JP2018180574A - 制御装置及び電力変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置による電圧対無効電力制御の安定性を向上させる制御装置を提供。
【解決手段】電力変換システムにおいて、制御装置4は、電力系統2の系統電圧と目標電圧との差分に所定係数が乗算することで無効電力が計算される第1の線形関数と、電力変換装置3が出力可能な下限電流、下限電圧及び下限無効電力の内の少なくとも1つに従い無効電力が計算される第2の線形関数と、電力変換装置が出力可能な上限電流、上限電圧及び上限無効電力の内の少なくとも1つに従い無効電力が計算される第3の線形関数と、第2及び第1の線形関数を接続する第1の非線形関数と、第1及び第3の線形関数を接続する第2の非線形関数とを含む電圧対無効電力特性を記憶する記憶部41と、入力された系統電圧に対する無効電力を電圧対無効電力特性を用いて計算する計算部42と、計算された無効電力の指令値を電力変換装置3へ出力する出力部43とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置及び電力変換システムに関する。
電力系統においては、電圧の安定性確保、適正電圧の維持、及び線路損失の低減等のために、系統電圧に対して無効電力が制御されることが望ましい。例えば、電気事業者と発電設備等設置者との間で取り決められた系統連系規定が満たされるように、連系点での電圧に応じて無効電力が調整されることが望ましい。
系統電圧に対する無効電力は電力変換装置によって制御され得る。例えば、静止型無効電力補償装置(SVC(Static Var Compensator))が設置され、連系点における電圧に応じて無効電力が調整される。また、例えば、系統連系される分散型電源のパワーコンディショナ(PCS(Power Conditioning System))に対して、有効電力の出力のみならず無効電力の供給が課され、該パワーコンディショナに無効電力補償機能が備えられる。
電力変換装置には、該装置上の制約に起因して電力系統に供給可能な電流、電圧、及び無効電力の大きさに制限があり、電力変換装置が従う電圧対無効電力特性(V‐Q特性)にはそうした制限が反映され得る。また、微小な電圧変動に対して無効電力が過度に制御されないように、電圧対無効電力特性には目標電圧の前後に不感帯が設けられることがある。これらの電圧対無効電力特性では、電圧Vを変数とする関数Q(V)は、傾きが急変する(すなわち、微分可能でない)折れ点を有する。
なお、関連する技術として、特許文献1に記載の以下のような技術が知られている。
すなわち、特許文献1に記載の無効電力補償装置は、第1の静止型無効電力補償装置、第1の無効電力制御装置、第2の静止型無効電力補償装置、及び第2の無効電力制御装置を備える。第1の静止型無効電力補償装置は、第1の母線に接続され当該第1の母線の電圧変動に応じて無効電力を発生する。第1の無効電力制御装置は、第1の静止型無効電力補償装置の出力を制御する。第2の静止型無効電力補償装置は、第1の母線と送電線を介して接続された第2の母線に接続され当該第2の母線の電圧変動に応じて無効電力を発生する。第2の無効電力制御装置は、第2の静止型無効電力補償装置の出力を制御する。
そして、第1の無効電力制御装置は、第1の変動分電圧生成部及び第1の無効電力制御部を備える。第1の変動分電圧生成部は、第1の母線の母線電圧と所定の基準電圧との差分を出力する。第1の無効電力制御部は、第1のスロープリアクタンスのインピーダンス値と第1の静止型無効電力補償装置に流れる電流値との積を第1の変動分電圧生成部の出力から差し引いた差分に基づき、第1の静止型無効電力補償装置に出力させる無効電力を演算する。なお、第1のスロープリアクタンスのインピーダンス値は、第1の母線の母線電圧の変化に対する第1の静止型無効電力補償装置の出力変化を決定する。
また、第2の無効電力制御装置は、第2の変動分電圧生成部及び第2の無効電力制御部を備える。第2の変動分電圧生成部は、第1の母線の母線電圧に対して所定の時間遅れ特性で追随して所定の範囲内に制限された比較電圧を生成すると共に、当該比較電圧と当該母線電圧との差分を出力する。第2の無効電力制御部は、第2のスロープリアクタンスのインピーダンス値と第2の静止型無効電力補償装置に流れる電流値との積を第2の変動分電圧生成部の出力から差し引いた差分に基づき、第2の静止型無効電力補償装置に出力させる無効電力を演算する。なお、第2のスロープリアクタンスのインピーダンス値は、第2の母線の母線電圧の変化に対する第2の静止型無効電力補償装置の出力変化を決定しかつ第1のスロープリアクタンスのインピーダンス値よりも大きな値である。
特開2012−123450号公報
しかしながら、電力系統には、無効電力を単独では連続的に調整できる電力変換装置の他に、電圧を離散的に調整するOLTC(On-load Tap Changer)付き変圧器等が設置され得る。また、近年、出力変動の大きい分散型電源が大量に導入されている。このため、電力変換装置が従う電圧対無効電力特性の折れ点周辺に電力系統の特性がある場合には、電力変換装置による制御にハンチングが起こり、制御が不安定になったり、タップ動作が繰り返され、系統電圧が暫く定常状態にならなくなる懸念がある。
本発明の一側面にかかる目的は、電力変換装置による電圧対無効電力制御の安定性を向上させる制御装置を提供することである。
一実施形態に従った制御装置は、記憶部、計算部、及び出力部を含む。記憶部は電圧対無効電力特性を記憶する。電圧対無効電力特性は、第1の線形関数、第2の線形関数、第3の線形関数、第1の非線形関数、及び第2の非線形関数を含む。第1の線形関数では、電力系統の系統電圧と目標電圧との差分に所定係数が乗算されることにより無効電力が計算される。第2の線形関数では、電力変換装置が出力可能な下限電流、下限電圧、及び下限無効電力の内の少なくとも1つに従って系統電圧に対する無効電力が計算される。第3の線形関数では、電力変換装置が出力可能な上限電流、上限電圧、及び上限無効電力の内の少なくとも1つに従って系統電圧に対する無効電力が計算される。第1の非線形関数は、第2の線形関数と第1の線形関数とを接続する。第2の非線形関数は、第1の線形関数と第3の線形関数とを接続する。計算部は、電圧対無効電力特性を用いて、入力された系統電圧に対する無効電力を計算する。出力部は、計算された無効電力の指令値を電力変換装置へ出力する。
一実施形態に従った制御装置によれば、電力変換装置による電圧対無効電力制御の安定性を向上させることができる。
実施形態に従った電力変換システムの構成例を示す図である。 実施形態に従った電圧対無効電力特性の第1例を示す図である。 実施形態に従った電圧対無効電力特性の例示的な計算方法の説明図である。 実施形態に従った電圧対無効電力特性の第2例を示す図である。
以下、図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態に従った電力変換システムの構成例を示す図である。図1に示す構成例では、電力変換システム1は、電力系統2、電力変換装置3、制御装置4、電圧センサ5、及び監視装置6を含む。電力変換システム1は、実施形態に従った電力変換システムの一例であり、制御装置4は、実施形態に従った制御装置の一例である。
図1に示すように、電力系統2には電力変換装置3が連系される。電力変換装置3は、制御装置4から入力された無効電力指令値に従った無効電力を電力系統2に出力する。電力変換装置3は、例えば、静止型無効電力補償装置(SVC)、静止型フリッカ補償装置(SFC(Static Flicker Compensator))、又はパワーコンディショナ(PCS)等により構成される。
電圧センサ5は、電力系統2との連系点における系統電圧を測定し、測定された系統電圧を制御装置4へ出力する。電圧センサ5は、例えば、計器用変成器等により構成される。
制御装置4は、電力変換装置3に対する制御装置であり、電力系統2の系統電圧に従って電力変換装置3が出力する無効電力を制御する。制御装置4は、記憶部41、計算部42、出力部43、及び取得部44を含む。記憶部41は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等により構成される。計算部42及び出力部43は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、又はプログラマブルなディバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)等により構成される。取得部44は、例えば、有線及び/又は無線の送受信機等により構成される。
記憶部41は、制御装置4による制御によって電力変換装置3が従う電圧対無効電力特性を記憶する。計算部42は、電圧対無効電力特性を用いて、電圧センサ5から入力された系統電圧に対する無効電力を計算する。出力部43は、計算部42により計算された無効電力の指令値を電力変換装置3へ出力する。取得部44は、電圧対無効電力特性、或いは電圧対無効電力特性の計算に必要なパラメータ値を監視装置6から取得してもよい。監視装置6は、電力系統2の各種状態を監視する装置であり、例えば、コンピュータである。
例えば、記憶部41は、図2に示すような電圧対無効電力特性を記憶する。図2は、実施形態に従った電圧対無効電力特性の第1例を示す図である。
図2に示すように、系統電圧Vが所望の目標電圧Vrefである場合には、電力変換装置3から出力される無効電力Qは0(ゼロ)に制御される。一方、系統電圧Vが目標電圧Vrefよりも小さい場合には、電力変換装置3から出力される無効電力Qは、系統電圧Vを上げるために容量性(マイナス)に制御される。また、系統電圧Vが目標電圧Vrefよりも大きい場合には、電力変換装置3から出力される無効電力Qは、系統電圧Vを下げるために誘導性(プラス)に制御される。
図2に示す一例では、電圧対無効電力特性は、第1の線形関数fl1、第2の線形関数fl2、第3の線形関数fl3、第1の非線形関数fnl1、及び第2の非線形関数fnl2を含む。例えば、系統電圧Vが第1の電圧V以下である場合(V≦V)、無効電力Qは第2の線形関数fl2に従って制御される。系統電圧Vが第1の電圧Vを超え第2の電圧V未満である場合(V<V<V)、無効電力Qは第1の非線形関数fnl1に従って制御される。系統電圧Vが第2の電圧V以上で第3の電圧V以下である場合(V≦V≦V)、無効電力Qは第1の線形関数fl1に従って制御される。系統電圧Vが第3の電圧Vを超え第4の電圧V未満である場合(V<V<V)、無効電力Qは第2の非線形関数fnl2に従って制御される。系統電圧Vが第4の電圧V以上である場合(V≧V)、無効電力Qは第3の線形関数fl3に従って制御される。
第1の線形関数fl1では、系統電圧Vと目標電圧Vrefとの差分に所定係数1/Xが乗算されることにより無効電力が計算される。すなわち、次の式(1)に示されるように、第1の線形関数fl1は、系統電圧Vと目標電圧Vrefとの差に比例して無効電力Qが出力されるように、傾き1/Xを持った直線で表される。
Figure 2018180574
式(1)においてXはスロープリアクタンスと称される。また、傾きを持つことから、式(1)で示されるような直線の関数で表される電圧対無効電力特性はスロープ特性と称される。
第2の線形関数fl2では、電力変換装置3が出力可能な下限電流、下限電圧、及び下限無効電力の内の少なくとも1つに従って系統電圧Vに対する無効電力Qが計算される。また、第3の線形関数fl3では、電力変換装置3が出力可能な上限電流、上限電圧、及び上限無効電力の内の少なくとも1つに従って系統電圧Vに対する無効電力Qが計算される。電力変換装置3には、該電力変換装置3上の制約に起因して電力系統2に供給可能な電流、電圧、及び無効電力の大きさに制限があり、電力変換装置3が従う電圧対無効電力特性にはそうした制限が反映される。
例えば、電力変換装置3の定格電流を1.0[pu]とした場合、電力変換装置3が出力可能な電流の制約は、電圧V×電流I=無効電力Qと簡易化すると|I|=|Q/V|≦1.0[pu]である。そこで、電力変換装置3が出力可能な電流の大きさの下限の制約に対応して、第2の線形関数fl2は次の式(2)で表される。また、電力変換装置3が出力可能な電流の大きさの上限の制約に対応して、第3の線形関数fl3は次の式(3)で表される。
Figure 2018180574
Figure 2018180574
図2において第2の線形関数fl2及び第3の線形関数fl3に挟まれる領域に系統電圧Vがあるならば、電力変換装置3は、出力可能な電流Iの制約を伴わずに無効電力Qを出力することができる。
第1の非線形関数fnl1は、第2の線形関数fl2と第1の線形関数fl1とを接続する関数である。また、第2の非線形関数fnl2は、第1の線形関数fl1と第3の線形関数fl3とを接続する関数である。
仮に、電圧対無効電力特性に第1の非線形関数fnl1が含まれない場合、第2の線形関数fl2と第1の線形関数fl1とは、傾きが急変する第1の折れ点BPにおいて交差する。同様に、仮に、電圧対無効電力特性に第2の非線形関数fnl2が含まれない場合、第1の線形関数fl1と第3の線形関数fl3とは、傾きが急変する第2の折れ点BPにおいて交差する。前述したように、電圧対無効電力特性の折れ点周辺に電力系統2の特性がある場合には、電力変換装置3による制御にハンチングが起こり、制御が不安定になったり、タップ動作が繰り返され、系統電圧2が暫く定常状態にならなくなる懸念がある。そこで、実施形態に従った電圧対無効電力特性は、第2の線形関数fl2の傾きと第1の線形関数fl1の傾きとの差を緩やかに解消する第1の非線形関数fnl1を含む。また、実施形態に従った電圧対無効電力特性は、第1の線形関数fl1の傾きと第3の線形関数fl3の傾きとの差を緩やかに解消する第2の非線形関数fnl2を含む。
このように、制御装置4は、系統電圧Vに対する無効電力Qが急峻に変化する折れ点を含まない電圧対無効電力特性を用いて、電圧センサ5により測定された系統電圧Vに対する無効電力Qの指令値を電力変換装置3へ出力する。したがって、実施形態に従った制御装置によれば、電力変換装置に対する電圧対無効電力制御の安定性を向上させることができる。
第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2は、系統電圧Vを変数とする二次関数であってもよい。例えば、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2は、図3を参照しながら以下で説明するように計算されてもよい。図3は、実施形態に従った電圧対無効電力特性の例示的な計算方法の説明図である。
第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2が、系統電圧Vを変数とする二次関数である場合、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2は、次の式(4)により夫々表されてもよい。
Figure 2018180574
式(4)において、A、B、及びCは係数である。例えば、電力変換装置3の定格電流I、目標電圧Vref、第2の電圧V、第3の電圧V、及びスロープリアクタンスXの逆数である所定係数Yが次のように夫々与えられていると仮定する。すなわち、定格電流I=1.0[pu]、目標電圧Vref=1[pu]、第2の電圧V=0.96[pu]、第3の電圧V=1.04[pu]、及び所定係数Y=20[pu]というように各値が与えられていると仮定する。この場合、式(4)で表される第1の非線形関数fnl1中の係数A、係数B、及び係数Cは、夫々次の値に計算できる。すなわち、係数A=689、係数B=−1303、及び係数C=615というように各値は計算できる。そして、式(2)で表される第2の線形関数fl2と第1の非線形関数fnl1との交点Pにおける第1の電圧Vは、0.945[pu]と計算できる。同様に、式(4)で表される第2の非線形関数fnl2中の係数A、係数B、及び係数Cは、夫々次の値に計算できる。すなわち、係数A=−376、係数B=802、及び係数C=−427というように各値は計算できる。そして、式(3)で表される第3の線形関数fl3と第2の非線形関数fnl2との交点Pにおける第4の電圧Vは、1.065[pu]と計算できる。
こうした計算の結果、図3に示すように、二次関数である第1の非線形関数fnl1を介して第1の線形関数fl1と第2の線形関数fl2とは、滑らかに、すなわち、両関数の傾きの差が緩やかに解消されるように接続される。また、二次関数である第2の非線形関数fnl2を介して第1の線形関数fl1と第3の線形関数fl3とは滑らかに接続される。したがって、このように計算された電圧対無効電力特性を用いる実施形態に従った制御装置によれば、電力変換装置に対する電圧対無効電力制御の安定性を向上させることができる。
また、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2を上述のような二次関数にすれば、各関数の係数は計算により一意的に決定できるため、電圧対無効電力制御の設計が容易になる。また、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2が上述のような二次関数である場合、制御装置4は、上述したような少ない演算量で電圧対無効電力特性を設定できる。
なお、第1の非線形関数fnl1の傾きである所定係数Yの値は、図4に示す一例では20[pu]であるが、例えば、10〜50[pu]の範囲の任意の値であってもよく、所定係数Yの値は、電力系統2側の構成に従って決定されてよい。例えば、電力会社が電力系統2の構成を変更する場合には、所定係数Y、目標電圧Vref、第2の電圧V、及び第3の電圧Vの各値は変更されてもよく、該変更に応じて係数A、B、及びCや第1の電圧V及び第4の電圧Vの値は変更されてもよい。
例えば、所定係数Y、目標電圧Vref、第2の電圧V、及び第3の電圧Vの各値は、電力会社が管理する監視装置6から取得部44が取得してもよい。そして、計算部42は、取得された各値を用いて、係数A、B、及びCや第1の電圧V及び第4の電圧Vの値を含む電圧対無効電力特性を再計算してもよい。
第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2が上述のような二次関数である場合、各関数の係数は一意的に計算できるため、制御装置4は、監視装置6から取得した情報に従って電圧対無効電力特性を一意的に変更できる。また、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2が上述のような二次関数である場合、制御装置4は、上述したような少ない演算量で電圧対無効電力特性を変更できる。
また、上述の例に限らず、電力会社が監視装置6を通じて制御装置4に指定するパラメータは所定係数Y及び目標電圧Vrefであってもよい。そして、第2の電圧V及び第3の電圧Vの各値は、所定係数Y及び目標電圧Vrefを変数とする関数によって計算部42が計算してもよい。
例えば、式(2)で示される第2の線形関数fl2と式(1)で示される第1の線形関数fl1との交点、すなわち、第1の折れ点BPにおける電圧VBP1は、次の式(5)で示すように、所定係数Y及び目標電圧Vrefを変数とする関数で表される。
Figure 2018180574
そこで、計算部42は、式(5)で示される第1の折れ点BPでの電圧VBP1よりも所定割合(例えば、1[%])だけ目標電圧Vref側の値を第2の電圧Vとして計算してもよい。例えば、計算部42は、次の式(6)により第2の電圧Vを計算してもよい。
Figure 2018180574
式(6)において、Dは1未満(例えば、0.99)の値の係数である。
或いは、計算部42は、目標電圧Vrefと第1の折れ点BPでの電圧VBP1との差分に対して所定比率(例えば、20[%])だけ第1の折れ点BPでの電圧VBP1よりも目標電圧Vref側の値を第2の電圧Vとして計算してもよい。例えば、計算部42は、次の式(7)により第2の電圧Vを計算してもよい。
Figure 2018180574
式(7)において、Eは1未満(例えば、0.2)の値の係数である。
第3の電圧Vについても、第2の電圧Vと同様の計算方法により計算できる。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
例えば、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2は、系統電圧Vを変数とする二次関数でなくてもよく、系統電圧Vを変数とする任意のスプライン関数であってもよい。
具体的には、例えば、図2に示す電圧対無効電力特性の第1例において、第1の非線形関数fnl1は、第1の交点P及び第2の交点Pをオンカーブ点とし、第1の折れ点BPをオフカーブ点とするスプライン曲線であってもよい。また、第2の非線形関数fnl2は、第3の交点P及び第4の交点Pをオンカーブ点とし、第2の折れ点BPをオフカーブ点とするスプライン曲線であってもよい。第1の交点Pは、第2の線形関数fl2と第1の非線形関数fnl1と交点であり、第2の線形関数fl2上の第1の電圧Vに対応する点である。第2の交点Pは、第1の非線形関数fnl1と第1の線形関数fl1と交点であり、第1の線形関数fl1上の第2の電圧Vに対応する点である。第3の交点Pは、第1の線形関数fl1と第2の非線形関数fnl2と交点であり、第1の線形関数fl1上の第3の電圧Vに対応する点である。第4の交点Pは、第2の非線形関数fnl2と第3の線形関数fl3と交点であり、第3の線形関数fl3上の第4の電圧Vに対応する点である。なお、第1の電圧V及び第2の電圧Vは、例えば、第1の折れ点BPにおける電圧VBP1から所定割合(例えば、1[%])だけ小さい又は大きい値であってもよい。また、第3の電圧V及び第4の電圧Vは、例えば、第2の折れ点BPにおける電圧VBP2から所定割合(例えば、1[%])だけ小さい又は大きい値であってもよい。
また、記憶部41は、図4に示すような電圧対無効電力特性を記憶してもよい。図4は、実施形態に従った電圧対無効電力特性の第2例を示す図である。
図4に示すように、下限目標電圧Vref1よりも所定割合だけ大きい第6の電圧Vと、上限目標電圧Vref2よりも所定割合だけ小さい第7の電圧Vとの間に系統電圧Vがある場合には、電力変換装置3から出力される無効電力Qは0に制御される。無効電力Qが0に制御される、第6の電圧Vと第7の電圧Vとの間は、前述したような不感帯と称される。なお、第6の電圧V及び第7の電圧Vが決定される所定割合は、下限目標電圧Vref1と上限目標電圧Vref2との間で望ましい不感帯の幅に応じて決定されてもよい。一方、系統電圧Vが第6の電圧Vよりも小さい場合には、電力変換装置3から出力される無効電力Qは、系統電圧Vを上げるために容量性(マイナス)に制御される。また、系統電圧Vが第7の電圧Vよりも大きい場合には、電力変換装置3から出力される無効電力Qは、系統電圧Vを下げるために誘導性(プラス)に制御される。
図4に示す一例では、第1の線形関数fl1は、第1の線形部分関数flp1及び第2の線形部分関数flp2を含む。第1の線形部分関数flp1は、系統電圧Vと下限目標電圧Vref1との差分に所定係数Yが乗算されることにより無効電力Qが計算される関数である。第2の線形部分関数flp2は、系統電圧Vと上限目標電圧Vref2との差分に所定係数Yが乗算されることにより無効電力Qが計算される関数である。なお、第1の線形部分関数flp1及び第2の線形部分関数flp2の各傾き1/Xは互いに異なってもよく、それ故、第1の線形部分関数flp1及び第2の線形部分関数flp2の各所定係数Yは互いに異なってもよい。
また、図4に示す一例では、電圧対無効電力特性は、第4の線形関数fl4、第3の非線形関数fnl3、及び第4の非線形関数fnl4を更に含む。第4の線形関数fl4は、下限目標電圧Vref1と上限電圧Vref2との間において系統電圧Vに対する無効電力Qが0になる関数である。第3の非線形関数fnl3は、第1の線形部分関数flp1と第4の線形関数fl4とを接続する関数である。第4の非線形関数fnl4は、第4の線形関数fl4と第2の線形部分関数flp2とを接続する関数である。
図4に示すように、系統電圧Vが第1の電圧V以下である場合(V≦V)、無効電力は第2の線形関数fl2に従って制御される。系統電圧Vが第1の電圧Vを超え第2の電圧V未満である場合(V<V<V)、無効電力Qは第1の非線形関数fnl1に従って制御される。系統電圧Vが第2の電圧V以上で第5の電圧V以下である場合(V≦V≦V)、無効電力Qは第1の線形部分関数flp1に従って制御される。系統電圧Vが第5の電圧Vを超え第6の電圧V未満である場合(V<V<V)、無効電力Qは第3の非線形関数fnl3に従って制御される。系統電圧Vが第6の電圧V以上で第7の電圧V以下である場合(V≦V≦V)、無効電力Qは第4の線形関数fl4に従って制御される。系統電圧Vが第7の電圧Vを超え第8の電圧V未満である場合(V<V<V)、無効電力Qは第4の非線形関数fnl4に従って制御される。系統電圧Vが第8の電圧V以上で第3の電圧V以下である場合(V≦V≦V)、無効電力Qは第2の線形部分関数flp2に従って制御される。系統電圧Vが第3の電圧Vを超え第4の電圧V未満である場合(V<V<V)、無効電力Qは第2の非線形関数fnl2に従って制御される。系統電圧Vが第4の電圧V以上である場合(V≧V)、無効電力は第3の線形関数fl3に従って制御される。
第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2と同様に、第3の非線形関数fnl3及び第4の非線形関数fnl4は、系統電圧Vを変数とする二次関数であってもよい。第3の非線形関数fnl3及び第4の非線形関数fnl4が、系統電圧Vを変数とする二次関数である場合、第3の非線形関数fnl3及び第4の非線形関数fnl4は、式(4)で示される関数で夫々表されてもよい。そして、式(4)中の変数A、B、及びCや、第5〜第8の電圧V〜Vは、前述したような計算方法により決定されてもよい。或いは、第1の非線形関数fnl1及び第2の非線形関数fnl2と同様に、第3の非線形関数fnl3及び第4の非線形関数fnl4は、系統電圧Vを変数とする任意のスプライン関数であってもよい。
このように、第1の非線形関数fnl1を介して第2の線形関数fl2と第1の線形部分関数flp1とは、滑らかに、すなわち、両関数の傾きの差が緩やかに解消されるように接続される。第3の非線形関数fnl3を介して第1の線形部分関数flp1と第4の線形関数fl4とは滑らかに接続される。第4の非線形関数fnl4を介して第4の線形関数fl4と第2の線形部分関数flp2とは滑らかに接続される。第2の非線形関数fnl2を介して第2の線形部分関数flp2と第3の線形関数fl3とは滑らかに接続される。
したがって、実施形態に従った電圧対無効電力特性を図4に示すような電圧対無効電力特性にした場合にも、実施形態に従った電圧対無効電力特性を図2に示すような電圧対無効電力特性にした場合と同様の効果が得られる。
さらに、実施形態によっては、第2の線形関数fl2と第1の線形関数fl1とは、第1の交点Pと第2の交点Pとを直線で接続する線形関数を介して接続されてもよい。同様に、第1の線形関数fl1と第3の線形関数fl3とは、第3の交点Pと第4の交点Pとを直線で接続する線形関数を介して接続されてもよい。
上述のような線形関数を介して第2の線形関数fl2と第1の線形関数fl1とが接続されれば、両関数が第1の折れ点BPで交差する場合と比較して、第2の線形関数fl2と第1の線形関数fl1との傾きの差を緩やかに解消できる。また、上述のような線形関数を介して第1の線形関数fl1と第3の線形関数fl3とが接続されれば、両関数が第2の折れ点BPで交差する場合と比較して、第1の線形関数fl1と第3の線形関数fl3との傾きの差を緩やかに解消できる。そこで、実施形態によっては、電力変換装置に対する電圧対無効電力制御の安定性を向上させるために、上述したような線形関数を含む電圧対無効電力特性を用いて無効電力Qの指令値は計算されてもよい。
なお、図2或いは図4に示されるような実施形態に従った電圧対無効電力特性は、電力系統2の各種状態を数値シミュレーション等により解析したり、電力系統2上の各種整定値等を設計する計算機(例えば、コンピュータ)に用いられてもよい。実施形態に従った電圧対無効電力特性がこうした計算機に用いられれば、シミュレーション上の数値の収束が容易になり、該計算機による解析や設計を容易にすることができる。
1 電力変換システム
2 電力系統
3 電力変換装置
4 制御装置
5 電圧センサ
6 監視装置
41 記憶部
42 計算部
43 出力部
44 取得部

Claims (6)

  1. 電力系統の系統電圧と目標電圧との差分に所定係数が乗算されることにより無効電力が計算される第1の線形関数と、電力変換装置が出力可能な下限電流、下限電圧、及び下限無効電力の内の少なくとも1つに従って前記系統電圧に対する前記無効電力が計算される第2の線形関数と、前記電力変換装置が出力可能な上限電流、上限電圧、及び上限無効電力の内の少なくとも1つに従って前記系統電圧に対する前記無効電力が計算される第3の線形関数と、前記第2の線形関数と前記第1の線形関数とを接続する第1の非線形関数と、前記第1の線形関数と前記第3の線形関数とを接続する第2の非線形関数とを含む電圧対無効電力特性を記憶する記憶部と、
    前記電圧対無効電力特性を用いて、入力された前記系統電圧に対する前記無効電力を計算する計算部と、
    計算された前記無効電力の指令値を前記電力変換装置へ出力する出力部と
    を含む
    制御装置。
  2. 前記第1の非線形関数及び前記第2の非線形関数は、系統電圧を変数とする二次関数である
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1の線形関数は、前記系統電圧と下限目標電圧との差分に所定係数が乗算されることにより前記無効電力が計算される第1の線形部分関数と、前記系統電圧と上限目標電圧との差分に所定係数が乗算されることにより前記無効電力が計算される第2の線形部分関数とを含み、
    前記電圧対無効電力特性は、前記下限目標電圧と前記上限電圧との間において前記系統電圧に対する無効電力がゼロになる第4の線形関数と、前記第1の線形部分関数と前記第4の線形関数とを接続する第3の非線形関数と、前記第4の線形関数と前記第2の線形部分関数とを接続する第4の非線形関数とを更に含む
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記第2の非線形関数及び前記第3の非線形関数は、系統電圧を変数とする二次関数である
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記目標電圧及び前記所定係数を取得する取得部を更に含み、
    前記計算部は、取得された前記目標電圧及び前記所定係数を用いて前記電圧対無効電力特性を計算する
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
  6. 電力系統の系統電圧を測定する電圧測定器と、
    前記系統電圧と目標電圧との差分に所定係数が乗算されることにより無効電力が計算される第1の線形関数と、電力変換装置が出力可能な下限電流、下限電圧、及び下限無効電力の内の少なくとも1つに従って前記系統電圧に対する前記無効電力が計算される第2の線形関数と、前記電力変換装置が出力可能な上限電流、上限電圧、及び上限無効電力の内の少なくとも1つに従って前記系統電圧に対する前記無効電力が計算される第3の線形関数と、前記第2の線形関数と前記第1の線形関数とを接続する第1の非線形関数と、前記第1の線形関数と前記第3の線形関数とを接続する第2の非線形関数とを含む電圧対無効電力特性を記憶する記憶部と、前記電圧対無効電力特性を用いて、測定された前記系統電圧に対する前記無効電力を計算する計算部と、計算された前記無効電力の指令値を前記電力変換装置へ出力する出力部とを含む制御装置と、
    前記指令値に従った無効電力を前記電力系統へ出力する電力変換装置と
    を含む、電力変換システム。
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