガス送達システム。
  14. 管状誘導安定システムをさらに備え、前記管状誘導安定システムが前記第2の端部に動作可能に連結される弾性チューブを含む、請求項10に記載のガス送達システム。
  15. 前記管状誘導安定システムが、前記第2の端部との連結中、前記管状鼻腔コンポーネントとの位置合わせのためのキーを備える、請求項14に記載のガス送達システム。
  16. 前記管状誘導安定システムが、前記弾性チューブをユーザの頬に固定するための安定パッチをさらに備える、請求項14に記載のガス送達システム。
  17. 前記弾性チューブがその長さに沿って延在するワイヤを備える、請求項14に記載のガス送達システム。
  18. 前記第1の端部の外面に周方向に延在するリブをさらに備える、請求項1に記載のガス送達システム。
  19. 内側の長手方向に延在するリブをさらに備える、請求項1に記載のガス送達システム。
  20. 使用時、前記管状鼻腔コンポーネントが、供給ガスの逆流またはユーザの鼻孔外への供給ガスの漏れのリスクを低減する、請求項1に記載のガス送達システム。
  21. 使用時、前記管状鼻腔コンポーネントの形状が、ユーザの次の呼吸に利用される鼻腔内のガスの蓄積を増進させる、請求項1に記載のガス送達システム。
  22. 患者へのガス送達システムであって、
    患者の鼻孔への挿入および安定化のために構成され、患者が必要とする量のガスを供給するような寸法と構造を有する単一の管状鼻腔コンポーネントであって、
    第1の長軸と、外方に広がる円錐台形状を有しかつ患者の鼻孔に挿入されるように構成される第1端とを有する第1の端部であって、前記第1端がそこを通過する流れのための断面領域を有する第1の端部と、
    前記第1の端部と流体連通する屈曲部と、
    前記屈曲部と流体連通し、第2の長軸と、流れのための第2の断面領域とを有する第2の端部であって、前記第2の長軸と前記第1の長軸が約60°〜約80°の角度で交差する第2の端部とを備える単一の管状鼻腔コンポーネントと、
    前記第2の端部の端に動作可能に連結される弾性チューブを含み、前記管状鼻腔コンポーネントにガスを供給する管状誘導安定システムとを備え、
    使用時、前記外方に広がった円錐台形状の第1端が、前記管状鼻腔コンポーネントの前記第1端を通ってユーザの鼻孔内に脱け出るガスの拡散流を増進させるシステム。
  23. 前記弾性チューブがその長さに沿って延在するワイヤを備える、請求項22に記載のガス送達システム。
  24. 円錐台形状の第1端が、3°〜30°の拡散角を有する、請求項22に記載のガス送達システム。
  25. 使用時、前記管状鼻腔コンポーネントが、供給ガスの逆流またはユーザの鼻孔外への供給ガスの漏れのリスクを低減する、請求項22に記載のガス送達システム。
  26. 使用時、前記管状鼻腔コンポーネントの形状が、ユーザの次の呼吸に利用される鼻腔内のガスの蓄積を増進させる、請求項22に記載のガス送達システム。
  27. 患者へのガス送達システムであって、
    患者の鼻孔への挿入および安定化のために構成され、患者が必要とする量のガスを供給するような寸法と構造を有する単一の管状鼻腔コンポーネントであって、
    第1の長軸と、湾曲して外方に広がりかつ患者の鼻孔に挿入されるように構成される第1端とを有する第1の端部であって、前記第1端がそこを通過する流れのための断面領域を有する第1の端部と、
    前記第1の端部と流体連通する屈曲部と、
    前記屈曲部と流体連通し、第2の長軸と流れのための第2の断面領域とを有する第2の端部であって、前記第2の長軸と前記第1の長軸が約60°〜約80°の角度で交差する第2の端部とを備える単一の管状鼻腔コンポーネントと、
    前記第2の端部の端に動作可能に連結される弾性チューブを含み、前記管状鼻腔コンポーネントにガスを供給する管状誘導安定システムとを備え、
    使用時、前記外方に広がった第1端が、前記管状鼻腔コンポーネントの前記第1端を通ってユーザの鼻孔内に脱け出るガスの拡散流を増進させる、システム。
  28. 使用時、前記管状鼻腔コンポーネントの形状が、供給ガスの逆流またはユーザの鼻孔外へのガスの漏れのリスクを低減する、請求項27に記載のガス送達システム。
  29. 使用時、前記管状鼻腔コンポーネントの形状が、ユーザの次の呼吸に利用される鼻腔内のガスの蓄積を増進させる、請求項27に記載のガス送達システム。
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