JP2018137495A - 端末装置、基地局装置および通信方法 - Google Patents

端末装置、基地局装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LAAセルにおいて正確なRSRP、RSRQ等の測定を行う。
【解決手段】端末装置であって、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含む。
【選択図】図11

Description

本発明の実施形態は、効率的な通信を実現する端末装置、基地局装置および通信方法の技術に関する。
標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、OFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)通信方式やリソースブロックと呼ばれる所定の周波数・時間単位の柔軟なスケジューリングの採用によって、高速な通信を実現させたEvolved Universal Terrestrial Radio Access(以降E−UTRAと称する)の標準化が行なわれた。
また、3GPPでは、より高速なデータ伝送を実現し、E−UTRAに対して上位互換性を持つAdvanced E−UTRAの検討を行っている。E−UTRAでは、基地局装置がほぼ同一のセル構成(セルサイズ)から成るネットワークを前提とした通信システムであったが、Advanced E−UTRAでは、異なる構成の基地局装置(セル)が同じエリアに混在しているネットワーク(異種無線ネットワーク、ヘテロジニアスネットワーク(Heterogeneous Network))を前提とした通信システムの検討が行われている。なお、E−UTRAはLTE(Long Term Evolution)とも呼称され、Advanced E−UTRAはLTE−Advancedとも呼称される。また、LTEは、LTE−Advancedを含めた総称とすることもできる。
ヘテロジニアスネットワークのように、セル半径の大きいセル(マクロセル)と、セル半径がマクロセルよりも小さいセル(小セル、スモールセル)とが配置される通信システムにおいて、端末装置が、マクロセルとスモールセルとに同時に接続して通信を行うキャリアアグリゲーション(CA)技術およびデュアルコネクティビティ(DC)技術が規定されている(非特許文献1)。
一方、非特許文献2において、ライセンス補助アクセス(LAA;Licensed-Assisted Access)が、検討されている。LAAでは、例えば、無線LAN(Local Area Network)が利用している非割り当て周波数帯域(Unlicensed spectrum)が、LTEとして用いられる。具体的には、非割り当て周波数帯域がセカンダリーセル(セカンダリコンポーネントキャリア)として設定される。LAAとして用いられているセカンダリーセルは、割り当て周波数帯域(Licensed spectrum)で設定されるプライマリーセル(プライマリコンポーネントキャリア)によって、接続、通信および/または設定に関して、アシストされる。LAAによって、LTEで利用可能な周波数帯域が広がるため、広帯域伝送が可能になる。なお、LAAは、所定のオペレータ間で共有される共有周波数帯域(shared spectrum)でも用いられる。
また、無線通信における遅延(レイテンシー)は、安全・安心を目的としたシステムにおいて重要な要素の1つである。LAAを用いるLTEおよび従来の割り当て周波数帯域を用いるLTEも含むLTEにおいても、その遅延をさらに削減することが重要となる。
また、端末装置は基地局から送信される参照信号(CRS、CSI−RS、DSなど)に基づいてRSRP、RSRQ等の測定を行う。そして、LAAセルにおいて、参照信号が下りリンクのLBTに基づいて送信される場合がある。つまり、LAAセルにおいて、端末装置において参照信号が送信されていると想定している時間/周波数であっても、下りリンクのLBTに基づいてチャネルがビジーであった場合には、実際に参照信号が送信されない場合がある。
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 12), 3GPP TS 36.213 V12.4.0 (2014-12). RP-141664, Ericsson, Qualcomm, Huawei, Alcatel-Lucent, "Study on Licensed-Assisted Access using LTE," 3GPP TSG RAN Meeting #65, September 2014.
LAAセルにおいて、端末装置において参照信号が送信されていると想定している時間/周波数であっても、下りリンクのLBTに基づいてチャネルがビジーであった場合には、実際に参照信号が送信されない場合がある。すなわち、端末装置は、LAAセルにおいて送信される参照信号(CRS、CSI−RS、DSなど)に基づいて正確なRSRP、RSRQ等の測定を行うことができない。従って、基地局装置においても端末装置における正確な受信測定結果が得られない(フィードバックされない)ため、効率的な通信を行うことができない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、LAAセルにおいて正確なRSRP、RSRQ等の測定を行うことができる端末装置、基地局装置、および通信方法を提供することである。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の一様態による端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、前記測定部は、前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定と、を行い、前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、前記第2の周波数のための測定結果は前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されることが好ましい。
(2)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の一様態による端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、前記測定部は、前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定と、を行い、前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、前記第2の周波数のための測定結果はフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されないことが好ましい。
(3)また、本発明の一様態による端末装置は上述の端末装置であって、前記フィルタリングは、F=(1―α)×Fn−1+α×Mで与えられ、Mは物理層からの最新受信測定結果であり、Fはリポート基準の評価または測定のリポートで用いられる更新されたフィルター後の測定結果であり、Fn−1は1つ前のフィルター後の測定結果であり、前記第1の周波数に対して、kは第1のフィルタリング係数であり、前記第2の周波数に対して、kは第2のフィルタリング係数であることが好ましい。
(4)また、本発明の一様態による端末装置は上述の端末装置であって、前記第1のフィルタリング係数と前記第2のフィルタリング係数は、それぞれ独立に設定されることが好ましい。
(5)また、本発明の一様態による端末装置は上述の端末装置であって、前記第2のフィルタリング係数は、常に零であることが好ましい。
(6)また、本発明の一様態による端末装置は上述の端末装置であって、前記第1の周波数はライセンスドバンドに対応し、前記第2の周波数はアンライセンスドバンドに対応することが好ましい。
(7)また、本発明の一様態による端末装置は上述の端末装置であって、前記検出信号は下りリンクのLBT(Listen Before Talk)に基づいて送信されることが好ましい。
(8)また、本発明の一様態による端末装置は上述の端末装置であって、前記セル固有参照信号に基づく測定と前記検出信号に基づく測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)の測定であることが好ましい。
この発明によれば、基地局装置と端末装置が通信する無線通信システムにおいて、伝送効率を向上させることができる。
本実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る基地局装置2のブロック構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る端末装置1のブロック構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係るLAAセルにおける通信手順の一例を示す図である。 本実施形態に係るLAAセルにおける通信手順の一例を示す図である。 本実施形態に係るLAAセルにおける通信手順の一例を示す図である。 1つのRBペアにおけるEREG構成の一例を示す。 第1の部分サブフレームに用いられる第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成の一例を示す図である。 第2の部分サブフレームに用いられる第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る測定のモデルの一例を示す図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。基地局装置(基地局、ノードB、eNB(eNodeB))と端末装置(端末、移動局、ユーザ装置、UE(User equipment))とが、セルにおいて通信する通信システム(セルラーシステム)を用いて説明する。
なお、本実施形態の説明において、下りリンクに関する説明は、ノーマルセルにおける下りリンクおよびLAAセルにおける下りリンクを含む。例えば、下りリンクサブフレームに関する説明は、ノーマルセルにおける下りリンクサブフレーム、LAAセルにおけるフルサブフレームおよびLAAセルにおける部分サブフレームを含む。
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される主な物理チャネル、および物理シグナルについて説明を行なう。チャネルとは信号の送信に用いられる媒体を意味し、物理チャネルとは信号の送信に用いられる物理的な媒体を意味する。本実施形態において、物理チャネルは、信号と同義的に使用され得る。物理チャネルは、EUTRA、およびAdvanced EUTRAにおいて、今後追加、または、その構造やフォーマット形式が変更または追加される可能性があるが、変更または追加された場合でも本実施形態の説明には影響しない。
EUTRAおよびAdvanced EUTRAでは、物理チャネルまたは物理シグナルのスケジューリングについて無線フレームを用いて管理している。1無線フレームは10msであり、1無線フレームは10サブフレームで構成される。さらに、1サブフレームは2スロットで構成される(すなわち、1サブフレームは1ms、1スロットは0.5msである)。また、物理チャネルが配置されるスケジューリングの最小単位としてリソースブロックを用いて管理している。リソースブロックとは、周波数軸を複数サブキャリア(例えば12サブキャリア)の集合で構成される一定の周波数領域と、一定の送信時間間隔(1スロット)で構成される領域で定義される。
図1は、本実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。下りリンクはOFDMアクセス方式が用いられる。下りリンクでは、PDCCH、EPDCCH、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared CHannel)などが割り当てられる。下りリンクの無線フレームは、下りリンクのリソースブロック(RB;Resource Block)ペアから構成されている。この下りリンクのRBペアは、下りリンクの無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯(RB帯域幅)及び時間帯(2個のスロット=1個のサブフレーム)からなる。1個の下りリンクのRBペアは、時間領域で連続する2個の下りリンクのRB(RB帯域幅×スロット)から構成される。1個の下りリンクのRBは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成される。また、時間領域においては、通常のサイクリックプレフィッスが付加される場合には7個、通常よりも長いサイクリックプレフィッスが付加される場合には6個のOFDMシンボルから構成される。周波数領域において1つのサブキャリア、時間領域において1つのOFDMシンボルにより規定される領域をリソースエレメント(RE;Resource Element)と称する。物理下りリンク制御チャネルは、端末装置識別子、物理下りリンク共用チャネルのスケジューリング情報、物理上りリンク共用チャネルのスケジューリング情報、変調方式、符号化率、再送パラメータなどの下りリンク制御情報が送信される物理チャネルである。なお、ここでは一つの要素キャリア(CC;Component Carrier)における下りリンクサブフレームを記載しているが、CC毎に下りリンクサブフレームが規定され、下りリンクサブフレームはCC間でほぼ同期している。
なお、ここでは図示していないが、下りリンクサブフレームには、同期シグナル(Synchronization Signals)や物理報知情報チャネルや下りリンク参照信号(RS:Reference Signal、下りリンクリファレンスシグナル)が配置されてもよい。下りリンク参照信号としては、PDCCHと同じ送信ポートで送信されるセル固有参照信号(CRS:Cell−specific RS)、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)の測定に用いられるチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)、一部のPDSCHと同じ送信ポートで送信される端末固有参照信号(URS:UE−specific RS)、EPDCCHと同じ送信ポートで送信される復調用参照信号(DMRS:Demodulation RS)などがある。また、CRSが配置されないキャリアであってもよい。このとき一部のサブフレーム(例えば、無線フレーム中の1番目と6番目のサブフレーム)に、時間および/または周波数のトラッキング用の信号として、CRSの一部の送信ポート(例えば送信ポート0だけ)あるいは全部の送信ポートに対応する信号と同様の信号(拡張同期シグナルと呼称する)を挿入することができる。また、一部のPDSCHと同じ送信ポートで送信される端末固有参照信号は、PDSCHに関連付けられる端末固有参照信号またはDMRSとも呼称される。また、EPDCCHと同じ送信ポートで送信される復調用参照信号は、EPDCCHに関連付けられるDMRSとも呼称される。
なお、ここでは図示していないが、下りリンクサブフレームには、検出信号(DS:Discovery Signal)が配置されてもよい。端末は、RRCシグナリングを通じて設定されるパラメータに基づいて、DMTC(Discovery signals measurement timing configuration)がセットアップ(設定)される。DMTC Occasionは6ミリ秒であり、連続する6サブフレームで構成される。また、その端末は、DMTC Occasionの外のサブフレームにDSが送信されないと想定する。
なお、検出信号(DS:Discovery Signal)は、DRS(Discovery Reference Signal)と呼称されてもよいし、Initial Signalと呼称されてもよいし、予約信号(Reservation Signal)と呼称されてもよい。
なお、検出信号(DS:Discovery Signal)は、Initial Signalに含まれてもよいし、予約信号(Reservation Signal)に含まれてもよい。なお、Initial Signal、および/または、予約信号(Reservation Signal)はLAAセルで送信されることが好ましい。
あるセルにおいて、DS(DS Occasion)は、連続する所定数のサブフレームの時間期間(DS期間)で構成される。その所定数は、FDD(Frame structure type 1)において1から5であり、TDD(Frame structure type 2)において2から5である。その所定数は、RRCのシグナリングによって設定される。また、DS期間またはその設定は、DMTC(Discovery signals measurement timing configuration)とも呼称される。端末は、そのDSが、RRCのシグナリングによって設定されるパラメータdmtc-Periodicityで設定されるサブフレーム毎に、送信(マッピング、発生)していると想定する。また、下りリンクサブフレームにおいて、端末は以下の信号を含んで構成されるDSの存在を想定する。
(1)そのDS期間における全ての下りリンクサブフレームと全てのスペシャルサブフレームのDwPTS内の、アンテナポート0のCRS。
(2)FDDにおいて、そのDS期間の最初のサブフレーム内のPSS。TDDにおいて、そのDS期間の2番目のサブフレーム内のPSS。
(3)そのDS期間の最初のサブフレーム内のSSS。
(4)そのDS期間のゼロ個以上のサブフレーム内の非ゼロ電力CSI−RS。その非ゼロ電力CSI−RSはRRSのシグナリングによって設定される。
端末は、設定されたDSに基づいて、測定を行う。その測定は、DSにおけるCRS、または、DSにおける非ゼロ電力CSI−RSを用いて行われる。また、DSに関する設定において、複数の非ゼロ電力CSI−RSが設定できる。
DSは、下りリンクの時間領域の同期(time synchronization)、下りリンクの周波数の同期(frequency synchronization)、セル/送信ポイントの特定(cell/transmission point identification)、RSRPの測定(RSRP measurement)、RSRQの測定(RSRQ measurement)、RSSI測定(RSSI measurement)、端末装置1の地理的な位置の測定(UE Positioning)、CSIの測定(CSI measurement)など様々な用途を目的として、基地局装置から送信される。DSは、基地局装置のON状態およびOFF状態(セルのアクティベーション状態およびデアクティベーション状態)をサポートするために用いられる信号とすることができる。DSは、端末装置がON状態および/またはOFF状態の基地局装置(アクティベーション状態および/またはデアクティベーション状態のセル)を検出するために用いられる信号とすることができる。なお、RSRPの測定(RSRP measurement)、RSRQの測定(RSRQ measurement)、RSSI測定(RSSI measurement)に関連する測定をRRM測定(Radio Resource Management measurement)と呼称してもよい。
一例として、DSは、PSS、SSSおよびCRSにより構成される。DSに含まれるPSSおよびSSSは、時間同期、周波数同期、セルの特定および送信ポイントの特定のために用いられるかもしれない。DSに含まれるCRSは、RSRPの測定、RSRQの測定およびCSIの測定のために用いられるかもしれない。別の一例として、DSは、PSS、SSSおよびCSI−RSにより構成される。DSに含まれるPSSおよびSSSは、時間同期、周波数同期、セルの特定および送信ポイントの特定のために用いられるかもしれない。DSに含まれるCSI−RSは、送信ポイントの特定、RSRPの測定、RSRQの測定およびCSIの測定のために用いられるかもしれない。なお、複数の信号により構成されるDSは検出バースト(Discovery burst)と呼称されてもよい。なお、RSRPの測定および/またはRSRQの測定を行なう参照信号がDSと呼称されてもよい。
端末は、設定されたDSに基づいて、測定を行う。DSは、目的に応じて、それぞれの構成の信号(無線リソース)が、使い分けられてもよい。例えば、時間領域や周波数領域の同期と、セル識別、RSRP/RSRQ/RSSI測定(RRM測定)に用いられる信号は、異なる構成の信号を用いて、行なわれてもよい。つまり、端末装置1は、第1の信号(第1のDS)を用いて、時間領域や周波数領域の同期を行ない、第2の信号(第2のDS)を用いて、セル識別を行ない、第3の信号(第3のDS)を用いて、RSRP/RSRQ測定を行なってもよい。また、第1の信号および第2の信号を用いて、時間領域や周波数領域の同期およびセル識別を行ない、第3の信号を用いて、RSRP/RSRQ/RSSI測定(RRM測定)を行なってもよい。
なお、LBTが必要なセル(例えばLAAセル)等におけるDSはLBTに基づいて送信されることが好ましい。すなわち、ある基地局または端末がある周波数(コンポーネントキャリア、セル)を用いてDSを送信する前に、その周波数の干渉電力(干渉信号、受信電力、受信信号、雑音電力、雑音信号)などを測定(検出)することにより、その周波数がアイドル状態(空いている状態、混雑している状態、Presence、Occupied)であるか、またはビジー状態(空いていない状態、混雑していない状態、Absence、Clear)であるかを、識別(検出、想定、決定)する。LBTに基づいて、その周波数がアイドル状態であると識別した場合、そのLAAセルはその周波数における所定のタイミングでDSを送信することができる。LBTに基づいて、その周波数がビジー状態であると識別した場合、そのLAAセルはその周波数における所定のタイミングではDSを送信しない。
なお、DSがLBTに基づいて送信され、かつ、端末装置がDMTC occasionの内のサブフレームにおけるDS送信を考慮している場合は、DMTC occasionの内のサブフレームにおいてDS送信が行われることが好ましい。すなわち、基地局装置はDMTC occasionの内のサブフレームにおいてDS送信が可能となるようにLBTを行うことが好ましい。
なお、LBTに基づかないDS送信をType1 DS送信、LBTに基づくDS送信をType2 DS送信と称してもよい。なお、LBTに基づかないDS送信を第1のDS送信、LBTに基づくDS送信を第2のDS送信と称してもよい。
LAAセルにおけるDSおよびDMTCは、FDDにおけるDSおよびDMTCと同じとすることができる。例えば、LAAセルにおいて、DS期間は、FDDと同様に1から5のいずれかであり、そのDS期間の最初のサブフレーム内にPSSが存在する。なお、LAAセルにおけるDSは、ノーマルセルにおけるDSと異なって構成されてもよい。例えば、LAAセルにおけるDSは、CRSを含まない。また、LAAセルにおけるDSは、周波数方向にシフトできるPSSおよびSSSを含む。
また、LAAセルにおいて、制御情報を含む制御信号および/または制御チャネルが、DS Occasion内のサブフレームまたはDMTC Occasion内のサブフレームで送信できる。その制御情報は、LAAセルに関する情報を含むことができる。例えば、その制御情報は、そのLAAセルにおける周波数、負荷、混雑度、干渉、送信電力、チャネルの専有時間、および/または送信データに関するバッファの状況に関する情報である。
また、その制御信号および/または制御チャネルは、DS Occasion内のDMRSで復調または検出することができる。すなわち、その制御信号および/または制御チャネルは、DS Occasion内のDMRSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。具体的には、DS Occasion内のDMRSは、その制御信号および/または制御チャネルに関連付けられるDMRS(復調参照信号)であり、PDSCHまたはEPDCCHに関連付けられるDMRSと同様に構成できる。
また、その制御信号および/または制御チャネルに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列は、PDSCHまたはEPDCCHに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列とは異なって生成されるようにしてもよい。ここで、DMRSに用いられるスクランブル系列は、スロット番号(サブフレーム番号)、第1のパラメータおよび第2のパラメータに基づいて算出される値を初期値として生成される。例えば、PDSCHに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列において、第1のパラメータはセル識別子(セルID)または上位レイヤによって設定される値であり、第2のパラメータはDCIによって与えられる0または1である。また、第2のパラメータはDCIによって与えられない場合、0に固定される。EPDCCHに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列において、第1のパラメータはEPDCCHセット毎に上位レイヤによって設定される値であり、第2のパラメータは2に固定される。
その制御信号および/または制御チャネルに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列において、第1のパラメータは上位レイヤによって設定される値であり、そのLAAセルのセル識別子、または、DS Occasion内の非ゼロ電力CSI−RSに対応するセル識別子である。その制御信号および/または制御チャネルに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列において、第2のパラメータは所定の値に固定される値、または上位レイヤによって設定される値である。第2のパラメータが所定の値に固定される場合、PDSCHまたはEPDCCHに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列で用いられる第2のパラメータと同様に0、1または2のいずれかの値、または、PDSCHまたはEPDCCHに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列で用いられる第2のパラメータと異なる値(例えば、3)である。第2のパラメータが上位レイヤによって設定される場合、第2のパラメータは任意の値を設定でき、例えばオペレータに固有の値を設定できる。
また、その制御信号および/または制御チャネルは、DS Occasion内のCRSで復調または検出することができる。すなわち、その制御信号および/または制御チャネルは、DS Occasion内のCRSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。なお、DS Occasion内のCRSに用いられるスクランブル系列は、その制御信号および/または制御チャネルに関連付けられるDMRSに用いられるスクランブル系列で説明した第1のパラメータおよび/または第2のパラメータに基づいて生成できる。
次に、物理層の測定の詳細について説明する。端末装置は、上位層に報告する物理層の測定を行なう。物理層の測定には、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)などがある。なお、RSRPの測定(RSRP measurement)、RSRQの測定(RSRQ measurement)、RSSI測定(RSSI measurement)に関連する測定をRRM測定(Radio Resource Management measurement)と呼称してもよい。
次に、RSRPの詳細について説明する。RSRPは参照信号の受信電力として定義される。RSRQは、参照信号の受信品質として定義される。
RSRPの一例について説明する。
RSRPは、考慮される測定周波数帯域幅の中に含まれるCRSが送信されるリソースエレメントの電力を線形平均した値として定義される。RSRPの決定において、アンテナポート0のCRSがマッピングされるリソースエレメントが用いられる。端末装置がアンテナポート1のCRSを検出可能であれば、RSRPの決定のためにアンテナポート0のCRSがマッピングされるリソースエレメント(アンテナポート0に割り当てられたリソースエレメントにマッピングされた無線リソース)に加えてアンテナポート1のCRSがマッピングされるリソースエレメント(アンテナポート1に割り当てられたリソースエレメントにマッピングされた無線リソース)も用いることができる。以下、アンテナポート0のCRSがマッピングされるリソースエレメントを用いて計算されたRSRPをCRSベースRSRPまたは第1のRSRPと称する。
上位層(higher layers)がDSに基づく測定を示している場合は、端末装置は設定されたDS Occasion内のサブフレームでRSRPを測定しなければならない。端末装置が他のサブフレームにおけるCRSの存在を検出可能であれば、端末装置はRSRPを決定するために更にそれらのサブフレームを使用するかもしれない。すなわち、端末装置は設定されたDS Occasion内のサブフレームにおけるCRSに基づいてRSRPを測定する。更に、端末装置は設定されたDS Occasion外のサブフレームにおけるCRSを検出可能であれば、DS Occasion内のサブフレームにおけるCRSとDS Occasion外のサブフレームにおけるCRSに基づいてRSRPを測定してもよい。
RSRPのための参照ポイントは、端末装置のためのアンテナコネクタでなければならない。端末装置によって受信ダイバーシチが使用されている場合、報告される値は個々のダイバーシチブランチの何れに対応するRSRPよりも低くてはならない。すなわち、端末装置によって受信ダイバーシチが使用されている場合、報告される値は個々のダイバーシチブランチの何れに対応するRSRPよりも高くなければならない。
端末装置は、RRCアイドル(RRC_IDLE)状態でイントラ周波数のセルおよび/またはインター周波数のセルのRSRPを測定する。ここで、RRCアイドル状態のイントラ周波数のセルとは、端末装置がブロードキャストによってシステム情報が受信されたセルと同じ周波数帯域のセルである。ここで、RRCアイドル状態のインター周波数のセルとは、端末装置がブロードキャストによってシステム情報が受信されたセルと異なる周波数帯域のセルである。
端末装置は、RRC接続(RRC_CONNECTED)状態でイントラ周波数のセルおよび/またはインター周波数のセルのRSRPを測定する。ここで、RRC接続状態のイントラ周波数のセルとは、端末装置がRRCシグナリングまたはブロードキャストによってシステム情報が受信されたセルと同じ周波数帯域のセルである。ここで、RRC接続状態のインター周波数のセルとは、端末装置がRRCシグナリングまたはブロードキャストによってシステム情報が受信されたセルと異なる周波数帯域のセルである。
なお、考慮される測定周波数帯域幅の中、かつ、端末装置によってRSRPを決定するために用いられる測定周期の中のリソースエレメントの数は、制限を伴う端末装置の実装に委ねられる。なお、該制限は対応する測定精度の要件を満たす必要がある。
なお、リソースエレメント毎のパワー(電力)は、CPを含まないシンボルの有用な部分の間に受信された電力から決定される。
以下では、RSRQの詳細について説明する。RSRQは、RSRPとRSSIの比で定義され、通信品質の指標である測定対象セルの信号対干渉雑音比(SINR)と同等の目的で用いられる。RSRQにおける、RSRPとRSSIの組み合わせは以下の限りではないが、本実施形態において、RSRQにおける、RSRPとRSSIの好ましい組み合わせについて記載する。
RSRQの一例について説明する。
RSRQは、N×RSRP/RSSIの式で計算される比として定義される。ここで、Nは、RSSIの測定帯域幅に相当するリソースブロック数であり、RSRQの分子と分母は、同じリソースブロックのセットで構成される。ここで、RSRPは、第1のRSRPである。以下、第1のRSRPを用いて計算されたRSRQを用いて計算されたRSRQをCRSベースRSRQまたは第1のRSRQと呼称する。
RSSI(E−UTRA carrier RSSI)は、測定サブフレームのある(いくらかの)OFDMシンボルのみから観測される総受信電力を線形平均した値で構成される。言い換えると、RSSIは、アンテナポート0に対する参照信号を含んでいるOFDMシンボルのみを観測した総受信電力を線形平均した値で構成される。言い換えると、RSSIは、アンテナポート0のCRS(アンテナポート0にマップされた無線リソース)を含んでいるOFDMシンボルのみを観測した総受信電力を線形平均した値で構成する。RSSIは、リソースブロック数Nの帯域幅で観測される。RSSIの総受信電力は、同一チャネルのサービングセルや非サービングセルからの電力、隣接チャネルからの干渉電力、熱雑音電力、などを含む。
上位層から他を示された場合を除いて、RSSIは、測定サブフレームのアンテナポート0に対する参照信号を含んでいるOFDMシンボルのみから測定される。上位層からRSRQ測定を行うための全てのOFDMシンボルが示された場合、RSSIは、測定サブフレームのダウンリンク部分の全てのOFDMシンボルから測定される。上位層からRSRQ測定を行うためのある(いくらかの)サブフレームが示された場合、RSSIは、示されたサブフレームのダウンリンク部分の全てのOFDMシンボルから測定される。
上位層がDSに基づく測定を示した場合、RSSIは、設定されたDS Occasion内のサブフレームのダウンリンク部分の全てのOFDMシンボルから測定される。
RSRQのための参照ポイントは、端末装置のためのアンテナコネクタでなければならない。端末装置によって受信ダイバーシチが使用されている場合、報告される値は個々のダイバーシチブランチの何れに対応するRSRQよりも低くてはならない。すなわち、端末装置によって受信ダイバーシチが使用されている場合、報告される値は個々のダイバーシチブランチの何れに対応するRSRQよりも高くなければならない。
端末装置は、RRCアイドル状態でイントラ周波数のセルおよび/またはインター周波数のセルのRSRQを測定する。端末装置は、RRC接続状態でイントラ周波数のセルおよび/またはインター周波数のセルのRSRQを測定する。
RSRPの一例について説明する。
RSRPは、設定されたDS Occasion内のサブフレームにおいて考慮される測定周波数帯域幅の中に含まれるDS測定のために設定されたCSI−RSが送信されるリソースエレメントの電力を線形平均した値として定義される。RSRPの決定において、アンテナポート15のCSI−RSがマッピングされるリソースエレメント(アンテナポート15に割り当てられたリソースエレメントにマッピングされた無線リソース)が用いられる。以下、アンテナポート15のCSI−RSがマッピングされるリソースエレメントを用いて計算されたRSRPをCSI−RSRP(CSI Reference Signal Received Power)またはCSI−RSベースRSRPまたは第2のRSRPと称する。
なお、RSRPはCSI−RSRPに換言されてもよいし、CSI−RSRPはRSRPに換言されてもよい。
CSI−RSRPのための参照ポイントは、端末装置のためのアンテナコネクタでなければならない。端末装置によって受信ダイバーシチが使用されている場合、報告される値は個々のダイバーシチブランチの何れに対応するCSI−RSRPよりも低くてはならない。すなわち、端末装置によって受信ダイバーシチが使用されている場合、報告される値は個々のダイバーシチブランチの何れに対応するCSI−RSRPよりも高くなければならない。
端末装置は、受信したマスターインフォメーションブロック(MIB)またはシステムインフォメーションブロック(SIB)に基づいて、RRCアイドル状態でイントラ周波数のセルおよび/またはインター周波数のセルのCSI−RSRPを測定してもよい。端末装置は、RRC接続状態でイントラ周波数のセルおよび/またはインター周波数のセルのCSI−RSRPを測定する。
なお、考慮される測定周波数帯域幅の中、かつ、端末装置によってCSI−RSRPを決定するために用いられる測定周期の中のリソースエレメントの数は、制限を伴う端末装置の実装に委ねられる。なお、該制限は対応する測定精度の要件を満たす必要がある。
なお、リソースエレメント毎のパワー(電力)は、CPを含まないシンボルの有用な部分の間に受信された電力から決定される。
DSの測定帯域幅は、上位層シグナリングを用いて、設定されてもよい。
LBTに基づいてDSが送信されるセルにおいて、端末装置は設定されたDS Occasion内のサブフレームにおいて考慮される測定周波数帯域幅の中に含まれるDS測定のために設定されたCSI−RSおよび/またはCRSおよび/またはPSSおよび/またはSSSおよび/または第2のSSS(従来のSSSとは異なる時間および/または周波数を用いて送信される同期信号)に基づいて、RSRPおよび/またはRSRQおよび/またはRSSIおよび/またはCSI−RSRPおよび/またはCSI−RSRQおよび/またはCSI−RSSIが測定されることが好ましい。更に、測定されたRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはRSSIおよび/またはCSI−RSRPおよび/またはCSI−RSRQおよび/またはCSI−RSSIなどに対して、リポート基準の評価が行われる。そして、リポート基準の評価で測定値の報告が必要だと判断された後、端末装置は、測定報告情報(測定報告メッセージ)を無線インターフェースによって送る。なお、リポート基準の設定はRRCシグナリングによって提供される。
なお、LBTが必要なセル(例えばLAAセル)等におけるDSはLBTに基づいて送信されることが好ましい。端末装置が物理層においてDSに基づいた測定(DSに基づくRSRP測定、DSに基づくRSRQ測定、DSに基づくRSSI測定、など)を行っているとき、端末装置においてDSが送信されていると考慮されているサブフレームにおいてLBTに基づいてDSが送信されない場合がある。すなわち、端末装置においてDSが送信されていると考慮されているサブフレームで実際はDSが送信されていない場合があり得る。なお、端末装置においてDSが送信されていると考慮されているサブフレームは、DMTC occasionの内のサブフレームであることが好ましい。
LBTに基づいてDSが送信されるセルにおいて、端末装置が物理層においてDSに基づいた測定(DSに基づくRSRP測定、DSに基づくRSRQ測定、DSに基づくRSSI測定、など)を行っているとき、端末装置においてDSが送信されていると考慮されているサブフレームにおいて実際に送信されたDSに基づく測定結果と端末装置においてDSが送信されていると考慮されているサブフレームにおいて実際に送信されなかったDSに基づく測定結果を平均すると端末装置は正しい測定を行うことができない。すなわち、端末装置は実際に送信されたDSに基づく測定を行うことができない。すなわち、端末装置は、実際に送信されたDSのみに基づくRSRP測定、実際に送信されたDSのみに基づくRSRQ測定、実際に送信されたDSのみに基づくRSSI測定を行うことができない。
なお、LBTに基づいてDSが送信されるセルにおいて、LBTに基づいて実際にDSが送信されたか否かは、端末装置に通知されてもよい。例えば、LBTに基づいて実際にDSが送信されたことを、端末装置に明示的に通知されてもよい。例えば、LBTに基づいて実際にDSが送信されなかったことを、端末装置に明示的に通知されてもよい。なお、LBTに基づいて実際にDSが送信されたことおよび/または送信されなかったことに通知は、ライセンスドセル(LAAセルではないセル)を用いて行われることが好ましい。なお、LBTに基づいて実際にDSが送信されたことおよび/または送信されなかったことに通知は、該DS送信に関連するLAAセルとは異なるセルを用いて行われることが好ましい。なお、LBTに基づいて実際にDSが送信されたことおよび/または送信されなかったことに通知は、該DS送信に関連するLAAセルを用いて行われることが好ましい。なお、LBTに基づいて実際にDSが送信されたことおよび/または送信されなかったことに通知は、物理層における信号を用いて行われることが好ましい。なお、LBTに基づいて実際にDSが送信されたことおよび/または送信されなかったことに通知は、DMTC occasionの外のサブフレームを用いて行われることが好ましい。
更に、LBTに基づいて実際にDSが送信されたと通知された場合、該DSに基づく測定結果を(端末装置の)上位層へ報告することが好ましい。更に、LBTに基づいて実際にDSが送信されていないと通知された場合、該DSに基づく測定結果を(端末装置の)上位層へ報告せず破棄することが好ましい。
更に、LBTに基づいて実際にDSが送信されたと通知された場合の該DSに基づく測定結果と、LBTに基づいて実際にDSが送信されていないと通知された場合の該DSに基づく測定結果の両方を保持し、測定報告のトリガに従ってその何れを送信してもよい。
なお、LBTに基づいてDSが送信されるセルにおいて、LBTに基づいて実際にDSが送信されたか否かは、端末装置に通知されてもよい。
なお、LBTに基づいてDSが送信されるセルにおいて、LBTに基づいて実際にDSが送信されたか否かは、端末装置によって判定されてもよい。例えば、端末装置が物理層においてDSに基づいた測定(DSが送信されていると考慮されるリソースエレメントの電力レベルの測定、および/または、後述するDSに基づくRSRP測定、DSに基づくRSRQ測定、DSに基づくRSSI測定、など)を行い、測定結果を閾値と比較し測定結果が閾値を超えていた場合、端末装置はLBTに基づいて実際にDSが送信されたと判定することが好ましい。
更に、LBTに基づいて実際にDSが送信されたと判定された場合、該DSに基づく測定結果を(端末装置の)上位層へ報告することが好ましい。更に、LBTに基づいて実際にDSが送信されていないと判定された場合、該DSに基づく測定結果を(端末装置の)上位層へ報告せず破棄することが好ましい。なお、閾値は上位層のシグナリングまたは物理層のシグナリングによって端末装置に通知(設定)されることが好ましい。
更に、LBTに基づいて実際にDSが送信されたと判定された場合の該DSに基づく測定結果と、LBTに基づいて実際にDSが送信されていないと判定された場合の該DSに基づく測定結果の両方を保持し、測定報告のトリガに従ってその何れまたはその何れに基づいて算出された値を送信してもよい。
次に、端末装置で測定された測定値を上位層へ報告する仕組みを説明する。
測定のモデルについて説明する。図11は、測定のモデルの一例を示す図である。
測定部1301は、第1層フィルタリング部13011、第3層フィルタリング部13012、およびリポート基準の評価部13013を含んで構成されてもよい。なお、測定部1301は、受信部105および上位層処理部101の一部の機能を含んで構成されてもよい。具体的には、第1層フィルタリング部13011は受信部105に含まれており、第3層フィルタリング部13012、およびリポート基準の評価13013は上位層処理部101に含まれて構成されてもよい。
物理層から入力された測定値(サンプル)は、第1層フィルタリング(Layer 1 filtering)部13011によってフィルターが掛けられる。第1層フィルタリング部13011は、例えば、複数の入力値の平均、重み付け平均、チャネル特性に追従した平均などが適用され、その他のフィルター方法を適用してもよい。第1層から報告された測定値は第1層フィルタリング部13011のあとに第3層に入力される。第3層フィルタリング(Layer 3 filtering)部13012に入力された測定値はフィルターが掛けられる。第3層フィルタリングの設定はRRCシグナリングから提供される。第3層フィルタリング部13012でフィルタリングされて報告される間隔は、入力された測定間隔と同じである。リポート基準の評価部13013では、実際に測定値の報告が必要かどうかを検査する。評価は1つ以上の測定のフローに基づいている。例えば、異なる測定値間の比較などである。端末装置は、少なくとも新しい測定結果が報告された度にリポート基準の評価を行う。リポート基準の設定はRRCシグナリングによって提供される。リポート基準の評価で測定値の報告が必要だと判断された後、端末装置は、測定報告情報(測定報告メッセージ)を、無線インターフェースを介して伝送する。
第1層フィルタリング部13011(つまり、物理層)から出力された測定結果は、第3層フィルタリング部13012を通過する際に(つまり、リポート基準の評価または測定のリポートで用いられる前に)、数式(1)を用いたフィルターが掛けられる。
(数1)
=(1―α)×Fn−1+α×M
ここで、Mは物理層からの最新受信測定結果(つまり、図11のポイントBにおける測定結果)である。また、Fはリポート基準の評価または測定のリポートで用いられる更新され、フィルターされた後の測定結果(つまり、図11のポイントCまたはC′における測定結果)である。また、Fn−1は以前にフィルターされた測定結果(つまり、過去に測定した図11のポイントCまたはC′における測定結果)である。なお、F0は、物理層からの最初の測定結果を受信したときのMがセットされる。そして、αはFを計算する際に過去の測定結果と最新の測定結果の割合を示すパラメータであり、α=1/2(k/4)と表される。なお、kは物理量設定によって受信された(上位層パラメータとして設定された)、対応する測定量に対するフィルタリング係数(filterCoefficientRSRP, filterCoefficientRSRQ, filterCoefficientCSI-RSRPなど)である。例えば、図11のポイントCまたはC′において、RSRPの測定結果を得るためには、RSRPに関するフィルタリング係数(filterCoefficientRSRP)が適用される。また、図11のポイントCまたはC′において、RSRQの測定結果を得るためには、RSRQに関するフィルタリング係数(filterCoefficientRSRQ)が適用される。つまり、測定の種類に応じて、適用されるフィルタリング係数は異なってもよい。しかし、上位層シグナリングを介して、対応するフィルタリング係数が設定されない場合には、端末装置は、デフォルト値を用いて、図11のポイントCまたはC′における測定結果を得てもよい。なお、第3層フィルタリング部13012において適用されるフィルタリング係数を第3層フィルタリング係数と称してもよい。
端末装置は、フィルターを適用することで、異なる入力間隔であっても時間的性質を保つ。フィルター係数kは200msと同じサンプル間隔を仮定する。
kが0にセットされた場合、第3層フィルタリングは適用されない。つまり、端末装置は、kが0にセットされた場合、第3層フィルタリングを適用した測定結果を得なくてもよい。
フィルタリングは、リポート基準の評価または測定のリポートで用いられるドメインと同じドメインで行われる。例えば、対数の特性を有する測定に対しては、対数の特性を有するフィルタリングが適用されてもよい。
フィルターに入力される間隔は、自由に設定できる(つまり、実装に依存してもよい)。
を取得する際に、MとFn−1が異なる測定方法による測定結果である場合、Fn−1をリセットしてもよい。例えば、Fn−1はCRSに対するRSRPの測定結果であり、MがCSI−RSに対するRSRPの測定結果であった場合など、測定対象が変更された場合は、Fn−1をリセットしてもよい。つまり、FにMのみが適用されてもよい(つまり、F=M)。
第3層フィルタリング係数は物理量設定(quantityConfig)を用いて指定される。第3層フィルタリング係数は、最新の測定結果と、過去のフィルタリング測定結果との比(割合)を規定するために用いられる(つまり、αを計算するために用いられる)。なお、第3層フィルタリングは、単にフィルタリングと称されてもよい。
次に、本実施形態に係る第3層フィルタリング係数(L3 filtering coefficient)の設定方法の一例を示す。
各測定に対応する、種々の第3層フィルタリング係数は、物理量設定(quantityConfig)に含まれることが好ましい。
物理量設定には、EUTRAに関する第1の物理量設定(quantityConfigEUTRA)が含まれることが好ましい。EUTRAに関する第1の物理量設定には、CRSに基づくRSRP測定に用いられるフィルタリング係数(filterCoefficientRSRP)とCRSに基づくRSRQ測定に用いられるフィルタリング係数(filterCoefficientRSRQ)が含まれることが好ましい。なお、EUTRAに関する第1の物理量設定に含まれるフィルタリング係数にはデフォルト値がセットされていることが好ましい(例えば、fc4)。
物理量設定には、EUTRAに関する第2の物理量設定(quantityConfigEUTRA-v12)が含まれてもよい。EUTRAに関する第2の物理量設定には、CSI−RSに基づくRSRP測定に用いられるフィルタリング係数(filterCoefficientCSI-RSRP)が含まれることが好ましい。
物理量設定に、さらに、EUTRAに関する第3の物理量設定(quantityConfigEUTRA-v13もしくはquantityConfigEUTRA-U)が含まれる場合、EUTRAに関する第1の物理量設定や第2の物理量設定とは個別にCRSに基づくRSRP測定に用いられるフィルタリング係数、CRSに基づくRSRQ測定に用いられるフィルタリング係数、CSI−RSに基づくRSRP測定に用いられるフィルタリング係数、CSI−RSに基づくRSRQ測定に用いられるフィルタリング係数、RSSI測定に用いられるフィルタリング係数のうち、少なくとも1つが含まれてもよい。なお、EUTRAに関する第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数のデフォルト値は“0(またはfc0)”にセットされていることが好ましい。
なお、EUTRAに関する第2の物理量設定と第3の物理量設定は、オプションとして追加される設定である。例えば、端末装置において、特定の機能(能力)を有することが基地局装置に通知された場合に、設定されるパラメータである。
なお、EUTRAに関する第3の物理量設定には、第3の物理量設定に対応する識別子(quantityConfigId)が含まれてもよい。第3の物理量設定が複数設定される場合には、複数の識別子が設定されてもよい。第3の物理量設定に対応する識別子は、測定設定に対応する識別子(measId)と測定対象設定に対応する識別子(measObjectId)と報告設定に対応する識別子(reportConfigId)と紐付けられてもよい。つまり、対応する測定対象設定識別子および報告設定識別子に対応する測定結果に対して該第3の物理量設定識別子と対応するフィルタリング係数が適用されてもよい。なお、測定設定、測定対象設定、報告設定はそれぞれ、EUTRAに関する設定である。
また、EUTRAに関する第3の物理量設定は、測定対象設定に含まれてもよい。つまり、該測定対象設定に含まれた搬送波周波数における測定結果に対してのみ該第3の物理量設定に含まれたフィルタリング係数が適用されてもよい。
なお、EUTRAに関する第3の物理量設定が測定対象設定に含まれる場合、検出セル、および/または、隣接セルリストに記載されているセル、および/または、ブラックリストに記載されているセルに対して、フィルタリング係数が設定されてもよい。例えば、リスト化されているセルに対しては、リストに対して共通のフィルタリング係数が設定されてもよいし、リスト化されているセルそれぞれに対してフィルタリング係数が設定されてもよい。
また、EUTRAに関する第3の物理量設定が測定対象設定に含まれる場合、フィルタリング係数に関する情報はリスト化されてもよい。リスト化されたフィルタリング係数に関する情報はそれぞれ、セルのリストに含まれる物理層セル識別子やセルインデックスと紐付けられてもよい。
物理量設定に、EUTRAに関する第3の物理量設定が含まれるとすれば、該第3の物理量設定が含まれるフィルタリング係数は、所定の周波数が設定された測定対象設定に対する測定結果にのみ適用されてもよい。例えば、所定の周波数がアンライセンスバンドまたはLAAバンドに属する周波数である場合に、該所定の周波数を含む測定対象における測定結果に対してのみ該フィルタリング係数は適用されてもよい。所定の周波数以外の周波数における測定対象に対応する測定結果には、該第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されないことが好ましい。その場合、所定の周波数以外の搬送波周波数における測定対象に対応する測定結果には、EUTRAに関する第1の物理量設定および/または第2の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されることが好ましい。なお、各物理量設定において、フィルタリング係数が設定されていない場合には、端末装置は、各周波数において、個別に設定されたデフォルト値に基づいて測定結果にフィルタリングを適用してもよい。
なお、所定の周波数は、LAAセルで用いられる周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、LBTに基づいてDSが送信されるセルの周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、アンライセンスバンドで運用されるセルの周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、オペレーティングバンドの所定のインデックスに対応するオペレーティングバンドの周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、LAAのオペレーティングバンドのインデックスに対応するオペレーティングバンドの周波数であることが好ましい。なお、上記所定の周波数は、オペレーティングバンド(E−UTRAオペレーティングバンド)の所定のインデックスに対応するオペレーティングバンドであることが好ましい。例えば、オペレーティングバンドはテーブルで管理されることが好ましく、テーブルで管理される各オペレーティングバンドには、対応するインデックスが与えられる。該インデックスには、対応するアップリンクオペレーティングバンドとダウンリンクオペレーティングバンドとデュプレックスモードが紐付けられる。なお、アップリンクオペレーティングバンドは基地局装置における受信および端末装置における送信に使用されるオペレーティングバンドであり、ダウンリンクオペレーティングバンドは基地局装置における送信および端末装置における受信に使用されるオペレーティングバンドである。なお、アップリンクオペレーティングバンドとダウンリンクオペレーティングバンドは、それぞれ下限の周波数と上限の周波数(対応する周波数帯)で与えられることが好ましい。なお、デュプレックスモードはTDDまたはFDDで与えられることが好ましい。なお、LAAセルにおけるデュプレックスモードは、TDDとFDD以外であってもよい。例えば、LAAセルにおけるデュプレックスモードは、後述する送信バースト(少なくともダウンリンクバーストを含む、アップリンクバーストを含むか否かは任意)であってもよい。
例えば、オペレーティングバンドがテーブルで管理される場合、インデックス“1”からインデックス“44”に対応するオペレーティングバンドはライセンスドバンド(LAAでないバンド)であることが好ましく、インデックス“252”からインデックス“255”に対応するオペレーティングバンドはアンライセンスドバンド(LAAのバンド)であることが好ましい。なお、インデックス“252”には、アップリンクオペレーティングバンドが適用されず(n/a, not applicable)、ダウンリンクオペレーティングバンドに5150MHz−5250Hzが適用され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。また、インデックス“253”には、アップリンクオペレーティングバンドが予約され(将来使用されるものとして予約され)、ダウンリンクオペレーティングバンドが予約され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。また、インデックス“254”には、アップリンクオペレーティングバンドが予約され(将来使用されるものとして予約され)、ダウンリンクオペレーティングバンドが予約され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。なお、インデックス“255”には、アップリンクオペレーティングバンドが適用されず(n/a, not applicable)、ダウンリンクオペレーティングバンドに5725MHz−5850Hzが適用され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。なお、5150MHz−5250Hzと5725MHz−5850Hzはアンライセンスドバンド(LAAのバンド)であることが好ましい。すなわち、上記所定の周波数は、インデックス“252”からインデックス“255”に対応するオペレーティングバンドであることが好ましい。
なお、キャリアアグリゲーションのためのバンドコンビネーションがテーブルで与えられる場合、集約されている複数のオペレーティングバンドの内、LAAバンドに対応するオペレーティングバンドのインデックスに対応する周波数の測定に対してのみEUTRAに関する第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されることが好ましい。
なお、本実施形態において、quantityConfigE-UTRAは第1の上位層パラメータと称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRAは従来の(第1の)上位層パラメータと称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRA-v12は第2の上位層パラメータと称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRA-v12は従来の(第2の)上位層パラメータと称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRAによって指定されるフィルタリング係数は、第1のフィルタリング係数と称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRAによって指定されるフィルタリング係数は、従来のフィルタリング係数と称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRA-v13によって指定されるフィルタリング係数は、第2のフィルタリング係数と称されてもよい。なお、quantityConfigE-UTRA-v13によって指定されるフィルタリング係数は、新しいフィルタリング係数と称されてもよい。
換言すると、ライセンスバンドのための周波数における測定(RSRPおよび/またはRSRQおよび/またはRSSIおよび/またはCSI−RSRPおよび/またはCSI−RSRQおよび/またはCSI−RSSIのための測定)と、アンライセンスバンド(LAAバンド)のための周波数における測定(RSRPおよび/またはRSRQおよび/またはRSSIおよび/またはCSI−RSRPおよび/またはCSI−RSRQおよび/またはCSI−RSSIのための測定)で異なるフィルタリング係数を用いることが好ましい。つまり、ライセンスバンドのための周波数における測定のフィルタリング係数と、アンライセンスバンド(LAAバンド)のための周波数における測定のフィルタリング係数(は上位層によって独立に設定されることが好ましい。
なお、端末装置に1つの周波数(またはバンド)における測定のための複数のフィルタリング係数が設定され、基地局からのシグナリングによって、該周波数(または該バンド)における測定毎に何れのフィルタリング係数を適用するかを指示(指定)されてもよい。例えば、端末装置に第1の周波数(または第1のバンド)における測定のための第1のフィルタリング係数と第2のフィルタリング係数が設定され、上位層のシグナリングによって、該第1の周波数(または該第1のバンド)における測定のために、第1のフィルタリング係数または第2のフィルタリング係数の何れを適用するか指示されてもよい。なお、何れのフィルタリング係数を使用するかは物理層の信号(例えば、PDCCH/EPDCCH)を用いて指示されてもよい。
なお、端末装置に1つの周波数(またはバンド)における測定のための複数のフィルタリング係数が設定され、該周波数(または該バンド)における測定毎に何れのフィルタリング係数を適用するかは、端末装置によって判定(判断、選択)されてもよい。例えば、端末装置に第1の周波数(または第1のバンド)における測定のための第1のフィルタリング係数と第2のフィルタリング係数が設定され、DSが送信されたか否かを示すことに関連する情報に基づいて、該第1の周波数(または該第1のバンド)における測定のために、第1のフィルタリング係数または第2のフィルタリング係数の何れを適用するか指示されてもよい。なお、DSが送信されたか否かを示すことに関連する情報に基づいて、実際にDSが送信されたと判定された場合は第1のフィルタリング係数を用いることが好ましく、DSが送信されたか否かを示すことに関連する情報に基づいて、実際にDSが送信されなかったと判定された場合は第2のフィルタリング係数を用いることが好ましい。なお、DSが送信されたか否かを示すことに関連する情報は、基地局装置から明示的に通知される情報であってもよいし、端末装置がDSの受信電力を所定の閾値と比較することで獲得する情報であってもよい。
なお、第1の周波数に対応する複数の測定対象に対して、第1のフィルタリング係数が適用され、第2の周波数に対応する複数の測定対象に対して、第2のフィルタリング係数が適用されることが好ましい。換言すると、第1の周波数に関連する測定に対応する複数の測定対象に対して、第1のフィルタリング係数が適用され、第2の周波数に関連する測定に対応する複数の測定対象に対して、第2のフィルタリング係数が適用されることが好ましい。例えば、あるライセンスバンドの周波数に対応する複数の測定対象に対して、第1のフィルタリング係数が適用され、あるLAAバンドの周波数に対応する複数の測定対象に対して、第2のフィルタリング係数が適用されることが好ましい。
また、EUTRAに関する第3の物理量設定がDS測定設定に含まれる場合、対応するDSに基づく測定結果に対してのみ該第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されてもよい。
また、EUTRAに関する第3の物理量設定がDS測定設定内のCSI−RS設定に含まれる場合、対応するCSI−RSに基づく測定結果に対してのみ該第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されてもよい。
LAAバンドの周波数に関連する測定を除いた全ての測定に対して、端末装置は、報告基準(レポーティング基準)の評価のために測定結果を使用する前に、第3層フィルタリングを適用してもよい。それに対して、LAAバンドの周波数に関連する測定のために、端末装置は、報告基準(レポーティング基準)の評価のために測定結果を使用する前に、第3層フィルタリングを適用しないことが好ましい。
なお、「第3層フィルタリング(Layer 3 filtering)を適用しない」とは、該測定のために第3層フィルタリング係数に“0”が設定された場合と同じであることが好ましい。例えば、端末装置に何れかの第3層フィルタリング係数が設定されていたとしても、前記設定にかかわらず端末装置は測定のための第3層フィルタリング係数に“0”を設定することである。なお、「第3層フィルタリングを適用しない」とは、物理層からの最新の測定結果のみに基づく出力がフィルター適用後の出力であることが好ましい。なお、「第3層フィルタリングを適用しない」とは、古い(前の)フィルターされた測定結果に基づかない出力がフィルター適用後の出力であることが好ましい。
換言すると、端末装置は所定の周波数に関連する測定のための第3層フィルタリング係数に“0”が設定されていると想定することが好ましい。例えば、端末装置はLAAバンドの周波数に関連する測定のためのフィルタリング係数に“0”が設定されていると想定することが好ましい。
なお、フィルタリング係数は、所定のバンド(所定の周波数)を除いたバンドのみに適用可能であることが好ましい。換言すると、所定のバンドのためにフィルタリングは適用されないことが好ましい。なお、本実施形態において「フィルタリングが適用されない」とは、少なくとも「端末装置が、kが“0”にセットされていると想定する」ことを含んでいる。
また、EUTRAに関する第3の物理量設定が報告設定に含まれる場合、該報告設定に対応する測定結果を報告する際にのみ、該第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されてもよい。また、EUTRAに関する第3の物理量設定が報告設定に含まれる場合、イベントトリガ条件と対応付けて設定されてもよい。つまり、特定のイベントに対してのみ該第3の物理量設定に含まれるフィルタリング係数が適用されてもよい。
なお、測定および/または報告に関連する設定は上位層(上位レイヤ、ハイヤーレイヤ、higher layer)によって行われることが好ましい。換言すると、端末装置は、上位層からの信号に基づいて測定および/または報告に関連する設定を設定されることが好ましい。換言すると、測定および/または報告に関連するパラメータ(情報)は端末装置の上位層処理部(上位レイヤ処置部、ハイヤーレイヤ処理部)によって設定されることが好ましい。
次に、測定(measurement)について説明する。基地局装置は、端末装置に対して、RRCシグナリング(無線リソース制御信号)のRRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージを使って、測定設定(Measurement configuration)メッセージを送信する。端末装置は、測定設定(Measurement configuration)メッセージに含まれるシステム情報を設定するとともに、通知されたシステム情報に従って、サービングセル(serving cell)および隣接セル(リストセル(listed cell)および/または検出セル(detected cell)を含む)に対する測定、イベント評価、測定報告を行う。リストセルは、測定対象(Measurement object)にリストされているセル(基地局装置から端末装置へ隣接セルリストとして通知されているセル)であり、検出セルは、測定対象(Measurement object)によって指示された周波数において端末装置が検出したが、測定対象(Measurement object)にはリストされていないセル(隣接セルリストとして通知されていない端末装置自身が検出したセル)である。
測定(measurement)には、3つのタイプ(周波数内測定(intra-frequency measurements)、周波数間測定(inter-frequency measurements)、無線アクセス技術間測定(inter-RAT measurements))がある。周波数内測定(intra-frequency measurements)は、サービングセルの下りリンク周波数(下りリンク周波数)での測定である。周波数間測定(inter-frequency measurements)は、サービングセルの下りリンク周波数とは異なる周波数での測定である。無線アクセス技術間測定(inter-RAT measurements)は、サービングセルの無線技術(例えばEUTRA)とは異なる無線技術(例えばUTRA、GERAN,CDMA2000など)での測定である。
測定設定(Measurement configuration)メッセージには、測定識別子(measId)、測定対象(Measurement objects)、報告設定(Reporting configurations)の設定の追加および/または修正および/または削除、物理量設定(quantityConfig)、測定ギャップ設定(measGapConfig)、サービングセル品質閾値(s-Measure)などが含まれる。
測定ギャップ設定(measGapConfig)は、測定ギャップパターン(measurement gap pattern)の設定や、測定ギャップ(measurement gap)の活性化(activation)/非活性化(deactivation)を制御するために利用される。測定ギャップ設定(measGapConfig)では、測定ギャップを活性化させる場合の情報として、ギャップパターン(gap pattern)、開始システムフレーム番号(startSFN)、開始サブフレーム番号(startSubframeNumber)が通知される。ギャップパターン(gap pattern)は、測定ギャップ(measurement gap)として、どのパターンを使うかを規定する。開始システムフレーム番号(startSFN)は、測定ギャップ(measurement gap)を開始するシステムフレーム番号(SFN: System Frame Number)を規定する。開始サブフレーム番号(startSubframeNumber)は、測定ギャップ(measurement gap)を開始するサブフレーム番号を規定する。
測定ギャップとは、上りリンク/下りリンク送信がスケジュールされていない場合に、端末装置が測定を行なうために利用する可能性のある期間(時間、サブフレーム)のことである。
サービングセル品質閾値(s-Measure)は、サービングセル(serving cell)の品質に関する閾値を表し、端末装置が測定(measurement)を行う必要があるか否かを制御するために利用される。サービングセル品質閾値(s-Measure)は、RSRPに対する値として設定される。
ここで、測定識別子(measId)は、測定対象(Measurement objects)と、報告設定(Reporting configurations)とをリンクさせるために利用され、具体的には、測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)とをリンクさせる。測定識別子(measId)には、一つの測定対象識別子(measObjectId)と一つの報告設定識別子(reportConfigId)が対応付けられる。測定設定(Measurement configuration)メッセージは、測定識別子(measId)、測定対象(Measurement objects)、報告設定(Reporting configurations)の関係に対して追加・修正・削除することが可能である。
measObjectToRemoveListは、指定された測定対象識別子(measObjectId)および指定された測定対象識別子(measObjectId)に対応する測定対象(Measurement objects)を削除するコマンドである。この際、指定された測定対象識別子(measObjectId)に対応付けられたすべての測定識別子(measId)は、削除される。このコマンドは、同時に複数の測定対象識別子(measObjectId)の指定が可能である。
measObjectToAddModifyList(または、measObjectToAddModListと称してもよい)は、指定された測定対象識別子(measObjectId)を指定された測定対象(Measurement objects)に修正、または、指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された測定対象(Measurement objects)を追加するコマンドである。このコマンドは、同時に複数の測定対象識別子(measObjectId)の指定が可能である。
reportConfigToRemoveListは、指定された報告設定識別子(reportConfigId)および指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応する報告設定(Reporting configurations)を削除するコマンドである。この際、指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応付けられたすべての測定識別子(measId)は、削除される。このコマンドは、同時に複数の報告設定識別子(reportConfigId)の指定が可能である。
measIdToRemoveListは、指定された測定識別子(measId)を削除するコマンドである。この際、指定された測定識別子(measId)に対応付けられた測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)は、削除されずに維持される。このコマンドは、同時に複数の測定識別子(measId)の指定が可能である。
measIdToAddModifyListは、指定された測定識別子(measId)を指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応付けるように修正、または、指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された報告設定識別子(reportConfigId)を指定された測定識別子(measId)に対応付けし、指定された測定識別子(measId)を追加するコマンドである。このコマンドは、同時に複数の測定識別子(measId)の指定が可能である。
測定対象(Measurement objects)は、無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)および周波数ごとに規定されている。また、報告設定(Reporting configurations)は、EUTRAに対する規定と、EUTRA以外のRATに対する規定がある。
測定対象(Measurement objects)には、測定対象識別子(measObjectId)と対応付けられた測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)などが含まれる。
なお、1つの周波数において複数の測定対象の設定が行われる場合は、1つの周波数のために複数の測定対象(Measurement objects)が設定される。換言すると、1つの周波数において複数の測定対象の設定が行われる場合は、1つの周波数に対応する複数の測定対象(Measurement objects)が設定される。1つの周波数において複数の測定対象の設定が行われる場合は、1つの周波数に対応する複数の測定のために複数の測定対象(Measurement objects)が設定される。換言すると、複数の測定対象に対して共通の周波数が設定されてもよい。換言すると、複数の測定対象に対して同じEUTRA搬送波周波数情報(eutra-CarrierInfoまたはcarrierFreq)が設定されてもよい。
測定対象識別子(measObjectId)は、測定対象(Measurement objects)の設定を識別するために使用する識別子である。測定対象(Measurement objects)の設定は、前述のように、無線アクセス技術(RAT)および周波数ごとに規定されている。測定対象(Measurement objects)は、EUTRA、UTRA、GERAN、CDMA2000に対して別途仕様化されている。EUTRAに対する測定対象(Measurement objects)である測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)は、EUTRAの隣接セルに対して適用される情報を規定する。また、測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)のなかで異なる周波数のものは異なる測定対象(Measurement objects)として扱われ、別途、測定対象識別子(measObjectId)が割り当てられる。
測定対象の情報の一例について説明する。
測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)には、搬送波周波数情報(eutra-CarrierInfoまたはcarrierFreq)、測定帯域幅(measurementBandwidth)、アンテナポート1存在情報(presenceAntennaPort1)、オフセット周波数(offsetFreq)、隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報、ブラックリスト(black list)に関する情報が含まれる。
次に、測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)に含まれる情報について説明する。EUTRA搬送波周波数情報(eutra-CarrierInfo)は、測定対象とする搬送波周波数を指定する。測定帯域幅(measurementBandwidth)は、測定対象とする搬送波周波数で動作する全ての隣接セル共通な測定帯域幅を示す。アンテナポート1存在情報(presenceAntennaPort1)は、測定対象とするセルにおいてアンテナポート1を使用しているか否かを示す。オフセット周波数(offsetFreq)は、測定対象とする周波数において適用される測定オフセット値を示す。なお、オフセット周波数(offsetFreq)は測定対象とする搬送波周波数における電力のオフセット値でありデシベルで与えられる。
測定対象の情報の一例について説明する。
受信したmeasObjectToAddModListに含まれるそれぞれの測定対象識別子(measObjectId)のために、(受信したmeasObjectToAddModListに含まれるそれぞれの測定対象識別子(measObjectId)に)適合する測定対象識別子(measObjectId)を伴う登録(エントリー)が、その登録のための上位層パラメータ(VarMeasConfig)の中の測定対象リスト(measObjectList)に存在する場合、端末装置は以下を行う。
受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、かつ、DS測定設定(measDS-Config)が“セットアップ(setup)”にセットされている場合、かつ、受信したDS測定設定(measDS-Config)がmeasCSI-RS-ToRemoveListを含んでいる場合、該measCSI-RS-ToRemoveListに含まれるそれぞれのmeasCSI-RS-Idのために、measCSI-RS-ToAddModListから適合するmeasCSI-RS-Idを伴う登録を削除する。
受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、かつ、DS測定設定(measDS-Config)が“セットアップ(setup)”にセットされている場合、かつ、受信したDS測定設定(measDS-Config)がmeasCSI-RS-ToAddModListを含む場合、かつ、該measCSI-RS-ToAddModListに含まれるmeasCSI-RS-Idの値それぞれのために、適合するmeasCSI-RS-Idを伴う登録がmeasCSI-RS-ToAddModListに存在する場合、そのmeasCSI-RS-Idのために受信した値を伴う登録に置き換える。
受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、かつ、DS測定設定(measDS-Config)が“セットアップ(setup)”にセットされている場合、かつ、受信したDS測定設定(measDS-Config)がmeasCSI-RS-ToAddModListを含む場合、かつ、該measCSI-RS-ToAddModListに含まれるmeasCSI-RS-Idの値それぞれのために、適合するmeasCSI-RS-Idを伴う登録がmeasCSI-RS-ToAddModListに存在する場合以外(存在しない場合)、measCSI-RS-ToAddModListに受信したmeasCSI-RS-Idのための新しい登録を追加する。
受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、かつ、DS測定設定(measDS-Config)が“セットアップ(setup)”にセットされている場合、上位層パラメータ(VarMeasConfig)の中のDS測定設定(measDS-Config)の他のフィールドに、受信したフィールドの値をセットする。すなわち、受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、かつ、DS測定設定(measDS-Config)が“セットアップ(setup)”にセットされている場合、上位層パラメータ(VarMeasConfig)の中のDS測定設定(measDS-Config)のフィールドの値を更新することが好ましい。
受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、かつ、DS測定設定(measDS-Config)が“セットアップ(setup)”にセットされている場合、DS測定タイミング設定設定(DMTC, discovery signals measurement timing configuration)手順を行うことが好ましい。
受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいない場合、CRSに基づく測定を行うことが好ましい。換言すると、受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合、DSに基づく測定を行うことが好ましい。
すなわち、受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいない場合は第1のフィルタリング係数を適用し、受信した測定対象(measObject)がDS測定設定(measDS-Config)を含んでいる場合は該DS測定設定(measDS-Config)に含まれている第2のフィルタリング係数を適用することが好ましい。なお、第1のフィルタリング係数は、物理量設定(quantityConfig)で指定されるフィルタリング係数であることが好ましい。なお、第1のフィルタリング係数は、デフォルト値として設定されているフィルタリング係数であることが好ましい。
DS測定タイミング設定設定(DMTC, discovery signals measurement timing configuration)の一例を示す。
端末装置は受信したメッセージ(dmtc-PeriodOffset)に従ってDS測定タイミング設定設定をセットアップしなければならない。例えば、各DMTC occasionの最初のサブフレームは、下記条件に合うPCellのシステムフレームナンバーとサブフレームナンバーにおいて発生する。なお、dmtc-PeriodOffsetは、DMTC周期(dmtc-Periodicity)とDMTCオフセット(dmtc-offset)を示す。なお、dmtc-PeriodOffsetは周波数のために設定されることが好ましい。すなわち、dmtc-PeriodOffsetはキャリア周波数ごとに設定されることが好ましい。DMTC周期(dmtc-Periodicity)の値は40ms、80ms、160msなどに対応することが好ましい。なお、DMTCオフセット(dmtc-offset)はサブフレームの数で与えられることが好ましい。DMTC occasionの継続時間は所定の時間であることが好ましい。例えば、DMTC occasionの継続時間は6msであることが好ましい。
各DMTC occasionの最初のサブフレームとなる条件の一例を示す。システムフレームナンバーをTで割った余りが、FLOOR(dmtc-PeriodOffset/10)に一致するシステムフレームナンバーがDMTC occasionの最初のサブフレームが発生するシステムフレームのシステムフレームナンバーである。そして、該システムフレームにおけるdmtc-PeriodOffsetを10で割った余り(dmtc-PeriodOffset mod 10)と一致するサブフレームナンバーがDMTC occasionの最初のサブフレームが発生するサブフレームのサブフレームナンバーである。なお、Tがdmtc-Periodicity/10で与えられる。なお、FLOOR( )は床関数である。なお、システムフレームナンバーとサブフレームナンバーはPCellを基準とすることが好ましい。すなわち、端末装置は上記条件に基づいて特定されるPCellのシステムナンバーとサブフレームナンバーに基づいて、PCellおよびまたはSCellにおける各DMTC occasionの最初のサブフレームを特定することが好ましい。
なお、該当する(関連する)周波数上で、端末装置はDMTC occasionの外のサブフレームにおけるDS送信を考慮しなければならない。すなわち、端末装置はDMTC occasionの内のサブフレームにおけるDS送信を考慮しなければならない。すなわち、基地局装置はDMTC occasionの内のサブフレームにおいてDS送信を行うことが好ましい。すなわち、基地局装置はDMTC occasionの外のサブフレームにおいてDS送信を行わないことが好ましい。
さらに、DS測定設定(measDS-Config)には、CSI−RS個別オフセット(csi-RS-IndividualOffset)、DSオケイジョン継続期間(ds-OccasionDuration)、測定CSI−RS追加修正リスト(measCSI-RS-ToAddModList)、測定CSI−RS削除リスト(measCSI-RS-ToRemoveModList)、物理セルID(phyCellId)、リソース設定(resourceConfig)、スクランブリング識別子(scramblingIdentity)、サブフレームオフセット(subframeOffset)が含まれてもよい。なお、CSI−RS個別オフセット(csi-RS-IndividualOffset)は特定のCSI−RSリソースに適用される電力オフセット値でデシベル値によって与えられる。なお、DMTC周期オフセット(dmtc-PeriodOffset)は、その周波数のためのDMTCの周期とオフセットを示す。なお、DSオケイジョン継続期間(ds-OccasionDuration)は、その周波数のためのDSオケイジョンの継続期間を示す。DSオケイジョン継続期間は、1つの周波数上で全てのセルのDS送信のために共通である。なお、測定CSI−RS追加修正リスト(measCSI-RS-ToAddModList)は、DS測定のためのCSI−RSリソースの追加/修正リストである。なお、測定CSI−RS削除リスト(measCSI-RS-ToRemoveModList)は、DS測定のためのCSI−RSリソースの追加/修正リストである。なお、リソース設定(resourceConfig)は、CSI−RS設定に関連するパラメータである。サブフレームオフセット(subframeOffset)はDSオケイジョンにおけるCSI−RSリソースと物理セルID(phyCellId)によって示されるSSS間のサブフレームオフセットである。
測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)には、EUTRA搬送波周波数情報(eutra-CarrierInfo)、測定帯域幅(measurementBandwidth)、DS測定設定(measDS-Config)、オフセット周波数(offsetFreq)、隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報、ブラックリスト(black list)に関する情報が含まれる。
次に、測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)に含まれる情報ついて説明する。EUTRA搬送波周波数情報(eutra-CarrierInfo)は、測定対象とする搬送波周波数を指定する。測定帯域幅(measurementBandwidth)は、測定対象とする搬送波周波数で動作する全ての隣接セル共通な測定帯域幅を示す。
隣接セルリストおよびブラックリストに関する情報の一例について説明する。
隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報は、イベント評価や、測定報告の対象となる隣接セルに関する情報を含む。隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報としては、物理セル識別子(physical cell ID)や、セル固有オフセット(cellIndividualOffset、隣接セルに対して適用する測定オフセット値を示す)などが含まれている。この情報は、EUTRAの場合、端末装置が、既に、報知情報(報知されるシステム情報)から既に取得している隣接セルリスト(neighbour cell list)に対して、追加・修正または削除を行うための情報として利用される。
また、ブラックリスト(black list)に関する情報は、イベント評価や、測定報告の対象とならない隣接セルに関する情報を含む。ブラックリスト(black list)に関する情報としては、物理セル識別子(physical cell ID)などが含まれる。この情報は、EUTRAの場合、端末装置が、既に、報知情報から取得しているブラックセルリスト(black listed cell list)に対して、追加・修正または削除を行うための情報として利用される。
全ての測定のために、端末装置は、報告基準(レポーティング基準)の評価のために測定結果を使用する前に、第3層フィルタリング(Layer 3 filtering)を適用する。
全ての測定のために、端末装置は、測定報告(測定レポーティング)のために測定結果を使用する前に、第3層フィルタリング(Layer 3 filtering)を適用する。
端末装置が測定設定(measConfig)を持っているときはいつでも、各サービングセルのためのRSRPとRSRQ測定は以下に従う。
端末装置がCRSに基づくDS測定をサポートしている場合、端末装置はデアクティベート状態の各SCellのために、DS測定設定(measDS-Config)に従ってDMTCを適用する。なお、DMTCは、該SCellの周波数に対応する測定対象(measObject)内に設定されている場合に適用されることが好ましい。
パラメータ(VarMeasConfig)内のmeasIdListに含まれるそれぞれのmeasIdのために、関連する報告設定(reportConfig)のための目的がCGI報告(reportCGI)に設定されている場合以外、以下の測定を行う。
関連する測定対象(measObject)にDS測定(measDS-config)が設定されている場合、かつ、端末装置がCSI−RSに基づくDS測定をサポートしている場合、かつ、関連する報告設定(reportConfig)のイベント識別子(eventId)にイベントC1(eventC1)またはイベントC2(eventC2)が設定されている場合、端末装置は関係する測定対象(measObject)によって示される周波数上のCSI−RSリソースの対応する測定を行う。なお、DMTCは関係する測定対象(measObject)の中のDS測定設定(measDS-Config)に従って適用される。
更に、関連する報告設定(reportConfig)に所定のパラメータ(例えば、reportCRS-Meas)が含まれている場合、関係する測定対象(measObject)によって示される周波数上の隣接セルの対応する測定を行う。なお、プライマリ周波数(例えば、PCellの搬送波周波数)上の隣接セルのために、関係する測定対象(measObject)に隣接セル測定サブフレームパターン設定(measSubframePatternConfigNeigh)が含まれている場合、隣接セル測定サブフレームパターン設定(measSubframePatternConfigNeigh)に従って時間領域の測定リソース制限が適用されてもよい。なお、関係する測定対象(measObject)のDS測定設定(measDS-Config)に従ってDMTCが適用されてもよい。
関連する測定対象(measObject)にDS測定(measDS-config)が設定されている場合、かつ、端末装置がCSI−RSに基づくDS測定をサポートしている場合、かつ、関連する報告設定(reportConfig)に所定のパラメータ(例えば、reportStrongestCSI-RSs)が含まれている場合、端末装置は関係する測定対象(measObject)によって示される周波数上のCSI−RSリソースの対応する測定を行う。なお、DMTCは関係する測定対象(measObject)の中のDS測定設定(measDS-Config)に従って適用される。
更に、関連する報告設定(reportConfig)に所定のパラメータ(例えば、reportCRS-Meas)が含まれている場合、関係する測定対象(measObject)によって示される周波数上の隣接セルの対応する測定を行う。なお、プライマリ周波数(例えば、PCellの搬送波周波数)上の隣接セルのために、関係する測定対象(measObject)に隣接セル測定サブフレームパターン設定(measSubframePatternConfigNeigh)が含まれている場合、隣接セル測定サブフレームパターン設定(measSubframePatternConfigNeigh)に従って時間領域の測定リソース制限が適用されてもよい。なお、関係する測定対象(measObject)のDS測定設定(measDS-Config)に従ってDMTCが適用されてもよい。
上記以外の場合、端末装置は関係する測定対象(measObject)によって示される周波数とRAT上の隣接セルの対応する測定を行う。なお、プライマリ周波数(例えば、PCellの搬送波周波数)上の隣接セルのために、関係する測定対象(measObject)に隣接セル測定サブフレームパターン設定(measSubframePatternConfigNeigh)が含まれている場合、隣接セル測定サブフレームパターン設定(measSubframePatternConfigNeigh)に従って時間領域の測定リソース制限が適用されてもよい。なお、端末装置がCRSに基づくDS測定をサポートしている場合、関係する測定対象(measObject)のDS測定設定(measDS-Config)に従ってDMTCが適用されてもよい。
次に、報告設定の詳細について説明する。
報告設定(Reporting configurations)には、報告設定識別子(reportConfigId)と対応付けられた報告設定EUTRA(reportConfigEUTRA)などが含まれる。
報告設定識別子(reportConfigId)は、測定に関する報告設定(Reporting configurations)を識別するために使用する識別子である。測定に関する報告設定(Reporting configurations)は、前述のように、EUTRAに対する規定と、EUTRA以外のRAT(UTRA、GERAN、CDMA2000)に対する規定がある。EUTRAに対する報告設定(Reporting configurations)である報告設定EUTRA(reportConfigEUTRA)は、EUTRAにおける測定の報告に利用するイベントのトリガ条件(triggering criteria)を規定する。
また、報告設定EUTRA(reportConfigEUTRA)には、イベント識別子(eventId)、トリガ量(triggerQuantity)、ヒステリシス(hysteresis)、トリガ時間(timeToTrigger)、報告量(reportQuantity)、最大報告セル数(maxReportCells)、報告間隔(reportInterval)、報告回数(reportAmount)が含まれる。
イベント識別子(eventId)は、イベントトリガ報告(event triggered reporting)に関する条件(criteria)を選択するために利用される。ここで、イベントトリガ報告(event triggered reporting)とは、イベントトリガ条件を満たした場合に、測定を報告する方法である。この他に、イベントトリガ条件を満たした場合に、一定間隔で、ある回数だけ測定を報告するというイベントトリガ定期報告(event triggered periodic reporting)もある。
イベント識別子(eventId)によって指定されたイベントトリガ条件を満たした場合、端末装置は、基地局装置に対して、測定報告(measurement report)を行なう。トリガ量(triggerQuantity)は、イベントトリガ条件を評価するために利用する量である。すなわち、RSRP、または、RSRQが指定される。すなわち、端末装置は、このトリガ量(triggerQuantity)によって指定された量を利用して、下りリンク参照信号の測定を行い、イベント識別子(eventId)で指定されたイベントトリガ条件を満たしているか否かを判定する。
ヒステリシス(hysteresis)は、イベントトリガ条件で利用されるパラメータである。トリガ時間(timeToTrigger)は、イベントトリガ条件を満たすべき期間を示す。報告量(reportQuantity)は、測定報告(measurement report)において報告する量を示す。ここでは、トリガ量(triggerQuantity)で指定した量、または、RSRPおよびRSRQが指定される。
最大報告セル数(maxReportCells)は、測定報告(measurement report)に含めるセルの最大数を示す。報告間隔(reportInterval)は、定期報告(periodical reporting)またはイベントトリガ定期報告(eventtriggered periodic reporting)に対して利用され、報告間隔(reportInterval)で示される間隔ごとに定期報告する。報告回数(reportAmount)は、必要に応じて、定期報告(periodical reporting)を行う回数を規定する。
なお、後述のイベントトリガ条件で利用する閾値パラメータやオフセットパラメータは、報告設定において、イベント識別子(eventId)と一緒に、端末装置へ通知される。
なお、基地局装置は、サービングセル品質閾値(s-Measure)を通知する場合と通知しない場合がある。基地局装置がサービングセル品質閾値(s-Measure)を通知する場合、端末装置は、サービングセル(serving cell)のRSRPがサービングセル品質閾値(s-Measure)よりも低いときに、隣接セルの測定と、イベント評価(イベントトリガ条件を満たすか否か、報告条件(Reporting criteria)の評価とも言う)を行う。一方、基地局装置がサービングセル品質閾値(s-Measure)を通知しない場合、端末装置は、サービングセル(serving cell)のRSRPによらず、隣接セルの測定と、イベント評価を行う。
次に、イベントおよびイベントトリガ条件の詳細について説明する。
イベントトリガ条件を満たした端末装置は、基地局装置に対して、測定報告(Measurement report)を送信する。測定報告(Measurement report)には、測定結果(Measurement result)が含まれる。
測定報告(measurement report)をするためのイベントトリガ条件には、複数定義されており、それぞれ加入条件と離脱条件がある。すなわち、基地局装置から指定されたイベントに対する加入条件を満たした端末装置は、基地局装置に対して測定報告(measurement report)を送信する。一方、イベント加入条件を満たして測定報告(measurement report)を送信していた端末装置は、イベント離脱条件を満たした場合、測定報告(measurement report)の送信を停止する。
以下で説明されるイベントおよびイベントトリガ条件の一例は、第1の測定結果または第2の測定結果のどちらかが用いられる。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値よりもサービングセルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件A1−1を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件A1−2を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件A1−1はMs - Hys > Thresholdである。離脱条件A1−2はMs + Hys < Thresholdである。
ここで、Msはサービングセルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Hysは対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値よりもサービングセルの測定結果が悪化したときにトリガされる。端末装置は、条件A2−1を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件A2−2を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件A2−1はMs - Hys < Thresholdである。離脱条件A2−2はMs + Hys > Thresholdである。
ここで、Msはサービングセルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Hysは対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、プライマリーセルの測定結果よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件A3−1を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件A3−2を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件A3−1はMn + Ofn + Ocn - Hys > Mp + Ofp + Ocp + Offである。離脱条件A3−2はMn + Ofn + Ocn + Hys < Mp + Ofp + Ocp + Offである。
ここで、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofnは周辺セルの周波数に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocnは周辺セルに対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Mpはプライマリーセルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofpはプライマリーセルの周波数に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocpはプライマリーセルに対するセル特有の測定オフセット値(プライマリーセルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータ、Offは対象とするイベントに対して利用されるオフセットパラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件A4−1を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件A4−2を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件A4−1はMn + Ofn + Ocn - Hys > Thresholdである。離脱条件A4−2はMn + Ofn + Ocn + Hys < Thresholdである。
ここで、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofnは周辺セルの周波数に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocnは周辺セルに対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値1よりもプライマリーセルの測定結果が悪化し、かつ、閾値2よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件A5−1かつ条件A5−2を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件A5−3かつ条件A5−4を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件A5−1はMp - Hys < Threshold1である。加入条件A5−2はMn + Ofn + Ocn - Hys > Threshold2である。離脱条件A5−3はMp + Hys > Threshold1である。離脱条件A5−4はMn + Ofn + Ocn + Hys < Threshold2である。
ここで、Mpはプライマリーセルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofnは周辺セルの周波数に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocnは周辺セルに対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータ、Threshold1とThreshold2は対象とするイベントに対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、セカンダリーセルの測定結果よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件A6−1を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件A6−2を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件A6−1はMn + Ocn - Hys > Ms + Ocs + Offである。離脱条件A6−2はMn + Ocn + Hys < Ms + Ocs + Offである。
ここで、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ocnは周辺セルに対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Msはサービングセルに対する第1の測定結果または第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ocsはサービングセルに対するセル特有の測定オフセット値(サービングセルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータ、Offは対象とするイベントに対して利用されるオフセットパラメータである。
上記のイベントおよびイベントトリガ条件の一例は、第1の測定結果または第2の測定結果のどちらかを用いてイベントトリガ条件を評価する。そのため、第1の測定結果または第2の測定結果のどちらを用いるかを指定する必要がある。
以下では、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類の指定方法の一例について説明する。
報告設定によって、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類が指定される。パラメータによって第1の測定結果または第2の測定結果のどちらかを用いてイベントトリガ条件を評価する。
具体的な一例としては、第1の測定結果か第2の測定結果かは、トリガ量(triggerQuantity)によって指定される。トリガ量では、{第1のRSRP、第1のRSRQ、第2のRSRP、第2のRSRQ}と4つの選択欄が規定される。端末装置は、このトリガ量(triggerQuantity)によって指定された量を利用して、下りリンク参照信号の測定を行い、イベント識別子(eventId)で指定されたイベントトリガ条件を満たしているか否かを判定する。
具体的な一例としては、第1の測定結果か第2の測定結果かは、トリガ量の他にイベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類を指定する新しいパラメータ(triggerMeasType)が規定される。前記パラメータは、第1の測定結果を用いてイベントトリガ条件を評価することを示す情報、または、第2の測定結果を用いてイベントトリガ条件を評価することを示す情報がセットされる。例えば、前記パラメータに第2の測定結果を用いてイベントトリガ条件を評価することを示す情報がセットされた場合、端末装置は、第2の測定を行い、第2の測定結果を用いてイベントトリガ条件を評価する。なお、前記パラメータは、報告する測定結果の種類を指定するパラメータ(reportMeasType)と共有してもよい。
なお、サービングセルの測定結果と周辺セルの測定結果との比較などの、1つの条件式に2つ以上の測定結果を用いるイベントトリガ条件においては、それぞれにイベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類を指定してもよい。例えば、サービングセルの測定結果用の新しいパラメータ(triggerMeasTypeServ)と周辺セルの測定結果用の新しいパラメータ(triggerMeasTypeNeigh)が規定されてもよい。
以下では、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類の指定方法の一例について説明する。
報告設定によって、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類は、測定を指定する条件に依存して決定される。
具体的な一例としては、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類は、対象セルの起動/停止の状態に依存して決定される。例えば、対象セルが起動の状態であれば、第1の測定結果を用いてイベントトリガ条件が評価され、対象セルが停止の状態であれば、第2の測定結果を用いてイベントトリガ条件が評価される。
具体的な一例としては、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類は、参照信号の検出に依存して決定される。例えば、CRSが検出されてDRSが検出されなかった場合、第1の測定結果を用いてイベントトリガ条件が評価され、CRSが検出されずDRSが検出された場合、第2の測定結果を用いてイベントトリガ条件が評価される。CRSとDRSの両方が検出された場合、受信電力の高い方の測定結果を用いてイベントトリガ条件が評価される。CRSとDRSの両方が検出されなかった場合、イベントトリガ条件は評価されない。
以下で説明されるイベントおよびイベントトリガ条件の一例は、第1の測定結果および第2の測定結果の両方が用いられる。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値よりもサービングセルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件C1−1かつ条件C1−1’を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件C1−2かつ条件C1−2’を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件C1−1はMs - Hys > Thresholdである。離脱条件C1−2はMs + Hys < Thresholdである。加入条件C1−1’はMs’ - Hys’ > Threshold’ である。離脱条件C1−2’はMs’ + Hys’ < Threshold’ である。
ここで、Msはサービングセルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ms’はサービングセルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Hysは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Hys’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対して利用される閾値パラメータ、Threshold’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値よりもサービングセルの測定結果が悪化したときにトリガされる。端末装置は、条件C2−1かつ条件C2−1’を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件C2−2かつ条件C2−2’を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件C2−1はMs - Hys < Thresholdである。離脱条件C2−2はMs + Hys > Thresholdである。加入条件C2−1’はMs’ - Hys’ < Threshold’ である。離脱条件C2−2’はMs’ + Hys’ > Threshold’ である。
ここで、Msはサービングセルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ms’はサービングセルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Hysは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Hys’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対して利用される閾値パラメータ、Threshold’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、プライマリーセルの測定結果よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件C3−1かつ条件C3−1’を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件C3−2かつ条件C3−2’を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件C3−1はMn + Ofn + Ocn - Hys > Mp + Ofp + Ocp + Offである。離脱条件C3−2はMn + Ofn + Ocn + Hys < Mp + Ofp + Ocp + Offである。加入条件C3−1’はMn’ + Ofn’ + Ocn’ - Hys’ > Mp’ + Ofp’ + Ocp’ + Off’ である。離脱条件C3−2’はMn’ + Ofn’ + Ocn’ + Hys’ < Mp’ + Ofp’ + Ocp’ + Off’ である。
ここで、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mn’は周辺セルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofnは周辺セルの周波数に対する第1の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ofn’は周辺セルの周波数に対する第2の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocnは周辺セルに対する第1の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Ocn’は周辺セルに対する第2の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Mpはプライマリーセルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mp’はプライマリーセルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofpはプライマリーセルの周波数に対する第1の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ofp’はプライマリーセルの周波数に対する第2の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocpはプライマリーセルに対する第1の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(プライマリーセルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Ocp’はプライマリーセルに対する第2の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(プライマリーセルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Hys’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Offは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対して利用されるオフセットパラメータ、Off’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対して利用されるオフセットパラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件C4−1かつ条件C4−1’を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件C4−2かつ条件C4−2’を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件C4−1はMn + Ofn + Ocn - Hys > Thresholdである。離脱条件C4−2はMn + Ofn + Ocn + Hys < Thresholdである。加入条件C4−1’はMn’ + Ofn’ + Ocn’ - Hys’ > Threshold’ である。離脱条件C4−2’はMn’ + Ofn’ + Ocn’ + Hys’ < Threshold’である。
ここで、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mn’は周辺セルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofnは周辺セルの周波数に対する第1の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ofn’は周辺セルの周波数に対する第2の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocnは周辺セルに対する第1の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Ocn’は周辺セルに対する第2の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Hys’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対して利用される閾値パラメータ、Thresholdは対象とするイベントに対する第2の測定結果に対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、閾値1よりもプライマリーセルの測定結果が悪化し、かつ、閾値2よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件C5−1かつ条件C5−2かつ条件C5−1’かつ条件C5−2’を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件C5−3かつ条件C5−4かつ条件C5−3’かつ条件C5−4’を満した場合、その測定報告の送信を停止する。
加入条件C5−1はMp - Hys < Threshold1である。加入条件C5−2はMn + Ofn + Ocn - Hys > Threshold2である。離脱条件C5−3はMp + Hys > Threshold1である。離脱条件C5−4はMn + Ofn + Ocn + Hys < Threshold2である。加入条件C5−1’はMp’ - Hys’ < Threshold1’である。加入条件C5−2’はMn’ + Ofn’ + Ocn’ - Hys’ > Threshold2’である。離脱条件C5−3’はMp’ + Hys’ > Threshold1’である。離脱条件C5−4’はMn’ + Ofn’ + Ocn’ + Hys’ < Threshold2’である。
ここで、Mpはプライマリーセルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mp’はプライマリーセルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mn’は周辺セルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ofnは周辺セルの周波数に対する第1の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ofn’は周辺セルの周波数に対する第2の測定結果に対する周波数特有の測定オフセット値、Ocnは周辺セルに対する第1の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Ocn’は周辺セルに対する第2の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Hys’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Threshold1とThreshold2は対象とするイベントに対する第1の測定結果に対して利用される閾値パラメータ、Threshold1’とThreshold2’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対して利用される閾値パラメータである。
イベントの一例について説明する。
イベントは、セカンダリーセルの測定結果よりも周辺セルの測定結果が改善したときにトリガされる。端末装置は、条件C6−1かつ条件C6−1’を満した場合、その測定報告の送信を行う。端末装置は、条件C6−2かつ条件C6−2’を満した場合、その測定報告の送信を停止する。なお、周辺セルは、前記セカンダリーセルと同じ周波数上のセルである。
加入条件C6−1はMn + Ocn - Hys > Ms + Ocs + Offである。離脱条件C6−2はMn + Ocn + Hys < Ms + Ocs + Offである。加入条件C6−1’はMn’ + Ocn’ - Hys’ > Ms’ + Ocs’ + Off’である。離脱条件C6−2’はMn’ + Ocn’ + Hys’ < Ms’ + Ocs’ + Off’である。
ここで、Mnは周辺セルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Mn’は周辺セルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ocnは周辺セルに対する第1の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Ocn’は周辺セルに対する第2の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(周辺セルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Msはサービングセルに対する第1の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ms’はサービングセルに対する第2の測定結果(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)、Ocsはサービングセルに対する第1の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(サービングセルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Ocs’はサービングセルに対する第2の測定結果に対するセル特有の測定オフセット値(サービングセルに対して設定されていない場合は0がセットされる)、Hysは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Hys’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対するヒステリシスパラメータ、Offは対象とするイベントに対する第1の測定結果に対して利用されるオフセットパラメータ、Off’は対象とするイベントに対する第2の測定結果に対して利用されるオフセットパラメータである。
次に、測定結果の詳細について説明する。
この測定結果(Measurement result)は、測定識別子(measId)、サービングセル測定結果(measResultServing)、EUTRA測定結果リスト(measResultListEUTRA)で構成される。ここで、EUTRA測定結果リスト(measResultListEUTRA)には、物理セル識別子(physicalCellIdentity)、EUTRAセル測定結果(measResultEUTRA)が含まれる。ここで、測定識別子(measId)とは、前述のように、測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)とのリンクに利用されていた識別子である。また、物理セル識別子(physicalCellIdentity)は、セルを識別するために利用する。EUTRAセル測定結果(measResultEUTRA)は、EUTRAセルに対する測定結果である。隣接セルの測定結果は関連するイベントの発生時にのみ含まれる。
測定結果の一例について説明する。
測定結果は、対象セルに対するRSRPおよびRSRQの両方の結果を報告する。1回で報告されるRSRPおよびRSRQは、第1の測定結果または第2の測定結果のどちらか1つである。
具体的な一例を挙げると、第1の測定結果か第2の測定結果かを決定するパラメータに基づいて、測定結果が報告される。第1の測定結果か第2の測定結果かを決定する基準は、例えば、新しいパラメータ(reportMeasType)である。前記パラメータは、第1の測定結果を報告することを示す情報、または、第2の測定結果を報告することを示す情報がセットされる。例えば、前記パラメータに第2の測定結果を報告することを示す情報がセットされた場合、端末装置は、前記パラメータを認識し、第2の測定を行い、第2の測定結果を測定報告メッセージに載せて送信を行い、第1の測定結果は送信しない。
なお、前記パラメータは、イベントトリガ条件を評価するために利用する測定結果の種類を指定するパラメータ(triggerMeasType)と共有してもよい。なお、前記パラメータは、測定方法を指定する上位層パラメータと共有してもよい。
なお、前記パラメータ(reportQuantity)は、RSRPに対するパラメータ(reportQuantityRSRP)とRSRQに対するパラメータ(reportQuantityRSRQ)として、測定する種類ごとに設定してもよい。、例えばreportQuantityRSRPは第1のRSRPと設定され、reportQuantityRSRQは第2のRSRQと設定された場合、端末装置は、第1のRSRPと第2のRSRQを送信し、第2のRSRPと第1のRSRQは送信しない。
具体的な一例を挙げると、端末装置は、定期報告またはイベントトリガ定期報告が設定された場合、第1の測定結果と第2の測定結果は周期的に交互に報告される。例えば、1回目の報告では第1の測定結果で報告され、2回目の報告では第2の測定結果が報告され、3回目の報告では第1の測定結果され、4回目の報告では第2の測定結果が報告され、以後繰返し交互に報告される。
なお、第1の測定結果と第2の測定結果は同頻度で報告されなくてもよい。例えば、第1の測定結果が2回報告された後に第2の測定結果が1回報告される周期で設定されてもよい。具体的には、1回目の報告および2回目の報告では第1の測定結果で報告され、3回目の報告では第2の測定結果される。報告の回数は上位層のパラメータで設定される。
具体的な一例を挙げると、測定を指定する条件に依存して報告される。
例えば、報告される測定結果の種類は、対象セルの起動/停止の状態に依存して決定される。
例えば、報告される測定結果の種類は、参照信号の検出に依存して決定される。例えば、CRSが検出されてDRSが検出されなかった場合、第1の測定結果が報告され、CRSが検出されずDRSが検出された場合、第2の測定結果が報告される。CRSとDRSの両方が検出された場合、受信電力の高い方の測定結果が報告される。CRSとDRSの両方が検出されなかった場合、報告されない、または、最低値が報告される。
なお、端末装置は報告された測定結果が第1の測定によって計算された結果か第2の測定によって計算された結果かを基地局装置に認知させるために、測定結果にどの測定の種類がセットされたかを明示するパラメータが追加されてもよい。
測定結果の報告の一例について説明する。
測定結果は、対象セルに対する第1のRSRPおよび第1のRSRQ、かつ、第2のRSRPおよび第2のRSRQの結果を報告する。
端末装置は、第1の測定および第2の測定を行い、測定結果を測定報告メッセージに載せて送信を行う。
CRSが検出できなかった場合、端末装置は、第1の測定結果に最低値をセットして報告する。なお、CRSが検出できなかった場合、端末装置は、第1の測定結果を報告しなくても良い。
DRSが検出できなかった場合、端末装置は、第2の測定結果に最低値をセットして報告する。なお、DRSが検出できなかった場合、端末装置は、第2の測定結果を報告しなくても良い。
測定結果の報告の一例について説明する。
測定結果は、対象セルに対するRSRPおよびRSRQ、かつ、セル間干渉測定の結果を報告する。セル間干渉測定の結果は、例えば、干渉測定リソースで測定した受信電力、SINR、RSSIなどである。
端末装置は、前記パラメータを認識し、測定およびセル間干渉量を行い、測定結果を測定報告メッセージに載せて送信を行う。
上記では、イベント、イベントトリガ条件、および測定結果の報告の一例について説明された。これらの組み合わせによって、端末装置は、基地局装置に対して第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告する。本実施形態は、イベント、イベントトリガ条件、および測定結果の報告の組み合わせは限定されないが、好ましい組み合わせの一例を以下で説明する。
イベント、イベントトリガ条件、および測定結果の報告の組み合わせの一例について説明される。
第1の測定を行う場合には、物理セル識別子が設定される隣接セルリストやブラックリストを含んだ測定対象(measObject)が設定され、また、第1の測定によってトリガされるイベントおよびイベントトリガ条件が設定される報告設定(reportConfig)が設定され、それらがIDによって紐付けられることで第1の測定結果(measResults)を含んだ測定報告メッセージが送信される。更に、第2の測定を行う場合には、拡張されたセルIDが設定される新しい隣接セルリストや新しいブラックリストを含んだ測定対象(measObject)が設定され、また、第2の測定によってトリガされるイベントおよびイベントトリガ条件が設定される報告設定(reportConfig)が設定され、それらがIDによって紐付けられることで第2の測定結果(measResults)を含んだ測定報告メッセージが送信される。
すなわち、端末装置に、第1の測定用の測定対象、報告設定、測定結果と、第2の測定用の測定対象、報告設定、測定結果が設定される。すなわち、第1の測定結果の報告設定と第2の測定結果の報告設定がそれぞれ独立に設定される。
イベント、イベントトリガ条件、および測定結果の報告の組み合わせの一例について説明される。
第1の測定を行う場合には、物理セル識別子が設定される隣接セルリストやブラックリストを含んだ測定対象(measObject)が設定され、また、第1の測定によってトリガされるイベントおよびイベントトリガ条件が設定される報告設定(reportConfig)が設定され、それらが測定結果(measResults)とIDによって紐付けられる。第2の測定を行う場合には、拡張されたセルIDが設定される新しい隣接セルリストや新しいブラックリストを含んだ測定対象(measObject)が設定され、また、第2の測定によってトリガされるイベントおよびイベントトリガ条件が設定される報告設定(reportConfig)が設定され、それらが前記測定結果(measResults)とIDによって紐付けられる。第1の測定によってトリガされるイベントが発生した場合、測定結果に第1の測定結果が代入され、測定報告メッセージによって送信される。第2の測定によってトリガされるイベントが発生した場合、測定結果に第2の測定結果が代入され、測定報告メッセージによって送信される。
すなわち、第1の測定用の測定対象、報告設定と、第2の測定用の測定対象、報告設定が設定され、測定結果は第1の測定と第2の測定でフィールドが共有される。イベントによって第1の測定結果または第2の測定結果が送信される。
これにより、端末装置は、第1の測定結果と第2の測定結果を基地局装置に報告することができる。
本実施形態の端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、第1のRS(CRS)に基づいて第1の測定を行い、第2のRS(DRS)に基づいて第2の測定を行う受信部と、前記第1の測定結果と前記第2の測定結果を前記基地局装置に報告する上位層処理部と、を備え、第1の状態では、前記第1の測定結果を前記基地局装置に報告し、第2の状態では、前記第1の測定結果または前記第2の測定結果を前記基地局装置に報告する。
一例として、前記第2の状態では、前記第1の測定結果を報告するイベントと前記第2の測定結果を報告するイベントと、が前記基地局装置によって設定される。また、一例として、前記第2の状態では、前記第2の測定を報告するイベントのみが前記基地局装置によって設定される。前記第2の測定結果を報告するイベントトリガ条件は、第2の測定結果を用いて規定される。
一例として、前記第1の状態は、前記第2のRSの設定情報が通知されていない状態であり、前記第2の状態は、前記第2のRSの設定情報が前記基地局装置から通知された状態である。また、一例として、前記第1の状態は、前記第2の測定情報が設定されていない状態であり、前記第2の状態は、前記第2の測定情報が前記基地局装置から設定された状態である。また、一例として、前記第2の状態は、前記第1のRSが送信されない状態である。
PUSCHの送信電力やPHR(Power Headroom)では、パスロスに依存して値が決定される。以下では、パスロス(伝搬路減衰値)を推定する方法の一例について説明する。
サービングセルcの下りリンクパスロス推定値は、PLc = referenceSignalPower-higher layer filtered RSRPの式で端末装置によって計算される。ここで、referenceSignalPowerは上位層で与えられる。referenceSignalPowerは、CRSの送信電力に基づいた情報である。ここで、higher layer filtered RSRPは上位層でフィルタリングされた参照サービングセルの第1のRSRPである。
もしサービングセルcがプライマリーセルを含んだTAGに所属している場合、上りリンクプライマリーセルに対して、referenceSignalPowerとhigher layer filtered RSRPの参照サービングセルにはプライマリーセルが用いられる。上りリンクセカンダリーセルに対して、referenceSignalPowerとhigher layer filtered RSRPの参照サービングセルには上位層のパラメータpathlossReferenceLinkingによって設定されたサービングセルが用いられる。もしサービングセルcがプライマリーセルを含まないTAGに所属している場合、referenceSignalPowerとhigher layer filtered RSRPの参照サービングセルにはサービングセルcが用いられる。
本実施形態の第1の態様において、端末装置は、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、前記測定部は、前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定と、を行い、前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、前記第2の周波数のための測定結果は前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されることが好ましい。
本実施形態の第2の態様において、端末装置は、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、前記測定部は、前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定と、を行い、前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、前記第2の周波数のための測定結果はフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されない(フィルタリング係数以外に基づくフィルタリングが適用されるまたは上位レイヤーから設定されたフィルタリング係数とは異なるフィルタリング係数(例えば、デフォルト値として設定されているフィルタリング係数“0”)に基づくフィルタリングが適用される)ことが好ましい。
本実施形態の第1の態様および第2の態様において、前記フィルタリングは、F=(1―α)×Fn−1+α×Mで与えられ、 Mは物理層からの最新受信測定結果であり、Fはリポート基準の評価または測定のリポートで用いられる更新されたフィルター後の測定結果であり、Fn−1は1つ前のフィルター後の測定結果であり、αは1/2(k/4)であり、前記第1の周波数に対して、kは第1のフィルタリング係数であり、前記第2の周波数に対して、kは第2のフィルタリング係数であることが好ましい。
本実施形態の第1の態様および第2の態様において、前記第1のフィルタリング係数と前記第2のフィルタリング係数は、それぞれ独立に設定されることが好ましい。
本実施形態の第1の態様および第2の態様において、前記第2のフィルタリング係数は、常に零であることが好ましい。
本実施形態の第1の態様および第2の態様において、前記第1の周波数はライセンスドバンドに対応し、前記第2の周波数はアンライセンスドバンドに対応することが好ましい。
本実施形態の第1の態様および第2の態様において、前記検出信号は下りリンクのLBT(Listen Before Talk)に基づいて送信されることが好ましい。
本実施形態の第1の態様および第2の態様において、前記セル固有参照信号に基づく測定と前記検出信号に基づく測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)の測定であることが好ましい。
本実施形態の第3の態様において、基地局装置であって、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)の設定に関する信号を送信する上位層シグナリング部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて測定された、第1の周波数および第2の周波数のための測定報告を受信する受信部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、前記受信部は、前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定報告と、前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定報告と、を受信し、前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であり、前記第2の周波数のための測定結果は前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であることが好ましい。
本実施形態の第4の態様において、基地局装置であって、物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)の設定に関する信号を送信する上位シグナリング部と、前記物理量設定と前記測定対象に基づいて測定された、第1の周波数および第2の周波数のための測定結果を受信する受信部を備え、前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、前記受信部は、前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定報告と、前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定報告と、を受信し、前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であり、前記第2の周波数のための測定結果はフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されない測定結果である(フィルタリング係数以外に基づくフィルタリングが適用された測定結果または上位レイヤーから設定されたフィルタリング係数とは異なるフィルタリング係数(例えば、デフォルト値として設定されているフィルタリング係数“0”)に基づくフィルタリングが適用された測定結果)ことが好ましい。
本実施形態の第3の態様および第4の態様において、前記フィルタリングは、F=(1―α)×Fn−1+α×Mで与えられ、 Mは物理層からの最新受信測定結果であり、Fはリポート基準の評価または測定のリポートで用いられる更新されたフィルター後の測定結果であり、Fn−1は1つ前のフィルター後の測定結果であり、αは1/2(k/4)であり、前記第1の周波数に対して、kは第1のフィルタリング係数であり、前記第2の周波数に対して、kは第2のフィルタリング係数であることが好ましい。
本実施形態の第3の態様および第4の態様において、前記第1のフィルタリング係数と前記第2のフィルタリング係数を、それぞれ独立に設定することが好ましい。
本実施形態の第3の態様および第4の態様において、前記第2のフィルタリング係数は、常に零であることが好ましい。
本実施形態の第3の態様および第4の態様において、前記第1の周波数はライセンスドバンドに対応し、前記第2の周波数はアンライセンスドバンドに対応することが好ましい。
本実施形態の第3の態様および第4の態様において、前記検出信号は下りリンクのLBT(Listen Before Talk)に基づいて送信されることが好ましい。
本実施形態の第3の態様および第4の態様において、前記セル固有参照信号に基づく測定と前記検出信号に基づく測定結果は、RSRP(Reference Signal Received Power)の測定結果であることが好ましい。
図2は、本実施形態に係る上りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。上りリンクはSC−FDMA方式が用いられる。上りリンクでは、物理上りリンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)、PUCCHなどが割り当てられる。また、PUSCHやPUCCHの一部に、上りリンク参照信号(上りリンクリファレンスシグナル)が割り当てられる。上りリンクの無線フレームは、上りリンクのRBペアから構成されている。この上りリンクのRBペアは、上りリンクの無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯(RB帯域幅)及び時間帯(2個のスロット=1個のサブフレーム)からなる。1個の上りリンクのRBペアは、時間領域で連続する2個の上りリンクのRB(RB帯域幅×スロット)から構成される。1個の上りリンクのRBは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成される。時間領域においては、通常のサイクリックプレフィッスが付加される場合には7個、通常よりも長いサイクリックプレフィッスが付加される場合には6個のSC−FDMAシンボルから構成される。なお、ここでは一つのCCにおける上りリンクサブフレームを記載しているが、CC毎に上りリンクサブフレームが規定される。
同期シグナルは、3種類のプライマリ同期シグナルと、周波数領域で互い違いに配置される31種類の符号から構成されるセカンダリ同期シグナルとで構成され、プライマリ同期シグナルとセカンダリ同期シグナルの信号の組み合わせによって、基地局装置を識別する504通りのセル識別子(物理セルID(Physical Cell Identity; PCI))と、無線同期のためのフレームタイミングが示される。端末装置は、セルサーチによって受信した同期シグナルの物理セルIDを特定する。
物理報知情報チャネル(PBCH; Physical Broadcast Channel)は、セル内の端末装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報(システム情報);System information)を通知(設定)する目的で送信される。物理下りリンク制御チャネルで報知情報が送信される無線リソースがセル内の端末装置に対して通知され、物理報知情報チャネルで通知されない報知情報は、通知された無線リソースにおいて、物理下りリンク共用チャネルによって報知情報を通知するレイヤ3メッセージ(システムインフォメーション)が送信される。
報知情報として、セル個別の識別子を示すセルグローバル識別子(CGI; Cell Global Identifier)、ページングによる待ち受けエリアを管理するトラッキングエリア識別子(TAI; Tracking Area Identifier)、ランダムアクセス設定情報(送信タイミングタイマーなど)、当該セルにおける共通無線リソース設定情報、周辺セル情報、上りリンクアクセス制限情報などが通知される。
下りリンクリファレンスシグナルは、その用途によって複数のタイプに分類される。例えば、セル固有RS(Cell−specific reference signals)は、セル毎に所定の電力で送信されるパイロットシグナルであり、所定の規則に基づいて周波数領域および時間領域で周期的に繰り返される下りリンクリファレンスシグナルである。端末装置は、セル固有RSを受信することでセル毎の受信品質を測定する。また、端末装置は、セル固有RSと同時に送信される物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルの復調のための参照用の信号としてもセル固有RSを使用する。セル固有RSに使用される系列は、セル毎に識別可能な系列が用いられる。
また、下りリンクリファレンスシグナルは下りリンクの伝搬路変動の推定にも用いられる。伝搬路変動の推定に用いられる下りリンクリファレンスシグナルのことをチャネル状態情報リファレンスシグナル(Channel State Information Reference Signals;CSI−RS)と称する。また、端末装置に対して個別に設定される下りリンクリファレンスシグナルは、UE specific Reference Signals(URS)、Demodulation Reference Signal(DMRS)またはDedicated RSと称され、拡張物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルを復調するときのチャネルの伝搬路補償処理のために参照される。
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH; Physical Downlink Control Channel)は、各サブフレームの先頭からいくつかのOFDMシンボル(例えば1〜4OFDMシンボル)で送信される。拡張物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH; Enhanced Physical Downlink Control Channel)は、物理下りリンク共用チャネルPDSCHが配置されるOFDMシンボルに配置される物理下りリンク制御チャネルである。PDCCHまたはEPDCCHは、端末装置に対して基地局装置のスケジューリングに従った無線リソース割り当て情報や、送信電力の増減の調整量を指示する情報を通知する目的で使用される。以降、単に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)と記載した場合、特に明記がなければ、PDCCHとEPDCCHの両方の物理チャネルを意味する。
端末装置は、下りリンクデータや上位層制御情報であるレイヤ2メッセージおよびレイヤ3メッセージ(ページング、ハンドオーバーコマンドなど)を送受信する前に、自装置宛の物理下りリンク制御チャネルを監視(モニタ)し、自装置宛の物理下りリンク制御チャネルを受信することで、送信時には上りリンクグラント、受信時には下りリンクグラント(下りリンクアサインメント)と呼ばれる無線リソース割り当て情報を物理下りリンク制御チャネルから取得する必要がある。なお、物理下りリンク制御チャネルは、上述したOFDMシンボルで送信される以外に、基地局装置から端末装置に対して個別(dedicated)に割り当てられるリソースブロックの領域で送信されるように構成することも可能である。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH; Physical Uplink Control Channel)は、物理下りリンク共用チャネルで送信された下りリンクデータの受信確認応答(HARQ−ACK;Hybrid Automatic Repeat reQuest−AcknowledgementあるいはACK/NACK;Acknowledgement/Negative Acknowledgement)や下りリンクの伝搬路(チャネル状態)情報(CSI;Channel State Information)、上りリンクの無線リソース割り当て要求(無線リソース要求、スケジューリングリクエスト(SR;Scheduling Request))を行なうために使用される。
CSIは、受信品質指標(CQI:Channel Quality Indicator)、プレコーディング行列指標(PMI:Precoding Matrix Indicator)、プレコーディングタイプ指標(PTI:Precoding Type Indicator)、ランク指標(RI:Rank Indicator)を含み、それぞれ、好適な変調方式および符号化率、好適なプレコーディング行列、好適なPMIのタイプ、好適なランクを指定する(表現する)ために用いられることができる。各Indicatorは、Indicationと表記されてもよい。また、CQIおよびPMIには、1つのセル内のすべてのリソースブロックを用いた送信を想定したワイドバンドCQIおよびPMIと、1つのセル内の一部の連続するリソースブロック(サブバンド)を用いた送信を想定したサブバンドCQIおよびPMIとに分類される。また、PMIは、1つのPMIで1つの好適なプレコーディング行列を表現する通常のタイプのPMIの他に、第1PMIと第2PMIの2種類のPMIを用いて1つの好適なプレコーディング行列を表現するタイプのPMIが存在する。
物理下りリンク共用チャネル(PDSCH; Physical Downlink Shared Channel)は、下りリンクデータの他、ページングや物理報知情報チャネルで通知されない報知情報(システムインフォメーション)をレイヤ3メッセージとして端末装置に通知するためにも使用される。物理下りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報は、物理下りリンク制御チャネルで示される。物理下りリンク共用チャネルは物理下りリンク制御チャネルが送信されるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルに配置されて送信される。すなわち、物理下りリンク共用チャネルと物理下りリンク制御チャネルは1サブフレーム内で時分割多重されている。
物理上りリンク共用チャネル(PUSCH; Physical Uplink Shared Channel)は、主に上りリンクデータと上りリンク制御情報を送信し、CSIやACK/NACKなどの上りリンク制御情報を含めることも可能である。また、上りリンクデータの他、上位層制御情報であるレイヤ2メッセージおよびレイヤ3メッセージを端末装置から基地局装置に通知するためにも使用される。また、下りリンクと同様に物理上りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報は、物理下りリンク制御チャネルで示される。
上りリンクリファレンスシグナル(上りリンク参照信号;Uplink Reference Signal、上りリンクパイロット信号、上りリンクパイロットチャネルとも呼称する)は、基地局装置が、物理上りリンク制御チャネルPUCCHおよび/または物理上りリンク共用チャネルPUSCHを復調するために使用する復調参照信号(DMRS;Demodulation Reference Signal)と、基地局装置が、主に、上りリンクのチャネル状態を推定するために使用するサウンディング参照信号(SRS;Sounding Reference Signal)が含まれる。また、サウンディング参照信号には、周期的に送信される周期的サウンディング参照信号(Periodic SRS)と、基地局装置から指示されたときに送信される非周期的サウンディング参照信号(Aperiodic SRS)とがある。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH; Physical Random Access Channel)は、プリアンブル系列を通知(設定)するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを有する。プリアンブル系列は、複数のシーケンスによって基地局装置へ情報を通知するように構成される。例えば、64種類のシーケンスが用意されている場合、6ビットの情報を基地局装置へ示すことができる。物理ランダムアクセスチャネルは、端末装置の基地局装置へのアクセス手段として用いられる。
端末装置は、SRに対する物理上りリンク制御チャネル未設定時の上りリンクの無線リソース要求のため、または、上りリンク送信タイミングを基地局装置の受信タイミングウィンドウに合わせるために必要な送信タイミング調整情報(タイミングアドバンス(Timing Advance;TA)コマンドとも呼ばれる)を基地局装置に要求するためなどに物理ランダムアクセスチャネルを用いる。また、基地局装置は、端末装置に対して物理下りリンク制御チャネルを用いてランダムアクセス手順の開始を要求することもできる。
レイヤ3メッセージは、端末装置と基地局装置のRRC(無線リソース制御)層でやり取りされる制御平面(CP(Control−plane、C−Plane))のプロトコルで取り扱われるメッセージであり、RRCシグナリングまたはRRCメッセージと同義的に使用され得る。なお、制御平面に対し、ユーザデータ(上りリンクデータおよび下りリンクデータ)を取り扱うプロトコルのことをユーザ平面(UP(User−plane、U−Plane))と称する。ここで、物理層における送信データであるトランスポートブロックは、上位層におけるC−PlaneのメッセージとU−Planeのデータとを含む。なお、それ以外の物理チャネルは、詳細な説明は省略する。
基地局装置によって制御される各周波数の通信可能範囲(通信エリア)はセルとしてみなされる。このとき、基地局装置がカバーする通信エリアは周波数毎にそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、カバーするエリアが周波数毎に異なっていてもよい。基地局装置の種別やセル半径の大きさが異なるセルが、同一の周波数および/または異なる周波数のエリアに混在して一つの通信システムを形成している無線ネットワークのことを、ヘテロジニアスネットワークと称する。
端末装置は、セルの中を通信エリアとみなして動作する。端末装置が、あるセルから別のセルへ移動するときは、非無線接続時(非通信中)はセル再選択手順、無線接続時(通信中)はハンドオーバー手順によって別の適切なセルへ移動する。適切なセルとは、一般的に端末装置のアクセスが基地局装置から指定される情報に基づいて禁止されていないと判断したセルであって、かつ、下りリンクの受信品質が所定の条件を満足するセルのことを示す。
また、端末装置と基地局装置は、キャリアアグリゲーションによって複数の異なる周波数バンド(周波数帯)の周波数(コンポーネントキャリア、または周波数帯域)を集約(アグリゲート、aggregate)して一つの周波数(周波数帯域)のように扱う技術を適用してもよい。コンポーネントキャリアには、上りリンクに対応する上りリンクコンポーネントキャリアと、下りリンクに対応する下りリンクコンポーネントキャリアとがある。本明細書において、周波数と周波数帯域は同義的に使用され得る。
例えば、キャリアアグリゲーションによって周波数帯域幅が20MHzのコンポーネントキャリアを5つ集約した場合、キャリアアグリゲーションを可能な能力を持つ端末装置はこれらを100MHzの周波数帯域幅とみなして送受信を行う。なお、集約するコンポーネントキャリアは連続した周波数であっても、全てまたは一部が不連続となる周波数であってもよい。例えば、使用可能な周波数バンドが800MHz帯、2GHz帯、3.5GHz帯である場合、あるコンポーネントキャリアが800MHz帯、別のコンポーネントキャリアが2GHz帯、さらに別のコンポーネントキャリアが3.5GHz帯で送信されていてもよい。
また、同一周波数帯の連続または不連続の複数のコンポーネントキャリアを集約することも可能である。各コンポーネントキャリアの周波数帯域幅は端末装置の受信可能周波数帯域幅(例えば20MHz)よりも狭い周波数帯域幅(例えば5MHzや10MHz)であっても良く、集約する周波数帯域幅が各々異なっていても良い。周波数帯域幅は、後方互換性を考慮して従来のセルの周波数帯域幅のいずれかと等しいことが望ましいが、従来のセルの周波数帯域と異なる周波数帯域幅でも構わない。
また、後方互換性のないコンポーネントキャリア(キャリアタイプ)を集約してもよい。なお、基地局装置が端末装置に割り当てる(設定する、追加する)上りリンクコンポーネントキャリアの数は、下りリンクコンポーネントキャリアの数と同じか少ないことが望ましい。
無線リソース要求のための上りリンク制御チャネルの設定が行われる上りリンクコンポーネントキャリアと、当該上りリンクコンポーネントキャリアとセル固有接続される下りリンクコンポーネントキャリアから構成されるセルは、プライマリーセル(PCell:Primary cell)と称される。また、プライマリーセル以外のコンポーネントキャリアから構成されるセルは、セカンダリーセル(SCell:Secondary cell)と称される。端末装置は、プライマリーセルでページングメッセージの受信、報知情報の更新の検出、初期アクセス手順、セキュリティ情報の設定などを行う一方、セカンダリーセルではこれらを行わないでもよい。
プライマリーセルは活性化(Activation)および不活性化(Deactivation)の制御の対象外であるが(つまり必ず活性化しているとみなされる)、セカンダリーセルは活性化および不活性化という状態(state)を持ち、これらの状態の変更は、基地局装置から明示的に指定されるほか、コンポーネントキャリア毎に端末装置に設定されるタイマーに基づいて状態が変更される。プライマリーセルとセカンダリーセルとを合わせてサービングセル(在圏セル)と称する。
なお、キャリアアグリゲーションは、複数のコンポーネントキャリア(周波数帯域)を用いた複数のセルによる通信であり、セル・アグリゲーションとも称される。なお、端末装置は、周波数毎にリレー局装置(またはリピーター)を介して基地局装置と無線接続されても良い。すなわち、本実施形態の基地局装置は、リレー局装置に置き換えることが出来る。
基地局装置は端末装置が該基地局装置で通信可能なエリアであるセルを周波数毎に管理する。1つの基地局装置が複数のセルを管理していてもよい。セルは、端末装置と通信可能なエリアの大きさ(セルサイズ)に応じて複数の種別に分類される。例えば、セルは、マクロセルとスモールセルに分類される。さらに、スモールセルは、そのエリアの大きさに応じて、フェムトセル、ピコセル、ナノセルに分類される。また、端末装置がある基地局装置と通信可能であるとき、その基地局装置のセルのうち、端末装置との通信に使用されるように設定されているセルは在圏セル(Serving cell)であり、その他の通信に使用されないセルは周辺セル(Neighboring cell)と称される。
言い換えると、キャリアアグリゲーション(キャリアアグリゲーションとも称す)において、設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリーセルと1つまたは複数のセカンダリーセルとを含む。
プライマリーセルは、初期コネクション構築プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再構築プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンドオーバプロシージャにおいてプライマリーセルと指示されたセルである。プライマリーセルは、プライマリ周波数でオペレーションする。コネクションが(再)構築された時点、または、その後に、セカンダリーセルが設定されてもよい。セカンダリーセルは、セカンダリ周波数でオペレーションする。なお、コネクションは、RRCコネクションと称されてもよい。CAをサポートしている端末装置に対して、1つのプライマリーセルと1つ以上のセカンダリーセルで集約される。
本実施形態では、LAA(Licensed Assisted Access)が用いられる。LAAにおいて、プライマリーセルは割り当て周波数が設定され(用いられ)、セカンダリーセルの少なくとも1つは非割り当て周波数が設定される。非割り当て周波数が設定されるセカンダリーセルは、割り当て周波数が設定されるプライマリーセルまたはセカンダリーセルからアシストされる。例えば、割り当て周波数が設定されるプライマリーセルまたはセカンダリーセルは、非割り当て周波数が設定されるセカンダリーセルに対して、RRCのシグナリング、MACのシグナリング、および/またはPDCCHのシグナリングによって、設定および/または制御情報の通知を行う。本実施形態において、プライマリーセルまたはセカンダリーセルからアシストされるセルはLAAセルとも呼称される。LAAセルは、プライマリーセルおよび/またはセカンダリーセルとキャリアアグリゲーションによって、集約(アシスト)できる。また、LAAセルをアシストするプライマリーセルまたはセカンダリーセルはアシストセルとも呼称される。また、割り当て周波数が設定されるセルはノーマルセル(従来のセル)とも呼称され、ノーマルセルにおけるサブフレームはノーマルサブフレーム(従来のサブフレーム)とも呼称される。ノーマルサブフレームは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームを含む。本実施形態において、ノーマルサブフレームは、LAAセルで用いられるサブフレームと区別して説明される。
LAAセルは、プライマリーセルおよび/またはセカンダリーセルとデュアルコネクティビティによって、集約(アシスト)されてもよい。
以下では、デュアルコネクティビティの基本構造(アーキテクチャー)について説明する。例えば、端末装置1が、複数の基地局装置2(例えば、基地局装置2−1、基地局装置2−2)と同時に接続している場合を説明する。基地局装置2−1はマクロセルを構成する基地局装置であり、基地局装置2−2はスモールセルを構成する基地局装置であるとする。このように、端末装置1が、複数の基地局装置2に属する複数のセルを用いて同時に接続することをデュアルコネクティビティと称する。各基地局装置2に属するセルは同じ周波数で運用されていてもよいし、異なる周波数で運用されていてもよい。
なお、キャリアアグリゲーションは、複数のセルを一つの基地局装置2が管理し、各セルの周波数が異なるという点がデュアルコネクティビティと異なる。換言すると、キャリアアグリゲーションは、一つの端末装置1と一つの基地局装置2とを、周波数が異なる複数のセルを介して接続させる技術であるのに対し、デュアルコネクティビティは、一つの端末装置1と複数の基地局装置2とを、周波数が同じまたは異なる複数のセルを介して接続させる技術である。
端末装置1と基地局装置2は、キャリアアグリゲーションに適用される技術を、デュアルコネクティビティに対して適用することができる。例えば、端末装置1と基地局装置2は、プライマリーセルおよびセカンダリーセルの割り当て、活性化/不活性化などの技術をデュアルコネクティビティにより接続されるセルに対して適用してもよい。
デュアルコネクティビティにおいて、基地局装置2−1または基地局装置2−2は、MMEとSGWとバックボーン回線で接続されている。MMEは、MME(Mobility Management Entity)に対応する上位の制御局装置であり、端末装置1の移動性管理や認証制御(セキュリティ制御)および基地局装置2に対するユーザデータの経路を設定する役割などを持つ。SGWは、Serving Gateway(S−GW)に対応する上位の制御局装置であり、MMEによって設定された端末装置1へのユーザデータの経路に従ってユーザデータを伝送する役割などを持つ。
また、デュアルコネクティビティにおいて、基地局装置2−1または基地局装置2−2とSGWの接続経路は、SGWインターフェースと称される。また、基地局装置2−1または基地局装置2−2とMMEの接続経路は、MMEインターフェースと称される。また、基地局装置2−1と基地局装置2−2の接続経路は、基地局インターフェースと称される。SGWインターフェースは、EUTRAにおいてS1−Uインターフェースとも称される。また、MMEインターフェースは、EUTRAにおいてS1−MMEインターフェースとも称される。また、基地局インターフェースは、EUTRAにおいてX2インターフェースとも称される。
デュアルコネクティビティを実現するアーキテクチャーの一例を説明する。デュアルコネクティビティにおいて、基地局装置2−1とMMEは、MMEインターフェースによって接続されている。また、基地局装置2−1とSGWは、SGWインターフェースによって接続されている。また、基地局装置2−1は、基地局インターフェースを介して、基地局装置2−2へMME、および/またはSGWとの通信経路を提供する。換言すると、基地局装置2−2は、基地局装置2−1を経由してMME、および/またはSGWと接続されている。
また、デュアルコネクティビティを実現する別のアーキテクチャーの別の一例を説明する。デュアルコネクティビティにおいて、基地局装置2−1とMMEは、MMEインターフェースによって接続されている。また、基地局装置2−1とSGWは、SGWインターフェースによって接続されている。基地局装置2−1は、基地局インターフェースを介して、基地局装置2−2へMMEとの通信経路を提供する。換言すると、基地局装置2−2は、基地局装置2−1を経由してMMEと接続されている。また、基地局装置2−2は、SGWインターフェースを介してSGWと接続されている。
なお、基地局装置2−2とMMEが、MMEインターフェースによって直接接続されるような構成であってもよい。
別の観点から説明すると、デュアルコネクティビティとは、少なくとも二つの異なるネットワークポイント(マスター基地局装置(MeNB:Master eNB)とセカンダリー基地局装置(SeNB:Secondary eNB))から提供される無線リソースを所定の端末装置が消費するオペレーションである。言い換えると、デュアルコネクティビティは、端末装置が、少なくとも2つのネットワークポイントでRRC接続を行なうことである。デュアルコネクティビティにおいて、端末装置は、RRC接続(RRC_CONNECTED)状態で、且つ、非理想的バックホール(non−ideal backhaul)によって接続されてもよい。
デュアルコネクティビティにおいて、少なくともS1−MMEに接続され、コアネットワークのモビリティアンカーの役割を果たす基地局装置をマスター基地局装置と称される。また、端末装置に対して追加の無線リソースを提供するマスター基地局装置ではない基地局装置をセカンダリー基地局装置と称される。マスター基地局装置に関連されるサービングセルのグループをマスターセルグループ(MCG:Master Cell Group)、セカンダリー基地局装置に関連されるサービングセルのグループをセカンダリーセルグループ(SCG:Secondary Cell Group)と称される場合もある。なお、セルグループは、サービングセルグループであってもよい。
デュアルコネクティビティにおいて、プライマリーセルは、MCGに属する。また、SCGにおいて、プライマリーセルに相当するセカンダリーセルをプライマリーセカンダリーセル(pSCell:Primary Secondary Cell)と称する。なお、pSCellをスペシャルセルやスペシャルセカンダリーセル(Special SCell:Special Secondary Cell)と称する場合もある。スペシャルSCell(スペシャルSCellを構成する基地局装置)には、PCell(PCellを構成する基地局装置)の機能の一部(例えば、PUCCHを送受信する機能など)がサポートされてもよい。また、pSCellには、PCellの一部の機能だけがサポートされてもよい。例えば、pSCellには、PDCCHを送信する機能がサポートされてもよい。また、pSCellには、CSSまたはUSSとは異なるサーチスペースを用いて、PDCCH送信を行なう機能がサポートされてもよい。例えば、USSとは異なるサーチスペースは、仕様で規定された値に基づいて決まるサーチスペース、C−RNTIとは異なるRNTIに基づいて決まるサーチスペース、RNTIとは異なる上位レイヤーで設定される値に基づいて決まるサーチスペースなどである。また、pSCellは、常に、起動の状態であってもよい。また、pSCellは、PUCCHを受信できるセルである。
デュアルコネクティビティにおいて、データ無線ベアラ(DRB:Date Radio Bearer)は、MeNBとSeNBで個別に割り当てられてもよい。一方、シグナリング無線ベアラ(SRB:Signalling Radio Bearer)はMeNBだけに割り当てられてもよい。デュアルコネクティビティにおいて、MCGとSCGまたはPCellとpSCellでは、それぞれ個別にデュプレックスモードが設定されてもよい。デュアルコネクティビティにおいて、MCGとSCGまたはPCellとpSCellで、同期されなくてもよい。デュアルコネクティビティにおいて、MCGとSCGそれぞれにおいて、複数のタイミング調整のためのパラメータ(TAG:Timing Advancce Group)が設定されてもよい。つまり、端末装置は、各CG内において、異なる複数のタイミングでの上りリンク送信が可能である。
デュアルコネクティビティにおいて、端末装置は、MCG内のセルに対応するUCIは、MeNB(PCell)のみに送信し、SCG内のセルに対応するUCIは、SeNB(pSCell)のみに送信することができる。例えば、UCIはSR、HARQ−ACK、および/またはCSIである。また、それぞれのUCIの送信において、PUCCHおよび/またはPUSCHを用いた送信方法はそれぞれのセルグループで適用される。
プライマリーセルでは、すべての信号が送受信可能であるが、セカンダリーセルでは、送受信できない信号がある。例えば、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)は、プライマリーセルでのみ送信される。また、PRACH(Physical Random Access Channel)は、セル間で、複数のTAG(Timing Advance Group)が設定されない限り、プライマリーセルでのみ送信される。また、PBCH(Physical Broadcast Channel)は、プライマリーセルでのみ送信される。また、MIB(Master Information Block)は、プライマリーセルでのみ送信される。プライマリセカンダリセルでは、プライマリーセルで送受信可能な信号が送受信される。例えば、PUCCHは、プライマリセカンダリセルで送信されてもよい。また、PRACHは、複数のTAGが設定されているかにかかわらず、プライマリセカンダリセルで送信されてもよい。また、PBCHやMIBがプライマリセカンダリセルで送信されてもよい。
プライマリーセルでは、RLF(Radio Link Failure)が検出される。セカンダリーセルでは、RLFが検出される条件が整ってもRLFが検出されたと認識しない。プライマリセカンダリセルでは、条件を満たせば、RLFが検出される。プライマリセカンダリセルにおいて、RLFが検出された場合、プライマリセカンダリセルの上位層は、プライマリーセルの上位層へRLFが検出されたことを通知する。プライマリーセルでは、SPS(Semi−Persistent Scheduling)やDRX(Discontinuous Reception)を行なってもよい。セカンダリーセルでは、プライマリーセルと同じDRXを行なってもよい。セカンダリーセルにおいて、MACの設定に関する情報/パラメータは、基本的に、同じセルグループのプライマリーセル/プライマリセカンダリセルと共有している。一部のパラメータ(例えば、sTAG−Id)は、セカンダリーセル毎に設定されてもよい。一部のタイマーやカウンタが、プライマリーセルおよび/またはプライマリセカンダリセルに対してのみ適用されてもよい。セカンダリーセルに対してのみ、適用されるタイマーやカウンタが設定されてもよい。
LAAセルにデュアルコネクティビティが適用される場合の一例において、MCG(基地局装置2−1)はプライマリーセルを構成する基地局装置であり、SCG(基地局装置2−2)はLAAセルを構成する基地局装置である。すなわち、LAAセルは、SCGのpSCellとして設定される。
LAAセルにデュアルコネクティビティが適用される場合の別の一例において、MCGはプライマリーセルを構成する基地局装置であり、SCGはpSCellおよびLAAセルを構成する基地局装置である。すなわち、LAAセルは、SCGにおいて、pSCellからアシストされる。なお、SCGにセカンダリーセルがさらに設定された場合、LAAセルは、そのセカンダリーセルからアシストされてもよい。
LAAセルにデュアルコネクティビティが適用される場合の別の一例において、MCGはプライマリーセルおよびLAAセルを構成する基地局装置であり、SCGはpSCellを構成する基地局装置である。すなわち、LAAセルは、MCGにおいて、プライマリーセルからアシストされる。なお、MCGにセカンダリーセルがさらに設定された場合、LAAセルは、そのセカンダリーセルからアシストされてもよい。
図3は、本実施形態に係る基地局装置2のブロック構成の一例を示す概略図である。基地局装置2は、上位層(上位層制御情報通知部、上位層処理部)501、制御部(基地局制御部)502、コードワード生成部503、下りリンクサブフレーム生成部504、OFDM信号送信部(下りリンク送信部)506、送信アンテナ(基地局送信アンテナ)507、受信アンテナ(基地局受信アンテナ)508、SC−FDMA信号受信部(CSI受信部)509、上りリンクサブフレーム処理部510を有する。下りリンクサブフレーム生成部504は、下りリンク参照信号生成部505を有する。また、上りリンクサブフレーム処理部510は、上りリンク制御情報抽出部(CSI取得部)511を有する。
図4は、本実施形態に係る端末装置1のブロック構成の一例を示す概略図である。端末装置1は、受信アンテナ(端末受信アンテナ)601、OFDM信号受信部(下りリンク受信部)602、下りリンクサブフレーム処理部603、トランスポートブロック抽出部(データ抽出部)605、制御部(端末制御部)606、上位層(上位層制御情報取得部、上位層処理部)607、チャネル状態測定部(CSI生成部)608、上りリンクサブフレーム生成部609、SC−FDMA信号送信部(UCI送信部)611および612、送信アンテナ(端末送信アンテナ)613および614を有する。下りリンクサブフレーム処理部603は、下りリンク参照信号抽出部604を有する。また、上りリンクサブフレーム生成部609は、上りリンク制御情報生成部(UCI生成部)610を有する。
まず、図3および図4を用いて、下りリンクデータの送受信の流れについて説明する。基地局装置2において、制御部502は、下りリンクにおける変調方式および符号化率などを示すMCS(Modulation and Coding Scheme)、データ送信に用いるRBを示す下りリンクリソース割り当て、HARQの制御に用いる情報(リダンダンシーバージョン、HARQプロセス番号、新データ指標)を保持し、これらに基づいてコードワード生成部503や下りリンクサブフレーム生成部504を制御する。上位層501から送られてくる下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロックとも称す)は、コードワード生成部503において、制御部502の制御の下で、誤り訂正符号化やレートマッチング処理などの処理が施され、コードワードが生成される。1つのセルにおける1つのサブフレームにおいて、最大2つのコードワードが同時に送信される。下りリンクサブフレーム生成部504では、制御部502の指示により、下りリンクサブフレームが生成される。まず、コードワード生成部503において生成されたコードワードは、PSK(Phase Shift Keying)変調やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調などの変調処理により、変調シンボル系列に変換される。また、変調シンボル系列は、一部のRB内のREにマッピングされ、プレコーディング処理によりアンテナポート毎の下りリンクサブフレームが生成される。このとき、上位層501から送られてくる送信データ系列は、上位層における制御情報(例えば専用(個別)RRC(Radio Resource Control)シグナリング)である上位層制御情報を含む。また、下りリンク参照信号生成部505では、下りリンク参照信号が生成される。下りリンクサブフレーム生成部504は、制御部502の指示により、下りリンク参照信号を下りリンクサブフレーム内のREにマッピングする。下りリンクサブフレーム生成部504で生成された下りリンクサブフレームは、OFDM信号送信部506においてOFDM信号に変調され、送信アンテナ507を介して送信される。なお、ここではOFDM信号送信部506と送信アンテナ507を一つずつ有する構成を例示しているが、複数のアンテナポートを用いて下りリンクサブフレームを送信する場合は、OFDM信号送信部506と送信アンテナ507とを複数有する構成であってもよい。また、下りリンクサブフレーム生成部504は、PDCCHやEPDCCHなどの物理層の下りリンク制御チャネルを生成して下りリンクサブフレーム内のREにマッピングする能力も有することができる。複数の基地局装置(基地局装置2−1および基地局装置2−2)は、それぞれ個別の下りリンクサブフレームを送信する。
端末装置1では、受信アンテナ601を介して、OFDM信号受信部602においてOFDM信号が受信され、OFDM復調処理が施される。下りリンクサブフレーム処理部603は、まずPDCCHやEPDCCHなどの物理層の下りリンク制御チャネルを検出する。より具体的には、下りリンクサブフレーム処理部603は、PDCCHやEPDCCHが割り当てられ得る領域においてPDCCHやEPDCCHが送信されたものとしてデコードし、予め付加されているCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットを確認する(ブラインドデコーディング)。すなわち、下りリンクサブフレーム処理部603は、PDCCHやEPDCCHをモニタリングする。CRCビットが予め基地局装置から割り当てられたID(C−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)、SPS−C−RNTI(Semi Persistent Scheduling―C−RNTI)など1つの端末に対して1つ割り当てられる端末固有識別子、あるいはTemporaly C−RNTI)と一致する場合、下りリンクサブフレーム処理部603は、PDCCHあるいはEPDCCHを検出できたものと認識し、検出したPDCCHあるいはEPDCCHに含まれる制御情報を用いてPDSCHを取り出す。制御部606は、制御情報に基づく下りリンクにおける変調方式および符号化率などを示すMCS、下りリンクデータ送信に用いるRBを示す下りリンクリソース割り当て、HARQの制御に用いる情報を保持し、これらに基づいて下りリンクサブフレーム処理部603やトランスポートブロック抽出部605などを制御する。より具体的には、制御部606は、下りリンクサブフレーム生成部504におけるREマッピング処理や変調処理に対応するREデマッピング処理や復調処理などを行うように制御する。受信した下りリンクサブフレームから取り出されたPDSCHは、トランスポートブロック抽出部605に送られる。また、下りリンクサブフレーム処理部603内の下りリンク参照信号抽出部604は、下りリンクサブフレームから下りリンク参照信号を取り出す。トランスポートブロック抽出部605では、コードワード生成部503におけるレートマッチング処理、誤り訂正符号化に対応するレートマッチング処理、誤り訂正復号化などが施され、トランスポートブロックが抽出され、上位層607に送られる。トランスポートブロックには、上位層制御情報が含まれており、上位層607は上位層制御情報に基づいて制御部606に必要な物理層パラメータを知らせる。なお、複数の基地局装置2(基地局装置2−1および基地局装置2−2)は、それぞれ個別の下りリンクサブフレームを送信しており、端末装置1ではこれらを受信するため、上述の処理を複数の基地局装置2毎の下りリンクサブフレームに対して、それぞれ行うようにしてもよい。このとき、端末装置1は複数の下りリンクサブフレームが複数の基地局装置2から送信されていると認識してもよいし、認識しなくてもよい。認識しない場合、端末装置1は、単に複数のセルにおいて複数の下りリンクサブフレームが送信されていると認識するだけでもよい。また、トランスポートブロック抽出部605では、トランスポートブロックが正しく検出できたか否かを判定し、判定結果は制御部606に送られる。
次に、上りリンク信号の送受信の流れについて説明する。端末装置1では制御部606の指示の下で、下りリンク参照信号抽出部604で抽出された下りリンク参照信号がチャネル状態測定部608に送られ、チャネル状態測定部608においてチャネル状態および/または干渉が測定され、さらに測定されたチャネル状態および/または干渉に基づいて、CSIが算出される。また、制御部606は、トランスポートブロックが正しく検出できたか否かの判定結果に基づいて、上りリンク制御情報生成部610にHARQ−ACK(DTX(未送信)、ACK(検出成功)またはNACK(検出失敗))の生成および下りリンクサブフレームへのマッピングを指示する。端末装置1は、これらの処理を複数のセル毎の下りリンクサブフレームに対して、それぞれ行う。上りリンク制御情報生成部610では、算出されたCSIおよび/またはHARQ−ACKを含むPUCCHが生成される。上りリンクサブフレーム生成部609では、上位層607から送られる上りリンクデータを含むPUSCHと、上りリンク制御情報生成部610において生成されるPUCCHとが上りリンクサブフレーム内のRBにマッピングされ、上りリンクサブフレームが生成される。上りリンクサブフレームは、SC−FDMA信号送信部611において、SC−FDMA変調が施されSC−FDMA信号が生成され、送信アンテナ613を介して送信される。
以下では、LAAセルの詳細について説明する。
LAAセルが用いる周波数は、他の通信システムおよび/または他のLTEオペレータと共用される。周波数の共用において、LAAセルは、他の通信システムおよび/または他のLTEオペレータとの公平性が必要になる。例えば、LAAセルで用いられる通信方式において、公平な周波数共用技術(方法)が必要である。換言すると、LAAセルは、公平な周波数共用技術が適用できる(用いられる)通信方式(通信手順)を行うセルである。
公平な周波数共用技術の一例は、LBT(Listen-Before-Talk)である。LBTは、ある基地局または端末がある周波数(コンポーネントキャリア、セル)を用いて信号を送信する前に、その周波数の干渉電力(干渉信号、受信電力、受信信号、雑音電力、雑音信号)などを測定(検出)することにより、その周波数がアイドル状態(空いている状態、混雑している状態、Presence、Occupied)であるか、またはビジー状態(空いていない状態、混雑していない状態、Absence、Clear)であるかを、識別(検出、想定、決定)する。LBTに基づいて、その周波数がアイドル状態であると識別した場合、そのLAAセルはその周波数における所定のタイミングで信号を送信することができる。LBTに基づいて、その周波数がビジー状態であると識別した場合、そのLAAセルはその周波数における所定のタイミングでは信号を送信しない。LBTによって、他の通信システムおよび/または他のLTEオペレータを含む他の基地局および/または端末が送信している信号に対して、干渉しないように制御できる。
LBTの手順は、ある基地局または端末がその周波数(チャネル)を用いる前にCCAチェックを適用するメカニズムとして定義される。そのCCAは、その周波数がアイドル状態かビジー状態かどうかを識別するために、そのチャネルにおいて、他の信号の有無を決定するための電力検出または信号検出を行う。なお、本実施形態において、CCAの定義はLBTの定義と同等であってもよい。
CCAにおいて、他の信号の有無を決定する方法は、様々な方法を用いることができる。例えば、CCAは、ある周波数における干渉電力が、あるしきい値を超えるかどうかに基づいて決定する。また、例えば、CCAは、ある周波数における所定の信号またはチャネルの受信電力が、あるしきい値を超えるかどうかに基づいて決定する。そのしきい値は予め規定されてもよい。そのしきい値は基地局または他の端末から設定されてもよい。そのしきい値は送信電力(最大送信電力)などの他の値(パラメータ)に少なくとも基づいて決定(設定)されてもよい。
なお、LAAセルにおけるCCAは、そのLAAセルに接続している(設定されている)端末が認識する必要はない。
LAAセルは、割り当て周波数を用いるセカンダリーセルとは異なるセルとして定義されてもよい。例えば、LAAセルは、割り当て周波数を用いるセカンダリーセルの設定とは異なって設定される。LAAセルに設定されるパラメータの一部は、割り当て周波数を用いるセカンダリーセルに設定されない。割り当て周波数を用いるセカンダリーセルに設定されるパラメータの一部は、LAAセルに設定されない。本実施形態において、LAAセルは、プライマリーセルおよびセカンダリーセルとは異なるセルとして説明するが、LAAセルはセカンダリーセルの1つとして定義されてもよい。また、従来のセカンダリーセルは第1のセカンダリーセルとも呼称され、LAAセルは第2のセカンダリーセルとも呼称される。また、従来のプライマリーセルおよびセカンダリーセルは第1のサービングセルとも呼称され、LAAセルは第2のサービングセルとも呼称される。
また、LAAセルは、従来のフレーム構成タイプとは異なってもよい。例えば、従来のサービングセルは、第1のフレーム構成タイプ(FDD、frame structure type 1)または第2のフレーム構成タイプ(TDD、frame structure type 2)が用いられる(設定される)が、LAAセルは、第3のフレーム構成タイプ(frame structure type 3)が用いられる(設定される)。
ここで、非割り当て周波数は、所定のオペレータに対して専有周波数として割り当てられる割り当て周波数とは異なる周波数である。例えば、非割り当て周波数は、無線LANが用いている周波数である。また、例えば、非割り当て周波数は従来のLTEでは設定されない周波数であり、割り当て周波数は従来のLTEで設定可能な周波数である。本実施形態において、LAAセルに設定される周波数は、非割り当て周波数として説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、非割り当て周波数は、LAAセルに設定される周波数と置き換えることが可能である。例えば、非割り当て周波数は、プライマリーセルに設定できない周波数であり、セカンダリーセルのみに設定できる周波数である。例えば、非割り当て周波数は、複数のオペレータに対して共有される周波数も含む。また、例えば、非割り当て周波数は、従来のプライマリーセルまたはセカンダリーセルとは異なる設定、想定および/または処理がされるセルのみに設定される周波数である。
LAAセルは、LTEにおける無線フレーム、物理信号、および/または物理チャネルなどの構成および通信手順に関して、従来の方式とは異なる方式を用いるセルとすることができる。
例えば、LAAセルでは、プライマリーセルおよび/またはセカンダリーセルで設定(送信)される所定の信号および/またはチャネルが設定(送信)されない。その所定の信号および/またはチャネルは、CRS、DS、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、PSS、SSS、PBCH、PHICH、PCFICH、CSI−RSおよび/またはSIBなどを含む。例えば、LAAセルで設定されない信号および/またはチャネルは、以下の通りである。なお、以下で説明される信号および/またはチャネルは組み合わせて用いられてもよい。なお、本実施形態において、LAAセルで設定されない信号および/またはチャネルは、端末がそのLAAセルからの送信を期待しない信号および/またはチャネルと読み替えてもよい。
(1)LAAセルでは、物理レイヤーの制御情報は、PDCCHで送信されず、EPDCCHのみで送信される。
(2)LAAセルでは、アクティベーション(オン)であるサブフレームにおいても、全てのサブフレームでCRS、DMRS、URS、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHが送信されず、端末は全てのサブフレームで送信されていることを想定しない。
(3)LAAセルでは、端末は、アクティベーション(オン)であるサブフレームにおいて、DRS、PSS、および/またはSSSが送信されていることを想定する。
(4)LAAセルでは、端末は、CRSのマッピングに関する情報がサブフレーム毎に通知され、その情報に基づいて、CRSのマッピングの想定を行う。例えば、CRSのマッピングの想定は、そのサブフレームの全てのリソースエレメントにマッピングされない。CRSのマッピングの想定は、そのサブフレームの一部のリソースエレメント(例えば、先頭の2OFDMシンボルにおける全てのリソースエレメント)にマッピングされない。CRSのマッピングの想定は、そのサブフレームの全てのリソースエレメントにマッピングされる。また、例えば、CRSのマッピングに関する情報は、そのLAAセルまたはそのLAAセルとは異なるセルから通知される。CRSのマッピングに関する情報は、DCIに含まれ、PDCCHまたはEPDCCHによって通知される。
また、例えば、LAAセルでは、プライマリーセルおよび/またはセカンダリーセルで設定(送信)されない所定の信号および/またはチャネルが設定(送信)される。
また、例えば、LAAセルでは、下りリンクコンポーネントキャリアまたはサブフレームのみが定義され、下りリンク信号および/またはチャネルのみが送信される。すなわち、LAAセルでは、上りリンクコンポーネントキャリアまたはサブフレームが定義されず、上りリンク信号および/またはチャネルは送信されない。
また、例えば、LAAセルでは、対応できるDCI(Downlink Control Information)フォーマットが、プライマリーセルおよび/またはセカンダリーセルに対応できるDCIフォーマットと異なる。LAAセルのみに対応するDCIフォーマットが規定される。LAAセルに対応するDCIフォーマットは、LAAセルのみに有効な制御情報を含む。
また、例えば、LAAセルでは、信号および/またはチャネルの想定が、従来のセカンダリーセルと異なる。
まず、従来のセカンダリーセルにおける信号および/またはチャネルの想定を説明する。以下の条件の一部または全部を満たす端末は、DSの送信を除いて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSが、そのセカンダリーセルによって送信されないかもしれないと想定する。また、その端末は、DSがそのセカンダリーセルによって常に送信されていると想定する。また、その想定は、その端末があるキャリア周波数におけるセカンダリーセルにおいてアクティベーションコマンド(活性化するためのコマンド)が受信されるサブフレームまで継続する。
(1)端末がDSに関する設定(パラメータ)をサポートする。
(2)端末がそのセカンダリーセルにおいて、DSに基づくRRM測定が設定される。
(3)そのセカンダリーセルはデアクティベーション(非活性化された状態)である。
(4)端末は、そのセカンダリーセルにおいて、上位層によってMBMSを受信することが設定されていない。
また、そのセカンダリーセルがアクティベーション(活性化された状態)である場合、端末は、設定された所定のサブフレームまたは全てのサブフレームにおいて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSがそのセカンダリーセルによって送信されると想定する。
次に、LAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定の一例を説明する。以下の条件の一部または全部を満たす端末は、DSの送信を含めて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSが、そのLAAセルによって送信されないかもしれないと想定する。また、その想定は、その端末があるキャリア周波数におけるセカンダリーセルにおいてアクティベーションコマンド(活性化するためのコマンド)が受信されるサブフレームまで継続する。
(1)端末がDSに関する設定(パラメータ)をサポートする。
(2)端末がそのLAAセルにおいて、DSに基づくRRM測定が設定される。
(3)そのLAAセルはデアクティベーション(非活性化された状態)である。
(4)端末は、そのLAAセルにおいて、上位層によってMBMSを受信することが設定されていない。
また、LAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定の別の一例を説明する。そのLAAセルがデアクティベーション(非活性化された状態)である場合、そのLAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定は、従来のセカンダリーセルにおける信号および/またはチャネルの想定と同じである。そのLAAセルがアクティベーション(活性化された状態)である場合、そのLAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定は、従来のセカンダリーセルにおける信号および/またはチャネルの想定と異なる。例えば、そのLAAセルがアクティベーション(活性化された状態)である場合、端末は、そのLAAセルが、そのLAAセルに設定された所定のサブフレームを除いて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSが送信されないかもしれないと想定する。その詳細は後述する。
次に、LAAセルにおける通信手順の一例を説明する。LAAセルでは、LBTに基づいて、サブフレームの境界(Subframe boundary)に依存しないタイミングでチャネルおよび/または信号の送信が開始できる。また、LAAセルでは、LBTと送信可能な最大バースト長に基づいて、サブフレームの境界(Subframe boundary)に依存しないタイミングでチャネルおよび/または信号の送信が終了できる。すなわち、チャネルおよび/または信号は、部分サブフレームで送信できる。部分サブフレームは、例えば、以下のように定義できる。ここで、本実施形態において、部分サブフレームが示す送信可能なOFDMシンボルは、端末がチャネルおよび/または信号のそれぞれまたは全ての送信を想定するものとして定義できる。
(1)あるサブフレームにおいて、そのサブフレームの途中のOFDMシンボルから、そのサブフレームの最後のOFDMシンボル(サブフレームの境界)までの領域が送信できる。本実施形態において、第1の部分サブフレームとも呼称される。
(2)あるサブフレームにおいて、そのサブフレームの最初のOFDMシンボル(サブフレームの境界)から、そのサブフレームの途中のOFDMシンボルまでの領域が送信できる。本実施形態において、第2の部分サブフレームとも呼称される。
(3)あるサブフレームにおいて、そのサブフレームの途中のOFDMシンボルから、そのサブフレームの途中のOFDMシンボルまでの領域が送信できる。本実施形態において、第3の部分サブフレームとも呼称される。
また、部分サブフレームにおいて、サブフレームの途中のOFDMシンボルは、所定数に制限できる。例えば、その所定数は2、3および/または4である。
また、その所定数が2である場合、例えば、1スロットまたは1サブフレーム(2スロット)のいずれかとすることができる。すなわち、第2のEPDCCHの時間方向の単位が、1スロットまたは1サブフレームとなる。第2のEPDCCHの時間方向の単位が1スロットである場合、その第2のEPDCCHでスケジューリングされるPDSCHの時間方向の単位も1スロットにすることができる。換言すると、従来のLTEと同様に1サブフレームを単位とする通信方法(方式)と、従来のLTEの半分である1スロットを単位とする通信方法とが、切り替えて用いられる。1スロットを単位とすることにより、無線通信における遅延を削減することが可能となる。これにより、従来のLTEと同様の通信方法に加えて、無線通信における遅延を削減できる通信方法もさらに実現できる通信方法が可能となる。これは、LAAセルのみならず、従来の割り当て周波数帯域で用いられるLTEにも適用できる。すなわち、本実施形態で説明する全ての方法や構成は、LAAセルのみならず、従来の割り当て周波数帯域で用いられるLTEにも適用できる。
ここで、LAAセルでは、LBTに基づいて、チャネルおよび/または信号の送信が可能になった場合にそのLAAセルが送信できる期間が規定される。その期間は最大バースト長とも呼称され、その期間に送信されるチャネルおよび/または信号はバーストとも呼称される。例えば、最大バースト長は4ミリ秒(4サブフレーム長)である。そのため、それぞれのバーストにおいて、バーストの先頭のサブフレームは、第1の部分サブフレームであり、バーストの最後のサブフレームは、第2の部分サブフレームである。なお、部分サブフレームは、浮動サブフレームとも呼称される。また、部分サブフレームは、本実施形態で説明されるチャネルおよび/または信号が送信されない(送信できない)シンボル/サブフレームを含むサブフレームであってもよい。
また、あるサブフレームにおいて、そのサブフレームの最初のOFDMシンボル(サブフレームの境界)から、そのサブフレームの最後のOFDMシンボル(サブフレームの境界)までの領域が送信できるサブフレームは、フルサブフレームとも呼称される。フルサブフレームは、部分サブフレーム以外のサブフレームである。フルサブフレームは、それぞれのバーストにおいて、バーストの先頭のサブフレームまたはバーストの最後のサブフレーム以外のサブフレームである。フルサブフレームは、本実施形態で説明されるチャネルおよび/または信号が送信されない(送信できない)シンボル/サブフレームを含まないサブフレームであってもよい。また、LAAセルにおけるフルサブフレームは、ノーマルセルにおけるノーマルサブフレームと同一の構成および/または処理を行うサブフレームであってもよい。
次に、LAAセルにおける通信手順の一例を説明する。LAAセルでは、LBTに基づいて、チャネルおよび/または信号の送信が可能になった場合にそのLAAセルが送信できる期間が規定される。その期間は最大バースト長とも呼称され、その期間に送信されるチャネルおよび/または信号はバーストとも呼称される。バーストは、1つ以上の連続した下りリンクサブフレームから構成される。更に、1つ以上の連続した上りリンクサブフレームがバーストに存在する場合は、1つ以上の連続した下りリンクサブフレームの後に1つ以上の連続した上りリンクサブフレームが続く構成が好ましい。なお、1つ以上の連続した下りリンクサブフレームと、1つ以上の連続した上りリンクサブフレームの間には下りリンク上りリンク切り替えのためのサブフレームが存在することが好ましい。
また、説明のため、バーストにおける1つ以上の連続した下りリンクサブフレームを下りリンク送信バースト、バーストにおける1つ以上の連続した上りリンクサブフレームを上りリンク送信バースト、下りリンク上りリンク切り替えのためのサブフレームをスペシャルサブフレーム(LAAセルにおけるスペシャルサブフレーム)と呼称する。
なお、LAAセルにおけるスペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)およびUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドのうち少なくとも1つを含むサブフレームである。LAAセルにおけるスペシャルサブフレームに関する設定が、RRCのシグナリング、PDCCHまたはEPDCCHのシグナリングによって設定または通知されてもよい。この設定は、DwPTS、GPおよびUpPTSの少なくとも1つに対する時間の長さを設定する。また、この設定は、予め規定された時間の長さの候補を示すインデックス情報である。また、この設定は、従来のTDDセルに設定されるスペシャルサブフレーム設定で用いられるDwPTS、GPおよびUpPTSと同じ時間の長さを用いることができる。また、この設定は、従来のTDDセルに設定されるスペシャルサブフレーム設定で用いられるDwPTS、GPおよびUpPTSと異なる時間の長さを用いることができる。すなわち、あるサブフレームにおいて送信が可能な時間の長さは、DwPTS、GPおよびUpPTSのいずれかに基づいて決まる。
また、LAAセルにおけるスペシャルサブフレームのGPにおいて端末はLBTもしくはCCAを行うことが好ましい。すなわち、端末はLBTに基づいて、上りリンク送信バーストのための周波数がビジー状態(空いていない状態、混雑していない状態、Absence、Clear)であると識別(検出、想定、決定)した場合、該上りリンク送信バーストの送信をドロップする(行わない、キャンセルする、取りやめる)。すなわち、端末はLBTに基づいて、上りリンク送信バーストのための周波数がアイドル状態(空いている状態、混雑している状態、Presence、Occupied)であると識別(検出、想定、決定)した場合、該上りリンク送信バーストの送信を行う。
換言すると、バーストは、下りリンク送信バーストから構成される場合と、下りリンク送信バーストとスペシャルサブフレームと上りリンク送信バーストから構成される場合がある。なお、バーストに下りリンク送信バーストが存在せずに上りリンク送信バーストのみが存在する構成は、禁止されても良い。なお、バーストに下りリンク送信バーストが存在せずに上りリンク送信バーストのみが存在する場合は、バーストは上りリンク送信バーストのみで構成されても良い(すなわち、スペシャルサブフレームは存在しなくても良い)。
また、バーストが、Nの連続する下りリンクサブフレームから構成される下りリンク送信バーストと、Mの連続する上りリンクサブフレームから構成される上りリンク送信バーストから構成される場合、NとMは端末に対して通知されることが好ましい。更にNとMに加えてスペシャルサブフレームの設定が端末に対して通知されても良い。
図5は、あるLAAセルにおける通信手順の一例を示す図である。図5は、サブフレーム#0〜9で示した10個のサブフレームと、サブフレーム#3におけるシンボル#0〜13の14個のシンボル(OFDMシンボル)を示している。また、この一例では、LAAセルは最大4ミリ秒(4サブフレームに相当)の信号を送信でき、サブフレーム#3におけるシンボル#5でCCAが行われる。また、LAAセルは、そのCCAにおいて、その周波数がアイドル状態であることを識別し、その直後のシンボルから信号が送信できる場合を想定する。図5では、LAAセルは、サブフレーム#3におけるシンボル#6からサブフレーム#6における所定のシンボルまで信号を送信する。
図5において、チャネルおよび/または信号が送信されない(送信できない)シンボル/サブフレームで示されたシンボルまたはサブフレームでは、そのLAAは何も送信しないことを示している。また、図5において、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)シンボル/サブフレームで示されたシンボルまたはサブフレームでは、そのLAAは少なくともPDSCHと、PDSCHに関連付けられる端末固有参照信号とを送信することを示している。また、PDSCHは、リソースブロックペアを単位として、それぞれの端末に対してマッピング(スケジューリング)される。そのマッピング(スケジューリング)に関する情報は、それぞれのサブフレームで送信されるPDCCHまたはEPDCCHを通じて通知される。あるサブフレームにおけるPDSCHに対するマッピング情報は、同じサブフレームで通知されてもよいし、別のサブフレームで通知されてもよい。
図5において、LAAセルがサブフレーム#3におけるシンボル#6〜13を用いてPDSCHを送信する場合、そのPDSCHを受信する端末は、そのPDSCHがサブフレーム#3におけるシンボル#6〜13にマッピングされていることを認識する必要がある。
その認識する方法の一例では、そのLAAセルの所定のサブフレーム(例えば、サブフレーム#3)において、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報が用いられる。例えば、その情報は以下のいずれか、またはそれらを組み合わせた情報である。
(1)その情報は、その所定のサブフレームにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルのスタートシンボルを示す情報である。スタートシンボルを示す情報は、0から13のいずれかであり、それぞれの値がスタートシンボルとなるシンボル番号を示す。
(2)その情報は、その所定のサブフレームにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルのスタートシンボルを示す情報である。スタートシンボルを示す情報は、0から13の値から予め規定された値がインデックス化されたインデックス情報である。
(3)その情報は、その所定のサブフレームにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを示すビットマップの情報である。ビットマップの情報は、14ビットで構成される。ビットマップの情報において、各ビットが一方の状態(例えば、1)である場合、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを示し、各ビットがもう一方の状態(例えば、0)である場合、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルを示す。
(5)その情報は、その所定のサブフレームにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルの最後のシンボルを示す情報、または、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルシンボル数を示す情報である。例えば、その最後のシンボルは、0から13のいずれかであり、それぞれの値がその最後のシンボルとなるシンボル番号を示す。例えば、そのシンボル数を示す情報は、1から14のいずれかであり、それぞれの値がそのシンボル数を示す。
(6)その情報は、その所定のサブフレームにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルの最後のシンボルを示す情報、または、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルシンボル数を示す情報である。例えば、その最後のシンボルは、0から13の値から予め規定された値がインデックス化されたインデックス情報である。例えば、そのシンボル数を示す情報は、1から14の値から予め規定された値がインデックス化されたインデックス情報である。
また、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報の通知方法は、例えば、以下のような方法を用いる。
(1)その情報は、RRCのシグナリングまたはMACのシグナリングを通じて、そのLAAセルに対して設定(通知)されるパラメータにより通知される。あるサービングセルがLAAセルである場合、あるサブフレームにおいて、設定されたシンボルはチャネルおよび/または信号が送信されず、他のシンボルはチャネルおよび/または信号が送信される。例えば、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルは、あるサブフレームにおいて、シンボル#0と1であると設定される。チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルは、あるサブフレームにおいて、シンボル#2〜13であると設定される。また、この設定は、チャネルおよび/または信号によって異なっても(独立であっても)よい。例えば、あるサブフレームにおいて、端末は、EPDCCHがシンボル#2〜13にマッピングされると設定され、PDSCHがシンボル#1〜13にマッピングされると設定される。また、例えば、LAAセルに対して設定されるPDSCHのスタートシンボルの範囲(取りうる値)は、従来のセカンダリーセルに対して設定されるPDSCHのスタートシンボルの範囲(1〜4)とは異なることができる。LAAセルに対して設定されるPDSCHおよび/またはEPDCCHのスタートシンボルの範囲は、0〜13である。
(2)その情報は、そのLAAセル、またはそのLAAセルとは異なるサービングセル(アシストセル、プライマリーセル、またはセカンダリーセル)から送信されるPDCCHまたはEPDCCHにより通知される。PDCCHまたはEPDCCHにより運ばれる(送信される)DCIはその情報を含む。
(3)その情報は、その情報を通知するためのチャネルまたは信号により通知される。その情報を通知するためのチャネルまたは信号は、LAAセルのみに対して送信される。その情報を通知するためのチャネルまたは信号は、そのLAAセル、またはそのLAAセルとは異なるサービングセル(アシストセル、プライマリーセル、またはセカンダリーセル)から送信される。
(4)その情報の候補は、RRCのシグナリングまたはMACのシグナリングを通じて、そのLAAセルに対して、設定(通知)される。その情報の候補の中から、PDCCHまたはEPDCCHにより運ばれる(送信される)DCIに含まれる情報に基づいて、選択される。例えば、RRCのシグナリングまたはMACのシグナリングを通じて、4つのスタートシンボルを示す情報が設定され、それらの1つを示す2ビットの情報がPDCCHまたはEPDCCHのシグナリングによって通知される。
(5)その情報は、あるサブフレームにおける所定のリソースエレメントにマッピングされるチャネルまたは信号によって通知される。例えば、その所定のリソースエレメントは、所定のシンボルにおける複数のリソースエレメントである。例えば、所定のシンボルは、そのサブフレームにおける最後のシンボルである。その情報を通知するためのチャネルまたは信号がマッピングされるサブフレームは、LAAセルにおける全てのサブフレームであってもよいし、予め規定されたサブフレームまたはRRCのシグナリングによって設定されたサブフレームであってもよい。
(6)その情報は、予め規定される。あるサービングセルがLAAセルである場合、あるサブフレームにおいて、所定のシンボルはチャネルおよび/または信号が送信されず、他のシンボルはチャネルおよび/または信号が送信される。例えば、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルは、あるサブフレームにおいて、シンボル#0と1である。チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルは、あるサブフレームにおいて、シンボル#2〜13である。また、この規定は、チャネルおよび/または信号によって異なっても(独立であっても)よい。例えば、あるサブフレームにおいて、端末は、EPDCCHがシンボル#2〜13にマッピングされると想定し、PDSCHがシンボル#1〜13にマッピングされると想定する。
その認識する方法の別の一例では、そのLAAセルの所定のサブフレーム(例えば、サブフレーム#3)において、端末がチャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを検出する。また、端末は、その検出を行うためのアシスト情報が設定されてもよい。例えば、その検出の方法は、以下のような方法を用いる。
(1)その検出は、その所定のサブフレームにマッピングされる所定の信号に基づいて行われる。端末は、その所定のサブフレームにおいて、予め規定された信号または設定された信号が検出されたかどうかに基づいて、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを検出する。端末は、その所定のサブフレームのあるシンボルにおいて、予め規定された信号または設定された信号が検出された場合、その所定のサブフレームにおいて、そのあるシンボル以降のシンボルがチャネルおよび/または信号が送信されるシンボルとして認識する。例えば、予め規定された信号または設定された信号は、CRS、DMRS、および/またはURSである。
(2)その検出は、その所定のサブフレームにマッピングされる所定のチャネルに基づいて行われる。端末は、その所定のサブフレームにおいて、予め規定されたチャネルまたは設定されたチャネルが検出されたかどうかに基づいて、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを検出する。端末は、その所定のサブフレームのあるシンボルにおいて、予め規定されたチャネルまたは設定されたチャネルが検出された場合、その所定のサブフレームにおいて、そのあるシンボル以降のシンボルがチャネルおよび/または信号が送信されるシンボルとして認識する。例えば、予め規定されたチャネルまたは設定されたチャネルは、EPDCCHである。具体的には、端末は、その所定のサブフレームにおいて、あるシンボル以降のシンボルにEPDCCHがマッピングされていると想定して、EPDCCHのモニタリング(検出処理、ブラインド検出)を行う。ここで、端末は、EPDCCHがマッピングされていると想定するスタートシンボルをブラインド検出してもよい。また、EPDCCHがマッピングされていると想定するスタートシンボルまたはスタートシンボルの候補は、予め規定されてもよいし、設定されてもよい。
また、図5のサブフレーム#3において、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHのリソースエレメントへのマッピング方法が、他のサブフレームにおけるマッピング方法と異なってもよい。 例えば、そのマッピング方法は、以下の方法を用いることができる。なお、以下のマッピング方法(マッピング順序)は、参照信号や同期信号などの他の信号にも適用できる。
(1)そのマッピング方法は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHがそのサブフレームにおける最後のシンボルからマッピングされる。すなわち、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHのリソースエレメント(k,l)へのマッピングは、割り当てられた物理リソースブロックであり、マッピングが可能なリソースエレメントにおいて、OFDMシンボル番号lが最大のOFDMシンボル(すなわち、スロットにおける最後のシンボル)から順にマッピングされる。また、マッピングは、サブフレームの最後のスロット(2番目のスロット)から順に行われる。また、それぞれのOFDMシンボルでは、それらのチャネルはサブキャリア番号kが最小のサブキャリアから順にマッピングされる。
(2)そのマッピング方法は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHは、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルをスキップして、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボル内のリソースエレメントに対してマッピングされる。すなわち、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHのマッピングにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルのリソースエレメントはレートマッチングされる。
(3)そのマッピング方法は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHは、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルをスキップせずに、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボル内のリソースエレメントに対してマッピングされる。換言すると、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHは、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルとチャネルおよび/または信号が送信されないシンボルとを区別せずにマッピングが適用されるが、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルにマッピングされるチャネルは送信されず、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルにマッピングされるチャネルが送信される。すなわち、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHのマッピングにおいて、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルのリソースエレメントはパンクチャリングされる。
図6は、あるLAAセルにおける通信手順の一例を示す図である。以下では、図5で説明した内容との違いを説明する。この一例では、サブフレーム#3におけるシンボル#5でCCAが行われる。また、LAAセルは、そのCCAにおいて、その周波数がアイドル状態であることを識別し、その直後のシンボルから信号が送信できる場合を想定する。LAAセルは、サブフレーム#3におけるシンボル#5からサブフレーム#6における所定のシンボルまで信号を送信する。
図6の一例では、サブフレーム#3におけるシンボル#6および7は、予約信号が送信されるシンボルである。予約信号は、CCAを行うシンボル(すなわち、シンボル#5)の直後から、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボル(すなわち、シンボル#6)の直前まで、送信される。この予約信号による効果は以下の通りである。図5で説明したように、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルの候補が、予め規定される場合または設定される場合においても、LAAセルは、CCAをその候補の数に依存せずに柔軟に行うことができる。
予約信号は、そのLAAセルから送信されるチャネルおよび/または信号を受信する端末であっても、受信(認識)されなくてもよい。すなわち、予約信号は、CCAを行った後にチャネルおよび/または信号を送信できない場合、そのCCAを行ったLAAセルがその周波数を確保(予約)するために送信される。
予約信号が送信されるシンボルは、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルで送信されるチャネルおよび/または信号とは異なるチャネルおよび/または信号がマッピングされてもよい。すなわち、予約信号が送信されるシンボルにマッピングされるチャネルおよび/または信号は、端末に認識(受信)される。例えば、端末は、予約信号が送信されるシンボルにマッピングされるチャネルおよび/または信号に基づいて、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを識別する。また、例えば、端末は、予約信号が送信されるシンボルにマッピングされるチャネルおよび/または信号を用いて、そのLAAセルと同期(同定)する。
また、本実施形態における予約信号は、初期信号とも呼称される。初期信号は、バーストの先頭で送信される信号であり、そのバースト内のPDSCH、EPDCCH、PDCCHおよび/または参照信号とは区別できる。また、初期信号は、そのバーストに関する制御情報、そのバースト内のチャネルおよび/または信号に関する制御情報、またはそのバーストを送信しているセルに関する制御情報を含むことができる。
図7は、あるLAAセルにおける通信手順の一例を示す図である。以下では、図5で説明した内容との違いを説明する。この一例では、図5の一例と同様に、サブフレーム#3におけるシンボル#5でCCAが行われる。また、LAAセルは、そのCCAにおいて、その周波数がアイドル状態であることを識別し、その直後のシンボルから信号が送信できる場合を想定する。図7では、LAAセルは、サブフレーム#3におけるシンボル#6から、4ミリ秒後のサブフレーム#7におけるシンボル#5まで信号を送信する。
図7の一例では、LAAセルは、CCAを行うシンボルを含むサブフレームにおいて、CCAを行うシンボル直後のシンボルから最後のシンボルまで、予約信号を送信する。また、LAAセルは、CCAを行うシンボルを含むサブフレームの次のサブフレームから、チャネルおよび/または信号を送信する。また、図7における予約信号は、図6で説明された予約信号を含む。
例えば、図7において、端末は、サブフレーム#4以降のサブフレームで、チャネルおよび/または信号が送信されると想定することができる。これにより、端末は、サブフレームの最初のシンボルからチャネルおよび/または信号が送信されると想定する。そのため、LAAセルを含む基地局は、その端末に対して、チャネルおよび/または信号の送信と、そのチャネルおよび/または信号のための制御情報の通知に関して、従来と同様の方法を用いることができる。
また、図7では、LAAセルは、サブフレーム#7において、最初のシンボルからシンボル#5まで、チャネルおよび/または信号を送信できる。例えば、LAAセルは、端末に対して、サブフレーム#7における所定のシンボルからシンボル#5までのリソースにマッピングされるPDSCHおよび/またはEPDCCHを送信できる。また、LAAセルは、端末に対して、サブフレーム#7における最初のシンボルから所定のシンボルまでのリソースにマッピングされるPDCCHを送信できる。例えば、所定のシンボルは、PCFICHで送信される情報であり、PDCCHの送信のために用いられるOFDMシンボルの数についての情報に基づいて決まる。また、例えば、所定のシンボルは、RRCのシグナリングによって設定される制御情報であり、EPDCCH、PDCCHによってスケジューリングされるPDSCH、およびEPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHのためのOFDMスタートシンボルを示す情報に基づいて決まる。
また、図7では、LAAセルは、サブフレーム#7において、チャネルおよび/または信号が送信される最後のシンボルを、端末に通知または設定することができる。LAAセルのあるサブフレームにおいて、端末がその最後のシンボルを認識するための情報とその情報の通知方法は、図5の一例で説明された方法を使用できる。図5の一例で説明された方法は、図5におけるチャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報とその情報の通知方法である。例えば、LAAセルは、その最後のシンボルに関する情報を、サブフレーム#7で送信されるPDCCHまたはEPDCCHで通知されるDCIに含める。これにより、LAAセルは、図7におけるサブフレーム#7のように、チャネルおよび/または信号をサブフレームの途中のシンボルまで送信できる場合に、効率よくリソースを使用できる。また、例えば、LAAセルは、その最後のシンボルに関する情報を、RRCのシグナリングまたはMACのシグナリングによって設定される情報に含める。
また、図7において、サブフレーム#3における送信方法とサブフレーム#7における送信方法とが組み合わせて用いられる方法が説明されたが、これに限定されるものではない。サブフレーム#3における送信方法とサブフレーム#7における送信方法はそれぞれ独立に用いられてもよい。また、図5〜7で説明された方法の一部または全部が、それぞれ組み合わせて用いられてもよい。
また、図7のサブフレーム#7において、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHのリソースエレメントへのマッピングが、他のサブフレームにおけるマッピングと異なってもよい。
また、LAAセルにおいて、1つのサブフレームにおける全てのOFDMシンボルにチャネルおよび/または信号を送信できるサブフレーム(すなわち、図5〜7におけるサブフレーム#4〜6)は、1つのサブフレームにおける一部のOFDMシンボルにチャネルおよび/または信号を送信できないサブフレーム(すなわち、図5〜7におけるサブフレーム#3、および図7におけるサブフレーム#7)とは異なるサブフレームとして、認識、設定、または通知されてもよい。例えば、1つのサブフレームにおける全てのOFDMシンボルにチャネルおよび/または信号を送信できるサブフレームは、従来のサービングセルにおけるサブフレームと同等である。
本実施形態において、1つのサブフレームにおける全てのOFDMシンボルにチャネルおよび/または信号を送信できないサブフレームは、第1のLAAサブフレームとも呼称される。1つのサブフレームにおける一部のOFDMシンボルにチャネルおよび/または信号を送信できないサブフレームは、第2のLAAサブフレームとも呼称される。1つのサブフレームにおける全てのOFDMシンボルにチャネルおよび/または信号を送信できるサブフレームは、第3のLAAサブフレームとも呼称される。また、第2のLAAサブフレームは、部分サブフレームとも呼称され、第3のLAAサブフレームは、フルサブフレームとも呼称される。なお、第2のLAAサブフレームは、第1の部分サブフレーム、第2の部分サブフレーム、および/または第3の部分サブフレームを含む。
また、端末が第1のLAAサブフレームと第2のLAAサブフレームと第3のLAAサブフレームとを認識するための方法は、本実施形態において説明された方法を用いることができる。例えば、それらを認識するための方法は、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報と、その通知方法を用いる。
また、端末が第1のLAAサブフレームと第2のLAAサブフレームと第3のLAAサブフレームとを認識するための方法は、PDCCHまたはRRCのシグナリングによって、明示的に通知または設定されてもよい。
また、端末が第1のLAAサブフレームと第2のLAAサブフレームと第3のLAAサブフレームとを認識するための方法は、PDCCHまたはRRCのシグナリングによって通知または設定される情報(パラメータ)に基づいて、黙示的に通知または設定されてもよい。例えば、端末は、CRSのマッピングに関する情報に基づいて、第1のLAAサブフレームと第2のLAAサブフレームと第3のLAAサブフレームとを認識する。
また、端末が、あるサブフレームが第2のLAAサブフレームであると認識した場合、そのあるサブフレームの次のサブフレーム以降の所定数のサブフレームが第3のLAAサブフレームであると認識する。また、端末は、第3のLAAサブフレームであると認識した最後のサブフレームの次のサブフレーム以降のサブフレームが、第2のLAAサブフレームであると認識するまで、第1のLAAサブフレームであると認識する。また、その所定数(すなわち、第3のLAAサブフレームであると認識するサブフレーム数)は、予め規定されてもよい。その所定数は、LAAセルにおいて設定されてもよい。その所定数は、第2のLAAサブフレームにマッピングされるチャネルおよび/または信号によって通知されてもよい。
また、第2のLAAサブフレームと第3のLAAサブフレームにおいて、PDSCHおよび/またはEPDCCHのスタートシンボルがそれぞれ独立に規定または設定される。
また、図5〜7において、CCAは、1つのサブフレームで行われることを示したが、CCAを行う時間(期間)はこれに限定されるものではない。CCAを行う時間は、LAAセル毎、CCAのタイミング毎、CCAの実行毎に変動してもよい。例えば、CCAは、所定の時間スロット(時間間隔、時間領域)に基づいた時間で行う。その所定の時間スロットは、1つのサブフレームを所定数に分割した時間で規定または設定されてもよい。その所定の時間スロットは、所定数のサブフレームで規定または設定されてもよい。
また、本実施形態において、CCAを行う時間(時間スロット)や、あるサブフレームにおいてチャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)時間などの、時間領域におけるフィールドのサイズは、所定の時間ユニットを用いて表現できる。例えば、時間領域におけるフィールドのサイズは、いくつかの時間ユニットTsとして表現される。Tsは、1/(15000*2048)秒である。例えば、1つのサブフレームの時間は、30720*Ts(1ミリ秒)である。
また、図5〜7におけるサブフレーム#3のように、LAAセルがあるサブフレームにおける途中のシンボルから、チャネルおよび/または信号(予約信号を含む)を送信できるか否かが、端末またはLAAセルに対して設定されてもよい。例えば、端末は、RRCのシグナリングによって、LAAセルに関する設定において、そのような送信が可能かどうかを示す情報が設定される。端末は、その情報に基づいて、LAAセルにおける受信(モニタリング、認識、復号)に関する処理を切り替える。
また、途中のシンボルから送信が可能なサブフレーム(途中のシンボルまで送信が可能なサブフレームも含む)は、LAAセルにおける全てのサブフレームでもよい。また、途中のシンボルから送信が可能なサブフレームは、LAAセルに対して予め規定されたサブフレームまたは設定されたサブフレームでもよい。
また、途中のシンボルから送信が可能なサブフレーム(途中のシンボルまで送信が可能なサブフレームも含む)は、TDDの上りリンク下りリンク設定(UL/DL設定)に基づいて設定、通知または決定されることができる。例えば、そのようなサブフレームは、UL/DL設定でスペシャルサブフレームと通知(指定)されたサブフレームである。LAAセルにおけるスペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)およびUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドのうち少なくとも1つを含むサブフレームである。LAAセルにおけるスペシャルサブフレームに関する設定が、RRCのシグナリング、PDCCHまたはEPDCCHのシグナリングによって設定または通知されてもよい。この設定は、DwPTS、GPおよびUpPTSの少なくとも1つに対する時間の長さを設定する。また、この設定は、予め規定された時間の長さの候補を示すインデックス情報である。また、この設定は、従来のTDDセルに設定されるスペシャルサブフレーム設定で用いられるDwPTS、GPおよびUpPTSと同じ時間の長さを用いることができる。すなわち、あるサブフレームにおいて送信が可能な時間の長さは、DwPTS、GPおよびUpPTSのいずれかに基づいて決まる。
また、本実施形態において、予約信号は、その予約信号を送信しているLAAセルとは異なるLAAセルが受信できる信号とすることができる。例えば、その予約信号を送信しているLAAセルとは異なるLAAセルは、その予約信号を送信しているLAAセルに隣接しているLAAセル(隣接LAAセル)である。例えば、その予約信号は、そのLAAセルにおける所定のサブフレームおよび/またはシンボルの送信状況(使用状況)に関する情報を含む。ある予約信号を送信しているLAAセルとは異なるLAAセルがその予約信号を受信した場合、その予約信号を受信したLAAセルは、その予約信号に基づいて、所定のサブフレームおよび/またはシンボルの送信状況を認識し、その状況に応じてスケジューリングを行う。
また、その予約信号を受信したLAAセルは、チャネルおよび/または信号を送信する前に、LBTを行ってもよい。そのLBTは、受信した予約信号に基づいて行われる。例えば、そのLBTにおいて、予約信号を送信したLAAセルが送信する(送信すると想定される)チャネルおよび/または信号を考慮して、リソース割り当てやMCSの選択などを含むスケジューリングを行う。
また、その予約信号を受信したLAAセルがその予約信号に基づいてチャネルおよび/または信号を送信するスケジューリングを行った場合、所定の方法により、その予約信号を送信したLAAセルを含む1つ以上のLAAセルにそのスケジューリングに関する情報を通知することができる。例えば、その所定の方法は、予約信号を含む所定のチャネルおよび/または信号を送信する方法である。また、例えば、その所定の方法は、X2インターフェースなどのバックホールを通じて通知する方法である。
また、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアルコネクティビティにおいて、従来の端末は5つまでのサービングセルを設定することができたが、本実施形態における端末は設定できるサービングセルの最大数を拡張することができる。すなわち、本実施形態における端末は、5つを超えるサービングセルを設定できる。例えば、本実施形態における端末は16個または32個までのサービングセルを設定できる。例えば、本実施形態における端末に設定される5つを超えるサービングセルは、LAAセルを含む。また、本実施形態における端末に設定される5つを超えるサービングセルは、全てLAAセルであってもよい。
また、5つを超えるサービングセルを設定できる場合において、一部のサービングセルに関する設定は従来のサービングセル(すなわち、従来のセカンダリーセル)の設定と異なってもよい。例えば、その設定に関して、以下が異なる。以下で説明する設定は、組み合わせて用いられてもよい。
(1)端末は、従来のサービングセルが5つまで設定され、従来とは異なるサービングセルが11個または27個まで設定される。すなわち、端末は、従来のプライマリーセルに加えて、従来のセカンダリーセルが4つまで設定され、従来とは異なるセカンダリーセルが11個または27個まで設定される。
(2)従来とは異なるサービングセル(セカンダリーセル)に関する設定は、LAAセルに関する設定を含む。例えば、端末は、従来のプライマリーセルに加えて、LAAセルに関する設定を含まないセカンダリーセルが4つまで設定され、従来とは異なるセカンダリーセルが11個または27個まで設定される。
また、5つを超えるサービングセルを設定できる場合において、基地局(LAAセルを含む)および/または端末は、5つまでのサービングセルを設定する場合と異なる処理または想定を行うことができる。例えば、その処理または想定に関して、以下が異なる。以下で説明する処理または想定は、組み合わせて用いられてもよい。
(1)端末は、5つを超えるサービングセルが設定された場合でも、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHは最大5つのサービングセルから同時に送信される(受信する)と想定する。これにより、端末は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHの受信と、そのPDSCHに対するHARQ−ACKの送信について、従来と同様の方法を用いることができる。
(2)端末は、5つを超えるサービングセルが設定された場合、それらのサービングセルにおいて、PDSCHに対するHARQ−ACKのバンドリングを行うセルの組み合わせ(グループ)が設定される。例えば、全てのサービングセル、全てのセカンダリーセル、全てのLAAセル、または全ての従来とは異なるセカンダリーセルは、それぞれサービングセル間におけるHARQ−ACKのバンドリングに関する情報(設定)を含む。例えば、サービングセル間におけるHARQ−ACKのバンドリングに関する情報は、そのバンドリングを行う識別子(インデックス、ID)である。例えば、HARQ−ACKは、そのバンドリングを行う識別子が同じセルを渡って、バンドリングされる。そのバンドリングは、対象となるHARQ−ACKに対して論理積演算によって行われる。また、そのバンドリングを行う識別子の最大数は5にすることができる。また、そのバンドリングを行う識別子の最大数は、そのバンドリングを行わないセルの数を含めて5にすることができる。すなわち、サービングセルを超えてバンドリングを行うグループの数を最大5にすることができる。これにより、端末は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHの受信と、そのPDSCHに対するHARQ−ACKの送信について、従来と同様の方法を用いることができる。
(3)端末は、5つを超えるサービングセルが設定された場合、それらのサービングセルにおいて、PDSCHに対するHARQ−ACKの多重(multiplexing)を行うセルの組み合わせ(グループ)が設定される。PDSCHに対するHARQ−ACKの多重を行うセルの組み合わせ(グループ)が設定される場合、多重されたHARQ−ACKは、そのグループに基づいてPUCCHまたはPUSCHにより送信される。それぞれのグループにおいて、多重されるサービングセルの最大数が規定または設定される。その最大数は、端末に設定されるサービングセルの最大数に基づいて規定または設定される。例えば、その最大数は、端末に設定されるサービングセルの最大数と同数、または、端末に設定されるサービングセルの最大数の半数である。また、同時に送信されるPUCCHの最大数は、それぞれのグループにおいて多重されるサービングセルの最大数と、端末に設定されるサービングセルの最大数とに基づいて、規定または設定される。
換言すると、設定される第1のサービングセル(すなわち、プライマリーセルおよび/またはセカンダリーセル)の数は所定数(すなわち、5)以下であり、設定される前記第1のサービングセルと前記第2のサービングセル(すなわち、LAAセル)の合計は前記所定数を超える。
次に、LAAに関連する端末ケイパビリティを説明する。端末は、基地局からの指示に基づいて、RRCのシグナリングによって、その端末のケイパビリティ(能力)に関する情報(端末ケイパビリティ)を基地局に通知(送信)する。ある機能(特徴)に対する端末ケイパビリティは、その機能(特徴)をサポートする場合に通知(送信)され、その機能(特徴)をサポートしない場合に通知(送信)されない。また、ある機能(特徴)に対する端末ケイパビリティは、その機能(特徴)のテストおよび/または実装が完了しているかどうかを示す情報であってもよい。例えば、本実施形態における端末ケイパビリティは、以下の通りである。以下で説明する端末ケイパビリティは、組み合わせて用いられてもよい。
(1)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティと、5つを超えるサービングセルの設定のサポートに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、LAAセルをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定をサポートする。すなわち、5つを超えるサービングセルの設定をサポートしない端末は、LAAセルをサポートしない。その場合、5つを超えるサービングセルの設定をサポートする端末は、LAAセルをサポートしてもよいし、しなくてもよい。
(2)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティと、5つを超えるサービングセルの設定のサポートに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、5つを超えるサービングセルの設定をサポートする端末は、LAAセルをサポートする。すなわち、LAAセルをサポートしない端末は、5つを超えるサービングセルの設定をサポートしない。その場合、LAAセルをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定をサポートしてもよいし、しなくてもよい。
(3)LAAセルにおける下りリンクに関する端末ケイパビリティと、LAAセルにおける上りリンクに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、LAAセルにおける上りリンクをサポートする端末は、LAAセルにおける下りリンクをサポートする。すなわち、LAAセルにおける下りリンクをサポートしない端末は、LAAセルにおける上りリンクをサポートしない。その場合、LAAセルにおける下りリンクをサポートする端末は、LAAセルにおける上りリンクをサポートしてもよいし、サポートしなくてもよい。
(4)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティは、LAAセルのみに設定される送信モードのサポートを含む。
(5)5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクに関する端末ケイパビリティと、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクをサポートする。すなわち、5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクをサポートしない端末は、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクをサポートしない。その場合、5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクをサポートしてもよいし、サポートしなくてもよい。
(6)5つを超えるサービングセルの設定における端末ケイパビリティにおいて、最大16個の下りリンクサービングセル(コンポーネントキャリア)の設定をサポートする端末ケイパビリティと、最大32個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。また、最大16個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末は、少なくとも1つの上りリンクサービングセルの設定をサポートする。最大32個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末は、少なくとも2つの上りリンクサービングセルの設定をサポートする。すなわち、最大16個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末は、2つ以上の上りリンクサービングセルの設定をサポートしなくてもよい。
(7)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティは、LAAセルで用いられる周波数(バンド)に基づいて通知される。例えば、端末がサポートする周波数または周波数の組み合わせの通知において、通知される周波数または周波数の組み合わせがLAAセルで用いられる周波数を少なくとも1つ含む場合、その端末はLAAセルをサポートすることを黙示的に通知する。すなわち、通知される周波数または周波数の組み合わせがLAAセルで用いられる周波数を全く含まない場合、その端末はLAAセルをサポートしないことを黙示的に通知する。
次に、第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティを説明する。本実施形態における端末ケイパビリティの一例において、第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドは、端末が第2のEPDCCHのUSSおよび/またはCSSにおけるDCIを受信できるかどうかを定義する。すなわち、その端末が第2のEPDCCHのUSSおよび/またはCSSにおけるDCIを受信できる場合、その端末は第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する。また、その端末が第2のEPDCCHのUSSおよび/またはCSSにおけるDCIを受信できない場合、その端末は第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドを通知しない。
また、その端末が第2のEPDCCHのUSSおよび/またはCSSにおけるDCIを受信できる場合、その端末は第1のEPDCCHのUSSにおけるDCIを受信する能力を有する。すなわち、その端末が第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する場合、第1のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する。また、その端末が第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する場合、その端末は第1のEPDCCHのUSSにおけるDCIを受信する能力を有することを示すようにしてもよい。
また、その端末が第2のEPDCCHのUSSおよび/またはCSSにおけるDCIを受信できる場合、その端末はLAAに関する能力(例えば、上記で説明したものを含む)も有する。すなわち、その端末が第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する場合、LAAに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する。また、その端末が第2のEPDCCHに関連する端末ケイパビリティのフィールドでサポートしていること(Supported)を通知する場合、その端末はLAAに関する能力も有することを示すようにしてもよい。
また、本実施形態において、LAAセルが、そのLAAセルで送信されるPDSCHのためのDCIを通知するPDCCHまたはEPDCCHを、送信する場合(すなわち、セルフスケジューリングの場合)を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、LAAセルとは異なるサービングセルが、そのLAAセルで送信されるPDSCHのためのDCIを通知するPDCCHまたはEPDCCHを、送信する場合(すなわち、クロスキャリアスケジューリングの場合)においても、本実施形態で説明された方法は適用できる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報は、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルに基づいてもよい。例えば、その情報は、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルの最後のシンボルを示す情報である。また、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報は、他の情報またはパラメータに基づいて決まってもよい。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルは、チャネルおよび/または信号に対して独立に設定(通知、規定)されてもよい。すなわち、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報と、その通知方法は、チャネルおよび/または信号に対して、それぞれ独立に設定(通知、規定)できる。例えば、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報と、その通知方法は、PDSCHとEPDCCHでそれぞれ独立に設定(通知、規定)できる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信されない(送信できない)シンボル/サブフレームは、端末の観点から、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)と想定されないシンボル/サブフレームとしてもよい。すなわち、その端末は、そのLAAセルがそのシンボル/サブフレームでチャネルおよび/または信号を送信していないと見なすことができる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)シンボル/サブフレームは、端末の観点から、チャネルおよび/または信号が送信されるかもしれないと想定するシンボル/サブフレームとしてもよい。すなわち、その端末は、そのLAAセルがそのシンボル/サブフレームでチャネルおよび/または信号を送信しているかもしれないし、送信していないかもしれないと見なすことができる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)シンボル/サブフレームは、端末の観点から、チャネルおよび/または信号が必ず送信されていると想定するシンボル/サブフレームとしてもよい。すなわち、その端末は、そのLAAセルがそのシンボル/サブフレームでチャネルおよび/または信号を必ず送信していると見なすことができる。
また、本実施形態において、LAAセルは、所定の周波数バンドを用いるサービングセルとしてもよい。
次に、拡張物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH:Enhanced Physical Downlink Control Channel)について説明する。なお、EPDCCHは、PDSCHなどの他の物理チャネルと同様、リソースエレメント(RE:Resource Element)を用いて送受信される。アンテナポートPに対するリソースグリッド(送信される信号をスロット毎に、サブキャリアとOFDMシンボルとのグリッドによって記載したもの)の各要素(1つのサブキャリアかつ1つのOFDMシンボルに対応する要素)は、REと呼ばれ、1つのスロット内でインデクスのペアであるk(0から開始し、周波数軸方向に昇順なインデクス)およびl(0から開始し、時間軸方向に昇順なインデクス)によって一意に識別される。
EPDCCHは、ノーマルセルにおけるノーマルサブフレーム、LAAセルにおける部分サブフレーム、および/またはLAAセルにおけるフルサブフレームで、その構成および/または処理をそれぞれ異なってもよい。例えば、部分サブフレームにおいて、ノーマルサブフレームおよび/またはフルサブフレームで用いられるEPDCCHよりも少ないOFDMシンボルで構成されるEPDCCHが用いられる。本実施形態において、ノーマルサブフレームで用いられるEPDCCHは、第1のEPDCCHとも呼称され、部分サブフレームで用いられるEPDCCHは、第2のEPDCCHとも呼称される。なお、フルサブフレームにおいて、第1のEPDCCHおよび/または第2のEPDCCHが用いられてもよい。
図8は、1つのRBペアにおけるEREG構成の一例を示す。EREG(Enhanced RE Group)は、EPDCCHのREへのマッピングを規定するために用いられる。リソースブロックペア毎に、0から15までの番号が振られた16個のEREGがある。1つのPRBペア内で、通常のCP(Cyclic Prefix)に対してアンテナポート107、108、109および110のための、拡張のCPに対してアンテナポート107および108のためのDMRSを運ぶREを除くすべてのREに、周波数が先で時間が後の昇順で、0から15まで循環的に番号が振られる。図8において、斜線で網掛けしたリソースエレメントはDMRSを運ぶために用いられる。そのPRBペア内の番号iが振られたすべてのREが、iの番号が振られたEREGを構成する。ここで、CPとは、下りリンクにおけるOFDMシンボル(上りリンクの場合はSC−FDMAシンボル)の有効シンボル区間の前方に付加される信号であり、有効シンボル区間内の一部(通常は最後部)がコピーされた信号である。CP長には通常の長さ(例えば有効シンボル長2048サンプルに対して160サンプルあるいは144サンプル)の通常のCPと、通常のCPよりも長い(例えば有効シンボル長2048サンプルに対して512サンプルあるいは1024サンプル)拡張のCPの2種類がある。
ここで、EREGの構成は、第1のEPDCCHまたは第2のEPDCCHに関わらず同一にすることができる。すなわち、第1のEPDCCHまたは第2のEPDCCHにおけるEREGは、リソースブロックペア毎に、通常のCP(Cyclic Prefix)に対してアンテナポート107、108、109および110のための、拡張のCPに対してアンテナポート107および108のためのDMRSを運ぶREを除くすべてのREに対して規定される。これにより、DMRSの構成が異なる場合でも、EREGを構成するためのREは異なるが、EREGを構成するための定義は同じである。
図8で示すように、1つRBペアは、2つのRBで構成される。それぞれのRBは、時間方向に7つのOFDMシンボルと、周波数方向に12のサブキャリアとで示されるリソースエレメントで構成される。図8において、DMRSは、斜線で網掛けしたリソースエレメントにマッピングされる。また、それぞれのDMRSは、2チップの直交符号で構成され、2つまでのDMRSが符号分割多重できる。アンテナポート107および108のDMRSは、それぞれのスロットにおけるOFDMシンボル番号5および6であり、サブキャリア番号0、5および10であるREにマッピングされる。アンテナポート109および110のDMRSは、それぞれのスロットにおけるOFDMシンボル番号5および6であり、サブキャリア番号1、6および11であるREにマッピングされる。ここで、第1のEPDCCHに関連付けられるDMRSは、図8で説明したDMRSを用いることができる。
第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの一例は、図8で説明したDMRSを用いることができる。すなわち、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSは、第1のEPDCCHに関連付けられるDMRSと同様の構成を用いることができるが、第2のEPDCCHが送信できないOFDMシンボルにDMRSが含まれる場合、そのDMRSは送信されない。例えば、スロット1におけるOFDMシンボル#0〜6の部分サブフレームにおいて、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSは、スロット1におけるOFDMシンボル#5および6のみにマッピングされ、スロット0におけるOFDMシンボル#5および6のみにマッピングされない。また、2チップの直交符号がマッピングされる2つOFDMシンボルのうちいずれかのOFDMシンボルが送信できない場合、そのDMRSは送信されないと想定される。
第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの別の一例は、第2のEPDCCHの送信に用いられるOFDMシンボルに応じて決まる。具体的には、第2のEPDCCHの送信に用いられるOFDMシンボルの構成に応じて、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSがマッピングされるREがそれぞれ規定される。第2のEPDCCHの送信に用いられるOFDMシンボルの構成は、所定数のパターンが予め規定できる。すなわち、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成も、同様に所定数のパターンが予め規定できる。
図9は、第1の部分サブフレームに用いられる第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成の一例を示す図である。図9において、斜線で網掛けされたREは、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSがマッピングされるREを示す。点で網掛けされたREは、第2のEPDCCHの送信に用いられないRE(OFDMシンボル)を示す。すなわち、図9の(a)では、スロット0のOFDMシンボル#0が第2のEPDCCHのスタートシンボルであり、図9の(b)では、スロット0のOFDMシンボル#3が第2のEPDCCHのスタートシンボルであり、図9の(c)では、スロット1のOFDMシンボル#0が第2のEPDCCHのスタートシンボルであり、図9の(d)では、スロット1のOFDMシンボル#0が第2のEPDCCHのスタートシンボルであり、図9の(e)では、スロット1のOFDMシンボル#3が第2のEPDCCHのスタートシンボルである。図9に示すように、第2のEPDCCHのスタートシンボルに応じて、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成はそれぞれ規定できる。
図10は、第2の部分サブフレームに用いられる第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成の一例を示す図である。図10において、斜線で網掛けされたREは、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSがマッピングされるREを示す。点で網掛けされたREは、第2のEPDCCHの送信に用いられないRE(OFDMシンボル)を示す。すなわち、図10の(a)では、スロット1のOFDMシンボル#6が第2のEPDCCHのエンドシンボルであり、図10の(b)では、スロット1のOFDMシンボル#3が第2のEPDCCHのエンドシンボルであり、図10の(c)では、スロット1のOFDMシンボル#1が第2のEPDCCHのエンドシンボルであり、図10の(d)では、スロット0のOFDMシンボル#6が第2のEPDCCHのエンドシンボルであり、図10の(e)では、スロット0のOFDMシンボル#4が第2のEPDCCHのエンドシンボルである。図10に示すように、第2のEPDCCHのエンドシンボルに応じて、第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成はそれぞれ規定できる。また、第2の部分サブフレームに用いられる第2のEPDCCHに関連付けられるDMRSの構成は、DwPTSで用いられるDMRSの構成と同じにすることができる。
EPDCCHは、スケジューリング割り当てを運ぶ。1つのEPDCCHは1つあるいはいくつかの連続するECCE(Enhanced Control Channel Element)の集合体(アグリゲーション)を用いて送信される。ここで、各ECCEは複数のEREGから構成される。1つのEPDCCHのために用いられるECCEの数は、そのEPDCCHのフォーマットと、ECCE毎のEREGの数とに依存する。局所的送信と分散的送信の両方がサポートされる。1つのEPDCCHは、ECCEのEREGおよびPRBペアへのマッピングが異なる局所的送信と分散的送信のいずれかを用いることができる。
また、第1のEPDCCHは、EPDCCHセット毎に局所的送信と分散的送信のいずれかをRRCシグナリングを通じて設定することができる。第2のEPDCCHは、全てのEPDCCHセットに対して局所的送信と分散的送信のいずれかを予め規定できる。例えば、第2のEPDCCHは、全てのEPDCCHセットに対して分散的送信を予め規定できる。
端末装置は、後述するように複数のEPDCCHをモニタリングする。端末装置がEPDCCH送信をモニターする1つあるいは2つのPRBペアの設置が設定されることができる。上位層によって設定されるように、EPDCCHセットXにおけるすべてのEPDCCH候補は、局所的送信のみあるいは分散的送信のみが用いる。サブフレームiのEPDCCHセットXにおいて、EPDCCHの送信に利用可能なECCEは、0からNECCE、m、i−1までの番号が振られる。ここで、NECCE、m、iはサブフレームiのEPDCCHセットXにおけるEPDCCHの送信に利用可能なECCEの数である。番号nのECCEは、局所的マッピングの場合、インデクスがfloor(n/NRB ECCE)であるPRB中の(n mod NRB ECCE)+jNRB ECCEの番号が振られたEREGに対応し、分散的マッピングの場合、インデクスが(n+j max(1、NXm RB/NECCE EREG))mod NXm RBであるPRB中のfloor(n/NXm RB)+jNRB ECCEの番号が振られたEREGに対応する。ここで、j=0、1、・・・、NECCE EREG−1であり、NECCE EREGはECCEあたりのEREGの数である。また、NRB ECCEは16/NECCE EREGに等しく、PRBペアあたりのECCEの数である。また、floorとmodとmaxはそれぞれ床関数と剰余関数(mod関数)と最大値関数(max関数)である。なお、ここでは、EPDCCHセットXを構成するPRBペアは、0からNXm RB−1まで昇順に番号かふられているものとする。
第1のEPDCCHにおいて、NECCE EREGは、CPとサブフレームのタイプに基づいて決まる。より具体的には、通常のCPかつ通常のサブフレーム(通常の下りリンクサブフレーム)の場合、あるいは通常のCPかつスペシャルサブフレーム設定が3、4あるいは8のスペシャルサブフレームの場合は、NECCE EREGは4である。通常のCPかつスペシャルサブフレーム設定が1、2、6、7あるいは9のスペシャルサブフレーム(つまりDwPTSが6個以上かつ10個以下のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)の場合、拡張のCPかつ通常のサブフレームの場合、あるいは拡張のCPかつスペシャルサブフレーム設定が1、2、3、5あるいは6のスペシャルサブフレーム(つまりDwPTSが6個以上かつ10個以下のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)の場合は、NECCE EREGは8である。なお、スペシャルサブフレーム設定の詳細に関しては後述する。
第2のEPDCCHにおけるNECCE EREGの一例は、NECCE EREGは予め規定された値である。例えば、第2のEPDCCHにおけるNECCE EREGは、第1のEPDCCHにおいて通常のCPかつスペシャルサブフレーム設定が1、2、6、7あるいは9のスペシャルサブフレームの場合と同じであり、8である。また、例えば、第2のEPDCCHにおけるNECCE EREGは、1つのリソースブロックペアで構成されるEREGの数と同じであり、16である。
第2のEPDCCHにおけるNECCE EREGの別の一例は、NECCE EREGは、検出される(想定される、モニタリングされる)第2のEPDCCHにおけるnEPDCCH(後述)に依存して決まる。具体的には、第2のEPDCCHにおけるnEPDCCHが所定数以上である場合、NECCE EREGは4(または8)であり、その所定数よりも小さい場合、NECCE EREGは8(または16)である。その所定数は、予め規定されてもよいし、RRCシグナリングを通じてセル固有または端末固有に設定されてもよい。例えば、その所定数は、第1のEPDCCHにおいて用いられる所定数と同じであり、104である。また、例えば、その所定数は、第1のEPDCCHにおいて用いられる所定数と異なってもよい。
また、nEPDCCHに対する所定数が複数個規定または設定されてもよい。具体的には、第2のEPDCCHにおけるnEPDCCHが第1の所定数以上である場合、NECCE EREGは4であり、第2の所定数以上であり第1の所定数よりも小さい場合、NECCE EREGは8であり、第2の所定数よりも小さい場合、NECCE EREGは16である。例えば、第1の所定数は、第1のEPDCCHにおいて用いられる所定数と同じであり、104である。第2の所定数は、第1の所定数よりも小さい値である。
第2のEPDCCHにおけるNECCE EREGの別の一例は、NECCE EREGは、検出される(想定される、モニタリングされる)第2のEPDCCHにおけるOFDMシンボルの数に依存して決まる。具体的には、第2のEPDCCHにおけるOFDMシンボルの数が所定数以上である場合、NECCE EREGは4(または8)であり、その所定数よりも小さい場合、NECCE EREGは8(または16)である。その所定数は、予め規定されてもよいし、RRCシグナリングを通じてセル固有または端末固有に設定されてもよい。
また、OFDMシンボルの数に対する所定数が複数個規定または設定されてもよい。具体的には、第2のEPDCCHにおけるOFDMシンボルの数が第1の所定数以上である場合、NECCE EREGは4であり、第2の所定数以上であり第1の所定数よりも小さい場合、NECCE EREGは8であり、第2の所定数よりも小さい場合、NECCE EREGは16である。例えば、第2の所定数は、第1の所定数よりも小さい値である。
第2のEPDCCHにおけるNECCE EREGの別の一例は、第1のEPDCCHと同様、CPとサブフレームのタイプに基づいて決まるが、NECCE EREGは第1のEPDCCHに対して2倍の値である。より具体的には、通常のCPかつ通常のサブフレーム(通常の下りリンクサブフレーム)の場合、あるいは通常のCPかつスペシャルサブフレーム設定が3、4あるいは8のスペシャルサブフレームの場合は、NECCE EREGは8である。通常のCPかつスペシャルサブフレーム設定が1、2、6、7あるいは9のスペシャルサブフレーム(つまりDwPTSが6個以上かつ10個以下のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)の場合、拡張のCPかつ通常のサブフレームの場合、あるいは拡張のCPかつスペシャルサブフレーム設定が1、2、3、5あるいは6のスペシャルサブフレーム(つまりDwPTSが6個以上かつ10個以下のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)の場合は、NECCE EREGは16である。
EPDCCHフォーマットとEPDCCHあたりのECCEの数(アグリゲーションレベル)との対応を規定することができる。また、その対応は、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとでそれぞれ異なって規定できる。
第1のEPDCCHにおいて、EPDCCHフォーマットとEPDCCHあたりのECCEの数(アグリゲーションレベル)との対応は、ケースAとケースBの複数のケースを規定できる。ケースAは、後述するケース1に対応する条件が満たされる場合に用いられ、その他の場合はケースBが用いられる。ケースAにおけるアグリゲーションレベルは、局所的送信の場合、2、4、8および16であり、分散的送信の場合、2、4、8、16および32である。ケースBにおけるアグリゲーションレベルは、局所的送信の場合、1、2、4および8であり、分散的送信の場合、1、2、4、8および16である。すなわち、ケースAにおけるアグリゲーションレベルは、ケースBにおけるアグリゲーションレベルよりも大きい。これにより、EPDCCHにおけるEREGのそれぞれに用いられるREの数が少ない場合でも、アグリゲーションレベルを大きくすることで、EPDCCHに対する所定の受信特性が得られる。
特定の端末装置に対する数量であるnEPDCCHは、EPDCCHセットX(2つまでのEPDCCHセットのうちの最初のEPDCCHセット)のEPDCCH送信のために設定された1つのPRBペア内で、下記の(a1)から(a4)の基準の全てまたは一部を満たす下りリンクREの数として定義される。
(a1)そのPRBペア内の16個のEREGのうちのいずれか1つの一部である。
(a2)その端末装置によってCRSとして用いられないと想定される。ここで、CRSのアンテナポート数と周波数シフトのパラメータに対して他の値が提供されない限り、そのサービングセルにおけるこれらのパラメータ(PBCHと同じアンテナポート設定によるアンテナポート数および物理セル識別子に基づいて得られる周波数シフト)によってCRSの位置が与えられる。逆に、端末装置に上位層パラメータであるre−MappingQCL−ConfigID−r11によってこれらのパラメータの組が設定された場合には、そのパラメータを用いてCRSの位置が決定する。
(a3)その端末装置によってCSIRSとして用いられないと想定される。ここで、そのサービングセルにおけるゼロ電力CSIRSの設定(ゼロ電力CSIRSのための設定に対して他の値が提供されない場合)と非ゼロ電力CSIRSの設定とによってCSIRSの位置が与えられる。逆に、端末装置に上位層パラメータであるre−MappingQCL−ConfigID−r11によってゼロ電力CSIRSが設定された場合には、そのパラメータを用いてCSIRSの位置が決定する。
(a4)サブフレーム中の第1スロット内のインデクスlがlEPDCCHStart以上であることを満たす。すなわち、1つのサブフレーム中でlEPDCCHStart以降のOFDMシンボル上のREにマッピングされる。ここで、lは、スロット内のOFDMシンボルに振られるインデクスであり、スロット内の先頭のOFDMシンボルから順に、時間方向において0から昇順に振られる。lEPDCCHStartに関しては後述する。
第2のEPDCCHにおいて、EPDCCHフォーマットとEPDCCHあたりのECCEの数(アグリゲーションレベル)との対応の一例は、第1のEPDCCHと同じである。
第2のEPDCCHにおいて、EPDCCHフォーマットとEPDCCHあたりのECCEの数(アグリゲーションレベル)との対応の別の一例は、1つのケースが予め規定される。例えば、第2のEPDCCHにおいて、EPDCCHフォーマットとEPDCCHあたりのECCEの数(アグリゲーションレベル)との対応は、ケースAが予め規定される。
第2のEPDCCHにおいて、EPDCCHフォーマットとEPDCCHあたりのECCEの数(アグリゲーションレベル)との対応の別の一例は、ケースAとケースBとケースCの複数のケースを規定できる。ケースAにおけるアグリゲーションレベルとケースBにおけるアグリゲーションレベルは、第1のEPDCCHと同じである。ケースCにおけるアグリゲーションレベルは、ケースAにおけるアグリゲーションレベルよりも大きくすることができる。例えば、ケースCにおけるアグリゲーションレベルは、局所的送信の場合、4、8、16および32であり、分散的送信の場合、4、8、16、32および64である。
また、特定の端末装置に対する数量であるnEPDCCHの一例は、nEPDCCHが第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとでそれぞれ独立である。第1のEPDCCHにおいて、nEPDCCHは、第1のEPDCCHにおけるEPDCCHセットX(2つまでのEPDCCHセットのうちの最初のEPDCCHセット)のEPDCCH送信のために設定された1つのPRBペア内で、上記の(a1)から(a4)の基準の全てを満たす下りリンクREの数として定義される。また、第2のEPDCCHにおいて、nEPDCCHは、第2のEPDCCHにおけるEPDCCHセットX(1つ以上のEPDCCHセットのうちの最初のEPDCCHセット)のEPDCCH送信のために設定された1つのPRBペア内で、上記の(a1)から(a4)の基準の全てまたは一部を満たす下りリンクREの数として定義される。
また、特定の端末装置に対する数量であるnEPDCCHの一例は、nEPDCCHが第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとで共通である。具体的には、第2のEPDCCHにおけるnEPDCCHは、第1のEPDCCHにおけるnEPDCCHと同じである。すなわち、第2のEPDCCHにおいて、nEPDCCHは、第1のEPDCCHにおけるEPDCCHセットX(2つまでのEPDCCHセットのうちの最初のEPDCCHセット)のEPDCCH送信のために設定された1つのPRBペア内で、上記の(a1)から(a4)の基準の全てを満たす下りリンクREの数として定義される。
1つのサブフレームにおける1つのEPDCCH上で送信されるビットのブロックであるb(0)、・・・、b(Mbit−1)は、h(i)=(b(i)+c(i))mod 2に基づいてスクランブルされ、その結果h(0)、・・・、h(Mbit−1)というスクランブルされたビットのブロックになる。ここで、Mbitは1つのEPDCCHで送信されるビットの数であり、c(i)はパラメータcinitで初期化される端末装置固有のスクランブリング系列である。このスクランブリング系列生成器は、cinit=floor(n/2)2+nEPDCCH ID,mである。mはEPDCCHセットの番号である。nは無線フレーム中のスロット番号である。nEPDCCH ID,mは上位層シグナリングによりEPDCCHセット毎に設定可能なDMRSスクランブリング初期化パラメータであり、0から503のいずれかの値を取ることできる。
スクランブルされたビットのブロックであるh(0)、・・・、h(Mbit−1)は変調され、その結果d(0)、・・・、d(Msymb−1)という複素値変調シンボルのブロックになる。ここで、Msymbは1つのEPDCCHで送信される変調シンボルの数である。EPDCCHの変調方法はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)である。複素値変調シンボルのブロックはy(i)=d(i)の関係式に基づき、単一レイヤにマッピングされてプレコーディングされる。ここで、i=0、・・・。Msymb−1であり、yはプレコーディングされた変調シンボルである。
複素値シンボルのブロックであるy(0)、・・・、y(Msymb−1)は下記の(m1)から(m4)の基準のすべてを満たすような関連するアンテナポート上のRE(kとlで決まる位置のRE)に、y(0)からスタートして順にマッピングされる。
(m1)EPDCCH送信のために割り当てられたEREGの一部である。
(m2)その端末装置によってCRSとして用いられないと想定される。ここで、CRSのアンテナポート数と周波数シフトのパラメータに対して他の値が提供されない限り、そのサービングセルにおけるこれらのパラメータ(PBCHと同じアンテナポート設定によるアンテナポート数および物理セル識別子に基づいて得られる周波数シフト)によってCRSの位置が与えられる。逆に、端末装置に上位層パラメータであるre−MappingQCL−ConfigID−r11によってこれらのパラメータの組が設定された場合には、そのパラメータを用いてCRSの位置が決定する。
(m3)その端末装置によってCSIRSとして用いられないと想定される。ここで、そのサービングセルにおけるゼロ電力CSIRSの設定(ゼロ電力CSIRSのための設定に対して他の値が提供されない場合)と非ゼロ電力CSIRSの設定とによってCSIRSの位置が与えられる。逆に、端末装置に上位層パラメータであるre−MappingQCL−ConfigID−r11によってゼロ電力CSIRSが設定された場合には、そのパラメータを用いてCSIRSの位置が決定する。
(m4)サブフレーム中の第1スロット内のインデクスlがlEPDCCHStart以上であることを満たす。すなわち、1つのサブフレーム中でlEPDCCHStart以降のOFDMシンボル上のREにマッピングされる。ここで、lは、スロット内のOFDMシンボルに振られるインデクスであり、スロット内の先頭のOFDMシンボルから順に、時間方向において0から昇順に振られる。lEPDCCHStartに関しては後述する。
アンテナポートPにおける上記の基準を満たすRE(kとlで決まる位置のRE)へのマッピングは、インデクスKが先でその後にインデクスlに対して昇順(kとlが増える方向)であり、これはサブフレームにおける第1スロットから開始して第2スロットで終了する。
ここでアンテナポートPは、論理的なアンテナのポートである。1つのアンテナポートが1つの物理アンテナに対応してもよいし、1つのアンテナポートの信号が、実際は複数の物理アンテナで送信されてもよい。あるいは、複数のアンテナポートの信号が、実際は同じ物理アンテナで送信されてもよい。アンテナポートが同じであれば、同じチャネル特性が得られる。ここでは、アンテナポート0から3までがCRSの送信に関連する(用いられる)アンテナポートであり、アンテナポート4がMBSFN(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)用参照信号の送信に関連する(用いられる)アンテナポートであり、アンテナポート5および7から14までがPDSCHに関連した端末装置固有参照信号の送信に関連する(用いられる)アンテナポートであり、アンテナポート107から110までがEPDCCHに関連した復調参照信号の送信に関連する(用いられる)アンテナポートであり、アンテナポート6がポジショニング参照信号の送信に関連する(用いられる)アンテナポートであり、アンテナポート15から22までがCSIRSの送信に関連する(用いられる)アンテナポートである。
局所的送信では、用いる単一のアンテナポートPは、n’=nECCE、low mod NRB ECCE+nRNTI mod min(NEPDCCH ECCE,NRB ECCE)で算出されるn’と下記の(n1)から(n4)とで与えられる。ここで、nECCE、lowはそのEPDCCHセットにおけるこのEPDCCH送信により用いられる最低のECCEインデクスであり、nRNTIはRNTI(Radio Network Temporary Identifier)の1つであるC−RNTI(Cell−RNTI)に等しい。また、NEPDCCH ECCEはこのEPDCCHのために用いられたECCEの数である。また、minは最大値関数(max関数)である。
(n1)通常のCP、かつ通常のサブフレームあるいはスペシャルサブフレーム設定3、4、あるいは8のスペシャルサブフレームの場合、n’=0はP=107に対応する。通常のCP、かつスペシャルサブフレーム設定1、2、6、7あるいは9のスペシャルサブフレームの場合、n’=0はP=107に対応する。拡張のCPの場合、いずれのサブフレームタイプであっても、n’=0はP=107に対応する。
(n2)通常のCP、かつ通常のサブフレームあるいはスペシャルサブフレーム設定3、4、あるいは8のスペシャルサブフレームの場合、n’=1はP=108に対応する。通常のCP、かつスペシャルサブフレーム設定1、2、6、7あるいは9のスペシャルサブフレームの場合、n’=1はP=109に対応する。拡張のCPの場合、いずれのサブフレームタイプであっても、n’=1はP=108に対応する。
(n3)通常のCP、かつ通常のサブフレームあるいはスペシャルサブフレーム設定3、4、あるいは8のスペシャルサブフレームの場合、n’=2はP=109に対応する。
(n4)通常のCP、かつ通常のサブフレームあるいはスペシャルサブフレーム設定3、4、あるいは8のスペシャルサブフレームの場合、n’=3はP=110に対応する。
分散的送信では、1つのEREGにおける各REはアンテナポート107からスタートし、交互にする規則に従って、2つのアンテナポートのうちの1つに関連付けられる。ここで、通常のCPでは、2つのアンテナポートはアンテナポート107とアンテナポート109であり、拡張のCPでは、2つのアンテナポートはアンテナポート107とアンテナポート108である。
それぞれのサービングセルに対して、基地局装置はUEに対して、EPDCCHのモニタリングのための1つまたは2つのEPDCCH−PRBセット(EPDCCHが配置され得るPRBペアの集合、EPDCCHセットとも称す)を、上位層のシグナリングで設定することができる。ここで、1つのEPDCCH−PRBセットに対応する複数のPRBペア(1つのEPDCCH−PRBセットに対応するPRBペアの個数およびそのEPDCCH−PRBセットがいずれのPRBペアに対応するか)も上位層のシグナリングで示される。それぞれのEPDCCH−PRBセットは、0番からNECCE、p、k−1番までの番号が振られたECCEの組(set)で構成される。ここで、NECCE、p、k−1はサブフレームkにおけるEPDCCH−PRBセットp(p+1番目のEPDCCH−PRBセット、pは0または1)内のECCEの数である。それぞれのEPDCCH−PRBセットは、局所的EPDCCH送信か分散的EPDCCH送信のいずれかが設定されることができる。すなわち、局所的EPDCCH送信が設定されたEPDCCH−PRBセットでは、1つのEPDCCHが周波数方向に比較的局所的に配置され、分散的EPDCCH送信が設定されたEPDCCH−PRBセットでは、1つのEPDCCHが周波数方向に比較的分散的に配置される。
EPDCCHセットは、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとでそれぞれ独立に設定できる。例えば、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットと第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットとはそれぞれ異なるパラメータを用いて設定できる。
また、端末は、あるサービングセルにおいて、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットと第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットとが同時に設定されないようにしてもよい。例えば、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットは、従来のLTEを用いるサービングセルに対して設定され、第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットは、LAAセルに対して設定される。また、例えば、端末が、そのサービングセルにおいて、従来のLTEと同様に1サブフレームを時間方向の単位とする方法(モード)が設定される場合、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットが設定され、1スロットを時間方向の単位とする方法(モード)が設定される場合、第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットが設定される。
また、端末は、あるサービングセルにおいて、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットと第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットとが同時に設定されるようにしてもよい。例えば、LAAセルにおいて、部分サブフレームでは、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットに基づいて、第1のEPDCCHがモニタリングされ、フルサブフレームでは、第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットに基づいて、第2のEPDCCHがモニタリングされる。
第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットと第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットとでそれぞれ異なるパラメータを用いて設定される一例は、1つのEPDCCHセットに対応するPRBペアの設定できる数である。例えば、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットにおいて、1つのEPDCCHセットに対応するPRBペアの設定できる数は、2、4、または8である。第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットにおいて、1つのEPDCCHセットに対応するPRBペアの設定できる数は、第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットに対して2倍となる、4、8、または16である。また、第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットにおいて、想定される第2のEPDCCHのスタートシンボルまたはエンドシンボルに応じて、1つのEPDCCHセットに対応するPRBペアの数が決まるように規定してもよい。例えば、第2のEPDCCHの送信に用いられるOFDMシンボルの数が少なくなるほど、1つのEPDCCHセットに対応するPRBペアの数が多くなるように規定される。
第1のEPDCCHのためのEPDCCHセットと第2のEPDCCHのためのEPDCCHセットとでそれぞれ異なるパラメータを用いて設定される一例は、部分サブフレームに関するパラメータである。例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボル、または、その候補を示すパラメータが含まれる。
また、第2のEPDCCHのスタートシンボルの一例は、RRCシグナリングを通じてEPDCCHセット毎に対して独立または共通に設定される。例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルとして、スロット0のOFDMシンボル#0から6と、スロット1のOFDMシンボル#0から6のいずれか1つが設定される。また、例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルとして、スロット0のOFDMシンボル#0から6と、スロット1のOFDMシンボル#0から6の中から所定数が予め候補として規定され、その候補のいずれか1つが設定される。また、例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルとして、スロット0のOFDMシンボル#0、またはスロット1のOFDMシンボル#0のいずれかが設定される。また、例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルは、初期信号を検出したOFDMシンボルに基づいて決まる。具体的には、第2のEPDCCHのスタートシンボルは、初期信号を検出したOFDMシンボル、または、初期信号を検出したOFDMシンボルから所定数後のOFDMシンボルである。また、例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルは、複数の候補が規定または設定されたOFDMシンボルであって、初期信号を検出したOFDMシンボル以降の直近のOFDMシンボルである。
また、第2のEPDCCHのエンドシンボルの一例は、RRCシグナリングを通じてEPDCCHセット毎に対して独立または共通に設定される。例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルとして、スロット0のOFDMシンボル#0から6と、スロット1のOFDMシンボル#0から6のいずれか1つが設定される。また、例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルとして、スロット0のOFDMシンボル#0から6と、スロット1のOFDMシンボル#0から6の中から所定数が予め候補として規定され、その候補のいずれか1つが設定される。また、例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルとして、スロット0のOFDMシンボル#6、またはスロット1のOFDMシンボル#6のいずれかが設定される。また、例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルは、そのバーストにおける第2のEPDCCHのスタートシンボルに基づいて決まる。また、例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルは、そのバーストにおける第2のEPDCCHのスタートシンボルと、そのバーストの最大の長さに基づいて決まる。また、例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルは、そのバーストにおける初期信号に含まれる制御情報に基づいて決まる。具体的には、その制御情報は、第2のEPDCCHのエンドシンボルを示す情報を含む。また、例えば、第2のEPDCCHのエンドシンボルは、その部分サブフレームで送信される所定のチャネルおよび/または信号に含まれる制御情報に基づいて決まる。
端末装置は、制御情報のために上位層シグナリングによって設定されるように、1つ以上の有効なサービングセルにおいてEPDCCH候補の組をモニターする。ここで、モニタリング(モニターすること)とは、モニターされるDCIフォーマットに応じて、EPDCCH候補の組におけるEPDCCHのそれぞれのデコードを試行することを暗に意味している。EPDCCHのUSS(UE−specific Search Space)において、モニターすべきEPDCCH候補の組が規定される。ここでUSSは、端末装置固有に設定される論理的な領域であり、下りリンク制御情報の伝送に用いられうる領域である。モニタリングは、ブラインド検出とも呼称される。
また、第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/または第2のEPDCCHのエンドシンボルは、複数のOFDMシンボルの候補から端末によってブラインド検出(モニタリング)されてもよい。例えば、端末は、第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/または第2のEPDCCHのエンドシンボルに関して、複数の候補が規定または設定され、それらの候補となるOFDMシンボルに基づいて送信されたと想定される第2のEPDCCHをモニタリングする。すなわち、第2のEPDCCH候補の組における第2のEPDCCHのそれぞれは、想定されるスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルが独立にしてもよい(異なってもよい)。
それぞれのサービングセルに対して、UEがEPDCCH USSをモニターするサブフレームは、上位層によって設定される。より具体的には、アクティブタイム(間欠受信による非活性タイマー起動期間ではない期間、非受信期間ではない期間、端末装置が起きている総期間)中であって、FDDハーフデュープレックス端末装置のための上りリンク送信を要求されるサブフレームではなく、かつメジャメントギャップの一部ではないサブフレームにおいて、上位層はEPDCCHのモニタリングを設定する。ここで、間欠受信とは、端末装置のバッテリー消費適正化のために、一部の期間を除いて、端末装置が起きている(活性状態である)必要がない(非活性であってもよい)という動作である。FDD(Frequency Division Duplex)ハーフデュープレックス端末装置とは、FDDバンドにおいて、上りリンク送信と下りリンク受信を同時に(同じサブフレームで)行う機能を有しない端末装置である。また、メジャメントギャップとは、モビリティ(ハンドオーバ)のためのメジャメント(サービングセル以外のセルの受信電力測定)を行うために、サービングセルにおける送受信を停止する期間であり、メジャメントギャップのパターンはRRCにより設定される。
端末装置は、下記(e1)から(e4)の場合にはEPDCCHをモニターしない。
(e1)TDDかつ通常の下りリンクCPにおいて、スペシャルサブフレーム設定0および5のスペシャルサブフレーム(DwPTS内のOFDMシンボル数が6個より少ないスペシャルサブフレーム)である場合。
(e2)TDDかつ拡張の下りリンクCPにおいて、スペシャルサブフレーム設定0、4、および7のスペシャルサブフレーム(DwPTS内のOFDMシンボル数が6個より少ないスペシャルサブフレーム)である場合。
(e3)上位層によりPMCH(Physical Multicast Channel)のデコードを指示されたサブフレームである場合。
(e4)TDDかつプライマリーセルとセカンダリーセルとで異なるUL/DL設定が設定され、セカンダリーセルにおける下りリンクサブフレームであって、プライマリーセルにおける同じサブフレームがスペシャルサブフレームであり、端末装置がプライマリーセルとセカンダリーセルとで同時送受信する能力が無い場合。
ここで、スペシャルサブフレームとは、1つのサブフレーム中に下りリンク送信を行う領域(DwPTS)とガードピリオド(GP)と上りリンク送信を行う領域(UpPTS)の順で3つの領域を含むサブフレームであり、スペシャルサブフレーム設定とCP長によりDwPTSとGPとUpPTSの長さが一意に決まる。PMCHは、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)サービスを提供するためのチャネルであり、MBSFNサブフレームにおいてのみ配置されうる。
なお、スペシャルサブフレーム設定は下記の10個の設定のうちのいずれかが設定される。
スペシャルサブフレーム設定0では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは6592サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは7680サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。DwPTSは3個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは1個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定1では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは19760サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは20480サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。DwPTSには通常の下りリンクCPの場合は9個、拡張の下りリンクCPの場合は8個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは1個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定2では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは21952サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは23040サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は10個、拡張の下りリンクCPの場合は9個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは1個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定3では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは24144サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは25600サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は11個、拡張の下りリンクCPの場合は10個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは1個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定4では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは26336サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは2192サンプル、拡張の上りリンクCPでは2560サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは7680サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は12個、拡張の下りリンクCPの場合は3個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは通常の下りリンクCPの場合は1個のSC−FDMAシンボルで構成され、拡張の下りリンクCPの場合は2個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定5では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは6592サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは20480サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は3個、拡張の下りリンクCPの場合は8個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは2個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定6では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは19760サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは23040サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。DwPTSは9個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは2個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定7では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは21952サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。一方、拡張の下りリンクCPにおいてDwPTSは12800サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は10個、拡張の下りリンクCPの場合は5個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは2個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定8では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは24144サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は11個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは2個のSC−FDMAシンボルで構成される。
スペシャルサブフレーム設定9では、通常の下りリンクCPにおいてDwPTSは13168サンプルであり、UpPTSは通常の上りリンクCPでは4384サンプル、拡張の上りリンクCPでは5120サンプルである。DwPTSは通常の下りリンクCPの場合は6個のOFDMシンボルで構成され、UpPTSは2個のSC−FDMAシンボルで構成される。
ここで、UpPTSが1個のSC−FDMAシンボルで構成される場合は、端末装置は基地局装置からの要求に応じて、その1つのSC−FDMAシンボルを用いて上りリンクのサウンディングのための参照信号であるSRS(Sounding Reference Signal)を送信することができる。UpPTSが2個のSC−FDMAシンボルで構成される場合は、端末装置は基地局装置からの要求に応じて、その2つのSC−FDMAシンボルの少なくともいずれかを用いてSRSを送信することができる。
ここで、通常のCPにおいて、通常の下りリンクサブフレームは14個のOFDMシンボルで構成され、通常の上りリンクサブフレームは14個のSC−FDMAシンボルで構成される。また、拡張のCPにおいて、通常の下りリンクサブフレームは12個のOFDMシンボルで構成され、通常の上りリンクサブフレームは12個のSC−FDMAシンボルで構成される。
また、UL/DL設定は下記の7個の設定のうちのいずれかが設定される。
UL/DL設定0では、1つの無線フレーム(10サブフレーム)中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および上りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は5サブフレーム(5ミリ秒)である。
UL/DL設定1では、1つの無線フレーム中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および下りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は5サブフレームである。
UL/DL設定2では、1つの無線フレーム中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および下りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は5サブフレームである。
UL/DL設定3では、1つの無線フレーム中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および下りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は10サブフレーム(10ミリ秒)である。
UL/DL設定4では、1つの無線フレーム中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および下りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は10サブフレームである。
UL/DL設定5では、1つの無線フレーム中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りサブフレーム、下りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および下りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は10サブフレームである。
UL/DL設定6では、1つの無線フレーム中のサブフレーム0からサブフレーム9が、順にそれぞれ下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム、および下りリンクサブフレームである。下りリンクから上りリンクへの変換点の周期は5サブフレームである。
ここで、少なくとも1つのサービングセルに対するUL/DL設定がUL/DL設定5である場合、2個より多いサービングセルは設定されない。
アグリゲーションレベルLにおけるEPDCCHのUSSであるES(L) はEPDCCH候補の組により規定される。ここでLは1、2、4、8、16および32のいずれかである。1つのEPDCCH−PRBセットpに対して、サーチスペースES(L) のEPDCCH候補mに対応するECCEは、L((Yp,k+floor(mNECCE,p,k/(LM(L) ))+b)mod(floor(NECCE,p,k/L)))+iで与えられる。ここで、i=0、・・・、L−1である。また、EPDCCHがモニターされるサービングセルに対してCIF(Carrier Indicator Field)が設定されている場合、bはCIFの値であり、それ以外の場合はb=0である。また、m=0、1、・・・、M(L) −1である。EPDCCHがモニターされるサービングセルに対してCIFが設定されていない場合、M(L) はEPDCCHがモニターされるそのサービングセルにおけるEPDCCH−PRBセットp内のアグリゲーションレベルLにおいてモニターすべきEPDCCHの数である。それ以外の場合、M(L) はCIFの値により示されるサービングセルにおけるEPDCCH−PRBセットp内のアグリゲーションレベルLにおきたモニターすべきEPDCCHの数である。ここで、CIFとは、DCIフォーマット内のフィールドであり、CIFの値はDCIフォーマットがいずれのサービングセルのPDSCH送信、PUSCH送信あるいはランダムアクセス手続きに対応するかを決定するために用いられ、プライマリーセルあるいはセカンダリーセルのいずれかに対応するサービングセルインデクスと同じ値を取る。
同一のサブフレーム内において、あるEPDCCH候補に対応するECCEが、PBCH、プライマリ同期信号あるいはセカンダリ同期信号のいずれかの送信と周波数上でオーバーラップするPRBペアにマッピングされる場合、端末装置はそのEPDCCH候補をモニターしない。
端末装置が2個のEPDCCH−PRBセットに同じ値のnEPDCCH ID,iが設定されており、その端末装置が一方のEPDCCH−PRBセットに対応するあるDCIペイロードサイズのEPDCCH候補であって、あるREの組にマッピングされるEPDCCH候補を受信し、かつ、その端末装置が他方のEPDCCH−PRBセットに対応する同じDCIペイロードサイズのEPDCCH候補であって、同じREの組にマッピングされるEPDCCH候補をモニターすることも設定されている場合であり、さらに受信されたEPDCCHの最初のECCEの番号がHARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースの決定に用いられる場合は、その最初のECCEの番号はp=0のEPDCCH−PRBセットに基づいて決められる。ここで、nEPDCCH ID,iは、EPDCCHに関連するDMRS(Demoduration Reference Signal)の疑似ランダム系列生成の初期化に用いられるパラメータであり、上位層により設定される。なお、iは0または1の値を取り、DMRSに関連するEPDCCHがいずれのEPDCCHセットに属すかを示す。すなわち、pとほぼ同義である。
p,kはYp,k=(Ap,k−1)modDで定義される。ここで、Yp,−1は物理層において端末装置に設定される識別子であるRNTIの値であり、Aは39827であり、Aは39829であり、Dは65537であり、k=floor(n/2)である。すなわち、各サブフレームは2個のスロットで構成されるため、kは無線フレーム中のサブフレーム番号を示す。
また、EPDCCH−PRBセットに含まれるPRB数とアグリゲーションレベルとモニターされるEPDCCH候補の数との対応を規定できる。サーチスペースとモニターされるEPDCCH候補の数を規定するアグリゲーションレベルは次のように与えられる。ここで、NXp RBは、EPDCCH−PRBセットpを構成するPRBペアの数である。
ここで、サーチスペースとモニターされるEPDCCH候補の数を規定するアグリゲーションレベルは、(1)端末装置に分散的送信のための1個のみのEPDCCH−PRBが設定される場合、(2)端末装置に局所的送信のための1個のみのEPDCCH−PRBが設定される場合、(3)端末装置に分散的送信のための2個のEPDCCH−PRBが設定される場合、(4)端末装置に局所的送信のための2個のEPDCCH−PRBが設定される場合、(5)端末装置に分散的送信のための1個のEPDCCH−PRBと局所的送信のための1個のEPDCCH−PRBとが設定される場合、にそれぞれ独立に規定できる。
なお、本実施形態においては、p1は局所的EPDCCH−PRBセットを識別する符号であり、p1は局所的EPDCCH−PRBセットを識別する符号であり、p2は分散的EPDCCH−PRBセットを識別する符号である。すなわち、NXp1 RBは局所的EPDCCH−PRBセットを構成するPRBペアの数であり、NXp2 RBは分散的EPDCCH−PRBセットを構成するPRBペアの数である。また、M(L) p1は局所的EPDCCH−PRBセット内のアグリゲーションレベルLにおいてモニターすべきEPDCCHの数であり、M(L) p2は分散的EPDCCH−PRBセット内のアグリゲーションレベルLにおいてモニターすべきEPDCCHの数である。
EPDCCH−PRBセットに含まれるPRB数とアグリゲーションレベルとモニターされるEPDCCH候補の数との対応に対して、下記(c1)から(c4)の場合はケース1が、下記(c5)から(c7)の場合はケース2が、(c8)の場合はケース3がそれぞれ適用される。
(c1)通常のサブフレームかつ通常の下りリンクCPで、DCIフォーマット2、2A、2B、2C、2Dのいずれかがモニターされ、かつMDL RBが25以上の場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が比較的多く、かつDCIフォーマットのペイロードサイズが非常に大きい場合。
(c2)スペシャルサブフレーム設定3、4あるいは8のスペシャルサブフレームかつ通常の下りリンクCP(つまりDwPTSが11個以上のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)で、DCIフォーマット2、2A、2B、2C、2Dのいずれかがモニターされ、かつMDL RBが25以上の場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が比較的多く、かつDCIフォーマットのペイロードサイズが非常に大きい場合。
(c3)通常のサブフレームかつ通常の下りリンクCPで、DCIフォーマット1A、1B、1D、1、2、2A、2B、2C、2D、0あるいは4のいずれかがモニターされ、かつnEPDCCHが104より小さい場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が非常に少ない場合。
(c4)スペシャルサブフレーム設定3、4あるいは8のスペシャルサブフレームかつ通常の下りリンクCP(つまりDwPTSが11個以上のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)で、DCIフォーマット1A、1B、1D、1、2、2A、2B、2C、2D、0あるいは4のいずれかがモニターされ、かつnEPDCCHが104より小さい場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が非常に少ない場合。
(c5)通常のサブフレームかつ拡張の下りリンクCPで、DCIフォーマット1A、1B、1D、1、2、2A、2B、2C、2D、0あるいは4のいずれかがモニターされる場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が比較的少ない場合。
(c6)スペシャルサブフレーム設定1、2、6、7あるいは9のスペシャルサブフレームかつ通常の下りリンクCP(つまりDwPTSが6個以上かつ10個以下のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)で、DCIフォーマット1A、1B、1D、1、2、2A、2B、2C、2D、0あるいは4のいずれかがモニターされる場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が比較的少ない場合。
(c7)スペシャルサブフレーム設定1、2、3、5あるいは6のスペシャルサブフレームかつ拡張の下りリンクCP(つまりDwPTSが6個以上かつ10個以下のOFDMシンボルで構成されるスペシャルサブフレーム)で、DCIフォーマット1A、1B、1D、1、2、2A、2B、2C、2D、0あるいは4のいずれかがモニターされる場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が比較的少ない場合。
(c8)上記(c1)から(c7)のいずれでもない場合。すなわち、1つのPRBペア内でEPDCCH送信に用いることができるRE数が比較的多く、かつDCIフォーマットのペイロードサイズがそれほど大きくない場合。
ここで、端末装置が、EPDCCHがモニターされるサービングセルに対してCIFが設定されていない場合、MDL RBはEPDCCHがモニターされるサービングセルのNDL RBである。端末装置が、EPDCCHがモニターされるサービングセルに対してCIFが設定されている場合、MDL RBはCIFの値により指定されるサービングセルのNDL RBである。ここで、NDL RBは下りリンクバンド幅設定であり、周波数方向のリソースブロックサイズの倍数単位で表現される。言い換えると、NDL RBはサービングセルにおける下りリンクコンポーネントキャリア内の周波数方向における総リソースブロック数である。また、DCIフォーマット1A、1B、2D、1は、1つのPDSCHを用いて1個のトランスポートブロックを送信可能な送信モードで用いられるDCIフォーマットであり、それぞれ送信ダイバーシチ、単一ポートを用いた閉ループ空間多重、マルチユーザMIMO(Multiple Input Multiple Output)、単一アンテナポート送信というPDSCH送信方法に用いられる。また、DCIフォーマット2、2A、2B、2C、2Dは、1つのPDSCHを用いて2個までのトランスポートブロックを送信可能な送信モードで用いられるDCIフォーマットであり、それぞれ閉ループ空間多重、大遅延CDD(Cyclic Delay Diversity)、2レイヤ送信、8レイヤ以下送信、および8レイヤ以下送信というPDSCH送信方法に用いられる。また、DCIフォーマット2、2Aはさらに送信ダイバーシチのPDSCH送信方法に、DCIフォーマット2B、2C、2Dはさらに単一アンテナポートのPDSCH送信方法にも用いられる。また、DCIフォーマット0および4は、それぞれ1つのPUSCHを用いて1個および2個までのトランスポートブロックを送信可能な送信モードで用いられるDCIフォーマットであり、それぞれ単一アンテナポート送信および閉ループ空間多重というPDSCH送信方法に用いられる。
また、送信モードとは、上位層シグナリングを介して、PDCCHあるいはEPDCCHを介してシグナリングされたPDSCHデータ送信を受信するために、端末装置に準静的に設定されるモードである。送信モードは、下記の送信モード1から送信モード10のうちのいずれかが設定される。
送信モード1は、単一アンテナポート送信(アンテナポート0による送信)のPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは1Aが用いられる。
送信モード2は、送信ダイバーシチのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは1Aが用いられる。
送信モード3は、大遅延CDDあるいは送信ダイバーシチのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは2Aが用いられる。
送信モード4は、閉ループ空間多重あるいは送信ダイバーシチのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは2が用いられる。
送信モード5は、マルチユーザMIMOあるいは送信ダイバーシチのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは1Dが用いられる。
送信モード6は、単一ポートを用いた閉ループ空間多重あるいは送信ダイバーシチのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは1Bが用いられる。
送信モード7は、単一アンテナポート送信(アンテナポート5による送信)あるいは送信ダイバーシチか単一アンテナポート送信(アンテナポート0による送信)いずれかのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは1が用いられる。
送信モード8は、2レイヤ送信(アンテナポート7およびアンテナポート8による送信)あるいは送信ダイバーシチか単一アンテナポート送信(アンテナポート0による送信)いずれかのPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは2Bが用いられる。
送信モード9は、8レイヤ以下送信(アンテナポート7からアンテナポート14による送信)あるいは送信ダイバーシチか単一アンテナポート送信(アンテナポート0による送信)いずれか(ただし、MBSFNサブフレームの場合はアンテナポート7による単一アンテナポート送信)のPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは2Cが用いられる。
送信モード10は、8レイヤ以下送信(アンテナポート7からアンテナポート14による送信)あるいは送信ダイバーシチか単一アンテナポート送信(アンテナポート0による送信)いずれか(ただし、MBSFNサブフレームの場合はアンテナポート7による単一アンテナポート送信)のPDSCH送信方法が用いられ、DCIフォーマット1あるいは2Cが用いられる。
なお、これ以外の送信モード(例えば、送信モード9や10と同様の規定による送信モード11など)を用いてもよい。例えば、送信モード11は、LAAセルにおいて用いられるDCIフォーマットが用いられる。送信モード11は、本実施形態で説明されるLAAセルにおける処理方法、符号化方法、送信方法および/または受信方法が用いられる。
端末装置に、CIFが設定されていない場合、その端末装置はEPDCCHをモニターするように設定されている各活性化されたサービングセルにおいて、図X1から図X10の対応表によって与えられた各アグリゲーションレベルにおける1つのEPDCCHのUSSをモニターする。端末装置に、EPDCCHのモニタリングが設定されており、かつその端末装置にCIFが設定されている場合、その端末装置は、上位層シグナリングによって設定されたように、1つ以上の活性化されたサービングセルにおいて、図X1から図X10の対応表によって与えられた各アグリゲーションレベルにおける1つ以上のEPDCCHのUSSをモニターする。サービングセルcにおけるEPDCCHのモニタリングに関連するCIFが設定されている端末装置は、サービングセルcのEPDCCHのUSSにおいて、CIFが設定され、かつC−RNTIによってスクランブルされたCRCが付加されたEPDCCHをモニターする。プライマリーセルにおけるEPDCCHのモニタリングに関連するCIFが設定されている端末装置は、プライマリーセルのEPDCCHのUSSにおいて、CIFが設定され、かつSPS−RNTI(Semi Persistent Scheduling−RNTI)によってスクランブルされたCRCが付加されたEPDCCHをモニターする。ここで、C−RNTIは動的なPDSCH送信あるいはPUSCH送信に関連するEPDCCH送信に用いられるRNTIであり、SPS−RNTIは準定常的なPDSCH送信あるいはPUSCH送信に関連するEPDCCH送信に用いられるRNTIである。
EPDCCHがモニターされるサービングセルにおいて、端末装置にCIFが設定されていない場合、その端末装置はCIFを含まないEPDCCHのためにEPDCCHのUSSをモニターし、端末装置にCIFが設定されている場合、その端末装置はCIFを含むEPDCCHのためにEPDCCHのUSSをモニターする。すなわち、CIFが設定されているかどうかに応じて、EPDCCHがCIFを含むものとしてEPDCCHをデコードするか、EPDCCHがCIFを含まないものとしてEPDCCHをデコードするかが決まる。端末装置に、セカンダリーセルに対応するCIFを含むEPDCCHを他のサービングセルにおいてモニターすることが設定されている場合、その端末相違はそのセカンダリーセルにおけるEPDCCHをモニターしない。EPDCCHがモニターされるサービングセルおいて、その端末装置は少なくとも同じサービングセルに対するEPDCCH候補をモニターする。
あるサービングセル上の、CIFを含むあるDCIフォーマットサイズの、C−RNTIによりスクランブルされたCRCが付加されたEPDCCH候補をモニターすることが設定された端末装置は、そのDCIフォーマットサイズで、CIFの取り得るあらゆる値に対応するあらゆるEPDCCHのUSSにおいて、そのDCIフォーマットサイズのEPDCCH候補がそのサービングセル上で送信されるかもしれないと想定する。
EPDCCHがモニターされるサービングセルに対して、ポジショニング参照信号の送信機会がMBSFNサブフレーム内のみに設定され、かつサブフレーム0で用いられるCP長が通常のCPである場合、端末装置は、ポジショニング参照信号の送信機会の一部であると上位層にとって設定されたサブフレームにおいてEPDCCHのモニターは要求されない。
端末装置は、アンテナポート107と108のいずれかに関連するEPDCCH候補をモニタリングする間、同じCinitの値がアンテナポート107と108とに用いられると想定する。端末装置は、アンテナポート109と110のいずれかに関連するEPDCCH候補をモニタリングする間、同じCinitの値がアンテナポート109と110とに用いられると想定する。
あるサービングセルに対して、上位層シグナリングを介して、端末装置が送信モード1から9に応じたPDSCHのデータ送信を受信するように設定されている場合、その端末装置は、下記の(s1)および(s2)に従う。
(s1)その端末装置に上位層パラメータであるepdcch−StartSymbol−r11が設定されている場合、1つのサブフレームにおける第1スロット内のインデクスであるlEPDCCHStartによって与えられる、EPDCCHのための開始OFDMシンボル(1つのサブフレームにおいてEPDCCHがマッピングされる最初のOFDMシンボルであり、EPDCCHの開始位置とも呼ばれれる)は、その上位層パラメータから決められる。ここで、上位層パラメータであるepdcch−StartSymbol−r11は、EPDCCHセット毎に個別に設定可能なパラメータであり、EPDCCHの開始OFDMシンボルを指定するためのパラメータ(開始OFDMシンボルを示す情報)である。上位層パラメータであるepdcch−StartSymbol−r11は、RRCメッセージを用いて設定される。
(s2)その他の場合、1つのサブフレームにおける第1スロット内のインデクスであるlEPDCCHStartによって与えられる、EPDCCHのための開始OFDMシンボルは、NDL RBが10より大きい場合、そのサービングセルのそのサブフレームにおけるCFI(Control Format Indicator)の値により与えられ、NDL RBが10以下の場合、そのサービングセルのそのサブフレームにおけるCFIの値に1を加算することにより与えられる。ここでCFIとは、値として1、2および3のうちのいずれかを取るパラメータであり、PCFICH(Physical CFI Channel)を介して送受信される制御情報である。CFIは、1つのサブフレームにおいてPDCCHの送信のために用いられるOFDMシンボルの数についての情報である。
あるサービングセルに対して、上位層シグナリングを介して、端末装置が送信モード10に応じたPDSCHのデータ送信を受信するように設定されている場合、各EPDCCH^PRBセットに対して、サブフレームkにおけるEPDCCHのモニタリングのための開始OFDMシンボルは、下記の(s3)から(s6)までのように、上位層のパラメータであるpdsch−Start−r11に従う。ここで、上位層パラメータであるpdsch−Start−r11は、PDSCH用の4種類パラメータセットに対して個別に設定可能なパラメータであり、PDSCHの開始OFDMシンボルを指定するためのパラメータ(開始OFDMシンボルを示す情報)である。上位層パラメータであるpdsch−Start−r11は、RRCメッセージを用いて設定される。
(s3)pdsch−Start−r11の値が1、2、3および4の組に属している(値が1、2、3および4のいずれかである)場合、l’EPDCCHStartはpdsch−Start−r11によって与えられる。
(s4)その他の場合(pdsch−Start−r11の値が1、2、3および4の組に属していない場合)、l’EPDCCHStartは、NDL RBが10より大きい場合、そのサービングセルのサブフレームkにおけるCFIの値により与えられ、l’EPDCCHStartは、NDL RBが10以下の場合、そのサービングセルのサブフレームkにおけるCFIの値に1を加算することにより与えられる。
(s5)サブフレームkが上位層パラメータであるmbsfn―SubframeConfigList−r11によって指定されるサブフレームである、あるいはサブフレームkがTDD用のサブフレーム構成におけるサブフレーム1または6である場合、lEPDCCHStartは、lEPDCCHStart=min(2,l’EPDCCHStart)により与えられる。
(s6)その他の場合(サブフレームkが上位層パラメータであるmbsfn―SubframeConfigList−r11によって指定されるサブフレームではない、かつサブフレームkがTDD用のサブフレーム構成におけるサブフレーム1または6ではない場合)、lEPDCCHStartは、lEPDCCHStart=l’EPDCCHStartにより与えられる。
あるサービングセルに対して、上位層シグナリングを介して、端末装置が送信モード1から9に応じたPDSCHのデータ送信を受信するように設定されており、かつEPDCCHのモニターが設定されている場合、その端末装置は、そのサービングセルにおけるアンテナポート0から3と、107から110が、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延および遅延スプレッドに関して疑似コロケートであると想定する(同一の送信点から送信されているものとして受信する、あるいは異なる送信点から送信されていないものとして受信する)。
あるサービングセルに対して、上位層シグナリングを介して、端末装置が送信モード10に応じたPDSCHのデータ送信を受信するように設定されており、かつEPDCCHのモニターが設定されている場合、各EPDCCH−PRBセットに対して、下記の(q1)および(q1)
が適用される。
(q1)その端末装置に、疑似コロケーションタイプAに基づいてPDSCHをデコードすることが上位層により設定されている場合、その端末装置は、そのサービングセルにおけるアンテナポート0から3と、107から110が、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延および遅延スプレッドに関して疑似コロケートであると想定する。
(q2)その端末装置に、疑似コロケーションタイプBに基づいてPDSCHをデコードすることが上位層により設定されている場合、その端末装置は、上位層パラメータであるqcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11に対応するアンテナポート15から22と、107から110とが、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延および遅延スプレッドに関して疑似コロケートであると想定する。ここで、上位層パラメータであるqcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11は、PDSCH用の4種類パラメータセットに対して個別に設定可能なパラメータであり、PDSCHの疑似コロケーションを指定するためのパラメータ(PDSCHに関連する端末固有参照信号がいずれのCSIRSと疑似コロケートしているかを示す情報)である。上位層パラメータであるqcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11は、RRCメッセージを用いて設定される。
ここで、疑似コロケーションタイプAと疑似コロケーションタイプBは、送信モード10が設定された端末装置に対してサービングセル毎にいずれか1つが設定されるパラメータであり、タイプAはアンテナポート7から14が、そのサービングセルのCRSアンテナポート0−3と疑似コロケートされていることを示し、タイプBはアンテナポート7から14が、いずれかのCSIRSアンテナポート15−22と疑似コロケートされていることを示す。逆に言えば、タイプBが設定される場合、CSIRSは必ずしもそのサービングセルに対応する基地局装置から送信されるわけではなく、別の基地局装置から送信されてもよい。その場合、そのCSIRSと疑似コロケートされるEPDCCHやPDSCHは、通常,そのCSIRSと同じ送信点(例えば基地局装置にバックホールで接続された遠隔地における張り出しアンテナ装置あるいは別の基地局装置)から送信されている。
あるサービングセルに対して、上位層シグナリングを介して、端末装置が送信モード10に応じたPDSCHのデータ送信を受信するように設定されており、かつEPDCCHのモニターが設定されている場合、各EPDCCH−PRBセットに対して、その端末装置はそのEPDCCHのREマッピングおよびアンテナポート疑似コロケーションの決定のために、上位層のパラメータであるMappingQCL−ConfigId−r11によって指定されるパラメータを用いる。パラメータセットには、EPDCCHのREマッピングおよびアンテナポート疑似コロケーションの決定のための下記の(Q1)から(Q6)までのパラメータが含まれる。
(Q1)crs−PortsCount−r11。crs−PortsCount−r11は、PDSCHやEPDCCHをREのマッピングする際に用いられるCRSのポート数を示すパラメータである。
(Q2)crs−FreqShift−r11。crs−FreqShift−r11は、PDSCHやEPDCCHをREのマッピングする際に用いられるCRSの周波数シフトを示すパラメータである。
(Q3)mbsdn―SubframeConfigList−r11。mbsdn―SubframeConfigList−r11は、PDSCHやEPDCCHをREのマッピングする際に用いられるMBSFNサブフレームの位置を示すパラメータである。このパラメータでMBSFNサブフレームとして設定されたサブフレームでは、PDCCHが配置されうるOFDMシンボルにのみCRSが存在するものとして(PDCCHが配置されないOFDMシンボルにはCRSが存在しないものとして)、PDSCHやEPDCCHがマッピングされる。
(Q4)csi−RS−ConfigZPId−r11。csi−RS−ConfigZPId−r11は、PDSCHやEPDCCHをREのマッピングする際に用いられるゼロ電力CSIRSの位置を示すパラメータである。
(Q5)pdsch−Start−r11。pdsch−Start−r11は、PDSCHやEPDCCHをREのマッピングする際に用いられる開始OFDMシンボルを示すパラメータである。
(Q6)qcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11。qcl−CSI−RS−ConfigNZPId−r11は、PDSCHやEPDCCHを復調するための参照信号がいずれのCSIRSとコロケートされているかを示すパラメータである。このパラメータは、1つ以上設定されたCSIRSのいずれかのIDを指定することができる。PDSCHやEPDCCHを復調するための参照信号は、IDが指定されたCSIRSと疑似コロケートされているものとする。
次に、第2のEPDCCHでスケジューリングされるPDSCHについて説明する。第2のEPDCCHでスケジューリングされるPDSCHの一例は、その第2のEPDCCHが検出された(マッピングされた)サブフレームにマッピングされるPDSCHのみである。
第2のEPDCCHでスケジューリングされるPDSCHの別の一例は、その第2のEPDCCHが検出された(マッピングされた)サブフレームを含むバースト内のいずれかのサブフレームにマッピングされるPDSCHを含む。PDSCHがマッピングされるサブフレームに関する情報(設定)は、RRCで設定されてもよいし、第2のEPDCCHで送信するDCIに通じて通知されてもよい。また、第2のEPDCCHでスケジューリングされるPDSCHは、1つのサブフレームでもよいし、複数のサブフレームでもよい。
次に、第2のEPDCCHでスケジューリングされるPDSCHが部分サブフレームにマッピングされる場合において、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルについて説明する。例えば、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、スケジューリングする第2のEPDCCHにおけるDCIに含まれる制御情報に基づいて決まる。また、例えば、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、スケジューリングする第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルに基づいて決まる。また、例えば、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、スケジューリングする第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルと同じである。また、例えば、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、スケジューリングする第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルから算出されるOFDMシンボルである。また、例えば、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、スケジューリングする第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルとは独立にRRCシグナリングを通じて設定される。また、例えば、そのPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、そのサブフレームにマッピングされる物理チャネルまたは物理信号に含まれる制御情報で決まる。また、そのPDSCHのスタートシンボルとエンドシンボルとは、その決定の方法または通知の方法がそれぞれ異なってもよい。
また、第1のEPDCCHセットに対する第1のEPDCCHをモニタリングするサブフレームに関する設定と、第2のEPDCCHセットに対する第2のEPDCCHをモニタリングするサブフレームに関する設定とは、それぞれ異なってもよい。例えば、第1のEPDCCHをモニタリングするサブフレームは、全ての第1のEPDCCHセットで共通に設定され、ビットマップ形式の情報でサブフレーム毎にモニタリングするかどうかが設定される。第2のEPDCCHをモニタリングするサブフレーム関する設定の一例は、第1のEPDCCHをモニタリングするサブフレーム関する設定と同じであるが、独立に設定される。第2のEPDCCHをモニタリングするサブフレーム関する設定の別の一例は、端末がLAAセルにおけるバースト(下りリンクバースト送信)を検出したサブフレームにおいて、第2のEPDCCHをモニタリングする。
上記で説明された実施形態の一部は以下の通り言い換えることができる。
本実施形態の端末装置は、第1のサービングセルに第1のEPDCCHのモニタリングのための第1のEPDCCHセットと、第2のサービングセルに第2のEPDCCHのモニタリングのための第2のEPDCCHセットとを設定する上位層処理部と、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとをモニタリングする受信部とを備える。あるサブフレームにおける第1のEPDCCHのスタートシンボルと第2のEPDCCHのスタートシンボルとは独立に決まる。
本実施形態の基地局装置は、第1のサービングセルに第1のEPDCCHのモニタリングのための第1のEPDCCHセットと、第2のサービングセルに第2のEPDCCHのモニタリングのための第2のEPDCCHセットとを端末装置に設定する上位層処理部と、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとを送信する送信部とを備える。あるサブフレームにおける第1のEPDCCHのスタートシンボルと第2のEPDCCHのスタートシンボルとは独立に決まる。
第2のEPDCCHのスタートシンボルに設定できる最大の値は、第1のEPDCCHのスタートシンボルに設定できる最大の値よりも大きい。例えば、第1のEPDCCHのスタートシンボルに設定できる値は、1、2、3、または4である。第2のEPDCCHのスタートシンボルに設定できる値は、第1のEPDCCHのスタートシンボルに設定できる値とは異なる値を含む。
第1のEPDCCHのスタートシンボルは、上位層のパラメータに基づいて設定される。第2のEPDCCHのスタートシンボルは、初期信号を検出したシンボルに基づいて決まる。例えば、第2のEPDCCHのスタートシンボルは、初期信号を検出したシンボルと同じである。
第1のEPDCCHのエンドシンボルは、あるサブフレームにおける最後のシンボルである。 第2のEPDCCHのエンドシンボルは、上位層のパラメータに基づいて設定される。
第2のEPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルに基づいて決まる。
第2のEPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルは、第2のEPDCCHにおけるDCIに基づいて決まる。
本実施形態の端末装置は、第1のサービングセルに第1のEPDCCHのモニタリングのための第1のEPDCCHセットと、第2のサービングセルに第2のEPDCCHのモニタリングのための第2のEPDCCHセットとを設定する上位層処理部と、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとをモニタリングする受信部とを備える。物理リソースブロックペア毎において、リソースエレメントに対する第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとのマッピングを定義するために用いられるEREGは、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとで共通である。第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数と、第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数とは、それぞれ独立に決まる。
本実施形態の基地局装置は、第1のサービングセルに第1のEPDCCHのモニタリングのための第1のEPDCCHセットと、第2のサービングセルに第2のEPDCCHのモニタリングのための第2のEPDCCHセットとを端末装置に設定する上位層処理部と、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとを送信する送信部とを備える。物理リソースブロックペア毎において、リソースエレメントに対する第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとのマッピングを定義するために用いられるEREGは、第1のEPDCCHと第2のEPDCCHとで共通である。第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数と、第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数とは、それぞれ独立に決まる。
第2のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数のうちの最大値は、第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数のうちの最大値よりも大きい。例えば、第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数は、4または8を含む。第2のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数は、第1のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数とは異なる数を含む。第2のEPDCCHの送信に用いられるECCEのそれぞれを構成するEREGの数は、4、8または16を含む。
第2のEPDCCHに関連付けられる復調参照信号がマッピングされるリソースエレメントは、第2のEPDCCHのスタートシンボルおよび/またはエンドシンボルに応じて決まる。
第2のEPDCCHセットのために用いられる物理リソースブロックペアの数のうちの最大値は、第1のEPDCCHセットのために用いられる物理リソースブロックペアの数のうちの最大値よりも大きい。例えば、第1のEPDCCHセットのために用いられる物理リソースブロックペアの数は、2、4または8を含む。第2のEPDCCHセットのために用いられる物理リソースブロックペアの数は、第1のEPDCCHセットのために用いられる物理リソースブロックペアの数とは異なる数を含む。2、4、8または16を含む。
また、上記各実施形態では、プライマリーセルやPSセルという用語を用いて説明したが、必ずしもこれらの用語を用いる必要はない。例えば、上記各実施形態におけるプライマリーセルをマスターセルと呼ぶこともできるし、上記各実施形態におけるPSセルをプライマリーセルと呼ぶこともできる。
本発明に関わる基地局装置2および端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、端末装置もしくは通信装置の一例としてセルラー移動局装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
501 上位層
502 制御部
503 コードワード生成部
504 下りリンクサブフレーム生成部
505 下りリンク参照信号生成部
506 OFDM信号送信部
507 送信アンテナ
508 受信アンテナ
509 SC−FDMA信号受信部
510 上りリンクサブフレーム処理部
511 上りリンク制御情報抽出部
601 受信アンテナ
602 OFDM信号受信部
603 下りリンクサブフレーム処理部
604 下りリンク参照信号抽出部
605 トランスポートブロック抽出部
606、1006 制御部
607、1007 上位層
608 チャネル状態測定部
609、1009 上りリンクサブフレーム生成部
610 上りリンク制御情報生成部
611、612、1011 SC−FDMA信号送信部
613、614、1013 送信アンテナ

Claims (20)

  1. 端末装置であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、
    前記物理量設定は少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記測定部は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って検出信号(Discovery Signal)に基づく測定と、を行い、
    前記第1の周波数のための測定結果は前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、
    前記第2の周波数のための測定結果は前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用される
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 端末装置であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行う測定部を備え、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記測定部は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定と、を行い、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されない
    ことを特徴とする端末装置。
  3. 前記フィルタリングは、F=(1―α)×Fn−1+α×Mで与えられ、
    は物理層からの最新受信測定結果であり、
    はリポート基準の評価または測定のリポートで用いられる更新されたフィルター後の測定結果であり、
    n−1は1つ前のフィルター後の測定結果であり、
    αは1/2(k/4)であり、
    前記第1の周波数に対して、kは第1のフィルタリング係数であり、
    前記第2の周波数に対して、kは第2のフィルタリング係数である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の端末装置。
  4. 前記第1のフィルタリング係数と前記第2のフィルタリング係数は、それぞれ独立に設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  5. 前記第2のフィルタリング係数は、常に零である
    ことを特徴とする請求項1記載の端末装置。
  6. 前記第1の周波数はライセンスドバンドに対応し、
    前記第2の周波数はアンライセンスドバンドに対応する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の端末装置。
  7. 前記検出信号は下りリンクのLBT(Listen Before Talk)に基づいて送信される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の端末装置。
  8. 前記セル固有参照信号に基づく測定と前記検出信号に基づく測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)の測定である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の端末装置。
  9. 基地局装置であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)の設定に関する信号を送信する上位層シグナリング部と、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて測定された、第1の周波数および第2の周波数のための測定報告を受信する受信部を備え、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記受信部は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定報告と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定報告と、を受信し、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であり、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果である
    ことを特徴とする基地局装置。
  10. 基地局装置であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)の設定に関する信号を送信する上位シグナリング部と、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて測定された、第1の周波数および第2の周波数のための測定結果を受信する受信部を備え、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記受信部は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定報告と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定報告と、を受信し、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であり、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されない測定結果である
    ことを特徴とする基地局装置。
  11. 前記フィルタリングは、F=(1―α)×Fn−1+α×Mで与えられ、
    は物理層からの最新受信測定結果であり、
    はリポート基準の評価または測定のリポートで用いられる更新されたフィルター後の測定結果であり、
    n−1は1つ前のフィルター後の測定結果であり、
    αは1/2(k/4)であり、
    前記第1の周波数に対して、kは第1のフィルタリング係数であり、
    前記第2の周波数に対して、kは第2のフィルタリング係数である
    ことを特徴とする請求項9記載の基地局装置。
  12. 前記第1のフィルタリング係数と前記第2のフィルタリング係数を、それぞれ独立に設定する
    ことを特徴とする請求項9記載の基地局装置。
  13. 前記第2のフィルタリング係数は、常に零である
    ことを特徴とする請求項9記載の基地局装置。
  14. 前記第1の周波数はライセンスドバンドに対応し、
    前記第2の周波数はアンライセンスドバンドに対応する
    ことを特徴とする請求項9または10記載の基地局装置。
  15. 前記検出信号は下りリンクのLBT(Listen Before Talk)に基づいて送信される
    ことを特徴とする請求項9または10記載の基地局装置。
  16. 前記セル固有参照信号に基づく測定と前記検出信号に基づく測定結果は、RSRP(Reference Signal Received Power)の測定結果である
    ことを特徴とする請求項9または10記載の基地局装置。
  17. 端末装置の方法であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定され、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行い、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記測定は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定であり、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用される
    ことを特徴とする方法。
  18. 端末装置の方法であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)が設定される上位層処理部と、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて、第1の周波数および第2の周波数のための測定を行い、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記測定は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定であり、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用され、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングを適用されない
    ことを特徴とする方法。
  19. 基地局装置の方法であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)の設定に関する信号を送信し、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて測定された、第1の周波数および第2の周波数のための測定報告を受信し、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数と、前記第2の周波数のための測定に用いられる第2のフィルタリング係数と、を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記測定報告は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定報告と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定報告であり、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であり、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第2のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果である
    ことを特徴とする方法。
  20. 基地局装置の方法であって、
    物理量設定(quantityConfig)と測定対象(Measurement objects)の設定に関する信号を送信し、
    前記物理量設定と前記測定対象に基づいて測定された、第1の周波数および第2の周波数のための測定結果を受信し、
    前記物理量設定は、少なくとも前記第1の周波数のための測定に用いられる第1のフィルタリング係数を含み、
    前記測定対象は、少なくとも前記第2の周波数における測定に用いられる検出信号測定設定(measDS-Config)を含み、
    前記測定報告は、
    前記第1の周波数のためのセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal)に基づく測定報告と、
    前記第2の周波数のための前記検出信号測定設定に従って、検出信号(Discovery Signal)に基づく測定報告であり、
    前記第1の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用された測定結果であり、
    前記第2の周波数のための測定結果は、前記第1のフィルタリング係数に基づくフィルタリングが適用されない測定結果である
    ことを特徴とする方法。
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