JP2018132057A - 一体の歪みインジケータを備える部品を製作する方法 - Google Patents

一体の歪みインジケータを備える部品を製作する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018132057A
JP2018132057A JP2018002285A JP2018002285A JP2018132057A JP 2018132057 A JP2018132057 A JP 2018132057A JP 2018002285 A JP2018002285 A JP 2018002285A JP 2018002285 A JP2018002285 A JP 2018002285A JP 2018132057 A JP2018132057 A JP 2018132057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
forming
fiducial markers
markers
fiducial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018002285A
Other languages
English (en)
Inventor
スリカーンス・チャンドルドゥ・コッティリンガム
Chandrudu Kottilingam Srikanth
ウィリアム・エフ・ランソン
F Ranson William
ブライアン・リー・トリソン
Brian Lee Tollison
ヤン・ツイ
Yan Cui
クリスティーン・ケイ・アップルグレン
K Applegren Christine
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2018132057A publication Critical patent/JP2018132057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/16Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring the deformation in a solid, e.g. optical strain gauge
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B21/00Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant
    • G01B21/02Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness
    • G01B21/04Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness by measuring coordinates of points
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/14Testing gas-turbine engines or jet-propulsion engines

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

【課題】一体の歪みインジケータを備える部品を製作する方法を提供する。【解決手段】一体の受動型歪みインジケータを備える部品(10)を製作する方法が、単一の均一な材料で部品(10)を形成することを含み、部品(10)は、外面(14)および内部容積(15)を備える。この方法は、部品(10)の形成時に外面(14)の一部分(18)に単一の均一な材料で複数の基準マーカ(12)を形成することを含み、外面(14)の一部分(18)は、部品(10)の外面(14)上の分析領域(17)を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、広くには、部品の歪みを監視するための方法、および一体の受動型歪みインジケータを有する部品を製作するための方法に関する。
種々の産業用途において、装置の構成部品は、多数の極端な条件(例えば、高温、高圧、大きな応力荷重、など)に曝される。時間の経過につれて、装置の個々の部品が、部品の使用可能時間を短くしかねないクリープおよび/または変形に悩まされる可能性がある。そのような懸念は、例えば、いくつかのターボ機械に当てはまる可能性がある。
ターボ機械は、発電および航空機エンジンなどの分野で広く利用されている。例えば、従来のガスタービンシステムは、圧縮機部分、燃焼器部分、および少なくとも1つのタービン部分を含む。圧縮機部分は、作動流体(例えば、空気)が圧縮機部分を通って流れるときに、作動流体を圧縮するように構成される。圧縮機部分は、高圧の圧縮された作動流体を燃焼器へと供給し、燃焼器において、高圧の作動流体は、燃料と混合され、燃焼室において燃やされ、高温高圧の燃焼ガスを発生させる。燃焼ガスは、高温ガス経路に沿ってタービン部分へと流れる。タービン部分は、燃焼ガスからエネルギを抽出することによって燃焼ガスを利用し、仕事を生み出す。例えば、タービン部分における燃焼ガスの膨張によってシャフトを回転させ、圧縮機、発電機、および他の種々の負荷を動かすことができる。
ターボ機械の動作の際に、ターボ機械内の種々の部品、とりわけターボ機械のタービン部分のタービンブレードなどの高温ガス経路に沿った部品が、高温および高応力に起因してクリープを被る可能性がある。タービンブレードの場合、クリープによってブレードの一部または全体が伸びることで、例えばタービンケーシングなどの不動の構造にブレードの先端が接触する可能性があり、クリープによって動作時に望ましくない振動および/または性能低下が引き起こされる可能性もある。
米国特許第9,292,916号明細書
本発明の態様および利点は、一部は以下の説明において述べられ、あるいは明細書から自明であってよく、もしくは本発明の実施を通じて習得可能である。
本開示の一実施形態によれば、一体の受動型歪みインジケータを備える部品を製作する方法が提供される。この方法は、単一の均一な材料で部品を形成することを含み、部品は、外面および内部容積を含む。この方法は、単一の均一な材料で複数の基準マーカを形成することをさらに含む。基準マーカは、部品の形成時に外面の一部分に形成される。外面の一部分は、部品の外面上の分析領域を含む。
本開示の別の実施形態によれば、一体の受動型歪みインジケータを備えるガスタービン部品が提供される。ガスタービン部品は、外面と、第1の面と、第2の面とを含む。複数の基準マーカは、外面の一部分に一体的に形成されている。外面の一部分は、第1の面または第2の面の一方にのみ配置される。
本開示の一実施形態によれば、部品を評価する方法が提供される。この方法は、部品の外面の一部分の複数の基準マーカを初期に走査することと、初期の走査に基づいて部品の固有のパターンを作成することと、固有のパターンをコンピュータメモリに記憶することと、部品を少なくとも1つのデューティサイクルに曝すことと、少なくとも1つのデューティサイクルの後で複数の基準マーカの事後走査を行うことと、初期の走査に基づく固有のパターンを事後走査と比較することで部品のクリープ歪みを測定することとを含む。
本発明のこれらの特徴、態様、および利点、ならびに他の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照して、よりよく理解されるであろう。添付の図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成するが、本発明の実施形態を示しており、本明細書における説明と併せて本発明の原理の説明に役立つ。
本発明について、本発明の最良の態様を含む当業者に向けた充分かつ本発明を実施可能にする開示が、添付の図面を参照する本明細書に記載される。
本開示の実施形態による複数の基準マーカを含む典型的な部品の斜視図である。 本開示の実施形態による基準マーカが表面に形成された図1の部品の一部分の断面図である。 本開示の実施形態による部品の歪みを監視するためのシステムの斜視図である。 本開示の実施形態による複数の基準マーカの上面図である。 本開示の実施形態による複数の基準マーカの上面図である。 本開示の実施形態による典型的な基準マーカの第1の時点における断面図である。 本開示の実施形態による図6の基準マーカの第2の時点における断面図である。 本開示の実施形態による部品の製作方法を説明するフローチャートである。 本開示の1つ以上の実施形態による部品の変形を評価するための方法を説明するフローチャートである。
次に、本発明の実施形態を詳しく参照するが、それら実施形態の1つ以上の実施例が図面に示されている。各々の実施例は、本発明の限定としてではなく、本発明の説明として提示される。実際、本発明の範囲または主旨から逸脱せずに、本発明に様々な修正および変形を施し得ることが、当業者にとっては明らかであろう。例えば、一実施形態の一部分として例示または説明される特徴を別の実施形態とともに用いて、またさらなる実施形態を生み出すことができる。このように、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の技術的範囲に含まれるような変更および変種を包含するように意図される。
図1を参照すると、典型的な部品10が示されており、部品の外面14に複数の基準マーカ12が形成されている。部品10は、例えば高温の用途において利用される部品(例えば、ニッケルまたはコバルト系の超合金を含む部品)など、種々の異なる用途において用いられる様々な種類の部品のいずれかであってよい。いくつかの実施形態において、部品10は、燃焼部品または高温ガス経路部品などの産業用ガスタービンまたは蒸気タービンの部品であってよい。いくつかの実施形態において、部品10は、タービンブレード、圧縮機ブレード、ベーン、ノズル、シュラウド、ロータ、トランジションピース、またはケーシングであってよい。他の実施形態において、部品10は、ガスタービンまたは蒸気タービンなどにおける任意の他の部品など、タービンの任意の他の部品であってよい。いくつかの実施形態において、部品は、これらに限られるわけではないが、自動車部品(例えば、自動車、トラック、など)、航空宇宙部品(例えば、航空機、ヘリコプタ、宇宙船、アルミニウム部品、など)、機関車または鉄道部品(例えば、列車、線路、など)、構造、インフラ、または土木工学の部品(例えば、橋梁、建物、建設機械、など)、ならびに/あるいは発電プラントまたは化学処理の部品(例えば、高温用途に使用される配管)など、非タービン部品であってよい。
例えば図1に示されるように、典型的な部品10は、基準マーカ12が配置される外面14を有する。図1の例示の実施形態に示されている典型的な部品10は、タービン部品であり、より具体的にはタービンブレードである。しかしながら、部品10は、上述したように、種々のさらなる部品または別の部品であってよい。基準マーカ12は、一般に、外面14において長さLおよび幅W(図4を参照)を有する識別可能なターゲットである。特定の基準マーカ12の実施形態は、外面14に対して厚さをさらに含むことにより、外面14からの高さH(図2を参照)を有する高められたマーカ表面を形成することができる。
例えば図1および図2に示されるように、典型的な部品10は、内部容積15を有する。種々の冷却通路(図示せず)を、内部容積15内に画定することができる。部品10がタービンブレードである場合など、いくつかの実施形態においては、内部容積15に適した材料として、GTD−111(商標)、GTD−444(商標)、RENE N5(登録商標)、R108(商標)、INCONEL(商標)738、あるいは単結晶N4およびN5など、高性能ニッケル系超合金を挙げることができる。あるいは、タービンブレード10は、これらに限られるわけではないが、ステンレス鋼、低合金鋼、または耐クリープ鋼など、他の適切な金属または他の材料から形成されてもよい。内部容積15、外面14、および基準マーカ12を含む部品10は、部品10の形成時に基準マーカ12が形成される単一の連続ピースとして形成されてよい。例えば、いくつかの実施形態において、複数の基準マーカ12は、外面14、内部容積15、および複数の基準マーカ12がワンピースの単一の継ぎ目のない構造で形成されるように、部品10の形成時に外面14上に形成されてよい。例えば、部品10を、インベストメント鋳造など、鋳型における鋳造によって形成することができる。適切な鋳造方法として、例えば、一方向凝固または等軸の鋳造が挙げられる。いくつかの典型的な実施形態においては、一方向凝固の鋳造を使用して、部品10および部品10上の基準マーカ12を、例えば内部粒界のない単結晶として形成することができる。
例えばインベストメント鋳造法による鋳造プロセスの結果として、基準マーカ12は、部品10に依存しない基準マーカ12の動きまたは部品10を超える基準マーカ12の動きが低減され、あるいは最小限に抑えられるように、部品10に一体的に結合する。したがって、本開示による基準マーカ12は、部品10の一体的な受動型歪みインジケータを形成する。さらに、部品10上に基準マーカ12を鋳造することで、耐久性を向上させ、適切な測定装置が時間の経過につれてマーカ12を測定できなくなるリスクを低減することができる。例えば、基準マーカ12を単一の連続ピースとして部品10の残りの部分と一体に形成する結果として、基準マーカ12と内部容積15との間の熱膨張の違いを、低減または排除することができる。
図1に示されるようないくつかの典型的な実施形態において、部品10は、第1の面36および第2の面34を有することができる。複数の基準マーカ12を、例えば第1の面36または第2の面34のうちの一方のみなど、部品10の片側にのみ配置することができる。例えば、いくつかの実施形態において、部品10は、ガスタービン部品、とくには高温ガス経路部品であってよい。そのような典型的な部品は、ガスタービンを通る高温ガスの流れが直接接触する高温ガス経路側36と、非ガス経路側34とを含むことができ、非ガス経路側34は、おおむねガス経路側36の反対側であってよい。いくつかの典型的な実施形態において、第1の面36は正圧側であってよく、第2の面34は負圧側であってよく、外面14の一部分18は、外面14の正圧側36に配置されてよい。このような典型的な実施形態においては、外面14のうちの複数の基準マーカ12を含む部分18を高温ガス経路または正圧側36に配置することにより、より正確かつ/またはより早期に部品10における歪みの目安をもたらすことができ、なぜならば、高温ガスの流れに直接曝される部品10の側面36は、側面36の下流または風下に位置する部品10の比較的低温の側面34と比べて、クリープに直面する可能性がより高く、かつ/またはより早期にクリープに直面する可能性があるからである。
ここで図1〜図5を参照すると、基準マーカ12は、部品10の外面14の一部分18上に配置される。典型的な実施形態においては、少なくとも2つの別個のマーカ(例えば、12aおよび12b)が設けられ、この少なくとも2つのマーカ12aおよび12bの間で距離Dを測定することができる。当業者であれば理解できるとおり、これらの測定は、部品10のその領域における歪み、歪み速度、クリープ、疲労、応力、などの量を明らかにする役に立つことができる。少なくとも2つの別個のマーカ12aおよび12bは、それらの間の距離Dを測定できる限りにおいて、個々の部品10に応じて様々な距離および様々な位置に配置されてよい。
基準マーカ12は、それらが一貫して識別可能であり、それらの間の距離Dを測定するために使用できる限りにおいて、点、線、円、矩形、あるいは任意の他の幾何学的形状または非幾何学的形状など、任意の適切な形状を有することができる。基準マーカ12は、例えば種々の異なる形状、サイズ、および配置の基準マーカ12を取り入れることにより、種々の異なる構成および断面を形成することができる。例えば、各々の基準マーカ12が、一致した形状または固有の形状を含むことができる。いくつかの実施形態において、各々のマーカ12は、他の基準マーカと同じであり(すなわち、一致する)、あるいは他の基準マーカにない円形、矩形、または直線形を定めることができる。
いくつかの実施形態において、外面14のうちの基準マーカ12が形成される部分は、部品10の外面14上に分析領域17を画定することができる。そのような実施形態において、分析領域17の主要寸法は、分析領域17のゲージ長さGを画定する。ゲージ長さGを有する分析領域17を含むいくつかの実施形態において、基準マーカ12の各々は、最大直径MD(図4)を有することができる。種々の典型的な実施形態において、マーカ12の最大直径MDは、100分の2インチ(0.02”)〜8分の1インチ(0.125”)の間など、100分の1インチ(0.01”)〜100分の15インチ(0.15”)の間であってよい。或る基準マーカ12の最大直径MDが、他の基準マーカ12の最大直径MDと違ってもよく、例えば最大直径MDが、すべて同じ範囲内にあってよいが、必ずしも互いに等しくなくてもよいことを、理解すべきである。
随意により、基準マーカ12を、所定の基準パターンにて配置することができる。例えば、基準マーカ12を、図4および図5に示されるように、例えば分析領域17などの部品10の外面14の所定の部分において行列格子として並べることができる。行列格子は、隣接する各々のマーカ12の間の距離Dを定めるように、予め選択された列間隔20および予め選択された行間隔22を含むことができる。さらに、複数の部品または部品の一部分が、個別化された所定の基準パターンを含むことができる。換言すると、或る部品10またはその一部分の所定の基準パターンが、別の部品10または一部分の所定の基準パターンから相違し、区別可能であってよい。これにより、部品10の寿命の全体を通して、個別の部品および/または一部分を識別して追跡することが可能になる。
予め選択された列間隔20および予め選択された行間隔22は、同じでも、異なっていてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、予め選択された列間隔20が、例えば約8分の1インチ(0.125”)〜約10分の2インチ(0.20”)の間や、約100分の18インチ(0.18”)など、約10分の1インチ(0.10”)〜約4分の1インチ(0.25”)の間であってよい一方で、予め選択された行間隔22が、約100分の2インチ(0.02”)〜約100分の8インチ(0.08”)の間など、約1000分の15インチ(0.015”)〜約10分の1インチ(0.1”)の間であってよい。とりわけ、例えば最大直径MDなどの基準マーカ12のサイズに対して、基準マーカ12間の距離Dが比較的大きいと、部品10の応力および/または歪みに起因して測定される変化について、基準マーカ12の変形の影響が回避または低減されるため、部品10自体の歪みの比較的正確な表現を好都合にもたらすことができる。したがって、1つの考えられる例として、基準マーカ12は、約100分の5インチ(0.05”)の最大直径MDを有することができ、基準マーカ12の間の距離Dは、例えば分析領域17における基準マーカ12の行列格子配置を含む典型的な実施形態において、少なくとも1つの方向に約100分の19インチ(0.19”)であってよく、予め選択された列間隔20または予め選択された行間隔22のうちの一方は、少なくとも約100分の19インチ(0.19”)であってよい。
いくつかの典型的な実施形態において、部品10の外面14のうちの複数の基準マーカ12が配置される部分18は、識別領域19および分析領域17をさらに含むことができる。典型的な実施形態において、識別領域19は、部品10に固有の基準マーカ12の個別化された所定のパターンを含む。識別領域19内の基準マーカ12の固有のパターンは、部品10を追跡するためのバイナリ符号化識別データを含むことができる。識別領域19は、いくつかの実施形態においては、例えば図1に示されるように、分析領域17とは別であってよい。他の典型的な実施形態において、識別領域19は、分析領域17と同一の広がりを有していても、分析領域17と重なっていてもよく、あるいは識別領域19は、分析領域17の部分領域であってよい。
上述したように、いくつかの実施形態において、各々の基準マーカ12は、外面14からの高さH(図2を参照)を有することができる。やはり上述したように、特定の典型的な実施形態において、部品10は、タービンブレードまたは他の適切な空気力学的部品であってよい。好都合には、基準マーカ12のサイズ、とくに高さHは、好ましくは部品の空気力学に影響を与えないように充分に小さいが、本明細書に記載のとおりの測定のために充分に大きい。したがって、このような典型的な実施形態において、基準マーカ12の高さHは、例えば1000分の3インチ(0.003”)〜1000分の25インチ(0.025”)の間、1000分の6インチ(0.006”)〜1000分の20インチ(0.020”)の間、または1000分の8インチ(0.008”)〜1000分の15インチ(0.015”)の間など、1000分の1インチ(0.001”)〜1000分の30インチ(0.030”)の間であってよい。
以下でさらに詳しく説明されるとおり、種々の実施形態は、光学スキャナ24(図3)などの3次元データ取得装置を使用して複数の基準マーカ12を直接測定することを含む。光学スキャナ24または他の適切な装置は、いくつかの実施形態においては、視野、すなわち装置が単一の画像またはパスにて取り込むことができる最大面積範囲を有し得る。このような実施形態において、分析領域17のゲージ長さGは、好ましくは、視野の最長寸法(例えば、視野が楕円である場合には、視野によって定められる楕円の長軸)の少なくとも3分の1(1/3)であってよい。例えば、以下でさらに詳しく説明されるように、いくつかの典型的な実施形態において、光学スキャナ24は、構造化光スキャナであってよく、そのようなスキャナの典型的な実施形態は、60ミリメートル(60mm)の視野を有することができる。そのような実施形態において、分析領域17のゲージ長さGは、少なくとも20ミリメートル(20mm)であってよい。さらに、そのような実施形態において、スキャナ24または他の適切な装置の視野は、分析領域17のサイズに上限をもたらすことができ、例えば、分析領域17は、複数の基準マーカ12のすべてを視野内に収めることができるようなサイズであってよい。
基準マーカ12を、種々の部品上の種々の位置のうちの1つ以上に配置することができる。例えば、上述したように、基準マーカ12を、タービンブレード、ベーン、ノズル、シュラウド、ロータ、トランジションピース、またはケーシング上に配置することができる。そのような実施形態において、基準マーカ12を、翼形部、プラットフォーム、または先端部の表面または付近、あるいは任意の他の適切な位置など、ユニットの動作時に種々の力に直面することが知られている1つ以上の位置に設定することができる。さらに、基準マーカ12を、高温に直面することが知られている1つ以上の位置に配置することができる。例えば、基準マーカ12を、高温ガス経路内および/または燃焼部品10上に配置することができる。いくつかの実施形態において、分析領域17は、例えば高応力または高クリープの領域ならびに/あるいは公差またはすき間が小さい領域など、部品の寿命制限領域を含むことができる。例えば、部品10がガスタービンエンジンのタービンブレードである実施形態においては、ブレードの外側部分またはその付近において、タービンブレードとタービンのケーシングとの間のすき間が小さいかもしれない。したがって、ブレードの外側部分が、この部分の変形によってケーシングがブレードの回転に干渉しかねないという点で、寿命を制限する可能性がある。他の実施形態において、分析領域17は、部品10の外面14の実質的に全体を含むことができる。そのような実施形態は、選択可能な可変のサブ部分(例えば、2つの隣接するマーカ12間の領域)における局所的な歪みの随意による検出、および/または部品10における全体的な歪みの検出を可能にすることができる。
複数の基準マーカ12を、任意の適切な数および配置にて部品10の外面14上に配置することができる。例えば、少なくとも4つの基準マーカ12を設けることで、2D歪み場の測定および分析を好都合に可能にすることができ、少なくとも7つの基準マーカ12を設けることで、3D歪み場の測定および分析を好都合に可能にすることができる。基準マーカ12を、種々の典型的な実施形態において、例えばマーカ12が矩形を画定するように、規則的な格子に沿って配置することができる。少なくとも1つの代案の実施形態においては、基準マーカ12を、直線状の様相または他の規則的なパターンにて配置することができる。他の代案の実施形態において、基準マーカ12は、非直線のパターンにて配置されてよく、さらには/あるいは不規則な形状を定めることができる。そのような実施形態の種々の組み合わせが可能であり、例えば、4つのマーカを設け、矩形または直線を形成するように配置することができ、あるいは4つの基準マーカを非直線のパターンにて設けることができる。そのような例は、説明のためのものにすぎず、限定ではない。種々の実施形態において、任意の適切な数および配置の基準マーカ12を設けることができる。
種々の実施形態において、基準マーカ上のいくつかの点のいずれかに基づいて、基準マーカの間の距離を測定し、さらには/あるいは基準マーカの位置を定めることが可能であり、例えば頂点などの基準マーカのエッジまたは外面の点を使用することができる。いくつかの実施形態において、基準マーカは、半球など、球の一部分であってよく、あるいは球の一部分を近似でき、例えば複数の基準マーカのうちの各々の基準マーカが、球面を部分的に定めることができる。そのような実施形態において、基準マーカ12の重心120(図6および図7)または質量中心を使用して、分析の目的のための基準マーカ12の位置を定めることができる。いくつかのそのような実施形態において、分析の目的のための基準マーカ12の重心120は、例えば半球の基準マーカの物理的形状によって定まる実際の重心であってよい。他の典型的な実施形態においては、画像プロセッサ26が、基準マーカ12によって画定された部分的な球(例えば、半球)から完全な球体13の重心120を計算または導出することができる。すなわち、本明細書で説明される監視のいくつかの典型的な方法における分析の目的のための基準マーカの重心は、例えば基準マーカが球の一部分を定める場合の球の重心など、仮想の重心であってよい。例えば、図2を参照すると、基準マーカ12は、球体13の約半分を画定し、球体13の残りは、外面14の下方の内部容積15内の破線で示されている。
本開示による重心は、2次元または3次元の領域であってよい領域の幾何学的中心であり、したがって形状におけるすべての点の算術平均または平均位置である。典型的な実施形態においては、重心の位置を、画像化装置24およびプロセッサ26の使用によって特定することができる。プロセッサ26は、例えば基準マーカの画像の分析において、上述したように、物理的な重心または仮想の重心であってよい基準マーカの重心を計算し、したがって位置を突き止めることができる。
基準マーカ12の重心を距離測定のための基準点として使用することで、マーカ12の変形に起因する誤差を好都合に低減または最小化することができる。例えば、図6が、例えば製造されたときなど、初期状態の典型的な基準マーカ12を示しており、図7が、例えばマーカ12が配置された部品10が少なくとも1つのデューティサイクルに曝された後など、後の状態における図6の基準マーカ12を示している。この例において、マーカ12のエッジ上の点と隣接するマーカ上の別の点との間の距離は、部品10の変形に代わり、あるいは部品10の変形に加えて、マーカ12の変形ゆえにマーカ12のエッジまたは周辺に沿った点が変位するようにマーカ12の形状が変化することによってのみ変化し得る。対照的に、重心120の位置は、マーカ12のエッジに沿った点の位置と比べて比較的一定のままであり、したがって部品10の変形のより本当のピクチャを、各々のマーカ12の位置およびマーカ間の距離を重心120に基づいて決定することによって得ることができる。図6および図7において、重心120の位置は、後述され、図3に示されるように、X軸、Y軸、またはZ軸のうちの任意の2つであってよい相互に直交する軸50,52による座標系において定義されている。さらなる典型的な実施形態においては、重心120の位置を、X軸、Y軸、およびZ軸の3つすべてによる3次元座標系において定義することができる。
ここで図1〜図5を参照すると、部品の変形を監視するためのシステムの典型的な実施形態が示されている。本開示によるこのようなシステムは、3つの軸(一般的にはX軸、Y軸、およびZ軸と呼ばれ、互いに直交している)に沿って基準マーカ12を測定することによって改善された局所的および/または全体的な歪みの分析を容易にすることができる。図4に示されるように、システム23が各々のマーカの相対変位を測定することによって部品10の変形を測定するとき、基準マーカ12の移動M(図5)を、各々の平面内で追跡することができる。システム23は、例えば、上述のように1つ以上の部品の外面14上に配置された複数の基準マーカ12を含むことができる。さらに、システム23は、典型的な実施形態における基準マーカ12を分析するための光学スキャナ24(図3)などの3次元データ取得装置24と、3次元データ取得デバイスと動作可能に通信するプロセッサ26とを含むことができる。
一般に、本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、コンピュータに含まれるものとして当技術分野で呼ばれている集積回路を指すだけでなく、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、特定用途向け集積回路、および他のプログラマブル回路も指す。さらに、プロセッサ26は、3次元データ取得装置24などのプロセッサ26と通信する種々の他の構成要素との入力の受信および制御信号の送信のための種々の入力/出力チャネルを含むことができる。プロセッサ26は、3次元データ取得装置24からの入力およびデータを記憶および分析し、本明細書に記載の方法の各段階を広く実行するための適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアをさらに含むことができる。例えば、プロセッサ26は、例えば入力および/またはデータを記憶するためにプロセッサ26に組み合わせられたメモリを有することができる。メモリは、一般に、これらに限られるわけではないがRAM、ROM、ハードドライブ、フラッシュドライブ、または他のメモリデバイスなど、任意の適切な1つ以上のコンピュータ可読媒体であってよい。一般的に理解されるように、メモリは、プロセッサ26による実行が可能な命令またはロジックなど、プロセッサ26によるアクセスが可能な情報を格納するように構成されてよい。
とくには、プロセッサ26(または、その構成要素)を、3次元データ取得装置24に統合してもよい。追加または代案の実施形態において、プロセッサ26(または、その構成要素)は、3次元データ取得装置24とは別個であってもよい。例えば、典型的な実施形態において、プロセッサ26は、3次元データ取得装置24によって受信されたデータを最初に処理するための3次元データ取得装置24に統合された構成要素と、基準マーカ12を測定し、さらに/あるいはデータから現時点の3次元プロファイルを作り出し、これらのプロファイルを比較するための3次元データ取得装置24とは別個の構成要素とを含む。
一般に、プロセッサ26は、X軸、Y軸、およびZ軸に沿って基準マーカ12を直接測定して、X軸データ点、Y軸データ点、およびZ軸データ点を取得し、外面14のトポロジの正確な3Dデジタル複製を作成するように動作可能である。上述のように、軸は互いに直交している。X軸データ点、Y軸データ点、およびZ軸データ点は、基準マーカ12の直接測定に関連する寸法データ点である。さらに、プロセッサ26は、各々の基準マーカ12の重心120の位置を特定し、例えば重心120の位置を表す3次元座標を決定するように動作可能であってよい。例えば、クリープ、疲労、および過負荷などの変形事象の前および後の種々の時点において部品10を走査することにより、部品10を、例えば応力および/または歪みに関して監視することができる。3次元データ取得装置24は、複合走査が必要とされず、あるいは実行されないように、部品10の単一の3次元走査を実行するように動作可能であってよい。部品10の単一の3次元走査は、3次元データを生成し、3次元の歪み分析を可能にする。このような3次元データの典型的な実施形態は、互いに直交する軸X、Y、およびZによって画定される3次元空間における重心座標を含む3次元点群内のポリゴンメッシュデータを含み得る。次いで、このような三次元データを変形解析アルゴリズムへと入力して、局所的な表面歪みを計算することができる。
一般に、3次元での直接測定を得るために表面計測技術を利用する任意の適切な3次元データ取得装置24が利用され得る。典型的な実施形態において、装置24は、非接触表面計測技術を利用する非接触装置である。さらに、典型的な実施形態において、本開示による装置24は、約100ナノメートル〜約100マイクロメートルの間のX軸、Y軸、およびZ軸に沿った分解能を有する。したがって、典型的な方法によれば、X軸データ点、Y軸データ点、およびZ軸データ点は、約100ナノメートル〜約100マイクロメートルの間の分解能で得られる。
例えば、いくつかの実施形態においては、3次元で基準マーカ12を光学的に識別する適切な光学スキャナ24を利用することができる。図3は、本開示による光学スキャナ24の典型的な実施形態を示しており、スキャナは、構造化光スキャナである。構造化光スキャナは、一般に、発光ダイオード30または他の適切な光発生装置などの内蔵の発光器から光28を放射する。典型的な実施形態において、構造化光スキャナによって利用される放射光28は、青色光または白色光である。一般に、放射光28は、一般的には特定のパターンにて基準マーカ12および部品10へと投射される。光28が基準マーカ12および部品10に接触するとき、部品および基準マーカ12の表面の外形が、光28を歪ませる。この歪みを、構造化された光が外面によって反射させられた後に、例えばカメラ32によって撮影される画像において、検出器によって取り込むことができる。基準マーカ12(および、周囲の外面14)に接触する光28の画像は、例えばプロセッサ26によって受け取られる。次いで、プロセッサ26は、例えば光パターンの歪みを予想されるパターンと比較することにより、受け取った画像に基づいてX軸データ点、Y軸データ点、およびZ軸データ点を計算する。とくに、典型的な実施形態において、プロセッサ26は、そのような光学スキャナ24を動作させて、種々の上記開示の段階を実行する。
あるいは、他の適切なデータ取得装置を利用してもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、装置24がレーザスキャナである。レーザスキャナは、一般に、これらの実施形態における基準マーカ12およびタービン部品10の全体などの物体に向けてレーザビームの形態で光を放射するレーザを含む。次いで、光は、装置24のセンサによって検出される。例えば、いくつかの実施形態において、光は、表面に接触して表面から反射され、装置24のセンサによって受光される。光がセンサに到達するまでの往復時間が、種々の軸に沿った測定値を決定するために利用される。これらの装置は、典型的には、飛行時間型の装置として知られている。他の実施形態において、センサは、光が接触する表面において光を検出し、センサの視野内の光の相対的な位置に基づいて測定値を決定する。これらの装置は、典型的には、三角測量装置として知られている。次いで、X軸、Y軸、およびZ軸データ点が、上述のように検出された光に基づいて計算される。とくに、典型的な実施形態において、プロセッサ26は、そのようなデータ取得装置24を実行および動作させ、種々の上記開示の段階を実行する。
いくつかの実施形態において、レーザによって放射される光は、複数の基準マーカ12などの測定対象物の一部分からの反射に充分なだけの広さの帯域にて放射される。これらの実施形態においては、ステッパモータまたはレーザを移動させるための他の適切な機構を利用して、光が測定対象物の全体から反射されるまで、必要に応じてレーザおよび放射帯域を移動させることができる。
またさらに、他の適切な3次元データ取得装置24を利用することもできる。しかしながら、これに代えて、本開示は、3次元データ取得装置24の使用に限定されない。例えば、他の適切な装置として、例えば渦電流コイル、ホール効果プローブ、導電性プローブ、および/または容量プローブを含むことができる電界スキャナが挙げられる。
ここで図8を参照すると、一体の受動型歪みインジケータを有する部品10を製作する典型的な方法200が示されている。方法200は、単一の均一な材料で部品を形成するステップ210を含む。部品10は、外面14および内部容積15を含む。方法200は、単一の均一な材料で複数の基準マーカ12を形成するステップ220をさらに含む。基準マーカ12は、部品10の形成時に外面14の一部分18に形成される。外面14の一部分18は、部品10の外面14上に分析領域17を画定する。
次に図9を参照すると、部品を評価する典型的な方法300が示されている。典型的な実施形態におけるこのような方法300は、全体または一部分が、本明細書で論じられるようなプロセッサ26によって実行されてよい。方法300は、部品10の外面14の一部分18の複数の基準マーカ12を初期に走査するステップ310を含むことができる。方法300は、初期の走査に基づいて部品10の固有のパターンを作成するステップ320をさらに含む。ステップ320を、例えば、いくつかの実施形態においては走査ソフトウェアによって達成することができる。方法300は、固有のパターンをコンピュータメモリに記憶するステップ330をさらに含む。ステップ310、320、および330を、第1の時点において行うことができる。方法300は、第1の時点の後に生じ得る少なくとも1つのデューティサイクルに部品10を曝すステップ340をさらに含む。例えば、デューティサイクルは、ターボ機械または他の動作において使用中のタービン部品について生じ得る。あるいは、デューティサイクルは、一般的には、部品10が利用されるように設計された環境において部品10を使用することによって達成されてよい。方法300は、3次元データ取得装置24による直接測定など、少なくとも1つのデューティサイクルの後の(第1の時点の後の第2の時点における)複数の基準マーカ12の事後走査のステップ350をさらに含む。方法300は、初期の走査に基づく固有のパターンを事後走査と比較することで部品のクリープ歪みを測定するステップ360をさらに含む。
いくつかの実施形態において、初期の走査に基づく固有のパターンは、部品10の3次元モデルであってよい。例えば、三次元モデルは、例えば上述のように軸X、Y、およびZによって画定される三次元空間における重心120の位置を表す三次元座標など、各々の基準マーカ12の初期位置の表現を含むことができる。いくつかの典型的な実施形態において、複数の基準マーカ12を事後走査するステップは、例えば第2の時点における各々の基準マーカ12の事後位置など、各々の基準マーカ12の位置の3次元表現をさらに含むことができる。各々の基準マーカ12の事後位置の3次元表現は、各々の基準マーカ12の初期位置の表現と同様の3次元重心座標であってよい。さらに、方法300のそのような実施形態において、比較のステップ360は、複数の基準マーカの初期位置を複数の基準マーカの事後位置と比較することを含むことができる。
本明細書は、本発明を最良の態様を含めて開示するとともに、あらゆる装置またはシステムの製作および使用ならびにあらゆる関連の方法の実行を含む本発明の実施を当業者にとって可能にするために、実施例を用いている。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定められ、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言から相違しない構造要素を含んでおり、あるいは特許請求の範囲の文言から実質的には相違しない同等の構造要素を含むならば、特許請求の範囲の技術的範囲に包含される。
[実施態様1]
一体の受動型歪みインジケータを備える部品を製作する方法(200)であって、
外面(14)と内部容積(15)とを備える部品(10)を単一の均一な材料で形成するステップ(210)と、
前記部品(10)の形成時に前記外面(14)の一部分(18)に前記単一の均一な材料で複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)と
を含んでおり、
前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記部品(10)の前記外面(14)上の分析領域(17)を含む、方法(200)。
[実施態様2]
前記部品(10)の形成時に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記外面(14)、前記内部容積(15)、および前記複数の基準マーカ(12)を単一の連続ピースとして形成するステップを含む、実施態様1に記載の方法(200)。
[実施態様3]
前記部品(10)の形成時に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記外面(14)、前記内部容積(15)、および前記複数の基準マーカ(12)をワンピースの単一の継ぎ目のない構造で形成するステップを含む、実施態様1に記載の方法(200)。
[実施態様4]
前記部品(10)を形成するステップ(210)および前記部品(10)の形成時に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、金属材料を鋳造することで前記部品(10)および前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップを含む、実施態様1に記載の方法(200)。
[実施態様5]
前記部品(10)の前記外面(14)の前記一部分(18)に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記外面(14)の前記一部分(18)に識別領域(19)を形成するステップをさらに含み、前記識別領域(19)は、前記部品(10)に固有の基準マーカ(12)のパターンを備える、実施態様1に記載の方法(200)。
[実施態様6]
前記基準マーカ(12)の固有のパターンは、バイナリ符号化識別データを含む,実施態様5に記載の方法(200)。
[実施態様7]
前記識別領域(19)は、前記分析領域(17)とは別個である、実施態様5に記載の方法(200)。
[実施態様8]
前記部品(10)のろう型であって、該型の外面(14)と、該型の外面(14)の一部分(18)に位置する複数の基準マーカ(12)とを含むろう型を作成するステップと、
前記ろう型に基づき、耐熱材料を含む鋳型を作成するステップと、
前記鋳型の作成時に前記ろう型を溶かすステップと
をさらに含み、
前記部品(10)の形成時に前記外面(14)の一部分(18)に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記鋳型において金属材料を鋳造して、前記部品(10)、前記部品(10)の前記外面(14)、前記部品(10)の前記外面(14)の前記一部分(18)の前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)を含む、実施態様1に記載の方法(200)。
[実施態様9]
一体の受動型歪みインジケータを備える部品(10)であって、
外面(14)と、
第1の面(36)と、
第2の面(34)と、
前記外面(14)の一部分(18)上に一体に形成された複数の基準マーカ(12)と
を備えており、
前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記第1の面(36)または前記第2の面(34)の一方だけに配置されている、部品(10)。
[実施態様10]
ガスタービン部品であり、前記第1の面(36)は正圧側(36)であり、前記第2の面(34)は負圧側(34)であり、前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記外面(14)の前記正圧側(36)に配置されている、実施態様9に記載の部品(10)。
[実施態様11]
ガスタービンの高温ガス経路部品であり、前記第1の面(36)はガス経路側(36)であり、前記第2の面(34)は非ガス経路側(34)であり、前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記ガス経路側(36)に配置されている、実施態様9に記載の部品(10)。
[実施態様12]
当該部品(10)および前記複数の基準マーカ(12)は、当該部品(10)および前記基準マーカ(12)の全体にわたって単一の連続的な材料を備える、実施態様9に記載の部品(10)。
[実施態様13]
前記単一の連続的な材料は、耐熱超合金である、実施態様12に記載の部品(10)。
[実施態様14]
前記分析領域(17)は、当該部品(10)の寿命制限領域を含む、実施態様9に記載の部品(10)。
[実施態様15]
前記複数の基準マーカ(12)の各々の基準マーカ(12)は、球面を部分的に画定する、実施態様9に記載の部品(10)。
[実施態様16]
前記複数の基準マーカ(12)は、行列格子にて前記分析領域(17)に配置され、前記行列格子は、予め選択された行間隔(22)および予め選択された列間隔(20)を有する、実施態様9に記載の部品(10)。
[実施態様17]
前記予め選択された行間隔(22)は、前記予め選択された列間隔(20)に等しくない、実施態様16に記載の部品(10)。
[実施態様18]
部品(10)を評価する方法(300)であって、
前記部品(10)の外面(14)の一部分(18)の複数の基準マーカ(12)を初期に走査するステップ(310)と、
前記初期の走査に基づいて前記部品(10)の固有のパターンを作成するステップ(320)と、
前記固有のパターンをコンピュータメモリに記憶するステップ(330)と、
前記部品(10)を少なくとも1つのデューティサイクルに曝すステップ(340)と、
前記少なくとも1つのデューティサイクルの後で前記複数の基準マーカ(12)の事後走査を行うステップ(350)と、
前記初期の走査に基づく前記固有のパターンを前記事後走査と比較することで前記部品(10)のクリープ歪みを測定するステップ(360)と
を含む方法(300)。
[実施態様19]
前記測定されたクリープ歪みが所定のしきい値を下回る場合に、前記複数の基準マーカ(12)の事後走査の後で前記部品(10)を少なくとも1つのさらなるデューティサイクルに曝し、前記測定されたクリープ歪みが前記所定のしきい値を上回る場合に、前記複数の基準マーカ(12)の事後走査の後で前記部品(10)を退役させるステップ
をさらに含む、実施態様18に記載の方法(300)。
[実施態様20]
前記固有のパターンは、シリアル番号付け部分と、評価用部分とを含み、前記シリアル番号付け部分は、前記部品(10)を識別するバイナリ符号化情報に対応する基準マーカ(12)の所定のパターンを含む、実施態様18に記載の方法(300)。
10 部品、タービン部品、タービンブレード、燃焼部品
12 基準マーカ
12a マーカ
12b マーカ
13 球体
14 外面
15 内部容積
17 分析領域
18 一部分
19 識別領域
20 列間隔
22 行間隔
23 システム
24 3次元データ取得装置、光学スキャナ、画像化装置
26 画像プロセッサ
28 放射光
30 発光ダイオード
32 カメラ
34 第2の面、負圧側、側面、非ガス経路側、
36 第1の面、正圧側、側面、高温ガス経路側
50 軸
120 重心
200 方法
300 方法
D 距離
H 高さ
M 移動
MD 最大直径
N4 単結晶
X 軸
Y 軸

Claims (15)

  1. 一体の受動型歪みインジケータを備える部品を製作する方法(200)であって、
    外面(14)と内部容積(15)とを備える部品(10)を単一の均一な材料で形成するステップ(210)と、
    前記部品(10)の形成時に前記外面(14)の一部分(18)に前記単一の均一な材料で複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)と
    を含んでおり、
    前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記部品(10)の前記外面(14)上の分析領域(17)を含む、方法(200)。
  2. 前記部品(10)の形成時に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記外面(14)、前記内部容積(15)、および前記複数の基準マーカ(12)を単一の連続ピースとして形成するステップを含む、請求項1に記載の方法(200)。
  3. 前記部品(10)の形成時に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記外面(14)、前記内部容積(15)、および前記複数の基準マーカ(12)をワンピースの単一の継ぎ目のない構造で形成するステップを含む、請求項1に記載の方法(200)。
  4. 前記部品(10)を形成するステップ(210)および前記部品(10)の形成時に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、金属材料を鋳造することで前記部品(10)および前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップを含む、請求項1に記載の方法(200)。
  5. 前記部品(10)の前記外面(14)の前記一部分(18)に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記外面(14)の前記一部分(18)に識別領域(19)を形成するステップをさらに含み、前記識別領域(19)は、前記部品(10)に固有の基準マーカ(12)のパターンを備える、請求項1に記載の方法(200)。
  6. 前記識別領域(19)は、前記分析領域(17)とは別個である、請求項5に記載の方法(200)。
  7. 前記部品(10)のろう型であって、該型の外面(14)と、該型の外面(14)の一部分(18)に位置する複数の基準マーカ(12)とを含むろう型を作成するステップと、
    前記ろう型に基づき、耐熱材料を含む鋳型を作成するステップと、
    前記鋳型の作成時に前記ろう型を溶かすステップと
    をさらに含み、
    前記部品(10)の形成時に前記外面(14)の一部分(18)に前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)は、前記鋳型において金属材料を鋳造して、前記部品(10)、前記部品(10)の前記外面(14)、前記部品(10)の前記外面(14)の前記一部分(18)の前記複数の基準マーカ(12)を形成するステップ(220)を含む、請求項1に記載の方法(200)。
  8. 一体の受動型歪みインジケータを備える部品(10)であって、
    外面(14)と、
    第1の面(36)と、
    第2の面(34)と、
    前記外面(14)の一部分(18)上に一体に形成された複数の基準マーカ(12)と
    を備えており、
    前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記第1の面(36)または前記第2の面(34)の一方だけに配置されている、部品(10)。
  9. ガスタービン部品であり、前記第1の面(36)は正圧側(36)であり、前記第2の面(34)は負圧側(34)であり、前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記外面(14)の前記正圧側(36)に配置されている、請求項8に記載の部品(10)。
  10. ガスタービンの高温ガス経路部品であり、前記第1の面(36)はガス経路側(36)であり、前記第2の面(34)は非ガス経路側(34)であり、前記外面(14)の前記一部分(18)は、前記ガス経路側(36)に配置されている、請求項8に記載の部品(10)。
  11. 当該部品(10)および前記複数の基準マーカ(12)は、当該部品(10)および前記基準マーカ(12)の全体にわたって単一の連続的な材料を備える、請求項8に記載の部品(10)。
  12. 前記分析領域(17)は、当該部品(10)の寿命制限領域を含む、請求項8に記載の部品(10)。
  13. 前記複数の基準マーカ(12)の各々の基準マーカ(12)は、球面を部分的に画定する、請求項8に記載の部品(10)。
  14. 前記複数の基準マーカ(12)は、行列格子にて前記分析領域(17)に配置され、前記行列格子は、予め選択された行間隔(22)および予め選択された列間隔(20)を有する、請求項8に記載の部品(10)。
  15. 前記予め選択された行間隔(22)は、前記予め選択された列間隔(20)に等しくない、請求項14に記載の部品(10)。
JP2018002285A 2017-01-23 2018-01-11 一体の歪みインジケータを備える部品を製作する方法 Pending JP2018132057A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/412,110 US20180209781A1 (en) 2017-01-23 2017-01-23 Method of Making a Component with an Integral Strain Indicator
US15/412,110 2017-01-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018132057A true JP2018132057A (ja) 2018-08-23

Family

ID=60997336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018002285A Pending JP2018132057A (ja) 2017-01-23 2018-01-11 一体の歪みインジケータを備える部品を製作する方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20180209781A1 (ja)
EP (1) EP3351896A1 (ja)
JP (1) JP2018132057A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11313673B2 (en) * 2017-01-24 2022-04-26 General Electric Company Methods of making a component with an integral strain indicator
RU2691432C1 (ru) * 2017-12-29 2019-06-13 федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Московский государственный технический университет имени Н.Э. Баумана (национальный исследовательский университет)" (МГТУ им. Н.Э. Баумана) Монокристаллические пленки металлов
US10589360B2 (en) 2018-06-17 2020-03-17 Arevo, Inc. Systems of articles of manufacture with corresponding fiducial marks and dimensional variations
CN109458232B (zh) * 2018-10-16 2021-02-12 中广核核电运营有限公司 一种测量汽缸隔板洼窝及其叶顶阻汽片同心的方法
CN115325959B (zh) * 2022-10-13 2023-03-07 思看科技(杭州)股份有限公司 一种三维扫描系统及方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6758759B2 (en) * 2001-02-14 2004-07-06 Acushnet Company Launch monitor system and a method for use thereof
JPH07219266A (ja) * 1993-12-06 1995-08-18 Xerox Corp 画像の形成方法
JP4282216B2 (ja) * 2000-09-19 2009-06-17 オリンパス株式会社 3次元位置姿勢センシング装置
DE102010008985A1 (de) * 2010-02-24 2011-06-30 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V., 51147 Vorrichtung zur Bewegungs-Nachverfolgung
DE102011100723A1 (de) * 2011-05-06 2012-11-08 Eads Deutschland Gmbh Markerelement zur Referenzierung einer Raumposition an einer Struktur
US8818078B2 (en) * 2012-02-03 2014-08-26 Solar Turbines Inc. Apparatus and method for optically measuring creep
EP2679778B1 (en) * 2012-06-27 2019-08-21 Ansaldo Energia IP UK Limited A method for measuring geometry deformations of a turbine component
US8959684B2 (en) * 2012-06-29 2015-02-24 Astrid Oyo-Hoffmann Wall hung slipcover headboard to incorporate art into a bed
CN103263435B (zh) * 2013-05-17 2014-08-13 宋博 聚维酮碘的制药用途
US20150239043A1 (en) * 2014-02-21 2015-08-27 Siemens Energy, Inc. Cast Features for Location and Inspection

Also Published As

Publication number Publication date
EP3351896A1 (en) 2018-07-25
US20180209781A1 (en) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018132057A (ja) 一体の歪みインジケータを備える部品を製作する方法
EP3372783B1 (en) Methods for monitoring components using micro and macro three-dimensional analysis
CN108344372B (zh) 制作和监测具有一体式应变指示器的部件的方法
JP7150436B2 (ja) 既存の部品上に受動型ひずみインジケータを形成する方法
JP6838836B2 (ja) 構成部品のための突き止めシステムおよび方法
KR102543861B1 (ko) 일체형 스트레인 인디케이터를 갖는 부품을 제조하는 방법
EP3168585B1 (en) Methods for monitoring components
JP2017129571A (ja) タービンコンポーネントをモニタするための方法
US9618334B2 (en) Systems and methods for monitoring turbine component strain
EP3363995A1 (en) Methods of making and monitoring components with integral strain indicators
US9909860B2 (en) Systems and methods for monitoring component deformation
JP7180980B2 (ja) 受動歪みインジケータ
JP2017090458A (ja) 構成部品を監視するためのシステムおよび方法
EP3173732A1 (en) Systems and methods for monitoring component strain