JP2018129705A - 受信装置、テレビジョン受像機、受信方法、送受信システム、制御プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

受信装置、テレビジョン受像機、受信方法、送受信システム、制御プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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陽之 中瀬
緑 青木
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Abstract

【課題】参照するコンテンツが変わっても、以前参照したコンテンツに関する詳細イベント情報を提供可能とする。
【解決手段】受信装置(3)は、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信するチューナ(9)と、メタデータからコンテンツの詳細イベント情報を抽出する映像/音声/データ放送分離部(10)と、抽出した詳細イベント情報を記録する記録部(13)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に、データストリームを受信する受信装置と、その受信装置を含む送受信システムとに関する。
視聴者が各チャンネル(サービス)で提供される番組(イベント)を総合的に俯瞰する仕組みの例として、電子番組表(EPG(Electric Program Guide))が挙げられる。EPGは、放送波に重畳して伝送されるEIT(Event Information Table)を基本に構成される。
EITの種類には、2種類あり、局毎の情報が含まれる各局EIT(例えば、高度BS放送及び地上デジタル放送におけるEIT)と、全局の情報が含まれる全局EIT(例えば、既存のBS放送におけるEIT)とがある。また、EITの更新は、基本的に、1日に1回、AM0時の更新である。運用規程上、AM0時以外での更新情報の送信については、更新情報の差分情報の送信が推奨されており、頻繁な更新は推奨されていない。
そして、EITでは、以下の(a)及び(b)のような課題がある。
(a)EITの更新時間の間隔は長いため、生放送が中心となる長時間番組における柔軟な番組編成変更に対応しづらい。
(b)全局EITでは、EITを更新した場合、視聴中の番組についての情報以外の無駄な情報も取得してしまうことになる。
EMT(Event Message Table)を用いれば、放送事業者独自の高い自由度のもとで、詳細なイベント情報を、よりリアルタイム性高く伝送することが可能となる。
ただし、EMTは、一過性のデータとして処理されるため、保存することが想定されていない。また、EMTはサービス毎に独立したデータであるため、他サービスが選局された場合には、先に選局されていたサービスに関するEMTは消失する。
特開2003−250103号公報(2003年9月5日公開)
しかし、オリンピックの中継又は24時間放送の番組等の長時間放送番組(1つのevent_idの中に複数の競技又は複数のコーナーが含まれる放送)において、視聴者が、番組内の個々の競技又は個々のコーナー等について、その詳細情報(各競技の中継予定スケジュール等)を把握する場合、以下のような問題がある。
例えば、各局EITでは、視聴中の局以外の他局の更新情報をリアルタイムに取得できない。また、全局EITでは、上述の通り、EITを更新した場合、視聴中の番組についての情報以外の情報も取得してしまう。そのため、特定の局の特定の番組における各コーナーについての情報をリアルタイムで取得するために、EITを頻繁に更新した場合、不要な情報も更新してしまう。
その一例として、特許文献1のディジタル放送受信装置は、EITから取得した番組情報と、新たに更新された番組情報との差分(変更)に関する情報から、変更箇所を番組表に表示するものであるが、EITの情報から変更箇所を洗い出すため、EITの全情報を取得する必要があり、本来変更のない部分の情報まで取得することになる。
また、EMTでは、各局で独立したデータ(CH1のEMTをCH2の放送波では受信できない)であるため、各局EITと同様に、視聴中の局以外の他局の更新情報を取得できない。
上記の各局EIT、全局EIT及びEMTにおける各課題を要約すると、オリンピックの中継又は24時間放送の番組等の長時間放送番組(1つのevent_idの中に複数の競技又は複数のコーナーが含まれる放送)において、番組内の個々の競技又は個別コーナー等について、その詳細情報(各競技の中継予定スケジュール等)を把握することは困難であった。そして、特に、視聴者が、オリンピック中継等の、複数の局でそれぞれ中継される競技のスケジュールを、総合的に俯瞰する手段は、デジタルテレビ放送システムの中で提供されていない。
このような問題を解決すべく、EMTに詳細イベント情報を記述したとしても、詳細イベント情報を受信するためには、該当サービスを選局した状態にする必要がある。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、参照するコンテンツが変わっても、以前参照したコンテンツに関する詳細イベント情報を提供可能とすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る受信装置は、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信する受信部と、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出部と、上記抽出部が抽出した詳細イベント情報を記録する記録部と、を備えている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る受信方法は、受信装置による受信方法であって、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信する受信工程と、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出工程と、上記抽出工程で抽出した詳細イベント情報を記録する記録工程と、を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る送受信システムは、コンテンツの映像データ、及びメタデータを含むデータストリームを生成する生成部、並びに上記生成部が生成したデータストリームを送出する送出部、を備えた送出装置と、上記送出装置が送出した上記データストリームを受信する受信部を備えた受信装置と、を含む送受信システムであって、上記生成部が、上記メタデータに、上記コンテンツの詳細イベント情報を含ませ、上記受信装置が、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出部と、上記抽出部が抽出した詳細イベント情報を記録する記録部と、をさらに備えている。
本発明の一態様によれば、参照するコンテンツが変わっても、以前参照したコンテンツに関する詳細イベント情報を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る受信装置を備えているテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る受信装置を備えているテレビジョン受像機の外観を示す正面図である。 本発明の実施形態1に係る受信装置による受信方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る受信装置による受信方法の別の例を説明するフローチャートである。 (a)は、EMTのデータ構造の例を示す図である。(b)は、(a)のEMTのデータ構造に含まれるEvent_Message_Descriptorの例を示す図である。 図5の(b)のEvent_Message_Descriptorに含まれるprivate_data_byteの例を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態1に係るテレビジョン受像機による表示方法を説明するための図である。(b)は、視聴者がリモコンのボタンを押した後の、(a)のテレビジョン受像機を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態1に係るテレビジョン受像機による表示方法の別の例を説明するための図である。(b)は、視聴者がリモコンのボタンを押した後の、(a)のテレビジョン受像機を示す図である。 本発明の実施形態2に係る受信装置を備えているテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る受信装置による受信方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るテレビジョン受像機による表示方法を説明するための図である。 本発明の実施形態3に係る送受信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る送受信システムが含む送出装置による送出方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る受信装置による予約追従処理の流れを説明するフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(テレビジョン受像機1)
本実施形態に係る受信装置3を備えているテレビジョン受像機1について、図面を参照して説明する。図1は、テレビジョン受像機1の構成を示すブロック図である。また、図2は、テレビジョン受像機1の外観を示す正面図である。図1が示すように、テレビジョン受像機1は、アンテナ2、受信装置3、映像/音声デコード部4、映像信号/OSD合成部5、音声信号合成部6、映像出力部7(請求項における表示部)、及び音声出力部8を備えている。
アンテナ2は、外部から、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリーム(放送波)を受信する。
受信装置3は、アンテナ2が受信したデータストリームを取得し、当該データストリームを参照して、映像データと、音声データと、メタデータとを分離(逆多重化)する。また、受信装置3は、当該メタデータが含むコンテンツの詳細イベント情報を抽出し、当該詳細イベント情報を参照して、ユーザへの提示用画像を生成する。なお、本明細書における詳細イベント情報とは、コンテンツの個々の競技又は個々のコーナーに関する詳細な情報を示す。当該情報の具体例は後述する。
映像/音声デコード部4は、受信装置3が分離した映像データ及び音声データをそれぞれ復号化する。
映像信号/OSD合成部5は、映像/音声デコード部4が復号化した映像データと、受信装置3が生成した提示用画像とを合成する。
音声信号合成部6は、映像/音声デコード部4が復号化した音声信号に、視聴者に通知を知らせる音声信号などの、各種の音声信号を合成する。音声信号の例としては、速報チャイム、ボタン操作音、及び警報音などの音声信号が挙げられる。
映像出力部7は、映像信号/OSD合成部5が合成した合成画像(静止画像及び動画像を含む)を表示する。映像出力部7の例として、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ、及びプロジェクター等が挙げられる。
音声出力部8は、音声信号合成部6が合成した合成音声を出力する。音声出力部の例として、スピーカー等が挙げられる。
(受信装置3)
以下で、受信装置3について詳細に説明する。受信装置3は、チューナ9(請求項における受信部)、映像/音声/データ放送分離部10(請求項における抽出部)、操作受付部11、放送関連情報処理部12(請求項における比較部)、及び記録部13を備えている。
チューナ9は、アンテナ2が受信した放送信号(データストリーム)を復調処理する。
映像/音声/データ放送分離部10は、チューナ9が復調処理したデータストリームを、映像データと、音声データと、メタデータ(SI(Service Information))とに分離(逆多重化)し、分離したメタデータからコンテンツの詳細イベント情報を抽出する。特に、映像/音声/データ放送分離部10は、メタデータにおけるEvent Message Tableから、コンテンツの詳細イベント情報を抽出する、
操作受付部11は、ユーザによるリモコン14のボタン操作を受け付ける。
放送関連情報処理部12は、映像/音声/データ放送分離部10が抽出したコンテンツの詳細イベント情報を参照して、ユーザへの提示用画像を生成する。
記録部13は、映像/音声/データ放送分離部10が抽出したコンテンツの詳細イベント情報、又は、放送関連情報処理部12が生成した提示用画像を記録する。記録部13の例として、メモリ等が挙げられる。
なお、受信装置3は、映像/音声/データ放送分離部10が抽出した詳細イベント情報をユーザに提示する映像出力部7(請求項における提示部)を備えていてもよい。
(受信装置3による受信方法)
本実施形態に係る受信装置3により実行される受信方法の流れを、図3を参照して説明する。図3は、受信方法の流れを示すフローチャートである。
まず、アンテナ2は、外部から、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリーム(放送信号)を受信し、チューナ9は、アンテナ2が受信したデータストリームを復調処理する(ステップS0)。ステップS0でEMTも処理される。なお、EMTは、複数の競技、複数のコーナー等の詳細イベント情報を載せるために提供された訳ではない。しかしながら、発明者は、EMTが詳細イベント情報を載せることに利用可能であるという知見を得た。
次に、映像/音声/データ放送分離部10は、受信したデータストリームに含まれるメタデータを保存することが必要か否かを判定する(ステップS1)。ここで、「保存する」とは、不揮発性メモリ(ハードディスク、フラッシュメモリ等)に記憶させることを意味する(以下、同様)。映像/音声/データ放送分離部10は、例えば、EITに含まれる番組の放送時間が一定時間以上である場合、EMTに固有のIDが含まれている場合等に、メタデータを保存することが必要であると判定する。映像/音声/データ放送分離部10が、メタデータを保存することが必要であると判定した場合(ステップS1のYES)、ステップS2に進む。映像/音声/データ放送分離部10が、メタデータを保存することが必要でないと判定した場合(ステップS1のNO)、処理を終了する。
ステップS2において、映像/音声/データ放送分離部10は、チューナ9が復調処理したデータストリームを、映像データと、音声データと、メタデータとに分離し、分離したメタデータからコンテンツの詳細イベント情報を抽出する。
なお、上記のコンテンツは、例えば、複数の競技又は複数のコーナーを含んでおり、当該複数の競技又は複数のコーナーがそれぞれ複数の番組で放送されているコンテンツであり得る。当該コンテンツの例として、オリンピックの中継又は24時間放送の番組等の長時間放送番組等が挙げられる。
また、上記の詳細イベント情報は、コンテンツの個々の競技又は個々のコーナーについての詳細な番組情報、又は、当該番組情報の更新後の差分情報であり得る。詳細イベント情報には、上記コンテンツのサービスID、イベントID、サブイベントID、詳細イベント名、開始時刻、終了時刻、及び放送時間の長さの少なくとも何れかの情報が含まれている。
ステップS1の次の工程として、記録部13は、映像/音声/データ放送分離部10が抽出したコンテンツの詳細イベント情報を保存する(ステップS3)。記録部13は、詳細イベント情報を保存する領域として、最新用保存領域と、1世代前用保存領域とを備えており、2世代分の詳細イベント情報を保存している。詳細イベント情報を保存する場合に、記録部13は、最新用保存領域に保存されている詳細イベント情報を1世代前用保存領域に上書きした後に、S0で受信したデータストリームに含まれる詳細イベント情報を最新用保存領域に上書きする。
次に、放送関連情報処理部12は、映像/音声/データ放送分離部10がコンテンツの詳細イベント情報を抽出したこと、コンテンツの詳細イベント情報が更新されたこと、又はコンテンツの開始時刻が近づいたこと等の事象をトリガーとして、ユーザに当該事象を知らせる「お知らせ」を表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する(ステップS4)。
次に、放送関連情報処理部12は、ユーザがリモコン14のボタンを押したことに伴う信号を操作受付部11が受け付けたか否かを判定する(ステップS5)。放送関連情報処理部12が、操作受付部11が当該信号を受け付けたと判定した場合(ステップ5のYES)、ステップS8に進む。放送関連情報処理部12が、操作受付部が当該信号を受け付けなかったと判定した場合(ステップS5のNO)、ステップS6に進む。
ステップS6において、放送関連情報処理部12は、映像出力部7が「お知らせ」を表示したときから所定時間が経過したか否かを判定する。放送関連情報処理部12は、所定時間が経過したと判定した場合、「お知らせ」の表示を中止するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する(ステップS7)。
ステップS8において、放送関連情報処理部12は、記録部13が保存したコンテンツの詳細イベント情報を読み込み、当該情報から、ユーザへの提示用画像を生成する(ステップS8)。なお、ここにおけるユーザへの提示用画像の例として、EMT番組表等が挙げられる。特に、放送関連情報処理部12は、記録部13に記録されている過去の詳細イベント情報と、映像/音声/データ放送分離部10が抽出した現在の詳細イベント情報とを比較する。
次に、放送関連情報処理部12は、生成した提示用画像(EMT番組表)を表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する(ステップS9)。この場合、映像出力部7は、比較した結果により、詳細イベント情報のうち、更新された箇所を強調表示する。
(受信装置3による受信方法の別の態様)
上記の受信装置3による受信方法では、ある事象をトリガーとして、「お知らせ」を表示することにより、ユーザによるリモコン14のボタン操作を誘導したが、「お知らせ」が表示されていない状態で、ユーザがリモコン14のボタン操作を実行してもよい。そのような例を以下で図4を参照して説明する。図4は、受信装置3による受信方法の別の態様を説明するフローチャートである。
まず、操作受付部11は、ユーザがリモコン14のボタンを押したことに伴う信号を受け付ける(ステップS10)。
次に、放送関連情報処理部12は、記録部13にEMTのデータが保存されているか否かを判定する(ステップS11)。放送関連情報処理部12が、記録部13にEMTのデータが保存されていると判定した場合(ステップS11のYES)、ステップS12に進む。放送関連情報処理部12が、記録部13にEMTのデータが保存されていないと判定した場合(ステップS11のNO)、処理を終了する。
ステップS12において、放送関連情報処理部12は、記録部13に保存されているEMTのデータからコンテンツの詳細イベント情報を読み込み、当該情報から、EMT番組表を生成する。
次に、放送関連情報処理部12は、生成したEMT番組表を表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する(ステップS13)。
(実施形態1の具体例)
以下で、受信装置3による受信方法の具体例を、図5〜8を参照して説明する。図5の(a)は、ステップ1において、映像/音声/データ放送分離部10が映像データ及び音声データと分離したメタデータであるEvent_Message_Table(EMT)のデータ構造の例を示す図である(ARIB STD B60 §11、ARIB STD TR−B39を参照)。
また、図5の(b)は、図5の(a)が示すEMTにおけるEvent_Message_Descriptor(図5の(a)においてdescriptor()で示される)のデータ構造の例を示す図である(ARIB STD B60 §11、ARIB STD TR−B39を参照)。ステップS1において、映像/音声/データ放送分離部10は、図5の(b)が示すEvent_Message_Descriptorに含まれるprivate_data_byteから、コンテンツの詳細イベント情報を抽出する。
図6は、private_data_byteのデータ構造の例を示す図である。図6が示すprivate_data_byteが含むコンテンツの詳細イベント情報を以下で説明する。
<Message>のタグは、ステップS3において、放送関連情報処理部12が映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示して表示する「お知らせ」の文章を指定する。
<action>のタグは、ステップS4において、放送関連情報処理部12が、ユーザがリモコン14のボタンを押したことに伴う信号を操作受付部11が受け付けたと判定した場合の処理を指定する。
<SeviceID>のタグは、コンテンツのサービスIDを指定する。<EventID>のタグは、コンテンツのイベントIDを指定する。
<begin>のタグは、コンテンツが含む個々の競技又はコーナー(詳細イベント)の開始時間を示す詳細イベント開始時間を指定する。<end>のタグは、コンテンツが含む個々の競技又はコーナーの終了時間を示す詳細イベント終了時間を指定する。
ステップS3において、放送関連情報処理部12は、<begin>又は<end>のタグを参照して、その開始時間又は終了時間に現在時刻が近づいたことをトリガーとして、「お知らせ」を表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する。
<duration>のタグは、コンテンツが含む個々の競技又はコーナーの放送時間を示す詳細イベント放送時間を指定する。<title>は、コンテンツが含む個々の競技又はコーナーのイベント名を示す詳細イベント名を指定する。
<SubID>のタグは、コンテンツが含む個々の競技又はコーナーのIDを指定する。<SubID>のタグを設けることにより、コンテンツが含む個々の競技又はコーナーの放送スケジュールが変更された場合であっても、当該変更を把握しやすくなる。
次に、受信装置3による受信方法における映像出力部7による表示の具体例を、図7を参照して説明する。図7の(a)は、映像出力部7による、長時間番組(例えば、24時間放送の番組等)での放送スケジュールの表示例を説明するための図である。図7の(b)は、視聴者がリモコンのボタンを押した後の、図7の(a)の映像出力部7を示す図である。
ステップS3において、放送関連情報処理部12が、24時間放送の番組におけるマラソンの放送予定時刻が変更されたことをトリガーとして、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に、「お知らせ」を表示するように指示する。そして、映像出力部7は、図7の(a)が示すように、「マラソンの放送予定時刻が変更となりました」という文章(「お知らせ」)を表示する。
そして、ステップS4において、放送関連情報処理部12は、操作受付部11がリモコン14からの信号を受け付けたと判定した場合、ステップS7において、記録部13に保存されたEMTデータから、private_data_byteに記載された詳細イベント情報を読み込み、EMT番組表を生成する。
ステップS8において、放送関連情報処理部12は、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7にEMT番組表を表示するように指示し、映像出力部7は、当該EMT番組表を表示する。図7の(b)が示すように、当該EMT番組表には、24時間放送の番組の各コーナーが表示され、更新されたマラソンの開始時刻が反映されている。
次に、受信装置3による受信方法における映像出力部7による表示の別の具体例を、図8を参照して説明する。図8の(a)は、映像出力部7による、複数のチャンネルで放送されているイベント(例えば、オリンピック中継等)での放送スケジュールの表示例を説明するための図である。図8の(b)は、視聴者がリモコンのボタンを押した後の、図8の(a)の映像出力部7を示す図である。
ステップS3において、放送関連情報処理部12が、現在時刻がオリンピックにおける特定の競技の開始時刻に近づいたことをトリガーとして、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に「お知らせ」を表示するように指示する。そして、映像出力部7は、図8の(a)が示すように、「間もなく101chで1500m予選が放送されます。」という文章(「お知らせ」)を表示する。
そして、ステップS4において、放送関連情報処理部12は、操作受付部11がリモコン14からの信号を受け付けたと判定した場合、ステップS7において、記録部13に保存されたEMTデータから、private_data_byteに記載された詳細イベント情報を読み込み、EMT番組表を生成する。
ステップS8において、放送関連情報処理部12が、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に、EMT番組表を表示するように指示し、映像出力部7は、当該EMT番組表を表示する。図8の(b)が示すように、当該EMT番組表には、複数のチャンネルの番組表が表示され、ユーザは、局をまたがって放送されているオリンピックの各競技を一度に把握することができる。
(実施形態1のまとめ)
以上のように、本実施形態に係る受信装置3は、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信し、メタデータからコンテンツの詳細イベント情報を抽出し、抽出した詳細イベント情報を記録する。これにより、データストリームを受信した場合に詳細イベント情報を記録するので、参照するコンテンツが変わっても、以前参照したコンテンツに関する詳細イベント情報を提供することができる。
また、本実施形態に係る受信装置3は、抽出した詳細イベント情報をユーザに提示する。これにより、詳細イベント情報をユーザに提示することができる。
また、本実施形態に係る受信装置3は、メタデータにおけるEvent Message Table(EMT)から、コンテンツの詳細イベント情報を抽出する。これにより、放送波を介してEMTを取得するため、インターネットに接続されていない受信機でも、コンテンツの個々の競技又はコーナーについて詳細な情報を取得することができる。また、EPGを表示せずに、個々の競技又はコーナーについての詳細な情報を表示することで、視聴者は、EPG表示を経ることなく、視聴中の番組から、当該番組と関連する番組を放送している別のチャンネルに簡単に選局可能となる。
また、本実施形態に係る受信装置3は、記録部13に記録されている過去の詳細イベント情報と、映像/音声/データ放送分離部10が抽出した現在の詳細イベント情報とを比較し、詳細イベント情報のうち、更新された箇所を強調表示する。これにより、過去の詳細イベント情報から現在の詳細イベント情報への更新箇所を強調表示するので、当該更新箇所を明確に表示することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(テレビジョン受像機20)
本実施形態に係るテレビジョン受像機20について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係るテレビジョン受像機20の構成を示すブロック図である。図9が示すように、テレビジョン受像機20は、受信装置21のEIT取得部22をさらに備えている以外は、実施形態1に係るテレビジョン受像機1と同様の構成を有している。
受信装置21のEIT取得部22は、放送波に重畳して伝送されるEITを取得する。また、記録部13は、EIT取得部22が取得したEITを記録する。
(受信装置21による受信方法)
本実施形態に係る受信装置21により実行される受信方法の流れを、図10を参照して説明する。図10は、受信装置21により実行される受信方法の流れを示すフローチャートである。なお、実施形態1において説明したステップと同様のステップについては、その説明を省略する。
まず、操作受付部11は、ユーザによるリモコン14のボタン操作を受け付ける(ステップS20)。
次に、放送関連情報処理部12は、操作受付部11がユーザによるリモコン14のボタン操作を受け付けたことをトリガーとして、記録部13が保存したEITの番組情報を読み込む(ステップS21)。
次に、放送関連情報処理部12は、読み込んだEITの番組情報から、提示用画像(EIT番組表)を生成し、当該提示用画像を表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する(ステップS22)。
次に、放送関連情報処理部12は、記録部13にEMTデータが保存されているか否かを判定する(ステップS23)。
放送関連情報処理部12は、ステップS23において、記録部13にEMTデータが保存されていると判定した場合(ステップS23のYES)、記録部13に保存されているEMTのデータからコンテンツの詳細イベント情報を読み込み、当該情報から、EMT番組表を生成する(ステップS24)。この場合、放送関連情報処理部12は、記録部13の最新用保存領域及び1世代前用保存領域からそれぞれ詳細イベント情報を読み込む。
放送関連情報処理部12は、ステップS23において、記録部13にEMTデータが保存されていないと判定した場合(ステップS23のNO)、処理を終了する。
ステップS24の次の工程として、放送関連情報処理部12は、最新用保存領域から読み込んだ詳細イベント情報と、1世代前用保存領域から読み込んだ詳細イベント情報とを比較して、1世代前の詳細イベント情報から最新の詳細イベント情報への更新部分を取得する(ステップS25)。
ステップS25の次の工程として、放送関連情報処理部12は、生成したEMT番組表を、ステップS21で表示したEIT番組表に重畳して表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する(ステップS26)。この場合、放送関連情報処理部12は、上記更新部分を明確に表示するために、例えば、上記更新部分の色を変えて表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する。
(実施形態2の具体例)
以下で、受信装置21による受信方法における映像出力部7による表示の具体例を、図11を参照して説明する。図11は、映像出力部7による、複数のチャンネルで放送されているイベント(当該例ではオリンピック中継)での放送スケジュールの表示例を説明するための図である。
放送関連情報処理部12は、ステップS21において、読み込んだEITの番組情報から、EIT番組表を生成し、ステップS22において、当該EIT番組表(図11の網掛け以外の部分)を表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する。
また、放送関連情報処理部12は、ステップS24において、読み込んだEMTデータから、EMT番組表を生成し、ステップS26において、当該EMT番組表(図11の網掛け部分)を、ステップS21で表示したEIT番組表に重畳して表示するように、映像信号/OSD合成部5、及び映像出力部7に指示する。
本具体例において映像出力部7が表示した画像において、重畳されたEMT番組表は、アイコン又は吹き出し(クリック前は折り畳まれており、クリック後に展開される)であってもよい。
また、本具体例の構成を採用することにより、オリンピック等のコンテンツが複数のチャンネルで放送されている場合、視聴者は、長時間放送されている当該コンテンツの番組と、当該番組を放送しているチャンネルとは別のチャンネルで放送されている当該コンテンツの個々の競技又はコーナーと、を同時に録画予約することも可能である。長時間番組全体を録画予約した上で、当該番組に含まれる詳細イベントを視聴予約することも可能である。
また、個々の競技又はコーナーに対して個別にID(上述の<SubID>のタグで指定される)が設けられているため、個々の競技又はコーナーについての情報の更新及び処理(予約追従処理等)が容易に行える。予約追従処理に関しては、その詳細を後述する。
(実施形態2のまとめ)
以上のように、本実施形態に係る受信装置21は、コンテンツの電子番組表(EIT番組表)に、提示用画像(EMT番組表)を重畳して表示する。これにより、視聴者は、電子番組表に表示された個々の競技又はコーナーの情報を確認するのと同時に、個々の競技又はコーナーの詳細な情報を得ることができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1及び2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(送受信システム30)
本実施形態に係る送受信システム30について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る送受信システム30の構成を示すブロック図である。図12が示すように、送受信システム30は、実施形態1に係る受信装置3又は実施形態2に係る受信装置21と、送出装置31とを備えている。なお、受信装置3及び受信装置21についての詳細な図示及び説明は省略する。
(送出装置31)
以下で、送出装置31について詳細に説明する。送出装置31は、SI生成部32、AVエンコード部33、多重化処理部34、暗号化処理部35、変調処理部36(部材番号32〜36の部材が、請求項における生成部に相当する)、及び送信部37(請求項における送出部)を備えている。
SI生成部32は、外部から、コンテンツの詳細イベント情報を取得し、当該詳細イベント情報を含むメタデータ(SI(Service Information))を生成する。
AVエンコード部33は、外部から、映像データ及び音声データをそれぞれ取得し、取得した映像データ及び音声データをそれぞれ符号化する。
多重化処理部34は、SI生成部32が生成したメタデータとAVエンコード部33が符号化した映像データ及び音声データとを多重化処理することにより、多重化データを生成する。
暗号化処理部35は、多重化処理部34が多重化した多重化データを暗号化することにより、暗号化データを生成する。
変調処理部36は、暗号化処理部35が暗号化した暗号化データを変調処理することにより、放送信号(請求項におけるデータストリーム)を生成する。
送信部37は、変調処理部36が変調処理した放送信号(請求項におけるデータストリーム)を、受信装置3又は受信装置21に送信する。
(送出装置31による送出方法)
本実施形態に係る送出装置31により実行される送出方法の流れを、図13を参照して説明する。図13は、送出方法の流れを示すフローチャートである。
まず、SI生成部32は、外部から、コンテンツの詳細イベント情報を取得し、当該詳細イベント情報を含むメタデータ(SI(Service Information))を生成する(ステップS30)。
なお、上記のコンテンツは、例えば、複数の競技又は複数のコーナーを含んでおり、当該複数の競技又は複数のコーナーがそれぞれ複数の番組で放送されているコンテンツであり得る。当該コンテンツの例として、オリンピックの中継又は24時間放送の番組等の長時間放送番組等が挙げられる。
また、上記の詳細イベント情報は、コンテンツの個々の競技又は個々のコーナーについての詳細な番組情報、又は、当該番組情報の更新後の差分情報であり得る。詳細イベント情報の例として、上記コンテンツのサービスID、イベントID、サブイベントID、詳細イベント名、開始時刻、終了時刻、及び放送時間の長さ等が挙げられる。
ステップS30の次の工程として、AVエンコード部33は、外部から、映像データ及び音声データをそれぞれ取得し、取得した映像データ及び音声データをそれぞれ符号化する(ステップS31)。
次に、多重化処理部34は、SI生成部32が生成したメタデータとAVエンコード部33が符号化した映像データ及び音声データとを多重化処理することにより、多重化データを生成する(ステップS32)。
次に、暗号化処理部35は、多重化処理部34が多重化した多重化データを暗号化することにより、暗号化データを生成する(ステップS33)。
次に、変調処理部36は、暗号化処理部35が暗号化した暗号化データを変調処理することにより、放送信号(請求項におけるデータストリーム)を生成する(ステップS34)。
次に、送信部37は、変調処理部36が変調処理した放送信号(請求項におけるデータストリーム)を、受信装置3又は受信装置21に送信する(ステップS35)。
そして、送信部37が送信した放送信号を受信した受信装置3又は受信装置21は、実施形態1又は実施形態2で説明した受信方法を実行する。
(実施形態3のまとめ)
以上のように、本実施形態に係る送出装置31は、コンテンツの詳細イベント情報を含ませたメタデータと、コンテンツの映像データとを含むデータストリームを生成し、当該データストリームを送出する。これにより、コンテンツが複数の競技又は複数のコーナーを含んでおり、当該複数の競技又は複数のコーナーがそれぞれ複数の番組で放送されている場合でも、送出したデータストリームを受信した受信装置において、個々の競技又はコーナーについて、詳細な情報を取得することができる。
また、本実施形態に係る送出装置31と、実施形態1に係る受信装置3又は実施形態2に係る受信装置21とを含む送受信システム30は、送出装置31が、メタデータに、コンテンツの詳細イベント情報を含ませ、受信装置3又は受信装置21が、送出装置が送信したメタデータからコンテンツの詳細イベント情報を抽出し、当該詳細イベント情報を記録する。これにより、当該システムにおいて、実施形態1に係る受信装置3又は実施形態2に係る受信装置21と、実施形態3に係る送出装置31とが、上述の各効果を奏する。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1から3にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図14は、本実施形態に係る受信装置3による予約追従処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、番組の放送時間帯が変更になる場合の処理である。
まず、アンテナ2は、外部から、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリーム(放送信号)を受信し、チューナ9は、アンテナ2が受信したデータストリームを復調処理する(ステップS40)。
次に、映像/音声/データ放送分離部10は、受信したデータストリームに含まれるメタデータを保存することが必要か否かを判定する(ステップS41)。映像/音声/データ放送分離部10は、メタデータ保存要否の判断基準として、例えば、EITに含まれる番組の放送時間が一定時間以上である場合、EMTに固有のIDが含まれている場合等に、メタデータを保存することが必要であると判定する。映像/音声/データ放送分離部10は、上記メタデータ保存要否の判断基準を予め有している。
映像/音声/データ放送分離部10が、メタデータを保存することが必要であると判定した場合(ステップS41のYES)、ステップS42に進む。映像/音声/データ放送分離部10が、メタデータを保存することが必要でないと判定した場合(ステップS41のNO)、処理を終了する。
ステップS42において、放送関連情報処理部12は、記録部13から、受信したEMTデータに係る番組に関する予約情報を取得する(ステップS42)。
次に、放送関連情報処理部12は、予約されたサブイベントIDが処理対象として残っているか否かを判定する(ステップS43)。サブイベントIDは、詳細イベント情報に固有のIDであり、図6に示すprivate_data_byteのデータに含まれるSubIDに対応する。この判定は、EMTデータに含まれる詳細イベント情報のうち、取得した予約情報に含まれる全ての詳細イベント情報に関して、ステップS44〜S46の処理を実行するために行われる。
放送関連情報処理部12が、予約されたサブイベントIDが処理対象として残っていると判定した場合(ステップS43のYES)、ステップS44に進む。放送関連情報処理部12が、予約されたサブイベントIDが処理対象として残っていないと判定した場合(ステップS43のNO)、処理を終了する。
ステップS44において、放送関連情報処理部12は、受信したEMTデータにおいて、予約されたサブイベントIDを検索して、当該サブイベントIDが該当するか否かを判定する(ステップS44)。放送関連情報処理部12が、EMTデータにおいてサブイベントIDが該当した場合(ステップS44のYES)、ステップS45に進む。放送関連情報処理部12が、EMTデータにおいてサブイベントIDが該当しない場合(ステップS44のNO)、ステップS46に進む。
ステップS45において、放送関連情報処理部12は、EMTデータから該当したサブイベントIDに係る詳細イベント情報を抽出し、当該詳細イベント情報により、記録部13に保存されている予約情報を更新する(ステップS45)。その後、ステップS43に進む。
ステップS46において、放送関連情報処理部12は、詳細イベント情報が消失しているので、当該サブイベントIDに係る詳細イベント情報を、記録部13に保存されている予約情報から削除する(ステップS46)。その後、ステップS43に進む。
(実施形態4のまとめ)
以上のように、本実施形態に係る受信装置3は、データストリームを受信し、EMTデータの保存が必要な場合、EMTデータにおいて、予約されたサブイベントIDがあれば、予約情報を更新し、予約されたサブイベントIDがなければ、予約情報を削除する。これにより、番組内イベントの放送時間帯が変更になった場合でも、当該イベントに関して既に設定されている予約情報を過不足なく更新することができる。すなわち、イベントの時間帯変更への追従処理が容易に可能になる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
受信装置3、受信装置21及び送出装置31の制御ブロック(特に、受信装置3及び受信装置21の放送関連情報処理部12、並びに送出装置31のSI生成部32)は、それぞれ、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、受信装置3、受信装置21及び送出装置31は、それぞれ、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る受信装置(3、21)は、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信する受信部(アンテナ2、チューナ9)と、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出部(映像/音声/データ放送分離部10)と、上記抽出部が抽出した詳細イベント情報を記録する記録部と、を備えている。
上記の構成によれば、データストリームを受信した場合に詳細イベント情報を記録するので、参照するコンテンツが変わっても、以前参照したコンテンツに関する詳細イベント情報を提供することができる。
本発明の態様2に係る受信装置は、上記態様1において、上記抽出部が抽出した詳細イベント情報をユーザに提示する提示部(映像出力部7)を更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、詳細イベント情報をユーザに提示することができる。
本発明の態様3に係る受信装置は、上記態様1、2において、上記抽出部が、上記メタデータにおけるEvent Message Tableから、上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出してもよい。
上記の構成によれば、Event Message Tableを用いるので、コンテンツの詳細イベント情報を容易に抽出することができる。
本発明の態様4に係る受信装置は、上記態様2において、上記記録部に記録されている過去の詳細イベント情報と、上記抽出部が抽出した現在の詳細イベント情報とを比較する比較部(放送関連情報処理部12)を備え、上記提示部は、詳細イベント情報のうち、更新された箇所を強調表示してもよい。
上記の構成によれば、過去の詳細イベント情報から現在の詳細イベント情報への更新箇所を強調表示するので、当該更新箇所を明確に表示することができる。
本発明の態様5に係る受信装置は、上記態様1から4において、上記詳細イベント情報に、上記コンテンツのサービスID、イベントID,サブイベントID、詳細イベント名、開始時刻、終了時刻、及び放送時間の長さの少なくとも何れかの情報が含まれていてもよい。
本発明の態様6に係るテレビジョン受像機(1、20)は、上記態様1から5における受信装置を備えている。
本発明の態様7に係る受信方法は、受信装置による受信方法であって、コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信する受信工程と、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出工程と、上記抽出工程で抽出した詳細イベント情報を記録する記録工程と、を含む。
本発明の態様8に係る送受信システム(30)は、コンテンツの映像データ、及びメタデータを含むデータストリームを生成する生成部(SI生成部32、AVエンコード部33、多重化処理部34、暗号化処理部35及び変調処理部36)、並びに上記生成部が生成したデータストリームを送出する送出部(送信部37)、を備えた送出装置(31)と、上記送出装置が送出した上記データストリームを受信する受信部(チューナ9)を備えた受信装置(3、21)と、を含む送受信システムであって、上記生成部が、上記メタデータに、上記コンテンツの詳細イベント情報を含ませ、上記受信装置が、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出部(映像/音声/データ放送分離部10)と、上記抽出部が抽出した詳細イベント情報を記録する記録部(13)と、をさらに備えている。
本発明の各態様に係る受信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記受信装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記受信装置をコンピュータにて実現させる受信装置の制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、20 テレビジョン受像機
2 アンテナ(受信部)
3、21 受信装置
4 映像/音声デコード部
5 映像信号/OSD合成部
6 音声信号合成部
7 映像出力部(提示部)
8 音声出力部
9 チューナ(受信部)
10 映像/音声/データ放送分離部(抽出部)
11 操作受付部
12 放送関連情報処理部(比較部)
13 記録部
14 リモコン
22 EIT取得部
30 送受信システム
31 送出装置
32 SI生成部(生成部)
33 AVエンコード部(生成部)
34 多重化処理部(生成部)
35 暗号化処理部(生成部)
36 変調処理部(生成部)
37 送信部(送出部)

Claims (10)

  1. コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信する受信部と、
    上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出部と、
    上記抽出部が抽出した詳細イベント情報を記録する記録部と、
    を備えていることを特徴とする受信装置。
  2. 上記抽出部が抽出した詳細イベント情報をユーザに提示する提示部
    を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 上記抽出部は、上記メタデータにおけるEvent Message Tableから、上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 上記記録部に記録されている過去の詳細イベント情報と、上記抽出部が抽出した現在の詳細イベント情報とを比較する比較部を備え、上記提示部は、詳細イベント情報のうち、更新された箇所を強調表示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  5. 上記詳細イベント情報には、上記コンテンツのサービスID、イベントID,サブイベントID、詳細イベント名、開始時刻、終了時刻、及び放送時間の長さの少なくとも何れかの情報が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の受信装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の受信装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
  7. 受信装置による受信方法であって、
    コンテンツの映像データと、メタデータとを含むデータストリームを受信する受信工程と、
    上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出工程と、
    上記抽出工程で抽出した詳細イベント情報を記録する記録工程と、
    を含むことを特徴とする受信方法。
  8. コンテンツの映像データ、及びメタデータを含むデータストリームを生成する生成部、並びに上記生成部が生成したデータストリームを送出する送出部、を備えた送出装置と、上記送出装置が送出した上記データストリームを受信する受信部を備えた受信装置と、を含む送受信システムであって、
    上記生成部は、上記メタデータに、上記コンテンツの詳細イベント情報を含ませ、
    上記受信装置は、上記メタデータから上記コンテンツの詳細イベント情報を抽出する抽出部と、上記抽出部が抽出した詳細イベント情報を記録する記録部と、をさらに備えている、
    ことを特徴とする送受信システム。
  9. 請求項1に記載の受信装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記受信部、上記抽出部及び上記記録部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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