JP2018168706A - 蒸気弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能評価点における弁の圧力損失の合計が小さい蒸気弁装置を提供する。【解決手段】蒸気弁装置において、弁室内に設けられ、複数の弁の各々を対応する弁ポートから順次離間させるように複数の弁棒をリフトするための弁揚板を備え、複数の弁は、第1弁と、第1弁が弁ポートから離間するタイミングよりも後に弁ポートから離間する第2弁と、を含み、複数の弁の各々について、弁ポートと弁との間に形成される蒸気流路のスロート面積Sqと弁ポートのスロート面積Spとの比Sq/Spを弁の開度として定義し、第1弁の圧力損失と第2弁の圧力損失とを各弁の同一開度で比較した場合に、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失が第1弁の圧力損失よりも大きい。【選択図】 図1

Description

本開示は、蒸気弁装置に関する。
蒸気タービンの代表的な運転方式として仕切り調速方式が知られている。仕切り調速方式は、負荷の増加に応じて複数の弁を順次開いて蒸気流量を制御する方式であり、絞り調速方式と比較して部分負荷における弁の圧力損失を小さくすることができる。
特許文献1には、仕切り調速方式で運転される蒸気タービンの蒸気量を調整するための蒸気弁装置が開示されている。特許文献1に記載される蒸気弁装置は、弁室を有する弁ハウジングと、弁室内に設けられ弁室に形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、複数の弁の各々を対応する弁ポートから順次離間させるように複数の弁棒をリフト可能に構成された弁揚板とを備えている。
国際公開第2014/155579号
上記のように負荷の増加に応じて複数の弁を順次開く場合に、例えば蒸気タービンの定格運転時などの高い性能が要求される性能評価点で完全に開ききっていない弁が存在すると、複数の弁の圧力損失の合計が絞り調速方式の場合に比べて大きくなることがある。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、性能評価点における弁の圧力損失の合計が小さい蒸気弁装置を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気弁装置は、蒸気タービンに供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置であって、弁室を有する弁ハウジングと、前記弁室に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、前記複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁の各々を対応する前記弁ポートから順次離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、を備え、前記複数の弁は、第1弁と、前記第1弁が前記弁ポートから離間するタイミングよりも後に前記弁ポートから離間する第2弁と、を含み、前記複数の弁の各々について、前記弁ポートと前記弁との間に形成される蒸気流路のスロート面積Sqと前記弁ポートのスロート面積Spとの比Sq/Spを前記弁の開度として定義し、前記第1弁の圧力損失と前記第2弁の圧力損失とを各弁の同一開度で比較した場合に、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、前記第2弁の圧力損失が前記第1弁の圧力損失よりも大きい。
上記(1)に記載の蒸気弁装置では、定格運転時などの性能評価点における第2弁のリフト量は、該性能評価点における目標流量が得られるように予め調整される。このため、性能評価点における第2弁の圧力損失を大きくすることにより、目標流量を得るために必要な第2弁の開度が大きくなる結果、該性能評価点における第1弁の開度も大きくなる。
ここで、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失が第1弁の圧力損失よりも大きいため、性能評価点における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁(第2弁よりも先に弁ポートから離間した弁)へ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の蒸気弁装置において、前記第1弁の圧力損失と前記第2弁の圧力損失とを各弁の同一開度で比較した場合に、0.1≦Sp/Sq≦0.9の範囲に亘って、前記第2弁の圧力損失が前記第1弁の圧力損失よりも大きい。
上記(2)に記載の蒸気弁装置によれば、0.1≦Sp/Sq≦0.9の範囲に亘って第2弁の圧力損失を第1弁の圧力損失よりも大きくすることができるため、性能評価点における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁(第2弁よりも先に弁ポートから離間した弁)へ流れる蒸気の流量の割合を効果的に増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の蒸気弁装置において、前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第1弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh1とし、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第2弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh2とすると、Δh1<Δh2を満たす。
上記(3)に記載の蒸気弁装置によれば、Δh2をΔh1よりも大きくすることにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗を第1弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗よりも大きくすることが可能となる。これにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失を第1弁の圧力損失よりも大きくすることができるため、性能評価点における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁へ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかに記載の蒸気弁装置において、前記第1弁の表面は、前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含まず、前記第2弁の表面は、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含む。
上記(4)に記載の蒸気弁装置によれば、弁ポートの表面に沿って湾曲するよう第2弁の凹曲面を形成することにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗を第1弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗よりも大きくすることが可能となる。これにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失を第1弁の圧力損失よりも大きくすることができるため、性能評価点における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁へ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかに記載の蒸気弁装置において、前記蒸気タービンの定格運転時において、前記複数の弁のうちm個の弁が前記弁ポートから離間しており、前記定格運転時において、前記弁揚板による前記m個の弁の各々のリフト量のうち前記第2弁のリフト量が最も小さい。
上記(5)に記載の蒸気弁装置では、定格運転時における第2弁のリフト量は、定格運転時における目標流量が得られるように予め調整される。このため、定格運転時における第2弁の圧力損失を大きくすることにより、目標流量を得るために必要な第2弁の開度が大きくなる結果、定格運転時における第1弁の開度も大きくなる。
ここで、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失が第1弁の圧力損失よりも大きいため、定格運転時における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁へ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかに記載の蒸気弁装置において、前記複数の弁は、n個の弁からなり、前記第2弁は、n−1番目に前記弁ポートから離間するよう構成される。
上記(6)に記載の蒸気弁装置によれば、n番目に弁ポートから離間する弁を非常用の弁として使用することができる。n番目に弁ポートから離間する弁は、例えば、定格運転時には弁ポートに当接しており、定格運転時よりも高い出力が必要な場合にのみ弁ポートから離間するよう構成してもよい。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかに記載の蒸気弁装置において、前記複数の弁のうち少なくとも一つの前記弁の周りに設けられ、前記弁の径方向及び前記弁の周方向の各々に対して交差する斜め方向に沿ってそれぞれ延在する複数の板状部を更に備える。
上記(7)に記載の蒸気弁装置によれば、上記斜め方向に沿ってそれぞれ設けられた複数の板状部を設けることにより、弁の周囲から複数の板状部の間を通過して弁ポートへ流入する流れが旋回流となり、該旋回流によって、弁ポートの下流側のディフューザ部内における流れの対称性を高めることができる。これにより、ディフューザ部内の流動を安定化し、ディフューザ部内における剥離流れの発生を抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載の蒸気弁装置において、前記複数の板状部の各々は、前記弁の軸方向視において滑らかな曲線に沿って湾曲する湾曲形状を有する。
上記(8)に記載の蒸気弁装置によれば、板状部におけるインシデンスロスを低減しつつディフューザ部内の流動を安定化することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)に記載の蒸気弁装置において、前記複数の板状部は多孔板を含む。
上記(9)に記載の蒸気弁装置によれば、板状部に形成された多数の孔によって蒸気中の異物を除去しつつ、上記旋回流を形成することによりディフューザ部における剥離流れの発生を抑制することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかに記載の蒸気弁装置において、前記複数の弁のうち少なくとも一つの弁の表面には、前記弁の径方向及び前記弁の周方向の各々に対して交差する斜め方向に沿ってそれぞれ延在する複数の溝部が形成される。
上記(10)に記載の蒸気弁装置によれば、上記斜め方向に沿って延在する溝部に沿って蒸気が流れることにより、上述した旋回流を強めることができる。これにより、ディフューザ部内の流れの対称性を高めてディフューザ部内の流動を安定化し、ディフューザ部内における剥離流れの発生を効果的に抑制することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)に記載の蒸気弁装置において、前記複数の溝部は、前記弁の前記表面のうち前記弁ポートと当接する部分を除く領域に形成される。
上記(11)に記載の蒸気弁装置によれば、弁が弁ポートに当接した状態において、弁における漏れ流れの発生を抑制しつつ、上述した旋回流を強めてディフューザ部内における剥離流れの発生を効果的に抑制することができる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気弁装置は、蒸気タービンに供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置であって、弁室を有する弁ハウジングと、前記弁室に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、前記複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁の各々を対応する前記弁ポートから順次離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、を備え、前記複数の弁は、第1弁と、前記第1弁が前記弁ポートから離間するタイミングよりも後に、前記弁ポートから離間する第2弁と、を含み、前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第1弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh1とし、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第2弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh2とすると、Δh1<Δh2を満たす。
上記(12)に記載の蒸気弁装置では、定格運転時などの性能評価点における第2弁のリフト量は、該性能評価点における目標流量が得られるように予め調整される。このため、性能評価点における第2弁と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗を大きくすることにより、目標流量を得るために必要な第2弁の開度が大きくなる結果、該性能評価点における第1弁の開度も大きくなる。
ここで、Δh1<Δh2を満たすことにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗を第1弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗よりも大きくすることが可能となる。これにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失を第1弁の圧力損失よりも大きくすることができるため、性能評価点における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁へ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気弁装置は、蒸気タービンに供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置であって、弁室を有する弁ハウジングと、前記弁室に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、前記複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁の各々を対応する前記弁ポートから順次離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、を備え、前記複数の弁は、第1弁と、前記第1弁が前記弁ポートから離間するタイミングよりも後に、前記弁ポートから離間する第2弁と、を含み、前記第1弁の表面は、前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含まず、前記第2弁の表面は、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含む。
上記(13)に記載の蒸気弁装置では、定格運転時などの性能評価点における第2弁のリフト量は、該性能評価点における目標流量が得られるように予め調整される。このため、性能評価点における第2弁と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗を大きくすることにより、目標流量を得るために必要な第2弁の開度が大きくなる結果、該性能評価点における第1弁の開度も大きくなる。
ここで、弁ポートの表面に沿って湾曲するよう第2弁の凹曲面を形成することにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗を第1弁の表面と弁ポートとの間に形成される蒸気流路の流路抵抗よりも大きくすることが可能となる。これにより、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、第2弁の圧力損失を第1弁の圧力損失よりも大きくすることができるため、性能評価点における目標流量に占める、第2弁よりも開度が大きく圧力損失の小さい第1弁へ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、各弁の圧力損失の合計を低減することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、性能評価点における弁の圧力損失の合計が小さい蒸気弁装置が提供される。
一実施形態に係る蒸気弁装置100の概略構成を示す断面図である。 定格運転時における蒸気弁装置100の状態を示す断面図である。 弁8a,8bの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8a,8bが弁ポート6に当接した状態すなわち弁8a,8bの閉状態を示す図である。 弁8cの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8cが弁ポート6に当接した状態すなわち弁8cの閉状態を示す図である。 弁8a〜8cの各々における、弁ポート6からの弁8のリフト量と弁8の圧力損失との関係を示す図である。 弁8a,8bの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8a,8bが弁ポート6から離間した状態すなわち弁8a,8bの開状態を示す図である。 弁8cの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8cが弁ポート6から離間した状態すなわち弁8cの開状態を示す図である。 比較形態に係る蒸気弁装置100の概略構成を示す断面図である。 蒸気弁装置200と蒸気弁装置100について、定格運転時における弁8a〜8cの各々の圧力損失の解析結果の一例を示す図である。 蒸気弁装置200と蒸気弁装置100について、定格運転時における弁8a〜8cの各々の流量の解析結果の一例を示す図である。 蒸気弁装置200における弁8a〜8cの下流側のディフューザ部28の圧力を示す図である。 蒸気弁装置100における弁8a〜8cの下流側のディフューザ部28の圧力を示す図である。 蒸気弁装置200と蒸気弁装置100について、定格運転時における弁8a〜8cの圧力損失の合計の解析結果を示す図である。 弁8の軸方向に沿った断面における複数の板状部26の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8の軸方向視における複数の板状部26の形状及び配置の一例を示す図である。 蒸気弁装置100が複数の板状部26を備えていない場合における弁ポート6の下流側のディフューザ部28内の圧力を示す図である。 蒸気弁装置100が複数の板状部26を備えている場合における弁ポート6の下流側のディフューザ部28内の圧力を示す図である。 弁8の軸方向視における複数の板状部26の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8の軸方向視における複数の板状部26の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8の軸方向に沿った断面における複数の溝部34の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8の軸方向視における複数の溝部34の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8の軸方向に沿った断面における複数の溝部34の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8の軸方向視における複数の溝部34の形状及び配置の一例を示す図である。 弁8a,8bの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8a,8bが弁ポート6に当接した状態すなわち弁8a,8bの閉状態を示す図である。 弁8cの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8cが弁ポート6に当接した状態すなわち弁8cの閉状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る蒸気弁装置100の概略構成を示す断面図である。
図1に示す蒸気弁装置100は、蒸気タービン300に供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置である。
蒸気弁装置100は、弁室2を有する弁ハウジング4と、弁室2に設けられ、弁ハウジング4に形成された複数の弁ポート6に対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁8(8a〜8d)と、複数の弁8にそれぞれ連結された複数の弁棒10と、弁室2に設けられ、複数の弁8の各々を対応する弁ポート6から順次離間させるように複数の弁棒10をリフトするための弁揚板16と、を備える。
弁ハウジング4の入口ポート22を介して弁室2へ流入した蒸気は、複数の弁ポート6を介して弁ハウジング4の出口ポート24から蒸気タービン300へ供給される。蒸気弁装置100では、複数の弁8について、対応する弁ポート6からのリフト量(弁ポート6と弁8との間の流路面積)を調節することによって、蒸気タービン300へ供給する蒸気量が調整される。
図1に示す例示的形態では、弁室2の蒸気流れの上流側から順に、弁8c、弁8a、弁8b、弁8dが直列的に配置されている。また、弁揚板16が上昇するにつれて、弁8a、弁8b、弁8c、弁8dの順に対応する弁ポート6から離間するよう構成されている。このため、弁8cは、弁8aが弁ポート6から離間するタイミング、及び弁8bが弁ポート6から離間するタイミングよりも後に、弁ポート6から離間する。
図示する形態では、弁揚板16には、複数の貫通孔30が設けられている。弁棒10の各々は、対応する貫通孔30を貫通して設けられており、対応する貫通孔30を挟んで弁8とは反対側に貫通孔30の径よりも大きな径を有する大径部32を含んでいる。この構成において、弁揚板16は上昇すると弁棒10の大径部32に当接するため、弁揚板16の更なる上昇によって弁揚板16が大径部32を介して弁棒10を順次リフトする。
また、図示する形態では、複数の弁棒10における大径部32と弁8との間の部分の軸方向長Lが弁棒10毎に異なっている。これにより、複数の弁8の上昇タイミングを異なるタイミングにすることが可能となり、簡易な構成で蒸気タービン300に供給する蒸気の流量を細やかに調整することができる。なお、大径部32は、弁棒10の棒材と一体で(一つの部材で)形成されてもよいし、別体で(別の部材で)形成されてもよい。別体で形成する場合は、例えば、大径部32は、棒材に設けられたネジ部と螺合するナットであってもよい。
かかる構成において、蒸気タービン300の定格運転時には、図2に示すように、複数の弁8のうち弁8a〜8cが弁ポート6から離間しており、該定格運転時において、弁揚板16による弁8a〜8cの各々のリフト量のうち弁8cのリフト量が最も小さい。なお、弁8dは、非常用の弁であり、上記定格運転時には弁ポート6に当接しており、定格運転時よりも高い出力が必要な場合にのみ弁ポート6から離間するよう構成されている。
次に、弁8a〜8cの形状について説明する。図示する例示的形態では、弁8a,8bの各々が同一形状を有しているのに対し、弁8cは、後述するように、弁8a,8bの各々と比較して同一開度における圧力損失が大きい形状を有している。なお、本明細書における弁8a〜8cの各々における「圧力損失」とは、蒸気が弁8a〜8cの各々を通過する際の単位時間単位流量あたりのエネルギー損失を意味する。
図3は、弁8a,8bの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8a,8bが弁ポート6に当接した状態すなわち弁8a,8bの閉状態を示す図である。図4は、弁8cの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8cが弁ポート6に当接した状態すなわち弁8cの閉状態を示す図である。
ここで、図3に示すように、弁8aが弁ポート6と当接した状態における、弁8aと弁ポート6との当接箇所Pと弁8aの下端14との弁8aの軸方向における距離をΔh1aとし、弁8bが弁ポート6と当接した状態における、弁8bと弁ポート6との当接箇所Pと弁8bの下端14との弁8bの軸方向における距離をΔh1bとする。また、図4に示すように、弁8cが弁ポート6と当接した状態における、弁8cと弁ポート6との当接箇所Pと弁8cの下端14との弁8cの軸方向における距離をΔh2とする。図3及び図4に示す構成において、弁8a〜8cは、Δh1a<Δh2、及び、Δh1b<Δh2を満たすよう構成されている。
また、図3に示すように、弁8aの表面17は、弁8aが弁ポート6と当接した状態における弁8aと弁ポート6との当接箇所Pよりも下方において、下方に凸となる凸曲面18のみで構成されており、凹曲面を含まない。弁8bの表面17も同様に、弁8bが弁ポート6と当接した状態における弁8bと弁ポート6との当接箇所Pよりも下方において、下方に凸となる凸曲面18のみで構成されており、凹曲面を含まない。これに対し、図4に示すように、弁8cの表面17は、弁8cが弁ポート6と当接した状態における弁8cと弁ポート6との当接箇所Pよりも下方において、弁ポート6の表面19に沿って湾曲するよう形成された環状の凹曲面20と、凹曲面20の下端に接続するとともに下方に凸となる凸曲面21とを含む。
図5は、弁8a〜8cの各々における、弁ポート6からの弁8のリフト量と弁8の圧力損失との関係を示す図である。図6は、弁8a,8bの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8a,8bが弁ポート6から離間した状態すなわち弁8a,8bの開状態を示す図である。図7は、弁8cの軸方向に沿った断面形状の一例を示す図であり、弁8cが弁ポート6から離間した状態すなわち弁8cの開状態を示す図である。
まず、図6及び図7に示すように、弁8a〜8cの各々について、弁ポート6と弁8との間に形成される環状の蒸気流路のスロート面積Sq(該環状の蒸気流路における最小流路面積)と、弁ポート6のスロート面積Sp(弁ポート6の最小流路面積)との比Sq/Spを各弁8の開度として定義する。ここで、弁ポート6のスロート面積Spは、弁8の開度に関わらず一定であるのに対し、弁ポート6と弁8との間に形成される環状の蒸気流路のスロート面積Sqは、弁8のリフト量が大きくなるにつれて大きくなる。
蒸気弁装置100では、図5に示すように、弁8aの圧力損失と弁8cの圧力損失とを各弁8a,8cの同一開度で比較した場合に、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において(好ましくは、0.1≦Sp/Sq≦0.9の範囲に亘って)、弁8cの圧力損失は弁8aの圧力損失よりも大きい。また、弁8bの圧力損失と弁8cの圧力損失とを各弁8b,8cの同一開度で比較した場合に、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において(好ましくは、0.1≦Sp/Sq≦0.9の範囲に亘って)、弁8cの圧力損失は弁8bの圧力損失よりも大きい。
かかる構成において、定格運転時(性能評価点)における弁8cのリフト量は、定格運転時に目標流量が得られるように予め調整される。このため、定格運転時における弁8cの圧力損失を大きくすることにより、目標流量を得るために必要な弁8cの開度が大きくなる結果、定格運転時における弁8a,8bの各々の開度も大きくなる。
そこで、蒸気弁装置100では、定格運転時に弁ポート6から離間している弁8a〜8cのうち、定格運転時に最も開度の小さい弁8cについて、弁8a,8bと比較して0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部における圧力損失が大きい形状を採用している。これにより、定格運転時における目標流量に占める、弁8cよりも開度が大きく圧力損失の小さい弁8a,8bへ流れる蒸気の流量の割合を増加させて、弁8a〜8cの圧力損失の合計を低減し、全体性能を向上することができる。
上記の効果について、簡単な式を用いてさらに説明する。
まず、定格運転時において、弁8aの流量をG1、弁8bの流量をG2、弁8cの流量をG3、G1〜G3の合計をG、弁8aの圧力損失をΔP1、弁8bの圧力損失をΔP2、弁8cの圧力損失をΔP3、弁8a〜8cの圧力損失の合計をΔPとした場合、以下の式(A)が成り立つ。
(G1×ΔP1+G2×ΔP2+G3×ΔP3)/G=ΔP (A)
ここで、図8に示す比較形態に係る蒸気弁装置200(弁8a〜8cの各々が同一形状を有する蒸気弁装置)において、仮に、G1、G2及びG3の値を、それぞれ40、40及び20とし、ΔP1、ΔP2及びΔP3の値をそれぞれ3%、3%及び10%とすると、ΔP=4.4%となる。
これに対し、上述した蒸気弁装置100の場合、G1、G2及びG3の値がそれぞれ例えば41、41及び18となり、ΔP1、ΔP2及びΔP3の値がそれぞれ例えば2.5%、2.5%及び11%となれば、ΔP=4.0%となり、蒸気弁装置200と比較して弁8a〜8cの圧力損失の合計ΔPを低減することができる。
次に、蒸気弁装置200と蒸気弁装置100について、定格運転時における弁8a〜8cの各々の圧力損失の解析結果の一例を図9にしめす。また、蒸気弁装置200と蒸気弁装置100について、定格運転時における弁8a〜8cの各々の流量の解析結果の一例を図10に示す。また、蒸気弁装置200における弁8a〜8cの下流側のディフューザ部28の圧力を図11に示し、蒸気弁装置100における弁8a〜8cの下流側のディフューザ部28の圧力を図12に示す。また、蒸気弁装置200と蒸気弁装置100について、定格運転時における弁8a〜8cの圧力損失の合計の解析結果を図13に示す。
図9に示すように、定格運転時において、蒸気弁装置100の弁8cの圧力損失は蒸気弁装置200の弁8cの圧力損失よりも大きくなっており、蒸気弁装置100の弁8bの圧力損失は蒸気弁装置200の弁8aの圧力損失よりも小さくなっている。
また、図10に示すように、定格運転時において、蒸気弁装置100の弁8cの流量は蒸気弁装置200の弁8cの流量よりも小さくなっており、蒸気弁装置100の弁8bの流量は蒸気弁装置200の弁8bの流量よりも大きくなっている。また、図11及び図12に示すように、定格運転時において、蒸気弁装置100の弁8bの下流側のディフューザ部28の圧力が蒸気弁装置200の弁8bの下流側のディフューザ部28の圧力より高くなっている。なお、定格運転時には、蒸気弁装置100及び蒸気弁装置200の何れにおいても弁8aは開き切っているため、図9及び図10に示すように、蒸気弁装置100の弁8aの圧力損失及び流量は蒸気弁装置200の弁8aの圧力損失及び流量と変わらない。
そして、図13に示すように、定格運転時において、蒸気弁装置100における弁8a〜8cの圧力損失の合計を、蒸気弁装置200における弁8a〜8cの圧力損失の合計よりも小さくすることができ、全体性能を向上することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図14及び図15に示すように、蒸気弁装置100は、複数の弁8a〜8dのうち少なくとも一つの弁8の周りに設けられた複数の板状部26(旋回板)を更に備える。複数の板状部26は、周方向に間隔をあけて設けられており、弁8の径方向に対して傾斜した斜め方向に沿ってそれぞれ延在している。
図16は、蒸気弁装置100が複数の板状部26を備えていない場合における弁ポート6の下流側のディフューザ部28内の圧力を示しており、図17は、蒸気弁装置100が複数の板状部26を備えている場合における弁ポート6の下流側のディフューザ部28内の圧力を示している。
複数の板状部26が設けられていない場合、図16に示すように、ディフューザ部28内の流れが非対称な流れとなり、ディフューザ部28内の圧力の低い領域(例えば図16の領域A)で剥離流れが発生することがある。この点、上記複数の板状部26を設けることにより、図15に示すように、弁8の周囲から複数の板状部26の間を通過して弁ポート6へ流入する流れが旋回流Fとなり、該旋回流Fによって、図17に示すように弁ポート6の下流側のディフューザ部28内における流れの対称性を高めることができる。これにより、ディフューザ部28内の流動を安定化し、ディフューザ部28内における剥離流れの発生を抑制することができる。
なお、板状部26の各々の形状は特に限定されず、弁8の軸方向視において、図15に示すように長方形であってもよいし、図18に示すように平行四辺形であってもよいし、図19に示すように滑らかな曲線に沿って湾曲する湾曲形状(翼形状)であってもよいし、その他の形状であってもよい。
図19に示すように板状部26の各々が弁8の軸方向視において上記湾曲形状を有する場合には、板状部26におけるインシデンスロスを低減しつつディフューザ部28内の流動を安定化することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図15、図18又は図19に示す構成において、複数の板状部26の各々は、多孔板であってもよい。かかる構成によれば、板状部26に形成された多数の孔によって蒸気中の異物を除去しつつ、上記旋回流Fを形成することによりディフューザ部28における剥離流れの発生を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図15、図18又は図19に示す構成において、複数の弁8a〜8dのうち少なくとも一つの弁8の表面には、図20及び図21に示すように、弁8の径方向及び弁8の周方向の各々に対して交差する斜め方向に沿ってそれぞれ延在する複数の溝部34(旋回溝)が弁8の周方向に間隔をあけて形成されていてもよい。かかる構成によれば、蒸気が溝部34に沿って流れることにより、上述した旋回流Fを強めることができる。これにより、ディフューザ部28内の流れの対称性を高めてディフューザ部28内の流動を安定化し、ディフューザ部28内における剥離流の発生を効果的に抑制することができる。
なお、複数の溝部34は、図20及び図21に示すように、弁8の表面17のうち、弁ポート6との当接箇所Pの上方から下方に亘って延在していてもよいし、図22及び図23に示すように、弁8の表面17のうち、弁ポート6との当接箇所Pを除く領域に形成されていてもよい。図22及び図23に示す例示的形態では、弁8の表面17のうち、弁ポート6との当接箇所Pより上方の部分にのみ溝部34が形成されている。
上記のように、弁8の表面17のうち弁ポート6との当接箇所Pを除く領域に複数の溝部34を形成することにより、弁8が弁ポート6に当接した状態において、弁8における漏れ流れの発生を抑制しつつ、上述した旋回流Fを強めてディフューザ部28内における剥離流の発生を効果的に抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した弁8aの表面17は、他の実施形態では、図24に示すように、弁8aが弁ポート6と当接した状態における弁8aと弁ポート6との当接箇所Pよりも下方において、環状の凸曲面18と、環状の凸曲面18の下端を接続する平面36とを含んでいてもよい。また、図1及び図2等に示した弁8bの表面17は、他の実施形態では、図24に示すように、弁8bが弁ポート6と当接した状態における弁8bと弁ポート6との当接箇所Pよりも下方において、環状の凸曲面18と、環状の凸曲面18の下端を接続する平面36とを含んでいてもよい。また、図1及び図2等に示した弁8cの表面は、他の実施形態では、図25に示すように、弁8cが弁ポート6と当接した状態における弁8cと弁ポート6との当接箇所Pよりも下方において、弁ポート6の表面19に沿って湾曲するよう形成された環状の凹曲面20と、凹曲面20の下端を接続する平面38とを含んでいてもよい。
2 弁室
4 弁ハウジング
6 弁ポート
8(8a,8b,8c,8d) 弁
10 弁棒
12 部分
14 突出部
16 弁揚板
17,19 表面
18,21 凸曲面
20 凹曲面
22 入口ポート
24 出口ポート
26 板状部
28 ディフューザ部
30 貫通孔
32 大径部
34 溝部
36,38 平面
100,200 蒸気弁装置
300 蒸気タービン

Claims (13)

  1. 蒸気タービンに供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置であって、
    弁室を有する弁ハウジングと、
    前記弁室に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、
    前記複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁の各々を対応する前記弁ポートから順次離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、
    を備え、
    前記複数の弁は、第1弁と、前記第1弁が前記弁ポートから離間するタイミングよりも後に前記弁ポートから離間する第2弁と、を含み、
    前記複数の弁の各々について、前記弁ポートと前記弁との間に形成される蒸気流路のスロート面積Sqと前記弁ポートのスロート面積Spとの比Sq/Spを前記弁の開度として定義し、
    前記第1弁の圧力損失と前記第2弁の圧力損失とを各弁の同一開度で比較した場合に、0<Sp/Sq<1の範囲の少なくとも一部において、前記第2弁の圧力損失が前記第1弁の圧力損失よりも大きい、蒸気弁装置。
  2. 前記第1弁の圧力損失と前記第2弁の圧力損失とを各弁の同一開度で比較した場合に、0.1≦Sp/Sq≦0.9の範囲に亘って、前記第2弁の圧力損失が前記第1弁の圧力損失よりも大きい、請求項1に記載の蒸気弁装置。
  3. 前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第1弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh1とし、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第2弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh2とすると、Δh1<Δh2を満たす、請求項1又は2に記載の蒸気弁装置。
  4. 前記第1弁の表面は、前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含まず、
    前記第2弁の表面は、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含む、請求項1乃至3の何れか1項に記載の蒸気弁装置。
  5. 前記蒸気タービンの定格運転時において、前記複数の弁のうちm個の弁が前記弁ポートから離間しており、
    前記定格運転時において、前記弁揚板による前記m個の弁の各々のリフト量のうち前記第2弁のリフト量が最も小さい、請求項1乃至4の何れか1項に記載の蒸気弁装置。
  6. 前記複数の弁は、n個の弁からなり、
    前記第2弁は、n−1番目に前記弁ポートから離間するよう構成された、請求項1乃至5の何れか1項に記載の蒸気弁装置。
  7. 前記複数の弁のうち少なくとも一つの前記弁の周りに設けられ、前記弁の径方向及び前記弁の周方向の各々に対して交差する斜め方向に沿ってそれぞれ延在する複数の板状部を更に備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載の蒸気弁装置。
  8. 前記複数の板状部の各々は、前記弁の軸方向視において滑らかな曲線に沿って湾曲する湾曲形状を有する、請求項7に記載の蒸気弁装置。
  9. 前記複数の板状部は多孔板を含む、請求項7又は8に記載の蒸気弁装置。
  10. 前記複数の弁のうち少なくとも一つの弁の表面には、前記弁の径方向及び前記弁の周方向の各々に対して交差する斜め方向に沿ってそれぞれ延在する複数の溝部が形成された、請求項1乃至9の何れか1項に記載の蒸気弁装置。
  11. 前記複数の溝部は、前記弁の前記表面のうち前記弁ポートとの当接箇所を除く領域に形成された、請求項10に記載の蒸気弁装置。
  12. 蒸気タービンに供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置であって、
    弁室を有する弁ハウジングと、
    前記弁室に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、
    前記複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁の各々を対応する前記弁ポートから順次離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、
    を備え、
    前記複数の弁は、第1弁と、前記第1弁が前記弁ポートから離間するタイミングよりも後に、前記弁ポートから離間する第2弁と、を含み、
    前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第1弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh1とし、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における、前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所と前記第2弁の下端との前記弁の軸方向における距離をΔh2とすると、Δh1<Δh2を満たす、蒸気弁装置。
  13. 蒸気タービンに供給する蒸気の量を調整するための蒸気弁装置であって、
    弁室を有する弁ハウジングと、
    前記弁室に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁と、
    前記複数の弁にそれぞれ連結された複数の弁棒と、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁の各々を対応する前記弁ポートから順次離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための弁揚板と、
    を備え、
    前記複数の弁は、第1弁と、前記第1弁が前記弁ポートから離間するタイミングよりも後に、前記弁ポートから離間する第2弁と、を含み、
    前記第1弁の表面は、前記第1弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第1弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含まず、
    前記第2弁の表面は、前記第2弁が前記弁ポートと当接した状態における前記第2弁と前記弁ポートとの当接箇所よりも下方に凹曲面を含む、蒸気弁装置。
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