JP2018141540A - Electromagnetic clutch - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電磁クラッチに関するものである。 The present invention relates to an electromagnetic clutch.
近年、走行停止時に内燃機関の作動を停止させるアイドルストップ機能を有する車両が広く普及してきている。このような車両では、エンジンからの動力を自動車用空調装置の圧縮機へ伝達する電磁クラッチにおいて断続回数が増加する傾向にある。このように電磁クラッチの断続回数が増加すると、クラッチ摩擦面の摩耗が進行してアーマチャとロータの摩擦面のエアギャップが拡大し、クラッチを吸引する際に吸引不良が発生するといった懸念がある。 In recent years, vehicles having an idle stop function for stopping the operation of an internal combustion engine when traveling is stopped have been widely used. In such a vehicle, the number of interrupts tends to increase in an electromagnetic clutch that transmits the power from the engine to the compressor of the automotive air conditioner. When the number of times the electromagnetic clutch is intermittently increased in this way, there is a concern that the frictional surface of the clutch advances and the air gap between the armature and the frictional surface of the rotor widens, causing a suction failure when the clutch is sucked.
そこで、特許文献1に記載された電磁クラッチがある。この電磁クラッチは、摩擦板を有するロータと、クラッチオン指令およびクラッチオフ指令により通電および通電が停止される電磁コイルを有するステータと、電磁コイルへの通電によって発生した電磁吸引力により摩擦板に吸着されるアーマチャとを備えている。
Therefore, there is an electromagnetic clutch described in
また、電磁コイルは、複数の電磁コイルを含み、電磁クラッチは、クラッチオン指令が出力されたときに、複数の電磁コイルに並列に電流が流れ、その後、アーマチャが摩擦板に吸着されると複数の電磁コイルに直列に電流が流れるように、電磁コイルへの通電回路を並列回路から直列回路に切り替える回路切替部をさらに備えている。この電磁クラッチは、アーマチャとロータの摩擦面のエアギャップが拡大していても、電磁コイルがアーマチャを吸引する際の吸引不良を低減することができる。 The electromagnetic coil includes a plurality of electromagnetic coils, and the electromagnetic clutch has a plurality of currents when the armature is adsorbed to the friction plate after a current flows in parallel to the plurality of electromagnetic coils when a clutch-on command is output. A circuit switching unit is further provided for switching the current-carrying circuit to the electromagnetic coil from the parallel circuit to the series circuit so that a current flows in series in the electromagnetic coil. Even if the air gap between the friction surfaces of the armature and the rotor is enlarged, this electromagnetic clutch can reduce the suction failure when the electromagnetic coil sucks the armature.
しかしながら、上記特許文献1に記載された電磁クラッチは、タイマを有する制御部を備え、この制御部がタイマを用いて電磁コイルへの通電回路を並列回路から直列回路に切り替えるタイミングを制御している。このため、コストが高くなってしまうといった問題がある。
However, the electromagnetic clutch described in
本発明は上記問題に鑑みたもので、より簡素な構成で電磁コイルがアーマチャを吸引する際の吸引不良を抑制できるようにすることを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to make it possible to suppress a suction failure when an electromagnetic coil sucks an armature with a simpler configuration.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、電磁クラッチであって、摩擦板(13)を有し、軸線(L0)を中心に回転するロータ(1)と、クラッチオン指令およびクラッチオフ指令により通電および通電が停止される電磁コイル(3)を有するステータ(2)と、電磁コイル(3)への通電によって発生した電磁吸引力により、摩擦板(13)に吸着されるアーマチャ(4)と、コンデンサ(7)と、を備え、電磁コイル(3)は、第1電磁コイル(31)と第2電磁コイル(32)を有し、第2電磁コイルとコンデンサを直列に接続した直列回路と、第1電磁コイルとが並列に接続されている。
In order to achieve the above object, an invention according to
このような構成によれば、第1電磁コイルと第2電磁コイルへの通電開始時に、第1電磁コイルと第2電磁コイルの両方に電流が流れるので、第1電磁コイルへの通電によって発生した電磁力と、第2電磁コイルへの通電によって発生した電磁力の両方で、アーマチャを吸引することができる。その後、コンデンサが充電すると、第2電磁コイルに電流が流れなくなり、第1電磁コイルへの通電によって発生した電磁力によってアーマチャを吸引することができる。 According to such a configuration, since current flows through both the first electromagnetic coil and the second electromagnetic coil at the start of energization of the first electromagnetic coil and the second electromagnetic coil, the current is generated by energization of the first electromagnetic coil. The armature can be attracted by both the electromagnetic force and the electromagnetic force generated by energizing the second electromagnetic coil. Thereafter, when the capacitor is charged, no current flows through the second electromagnetic coil, and the armature can be attracted by the electromagnetic force generated by energizing the first electromagnetic coil.
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。 In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each means described in this column and the claim shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following embodiments, the same or equivalent parts are denoted by the same reference numerals in the drawings.
以下、図1〜図12を参照して、本発明の一実施形態に係る電磁クラッチについて説明する。電磁クラッチは、電磁コイルへの通電によって生じる電磁力により、回転駆動源からの動力を伝達および遮断する乾式単板クラッチである。以下では、一例として、エンジンからの動力を自動車用空調装置の圧縮機(冷媒圧縮機)に伝達および圧縮機への動力伝達を遮断する電磁クラッチについて説明する。 Hereinafter, with reference to FIGS. 1-12, the electromagnetic clutch which concerns on one Embodiment of this invention is demonstrated. An electromagnetic clutch is a dry single-plate clutch that transmits and cuts off power from a rotational drive source by electromagnetic force generated by energization of an electromagnetic coil. Hereinafter, as an example, an electromagnetic clutch that transmits power from an engine to a compressor (refrigerant compressor) of an automotive air conditioner and interrupts power transmission to the compressor will be described.
図1は、本実施形態に係る電磁クラッチ100の断面図であり、図2、3は、図1の要部拡大図である。なお、図1、2は、エンジンからの動力伝達を遮断した電磁クラッチ100のオフ状態を、図3は、エンジンからの動力を圧縮機へ伝達する電磁クラッチ100のオン状態をそれぞれ示す。
FIG. 1 is a cross-sectional view of an
図1に示すように、電磁クラッチ100は、図示されない駆動源である車両エンジンによって回転駆動され、軸線L0を中心に回転するロータ1と、電磁コイル3を有するステータ2と、電磁コイル3への通電によって発生した電磁力により、ロータ1の摩擦板13の端面(摩擦面1a)に吸着されるアーマチャ4と、圧縮機(不図示)に回転動力を伝えるハブ5とを備える。なお、以下では、便宜上、軸線L0に沿った方向を前後方向、軸線L0に直交して放射状に延びる方向を径方向、軸線L0を中心とした円の周面に沿った方向を周方向とそれぞれ定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。圧縮機は、電磁クラッチ100の後方に配置されている。
As shown in FIG. 1, the
ロータ1は、鉄等の磁性体により形成されている。図2、3に示すように、ロータ1は、軸線L0を中心とした円筒形状の内筒部11および内筒部11よりも大径の外筒部12と、径方向に延在し、内筒部11と外筒部12の前端部同士を接続する摩擦板13とを有する。すなわち、ロータ1の径方向断面は、後側が開口された断面コ字形状を成し、内筒部11と外筒部12の内側に円筒空間を有する。ロータ1の円筒空間には、ステータ2がロータ1から隙間を空けて収容され、ステータ2の周囲をロータ1が回転可能となっている。
The
摩擦板13は、径方向3箇所に、非磁性体によって構成されたスロット形状の円環部131〜133を有する。円環部131〜133は、それぞれ軸線L0を中心とした仮想円に沿って周方向に複数配列され、摩擦板13は、円環部131〜133により径方向4つの部分に分割されている。すなわち、摩擦板13は、径方向内側から順に、第1リング部134、第2リング部135、第3リング部136および第4リング部137に分割されている。なお、円環部131〜133は磁気遮断部であり、これを非磁性体によって構成する代わりに、貫通孔として構成してもよい。
The
ロータ1の内筒部11の内周面にはベアリング6が嵌合されている。ベアリング6の内周面は、図示しない圧縮機のフロントハウジングの外周面に固定され、ロータ1は、ベアリング6を介してフロントハウジングに回転可能に支持されている。ロータ1の外筒部12の外周面には、円筒形状のプーリ14が一体に接合され、プーリ14の外周面には、多重のV溝14aが形成されている。V溝14aには、エンジンによって駆動される図示しない多段式のVベルトが掛け回され、Vベルトを介して伝達されたエンジンの回転動力により、ロータ1が回転する。
A
ステータ2は、第1電磁コイル31を支持する第1スプール21と、第2電磁コイル32を支持する第2スプール22と、第1、第2スプール21、22が収納されるハウジング23とを有する。第1スプール21は、第2スプール22の径方向外側に配置されている。このように、本実施形態のステータ2は、従来の電磁コイルに相当する第1電磁コイル31に加えて、第2電磁コイル32を有している。
The
第1、第2スプール21、22は、それぞれ電気絶縁性を有する樹脂を構成材として樹脂成形により、全体が軸線L0を中心とした環状に形成されている。
The first and
第1スプール21は、径方向外側が開口された断面U字形状を成し、このU字部の内側の円筒空間に第1電磁コイル31が収納されている。第2スプール22は、径方向外側が開口された断面U字形状を成し、このU字部の内側の円筒空間に第2電磁コイル32が収納されている。
The
ハウジング23は、鉄等の磁性材により、全体が軸線L0を中心とした環状に形成されている。ハウジング23は、前側が開口された断面C字形状を成し、このC字部の内側の円筒空間に第1電磁コイル31が収納された第1スプール21と、第2電磁コイル32が収納された第2スプール22が収容されている。
The
図2に示すように、ハウジング23の円筒空間には、電気絶縁性を有する樹脂材25が充填され、樹脂材25により第1スプール21と第2スプール22が固定されている。ステータ2は、ハウジング23の後端部に固定されたサポート部材24を介して圧縮機のフロントハウジングに支持されている。
As shown in FIG. 2, the cylindrical space of the
第1電磁コイル31は、第1スプール21の円筒部21aの周囲に図示しないコイル線を巻回することで、軸線L0を中心として環状に形成されている。また、第2電磁コイル32は、第2スプール22の円筒部22aの周囲に図示しないコイル線を巻回することで、軸線L0を中心として環状に形成されている。
The first
第1電磁コイル31の断面積は、第2電磁コイル32の断面積よりも大きくなっている。ここで、第1、第2電磁コイル31、32の断面積は、第1、第2電磁コイル31、32のコイル線の券回方向と直交する面の面積をいう。また、第1電磁コイル31のコイル線の線径(直径)は、第2電磁コイル32のコイル線の線径よりも大きくなっている。また、第1電磁コイル31への通電によって発生する電磁力は、第21電磁コイル32への通電によって発生する電磁力よりも大きくなっている。
The cross-sectional area of the first
本実施形態の電磁コイル3は、従来の電磁コイルに相当する第1電磁コイル31に対し、さらに、第2電磁コイル32を有する。ハウジング23の円筒空間に、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32が配置されている。
The
図5に示すように、本実施形態の電磁クラッチの第1スプール21の前側の外周面にコンデンサ7が設けられている。図3に示すように、第1スプール21の前側の外周面には、軸線L0に近付くにつれて徐々に第1スプール21の後側に凹む傾斜部21bが形成されている。コンデンサ7は、傾斜部21bに配置されている。
As shown in FIG. 5, a
アーマチャ4は、鉄等の磁性体により構成されている。アーマチャ4は、軸線L0を中心とした円環状の板状部材であり、前後方向に所定厚さを有し、その後端面には、ロータ1の摩擦面1aに対向して摩擦面4aが形成されている。アーマチャ4は、摩擦板13の第2リング部135および第3リング部136に対向する径方向2箇所に、非磁性体によって構成されたスロット形状の円環部41、42を有する。円環部41、42は、それぞれ軸線L0を中心とした仮想円に沿って周方向に複数配列され、アーマチャ4、円環部41、42により径方向3つの部分に分割されている。すなわち、アーマチャ4は、径方向内側から順に、第1リング部43、第2リング部44および第3リング部44に分割されている。なお、円環部41、42は磁気遮断部であり、これを非磁性体によって構成する代わりに、貫通孔として構成してもよい。
The
ロータ1の摩擦板13に径方向3箇所に円環部131〜133を設け、アーマチャ4に径方向2箇所に円環部41、42を設けたことで、ロータ1とアーマチャ4は、径方向に沿って6箇所で対向している。すなわち、第1リング部134と第1リング部43、第2リング部135と第1リング部43、第2リング部135と第2リング部44、第3リング部136と第2リング部44、第3リング部136と第3リング部45、および第4リング部137と第3リング部45で、ロータ1とアーマチャ4のリング部134〜137,43〜45がそれぞれ対向し、リング部は6極となっている。この磁極部の数は、ロータ1とアーマチャ4の間のエアギャップAG(図2)を軸方向(前後方向)に磁束が横切る箇所の数、すなわち磁極数に相当する。
By providing the
図1に示すように、ハブ5は、リベット5aによりアーマチャ4の前端面に結合された環状のアウターハブ51と、アウターハブ51の径方向内側に配置された環状のインナーハブ52と、アウターハブ51とインナーハブ52との間に設けられた環状の弾性部材(例えばゴム部材)53とを有する。弾性部材53の内周面および外周面は、インナーハブ52の円筒部52aの外周面およびアウターハブ51の円筒部51aの内周面にそれぞれ固定され、弾性部材53を介してアウターハブ51とインナーハブ52が一体化されている。インナーハブ52は、後方に突設された円筒部54を有する。
As shown in FIG. 1, the hub 5 includes an annular
円筒部54の内周面には、軸線L0を中心にして回転する圧縮機の回転軸(不図示)がスプライン結合され、ロータ1の回転は、アーマチャ4とハブ5を介して圧縮機に伝達される。なお、インナーハブ52と圧縮機の回転軸はボルトによって結合されるが、その図示は省略する。弾性部材53は、アーマチャ4をロータ1から離間するようにアーマチャ4に対して前方への付勢力を付与するものであるが、弾性部材53の代わりに、同一の機能を有する板ばねを用いてハブ5を構成してもよい。
A rotating shaft (not shown) of a compressor that rotates about the axis L0 is splined to the inner peripheral surface of the
以上のように構成された電磁クラッチ100において、電磁クラッチ100のオン動作が指令される前、すなわちクラッチオフ状態では、図2に示すように、アーマチャ4は弾性部材53(図1)の付勢力により前方に変位する。このため、アーマチャ4の摩擦面4aがロータ1の摩擦面1aから離間し、摩擦面1a,4a間に所定量Δgの空隙(エアギャップAG)が生じる。
In the
一方、ロータ1が回転している状態で、電磁クラッチ100のオン動作が指令されると、電磁コイル3が通電されて磁束が発生し、図3の矢印に示すようにハウジング23からロータ1およびアーマチャ4を経てハウジング23に戻る磁気回路を磁束が流れる。これにより、ロータ1の摩擦面1aとアーマチャ4の摩擦面4aとの間に電磁吸引力(電磁力)が発生し、アーマチャ4は、弾性部材53の弾性力に抗して摩擦面1aに吸引され、ロータ1とアーマチャ4が一体に回転する。
On the other hand, when the on operation of the
図4は、電磁コイルの電気回路を示す図である。図に示すように、第2電磁コイル32とコンデンサ7を直列に接続した直列回路と第1電磁コイル31とが車両バッテリ80に対して並列に接続されている。
FIG. 4 is a diagram showing an electric circuit of the electromagnetic coil. As shown in the figure, a series circuit in which the second
詳細には、第1電磁コイル31の一端と第2電磁コイル32の一端が互いに接続され、第1電磁コイル31の他端とコンデンサ7の一端が互いに接続されている。また、第2電磁コイル32の他端とコンデンサ7の他端が互いに接続されている。
Specifically, one end of the first
第1電磁コイル31の一端と第2電磁コイル32の一端の接続点は、リレー81を介して車両バッテリ80の正極端子に接続され、第1電磁コイル31の他端とコンデンサ7の一端の接続点は、図示しない車両ボディーを介して車両バッテリ9の負極端子と接続されている。
A connection point between one end of the first
図5、図7に示すように、第1スプール21の前側の外周面には、導電金属製のターミナル端子91が固定されている。このターミナル端子91には、第1電磁コイル31の他端31bとコンデンサ7の一端7aとが接続されている。
As shown in FIGS. 5 and 7, a conductive
詳細には、図7に示すように、ターミナル端子91は、2つの結線部91a、91bを有している。結線部91aには、接続線98の一端98aが結線され、結線部91bには、コンデンサ7の一端7aとともに第1電磁コイル31の他端31bが結線されている。このように、ターミナル端子91を介して第1電磁コイル31の他端31bとコンデンサ7の一端7aとが接続されている。
Specifically, as shown in FIG. 7, the
図5、図8に示すように、第1スプール21の前側の外周面には、導電金属製のターミナル端子92が固定されている。このターミナル端子92には、第2電磁コイル31の他端32bとコンデンサ7の他端7bとが接続されている。
As shown in FIGS. 5 and 8, a conductive
詳細には、図8に示すように、ターミナル端子92は、2つの結線部92a、92bを有している。結線部92aには、第2電磁コイル31の他端32bが結線され、結線部92bには、コンデンサ7の他端7baが結線されている。このように、ターミナル端子92を介して第2電磁コイル31の他端32bとコンデンサ7の他端7baとが接続されている。
Specifically, as shown in FIG. 8, the
図6、図9に示すように、第1スプール21の後側の外周面には、導電金属製のターミナル端子93、94が固定されている。ターミナル端子93には、第1電磁コイル31の一端31aと第2電磁コイル32の一端32aが接続されている。
As shown in FIGS. 6 and 9, conductive
ターミナル端子93は、2つの結線部93a、93bを有している。結線部93aには、第1電磁コイル31の一端31aと第2電磁コイル32の一端32aが結線され、結線部93bには、図示しないワイヤケーブルおよびリレー81を介して車両バッテリ80の正極端子に接続される。
The
ターミナル端子94は、2つの結線部94a、94bを有している。結線部94aには、接続線98の他端98bが結線が結線され、結線部94bには、図示しないワイヤケーブルを介して車両バッテリ80の負極端子に接続される。
The
次に、電磁クラッチの作動開始時における第1電磁コイル31および第2電磁コイル32に流れる電流について図10、図11を用いて説明する。
Next, the current flowing through the first
図示しないECUの制御によりリレー81がオンすると、車両バッテリ80から第1電磁コイル31と第2電磁コイル32に電力が供給され、図10(a)に示すように、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32の両方に電流が流れる。第1電磁コイル31には、電流i1が流れ、第2電磁コイル32には、電流i2が流れ、図11に示すように、電磁クラッチ100はオン状態となる。なお、第2電磁コイル32に流れる電流i2は、コンデンサ7静電容量によって決まる。この際、第2電磁コイル32と直列に接続されているコンデンサ7には、徐々に電荷が蓄積され、コンデンサ7の端子間電圧は上昇する。
When the
このように、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32への通電開始時に、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32の両方に電流が流れるため、第1電磁コイル31への通電によって発生した電磁力と、第2電磁コイル32への通電によって発生した電磁力の両方で、アーマチャ4を吸引することができる。すなわち、第2電磁コイル32を備えていない場合と比較して、より大きな吸引力でアーマチャ4を吸引することができる。特に、アーマチャ4とロータ1の摩擦面のエアギャップが拡大していても、大きな吸引力でアーマチャ4を吸引するので、吸引不良を低減することができる。
As described above, since the current flows through both the first
そして、コンデンサ7の端子間電圧が上昇すると、図11に示したように、第2電磁コイル32に流れる電流は徐々に少なくなり、コンデンサ7が充電されると、図10(b)に示すように、第2電磁コイル32には電流が流れなくなる。そして、第1電磁コイル31にのみ電流i1が流れるようになる。
When the voltage between the terminals of the
この際、第1電磁コイル31に流れる電流により、アーマチャ4を吸引することができる。また、第2電磁コイル32に電流が流れなくなるので、消費電力を低減することもできる。
At this time, the
また、図示しないECUの制御によりリレー81がオフすると、コンデンサ7の放電が行われる。具体的には、図10(c)に示すように、コンデンサ7から第2電磁コイル32を通って第1電磁コイル31へと電流が流れる。第1電磁コイル31に流れる電流は、図11に示すような波形となる。
Further, when the
図12は、アーマチャ4を吸引する瞬間の吸引力とエアギャップの関係を示した図である。本実施形態の電磁クラッチの吸引力を実線で示し、第2電磁コイル32およびコンデンサ7が設けられていない従来の電磁クラッチの吸引力を点線で示してある。本実施形態の電磁クラッチの方が、従来の電磁クラッチよりもアーマチャ4を吸引する瞬間の吸引力が大きくなっていることを確認することができた。
FIG. 12 is a diagram showing the relationship between the suction force and the air gap at the moment of sucking the
上記した構成によれば、本電磁クラッチは、摩擦板13を有し、軸線L0を中心に回転するロータ1と、クラッチオン指令およびクラッチオフ指令により通電および通電が停止される電磁コイル3を有するステータ2と、電磁コイル3への通電によって発生した電磁吸引力により、摩擦板13に吸着されるアーマチャ4と、を備えている。さらに、コンデンサ7と、を備え、電磁コイル3は、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32を有し、第2電磁コイル32とコンデンサ7を直列に接続した直列回路と、第1電磁コイル31とが並列に接続されている。
According to the configuration described above, the electromagnetic clutch has the
このような構成によれば、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32への通電開始時に、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32の両方に電流が流れるので、第1電磁コイル31への通電によって発生した電磁力と、第2電磁コイル32への通電によって発生した電磁力の両方で、アーマチャ4を吸引することができる。その後、コンデンサ7が充電すると、第2電磁コイル31に電流が流れなくなり、第1電磁コイル31への通電によって発生した電磁力によってアーマチャ4を吸引することができる。
According to such a configuration, since current flows through both the first
ところで、例えば、第1電磁コイル31の断面積を第2電磁コイル32の断面積よりも小さくした場合、あるいは、第1電磁コイル31の断面積を第2電磁コイル32の断面積を同程度とした場合、コンデンサ7が充電した後に、第1電磁コイル31への通電によって発生した電磁力が大きく低下してしまう。
By the way, for example, when the cross-sectional area of the first
しかし、本電磁クラッチは、第1電磁コイル31の断面積が、第2電磁コイル32の断面積よりも大きくなっているので、コンデンサ7が充電した後に、第1電磁コイル31への通電によって発生した電磁力によってアーマチャ4を吸引する吸引力を確保することができる。
However, in this electromagnetic clutch, since the cross-sectional area of the first
また、本電磁クラッチは、第1電磁コイル31のコイル線の線径が、第2電磁コイル32のコイル線の線径よりも大きくなっている。このため、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32のコイル線の線径を同じにした場合と比較して、第2電磁コイル32で消費される電力を大きくすることができ、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32への通電開始時に、第2電磁コイル32への通電によって発生する電磁力を大きくすることができ、アーマチャ4を大きな吸引力で吸引することができる。
In the electromagnetic clutch, the wire diameter of the coil wire of the first
また、本電磁クラッチは、第1電磁コイル31のコイル線が券回される第1スプール21と、第2電磁コイル32のコイル線が券回される第2スプール22と、を備え、コンデンサ7は、第1スプール21に固定されている。したがって、コンデンサ7と第1電磁コイル31およびコンデンサ7と第2電磁コイル32のコイル線を直接結線することができ、小型化を図るとともに、信頼性を向上することができる。
The electromagnetic clutch also includes a
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、ロータ1とアーマチャ4の間のエアギャップAG(図2)を軸方向(前後方向)に磁束が横切る箇所の数、すなわち磁極数が6極となっているが、磁極数は6極でなくてもよく、例えば、図13に示すように、磁極数を4極とすることもできる。
(Other embodiments)
(1) In the above embodiment, the number of locations where the magnetic flux crosses the air gap AG (FIG. 2) between the
(2)上記各実施形態では、第1電磁コイル31と第2電磁コイル32を備えた例を示したが、電磁コイルの数は3つ以上であってもよい。
(2) In each of the above embodiments, an example in which the first
(3)上記実施形態では、第1スプール21にコンデンサ7を固定したが、第2スプール22にコンデンサ7を固定することもできる。
(3) In the above embodiment, the
(4)上記実施形態では、エンジンからの動力を自動車用空調装置の圧縮機(冷媒圧縮機)に伝達および圧縮機への動力伝達を遮断する電磁クラッチを例に説明したが、他の回転機器に適用することもできる。例えば、エンジンからの動力によりロータを駆動するのではなく、田の回転駆動源(例えば、モータ)によりロータを駆動するようにしてもよまた、電磁クラッチを介して動力が伝達される従動側機器は、圧縮機以外であってもよい。 (4) In the above-described embodiment, the electromagnetic clutch that transmits power from the engine to the compressor (refrigerant compressor) of the air conditioner for automobiles and interrupts power transmission to the compressor has been described as an example. It can also be applied to. For example, instead of driving the rotor by power from the engine, the rotor may be driven by a rotational drive source (for example, a motor) in the field, or the driven side device to which power is transmitted via an electromagnetic clutch May be other than a compressor.
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。 In addition, this invention is not limited to above-described embodiment, In the range described in the claim, it can change suitably. Further, the above embodiments are not irrelevant to each other, and can be combined as appropriate unless the combination is clearly impossible. In each of the above-described embodiments, it is needless to say that elements constituting the embodiment are not necessarily essential unless explicitly stated as essential and clearly considered essential in principle. Yes. Further, in each of the above embodiments, when numerical values such as the number, numerical value, quantity, range, etc. of the constituent elements of the embodiment are mentioned, it is clearly limited to a specific number when clearly indicated as essential and in principle. The number is not limited to the specific number except for the case. In each of the above embodiments, when referring to the material, shape, positional relationship, etc. of the constituent elements, etc., unless otherwise specified, or in principle limited to a specific material, shape, positional relationship, etc. The material, shape, positional relationship, etc. are not limited.
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、摩擦板を有し、軸線を中心に回転するロータと、クラッチオン指令およびクラッチオフ指令により通電および通電が停止される電磁コイルを有するステータと、を備えている。さらに、電磁コイルへの通電によって発生した電磁吸引力により、摩擦板に吸着されるアーマチャと、コンデンサと、を備えている。そして、電磁コイルは、第1電磁コイルと第2電磁コイルを有し、第2電磁コイルとコンデンサを直列に接続した直列回路と、第1電磁コイルとが並列に接続されている。
(Summary)
According to the first aspect shown in a part or all of the above embodiments, the energization and energization are stopped by the rotor having the friction plate and rotating around the axis, and the clutch-on command and the clutch-off command. And a stator having an electromagnetic coil. Furthermore, an armature that is attracted to the friction plate by an electromagnetic attractive force generated by energizing the electromagnetic coil and a capacitor are provided. The electromagnetic coil has a first electromagnetic coil and a second electromagnetic coil, and a series circuit in which the second electromagnetic coil and the capacitor are connected in series and the first electromagnetic coil are connected in parallel.
また、第2の観点によれば、第1電磁コイルの断面積は、第2電磁コイルの断面積よりも大きくなっていることである。第1電磁コイルの断面積を第2電磁コイルの断面積よりも小さくした場合、あるいは、第1電磁コイルの断面積を第2電磁コイルの断面積を同程度とした場合、コンデンサが充電した後に、第1電磁コイルへの通電によって発生した電磁力が大きく低下してしまう。 Moreover, according to the 2nd viewpoint, it is that the cross-sectional area of a 1st electromagnetic coil is larger than the cross-sectional area of a 2nd electromagnetic coil. When the cross-sectional area of the first electromagnetic coil is smaller than the cross-sectional area of the second electromagnetic coil, or when the cross-sectional area of the first electromagnetic coil is the same as that of the second electromagnetic coil, after the capacitor is charged The electromagnetic force generated by energizing the first electromagnetic coil is greatly reduced.
しかし、第1電磁コイルの断面積は、第2電磁コイルの断面積よりも大きくなっているので、コンデンサ7が充電した後に、第1電磁コイルへの通電によって発生した電磁力によってアーマチャを吸引する吸引力を確保することができる。
However, since the cross-sectional area of the first electromagnetic coil is larger than the cross-sectional area of the second electromagnetic coil, the armature is attracted by the electromagnetic force generated by energizing the first electromagnetic coil after the
また、第3の観点によれば、第1電磁コイルのコイル線の線径は、第2電磁コイルのコイル線の線径よりも大きくなっていることである。このため、第2電磁コイル32で消費される電力を大きくすることができ、第1電磁コイルと第2電磁コイルへの通電開始時に、第2電磁コイル32への通電によって発生する電磁力を大きくすることができ、アーマチャ4を大きな吸引力で吸引することができる。
According to the third aspect, the wire diameter of the coil wire of the first electromagnetic coil is larger than the wire diameter of the coil wire of the second electromagnetic coil. For this reason, the electric power consumed by the 2nd
また、第4の観点によれば、第1電磁コイルのコイル線が券回される第1スプールと、第2電磁コイルのコイル線が券回される第2スプールと、を備え、コンデンサは、第1スプールおよび第2スプールの少なくとも一方に固定されていることがである。 Moreover, according to the 4th viewpoint, it is equipped with the 1st spool in which the coil wire of a 1st electromagnetic coil is wound, and the 2nd spool in which the coil wire of a 2nd electromagnetic coil is wound, A capacitor | condenser is It is fixed to at least one of the first spool and the second spool.
したがって、コンデンサと第1電磁コイルおよびコンデンサと第2電磁コイルのコイル線を直接結線することができ、小型化を図るとともに、信頼性を向上することができる。 Accordingly, the coil wire of the capacitor and the first electromagnetic coil and the coil wire of the capacitor and the second electromagnetic coil can be directly connected, and downsizing can be achieved and the reliability can be improved.
1 ロータ
2 ステータ
3 電磁コイル
4 アーマチャ
7 コンデンサ
21 第1スプール
22 第2スプール
31 第1電磁コイル
32 第2電磁コイル
DESCRIPTION OF
Claims (4)
摩擦板(13)を有し、軸線(L0)を中心に回転するロータ(1)と、
クラッチオン指令およびクラッチオフ指令により通電および通電が停止される電磁コイル(3)を有するステータ(2)と、
前記電磁コイル(3)への通電によって発生した電磁吸引力により、前記摩擦板(13)に吸着されるアーマチャ(4)と、
コンデンサ(7)と、を備え、
前記電磁コイル(3)は、第1電磁コイル(31)と第2電磁コイル(32)を有し、
前記第2電磁コイルと前記コンデンサを直列に接続した直列回路と、前記第1電磁コイルとが並列に接続されている電磁クラッチ。 An electromagnetic clutch,
A rotor (1) having a friction plate (13) and rotating about an axis (L0);
A stator (2) having an electromagnetic coil (3) that is energized and de-energized by a clutch-on command and a clutch-off command;
An armature (4) attracted to the friction plate (13) by electromagnetic attraction generated by energization of the electromagnetic coil (3);
A capacitor (7),
The electromagnetic coil (3) has a first electromagnetic coil (31) and a second electromagnetic coil (32),
An electromagnetic clutch in which a series circuit in which the second electromagnetic coil and the capacitor are connected in series and the first electromagnetic coil are connected in parallel.
前記第2電磁コイルのコイル線が券回される第2スプール(22)と、を備え、
前記コンデンサは、前記第1スプールおよび前記第2スプールの少なくとも一方に固定されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電磁クラッチ。 A first spool (21) around which the coil wire of the first electromagnetic coil is wound;
A second spool (22) around which the coil wire of the second electromagnetic coil is wound,
4. The electromagnetic clutch according to claim 1, wherein the capacitor is fixed to at least one of the first spool and the second spool. 5.
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JP2017037275A JP2018141540A (en) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | Electromagnetic clutch |
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