JP2018156558A - 健康管理に適用可能なマトリックス表示方法 - Google Patents

健康管理に適用可能なマトリックス表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】認知症や生活習慣病に関する健康状態を視覚的に直ちに把握し易くした健康管理に適用可能なマトリックス表示方法を提供する。【解決手段】被検者の問診によって得た生活習慣に関する複数の問診項目についての回答結果、及び、生活習慣の具体的な症状に関する複数の問診項目についての回答結果を含む問診データを取得すると共に、被検者が睡眠時に睡眠検査装置によって得た複数の項目からなる睡眠タイプデータ、及び、複数の項目からなる睡眠障害データ(イ)を含む睡眠データを取得する。取得された問診データの問診に関する個々の問診項目と、前記取得された睡眠データの個々の項目を、縦軸・横軸によってマトリックス表示し、問診データの個々の問診項目の回答結果についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示すると共に、睡眠データの個々の項目についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示する。【選択図】 図5

Description

本発明は、認知症や生活習慣病についての原因やその解消方法の手掛かりを容易に見つけ易くする健康管理のための手法に関し、詳細には、睡眠の障害となる要因と、生活習慣の要因を関連付けして、視認により認知症や生活習慣病のリスクや原因を把握し易くするマトリックス表示方法に関する。
認知症や生活習慣病は、全ての人々にとって発症する可能性があり、高齢化社会に伴い重大な関心事となっている。最近では、認知症や生活習慣病になったときの対処療法(薬の処方など)は行われているものの、その原因の追究、発症のリスクを抑える、及び、それらを解消する、等の具体的な予防方法、すなわち、認知症や生活習慣病を未然に防止するための健康管理方法については十分に確立されていないのが実情である。
また、認知症や生活習慣病については、睡眠と密接な関連性があることが明らかになっており、睡眠を作り出す要素として、主に、腸内環境、運動、栄養、日光(生活リズム)の4つが重要である。すなわち、これら4つの要素が適切なものとなっていれば、良好な睡眠状態となり、認知症や生活習慣病のリスクの軽減、及び、発症していた場合の症状の改善等に繋がるものと考えられる。
ところで、個人の詳細な睡眠状況については、主訴だけでは明確に把握することは困難である。このため、例えば、特許文献1に開示されているような生体情報出力装置を用いることで、睡眠状況の詳細について把握することが可能である。この生体情報出力装置は、特許文献1の出願人によって製品化されており(眠りスキャン;登録商標)、睡眠時にマットとして用いることで、睡眠時における周期的な変動、経時的な変動をデータとして把握することが可能となっている。
特開2016―144627号
上記した生体情報出力装置を利用することで、詳細な睡眠状況を把握することはできるものの、その睡眠データについては有効活用されていない。すなわち、個人の詳細な睡眠データを手軽に取得するような環境は整いつつあるものの、それを認知症や生活習慣病に関連付けして有効活用するには至っていない。上記したように、睡眠の不調は、認知症や生活習慣病のリスクになり得ることから、睡眠不調を引き起こしている要因を見つけ易くすることが健康管理上、重要である。
そこで、本発明は、詳細な睡眠データを活用して、認知症や生活習慣病に関する健康状態を視覚的に直ちに把握し易くした健康管理に適用可能なマトリックス表示方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係るマトリックス表示方法は、被検者の問診によって得た生活習慣に関する複数の問診項目についての回答結果(1)、及び、生活習慣の具体的な症状に関する複数の問診項目についての回答結果(2)を含む問診データを取得すると共に、前記被検者が睡眠時に睡眠検査装置によって得た複数の項目からなる睡眠タイプデータ(ア)、及び、複数の項目からなる睡眠障害データ(イ)を含む睡眠データを取得し、そして、前記取得された問診データの問診に関する個々の問診項目と、前記取得された睡眠データの個々の項目を、縦軸・横軸によってマトリックス表示し、前記問診データの個々の問診項目の回答結果についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示すると共に、前記睡眠データの個々の項目についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示する、ことを特徴とする。
上記した健康管理に適用可能なマトリックス表示方法では、最初に、問診によって被検者から回答を取得する。問診項目は、被検者の生活習慣そのものに関するもの、及び、生活習慣病の具体的な症状に関するものがあり、それぞれ複数の項目を有する。前者は、例えば、日光浴度、食欲、運動の程度、タバコの喫煙の程度、酒の飲酒の程度などが該当し、後者は、例えば、排便回数、生活習慣病に関する症状の有無、服薬数(種類)、噛む力、口腔環境などが該当する。
被検者からは、上記の問診項目の回答結果とともに、睡眠検査装置によって、詳細な睡眠データを取得する。睡眠検査装置は、公知のものを利用することができ、ここで取得される睡眠データは、被検者の睡眠のタイプ、及び、睡眠障害の内容に関するものであり、前者は、具体的には、入眠不調、中途覚醒、早期覚醒、睡眠位相後退が該当し、後者は、例えば、無呼吸障害、ノンレム比率減少、周期的体動、過活動反応が該当する。
そして、上記のように得られた問診に関する個々の問診項目と、前記取得された睡眠データの個々の項目は、縦軸・横軸によってマトリックス表示し、問診データの個々の問診項目の回答結果についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示すると共に、前記睡眠データの個々の項目についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示する。このため、被検者の睡眠に関する不調が、生活習慣の何に由来するものなのか(何が原因になっているか)がマトリックス表示から一目して把握することができ、睡眠不調を改善するポイントが明らかになる。すなわち、睡眠状態を改善するためのポイントが明らかになることから、その生活習慣を改めることにより、睡眠状態を改善して、被検者の健康状態(認知症や生活習慣に関する健康状態)を改善することに役立てることが可能となる。
本発明によれば、詳細な睡眠データを活用して、認知症や生活習慣病に関する健康状態を視覚的に直ちに把握することができ、健康状態の改善に役立てることが可能な健康管理方法が得られる。
認知症や生活習慣病の予防を推進する予防推進システムの一例を示す図。 被検者に提示する問診票の一例を示す図。 睡眠検査装置の一例を示す図。 睡眠検査装置によって得られる睡眠データ例を示す図。 問診データの問診に関する個々の問診項目と、睡眠データの個々の項目を、縦軸・横軸によってマトリックス表示した健康管理シートの一例を示す図。 図5に示す健康管理シートから、予防・治療方針を明示した例を示す図。
以下、本発明に係る健康管理に適用可能なマトリックス表示方法の実施形態について説明する。
なお、本発明に係るマトリックス表示方法は、例えば、図1に示すような認知症や生活習慣病の予防を推進する予防推進システム(以下、システムと称する)において活用することが可能である。
図1に示すシステム10は、認知症や生活習慣病(以下、疾病と総称する)に関する様々な情報やそれに関する各種の業務を取り扱う管理センター20によって保守、管理、運営される管理装置22を備えている。この管理装置22は、インターネットなどのネットワーク100を通じて、疾病について総合的な知識を備えた総合医(ゼネラルプラクティショナー)30が所有するパーソナルコンピュータなどの通信端末32、多数の一般人(地域住民であり被検者とも称する)40が所有するスマートフォン、パーソナルコンピュータ等の通信端末42、疾病に関連した専門知識を備えた専門医50が所有するパーソナルコンピュータ等の通信端末52、及び、睡眠検査装置が保管される薬局60に設置されるパーソナルコンピュータ等の通信端末62との間で相互通信可能となっている。なお、睡眠検査装置は、薬局以外の拠点(病院など)が保管、管理していても良い。
管理センター20は、本システムにおいて中核的な役割を果たす組織体であり、法人・非法人を問わない。また、運営主体は、病院や保健センターなど各種の医療機関であっても良いし、業務として疾病に関する情報を管理する情報管理会社であっても良い。
前記管理センター20が管理する管理装置22は、システム全体の動作を制御する各種プログラム、ウェブページやユーザーインターフェース等を表示するためのプログラム、上記した各所からアクセスされる通信端末からのデータの受入れや、各通信端末に対するデータの出力を行なうプログラム、これらのデータの送受信を行なう通信用のプログラム等を含んでおり、更に、被検者、総合医、専門医等との間で送受信される各種データの記録、入出力、操作者の操作によって入力された情報について目的の処理を行うプログラムの全般を実行するサーバ機能を備えたものを意味する。具体的に、管理装置22としては、上記した管理センター20に設置される管理サーバであっても良いし、分散コンピューティング等を用いて、ネットワーク空間上に仮想的に存在しているもの(クラウドコンピューティングサービス等)で構成されたものであっても良い。このため、管理センター20は、一般人との関係では、ウェブページが主なインターフェースとなる。
前記管理装置22は、ネットワークを通じて外部の通信端末から送信される各種のデータを記録するようになっており、当該システムを利用する一般人の識別情報、総合医に関する識別情報、専門医に関する識別情報、薬局(そこに所属する薬剤師等を含む)に関する識別情報、被検者毎に得られる処方データ情報、各被検者から得られる生活習慣や各種の検査結果等に関する検査・診察情報などを蓄積、管理するデータベース24を備えている。
前記総合医30は、疾病に関して総合的な知識を有する者であり、例えば、地域医院の医師(特別な紹介状等がなくても受診可能な医師)が該当し、一定の地域内に複数存在していても良い。総合医30が所有する通信端末32は、管理装置22との間でデータの送受信が可能となっており、管理装置側から被検者毎の問診データ、睡眠データ、検査データ、専門医データや専門医による診察データ等を受け取ることが可能であり、更に、管理装置22に対して、被検者の症状等に関する診察データ、所定の質問事項に対する回答データ(問診データ)、被検者の症状に適した専門知識や技量を有する専門医の紹介データ等を送信することが可能となっている。
前記一般人40は、前記総合医、専門医、薬局のサービスを受けることが可能な一定地域内の住民が該当する。一般人40は、通信端末42を利用して、管理装置22によって提供される前記ウェブページ(ホームページ)に掲載された疾病に関する様々な情報(総合医・専門医に関する情報、薬局に関する情報を含む)を、ウェブブラウザを介して閲覧することが可能である。また、後述する問診を行った一般人の各種の情報については、管理装置22のデータベース24で記憶、管理される。なお、本発明に係るシステムは、通信端末を所有していない一般人も利用することが可能である。
前記専門医50とは、主に疾病に関して専門的な知識を有する医師(内科医、神経内科医、循環器科医、心療内科、歯科医などの医師)が含まれ、それ以外にも、疾病を予防したり改善するために、食材や栄養補助食品などについて専門的な知識を有する各種のアドバイザー、医薬品に関する専門的な知識を有する薬剤師等も含まれる。この場合、専門医50は、疾病に関して予め専門的な知識を有する人物であることが好ましいが、研修等によって一定の知識を備えた者であっても良い。また、前記専門医は、地域医療センターや保健センター、病院、薬局等に所属していても良く、その所属先には、更に、簡便な手法で疾病の検査が行える検査装置が設置されていることが好ましい。
専門医50は、通信端末52を介して管理装置22との間で各種のデータの送受信が可能となっており、管理装置側から、被検者毎の問診データ、睡眠データ、各種の検査データ、総合医や別の専門医による診察データ等を受け取ることが可能であり、更に、管理装置22に対して、診察した被検者の症状等に関するデータ、診察データ、検査データ、医薬品の処方データ等を送信することが可能となっている(これらのデータは、管理装置側で被検者毎に管理される)。
前記薬局60は、専門医50から処方された医薬品を被検者に提供する専門家(薬剤師)が所属する拠点であり、例えば、調剤薬局、調剤行為が行えるドラッグストア等が該当する。この薬局60は、一般人40が、後述する睡眠検査を受けるに際して、その検査用の装置(睡眠検査装置)を保管しており、一般人に所定期間(1週間〜2週間程度)、睡眠検査装置を貸与する拠点となる。このため、薬局に所属する専門家は、睡眠検査装置の使い方などを説明できる程度の知識が必要とされる。なお、本発明における保管拠点とは、睡眠検査装置を保管している拠点を意味しており、一般人が睡眠検査装置を受け取ることが可能な機能を備えていれば良い。本実施形態では、保管拠点を薬局として説明するが、宅配業者や老人センター等、特に限定されることはない。
薬局60内に設置されている通信端末(拠点通信端末)62は、管理装置22との間でデータの送受信が可能となっており、睡眠検査装置を貸与する人物の情報、貸与日、貸与期間等の貸与情報の送受信が可能であると共に、実際に睡眠検査装置によって検査を受けた被検者の睡眠データについても送信することが可能となっている。なお、薬局内には、薬剤師以外にも、上記した認知症の症状に応じて適切なアドバイスが可能なアドバイザーが所属していても良い。
上記したような総合医30、専門医50及び薬局60に関する各種の情報(専門分野、経歴情報、疾病に関する情報、所在情報、連絡先など)は、管理センター20が運営する前記ウェブページ(ホームページ)上に掲載するのが好ましく、一般人40は、通信端末42のウェブブラウザを介して、疾病に関する基本的な情報に加え、疾病をケアする総合医や専門医などを閲覧可能となっている。このため、総合医や専門医は、疾病のリスクがある人や発症している人の集患が容易に行えるようになり、専門知識を発揮できる機会が増加する。
また、前記ウェブページには、後述する生活習慣に関する問診事項(アンケート)が掲載されており、一般人は、ネット上でその問診項目に回答することで、管理センター側から所定の結果(疾病に関する健康管理表)を受け取ることが可能となっている。すなわち、一般人は、いつでもどこでも、疾病に関する情報、及び、疾病に関して最適な予防情報や治療情報を得ることが可能である。
次に、図2から図5を参照して、上記したシステムに活用される健康管理に適用可能なマトリックス表示方法について説明する。ここでの健康管理とは、主に図5や図6に示すようなマトリックス表示されたシート(健康管理シートとも称する)を作成し、これを紙媒体に印刷したり、ディスプレイ等に画像表示することであり、併せて、その健康管理シートの活用方法についても説明する。
本システムの活用にあたり、最初、一般人(以下、被検者とする)40は、管理センター20が運営するウェブページにアクセスし、そこで提示される問診票(図2参照)に回答する。問診項目は、被検者の生活習慣そのものに関するもの、及び、生活習慣病の具体的な症状に関するものがあり、それぞれ複数の項目を有する。
図2(a)は、生活習慣そのものに関する問診事項を示し、ここでは、日光浴度、食欲、運動の程度、タバコの喫煙の程度、酒の飲酒の程度について回答してもらうようにしている。それぞれの問診項目に対しては、3段階で評価(よい・ふつう・わるい)するようにしているが、2段階で評価しても良いし、4段階以上で評価しても良い。また、生活習慣そのものに関する問診であることから、それ以外の項目を含んでいても良い。すなわち、問診する項目が多くなれば、疾病の要因や対処法などを把握し易くすることができる。
図2(b)は、生活習慣病の具体的な症状に関する問診事項を示し、ここでは、排便回数、生活習慣病に関する症状の有無、服薬数(種類)、噛む力、口腔環境について回答してもらう。それぞれの問診項目に対しては、図2(a)と同様な評価にすることが好ましく、3段階で評価(よい・ふつう・わるい)するようにしている。もちろん、図2(a)と同様、2段階で評価しても良いし、4段階以上で評価しても良い。また、生活習慣病の具体的な症状に関する問診であることから、それ以外の項目を含んでいても良い。すなわち、問診する項目が多くなれば、疾病の要因や対処法などを把握し易くすることができる。
なお、この問診は、ウェブページ上で行なう以外にも、総合医や専門医を受診したとき、薬局を訪れたときに実施しても良い。被検者は画像上、あるいは、紙上において、問診票のいずれに該当するか否かをクリック(チェック)するだけで良く、その回答結果については、被検者を特定できる情報(住所、年齢、性別など)とともに、管理装置のデータベースで管理される。
被検者は、上記した問診によるアンケートとともに、睡眠検査装置による検査を受ける。睡眠検査装置は、総合医、専門医、薬局などが、被検者に対して貸与できるように管理していればよく、被検者は、睡眠検査装置を一定期間貸与してもらい、自宅で睡眠検査を実施する。
なお、問診をウェブページ上で実施した場合、被検者は、ウェブページ内において、睡眠検査の申込事項(住所、年齢、性別など)を記入した同意書を送信し、管理センター側では、送信された同意書に記載された住所情報から、近くに存在する薬局情報を抽出して当該被検者に通知し、睡眠検査装置による検査を促すようにしても良い。すなわち、管理センター20(管理装置22)は、その被検者が居住する地域から近い薬局60の情報(複数の薬局でも良い)をデータベースから抽出し、睡眠検査装置が貸与できる旨の情報を通知する。この場合、管理センター20は、被検者40が所有する通信端末42に対して通知する以外にも、郵便などによる書簡、電話等によって通知しても良いし、被検者40から問い合わせがあった場合に適切な薬局60を紹介しても良い。
上述したように、認知症や生活習慣病は、睡眠と密接な関連性(因果関係)があることが明らかになっており、睡眠状態が良好でないと、睡眠を作り出す主要素である腸内環境、運動、栄養、日光(生活リズム)の4つが適切でなく、これが自律神経、代謝、免疫を低下させて認知症や生活習慣病のリスクを高めたり、発症させる要因となっている。このため、睡眠を妨げている原因(詳細な睡眠データ)と、これら4つの要素に関連する問診事項の回答結果との関係性が明確に把握できるようにすることで、認知症や生活習慣病のリスクの軽減、及び、発症していた場合の症状の改善等に繋がるものと考えられる。すなわち、睡眠データを取得することによって、その被検者の睡眠状況が悪くなっている要因や具体的な症状を詳細に特定することができ、その要因に応じた適切な対処法を受けて睡眠状況を改善して行くことにより、認知症や生活習慣病に関するリスクを無くしたり、軽減することが期待できる。
次に、睡眠検査装置について、図3を参照して説明する。
睡眠検査装置70は、容易に持ち運びできるように構成されたものであれば良く、例えば、非接触・非拘束の睡眠検査マット71とデータ処理部72とを備えたものを利用することができる(具体的には、パラマウントベッド株式会社製の「眠りスキャン;登録商標」を利用することができる)。この睡眠検査装置70は、ベッドのマットレス75の下で、睡眠する被検者80の胸部領域に敷設して使用されるのであり、睡眠検査マット71内に設置されているセンサ(圧力センサ)が、睡眠中の被検者80の体動、呼吸、心拍等を検知するよう構成されている。
このような睡眠検査装置70は、スイッチをON状態にして、所定期間(例えば1週間程度)ベッドのマットレスの下に敷設したままにしておくことで、被検者がベッドに入ったこと、離床したこと、及び、被検者の睡眠中における体動や呼吸状態などを検出することが可能となっている。すなわち、睡眠検査装置70は、ベッドのマットレス75の下で敷設された期間中、被検者の睡眠状況を連続して検出することができるため、その睡眠データを分析することによって、被検者の通常の睡眠を妨げることなく、睡眠状況を把握することが可能である。
具体的には、睡眠検査装置に組み込まれたセンサによって、例えば、図4に示すような、就床時刻、起床時刻、離床時刻(排泄等による離床)、睡眠時間、覚醒時間に関する曜日毎の経時的な睡眠データが検出できるので、ここから、その被検者の睡眠時間、就床時間、就床時刻、起床時刻、睡眠潜時、睡眠効率、中途覚醒時間、離床回数の平均値を導き出すことが可能である。また、前記センサによって、被検者の睡眠中の呼吸状況、無呼吸状況、体動等を検出することができるため、これに基づいて、呼吸障害指数、周期性体動指数、活動量、呼吸数、心拍数などを導き出すことが可能である。本実施形態において取得する睡眠データは、被検者の睡眠のタイプ(入眠不調、中途覚醒、早期覚醒、睡眠位相後退)、及び、睡眠障害の内容(無呼吸障害、ノンレム比率減少、周期的体動、過活動反応)とされている。
睡眠検査装置70によって検出される上記したような睡眠データについては、管理センター20の管理装置22に直接、送信するようにしても良いし、間接的に送信しても良い。例えば、睡眠検出装置70は、Bluetooth(登録商標)や、Wi−Fiのような公知の通信ユニットを組み込んでおいて、睡眠時のデータをそのまま外部装置(ネットワークを介して管理センターの管理装置)に送信できるようにしても良いし、情報記録ユニットを組み込んでおいて、記録媒体(SDカード等)を装着して一定時間睡眠データを記録できるようにしても良い。
睡眠検査装置70によって得られた睡眠データについては、管理装置22のデータベースに被検者毎に記録されるが、前者の通信方式の場合、ネットワークを介して直接管理装置22にデータを送信することが可能であり、後者の記録方式の場合、被検者が睡眠検査装置70を返却した後、総合医、専門医、薬局などが通信端末を介して記録媒体から睡眠データを取り出して睡眠データを送信しても良い。これにより、管理センター側では、被検者毎に、問診データと睡眠データによって後述するマトリックス表示される健康管理表を作成し、管理することが可能となる。あるいは、睡眠検査装置70を返却してもらった当事者が、そのまま問診データと睡眠データから図5に示すような健康管理シートを作成しても良い。
作成された健康管理シートについては、被検者毎に、管理センターのデータベースで管理することが可能であり、管理センターは、その結果について被検者に電子データとして送信(紙媒体で郵送)しても良い。被検者、専門医、総合医は、その健康管理シートにより、認知症や生活習慣病の重要な原因(もしくは経由地)である睡眠を的確にとらえることができ、その解消の糸口を見つけ易くなる。
以上のような問診データ、及び、睡眠データに基づいて、例えば、図5に示すようなマトリックス状の健康管理シートを作成することが可能となる。
上記したように、被検者の問診(アンケート)によって、生活習慣に関する複数の問診項目(問診票1)についての回答結果(1)、及び、生活習慣の具体的な症状に関する複数の問診項目(問診票2)についての回答結果(2)を含む問診データが得られる。また、当該被検者による睡眠検査によって、睡眠に関し、複数の項目からなる睡眠タイプデータ(ア)、及び、複数の項目からなる睡眠障害データ(イ)を含む睡眠データが得られる。
上記のように取得された問診データの問診に関する個々の問診項目と、取得された睡眠データの個々の項目については、所定のプログラムにしたがって縦軸・横軸によってマトリックス表示される。本実施形態では、図5に示すように、横軸に問診データを表示し、縦軸に睡眠データを表示している。
この場合、上記の回答結果(1)及び(2)を、それぞれ纏めてグループ化すると共に、前記複数の項目からなる睡眠タイプデータ(ア)及び複数の項目からなる睡眠障害データ(イ)を、それぞれ纏めてグループ化しておくことが好ましい。これにより、睡眠に関し、そのタイプ、及び、障害の内容が、それぞれ生活習慣にどのように関連しているか、及び、生活習慣の症状とどのように関連しているかが明確になり、問題点を直ちに把握して、図6に示すように、各領域(A〜D領域)において、予防・治療方針が立て易くなる。
本実施形態では、問診データの個々の問診項目の回答結果については、図2に示したように、3段階としており、このシートでは、その良し悪しの程度が把握可能なように区別表示される。区別表示は、例えば、色分けで表示することが可能であり、図2で示した問診項目に対する回答結果が「よい」であれば緑、「ふつう」であれば黄、「わるい」であれば赤で色分けする。このため、図5に示す健康管理シートでは、その色がそのまま付されることから、縦軸が色分けして区別表示されることとなる。
同様に、睡眠検査装置で得られた睡眠データの個々の項目について、その良し悪しの程度が把握可能なように、横軸も区別表示を行なう。例えば、睡眠不調において、入眠不調であるということであれば、横軸に実線を引き、入眠不調の可能性が多少みられる、ということであれば点線を引き、入眠不調がないということであれば、線を引かない、などの区別表示を行なう。
上述したように、睡眠不調については、それが疾病と因果関係があることから、縦軸に表示された睡眠データのうち、悪いと区別表示された項目を横に見て、その交点部分が赤色となっていれば、それが要因であると直ちに判別することが可能となる(高リスク同士の交点が、その被検者にとっての疾病の原因・リスク、及び、解決の糸口のポイントとなる)。
すなわち、問診により、生活習慣と具体的な症状に関する主訴を整理(横軸で整理)し、睡眠検査装置による睡眠データから不眠のタイプと睡眠障害が縦軸で分類されることから、不眠パターン別に、その不眠解消の生活改善ポイント(慨日リズムのチェック)がA領域から導き出すことができる。また、不眠の原因推定と治療方針策定ポイント(恒常性維持機能のチェック)がB領域から導き出すことができる。また、生活習慣病の代替医療策定ポイントがA・B領域から導き出すことができる。また、睡眠障害を解消する生活改善ポイント(代替医療の検討)がC領域から導き出すことができる。また、睡眠障害を解消する治療方針策定ポイント(多様な視点によるトータル医療の検討)がD領域から導き出すことができる。そして、A〜D領域の交点部分から、潜在的な疾病をあぶりだすことが可能となる。このように、睡眠状態を改善するためのポイントが明らかになることから、その生活習慣を改めることにより、睡眠状態を改善して、被検者の健康状態(認知症や生活習慣に関する健康状態)を改善することに役立てることが可能となる。
そして、本実施形態のシステムによれば、図5及び図6に示す健康管理シートは、総合医、専門医も参照することができる(外来受診する際に参照することができる)ため、疾病の予防・治療計画が立て易くなり、被検者に対して適切な健康管理が行えるようになる。また、総合医や専門医が行った診断等については、管理装置22のデータベース24で管理したり、MCS(メディカルケアステーション)で共有することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。本発明は、図5に示すような健康管理シートを作成する手法に特徴があり、健康管理シートの各問診項目、睡眠データの各項目については、更に細かく分類しても良い。また、区別表示の仕方についても、視認した際に問題点が明らかにされたものであれば良く、上記以外にも、数値化して表示しても良いし、マトリックスのポイントとなる交点部分のみを色表示するなど、適宜変形することが可能である。
10 予防推進システム
20 管理センター
30 総合医
40 一般人
50 専門医
60 薬局
70 睡眠検査装置
100 ネットワーク

Claims (3)

  1. 被検者の問診によって得た生活習慣に関する複数の問診項目についての回答結果(1)、及び、生活習慣の具体的な症状に関する複数の問診項目についての回答結果(2)を含む問診データを取得すると共に、
    前記被検者が睡眠時に睡眠検査装置によって得た複数の項目からなる睡眠タイプデータ(ア)、及び、複数の項目からなる睡眠障害データ(イ)を含む睡眠データを取得し、
    前記取得された問診データの問診に関する個々の問診項目と、前記取得された睡眠データの個々の項目を、縦軸・横軸によってマトリックス表示し、
    前記問診データの個々の問診項目の回答結果についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示すると共に、前記睡眠データの個々の項目についての良し悪しの程度が把握可能なように区別表示する、
    ことを特徴とする健康管理に適用可能なマトリックス表示方法。
  2. 前記複数の問診項目についての回答結果(1)及び(2)を、それぞれ纏めてグループ化すると共に、前記複数の項目からなる睡眠タイプデータ(ア)及び複数の項目からなる睡眠障害データ(イ)を、それぞれ纏めてグループ化したことを特徴とする請求項1に記載の健康管理に適用可能なマトリックス表示方法。
  3. 前記複数の問診項目に対する回答結果(1)及び(2)は、それぞれの良し悪しの程度が3段階以上に設定され、その段階の程度が把握可能に表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の健康管理に適用可能なマトリックス表示方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022092057A1 (ja) * 2020-10-26 2022-05-05 味の素株式会社 認知機能の観点から健康の要素の状態を評価する方法、情報処理装置およびプログラム

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WO2022092057A1 (ja) * 2020-10-26 2022-05-05 味の素株式会社 認知機能の観点から健康の要素の状態を評価する方法、情報処理装置およびプログラム

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