JP2018181185A - 力覚提示器及び仮想力覚提示装置 - Google Patents

力覚提示器及び仮想力覚提示装置 Download PDF

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【課題】仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして力覚を提示する把持可能とし、仮想空間モデルに対しより正確な力覚を提示する把持可能な力覚提示器と、その力覚提示器を制御する仮想力覚提示装置を提供する。【解決手段】本発明の仮想力覚提示装置1の一部を構成する本発明に係る力覚提示器2は、把持可能な本体部2aと、本体部2aから伸縮することで力覚を提示する力覚提示部2bとを備えている。力覚提示器2は仮想被当接体を含む仮想空間モデルにおける仮想オブジェクトに対応付けられ、力覚提示部2bは、仮想オブジェクトの仮想被当接体に対する当接を、仮想空間モデルに従うように本体部2aを把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与することで力覚を提示するよう構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして機能し力覚を提示する力覚提示器及び仮想力覚提示装置に関する。
近年のバーチャルリアリティ技術の進展により、視覚(映像)と聴覚(音声)に加えて、触力覚に情報を提示する技術が注目されている。これまでに、仮想的に物体に触ったり触られたりした感覚を提示する様々な方法が提案され、一部がビデオゲーム機のコントローラなどのユーザインターフェースとして実用化されている。
例えば、ジョイスティックコントローラにより力覚提示器を構成し手や指に振動を提示して擬似的に力を感じさせる方法や、モータなどのアクチュエータを用いて力覚提示器を構成し物理的に反力を提示することで硬さを提示する方法などがある。
例えば、従来技術として、机などの什器に力覚提示器の土台を設置することで仮想力覚提示装置を構成し、この土台を基板にした力覚提示器に振動や反力を発生させる力覚提示部を設け、その力覚提示部の振動量や反力量を変えることで仮想的に壁や物体の表面を知覚させるという第1の方法がある(例えば、非特許文献1参照)。この第1の方法の歴史は古く、物理的にある程度正確な反力を提示できるという特徴がある。しかし、この第1の方法を実現する力覚提示器は、その土台となる机などの什器を必要とするため、可動範囲が限定されるとともに、力覚提示器を含む仮想力覚提示装置の規模が全体的に大きくなるという問題がある。
そこで、近年のバーチヤルリアリティ技術では、より手軽な技法として、手にグローブを装着するなどユーザの手のひらに力覚提示器を固定するか、又はユーザの体などに力覚提示器を固定する第2の方法が知られている(例えば、非特許文献2,3参照)。
更に、より手軽な技法として、グローブなどを装着したりすることなくユーザが自由に掴んだり放したりすることができるよう把持可能に力覚提示器の本体を構成し、その力覚提示器の本体に指先で押し込み可能なスイッチ等で構成した力覚提示部を設け、この力覚提示部に対し振動や反力を発生させるよう制御する制御ユニットを力覚提示器の本体とは別体に設けることで仮想力覚提示装置を構成する第3の方法が主流となっている(例えば、特許文献1、非特許文献4,5,6参照)。この第3の方法では、力覚提示器の本体を構成する筐体の体積及び質量を相対的に大きく設計して、この本体側を手や指が自然に把持して支えられる構造とすることで、触力覚を提示する力の土台を得ることができる。
尚、力覚提示器の本体を把持したときの位置や姿勢の検出のために、1つ或いは複数のモーションキャプチャカメラで撮像し解析することで、力覚提示器の本体を把持したときの位置や姿勢の座標・角度情報を出力するリアルタイム3次元運動計測システムが知られている(例えば、非特許文献7参照)。
また、磁界発生ユニットによって発生する磁界を基に、指先に装着されるそれぞれの磁気センサの三次元位置をそれぞれ計測し、各磁気センサの位置の座標情報を出力する3次元位置計測システムも知られている(例えば、非特許文献8参照)。
特開2016−200919号公報
"Geomagic Touch ハプティックデバイス," 3D SYSTEMS社,[online],[平成29年4月3日検索]、インターネット<URL: http://www.geomagic.com/ja/products/phantom-omni/overview> "CyberGrasp," CyberGlove Systems Inc. ,[online],[平成29年4月3日検索]、インターネット<URL: http://www.cyberglovesystems.com/cybergrasp/> M.Hirose, K.Hirota, T.Ogi, H.Yano, N.Kakehi, M.Saito and M.Nakashige, "HapticGEAR: the development of a wearable force display system for immersive projection displays,"In Proceedings of the IEEE Virtual Reality 2001 Conference, pp.123-129, 2001. 家室, 南澤, 新居, 川上, 舘,"ポータプルペン型力覚ディスプレイを用いたバーチャル物体との触覚インタラクション," 日本バーチャルリアリティ学会 第14回大会, 1A2-4, September 2009. "Oculus Touch," Oculus VR, LLC,[online],[平成29年4月3日検索]、インターネット<URL: https://www.oculus.com/rift/> "VIVE," HTC Corporation,[online],[平成29年4月3日検索]、インターネット<URL: https://www.vive.com/jp/> "リアルタイム3次元運動計測システムL1 Tracker," 株式会社ディテクト,[online],[平成29年4月3日検索]、インターネット<URL: http://www.ditect.co.jp/products/L1tracker.php> "3次元位置計測システム POLHEMUS<ポヒマス>," 株式会社スリーディー,[online],[平成29年4月3日検索]、インターネット<URL: http://www.ddd.co.jp/polhemus/>
前述したように、手にグローブを装着するなどユーザの手のひらに力覚提示器を固定するか、又はユーザの体などに力覚提示器を固定する第2の方法、或いはグローブなどを装着したりすることなくユーザが自由につかんだり放したりすることができる力覚提示器とその仮想力覚提示装置を構成する第3の方法であれば、例えば仮想的な壁や物にあたった際に、反力を擬似的に提示して壁や物の存在を提示することが可能である。
しかしながら、その壁や物に物理的に侵入できないほどの力を提示したり、仮想的な壁への物理的な侵入を阻止したりするよう仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースを実現する技法は実現されていない。
例えば、バーチャルリアリティ技術を応用したビデオゲームなどのコントローラでは、仮想的な物体や壁に侵入する際、ユーザに振動を提示することで、実空間にも実際に壁や物体が存在していると錯覚させる技法としている。しかし、物理的な振動の提示や、アクチュエータ等を用いたユーザの手指への圧力で壁や物体を表現したとしても、力を発生させる土台がない場合には、ユーザの手指の力を完全に打ち消す程の力を発生させ、手指をその場に押しとどめて仮想的な壁への侵入を完全に妨げることはできなかった。
一方で、前述したように、机などの什器に力覚提示器の土台を設置することで仮想力覚提示装置を構成し、力の提示のために土台を利用する第1の方法であれば、ユーザの手指以上の力を提示することで、仮想的な壁への侵入を阻止することができる。しかし、仮想力覚提示装置が大掛かりとなることから、ビデオゲームのコントローラなどでの応用には不向きである。
即ち、グローブなどを装着したりすることなくユーザが自由につかんだり放したりすることができるよう把持可能な力覚提示器とその力覚提示器を制御する制御ユニットで仮想力覚提示装置を構成しつつ、仮想空間モデルにおける壁や物等の仮想被当接体に対し、物理的に侵入できないほどの力や衝撃を提示したり、仮想的な壁への物理的な侵入を阻止するなど、仮想空間モデルに対しより正確な力覚を提示する技法が望まれる。
本発明は、上述の問題に鑑みて、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして、仮想空間モデルに対しより正確な力覚を提示する把持可能な力覚提示器と、その力覚提示器を制御する仮想力覚提示装置を提供することにある。
本発明の力覚提示器は、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして力覚を提示する把持可能な力覚提示器であって、把持可能な本体部と、前記本体部から伸縮することで力覚を提示する1つ又は複数の力覚提示部とを備え、当該力覚提示器は仮想被当接体を含む仮想空間モデルにおける仮想オブジェクトに対応付けられ、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々は、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与することで力覚を提示するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の力覚提示器において、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々におけるいずれかの先端となる力点が、常に前記仮想被当接体における当接対象の表面に対応する実空間位置に留まり続けるよう駆動制御されることにより、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接の力覚を提示するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の力覚提示器において、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々の各最大伸長量が個別に変化させて同時に制御されることにより、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する位置に応じて、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接の力覚を提示するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の力覚提示器において、仮想物体の形状や硬さを知覚させるための1つ又は複数の触力覚提示部を更に備えることを特徴とする。
また、本発明の力覚提示器において、前記仮想空間モデルと相互作用するよう当該力覚提示器を制御する制御手段が前記本体部内に設けられ、前記制御手段が前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部と近距離無線通信で連動制御するよう構成されていることを特徴とする。
更に、本発明の仮想力覚提示装置は、本発明の力覚提示器と、前記仮想空間モデルと相互作用するよう当該力覚提示器を制御する制御手段と、前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部とを備え、前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々に対し、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するよう制御することを特徴とする。
更に、本発明の仮想力覚提示装置は、本発明の力覚提示器と、前記仮想空間モデルと相互作用するよう当該力覚提示器を制御する制御手段と、前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部とを備え、前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々に対し、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するよう制御する手段と、前記1つ又は複数の触力覚提示部の各々に対し、仮想物体の形状や硬さを知覚させるために初期位置から縮長方向へ伸縮させ、且つ反力を提示するよう制御する手段と、を備えることを特徴とする。
更に、本発明の仮想力覚提示装置は、本発明の力覚提示器と、前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部とを備え、前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々に対し、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するよう制御することを特徴とする。
また、本発明の仮想力覚提示装置において、前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々におけるいずれかの先端となる力点が、常に前記仮想被当接体における当接対象の表面に対応する実空間位置に留まり続けるよう駆動制御することを特徴とする。
また、本発明の仮想力覚提示装置において、前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御することを特徴とする。
本発明によれば、グローブなどを装着したりすることなくユーザが自由につかんだり放したりすることができるよう把持可能な力覚提示器とその力覚提示器を制御する制御ユニットで仮想力覚提示装置を構成しつつ、仮想空間モデル内で、力覚提示器に対応する仮想オブジェクトを仮想被当接体に対し移動制限又は姿勢制限させるように、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースを実現することができる。
例えばバーチャルリアリティ環境において、片手に収まるような土台を要しない把持可能な力覚提示器において、仮想空間モデルにおける壁や物等の仮想被当接体に対し、物理的に侵入できないほどの力や衝撃を提示したり、仮想的な壁への物理的な侵入を阻止したりするなど、実空間において侵入することができる仮想被当接体(壁等)の位置を錯覚的に制御することが可能となる。
本発明による一実施形態の力覚提示器及び仮想力覚提示装置とその周辺装置の概略構成を例示する図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の仮想力覚提示装置に係る3軸の位置検出例、及び6軸の位置・姿勢検出例を示す図である。 本発明による一実施形態の力覚提示器の概略構成を例示する図である。 本発明による一実施形態の仮想力覚提示装置における制御ユニット内の力覚提示器制御部の制御例を示すフローチャートである。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の力覚提示器の動作例を示す図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る変形例1,2の力覚提示器の概略構成を示す図である。 本発明に係る変形例2の力覚提示器の動作例を(A)視から変位として(B)視乃至(I)視で示す図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る変形例3,4の力覚提示器の概略構成を示す図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の仮想力覚提示装置の適用例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1を説明する。図1は、本発明による一実施形態の力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1の概略構成とその周辺装置を例示する図である。図2は、本発明による一実施形態の力覚提示器2の概略構成を例示する図である。
〔仮想力覚提示装置〕
まず、図1に示すように、仮想力覚提示装置1は、力覚提示器2と制御ユニット3とを備える。制御ユニット3は表示装置5に対し仮想空間モデル(本例では、2次元迷路のビデオゲーム)を表示し、その仮想空間モデル内の仮想オブジェクトObjに力覚提示器2が対応付けられている。即ち、仮想空間モデル内の仮想オブジェクトObjの動きは、実空間の力覚提示器2の動きに対応付けられ、仮想オブジェクトObjは力覚提示器2の仮想体として構成される。
そして、仮想空間モデルには仮想オブジェクトObjと当接可能な仮想被当接体W(本例では、壁)が設けられ、仮想空間モデル上では、仮想オブジェクトObjが仮想被当接体Wに当接すると仮想的な壁への物理的な侵入を阻止される、或いは衝撃を受けるべきものとなっている。従って、仮想空間モデル内の仮想オブジェクトObjに対応する力覚提示器2についても、仮想空間モデルに従うように正確に力覚を提示する工夫が望まれ、本発明に係る力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1は、以下に説明するように、これを実現するものとなっている。
力覚提示器2は片手Hで把持可能に構成され、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして力覚を提示する機器であり、本体部2aと、その本体部2aから伸縮することで力覚を提示する力覚提示部2bとを有し、本体部2aと力覚提示部2bは伸縮自在の可撓性カバー2cで覆われている。力覚提示器2の具体的な構成例及び動作は後述する。
力覚提示器2の位置や姿勢は、力覚提示器2の実空間位置座標(x,y, z)と、力覚提示器2の空中姿勢を示す角度(θx,θy,θz)の6軸の座標・角度情報(図2(a)参照)として、リアルタイムに制御ユニット3へ入力される。図1に示す例では、1つ又は複数のモーションキャプチャカメラ41で撮像し信号処理ユニット42で力覚提示器の本体を把持したときの位置や姿勢の座標・角度情報を出力するリアルタイム3次元運動計測システム4(例えば、非特許文献7参照)を利用している。尚、力覚提示器2の位置や姿勢の検出のために、力覚提示器2の実空間位置座標(x,y, z)と、力覚提示器2の空中姿勢を示す角度(θx,θy,θz)の座標・角度情報として得られる任意の6軸センサを利用することができる。また、仮想空間モデルの構成上、力覚提示器2の位置情報のみの検出でよいときは、実空間位置座標(x,y, z)の情報(図2(b)参照)を出力する任意の3軸センサとすることができ、例えば、磁気センサを用いた3次元位置計測システム(例えば、非特許文献8参照)等を利用できる。仮想空間モデルとして、本例のように2次元迷路のビデオゲームであればx,yの2軸のみの情報が用いられる。
制御ユニット3は、力覚提示器制御部31、アプリケーション実行部32、及び記憶部33を備える。
力覚提示器制御部31は、仮想空間モデル内の仮想オブジェクトObjに対応する力覚提示器2における力覚提示を制御する機能部であり、専用のハードウェアで構成するか、又は中央演算処理ユニット(CPU)で記憶部33に格納される専用のプログラムを読み出し実行するコンピュータとして構成できる。
アプリケーション実行部32は、仮想空間モデルを表示装置5に提示する仮想空間モデル表示制御部321を備えており、中央演算処理ユニット(CPU)で記憶部33に格納される専用のアプリケーションソフトウェアを読み出し実行するコンピュータとして構成できる。尚、記憶部33は、このような仮想空間モデルを表示装置5に提示するアプリケーションソフトウェアを記録したカセットやカードといった記録媒体を含む。
力覚提示器制御部31は、実体位置・姿勢検出部311、相対位置算出部312、力覚提示制御部313、及び力覚提示駆動部314を備える。
実体位置・姿勢検出部311は、本例ではリアルタイム3次元運動計測システム4から、把持される力覚提示器2の実空間位置座標(x,y, z)と空中姿勢を示す角度(θx,θy,θz)の6軸の座標・角度情報をリアルタイムに取得して、力覚提示器2の位置や姿勢を検出し、その力覚提示器2の位置や姿勢を示す実体位置・姿勢情報を生成して仮想空間モデル表示制御部321及び相対位置算出部312に出力する。尚、x軸方向をユーザにとっての右方向、y軸方向をユーザにとっての前進方向とした場合には、姿勢データは、それぞれθx=ピッチ(Pitch),θy=ロール(Roll),θz=ヨー(Yaw)として取得してもよい。
仮想空間モデル表示制御部321は、入力される実体位置・姿勢情報に基づいて、仮想空間モデル内で仮想オブジェクトObjの姿勢及び位置を動かすよう表示制御する。また、仮想空間モデル表示制御部321は、その仮想オブジェクトObjの移動に応じて画面切り替え可能に仮想空間モデルを表示装置5で表示する場合を含み、仮想オブジェクトObjの位置を基準に表示装置5で表示している仮想空間モデルの仮想被当接体Wの位置を示す仮想被当接体情報を生成し、相対位置算出部312に出力する。
相対位置算出部312は、実体位置・姿勢検出部311から得られる実体位置・姿勢情報と、仮想空間モデル表示制御部321から得られる仮想被当接体情報とに基づき、リアルタイムで、仮想オブジェクトObjの姿勢に応じた実体位置と、仮想オブジェクトObjの位置を基準にした仮想被当接体Wの位置との相対位置(相対変位)を算出し、その算出結果を力覚提示制御部313に出力する。
力覚提示制御部313は、相対位置算出部312からリアルタイムで取得した相対位置(相対変位)の算出結果がプラスの値である時は仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wが非当接の状態にあると判定して力覚提示器2の本体部2aから力覚提示部2bが伸長していない初期位置に設定されるよう、力覚提示駆動部314の駆動制御を介して力覚提示器2の力覚提示部2bの位置を制御する。
一方、力覚提示制御部313は、相対位置算出部312からリアルタイムで取得した相対位置(相対変位)の算出結果がゼロ又はマイナスとなるゼロ以下の値である場合、仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wが当接の状態にあると判定する。そして、力覚提示制御部313は、そのゼロ以下の値である相対位置(相対変位)の算出結果に応じて、マイナスに向かうほど力覚提示器2の本体部2aから力覚提示部2bを伸長させ、力覚提示駆動部314の駆動制御を介して、力覚提示部2bの実体位置が当該当接位置を保持するように力覚提示器2の力覚提示部2bの位置を制御する。
力覚提示駆動部314は、力覚提示器2における本体部2aからの力覚提示部2bの伸長量を駆動制御するための制御信号を発生するドライバーであり、好適には力覚提示部2bの伸長量を本体部2aに内蔵されるエンコーダの出力信号を(パルス信号)を経てサーボ制御を行う構成とする。
〔力覚提示器〕
前述したように、力覚提示器2は、片手Hで把持可能に構成され、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして力覚を提示する機器である。そして、力覚提示器2は、本体部2aと、その本体部2aから伸縮することで力覚を提示する力覚提示部2bとを有し、本体部2aと力覚提示部2bは伸縮自在の可撓性カバー2cで覆われている。即ち、手の中に収まるサイズで力覚提示器2が実装される。
力覚提示器2の具体的な構成例を図3に示している。図3に例示する構成では、本体部2a内にエンコーダ付きのサーボモータ21が設置され、そのサーボモータ21のモータ軸に設けられるピニオンギヤ22が、噛合歯が形成された平板棒状のラック23と噛合するようになっている。ラック23の一端23aは抜け止め突起が形成され、ラック23の他端23bは本体部2aの平坦面24に形成される開口部25から外部に突出し、力覚提示部2bの平坦面26に固着される。そして、本体部2aの平坦面24と力覚提示部2bの平坦面26とが当接する位置を初期位置とし、ラック23の一端23aがピニオンギヤ22に係合する位置まで、サーボモータ21の回転駆動により本体部2aから力覚提示部2bを伸長させることができる。
サーボモータ21は、力覚提示駆動部314からの制御信号により駆動制御される。好適には、サーボモータ21は、力覚提示部2bの伸長量をサーボモータ21に内蔵されるエンコーダの出力信号を(パルス信号)を経てサーボ制御を行う構成とする。ただし、必ずしもサーボ制御を行う必要はなくステッピングモータで構成してもよい。また、サーボモータ21のようなモータによるアクチュエータを構成する以外にも、リニアアクチュエータや、例えば特許文献1に開示されるような入れ子構造の多段伸長式のアクチュエータとしてもよい。また、可撓性カバー2cは設けなくともよい。
〔力覚提示器制御部の制御例〕
図4は、本発明による一実施形態の仮想力覚提示装置1における制御ユニット3内の力覚提示器制御部31の制御例を示すフローチャートである。まず、力覚提示器制御部31は、力覚提示器2の実体位置及び姿勢を仮想空間モデルの仮想オブジェクトObjに対応付け、力覚提示部2bを初期位置に設定する(ステップS1)。
次に、力覚提示器制御部31は、実体位置・姿勢検出部311により、本例ではリアルタイム3次元運動計測システム4から、把持される力覚提示器2の実空間位置座標(x,y, z)と空中姿勢を示す角度(θx,θy,θz)の6軸の座標・角度情報をリアルタイムに取得して、力覚提示器2の位置や姿勢を検出し、力覚提示器2の位置や姿勢を示す実体位置・姿勢情報を生成する(ステップS2)。
次に、力覚提示器制御部31は、相対位置算出部312により、仮想空間モデル表示制御部321から、仮想オブジェクトObjの移動に応じて画面切り替え可能に仮想空間モデルを表示装置5で表示する場合を含み、仮想オブジェクトObjの位置を基準に表示装置5で表示している仮想空間モデルの仮想被当接体Wの位置を示す仮想被当接体情報を取得する(ステップS3)。
次に、力覚提示器制御部31は、相対位置算出部312により、実体位置・姿勢検出部311から得られる実体位置・姿勢情報と、仮想空間モデル表示制御部321から得られる仮想被当接体情報を基に、リアルタイムで仮想オブジェクトObjの姿勢に応じた実体位置と、仮想オブジェクトObjの位置を基準にした仮想被当接体Wの位置との相対位置(相対変位)を算出する(ステップS4)。
次に、力覚提示器制御部31は、力覚提示制御部313により、相対位置算出部312からリアルタイムで取得した相対位置(相対変位)の算出結果を基に、仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wが当接の状態であるか非当接の状態であるかを判定する(ステップS5)。
ここで、力覚提示制御部313は、相対位置算出部312からリアルタイムで取得した相対位置(相対変位)の算出結果がプラスの値である時は仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wが非当接の状態にあると判定し(ステップS5:No)、力覚提示器2の本体部2aから力覚提示部2bが伸長していない初期位置とするべく、ステップS1に移行する。
一方、力覚提示制御部313は、相対位置算出部312からリアルタイムで取得した相対位置(相対変位)の算出結果がゼロ又はゼロ以下の値であるマイナスとなる時は仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wが当接の状態にあると判定する(ステップS5:Yes)。そして、力覚提示制御部313は、そのゼロ以下の値である相対位置(相対変位)の算出結果に応じて、マイナスに向かうほど力覚提示器2の本体部2aから力覚提示部2bを伸長させ、力覚提示部2bの実体位置が当該当接位置を保持するよう、力覚提示駆動部314の駆動制御を介して力覚提示器2における力覚提示部2bの位置を制御する(ステップS6)。
その後、処理を終了(アプリケーションの実行終了とするステップS7:Yes)まで継続するときはステップS2に移行する(ステップS7:No)。
このように構成することで、仮想空間モデルに設けられる仮想被当接体W(本例では、壁)に対し仮想オブジェクトObjが当接するか否かがリアルタイムに判定され、仮想被当接体W(本例では、壁)に対し仮想オブジェクトObjが当接すると(当接には衝撃を受けることを含む)、仮想空間モデル内の仮想オブジェクトObjに対応する力覚提示器2についても、仮想オブジェクトの仮想被当接体に対する当接を、仮想空間モデルに従うように当該力覚提示器を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するものとなる。
即ち、物理的にユーザの手や指が仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対応する実空間領域に侵入できないようになる(無理に物理的に移動させようとすると力覚提示器2を把持できなくなる)。以下、より具体的に、この動作について詳細に説明する。
図5(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の力覚提示器2の動作例を示す図である。力覚提示器2の把持の仕方には様々に許容され、図5(a)と図5(b)ではそのうち2例を分けて図示している。
即ち、図5(a)(図5(a−1)〜(a−3))では、力覚提示器2を力点P1に位置する1〜4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)と、これら4指に対向し力点P2に位置する親指と、力点dtpに位置する手のひらを用いた片手H全体で把持した状態で、仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対し垂直(x軸方向)に仮想オブジェクトObj(力覚提示器2に対応する)を侵入させていない状態(図5(a−1))から侵入させようとする状態(図5(a−2),(a−3))の動作例を示している。
一方、図5(b)(図5(b−1)〜(b−3))では、力覚提示器2を力点Pに位置する1〜4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)と、これら4指に対向し力点dtpに位置する親指による片手Hで把持した状態で、仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対し垂直(x軸方向)に仮想オブジェクトObj(力覚提示器2に対応する)を侵入させていない状態(図5(b−1))から侵入させようとする状態(図5(b−2),(b−3))の動作例を示している。
代表して、図5(a)に示す例のときの動作を詳細に説明する。
図5(a−1)に示す状態では、ユーザが力覚提示器2を片手Hで保持し、力覚提示器2の本体部2aから力覚提示部2bが伸長していない初期位置に設定され、仮想オブジェクトObj(力覚提示器2に対応する)が仮想被当接体W(本例では、壁)領域に侵入していない状態を示している。このとき、仮想オブジェクトObjの姿勢に応じた実体位置と、仮想オブジェクトObjの位置を基準にした仮想被当接体Wの位置との相対位置(相対変位)の値として、力覚提示器2の重心点d0と力覚提示部2bの先端となる力点dtpまでの相対変位+Daであるとする。
続いて、図5(a−2)に示す状態のように、仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対し垂直(x軸方向)に仮想オブジェクトObj(力覚提示器2に対応する)を侵入させようとすると、仮想オブジェクトObjの姿勢に応じた実体位置と、仮想オブジェクトObjの位置を基準にした仮想被当接体Wの位置との相対位置(相対変位)の値として、−Db(|Db|>|Da|)となり、力覚提示部2bの先端となる力点dtpが常に仮想被当接体Wの表面に対応する実空間位置に留まり続けるように駆動制御される。このとき、4指の力点P1に加わる力と親指の力点P2に加わる力の合力が、力点dtpの手のひらに加わる力と釣り合う状態となっている。
更に、図5(a−3)に示す状態のように、仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対し垂直(x軸方向)に仮想オブジェクトObj(力覚提示器2に対応する)をより一層侵入させようとしても、仮想オブジェクトObjの姿勢に応じた実体位置と、仮想オブジェクトObjの位置を基準にした仮想被当接体Wの位置との相対位置(相対変位)の値として、−Dc(|Dc|>|Dc|)となり、力覚提示部2bの先端となる力点dtpが常に仮想被当接体Wの表面に対応する実空間位置に留まり続けるように駆動制御される。このときも、4指の力点P1に加わる力と親指の力点P2に加わる力の合力が、力点dtpの手のひらに加わる力と釣り合う状態となっている。
ところで、従来技法では、仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対し仮想オブジェクトObjが当接した状態にあるか否かを知覚させることはできるが、仮想被当接体W(本例では、壁)領域に対し仮想オブジェクトObjが侵入不能であることを力覚提示で知覚させることができなかった。
これに対し、本発明に係る力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1では、力覚提示器2を把持する手のひらの表面の空間位置(力点dtpの位置)を、物理的に仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間位置に押しとどめるようにしている。即ち、力覚提示器2は、手のひらが仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間領域に侵入しようとし続ける限り力覚提示部2bが本体部2aから伸長し、力覚提示器2自体の全長が伸長し続ける。
従って、本発明に係る力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1では、ユーザが力覚提示器2を把持し続ける限り、手のひらが仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間領域に侵入することは不可能となる。逆に言うと、手のひらを仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間領域に侵入させるには、ユーザが力覚提示器2を手放さざるを得なくなる。尚、図示する例では、手のひら以外の指などの部位は仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間領域に侵入しているが、ユーザが指の先端と手のひら、あるいは装置の中心位置など、いずれの境界を壁だと知覚させるかは、随意、映像情報及び音声情報の重畳や提示の仕方に適合させることができる。
尚、図5(b)に示す例のときの動作も、図5(a)に示す例と同様であり、力覚提示部2bの先端となる力点dtpが常に仮想被当接体Wの表面に対応する実空間位置に留まり続けるように駆動制御される。このとき、4指の力点Pに加わる力と親指の力点dtpに加わる力が釣り合う状態となっている。従って、本発明に係る力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1では、ユーザが力覚提示器2を把持し続ける限り、親指全体が仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間領域に侵入することは不可能となる。
尚、力覚提示部2bの最大変位量は、当該力覚提示部2bの物理的な最大長とする必要は無く、個々のユーザ、又は大多数のユーザの手が把持できる最大幅を超えるよう設定すればよく、例えば10cm程度の伸長量で十分である。
〔力覚提示器の変形例1,2〕
上述した図3等に示す力覚提示器2の構成例では、本体部2aから伸縮する力覚提示部2bを1つとして構成する例を説明したが、本体部2aから伸縮する力覚提示部2bを複数として構成することもできる。
例えば、図6(a)に示す変形例1のように、本体部2aから1軸双方向に伸縮する2つの力覚提示部2b‐1,2b‐2を有する構成とすることができ、2つの力覚提示部2b‐1,2b‐2の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御するよう制御ユニット3を構成することができる。また、図6(a)に示す変形例2のように、本体部2aから互いに直交する2軸双方向に伸縮する4つの力覚提示部2b‐1,2b‐2,2b‐3,2b‐4を有する構成とすることができる。以下、個々に区別して説明しないときは、総括して「力覚提示部2b」とも称する。従って、制御ユニット3により、1つ又は複数の力覚提示部2bの各々の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御することで、仮想オブジェクトの仮想被当接体に対する位置に応じて、仮想オブジェクトの仮想被当接体に対する当接の力覚を提示するよう構成することができる。
更に軸数を増やして5つ以上の力覚提示部を有する構成とすることもできる。変形例1,2のいずれについても手の中に収まるサイズで力覚提示器2を実装することができる。力覚提示器2における力覚提示部の数や増大させることや、各力覚提示部の最大伸長量を変化させることで、より多彩な力覚提示が可能となる。
例えば、図7には、図6(b)に示す変形例2の力覚提示器2の動作例を示している。変形例2の力覚提示器2における4つの力覚提示部2b‐1,2b‐2,2b‐3,2b‐4の伸縮方向はx,y軸の2自由度とされ、図7の中央に示す(A)視のように、片手で変形例2の力覚提示器2を把持して、仮想被当接体W(例えば、壁)の表面に対応する実空間位置により四方を囲まれているときの制御について示している。
図5で説明した動作原理に基づいて、図7の中央に示す(A)視の状態にある図6(b)に示す変形例2の力覚提示器2を、(B)視乃至(I)視の8方向の移動位置に応じて、4つの力覚提示部2b‐1,2b‐2,2b‐3,2b‐4の伸長量を同時に制御するよう制御ユニット3を構成することができる。
例えば、(B)視及び(H)視の移動位置では、変形例2の力覚提示器2において制御ユニット3は力覚提示部2b‐1,2b‐3,2b‐4の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御する。(C)視及び(G)視の移動位置では、変形例2の力覚提示器2において制御ユニット3は力覚提示部2b‐3,2b‐4の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御する。(D)視及び(F)視の移動位置では、変形例2の力覚提示器2において制御ユニット3は力覚提示部2b‐2,2b‐3,2b‐4の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御する。(E)視及び(I)視の移動位置では、変形例2の力覚提示器2において制御ユニット3は力覚提示部2b‐1,2b‐2の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御する。
即ち、B視乃至I視の8方向のいずれの移動位置に対しても、力覚提示部2b‐1,2b‐2,2b‐3,2b‐4のいずれかの先端となる力点が常に四方の仮想被当接体Wのいずれかの当接対象の表面に対応する実空間位置に留まり続けるように駆動制御される。従って、ユーザが変形例2の力覚提示器2を把持し続ける限り、指または手のひらの一部が仮想被当接体W(本例では、壁)に対応する実空間領域に侵入することは不可能となる。
このように、力覚提示器2における力覚提示部の数や増大させることや、各力覚提示部の最大伸長量を変化させることで、2次元空間に限らず3次元空間において制御するよう制御ユニット3を拡張することが可能である。3次元空間において制御する場合においては、手全体で全方位を網羅的に包み込むような持ち方をすることが望ましい。
〔力覚提示器の変形例3,4〕
上述した図3等に示す力覚提示器2の構成例では、本体部2aから伸縮する力覚提示部2bを1つとして構成する例を説明したが、力覚提示部2bの他に、仮想物体の形状や硬さを知覚させるための触力覚提示部2dを追加した構成とすることもできる。例えば、図8(a)に示す変形例3のように、本体部2aから1つの力覚提示部2bを有するとともに、親指に対し仮想物体の形状や硬さを知覚させるための触力覚提示部2d‐1と、1〜4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)に対し仮想物体の形状や硬さを知覚させるための1つ又は複数の触力覚提示部2d(図示する例では2つの触力覚提示部2d‐2,2d‐3)を有する構成とすることができる。
また、図8(b)に示す変形例4のように、本体部2aから複数の力覚提示部2d(図示する例では2つの力覚提示部2b‐1,2b‐2)を有するとともに、親指に対し仮想物体の形状や硬さを知覚させるための触力覚提示部2d‐1と、1〜4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)に対し仮想物体の形状や硬さを知覚させるための1つ又は複数の触力覚提示部2d(図示する例では2つの触力覚提示部2d‐2,2d‐3)を有する構成とすることができる。以下、個々に区別して説明しないときは、総括して「触力覚提示部2d」とも称する。
このような触力覚提示部2dは、力覚提示部2bのような伸長量を制御することで伸縮させるものとは異なり、縮長量とその反力を制御することで伸縮させるものとすることで、提示する力覚を区別して知覚させることができる。尚、触力覚提示部2dの構造は、図3に示すようなラック&ピニオン構造のアクチュエータとすることができ、これ以外にも、リニアアクチュエータや、例えば特許文献1に開示されるような入れ子構造の多段伸長式のアクチュエータとしてもよい。
尚、触力覚提示部2dを設ける際には、仮想物体の形状や硬さを知覚させるために1kHz程度のフィードバックループによる制御周期で動作させることが好ましい。また、力覚提示部2bで、仮想被当接体W(本例では、壁)の硬さを表現させたい場合にも、1kHz程度のフィードバックループによる制御周期で表現でき、特に制御周期を変えることで壁の硬さを制御してもよい。
以上のように、本発明に係る力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1は、ユーザが片手または両手全体で包み込むように力覚提示器2を把持した際に、その力覚提示器2を把持することができる手又は指の開き具合にはユーザの手の大きさに応じた一定の限界があることを利用して、手が開く大きさの限界に至るまで力覚提示部2bの伸縮による力覚提示器2の幅又は全体の大きさをリアルタイムに制御することで、この力覚提示器2を掴んでいる手指が侵入できる実空間の領域を仮想空間モデルに対応付けて制御する。
これにより、上記のようなバーチャルリアリティ環境において、片手に収まるような土台を要しない装置を用いる場合においても、実空間において装置が侵入することができる仮想被当接体W(本例では、壁)の領域を錯覚的に制御して再現することが可能となる。
〔適用例〕
図9(a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の仮想力覚提示装置1の適用例を示す図である。
力覚提示器2及び仮想力覚提示装置1をバーチャルリアリティやゲームなどのコンテンツに応用する場合には、例えば図9(a)に示すように、仮想空間モデルとしての野球ゲームにて、バットを力覚提示器2に対応する仮想オブジェクトObjとし、ボールを仮想被当接体Wとすることができる。この場合、バットがボールに衝突した場合の衝撃を物理的に再現することができる。逆にボールを力覚提示器2に対応する仮想オブジェクトObjとし、バットを仮想被当接体Wとすることもできる。この場合、バットやグラウンドとボールが衝突した場合の衝撃を物理的に再現することができる。
また、図9(b)に示すように、仮想空間モデルとしての三次元迷路やダンジョンにて、ボールなどの移動体を力覚提示器2に対応する仮想オブジェクトObjとし、壁、床、天井を仮想被当接体Wとすることができる。このように、壁だけではなく、三次元的に上下に存在する天丼や床への侵入を不可能とするような力覚の提示が可能である。このとき、物理的に通り抜けることができるトンネルや穴を通過する場合には、力覚の提示を行わないことになるため、ユーザはこの方向に限り自由に進むことができるなどの演出が可能となる。
図9(c)に示すように、バーチャルリアリティゴーグル(又はヘッドマウントディスプレイとも称される)を表示装置5として利用し、仮想空間モデルとしての仮想的なキャラクターと対峙するようなストーリーゲームにて、例えば手に持った剣等のアイテムを力覚提示器2に対応する仮想オブジェクトObjとし、怪獣などの動物体や岩等の静物体を仮想被当接体Wとすることができる。
このように、仮想力覚提示装置1は、仮想オブジェクトObjに対応する力覚提示器2を、仮想オブジェクトの仮想被当接体に対する当接を、仮想空間モデルに従うように当該力覚提示器を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するものとなる。
本発明は、上述した実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。例えば、上述した実施形態の例では、力覚提示器制御部31を、力覚提示器2とは別体に構成される制御ユニット2内に設ける例を説明したが、力覚提示器制御部31を力覚提示器2の内部に設けて電池駆動とし、力覚提示器制御部31が仮想空間モデル表示制御部321と近距離無線通信で連動制御する構成とすることができる。これにより、一層、使い勝手を向上させた力覚提示器2を構成することができる。
また、上述した実施形態の例では、この仮想被当接体情報として、仮想空間モデルの仮想被当接体Wの位置を示すものとして説明するが、単純に、仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wとが仮想空間モデル上で当接しているか否かを示すフラグとして構成してもよい。即ち、仮想オブジェクトObjと仮想被当接体Wとが仮想空間モデル上で当接している旨を示す間は、力覚提示器2における力覚提示部2bによる力覚提示を行い、当該フラグが非当接を示すときに力覚提示器2における力覚提示部2bを初期位置に設定するよう制御することで、上述した実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、グローブなどを装着したりすることなくユーザが自由につかんだり放したりすることができるよう把持可能な力覚提示器とその力覚提示器を制御する制御ユニットで仮想力覚提示装置を構成しつつ、仮想空間モデル内で、力覚提示器に対応する仮想オブジェクトを仮想被当接体に対し移動制限又は姿勢制限させるように、仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースを実現することができるので、バーチャルリアリティの用途に有用である。
1 仮想力覚提示装置
2 力覚提示器
2a 本体部
2b, 2b‐1,2b‐2, 2b‐3, 2b‐4 力覚提示部
2c 可撓性カバー
2d, 2d‐1,2d‐2, 2d‐3 触力覚提示部
3 制御ユニット
4 リアルタイム3次元運動計測システム
5 表示装置
21 サーボモータ
22 ピニオンギヤ
23 ラック
23a ラックの一端
23b ラック23の他端
24 本体部の平坦面
25 開口部
26 力覚提示部の平坦面
31 力覚提示器制御部
32 アプリケーション実行部
33 記憶部
41 モーションキャプチャカメラ
42 信号処理ユニット
311 実体位置・姿勢検出部
312 相対位置算出部
313 力覚提示制御部
314 力覚提示駆動部
321 仮想空間モデル表示制御部

Claims (10)

  1. 仮想空間モデルと相互作用するユーザインターフェースとして力覚を提示する把持可能な力覚提示器であって、
    把持可能な本体部と、
    前記本体部から伸縮することで力覚を提示する1つ又は複数の力覚提示部とを備え、
    当該力覚提示器は仮想被当接体を含む仮想空間モデルにおける仮想オブジェクトに対応付けられ、
    前記1つ又は複数の力覚提示部の各々は、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与することで力覚を提示するよう構成されていることを特徴とする力覚提示器。
  2. 前記1つ又は複数の力覚提示部の各々におけるいずれかの先端となる力点が、常に前記仮想被当接体における当接対象の表面に対応する実空間位置に留まり続けるよう駆動制御されることにより、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接の力覚を提示するよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の力覚提示器。
  3. 前記1つ又は複数の力覚提示部の各々の各最大伸長量が個別に変化させて同時に制御されることにより、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する位置に応じて、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接の力覚を提示するよう構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の力覚提示器。
  4. 仮想物体の形状や硬さを知覚させるための1つ又は複数の触力覚提示部を更に備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の力覚提示器。
  5. 前記仮想空間モデルと相互作用するよう当該力覚提示器を制御する制御手段が前記本体部内に設けられ、前記制御手段が前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部と近距離無線通信で連動制御するよう構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の力覚提示器。
  6. 請求項1から3のいずれか一項に記載の力覚提示器と、
    前記仮想空間モデルと相互作用するよう当該力覚提示器を制御する制御手段と、
    前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部とを備え、
    前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々に対し、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するよう制御することを特徴とする仮想力覚提示装置。
  7. 請求項4に記載の力覚提示器と、
    前記仮想空間モデルと相互作用するよう当該力覚提示器を制御する制御手段と、
    前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部とを備え、
    前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々に対し、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するよう制御する手段と、
    前記1つ又は複数の触力覚提示部の各々に対し、仮想物体の形状や硬さを知覚させるために初期位置から縮長方向へ伸縮させ、且つ反力を提示するよう制御する手段と、
    を備えることを特徴とする仮想力覚提示装置。
  8. 請求項5に記載の力覚提示器と、
    前記仮想空間モデルを表示装置に提示する仮想空間モデル表示制御部とを備え、
    前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々に対し、前記仮想オブジェクトの前記仮想被当接体に対する当接を、前記仮想空間モデルに従うように前記本体部を把持する指又は手のひらを実空間上で移動制限又は姿勢制限させ、或いは指又は手のひらに衝撃を付与するよう制御することを特徴とする仮想力覚提示装置。
  9. 前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々におけるいずれかの先端となる力点が、常に前記仮想被当接体における当接対象の表面に対応する実空間位置に留まり続けるよう駆動制御することを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の仮想力覚提示装置。
  10. 前記制御手段は、前記1つ又は複数の力覚提示部の各々の各最大伸長量を個別に変化させて同時に制御することを特徴とする、請求項6から9のいずれか一項に記載の仮想力覚提示装置。
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