JP2018198398A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、および、情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、および、情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】部品の追加を抑制しつつ、物体の接近を検出することができる技術を実現する。【解決手段】スピーカ(40)から参照音を発生させ、マイク(30)が集音した音から上記参照音を検出し、検出した上記参照音に応じて、通話機(1A)に対する物体の接近を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、および、情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。
従来、入力装置としてタッチパネルを備える電話機が知られている。これらのタッチパネル搭載の通話機器は、通話時の顔接触による誤操作を避けるため、顔近接検知用の近接センサーを、通話相手の音声を出力する部品の付近に設けることが一般的である。例えば、特許文献1に記載の通話機では、近接センサーが、通話機保護の為に取り付けられたカバーによって塞がれても、物体の接近を検出することができるように、複数の近接センサーを設けている。
特開2014−36255号公報(2014年2月24日公開)
しかしながら、タッチパネルへの物体の接近を検出するためには、通信機に近接センサーを設ける必要があり、このような部品の追加が通話機の小型化や薄型化の妨げとなっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部品の追加を抑制しつつ、物体の接近を検出することができる技術を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、スピーカと、マイクとを備える電子機器に搭載される情報処理装置であって、制御部を備え、上記制御部は、上記スピーカから参照音を発生させ、上記マイクが集音した音から上記参照音を検出し、検出した上記参照音に応じて、上記電子機器に対する物体の接近を判定する。
本発明の一態様によれば、部品の追加を抑制しつつ、物体の接近を検出する。
本発明の実施形態1に係る通話機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る通話機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る通話機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る通話機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態5に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る通話機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態6に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態7に係る通話機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態7に係る物体の接近を検出する処理を説明するためのフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、詳細に説明する。
〔実施形態1に係る通話機1Aの概要〕
図1は、本実施形態に係る通話機1Aの要部構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において電子機器の一例である通話機1A用いているが、本発明は、マイク、および、スピーカを備えている電子機器に広く適用することができるものである。
通話機1Aは、例えば、携帯型電話機などの電話網を介した音声通話を可能とする機器である。なお、通話機1Aの電話網を介した通話機能については、公知技術を用いて実行可能であるので、その説明は省略する。
図1に示すように、通話機1Aは、制御部110、マイク30、スピーカ40を備えている。なお、本実施形態におけるスピーカ40は、音声を出力する部品の総称であり、通話相手の音声を出力する部品であるレシーバも含むものとして以下に説明する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1Aの制御部110を備え、マイク30及びスピーカ40を除いた構成である。
制御部110は、通話機1Aにおける各種処理を統括して制御するものである。制御部110は、各種処理を例えばCPUが、ROMに記憶されているプログラムをRAMに読み出して実行することで実現することができる。
スピーカ40は、通話機1Aの音声出力部として機能する。スピーカ40は、オーディオ回路としての制御部110から供給された音声信号が表す音を出力する。
マイク30は、通話機1Aの音声入力部として機能する。マイク30は、通話者の声や周囲の音を集音し、集音した音を表す音声信号を制御部110に供給する。
このように、通話機1Aは、スピーカ40から音を出力し、マイク30から音を集音する機能を有する。そして、通話機1Aは、スピーカ40とマイク30とを用いて音の入出力によって、通話機1Aへの物体の接近を検出する機能を有する。
〔制御部110の構成〕
制御部110は、通話機1Aに対する物体の近接を判定する情報処理装置の制御部として構成されている。制御部110は、参照音発生部13、参照音検出部15、近接判定部16を備えている。
参照音発生部13は、オーディオ回路を有し、出力音声を生成する。参照音発生部13は、物体が通話機1Aに接近しているか否かを判定するために用いる音である参照音を表す音声信号を発生させる機能を有する。参照音発生部13は、参照音の音量レベル、周波数、及び発生タイミングの少なくとも何れかを制御する。参照音発生部13は、参照音として、人が聞き取れる周波数の音(可聴領域の音)である可聴音、および、人が聞き取れない周波数の音(非可聴領域の音)である非可聴音の少なくとも何れかの音を発生させる。参照音発生部13は、発生させた参照音をスピーカ40から出力させる。
参照音検出部15は、マイク30で集音された音を表す音声信号が供給された場合に、参照音発生部13が発生させた参照音の情報を参照して、マイク30が集音した音から、参照音を検出する。
例えば、参照音検出部15は、参照音発生部13が発生させた参照音の周波数を参照して、参照音を抽出する構成であってもよい。この場合、参照音検出部15は、マイク30が集音した音から参照音周波数以外の音をノイズとして除去して、参照音と同じ周波数の音のみを抽出する。
また、例えば、参照音検出部15は、参照音発生部13が発生させた参照音の出力タイミングを参照して、参照音を抽出する構成であってもよい。この場合、参照音検出部15は、マイク30が集音した音から参照音の出力タイミングと合わない時に集音された音をノイズとして除去して、参照音の出力タイミングに合った時に集音された音のみを抽出する。
近接判定部16は、参照音検出部15によって検出された参照音の音量と、接近判定基準値とを比較して、比較結果に応じて通話機1Aへの物体の接近の有無を判定する。接近判定基準値は、スピーカ40から出力した参照音の音量に対して、周囲空気の抵抗等によってマイク30で集音するまでに減衰する音量を考慮した値に設定されている。例えば、スピーカ40から出力した参照音の音量に対して、7割の音量を基準値として設定することができる。
近接判定部16は、参照音検出部15によって検出された参照音の音量が接近判定基準値未満であるか否かに応じて通話機1Aへの物体の接近の有無を判定する。参照音検出部15によって検出された参照音の音量が接近判定基準値未満である場合には、スピーカ40およびマイク30の少なくとも何れか一方に物体が近接して音の入出力が妨げられていると考えられる。よって、近接判定部16は、参照音検出部15によって検出された参照音の音量が接近判定基準値未満である場合には、物体が接近していると判定する。
また、近接判定部16は、参照音検出部15によって検出された参照音の周波数および参照音の検出タイミングの少なくとも何れか一方に応じて通話機1Aへの物体の接近の有無を判定してもよい。
より具体的には、参照音検出部15によって検出された参照音の周波数が所定の周波数域に含まれる場合に、物体が接近していると判定する構成としてもよいし、参照音検出部15によって検出された参照音の立ち上がりタイミングが所定のタイミングである場合に、物体が接近していると判定する構成としてもよい。
例えば、参照音発生部13は、指向性の高い高周波領域(超音波)から、全方向に広がる低周波領域(可聴音)までの周波数を含む参照音を発生して、スピーカ40から出力する。スピーカ40は、通話機1Aに物体が近接することで高周波領域の反射音がマイク30に入力されてくるような方向に参照音を出力するように構成されているのが望ましい。そして、近接判定部16は、マイク30が集音した参照音の周波数特性を取得し、高周波領域が持ち上がっていれば近接と判定する。また、参照音発生部13は、超音波の参照音を発生することができ、近接判定部16は、通話機1Aに近接した物体からの反射波のタイミングを検出することで、参照音の立ち上がりタイミングを判定することができる構成であってもよい。
〔実施形態1に係る通話機1Aの物体の接近を検出する処理の流れ〕
次に、図2を参照して、通話機1Aにおける物体の接近を検出する処理の流れについて説明する。
(ステップS101)
ステップS101にて、制御部110の参照音発生部13は、参照音を表す音声信号を発生させる。参照音発生部13は発生させた参照音を表す音声信号をスピーカ40に供給する。
(ステップS102)
スピーカ40は、参照音発生部13から供給された音声信号が表す参照音を出力する。
(ステップS103)
マイク30は、周囲の音を集音して、収集した音を表す音声信号を制御部110の参照音検出部15に供給する。
(ステップS104)
制御部110の参照音検出部15は、マイク30が集音した音を表す音声信号から参照音を表す音声信号を検出して、検出した参照音を表す音声信号を近接判定部16に供給する。
(ステップS105)
制御部110の近接判定部16は、参照音検出部15が検出した参照音の音量レベルは基準値未満か否かを判定する。検出した参照音の音量レベルが基準値未満の場合には(ステップS105でYES)、ステップS106に進む。検出した参照音の音量レベルが基準値以上の場合には(ステップS105でNO)、ステップS107に進む。
(ステップS106)
制御部110の近接判定部16は、通話機1Aに物体が接近していると判定する。
(ステップS107)
制御部110の近接判定部16は、通話機1Aに物体が接近していないと判定する。
〔付記事項〕
上述したように、通話機1Aは、スピーカ40から出力した参照音を、マイク30で集音して、物体が接近しているか否かを判定する。これにより、物体が接近しているのを判定するための専用のセンサーを追加することなく、通話機1Aの音声入出力部分に物体が近接していることを検知することができる。
また、通話機1Aに近接している物体や、通話機1Aから出力される参照音の指向性およびスピーカとマイクの位置関係によっては、反射音の音量レベルが、スピーカ40が出力した参照音の音量レベルよりも大きくなる場合がある。そのため、近接判定部16は、参照音検出部15によって検出された参照音の音量が、スピーカ40が出力した参照音の音量よりも小さい第1の基準値(上述のステップS105で用いた基準値)未満である場合、または、スピーカ40が出力した参照音の音量よりも大きい第2の基準値より大きい場合に、物体が接近していると判定する構成であってもよい。この構成によれば、近接センサーを設けることなく、通話機1Aが通常備えている部品で近接検知を行うことができる。
このように、通話機1Aでは、通話機に通常搭載されているマイク30、スピーカ40を用いて、物体(例えば、ユーザの顔)の通話機1Aへの近接を検知することができる。よって、通話機1Aに近接センサーなどの追加部品を搭載する必要がなく、通話機1Aの部品点数を削減することができ、通話機1Aの小型化、薄型化を図ることができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図3、図4を参照して説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施形態2に係る通話機の概要〕
図3に示すように、通話機1Bは、制御部120、マイク30、スピーカ40、タッチパネル50を備えている。通話機1Aは、電話網5を介して通話信号を受信する通話機能を有した、例えば携帯型電話機である。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1Bの制御部120を備え、マイク30、スピーカ40、タッチパネル50を除いた構成である。
タッチパネル50は、通話機1Bの表面の一部を構成するように搭載され、ディスプレイ表示を行うとともに、ユーザのタッチ操作による入力を受ける。
ところで、タッチパネル50を搭載した通話機1Bでは、ユーザが通話をしている場合など、タッチパネル50にユーザの顔や耳が近接する場合がある。このように、タッチパネル50にユーザの顔や耳が近接し、タッチパネル50に表示された不図示の操作アイコンに触れた場合には、ユーザの意図しないタッチ操作がタッチパネル50に対して行われる。
本実施形態2の通話機1Bは、物体の接近を判定し、タッチパネル50の表示のONとOFF、および、入力操作の有効化と無効化の少なくとも何れか一方を制御する。
〔制御部120の構成〕
制御部120は、通信部11、符号化/復号部12、参照音生成部(参照音発生部)230、信号変換部14、参照音検出部15、近接判定部16、タッチパネル制御部17を備えている。
通信部11は、無線通信により電話網5と通信して、電話網5との間で通話信号の送受信を行う。
符号化/復号部12は、音声信号を通信に適したファイル形式に圧縮したり、当該ファイル形式から音声信号を復元したりする。
参照音生成部230は、物体が通話機1Bに接近しているか否かを判定するために用いる音である参照音を含む受話音の音声信号を生成する機能を有する。受話音の音声信号は、例えば、ユーザが通話をしている通話相手の声の音声信号である。
参照音生成部230は、受話音声に、受話音声とは異なる周波数を有する参照音を重畳させることにより、参照音を含む受話音の音声信号を生成してもよし、受話音声のある部分を、受話音声の他の部分とは音量レベルや周波数特性が異なるように変調することにより、当該ある部分を参照音として含む受話音の音声信号を生成してもよい。
また、参照音生成部230は、受話音声に間欠的に発生する参照音を重畳させることにより、参照音を含む受話音の音声信号を生成してもよい。参照音生成部230は、参照音として可聴音、および、非可聴音の少なくとも何れかの音を発生させる。なお、可聴音および非可聴音の定義は上述の実施形態1の記載と同様である。
信号変換部14は、出力信号を出力に適した信号形式に変換したり、入力信号を制御部での処理に適した信号形式に変換したりする。例えば、信号変換部14は、AD変換(Analog to Digital 変換)及びDA変換(Digital to Analog 変換)を行う。
タッチパネル制御部17は、タッチパネル50の制御を行う。タッチパネル制御部17は、ディスプレイ表示のONとOFFとの切り替え、および、タッチ操作の有効と無効との切り替えを行う。また、タッチパネル制御部17は、タッチパネル50に表示する表示内容を変更したり、タッチパネル50に対するタッチ操作の入力を受けたりする。
〔実施形態2に係る通話機の物体の接近を検出する処理の流れ〕
次に、図4を参照して、通話機1Bにおける物体の接近を検出する処理の流れについて説明する。
(ステップS201)
制御部120の通信部11が通話信号の送受信を開始すると、制御部120は、ステップS201にて、通話機1Bの近接判定モードの初期設定(mode_0)の値をFarに設定する(mode_0=Far)。また、制御部120は、今回の近接判定処理内で近接判定を行った回数を示す繰り返しカウンタ(i)を1に設定する(i=1)。
(ステップS202)
ステップS202にて、制御部120の参照音生成部230は、参照音を含む受話音声を表す音声信号を生成する。参照音生成部230は生成した参照音を含む受話音声を表す音声信号を信号変換部14に供給する。
(ステップS203)
制御部120の信号変換部14は、参照音を含む受話音声を表す音声信号をスピーカ40で再生するのに適する信号形式に変換したうえで、スピーカ40に供給する。スピーカ40は、信号変換部14から供給された音声信号の表す参照音を含む受話音声を出力させる。
(ステップS204)
マイク30は、周囲の音を集音して、収集した音を表す音声信号を制御部120の信号変換部14に供給する。信号変換部14は、マイク30から供給された音声信号を制御部120で処理するのに適する信号形式に変換したうえで、参照音検出部15に供給する。
(ステップS205)
制御部120の参照音検出部15は、マイク30が集音した音から参照音を検出して、検出した参照音を近接判定部16に供給する。
(ステップS206)
制御部120の近接判定部16は、参照音検出部15が検出した参照音の音量レベルは基準値未満か否かを判定する。検出した参照音の音量レベルが基準値未満の場合には(ステップS206でYES)、ステップS207に進む。検出した参照音の音量レベルが基準値以上の場合には(ステップS206でNO)、ステップS208に進む。
(ステップS207)
制御部120の近接判定部16は、通話機1Bに物体が接近していると判定する。そして、制御部120は、近接判定モードにおける1回目の判定結果をNearに設定する(mode_i=Near)。
(ステップS208)
制御部120の近接判定部16は、通話機1Bに物体が接近していないと判定する。そして、制御部120は、近接判定モードにおける1回目の判定結果をFarに設定する(mode_i=Far)。
(ステップS209)
続いて、制御部120は、前回の近接判定(mode_i−1)の結果と、今回の近接判定(mode_i)の結果とを比較する。制御部120は、mode_i−1=mode_iである場合には、ステップS210に進む。制御部120は、mode_i−1=Near/mode_i=Farの場合には、ステップS211に進む。制御部120は、mode_i−1=Far/mode_i=Nearの場合には、ステップS212に進む。
なお、i=1である場合には、前回の近接判定の結果が存在しない場合がある。このような場合は初期設定に従い、mode_i−1=mode_0=Farとmode_1との比較を行う。
(ステップS210)
mode_i−1=mode_iである場合、制御部120のタッチパネル制御部17は、タッチパネル50の制御状態を現状維持し、何も変更することなく、ステップS213に進む。
(ステップS211)
mode_i−1=Nearであり、かつ、mode_i=Farである場合、制御部120のタッチパネル制御部17は、物体の近接が終了したと判定し、タッチパネル50の表示をONにし、タッチパネル50に対する入力操作を有効化して、ステップS213に進む。
(ステップS212)
mode_i−1=Farであり、かつ、mode_i=Nearである場合、制御部120のタッチパネル制御部17は、物体の近接が開始されたと判定し、タッチパネル50の表示をOFFにし、タッチパネル50に対する入力操作を無効化して、ステップS213に進む。
(ステップS213)
制御部120は、通信部11が通信信号の送受信を継続しているか否かに応じて、通話が継続中か否かを判定する。制御部120は、通話が継続していない場合には(ステップS213でNO)、処理を終了する。制御部120は、通話継続中の場合には(ステップS213でYES)、ステップS214に進む。
(ステップS214)
制御部120は、近接判定を行った回数を示す繰り返しカウンタ(i)をインクリメントする(i+1)。そして、制御部120は、ステップS202に戻って処理を継続する。
〔付記事項〕
上述したように、通話機1Bの電話網5を介した通話信号の送受信が開始されると、制御部120は、スピーカ40から出力した参照音を、マイク30で集音して、物体が接近しているか否かの判定を通話継続中繰り返し行う。そして、制御部120は、近接判定の結果が、前回の判定結果と比較してmode_i−1=Farからmode_i=Nearに変化していれば、物体の近接が開始されたと判定し、タッチパネル50の表示をOFFにするとともに、タッチパネル50に対する入力操作を無効にする。
なお、制御部120は、mode_i−1=Farであり、かつ、mode_i=Nearの場合には、タッチパネル50の表示をOFFにする他に、表示をロック画面にしたり、タッチパネル50の状態を示す「操作無効」等のメッセージをタッチパネル50に表示したりする構成であってもよい。
また、制御部120は、mode_i−1=Farであり、かつ、mode_i=Nearの場合には、タッチパネル50に対する、ユーザの顔や耳が接触している部分を検出することができる構成であってもよい。そして、制御部120は、タッチパネル50に対するタッチ操作を全面無効とする他、ユーザの顔や耳が接触している部分に対してのみ、タッチ操作を無視する制御を行う構成であってもよい。
また、制御部120は、近接判定の結果が、前回の判定結果と比較してmode_i−1=Nearからmode_i=Farに変化していれば、物体の近接が終了したと判定し、タッチパネル50の表示をONにするとともに、タッチパネル50に対する入力操作を有効にする。
また、制御部120は、mode_i−1=Nearであり、かつmode_i=Farの場合には、タッチパネル50のロック画面を解除したり、ユーザの顔や耳が接触している部分に対するタッチ操作無効の制御を解除したりする構成であってもよい。
また、制御部120は、近接判定の結果が、前回の判定結果と比較して変化していなければ、タッチパネル50の表示および入力操作の設定を変更しない。
これにより、制御部120は、通話機1Bの通話中に、ユーザの顔や耳がタッチパネル50に接触して意図しない操作が行われるのを防ぐことができる。
なお、制御部120は、通話終了を検出して、通話終了を検出すると同時に処理を終了する構成であってもよい。
これらの構成によれば、通話機1Bに通常搭載されているスピーカ40とマイク30とを用いて近接判定を行って、通話中にユーザの顔や耳がタッチパネル50に接触することによって意図しない操作が行われるのを防ぐことができる。よって、タッチセンサーなどの部品を追加する必要がなく、部品点数を削減し、通話機1Bの小型化、薄型化を図ることができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図5、図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施形態3に係る通話機の概要〕
図5に示すように、通話機1Cは、制御部130、マイク30、スピーカ40、タッチパネル50を備えた、例えば携帯型電話機である。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1Cの制御部130を備え、マイク30、スピーカ40、タッチパネル50を除いた構成である。
通話機1Cは、図示は省略するが、保護ケースで覆って使用される場合がある。保護ケースは、タッチパネル50を覆う、開閉可能なふたを有している。本実施形態3の通話機1Cは、マイク30、および、スピーカ40を用いて保護ケースのふたの開閉を検出することができる。
制御部130は、参照音発生部13、信号変換部14、参照音検出部15、近接判定部16、タッチパネル制御部17を備えている。
実施形態3の参照音発生部13は、ユーザの意図しないタイミングで通話機1Cから音がならないように、非可聴音を出力するのが構成であるのが望ましい。なお、非可聴音の定義は上述の実施形態の記載と同様である。
〔実施形態3に係る通話機の物体の接近を検出する処理の流れ〕
次に、図6を参照して、通話機1Cにおける物体の接近を検出する処理の流れについて説明する。
(ステップS301)
制御部130は、ステップS301にて、通話機1Cの近接判定モードの初期化を行う。制御部130は、初期設定(mode_0)の値をFarに設定する(mode_0=Far)。また、制御部130は、今回の近接判定処理内で近接判定を行った回数を示す繰り返しカウンタ(i)を1に設定する(i=1)。
(ステップS302)
ステップS302にて、制御部130の参照音発生部13は、参照音を表す音声信号を発生させ、発生させた参照音を表す音声信号を信号変換部14に供給する。
(ステップS303)
制御部130の信号変換部14は、参照音を表す音声信号をスピーカ40で再生するのに適する信号形式に変換したうえで、スピーカ40に供給し、スピーカ40から当該参照音を出力させる。
(ステップS304)
マイク30は、周囲の音を集音して、収集した音を表す音声信号を制御部130の信号変換部14に供給する。信号変換部14は、マイク30から供給された音声信号を制御部130で処理するのに適する信号形式に変換したうえで、参照音検出部15に供給する。
(ステップS305)
制御部130の参照音検出部15は、マイク30が集音した音から参照音を検出して、検出した参照音を近接判定部16に供給する。
(ステップS306)
制御部130の近接判定部16は、参照音検出部15が検出した参照音の音量レベルは基準値未満か否かを判定する。検出した参照音の音量レベルが基準値未満の場合には(ステップS306でYES)、ステップS307に進む。検出した参照音の音量レベルが基準値以上の場合には(ステップS306でNO)、ステップS308に進む。
(ステップS307)
制御部130の近接判定部16は、通話機1Cに物体が接近していると判定する。そして、制御部130は、近接判定モードにおける1回目の判定結果をNearに設定する(mode_i=Near)。
(ステップS308)
制御部130の近接判定部16は、通話機1Cに物体が接近していないと判定する。そして、制御部130は、近接判定モードにおける1回目の判定結果をFarに設定する(mode_i=Far)。
(ステップS309)
続いて、制御部130は、前回の近接判定(mode_i−1)の結果と、今回の近接判定(mode_i)の結果とを比較する。制御部130は、mode_i−1=mode_iである場合には、ステップS310に進む。制御部130は、mode_i−1=Nearであり、かつ、mode_i=Farの場合には、ステップS311に進む。制御部130は、mode_i−1=Farであり、かつ、mode_i=Nearの場合には、ステップS312に進む。
なお、i=1である場合には、前回の近接判定の結果が存在しない場合がある。このような場合は初期設定に従い、mode_i−1=mode_0=Farとmode_1との比較を行う。
(ステップS310)
mode_i−1=mode_iである場合、制御部130のタッチパネル制御部17は、タッチパネル50の制御状態を現状維持し、何も変更することなく、ステップS313に進む。
(ステップS311)
mode_i−1=Nearであり、かつ、mode_i=Farである場合、制御部130のタッチパネル制御部17は、物体の近接が終了したと判定し、タッチパネル50の表示をONにし、タッチパネル50に対する入力操作を有効化して、ステップ3213に進む。
(ステップS312)
mode_i−1=Farであり、かつmode_i=Nearである場合、制御部130のタッチパネル制御部17は、物体の近接が開始されたと判定し、タッチパネル50の表示をOFFにし、タッチパネル50に対する入力操作を無効化して、ステップS313に進む。
(ステップS313)
制御部130は、カバーが通話機1Cに装着されているか否かに応じて、処理の継続および終了の何れか一方を行うことを判断する。制御部130は、ユーザが手動設定によってケース装着の有無を設定したのに応じて、カバー装着の判断を行ってもよい。また、制御部130は、例えばmode_i−1=Farであり、かつ、mode_i=Farの判定が所定回数以上続いた場合に、カバーは装着されていないと判断するなど、自動でカバー装着の有無を判断する構成でもよい。
制御部130は、カバーが装着されていないと判断した場合には(ステップS313でNO)、処理を終了する。制御部130は、カバーが装着されていると判断した場合には(ステップS313でYES)、ステップS314に進む。
(ステップS314)
制御部130は、近接判定を行った回数を示す繰り返しカウンタ(i)をインクリメントする(i+1)。そして、制御部130は、ステップS302に戻って処理を継続する。
〔付記事項〕
上述したように、制御部130は、スピーカ40から出力した参照音を、マイク30で集音して、物体が接近しているか否かの判定を繰り返し行う。そして、制御部130は、近接判定の結果が、前回の判定結果と比較してmode_i−1=Farからmode_i=Nearに変化していれば、物体の近接が開始されたと判定し、タッチパネル50の表示をOFFにするとともに、タッチパネル50に対する入力操作を無効にする。
また、制御部130は、近接判定の結果が、前回の判定結果と比較してmode_i−1=Nearからmode_i=Farに変化していれば、物体の近接が終了したと判定し、タッチパネル50の表示をONにするとともに、タッチパネル50に対する入力操作を有効にする。
また、制御部120は、近接判定の結果が、前回の判定結果と比較して変化していなければ、タッチパネル50の表示および入力操作の設定を変更しない。
これらの構成によれば、手帳型ケースのように、タッチパネル50を覆うふたが開閉可能に設けられているケースが通話機1Cに装着されている場合に、ふたの開閉に合わせて、タッチパネル50の表示のONおよびOFFと、入力操作との有効化および無効化とを適切に切り替えることができる。
よって、ふたの開閉検出用のセンサー(例えば磁気センサー)などの部品を追加する必要がなく、ケースふたの開閉を検出することができ、部品点数を削減し、通話機1Cの小型化、薄型化を図ることができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図7、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施形態4に係る通話機の概要〕
図7は、本実施形態に係る通話機1Dの要部構成を示すブロック図である。
図7に示すように、通話機1Dは、制御部140、マイク30、スピーカ40を備えた、例えば、携帯型電話機など機器である。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1Dの制御部140を備え、マイク30、スピーカ40を除いた構成である。
スピーカ40から参照音を出力した場合に、マイク30で集音される音には参照音と周囲のノイズ(雑音)とが含まれている可能性がある。ノイズのレベル(音量レベル)が高い場合には、ノイズと参照音とを識別できず、物体の参照音を用いた近接判定に誤りが発生する可能性がある。本実施形態4の通話機1Dによれば、通話機1Dの周囲のノイズによる物体の接近の判定に誤りが発生するのを回避することができる。
制御部140は、参照音発生部13、参照音検出部15、近接判定部460を備えている。
参照音発生部13は、参照音の発生タイミングを制御することで、参照音が発生する期間と、参照音が発生しない期間とが含まれる参照音を表す音声信号を発生させることができる。参照音発生部13は、参照音が発生する期間と、参照音が発生しない期間とが交互に発生する参照音を表す音声信号を発生させる構成であってもよい。
参照音検出部15は、マイク30で集音された音が供給された場合に、参照音発生部13が発生させた参照音の情報を参照して、マイク30が集音した音から、参照音を検出する。参照音検出部15は、参照音発生部13が発生させた参照音の周波数に応じて、参照音の周波数と同じ音を、参照音が発生している期間と、参照音が発生していない期間との両期間で抽出する。
近接判定部460は、参照音検出部15によって検出された、参照音が発生していない期間から抽出された参照音と同じ周波数の音の音量レベルと、ノイズ基準値とを比較して、ノイズの有無を判定する。
ノイズ基準値は、ノイズ判定を行うために用いられ、ノイズが近接判定に影響を及ぼさない程度の大きさであることを判定するために用いられる。
また、近接判定部460は、参照音検出部15によって検出された、参照音が発生している期間から抽出された、参照音と同じ周波数の音の音量レベルと、近接判断基準値と、を比較して、通話機1Dに物体が接近しているか否かを判定する。
近接判定部460で用いられる、ノイズ判定のためのノイズ基準値は、通話機1Dへの物体の接近を判定するために用いる接近判定基準値よりも小さく設定されていてもよいし、同じ値に設置されていてもよい。
近接判定部460は、参照音が発生していない期間から抽出された参照音と同じ周波数の音の音量レベルがノイズ基準値よりも大きい場合には、周囲のノイズが大きいと判定する。ノイズが大きい場合には、近接判定部460は、参照音発生部13および参照音検出部15にノイズが大きい旨の通知である雑音通知を行う。近接判定部460は、ノイズの大きさや、ノイズの周波数等のノイズに関する情報を含めて、参照音発生部13および参照音検出部15に雑音通知をおこなってもよい。
参照音発生部13は、近接判定部460から雑音通知が供給されると、雑音通知を参照して参照音の音量や周波数を適宜に変更する近接誤検出回避処理を行う。
また、参照音検出部15は、近接判定部460から雑音通知が供給されると、参照音発生部13が新たに発生させた参照音の情報を参照して、参照音の検出を行う。
〔実施形態4に係る通話機の物体の接近を検出する処理の流れ〕
次に、図8を参照して、通話機1Dにおけるノイズ検出、および、物体の接近を検出する処理の流れについて説明する。
(ステップS401)
ステップS401にて、制御部140の参照音発生部13は、参照音が発生する期間と、参照音が発生しない期間とが含まれる参照音を表す音声信号を発生させる。参照音発生部13は発生させた参照音を表す音声信号をスピーカ40に供給する。
(ステップS402)
スピーカ40は、参照音発生部13から供給された音声信号が表す、参照音が発生する期間と、参照音が発生しない期間とが含まれる参照音を出力する。
(ステップS403)
マイク30は、周囲の音を集音して、集音した音を表す音声信号を制御部140の参照音検出部15に供給する。
(ステップS404)
制御部140の参照音検出部15は、マイク30が集音した参照音が発生している期間の音から、参照音発生部13が発生させた参照音と同じ周波数を有する音を検出する。また、制御部140の参照音検出部15は、マイク30が集音した参照音が発生していない期間の音から、参照音発生部13が発生させた参照音と同じ周波数を有する音を検出する。
(ステップS405)
制御部140の近接判定部460は、参照音検出部15が検出した参照音が発生していない期間の参照音と同じ周波数を有する音の音量レベルはノイズ基準値未満か否かを判定する。制御部140の近接判定部460は、参照音が発生していない期間の参照音と同じ周波数を有する音の音量レベルがノイズ基準値未満であると判定した場合には(ステップS405でYES)、ステップS406に進む。制御部140の近接判定部460は、参照音が発生していない期間の参照音と同じ周波数を有する音の音量レベルがノイズ基準値以上であると判定した場合には(ステップS405でNO)、ステップS407に進む。
(ステップS406)
制御部140の近接判定部460は、マイク30の周囲のノイズによる参照音を用いての近接判定への影響は小さく、マイク30で集音した参照音を用いた近接判定に問題はないと判定し、ステップS409に進む。
(ステップS407)
制御部140の近接判定部460は、マイク30の周囲のノイズによる参照音を用いての近接判定への影響は大きく、マイク30で集音した参照音を用いた近接判定に近接誤検出が生じる可能性があると判定し、ステップS408に進む。
(ステップS408)
制御部140の近接判定部460は、近接誤検出回避処理を行うように、参照音発生部13および、参照音検出部15に雑音通知を行って、ステップS402に戻る。
近接誤検出回避処理において、参照音発生部13は、近接判定部460から供給された雑音通知に応じて、参照音の周波数を変更する、または参照音の音量を調節する。また、参照音検出部15は、近接判定部460から供給された雑音通知に応じて、参照音を検出するための基準値を参照音に合わせて変更する。
(ステップS409)
制御部140の近接判定部460は、参照音が発生している期間の音から検出した参照音と同じ周波数を有する音の音量レベルが、近接判定基準値未満か否かを判定する。制御部140の近接判定部460は、参照音が発生している期間の音から検出した参照音と同じ周波数を有する音の音量レベルが、近接判定基準値未満である場合には(ステップS409でYES)、ステップS410に進む。制御部140の近接判定部460は、参照音が発生している期間の音から検出した参照音と同じ周波数を有する音の音量レベルが、近接判定基準値以上である場合には(ステップS409でNO)、ステップS411に進む。
(ステップS410)
制御部140の近接判定部460は、物体が通話機1Dに接近していると判定する。
(ステップS411)
制御部140の近接判定部460は、物体が通話機1Dに接近していないと判定する。
〔付記事項〕
上述したように、通話機1Dの制御部140は、スピーカ40から参照音を間欠的に出力し、参照音を出力していない期間に検出された参照音と同じ周波数の音の音量レベルに応じて、マイク30の周囲のノイズレベルを検出する機能を有する。そして、通話機1Dの制御部140は、マイク30の周囲のノイズレベルが近接判定において近接誤検出が生じ得るだけ大きい場合には、発生させる参照音の周波数や音量を変更して、誤検出を防ぐことができるように構成されている。
これらの構成によれば、通話機1Dに搭載されているスピーカ40とマイク30を用いて近接判定を行うことができるとともに、マイク30の周囲のノイズによる誤検出を回避し、信頼度の高い近接判定を行うことができる。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態5について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施形態5に係る通話機の概要〕
実施形態5に係る通話機は、図1に示した通話機1Aと同様の概要構成を備えている。このため、以下では、実施形態5に係る通話機のことも通話機1Aと称する。また、上述したように、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1Aの制御部110を備え、マイク30及びスピーカ40を除いた構成である。
実施形態5に係る通話機1Aにおいて、参照音発生部13は、互いに周波数が異なる複数の参照音を切り替えながら発生させる。参照音発生部13は、参照音を発生させない期間を挟んで、互いに周波数が異なる複数の参照音を発生させる構成であってもよい。また、参照音発生部13は、参照音を発生させない期間を挟んで、発生させる参照音の周波数を段階的に変えていく構成であってもよい。
参照音検出部15は、マイク30が集音した音から、参照音発生部13が発生させた複数の異なる周波数の参照音の各々と同じ周波数を有する音を検出する。また、参照音検出部15は、マイク30が集音した音から、参照音が発生していない期間の音を検出する。参照音検出部15は、参照音が発生していない期間について、参照音発生部13が発生させた複数の異なる参照音の各々と同じ周波数の音を検出してもよい。
近接判定部16は、参照音検出部15が検出した互いに周波数が異なる複数の参照音の各々の音量レベルと、参照音が発生していない期間に検出された参照音の各々と同じ周波数の音の音量レベルと、を比較する。近接判定部16は、参照音が発生していない期間に検出された互いに周波数の異なる複数の周波数の音(ノイズ)のうち、同一周波数の参照音と比較することによって、音量レベルが小さく、参照音の音量レベルと、ノイズの音量レベルとの差が最も大きい参照音を、ノイズレベルの最も小さい参照音として選択する。
〔実施形態5に係る通話機の物体の接近を検出する処理の流れ〕
次に、図9を参照して、通話機1Aにおける物体の近接を検出する処理の流れについて説明する。
(ステップS501)
ステップS501にて、制御部110の参照音発生部13は、参照音が発生する期間と、参照音が発生しない期間とが含まれる参照音を表す音声信号を発生させる。また、制御部110の参照音発生部13は、異なる周波数の複数の参照音を表す音声信号を発生させる。制御部110の参照音発生部13は発生させた参照音を表す音声信号をスピーカ40に供給する。
(ステップS502)
スピーカ40は、参照音発生部13から供給された音声信号が表す、異なる周波数の複数の参照音が含まれる参照音を出力する。また、スピーカ40は、参照音発生部13から供給された音声信号に応じて、参照音を出力しない期間を設ける。
(ステップS503)
マイク30は、周囲の音を集音して、集音した音を表す音声信号を制御部110の参照音検出部15に供給する。
(ステップS504)
制御部110の参照音検出部15は、マイク30が集音した音から、参照音発生部13が発生させた複数の参照音の各々と同じ周波数を有する音を検出する。また、制御部110の参照音検出部15は、マイク30が集音した音から、参照音が発生していない期間の音を検出する。制御部110の参照音検出部15は、参照音が発生していない期間について、参照音発生部13が発生させた複数の参照音の各々の周波数に応じて、各周波数の音を検出してもよい。
(ステップS505)
制御部110の近接判定部460は、参照音検出部15が検出した各周波数の参照音について、参照音が発生していない期間に検出された各周波数の音の音量レベルと比較することによって、ノイズレベルが最も低い周波数の参照音を選択する。
(ステップS506)
制御部110の近接判定部460は、ノイズレベルに応じて選択した周波数の参照音の音量レベルは基準値未満か否かを判定する。選択した参照音の音量レベルが基準値未満の場合には(ステップS506でYES)、ステップS507に進む。選択した参照音の音量レベルが基準値以上の場合には(ステップS506でNO)、ステップS508に進む。
(ステップS507)
制御部110の近接判定部460は、通話機1Aに物体が接近していると判定する。
(ステップS508)
制御部110の近接判定部460は、通話機1Aに物体が接近していないと判定する。
〔付記事項〕
実施形態5によれば、参照音を単一周波数の音とせず、互いに周波数が異なる複数の周波数を例えば0.1秒〜0.5秒といった短時間で切り替えながら発生させる。これにより、各周波数の参照音について、参照音を発生させている期間と、参照音を発生させていない期間とで各周波数の音を検出することが可能となる。そして、各周波数の参照音について、参照音を発生させていない期間に検出された同一周波数の音(ノイズ)との音量レベルを比較することで、ノイズレベルが最も小さい周波数の参照音を選択して、近接判定に用いることができる。
また、例えば上述した実施形態3のように、タッチパネル50を覆うケースふたの開閉検出に実施形態5による近接判定を用いる場合、ケースふたの開き時は、即座に操作可能にする必要があるため、参照音の周波数を例えば0.1秒〜0.5秒といった短時間で切り替えながら発生させる必要がある。一方で、ケースふたの閉じ時は、省電力のために表示をOFFとすることが目的であるため、参照音の周波数を秒単位で切り替えながら発生させる構成であってもよい。
この構成によれば、マイク30とスピーカ40とを用いた近接検知において、ノイズの少ない周波数の参照音を選択することによって、ノイズによる誤検出を抑制し、信頼度の高い近接検知を行うことができる。
〔実施形態6〕
本発明の他の実施形態について、図10〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
〔実施形態6に係る通話機1Eの概要〕
図10は、本実施形態に係る通話機1Eの要部構成を示すブロック図である。
通話機1Eは、例えば、携帯型電話機などの電話網を介した音声通話を可能とする機器である。なお、通話機1Eの電話網を介した通話機能については、公知技術を用いて実行可能であるので、その説明は省略する。
図10に示すように、通話機1Eは、制御部160、第1のマイク30A、第2のマイク30B、スピーカ40を備えている。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1E]の制御部160を備え、第1のマイク30A、第2のマイク30B、スピーカ40を除いた構成である。
制御部160は、通話機1Eにおける各種処理を統括して制御する。制御部160は、参照音発生部13、参照音検出部15、近接判定部16を備えている。
スピーカ40は、オーディオ回路としての制御部160から供給された音声信号が表す音を出力する。
第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bは、通話機1Eの音声入力部として機能する。第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bは、通話者の声や周囲の音を集音し、制御部160に供給する。
このように、通話機1Eは、スピーカ40から音を出力し、第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bから音を集音する機能を有する。そして、通話機1Eは、スピーカ40と、第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bとを用いて音の入出力によって、通話機1Eへの物体の接近を検出する機能を有する。
〔実施形態6に係る通話機1Eの物体の接近を検出する処理の流れ〕
次に、図11を参照して、通話機1Eにおける物体の接近を検出する処理の流れについて説明する。
(ステップS601)
ステップS601にて、制御部160の参照音発生部13は、参照音を表す音声信号を発生させる。参照音発生部13は発生させた参照音を表す音声信号をスピーカ40に供給する。
(ステップS602)
スピーカ40は、参照音発生部13から供給された音声信号が表す参照音を出力する。
(ステップS603,ステップS604)
第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bは、周囲の音を集音して、集音した音を表す音声信号を制御部160の参照音検出部15に供給する。
(ステップS605)
制御部160の参照音検出部15は、第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bが集音した音から参照音を検出して、検出した参照音を近接判定部16に供給する。
(ステップS606)
制御部160の近接判定部16は、参照音検出部15が第1のマイク30A、および、第2のマイク30Bによって集音された音から検出した参照音の音量レベルは全て基準値未満か否かを判定する。検出した参照音の音量レベルが全て基準値未満の場合には(ステップS606でYES)、ステップS607に進む。検出した参照音の音量レベルが基準値以上の場合には(ステップS606でNO)、ステップS608に進む。
(ステップS607)
制御部160の近接判定部16は、通話機1Eに物体が接近していると判定する。
(ステップS608)
制御部160の近接判定部16は、通話機1Eに物体が接近していないと判定する。
〔付記事項〕
通話機1Eは、例えば送話用のマイク(第1のマイク30A)と、ノイズキャンセル用のマイク(第2のマイク30B)と、の2つのマイク30A,30Bを備えている。実施形態6の通話機1Eは、このように、複数のマイク30A,30Bから集音した音から参照音を検出して近接判定を行う。この場合、複数のマイクのうち、何れか1つのマイクで集音された音から検出された参照音が基準値未満であっても、他のマイクで集音された音から検出された参照音が基準値以上である場合もある。このような場合は、あるマイクで基準値を下回っているのは、当該マイク部分のみが塞がれていたり、当該マイクに不具合が発生していたりすることが要因であることが考えられる。
このように、複数のマイク30A,30Bから集音した音から参照音を検出して近接判定を行うことで、複数のマイク30A,30Bの何れか一つが塞がれていたり、不具合があったりする場合でも、近接判定が可能となる。よって、複数のマイク30A,30Bを利用することで、マイク起因で近接判定ができなくなるケースを補うことができ、近接判定の精度向上を図ることができる。
〔実施形態7〕
本発明の他の実施形態について、図12〜図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
上述の実施形態1〜6では、スピーカ40から出力した音を、マイク30で集音して、集音した音を、出力した音に応じた基準値と比較することによって、通話機1A〜1Eへの物体の近接判定を行う構成について説明した。
この実施形態7では、スピーカ40から出力した音を、マイク30で集音して、集音した音を、出力した音に応じた基準値と比較することによって、スピーカ40から出力した音の最適化を図ることができる通話機1Fについて説明する。
〔実施形態7に係る通話機1Fの概要〕
通話機1Fは、制御部170は、参照音発生部13、信号変換部14、調整事項検出部25、調整事項判定部26、参照音調整部27を備えている。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信機1Fの制御部170を備え、マイク30、スピーカ40を除いた構成である。
調整事項検出部25には、マイク30で集音された音の信号が信号変換部14で処理に適した信号形式に変換されて供給される。調整事項検出部25は、信号変換部14から供給された信号からマイク30で集音された音の、音量レベルや周波数特性などの音の特性に関する事項を検出する。
調整事項判定部26は、調整事項検出部25で検出された、マイク30で集音された音の特性に関する事項と、スピーカ40で出力された音の特性に応じて設定された基準値と、を比較する。調整事項判定部26は、マイク30で集音された音と、スピーカ40で出力された音と、の比較結果に応じて、スピーカ40で出力する音について調整が必要な事項を判定して、参照音調整部27に供給する。
参照音調整部27は、参照音発生部13から供給された音声信号に対して適宜に音声信号処理を行って、信号変換部14に供給する。また、参照音調整部は、参照音調整部27から供給された調整事項の判定結果に応じて、参照音発生部13から供給された音声信号に対して適宜に音声信号処理を行う。
参照音調整部27は、例えば、スピーカ40から出力された参照音に対して、マイク30で集音した音の音量レベルが小さい場合には、スピーカ40部分が塞がれていて音が聞こえづらくなっているような状況をふまえて、音量を上げる調整を行う。参照音調整部27は、スピーカ40から出力された参照音の音量レベルと、マイク30で集音した音の音量レベルとを比較することによって、不足分だけ出力音の音量を上げる構成であってもよい。
また、参照音調整部27は、例えば、スピーカ40から音が出力されていない期間にマイク30で集音した音の音量レベルに応じてノイズを検出して、このノイズレベルに応じて周囲の雑音に埋もれない程度にスピーカ40から出力する音の音量レベルを調整する構成であってもよい。
また、参照音調整部27は、例えば、スピーカ40から出力された参照音の周波数特性と、マイク30で集音した音の周波数特性とを比較して、特定の周波数領域の音が聞こえづらくなっているといった場合には、その領域の音の音量レベルだけを上げるといった調整をすることができる構成であってもよい。
また、参照音調整部27は、例えば、音量レベルが小さい場合には、マイク30で集音した音の入力タイミングに応じて残響が有る場合には、スピーカ40から出力する参照音にエコー効果を加える調整を行うことができる構成であってもよい。
〔実施形態7に係る通話機1Fの音声出力を調整する処理の流れ〕
次に、図13を参照して、通話機1Fにおける音声出力を調整する処理の流れについて説明する。
(ステップS701)
ステップS701にて、制御部170の参照音発生部13は、参照音を表す音声信号を発生させて、参照音調整部27に供給する。
(ステップS702)
制御部120の参照音調整部27は、参照音発生部13が発生させた参照音を表す音声信号に音声信号処理を行い、参照音の音声を調整して、信号変換部14に処理をした音声信号を供給する。
(ステップS703)
制御部120の信号変換部14は、参照音を表す音声信号をスピーカ40で再生するのに適する信号形式に変換したうえで、スピーカ40に供給する。スピーカ40は、信号変換部14から供給された音声信号が表す参照音を出力する。
(ステップS704)
マイク30は、周囲の音を集音して、収集した音を表す音声信号を制御部120の信号変換部14に供給する。信号変換部14は、マイク30から入力された音声信号を制御部120で処理するのに適する信号形式に変換したうえで、調整事項検出部25に供給する。
(ステップS705)
制御部120の調整事項検出部25は、マイク30が集音した音から参照音を検出して、検出した参照音から、音声調整に関わる指標を検出する。
(ステップS706)
制御部120の調整事項判定部26は、調整事項検出部25が検出した参照音の音声調整に関わる指標をそれぞれ、スピーカ40から出力した参照音に応じた基準値と比較することによって、調整が必要な事項を抽出する。調整事項判定部26は、抽出した調整が必要な事項を、参照音調整部27に供給する。
制御部120の調整事項判定部26は、調整が必要な事項が抽出されない場合には、処理を終了する。
〔付記事項〕
通話機1Fは、スピーカ40からの音声出力が開始されたことをトリガーとして、実施形態7の処理を開始する。この実施形態7の処理によれば、通話、音声データ再生、ストリーミング再生等の様々な場面で出力音声の最適化を図ることができる。
通話機1Fは、スピーカ40から出力された音声を、マイク30で集音し、出力音声の音量、周波数特性、タイミングなどを調整する。通話機1Fは、スピーカ40から音声出力を行っている間は常時この処理を繰り返し行い、スピーカ40からの音声出力終了時に、この処理を終了する構成であってもよい。
このように、自端末のスピーカ40から出力された音声を、マイク30で集音し、検出値と、出力音声に応じた基準値とを比較することで、出力音声を適切に調整することができる。よって、例えばスピーカ40が塞がれていても、聞きやすい音声が得られる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
通話機1A〜1Fの制御部110〜170は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、通話機1Aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置は、スピーカ40と、マイク30とを備える通話機1A(電子機器)に搭載され、制御部110を備え、上記制御部110は、上記スピーカ40から参照音を発生させ、上記マイク30が集音した音から上記参照音を検出し、検出した上記参照音に応じて、上記通話機1Aに対する物体の接近を判定する。
上記の構成によれば、近接センサーなどの物体の接近を判定するためだけに必要な部品の追加を抑制しつつ、通話機1Aが備えているスピーカ40とマイク30とを用いて物体の接近を検出することができる。
本発明の態様2に係る通話機は、上記の態様1において、上記制御部110は、検出した上記参照音の音量のレベルに応じて物体の接近を判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、スピーカ40が出力した参照音の音量のレベルに対する、マイク30で集音した音から検出した参照音の音量のレベルに応じて、物体の接近を判定することができ、部品の追加を抑制しつつ、物体の接近を検出することができる。
本発明の態様3に係る通話機は、上記の態様1において、上記制御部110は、検出した上記参照音の周波数特性に応じて物体の接近を判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、スピーカ40が出力した参照音の周波数特性に対する、マイク30で集音した音から検出した参照音の周波数特性に応じて、物体の接近を判定することができ、部品の追加を抑制しつつ、物体の接近を検出することができる。
本発明の態様4に係る通話機は、上記の態様1において、上記制御部110は、検出した上記参照音の立ち上がりタイミングに応じて物体の接近を判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、スピーカ40が出力した参照音の出力タイミングに対する、マイク30で集音した音から検出した参照音の立ち上がりタイミングに応じて、物体の接近を判定することができ、部品の追加を抑制しつつ、物体の接近を検出することができる。
本発明の態様5に係る通話機は、上記の態様1から4において、制御部120は、上記スピーカ40から参照音を含む受話音声の音声信号を出力させ、上記マイク30が収集した音から上記参照音を検出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、通話機の通話信号の送受信の開始に応じて、物体の接近を判定することができる。また、参照音を受話音声に重畳させて出力することができため、ユーザに近接判定をおこなっていることを気づかせることなく、物体の接近を判定することができる。
本発明の態様6に係る通話機は、上記の態様1から5において、上記スピーカ40と、上記マイク30とに加えてタッチパネル50を備え、制御部120,130は、物体の接近が開始したと判定した場合に、上記タッチパネル50に対する操作の無効可、および、上記タッチパネル50の表示のOFFの少なくとも何れかの処理を実行する構成としてもよい。
上記の構成によれば、通話中にユーザの顔や耳がタッチパネル50に接触することによって意図しない操作が行われるのを防ぐことができる。
本発明の態様7に係る通話機は、上記の態様6において、上記制御部120,130は、物体の近接が終了したと判定した場合、上記タッチパネルに対する操作の有効化、および、上記タッチパネルの表示のONの少なくとも何れかの処理を実行する構成としてもよい。
上記の構成によれば、通話が終了し、ユーザの顔や耳がタッチパネル50から離れた場合には、タッチパネル50に対する操作の有効化、および、タッチパネル50の表示のONの処理が実行される。これにより、ユーザは通話が終了すると、タッチパネル50への操作を行ったり、タッチパネル50の表示内容を見たりすることができ、ユーザにとって使い勝手の良い通話機を提供することができる。
本発明の態様8に係る通話機は、上記の態様6又は7において、上記制御部120,130は、上記参照音の音量のレベルに応じて物体の接近を判定する処理を複数回行い、前判定において近接ではないと判定され、現判定において近接であると判定された場合に、物体の近接が開始したと判定し、前判定において近接であると判定され、現判定において近接ではないと判定された場合に、物体の近接が終了したと判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、物体の近接の開始、および、物体の近接の終了を速やかに判定して、タッチパネル50のONとOFFを、有効と無効とを切り替えることができる。よって、物体の接近によってタッチパネル50に誤って入力操作が行われたり、物体の接近が終了したのに、ユーザがタッチパネル50に対して入力操作ができなかったりすることがない。よって、ユーザにとって使い勝手の良い通話機を提供することができる。
本発明の態様9に係る通話機は、上記の態様1から8の何れかにおいて、上記参照音は、非可聴音である構成としてもよい。
上記の構成によれば、人が聞き取れない周波数の音(非可聴領域の音)を参照音として用いているため、ユーザが意図しない時に通話機から可聴領域の音が出力されて、ユーザが戸惑うことがない。
本発明の態様10に係る通話機は、上記の態様1から9の何れかにおいて、上記参照音検出部15は、上記マイク30が集音した音から、上記参照音を出力していない期間の音に応じて雑音レベルを検出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、雑音によって、近接判定が誤って行われることがなく、精度良く近接判定を行うことができる。
本発明の態様11に係る通話機は、上記の態様10において、上記制御部110,120,130は、検出した上記雑音レベルに応じて、上記参照音の周波数を変更する構成としてもよい。
上記の構成によれば、雑音によって近接判定が誤って行われることが無いように、参照音を周波数を変更することができ、精度良く近接判定を行うことができる。
本発明の態様12に係る通話機は、上記の態様1から10の何れかにおいて、上記制御部110,120,130は、上記スピーカから、互いに周波数が異なる複数の参照音を切り替えながら発生させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、互いに周波数が異なる複数の参照音の中から、雑音レベルの低い周波数の参照音を選択して近接判定を行うことができ、精度良く近接判定を行うことができる。
本発明の態様13に係る通話機は、上記の態様1から12の何れかにおいて、複数のマイク30A,30Bを備え、上記制御部110,120,130は、上記複数のマイク30A,30Bの各々が集音した音から上記参照音を検出し、検出した上記参照音に応じて物体の接近を検出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、複数のマイク30A,30Bの何れか一つが塞がれていたり、不具合が発生していたりする場合であっても、他のマイクを用いて近接判定を行うことができ、マイク起因で近接判定ができなくなるケースを補うことができ、近接判定の精度向上を図ることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1A、1B、1C、1D、1E、1F 通話機(電子機器)
5 電話網
11 通信部
12 符号化/復号部
13 参照音発生部
14 信号変換部
15 参照音検出部
16、460 近接判定部
17 タッチパネル制御部
25 調整事項検出部
26 調整事項判定部
27 参照音調整部
30、30A,30B マイク
30A 第1のマイク
30B 第2のマイク
40 スピーカ
50 タッチパネル
110、120、130、140、160、170 制御部
230 参照音生成部(参照音発生部)

Claims (11)

  1. スピーカと、マイクとを備える電子機器に搭載される情報処理装置であって、
    制御部を備え、
    上記制御部は、
    上記スピーカから参照音を発生させ、
    上記マイクが集音した音から上記参照音を検出し、
    検出した上記参照音に応じて、上記電子機器に対する物体の接近
    を判定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記制御部は、検出した上記参照音の音量のレベルに応じて物体の接近を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記制御部は、検出した上記参照音の周波数特性に応じて物体の接近を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 上記制御部は、検出した上記参照音の立ち上がりタイミングに応じて物体の接近を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 上記制御部は、上記スピーカから参照音を含む受話音の音声信号を出力させ、上記マイクが収集した音から上記参照音を検出する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置。
  6. 上記スピーカと、上記マイクとに加えてタッチパネルを備え、
    上記制御部は、物体の接近が開始したと判定した場合に、
    上記タッチパネルに対する操作の無効可、および、
    上記タッチパネルの表示のOFF
    の少なくとも何れかの処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の情報処理装置。
  7. 上記制御部は、物体の近接が終了したと判定した場合、
    上記タッチパネルに対する操作の有効化、および、
    上記タッチパネルの表示のON
    の少なくとも何れかの処理を実行する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 上記制御部は、
    上記参照音の音量のレベルに応じて物体の接近を判定する処理を複数回行い、
    前判定において近接ではないと判定され、現判定において近接であると判定された場合に、物体の近接が開始したと判定し、
    前判定において近接であると判定され、現判定において近接ではないと判定された場合に、物体の近接が終了したと判定する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
  9. 上記参照音は、非可聴音であることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の情報処理装置。
  10. スピーカと、マイクとを備える電子機器に搭載される情報処理装置の制御方法であって、
    上記スピーカから参照音を発生させるステップと、
    上記マイクが集音した音から上記参照音を検出するステップと、
    検出した上記参照音に応じて、上記電子機器に対する物体の接近を判定するステップと
    を含んでいる
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 請求項1に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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