JP2018157431A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効果的に通信に関する解析を行うことができる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置は、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行するタイムスケール処理部を備える。タイムスケール処理部は、それぞれのタイムスケールごとに、タイムスケールの時間に含まれる前記通信に関する情報に基づいて解析の処理を実行する。また、解析の処理は、通信に関する情報について異常を検出する処理を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
高速通信サービスとしてLTE(Long Term Evolution)のサービスが知られている。LTEのサービスを提供する一般なテレコミュニケーションネットワークでは、一台のMME(Mobility Management Entity)に対して、多数の基地局装置(eNodeB:evolved Node B)が収容されている。また、それぞれのeNodeBには、多数の端末装置(UE:User Equipment)が収容されている。
このため、それぞれのeNodeBとMMEとを相互接続するS1−MMEのインタフェースでは、それぞれのeNodeBに収容されている多数の端末装置に関する膨大な数のデータ・パケットが通信されている。これらのデータ・パケットは、それぞれの端末装置の状態の変化(遷移)を契機に発生する。状態の変化としては、例えば、アタッチ、ハンドオフ、あるいは、アイドル状態への遷移などがある。
このようなデータ・パケットを監視する装置(モニタリング装置)では、多数の端末装置により通信されるデータ・パケットが混在した状態で観測される。なお、個々のデータ・パケットから、直接、端末装置を特定すること、あるいは、端末装置の状態を特定することはできない。
特許文献1には、S1−MMEのインタフェースを流れるデータ・パケットを監視して、当該データ・パケットに基づいて得られる制御信号を端末装置ごとの単位でマッピングする技術が記載されている(特許文献1参照。)。マッピングされた制御信号のシーケンスを解析することで、端末装置の状態を管理することが可能である。IMSI(International Mobile Subscriber Identity)を用いることで端末装置を特定することも可能であるが、端末装置の識別を目的とする際にはTMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)単位で状態を管理することも考えられる。
非特許文献1には、S1 Applicationのプロトコルについて記載されている(非特許文献1参照。)。
非特許文献2には、プロトコルの正常性を確認する手法が記載されており、conformance testingと呼ばれている(非特許文献2参照。)。この技術は、端末装置の状態の遷移を標準化仕様と比較することで、実装されているネットワークが仕様通りに動作するか否かを検証する方式として、広く利用されている。しかしながら、この技術では、仕様通りに実装されているネットワークにおいて発生する品質劣化ならびに異常を捉えることはできない。
また、一般的に、ネットワーク機器が正常に運用されているか否かを監視するために、通信キャリアについて、設備のログを監視し、あわせてコールログを監視している。このような監視において、エラーログの発生に基づいて、ネットワークの異常を検出している。しかしながら、エラーが生成されない品質の劣化については、迅速に捉えることが容易ではない。
さらに、一般的に、異常検出システムは、事前に「異常」を定義して、当該定義における特徴に基づいて異常を抽出する。このような異常検出システムは、ルールベースシステムあるいはエキスパートシステムと呼ばれている。しかしながら、異常が顕在化する前に当該異常を定義することが困難である。例えば、LTEのネットワークにおける通信品質の監視においては、使用者(客などのユーザ)の申告を未然に防ぐことが困難である。このため、正しく実装されたネットワークを運用する通信キャリアにおいても、継続的に高品質の通信サービスを提供することが困難な場合があった。
特開2016−152528号公報
3GPP TS 36.413 V12.5.0 (2015−03) S1 Application Protocol (S1AP) Lee,D.;Dongluo Chen;Ruibing Hao;Miller,R.E.;Jianping Wu;Xia Yin,"Network Protocol System Monitoring−A Formal Approach With Passive Testing",IEEE/ACM TRANSACTIONS ON NETWORKING,VOL.14,NO.2,pp.424−437,APRIL 2006
上述のように、通信ネットワークにおいて、制御信号などに基づく解析を行う技術には、未だに不十分な点があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、効果的に通信に関する解析を行うことができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを課題とする。
一構成例として、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行するタイムスケール処理部を備える、情報処理装置である。
一構成例として、情報処理装置において、前記タイムスケール処理部は、それぞれの前記タイムスケールごとに、前記タイムスケールの時間に含まれる前記通信に関する情報に基づいて前記解析の処理を実行する、構成が用いられてもよい。
一構成例として、情報処理装置において、前記通信に関する情報は、通信の回数または通信の時間に関する情報である、構成が用いられてもよい。
一構成例として、情報処理装置において、前記解析の処理は、前記通信に関する情報について異常を検出する処理を含む、構成が用いられてもよい。
一構成例として、タイムスケール処理部が、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行する、情報処理方法である。
一構成例として、タイムスケール処理部が、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行するステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、効果的に通信に関する解析を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る時系列データの解析の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る時系列データの解析の他の例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る時系列データのトレンドの一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る時系列データのトレンドの他の例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る通信に関する時系列データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る異常検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
以下の実施形態は、LTEを例として説明するが、例えば、LTE以外のネットワークに適用されてもよい。
[通信システム]
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態では、LTEのネットワークに適用した場合を示す。
LTEのネットワークは、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Network)と呼ばれる無線のネットワークと、EPC(Evolved Packet Core)と呼ばれるコアネットワークから構成されている。
E−UTRANは、基地局装置(eNodeB)21−1〜21−3のみで構成される。
EPCは、MME装置31、S−GW(Serving−Gateway)装置41、P−GW(PDN(Packet data network)−Gateway)装置42、図示していないHSS装置など、複数の装置群によって構成される。
本実施形態に係る通信システム1は、さらに、端末装置(UE)11−1〜11−3を備える。
本実施形態に係る通信システム1は、さらに、PDNあるいはインターネットなどのネットワーク43、記憶装置32、情報処理装置51を備える。
なお、端末装置11−1〜11−3、基地局装置21−1〜21−3、MME装置31、S−GW装置41あるいはP−GW装置42は、それぞれ、例えば、多数備えられており、図1では、一部のみが示されている。
各端末装置11−1〜11−3は、例えば、スマートホンなどの装置である。各端末装置11−1〜11−3は、人(例えば、ユーザ)により携帯されるなどして、移動可能である。
各端末装置11−1〜11−3と、基地局装置21−1〜21−3との間で、無線により通信を行う。
2個以上の基地局装置21−1〜21−3の間で、信号の通信を行う。
各基地局装置21−1〜21−3と、MME装置31とは、S1−MMEのインタフェースの回線101〜103を介して、通信を行う。各基地局装置21−1〜21−3は、回線101〜103を介して、例えば、端末装置11−1〜11−3の状態に関する情報をMME装置31に送信する。回線101〜103は、コントロールプレーン(Control−plane)である。
各基地局装置21−1〜21−3と、S−GW装置41とは、インタフェースの回線111〜113を介して、通信を行う。回線111〜113は、ユーザプレーン(User−plane)である。
MME装置31と、S−GW装置41とは、S11のインタフェースの回線104を介して、通信を行う。S−GW装置41は、回線104を介して、例えば、端末装置11−1〜11−3の状態に関する情報をMME装置31に送信する。回線104は、コントロールプレーン(Control−plane)である。
S−GW装置41と、P−GW装置42とは、S5/S8のインタフェースの回線121、122を介して、通信を行う。回線121は、コントロールプレーン(Control−plane)である。回線122は、ユーザプレーン(User−plane)である。
P−GW装置42は、インタフェースの回線131を介して、ネットワーク43との間で通信を行う。回線131は、ユーザプレーン(User−plane)である。
記憶装置32は、端末装置11−1〜11−3の状態に関する情報を記憶する。
本実施形態では、MME装置31が各基地局装置21−1〜21−3あるいはS−GW装置41から受信した情報、または、当該情報を用いて得られる情報が、記憶装置32に記憶される。
ここで、記憶装置32に記憶される情報は、例えば、MME装置31が各基地局装置21−1〜21−3から受信した情報と、MME装置31がS−GW装置41から受信した情報とのうちの任意の一方に基づいてもよく、または、両方に基づいてもよい。
一般に、S1−MMEのインタフェースの回線101〜103を流れる信号に基づいて、各端末装置11−1〜11−3の位置の情報が、各基地局装置21−1〜21−3ごとの単位で、記憶装置32に記憶(記録)される。
情報処理装置51は、記憶装置32に記憶された情報に基づいて、端末装置11−1〜11−3の状態などを管理する処理を行う。
情報処理装置51は、例えば、人(管理者など)により操作されて動作してもよく、または、あらかじめ定められた規則にしたがって(自動的に)動作してもよい。
[情報処理装置]
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置51の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態では、情報処理装置51が独立な装置として、通信システム1に備えられている。または、情報処理装置51の機能が、通信システム1におけるいずれかの装置(例えば、MME装置31または他の装置)に備えられてもよい。または、情報処理装置51の機能が、通信システム1における2個以上の装置に分散されて備えられてもよい。
情報処理装置51は、入力部211と、出力部212と、記憶部213と、制御部214を備える。
制御部214は、制御信号情報取得部231と、タイムスケール処理部232と、表示情報生成部233を備える。
入力部211は、情報を入力する。入力部211は、例えば、他の装置から情報を入力してもよく、または、操作部を有し、人により行われた当該操作部の操作の情報を受け付けて入力してもよい。
出力部212は、情報を出力する。出力部212は、例えば、他の装置に情報を出力してもよく、一例として、ディスプレイ装置などの表示装置の画面に情報を表示出力してもよい。
記憶部213は、情報を記憶する。
制御部214は、各種の処理あるいは制御を行う。
一例として、記憶部213は制御プログラムおよびパラメータを記憶し、制御部214はCPU(Central Processing Unit)を備えて当該CPUにより当該パラメータを用いて当該制御プログラムを実行することで、各種の処理あるいは制御を行ってもよい。
制御信号情報取得部231は、制御信号に関する情報(制御信号情報)を取得する。本実施形態では、制御信号情報取得部231は、記憶装置32に記憶された制御信号情報を取得する。
ここで、図1に示される通信システム1におけるネットワークに流れる制御信号には、例えば、プロトコルのメッセージを有する信号が含まれる。このようなメッセージに基づいて、それぞれの端末装置11−1〜11−3の状態、および状態の遷移が把握され得る。
なお、制御信号情報取得部231により制御信号情報を取得する手法としては、任意であってもよく、例えば、既に記憶された制御信号情報(例えば、ログの情報)を取得する手法が用いられてもよく、あるいは、リアルタイムなどで、通信されるデータ・パケット(信号)をパッシブで観測してキャプチャする手法が用いられてもよい。
タイムスケール処理部232は、通信に関する情報について、タイムスケールを用いた処理を実行することで、当該情報を解析する。通信に関する情報としては、例えば、制御信号情報取得部231により取得された制御信号情報が用いられる。本実施形態では、タイムスケール処理部232は、複数の異なるタイムスケールを用いた処理を実行する。
表示情報生成部233は、表示装置の画面に表示するための情報(表示情報)を生成する。当該表示情報は、例えば、出力部212によって、表示装置の画面に表示出力される。
ここで、タイムスケール処理部232は、端末装置11−1〜11−3の状態の検出(推定的な検出でもよい。)を行う機能を有する。本実施形態では、タイムスケール処理部232は、記憶装置32に記憶された情報(入力部211により入力された当該情報)に基づいて、S1−MMEとS11の一方または両方のシグナリング解析を行い、これにより、端末装置11−1〜11−3の状態を検出する。
具体例として、タイムスケール処理部232は、S1−MMEインタフェースとS11インタフェースの一方または両方を流れるデータ・パケットをモニタリング(監視)してキャプチャした結果(当該データ・パケット)に基づいて、端末装置11−1〜11−3ごとの単位で制御信号をマッピングして当該制御信号のシーケンスを解析することで、端末装置11−1〜11−3ごとの状態を検出する。端末装置11−1〜11−3ごとの状態には、例えば、端末装置11−1〜11−3ごとの位置の情報および移動に関する情報などが含まれてもよい。ここで、解析としては、例えば、S1APプロトコルとGTPv2プロトコルの一方または両方の解析が用いられてもよい。また、端末装置11−1〜11−3の特定を目的とせず識別を目的とする場合には、IMSIの単位でなく、TMSIの単位で、端末装置11−1〜11−3の状態が検出および管理されてもよい。
なお、本実施形態では、設備ログを用いてE−UTRANおよびEPCのなかにおけるすべての監視が行われている。また、本実施形態では、コールログを用いてS1−Uインタフェースを流れるユーザデータについて監視が行われている。
[情報処理装置において行われる処理]
図3〜図6を参照して、情報処理装置51において行われる処理を説明する。
情報処理装置51では、タイムスケール処理部232は、制御信号情報取得部231により取得された情報に基づいて、解析の対象とする情報(解析対象情報)を取得する。
ここで、解析対象情報としては、様々な情報が用いられてもよい。本実施形態では、タイムスケール処理部232は、解析対象情報として、LTEの端末装置11−1〜11−3により行われる通信に関して、通信の回数の情報、あるいは、通信の所要時間の情報を取得する。
通信の回数の情報としては、例えば、1個以上の所定の基地局装置21−1〜21−3について、端末装置11−1〜11−3(当該基地局装置21−1〜21−3にアクセスする1個以上の端末装置)が当該基地局装置21−1〜21−3とのコネクションを生成するための処理を実行した回数の情報が用いられる。
また、通信の所要時間の情報としては、例えば、1個以上の端末装置11−1〜11−3について、当該端末装置11−1〜11−3がネットワークへアクセスするとき、または、当該ネットワークが当該端末装置11−1〜11へアクセスするときに、アクセス元(当該端末装置11−1〜11−3または当該ネットワーク)がリクエスト信号を送信してからアクセス先(当該ネットワークまたは当該端末装置11−1〜11−3)からの応答(例えば、ACK)が返ってくるまでに要する時間の情報が用いられる。
なお、他の例として、タイムスケール処理部232は、解析対象情報として、1個以上の端末装置11−1〜11−3について、当該端末装置11−1〜11−3の状態の遷移の情報(状態遷移情報)を取得してもよい。
タイムスケール処理部232は、解析対象情報を、時系列のデータ(時系列データ)として取得(例えば、生成)する。そして、タイムスケール処理部232は、解析対象情報について、所定の解析の処理を実行する。この場合に、タイムスケール処理部232は、タイムスケールごとに、当該タイムスケール(開始時刻と終了時刻との間の時間)の時間に含まれる解析対象情報(解析対象情報の母集団)を使用して、解析の処理を実行する。このため、もともとの解析対象情報の母集団が同じであっても、タイムスケールごとに、使用される解析対象情報の母集団が変化し得て、解析の結果が変化し得る。
本実施形態では、タイムスケール処理部232は、順序統計を用いた解析の処理を実行する。つまり、本実施形態では、時系列データの特徴量として、順序統計の特徴量が用いられる。ここで、複数の異なる順序統計の特徴量が任意に組み合わされて用いられてもよい。
なお、特徴量として、順序統計以外の特徴量が用いられてもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る時系列データの解析の一例を説明するための図である。
図3に示されるグラフでは、横軸は時刻tを表し、縦軸は観測値を表す。当該観測値は、解析対象情報の値(以下、「対象値」ともいう。)を示す。また、図3の例では、複数の対象値からなる時系列データについて、タイムスケール321(スケール1)、上限閾値311、75パーセンタイル値312、50パーセンタイル値に相当する中央値(メディアン)313、25パーセンタイル値314、下限閾値315を示してある。また、時刻T1、T2(T1<T2)を示してある。また、多数の対象値のうち、説明の便宜上から、時刻T1と時刻T2との間にある2個の対象値331、332を示してある。
ここで、75パーセンタイル値312、中央値(メディアン)313、25パーセンタイル値314は、タイムスケール321を使用してタイムスケール処理部232により算出された値である。また、上限閾値311は、75パーセンタイル値312と中央値313との間に、これらの差に基づいてタイムスケール処理部232により設定された値である。
図4は、本発明の一実施形態に係る時系列データの解析の他の例を説明するための図である。
図4に示されるグラフでは、横軸は時刻tを表し、縦軸は観測値を表す。当該観測値は、解析対象情報の値(対象値)を示す。また、図4の例では、複数の対象値からなる時系列データについて、タイムスケール421(スケール2)、上限閾値411、75パーセンタイル値412、50パーセンタイル値に相当する中央値(メディアン)413、25パーセンタイル値414、下限閾値415を示してある。また、時刻T1、T2を示してある。また、多数の対象値のうち、説明の便宜上から、時刻T1と時刻T2との間にある2個の対象値331、332を示してある。
ここで、75パーセンタイル値412、中央値(メディアン)413、25パーセンタイル値414は、タイムスケール処理部232により算出された値である。また、上限閾値411は、75パーセンタイル値412と中央値413との間に、これらの差に基づいてタイムスケール処理部232により設定された値である。
また、図3の例と図4の例とで、時刻T1、時刻T2、対象値331、対象値332は同じである。
また、図4の例におけるタイムスケール421と、図3の例におけるタイムスケール321は、いずれも時刻T1および時刻T2を含む。また、図4の例におけるタイムスケール421の方が、図3の例におけるタイムスケール321よりも、時間幅が小さい(短い)。また、図4の例におけるタイムスケール421(開始時刻と終了時刻との間の時間)は、図3の例におけるタイムスケール321(開始時刻と終了時刻との間の時間)に含まれる。
タイムスケール処理部232は、例えば、上限の閾値(上限閾値311、411)を設定して、それぞれの対象値(対象値331、332など)が当該上限閾値311、411を超えるか否かを判定することが可能である。そして、タイムスケール処理部232は、例えば、当該上限閾値311、411を超える対象値は異常値であると判定することが可能である。
また、タイムスケール処理部232は、例えば、下限の閾値(下限閾値315、415)を設定して、それぞれの対象値(対象値331、332など)が当該下限閾値315、415未満であるか否かを判定することが可能である。そして、タイムスケール処理部232は、例えば、当該下限閾値315、415未満である対象値は異常値であると判定することが可能である。
具体的に、図3の例において、タイムスケール処理部232が上限閾値311を設定すると、2個の対象値331、332はいずれも当該上限閾値311を超えないため、当該対象値331、332は異常ではないと判定する。
一方、図4の例において、タイムスケール処理部232が上限閾値411を設定すると、2個の対象値331、332のうちで、対象値331は当該上限閾値411を超えないが、対象値332は当該上限閾値411を超えるため、当該対象値331は異常ではないが、当該対象値332は異常であると判定する。
図3および図4の例のように、タイムスケール321、421が設けられる位置あるいは長さなどによって、対象値の異常判定結果が変わり得る。
そこで、本実施形態では、タイムスケール処理部232は、複数の異なるタイムスケールを使用して、解析対象情報(対象値)の解析の処理を行うことが可能である。
このように、本実施形態に係る情報処理装置51では、異常値を判定するにあたって、事前に時間区分(タイムスケール321、421)を定義することで、時間区分内のデータの集合を規定し、集合の要素同士を比較することなどができる。
この場合に、時間区分の大きさなどによって、基準(例えば、閾値)が変わってしまう場合が考えられる。例えば、数日オーダーのスケールでは異常値と判定されない対象値(要素)であっても、数分オーダーのスケールでは異常値と判定される場合もある。
このため、本実施形態に係る情報処理装置51では、種々のタイムスケールに基づいた異常値の判定結果を同時に判定することが可能である。
ここで、時系列データから異常値を判定するにあたっては、データのトレンド(長期変動)を考慮するために、時間の推移にともなって母集団を変化させる必要があると考えられる。すなわち、時間の推移にともなって、古い要素が削除されて新しい要素が追加される母集団が用いられる必要があると考えられる。
また、時系列データは、必ずしも正規分布にしたがっているとは限られない。このため、本実施形態では、異常値の判定は、例えば、平均あるいは分散ではなく、中央値あるいはパーセンタイルに基づいて行われる。閾値としては、例えば、上下のうちの一方または両方に設定され、上側の閾値(上限閾値)を超える(当該閾値を上回る)対象値、あるいは、下側の閾値(下限閾値)未満である(当該閾値を下回る)対象値を異常値と判定する。
なお、閾値を設定する手法としては、特に限定は無い。
例えば、上限閾値あるいは下限閾値は、任意の1つ以上のパーセンタイル値を用いて設定されてもよい。当該パーセンタイル値としては、例えば、10パーセンタイル値、25パーセンタイル値、50パーセンタイル値(中央値)、75パーセンタイル値、90パーセンタイル値などがあり、他のパーセンタイル値でもよい。
一例として、上限閾値として、{50パーセンタイル値+α(75パーセンタイル値−50パーセンタイル値)}が用いられてもよい。αは、任意の実数値でもよく、例えば、0以上の値である。
一例として、下限閾値として、{50パーセンタイル値+β(25パーセンタイル値−50パーセンタイル値)}が用いられてもよい。βは、任意の実数値でもよく、例えば、0以上の値である。
ここで、αとβとは、例えば、同じ値が用いられてもよく、または、異なる値が用いられてもよい。
また、図3および図4の例では2個の異なるタイムスケールが用いられる場合を示したが、タイムスケール処理部232は、3個以上の異なるタイムスケールを用いて解析の処理を実行してもよい。
また、複数の異なるタイムスケールの組み合わせとしては、様々な組み合わせが用いられてもよい。
また、タイムスケール処理部232は、例えば、複数の異なるタイムスケジュールに関する解析処理を、2個以上のタイムスケールについて並列して同時に実行してもよく、または、それぞれのタイムスケジュールについて異なる時間に実行してもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係る時系列データのトレンドの一例を説明するための図である。
図5に示されるグラフでは、横軸は時刻tを表し、縦軸は観測値を表す。当該観測値は、解析対象情報の値(対象値)を示す。また、図5の例では、複数の対象値からなる時系列データについて、観測値が大きい場合のおよそのライン(高レベルライン511)と、観測値が小さい場合のおよそのライン(低レベルライン512)と、高レベルライン511と低レベルライン512との間の範囲(分布の幅521)を示してある。また、多数の対象値のうち、説明の便宜上から、1個の対象値531を示してある。
図5の例では、トレンドとして、高レベルライン511と低レベルライン512との間の範囲に、多数の対象値が含まれる。また、幾つかの対象値(例えば、対象値531)は、当該範囲から外れた値(外れ値)となり得る。
図6は、本発明の一実施形態に係る時系列データのトレンドの他の例を説明するための図である。
図6に示されるグラフでは、横軸は時刻tを表し、縦軸は観測値を表す。当該観測値は、解析対象情報の値(対象値)を示す。図6の例では、図5に示されるものと同じ高レベルライン511、低レベルライン512、および分布の幅521を示してある。
また、図6の例では、時刻T11、T12(T11<T12)を示してある。図6の例では、時刻T11と時刻T12との間の時間では、その周囲の時間(時刻T11よりも前の時間、時刻T12よりも後の時間)と比べて、トレンドが変化している。図6の例では、時刻T11と時刻T12との間の時間における複数の対象値からなる時系列データについて、観測値が大きい場合のおよそのライン(高レベルライン611)と、観測値が小さい場合のおよそのライン(低レベルライン612)と、高レベルライン611と低レベルライン612との間の範囲(分布の幅621)を示してある。また、多数の対象値のうち、説明の便宜上から、時刻T11と時刻T12との間にある1個の対象値631を示してある。
図6の例では、時刻T11と時刻T12との間の時間におけるトレンドとして、高レベルライン611と低レベルライン612との間の範囲に、多数の対象値が含まれる。また、幾つかの対象値(例えば、対象値631)は、当該範囲から外れた値(外れ値)となり得る。しかしながら、当該対象値(例えば、対象値631)は、異なるトレンドにおいては、外れ値にはならない可能性がある。つまり、あるタイムスケールが用いられる場合には外れ値となるが、他のタイムスケールが用いられる場合には外れ値とはならないことがあり得る。ここで、外れ値は、異常値となり得る。
このように、トレンドごとに、対象値に関する高レベルライン511、611あるいは低レベルライン512、612が変化し得て、外れ値(例えば、異常値)の範囲が変化し得る。
なお、高レベルライン511、611として、上限閾値が用いられてもよい。また、低レベルライン512、612として、下限閾値が用いられてもよい。
タイムスケール処理部232は、例えば高レベルライン511、611、低レベルライン512、612、あるいは分布の幅521、621などに基づいて、時系列データにおける外れ値を異常値として検出することが可能である。
また、タイムスケール処理部232は、例えば高レベルライン511、611、低レベルライン512、612、あるいは分布の幅521、621などに基づいて、時系列データのトレンドの変化(例えば、トレンドの急峻な変化点など)を検出することが可能である。このようなトレンドの変化は、何らかの異常に起因して発生する場合があり得ることから、異常として検出されてもよい。具体例として、ある基地局装置21−1〜21−3に故障が発生した場合には、当該基地局装置21−1〜21−3の周辺の基地局装置で通信の混雑が発生して、外れ値が多く発生し得る。
ここで、時間的に広範囲に及ぶトレンドの変化を異常と判定する場合、例えば、当該トレンドの変化はある時刻(開始時刻)から別のある時刻(終了時刻)まで連続して発生しているとみなす。
タイムスケール処理部232は、例えば、トレンドの変化(異常とみなす期間)の開始時刻から終了時刻までの期間よりも短いタイムスケールで解析の処理を実行することで、時系列データのトレンドの変化を検出することができる。一例として、タイムスケール処理部232は、外れ値の数あるいはレベルなどが(例えば、所定の閾値を超えて)変化した場合に、トレンドが変化したと判定することが可能である。
このように、タイムスケール処理部232は、対象値の異常値、あるいは、トレンドの変化(異常)を検出することが可能である。
ここで、タイムスケール処理部232は、1個以上のタイムスケールにおける過去の解析処理結果の情報(学習データ)を記憶部213に記憶しておき、同一のタイムスケールで得られた現在の解析処理結果の情報と過去の解析処理結果の情報とを比較することで、現在の解析処理結果の情報について、外れ値あるいはトレンドの変化などの異常を検出(判定)してもよい。過去の解析処理結果の情報としては、例えば、様々な異なるデータセット(例えば、様々な異なる対象値の群を含む時系列データ)の解析処理結果を集約などした情報が用いられてもよく、これにより、汎化性を持たせることが図られる。
また、タイムスケール処理部232は、機械学習の機能を備えてもよく、機械学習を行うことで、過去の解析処理結果の情報に関する学習を行ってもよい。つまり、過去の解析処理結果の情報として、機械学習の結果の情報が用いられてもよい。当該学習は、例えば、順序統計の特徴量に関して行われてもよく、具体例として、対象値の分布に関する情報、外れ値(例えば、数あるいはレベルなど)に関する情報、トレンドの変化などの異常に関する情報、上限閾値または下限閾値の変化の情報などが用いられてもよい。
なお、例えば、過去の対象値の数が不十分である場合などのように、過去の解析処理結果の情報が十分に取得できない場合には、順序統計ではなく、算術平均に基づいた尺度(例えば、平均、あるいは、標準偏差)を用いて、異常の検出が行われることが好ましい一例であると考えられる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置51では、複数の異なるタイムスケールについて、効果的に通信に関する解析を行うことができる。
本実施形態に係る情報処理装置51では、例えば、教師データが無くても、通信に関する解析を行うことができる。
本実施形態に係る情報処理装置51では、例えば、過去の情報(例えば、過去の30日の情報など)に基づいて、現在の情報の確からしさを判定して、その結果に基づいて、現在の情報について、確認の順序などを決定することが可能である。
また、本実施形態に係る情報処理装置51では、例えば、外れ値の数などに基づいて、上限閾値あるいは下限閾値を調整してもよい。一例として、本実施形態に係る情報処理装置51では、例えば、外れ値の数が一定(または、ほぼ一定)となるように、上限閾値あるいは下限閾値を調整してもよい。
本実施形態に係る通信システム1では、情報処理装置51により、例えば、通信回数あるいは通信開始時における所要時間などについて取得された統計量に基づいて、エラーを伴わない通信品質劣化(エラーを発生しない通信品質劣化)を検出することが可能である。ここで、エラーを伴わない通信品質劣化は、例えば、端末装置11−1〜11−3の使用者(顧客)に影響を与えるようなエラーを伴わない通信品質劣化(例えば、当該顧客の申告によって初めて顕在化するような通信品質劣化)を含む。
また、本実施形態に係る通信システム1では、情報処理装置51により、例えば、正しく実装されたネットワークにおいて、異常を検出することが可能である。
なお、本実施形態では、通信品質の監視を例として説明したが、本実施形態と同様な構成および動作を、一般的な時系列データなどに適用することも可能である。
[実施形態において実施されてもよい技術]
図7〜図8を参照して、本実施形態において実施されてもよい技術を説明する。なお、当該技術の一部または全部は、本実施形態に係る通信システム1において、実施されてもよく、または、実施されなくてもよい。
本例では、教師データ無しで異常の検出に基づいて通信の品質を監視する方式の例を示す。本例では、LTEのネットワークを対象として、時系列データの外れ値、あるいは、時系列データの急峻なトレンド変化を異常として検出することが可能である。
本例では、情報処理装置51において、LTEのネットワークの通信品質を監視するために、C−Planeの信号(例えば、S1−MMEあるいはS11の信号)において観測されるイベントを抽出(検出)する。当該イベントとしては、様々なものが用いられてもよく、例えば、コネクションの初期化、コネクションの確立、コネクションの切断、ハンドオーバ、ページングなどが用いられてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る通信に関する時系列データの一例を示す図である。
図7には、時刻tを表す横軸を示してある。
本例では、情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232などにより、それぞれの端末装置11−1〜11−3の状態を管理し、その管理の内容に基づいて、端末装置11−1〜11−3ごとに、イベントの時系列データを生成する。
図7の例では、所定の1個の端末装置(例えば、端末装置11−1〜11−3のうちのいずれか)について、複数のイベントEa、Eb、Ecが時系列に並べられている。図7の例では、それぞれのイベントEa、Eb、Ecは、発生した時刻の位置に示されている。
本例では、イベントEaはコネクションの初期化を表わしており、イベントEbはコネクションの確立を表わしており、イベントEcはコネクションの切断を表わしている。図7の例では、それぞれのイベントEa、Eb、Ecは、異なるタイミングで重複して発生し得る。
本例では、情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232などにより、すべての種類のイベントEa、Eb、Ecに関する発生回数、および、すべての種類のイベントEa、Eb、Ecの組み合わせに関する時間間隔を、時系列データ(組み合わせの時系列データ)として、算出する。当該時間間隔は、例えば、1個の組み合わせに含まれる2個のイベントの間の時間間隔である。
ここで、イベントEa、Eb、Ecの組み合わせとしては、例えば、iをa、b、cのいずれかとし、jをa、b、cのいずれかとして、組み合わせである(イベントEi、イベントEj)がある。ここで、組み合わせにおけるイベントEiとイベントEjとは、例えば、イベントEiに対して同じイベントEjのなかで最も当該イベントEiに時間的に近いイベントEjの関係がある。但し、iとjが同じである場合には、イベントEiに対して最も時間的に近い当該イベントEi以外のイベントEjの関係がある。
このように、情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232などにより、端末装置11−1〜11−3ごとに、イベントの数、およびイベントの間隔(時間間隔)を算出(検出)する。そして、情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232などにより、算出された情報をすべての端末装置11−1〜11−3について集約し(本例では、時系列に並べて)、一つの時系列データを生成する。当該時系列データは、複数の端末装置11−1〜11−3に関する情報を含む。
ここで、情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232により、例えば、端末装置11−1〜11−3ごとに関する時系列データ、あるいは、複数の端末装置11−1〜11−3に関する時系列データに基づいて、複数の異なるタイムスケールを用いた解析の処理を実行してもよい。
本例では、複数の端末装置11−1〜11−3に関する時系列データに基づいて解析が行われる場合を示す。
情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232などにより、集約された時系列データに対して異常値を判定する処理を実行する。
ここで、情報処理装置51は、制御部214において、タイムスケール処理部232などにより、例えば、領域(エリア)ごと、時間ごと、ユーザ(端末装置)の属性ごと、あるいは、デバイスの種類ごと、などについて、判定された異常値を集計してもよい。このような集計の結果は、例えば、異常値の傾向を調査するためなどに役立つ。
例えば、特に、コネクションの確立、ハンドオーバ、ページングといったイベントは、端末装置11−1〜11−3(例えば、スマートフォンなど)に対するユーザの操作に直接関係するイベントであり、このようなイベントに関する指標が関係する異常値はLTE QoS(Quality of Service)のKPI(Key Performance Indicator)となり得る。
図8は、本発明の一実施形態に係る異常検出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
本例では、情報処理装置51は、制御部214において、当該異常検出処理を行う。
(ステップS1)
情報処理装置51は、制御信号情報取得部231により、制御信号(制御信号情報)を収集(取得)する。
(ステップS2)
情報処理装置51は、タイムスケール処理部232などにより、収集された信号(情報)に基づいて、端末装置11−1〜11−3ごとに、イベントの時系列の情報(時系列データ)を生成する。
(ステップS3)
情報処理装置51は、タイムスケール処理部232などにより、生成された時系列データに基づいて、端末装置11−1〜11−3ごとに、イベントの組み合わせに関する時間間隔の情報を生成する。
(ステップS4)
情報処理装置51は、タイムスケール処理部232などにより、生成された情報に基づいて、すべての端末装置11−1〜11−3について、イベントの組み合わせ(例えば、時間間隔)に関する時系列の情報(時系列データ)を生成する。
(ステップS5)
情報処理装置51は、タイムスケール処理部232などにより、生成された情報(イベントの組み合わせに関する時系列データ)に基づいて、異常値を検出する。
(ステップS6)
情報処理装置51は、タイムスケール処理部232などにより、検出された異常値を集計する。
(ステップS7)
情報処理装置51は、タイムスケール処理部232などにより、異常値の集計結果に基づいて、所定の値(例えば、任意の指標)を算出(取得)する。
本例では、情報処理装置51により、例えば、エラーを伴わない通信品質劣化(エラーを発生しない通信品質劣化)を検出することが可能である。
また、本例では、情報処理装置51により、例えば、正しく実装されたネットワークにおいて、異常を検出することが可能である。
[実施形態のまとめ]
一構成例として、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケール(例えば、図3〜図4の例におけるタイムスケール321、421など)について解析の処理を実行するタイムスケール処理部(本実施形態では、タイムスケール処理部232)を備える、情報処理装置(本実施形態では、情報処理装置51)である。
一構成例として、情報処理装置において、タイムスケール処理部は、それぞれのタイムスケールごとに、タイムスケールの時間に含まれる通信に関する情報に基づいて解析の処理を実行する。
一構成例として、情報処理装置において、通信に関する情報は、通信の回数または通信の時間に関する情報である。
一構成例として、情報処理装置において、解析の処理は、通信に関する情報について異常を検出する処理を含む。
一構成例として、タイムスケール処理部が、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行する、情報処理方法(本実施形態では、情報処理装置51において行われる情報処理の方法)である。
一構成例として、タイムスケール処理部が、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行するステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラム(本実施形態では、情報処理装置51を構成するコンピュータにおいて実行されるプログラム)である。
以上に示した実施形態に係る各装置(例えば、情報処理装置51など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…通信システム、11−1〜11−3…端末装置、21−1〜21−3…基地局装置(eNodeB)、31…MME装置、32…記憶装置、41…S−GW装置、42…P−GW装置、43…ネットワーク、51…情報処理装置、101〜104、111〜113、121〜122、131…回線、211…入力部、212…出力部、213…記憶部、214…制御部、231…制御信号情報取得部、232…タイムスケール処理部、233…表示情報生成部、311、411…上限閾値、312、412…75パーセンタイル値、313、413…中央値、314、414…25パーセンタイル値、315、415…下限閾値、321、421…タイムスケール、331〜332、531、631…対象値、511、611…高レベルライン、512、612…低レベルライン、521、621…分布の幅

Claims (6)

  1. 通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行するタイムスケール処理部を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記タイムスケール処理部は、それぞれの前記タイムスケールごとに、前記タイムスケールの時間に含まれる前記通信に関する情報に基づいて前記解析の処理を実行する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通信に関する情報は、通信の回数または通信の時間に関する情報である、
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  4. 前記解析の処理は、前記通信に関する情報について異常を検出する処理を含む、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. タイムスケール処理部が、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行する、
    情報処理方法。
  6. タイムスケール処理部が、通信に関する情報について、複数の異なるタイムスケールについて解析の処理を実行するステップ、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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