JP2018133349A - 電子装置及び電子装置の冷却方法 - Google Patents

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Yusuke Akiyama
侑祐 秋山
岡田 晃
Akira Okada
晃 岡田
浩一 倉光
Koichi Kuramitsu
浩一 倉光
英昭 松本
Hideaki Matsumoto
英昭 松本
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Abstract

【課題】電子装置に挿入されるユニット内の電子部品を、冷媒を用いて冷却する。
【解決手段】電子装置1は、スロット20、プラグインユニット30及び冷媒冷却ユニット60を含む。プラグインユニット30は、スロット20内に挿入され、電子部品31に接続されたヒートパイプ32、及びヒートパイプ32に接続され挿入方向D1に面したプレート33を有する。冷媒冷却ユニット60は、スロット20内に設けられプレート33に面しプレート33が当接するプレート63、及びプレート63に接続され冷媒が流通される配管62を有する。電子部品31の熱は、ヒートパイプ32からプレート33を通じてプレート63に伝達され、配管62を流通される冷媒で除去される。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子装置及び電子装置の冷却方法に関する。
動作時に発熱する電子部品の冷却技術として、電子部品に放熱フィン、コールドプレート、ヒートパイプ等の冷却部材を接続する技術が知られている。
このような冷却技術に関し、例えば、ドーターボード上の電子部品に接続したコールドプレートの一端を、ドーターボードとコネクタ接続されるマザーボード側に設けた冷媒ダクトに挿入し、コールドプレートに接続された電子部品を冷却する手法が知られている。また、電子部品を含むユニットが挿抜される電子機器において、ユニットからその挿入方向に延長した平板型ヒートパイプを、それと平行な機器本体側の吸熱板と部分的に重複させて面接触させ、その吸熱板に輸送された熱を放熱器で放熱する手法が知られている。
実開昭63−167796号公報 特開2001−156483号公報
ところで、ファン等を用いた空冷方式よりも電子部品の冷却効率を高める観点から、動作時に発熱する電子部品の位置を通るように配管を配置し、その配管内に冷媒を流通させる冷却方式が知られている。
このような冷媒を使用する冷却方式を、電子部品を含むユニットが挿抜される電子装置のそのユニット内の電子部品の冷却に採用する場合には、例えば、挿抜されるユニット側と装置本体側との互いの配管同士をカプラで着脱できる構造にすることが考えられる。しかし、冷媒を使用する冷却方式において、このような構造を採用すると、ユニットの挿抜時(カプラの着脱時)に、冷媒の漏れや圧力変動等のリスクが生じる可能性が高まる。
一観点によれば、スロットと、前記スロット内に挿入され、第1電子部品と、前記第1電子部品に接続されたヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続され前記スロットへの挿入方向に面して伝熱性の面を有する第1プレートとを有する第1ユニットと、前記スロット内に設けられ前記第1プレートに面し前記第1プレートが当接する伝熱性の面を有する第2プレートと、前記第2プレートに接続され冷媒が流通される配管とを有する第2ユニットとを含む電子装置が提供される。
また、一観点によれば、上記のような電子装置の冷却方法が提供される。
挿入されるユニット内の電子部品を、冷媒を使用し且つその使用に伴うリスクを抑えて効率的に冷却することのできる電子装置が実現される。
電子機器の一例を示す図である。 電子装置の一例を示す図である。 冷媒冷却方式の説明図である。 冷媒冷却方式を採用した電子装置の一例の説明図(その1)である。 冷媒冷却方式を採用した電子装置の一例の説明図(その2)である。 第1の実施の形態に係る電子装置の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る電子装置の説明図(その1)である。 第1の実施の形態に係る電子装置の説明図(その2)である。 第1の実施の形態に係る電子装置の説明図(その3)である。 第2の実施の形態に係る電子装置の説明図(その1)である。 第2の実施の形態に係る電子装置の説明図(その2)である。 プレートの変形例を示す図である。 第3の実施の形態に係る電子装置の説明図(その1)である。 第3の実施の形態に係る電子装置の説明図(その2)である。 第3の実施の形態に係る電子装置の説明図(その3)である。 第3の実施の形態に係るプレート接続状態検知の説明図(その1)である。 第3の実施の形態に係るプレート接続状態検知の説明図(その2)である。 第3の実施の形態に係るアラーム発生処理フローの一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。
はじめに、電子機器及び電子装置の一例について述べる。
図1は電子機器の一例を示す図である。図1(A)及び図1(B)にはそれぞれ、電子機器の一例の要部斜視模式図を示している。
図1(A)に示す電子機器1001は、平板型の複数枚の電子装置100が、積み重ねられるような形でラック200に搭載された構造を有する。また、図1(B)に示す電子機器1002は、平板型の複数枚の電子装置100が、ハウジング300に収容され、そのハウジング300が、積み重ねられるような形でラック200に搭載された構造を有する。電子機器1001又は電子機器1002に搭載される電子装置100には、マザーボード等の回路基板、及びそれに実装された半導体装置等の各種電子部品が含まれる。電子装置100は、例えば、通信処理を行う通信装置である。
図2は電子装置の一例を示す図である。図2には、電子装置の一例の要部斜視模式図を示している。
図2に示す電子装置100は、マザーボード110(回路基板)、電子部品120及びファンユニット130を含む。
マザーボード110には、所定の回路パターンが設けられる。所定の回路パターンが設けられたマザーボード110上に、半導体装置をはじめとする各種電子部品120が実装される。電子部品120が実装されたマザーボード110は、電子装置100の筺体140内に収容される。
マザーボード110上の電子部品120は、電子装置100の動作に伴い発熱する。ファンユニット130は、電子部品120側に送風するように、又は電子部品120側から吸気するように回転する、少なくとも1つのファンを備える。マザーボード110上の発熱する電子部品120は、このようなファンユニット130による送風又は吸気によって冷却(空冷)される。ファンユニット130は、電子装置100の後部、例えば上記のラック200又はハウジング300の背面側となる部位に設けられる。
電子装置100の前部、例えば上記のラック200又はハウジング300の正面側となる部位には、プラグインユニット(Plug-In Unit;PIU)150が挿抜可能な、少なくとも1つのスロット160が設けられる。
プラグインユニット150は、回路基板151、回路基板151上に実装された各種電子部品152、及びコネクタ153を含む。プラグインユニット150は、スロット160に挿入され、そのコネクタ153が、マザーボード110に設けられたコネクタ111と接続されることで、マザーボード110と電気的に接続される。プラグインユニット150がマザーボード110と電気的に接続されることで、そのプラグインユニット150が有する所定の機能が付加された電子装置100が得られる。
例えば、この図2に示すような電子装置100が、上記のようにラック200に搭載されて、電子機器1001が実現される(図1(A))。或いは、この図2に示すような電子装置100が、上記のようにハウジング300に収容され、そのハウジング300がラック200に搭載されて、電子機器1002が実現される(図1(B))。
ところで、電子装置100において、スロット160に挿入され、マザーボード110と電気的に接続されるプラグインユニット150の電子部品152は、電子装置100の動作に伴い発熱する。電子装置100では、この発熱する電子部品152が、マザーボード110上の電子部品120と同様に、ファンユニット130による送風又は吸気によって冷却される。
しかし、各プラグインユニット150の電子部品152の発熱量や実装数が増大したり、発熱する電子部品152を含むプラグインユニット150の挿入数が増大したりすると、ファンユニット130では電子部品152の冷却が十分に行えないことが起こり得る。電子部品152の冷却が十分に行われないと、電子部品152の過熱、それによる電子部品152の損傷、電子装置100及びそれを搭載する電子機器1001,1002の性能劣化を招く恐れがある。
一方、電子装置内の発熱する電子部品を冷却する方式としては、上記のようなファンを使用する空冷方式のほかに、冷媒を使用する冷却方式(冷媒冷却方式)、例えば液体冷媒を使用する液冷方式が知られている。冷媒冷却方式は、空冷方式に比べて、電子部品の冷却効率を高め易いというメリットがある。
図3は冷媒冷却方式の説明図である。図3(A)には、冷媒冷却方式を採用した冷却システムの一例を示し、図3(B)には、冷却システム内の電子機器に搭載される電子装置の一例の要部平面模式図を示している。
図3(A)に示す電子機器1003は、例えばスーパーコンピュータ等の計算機であって、局舎400内に設置されたそのような電子機器1003と、局舎400外に設置された冷却塔410とが、冷媒の送り配管421及び戻り配管422で接続される。冷却塔410は、ポンプ(図示せず)、及び冷媒を一定温度に冷却する機能を備える。冷却塔410で冷却された冷媒は、ポンプにより、送り配管421を通じて電子機器1003に送られ、電子機器1003内を流通された後、戻り配管422を通じて冷却塔410に戻される。
電子機器1003に搭載される電子装置500は、図3(B)に示すように、マザーボード510(回路基板)、及びマザーボード510上に実装されたプロセッサ、メモリ、インターコネクトコントローラ等の各種電子部品520を含む。電子装置500では、電子部品520上にクーリングプレート530が設けられ、クーリングプレート530(電子部品520の位置)を通るように配管540が配置される。電子装置500に配置された配管540は、冷却モジュール550を用いて冷却塔410からの送り配管421及び戻り配管422と接続される。
冷却塔410から送り配管421を通じて電子機器1003内の電子装置500まで送られた冷媒は、配管540内を流通され、その間に、電子部品520からクーリングプレート530に伝達された熱を奪い、電子部品520を冷却する。クーリングプレート530(その下の電子部品520)の熱を奪いながら配管540内を流通された冷媒は、戻り配管422を通じて冷却塔410に戻され、一定温度に冷却された後、再び送り配管421を通じて電子機器1003(その電子装置500)へと送られる。電子機器1003では、このように冷媒が循環され、電子装置500の電子部品520が冷却される。
但し、この電子装置500は、上記の電子装置100(図2)のような、プラグインユニット150によって機能の一部を変更することができるような構成にはなっていない。電子装置500が、その稼働及び冷媒流通を停止させることができるようなものであれば、停止させた状態で、別の電子装置に交換すれば、機能を変更することができる。しかし、電子装置500が、常時稼働される通信装置のように、その稼働及び冷媒流通を停止させることができないようなものである場合には、上記の電子装置500のような構造では、その機能の一部(又は全部)を変更するような対応が難しい。
稼働及び冷媒流通を停止させることができない通信装置のような電子装置において、冷媒冷却方式を採用し、且つ停止させずに機能を変更し得るような構成としては、例えば次の図4及び図5に示すようなものが考えられる。
図4及び図5は冷媒冷却方式を採用した電子装置の一例の説明図である。図4には、冷媒冷却方式を採用した電子装置の一例の要部斜視模式図を示している。図5(A)には、電子装置に対して挿抜されるプラグインユニットの一例の要部平面模式図を示し、図5(B)には、電子装置に対して挿抜されるプラグインユニットの一例の要部断面模式図を示している。尚、図5(B)は、図5(A)のL5−L5断面模式図である。また、図5(A)及び図5(B)では便宜上、プラグインユニットとマザーボードとのコネクタ接続部の図示を省略している。
図4に示す電子装置100Aは、筺体140、筺体140に収容されたマザーボード110、マザーボード110上に実装された電子部品120、コネクタ111、及びプラグインユニット150Aが挿抜されるスロット160を含む。スロット160にプラグインユニット150Aが挿入され、電子装置100Aの機能が変更される。
冷媒冷却方式が採用される電子装置100Aでは、マザーボード110上に実装された電子部品120上にクーリングプレート170が設けられ、クーリングプレート170(電子部品120の位置)を通るように配管180が配置される。電子装置100Aに配置された配管180は、この電子装置100Aが搭載される電子機器と冷却塔(図示せず)との間を繋ぐ、冷媒の送り配管421及び戻り配管422と接続される。例えば、電子装置100Aの配管180と、送り配管421及び戻り配管422との接続は、カプラを用いて行われる(カプラ接続部191)。
プラグインユニット150Aには、回路基板151、回路基板151上に実装された各種電子部品152、及びコネクタ153が含まれる。更に、このプラグインユニット150Aには、回路基板151上に実装された電子部品152上にクーリングプレート154が設けられ、クーリングプレート154(電子部品152の位置)を通るように配管155が配置される。プラグインユニット150Aの配管155は、電子装置100Aの配管180と、カプラを用いて接続される(カプラ接続部192)。また、電子装置100Aの配管180には、例えば、冷媒流路の切り替え器181が設けられる。
プラグインユニット150Aは、図4並びに図5(A)及び図5(B)に示すように、電子装置100Aのスロット160に挿入される。
その際、図4に示すように、挿入されるプラグインユニット150Aのコネクタ153が、マザーボード110のコネクタ111に接続され、プラグインユニット150Aとマザーボード110(及びその上に実装された電子部品120)とが電気的に接続される。更に、図5(A)及び図5(B)に示すように、挿入されるプラグインユニット150Aの配管155のカプラ192aと、電子装置100Aの配管180のカプラ192bとが接続される。これにより、プラグインユニット150Aの配管155に電子装置100Aの配管180から冷媒が流れる冷媒流路が形成される。
挿入されたプラグインユニット150Aをスロット160から抜去する際には、コネクタ153がコネクタ111から取り外され、カプラ192aがカプラ192bから取り外され、プラグインユニット150Aがスロット160に沿って引き抜かれる。
上記のような構成を有する電子装置100Aでは、切り替え器181で冷媒流路を調整することで、電子装置100Aの稼働及び冷媒の流通を停止させずに、個々のプラグインユニット150Aの挿抜、それによる電子装置100Aの機能の変更が可能になる。
しかし、このような電子装置100Aでは、次のような課題が生じる可能性がある。
例えば、電子装置100Aでは、プラグインユニット150Aの挿抜時や、プラグインユニット150Aの配管155と電子装置100Aの配管180との間の冷媒流通時に、カプラ接続部192(カプラ192a,192b)において、冷媒が漏れるリスクがある。冷媒漏れに備えて、カプラ接続部192の周辺に冷媒を吸収する吸収材を設けたり、冷媒漏れを検知するセンサを設けたりすると、電子装置100A及びそれを搭載する電子機器のコストの増大を招く恐れがある。
また、電子装置100Aでは、プラグインユニット150Aの挿入時(カプラ192a,192bの接続時)に、電子装置100Aの配管180からプラグインユニット150Aの配管155に冷媒が流れ込む。そのため、電子装置100Aの冷媒流路(配管180,155)内を流通される冷媒の圧力が減少するリスクがある。挿入するプラグインユニット150Aの数が増えるほど、このような冷媒圧力の減少は大きくなる。冷媒圧力が減少すると、冷媒流量(流速)が減少し、マザーボード110上の電子部品120やプラグインユニット150Aの電子部品152の過熱及びそれによる損傷、電子装置100A及びそれを搭載する電子機器の性能劣化を招く恐れがある。
また、電子装置100Aでは、抜去されたプラグインユニット150Aの配管155内に冷媒が残存し得る。そのため、抜去されたプラグインユニット150Aの配管155内に残存する冷媒が漏れ出すリスクがある。更に、配管155内に残存する冷媒が水を含んだ液体であり、それが凍るような環境下(高地等)にプラグインユニット150Aが置かれる場合には、残存する冷媒が凍った際にその体積が膨張し、配管155を破裂させてしまうリスクがある。プラグインユニット150Aの抜去後或いは挿入前に、その都度配管155内に残存する冷媒を抜き出すこともできるが、プラグインユニット150Aの挿抜作業の煩雑化を招く恐れがある。冷媒の種類によっては、抜き出した冷媒の管理や処分が必要になったり、それに伴うコストが発生したりする恐れもある。
また、電子装置100Aは、冷媒を流通できるプラグインユニット150Aを挿抜可能にするためにカプラ192a及びカプラ192bを用いるため、それによりコストが高くなる場合がある。
以上のような点に鑑み、ここでは以下に実施の形態として示すような構成を採用し、冷媒冷却方式を採用した電子装置に挿入されるプラグインユニットの電子部品を冷却する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図6は第1の実施の形態に係る電子装置の一例を示す図である。図6(A)には、電子装置の一例の要部斜視模式図を示し、図6(B)には、電子装置の一例の要部平面模式図を示し、図6(C)には、電子装置の一例の要部断面模式図を示している。尚、図6(B)には、図6(A)のS6a平面模式図を示し、図6(C)には、図6(A)のS6b断面模式図を示している。
図6(A)〜図6(C)に示す電子装置1は、筺体10、筺体10の表面(正面)から内部に向かって延びるスロット20を有する。ここでは複数のスロット20を例示している。スロット20には、その奥行方向(挿入方向)D1にプラグインユニット30を挿入し、また、挿入したプラグインユニット30を反対方向(抜去方向)D2に抜去することができるようになっている。
電子装置1の筺体10内には、図6(B)及び図6(C)に示すように、電子部品40が実装されたマザーボード50(回路基板)、及び冷媒冷却ユニット60が設けられる。
マザーボード50には、所定の回路パターンが設けられる。所定の回路パターンが設けられたマザーボード50上に、プロセッサやメモリといった半導体装置をはじめとする各種電子部品40が実装される。ここではマザーボード50上に実装された電子部品40として、動作に伴って発熱する2つの電子部品40を例示している。
冷媒冷却ユニット60は、電子部品40上に設けられたクーリングプレート61、クーリングプレート61(電子部品40の位置)を通るように配置された配管62、及び配管62に接続されてスロット20内に位置する伝熱性のプレート63を含む。冷媒冷却ユニット60のプレート63は、その伝熱性の面が、スロット20に対して挿抜されるプラグインユニット30側に面するように設けられる。冷媒冷却ユニット60の配管62には、冷却塔に繋がる冷媒配管70(送り配管及び戻り配管)がカプラ71(図6(B)及び図6(C))を用いて接続され、冷媒配管70を通じて冷媒(例えば液体冷媒)が流通される。
尚、電子装置1の筺体10内には、例えば図6(B)のX部のような、電子装置1の後部(電子装置1が搭載されるラックやハウジングの背面側となる部位)に、ファンを備えたファンユニットが設けられてもよい。このように電子装置1には、冷媒冷却ユニット60による冷媒冷却と、ファンユニットの送風又は吸気による冷却(空冷)との、ハイブリット冷却方式が採用されてもよい。
スロット20に対して挿抜されるプラグインユニット30は、図6(B)及び図6(C)に示すように、その内部に、回路基板35上に実装され、動作に伴って発熱する電子部品31を含む。プラグインユニット30は更に、図6(B)及び図6(C)に示すように、内部の電子部品31にクーリングプレート37を介して接続されたヒートパイプ32、及びヒートパイプ32に接続された伝熱性のプレート33を含む。プレート33は、その伝熱性の面が、プラグインユニット30のスロット20への挿入方向D1に面するように設けられる。
スロット20内に挿入されたプラグインユニット30のプレート33は、そのプレート33に面してスロット20内に設けられた、冷媒冷却ユニット60のプレート63のその伝熱性の面に当接される。プラグインユニット30と冷媒冷却ユニット60とは、このように互いのプレート33とプレート63とが当接されることで、熱的に接続される。
また、図6(C)に示すように、プラグインユニット30には、電子部品31が実装される回路基板35にコネクタ34が設けられる。図6(B)及び図6(C)に示すように、スロット20内に挿入されたプラグインユニット30は、そのコネクタ34が、マザーボード50に設けられたコネクタ54と接続される。プラグインユニット30とマザーボード50とは、このように互いのコネクタ34とコネクタ54とが接続されることで、電気的に接続される。
上記のような電子装置1における、プラグインユニット30及びそのスロット20への挿入について、図7〜図9を参照して更に説明する。
図7〜図9は第1の実施の形態に係る電子装置の説明図である。図7(A)には、プラグインユニット挿入時の要部平面模式図を示し、図7(B)には、プラグインユニット挿入時の要部断面模式図を示している。図8(A)には、プラグインユニット挿入後の要部平面模式図を示し、図8(B)には、プラグインユニット挿入後の要部断面模式図を示し、図8(C)には、プラグインユニット挿入後のスロット側から見た要部正面模式図を示している。図9(A)には、プラグインユニット挿入時の部分拡大模式図を示し、図9(B)には、プラグインユニット挿入後の部分拡大模式図を示している。尚、図7(B)は、図7(A)のL7−L7断面模式図であり、図8(B)は、図8(A)のL8−L8断面模式図である。図9(A)は、図7(A)のY部拡大模式図であり、図9(B)は、図8(A)のZ部拡大模式図である。また、図7(A)及び図7(B)並びに図8(A)〜図8(C)では便宜上、プラグインユニットとマザーボードとのコネクタ接続部の図示を省略している。
図7(A)及び図7(B)に示すように、プラグインユニット30は、電子部品31、ヒートパイプ32及びプレート33を含む。
電子部品31は、動作に伴って発熱する半導体装置等の各種電子部品である。このような電子部品31が、プリント基板等の回路基板35上に実装される。ここでは便宜上、回路基板35上に実装された1つの電子部品31を例示するが、回路基板35上には複数の電子部品31が実装され得る。
電子部品31上には、直接、又は図7(B)に示すようなサーマルシートやサーマルグリース等の熱界面材料36を介して、銅やアルミニウム等の金属が用いられた熱伝導性の高いクーリングプレート37が設けられる。このクーリングプレート37から、プラグインユニット30の挿入方向D1に向かって延びるように、ヒートパイプ32が設けられる。
ヒートパイプ32は、銅やアルミニウム等の金属が用いられた熱伝導性の高い管32a、管32a内(例えば内壁)に設けられたウィック32b、及び管32a内に設けられた水等の作動液(又はその蒸気)32cを含む。ヒートパイプ32は、例えば、一端部がクーリングプレート37に接続され、或いはクーリングプレート37の内部を走るように配置される。また、クーリングプレート37を平板型ヒートパイプ構造とし、このようなクーリングプレート37にヒートパイプ32が接続されてもよい。
回路基板35、その上に実装された電子部品31、その上に設けられたクーリングプレート37及びそこから延びるヒートパイプ32の一部は、プラグインユニット30の筺体38内に収容される。ヒートパイプ32は、筺体38内からその外側まで延び、筺体38の外側まで延びたヒートパイプ32の先端部に、プレート33が設けられる。
プレート33は、プラグインユニット30の挿入方向D1に面するように、ヒートパイプ32の先端部に設けられる。プレート33には、銅やアルミニウムといった金属等、熱伝導性の高い材料が用いられる。プレート33の、その挿入方向D1に面する側には、図7(A)及び図7(B)に示すように、サーマルシートやサーマルグリース等の熱界面材料33aが設けられてもよい。ヒートパイプ32は、例えば、先端部がプレート33に接続され、或いはプレート33の内部を走るように配置される。また、プレート33を平板型ヒートパイプ構造とし、このようなプレート33にヒートパイプ32が接続されてもよい。
プラグインユニット30が挿入されるスロット20内には、図7(A)及び図7(B)に示すように、プラグインユニット30のプレート33に面した冷媒冷却ユニット60のプレート63が設けられる。プレート63には、銅やアルミニウムといった金属等、熱伝導性の高い材料が用いられる。プレート63には、上記のように、冷媒配管70に接続されてマザーボード50上の電子部品40の位置を通るように配置された配管62が接続される(図6(B))。プレート63内には、配管62と連通する冷媒流路が設けられている。配管62内を流通される冷媒は、プレート63の冷媒流路の入口に接続された配管62から入ってプレート63内の冷媒流路を流通され、プレート63の冷媒流路の出口に接続された配管62から抜けていくようになっている。
冷媒冷却ユニット60の配管62は、図9(A)に示すように、スロット20側に設けられてプレート63と直に接続される部位62aと、スロット20の端(スロット端)21より奥のマザーボード50側の部位62bとの連結構造とされる。配管62のスロット20側の部位62aには、プラグインユニット30の挿抜方向(挿入方向D1とその反対方向)に弾性を有する材料が用いられる。例えば、配管62のスロット20側の部位62aには、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)のチューブが用いられる。このような配管62の部位62aと連結される、マザーボード50側の部位62bには、例えば、銅やアルミニウムといった金属等の材料が用いられる。尚、部位62bには、部位62aと同様に、FEPのような材料が用いられてもよい。
配管62の、弾性を有する部位62aが接続されたプレート63と、スロット端21との間には、ダンパ80(付勢部)が設けられる。ダンパ80は、図9(A)に示すように、スロット端21に固定されたシリンダ81、一端側がプレート63に固定されて他端側がシリンダ81内に延びるピストンロッド82、及びピストンロッド82のシリンダ81内の部位に設けられたスプリング83を含む。プレート63は、このダンパ80により、スロット20内に挿入されるプラグインユニット30(そのプレート33)側に付勢されるようになっている。
このように冷媒冷却ユニット60のプレート63は、プラグインユニット30の挿抜方向(挿入方向D1とその反対方向)に弾性を有する配管62の部位62aと、プラグインユニット30側に付勢するダンパ80とにより、フローティング構造になっている。
プラグインユニット30は、図7(A)及び図7(B)並びに図9(A)に示すように、そのプレート33が、スロット20への挿入方向D1に面するような向きで、スロット20内に挿入される(図9(A)に太矢印で図示)。スロット20内に挿入されたプラグインユニット30は、上記のように、そのコネクタ34が、マザーボード50のコネクタ54に接続される(図6(B)及び図6(C))。スロット20内に挿入されたプラグインユニット30は、そのコネクタ34が、マザーボード50のコネクタ54に接続されると共に、例えば図8(A)及び図8(B)並びに図9(B)に示すように、そのプレート33(その表面の熱界面材料33a)が、冷媒冷却ユニット60のプレート63に当接される。
この時、冷媒冷却ユニット60のプレート63は、スロット20内に挿入されたプラグインユニット30のプレート33によって、スロット端21側(マザーボード50側)に押圧される。冷媒冷却ユニット60のプレート63は、このようにスロット20内に挿入されたプラグインユニット30のプレート33で押圧されるように、プラグインユニット30が挿入される前の初期位置が設定される。冷媒冷却ユニット60のプレート63に接続される配管62の、スロット20側の部位62aには、プラグインユニット30の挿入方向D1(及びその反対方向)に弾性を有するFEP等の材料が用いられている。これにより、このようなプラグインユニット30のプレート33による、冷媒冷却ユニット60のプレート63の押圧が可能になっている。
プラグインユニット30のプレート33によって押圧される冷媒冷却ユニット60のプレート63は、図9(B)に示すように、ダンパ80により、プラグインユニット30のプレート33側に付勢される(図9(B)に太矢印で図示)。このようにプレート33で押圧されるプレート63をダンパ80で付勢する付勢構造とすると、プラグインユニット30及び冷媒冷却ユニット60の、一方又は双方に公差が存在しても、その公差が吸収されるようになる。
図9(B)に示すように、プレート33で押圧されるプレート63をダンパ80で付勢する付勢構造とすることで、このように公差の吸収が図られると共に、プラグインユニット30のプレート33と、冷媒冷却ユニット60のプレート63とが圧接される。これにより、スロット20内に挿入されたプラグインユニット30のプレート33と、スロット20内に設けられた冷媒冷却ユニット60のプレート63とが当接された、図8(A)〜図8(C)に示すような電子装置1が得られる。
図6〜図9に示すようにプラグインユニット30が挿入される電子装置1では、その動作に伴い、例えば、マザーボード50上に実装された電子部品40、及びプラグインユニット30の回路基板35上に実装された電子部品31が発熱し得る。
この場合、マザーボード50上の電子部品40で発生した熱は、冷媒冷却ユニット60の、電子部品40上に設けられたクーリングプレート61に伝達される。電子部品40からクーリングプレート61に伝達された熱は、そのクーリングプレート61を通るように設けられた配管62内を流通される冷媒によって除去される。これにより、マザーボード50上の電子部品40が冷却され、電子部品40の過熱及びそれによる損傷が抑えられる。電子部品40の過熱及び損傷が抑えられることで、電子部品40を含む電子装置1及びそれを搭載する電子機器の、電子部品40の損傷に起因した性能劣化が抑えられる。
冷媒冷却ユニット60の配管62内を流通される冷媒は、スロット20内に位置するプレート63内を流通される。この冷媒が流通されるプレート63には、スロット20内に挿入されたプラグインユニット30のプレート33が当接する。このスロット20内のプラグインユニット30の、回路基板35上の電子部品31で発生した熱は、熱界面材料36を介してクーリングプレート37に伝達される。これにより、ヒートパイプ32の、クーリングプレート37との接続部側は、電子部品31からの熱によって比較的高温となり、プレート33との接続部側は、冷媒が流通されるプレート63との当接によって比較的低温となる。
ヒートパイプ32の比較的高温となるクーリングプレート37との接続部側では、管32a内の作動液32cが蒸発する。この作動液32cの蒸気は、管32a内を、ヒートパイプ32の比較的低温となるプレート33との接続部側に移動し、冷却されて凝集する。凝集した作動液32cは、ウィック32bを伝って、ヒートパイプ32の比較的高温となるクーリングプレート37との接続部側に移動し、電子部品31からの熱によって加熱されて蒸発する。
このようなヒートパイプ32の熱輸送サイクルにより、回路基板35上の電子部品31の熱は、クーリングプレート37、ヒートパイプ32、プレート33及びプレート63を通じて、配管62内を流通される冷媒によって除去される。これにより、プラグインユニット30の電子部品31が冷却され、電子部品31の過熱及びそれによる損傷が抑えられる。電子部品31の過熱及び損傷が抑えられることで、電子部品31を含むプラグインユニット30及びそれを搭載する電子装置1、並びにそのような電子装置1を搭載する電子機器の、電子部品31の損傷に起因した性能劣化が抑えられる。
以上説明した電子装置1によれば、マザーボード50上に実装された発熱する電子部品40、及び挿入されるプラグインユニット30の回路基板35上に実装された発熱する電子部品31を、冷媒を使用する冷媒冷却ユニット60を用いて冷却することができる。これにより、性能及び信頼性に優れる電子装置1が実現される。
この電子装置1では、冷媒を使用する冷媒冷却ユニット60と、スロット20内に挿入されるプラグインユニット30とを、冷媒が流通される配管62に接続されたプレート63と、ヒートパイプ32に接続されたプレート33とを当接させ、熱的に接続する。
スロット20内に挿入されるプラグインユニット30には、冷媒が流通される配管が設けられず、マザーボード50上の電子部品40の冷却に用いられる配管62とのカプラ接続部(上記図4及び図5に例示したようなカプラ接続部192)は設けられない。このようにプラグインユニット30が冷媒冷却ユニット60の冷媒流路から分断されていることで、プラグインユニット30での冷媒漏れのリスク、カプラ接続部における冷媒漏れを抑えることが可能になる。冷媒漏れに備えて、漏れた冷媒を吸収する吸収材を設けたり、冷媒漏れを検知するセンサを設けたりすることが不要になるため、プラグインユニット30及び電子装置1の低コスト化を図ることが可能になる。また、冷媒冷却ユニット60とプラグインユニット30との接続にカプラを用いないため、プラグインユニット30及び電子装置1の低コスト化を図ることも可能になる。
更に、プラグインユニット30に冷媒が流通される配管が設けられず、カプラ接続部が設けられないため、プラグインユニット30の挿入時のカプラ接続作業が不要になるほか、カプラ接続時の冷媒圧力の変化、それによる冷却性能の変化を抑えることが可能になる。プラグインユニット30の抜去後には、配管内に残存する冷媒を抜き出すような作業も不要になるため、プラグインユニット30の挿抜作業の煩雑化を抑え、また、抜き出した冷媒の管理や処分及びそれに伴うコストの増大を抑えることが可能になる。
更に、電子装置1では、冷媒冷却ユニット60のプレート63を、スロット20内に挿入されるプラグインユニット30のプレート33で押圧されるフローティング構造とし、押圧されたプレート63を、ダンパ80でプレート33側に付勢する付勢構造とする。これにより、冷媒冷却ユニット60及びプラグインユニット30の、一方又は双方に存在し得る公差を吸収すると共に、プレート63とプレート33とを当接させ、冷媒冷却ユニット60とプラグインユニット30との間の伝熱効率を高めることが可能になる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図10及び図11は第2の実施の形態に係る電子装置の説明図である。図10(A)には、プラグインユニット挿入時の要部平面模式図を示し、図10(B)には、プラグインユニット挿入時の要部断面模式図を示している。図11(A)には、プラグインユニット挿入後の要部平面模式図を示し、図11(B)には、プラグインユニット挿入後の要部断面模式図を示し、図11(C)には、プラグインユニット挿入後のスロット側から見た要部正面模式図を示している。尚、図10(B)は、図10(A)のL10−L10断面模式図であり、図11(B)は、図11(A)のL11−L11断面模式図である。また、図10(A)及び図10(B)並びに図11(A)〜図11(C)では便宜上、プラグインユニットとマザーボードとのコネクタ接続部の図示を省略している。
図10(A)及び図10(B)に示すプラグインユニット30aは、そのプレート33に、スロット20への挿入方向D1に突出するピン39aが設けられている点で、上記のプラグインユニット30と相違する。また、図10(A)及び図10(B)に示す冷媒冷却ユニット60aは、そのプレート63の、プラグインユニット30aのピン39aに対応する位置に、ピン39aが挿入される孔69aが設けられている点で、上記の冷媒冷却ユニット60と相違する。
プラグインユニット30aと冷媒冷却ユニット60aとは、ピン39aがそれに対応する孔69aに挿入された時に、互いのプレート33とプレート63とが、ずれが抑えられて対向するようになっている。
図10(A)及び図10(B)(並びに図11(A)〜図11(C))には一例として、プレート33に4つのピン39aを設けたプラグインユニット30a、及びプレート63に4つの孔69aを設けた冷媒冷却ユニット60aを図示している。ピン39a及び孔69aの数は、これに限定されるものではなく、プレート33には少なくとも1つのピン39aを設けることができ、プレート63には少なくとも1つの孔69aを設けることができる。
プラグインユニット30aは、図10(A)及び図10(B)に示すように、そのプレート33が、スロット20への挿入方向D1に面するような向きで、スロット20内に挿入される。その際、プラグインユニット30aは、そのプレート33のピン39aの先端が、冷媒冷却ユニット60aのプレート63の孔69aに挿入されると、ピン39aが孔69aにガイドされ、スロット20内に挿入されていく。そして、プラグインユニット30aは、例えば図11(A)〜図11(C)に示すように、ピン39aが孔69aに挿入された状態で、プレート33(その表面の熱界面材料33a)が冷媒冷却ユニット60aのプレート63に当接される。
この時、冷媒冷却ユニット60aのプレート63は、プラグインユニット30aのプレート33によって押圧されると共に、ダンパ80によってプラグインユニット30aのプレート33側に付勢される。これにより、冷媒冷却ユニット60a及びプラグインユニット30aに存在し得る公差が吸収されて、プレート63とプレート33とが当接された、図11(A)〜図11(C)に示すような電子装置1aが得られる。
電子装置1aでは、スロット20内に挿入されるプラグインユニット30aのプレート33のピン39aが、冷媒冷却ユニット60aのプレート63の孔69aに挿入されることで、プレート33とプレート63との間のずれが効果的に抑えられる。
例えば、スロット内に挿入されたプラグインユニットのプレートと、それに接続される冷媒冷却ユニットのプレートの、一方が他方に対して傾いて接続されたり、双方の一部同士しか接続されなかったりすると、プレート間の接続面積が低下する。このような接続状態でプラグインユニットが稼働されると、それに実装された発熱する電子部品の冷却効率が低下する。冷却効率が低下し、電子部品の過熱が生じると、電子部品の損傷を招いたり、その電子部品が実装されるプラグインユニット或いはそれが挿入される電子装置の稼働を停止させるリスクが高まったりする。電子装置が、常時稼働される通信装置のようなものである場合には、このようなプラグインユニットや電子装置の稼働を停止させるリスクは極力回避することが望まれる。また、電子装置に、冷媒冷却ユニットによる冷媒冷却と、ファンユニットによる空冷との、ハイブリット冷却方式が採用される場合、例えば、ファンの回転数は、電子部品やそれが実装されるプラグインユニットの温度を基に制御される。このような電子装置では、電子部品やプラグインユニットの温度上昇に伴ってファンの回転数が上がり、電力消費量の増大、ファンの動作音の増大(騒音)等を招く可能性がある。
これに対し、上記の電子装置1aでは、プラグインユニット30aのプレート33にピン39aを設け、冷媒冷却ユニット60aのプレート63には、ピン39aに対応する位置に、ピン39aが挿入される孔69aを設ける。このようなピン39a及び孔69aにより、プレート33とプレート63との間のずれを抑え、ずれによるそれらの接続面積の低下、それに起因したプラグインユニット30aの電子部品31の過熱や損傷、電子装置1aの稼働停止を抑える。これにより、性能及び信頼性に優れる電子装置1aが実現される。
尚、電子装置1aにおいて、例示のように、プレート33に設けるピン39aを複数とし、プレート63に設ける孔69aを複数とすると、プレート33とプレート63とが対向面内の複数箇所で位置合わせされるため、それらのずれを抑える効果が高められる。
また、接続されるプレート33及びプレート63として、図12に示すようなものを用いることもできる。
図12はプレートの変形例を示す図である。図12(A)〜図12(C)にはそれぞれ、接続されるプレート対の一例の要部断面を模式的に図示している。
例えば図12(A)に示すように、プレート33には、断面V字状の凸部33Aを設けたものを用い、プレート63には、その凸部33Aに対応した断面V字状の凹部63Aを設けたものを用いる。或いは、例えば図12(B)に示すように、プレート33には、断面凸状の凸部33Bを設けたものを用い、プレート63には、その凸部33Bに対応した断面凹状の凹部63Bを設けたものを用いる。或いは、例えば図12(C)に示すように、プレート33には、湾曲凸面状の凸部33Cを設けたものを用い、プレート63には、その凸部33Cに対応した湾曲凹面状の凹部63Cを設けたものを用いる。例えば、プレート33の凸部33A,33B,33C上には、サーマルシートやサーマルグリース等の熱界面材料33aが設けられる。
このように、プレート33及びプレート63には、対応する凹凸構造を設けることもできる。対応する凹凸構造を設けたプレート33及びプレート63によれば、それらが接続される際のずれを抑え、更に、それらの接続面積を増大させることが可能になる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
図13〜図15は第3の実施の形態に係る電子装置の説明図である。図13(A)には、プラグインユニット挿入時の要部平面模式図を示し、図13(B)には、プラグインユニット挿入時の要部断面模式図を示している。図14には、冷媒冷却ユニットの部分拡大模式図を示している。図15(A)には、プラグインユニット挿入後の要部平面模式図を示し、図15(B)には、プラグインユニット挿入後の要部断面模式図を示している。尚、図13(B)は、図13(A)のL13−L13断面模式図であり、図15(B)は、図15(A)のL15−L15断面模式図である。図14は、図13(B)のP部拡大模式図である。また、図13(A)及び図13(B)並びに図15(A)及び図15(B)では便宜上、プラグインユニットとマザーボードとのコネクタ接続部の図示を省略している。
図13(A)及び図13(B)に示すプラグインユニット30bには、そのプレート33に、スロット20への挿入方向D1に突出するピン39bが設けられる。また、図13(A)及び図13(B)に示す冷媒冷却ユニット60bには、そのプレート63の、プラグインユニット30bのピン39bに対応する位置に、ピン39bが挿入される孔69bが設けられる。
ここで、冷媒冷却ユニット60bのプレート63の孔69bは、プレート63を貫通するように設けられる。孔69bの、ピン39bの挿入口は、ピン39bが孔69bに挿入され易くなるよう、図14に示すように、挿入口側に向かってテーパ状に拡径されていてもよい。プラグインユニット30bのプレート33のピン39bは、冷媒冷却ユニット60bのプレート63の厚さ、即ちそれを貫通する孔69bの長さよりも長くなるように設けられる。ピン39bには、導体材料が用いられる。
プラグインユニット30bと冷媒冷却ユニット60bとは、ピン39bがそれに対応する孔69bに挿入された時に、互いのプレート33とプレート63とが、ずれが抑えられて対向するようになっている。
冷媒冷却ユニット60bには更に、図13(A)及び図13(B)並びに図14に示すように、そのプレート63の、プラグインユニット30bのプレート33と面する側とは反対の面側に、コネクタ68が設けられる。コネクタ68は、例えば、プレート63の孔69bに対応する位置に設けられ、ケーブル68aでスロット20より奥のマザーボード50と接続される。コネクタ68は、孔69bに挿入されるピン39bによってオン状態となるスイッチ68b(一対の導体68ba)を備え、そのスイッチ68bのオン状態を示す信号は、ケーブル68aを通じてマザーボード50に送信される。尚、コネクタ68のスイッチ68bのオン/オフについての詳細は後述する。
図13(A)及び図13(B)(並びに図15(A)及び図15(B))には一例として、プレート33に4つのピン39bを設けたプラグインユニット30b、及びプレート63に4つの孔69bを設けた冷媒冷却ユニット60bを図示している。ピン39b及び孔69bの数は、これに限定されるものではなく、プレート33には少なくとも1つのピン39bを設けることができ、プレート63には少なくとも1つの孔69bを設けることができる。孔69bが複数の場合には、各孔69bの位置に、上記のスイッチ68bが設けられる。
プラグインユニット30bは、図13(A)及び図13(B)に示すように、そのプレート33が、スロット20への挿入方向D1に面するような向きで、スロット20内に挿入される。その際、プラグインユニット30bは、そのプレート33のピン39bの先端が、冷媒冷却ユニット60bのプレート63の孔69bに挿入されると、ピン39bが孔69bにガイドされ、スロット20内に挿入されていく。そして、プラグインユニット30bは、例えば図15(A)及び図15(B)に示すように、ピン39bが孔69bに挿入された状態で、プレート33(その表面の熱界面材料33a)が冷媒冷却ユニット60bのプレート63に当接される。これにより、図15(A)及び図15(B)に示すような電子装置1bが得られる。
この時、電子装置1bでは、プレート33とプレート63との接続状態(接続不良の有無)が、孔69bに挿入されるピン39bによる、コネクタ68のスイッチ68bのオン/オフを基に、検知される。
図16及び図17は第3の実施の形態に係るプレート接続状態検知の説明図である。図16(A)及び図17(A)には、スイッチ部分の拡大断面模式図を示し、図16(B)及び図17(B)には、スイッチ部分の等価回路図を示している。
図16(A)及び図17(A)に示すように、冷媒冷却ユニット60bのプレート63に設けられたコネクタ68は、スイッチ68bを備える。スイッチ68bは、ケーブル68aに接続されて部分的に縮幅された一対の導体68baを有し、一方の導体68baは所定電位に設定され、他方の導体68baはグランド電位に設定される。このようなスイッチ68bを含む部分の等価回路図を図16(B)及び図17(B)に示す。図16(B)及び図17(B)に示すように、スイッチ68b(SW)の、一方の端子(一方の導体68ba)は、抵抗Rを介して所定電位Vに接続され、他方の端子(他方の導体68ba)は、グランド電位GNDに接続される。
このようなコネクタ68が設けられた冷媒冷却ユニット60bのプレート63の孔69bに、その挿入口側から、プラグインユニット30bのプレート33のピン39bが挿入される。
この時、例えば図16(A)に示すように、ピン39bが孔69bを貫通し、更にコネクタ68に挿入されると、そのスイッチ68bの一対の導体68ba間が、導体材料が用いられたピン39bによって短絡される。これにより、図16(A)及び図16(B)に示すように、コネクタ68のスイッチ68bがオン状態となる(SW:ON)。
プラグインユニット30b及び冷媒冷却ユニット60bでは、プレート33がプレート63に密着した状態でピン39bが孔69bに挿入された時の、そのピン39bによってスイッチ68bがオン状態となるように、ピン39b、孔69b、スイッチ68bの構成(寸法等)を予め設定しておく。このように設定しておくことで、図16(A)及び図16(B)に示すように、コネクタ68のスイッチ68bがオン状態となった時には、プレート33とプレート63とが密着し、接続不良なく適正に接続されている、ということを検知することが可能になる。
一方、例えば図17(A)に示すように、プレート33とプレート63とが密着しない場合には、ピン39bが孔69bを貫通しないか、或いはピン39bが孔69bを貫通してもコネクタ68のスイッチ68bには到達しない。そのため、スイッチ68bは、その一対の導体68ba間がピン39bによって短絡されず、図17(A)及び図17(B)に示すように、オフ状態である(SW:OFF)。これにより、コネクタ68のスイッチ68bがオフ状態の時には、プレート33とプレート63とが密着せず、接続不良が生じている、ということを検知することが可能になる。
プレート33及びプレート63には、それぞれ複数のピン39bとそれらに対応する複数の孔69bを設け、各孔69bにスイッチ68bを設けることが好ましい。このようにすると、スイッチ68b群のオン状態又はオフ状態を基に、プレート33とプレート63との密着性、一方に対する他方の傾きや面方向のずれといった接続状態を、より正確に検知することが可能になる。
スイッチ68bのオン状態を示す信号は、コネクタ68からケーブル68aを通じてマザーボード50に送信される。マザーボード50とコネクタ接続されるプラグインユニット30b又はそれが挿入される電子装置1bには、コネクタ68からマザーボード50に送信された信号を基に生成される情報を出力する出力部が設けられる。
例えば、このような出力部として、プラグインユニット30b又は電子装置1bに、スイッチ68bがオン状態の時に点灯するランプを設けたり、スイッチ68bがオン状態の時とオフ状態の時とで異なるカラーで点灯するランプを設けたりすることができる。或いは、出力部として、プラグインユニット30b又は電子装置1bに、スイッチ68bがオン状態とならない時にアラームを発生するアラーム発生部を設けることができる。
出力部の一例として、アラーム発生部を設けた場合のそのアラーム発生処理フローを、次の図18に示す。
図18は第3の実施の形態に係るアラーム発生処理フローの一例を示す図である。
ここでは、対応するピン39b、孔69b及びスイッチ68bの組を、複数設けた場合を例にする。
まず、マザーボード50上に実装されたプロセッサ(電子部品40)が、スロット20内に挿入されたプラグインユニット30bのコネクタとマザーボード50のコネクタとの接続(例えば上記図6に示したようなコネクタ34,54の接続)が行われたか否かを判定する(ステップS1)。
プラグインユニット30bのコネクタとマザーボード50のコネクタとの接続が行われたうえで、プロセッサは、スイッチ68b群が全てオン状態となっているか否かを判定する(ステップS2)。
ここで、上記図16(A)及び図16(B)で述べたように、プラグインユニット30bのプレート33のピン39bが、冷媒冷却ユニット60bのプレート63の孔69bから、更にコネクタ68に挿入されると、スイッチ68bがオン状態となる。上記図17(A)及び図17(B)で述べたように、ピン39bがコネクタ68に挿入されないと、スイッチ68bはオフ状態である。全てのスイッチ68b群がオン状態となるようにピン39bが挿入された時、プレート33とプレート63とは、高い密着性で接続されるようになる。
プロセッサは、スイッチ68b群が全てオン状態となっているか否かを判定し(ステップS2)、全てオン状態となっていれば、アラームを発生させずに処理を終了する。プロセッサは、スイッチ68b群が全てオン状態となっているか否かを判定し(ステップS2)、1つでもオン状態となっていない場合には、アラームの発生を示す情報(指令)を生成し、アラーム発生部によってアラームを発生させる(ステップS3)。
尚、アラーム発生部は、スイッチ68bのオン状態を示す信号を基にプロセッサが生成する情報を受けてアラームを発生する回路であって、電子装置1bのマザーボード50上、又はプラグインユニット30bの回路基板35上に設けることができる。
また、電子装置1bに、冷媒冷却ユニット60bによる冷媒冷却と、ファンユニットによる空冷との、ハイブリット冷却方式を採用する場合には、アラームの発生と共に、ファンの回転数を上げるように制御し、プラグインユニット30bを冷却してもよい。
プラグインユニット30bをスロット20内に挿入する作業者は、上記のようなアラームの発生の有無により、プラグインユニット30bがスロット20内に適正に挿入されたか否かを知ることができる。アラームが発生した場合、作業者は、スロット20内に挿入したプラグインユニット30bの挿入状態の確認や、挿入したプラグインユニット30bの抜去や再挿入等の作業を行えばよい。
ここでは、対応するピン39b、孔69b及びスイッチ68bの組を、複数設けた場合を例にしたが、対応するピン39b、孔69b及びスイッチ68bを一組だけ設けた場合でも、同様にアラームを発生することが可能である。即ち、上記ステップS2において、そのスイッチ68bがオン状態とならなければ、アラームを発生させる。
プラグインユニット30bがスロット20内に挿入された電子装置1bでは、冷媒冷却ユニット60bのプレート63が、プラグインユニット30bのプレート33によって押圧されると共に、ダンパ80によってプレート33側に付勢される。これにより、冷媒冷却ユニット60b及びプラグインユニット30bに存在し得る公差が吸収されると共に、上記のピン39b、孔69b及びスイッチ68bによってプレート63とプレート33とがずれを抑えて高い密着性で接続された電子装置1bが得られる。
電子装置1bでは、プレート63とプレート33との間の接続不良の検知、及びプレート63とプレート33との高い密着性での接続が可能になる。このような電子装置1bによれば、プレート63とプレート33との間の伝熱効率が高められ、プラグインユニット30bの電子部品31が効率的に冷却されるため、その過熱及びそれに起因した損傷や性能劣化を効果的に抑えることが可能になる。これにより、性能及び信頼性に優れる電子装置1bが実現される。
次に、第4の実施の形態について説明する。
上記第1〜第3の実施の形態で述べたような電子装置1,1a,1b等は、例えば、ラックやハウジングに搭載される。ここでは、このような形態を、第4の実施の形態として説明する。
図19は第4の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。図19(A)及び図19(B)にはそれぞれ、電子機器の一例の要部斜視模式図を示している。
図19(A)に示す電子機器90aは、平板型の複数枚の電子装置、例えば上記第3の実施の形態で述べたような電子装置1bが、積み重ねられるような形でラック91に搭載された構造を有する。ラック91に搭載される電子装置1b群には、互いに異なる機能を有するものが含まれ得る。
電子機器90aの各電子装置1bには、1つ又は複数のプラグインユニット30b(図19(A)には複数のプラグインユニット30bを例示)が挿入される。この場合、1つ又は複数のプラグインユニット30bが挿入された電子装置1bがラック91に搭載されてもよいし、或いはラック91に搭載された電子装置1bに1つ又は複数のプラグインユニット30bが挿入されてもよい。
また、図19(B)に示す電子機器90bは、平板型の複数枚の電子装置、例えば上記第3の実施の形態で述べたような電子装置1bが、ハウジング92に収容され、そのハウジング92が、積み重ねられるような形でラック91に搭載された構造を有する。ハウジング92に収容される電子装置1b群には、互いに異なる機能を有するものが含まれ得る。各ハウジング92には、例えば、協働して所定の機能を発揮する電子装置1b群の集合が収容される。
電子機器90bの各電子装置1bには、1つ又は複数のプラグインユニット30b(図19(B)には複数のプラグインユニット30bを例示)が挿入される。この場合、1つ又は複数のプラグインユニット30bが挿入された電子装置1bがハウジング92に収容されてもよいし、或いはハウジング92に収容された電子装置1bに1つ又は複数のプラグインユニット30bが挿入されてもよい。或いはまた、ラック91に搭載されているハウジング92に収容された電子装置1bに1つ又は複数のプラグインユニット30bが挿入されてもよい。
電子機器90a,90bには、冷却塔からの冷媒配管70(送り配管及び戻り配管)が接続され、冷媒配管70は、電子機器90a,90bに搭載される電子装置1b(その冷媒冷却ユニット60bの配管62)に接続される。
上記のように、電子装置1bでは、プラグインユニット30bのプレート33が、冷媒冷却ユニット60bのプレート63と、ずれが抑えられて高い密着性で接続されるため、発熱する電子部品31が効率的に冷却される。これにより、電子部品31の過熱、それに起因した電子部品31、電子装置1b及び電子機器90a,90bの損傷や性能劣化を抑えることができる。
更に、電子装置1bでは、プラグインユニット30bが、冷媒冷却ユニット60bの冷媒流路(及び冷却塔に繋がる冷媒配管70)からは分断されている。そのため、ラック91に搭載されている電子装置1bに対してプラグインユニット30bを挿抜する際も、マザーボード50側の冷媒冷却ユニット60bによる冷却を停止することを要しない。冷媒冷却ユニット60bによる冷却、電子装置1b及び電子機器90a,90bの稼働を停止することなく、電子装置1bに対するプラグインユニット30bの挿抜を行うことができる。このことは、電子装置1bが常時稼働される通信装置のような場合、大きなメリットとなる。
ここでは電子装置として、上記第3の実施の形態で述べた電子装置1bを例にしたが、上記第1の実施の形態で述べた電子装置1、又は上記第2の実施の形態で述べた電子装置1aを用い、同様に電子機器90a,90bを得ることが可能である。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。即ち、プラグインユニット30,30aのプレート33と冷媒冷却ユニット60,60aのプレート63との接続により、電子部品31の過熱、それに起因した電子部品31、電子装置1,1a及び電子機器90a,90bの損傷や性能劣化を抑えることができる。更に、冷媒冷却ユニット60,60aによる冷却、電子装置1,1a及び電子機器90a,90bの稼働を停止することなく、電子装置1,1aに対するプラグインユニット30,30aの挿抜を行うことができる。
1,1a,1b,100,100A,500 電子装置
10,38,140 筺体
20,160 スロット
21 スロット端
30,30a,30b,150,150A プラグインユニット
31,40,120,152,520 電子部品
32 ヒートパイプ
32a 管
32b ウィック
32c 作動液
33,63 プレート
33a,36 熱界面材料
33A,33B,33C 凸部
34,54,68,111,153 コネクタ
35,151 回路基板
37,61,154,170,530 クーリングプレート
39a,39b ピン
50,110,510 マザーボード
60,60a,60b 冷媒冷却ユニット
62,155,180,421,422,540 配管
62a,62b 部位
63A,63B,63C 凹部
68a ケーブル
68b スイッチ
68ba 導体
69a,69b 孔
70 冷媒配管
71,192a,192b カプラ
80 ダンパ
81 シリンダ
82 ピストンロッド
83 スプリング
90a,90b,1001,1002,1003 電子機器
91,200 ラック
92,300 ハウジング
130 ファンユニット
181 切り替え器
191,192 カプラ接続部
400 局舎
410 冷却塔
421 送り配管
422 戻り配管
550 冷却モジュール
D1 挿入方向
D2 抜去方向

Claims (7)

  1. スロットと、
    前記スロット内に挿入され、第1電子部品と、前記第1電子部品に接続されたヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続され前記スロットへの挿入方向に面して伝熱性の面を有する第1プレートとを有する第1ユニットと、
    前記スロット内に設けられ前記第1プレートに面し前記第1プレートが当接する伝熱性の面を有する第2プレートと、前記第2プレートに接続され冷媒が流通される配管とを有する第2ユニットと
    を含むことを特徴とする電子装置。
  2. 前記第2プレートを前記第1プレート側に付勢する付勢部を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記第1プレートに設けられ、前記第2プレート側に突出するピンと、
    前記第2プレートの前記ピンと対応する位置に設けられ、前記ピンが挿入される孔と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記孔に挿入された前記ピンによってオン状態となるスイッチを含むことを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  5. 前記スイッチがオフ状態の時にアラームを発生することを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記スロットに挿入された前記第1ユニットと電気的に接続される回路基板を含み、
    前記第2ユニットの前記配管は、前記回路基板上に実装される第2電子部品の位置を通るように配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子装置。
  7. スロットと、
    前記スロット内に挿入され、電子部品と、前記電子部品に接続されたヒートパイプと、前記ヒートパイプに接続され前記スロットへの挿入方向に面して伝熱性の面を有する第1プレートとを有する第1ユニットと、
    前記スロット内に設けられ前記第1プレートに面し前記第1プレートが当接する伝熱性の面を有する第2プレートと、前記第2プレートに接続され冷媒が流通される配管とを有する第2ユニットと
    を含む電子装置の、前記電子部品で発生する熱を、前記ヒートパイプ及び前記第1プレートを通じて前記第2プレートに伝達し、前記配管を流通される前記冷媒を用いて除去することを特徴とする電子装置の冷却方法。
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