JP2018189020A - タービン監視システム、タービン監視方法、及びタービンシステム - Google Patents

タービン監視システム、タービン監視方法、及びタービンシステム Download PDF

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【課題】タービンの性能劣化を容易に特定可能なタービン監視システム、タービン監視方法、及びタービンシステムを提供する。【解決手段】一の実施形態によれば、タービン監視システムは、少なくとも第1及び第2蒸気タービンと発電機とに接続された回転軸の第1トルクを、前記回転軸の第1領域で計測する第1計測部を具備する。前記システムは更に、前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記第1蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記発電機の消費トルクを算出する出力算出部を具備する。更に、前記第1領域は、前記第1蒸気タービンが前記第2蒸気タービンに隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンとの間に位置する、前記第1蒸気タービンが前記発電機に隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記発電機との間に位置する、または前記第1蒸気タービン内に位置する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、タービン監視システム、タービン監視方法、及びタービンシステムに関する。
図8は、従来のタービンシステムの構成の第1の例を示す模式図である。図8のタービンシステムは、石炭火力発電を行う蒸気タービンプラントに相当する。
図8のタービンシステムは、ボイラ11と、高中圧タービン12と、再熱器13と、第1の複流低圧タービン14と、第2の複流低圧タービン15と、回転軸16と、発電機17と、復水器18とを具備している。
高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及び第2の複流低圧タービン15の各々では、複数の蒸気タービン膨張機が1つのケーシング内に収められている。具体的には、高中圧タービン12は、1つのケーシング内に高圧タービン膨張機12aと中圧タービン膨張機12bとを具備している。第1の複流低圧タービン14は、1つのケーシング内に第1の低圧タービン膨張機14aと第2の低圧タービン膨張機14bとを具備している。第2の複流低圧タービン15は、1つのケーシング内に第3の低圧タービン膨張機15aと第4の低圧タービン膨張機15bとを具備している。
石炭火力発電所では、複数の蒸気タービン膨張機により1つの回転軸を駆動するタービンシステムが多く稼働している。図8の回転軸16は、このような回転軸の一例を示している。
ボイラ11にて製造された高圧蒸気1は、高圧タービン膨張機12aに流入し、高圧高温の蒸気がより低圧低温の蒸気へ膨張しながら流通する事で、羽根車である高圧タービン膨張機12aを回転させる。図8のボイラ11は、再熱器13とともに石炭ボイラを構成している。
高圧タービン膨張機12aから排出された蒸気は、再熱器13にて加熱された後、再熱蒸気2として中圧タービン膨張機12bに流入し、より低圧低温の蒸気へ膨張しながら流通する事で羽根車である中圧タービン膨張機12bを回転させる。
中圧タービン膨張機12bから排出された蒸気は、第1の複流低圧タービン14と第2の複流低圧タービン15に流入し、より低圧低温の蒸気へ膨張しながら流通する事で羽根車である第1及び第2の複流低圧タービン14、15を回転させる。第1の複流低圧タービン14は、入口蒸気を第1蒸気と第2蒸気とに分岐し、蒸気流通方向の異なる第1及び第2の低圧タービン膨張機14a、14bに流入させる複流タービンである。同様に、第2の複流低圧タービン15は、入口蒸気を第3蒸気と第4蒸気とに分岐し、蒸気流通方向の異なる第3及び第4の低圧タービン膨張機15a、15bに流入させる複流タービンである。
高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及び第2の複流低圧タービン15は、いずれも回転軸16に接続され、回転軸16を回転駆動する。回転軸16の一方の軸端には発電機17が接続されており、これらの蒸気タービンが発生させた軸動力を用いて発電機17が発電する。また、第1及び第2の複流低圧タービン14、15から排出された蒸気は、復水器18にて水3に戻された後、ボイラ11にて再び蒸気に変化する。
図8のタービンシステムは、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、または第2の複流低圧タービン15の途中段から蒸気を抽気し、抽気した蒸気により水3を加熱する再生サイクルを具備していてもよい。このような抽気は、これらの蒸気タービンの内のいずれか1つから行ってもよいし、これらの蒸気タービンの内の2つ以上から行ってもよい。
図9は、従来のタービンシステムの構成の第2の例を示す模式図である。図9のタービンシステムは、天然ガス火力発電を行うコンバインドサイクル型タービンプラントに相当する。
図9のタービンシステムは、図8と同様に、ボイラ11と、高中圧タービン12と、再熱器13と、第1の複流低圧タービン14と、回転軸16と、発電機17と、復水器18とを具備している。図9のタービンシステムは更に、圧縮機21と、燃焼器22と、ガスタービン23とを具備している。図9のガスタービン23は、1つのケーシング内に1つのガスタービン膨張機を具備している。図9では、図8に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図8の説明と重複する説明は省略する。
天然ガス火力発電所では、ガスタービンと複数の蒸気タービン膨張機により1つの回転軸を駆動するタービンシステムが多く稼働している。図9の回転軸16は、このような回転軸の一例を示している。
ボイラ11、高中圧タービン12、再熱器13、第1の複流低圧タービン14、及び復水器18は、蒸気を作動流体とする蒸気タービンシステムを構成している。一方、圧縮機21、燃焼器22、及びガスタービン23は、燃焼排ガス等を作動流体とするガスタービンシステムを構成している。
圧縮機21は、回転軸16の軸動力により回転駆動し、大気4を圧縮して燃焼器22に流入させる。燃焼器22は、この圧縮された大気4を用いて燃料である天然ガス5を燃焼させ、高温高圧の燃焼排ガスをガスタービン23に流入させる。燃焼排ガスは、より低圧低温のガスへ膨張しながら流通する事で、羽根車であるガスタービン23を回転させる。
一方、ボイラ11と再熱器13は、ガスタービン23から排出された排ガスから熱を回収する排熱回収器24に設けられている。ボイラ11は、排ガスの熱を利用して高圧蒸気1を製造し、高圧タービン膨張機12aに流入させる。高圧タービン膨張機12aから排出された蒸気は、再熱器13にて排ガスの熱を利用して加熱された後、中圧タービン膨張機12bに流入する。
図9の蒸気タービン膨張機に関する構成は、図8と同様である。ただし、図9のタービンシステムは、複流低圧タービン膨張機を2基ではなく1基のみ具備しており、第2の複流低圧タービン15は具備していない。図9の発電機17は、ガスタービン23と全ての蒸気タービン膨張機が発生させた軸動力から、圧縮機21が消費した軸動力を差し引いた軸動力を用いて発電する。
特許第4183370号公報 特開2007−239685号公報 特開2008−163746号公報
図8のタービンシステムでは、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、第2の複流低圧タービン15、及び発電機17が、経時劣化などにより性能低下する。例えば、各タービンは、静翼や動翼の表面粗さの悪化や、シールパッキンの間隙の拡大などによって、その性能が経時劣化する。これらの機器の性能が低下した場合、石炭燃料量に対する発電量は減少する。また、これらの機器に何らかの不適合が発生し発電量が減少する場合もある。
しかし、これら全ての機器は1つの回転軸16に接続されているため、性能低下がどの機器に生じたのかがわかりにくい。例えば、各タービンの途中段からの蒸気の抽気や軸シールリークがあるので、各タービンの各段の流量はわからないし、各タービンの各段の温度及び圧力は計測できない。また、第1〜第4の低圧タービン膨張機14a〜15bの最終段では、蒸気が一部凝縮しており、蒸気の温度及び圧力のみでは比エンタルピはわからない。
よって、各タービン膨張機の入口及び出口の蒸気の流量、圧力、温度を計測してエンタルピ差を算出しても、各タービン膨張機の性能低下を検出する事はできない。また、発電機17の効率も劣化するので、全てのタービンが発生した軸動力の合計値は、発電電力値からは得られない。全てのタービンが発生した軸動力の合計値がわからないため、発電機17の効率が幾らに低下したのかもわからない。
もし、どの機器の性能が低下したのか、即ち、軸動力出力が低下したのかを特定できれば、その機器のみを分解調査したり、位置調整や汚れ清掃や部品交換などのメンテナンスをその機器に施したりできる。
また、技術の進歩による蒸気タービン膨張機の性能向上は進んでいるので、性能低下が起こる前に交換を行う事が考えられる。例えば、第2の低圧タービン膨張機14bのみが発生する軸動力出力がわかれば、これを新型品に交換する効果がわかり、発電事業者としてはこの蒸気タービン膨張機の交換を検討しやすい。また、例えば第2の低圧タービン膨張機14bにおける下流側の翼列3段のみが発生する軸動力出力がわかれば、これらの翼列を翼型が改良された新型品に交換する効果がわかり、発電事業者としてはこの蒸気タービン膨張機の部品の部分交換を検討しやすい。
また、図9のタービンシステムでは、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、第2の複流低圧タービン15、発電機17、圧縮機21、及びガスタービン23が、経時劣化などにより性能低下する。例えば、圧縮機21やガスタービン23は、大気吸い込み口に設置した吸気フィルタを通過した固体物の衝突や付着により静翼や動翼の表面状態が悪化する事などによって、その性能が経時劣化する。これらの機器の性能が低下した場合、天然ガス燃料流量に対する発電量は減少する。また、これらの機器に何らかの不適合が発生し発電量が減少する場合もある。
しかし、これら全ての機器は1つの回転軸16に接続されているため、性能低下がどの機器に生じたのかがわかりにくい。例えば、各蒸気タービン膨張機に関しては、第1の例と同様の理由で、性能低下がどの機器に生じたのかがわからない。また、圧縮機21は中間冷却を施すなどしているため、その性能低下が精度良くはわからない。更に、ガスタービン23は入口温度が高温であるため、その温度を直接的に計測する事が困難で計測精度が低く、その性能低下が精度良くはわからない。第1の例と同様に、全てのタービンが発生した軸動力の合計値(ただし圧縮機21の消費動力は差し引く)がわからないため、発電機17の効率が幾らに低下したのかもわからない。
もし、どの機器の性能が低下したのか、即ち、軸動力出力が低下したのかを特定できれば、その機器のみを分解調査したり、位置調整や汚れ清掃や部品交換などのメンテナンスをその機器に施したりできる。一般に、ガスタービン23の経時劣化は充分に大きい事から、ガスタービン23の出力を蒸気タービンの出力と分離できれば、ガスタービン23の出力と全蒸気タービンの合計出力のそれぞれの経時変化が監視しやすくなる。また、どの機器の性能が低下したのかを特定できれば、第1の例と同様に、その機器を技術の進歩により性能向上の進んだ機器に交換または部分交換する事を検討しやすくなる。
ここで、回転軸16のような軸の軸動力を検出する方法の例について説明する。
例えば、軸トルクを光学式トルク計により計測する方法が存在する。この場合、トルクが変化していない軸露出部分の1ヶ所において、軸方向に充分に離れた2つの位置のねじり差からトルクを計測する。そして、計測されたねじり差と、事前に計測されている軸の剛性から得られたトルク値と、軸の回転数から、軸動力を算出する事ができる。
また、軸表面に貼り付けられた歪ゲージにより計測された歪値と、事前に計測されている軸の剛性から、軸トルクを算出する方法が存在する。この場合には、スリップリングを介するかまたは無線伝達を用いて、回転場からの信号を取り出す。
以上のように、タービンシステムでは、どの機器の性能が低下したのか、即ち、軸動力出力が低下したのかを特定する事が望ましい。これにより、その機器を技術の進歩により性能向上の進んだ機器に交換または部分交換する事を検討しやすくなるからである。
そこで、本発明の実施形態は、タービンの性能劣化を容易に特定可能なタービン監視システム、タービン監視方法、及びタービンシステムを提供する事を課題とする。
一の実施形態によれば、タービン監視システムは、少なくとも第1及び第2蒸気タービンと発電機とに接続された回転軸の第1トルクを、前記回転軸の第1領域で計測する第1計測部を具備する。前記システムは更に、前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記第1蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記発電機の消費トルクを算出する出力算出部を具備する。更に、前記第1領域は、前記第1蒸気タービンが前記第2蒸気タービンに隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンとの間に位置する、前記第1蒸気タービンが前記発電機に隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記発電機との間に位置する、または前記第1蒸気タービン内に位置する。
第1実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。 第2実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。 第2実施形態の変形例のタービンシステムの構成を示す模式図である。 第3実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。 第3実施形態の第6の範囲の位置を示す断面図である。 第4実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。 第4実施形態の第7の範囲の位置を示す断面図である。 従来のタービンシステムの構成の第1の例を示す模式図である。 従来のタービンシステムの構成の第2の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1〜図7では、図8及び図9に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図8及び図9の説明と重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。
図1のタービンシステムは、図8に示す構成要素に加えて、タービンシステムの動作を監視するタービン監視システムの構成要素として、監視装置30と、第1のトルク計31と、第2のトルク計32と、第3のトルク計33とを具備している。本タービンシステムは、石炭火力発電を行う蒸気タービンプラントに相当する。本タービンシステムは、抽気蒸気を用いた再生サイクルを構成してもしなくてもよい。
第1のトルク計31は、回転軸16のトルクを回転軸16の第1の範囲R1で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第1の範囲R1は、互いに隣接する高中圧タービン12と第1の複流低圧タービン14との間に位置している。
第2のトルク計32は、回転軸16のトルクを回転軸16の第2の範囲R2で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第2の範囲R2は、互いに隣接する第1の複流低圧タービン14と第2の複流低圧タービン15との間に位置している。
第3のトルク計33は、回転軸16のトルクを回転軸16の第3の範囲R3で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第3の範囲R3は、互いに隣接する第2の複流低圧タービン15と発電機17との間に位置している。
本実施形態では、第1から第3の範囲R1〜R3における軸剛性を予め得ておき、これらの軸剛性の情報を第1から第3のトルク計31〜33にそれぞれ与えておく。また、本実施形態では、光線の反射状態を変化させる反射部材を、第1から第3の範囲R1〜R3において回転軸16の表面に貼り付けておく。そして、第1から第3のトルク計31〜33は、2本の光線を第1から第3の範囲R1〜R3それぞれに照射し、これらの光線の反射光と上述の軸剛性とに基づいて、回転軸16のトルクを第1から第3の範囲R1〜R3で計測する。なお、第1から第3のトルク計31〜33は、回転軸16に対するこのような光学測定に基づいてトルクを計測する代わりに、回転軸16の軸ねじれ量に相関する歪値に基づいてトルクを計測してもよい。これは、後述する第4から第7のトルク計34〜37でも同様である。
監視装置30は、タービンシステムの動作を監視する装置である。具体的には、監視装置30は、第1から第3の範囲R1〜R3で計測されたトルクに基づいて、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及び第2の複流低圧タービン15の軸動力出力を算出する。監視装置30は、第1から第3の範囲R1〜R3の内の1箇所で計測されたトルクに基づいて、これらの蒸気タービンの内の1つ以上の軸動力出力を算出する場合と、第1から第3の範囲R1〜R3の内の2箇所で計測されたトルクに基づいて、これらの蒸気タービンの内の1つ以上の軸動力出力を算出する場合とがある。監視装置30は、出力算出部の例である。また、軸動力出力の算出対象となる蒸気タービンは、第1蒸気タービンの例である。
監視装置30により算出された軸動力出力は、タービンシステムの中央制御装置などの外部装置に出力され、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及び第2の複流低圧タービン15の性能低下を評価するために使用される。例えば、ある蒸気タービンの軸動力出力が閾値以下(例えば定格出力の90%以下)に低下した場合に、この蒸気タービンの性能が低下したと判定される。この判定は、監視装置30の外部装置が自動的に行ってもよいし、作業員がマニュアルで行ってもよい。また、この判定は、監視装置30が行ってもよい。
第1から第3のトルク計31〜33は、1)第1蒸気タービンとこれに隣接する第2蒸気タービンとの間の領域でトルクを計測するトルク計と、2)第1蒸気タービンとこれに隣接する発電機17との間の領域でトルクを計測するトルク計と、3)第1蒸気タービンとこれに隣接する第3蒸気タービンとの間の領域でトルクを計測するトルク計とに分類される。第1、第2、及び第3蒸気タービンの具体例については後述する。
第1の複流低圧タービン14は、第1の範囲R1と第2の範囲R2との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第2の範囲R2の計測トルクとの差をとる事で、第1の複流低圧タービン14の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第1の複流低圧タービン14の軸動力出力を算出する。
この場合、第1の複流低圧タービン14は、第1蒸気タービンの例であり、これに隣接する高中圧タービン12及び第2の複流低圧タービン15は、第2及び第3蒸気タービンの例である。また、第1及び第2のトルク計31、32は、第1及び第2計測部の例であり、第1及び第2の範囲R1、R2は、第1及び第2領域の例である。
第2の複流低圧タービン15は、第2の範囲R2と第3の範囲R3との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第2の範囲R2の計測トルクと第3の範囲R3の計測トルクとの差をとる事で、第2の複流低圧タービン15の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第2の複流低圧タービン15の軸動力出力を算出する。
この場合、第2の複流低圧タービン15は、第1蒸気タービンの例であり、これに隣接する第1の複流低圧タービン14は、第2蒸気タービンの例である。また、第3のトルク計33は第1計測部の例であり、第3の範囲R3は第1領域の例である。また、第2のトルク計32は第2計測部の例であり、第2の範囲R2は第2領域の例である。
高中圧タービン12は、回転軸16の一方の軸端に接続されている。そのため、高中圧タービン12の片側には、トルクを発生する機器もトルクを消費する機器も存在せず、第1の範囲R1の計測トルクが、高中圧タービン12の発生トルクに相当する。よって、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、高中圧タービン12の軸動力出力を算出する。
この場合、高中圧タービン12は、第1蒸気タービンの例であり、これに隣接する第1の複流低圧タービン14は、第2蒸気タービンの例である。また、第1のトルク計31は第1計測部の例であり、第1の範囲R1は第1領域の例である。
なお、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及び第2の複流低圧タービン15が発生した合計トルクは、発電機17のみで消費される。よって、第3の範囲R3の計測トルクは、これらの蒸気タービンが発生した合計トルクであると同時に、発電機17が消費するトルクである。よって、監視装置30は、この計測トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、これらの蒸気タービンの合計軸動力出力を算出すると同時に、発電機17への軸動力入力を算出する。これらの算出結果も、外部装置に出力される。
また、第1の複流低圧タービン14と第2の複流低圧タービン15は、第1の範囲R1と第3の範囲R3との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第3の範囲R3の計測トルクとの差をとる事で、第1の複流低圧タービン14と第2の複流低圧タービン15の合計発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この合計発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第1の複流低圧タービン14と第2の複流低圧タービン15の合計軸動力出力を算出する。この算出結果も、外部装置に出力される。
また、本実施形態の高中圧タービン12が、高圧タービンと中圧タービンとに分離されている場合には、高圧タービンと中圧タービンとの間の範囲で回転軸16のトルクを計測するトルク計を設けてもよい。この場合、監視装置30は、このトルク計の計測トルクに基づいて高圧タービンの軸動力出力を算出する事や、このトルク計と第1のトルク計31の計測トルクに基づいて中圧タービンの軸動力出力を算出する事が可能となる。
以上のように、本実施形態の監視装置30は、第1から第3のトルク計31〜33等により計測されたトルクに基づいて、各蒸気タービンの軸動力出力や、複数の蒸気タービンの合計軸動力出力や、発電機17への軸動力入力を算出する事ができる。よって、本実施形態によれば、発電機17への軸動力入力と発電機17の発電量とを比較する事で、発電機17の効率を算出する事が可能となる。これにより、発電機17の性能劣化を検出する事が可能となる。
また、第1から第3のトルク計31〜33は、本実施形態のタービンシステムにトルク計測時のみ設置されてもよいし、本実施形態のタービンシステムに常時設置されていてもよい。前者の場合、監視装置30は、回転軸16のトルクをある程度の期間ごと(例えば1か月ごと)に監視してもよい。後者の場合、監視装置30は、第1から第3のトルク計31〜33の計測トルクを常時監視してもよい。これらの監視により、監視対象部位の軸動力出力の経時変化を監視する事が可能となる。これは、後述する第4から第7のトルク計34〜37でも同様である。
一般に、蒸気タービンプラントは、1つの回転軸に対し複数の蒸気タービンを具備する事が多い。図1のタービンシステムも、回転軸16に対し高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及び第2の複流低圧タービン15を具備している。本実施形態によれば、第1から第3のトルク計31〜33による計測トルクを用いる事で、これらの蒸気タービンの内のいずれの軸動力出力が低下したのかを判定する事が可能となる。即ち、本実施形態によれば、性能低下が生じた蒸気タービンを特定する事が可能となる。更には、発電機17の性能低下も監視する事が可能となる。
よって、本実施形態によれば、これらの機器のメンテナンスを実施しやすくなるとともに、これらの機器を技術の進歩により性能向上の進んだ機器に交換または部分交換する事を検討しやすくなる。
なお、第1から第3のトルク計31〜33は、どのような方法で回転軸16のトルクを計測してもよい。例えば、上述のように、光学測定によりトルクを計測してもよいし、歪ゲージを用いてトルクを計測してもよい。前者の方法には、スリップリングや無線伝達を用いる事による誤差発生を低減できるという利点がある。後者の方法には、トルク計測を安価な装置で実現できるという利点がある。これは、後述する第4から第7のトルク計34〜37でも同様である。
以上のように、本実施形態によれば、タービンシステムを構成する蒸気タービンや発電機17の性能劣化を容易に特定する事が可能となる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。
図2のタービンシステムは、図9に示す構成要素に加えて、タービンシステムの動作を監視するタービン監視システムの構成要素として、監視装置30と、第1のトルク計31と、第2のトルク計32と、第4のトルク計34と、第5のトルク計35とを具備している。図2のタービンシステムは、天然ガス火力発電を行うコンバインドサイクル型タービンプラントに相当する。
図2では、回転軸16の一方の軸端に圧縮機21が接続され、回転軸16の他方の軸端に発電機17が接続されている。ガスタービン23、高中圧タービン12、及び第1の複流低圧タービン14は、これらの軸端間において回転軸16に順番に接続されている。
第1のトルク計31は、回転軸16のトルクを回転軸16の第1の範囲R1で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第1の範囲R1は、互いに隣接する高中圧タービン12と第1の複流低圧タービン14との間に位置している。
第2のトルク計32は、回転軸16のトルクを回転軸16の第2の範囲R2で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第2の範囲R2は、互いに隣接する第1の複流低圧タービン14と発電機17との間に位置している。
第5のトルク計35は、回転軸16のトルクを回転軸16の第5の範囲R5で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第5の範囲R5は、互いに隣接する高中圧タービン12とガスタービン23との間に位置している。第5のトルク計35は第3計測部の例であり、第5の範囲R5は第3領域の例である。
第4のトルク計34は、回転軸16のトルクを回転軸16の第4の範囲R4で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第4の範囲R4は、ガスタービン23に対し第5の範囲R5の反対側に位置しており、具体的には、ガスタービン23と圧縮機21との間に位置している。第4のトルク計34は第4計測部の例であり、第4の範囲R4は第4領域の例である。
本実施形態では、第1、第2、第4、及び第5の範囲R1、R2、R4、R5における軸剛性を予め得ておき、これらの軸剛性の情報を第1、第2、第4、及び第5のトルク計31、32、34、35にそれぞれ与えておく。また、本実施形態では、光線の反射状態を変化させる反射部材をこれらの範囲R1、R2、R4、R5において回転軸16の表面に貼り付けておく。そして、第1、第2、第4、及び第5のトルク計31、32、34、35はそれぞれ、2本の光線を第1、第2、第4、及び第5の範囲R1、R2、R4、R5に照射し、これらの光線の反射光と上述の軸剛性とに基づいて、回転軸16のトルクをこれらの範囲R1、R2、R4、R5で計測する。
監視装置30は、タービンシステムの動作を監視する装置である。具体的には、監視装置30は、第1、第2、第4、及び第5の範囲R1、R2、R4、R5で計測されたトルクに基づいて、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及びガスタービン23の軸動力出力と、圧縮機21の消費動力とを算出する。監視装置30により算出された軸動力出力は、タービンシステムの中央制御装置などの外部装置に出力され、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、ガスタービン23、及び圧縮機21の性能低下を評価するために使用される。圧縮機21は、消費動力が大きくなると性能低下している。
第1の複流低圧タービン14は、第1の範囲R1と第2の範囲R2との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第2の範囲R2の計測トルクとの差をとる事で、第1の複流低圧タービン14の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第1の複流低圧タービン14の軸動力出力を算出する。
この場合、第1の複流低圧タービン14は、第1蒸気タービンの例であり、これに隣接する高中圧タービン12は、第3蒸気タービンの例である。また、第2のトルク計32は第1計測部の例であり、第2の範囲R2は第1領域の例である。また、第1のトルク計31は第2計測部の例であり、第1の範囲R1は第2領域の例である。
高中圧タービン12は、第1の範囲R1と第5の範囲R5との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第5の範囲R5の計測トルクとの差をとる事で、高中圧タービン12の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、高中圧タービン12の軸動力出力を算出する。
この場合、高中圧タービン12は第1蒸気タービンの例であり、第1のトルク計31は第1計測部の例であり、第1の範囲R1は第1領域の例である。また、第5のトルク計35は第3計測部の例であり、第5の範囲R5は第3領域の例である。
ガスタービン23は、第4の範囲R4と第5の範囲R5との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第4の範囲R4の計測トルクと第5の範囲R5の計測トルクとの差をとる事で、ガスタービン23の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、ガスタービン23の軸動力出力を算出する。
この場合、第5のトルク計35は第3計測部の例であり、第5の範囲R5は第3領域の例である。また、第4のトルク計34は第4計測部の例であり、第4の範囲R4は第4領域の例である。
圧縮機21は、回転軸16の一方の軸端に接続されている。そのため、圧縮機21の片側には、トルクを発生する機器もトルクを消費する機器も存在せず、第4の範囲R4の計測トルクが、圧縮機21の消費トルクに相当する。よって、監視装置30は、この消費トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、圧縮機21への軸動力入力を算出する。監視装置30は更に、ガスタービン23の発生トルクと圧縮機21の消費トルクとの差をとる事で、ガスタービンシステムの発生トルクを算出し、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、ガスタービンシステムの軸動力出力を算出する。
なお、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及びガスタービン23が発生した合計トルクは、圧縮機21と発電機17とで消費される。よって、第2の範囲R2の計測トルクは、これらの蒸気タービンの合計発生トルクと圧縮機21の消費トルクとの差であると同時に、発電機17が消費するトルクである。よって、監視装置30は、この計測トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、これらの蒸気タービン及びガスタービンシステムの合計軸動力出力を算出すると同時に、発電機17への軸動力入力を算出する。これらの算出結果も、外部装置に出力される。
また、高中圧タービン12と第1の複流低圧タービン14は、第5の範囲R5と第2の範囲R2との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第5の範囲R5の計測トルクと第2の範囲R2の計測トルクとの差をとる事で、高中圧タービン12と第1の複流低圧タービン14の合計発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この合計発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、高中圧タービン12と第1の複流低圧タービン14の合計軸動力出力を算出する。この算出結果も、外部装置に出力される。
また、本実施形態の高中圧タービン12が、高圧タービンと中圧タービンとに分離されている場合には、高圧タービンと中圧タービンとの間の範囲で回転軸16のトルクを計測するトルク計を設けてもよい。この場合、監視装置30は、このトルク計と第5のトルク計35の計測トルクに基づいて高圧タービンの軸動力出力を算出する事や、このトルク計と第1のトルク計31の計測トルクに基づいて中圧タービンの軸動力出力を算出する事が可能となる。
以上のように、本実施形態の監視装置30は、第1、第2、第4、及び第5のトルク計31、32、34、35等により計測されたトルクに基づいて、各蒸気タービンやガスタービン23やガスタービンシステムの軸動力出力や、複数の蒸気タービンの合計軸動力出力や、発電機17への軸動力入力や、圧縮機21が消費する軸動力を算出する事ができる。よって、本実施形態によれば、発電機17への軸動力入力と発電機17の発電量とを比較する事で、発電機17の効率を算出する事が可能となる。これにより、発電機17の性能劣化を検出する事が可能となる。
一般に、コンバインドサイクル型タービンプラントは、1つの回転軸に対し複数の蒸気タービンを具備する事が多い。図2のタービンシステムも、回転軸16に対し高中圧タービン12と第1の複流低圧タービン14とを具備している。本実施形態によれば、第1、第2、及び第5のトルク計31、32、35による計測トルクを用いる事で、これらの蒸気タービンの内のいずれの軸動力出力が低下したのかを判定する事が可能となる。即ち、本実施形態によれば、性能低下が生じた蒸気タービンを特定する事が可能となる。
また、図2のタービンシステムは、回転軸16に対し更にガスタービン23を具備している。本実施形態によれば、第1、第2、第4、及び第5のトルク計31、32、34、35による計測トルクを用いる事で、複数の蒸気タービンとガスタービン23の内のいずれの軸動力出力が低下したのかを判定する事が可能となる。さらには、圧縮機21の性能低下も判定可能となる。一般に、ガスタービンは蒸気タービンよりも性能低下が速い事から、ガスタービンの性能低下を判定する事は効果的である。
よって、本実施形態によれば、これらの機器のメンテナンスを実施しやすくなるとともに、これらの機器を技術の進歩により性能向上の進んだ機器に交換または部分交換する事を検討しやすくなる。
以上のように、本実施形態によれば、タービンシステムを構成する蒸気タービンとガスタービン23、圧縮機21、及び発電機17の性能劣化を容易に特定する事が可能となる。
(第2実施形態の変形例)
図3は、第2実施形態の変形例のタービンシステムの構成を示す模式図である。以下、第2実施形態と本変形例との相違点を中心に説明し、第2実施形態と本変形例との共通点の説明はおおむね省略する。
本変形例のタービンシステムでは、発電機17が、高中圧タービン12とガスタービン23との間に設けられている。図3では、作図の便宜上、第1及び第4のトルク計31、34や監視装置30の図示が省略されているが、本変形例でも第1及び第4のトルク計31、34や監視装置30が図2に示す位置に設けられている。
一方、本変形例では、第2及び第5のトルク計32、35が、第8及び第9のトルク計38、39に置き換えられている。
第8のトルク計38は、回転軸16のトルクを回転軸16の第8の範囲R8で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第8の範囲R8は、互いに隣接するガスタービン23と発電機17との間に位置している。
第9のトルク計39は、回転軸16のトルクを回転軸16の第9の範囲R9で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第9の範囲R9は、互いに隣接する高中圧タービン12と発電機17との間に位置している。
本変形例では、第2、第5、第8、及び第9の範囲R2、R5、R8、R9における軸剛性を予め得ておき、これらの軸剛性の情報を第2、第5、第8、及び第9のトルク計32、35、38、39にそれぞれ与えておく。また、本変形例では、光線の反射状態を変化させる反射部材をこれらの範囲R2、R5、R8、R9において回転軸16の表面に貼り付けておく。そして、第2、第5、第8、及び第9のトルク計32、35、38、39はそれぞれ、2本の光線を第2、第5、第8、及び第9の範囲R2、R5、R8、R9に照射し、これらの光線の反射光と上述の軸剛性とに基づいて、回転軸16のトルクをこれらの範囲R2、R5、R8、R9で計測する。
監視装置30は、第2、第5、第8、及び第9の範囲R2、R5、R8、R9で計測されたトルクに基づいて、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及びガスタービン23の軸動力出力と、圧縮機21の消費動力とを算出する。監視装置30により算出された軸動力出力は、タービンシステムの中央制御装置などの外部装置に出力され、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、ガスタービン23、及び圧縮機21の性能低下を評価するために使用される。圧縮機21は、消費動力が大きくなると性能低下している。
高中圧タービン12は、第1の範囲R1と第9の範囲R9との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第9の範囲R9の計測トルクとの差をとる事で、高中圧タービン12の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、高中圧タービン12の軸動力出力を算出する。
この場合、高中圧タービン12は第1蒸気タービンの例であり、第1のトルク計31は第1計測部の例であり、第1の範囲R1は第1領域の例である。また、第9のトルク計39は第3計測部の例であり、第9の範囲R9は第3領域の例である。
ガスタービン23は、第4の範囲R4と第8の範囲R8との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第4の範囲R4の計測トルクと第8の範囲R8の計測トルクとの差をとる事で、ガスタービン23の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、ガスタービン23の軸動力出力を算出する。
この場合、第8のトルク計38は第3計測部の例であり、第8の範囲R8は第3領域の例である。また、第4のトルク計34は第4計測部の例であり、第4の範囲R4は第4領域の例である。
発電機17は、第8の範囲R8と第9の範囲R9との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第8の範囲R8の計測トルクと第9の範囲R9の計測トルクとの差をとる事で、発電機17が消費するトルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、このトルクと回転軸16の回転数とに基づいて、発電機17への軸動力入力を算出する。
圧縮機21は、回転軸16の一方の軸端に接続されている。そのため、圧縮機21の片側には、トルクを発生する機器もトルクを消費する機器も存在せず、第4の範囲R4の計測トルクが、圧縮機21の消費トルクに相当する。よって、監視装置30は、この消費トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、圧縮機21への軸動力入力を算出する。監視装置30は更に、ガスタービン23の発生トルクと圧縮機21の消費トルクとの差をとる事で、ガスタービンシステムの発生トルクを算出し、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、ガスタービンシステムの軸動力出力を算出する。
なお、高中圧タービン12、第1の複流低圧タービン14、及びガスタービン23が発生した合計トルクは、圧縮機21と発電機17とで消費される。よって、第1の範囲R1の計測トルクは、高中圧タービン12及びガスタービン23の合計発生トルクと圧縮機21及び発電機17の消費トルクとの差であると同時に、第1の複流低圧タービン14が発生するトルクである。よって、監視装置30は、この計測トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第1の複流低圧タービン14の軸動力出力を算出する。この算出結果も、外部装置に出力される。
以上のように、本変形例の監視装置30は、第2、第5、第8、及び第9のトルク計32、35、38、39等により計測されたトルクに基づいて、各蒸気タービンやガスタービン23等の軸動力出力や、発電機17への軸動力入力や、圧縮機21が消費する軸動力を算出する事ができる。よって、本変形例によれば、発電機17への軸動力入力と発電機17の発電量とを比較する事で、発電機17の効率を算出する事が可能となる。これにより、発電機17の性能劣化を検出する事が可能となる。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。
本実施形態のタービンシステムは、図4に示す部分以外は、第1実施形態のタービンシステムと同じ構成を有している。本実施形態のタービンシステムは、図4に示すように、第6のトルク計36を具備している。
第6のトルク計36は、回転軸16のトルクを回転軸16の第6の範囲R6で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第6の範囲R6は、第1の複流低圧タービン14内に位置しており、具体的には、第1の低圧タービン膨張機14aと第2の低圧タービン膨張機14bとの間に位置している。
本実施形態では、第6の範囲R6における軸剛性を予め得ておき、第6の範囲R6における軸剛性の情報を第6のトルク計36に与えておく。また、本実施形態では、光線の反射状態を変化させる反射部材を、第6の範囲R6において回転軸16の表面に貼り付けておく。そして、第6のトルク計36は、2本の光線を第6の範囲R6に照射し、これらの光線の反射光と上述の軸剛性とに基づいて、回転軸16のトルクを第6の範囲R6で計測する。なお、本実施形態の第1から第3の範囲R1〜R3における軸剛性等については、第1実施形態で説明した通りである。
第1の低圧タービン膨張機14aは、第1の範囲R1と第6の範囲R6との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第6の範囲R6の計測トルクとの差をとる事で、第1の低圧タービン膨張機14aの発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第1の低圧タービン膨張機14aの軸動力出力を算出する。
この場合、第1の複流低圧タービン14は、第1蒸気タービンの例であり、これに隣接する高中圧タービン12は、第2タービンの例である。また、第6のトルク計36は第1計測部の例であり、第6の範囲R6は第1領域の例である。また、第1のトルク計31は第2計測部の例であり、第1の範囲R1は第2領域の例である。
第2の低圧タービン膨張機14bは、第2の範囲R2と第6の範囲R6との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第2の範囲R2の計測トルクと第6の範囲R6の計測トルクとの差をとる事で、第2の低圧タービン膨張機14bの発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第2の低圧タービン膨張機14bの軸動力出力を算出する。
この場合、第1の複流低圧タービン14は、第1蒸気タービンの例であり、第6のトルク計36は第1計測部の例であり、第6の範囲R6は第1領域の例である。また、第2のトルク計32は第2計測部の例であり、第2の範囲R2は第2領域の例である。
なお、監視装置30は、第1の範囲R1の計測トルクと第2の範囲R2の計測トルクとの差をとる事で、第1の複流低圧タービン14の発生トルクを算出する事ができる。これは、第1及び第2の低圧タービン膨張機14a、14bの合計発生トルクに相当する。
このように、本実施形態の監視装置30は、第1の複流低圧タービン14の一部の軸動力出力を算出する事ができ、具体的には、第1の低圧タービン膨張機14aの軸動力出力と、第2の低圧タービン膨張機14bの軸動力出力とを算出する事ができる。
なお、第6の範囲R6は、図1または図2の高中圧タービン12、第2の複流低圧タービン15、またはガスタービン23内に位置していてもよい。この場合、これらのタービンの一部の軸動力出力を算出する事が可能となる。
図5は、第3実施形態の第6の範囲R6の位置を示す断面図である。
図5は、第1の複流低圧タービン14の初段部分を示し、具体的には、第1の低圧タービン膨張機14aの初段静翼41及び初段動翼42と、第2の低圧タービン膨張機14bの初段静翼43及び初段動翼44とを示している。
第1の複流低圧タービン14に流入した蒸気は、第1及び第2蒸気に分岐する。第1蒸気は、第1の低圧タービン膨張機14aに流入し、初段静翼41、初段動翼42の順に流通する。第2蒸気は、第2の低圧タービン膨張機14bに流入し、初段静翼43、初段動翼44の順に流通する。回転軸16の第6の範囲R6は、第1の低圧タービン膨張機14aの初段静翼41と、第2の低圧タービン膨張機14bの初段静翼43との間に位置している。
なお、第6のトルク計36の照射装置と信号処理装置は、第1の複流低圧タービン14の外部に配置される。一方、第6のトルク計36の計測プローブは、第1の複流低圧タービン14の内部において第6の範囲R6付近に配置される。第6のトルク計36の前者部分と後者部分は、光ファイバケーブルにより接続される。計測プローブは充分に小さく、かつ第1の複流低圧タービン14の作動蒸気に曝されても動作するので、第1の複流低圧タービン14内に設置可能である。
以上のように、本実施形態の監視装置30は、第1、第2、及び第6のトルク計31、32、36により計測されたトルクに基づいて、第1の複流低圧タービン14の一部の軸動力出力を算出する事ができる。通常、第1の複流低圧タービン14の排気蒸気は湿っているため、排気蒸気の流量、温度、及び圧力の計測により第1の複流低圧タービン14の性能を検査する事は難しい。本実施形態によれば、計測トルクを用いる事により、第1の複流低圧タービン14のどの部分の性能が劣化しているかを詳細に検査する事が可能となる。例えば、第1及び第2の低圧タービン膨張機14a、14bのどちらが如何ほど出力低下に寄与したのかを特定する事が可能となる。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態のタービンシステムの構成を示す模式図である。
本実施形態のタービンシステムは、図6に示す部分以外は、第1実施形態のタービンシステムと同じ構成を有している。本実施形態のタービンシステムは、図4に示すように、第7のトルク計37を具備している。
第7のトルク計37は、回転軸16のトルクを回転軸16の第7の範囲R7で計測し、このトルクの計測結果を監視装置30に出力する。第7の範囲R7は、第1の複流低圧タービン14内に位置しており、具体的には、第2の低圧タービン膨張機14bの複数の段の内の互いに隣接する段同士の間に位置している。
本実施形態では、第7の範囲R7における軸剛性を予め得ておき、第7の範囲R7における軸剛性の情報を第7のトルク計37に与えておく。また、本実施形態では、光線の反射状態を変化させる反射部材を、第7の範囲R7において回転軸16の表面に貼り付けておく。そして、第7のトルク計37は、2本の光線を第7の範囲R7に照射し、これらの光線の反射光と上述の軸剛性とに基づいて、回転軸16のトルクを第7の範囲R7で計測する。なお、本実施形態の第1から第3の範囲R1〜R3における軸剛性等については、第1実施形態で説明した通りである。
後述するように、第7の範囲R7は、第2の低圧タービン膨張機14bの最終段動翼と最終段手前動翼との間に位置しているため、この最終段動翼は、第2の範囲R2と第6の範囲R6との間に挟まれている。よって、監視装置30は、第2の範囲R2の計測トルクと第7の範囲R7の計測トルクとの差をとる事で、第2の低圧タービン膨張機14bの最終段動翼の発生トルクを算出する事ができる。そして、監視装置30は、この発生トルクと回転軸16の回転数とに基づいて、第1の低圧タービン膨張機14aの最終段動翼の軸動力出力を算出する。
この場合、第1の複流低圧タービン14は、第1蒸気タービンの例であり、第7のトルク計37は第1計測部の例であり、第7の範囲R7は第1領域の例である。また、第2のトルク計32は第2計測部の例であり、第2の範囲R2は第2領域の例である。
このように、本実施形態の監視装置30は、第1の複流低圧タービン14の一部の軸動力出力を算出する事ができ、具体的には、第2の低圧タービン膨張機14bの最終段動翼の軸動力出力を算出する事ができる。
なお、第7の範囲R7は、図1または図2の高中圧タービン12、第2の複流低圧タービン15、またはガスタービン23内に位置していてもよい。この場合、これらのタービンの一部の軸動力出力を算出する事が可能となる。
図7は、第4実施形態の第7の範囲R7の位置を示す断面図である。
図7は、第2の低圧タービン膨張機14bの最終段部分を示し、具体的には、第2の低圧タービン膨張機14bの最終段手前動翼45、最終段静翼46、及び最終段動翼47を示している。
第1の複流低圧タービン14に流入した蒸気は、第1及び第2蒸気に分岐する。第2蒸気は、第2の低圧タービン膨張機14bに流入し、初段静翼43、初段動翼44の順に流通し(図5を参照)、更には最終段手前動翼45、最終段静翼46、最終段動翼47の順に流通し、第2の低圧タービン膨張機14bから排出される。回転軸16の第7の範囲R7は、第1の低圧タービン膨張機14aの最終段動翼47と最終段手前動翼45との間に位置している。
なお、第7のトルク計37の照射装置と信号処理装置は、第1の複流低圧タービン14の外部に配置される。一方、第7のトルク計37の計測プローブは、第1の複流低圧タービン14の内部において第7の範囲R7付近に配置される。第7のトルク計37の前者部分と後者部分は、光ファイバケーブルにより接続される。
以上のように、本実施形態の監視装置30は、第1、第2、及び第7のトルク計31、32、37により計測されたトルクに基づいて、第1の複流低圧タービン14の一部の軸動力出力を算出する事ができる。本実施形態によれば、計測トルクを用いる事により、第1の複流低圧タービン14のどの部分の性能が劣化しているかを詳細に検査する事が可能となる。例えば、第2の低圧タービン膨張機14bの最終段動翼47の性能低下が第1の複流低圧タービン14の性能低下に如何ほど寄与したのかを特定する事が可能となる。
最終段動翼47には水滴が衝突する事から、最終段動翼47にエロージョンが発生する事で翼表面形状が悪化していき、その結果、第1の複流低圧タービン14の出力が低下する。そのため、最終段動翼47のみを新品に交換する事で、第2の低圧タービン膨張機14bの性能を回復させる事ができる。本実施形態によれば、この交換の是非を検討しやすくなる。
また、最終段動翼47付近では、作動蒸気の一部が凝縮して水滴になって湿り蒸気になっているため、湿り損失が発生している。一方で、技術の進歩により湿り損失がより小さくなる工夫を施した最終段動翼47、最終段静翼46、最終段手前動翼45が開発され続けている。よって、これらの翼の初期からの性能低下が大きくなくても、これらの翼を新開発品に交換すれば、第1の複流低圧タービン14の性能が大きく向上する場合がある。本実施形態によれば、この交換の是非を検討しやすくなる。
なお、第7の範囲R7は、最終段動翼47と最終段手前動翼45との間の地点とは別の地点に位置していてもよい。例えば、第7の範囲R7は、最終段手前動翼45とその手前の動翼との間に位置していてもよい。この場合、最終段動翼47と最終段手前動翼45との合計軸動力出力を算出する事が可能となる。これらの動翼は半径方向に充分に長い事から、強度や振動の離調を保ちながら性能を向上するのが困難である。一方で、技術の進歩により工夫を施したこれらの動翼が開発され続けている。よって、これらの翼の初期からの性能低下が大きくなくても、これらの翼を新開発品に交換すれば、第1の複流低圧タービン14の性能が大きく向上する場合がある。本実施形態によれば、この交換の是非を検討しやすくなる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定する事を意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステム及び方法は、その他の様々な形態で実施する事ができる。また、本明細書で説明したシステム及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行う事ができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:高圧蒸気、2:再熱蒸気、3:水、4:大気、5:天然ガス、
11:ボイラ、12:高中圧タービン、
12a:高圧タービン膨張機、12b:中圧タービン膨張機、13:再熱器、
14:第1の複流低圧タービン、14a:第1の低圧タービン膨張機、
14b:第2の低圧タービン膨張機、15:第2の複流低圧タービン、
15a:第3の低圧タービン膨張機、15b:第4の低圧タービン膨張機、
16:回転軸、17:発電機、18:復水器、
21:圧縮機、22:燃焼器、23:ガスタービン、24:排熱回収器、
30:監視装置、31:第1のトルク計、
32:第2のトルク計、33:第3のトルク計、
34:第4のトルク計、35:第5のトルク計、
36:第6のトルク計、37:第7のトルク計、
38:第8のトルク計、39:第9のトルク計、
41:初段静翼、42:初段動翼、43:初段静翼、44:初段動翼、
45:最終段手前動翼、46:最終段静翼、47:最終段動翼

Claims (14)

  1. 少なくとも第1及び第2蒸気タービンと発電機とに接続された回転軸の第1トルクを、前記回転軸の第1領域で計測する第1計測部と、
    前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記第1蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記発電機の消費トルクを算出する出力算出部と、
    を具備し、
    前記第1領域は、
    前記第1蒸気タービンが前記第2蒸気タービンに隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンとの間に位置する、
    前記第1蒸気タービンが前記発電機に隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記発電機との間に位置する、または
    前記第1蒸気タービン内に位置する、
    事を特徴とするタービン監視システム。
  2. 前記第1領域は、前記第1蒸気タービンが、前記第2蒸気タービンに隣接し、かつ前記回転軸の軸端に接続されている場合において、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンとの間に位置する事を特徴とする、請求項1に記載のタービン監視システム。
  3. 前記第1蒸気タービンは、複数の膨張機を具備し、
    前記第1領域は、互いに隣接する膨張機同士の間に位置し、
    前記出力算出部は、前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記複数の膨張機の内の一部の膨張機の軸動力出力を算出する、
    事を特徴とする請求項1に記載のタービン監視システム。
  4. 前記第1蒸気タービンは、複数の段を具備し、
    前記第1領域は、互いに隣接する段同士の間に位置し、
    前記出力算出部は、前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記複数の段の内の一部の段の軸動力出力を算出する、
    事を特徴とする請求項1に記載のタービン監視システム。
  5. 前記回転軸の第2トルクを前記回転軸の第2領域で計測する第2計測部を更に具備し、
    前記出力算出部は、前記第1領域で計測された前記第1トルクと、前記第2領域で計測された前記第2トルクとに基づいて、前記第1蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力を算出する、
    事を特徴とする請求項1、3、または4に記載のタービン監視システム。
  6. 前記第1蒸気タービンが、前記第2蒸気タービンまたは前記発電機に隣接し、かつ第3蒸気タービンに隣接する場合において、
    前記第1領域は、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンまたは前記発電機との間に位置し、
    前記第2領域は、前記第1蒸気タービンと前記第3蒸気タービンとの間に位置する、
    事を特徴とする請求項5に記載のタービン監視システム。
  7. 前記第1蒸気タービンが、前記第2蒸気タービンまたは前記発電機に隣接する場合において、
    前記第1領域は、前記第1蒸気タービン内に位置し、
    前記第2領域は、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンまたは前記発電機との間に位置する、
    事を特徴とする請求項5に記載のタービン監視システム。
  8. 前記回転軸の第3トルクを前記回転軸の第3領域で計測する第3計測部を更に具備し、
    前記回転軸は、少なくとも前記発電機と、ガスタービンと、前記発電機と前記ガスタービンとの間に設けられた前記第1及び第2蒸気タービンとに接続され、
    前記第3領域は、前記ガスタービンと前記第1及び第2蒸気タービンとの間に位置し、
    前記出力算出部は、前記第3領域で計測された前記第3トルクに基づいて、前記ガスタービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記ガスタービンに隣接する蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力を算出する、
    事を特徴とする請求項1に記載のタービン監視システム。
  9. 前記回転軸の第3トルクを前記回転軸の第3領域で計測する第3計測部を更に具備し、
    前記回転軸は、少なくとも前記第1及び第2蒸気タービンと、ガスタービンと、前記第1及び第2蒸気タービンと前記ガスタービンとの間に設けられた前記発電機とに接続され、
    前記第3領域は、前記第1及び第2蒸気タービンと前記発電機との間、または前記ガスタービンと前記発電機との間に位置し、
    前記出力算出部は、前記第3領域で計測された前記第3トルクに基づいて、前記ガスタービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、前記発電機に隣接する蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記発電機の消費トルクを算出する、
    事を特徴とする請求項1に記載のタービン監視システム。
  10. 前記回転軸の第4トルクを前記回転軸の第4領域で計測する第4計測部を更に具備し、
    前記第4領域は、前記ガスタービンに対し前記第3領域の反対側に位置し、または前記ガスタービン内に位置し、
    前記出力算出部は、前記第3領域で計測された前記第3トルクと、前記第4領域で計測された前記第4トルクとに基づいて、前記ガスタービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力を算出する事を特徴とする、請求項8または9に記載のタービン監視システム。
  11. 前記第1計測部は、前記回転軸の軸ねじれ量に基づいて、前記回転軸の前記第1トルクを計測する事を特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のタービン監視システム。
  12. 前記第1計測部は、前記回転軸に対する光学測定に基づいて、前記回転軸の前記第1トルクを計測する事を特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のタービン監視システム。
  13. 少なくとも第1及び第2蒸気タービンと発電機とに接続された回転軸の第1トルクを、前記回転軸の第1領域で第1計測部により計測し、
    前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記第1蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記発電機の消費トルクを出力算出部により算出する、
    事を具備し、
    前記第1領域は、
    前記第1蒸気タービンが前記第2蒸気タービンに隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンとの間に位置する、
    前記第1蒸気タービンが前記発電機に隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記発電機との間に位置する、または
    前記第1蒸気タービン内に位置する、
    事を特徴とするタービン監視方法。
  14. 第1及び第2蒸気タービンと、
    少なくとも前記第1及び第2蒸気タービンに接続された回転軸と、
    前記回転軸に接続された発電機と、
    前記回転軸の第1トルクを前記回転軸の第1領域で計測する第1計測部と、
    前記第1領域で計測された前記第1トルクに基づいて、前記第1蒸気タービンの少なくとも一部を含む部分の軸動力出力、または前記発電機の消費トルクを算出する出力算出部と、
    を具備し、
    前記第1領域は、
    前記第1蒸気タービンが前記第2蒸気タービンに隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記第2蒸気タービンとの間に位置する、
    前記第1蒸気タービンが前記発電機に隣接する場合において、前記第1蒸気タービンと前記発電機との間に位置する、または
    前記第1蒸気タービン内に位置する、
    事を特徴とするタービンシステム。
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CN110529838A (zh) * 2019-09-29 2019-12-03 大唐郓城发电有限公司 一种基于高压加热器小旁路的双机回热疏水系统
CN113153453A (zh) * 2021-03-02 2021-07-23 哈尔滨工业大学 汽轮机末级叶片容积流量估计方法、颤振预警方法及系统和装置

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