関連出願の相互参照
[0001] 本願は、そのすべての内容が、参照により本明細書に組み込まれる、2014年12月23日に米国特許商標庁に出願された非仮特許出願第14/581,988号の優先権、およびその利益を主張する。
[0002] 本開示の態様は、一般的に、ワイヤレスドッキングシステム(wireless docking system)に関し、より具体的には、ワイヤレスドッキングシステムにおいてドッキー(dockee)のモダリティ(modality)を制御することに関する。
[0003] ワイヤレス通信ネットワークは、電話(telephony)、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャスト、等のような様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。最近の関心は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)接続に向けられ、ここでドッキー、例えばセルラ電話のようなモバイルデバイス、は、1つ以上の周辺デバイス(peripheral device)とのワイヤレス通信リンクを確立するためにWLANインタフェースを利用することができる。周辺デバイスは、マウス、キーボード、ディスプレイ、プリンタ、カメラ、スピーカ、大容量記憶デバイス、メディアサーバ、センサ、および様々な他のデバイスのような様々なタイプのデバイスを含むことができる。
[0004] 別のデバイスにドッキング(docking)する能力があるデバイスは、ドッキーと称され得る。ドッキーがドッキングするデバイスは、ドッキングステーション(docking station)と称され得る。既存のシステムにおいて、ドッキーは、それがドッキングステーションにドッキングしていることを検出し得る。ドッキーは、それがドッキングステーションにドッキングしていることを検出することに応答してオペレーションを行い得る。例えば、ドッキーは、それがドッキングステーションにドッキングしていることを検出することに応答してそのディスプレイをオフにし得る。しかしながら、既存のシステムにおいて、ドッキングステーションは、ドッキングセッション(docking session)の間ドッキーの挙動(behavior)を制御しない。代わりに、ドッキーは、それがドッキングステーションにドッキングされることを検出し、それに応じて、それ自体の挙動を変更する。
[0005] しかしながら、そのような構成(configuration)は、様々な制限を有し得る。例えば、会社(company)は、会社の建物内に位置するドッキーのカメラがオフにされることを要求するプライバシーポリシー(privacy policy)を有し得る。そのようなプライバシーポリシーをインプリメントするために、ドッキングステーションは、会社のドッキングステーションにドッキングされるドッキーの挙動を制御する必要があり得る。しかしながら、既存のシステムにおいて、ドッキングステーションは、ドッキングセッションの間ドッキーの挙動を制御しない。したがって、そのような制限を打開する拡張(enhancement)は、ワイヤレスドッキングシステムに様々な改善を提供し得る。
[0006] 以下は、そのような態様の基本的な理解を提供するために、本開示の1つ以上の態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、本開示のすべての企図される特徴の広範な概観ではなく、本開示のすべての態様のキーまたは重要な要素を識別するようにも、本開示の任意またはすべての態様の範囲を記述する(delineate)ようにも意図されない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして、簡略化された形式で本開示の1つ以上の態様のいくつかの概念を提示することである。
[0007] 本開示の様々な態様は、条件(condition)がドッキーとのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定することと、条件が満たされるときデータをドッキーに送信することとを提供する。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得る。ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネント(component)の挙動を含み得る。いくつかの構成において、条件は、ドッキングセッションの間ドッキングステーションと通信する周辺デバイスへの既定のユーザ入力(predetermined user input)を含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキーのしきい値数(threshold number)以上である、ドッキングステーションにドッキングされるドッキーの数を含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキングステーションにドッキングされている別のドッキーを含み、送信されたデータは、ドッキーがドッキングステーションを介して排他的に(exclusively)別のドッキーと通信するようにドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、条件は、ドッキングステーションにアクセス可能(accessible)であるモダリティプロファイル(modality profile)と関連付けられているドッキーの一意の識別子(unique identifier)を含み、送信されたデータは、モダリティプロファイルにしたがってドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、ドッキングステーションは、環境(environment)と関連付けられ、送信されたデータは、環境に対応するセッティング(setting)にしたがってドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、本開示は、ドッキングステーションのロケーション(location)と関連付けられるセッティングに基づいてドッキーからのデータを周辺デバイスにルーティング(routing)することを提供する。いくつかの構成において、送信されたデータは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントが電力消費(power consumption)を節約する(conserve)ようにドッキーのモダリティを制御する。さらなる態様、実施形態、および特徴もまた、本明細書に提供される。
[0008] ある態様において、本開示は、条件がドッキーとのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定することと、条件が満たされるときデータをドッキーに送信することとを含む方法を提供する。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得る。ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。
[0009] 別の態様において、本開示は、ワイヤレス通信(wireless communication)のための装置(apparatus)を提供する。装置は、トランシーバ(transceiver)と、メモリと、メモリおよびトランシーバに通信可能に結合される少なくとも1つのプロセッサとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、条件がドッキーとのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定することと、条件が満たされるときデータをドッキーに送信するように構成され得る。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得る。ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。
[0010] 別の態様において、本開示は、ワイヤレス通信のための別の装置を提供する。装置は、条件がドッキーとのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定するための手段と、条件が満たされるときデータをドッキーに送信するための手段と、を含む。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得る。ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。
[0011] 別の態様において、本開示は、装置のコンピュータ読み取り可能な媒体(computer-readable medium)を提供する。コンピュータ読み取り可能な媒体は、条件がドッキーとのドッキングセッションの間満たされるかどうかを決定し、条件が満たされるときデータをドッキーに送信するために構成されるコンピュータ実行可能なコード(computer-executable code)を含む。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得る。ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。
[0012] 本開示のこれらの態様および他の態様は、次に続く詳細な説明のレビューを受けて、より十分に理解されるであろう。本開示の他の態様、特徴、および実施形態は、添付図面と併せて、本開示の具体的な、例示的な実施形態の以下の説明を検討すれば、当業者に明らかになるであろう。本開示の特徴は、以下で特定の実施形態および図面に関連して説明され得るが、本発明のすべての実施形態は、本明細書に説明される有利な特徴のうちの1つ以上を含むことができる。言い換えれば、1つ以上の実施形態は、ある特定の有利な特徴を有するように説明され得るが、そのような特徴のうちの1つ以上はまた、本明細書に説明される開示の様々な実施形態にしたがって使用され得る。同様に、例示的な実施形態は、デバイス、システム、または方法の実施形態として以下に説明され得るが、そのような例示的な実施形態は、様々なデバイス、システム、および方法でインプリメントされることができると理解されるべきである。
[0013] 図1は、ドッキングステーションのハードウェアインプリメンテーションの例を例示する図である。
[0014] 図2は、ドッキーの様々なモダリティの例を例示する図である。
[0015] 図3は、ドッキングステーションにドッキングするドッキーの例を例示する図である。
[0016] 図4は、ミーティングルーム(meeting room)においてドッキングステーションにドッキングするドッキーの例を例示する図である。
[0017] 図5は、様々なドッキングステーションと通信するドッキーの例を例示する図である。
[0018] 図6は、企業環境(enterprise environment)において様々なドッキングステーションと通信するドッキーの例を例示する図である。
[0019] 図7は、様々な環境と関連付けられるドッキングステーションにドッキングするドッキーの例を例示する図である。
[0020] 図8は、ホーム環境(home environment)と関連付けられるドッキングステーションにドッキングするドッキーの例を例示する図である。
[0021] 図9は、ドッキングステーションにドッキングする様々なドッキーの例を例示する図である。
[0022] 図10は、ドッキングステーションの様々な方法および/またはプロセスの例を例示する図である。
詳細な説明
[0023] 添付の図面に関連して以下に説明される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されるものであり、本明細書に説明される概念が実現され得る構成だけを表すように意図されるものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの特定の詳細なしで実現され得ることは、当業者に明らかであろう。いくつかの事例において、そのような概念を曖昧にすることを避けるために、周知の構造およびコンポーネントは、ブロック図形式で示されている。
[0024] 図1は、本開示の様々な態様にしたがうドッキングステーション102のハードウェアインプリメンテーションの例を例示する図100である。図100は、ドッキングステーション102、ドッキー152、および周辺デバイス162を例示する。本明細書に提供される説明の様々な部分は、「ドッキングステーション(docking station)」を指し得るが、当業者は、「ドッキングステーション」がドッキー152のような、別の装置と通信するように構成される任意の装置であり得ることを理解するであろう。本明細書に提供される説明の様々な部分は、「ドッキー(dockee)」を指し得るが、当業者は、「ドッキー」がドッキングステーション102のような、別の装置と通信するように構成される任意の装置であり得ることを理解するであろう。限定ではなく例として、ドッキー152は、セルラ電話、スマートフォン、ユーザ機器、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ゲーミングデバイス、電子リーダ(e-reader)、および/またはドッキングステーション102のような、別の装置と通信するように構成される任意の他の装置であり得る。本明細書に提供される説明の様々な部分は、「周辺デバイス(peripheral device)」を指し得るが、当業者は、「周辺デバイス」がドッキングステーション102のような、別の装置と通信するように構成される任意の装置であり得ることを理解するであろう。限定ではなく例として、周辺デバイス162は、キーボード、マウス、ディスプレイ、プロジェクタ、カメラ、センサ、ヘッドセット、ヘッドホンヘッドフォン、または別のドッキーでさえもあり得る。
[0025] ドッキングステーション102は、ユーザインタフェース(user interface)112を含み得る。ユーザインタフェース112は、ドッキングステーション102のユーザからの1つ以上の入力を受信するように構成され得る。ユーザインタフェース112はまた、情報(例えば、テキストおよび/または画像)をドッキングステーション102のユーザに表示するように構成され得る。ユーザインタフェース112は、バスインタフェース108を介してデータを交換し得る。
[0026] ドッキングステーション102はまた、トランシーバ110を含み得る。トランシーバ110は、別の装置(another apparatus)と通信するデータを受信するおよび/またはデータを送信するように構成され得る。トランシーバ110は、ワイヤードまたはワイヤレス送信媒体を介して別の装置と通信するための手段を提供する。例えば、トランシーバ110は、ドッキー152および/または周辺デバイス162のような、別の装置および/またはデバイスとのワイヤレスドッキングセッション(wireless docking session)を確立するための手段を提供し得る。トランシーバ110は、様々なタイプの技術を使用してそのような通信を行うように構成され得る。当業者は、多くのタイプの技術が本開示の範囲から逸脱することなしにそのような通信を行い得ることを理解するであろう。
[0027] ドッキングステーション102はまた、メモリ114、1つ以上のプロセッサ104、コンピュータ読み取り可能な媒体106、およびバスインタフェース108を含み得る。バスインタフェース108は、バス116とトランシーバ110との間にインタフェースを提供し得る。メモリ114、1つ以上のプロセッサ104、コンピュータ読み取り可能な媒体106、およびバスインタフェース108は、バス116を介してともに接続され得る。
[0028] プロセッサ104は、トランシーバ110および/またはメモリ114と通信可能に結合され得る。プロセッサ104は、ドッキング回路120を含み得る。ドッキング回路120は、ドッキングステーション102へのドッキー152のドッキングと関連付けられる様々な態様をイネーブル(enable)するおよび/または様々な機能を行うことができる様々なハードウェアコンポーネント(hardware component)および/またはソフトウェアモジュール(software module)を含み得る。ドッキングセッションを確立するために、ドッキングステーション102およびドッキー152は、様々なタイプの情報を各々受信および/または送信し得る。例えば、ドッキー152は、ドッキングステーション102にプローブ要求(probe request)を送信し得る。プローブ要求に応答して、ドッキングステーション102は、応答メッセージ(response message)を送信し得る。情報のそのような交換は、ドッキー152が、ドッキングステーション102を発見することを可能にし得る。ドッキー152およびドッキングステーション102はまた、様々な認証/アソシエーションの交換(authentication/association exchanges)に従事(engage)し得る。ドッキー152およびドッキングステーション102は、また、ハンドシェイクプロシージャ(handshake procedure)ならびにチャネル確立プロセス(channel establishment process)に従事し得る。しかしながら、当業者は、上記の限定されない例に説明されたあらゆる特徴が必ずしも要求されるわけではないこと、ならびに代替のおよび/または追加の特徴が本開示の範囲から逸脱することなしにインプリメントされ得ることを理解するであろう。
[0029] プロセッサ104は、また、検出回路(detection circuit)121を含み得る。検出回路121は、条件がドッキー152とのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定することと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うことができる様々なハードウェアコンポーネントおよび/またはソフトウェアモジュールを含み得る。検出回路121は、条件がドッキー152とのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定するための手段を提供する。そのような条件の様々な限定されない例は、本開示全体にわたってより詳細に提供される。いくつかの構成において、条件は、ドッキングセッションの間ドッキングステーションと通信する周辺デバイスへの既定のユーザ入力を含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキーのしきい値数以上である、ドッキングステーションにドッキングされるドッキーの数を含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキングステーションにドッキングされている別のドッキーを含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキングステーションにアクセス可能であるモダリティプロファイルと関連付けられているドッキーの一意の識別子を含む。
[0030] プロセッサ104はまた、送信回路122を含み得る。送信回路122は、様々なデータをドッキー152および/または周辺デバイス162に送信することと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うことができる様々なハードウェアコンポーネントおよび/またはソフトウェアモジュールを含み得る。送信回路122は、条件が満たされるときデータをドッキーに送信するための手段を提供する。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得、ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。いくつかの構成において、送信されたデータは、ドッキーがドッキングステーションを介して排他的に別のドッキーと通信するようにドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、送信されたデータは、モダリティプロファイルにしたがってドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、送信されたデータは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントが電力消費を節約するようにドッキーのモダリティを制御する。
[0031] プロセッサ104はまた、ルーティング回路123を含み得る。ルーティング回路123は、ドッキー152および/または周辺デバイス162へのならびに/あるいはドッキー152および/または周辺デバイス162からのデータをルーティングすることと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うことができる様々なハードウェアコンポーネントおよび/またはソフトウェアモジュールを含み得る。いくつかの構成において、ルーティング回路123は、ドッキングステーション102のロケーションと関連付けられるセッティングに基づいてドッキー152からのデータを周辺デバイス162にルーティングするための手段を提供する。
[0032] 前述の説明は、ドッキングステーション102のプロセッサ104の限定されない例を提供する。様々な回路が上記に説明されているが、当業者は、プロセッサ104がまた、回路120、121、122、123に加わるものである、および/または回路120、121、122、123に(1つまたは複数の)変わるものである様々な他の回路124を含み得ることを理解するであろう。そのような他の回路124は、本明細書に説明される機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つ以上を行うための手段を提供し得る。
[0033] コンピュータ読み取り可能な媒体106は、様々な命令を含み得る。命令は、本明細書に説明される様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うように構成されるコンピュータ実行可能なコードを含み得る。コンピュータ実行可能なコードは、ドッキングステーション102の様々なハードウェアコンポーネント(例えば、プロセッサ104)によって実行され得る。命令は、様々なソフトウェアプログラムおよび/またはソフトウェアモジュールの一部であり得る。
[0034] コンピュータ読み取り可能な媒体106は、ドッキング命令140を含み得る。ドッキング命令140は、ドッキングステーション102へのドッキー152のドッキングと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うために構成されるコンピュータ実行可能なコードを含み得る。ドッキングセッションを確立するために、ドッキングステーション102およびドッキー152は、様々なタイプの情報を各々受信および/または送信し得る。例えば、ドッキー152は、ドッキングステーション102にプローブ要求を送信し得る。プローブ要求に応答して、ドッキングステーション102は、応答メッセージを送信し得る。情報のそのような交換は、ドッキー152が、ドッキングステーション102を発見することを可能にし得る。ドッキー152およびドッキングステーション102はまた、様々な認証/アソシエーションの交換に従事し得る。ドッキー152およびドッキングステーション102はまた、ハンドシェイクプロシージャならびにチャネル確立プロセスに従事し得る。しかしながら、当業者は、上記の限定されない例に説明されたあらゆる特徴が必ずしも要求されるわけではないこと、ならびに代替のおよび/または追加のステップが本開示の範囲から逸脱することなしにインプリメントされ得ることを理解するであろう。
[0035] コンピュータ読み取り可能な媒体106はまた、検出命令(detection instruction)141を含み得る。検出命令141は、条件がドッキー152とのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定することと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うために構成されるコンピュータ実行可能なコードを含み得る。そのような条件の様々な限定されない例は、さらに本開示全体にわたって提供される。いくつかの構成において、条件は、ドッキングセッションの間ドッキングステーションと通信する周辺デバイスへの既定のユーザ入力を含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキーのしきい値数以上である、ドッキングステーションにドッキングされるドッキーの数を含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキングステーションにドッキングされている別のドッキーを含む。いくつかの構成において、条件は、ドッキングステーションにアクセス可能であるモダリティプロファイルと関連付けられているドッキーの一意の識別子を含む。
[0036] コンピュータ読み取り可能な媒体106はまた、送信命令142を含み得る。送信命令142は、様々なデータをドッキー152および/または周辺デバイス162に送信することと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うために構成されるコンピュータ実行可能なコードを含み得る。送信されたデータは、ドッキーのモダリティを制御し得、ドッキーのモダリティは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。いくつかの構成において、送信されたデータは、ドッキーがドッキングステーションを介して排他的に別のドッキーと通信するようにドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、送信されたデータは、モダリティプロファイルにしたがってドッキーのモダリティを制御する。いくつかの構成において、送信されたデータは、ドッキーの1つ以上のコンポーネントが電力消費を節約するようにドッキーのモダリティを制御する。
[0037] コンピュータ読み取り可能な媒体106はまた、ルーティング命令143を含み得る。ルーティング命令143は、ドッキー152および/または周辺デバイス162へのならびに/あるいはドッキー152および/または周辺デバイス162からのデータをルーティングすることと関連付けられる様々な態様をイネーブルするおよび/または様々な機能を行うために構成されるコンピュータ実行可能なコードを含み得る。例えば、いくつかの構成において、コンピュータ実行可能なコードは、ドッキングステーション102のロケーションと関連付けられるセッティングに基づいてドッキー152からのデータを周辺デバイス162にルーティングするためにさらに構成され得る。
[0038] 前述の説明は、ドッキングステーション102のコンピュータ読み取り可能な媒体106の限定されない例を提供する。様々な命令(例えば、コンピュータ実行可能なコード)が上記に説明されているが、当業者は、コンピュータ読み取り可能な媒体106がまた、命令140、141、142、143に加わるものである、および/または、命令140、141、142、143に(1つまたは複数の)変わるものである様々な他の命令144を含み得ることを理解するであろう。そのような他の命令144は、本明細書に説明される機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つ以上を行うために構成されるコンピュータ実行可能なコードを含み得る。
[0039] メモリ114は、様々なメモリモジュールを含み得る。メモリモジュールは、プロセッサ104またはその回路120、121、122、123、124のうちのいずれかによって様々な値および/または情報を記憶し、そこから様々な値および/または情報を読み取るように構成され得る。メモリモジュールはまた、コンピュータ読み取り可能な媒体106に含まれるコンピュータ実行可能なコードまたはその命令140、141、142、143、144のうちのいずれかの実行の際、様々な値および/または情報を記憶し、そこから様々な値および/または情報を読み取るように構成され得る。
[0040] メモリ114は、条件パラメータ(condition parameter)130を含み得る。条件パラメータ130は、本明細書により詳細に説明される条件を特徴付ける機能および/またはパラメータのセットに関連するデータを含み得る。例えば、条件パラメータ130は、ドッキングステーション102が前述の条件が満たされていることを決定し得る前に満たされなければならないパラメータを示し得る。様々な条件に関連するさらなる説明が、本開示の全体にわたって提供される。
[0041] メモリ114はまた、モダリティパラメータ131を含み得る。モダリティパラメータ131は、本明細書により詳細に説明されるように、ドッキー152のモダリティを特徴付ける機能および/またはパラメータのセットに関連するデータを含み得る。例えば、モダリティパラメータ131は、ドッキー152の各モダリティを定義するパラメータを示し得る。より具体的には、モダリティパラメータ131は、ドッキー152の1つ以上のコンポーネントの特定の挙動を定義するパラメータを示し得る。ドッキー152のモダリティおよび挙動に関連するさらなる説明が、本開示全体にわたって提供される。
[0042] 当業者はまた、ドッキングステーション102が本開示の範囲から逸脱することなしに代替のおよび/またはさらなる特徴を含み得ることを理解するであろう。本開示の様々な態様にしたがって、要素、または要素の任意の一部、または要素の任意の組み合わせは、1つ以上のプロセッサ104を含む処理システムを用いてインプリメントされ得る。1つ以上のプロセッサ104の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブル論理デバイス(PLD:programmable logic device)、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を行うように構成される他の適切なハードウェアを含む。処理システムは、概してバス116およびバスインタフェース108によって表される、バスアーキテクチャを用いてインプリメントされ得る。バス116は、全体的な設計制約および処理システムの特定のアプリケーションに依存して、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バス116は、1つ以上のプロセッサ104、メモリ114およびコンピュータ読み取り可能な媒体106を含む様々な回路とともにリンクし得る。バス116はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような様々な他の回路をリンクし得、これらは、当該技術分野において周知である。
[0043] 1つ以上のプロセッサ104は、コンピュータ読み取り可能な媒体106に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理およびバス116を管理することを担い得る。ソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ104によって実行されるとき、処理システムに、任意の1つ以上の装置について以下に説明される様々な機能を行わせる。コンピュータ読み取り可能な媒体106はまた、ソフトウェアを実行するとき、1つ以上のプロセッサ104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または別の名称で称されるかどうかに関わらず、命令、命令のセット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数、等を意味すると広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体106に存在し得る。コンピュータ読み取り可能な媒体106は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体であり得る。非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、例として、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD:compact disc)またはデジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)、プログラマブルROM(PROM:programmable ROM)、消去可能なPROM(EPROM:erasable PROM)、電気的に消去可能なPROM(EEPROM(登録商標):electrically erasable PROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、およびコンピュータによってアクセスおよび読み取り可能なソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。コンピュータ読み取り可能な媒体106はまた、例として、コンピュータによってアクセスおよび読み取り可能なソフトウェアおよび/または命令を伝送するための、搬送波、伝送回線、および任意の他の適切な媒体を含み得る。コンピュータ読み取り可能な媒体106は、処理システムの内部、処理システムの外部に存在し、または、処理システムを含む複数のエンティティにわたって分散され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体106は、コンピュータプログラム製品において具体化され得る。限定ではなく例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内のコンピュータ読み取り可能な媒体を含み得る。当業者は、システム全体に課される全体の設計制約および特定のアプリケーションに依存して、本開示全体にわたって提示される説明される機能をどのようにインプリメントするのが最善かを認識するだろう。
[0044] 図2は、ドッキー152の様々なモダリティの例を例示する図200である。図2に例示されている例において、ドッキー152は、モバイルデバイス(例えば、スマートフォン)である。モダリティは、ドッキー152の一般的な状態、特性、特徴、および/または構成を指し得る。モダリティは、ドッキー152の1つ以上のコンポーネントの挙動を含み得る。挙動は、そのようなコンポーネントの特定の動作特性(operational characteristics)、アルゴリズム、値、および/またはセッティングを指し得る。そのようなコンポーネントは、ドッキー152の視覚、聴覚、および/または触覚コンポーネントを含み得る。図2に例示されているように、ドッキー152は、ディスプレイ252を含み得る。ドッキー152のモダリティに基づいて、ドッキー152は、ディスプレイ252上に様々なメッセージ、図形、テキスト、および/または他の情報を表示し得る(または表示することを控え得る)。
[0045] いくつかの構成において、モダリティは、インターネットへの接続性を容易にするドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。例えば、ドッキー152は、アクセスポイント210を介してインターネットの接続性のためにアンテナをイネーブルおよび/またはディセーブルし得る。アクセスポイント210は、米国電気電子学会(IEEE:Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11の通信プロトコルのような、様々な通信プロトコルにしがってワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)を容易にし得る。そのようなものとして、ドッキー152は、アクセスポイント210を介してインターネットにアクセスし得る。別の例として、ドッキー152は、基地局212を介してインターネットの接続性のためにアンテナをイネーブルおよび/またはディセーブルし得る。基地局212は、モバイルフォンおよびデータ端末に高速データを提供し得る。例えば、基地局212は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)通信システムの発展型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)の発展型ノードB(eNB:Evolved Node B)であり得る。そのようなものとして、ドッキー152は、基地局212を介してインターネットにアクセスし得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、アクセスポイント210ならびに基地局212の両方を介してインターネットに接続することができ得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、基地局212を介してインターネットの接続性をディセーブルし、アクセスポイント210を介してインターネットの接続性をイネーブルするモダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152が、モバイルデータプランの使用を節約する、電力消費を節約する、および/または増強されたデータアップロード/ダウンロード速度を提供することを可能にし得る。
[0046] いくつかの構成において、モダリティは、画像および/または映像をキャプチャすることに関係するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。例えば、ドッキー152は、カメラをイネーブルし214得、および/またはカメラをディセーブルし216得る。カメラは、ドッキー152に結合され得る(例えば、「内蔵式(built-in to)」)。カメラは、画像および/または映像をキャプチャするように構成され得る。画像および/または映像は、ドッキー152のメモリジュールに記憶され、および/またはドッキー152のディスプレイ252に示され得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、秘密の、機密の、および/または内密の情報を包含するエリアに入り得る。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、カメラをディセーブルする216モダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152がそのような秘密の、機密の、および/または内密の情報の画像および/または映像をキャプチャするのを妨げ得る。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152は、ドッキングステーション102にもはやドッキングされていない可能性がある。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、カメラをイネーブルする214代替のモダリティ(alternative modality)を利用し得る。
[0047] いくつかの構成において、モダリティは、スピーカフォンに関連するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。例えば、ドッキー152は、スピーカフォンをイネーブルし得218、および/またはスピーカフォンをディセーブルし得る220。スピーカフォンは、ユーザから聴覚入力を受信し、および/またはユーザに聴覚出力を提供し得る。そのような聴覚出力は、相対的にうるさい(relatively loud)可能性がある。いくつかの状況において、ドッキー152は、図書館のような静かなエリアに入り得る。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、スピーカフォン220をディセーブルするモダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152がスピーカフォンの相対的にうるさい聴覚出力を静かなエリア(例えば、図書館)に出すのを妨げ得る。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152は、ドッキングステーション102にもはやドッキングされていない可能性がある。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、スピーカフォンをイネーブルする218代替のモダリティを利用し得る。
[0048] いくつかの構成において、モダリティは、外部のスピーカのために信号を送信するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。そのような外部のスピーカは、壁掛け式スピーカ222、ヘッドフォンスピーカ224、および/またはドッキー152の外部に位置する(例えば、「内蔵式(built-in)」でない)任意の他の適切なタイプのスピーカであり得る。ドッキー152は、外部のスピーカ(例えば、壁掛け式スピーカ222、ヘッドフォンスピーカ224、等)と関連付けられるトランシーバと通信し得る。そのような通信は、様々な通信技術(例えば、BluetoothTM(登録商標))を使用し得る。ドッキー152は、外部のスピーカのための信号の送信をイネーブルおよび/またはディセーブルし得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、会議室(conference room)に入り得、そこでミーティングが実施され得る。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、壁掛け式スピーカ222のための信号の送信をイネーブルするモダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152が、会議室においてミーティングの間オーディオコンテンツを再生するために壁掛け式スピーカ222を利用することを可能にし得る。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152は、ドッキングステーション102にもはやドッキングされていない可能性がある。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、ヘッドフォンスピーカ224のための信号の送信をイネーブルする代替のモダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152が、会議室におけるミーティングの間、再生されることを意図されないオーディオコンテンツを聴くためにヘッドフォンスピーカ224を利用することを可能にし得る。
[0049] いくつかの構成において、モダリティは、バッテリ充電(battery charging)および/または電力消費に関係するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。ドッキー152は、バッテリを含み得る。様々な時(various times)に、バッテリは充電226であり得る。様々な他の時に、バッテリは放電228であり得る。バッテリは、ワイヤレス充電のような、様々な技法を使用して充電され得る。様々な技法は、ワイヤレス充電を可能にし得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、ワイヤレス充電ステーション(wireless charging station)を提供するエリア(例えば、オフィスワークスペース(office workspace))に移動され得る。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、ワイヤレス充電を使用してバッテリ充電226をイネーブルするモダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152が、バッテリに蓄えられた電力を使用する代わりに電力のためにワイヤレス充電ステーションを利用することを可能にし得る。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152は、ドッキングステーション102にもはやドッキングされていない可能性がある。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、バッテリの放電228をイネーブルする代替のモダリティを利用し得る。
[0050] いくつかの構成において、モダリティは、ディスプレイ252の輝度調整(brightness adjustment)230に関係するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。ディスプレイの輝度は、ドッキー152によって自動的に調整され得る。そのような輝度調整230は、様々な要因に基づいて行われ得る。いくつかの状況において、輝度調整230は、残りのバッテリ電力に基づいて行われ得る。例えば、ディスプレイ252の輝度は、残りのバッテリ電力が相対的に低いとき低減され得、ディスプレイ252の輝度は、残りのバッテリ電力が相対的に高いとき増加され得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、ワイヤレス充電ステーションを提供するエリア(例えば、オフィスワークスペース)に移動され得る。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、残りのバッテリ電力が相対的に低い場合でさえ、ワイヤレス充電ステーションの利用性のため、ディスプレイ252の輝度を増加するモダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152が、より明るいディスプレイ252の改善されたユーザ経験(user experience)を提供することを可能にし得る。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152は、ドッキングステーション102にもはやドッキングされていない可能性がある。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、上記に説明された例とは異なるモダリティを利用し得る。
[0051] いくつかの構成において、モダリティは、プライバシーおよび/またはセキュリティに関係するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。プライバシーおよび/またはセキュリティセッティングの限定されない例は、ディスプレイ252をロックする234ことおよび/またはアンロックする232ことである。ディスプレイ252がロックされる234とき、ユーザは、ドッキー152に記憶されたある特定の情報にアクセスすることができない可能性がある。ディスプレイ252がアンロックされる232とき、ユーザは、そのような情報へのアクセスを有し得る。ディスプレイ252をアンロックする232ための技法の限定されない例は、パスフレーズ、パスワード、または特定の数字コードを入れることである。いくつかの状況において、ドッキー152は、安全でないエリア(例えば、公道(public street))から安全なエリア(例えば、庁舎(government building)のアクセスが制限された部分の内部)に移動され得る。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、ドッキー152のそうでなければロックされたディスプレイ(otherwise locked display)252を自動的にアンロックする232モダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ユーザが、ドッキー152のディスプレイ252を手動でアンロックする232必要なしにドッキー152に記憶された情報に簡単にアクセスすることを可能にし得、それによってプライバシーおよび/またはセキュリティを実質的に危険にさらすことなしにユーザ経験を改善する。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152は、ドッキングステーション102にもはやドッキングされていない可能性がある。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、ドッキー152のディスプレイ252を自動的にロックする234代替のモダリティを利用し得る。
[0052] いくつかの構成において、モダリティは、ロケーション決定(例えば、ジオロケーション(geolocation))に関係するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。ロケーション決定の限定されない例は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)である。GPSは、ユーザに役立ち得るが、GPSは、かなりの量の電力(substantial amounts of power)を消費し得る。ある特定の状況の間、電力は、GPSをオフにすることによって節約され得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、ロケーション決定が必要とされていないエリアに移動され得る。例えば、ドッキー152は、オフィスビルに移動され得る。オフィスビルにいる間、ドッキー152のユーザは、ナビゲーションを行っていることとならず、したがって、GPSの必要性を有さない可能性がある。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、GPSを自動的にディセーブルする236モダリティを利用し得る。そのようなモダリティは、ドッキー152が、電力消費を節約することを可能にし得る。ドッキー152がそのようなエリアを出た後、ドッキー152のユーザは、ナビゲーションでの支援を必要とし得、したがって、ロケーション決定の必要性を有し得る。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、GPSを自動的にイネーブルする238代替のモダリティを利用し得る。
[0053] いくつかの構成において、モダリティは、ドッキー152の触覚特性(haptic feature)に関係するドッキー152のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。触覚特性の限定されない例は、振動(vibration)240である。振動240は、ある特定の状況の間、ドッキー152のユーザに役立ち得るが、振動240はまた、煩わしく(bothersome)もあり得る。いくつかの状況において、ドッキー152は、静かなエリア(例えば、図書館)に移動され得る。そのような静かなエリアにおいて、振動240は、他の(周囲の)ノイズと比べて相対的に大量のノイズ(high amount of noise)を生成し得、それによってドッキー152の近くに位置する他のものを潜在的に煩わす。そのようなエリアに入ると、ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングし得る。ドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキー152は、振動240を自動的にディセーブルするモダリティを利用し得る。ドッキー152がそのような静かなエリアを出た後、振動240によって生成されたノイズは、他の(周囲の)ノイズと比べて相対的に低くあり得、それによってドッキー152の近くに位置する他のものを煩わす可能性は低い。ドッキングステーション102にもはやドッキングされないとき、ドッキー152は、振動240を自動的にイネーブルする代替のモダリティを利用し得る。
[0054] ドッキー152の1つ以上のコンポーネントのそれぞれの挙動、およびモダリティの様々な限定されない例が、図2に例示されているが、当業者は、ドッキー152の1つ以上のコンポーネントのそれぞれの挙動を持つ、様々な他のモダリティが、本開示の範囲から逸脱することなしにインプリメントされ得ることを理解するであろう。図2に例示されていないいくつかのさらなる例は:(1)ドッキー152のリンガ(ringer)のボリュームをミューティング(muting)すること、アンミューティング(un-muting)すること、および/または変更すること;(2)ドッキー152の内蔵式ディスプレイをオンにすること、および/またはオフにすること;(3)ユーザが定義したジャバスクリプト(JavaScript(登録商標))を動作させること;(4)特別なメッセージ(special message)を表示すること;(5)ドッキー152および/またはドッキングステーション102のロケーション(例えば、ホーム、職場)に基づいて特定のタイプのアプリケーション(例えば、エンターテインメントアプリケーション、生産性アプリケーション(productivity application))を自動的に立ち上げること;(6)ドッキー152および/またはドッキングステーション102のロケーション(例えば、ホーム、職場)に基づくユーザ選択のための特定のタイプのアプリケーション(例えば、エンターテインメントアプリケーション、生産性アプリケーション)の利用可能性;(7)ドッキー152の音声作動式のオペレーション(例えば、音声作動式の呼び出し(calling)、音声作動式の応答(answering))のイネーブルメントおよび/またはディセーブルメント;(8)ドッキー152の外部の(例えば、「内蔵式」でない)プロセッサへの処理オペレーションをオフローディングすること;および(9)WLAN(例えば、60GHz、2.4/5GHz、サブ1GHz(S1G))の1つ以上の無線装置をイネーブルすることおよび/またはディセーブルすることを含む。
[0055] 図3は、ドッキングステーション102にドッキングするドッキー152の例を例示する図300である。いくつかの構成において、ドッキングステーション102は、ワイヤード接続および/またはワイヤレス接続を介して、1つ以上の周辺デバイス162、362に接続され得る。この例において、周辺デバイス162は、大きいディスプレイを含み、ならびに周辺デバイス362は、キーボードおよびマウスを含む。
[0056] ワイヤレスドッキングシステムは、2つ以上のデバイスが、ワイヤも、ドッキングコネクタも、個人識別番号(PIN:personal identification number)コードも、周辺機器ごとの精巧なペアリングプロセス(elaborate pairing process)も、他の類似の要素も必要とすることなしにともに接続することをイネーブルする、シームレスな接続性を提供し得る。ドッキングステーション102と関連付けられる周辺機器は、グループとして動作し得る。多くの異なるタイプの周辺機器は、レガシ周辺機器のブリッジングを含み、サポートされ得る。既存のアプリケーションセッション/接続は、手を付けない(intact)ままであり得る。
[0057] ドッキングセッションを確立するために、ドッキングステーション102およびドッキー152は、様々なタイプの情報を各々受信および/または送信し得る。例えば、ドッキー152は、ドッキングステーション102にプローブ要求を送信し得る。プローブ要求に応答して、ドッキングステーション102は、応答メッセージを送信し得る。情報のそのような交換は、ドッキー152が、ドッキングステーション102を発見することを可能にし得る。ドッキー152およびドッキングステーション102はまた、様々な認証/アソシエーションの交換に従事し得る。ドッキー152およびドッキングステーション102はまた、ハンドシェイクプロシージャならびにチャネル確立プロセスに従事し得る。しかしながら、当業者は、上記の限定されない例に説明されたあらゆる特徴が必ずしも要求されるわけではないこと、ならびに代替のおよび/または追加の特徴が本開示の範囲から逸脱することなしにインプリメントされ得ることを理解するであろう。
[0058] ドッキー152がドッキングステーション102にドッキングした後、ドッキングステーション102は、ドッキングステーション102にドッキングされるおよび/または接続される様々な装置へのおよび/または様々な装置からの情報を中継する中継局として機能し得る。例えば、図2に例示されている例を参照して、ドッキングステーション102は、周辺デバイス362のキーボードおよびマウスで受信されるユーザ入力をドッキー152に中継し得る。別の例として、ドッキングステーション102は、ドッキー152からの出力信号を周辺デバイス162の大きいディスプレイに中継し得る。図3に例示されている周辺デバイス162、362の例は、本開示の範囲を限定することを意図されていない。様々な他の周辺デバイスが存在し、本開示の範囲から逸脱することなしに使用され得る。
[0059] いくつかの構成において、ドッキー152がドッキングステーション102にドッキングした後、ドッキングステーション102は、1つ以上の条件がドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定し得る。条件は、ドッキー152および/またはドッキングステーション102に関して提示するパラメータ、セッティング、状態、および/またはインジケータを指し得る。いくつかの構成において、条件は単純に、ドッキー152がドッキングステーション102にドッキングしていることの検出であり得る。いくつかの他の構成において、条件は、より複雑であり得る。そのような条件の様々な限定されない例は、本開示全体にわたって提供される。ドッキングステーション102が、条件が満たされることを決定するとき、ドッキングステーション102は、様々なデータをドッキー152に送信し得る。送信されたデータは、ドッキー152のモダリティを制御するように構成され得る。上記に、より詳細に説明されたように、ドッキー152のモダリティは、ドッキー152のコンポーネントのうちの1つ以上の挙動を含み得る。言い換えれば、ドッキングステーション102が、条件が満たされていることを決定した後、ドッキングステーション102は、データをドッキー152に送信し得、その送信されたデータは、ドッキー152のモダリティを制御するように構成され得、それは、本開示全体にわたってより詳細に説明されるように、ドッキー152の1つ以上のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。
[0060] いくつかの構成において、条件は、ドッキングセッションの間ドッキングステーション102と通信する周辺デバイス162、362への既定のユーザ入力を含む。例えば、図3を参照すると、ドッキングセッションの間、ユーザは、特定の一連の文字(letter)、数字(number)、および/または記号(character)を入力するためにディスプレイ周辺デバイス362のキーボードを利用し得る。前述の条件は、特定の一連の文字、数字、および/または字が既定の値に整合するとき満たされ得る。そのような構成において、条件は、特定の活動がドッキングセッションの間行われる(例えば、周辺デバイス162、362への特定のユーザ入力)とき満たされる。当業者は、代替の活動もまた、本開示の範囲から逸脱することなしに前述の条件を満たすために行われ得ることを理解するであろう。ドッキングステーション102が上述の条件が満たされていることを決定するとき、ドッキングステーション102は、様々な方法でドッキー152のモダリティを制御するためにデータを送信し得る。送信されたデータは、ドッキー152のモダリティを制御するように構成され得、それは、本開示全体にわたってより詳細に説明されるように、ドッキー152の1つ以上のコンポーネントの挙動に影響を与え得る。
[0061] 図4は、ミーティングルームにおいてドッキングステーション102にドッキングするドッキー152の例を例示する図400である。図4に例示されている例において、ドッキー152は、ラップトップコンピュータである。ドッキングステーション102は、大きいディスプレイを含む周辺デバイス162にワイヤレス接続を介して接続される。ドッキー152がドッキングステーション102にドッキングした後、ドッキングステーション102は、ドッキングステーション102にドッキングされるおよび/または接続される様々な装置へのおよび/または様々な装置からの情報を中継する中継局として機能し得る。ドッキングステーション102は、ドッキー152からの出力信号を周辺デバイス162の大きいディスプレイに中継し得る。ドッキー152がドッキングステーション102にドッキングした後、ドッキングステーション102は、1つ以上の条件がドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定し得る。本明細書により詳細に説明されるように、条件は、ドッキー152および/またはドッキングステーション102に関して提示するパラメータ、セッティング、状態、および/またはインジケータを指し得る。条件は単純に、ドッキー152がドッキングステーション102にドッキングしていることの検出であり得、または条件は、本開示全体にわたって提供される条件の様々な限定されない例のうちの任意の1つ以上のように、より複雑であり得る。
[0062] ドッキングステーション102が、条件が満たされることを決定するとき、ドッキングステーション102は、データをドッキー152に送信し得る。送信されたデータは、ドッキー152のモダリティを制御するように構成され得る。上記に、より詳細に説明されたように、ドッキー152のモダリティは、ドッキー152のコンポーネントのうちの1つ以上の挙動を含み得る。図4に例示されている特定の例において、送信されたデータは、ドッキー152上にディスプレイされる情報が周辺デバイス162の大きいデバイス上にミラーされる(mirrored)ようにドッキー152のモダリティを制御するように構成される。したがって、ドッキー152上にディスプレイされる情報の少なくとも一部はまた、図4に例示されているように、周辺デバイス162の大きいディスプレイ上でのディスプレイのためにドッキー152からエクスポートされる。
[0063] 図5は、ドッキングステーションA102およびドッキングステーションB502のような様々なドッキングステーションと通信するドッキー152の例を例示する図500である。2つのドッキングステーションが図5に例示されているが、当業者は、2つ以上のドッキングステーションが本開示の範囲から逸脱することなしに含まれ得ることを理解するであろう。ドッキングステーション102、502は、特定の企業の別個のエリアに位置し得る。例えば、企業は、多くのビルを有するエンジニアリング施設(engineering facility)であり得る。ドッキングステーションA102は、エンジニアリング施設のビルA510に位置し、ドッキングステーションB502は、エンジニアリング施設のビルB512に位置し得る。
[0064] ドッキー152がビルAに位置する間、ドッキー152は、ドッキングステーションA102にドッキングされ得る。いくつかの構成において、ドッキー152は、一意の識別子と関連付けられ得る。そのような一意の識別子の限定されない例は、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)アドレスであり得る。サーバ(server)504は、各一意の識別子についてのモダリティプロファイルを記憶し得る。ドッキー152がドッキングステーションAにドッキングするとき、ドッキングステーションA102は、サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有するかどうかを決定し得る。サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有する場合、ドッキングステーションA102は、データをドッキー152に送信し得、そのような送信されたデータは、そのモダリティプロファイルにしたがってドッキー152のモダリティを制御するように構成され得る。例えば、ドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルは、ドッキー152のカメラコンポーネントをオフにすることを含み得る。そのようなモダリティは、様々な安全性の理由(security reason)を提供し得る。したがって、ドッキー152がドッキングステーションA102にドッキングされる間、ドッキー152のカメラコンポーネントは、オフにされる。
[0065] 経時的に、ドッキー152は、ビルA510からビルB512に(例えば、そのユーザによって)移動され得る508。ビルB512に位置する間、ドッキー152は、ドッキングステーションA102の通信範囲の外であり得、それゆえに、ドッキングステーションA102にドッキングすることができない。しかしながら、ビルB512に位置する間、ドッキー152は、ドッキングステーションB502にドッキングすることができ得る。ドッキー152がドッキングステーションB502にドッキングするとき、ドッキングステーションB502は、サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有するかどうかを決定し得る。ドッキー152の一意の識別子は、ビルA510からビルB512に移動することの結果として変化しない。サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有するため、ドッキングステーションB502は、データをドッキー152に送信し得、そのような送信されたデータは、そのモダリティプロファイルにしたがってドッキー152のモダリティを制御するように構成され得る。ドッキー152がロケーションをビルA510からビルB512へ変更しているにも関わらず、モダリティプロファイルは、変化しない。したがって、ドッキー152のモダリティは、ドッキー152が1つのロケーションから別のロケーションへ動くとき、同じままでいることができる。そのようなものとして、ドッキー152がドッキングステーションB502にドッキングされる間、ドッキー152が1つのドッキングステーション(例えば、ドッキングステーションA102)から別のドッキングステーション(例えば、ドッキングステーションB)にドッキングしているにも関わらず、ドッキー152のカメラコンポーネントは、オフにされたままである。
[0066] 上記に説明されたように、ドッキングステーションは、ドッキー152の一意の識別子がドッキングステーションにアクセス可能であるモダリティプロファイルに整合するかどうかを決定することによって、条件が満たされるかどうかを決定し得る。モダリティプロファイルは、様々な方法でドッキングステーションにアクセス可能であり得る。例えば、モダリティプロファイルは、上記に説明されたように、サーバ504上に記憶され得る。別の例として、モダリティプロファイルは、ドッキングステーションのメモリに記憶され得る。当業者は、モダリティプロファイルが本開示の範囲から逸脱することなしに様々な他の方法を使用してドッキングステーションにアクセス可能にされ得ることを理解するであろう。
[0067] 図6は、企業環境において様々なドッキングステーション102、502と通信するドッキー152の例を例示する図600である。企業環境の限定されない例は、上記にさらに詳細に説明されたように、エンジニアリング施設である。ドッキングステーションA102は、エンジニアリング施設のビルA510に位置し、ドッキングステーションB502は、エンジニアリング施設のビルB512に位置し得る。ドッキー152がビルAに位置する間、ドッキー152は、ドッキングステーションA102にドッキングされ得る。サーバ504(図5を参照)は、ローカルに(例えば、エンジニアリンク施設のどこかに)または遠くに(例えば、エンジニアリンク施設の外のどこかに)位置し得る。サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有する場合、ドッキングステーションA102は、データをドッキー152に送信し得、そのような送信されたデータは、そのモダリティプロファイルにしたがってドッキー152のモダリティを制御するように構成され得る。上記に説明されたように、ドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルは、ドッキー152のカメラコンポーネントをオフにすることを含み得る。
[0068] ドッキー152のユーザは、ドッキー152をビルA510からビルB512に動かし得る。ドッキー152がドッキングステーションB502にドッキングするとき、ドッキングステーションB502は、サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有するかどうかを決定し得る。ドッキー152の一意の識別子は、ビルA510からビルB512に動くことの結果として変化しない。サーバ502がドッキー152の一意の識別子についてのモダリティプロファイルを有するため、ドッキングステーションB502は、データをドッキー152に送信し得、そのような送信されたデータは、そのモダリティプロファイルにしたがってドッキー152のモダリティを制御するように構成され得る。ドッキー152がロケーションをビルA510からビルB512へ変更しているにも関わらず、モダリティプロファイルは、変化しない。したがって、ドッキー152のモダリティは、ドッキー152が1つのロケーション(例えば、ビルA510)から別のロケーション(例えば、ビルB512)へ移動するとき、同じままであり得る。
[0069] 図7は、様々な環境と関連付けられるドッキングステーションにドッキングするドッキー152の例を例示する図700である。いくつかの構成において、2つ以上のドッキングステーションは、互いに関連して異なる環境と関連付けられ得る。環境は、ジオロケーション、アドレス、またはセッティングであり得る。図7に例示されている限定されない例において、ドッキングステーションA102は、職場環境(work environment)710と関連付けられ、ドッキングステーションB502は、ホーム環境712と関連付けられる。各ドッキングステーション102、502は、様々な要因に基づいて環境とのそれの関連付けを決定し得る。例えば、ドッキングステーションA102は、それがMACアドレス、インターネットプロトコル(IP)アドレス、またはドッキングステーションA102にアクセス可能である任意の他の適切な識別子に基づいて職場環境710と関連付けられることを決定し得る。同様に、ドッキングステーションB502は、それがMACアドレス、IPアドレス、またはドッキングステーションB502にアクセス可能である任意の他の適切な識別子に基づいて職場環境712と関連付けられることを決定し得る。
[0070] いくつかの構成において、ドッキングステーション102、502は、ドッキングステーション102、502が関連付けられる環境に対応するセッティングにしたがってドッキー152のモダリティを制御するように構成されるデータを送信し得る。ドッキー152がドッキングステーションA102にドッキングされるとき、ドッキングステーションA102は、職場環境710に対応するセッティングにしたがってドッキー152のモダリティを制御するためにデータをドッキー152に送信し得る。例えば、職場環境710に対応するセッティングは、ドッキー152よって受信される特定のタイプのメッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)が周辺デバイス162上にミラーされることができないことを特定し得る。言い換えれば、ドッキングステーションA102は、ドッキングステーションA102のロケーション(例えば、職場環境710)と関連付けられるセッティングに基づいてドッキー152からのそのようなデータを周辺デバイス162にルーティングすることを控えることができる。そのようなモダリティは、ドッキー152のユーザにプライバシーを提供し得る。したがって、その特定のタイプのメッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)は、ドッキー152が職場環境710と関連付けられるドッキングステーション(例えば、ドッキングステーションA102)にドッキングされるとき周辺デバイス162上にディスプレイされることとならない。
[0071] 図4は、そのような概念の限定されない例を例示する。図4に例示されているように、メッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)は、ドッキー152によって受信される。ドッキー152は、ドッキングステーション102にドッキングされる。ドッキングステーション102は、ミーティングルームに存在し、それは、職場環境710のタイプである。したがって、メッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)は、ドッキングステーション102が職場環境710と関連付けられるためミーティングの間周辺デバイス162上にディスプレイされない。
[0072] 図7を参照すると、ドッキー152のユーザは、ドッキー152を職場環境710からホーム環境712に移動し得る714。ドッキー152がドッキングステーションB502にドッキングされるとき、ドッキングステーションB502は、ホーム環境712に対応するセッティングにしたがってドッキー152のモダリティを制御するためにデータをドッキー152に送信し得る。例えば、ホーム環境712に対応するセッティングは、ドッキー152よって受信される特定のタイプのメッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)が周辺デバイス762上にミラーされることができることを特定し得る。ドッキー152のユーザがその人のホーム環境712に位置するため、ドッキー152のユーザは、周辺デバイス762上でその特定のタイプのメッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)を見ることを享受し得る。したがって、その特定のタイプのメッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)は、ドッキー152がホーム環境712と関連付けられるドッキングステーション(例えば、ドッキングステーションB502)にドッキングされるとき周辺デバイス762上に表示されることができる。言い換えれば、ドッキングステーションB502は、ドッキングステーションB502のロケーション(例えば、ホーム環境712)と関連付けられるセッティングに基づいてドッキー152からのそのようなデータを周辺デバイス762にルーティングする。
[0073] 図8は、ホーム環境712と関連付けられるドッキングステーション502にドッキングするドッキー152の例を例示する図800である。図8に例示されているように、メッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)は、ドッキー152によって受信される。ドッキー152は、ドッキングステーション502にドッキングされる。ドッキングステーション502は、ファミリー/リビングルームに存在し、それは、ホーム環境712のタイプである。したがって、メッセージ702(例えば、私的なテキストメッセージ)は、ドッキングステーション502がホーム環境712と関連付けられるためファミリー/リビングルームの周辺デバイス762上に表示される。
[0074] 図9は、ドッキングステーション102にドッキングする様々なドッキー152、902、904、906の例を例示する図である。いくつかの状況において、ドッキー152、902、904、906は、互いに通信することを必要とし得る。既存のシステムにおいて、ドッキー152、902、904、906は、互いの間での直接接続(ワイヤードまたはワイヤレス)を介して互いに通信し得る。例えば、ドッキー152は、ドッキー902とのワイヤレス通信のためのチャネルを確立し得る。そのような接続は、「1ホップ(one-hop)」通信と称され得る。しかしながら、直接にドッキー152、902、904、906間での通信は、様々な制限を有し得る。
[0075] そのような制限は、ドッキー152、902、904、906がドッキングステーション102を介する接続を使用して互いに通信する場合、克服され得る。例えば、ドッキー152は、ドッキングステーション102を介してドッキー902と通信し得る。そのような接続は、「2ホップ」通信と称され得る。1ホップ通信は、必ずしも2ホップ通信より速いとは限らない。そのようなものとして、ドッキングステーション102が、(ドッキングステーション102を使用することのない)個々のドッキー152、902、904、906間の直接通信より速い、ドッキー152、902、904、906間での通信を容易にするために使用され得る状況が存在する。したがって、いくつかの構成において、ドッキングステーション102は、条件が存在するかどうかを決定し得、そしてそのような条件は、2つ以上のドッキー152、902、904、906がドッキングステーション102にドッキングされるかどうかであり得る。2つ以上のドッキー152、902、904、906がドッキングステーション102にドッキングされるとき、ドッキングステーション102は、(1つまたは複数の)ドッキー152、902、904、906がドッキングステーション102を介して排他的に互いに通信するように(1つまたは複数の)ドッキー152、902、904、906のモダリティを制御するように構成されるデータを送信し得る。
[0076] いくつかの構成において、ドッキングステーション102は、様々な他の条件が存在するかどうかを決定し得る。例えば、ドッキングステーション102は、ドッキングステーション102にドッキングされるドッキー152、902、904、906の数がドッキー152、902、904、906のしきい値数以上であるかどうかを決定し得る。ドッキングステーション102にドッキングされているドッキー152、902、904、906の数は、価値のある情報(valuable information)をドッキングステーション102に提供する。ドッキングステーション102にドッキングされるドッキー152、902、904、906の数を知ることによって、ドッキングステーション102は、ドッキングステーション102と関連付けられるドッキー152、902、904、906および/または周辺デバイス162、762をよりよく制御することができ得る。限定されない例として、ドッキングステーション102は、温度、湿度、品質および/または大気の様々な他のパラメータを調節するために暖房、換気および空調(HVAC:heating, ventilation and air-conditioning)システムを使用する密閉された劇場(enclosed theater)に位置し得る。ドッキングステーション102は、HVACシステムと通信する能力があり得る。(いくつかの構成において、HVACシステムは、周辺機器162および/またはドッキーでさえも考慮され得る。)劇場に入る各人は、劇場に入るとドッキングステーション102にドッキングするドッキー152、902、904、906を有し得る。ドッキングステーション102にドッキングされるドッキー152、902、904、906の数を知ることによって、ドッキングステーション102は、劇場における人々の数、およびそれに応じて、HVACシステムによる加熱/冷却の増大/低減についての対応する必要性についての価値のある情報をHVACシステムに通信することができ得る。
[0077] 図10は、様々な方法および/またはプロセスの例を例示する図1000である。そのような方法および/またはプロセスは、ドッキングステーション102、502によって、あるいは説明された機能を実行するための任意の他の適切な装置または手段によって行われ得る。ブロック1002では、ドッキングステーション102、502は、条件がドッキー152、902、904、906とのドッキングセッションの間、満たされるかどうかを決定し得る。様々な条件の様々な限定されない例は、上記に詳細に説明され、それゆえに繰り返されない。ドッキングステーション102、502が、条件が満たされないことを決定する場合、ドッキングステーション102、502は、ブロック1002における前述の決定を行い続け得る。しかしながら、ドッキングステーション102、502が、条件が満たされることを決定する場合、ブロック1004では、ドッキングステーション102、502は、データをドッキー152、902、904、906に送信し得る。データは、ドッキー152、902、904、906のモダリティを制御するように構成され得る。ドッキー152、902、904、906のモダリティは、ドッキー152、902、904、906のコンポーネントの挙動を含み得る。ドッキー152、902、904、906のそのようなコンポーネントのモダリティおよび挙動の様々な限定されない例は、上記に詳細に説明され、それゆえに繰り返されない。
[0078] いくつかの構成において、ブロック1006では、ドッキングステーション102、502は、ドッキングステーション102、502のロケーションと関連付けられるセッティングに基づいてドッキーからのデータを周辺デバイス162、762にルーティングし得る。例えば、図7を参照すると、ドッキングステーションB502は、ドッキングステーションB502のロケーション(例えば、ホーム環境712)と関連付けられるセッティングに基づいてドッキー152からのデータを周辺デバイス762にルーティングし得る。
[0079] 図10に関して説明された方法および/またはプロセスは、例示的な目的のために提示され、本開示の範囲を限定するようには意図されない。図10に関して説明された方法および/またはプロセスは、本開示の範囲から逸脱することなしに本明細書に例示されたものとは異なる順序で行われ得る。さらに、図10に関して説明された方法および/またはプロセスのうちのいくつかまたはすべては、本開示の範囲から逸脱することなしに個々におよび/または合わせて行われ得る。開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの例示であることが理解されるべきである。設計の選好(design preferences)に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は並べ替えられ得ることが理解される。添付の方法の請求項は、サンプルの順序で様々なステップの要素を提示し、そこに明確に記載されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるように意図されない。
[0080] 先の説明は、いかなる当業者であっても、本明細書に説明された様々な態様を実現することを可能にするために提供されている。これらの態様への様々な修正は、当業者に容易に明らかとなり、本明細書に定義された一般的な原理は、他の態様に適用され得る。よって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されることを意図されず、特許請求の範囲のことばと合致する完全な範囲が与えられるべきであるが、ここで、単数形の要素への参照は、そのように明記されない限り、「1つおよび1つだけ(one and only one)」ではなく、むしろ「1つ以上(one or more)」を意味するように意図される。そうではないと明記されていない限り、「いくつかの」という用語は、1つ以上を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に関する表現は、単一のメンバを含む、それらの項目のうちの任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、またはc:のうちの少なくとも1つ」は:a;b;c;aおよびb;aおよびc;bおよびc;ならびにa、bおよびcをカバーするように意図されている。当業者に既知の、または後に既知となる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素と構造的および機能的に同等な物はすべて、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるよう意図される。さらに、本明細書に開示されたものはいずれも、特許請求の範囲において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公共に捧げられるように意図されていない。要素が、「〜するための手段」という表現を使用して明確に記載されていない限り、または方法の請求項の場合、要素が、「〜するためのステップ」という表現を使用して記載されていない限り、請求項のいずれの要素も35U.S.C.§112(f)の規定の下に解釈されるべきではない。