JP2018145928A - 排気浄化装置 - Google Patents
排気浄化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018145928A JP2018145928A JP2017043443A JP2017043443A JP2018145928A JP 2018145928 A JP2018145928 A JP 2018145928A JP 2017043443 A JP2017043443 A JP 2017043443A JP 2017043443 A JP2017043443 A JP 2017043443A JP 2018145928 A JP2018145928 A JP 2018145928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- wall
- filter
- porous body
- emission control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
Abstract
【課題】排気浄化装置において、コストを抑えるとともに汎用性を高める。【解決手段】排気浄化装置10は、排気浄化用の多孔質体1と二つの排気管3,4とを備えている。多孔質体1は、筒状の外壁11と、外壁11の内側で複数の排気流路を区画形成する隔壁12とを有する。多孔質体1の外壁11の外周面上には、気密なガラスコーティング層2が形成される。また、二つの排気管3,4は、多孔質体1の軸方向の両側に配置され、多孔質体1を挟持した状態で互いに締め付け固定される。【選択図】図2
Description
本発明は、排気を浄化するための多孔質体を備えた排気浄化装置に関する。
エンジンの排気浄化装置には、排気が流通可能な多数の細孔を有する多孔質体が備えられる。このような多孔質体としては、例えば、排気中の粒子状物質(PM)を捕集する機能を持ったフィルターや、排気中の成分を酸化,還元する機能を持った触媒用の担体が挙げられる。一般に、多孔質体は、エンジンの排気通路上に介装された筒状のケーシング内に収容される。これにより、多孔質体の細孔内に排気が流通する(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上述したように多孔質体がケーシング内に収容される構成では、多孔質体のサイズ(容量)ごとにケーシングを用意する必要がある。そのため、多孔質体のサイズが互いに異なる複数種類の排気浄化装置を製造する場合には、多孔質体だけでなくケーシングのサイズも変えなければならず、コストが嵩むという課題がある。また、多孔質体だけを変更することができないため、汎用性が低いという課題もある。
本件の排気浄化装置は、上述したような課題に鑑み創案されたものであり、コストを抑えるとともに汎用性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示する排気浄化装置は、筒状の外壁と前記外壁の内側で複数の排気流路を区画形成する隔壁とを有するとともに前記外壁の外周面上に気密なガラスコーティング層が形成された排気浄化用の多孔質体と、前記多孔質体の軸方向の両側に配置され、前記多孔質体を挟持した状態で互いに締め付け固定された二つの排気管と、を備えている。
(2)前記外壁が、前記隔壁よりも厚く形成され、前記二つの排気管が、前記外壁の両端部に当接して設けられていることが好ましい。
(3)前記二つの排気管と前記多孔質体との接触面が屈曲した形状であることが好ましい。
(3)前記二つの排気管と前記多孔質体との接触面が屈曲した形状であることが好ましい。
(4)本排気浄化装置は、前記多孔質体の外周において前記外壁と隙間をあけて設けられるとともに前記二つの排気管の夫々に固定された筒状のカバー部材を備えていることが好ましい。
(5)この場合、前記二つの排気管の夫々が、締結具で互いに固定されるフランジ部を有し、前記カバー部材が、二つの前記フランジ部間の距離よりも軸方向に長く形成されていることが好ましい。
(5)この場合、前記二つの排気管の夫々が、締結具で互いに固定されるフランジ部を有し、前記カバー部材が、二つの前記フランジ部間の距離よりも軸方向に長く形成されていることが好ましい。
開示の排気浄化装置によれば、多孔質体が二つの排気管で両側から挟持されることで保持されるため、多孔質体のサイズごとにケーシングを用意する必要がなく、多孔質体のサイズを変更する場合には、二つの排気管を締め付け固定するための締結具の長さを変更するだけで済む。このため、コストを抑えることができるとともに、汎用性を高めることができる。なお、ガラスコーティング層によって多孔質体からの排気の漏出を防止することができる。
図面を参照して、実施形態としての排気浄化装置について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
[1.装置構成]
本実施形態に係る排気浄化装置10は、図1に示すエンジン20に適用される。このエンジン20は、例えば軽油を燃料とするディーゼルエンジンであり、図示しない車両に搭載される。エンジン20には、例えば、排気の一部を吸気側に再循環させる排気再循環システム(図示略)や、吸気通路21と排気通路22とに跨って配置されたターボチャージャー23が設けられる。なお、図1には、エンジン20に設けられる複数のシリンダーのうちの一つを例示する。
本実施形態に係る排気浄化装置10は、図1に示すエンジン20に適用される。このエンジン20は、例えば軽油を燃料とするディーゼルエンジンであり、図示しない車両に搭載される。エンジン20には、例えば、排気の一部を吸気側に再循環させる排気再循環システム(図示略)や、吸気通路21と排気通路22とに跨って配置されたターボチャージャー23が設けられる。なお、図1には、エンジン20に設けられる複数のシリンダーのうちの一つを例示する。
排気通路22におけるタービン23Aよりも排気流れの下流側には、排気を浄化するための酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst;ディーゼル酸化触媒)24が介装される。酸化触媒24は、例えば、多孔質体で形成された担体に貴金属を保持させたものである。酸化触媒24は、排気中の一酸化炭素(CO)及び炭化水素(HC)を酸化させて二酸化炭素(CO2)及び水(H2O)を生成するとともに、排気中の酸化窒素(NO)を酸化させて二酸化窒素(NO2)を生成する機能を持つ。本実施形態の酸化触媒24は、板金で形成された筒状のケーシング24A内に収容されている。
本実施形態に係る排気浄化装置10は、排気通路22における酸化触媒24よりも下流側に設けられている。排気浄化装置10は、排気浄化用のフィルター(Diesel Particulate Filter;ディーゼル微粒子捕集フィルター)1と、排気の流れ方向においてフィルター1を挟んで対向配置された二つの排気管3,4と、フィルター1の外周を囲うように設けられたカバー部材5とを備えている。
フィルター1は、排気が流通可能な多数の細孔を持つ多孔質体であり、例えばセラミックスで形成される。フィルター1は、細孔を通過する排気を濾過し、排気中の粒子状物質(PM)を捕集する機能を持つ。本実施形態のフィルター1は、PMを捕集する機能に加えて、捕集したPMを酸化(燃焼)させて除去する機能も併せ持つ。すなわち、フィルター1には、PMを酸化させるための触媒として機能する貴金属が担持されている。フィルター1は、例えば酸化触媒24で生成されたNO2を酸化剤として、捕集したPMを所定の温度条件下で焼却する。これにより、フィルター1で捕集されたPMが除去され、フィルター1が再生する。
図2及び図5に示すように、本実施形態のフィルター1は、円筒状に形成された外壁11と、外壁11の内側に設けられた隔壁12とを有する。図2に示すように、フィルター1は、その軸方向(外壁11の軸方向)が排気通路22における排気の流れ方向に沿うように配置される。すなわち、フィルター1は、外壁11の一端部が排気流れの上流側を向き、外壁11の他端部が下流側を向く姿勢で排気通路22に介装される。
外壁11は、その厚み(外径と内径との寸法差の半分)が軸方向において一様に形成される。本実施形態の外壁11は、隔壁12と比べて厚みが大きく形成されている。これにより、外壁11は、隔壁12よりも軸方向の荷重に対して高い剛性を持つ。また、本実施形態の外壁11は、隔壁12と比べて低い気孔率を有する。このように、本実施形態の外壁11は、隔壁12よりも厚く、かつ、隔壁12よりも気孔率が低いことから、隔壁12よりも排気が通りにくい性質を持つ。
隔壁12は、外壁11で囲まれた円柱状の空間に複数の排気流路を区画形成するものである。本実施形態の隔壁12は、ハニカム状又は網目状とされ、外壁11の軸方向に沿って延びる複数のセル13を排気流路として区画形成する。なお、フィルター1では、セル13だけでなく、隔壁12が持つ多数の細孔も排気流路として機能する。
本実施形態のフィルター1は、各セル13の上流端及び下流端の何れか一方に配置された端壁14を有する。端壁14は、セル13を目封じして排気の通り抜けを阻止する機能を持つ。つまり、端壁14により、セル13に流れ込んだ排気は隔壁12の細孔を通過しないとフィルター1の下流側へ到達できなくなる。このため、フィルター1において排気中のPMが捕集されやすくなる。
外壁11の外周面上には、気密なガラスコーティング層2が形成される。ガラスコーティング層2は、外壁11の外周面にあいた細孔を密閉するものであって、排気が外壁11の外側へ漏れ出ることを防止する機能を持つ。図3に示すように、ガラスコーティング層2は、外壁11の外周面が露出しないように、外壁11の外周面の全体にわたって設けられる。なお、図3では、ガラスコーティング層2を見やすくするために、カバー部材5を二点鎖線で示している。
排気管3,4は、フィルター1の前後の排気通路22を形成する管状の部材である。すなわち、排気管3,4は、フィルター1の軸方向の両側に配置される。以下、フィルター1の上流側に配置された排気管3を上流管3ともいい、フィルター1の下流側に配置された排気管4を下流管4ともいう。本実施形態の上流管3及び下流管4は、開口端部付近の形状が互いに略同一に形成されている。
図2に示すように、上流管3は、内径が軸方向において一様な円筒部31と、内径が下流側に向かって次第に拡大するテーパ部32と、内径が軸方向において段状に変化する段部33とを有する。これらの部位31〜33は、下流側に向かってこの順に設けられる。なお、これらの部位31〜33では、円筒部31及びテーパ部32の間と、テーパ部32及び段部33の間とにおいて、内周面に段差が生じないように内径が設定される。
段部33は、上流管3の下流側の端部を構成する部位である。図4に示すように、段部33は、上流側の部分よりも下流側の部分において内径が拡大されている。つまり、段部33は、上流側の内周面33aよりも下流側の内周面33bの方が大径となるように形成されている。以下、段部33における上流側の内周面33aを小径面33aといい、下流側の内周面33bを大径面33bという。また、これらの小径面33aと大径面33bとの間を繋ぐ面を接続面33cという。小径面33a及び大径面33bは軸中心側を向いた曲面であり、接続面33cは下流側を向いた円環形状の平面である。
小径面33aの直径は、フィルター1の外壁11の内径と略同一とされる。また、大径面33bの直径は、フィルター1の外径と略同一とされる。大径面33bと接続面33cとは、屈曲した面を構成する。つまり、大径面33bと接続面33cとの境界部分には、平面や曲面ではなく、角が形成される。段部33の大径面33bで囲まれる空間には、フィルター1の一端部が配置される。フィルター1は、大径面33b及び接続面33cのそれぞれに面接触して設けられる。すなわち、本実施形態の上流管3とフィルター1とが互いに接触する面は、屈曲した形状である。
図2に示すように、本実施形態の上流管3は、段部33から径方向の外側に向かって突設されたフランジ部34を有する。フランジ部34は、上流管3と下流管4とを互いに締め付け固定するための部位である。フランジ部34には、ボルト(締結具)6が挿通される複数の孔部34aが形成される。本実施形態では、二つの孔部34aがフランジ部34の周方向において等間隔で設けられる場合を例示する。各孔部34aは、上流管3の軸方向に沿って貫設される。本実施形態の孔部34aは、ボルト6と螺合可能な螺子孔である。
下流管4は、上述した上流管3の四つの部位31〜34のそれぞれに対応する部位41〜44を有する。ただし、下流管4は上流管3に対してフィルター1を挟んで対向配置されることから、下流管4では円筒部41,テーパ部42,段部43が上流側に向かってこの順に設けられ、テーパ部42の内径が上流側に向かって次第に拡大する。また、下流管4のフランジ部44に形成される孔部44aは、螺子孔ではなく、滑らかな曲面で囲まれた貫通孔とされる。なお、下流管4とフィルター1とが接触する面も、上流管3とフィルター1とが接触する面と同様に、屈曲した形状である。
二つの排気管3,4は、フィルター1を間に挟んだ状態で、夫々のフランジ部34,44に形成された孔部34a,44aが同軸上に位置するように配置される。そして、排気管3,4は、下流管4の孔部44aに対して下流側から挿通されたボルト6が上流管3の孔部34aにねじ込まれることにより、フィルター1を挟持した状態で互いに締め付け固定される。すなわち、排気管3,4のフランジ部34,44は、ボルト6によって互いに固定される。また、本実施形態の排気管3,4は、互いに固定された状態では、フィルター1の外壁11の両端部に当接して設けられる。なお、螺子孔の代わりにナットを使用して締結してもよい。
カバー部材5は、石や砂といった飛散物からフィルター1を保護するためのものである。カバー部材5は、筒状に形成され、フィルター1の外壁11と隙間Sをあけて配置される。図3に示すように、本実施形態のカバー部材5は、その内径が各排気管3,4のフランジ部34,44の外径よりも大きく、かつ、軸方向の寸法Lが両フランジ部34,44の間の距離Dよりも長く形成されている。つまり、カバー部材5は、二つの排気管3,4の間で露出するガラスコーティング層2の全域を覆い隠すような大きさとされている。
カバー部材5は、排気管3,4の夫々にブラケット7を介して固定される。ブラケット7は、例えば板金をZ字状に屈曲させたものであって、その一端部が排気管3,4の何れか一方に溶接され、他端部がボルト8によってカバー部材5の内周面に固定される。本実施形態のカバー部材5は、三つのブラケット7と三つのボルト8とを介して排気管3,4に固定されている。本実施形態では、カバー部材5が、上流管3に対して二点で固定され、下流管4に対して一点で固定される場合を例示する。図5に示すように、これらの三つの固定点は、カバー部材5の周方向において等間隔となるように配置される。
[2.作用及び効果]
(1)上述した排気浄化装置10では、二つの排気管3,4がフィルター1を挟持した状態で互いに締め付け固定されることから、フィルター1が二つの排気管3,4で両側から締め付けられることで保持される。このため、図6に例示するように、上述したフィルター1に代えて軸方向の寸法が異なるフィルター1′を用いる場合、上述したボルト6に代えて長さが異なるボルト6′を用いるだけで、上述した二つの排気管3,4にフィルター1′を保持させることができる。
(1)上述した排気浄化装置10では、二つの排気管3,4がフィルター1を挟持した状態で互いに締め付け固定されることから、フィルター1が二つの排気管3,4で両側から締め付けられることで保持される。このため、図6に例示するように、上述したフィルター1に代えて軸方向の寸法が異なるフィルター1′を用いる場合、上述したボルト6に代えて長さが異なるボルト6′を用いるだけで、上述した二つの排気管3,4にフィルター1′を保持させることができる。
このように、上述した排気浄化装置10によれば、フィルター1,1′ごとにケーシングを用意する必要がなく、フィルター1,1′のサイズを変更する場合にはボルト6の長さを変更するだけで済む。このため、コストを抑えることができるとともに、汎用性を高めることができる。
また、フィルター1の外壁11の外周面上には気密なガラスコーティング層2が形成されるため、フィルター1からの排気の漏出が防止される。したがって、上述した排気浄化装置10によれば、例えば酸化触媒24のケーシング24Aのような部材にフィルター1を収容しなくても、排気を外部に漏出させることなくフィルター1を保持することができる。また、フィルター1,1′をケーシング内に収容する場合と比べて、放熱性を高めることができる。
(2)上述した排気管3,4は、フィルター1の外壁11の両端部に当接して設けられており、外壁11を両側から締め付けることによりフィルター1を保持する。ここで、上述したフィルター1は、外壁11が隔壁12よりも厚く形成されることから、外壁11の剛性が隔壁12の剛性よりも高くなっている。つまり、上述した排気浄化装置10によれば、フィルター1において剛性が高い外壁11を二つの排気管3,4で挟持するため、フィルター1をより強固に保持することができ、フィルター1の位置を安定させることができる。
また、上述した外壁11は、隔壁12よりも厚く、かつ、気孔率が低いことから、隔壁12よりも排気を通しにくい性質を持つ。このため、フィルター1から外部への排気の漏出をより確実に防止することができる。一方、隔壁12は、外壁11よりも薄く、かつ、気孔率が高いことから、排気の流通性を確保することができ、排気をより適切に浄化することができる。
(3)上述した排気浄化装置10では、二つの排気管3,4とフィルター1との接触面が屈曲した形状であることから、排気が排気管3,4とフィルター1との隙間を通過しにくくなる。このため、排気管3,4とフィルター1との隙間からの排気の漏出を抑制することができる。
(4)上述したフィルター1の外周には、外壁11と隙間Sをあけてカバー部材5が設けられるため、フィルター1の放熱性を確保しつつ、例えば車輪で巻き上げられた石や砂などの飛散物からフィルター1を保護することができる。また、カバー部材5を排気管3,4の夫々に固定することで両持ち支持とすることができるため、カバー部材5の支持強度を高めることができる。
(5)二つの排気管3,4の夫々がボルト6で互いに固定されるフランジ部34,44を有し、カバー部材5がこれらのフランジ部34,44間の距離Dよりも軸方向に長く形成されるため、フィルター1をより適切に保護することができる。つまり、カバー部材5が、両フランジ部34,44の間で露出するガラスコーティング層2を軸方向にわたって覆うように設けられるため、ガラスコーティング層2に飛散物が当たることをより適切に防止することができる。したがって、フィルター1の保護性を高めることができる。
[3.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態で示した排気管3,4の形状は一例である。二つの排気管3,4は、互いに異なる形状であってもよいし、フランジ部34,44以外の部位で互いに締め付け固定されてもよい。また、上述した実施形態では、排気管3,4とフィルター1との接触面が屈曲した形状である場合の一例として、排気管3,4に段部33,43が設けられる場合を示したが、段部33,34は排気管3,4に必須の構成ではない。
例えば図7に示すように、上流管3が、上述した段部33に代えて、内径が軸方向において一様な端部35を有していてもよい。この場合、上流管3の端部35において下流側を向く端面35aに、断面矩形状の凸部35bを形成するとともに、フィルター1の外壁11において上流側を向く端面11aに、凸部35bが嵌合可能な凹部11bを形成してもよい。このように、上流管3及びフィルター1の夫々に凸部35b及び凹部11bを設けることによっても、上流管3とフィルター1との接触面を屈曲した形状とすることができる。このため、上述した実施形態と同様に、上流管3とフィルター1との隙間からの排気の漏出を抑制することができる。
なお、図7には上流管3とフィルター1との接触面の構成を例示したが、これと同様に、下流管4とフィルター1との接触面を上述したような凸部及び凹部により屈曲した形状としてもよい。また、上述した実施形態の段部33,43に凸部を組み合わせて、排気管3,4とフィルター1との接触面をより複雑な屈曲形状としてもよい。この場合、排気の漏出を更に抑制することができる。また、図7に例示したものとは逆に、フィルター1に凸部を設け、排気管3,4に凹部を設けてもよい。
上述した実施形態では、多孔質体の一例としてフィルター1を示したが、本排気浄化装置で用いられる多孔質体の種類は特に限定されない。例えば、多孔質体が、上述した酸化触媒24であってもよいし、触媒を担持していないフィルターであってもよい。また、多孔質体の外壁の形状は筒状であればよく、上述したような円筒状に限定されない。なお、上述したフィルター1は、外壁11が隔壁12よりも厚く、かつ、外壁11が隔壁12よりも低い気孔率を有しているが、外壁11と隔壁12との構成はこれに限られない。ただし、厚み及び気孔率のうちの少なくとも一方が上述した構成であることが好ましい。
上述した実施形態で示したボルト6の個数は一例である。排気管3,4は、三つ以上のボルト6で互いに締め付け固定されてもよい。また、排気管3,4は、ボルト6以外の締結具で互いに締め付け固定されてもよい。なお、カバー部材5の固定点の数や固定方法も上述したものに限定されない。また、多孔質体1を飛散物の影響がない位置に配置することでカバー部材5を省略してもよい。
1,1′ フィルター(多孔質体)
2 ガラスコーティング層
3 上流管(排気管)
4 下流管(排気管)
5 カバー部材
6,6′ ボルト(締結具)
10 排気浄化装置
11 外壁
12 隔壁
34,44 フランジ部
2 ガラスコーティング層
3 上流管(排気管)
4 下流管(排気管)
5 カバー部材
6,6′ ボルト(締結具)
10 排気浄化装置
11 外壁
12 隔壁
34,44 フランジ部
Claims (5)
- 筒状の外壁と前記外壁の内側で複数の排気流路を区画形成する隔壁とを有し、前記外壁の外周面上に気密なガラスコーティング層が形成された排気浄化用の多孔質体と、
前記多孔質体の軸方向の両側に配置され、前記多孔質体を挟持した状態で互いに締め付け固定された二つの排気管と、を備えた
ことを特徴とする、排気浄化装置。 - 前記外壁が、前記隔壁よりも厚く形成され、
前記二つの排気管が、前記外壁の両端部に当接して設けられている
ことを特徴とする、請求項1記載の排気浄化装置。 - 前記二つの排気管と前記多孔質体との接触面が屈曲した形状である
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の排気浄化装置。 - 前記多孔質体の外周において前記外壁と隙間をあけて設けられ、前記二つの排気管の夫々に固定された筒状のカバー部材を備えている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の排気浄化装置。 - 前記二つの排気管の夫々が、締結具で互いに固定されるフランジ部を有し、
前記カバー部材が、二つの前記フランジ部間の距離よりも軸方向に長く形成されている
ことを特徴とする、請求項4記載の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017043443A JP2018145928A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017043443A JP2018145928A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 排気浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018145928A true JP2018145928A (ja) | 2018-09-20 |
Family
ID=63590906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017043443A Pending JP2018145928A (ja) | 2017-03-08 | 2017-03-08 | 排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018145928A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021010235A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-01-21 | 株式会社デンソー | 排ガス浄化フィルタ |
-
2017
- 2017-03-08 JP JP2017043443A patent/JP2018145928A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021010235A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-01-21 | 株式会社デンソー | 排ガス浄化フィルタ |
JP2021013899A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 株式会社デンソー | 排ガス浄化フィルタ |
CN113474542A (zh) * | 2019-07-12 | 2021-10-01 | 株式会社电装 | 废气净化过滤器 |
JP7006662B2 (ja) | 2019-07-12 | 2022-01-24 | 株式会社デンソー | 排ガス浄化フィルタ |
CN113474542B (zh) * | 2019-07-12 | 2023-09-08 | 株式会社电装 | 废气净化过滤器 |
US11845032B2 (en) | 2019-07-12 | 2023-12-19 | Denso Corporation | Exhaust gas purification filter |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10519806B2 (en) | Turbine housing | |
EP2551483B1 (en) | Exhaust gas purification device | |
US8893481B2 (en) | Reductant aqueous solution mixing device and exhaust aftertreatment device provided with the same | |
JP2016186302A (ja) | 排気浄化ユニット用の保温カバー、及び排気浄化ユニット | |
JPWO2010110242A1 (ja) | 内燃機関の排気ガス浄化装置 | |
JP2014529041A (ja) | 一体取付物を有する排気処理装置 | |
CN105283641A (zh) | 径向入口处的倾斜穿孔板 | |
JP2011179384A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
US9140155B2 (en) | Modular exhaust system | |
JP2018145928A (ja) | 排気浄化装置 | |
KR20130007837A (ko) | 차량용 배기 가스 후처리 장치 | |
KR20130055475A (ko) | 내연 기관용 머플러 | |
JP2014156865A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
JP5474962B2 (ja) | 自動車の媒煙低減のためのフィルタ装置 | |
CA3085991C (en) | Exhaust gas purification device | |
JP2003172119A (ja) | 排気浄化装置 | |
JP2011163273A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
KR200440063Y1 (ko) | 차량용 분리형 매연저감장치케이스 | |
JP5550958B2 (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
WO2019220789A1 (ja) | 排気浄化装置 | |
JP2010156320A (ja) | 触媒坦持体のための自立した保持部 | |
JP6801484B2 (ja) | シール装置および排気系 | |
JP2003172121A (ja) | 排気浄化装置 | |
JP6344291B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP5788564B2 (ja) | 排気ガス浄化装置 |