JP2018194930A - 移動体管理システムおよび移動体管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】拠点間の輸送を行う場合における輸送状況等の情報処理を簡単化する。【解決手段】位置測定装置を備えた複数の移動体と、複数の前記移動体の位置と時間との対応関係を取得する管理センタサーバとし、前記管理センタサーバに対してデータを検索する検索条件を提示することで情報の取得を要求する管理者端末と、を有する、移動体管理システムであって、前記管理センタサーバは、データの処理を行う情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記管理者端末からのデータ格納要求に応じて、前記移動体の位置情報、時間情報が付与されているデータ空間上のデータを記憶部に格納し、空間メッシュコードをキーとした空間インデックスと、時間メッシュコードをキーとした時間インデックスと、移動体識別子(ID)をキーとしたIDインデックスとのそれぞれ独立したデータ構造を生成する処理を行う移動体管理システム。【選択図】図8

Description

本発明は、情報処理技術に関し、特に、メッシュコードを用いた、輸送事業における移動体管理システム、および移動体管理方法に関する。
例えば、トラックなどの移動体を多数利用して、拠点間の輸送を行うことが一般的に行われている。
特許文献1では、車両間のメッシュネットワークを動的に形成し、リアルタイムで前方にゆっくり近づいてくる交通手段のような種々のパラメータを追跡して、同時に交通事故、構造物及び迂回路に関する適切な最新の交通情報を提供することが開示されている。
特願2016−25659号公報
例えば規定の走行ルートからの外れを検出するような場合において、従来は、走行ルート上に車両が乗っているかどうかを、所定の幅のルート上に車両が存在するかどうかで判定していた。
しかしながら、規定の所定の幅の走行ルート上に車両が乗っているかどうかを判断する処理は、複雑であるという問題があった。
従って、車両を用いた輸送事業において、車両の運転手や管理者に対して、リアルタイムに車両位置、時間に合わせた情報を通知したい場合等において、空間的にも時間的にも「近い」車両の状態を検出するためには、検出のための計算が複雑であるためコストが高くなり、また、リアルタイム性を損なうという問題があった。
本発明は、拠点間の輸送を行う場合における輸送状況等の情報処理を簡単化することを目的とする。
本発明の一観点によれば、位置測定装置を備えた複数の移動体と、複数の前記移動体の位置と時間との対応関係を取得する管理センタサーバと、前記管理センタサーバに対してデータを検索する検索条件を提示することで情報の取得を要求する管理者端末と、を有し、前記管理センタサーバは、データの処理を行う情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記管理者端末からのデータ取得要求に応じて、前記移動体の位置情報、時間情報が付与されているデータ空間上のデータを記憶部に格納し、空間メッシュコードをキーとした空間インデックスと、時間メッシュコードをキーとした時間インデックスと、移動体識別子(ID)をキーとしたIDインデックスとのそれぞれ独立したデータ構造を生成する処理を行うことを特徴とする移動体管理システムであって、前記独立したデータ構造を生成する処理は、前記データ空間上のデータのデータ型が位置データであれば、空間インデックスを生成して挿入し位置データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、前記データ空間上のデータのデータ型が時間データであれば、時間インデックスを生成して挿入し、時間データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、前記データ空間上のデータのデータ型が移動体データであれば、空間インデックスを生成して挿入するとともに、時間インデックスを生成して挿入しIDに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとを有し、前記情報処理部は、さらに、インデックスを挿入したデータをインデックス空間に格納する移動体管理システムが提供される。
前記独立したデータ構造を生成する処理は、前記データ空間上のデータのデータ型が位置データであれば、空間インデックスを生成して挿入し位置データの検索処理に適したインデックス形式のデータとし、前記データ空間上のデータのデータ型が時間データであれば、時間インデックスを生成して挿入し、時間メッシュ作成処理に適したインデックス形式のデータとし、前記データ空間上のデータのデータ型が移動体データであれば、空間インデックスを生成して挿入するとともに、時間インデックスを生成して挿入しID指定による履歴参照処理に適したインデックス形式のデータとし、前記情報処理部は、さらに、インデックスを挿入したデータをインデックス空間に格納することを特徴とする。
すなわち、独立したインデックスとして、
・空間インデックス:空間メッシュコードをキーとしたインデックス
・時間インデックス:時間メッシュコードをキーとしたインデックス
・IDインデックス:移動体識別子(ID)をキーとしたインデックス
と単項だけの検索しかできない簡単な構造を情報処理により生成した。
「独立した」とは、キーが単一であるということである。
前記管理者端末は、時間を変数として有する時間メッシュに格納するデータの作成処理に必要な情報収集のためのSlice検索文、移動体ID、時間を変数として有するID指定による履歴参照処理に必要な情報収集のためのPull検索文、位置、時間を変数として有するデータの検索処理に必要な情報収集のためのSpike検索文のいずれかを前記管理センタサーバに提示して、前記記憶部に格納されるインデックス空間を検索することを特徴とする。
前記情報処理部は、メッシュ内に格納されており、対応するデータを特定するメッシュコードの有無のみにより、メッシュ内における移動体の有無を判定することで検索することを特徴とする。
前記情報処理部は、前記管理者端末からの空間メッシュコードによる検索要求に応じて、前記時間メッシュ作成処理に適したインデックス形式のデータを検索し、ある時間帯における移動体の現在位置を取得することを特徴とする。
前記情報処理部は、さらに、前記移動体の走行予定ルートを覆うメッシュを作成し、前記移動体の移動時に、前記移動体自身の位置をキーとして位置データの検索処理を実行することによりルート外れの移動体を検出することを特徴とする。
前記情報処理部は、前記管理者端末からの移動体IDインデックスによる検索要求に応じて、前記インデックス空間内における前記ID指定による履歴参照処理インデックス形式のデータを検索し、移動体の過去の履歴情報を取得することを特徴とする。
前記情報処理部は、前記管理者端末からの時間メッシュコードによる検索要求に応じて、前記データの検索処理インデックス形式のデータを検索し、前記移動体の現在位置に設定されている情報を取得し、前記管理者端末からの時間メッシュコードによる検索要求に応じて、前記データの検索処理インデックス形式のデータを検索し、前記移動体の現在位置に設定されている情報を取得し、前記管理者端末からの時間メッシュコードによる検索要求に応じて、前記データの検索処理インデックス形式のデータを検索し、前記移動体の現在位置に設定されている情報を取得することを特徴とする。
本発明の他の観点によれば、位置測定装置を備えた複数の移動体と、複数の前記移動体の位置と時間との対応関係を取得する管理センタサーバと、前記管理センタサーバに対してデータを検索する検索条件を提示することで情報の取得を要求する管理者端末と、を有する、移動体管理システムにおける管理方法であって、前記管理センタサーバは、データの処理を行う情報処理部を有しており、前記情報処理部は、前記管理者端末からのデータ取得要求に応じて、前記移動体の位置情報、時間情報が付与されているデータ空間上のデータを記憶部に格納するステップと、空間メッシュコードをキーとした空間インデックスと、時間メッシュコードをキーとした時間インデックスと、移動体識別子(ID)をキーとしたIDインデックスとのそれぞれ独立したデータ構造を生成する処理を行うステップと、を有し、前記独立したデータ構造を生成する処理は、前記データ空間上のデータのデータ型が位置データであれば、空間インデックスを生成して挿入し位置データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、前記データ空間上のデータのデータ型が時間データであれば、時間インデックスを生成して挿入し時間データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、前記データ空間上のデータのデータ型が移動体データであれば、空間インデックスを生成して挿入するとともに、時間インデックスを生成して挿入しIDに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、さらに、前記情報処理部が、インデックスを挿入したデータをインデックス空間に格納するステップと、を有する移動体管理方法が提供される。
本発明は、上記の移動体管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
本発明によれば、拠点間の輸送を行う場合における輸送状況等の情報処理を簡単化することができる。
本発明の一実施の形態による車両に関する情報処理を行う車両管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。 管理者端末の一構成例を示す機能ブロック図である。 管理センタサーバの一構成例を示す機能ブロック図である。 車両に搭載される位置測定部を有する移動体端末の一構成例を示す機能ブロック図である。 管理センタサーバにおいて得られるデータ群の一例を示す図である。 本実施の形態による車両管理システムにおける情報処理のイメージの一例を示す概念図である。 本実施の形態による管理センタサーバにおける情報処理の流れを示す図である。 本実施の形態による処理におけるデータの流れを示す図であり、図7の処理に対応する図である。 メッシュコードを説明する図である。 本実施の形態による第1の処理、すなわち、データ格納処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施の形態による第2の処理、すなわち、インデックス作成処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施の形態による第3の処理、すなわち、検索処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施の形態による情報処理技術の適用例を示す図である。 時間に対する車両の目標位置への到達度を示す図である。
本実施の形態による移動体管理技術は、位置、時間、移動体に紐付くデータの管理手法に関わるものである。
特に、本明細書において、移動体とは、自動車などの車両に代表される、時間により空間的な位置を変えながら移動する物体のことを指す。以下においては、車両(トラック)を例にして説明を行うが、これに限定されるものではない。
これらのデータを取り扱うために、本実施の形態では、独立したインデックスとして、
・空間インデックス:空間メッシュコードをキーとしたインデックス
・時間インデックス:時間メッシュコードをキーとしたインデックス
・IDインデックス:移動体識別子(ID)をキーとしたインデックス
を作成する。
ここで、「空間メッシュコード(または時間メッシュコード)」とは、空間座標(または時間)に対応して、特定のアルゴリズムで算出される矩形領域(または区間)を表すコード値の総称である。例えば、JISにおいて定義されている地域メッシュコードや、米軍や自衛隊が利用しているUTMグリッドコードがこれに含まれる。
一般的に、検索項目を多くすればするほど、インデックス作成コストがかかり、データ挿入性能がおちる。本実施の形態では、上に挙げた簡単な単項だけのインデックスとしインデックス作成コストを最低限とし、さらに、これらの検索について最適化するようにした。
上記のインデックスを利用して、以下の3つの検索を定義する。
・Spike検索:空間上のある点の近傍を検索する、空間インデックスを用いた検索
・Slice検索:特定時間に発生したデータ全体を検索する、時間インデックスを用いた検索
・Pull検索:特定の移動体の時間によるデータ変化を検索する、IDインデックスを用いた検索
これらの検索によって得られるメッシュコードに紐付くデータを「Object」と呼び、「メッシュコード」と「Object」のペアを「メッシュデータ」と呼ぶ。さらに、利用者が「メッシュデータ」に対して意味づけしたものを「メッシュ情報」と呼ぶこととする。
例えば、「メッシュコードDDDDDDDDDDに学校がある」はメッシュデータであり、「メッシュコードDDDDDDDDDDに学校があるので走行の注意が必要である。」はメッシュ情報である。また、これらのデータ検索処理を、単に、Spike処理、Slice処理、Pull処理と呼ぶこともある。
図1は、本発明の一実施の形態による車両に関する情報処理を行う車両管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態による情報処理を行う車両管理システムAは、例えば、複数の車両(移動体)端末5と、情報を集中管理する管理センタサーバ3と、管理者端末1とを有している。管理者端末1と管理センタサーバ3、各車両の移動体端末5と管理センタサーバ3とは、ネットワーク接続(NT)されている。各車両には、それぞれ移動体端末5−nが搭載されるとともに、GPSなどの位置測定部7−1,…,7−n(nは2以上の整数)が設けられている。
図2は、管理者端末1の一構成例を示す機能ブロック図である。管理者端末1は、例えば、管理者が所持するパーソナルコンピュータやスマートフォンなどである。管理者端末1は、例えば、入力部1−1、処理部1−2、通信部1−3、ルート情報格納部1−4などを有している。
図3は、管理センタサーバ3の一構成例を示す機能ブロック図である。管理センタサーバ3は、例えば、通信部3−1及び通信部3−3と、処理部(CPU等)3−2と、記憶部(データ、プログラム等を記憶する)3−4等を有している。
図4は、車両に搭載される位置測定部7を有する移動体端末5の一構成例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、移動体端末5は、例えば、タイマ5−1,GPS5−2、通信部5−3及び記憶部5−4を有している。位置測定部7として、移動体端末5のGPS5−2を用いることができる。
上記のような車両管理システムを稼働させると、図5に示すような情報が、管理センタサーバ3の記憶部3−4に移動体ID毎に蓄積されていく。蓄積される情報の詳細については、以下において説明を行う。
図6は、本実施の形態による車両管理システムにおける情報処理のイメージを示す概念図である。図6において、縦軸は時間、横軸は例えば、2次元平面上における位置を画定するx軸及びy軸である。
符号SL1からSL5までに示すある時間における時間メッシュを作成することにより、ある時間帯の複数の車両の位置を取得することができる。この時間メッシュを作成する処理をSlice処理と称する。Slice処理により、移動体、走行予定など、時間ごとに移動するデータを特定の時間に固定して切り出すことができる。
また、Spike処理により検索された情報をもとに、空間メッシュPn、図6では、x軸とy軸とにより囲まれた領域により車両の現在位置(領域)を設定することができる。Spike処理により検索された情報をもとに、例えば、当該領域に設定されている情報を取得することができる。Spike処理により検索された情報をもとに、休憩地点、終点、警告が必要な時点など、位置によって固定された情報を設定することができる。
また、Pull処理とは、例えば、車両のIDを指定して、指定された特定の車両の過去の行動等の履歴を参照する処理である。Pull処理により、天候、警戒情報など、位置は特定されないが時間が特定できる過去の履歴を参照することができる。
図7は、本実施の形態による管理センタサーバ3における情報処理の流れを示す図である。まず、符号11に示すように、例えば多数の車両5の移動体端末5−nから、それぞれの車両ID、位置(緯度経度)、時間、その他の各種データを取得する。このようにして得られたデータ群11の一例が、図5に示されている。すなわち、移動体(車両)ID1、2、…n毎に、位置データと時間データと各種データ、例えば、車両の状況が逐次格納されていく。車両の状況とは、当該車両に搭載される加速度センサにより得られる方向データ、速度データ、ブレーキの踏み込み状況やアクセルの開閉状況などであり、車両の走行機能がどのような状況にあるかを示す情報である。
このように、管理センタサーバ3には、多数の車両の、時間(位置)を変数とした大量のデータ群11が複数の車両5から通信部3−3を介して送られてくる。
そして、管理センタサーバ3の記憶部3−4には、このような大量のデータ群11が格納される(ステップS1)。
これらの格納されたデータ群11について、管理センタサーバ3の処理部3−2において、インデックス化されていないデータについて、データ型に応じて、空間メッシュコード、時間メッシュコードが作成され、インデックスが挿入される。
インデックスが挿入されたデータの一例が、Spike View15、Slice View17、ID View19である。Spike View15は、Key(メッシュコード)と、対応する値(Object、すなわち、メッシュデータ(メッシュコードに紐付いたデータ))である。Slice View17は、Key(日付時刻コード)と、対応する値(Object)である。ID View19は、Key(日付時刻コード)と、対応する値(Object)である。このようにして、各メッシュコードが挿入されインデックス化されたデータ群15,17,19が作成できる(ステップS2)。
次いで、管理者端末1からのデータ検索要求、すなわち、ステップS3−1のような情報要求、例えば、位置(x,y)等のクエリ21を提示してのデータ要求に応じて、管理センタサーバ3において、ステップS3−2に示すように、管理者端末1に対して、対応するID、緯度経度、時間、各種データ23を有する対象データが抽出される。そして、抽出された対象データ23が管理者端末1に対して返信される。このようにして、図6に示すようなデータの格納、検索に応じた情報取得ができる。
図8は、本実施の形態による処理におけるデータの流れを示す図であり、図7の処理に対応する図である。図9は、メッシュコードを説明する図である。メッシュコードとは、ある空間を区間(または矩形)に分断し、それにコード(文字列)を対応させたものである。
図9(a)に示すように、連続的に発生する情報に対して、対象となる空間を区間(2次元では矩形)に分割し、それぞれにコード(メッシュコード、数字の列)を割り当てることで、「求めたいデータ」をより高速に検索することが可能になる。尚、メッシュの粒度調整により近似度を調整することができる。
図9(b)に示すように、メッシュコードは一般的に階層的な構造をもっている。メッシュコードはJISなどにより規格化されている。そして、桁数が多い程、狭い範囲のメッシュを規定することになる。例えば、メッシュコードの桁数が8+4桁の場合には、33m四方のメッシュとなる。JIS規格に独自規格として、100m、33.3mmのメッシュを追加して説明する。
また、図9(c)に示すように、コードの桁数が、領域の面積等と関係している。
本実施の形態による管理センタサーバ3で取り扱うデータ群11は、「位置データ」D1、「時間データ」D2、「移動体データ」D3である。
管理センタサーバ3の記憶部3−4にデータを格納する時には、「データID」をキーとしデータD4を格納する。
時間を変数として有するSlice検索(文)21−1、移動体ID、時間を変数として有するPull検索(文)21−2、位置、時間を変数として有するSpike検索(文)21−3が行われたときに、インデックスを作成していないデータに対して、図9で説明した数字列による時間メッシュコード及び空間メッシュコードを算出し、Spike View15、 Slice View17、Pull View19の各インデックスに格納し、検索を行う。
検索処理は、Slice処理では時間をキーとした検索、Spike処理では位置をキーとした検索、Pull処理では移動体IDと時間とをキーとした検索を行う。
このように、それぞれ変数を絞った、Slice 検索21−1、Pull検索21−2、Spike検索21−3のそれぞれの検索を行うことにより、データ検索処理の負荷が軽減するという利点がある。
図10は、本実施の形態による第1の処理(S1)、すなわち、データ格納処理の流れを示すフローチャート図である。まず、処理が開始され(Start)、ステップS11において、管理者端末1又は移動体端末5−1から、対象データD1,D2、D3(図8参照)の格納命令が管理センタサーバ3になされる。次いで、ステップS12で管理センタサーバ3において、図8のD1,D2,D3のいずれかのデータ型であるかどうかを確認する。図8のD1,D2,D3のいずれかのデータ型でない場合には(No)、ステップS14に進み、エラー通知を行う。この場合には、例えば、データの入力し直しなどを促すようなエラー表示となる。
ステップS12で、図8のD1,D2,D3のいずれかのデータ型である場合には(Yes)、管理センタサーバ3の記憶部3−4にデータを格納する。以上で格納処理を終了する(end)。
図11は、本実施の形態による第2の処理(S2)、すなわち、インデックス作成処理の流れを示すフローチャート図である。
ステップS21において、インデックス作成処理が開始され、ステップ22において、レコード(データ)毎に、すなわち、例えば、図5の各レコードを取得し、ステップS23において、そのデータ型を確認する。
ステップS23におけるデータ型確認処理で、データ型が位置データD1であれば、ステップS24に進み、空間インデックス(空間メッシュコードをキーとしたインデックス)を生成する。
ステップS23におけるデータ型確認処理で、データ型が移動体データD3であれば、ステップS25に進み、空間インデックスを生成する。ステップS26で時間インデックス(時間メッシュコードをキーとしたインデックス)の生成処理を行う。
(時間メッシュコード生成)
ステップS23におけるデータ型確認処理で、データ型が時間データD2であれば、ステップS26に進み、時間インデックス(時間メッシュコードをキーとしたインデックス)を生成する。
従来は、緯度、経度のみを取り扱っていたが、本実施の形態では、位置、時間、移動体のデータを取り扱うことができるため、処理が簡単になる。
次いで、ステップS27において、移動体のIDインデックス(移動体識別子(ID)をキーとしたインデックス)を生成する。
ステップS22からステップS28までの処理を繰り返し、処理対象データが無くなると、処理を終了する(END)。
図12は、本実施の形態による第3の処理(S3)、すなわち、検索処理の流れを示すフローチャート図である。ステップS3から処理が開始され、ステップS31におけるユーザ要求(管理者端末1からの要求)に応じて、管理センタサーバ3の処理部3−2は、ステップS32において、図8に示す検索型を確認する。
検索型がSlice検索文の場合には、ステップS33に進み、時間メッシュコードの算出を行う。次いで、ステップS34において、時間インデックスによる記憶部3−4のデータを検索する。そして、ステップS35において検索結果を管理者端末1に返す。
検索型がSpike検索文の場合には、ステップS36に進み、空間メッシュコードの算出を行う。次いで、ステップS37において、空間メッシュコードによる記憶部3−4のデータの検索(Spike)を行い、次いで、任意の処理であるが、例えば、ステップS38において、時間インデックスによるフィルタ処理を行う。そして、ステップS35において検索結果を管理者端末1に返す。
検索型がPull検索文の場合には、ステップS39に進み、IDインデックスによる記憶部3−4のデータの検索を行う。次いで、ステップS40において、任意の処理であるが、例えば、時間インデックスによるフィルタリング処理を行う。そして、ステップS35において検索結果を管理者端末1に返す。
以上のようにして、検索処理が終了する(END)。上記処理及びその検索結果のイメージが図6に示す図である。
上記の処理により、単純に格子で分割した時間と空間のメッシュで検索するため、ルートに沿った検索と違い分岐点や曲線形状などを計算する必要がない。従って、検索処理を単純で明確に行うことができる。そのため、複雑な計算を行う必要がなくなり計算速度もあげることができる。
従って、移動体(車両)、走行予定など、時間ごとに移動するデータ、休憩地点、終点、警告が必要な時点など、固定された位置データ、天候、警戒情報など、位置は特定されないが時間が特定できる時間データを、メッシュコードを使うことで効率的に記憶部にデータを大量に格納し、メッシュコードに基づいてデータ検索を行うことができる。また、この処理により、情報検索のリアルタイム性を向上させることができる。
以上の効果をまとめると以下のようになる。
1)多量の位置、時間等に依存する固定データについて、例えば、ある地点の近傍を広い領域から細かい領域まで階層的に分析することが可能になる。従って、固定データの管理と分析が容易になる。
2)異なる時間軸で生成された2つ以上の移動体データについて、特定の時間幅における移動体の状態について比較が可能になる。従って、移動体データの管理と分析が容易になる。
3)移動体に基づく多種多様なデータと固定された多種多様なデータについて、時間と位置情報に基づくデータ分析が可能になる。従って、移動体データと固定データの比較分析が容易になる。
[実施例1]
以下に、本実施の形態による情報処理技術の適用例を示す。図13(a)に示すように、走行予定ルートを覆うメッシュ71を作成し、「ルート」73を表すメッシュ71として登録する。車両走行時に、定期的に自身の位置75、77、79、をキーとしてSpike検索を実行する。すると、ルート外れ81の車両83を簡単に検出することができる。
従来行われていた手法は以下の2つである。
方法1:点(車両)と曲線(走行ルート)の距離を測定して、それが一定の範囲内化どうか走行ルートを線分で近似し、その各頂点と車両との距離のうち一番小さい値が閾値と小さいかどうかを確認する。
方法2:曲線(走行ルート)を包含する多角形を求め、その多角形に点(車両)があるかどうかを判定する。
いずれの手法も、車両が多くなると計算コストが増え続ける。
これに対して、図13(a)では、メッシュ内における車両の有無をメッシュ内におけるメッシュコードの有無のみを判定すれば良い。従って、処理が簡単になる。
また、図13(b)に示すように、走行車両から定期的に位置情報91を取得し、メッシュデータベースに格納する。定期的に時間メッシュにより、ある時間帯の複数の移動体の位置を取得するSlice検索を実行する。検索結果に対して、同一のメッシュコード(1kmなど)上のデータ個数(これが車両の台数に反映される)を色(図ではハッチ)等で区別して表現(93)することで、車両に関する粗密な情報を可視化することができる。
従って、車両輸送の俯瞰監視を行うことが容易であるという利点がある。
[実施例2]
図14は、時間に対する車両の目標位置への到達度を示す図である。
予め決められたルートを走行する複数の車両について、予実管理する。図13(a)のルート外れに示すように、ルートを位置データとして登録する。
車両の走行予定をルートの位置データに車両の到達予定時間を付与した移動体データとして登録する。その後、各車両に対して、時間と車両位置を移動体データとして定期的に登録する。各時間における予定と実績の位置について、ルート上の何%にいるかを可視化することで、
(1)予定に対する進み・遅れがわかる。
(2)同一時刻における複数台の進捗度を比較することで、車間の異常を検出できる。
(3)実績の傾きを見ることで、車速がわかり、これで、位置停滞等の異常を検出できる。
更に、特定時間における実績値から、先に予定をシフトして接続することで、将来の車両位置を予測することができ、将来に向けた渋滞予測が可能となる。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
周辺の構造物などのデータを元に抽出した(意味づけした)メッシュ情報を元に、管理者/運転者に情報提供することができる。ルートはずれ、危険運転(急加速、急減速)等のイベントを検出し、情報を提供することができる。
通知の重要度に応じて、管理画面でのアイコン変更、管理画面への警告メッセージ出力、車載端末でのメッセージ表示、警告音出力、メール通知が可能である。
また、運行状況の予実管理として、運行ごとにマイルストーンの通過予定時間を設置できる。運行計画、運行予定との予実管理可視化することで、将来の運行計画に役立てることができる。
尚、本実施の形態では、2次元の走行ルート上を車両が移動する場合を例にして説明したが、3次元の走行ルートを対象とすることも容易である。
処理および制御は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)によるソフトウェア処理、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)によるハードウェア処理によって実現することができる。また、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
本発明は、車両の輸送に関する情報処理装置に利用可能である。
A…車両管理システム、1…管理者端末、3…管理センタサーバ、5−n…車両(移動体)端末、7−n…GPS、NT…ネットワーク、11…データ群、15…Spike View、17…Slice View、19…ID(Pull) View。

Claims (7)

  1. 位置測定装置を備えた複数の移動体と、
    複数の前記移動体の位置と時間との対応関係を取得する管理センタサーバと、
    前記管理センタサーバに対してデータを検索する検索条件を提示することで情報の取得を要求する管理者端末と、を有し、
    前記管理センタサーバは、データの処理を行う情報処理部を有しており、
    前記情報処理部は、
    前記管理者端末からのデータ取得要求に応じて、前記移動体の位置情報、時間情報が付与されているデータ空間上のデータを記憶部に格納し、
    空間メッシュコードをキーとした空間インデックスと、時間メッシュコードをキーとした時間インデックスと、移動体識別子(ID)をキーとしたIDインデックスとのそれぞれ独立したデータ構造を生成する処理を行うことを特徴とする移動体管理システムであって、
    前記独立したデータ構造を生成する処理は、
    前記データ空間上のデータのデータ型が位置データであれば、空間インデックスを生成して挿入し位置データに対してインデックス付与し、
    前記データ空間上のデータのデータ型が時間データであれば、時間インデックスを生成して挿入し時間データに対してインデックス付与し、
    前記データ空間上のデータのデータ型が移動体データであれば、空間インデックスを生成して挿入するとともに、時間インデックスを生成して挿入しIDに対してインデックス付与し、
    前記情報処理部は、
    さらに、インデックスを挿入したデータをインデックス空間に格納する
    移動体管理システム。
  2. 前記管理者端末は、
    時間を変数として有する時間メッシュに格納するデータの作成処理に必要な情報収集のためのSlice検索文、移動体ID、時間を変数として有するID指定による履歴参照処理に必要な情報収集のためのPull検索文、位置、時間を変数として有するデータの検索処理に必要な情報収集のためのSpike検索文のいずれかを前記管理センタサーバに提示して、前記記憶部に格納されるインデックス空間を検索する
    請求項1に記載の移動体管理システム。
  3. 前記情報処理部は、
    メッシュ内における移動体の有無を前記メッシュ内におけるメッシュコードの有無のみを判定することで検索する
    請求項1又は2に記載の移動体管理システム。
  4. 前記情報処理部は、
    前記管理者端末からの空間メッシュコード又は移動体IDインデックスによる検索要求に応じて、前記位置データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータ又は時間データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータを検索し、ある時間帯における移動体の現在位置を取得又は移動体の過去の履歴情報を取得し、
    前記管理者端末からの時間メッシュコードによる検索要求に応じて、
    前記データの検索処理インデックス形式のデータを検索し、
    前記移動体の現在位置に設定されている情報を取得する
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の移動体管理システム。
  5. 前記情報処理部は、
    さらに、
    前記移動体の走行予定ルートを覆うメッシュを作成し、前記移動体の移動時に、前記移動体自身の位置をキーとして位置データの検索処理を実行することによりルート外れの移動体を検出する請求項4に記載の移動体管理システム。
  6. 前記情報処理部は、
    さらに、
    前記移動体の走行予定ルートを覆うメッシュを作成し、前記移動体の走行予定をルートの位置データに前記移動体の到達予定時間を付与した移動体データとして求め、各移動体に対して、時間と前記移動体の位置を移動体データとして求めることで、前記移動体の予実管理を行う請求項4に記載の移動体管理システム。
  7. 位置測定装置を備えた複数の移動体と、複数の前記移動体の位置と時間との対応関係を取得する管理センタサーバと、前記管理センタサーバに対してデータを検索する検索条件を提示することで情報の取得を要求する管理者端末と、を有する、移動体管理システムにおける管理方法であって、
    前記管理センタサーバは、データの処理を行う情報処理部を有しており、
    前記情報処理部が、
    前記管理者端末からのデータ取得要求に応じて、前記移動体の位置情報、時間情報が付与されているデータ空間上のデータを記憶部に格納するステップと、
    空間メッシュコードをキーとした空間インデックスと、時間メッシュコードをキーとした時間インデックスと、移動体識別子(ID)をキーとしたIDインデックスとのそれぞれ独立したデータ構造を生成する処理を行うステップと、を有し、
    前記独立したデータ構造を生成する処理は、
    前記データ空間上のデータのデータ型が位置データであれば、空間インデックスを生成して挿入し位置データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、
    前記データ空間上のデータのデータ型が時間データであれば、時間インデックスを生成して挿入し時間データに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、
    前記データ空間上のデータのデータ型が移動体データであれば、空間インデックスを生成して挿入するとともに、時間インデックスを生成して挿入しIDに対してインデックス付与し、効率よく検索ができるようにしたデータとし、
    さらに、前記情報処理部が、インデックスを挿入したデータをインデックス空間に格納するステップと、を有する移動体管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021152938A (ja) * 2019-06-21 2021-09-30 ビッグローブ株式会社 捜査支援システム及び捜査支援方法

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