JP2018131427A - 免疫細胞の制御技術 - Google Patents

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隆 齊藤
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Abstract

【課題】本発明は、獲得免疫系リンパ球にI型インターフェロンを産生させる、該リンパ球の増殖を抑制する、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための組成物または医薬組成物を提供する。【解決手段】STINGリガンドを含む、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための医薬組成物、STINGリガンドを含む、T細胞にI型インターフェロンを産生させることに用いるための組成物、およびSTINGリガンドを含む、獲得免疫系リンパ球の増殖抑制剤が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、活性化免疫細胞の制御技術、特に獲得免疫系リンパ球にI型インターフェロンを産生させる、該リンパ球の増殖を抑制する、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための組成物または医薬組成物に関する。
様々な自己免疫疾患の研究とその治療法の開発が進められている。自己免疫疾患においては獲得免疫が自己抗原に対して活性化し、自己を攻撃しうる。従って、自己免疫疾患は、免疫抑制剤によって治療がなされている。
自然免疫の研究が進み、病原体(例えば、細菌、ウイルス、真菌)が生体内に侵入するとパターン認識により病原体が認識され、自然免疫により排除されることが分かっている。これらのパターン認識に関わる因子としてToll様受容体(TLR)が発見され、細胞表面における病原体の認識機構が明かされた。細胞内でも病原体の構成成分に対するセンサーが発見された。例えば、RIG−I様受容体(RLR)は自然免疫系細胞の細胞内RNAのセンサーとして見出され、STINGは自然免疫系細胞の細胞内核酸センサーとして見出された。
STINGは、自然免疫系細胞の細胞内核酸認識に関与し、病原体の核酸が細胞内で処理されて生じる環状のジヌクレオチドを認識することが知られている(非特許文献1)。
Science, Vol. 339(6121), 786-791, 2013
本発明は、活性化免疫細胞の制御技術、特に獲得免疫系リンパ球にI型インターフェロンを産生させる、該リンパ球の増殖を抑制する、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための組成物または医薬組成物を提供する。本発明は特に活性化免疫細胞の制御技術を提供する。
本発明者らは、自然免疫系を活性化するSTINGリガンドが、獲得免疫系リンパ球の増殖を抑制する作用を有すること、獲得免疫系リンパ球にI型インターフェロンを産生させる作用を有すること、およびこれらがTCRシグナルによる増殖刺激存在下で顕著であることを発見してなされた発明である。
すなわち、本発明によれば以下の発明が提供される。
(1)STINGリガンドを含む、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための医薬組成物。
(2)獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態が、自己免疫疾患または移植片対宿主病である、上記(1)に記載の医薬組成物。
(3)獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態の発症を予防的に処置するための、上記(1)または(2)に記載の医薬組成物。
(4)STINGリガンドが、サイクリックGMP−AMPである、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の医薬組成物。
(5)STINGリガンドを含む、T細胞にI型インターフェロンを産生させることに用いるための組成物。
(6)STINGリガンドを含む、獲得免疫系リンパ球の増殖抑制剤。
図1は、CD3およびCD28刺激下でナイーブCD4細胞をcGAMPによって処理した際の細胞増殖に与える影響、およびそれに対するSTINGの関与を示す図である。
図2は、ナイーブCD4細胞に対してcGAMP、細胞死誘導剤であるエトポシドを反応させて細胞生存率を測定した結果を示す。
図3は、cGAMP処理後のナイーブCD4細胞における細胞周期制御因子の遺伝子発現の変化を示す図である。
図4は、CD3およびCD28刺激後の細胞内シグナルの変動に対するcGAMPの影響を示す図である。
図5は、cGAMP処理後のナイーブCD4細胞における脂質代謝関連遺伝子の発現の変化を示す図である。
図6Aは、CD3およびCD28刺激後のナイーブCD4細胞におけるI型インターフェロンの産生に対するcGAMPの影響と、それに対するTbk1の関与を示す図である。
図6Bは、CD3およびCD28刺激後のナイーブCD4細胞における細胞増殖に対するcGAMPの影響と、それに対するTbk1の関与を示す図である。
図7Aは、CD3およびCD28刺激後のナイーブCD4細胞における細胞増殖に対するcGAMPの影響と、それに対するIRF3およびIRF7の関与を示す図である。
図7Bは、CD3およびCD28刺激後のナイーブCD4細胞におけるI型インターフェロンの産生に対するcGAMPの影響と、それに対するIRF3およびIRF7の関与を示す図である。
図8は、CD3およびCD28刺激後のナイーブCD4細胞における脂質代謝関連遺伝子の発現に対するcGAMPの影響と、それに対するIRF3およびIRF7の関与を示す図である。
発明の具体的な説明
本明細書では、「対象」は、哺乳動物を意味し、特にヒトであり得る。
本明細書では、「処置」とは、治療(治療的処置)と予防(予防的処置)とを含む意味で用いられる。本明細書では、「治療」とは、疾患若しくは障害の治療、治癒、防止若しくは、寛解の改善、または、疾患若しくは障害の進行速度の低減を意味する。本明細書では、「予防」とは、疾患もしくは病態の発症の可能性を低下させる、または疾患もしくは病態の発症を遅らせることを意味する。
本明細書では、「疾患」とは、治療が有益な症状を意味する。本明細書では、疾患は、慢性および急性の疾患を含む。
本明細書では、「獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態」とは、獲得免疫系の異常または免疫系の不適合により起こる疾患または症状であって、特に獲得免疫が亢進したことで状態が悪化する疾患または症状を含む意味で用いられる。「獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態」は、獲得免疫が亢進した状態を伴う疾患または症状を含む意味でも用いられる。獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態としては、例えば、自己免疫疾患、組織移植後の免疫拒絶反応、造血幹細胞移植後または輸血後の免疫拒絶反応(例えば、移植片対宿主病(GVHD))、および異物移入時の免疫拒絶反応が挙げられる。
本明細書では、「自己免疫疾患」とは、自己に対する免疫反応が亢進して生じる疾患を意味する。自己免疫疾患としては、リウマチ性関節炎、インスリン依存性糖尿病、多発性硬化症、ループス、乾癬、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、多発性筋肉炎、皮膚筋炎、自己免疫血球減少症、脈管炎症候群、全身紅斑性狼瘡などが挙げられる。
本明細書では、「治療上有効量」とは、疾患や状態を処置(予防または治療)するために有効な薬剤の量を意味する。治療上有効量の薬剤は、疾患または状態の症状の悪化速度を低下させること、前記症状の悪化を止めること、前記症状を改善すること、前記症状を治癒すること、または前記症状の発症または発展を抑制することが可能である。
本明細書では、「STING」とは、小胞体の膜タンパク質であり、細胞質内DNAセンサーとして知られる。STINGは、病原体由来の核酸または核酸誘導体を認識して、下流シグナルを活性化させる。また、STINGは、サイクリック[G(2’,5’)pA(3’,5’)p](2’3’−cGAMPまたは単にcGAMPともいう)、サイクリックジグアノシン一リン酸(c−di−GMPともいう)、サイクリックジアデノシン一リン酸(c−di−AMPともいう)、およびサイクリック[G(3’,5’)pA(3’,5’)p](2’3’−cGAMPともいう)などのSTINGに結合するSTINGリガンドを認識し、活性化される。STINGが活性化されると、TBK1の活性化、IRF3の活性化、およびIRF7の活性化が生じ、シグナルが核に伝達されて細胞の遺伝子発現が変化する。
本明細書では、「獲得免疫」とは、抗体による体液性免疫とリンパ球などの細胞(T細胞およびB細胞)による細胞性免疫によって担われる免疫である。本明細書では、獲得免疫系のリンパ球とは、B細胞および抗原特異性を有するT細胞を意味する。本明細書では、「抗原特異性」とは、特定の抗原に対して他の抗原に対するよりも強く反応することを意味する。抗原特異性は、T細胞ではT細胞受容体(TCR)により担われ、B細胞ではB細胞受容体(BCR)により担われる。獲得免疫は、抗原特異的な免疫であり、免疫応答には時間がかかるが、記憶細胞によって保持され、同じ異物に再び遭遇したときには即座に異物を排除することができる、という意味で異物に適応して異物排除能を獲得するタイプの免疫である。
本明細書では、「自然免疫」とは、異物に対する最初の生体反応として生じる免疫であり、マクロファージ、顆粒球またはNK細胞などによる貪食作用により担われている。
本明細書では、「I型インターフェロン」とは、インターフェロンのうち、インターフェロンα(INF−α)およびインターフェロンβ(INF−β)などの抗ウイルス性のサイトカインを意味する。インターフェロンγ(INF−γ)は、II型インターフェロンに分類され、I型インターフェロンとは区別される。I型インターフェロンは、抗ウイルス作用で知られ、ウイルス複製の抑制、非感染細胞の保護および感染細胞に対するNK細胞による除去の促進により、体内からウイルスを排除する。
本発明によれば、STINGリガンドは、獲得免疫系のリンパ球の増殖を抑制することができる。従って、本発明によれば、STINGリガンドを含む、獲得免疫系リンパ球の増殖抑制剤が提供される。本発明の増殖抑制剤は、強い抑制作用を有し、細胞に増殖刺激(特にT細胞受容体刺激若しくはT細胞刺激、またはB細胞受容体刺激若しくはB細胞刺激)が加わったときにも細胞増殖抑制作用を発揮し得る。従って、本発明の獲得免疫系リンパ球の増殖抑制剤は、細胞増殖刺激存在下で用いられ得る。
T細胞の増殖刺激としては、例えば、T細胞受容体(TCR)刺激、抗CD3抗体および/または抗CD28抗体などのアゴニストによるT細胞補助受容体刺激によるT細胞刺激、イオノマイシンによるT細胞刺激、フィトヘマグルチニン(PHA)および/またはホルボールエステル、例えば、ホルボールミリステートアセテート(PMA)や12−O−テトラデカノイルホルボール 13−アセテート(TPA)によるT細胞刺激が挙げられる。TCR刺激は、抗原を提示する腫瘍組織適合性複合体(MHCまたはHLA)により行い得る。B細胞の増殖刺激としては、例えば、B細胞受容体(BCR)刺激、CD21、CD19、CD81などのB細胞補助受容体の刺激によるB細胞刺激、CD40刺激、BAFF受容体刺激等が挙げられる。BCRは、抗原や抗イムノグロブリン抗体等により刺激することができる。CD40は、CD40リガンドや抗CD40抗体により刺激することができる。BAFF受容体は、BAFFにより刺激することができる。
本発明によれば、STINGリガンドは、T細胞受容体シグナルにおけるmTORC1に作用し、脂質代謝および/または細胞周期制御因子の発現を抑制し、これにより細胞増殖を抑制する。従って、本発明によれば、STINGリガンドを含む、T細胞受容体シグナル存在下において活性化される脂質合成関連因子(例えば、Scd1、Acsl6、Elovl6、Lss、Sqle、Hmgcs1、Sc4mol、およびCyp51)および/または細胞周期制御因子(例えば、サイクリンA2、サイクリンB1、サイクリンD3、Cdk1、およびCdk4)の発現をそれぞれ、抑制することに用いるための組成物または医薬組成物が提供される。また、本発明によれば、STINGリガンドを含む、T細胞受容体シグナル存在下において抑制される脂質代謝および/または細胞周期制御因子(例えば、p21)の発現をそれぞれ、活性化することに用いるための組成物または医薬組成物が提供される。ここでは、T細胞受容体シグナルには、TCRを刺激することにより活性化するTCRシグナルに加えて、TCRの補助因子を刺激することにより活性化するTCRの下流のシグナル、T細胞を刺激することにより活性化するTCRの下流のシグナルが含まれる。本発明によれば、STINGリガンドを含む、T細胞の細胞増殖抑制剤が提供される。
また、T細胞受容体シグナルは、B細胞におけるB細胞受容体シグナルと対応する。B細胞とT細胞は、活性化シグナル経路が類似していることが知られている。これらのシグナルはいずれも、TCR(T cell receptor)またはBCR(B cell receptor)に会合するITAMアダプター(CD3、CD79)がSrcキナーゼによってリン酸化されて活性化が始まる。ITAMアダプターのリン酸化により、リン酸化アダプターに結合するキナーゼ(ZAP70、Syk)が活性化されて、下流の更なるアダプター(LAT/SLP76、BLNK)を活性化させ、NFAT/Ca2+経路、NF−κB経路、およびRas−MAPK経路などを活性化させる。また、T細胞と同様に、B細胞の活性化と機能分化にmTORC1が重要な役割を果たすことが報告されている。従って、本発明によれば、本発明によれば、STINGリガンドを含む、B細胞受容体シグナル存在下において活性化される脂質合成関連因子(例えば、Scd1、Acsl6、Elovl6、Lss、Sqle、Hmgcs1、Sc4mol、およびCyp51)および/または細胞周期制御因子(例えば、サイクリンA2、サイクリンB1、サイクリンD3、Cdk1、およびCdk4)の発現をそれぞれ、抑制することに用いるための組成物または医薬組成物が提供される。また、本発明によれば、STINGリガンドを含む、B細胞受容体シグナル存在下において抑制される脂質代謝および/または細胞周期制御因子(例えば、p21)の発現をそれぞれ、活性化することに用いるための組成物または医薬組成物が提供される。ここでは、B細胞受容体シグナルには、BCRを刺激することにより活性化するBCRシグナルに加えて、BCRの補助因子を刺激することにより活性化するBCRの下流のシグナル、B細胞を刺激することにより活性化するBCRの下流のシグナルが含まれる。本発明によれば、STINGリガンドを含む、B細胞の細胞増殖抑制剤が提供される。
また、本発明によれば、STINGリガンドは、獲得免疫系リンパ球においてI型インターフェロンの産生を促進する。従って、本発明によれば、STINGリガンドを含み、獲得免疫系リンパ球にI型インターフェロンの産生を促進させることに用いるための組成物または医薬組成物が提供される。本発明によれば、cGAMPは、CD3およびCD28刺激下で用いることができる。
本発明によれば、STINGリガンドは、獲得免疫系リンパ球の増殖抑制を介して、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することができる。従って、本発明によれば、STINGリガンドを含む、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための医薬組成物が提供される。
本発明によれば、STINGリガンドは、増殖刺激存在下においても、獲得免疫系リンパ球の増殖抑制作用を発揮する。従って、本発明によれば、STINGリガンドを含む、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための医薬組成物は、細胞増殖刺激の前、最中、または後で用いることができる。この意味では、本発明の上記医薬組成物は、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態が発症する前に(例えば、予防的に)投与することができる。本発明の上記医薬組成物は、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態が発達しているときに(例えば、予防的または治療的に)投与することができる。さらには本発明の上記医薬組成物は、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を治療的に処置することができる。
本発明の上記医薬組成物の予防的投与に適した疾患または状態としては、例えば、組織移植後の免疫拒絶反応、造血幹細胞移植後の免疫拒絶反応(例えば、移植片宿主病(GVHD))、および異物移入時の免疫拒絶反応が挙げられる。これらの疾患または状態は、人為的介入後に生じる現象であるから、疾患または状態の発生を予測することができ、STINGリガンドを、人為的介入の前、途中または後で予防的に投与することに適しているといえる。その他、免疫疾患(自己免疫疾患を含む)に対しても、本発明の上記医薬組成物は、有用であり得る。
本発明によれば、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態をその必要のある対象において処置する方法であって、前記対象に治療上有効量のSTINGリガンドを投与することを含む、方法が提供される。本発明によればまた、その必要のある対象においてT細胞にI型インターフェロンを産生させる方法であって、前記対象に有効量のSTINGリガンドを投与することを含む、方法が提供される。本発明によればまた、その必要のある対象において獲得免疫系リンパ球の増殖を抑制する方法であって、前記対象に有効量のSTINGリガンドを投与することを含む、方法が提供される。
本発明によれば、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための医薬組成物の製造におけるSTINGリガンドの使用が提供される。本発明によればまた、T細胞にI型インターフェロンを産生させることに用いるための医薬組成物の製造におけるSTINGリガンドの使用が提供される。本発明によればさらに、獲得免疫系リンパ球の増殖を抑制することに用いるための医薬組成物の製造におけるSTINGリガンドの使用が提供される。本発明によればまた、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるためのSTINGリガンドの使用が提供される。
以下、実施例に従って本発明を説明する。以下で説明される実施例は、本発明の実施形態の1つとなりうる。
実施例1:獲得免疫とSTINGリガンド
本実施例では、獲得免疫系のリンパ球のSTINGリガンドに対する反応を調べた。
(1)細胞増殖抑制効果
野生型マウスおよびSTING欠損マウスを用いた。獲得免疫系リンパ球としては、T細胞(特にナイーブCD4SP T細胞)を用いた。ナイーブ型CD4SP T細胞は、マウスの脾臓からCD4+CD25-CD62L+画分としてFACSAriaを用いてソーティングして得た。STINGリガンドとしては、サイクリック[G(2’,5’)pA(3’,5’)p](以下、単に「cGAMP」とよぶ)を用いた。cGAMP(Invitrogen社製、Cat. No.: tlrl-nacga23-1)は、使用濃度3μg/mL、10μg/mLまたは30μg/mLで用いた。得られたT細胞をcGAMP存在下若しくは非存在下で抗CD3抗体(10μg/mL)および抗CD28抗体(10μg/mL)で刺激した。対照としては、エトポシド(Calbiochem社製、Cat. No.: 341205-25MGCN)を10μMの濃度で用いた。48時間処理し、その後、細胞増殖を光学密度(OD450nm)で測定した。結果は図1に示される通りであった。
図1に示されるように、野生型マウス(STING+/+)においてcGAMP処理群ではナイーブCD4SP T細胞の数が濃度依存的に減少した。STING欠損マウス(STING−/−)では、ナイーブCD4SP T細胞の数に対するcGAMPの影響は限定的であった。このことから、STINGリガンドであるcGAMPは、獲得免疫系リンパ球においてSTINGを介して細胞増殖抑制効果を発揮することが明らかとなった。
また、アポトーシス誘導剤であるエトポシド処理群では、STINGの遺伝子型によらず細胞数が減少したが、cGAMPによる処理は、エトポシドと同等程度であった。
(2)アポトーシス誘導作用
上記(1)の通りナイーブCD4SP T細胞を10μg/mL若しくは30μg/mLのcGAMP、10μMのエトポシドまたは10μg/mLのIL−7(PEPROTECH社製、Cat. No.: 217-17)で15時間刺激した。その後、細胞を回収し、細胞生存率を測定した。結果は、図2Aに示される通りであった。
図2に示されるように、エトポシドではアポトーシスにより細胞が大量に死滅した一方で、cGAMPでは、多少細胞生存率が濃度依存的に減少したものの、顕著なアポトーシスの誘導作用は認められなかった。このことから、cGAMPのT細胞に対する作用は、細胞死の誘導よりも、細胞増殖の抑制にあることが示唆された。
(3)遺伝子発現の変動
上記(1)の通りナイーブCD4SP T細胞をcGAMP存在下または非存在下で抗CD3/CD28抗体で24時間刺激した。その後、常法に従って定量的PCRにより細胞周期関連因子の遺伝子発現を確認した。結果は、図3に示される通りであった。
図3に示されるように、サイクリンA2、サイクリンB1、サイクリンD3、Cdk1およびCdk4は、cGAMPにより発現が抑制された。一方で、p21は、cGAMPにより発現が増強された。このことから、cGAMPは、T細胞刺激下において、細胞周期を正に制御する因子の発現を抑制し、負に制御する因子の発現を増強させることが明らかとなった。このことから、T細胞におけるSTINGの役割は、細胞周期を負に制御し、細胞増殖を阻害することであることが示唆された。
(4)mTOR複合体1シグナルとの関係
細胞増殖関連遺伝子の発現に関わるシグナル分子としてmTOR複合体1(mTORC1)のシグナル伝達の活性化レベルを分析した。具体的には、上記(1)の通りナイーブCD4SP T細胞をcGAMP存在下または非存在下で抗CD3/CD28抗体で24時間刺激し、その後、ウェスタンブロット法により、リン酸化形態特異的抗体を用いて表示されたそれぞれの因子のリン酸化レベルを評価した。1次抗体としては、下記に記載の抗体を用いた。下記1次抗体はCell Signaling Technology社製であり、括弧内にカタログ番号が示されている。
Anti-phospho-S6K (#9205)
Anti-phospho-4E-BP1 (#9459)
Anti-phospho-Akt (#9271)
Anti-phospho-IRF3 (#4947)
Anti-phospho-STAT5 (#9351)
Anti-phospho-Jak3 (#5031)
Anti-phospho-STING (#13647)
2次抗体としては、Thermo Fisher SCIENTIFIC社のGoat anti-Rabbit IgG (H+L) Secondary Antibody, HRPを用いた。製造者マニュアルに従ってリン酸化タンパク質を検出した。結果は、図4に示される通りであった。図4に示されるように、T細胞受容体刺激によりリン酸化形態が誘導されるシグナル分子(S6Kおよび4E−BP1)のレベルがcGAMPにより減少した。
また、mTORC1の活性化により誘導される脂質合成関連遺伝子の発現レベルを定量的PCRにより解析した。結果は、図5に示される通りであった。図5に示されるように、脂質合成関連遺伝子の発現レベルがcGAMPにより減少した。
これらのことから、STINGは、mTORC1の活性化を抑制することにより、T細胞の細胞周期を負に制御し、細胞増殖を阻害することが明らかとなった。
実施例2:獲得免疫系リンパ球におけるI型インターフェロン産生
T細胞やB細胞においては、mTORC1を活性化してもI型インターフェロンが産生されることはない。本実施例では、STINGが、I型インターフェロン産生を増強することを示す。
1×105細胞のナイーブ型CD4SP T細胞を抗CD3抗体(10μg/mL)および抗CD28抗体(10μg/mL)を固定したプレート上で48時間刺激した。細胞上清を回収し、抗INF−α抗体(メーカー名商品番号等)を用いたELISAにより、I型インターフェロンであるINF−αの産生を確認した。自然免疫系細胞では、I型インターフェロンは、TBK1とその下流のIRF3およびIRF7の活性化により産生される。従って、TBK1ヘテロマウス(Tbk1+/−)およびTBK1欠損マウス(Tbk1−/−)由来のT細胞を用いた(J Exp Med, Vol. 199, 1641-1650, 2004参照)。結果は、図6Aに示される通りであった。図6Aに示されるように、cGAMPにより意外にもT細胞においてIFN−α産生の顕著な増強が確認された。また、IFN−α産生の増強効果は、TBK1ノックアウトにより低下した。従って、T細胞におけるcGAMPによるIFN−α産生増強には、TBK1の活性化が関与していることが明らかとなった。
また、cGAMPによる細胞増殖抑制機能へのTBK1の関与をTBK1ヘテロマウスおよびTBK1ノックアウトマウスを用いて調べた。結果は図6Bに示される通りであった。図6Bに示されるように、細胞増殖に対してはTbk1のノックアウトは影響がほとんど認められなかった。
これらの結果から、TBK1は、cGAMPによるINF−αの産生増強作用には、部分的に関与するが、cGAMPによる細胞増殖抑制作用には関与しないことが明らかとなった。
次に、STINGを介した細胞増殖抑制作用およびINF−αの産生増強作用におけるIRF3およびIRF7の関与を調べた。具体的には、IRF3欠損マウスまたはIRF3/IRF7二重欠損マウス(Immunity, Vol. 13, 539-548, 2000、Nature, Vol. 434, 772-777, 2005参照)由来のT細胞をcGAMP存在下または非存在下で抗CD3/CD28抗体により刺激した。48時間後、上記の通りに細胞の増殖とINF−αの産生を調べた。結果は、図7Aおよび7Bに示される通りであった。
図7Aに示されるように、cGAMPによる細胞増殖抑制作用は、IRF3/IRF7二重欠損マウスにおいて大幅に減弱した。また、図7Bに示されるように、cGAMPによるIFN−α産生増強作用は、IRF3/IRF7二重欠損マウスにおいてほとんど完全に消失した。また、図7Aに示されるように、IRF3欠損マウスでは、cGAMPによる細胞増殖抑制作用は、部分的に減弱した。図7Bに示されるように、cGAMPによるIFN−α産生増強作用は、IRF3欠損マウスではほとんど完全に消失した。
これらの結果から、STINGによる細胞の増殖抑制作用には、IFR3とIFR7を介したmTORC1シグナルの活性化抑制が関与していることが明らかとなった。
STINGリガンドは、自然免疫系だけで無く獲得免疫系リンパ球において、細胞刺激による細胞増殖を抑制し、T細胞ではI型インターフェロン産生の増強作用を示した。本実施例では、T細胞にT細胞受容体シグナルと類似した刺激である、CD3/CD28刺激を加えた際の細胞増殖に対するSTINGリガンドの効果を確認した。そして、T細胞では、mTORC1およびその下流のIRF3およびIRF7を介してSTINGリガンドはその生理作用を発揮した。B細胞においても同様のmTORC1シグナル伝達経路が存在し、B細胞受容体刺激下で活性化されるので、STINGリガンドはB細胞でも同様の機能を有することが示唆される。
かくして、STINGリガンドは、獲得免疫系リンパ球の細胞増殖抑制効果やI型インターフェロン産生増強効果を奏することとなる。従って、STINGリガンドは、獲得免疫系の免疫抑制剤として有用であり得、獲得免疫系の過剰亢進による疾患や状態の処置に有用であると考えられる。また、STINGリガンドは、獲得免疫系リンパ球の細胞増殖抑制効果が高いことから、疾患発症後のみならず、発症前または疾患進行中の状態の予防的処置において特に有用であり得る。

Claims (6)

  1. STINGリガンドを含む、獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態を処置することに用いるための医薬組成物。
  2. 獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態が、自己免疫疾患または移植片対宿主病(GVHD)である、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 獲得免疫の亢進を伴う疾患または状態の発症を予防的に処置するための、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  4. STINGリガンドが、サイクリックGMP−AMPである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  5. STINGリガンドを含む、T細胞にI型インターフェロンを産生させることに用いるための組成物。
  6. STINGリガンドを含む、獲得免疫系リンパ球の増殖抑制剤。
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