JP2018166665A - ゴルフクラブ用重り装着器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】重りをゴルフクラブへ装着するときの装着性を向上する。【解決手段】ゴルフクラブの基端側へ開放された袋状に形成され、前記ゴルフクラブの先端部に装着されると共に、前記ゴルフクラブのシャフトの先端部を覆う筒状のシャフトカバー部と、前記ゴルフクラブのヘッドを覆うヘッドカバー部と、を含んで構成されたカバーと、前記シャフトカバー部の表面側または裏面側に設けられ、前記シャフトカバー部を前記シャフト側へ締付ける締付部材と、前記ヘッドカバー部の表面に設けられた収容部に収容された重りと、を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、ゴルフクラブ用重り装着器具に関する。
下記特許文献1には、ゴルフクラブの素振り(スウィング)練習時に用いられるゴルフクラブ取付け重り(以下、単に「重り」という)が記載されている。この重りは、略円筒状の取付け部を有しており、当該取付け部の内部にシャフトの先端部が挿入されて取付け部がシャフトに固定されている。これにより、ゴルフクラブの先端側に重りを固定した状態で、プレーヤが素振り(スウィング)を行うことで、ゴルフボールを打つ前の素振り(スウィング)練習や準備運動などを行うことができる。
ここで、上記特許文献1では、重りのシャフトへの固定方法については、特に記載されていないが、重りをシャフトに固定するためには、シャフトを、自身の基端側(グリップ側)から取付け部の内部に挿入して、取付け部をシャフトの先端部に固定すると考えられる。このため、重りをシャフトに装着するときの装着作業が煩雑となる。したがって、重りをゴルフクラブの先端部に取付ける場合には、重りを簡単にシャフトに取付けできる構成にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮して、重りをゴルフクラブへ装着するときの装着性を向上することができるゴルフクラブ用重り装着器具を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、ゴルフクラブの基端側へ開放された袋状に形成され、前記ゴルフクラブの先端部に装着されると共に、前記ゴルフクラブのシャフトの先端部を覆う筒状のシャフトカバー部と、前記ゴルフクラブのヘッドを覆うヘッドカバー部と、を含んで構成されたカバーと、前記シャフトカバー部の表面側に設けられ、前記シャフトカバー部を径方向内側へ締付ける締付部材と、前記ヘッドカバー部の表面側または裏面側に設けられた収容部に収容された重りと、を備えたゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記カバーの裏面側には、弾性を有するインナ部材が設けられており、前記インナ部材によって前記シャフトの先端部及び前記ヘッドを覆うゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記インナ部材の裏面には、前記インナ部材よりも摩擦係数の高い高摩擦部材が設けられており、前記高摩擦部材が、前記締付部材によって前記シャフトの先端部に締付けられるゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記締付部材は、前記シャフトカバー部の表面に設けられ且つ前記シャフトカバー部の周方向に延在された帯状のベルトを有しており、前記ベルトによって前記シャフトカバー部を径方向内側へ締付けるゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シャフトカバー部の表面には、前記シャフトカバー部の軸方向に沿って延在され且つ前記シャフトカバー部の軸方向における前記締付部材の位置を決める位置決め部材が設けられており、前記位置決め部材には、前記締付部材が嵌め込まれる複数の溝部が前記位置決め部材の長手方向に並んで形成されているゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記締付部材は、長尺紐状を成す紐状部材で構成されており、前記紐状部材が、前記溝部に嵌合されて、前記位置決め部材によって保持されているゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記収容部が、前記カバーの裏面側に設けられており、前記カバーには、前記重りを取外し可能に構成された開口部が形成され、前記開口部には、当該開口部を開閉可能にする開閉部材が設けられているゴルフクラブ用重り装着器具である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記収容部が、前記カバーの表面側に設けられており、前記収容部には、前記重りを取外し可能に構成された開口部が形成され、前記開口部には、当該開口部を開閉可能にする開閉部材が設けられているゴルフクラブ用重り装着器具である。
上記構成のゴルフクラブ用重り装着器具によれば、重りをゴルフクラブへ装着するときの装着性を向上することができる。
(第1の実施の形態)
以下、図1及び図2を用いて、第1の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具10(以下、単に「重り装着器具10」という)について説明する。この重り装着器具10は、ゴルフクラブに装着されて、ゴルフボールを打つ前のスウィング練習や準備運動等に用いられるようになっている。以下の説明では、一例として、重り装着器具10を、ドライバとしてのゴルフクラブGCに装着する例として説明する。
以下、図1及び図2を用いて、第1の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具10(以下、単に「重り装着器具10」という)について説明する。この重り装着器具10は、ゴルフクラブに装着されて、ゴルフボールを打つ前のスウィング練習や準備運動等に用いられるようになっている。以下の説明では、一例として、重り装着器具10を、ドライバとしてのゴルフクラブGCに装着する例として説明する。
始めに、重り装着器具10の説明の前に、ゴルフクラブGCの構成について簡単に説明する。図1に示されるように、ゴルフクラブGCは、略長尺丸棒状のシャフトSを有しており、シャフトSの先端側(図1の矢印A方向側)の端部には、ヘッドHが一体に設けられている(図1では、シャフトSの先端部のみが図示されている)。このヘッドHは、略楕円球状に形成されて、シャフトSの径方向外側へ膨出されている。すなわち、ゴルフクラブGCの外形が、側面視で略P字形状に形成されている。そして、重り装着器具10が、シャフトSの先端部及びヘッドHを覆うように、ゴルフクラブGCの先端部に装着されるようになっている。
<重り装着器具について>
次に、重り装着器具10の構成について説明する。なお、以下の重り装着器具10の構成の説明では、重り装着器具10の内部にゴルフクラブGCのヘッドHを挿入した状態として説明する。
重り装着器具10は、「インナ部材」としてのクッション12と、クッション12の表側を覆うカバー14と、ヘッドHに対してゴルフクラブGCの先端側に設けられた「重り」としてのウエイト18と、ウエイト18を収容するための収容部16と、「締付部材」としての紐状部材26と、を含んで構成されている。
次に、重り装着器具10の構成について説明する。なお、以下の重り装着器具10の構成の説明では、重り装着器具10の内部にゴルフクラブGCのヘッドHを挿入した状態として説明する。
重り装着器具10は、「インナ部材」としてのクッション12と、クッション12の表側を覆うカバー14と、ヘッドHに対してゴルフクラブGCの先端側に設けられた「重り」としてのウエイト18と、ウエイト18を収容するための収容部16と、「締付部材」としての紐状部材26と、を含んで構成されている。
クッション12は、重り装着器具10の体格を構成する主要部とされており、例えば、発泡ゴムや発泡ウレタン等によって構成された弾性を有する部材として構成されている。このクッション12は、ゴルフクラブGCの基端側(図1の矢印B方向側)へ開口された略袋状に形成されて、ゴルフクラブGCの先端部(ヘッドH及びシャフトSの先端部)を覆うようになっている。また、クッション12は、所定の厚みを有すると共に、ゴルフクラブGCの先端部の形状に対応して、縦断面視で略P字形袋状に形成されている。具体的には、クッション12は、略円筒状に形成された基端側クッション部12Aと、基端側クッション部12Aの先端部に接続された先端側クッション部12Bと、を含んで構成されている。また、先端側クッション部12BがヘッドHの形状に対応して基端側クッション部12Aの径方向外側へ膨出されている。これにより、基端側クッション部12Aの断面積が、先端側クッション部12Bの開口面積よりも小さく設定されている。そして、基端側クッション部12AによってシャフトSの先端部を覆い、先端側クッション部12BによってゴルフクラブGCのヘッドHを覆うようになっている。
カバー14は、伸縮性を有する布等によって構成されて、クッション12の表面(ゴルフクラブGCの先端部を覆う面とは反対側の面)を被覆するように、クッション12の表面に貼着されている。すなわち、クッション12がカバー14の裏面側に設けられており、カバー14も、ゴルフクラブGCの先端部の形状に対応して、縦断面視で略P字形状を成す袋状に形成されている。具体的には、カバー14は、略円筒状に形成されて基端側クッション部12Aの表面を被覆するシャフトカバー部14Aと、シャフトカバー部14Aに接続されて先端側クッション部12Bの表面を被覆する略袋状のヘッドカバー部14Bと、を含んで構成されており、ヘッドカバー部14BがヘッドHの形状に対応してシャフトカバー部14Aの径方向外側へ膨出されている。また、シャフトカバー部14Aの開口端部は、シャフトカバー部14Aの径方向内側へ屈曲されて、基端側クッション部12Aの開口部における端面を被覆している。
収容部16は、カバー14(ヘッドカバー部14B)の表面側に設けられると共に、ヘッドHに対してゴルフクラブGCの先端側に配置されている。この収容部16は、布や合成皮革等によって構成されて、ウエイト18の形状に対応した略袋状に形成されている。具体的には、収容部16は、ゴルフクラブGCの基端側へ開放された凹状に形成されており、収容部16の開口縁部がヘッドカバー部14Bに縫合されている。これにより、収容部16がカバー14に一体化されている。そして、収容部16の内部に、略直方体ブロック状のウエイト18が収容されており、ウエイト18の重さは、プレーヤの好みに応じた所定の重さに設定されている。
この収容部16の底壁部には、略中央部において、収容部16の内部と外部とを連通する開口部16Aが形成されており、開口部16Aを介して、ウエイト18を収容部16の内部に挿入し、又は、収容部16の内部に収容されたウエイト18を取外す(取出す)ように構成されている。すなわち、重り装着器具10では、収容部16内に収容するウエイト18を交換可能に構成されている。また、開口部16Aには、開口部16Aを開閉可能にする「開閉部材」としてのファスナー20が設けられている。これにより、ウエイト18を収容部16の内部に収容した状態で、ファスナー20によって開口部16Aを閉塞することで、ウエイト18の収容部16への収容状態が維持される構成になっている。
また、カバー14におけるシャフトカバー部14Aの表面には、後述する紐状部材26を保持するための保持カバー部22が設けられている。この保持カバー部22は、カバー14と同様に伸縮性を有する布等によって構成されると共に、シャフトカバー部14Aの周方向に沿って延在された略矩形シート状に形成されている。また、保持カバー部22の長手方向の長さは、シャフトカバー部14Aの周方向における全長と比べて短く設定されている。そして、保持カバー部22の幅方向中間部が、シャフトカバー部14Aの径方向外側へ凸に湾曲されるように、保持カバー部22の幅方向両端部がシャフトカバー部14Aに縫合されている。また、保持カバー部22がシャフトカバー部14Aに縫合された状態では、保持カバー部22の長手方向両端部が開口されている。これにより、保持カバー部22とシャフトカバー部14Aとの間には、シャフトカバー部14Aの周方向に沿って延在されたトンネル部24が形成されている。
紐状部材26は、長尺紐状の部材として構成されており、紐状部材26の長手方向の長さが、シャフトカバー部14Aの周方向における全長よりも長く設定されている。そして、紐状部材26が、トンネル部24の内部に挿入されて、保持カバー部22によってカバー14(シャフトカバー部14A)に保持されている。また、紐状部材26がカバー14に保持された状態では、紐状部材26の長手方向両側部分が、トンネル部24の開口部からトンネル部24の外部へそれぞれ延出されている。そして、紐状部材26の長手方向両側部分を互いに結ぶことで、シャフトカバー部14A及び基端側クッション部12Aが紐状部材26によって径方向内側(シャフトS側)へ締付けられて、基端側クッション部12Aが、弾性変形(圧縮変形)した状態で、シャフトSの先端部に密着するように構成されている。
<作用及び効果>
次に、重り装着器具10をゴルフクラブGCの先端部に装着する手順を説明しつつ、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。
次に、重り装着器具10をゴルフクラブGCの先端部に装着する手順を説明しつつ、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。
重り装着器具10をゴルフクラブGCの先端部に装着する場合には、まず、ゴルフクラブGCのヘッドHを、重り装着器具10(クッション12)の開口部から重り装着器具10の内部に挿入して、ゴルフクラブGCの先端部を装着器具10の内部に配置する。このとき、クッション12の基端側クッション部12Aの開口面積は、クッション12の先端側クッション部12Bの断面積よりも小さく設定されているため、基端側クッション部12Aの開口部を広げるように、基端側クッション部12Aを弾性変形させつつ、重り装着器具10の内部にゴルフクラブGCの先端部を挿入する。これにより、図1に示されるように、クッション12の基端側クッション部12Aの内部にゴルフクラブGCのシャフトSの先端部が配置されると共に、クッション12の先端側クッション部12Bの内部にゴルフクラブGCのヘッドHが配置される。
この状態で、プレーヤが、紐状部材26の長手方向両側部分を把持して、紐状部材26によってカバー14のシャフトカバー部14Aを径方向内側(シャフトS側)へ締付ける。これにより、クッション12の基端側クッション部12Aが径方向内側(シャフトS側)へ変位して、基端側クッション部12AがシャフトSの外周部に当接される。また、このときには、クッション12の先端側クッション部12Bが、重り装着器具10の開口側へ引き寄せられて(引っ張られて)、先端側クッション部12BがヘッドHに密着するようにヘッドHを覆う。
そして、図2(A)及び(B)に示されるように、プレーヤが、紐状部材26の長手方向両側部分同士を結びながら、シャフトカバー部14Aを径方向内側(シャフトS側)へさらに締付ける。これにより、クッション12の基端側クッション部12Aには、紐状部材26から径方向内側への締付力が作用して、当該締付力によって基端側クッション部12Aが、加圧されて弾性変形(圧縮変形)すると共に、シャフトSの先端部に密着する。これにより、紐状部材26の締付力によって基端側クッション部12AがシャフトSの先端部の全周を径方向外側から挟持した状態で、重り装着器具10がゴルフクラブGCの先端部に固定(装着)される。なお、図2では、便宜上、クッション12とヘッドHとの間には、所定の隙間を空けて図示している。
ここで、重り装着器具10の収容部16には、ウエイト18が収容されているため、ウエイト18がゴルフクラブGCの先端部に一体化された状態で装着される。したがって、ゴルフクラブGCの先端側の重さが重り装着器具10によって重くなった状態で、プレーヤが、ゴルフボールを打つ前のスウィング練習や準備運動などを行うことができる。
このように、第1の実施の形態の重り装着器具10は、ゴルフクラブGCの先端部を覆う袋状のカバー14を有しており、カバー14におけるシャフトカバー部14Aの表面側に、紐状部材26が設けられている。また、カバー14におけるヘッドカバー部14Bの表面側には、収容部16が設けられており、当該収容部16内にウエイト18が収容されている。そして、上述のように、重り装着器具10をゴルフクラブGCに装着するときには、ゴルフクラブGCのヘッドHを重り装着器具10の開口部から重り装着器具10の内部に挿入して、紐状部材26によって、シャフトカバー部14AをゴルフクラブGCのシャフトS側へ締付けることで、重り装着器具10をゴルフクラブGCの先端部に固定し装着することができる。これにより、例えば、シャフトをウエイト内にシャフトの基端側から挿入して、当該ウエイトをシャフトの先端部に固定する構成と比べて、ウエイト18を有する重り装着器具10を簡単にゴルフクラブGCに装着することができる。したがって、ウエイト18をゴルフクラブGCへ装着するときの装着性を向上することができる。
また、重り装着器具10では、紐状部材26によって重り装着器具10のシャフトカバー部14Aを径方向内側(シャフトS側)へ締付けて、重り装着器具10をゴルフクラブGCの先端部に装着(固定)するように構成されている。このため、重り装着器具10を固定するための固定構造をゴルフクラブGCに設けることなく、重り装着器具10をゴルフクラブGCに装着し固定することができる。これにより、既存のゴルフクラブGCを変更することなく(既存のゴルフクラブGCに重り装着器具10を固定するための加工を施すことなく)、ゴルフクラブGCに重り装着器具10を装着して、ゴルフボールを打つ前のスウィング練習や準備運動を行うことができる。
また、重り装着器具10では、カバー14の裏面側に、クッション12が設けられている。そして、重り装着器具10のゴルフクラブGCへの装着状態では、クッション12における先端側クッション部12BによってゴルフクラブGCのヘッドHが覆われる。これにより、クッション12が、ヘッドHとカバー14(ウエイト18)との間の隙間を詰める部材として機能する。このため、重り装着器具10のゴルフクラブGCへの装着状態において、ヘッドHとウエイト18とを良好に一体化させることができる。その結果、スウィング練習時における、ヘッドHとウエイト18との相対移動を抑制することができる。したがって、プレーヤがスウィング練習を良好に行うことができる。
また、クッション12は、弾性を有する部材で構成されている。このため、重り装着器具10のゴルフクラブGCへの装着状態では、クッション12が緩衝部材として機能する。これにより、例えば、プレーヤのスウィング練習中に、仮に、ヘッドHがプレーヤの周囲のものに当った場合でも、ヘッドHをクッション12によって保護することができる。したがって、ヘッドHに対する保護性能を向上することができる。
また、例えば、ゴルフクラブGCの不使用時に、重り装着器具10をゴルフクラブGCに装着させておくことで、重り装着器具10を、ヘッドHを保護するヘッドカバーとしても活用することができる。これにより、プレーヤに対する利便性を一層向上することができると共に、ヘッドHに対する傷付き防止に寄与することができる。すなわち、重り装着器具10をヘッドカバーとして活用する場合には、重り装着器具10を装着したゴルフクラブGCをゴルフバック内に収容する。このため、ゴルフクラブGCの使用時にゴルフクラブGCをゴルフバックから取出したときには、重り装着器具10がゴルフクラブGCに既に装着されている。これにより、即座にゴルフクラブGCをスウィング練習用のクラブとして用いることができる。したがって、プレーヤに対する利便性を一層向上することができる。また、重り装着器具10を、ヘッドカバーとして活用することで、ゴルフクラブGCの不使用時におけるヘッドHの傷付き防止に寄与することができる。
さらに、重り装着器具10の収容部16には、開口部16Aが形成されている。この開口部16Aには、ファスナー20が設けられており、ファスナー20によって収容部16の開口部16Aが開閉可能に構成されている。これにより、ファスナー20によって開口部16Aを開くことで、収容部16に収容されたウエイト18を開口部16Aから取出すことができる。その結果、収容部16に収容されるウエイト18を、重さの異なるウエイト18に交換することができる。したがって、プレーヤの好みに応じた重さのウエイト18をゴルフクラブGCに装着して、スウィング練習を行うことができる。
また、重り装着器具10をヘッドカバーとして活用する場合には、ファスナー20によって収容部16の開口部16Aを開閉することで、ウエイト18を収容部16(重り装着器具10)から取外した状態にすることができる。これにより、収容部16を潰した状態で、ゴルフクラブGCをゴルフバックに収容することができる。したがって、ゴルフクラブGCのゴルフバックへの収容性を向上することができる。
(第2の実施の形態)
以下、図3を用いて、第2の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具30(以下、単に「重り装着器具30」という)について説明する。第2の実施の形態の重り装着器具30では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図3では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
以下、図3を用いて、第2の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具30(以下、単に「重り装着器具30」という)について説明する。第2の実施の形態の重り装着器具30では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図3では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
すなわち、第2の実施の形態の重り装着器具30では、クッション12における基端側クッション部12Aの裏面に、略矩形シート状の高摩擦部材32が貼着されており、高摩擦部材32は、基端側クッション部12Aの周方向全周に亘って延在されている。この高摩擦部材32は、伸縮性を有する部材で構成されており、高摩擦部材32の摩擦係数が、クッション12の摩擦係数に比べて高く設定されている。
そして、図示は省略するが、重り装着器具30をゴルフクラブGCの先端部に装着するときには、第1の実施の形態と同様に、紐状部材26の締付力によってカバー14のシャフトカバー部14Aが径方向内側に締付けられて、クッション12の基端側クッション部12Aが弾性変形(圧縮変形)する。また、このときには、基端側クッション部12Aの裏面に設けられた高摩擦部材32が、紐状部材26の締付力によってシャフトSの外周面に密着する。これにより、重り装着器具30がゴルフクラブGCの先端部に固定される。したがって、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、第2の実施の形態では、上述のように、紐状部材26によってカバー14のシャフトカバー部14Aを径方向内側に締付けたときには、紐状部材26の締付力によって高摩擦部材32がシャフトSの外周面に密着する。そして、高摩擦部材32の摩擦係数が、クッション12の摩擦係数に比べて高く設定されている。このため、高摩擦部材32が滑り止め部材として機能する。これにより、重り装着器具30をゴルフクラブGCの先端部に良好に固定することができる。
なお、第2の実施の形態では、クッション12の基端側クッション部12Aの裏面に高摩擦部材32が設けられているが、高摩擦部材32を、クッション12の先端側クッション部12Bの裏面にも設けてもよい。これにより、重り装着器具30のゴルフクラブGCへの装着状態では、高摩擦部材32がゴルフクラブGCのヘッドHに密着される。このため、重り装着器具30のゴルフクラブGCへの装着状態を良好に維持することができる。
(第3の実施の形態)
以下、図4を用いて、第3の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具40(以下、単に「重り装着器具40」という)について説明する。第3の実施の形態の重り装着器具40では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図4では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
以下、図4を用いて、第3の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具40(以下、単に「重り装着器具40」という)について説明する。第3の実施の形態の重り装着器具40では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図4では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
すなわち、第3の実施の形態の重り装着器具40では、クッション12において、基端側クッション部12Aが、第1の実施の形態と比べて先端側へ延びており、先端側クッション部12Bにおける高さ寸法(図4における矢印A方向及び矢印B方向の寸法)が、第1の実施の形態に比べて低く設定されている。また、これに伴い、カバー14において、シャフトカバー部14Aが、第1の実施の形態と比べて先端側へ延びており、ヘッドカバー部14Bにおける高さ寸法が、第1の実施の形態に比べて低く設定されている。
また、重り装着器具40では、カバー14において保持カバー部22が省略されると共に、紐状部材26の代わりに、「締付部材」としての締付ユニット42がカバー14に設けられている。この締付ユニット42は、「ベルト」としての固定ベルト44と、一対の紐状部材46と、を含んで構成されている。
固定ベルト44は、カバー14におけるシャフトカバー部14Aの表面に設けられている。具体的には、固定ベルト44は、シャフトカバー部14Aの軸方向を幅方向として、シャフトカバー部14Aの周方向に沿って延在された略長尺帯状に形成されている。この固定ベルト44の長手方向の長さは、シャフトカバー部14Aの周方向における全長よりも短く設定されている。そして、固定ベルト44が、固定ベルト44の長手方向両端部を除いて、シャフトカバー部14Aに縫合されている。これにより、固定ベルト44がカバー14に一体化されている。
また、固定ベルト44は、シャフトカバー部14Aにおけるヘッドカバー部14B側の部位に配置されている。具体的には、固定ベルト44の幅方向一端部(図4の矢印A方向側の端部)が、シャフトカバー部14Aにおける先端部(ヘッドカバー部14Bと接続される部分)に配置されており、固定ベルト44の幅方向他端部は、シャフトカバー部14Aにおける軸方向中間部に配置されている。
さらに、固定ベルト44の長手方向両端部の各々には、紐状部材46に対応して、2箇所の孔部44A1,44A2が貫通形成されており、2箇所の孔部44A1,44A2は、固定ベルト44の幅方向に所定の間隔を空けて配置されている。そして、固定ベルト44の幅方向一方側の部分に形成された孔部44A1同士が対を成しており、固定ベルト44の幅方向他方側の部分に形成された孔部44A2同士が対を成している。
一対の紐状部材46は、第1の実施の形態と同様に、略長尺紐状の部材として構成されている。そして、一方の紐状部材46が、固定ベルト44における対を成す孔部44A1内に挿通されており、他方の紐状部材46が、固定ベルト44における対を成す孔部44A2内に挿通されている。
そして、重り装着器具40をゴルフクラブGCの先端部に装着するときには、第1の実施の形態と同様に、重り装着器具40の開口部からゴルフクラブGCのヘッドHを挿入して、重り装着器具40の内部にゴルフクラブGCの先端部を配置する。
この状態で、紐状部材46によって固定ベルト44を縮径させるように締付ける。これにより、シャフトカバー部14Aが固定ベルト44によって径方向内側へ締付けられる。そして、紐状部材46によって固定ベルト44をさらに縮径させるように締付けながら、紐状部材46の長手方向両側部分同士を結ぶ。これにより、基端側クッション部12Aが、固定ベルト44の締付力によって弾性変形(圧縮変形)した状態で、シャフトSの外周部に密着する。その結果、重り装着器具40がゴルフクラブGCの先端部に固定される。したがって、第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、第3の実施の形態では、カバー14のシャフトカバー部14Aに帯状の固定ベルト44が設けられており、固定ベルト44によって基端側クッション部12AをシャフトS側へ締付ける構成になっている。このため、基端側クッション部12AにおけるシャフトSに密着する面積を、第1の実施の形態と比べて広くすることができる。したがって、重り装着器具40のゴルフクラブGCへ一層良好に固定することができる。
しかも、固定ベルト44では、幅方向一端部が、シャフトカバー部14Aの先端部(ヘッドカバー部14Bとの接続部分)に配置されている。このため、紐状部材46によって固定ベルト44を径方向内側へ締付けたときに、クッション12における基端側クッション部12Aを、シャフトSにおけるヘッドHとの付け根部分に密着させることができる。すなわち、重り装着器具40のゴルフクラブGCへの装着状態では、シャフトSにおけるヘッドHとの付け根部分が、基端側クッション部12Aによって締付けられる。これにより、重り装着器具40におけるゴルフクラブGCの先端側への移動を、効果的に拘束することができる。その結果、重り装着器具40をゴルフクラブGCの先端部に装着した状態で当該ゴルフクラブGCをスウィングしたときの、重り装着器具40とゴルフクラブGCとの相対移動を効果的に抑制することができる。したがって、重り装着器具40のゴルフクラブGCへの固定状態を一層良好に維持することができる。
なお、第3の実施の形態では、固定ベルト44がカバー14のシャフトカバー部14Aの表面上に配置されているが、固定ベルト44をカバー14のヘッドカバー部14Bとシャフトカバー部14Aとの境界部分を跨ぐように配置してもよい。すなわち、固定ベルト44の幅方向一端部をヘッドカバー部14B上に配置して、固定ベルト44の幅方向他端部をシャフトカバー部14A上に配置するように、固定ベルト44の幅寸法を適宜変更してもよい。この場合には、カバー14のヘッドカバー部14Bとシャフトカバー部14Aとの境界部分を跨ぐように固定ベルト44が配置されているため、固定ベルト44によって基端側クッション部12Aを、シャフトSにおけるヘッドHとの付け根部分に確実に締付けて、重り装着器具40におけるゴルフクラブGCの先端側への移動を、効果的に拘束することができる。
また、第3の実施の形態では、締付ユニット42が一対の紐状部材46を含んで構成されているが、締付ユニット42の紐状部材46の本数はこれに限らない。例えば、締付ユニット42における紐状部材46の本数を、1本にしてもよいし、3本以上にしてもよい。この場合には、紐状部材46の本数に対応して、紐状部材46が挿通される、固定ベルト44の孔部の個数が設定される。
また、第3の実施の形態では、締付ユニット42が、固定ベルト44と、一対の紐状部材46と、を含んで構成されているが、締付ユニット42の構成は、これに限らない。例えば、締付ユニット42を、固定ベルト44と、固定ベルト44の締付状態を維持する金具やバックルと、によって構成してもよい。この場合は、金具やバックルが、固定ベルト44の長手方向両端部に設けられる。
また、第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、クッション12の裏面に高摩擦部材32を設けてもよい。これにより、重り装着器具40のゴルフクラブGCへの装着状態を良好に維持することができる。
(第4の実施の形態)
以下、図5を用いて、第4の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具50(以下、単に「重り装着器具50」という)について説明する。第4の実施の形態の重り装着器具50では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図5では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
以下、図5を用いて、第4の実施の形態に係るゴルフクラブ用重り装着器具50(以下、単に「重り装着器具50」という)について説明する。第4の実施の形態の重り装着器具50では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図5では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
すなわち、第4の実施の形態の重り装着器具50では、カバー14におけるシャフトカバー部14Aの表面に、位置決め部材52が設けられており、シャフトカバー部14Aの軸方向における紐状部材26の位置を位置決め部材52によって決めるように構成されている。この位置決め部材52は、シャフトカバー部14Aの径方向を厚み方向とした、シャフトカバー部14Aの軸方向に沿って延在された略長尺ブロック状に形成されて、シャフトカバー部14Aの表面に貼着されている。具体的には、位置決め部材52は、シャフトカバー部14Aの軸方向全長に亘って延在されると共に、位置決め部材52の長手方向一端部(図5の矢印A方向側の端部)がヘッドカバー部14Bにおける基端側の部分に配置されている。すなわち、位置決め部材52は、シャフトカバー部14Aとヘッドカバー部14Bとの境界部分を跨ぐように配置されている。
また、位置決め部材52の外側部には、シャフトカバー部14Aの径方向外側へ開放された複数の溝部52Aが形成されており、複数の溝部52Aは、位置決め部材52の長手方向(シャフトカバー部14Aの軸方向)に並んで配置されている。この溝部52Aの溝幅は、紐状部材26の径寸法に対応して設定されており、紐状部材26の一部が溝部52Aの内部に嵌め込み可能に構成されている。さらに、位置決め部材52は、可撓性を有しており、自身の厚み方向に撓み変形可能に構成されている。
また、第4の実施の形態では、カバー14に設けられた保持カバー部22の長手方向の長さが、第1の実施の形態と比べて短く設定されており、保持カバー部22の幅方向の長さが位置決め部材52の長手方向の長さよりも長く設定されている。そして、保持カバー部22は、位置決め部材52に対して、シャフトカバー部14Aの径方向外側へ配置されており、保持カバー部22の幅方向両端部が、カバー14に縫合されている。これにより、保持カバー部22と位置決め部材52との間にトンネル部24が形成されており、トンネル部24の内部に紐状部材26が挿通されている。
そして、重り装着器具50をゴルフクラブGCの先端部に装着するときには、第1の実施の形態と同様に、重り装着器具50の開口部からゴルフクラブGCのヘッドHを挿入して、重り装着器具50の内部にゴルフクラブGCの先端部を配置する。
次いで、位置決め部材52における何れかの溝部52A内に紐状部材46を嵌め込んだ状態で、紐状部材46によってカバー14のシャフトカバー部14Aを径方向内側へ締付ける。さらに、紐状部材26の長手方向両側部分同士を結びながら、シャフトカバー部14Aを径方向内側(シャフトS側)へさらに締付ける。これにより、位置決め部材52がシャフトカバー部14Aの径方向内側へ撓み変形すると共に、クッション12の基端側クッション部12Aに径方向内側への締付力が作用する。このため、当該締付力によって基端側クッション部12Aが加圧されて弾性変形(圧縮変形)する。その結果、基端側クッション部12AがシャフトSの先端部に密着した状態で、重り装着器具10がゴルフクラブGCの先端部に固定(装着)される。したがって、第4の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、第4の実施の形態では、シャフトカバー部14Aの表面に位置決め部材52が設けられており、位置決め部材52は、シャフトカバー部14Aの軸方向に延在されている。さらに、位置決め部材52には、紐状部材26が嵌め込まれる複数の溝部52Aが形成されており、複数の溝部52Aが位置決め部材52の長手方向に並んで配置されている。これにより、何れかの溝部52A内に紐状部材26を嵌め込むことで、シャフトカバー部14Aの軸方向における紐状部材26の位置を決めながら、紐状部材26によってシャフトカバー部14Aを径方向内側へ締付けることができる。したがって、各種ゴルフクラブGCのヘッドHの大きさに適した位置の溝部52A内に紐状部材26を嵌め込むことで、各種ゴルフクラブGCのヘッドHの大きさに対応して、重り装着器具50をゴルフクラブGCの先端部に良好に装着することができる。
さらに、位置決め部材52は、シャフトカバー部14Aとヘッドカバー部14Bとの境界部分を跨ぐように配置されている。このため、ゴルフクラブGCにおけるシャフトSのヘッドHとの付け根部分の径方向外側に、位置決め部材52(の溝部52A)を配置することができる。これにより、当該溝部52A内に紐状部材26を嵌め込むことで、図5(B)に示されるように、基端側クッション部12Aを当該シャフトSの付け根部分に密着させた状態で、重り装着器具50をゴルフクラブGCに固定することができる。したがって、第4の実施の形態においても、重り装着器具50におけるゴルフクラブGCの先端側への移動を、効果的に拘束することができる。その結果、重り装着器具50をゴルフクラブGCの先端部に装着した状態で当該ゴルフクラブGCをスウィングしたときの、重り装着器具50とゴルフクラブGCとの相対移動を効果的に抑制することができる。
なお、第4の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、クッション12の裏面に高摩擦部材32を設けてもよい。これにより、重り装着器具40のゴルフクラブGCへの装着状態を良好に維持することができる。
(変形例)
以下、第1〜第4の実施の形態における重り装着器具10,30,40,50の変形例について、第1の実施の形態の重り装着器具10を用いて説明する。図6に示されるように、この変形例では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図6では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
以下、第1〜第4の実施の形態における重り装着器具10,30,40,50の変形例について、第1の実施の形態の重り装着器具10を用いて説明する。図6に示されるように、この変形例では、以下に示す点を除いて、第1の実施の形態の重り装着器具10と同様に構成されている。なお、図6では、重り装着器具10と同様に構成されている部材に、同一の符号を付している。
すなわち、変形例では、ウエイト18が重り装着器具10に内蔵された構成になっている。具体的には、先端側クッション部12Bにおいて、ゴルフクラブGCのヘッドHに対して先端側の部分の厚みが、第1の実施の形態と比べて、厚く設定されている。また、先端側クッション部12Bには、ゴルフクラブGCの先端側へ開放された収容凹部12Cが形成されており、収容凹部12Cは、収容部16の形状に対応して形成されている。
また、収容部16は、第1の実施の形態と比べて、ゴルフクラブGCの長手方向に反転した状態で配置されて、先端側クッション部12Bの収容凹部12C内に配置されている。すなわち、収容部16は、カバー14(ヘッドカバー部14B)の裏面側に配置されて、ゴルフクラブGCの先端側へ開放された凹状を成している。そして、収容部16の開口縁部が、カバー14(ヘッドカバー部14B)に縫合されている。また、収容部16では、開口部16A(すなわち、ファスナー20)が省略されており、収容部16内にウエイト18が収容されている。これにより、ウエイト18が、カバー14の裏面側に配置されて、重り装着器具10に内蔵されている。
さらに、カバー14(ヘッドカバー部14B)には、収容部16に対応する位置において、収容部16の内部と外部とを連通する開口部14Cが形成されており、当該開口部14Cにファスナー20が設けられている。これにより、変形例においても、ファスナー20によって開口部14Cを開閉することで、第1の実施の形態と同様に、重り装着器具10に内蔵するウエイト18を交換することができるようになっている。
以上説明したように、変形例1では、収容部16がカバー14(ヘッドカバー部14B)の裏面側に設けられており、ウエイト18が重り装着器具10に内蔵されている。このため、収容部16(ウエイト18)がヘッドカバー部14Bの表面に対して突出されることを抑制できる。これにより、重り装着器具10の意匠性を向上しつつ、重り装着器具10をゴルフクラブGCの先端部に装着することができる。
また、変形例においても、第1の実施の形態と同様に、ゴルフクラブGCの不使用時に、重り装着器具10をゴルフクラブGCに装着させておくことで、重り装着器具10を、ヘッドHを保護するヘッドカバーとしても活用することができる。この場合には、収容部16(ウエイト18)がヘッドカバー部14Bの表面に対して突出されていないため、ゴルフクラブGCのゴルフバックへの収容性を一層向上することができる。また、重り装着器具10をヘッドカバーとして活用する場合には、前述と同様に、ウエイト18を収容部16から取外した状態で、ゴルフクラブGCをゴルフバックに収容してもよい。
なお、変形例1では、カバー14の裏面側に収容部16が設けられているが、カバー14において収容部16を省略して、ウエイト18をクッション12の収容凹部12Cに直接収容するように構成してもよい。この場合には、クッション12の収容凹部12Cが、本発明の「収容部」に対応する。
また、第1〜第4の実施の形態では、重り装着器具10,30,40,50が、クッション12を含んで構成されているが、重り装着器具10,30,40,50において、クッション12を省略してもよい。この場合には、カバー14の大きさをゴルフクラブGCのヘッドHの大きさに対応して適宜設定すると共に、紐状部材26や締付ユニット42によって、シャフトSのヘッドHとの付け根部分にカバー14を締付けるように構成してもよい。
また、第1〜第4の実施の形態及び変形例では、収容部16(変形例では、カバー14)に開口部16A(14C)が形成されており、開口部16A(14C)にファスナー20が設けられているが、重り装着器具10,30,40,50において、開口部16A(14C)及びファスナー20を省略してもよい。この場合には、異なる重さのウエイト18を重り装着器具10,30,40,50に取付けることができなくなるが、プレーヤの好みのウエイト18の重さが1種類である場合には、ウエイト18の交換が不要である。このため、重り装着器具10,30,40,50において、開口部16A(14C)及びファスナー20を省略してもよい。
また、第1、第2、及び第4の実施の形態では、カバー14に保持カバー部22が縫合されているが、カバー14において、保持カバー部22を省略してもよい。
この場合における第1及び第2の実施の形態では、紐状部材26の位置を任意に設定することができるため、紐状部材26によって、カバー14の任意の部位を締付けることができる。
また、この場合における第4の実施の形態では、位置決め部材52によって紐状部材26を保持するように構成してもよい。例えば、溝部52Aの形状を、位置決め部材52の厚み方向一方側(シャフトカバー部14Aの径方向外側)へ開口されたC字形状に形成して、溝部52Aの開口部の幅寸法を、紐状部材26の直径よりも若干小さく設定してもよい。これにより、紐状部材26を溝部52A内にスナップフィット嵌合させて、紐状部材26を位置決め部材52によって保持することができる。
この場合における第1及び第2の実施の形態では、紐状部材26の位置を任意に設定することができるため、紐状部材26によって、カバー14の任意の部位を締付けることができる。
また、この場合における第4の実施の形態では、位置決め部材52によって紐状部材26を保持するように構成してもよい。例えば、溝部52Aの形状を、位置決め部材52の厚み方向一方側(シャフトカバー部14Aの径方向外側)へ開口されたC字形状に形成して、溝部52Aの開口部の幅寸法を、紐状部材26の直径よりも若干小さく設定してもよい。これにより、紐状部材26を溝部52A内にスナップフィット嵌合させて、紐状部材26を位置決め部材52によって保持することができる。
また、第1〜第4の実施の形態及び変形例では、ウエイト18の形状が略直方体ブロック状に形成されているが、ウエイト18の形状はこれに限らない。例えば、ウエイト18の形状を球状にしてもよい。この場合には、収容部16の形状をウエイト18の形状に応じて適宜変更してもよい。また、収容部16の裏面に、弾性を有するクッション材を設けて、当該クッション材によって、収容部16内のウエイト18を保持するように構成してもよい。これにより、重り装着器具10,30,40,50を装着したゴルフクラブGCのスウィング練習中に、仮にプレーヤの周囲のものに収容部16が当った場合には、クッション材を保護部材として機能させることができる。
また、第1〜第4の実施の形態及び変形例では、収容部16の開口部16Aに設けられた開閉部材がファスナー20として構成されているが、開口部16Aを開閉可能に構成する部材は、これに限らない。例えば、収容部16の開口部16Aに開閉部材としてのマジックテープ(登録商標)を設けて、当該マジックテープによって、開口部16Aを開閉可能に構成してもよい。
また、第1〜第4の実施の形態及び変形例では、紐状部材26(46)の長手方向両端部同士を結ぶことで、紐状部材26(46)の締付状態を維持しているが、紐状部材26(46)の締付状態を維持する構成はこれに限らない。例えば、紐状部材26(46)の長手方向両端部にマジックテープを設けて、当該長手方向両端部同士をマジックテープによって結合してもよいし、当該長手方向両端部をマジックテープによってカバー14に結合してもよい。また、例えば、紐状部材26(46)の長手方向両端部に磁石やボタンなどを設けて、これらによって、当該長手方向両端部同士を結合してもよい。
また、第1〜第4の実施の形態では、重り装着器具10,30,40,50がドライバとしてのゴルフクラブGCに装着される例として説明したが、重り装着器具10をフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、及びパターなどの他の形態のゴルフクラブに装着してもよい。すなわち、重り装着器具10の形状を、各ゴルフクラブのヘッドの形状に適宜合わせて変更して、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、及びパターなどのゴルフクラブの先端部に装着してもよい。
10 ゴルフクラブ用重り装着器具
12 クッション(インナ部材)
12A 基端側クッション部
12B 先端側クッション部
12C 収容凹部
14 カバー
14A シャフトカバー部
14B ヘッドカバー部
14C 開口部
16 収容部
16A 開口部
18 ウエイト(重り)
20 ファスナー(開閉部材)
22 保持カバー部
24 トンネル部
26 紐状部材(締付部材)
30 ゴルフクラブ用重り装着器具
32 高摩擦部材
40 ゴルフクラブ用重り装着器具
42 締付ユニット(締付部材)
44 固定ベルト(ベルト)
44A1 孔部
44A2 孔部
46 紐状部材
50 ゴルフクラブ用重り装着器具
52 位置決め部材
52A 溝部
GC ゴルフクラブ
H ヘッド
S シャフト
12 クッション(インナ部材)
12A 基端側クッション部
12B 先端側クッション部
12C 収容凹部
14 カバー
14A シャフトカバー部
14B ヘッドカバー部
14C 開口部
16 収容部
16A 開口部
18 ウエイト(重り)
20 ファスナー(開閉部材)
22 保持カバー部
24 トンネル部
26 紐状部材(締付部材)
30 ゴルフクラブ用重り装着器具
32 高摩擦部材
40 ゴルフクラブ用重り装着器具
42 締付ユニット(締付部材)
44 固定ベルト(ベルト)
44A1 孔部
44A2 孔部
46 紐状部材
50 ゴルフクラブ用重り装着器具
52 位置決め部材
52A 溝部
GC ゴルフクラブ
H ヘッド
S シャフト
Claims (8)
- ゴルフクラブの基端側へ開放された袋状に形成され、前記ゴルフクラブの先端部に装着されると共に、前記ゴルフクラブのシャフトの先端部を覆う筒状のシャフトカバー部と、前記ゴルフクラブのヘッドを覆うヘッドカバー部と、を含んで構成されたカバーと、
前記シャフトカバー部の表面側に設けられ、前記シャフトカバー部を径方向内側へ締付ける締付部材と、
前記ヘッドカバー部の表面側または裏面側に設けられた収容部に収容された重りと、
を備えたゴルフクラブ用重り装着器具。 - 前記カバーの裏面側には、弾性を有するインナ部材が設けられており、
前記インナ部材によって前記シャフトの先端部及び前記ヘッドを覆う請求項1に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。 - 前記インナ部材の裏面には、前記インナ部材よりも摩擦係数の高い高摩擦部材が設けられており、前記高摩擦部材が、前記締付部材によって前記シャフトの先端部に締付けられる請求項2に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。
- 前記締付部材は、前記シャフトカバー部の表面に設けられ且つ前記シャフトカバー部の周方向に延在された帯状のベルトを有しており、
前記ベルトによって前記シャフトカバー部を径方向内側へ締付ける請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。 - 前記シャフトカバー部の表面には、前記シャフトカバー部の軸方向に沿って延在され且つ前記シャフトカバー部の軸方向における前記締付部材の位置を決める位置決め部材が設けられており、
前記位置決め部材には、前記締付部材が嵌め込まれる複数の溝部が前記位置決め部材の長手方向に並んで形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。 - 前記締付部材は、長尺紐状を成す紐状部材で構成されており、
前記紐状部材が、前記溝部に嵌合されて、前記位置決め部材によって保持されている請求項5に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。 - 前記収容部が、前記カバーの裏面側に設けられており、
前記カバーには、前記重りを取外し可能に構成された開口部が形成され、
前記開口部には、当該開口部を開閉可能にする開閉部材が設けられている請求項2〜請求項6の何れか1項に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。 - 前記収容部が、前記カバーの表面側に設けられており、
前記収容部には、前記重りを取外し可能に構成された開口部が形成され、
前記開口部には、当該開口部を開閉可能にする開閉部材が設けられている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のゴルフクラブ用重り装着器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017065179A JP2018166665A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | ゴルフクラブ用重り装着器具 |
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JP2017065179A JP2018166665A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | ゴルフクラブ用重り装着器具 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018166665A true JP2018166665A (ja) | 2018-11-01 |
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ID=64019501
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102496675B1 (ko) * | 2022-08-08 | 2023-02-06 | 주식회사 미러레이크 | 골프퍼터의 직립 거치가 가능한 퍼터 커버 및 이의 제조 방법 |
-
2017
- 2017-03-29 JP JP2017065179A patent/JP2018166665A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102496675B1 (ko) * | 2022-08-08 | 2023-02-06 | 주식회사 미러레이크 | 골프퍼터의 직립 거치가 가능한 퍼터 커버 및 이의 제조 방법 |
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