JP2018182582A - コンフィグ管理装置、コンフィグ管理システム、および、コンフィグ管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、通信装置の装置コンフィグのバックアップ契機を決定する対象期間において受け付けた設定データを、受け付けた順に設定キューに格納するとともに、前記通信装置に送信することで、前記通信装置内の前記装置コンフィグを更新させるコンフィグ更新部と、
前記対象期間の経過後に前記対象期間において受け付けた設定データの対象である前記通信装置を特定し、その特定した通信装置から前記装置コンフィグを受信してバックアップコンフィグとして保存するとともに、
前記通信装置の前記装置コンフィグに異常が発生したときには、保存した前記バックアップコンフィグを前記通信装置に送信することで、前記通信装置の前記装置コンフィグを復元し、その復元後に前記設定キューに格納された設定データを格納した順に前記通信装置に送信することで、前記通信装置内の前記装置コンフィグを更新させるバックアップ制御部と、を有することを特徴とする。
さらに、装置コンフィグ全体を保存するバックアップ処理は対象期間ごとに行われるため、設定データにより装置コンフィグが更新される度にバックアップ処理を頻繁に起動させる方式に比べ、バックアップ処理の負荷を削減できる。
前記バックアップ制御部が特定した通信装置が、バックアップ対象の前記装置コンフィグを送信する際に、現在動作させているランニングコンフィグを、前記通信装置が起動するときに読み込まれるスタートアップコンフィグとしてコピーし、そのコピーしたスタートアップコンフィグを送信することを特徴とする。
コンフィグ管理システムは、設定端末1と、管理装置2と、通信装置3とがネットワークで接続されて構成される。このコンフィグ管理システムを構成する各装置は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
以下、図2を参照して、コンフィグ管理システムにおけるバックアップ負荷と、装置コンフィグ9の信頼性との関係を説明する。
これにより、通信装置3の装置コンフィグ9が障害で消失してしまっても、最新の装置コンフィグ9を管理装置2からリストアできるので、更新内容の消失を予防し、装置コンフィグ9の信頼性を高めることができる。一方で、装置コンフィグ9のバックアップの送信回数が多くなってしまうので、バックアップ負荷は上昇してしまい、通信装置3の本来の機能である通信処理を圧迫してしまうこともある。
これにより、装置コンフィグ9の更新頻度が局所的に高くなってしまっても、バックアップの送信回数は一定で済むので、バックアップ負荷を下げることができる。
一方、図3(c)では、1つの対象期間(例えば期間T2)中に装置コンフィグ9が一度も更新されなかったときには、その対象期間T2の終了時点でのバックアップを省略する。これにより、図3(b)でのバックアップ負荷を下げる効果をさらに高めることができる。
以上、図3(c)で説明したバックアップ回数を減らす効果を得るための構成要素として、後記する図4の対象リスト23が用いられる。
まず、装置コンフィグ9に反映されたコマンドSC41,SC42,SC43の更新内容は、対象期間T1の終了時点の装置コンフィグ9に反映された後、バックアップされているので、リストアで復旧できる。
一方、対象期間T2の開始後に行われたコマンドSC44の更新内容は、バックアップされる前に消失してしまうことで、装置コンフィグ9の信頼性は低下してしまう。
以上、図3(d)で説明した更新内容の消失による信頼性低下を防ぐための構成要素として、後記する図4の設定キュー22が用いられる。
管理装置2は、設定受付部21と、設定キュー22と、対象リスト23と、コマンド生成部(コンフィグ更新部)24と、バックアップ受付部(バックアップ制御部)25とを含めて構成される。
通信装置3は、コマンド適用部31と、バックアップ依頼部32とを含めて構成される。
管理装置2と通信装置3との間でやりとりされる装置コンフィグ9は、管理装置2内にバックアップされた状態のバックアップコンフィグ91と、通信装置3内で現在動作している状態のランニングコンフィグ92と、通信装置3内で起動時に読み込まれる状態のスタートアップコンフィグ93とに分類できる。
バックアップ依頼部32は、リストア時には、バックアップ受付部25から受信した装置コンフィグ9(バックアップコンフィグ91)を、通信装置3のランニングコンフィグ92およびスタートアップコンフィグ93に適用する。
設定キュー22には、設定受付部21が設定端末1から受け付けた個々の設定が、受け付けた順序で格納される。つまり、投入された設定の順序性は、設定キュー22というFIFO(First In, First Out)のデータ構造により保証される。1つの設定は、例えば以下に示すように、項目名とその項目内容とのペアが、1つ以上含まれている。
・対象ユーザ:AAA
・サービス名:サービスX
・変更内容:新規
・パラメータ1:10.50.10.2
・パラメータ2:192.168.10.2
・パラメータ3:1548
・パラメータ4:dhcp_svr
・パラメータ5:id
・パラメータ6:500
なお、設定データは、CSV(Comma-Separated Values)形式、XML(Extensible Markup Language)形式、REST(REpresentational State Transfer)のJSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式などの構造化データとして、設定端末1の操作者などの人間が編集しやすいように作成される。
telnet XXXX
(user;:XX)
(pass:XX)
enable
(pass:XX)
set terminal pager disable
configure
:
Interface port-channel XX…
no shutdown
pppoe sessions XXX
:
end
exit
ある対象期間において設定受付部21がある通信装置3に対する設定データを受け付けたとき、設定受付部21は、その通信装置3を対象リスト23に追加する。対象リスト23は、通信装置3のリストであり、例えば、ホスト名などの装置IDと、そのIPアドレスなどの対応データとして構成される。以下、3台の通信装置3の情報が含まれる対象リスト23を例示する。
・装置A「1.1.1.1」
・装置B「2.2.2.2」
・装置E「3.3.3.3」
対象期間T1において、1回目の設定処理が行われる。この設定処理では、管理装置2は設定端末1からS111aで送信された設定データを設定キュー22に保存し(S111b)、設定データを適用する通信装置3を対象リスト23に追加し、コマンド生成部24にコマンドを生成させる(S112b)。通信装置3のコマンド適用部31は、生成されたコマンドを受信すると、そのコマンドを実行することで、自身のランニングコンフィグ92を更新する(S112c)。
対象期間T1において、2回目の設定処理も1回目と同様に行われる(S113a,S113b,S114b,S114c)。ここで、S113bで設定キュー22に保存される設定データは、S111bの設定データよりも後の順序でエンキューされる。
さらに、管理装置2はバックアップの成功に伴い、対象期間T2での対象リスト23からバックアップに成功した通信装置3を削除するとともに、S111b,S113bで設定キュー22に保存しておいた設定データも削除する。一方、バックアップに失敗してしまった場合は、該当する設定キュー22のデータと、対象リスト23のデータは削除せずに残しておく。
以上で対象期間T2に行われる各処理を説明した。
そこで、設定端末1は生存確認信号などでS133cの障害を検知すると、管理装置2に対してリストアの起動を指示する(S134a)。管理装置2は、対象期間T2のS115bにおいて保存しておいたバックアップコンフィグ91を通信装置3に送信することで(S134b)、スタートアップコンフィグ93、ランニングコンフィグ92を通信装置3に再設定させる(S134c)。
これにより、S133cの障害発生の直前の装置コンフィグ9(ランニングコンフィグ92とスタートアップコンフィグ93)が通信装置3内に復旧できたので、通信装置3の運用を再開することができる。
例えば、時刻「10:00」は説明を開始する初期状態である。対象期間の開始時点として、管理装置2内のバックアップコンフィグ91と、通信装置3内のスタートアップコンフィグ93と、ランニングコンフィグ92とはそれぞれ同じ装置コンフィグ9「F1(9:30)」の内容である。なお、「F1(9:30)」は、コンフィグのファイルを示す「F」と、そのバージョン「1」と、その更新時点「(9:30)」との組み合わせを意味する。
同様に、時刻「10:12」には、イベントとして設定端末1から新たな設定S2(10:12)が投入され、その内容がランニングコンフィグ92の「F3(10:12)」に更新される。
次の対象期間T2(10:15-10:30)では、設定端末1から新たな設定S3(10:24)が投入され、その内容がランニングコンフィグ92の「F4(10:24)」に更新される。この「F4(10:24)」は、対象期間T2の終了時点(10:30)において、バックアップ対象となる。
以上、図6を参照して、通常時のバックアップ処理の流れを説明した。以下では、図6の通常処理に対して、各種の問題が発生する例を場合分けして説明する。
時刻「10:24」までは図6と同じ状態である。
対象期間T2の終了時点(10:30)において、図6とは異なり、通信回線の切断などにより、「F4(10:24)」のバックアップに失敗してしまう。その結果、ランニングコンフィグ92からスタートアップコンフィグ93への装置内のコピーには成功するものの、スタートアップコンフィグ93は、バックアップ前の古い「F3(10:12)」のままである。このバックアップ失敗に伴い、管理装置2は、設定キュー22内の設定S3(10:24)と、対象リスト23内の通信装置3のエントリを削除しないようにする。
これにより、次の対象期間T3の終了時点(10:45)において、前回失敗してしまったバックアップ処理をリトライする。このリトライには成功することで、バックアップコンフィグ91も最新の「F4(10:24)」に更新できる。
時刻「10:30」までは図6と同じ状態である。
対象期間T3(10:30-10:45)の開始直後(10:31)に装置Aの障害が発生したため、対象期間T3における設定キュー22も対象リスト23もエントリが存在しない。
時刻「10:24」までは図6と同じ状態である。
対象期間T2(10:15-10:30)の途中(10:26)に装置Aの障害が発生したため、対象期間T2における設定キュー22には設定S3(10:24)が格納されており、対象リスト23には装置Aがエントリされている。
時刻「10:12」までは図6と同じ状態である。
対象期間T1(10:00-10:15)の後半(10:13)に装置Aの障害が発生したため、対象期間T1における設定キュー22には設定データが設定S1(10:10)→設定S2(10:12)の順に(投入された順に)格納されており、対象リスト23には装置Aがエントリされている。
そして、通信装置3の障害時には、対象リスト23から装置コンフィグ9を復元する通信装置3を絞り込むとともに、設定キュー22から読み込んだ設定データを順に適用する。これにより、随時更新される通信装置3の設定内容を、低負荷でバックアップして信頼性を向上することができる。
2 管理装置
3 通信装置
21 設定受付部
22 設定キュー
23 対象リスト
24 コマンド生成部(コンフィグ更新部)
25 バックアップ受付部(バックアップ制御部)
31 コマンド適用部
32 バックアップ依頼部
9 装置コンフィグ
91 バックアップコンフィグ
92 ランニングコンフィグ
93 スタートアップコンフィグ
Claims (5)
- 通信装置の装置コンフィグのバックアップ契機を決定する対象期間において受け付けた設定データを、受け付けた順に設定キューに格納するとともに、前記通信装置に送信することで、前記通信装置内の前記装置コンフィグを更新させるコンフィグ更新部と、
前記対象期間の経過後に前記対象期間において受け付けた設定データの対象である前記通信装置を特定し、その特定した通信装置から前記装置コンフィグを受信してバックアップコンフィグとして保存するとともに、
前記通信装置の前記装置コンフィグに異常が発生したときには、保存した前記バックアップコンフィグを前記通信装置に送信することで、前記通信装置の前記装置コンフィグを復元し、その復元後に前記設定キューに格納された設定データを格納した順に前記通信装置に送信することで、前記通信装置内の前記装置コンフィグを更新させるバックアップ制御部と、を有することを特徴とする
コンフィグ管理装置。 - 前記コンフィグ更新部は、受け付けた設定データを前記通信装置に送信する際に、受け付けた設定データの内容を前記通信装置の動作環境に適合するコマンドに変換し、その変換後のコマンドを前記通信装置に送信することを特徴とする
請求項1に記載のコンフィグ管理装置。 - 前記バックアップ制御部は、前記特定した通信装置から前記装置コンフィグを受信して前記バックアップコンフィグとして保存する際に、前記装置コンフィグの受信に成功したときには、前記対象期間において受け付けた設定データを前記設定キューから削除し、前記装置コンフィグの受信に失敗したときには、前記対象期間において受け付けた設定データを前記設定キューに残すことを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のコンフィグ管理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコンフィグ管理装置と、前記通信装置とを含めて構成されるコンフィグ管理システムであって、
前記バックアップ制御部が特定した通信装置は、バックアップ対象の前記装置コンフィグを送信する際に、現在動作させているランニングコンフィグを、前記通信装置が起動するときに読み込まれるスタートアップコンフィグとしてコピーし、そのコピーしたスタートアップコンフィグを送信することを特徴とする
コンフィグ管理システム。 - コンフィグ更新部と、バックアップ制御部とを有するコンフィグ管理装置によって実行されるコンフィグ管理方法であって、
前記コンフィグ更新部は、
通信装置の装置コンフィグのバックアップ契機を決定する対象期間において受け付けた設定データを、受け付けた順に設定キューに格納するとともに、前記通信装置に送信することで、前記通信装置内の前記装置コンフィグを更新させ、
前記バックアップ制御部は、
前記対象期間の経過後に前記対象期間において受け付けた設定データの対象である前記通信装置を特定し、その特定した通信装置から前記装置コンフィグを受信してバックアップコンフィグとして保存するとともに、
前記通信装置の前記装置コンフィグに異常が発生したときには、保存した前記バックアップコンフィグを前記通信装置に送信することで、前記通信装置の前記装置コンフィグを復元し、その復元後に前記設定キューに格納された設定データを格納した順に前記通信装置に送信することで、前記通信装置内の前記装置コンフィグを更新させることを特徴とする
コンフィグ管理方法。
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