JP2018180936A - 対話シナリオ生成装置、方法、及びプログラム - Google Patents

対話シナリオ生成装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率よく、対話シナリオが生成できる。【解決手段】ランキングサイトに対する題目と題目に対応する回答のリストを入力として受け付け、質問文作成部30が、題目を変換して、質問文を作成し、回答拡張部32が、回答を拡張した拡張回答を生成し、応答候補生成部34が、回答のリストに含まれる回答の各々に対し、質問文と、回答とに基づいて、質問文の回答に対する応答候補を生成し、対話シナリオ変換部36が、対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を回答の各々に対応する回答候補、及び拡張回答の各々に対応する回答候補とし、3発話目を応答候補として含む対話シナリオを生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、対話シナリオ生成装置、方法、及びプログラムに係り、特に、ユーザとの対話を行う対話システムのための対話シナリオ生成装置、方法、及びプログラムに関する。
対話システムは、タスク対話システムと雑談対話システムの2種類に分類できる。タスク対話は「東京までの切符を買いたい」の様に、設定した目的に向かって対話を展開する。一方で雑談対話は、タスク対話の様に目的を持たず、対話を続ける事自体が目的となっている。タスク対話と雑談対話とでは、一般的にそれぞれ実現する方法が異なる。タスク対話では“対話シナリオ”を用意してそれに基づいて対話を制御する(非特許文献1)。対話シナリオとは「(1).システムが“切符は大人用ですか子ども用ですか?”と発話する→(2)−A.ユーザが“大人”と答えたら、システムが“大人用を購入します”と発話する、(2)−B.ユーザが“子ども”と答えたら、システムが“子ども用を購入します”と発話する」というの様に、対話の流れをテンプレート形式で記述されたものである。シナリオ対話では、対話システムの発話内容をテンプレートによって制御するので、ユーザの発話に対して意図しない回答をしてしまう可能性がほぼ無い。その一方で、テンプレートに含まれない内容をユーザが発話した場合は、システムが何も答えられなくなるなど、柔軟な対話ができないという問題点もある。雑談対話は、Web等から大量の発話文を取得しておき、その中から適宜適切な発話を選択することにより対話を行う、統計・機械学習ベースの対話システムが主流である(特許文献1)。この手法では、ユーザの発話内容を分析して、適宜大量の候補の中から応答に相応しい発話を選択するため、どのようなユーザの発話に対しても応答できるという利点がある一方、ユーザの発話や対話の流れに対して不適切な発話をしてしまうなど対話の質に課題がある。
特開2014−219872号公報
自然対話プラットフォームの構築と音声対話玩具への応用. 大西 可奈子他. 人工知能学会研究会資料, SIG-SLUD-B502-14, 2015)
上記のようなシナリオベースの対話システムは、対話のテンプレートや応答ルールにもとづいて発話を決定できるため、ルールに合致すればとても質の高い対話が実現できるというメリットがある。しかし、対話シナリオは全て人手で作成する必要がある。対話の内容がほぼ固定となるタスク対話においては、シナリオの量も多くないため人手でもシナリオを書ききることが可能である。しかしながら、あらゆる話題をカバーする雑談対話を実現するためには、数千〜数万の大量のシナリオを用意する必要がある。これらのシナリオを全て人手で記述するのは困難であり、シナリオベースの雑談対話システムの実現への大きな障害の一つとなっている。統計処理と機械学習をベースにした雑談対話の場合、Webの知識から様々な話題についての発話を自動生成することが出来るが、発話選択の際に、膨大な発話候補の中から、対話の流れを適切に理解した上で、相応しい発話を選択する必要があることから、現在の技術では、適切な発話選択が行われず対話の質が低下するという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、効率よく、対話シナリオが生成できる対話シナリオ生成装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明に係る対話シナリオ生成装置は、対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置であって、事柄に対する題目と前記題目に対応する回答のリストを入力として受け付ける入力部と、前記題目を変換して、質問文を作成する質問文作成部と、前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、前記質問文と、前記回答とに基づいて、前記質問文の回答に対する応答候補を生成する応答候補生成部と、前記対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を前記回答に対応する回答候補とし、3発話目を前記応答候補として含む前記対話シナリオを生成する対話シナリオ形式変換部と、を含んで構成されている。
また、第1の発明に係る対話シナリオ生成装置において、前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、予め定められた手法を用いて前記回答を拡張した拡張回答を生成する回答拡張部を更に含み、前記対話シナリオ形式変換部は、前記2発話目を前記回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオと、前記2発話目を前記拡張回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオとを生成するようにしてもよい。
また、第1の発明に係る対話シナリオ生成装置において、前記対話シナリオ形式変換部は、前記回答の助詞部分を削除し、ワイルドカードを挿入した回答候補を生成し、前記回答候補を、2発話目とした前記対話シナリオを生成するようにしてもよい。
第2の発明に係る対話シナリオ生成方法は、対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置における対話シナリオ生成方法であって、入力部が、事柄に対する題目と前記題目に対応する回答のリストを入力として受け付けるステップと、質問文作成部が、前記題目を変換して、質問文を作成するステップと、応答候補生成部が、前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、前記質問文と、前記回答とに基づいて、前記質問文の回答に対する応答候補を生成するステップと、対話シナリオ形式変換部が、前記対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を前記回答に対応する回答候補とし、3発話目を前記応答候補として含む前記対話シナリオを生成するステップと、を含んで実行することを特徴とする。
また、第2の発明に係る対話シナリオ生成方法において、回答拡張部が、前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、予め定められた手法を用いて前記回答を拡張した拡張回答を生成するステップを更に含み、前記対話シナリオ形式変換部が生成するステップは、前記2発話目を前記回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオと、前記2発話目を前記拡張回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオとを生成するようにしてもよい。
また、第2の発明に係る対話シナリオ生成方法において、前記対話シナリオ形式変換部が生成するステップは、前記回答の助詞部分を削除し、ワイルドカードを挿入した回答候補を生成し、前記回答候補を、2発話目とした前記対話シナリオを生成するようにしてもよい。
また、第3の発明に係るプログラムは、コンピュータを、第1の発明に係る対話シナリオ生成装置の各部として機能させるためのプログラムである。
本発明の対話シナリオ生成装置、方法、及びプログラムによれば、事柄に対する題目と題目に対応する回答のリストを入力として受け付け、題目を変換して、質問文を作成し、回答のリストに含まれる回答の各々に対し、質問文と、回答とに基づいて、質問文の回答に対する応答候補を生成し、対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を回答に対応する回答候補とし、3発話目を応答候補として含む対話シナリオを生成することにより、効率よく、対話シナリオが生成できる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置の構成を示すブロック図である。 生成される対話シナリオの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置における対話シナリオ生成処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態に係る概要>
まず、本発明の実施の形態における概要を説明する。
本発明の実施の形態の対話シナリオ生成装置は、雑談対話に向けた対話シナリオを自動で大量に生成するためのものである。対話シナリオを自動生成するためのリソースとして、Web上に存在するランキングサイトのリソースを活用する点にポイントがある。ランキングサイトには、様々な事柄に対する題目と、題目に対する回答が順位付きで記述されている。例えば、「温泉旅館で重視するポイントランキング」 という題目に対して、「1位:部屋の雰囲気、2位:夕飯の豪華さ、3位:露天風呂の有無、・・・」というような回答のランキングが付与されている。このランキングについて、題目をシナリオの1発話目、回答を2発話にすることで、質問とその質問に対する回答候補のルールを作成出来る。例えば、1発話目を「温泉旅館で重視するポイントは何?」という発話、それに対する2発話目となる回答候補のルールを「if(1)“部屋の雰囲気”then<3発話目(1)>、if(2)“夕飯の豪華さ”then<3発話目(2)>、if(3)“露天風呂の有無”then<3発話目(3)>」の様に記述する。そして3発話目を、統計ベースの雑談対話の手法を用いて自動生成することで、3つ組の対話シナリオが自動的に作成できる。
<本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置の構成>
次に、本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置の構成について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置100は、CPUと、RAMと、後述する対話シナリオ生成処理ルーチンを実行するためのプログラムや各種データを記憶したROMと、を含むコンピュータで構成することが出来る。この対話シナリオ生成装置100は、機能的には図1に示すように入力部10と、演算部20と、出力部50とを備えている。
入力部10は、ランキングサイトのランキングの題目とそれに紐づくランキング結果である回答のリストを受け付ける。ランキングサイトとは、例えば、gooランキング(商標登録)等に代表される様々な事柄に対して、多数決を取り、その結果をランキング形式でまとめたWebサービスサイトである。ランキングサイトには「温泉旅館で重視するポイントランキング」、「新生活に新調してよかったものランキング」など、様々な観点のランキングの題目とその回答のリストが掲載されている。
出力部50の出力は、シナリオ対話システムで使用されているAIML(Artificial Intelligence Markup Language)等のフォーマット形式の対話シナリオとする。本実施の形態で作成する対話シナリオは「1発話目:システムの質問、2発話目:ユーザの回答候補、3発話目:システムの応答候補」からなる3つ組の対話シナリオを想定している。
以降は演算部20のそれぞれの機能部について記述する。
演算部20は、発話生成器28と、質問文作成部30と、回答拡張部32と、応答候補生成部34と、対話シナリオ形式変換部36とを含んで構成されている。
質問文作成部30は、入力部10で受け付けたランキングの題目を変換して、質問文を作成する。ランキングサイトの題目は「温泉旅館で重視するポイントランキング」というように「〜ランキング」というフォーマットで記述されているものが多い。この題目の文をそのまま対話シナリオに使ってしまうと、対話システムが「温泉旅館で重視するポイントランキング」というような意味不明の発話をしてしまうことになる。そこで質問文作成部30では、この題目を対話シナリオに合うように、質問文形式に変換する。変換する方法は「ランキング→は何?」「といえば?→で思いつくものは何?」のように文字列の変換辞書を予め作成しておき、変換辞書に基づいて題目の文を変換する。ランキングサイトの題目はある程度、統一された文体で記述されているため、単純な変換辞書でも妥当な文変換を行うことができる。この変換辞書によって文を変換すると「温泉旅館で重視するポイントランキング」は「温泉旅館で重視するポイントは何?」というように変換される。変換辞書については、収集するランキングサイトの題目に基づいて人手で作成しておく。
回答拡張部32は、入力部10で受け付けた回答のリストに含まれる回答の各々に対し、予め定められた手法を用いて回答を拡張した拡張回答を生成する。回答拡張部32での回答候補の拡張方法については、トピックモデルやニューラルネットワーク等で単語の意味をベクトルで表現して、そのベクトルの類似度にもとづいて、用意した回答に意味が似ている単語を回答候補として追加する。また、人手で必要と思われる拡張回答を追加しても良いし、特定の方法に限定されるものではない。
なお、本実施の形態では、後述する対話シナリオ形式変換部36において、ユーザの回答候補としては、ランキングサイトのランキング結果である回答のリストを使用する。ランキング結果はランキングサイトユーザの多数決から決定したものなので、このランキング結果の回答のリストに含まれる回答の各々を、ルール形式の回答候補にすることで、より多くのユーザの回答をルールにマッチさせることが可能となる。しかしながら、ランキング結果の回答のリストのみで、必ずしも十分であるとは限らない。例えば、「温泉旅館で重視するポイントは何?」の様に、ユーザの回答で様々なバリエーションが存在する場合には、ランキング結果の回答のリストに加えて新たな回答候補を追加したほうが良い場合がある。そのため、回答拡張部32による回答の拡張を行う。なお、「うどんとそばどっちが好き?」の様に回答が限定的な質問等、回答を拡張する必要が無いと判断した場合には、回答拡張部32の処理はスキップ可能である。
発話生成器28は、統計ベースの雑談対話システムで使用されている発話生成の手法を用いて作成した、発話に対する応答候補を生成するための生成器である。
応答候補生成部34は、入力部10で受け付けた回答のリストに含まれる回答の各々に対し、質問文作成部30で作成された質問文と、回答とを発話生成器28に対する入力として用いて、質問文の回答に対する応答候補を生成する。
また、応答候補生成部34は、回答拡張部32で得られた拡張回答の各々に対し、質問文作成部30で作成された質問文と、拡張回答とを発話生成器28に対する入力として用いて、質問文の回答に対する応答候補を生成する。
本実施の形態では、対話シナリオを1発話目であるシステムの質問、そして2発話目となるユーザの回答候補を、ランキングサイトの題目とランキング結果の回答のリストを用いて自動的に生成する。しかしながら、ユーザの回答に対して、回答を受けてシステムが発話する3発話目の応答は何らかの手法を用いて自動で生成する必要がある。本実施の形態では、応答候補生成部34において、統計ベースの雑談対話システムで使用されている発話生成の手法を用いて作成した発話生成器28を用いて、応答候補を生成する。統計ベースの雑談対話システムにおける発話生成では、Blogやマイクロブログ等のWebリソースから知識を獲得し、その知識を再構成して発話を生成している(特許文献1、特許文献2)。また、生成した発話において、回答候補の単語に対して定められたルールにマッチしたとき、どの発話をするかの選択を行い、応答候補を生成する。選択は、ルールと発話の単語間の結束性(特許文献3)に基づいて、ルール中の単語とつながりの強い単語が含まれる発話を選択する。なお、3発話目となる応答候補の生成については、必ずしも上記の発話生成器28を用いた方法によって生成する必要はなく、重要と思われる回答については、人手で第3発話の応答候補を記入するなどの手法を採用しても良い。
[特許文献2]:特開2015−79383号公報
[特許文献3]:特開2015−225415号公報
また、応答候補生成部34では、上記の方法の他に、3発話目の応答候補に、ランキング結果の回答から得られる発話を用いても良い。例えば、「温泉旅館で重視するポイントランキング」という題目に対して、「1位:部屋の雰囲気、2位:夕飯の豪華さ、3位:露天風呂の有無、・・・」というランキング結果の回答のリストがついているとき、3発目の応答候補として、「一番人気があるのは部屋の雰囲気らしいよ」「露天風呂より夕飯を気にする人が多いみたい」といった、ランキング結果の回答を活用した発話を作ることが出来る。これらの発話の作成方法については特に指定しない。ランキングの題目を自然文解析して組み合わせたり、「〇〇が一番人気だよ」というテンプレートを用意して、「〇〇」のところに、ランキング結果1位の回答が自動挿入される形式で発話を生成しても良い。
対話シナリオ形式変換部36は、対話シナリオの1発話目を質問文作成部30で作成された質問文とし、2発話目を入力部10で受け付けた回答のリストに含まれる回答の各々に対応するルール形式の回答候補、及び回答拡張部32で拡張された拡張回答の各々に対応するルール形式の回答候補とし、3発話目を応答候補生成部34で回答の各々及び拡張回答の各々に対して生成された応答候補として、これらを含む対話シナリオを生成する。
対話シナリオ形式変換部36で作成するシナリオ形式は、AIML等汎用で使用できるフォーマットに変換する。また、独自の対話システムに合致した形式に変換しても良い。ここで、2発話目のユーザの回答に対しては、対話シナリオのルールとして相応しい形式に変換し、ルール形式の回答候補として、対話シナリオを生成する。多くの場合、助詞等の機能表現はルールに含まれていると、実際のユーザの回答と合致しない場合がある。そのため、回答の助詞部分を削除してワイルドカード等を挿入したルール形式の回答候補を生成する処理を行う。例えば、「部屋の雰囲気」という回答に対しては「*部屋*雰囲気*」の様に変換して回答候補とする(注釈:*はワイルドカード)。また、拡張回答に対しても、ワイルドカード等を挿入して回答候補を生成する。ルールの変換規則については、対話システム作成者が独自に決定したものを用いて良い。
対話シナリオ形式変換部36で生成される対話シナリオの例を図2に示す。ここで“<template>温泉旅館で重視するポイントは何?</template>”、“<pattern>*部屋*雰囲気*</pattern>”、“<pattern>*夕飯*豪華*</pattern>”、“<pattern>*露天風呂*</pattern>”の部分がランキングサイトから生成した部分となる。その他の“<template>”は応答候補生成部34で生成した応答候補になる。また、“<pattern>*値段*</pattern>”は回答拡張部32によって拡張された拡張回答に対応する回答候補である。
<本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置の作用>
次に、本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置100の作用について説明する。入力部10においてランキングサイトのランキングの題目とそれに紐づくランキング結果である回答のリストを受け付けると、対話シナリオ生成装置100は、図3に示す対話シナリオ生成処理ルーチンを実行する。
まず、ステップS100では、入力部10で受け付けたランキングの題目を変換して、質問文を作成する。
次に、ステップS102では、入力部10で受け付けた回答のリストに含まれる回答の各々に対し、予め定められた手法を用いて回答を拡張した拡張回答を生成する。
ステップS104では、入力部10で受け付けた回答のリストに含まれる回答の各々に対し、質問文作成部30で作成された質問文と、回答とに基づいて、質問文の回答に対する応答候補を生成する。また、上記ステップS102で生成された拡張回答の各々に対し、質問文作成部30で作成された質問文と、拡張回答とに基づいて、拡張回答に対する応答候補を生成する。
ステップS106では、対話シナリオの1発話目をステップS100で作成された質問文とし、2発話目を入力部10で受け付けた各回答に対応するルール形式の回答候補、及びステップS102で拡張された各拡張回答に対応するルール形式の回答候補とし、3発話目をステップS104で各回答及び各拡張回答に対して生成された応答候補として、これらを含むシナリオ形式の対話シナリオを生成する。ここで、2発話目の回答候補については、回答の助詞部分を削除してワイルドカード等を挿入した回答候補、及び拡張回答にワイルドカード等を挿入した回答候補を生成する処理を行う。
ステップS108では、ステップS106で生成された対話シナリオを出力して処理を終了する。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る対話シナリオ生成装置によれば、ランキングサイトに対する題目と題目に対応する回答のリストを入力として受け付け、題目を変換して、質問文を作成し、回答を拡張した回答候補を生成し、回答のリストに含まれる回答の各々に対し、質問文と、回答とに基づいて、質問文の回答に対する応答候補を生成し、対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を回答に対応する回答候補、及び拡張した回答候補とし、3発話目を応答候補として含む対話シナリオを生成することにより、効率よく、対話シナリオが生成できる。
また、本発明の実施の形態の手法を用いることで、雑談に向けた対話シナリオが自動で大量に生成することができる。ランキングサイトには数万のランキングが蓄積されているので、本発明を用いれば数万の対話シナリオを一気に作成することも可能となる。作成したシナリオを基にシナリオベースの対話システムを実装すれば、低コストで、多様な話題に関して対話可能な雑談対話システムを実現することができる。
ランキングサイトの「題目」と「回答」は、対話システムの「質問」とユーザの「想定回答」と見なせる。ランキングサイトの回答はランキング形式となっているため、ランキング上位の回答は実際の対話システムでのユーザが同様に回答する可能性が高くなる。例えば、対話システムが「温泉旅館で重視するポイントは何?」と聞いたとき、多くのユーザは「部屋の雰囲気」「有力の豪華さ」「露天風呂の有無」等を答えるだろうということが想定出来る。ランキングサイトの回答はランキングサイトユーザの多数決によって決定しているものであるため、シナリオ作成者が一人で想定回答を考えるよりも、ユーザが回答する可能性が高い想定回答候補群が生成される。対話シナリオにおいては、ユーザの発話がいずれかのシナリオルールに合致することが極めて重要なため、本発明の実施の形態の手法によって作成される対話シナリオは多くのユーザの応答にマッチできる可能性の高い、質の良い対話シナリオとなる。
また、本発明の実施の形態の手法を適用した対話システムでは、従来の統計ベース雑談対話システムの様に、発話選択の際に高度な機械学習や統計処理を必要としない。対話システムの発話選択は全てシナリオのルールによって決定するため、機械学習のミス等によって不適切な発話を選択してしまう可能性を排除できる。また、統計ベースではないため、新規のシナリオやルールの追加等のメンテナンス性にも優れている。統計ベースでは新規の発話候補(回答候補、及び応答候補)を追加した場合などは、発話選択器の再学習が必要となっていたが、本実施の形態の手法を用いた対話システムでは、シナリオベースのため、既存の対話シナリオに新規のルールと追加発話を挿入するだけで良い。ランキングサイトのコンテンツは日々増加するため、定期的に本発明の実施の形態に係る手法によってランキングサイトから対話シナリオを生成、追加することにより、より豊富な話題について言及できる雑談対話システムを実現できる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述した実施の形態では、ランキングサイトに掲載された事柄に対する題目と、題目に対する回答のリストを用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、他の題目に対して回答のリストが得られるコンテンツであれば、質問サイトやキュレーションサイト等、どのようなコンテンツの情報ソースを用いても良い。
10 入力部
20 演算部
28 発話生成器
30 質問文作成部
32 回答拡張部
34 応答候補生成部
36 対話シナリオ形式変換部
50 出力部
100 対話シナリオ生成装置

Claims (7)

  1. 対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置であって、
    事柄に対する題目と前記題目に対応する回答のリストを入力として受け付ける入力部と、
    前記題目を変換して、質問文を作成する質問文作成部と、
    前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、前記質問文と、前記回答とに基づいて、前記質問文の回答に対する応答候補を生成する応答候補生成部と、
    前記対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を前記回答に対応する回答候補とし、3発話目を前記応答候補として含む前記対話シナリオを生成する対話シナリオ形式変換部と、
    を含む対話シナリオ生成装置。
  2. 前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、予め定められた手法を用いて前記回答を拡張した拡張回答を生成する回答拡張部を更に含み、
    前記対話シナリオ形式変換部は、前記2発話目を前記回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオと、前記2発話目を前記拡張回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオとを生成する請求項1に記載の対話シナリオ生成装置。
  3. 前記対話シナリオ形式変換部は、前記回答の助詞部分を削除し、ワイルドカードを挿入した回答候補を生成し、前記回答候補を、2発話目とした前記対話シナリオを生成する請求項1又は請求項2に記載の対話シナリオ生成装置。
  4. 対話シナリオを生成する対話シナリオ生成装置における対話シナリオ生成方法であって、
    入力部が、事柄に対する題目と前記題目に対応する回答のリストを入力として受け付けるステップと、
    質問文作成部が、前記題目を変換して、質問文を作成するステップと、
    応答候補生成部が、前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、前記質問文と、前記回答とに基づいて、前記質問文の回答に対する応答候補を生成するステップと、
    対話シナリオ形式変換部が、前記対話シナリオの1発話目を前記質問文とし、2発話目を前記回答に対応する回答候補とし、3発話目を前記応答候補として含む前記対話シナリオを生成するステップと、
    を含む対話シナリオ生成方法。
  5. 回答拡張部が、前記回答のリストに含まれる回答の各々に対し、予め定められた手法を用いて前記回答を拡張した拡張回答を生成するステップを更に含み、
    前記対話シナリオ形式変換部が生成するステップは、前記2発話目を前記回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオと、前記2発話目を前記拡張回答に対応する回答候補とした前記対話シナリオとを生成する請求項4に記載の対話シナリオ生成方法。
  6. 前記対話シナリオ形式変換部が生成するステップは、前記回答の助詞部分を削除し、ワイルドカードを挿入した回答候補を生成し、前記回答候補を、2発話目とした前記対話シナリオを生成する請求項4又は請求項5に記載の対話シナリオ生成方法。
  7. コンピュータを、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の対話シナリオ生成装置の各部として機能させるためのプログラム。
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WO2022249946A1 (ja) * 2021-05-28 2022-12-01 国立研究開発法人情報通信研究機構 対話装置及びその訓練装置

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