JP2018126068A - 測定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】生体における適切な位置に電極を配置しやすい測定具を実現する。【解決手段】測定具(10)は、動物の脚を通す少なくとも1つの孔部(2)を有し、動物の胴体に装着される主装着部(1)と、動物の生体情報を取得するための電極(6)を有し、孔部(2)の少なくとも1つに対して配された電極ベルト(5)とを備え、電極ベルト(5)は、装着時に動物の腋窩を通るように孔部(2)を横断して予め配されている。【選択図】図1
Description
本開示は、生体、特に体毛を有する動物に装着する測定具に関する。
生活習慣病の予防および対策として、日常的な健康管理が重要であることが広く認識されている。近年、人間(飼い主)と同様、愛玩動物(ペット)においても日常的な健康管理が重要であるとの認識が高まり、飼い主がペットの生体情報の測定を手軽に行うことへのニーズが高まっている。
ペットの生体情報を測定する技術の一例としては、以下の特許文献1に開示されたものが挙げられる。特許文献1に記載の測定具は、電極体の各電極を脇の下等に押し付けた状態に保持する固定具を有している。
一般的に、動物に測定具を装着するときに、装着の仕方を間違い、適切に生体情報が得られない場合がある。特に、電極と測定具の本体との位置関係がある程度自由に変えられる場合には、測定具本体を適切に動物に装着したとしても、電極が適切な位置に配置されない場合がある。
本開示の一態様は、生体における適切な位置に電極を配置しやすい測定具を実現することを目的とする。
本開示の一態様に係る測定具は、動物の脚を通す少なくとも1つの孔部を有し、前記動物の胴体に装着される主装着部と、前記動物の生体情報を取得するための電極を有し、前記孔部の少なくとも1つに対して配された電極ベルトとを備え、前記電極ベルトは、装着時に前記動物の腋窩を通るように前記孔部を横断して予め配されているか、または、前記電極ベルトの、前記主装着部に対する位置が暫定的に定められており、装着時に前記腋窩を通るように前記電極ベルトの位置を変更可能である。
本開示の一態様によれば、生体における適切な位置に電極を配置しやすい測定具を実現できる。
以下では、測定対象の動物が犬である例について説明する。測定対象の動物は、犬に限らず、例えば、(i)猫、ウサギ、フェレット、猿、ハムスター等の愛玩動物、(ii)馬、牛、豚、ヒツジ、ヤギ等の家畜、または(iii)トラ、ライオン等、動物園で飼育されている動物であってもよい。
〔実施形態1〕
以下、実施の形態について、図1〜図2を参照して詳細に説明する。
以下、実施の形態について、図1〜図2を参照して詳細に説明する。
図1の(a)は、本実施形態に係る測定具10の構成を示す図である。測定具10は、例えば犬の心電を測定するための測定具である。ただし、測定具10の測定対象となる生体情報は、心電に限定されず、例えば体温、脈波、発汗量、心拍数または体脂肪率であってもよい。図1に示すように、測定具10は、主装着部1および電極ベルト5を備える。
主装着部1は、犬の胴体に装着される部材であり、犬の左右の前肢を通す孔部2を有する。図1に示す例では、孔部2は犬の左右の前肢のそれぞれに対応して2つ形成されているが、孔部2の数は2つに限定されない。4本の肢をそれぞれ通す4つの孔部2が形成されていてもよいし、孔部2が1つのみでもよい。また主装着部1の材料は特に制限されず、例えば天然皮革、合成皮革、樹脂、天然繊維、または化学繊維など、任意の材料であってよい。
また、主装着部1は、装着時に犬の背中側で互いに接続される接続部1a・1bを備えている。接続部1a・1bが互いに接続されるときに、接続部1a・1bは互いに重なってもよく、重ならなくてもよい。互いに重なる接続部1a・1bの例としては、面ファスナーが挙げられる。また、接続部1a・1bが互いに重ならない例としては、バックル、フック、ボタン、またはスナップ等が挙げられる。
主装着部1を犬に装着した場合における犬の背中側に、収納部3が設けられている。収納部3は、犬の心電を測定するための心電測定装置4を内部に収納している。心電測定装置4については、実施形態4で別途説明する。
電極ベルト5は、生体情報としての心電を測定する電極6を有し、装着時に犬の腋窩を通る(腋の下を通る)ように孔部2を横断して予め配されている。図1の(a)に示す例では、犬の左右の腋窩の両方に電極6が当接するように、2つの孔部2のそれぞれに電極ベルト5が配されている。ただし、電極ベルト5は、必ずしも犬の左右の腋窩の両方に装着される必要はなく、左右の腋窩の少なくとも一方に装着されればよい。
また、本実施形態では、電極ベルト5の両端は、主装着部1に対して固定されており、電極ベルト5の長さは、測定具10を犬に装着した場合に電極6が適切な圧力で犬の腋窩に当接する長さに予め調整されている。
また、電極ベルト5が孔部2を横断することによって2つの分割孔部2a・2bが形成される。分割孔部2aは、主装着部1を犬に装着した状態において、犬の腋窩から遠い側の孔部であり、分割孔部2bは、犬の腋窩に近い側の孔部である。分割孔部2a・2bのうち、分割孔部2aが、測定具10の装着時に前肢を通す孔となる。
図1の(b)は、電極ベルト5の構成を示す図である。図1の(b)に示すように、電極ベルト5は、電極6およびベルト8を備えている。
電極6は、測定具10が装着された状態において犬の腋窩に配される部材である。
ベルト8は、電極6を支持し、犬の腋窩に所定以上の力で当接させるためのベルトである。本実施形態では、測定具10の装着時に電極ベルト5が犬の腋窩を通るように、ベルト8の両端はそれぞれ、孔部2の近傍に固定されている。
ベルト8の一部または全部は、例えばゴム等の、弾性を有する材料で形成される。例えば、ベルト8は、ゴムベルトと伸縮性の小さいまたは伸縮性のないベルトとを連結させたベルトであってもよい。この構成において、連結部9aは、前記伸縮性の小さいまたは伸縮性のないベルトに設けられてもよい。ベルト8が弾性体を含んでいるため、測定具10を装着している犬の姿勢が変わっても、ベルト8の弾性により、電極6が犬の腋窩に当接した状態が維持される。なお、ベルト8を、弾性をさほど有さない紐状の部材によって形成してもよい。
図2は、測定具10を犬に装着する様子を示す図であり、(a)は装着途中、(b)は装着完了後の状態を示している。測定具10を犬に装着する場合、まず、図2の(a)に示すように、接続部1a・1bを互いに接続させない状態で、犬の左右の前肢をそれぞれ孔部2(分割孔部2a)に通す。その後、主装着部1を引き上げ、犬の背中側で接続部1a・1bを互いに接続することで、図2の(b)に示すように、測定具10の犬への装着が完了する。
犬の体表面には毛があり、心電などの生体情報を測定するためには、剃毛を行うか、体毛が比較的薄い場所を測定箇所として選択する必要がある。体毛が多い箇所の場合、体毛がノイズ源や絶縁体となり生体情報を正確に計測することは困難となる。導電性ジェルなどを用いて電極と体表との接触を良くする方法もあるが、乾いてしまうと導電性が失われ、かつ体毛を汚してしまう。
剃毛を行うことなくかつ長時間計測を行うためには、体毛が比較的薄い場所に電極を敷設可能で、長時間装着させてもズレが少なく、動いてズレたとしても元に戻る電極の敷設方法が好ましい。また、当該敷設方法を誰が行っても再現することができる装具が必要である。主装着部1は、犬の服のような外観を有するため、ユーザは、孔部2に犬の前肢を通して服を着せるように装着するという、主装着部1の犬への装着方法を容易に理解することができる。そして、そのように主装着部1を犬に装着させることで、結果として電極6を犬の腋窩に適切に当接させることができる。
腋窩は、犬の身体で比較的被毛が薄い領域である。このため、電極6を腋窩に当接させることで、剃毛、または導電性ジェルの塗布といった処理を行うことなく心電を測定することができる。また、腋窩は、床または壁等への接触の虞が小さいため、当該接触により電極6の位置が変化し、正常な測定が妨げられる虞が小さい。
なお、接続部1a・1bに対応する部位が、装着時に犬の前側(腹側)に位置する構成にしてもよい。犬の性格によっては測定具10を装着するユーザの手等に噛みつく虞があるため、接続部1a・1bを犬の背中で互いに接続する方が好ましい。
〔実施形態2〕
他の実施形態について、図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。この点は、後述する実施形態についても同様である。
他の実施形態について、図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。この点は、後述する実施形態についても同様である。
図3は、本実施形態に係る測定具20の構成を示す図である。図3に示すように、本実施形態の電極ベルト5は、図1の(a)に示した電極ベルト5と比較して、その一端に長さ調節部21が設けられている点で相違する。長さ調節部21は、電極ベルト5の長さを調節する機能を有する部材である。長さ調節部21の例としては、例えばアジャスター、送りカン、Dカン(2個重ね)、ボタン、またはフックなどが挙げられる。
犬に測定具20を装着する時には、長さ調節部21により電極ベルト5を長くする(緩める)ことにより、犬の前肢を孔部2に通しやすくなる。より詳細には、測定具10の装着時に犬の前肢を通す方の分割孔部2aが、他方の分割孔部2bより大きく形成させることができる。このため、測定具10のユーザは、犬の前肢を分割孔部2a・2bのいずれに通すべきかを容易に判断できるか、または、無意識のうちに適切な方の分割孔部2aに犬の前肢を通すことができる。
そのため、誤って分割孔部2bに前肢を通してしまった結果、電極6が犬の腋窩に当接せず、心電測定が行えないという事態を防止でき、測定具10を再現性良く犬に装着できる。
その後、接続部1a・1bを互いに接続させてから長さ調節部21により電極ベルト5を短くする(締める)ことで、電極6を犬の腋窩に適切な圧力で当接させることができる。
また、長さ調節部21は、測定具20を犬に装着した状態において、主装着部1の外側(露出している側)に設けられることが好ましい。これにより、接続部1a・1bを互いに接続させた後で長さ調節部21による長さ調節を容易に行うことができる。
〔実施形態3〕
他の実施形態について、図4に基づいて説明する。図4は、本実施形態に係る測定具20Aが有する2つの孔部2のうちの一方およびその周辺部を示す図であり、(a)は位置調節前、(b)は位置調節後の電極ベルト5の配置を示す図である。測定具20Aでは、装着前に電極ベルト5の、主装着部1に対する位置が暫定的に定められており、主装着部1を装着した後に、電極ベルト5が犬の腋窩を通るように電極ベルト5の中間部の位置を変更可能である。
他の実施形態について、図4に基づいて説明する。図4は、本実施形態に係る測定具20Aが有する2つの孔部2のうちの一方およびその周辺部を示す図であり、(a)は位置調節前、(b)は位置調節後の電極ベルト5の配置を示す図である。測定具20Aでは、装着前に電極ベルト5の、主装着部1に対する位置が暫定的に定められており、主装着部1を装着した後に、電極ベルト5が犬の腋窩を通るように電極ベルト5の中間部の位置を変更可能である。
図4の(a)および(b)に示すように、測定具20Aにおいて、主装着部1は、連結部(第1連結部)23a・23bを備えている。連結部23aは、孔部2に犬の肢を挿入するために適した位置に電極ベルト5を配置するための部材であり、連結部23bは、測定に適した位置に電極ベルト5を配置するための部材である。連結部23bは、測定に適した圧力で電極6を犬の腋窩に当接させるための部材であるともいえる。
また、電極ベルト5は、主装着部1に接続されている両端部の間に、連結部23a・23bと着脱可能に連結する連結部(第2連結部)22を備えている。連結部22は、電極ベルト5の両端部が主装着部1に接続されている状態において、連結部23a・23bと連結する。
連結部22・23a・23bは、例えばボタン、フック、バックル、または面ファスナーなど、着脱可能な連結機能を有する部材であれば、どのような部材であってもよい。また、電極ベルト5の位置調節を容易にするために、連結部22・23a・23bは、測定具20Aを犬に装着した状態において、主装着部1の外側(露出している側)に設けられることが好ましい。また、連結部23aと連結部23bとは種類の異なる部材であってもよい。また、連結部23bは、主装着部1から伸びるベルトの先端に設けられていてもよい。
図4の(a)に示すように、連結部23aは、主装着部1を犬に装着した状態において、犬の腋窩に近い側の、孔部2の縁部の近傍に配されている。そのため、主装着部1の装着時に、連結部22を連結部23aに連結しておくことにより、犬の肢を通すべき孔部2を大きく、かつ電極ベルト5と前肢(腋窩)との相対位置関係が適切な状態で開口させることができる。
図4の(b)に示すように、主装着部1の装着後には、連結部22を連結部23bに連結させる。これにより、電極6を犬の腋窩の適切な位置に配することができる。また、電極ベルト5の実質的な長さが短くなるため、連結部22が連結部23aと連結している状態と比較して電極ベルト5の張力が大きくなり、電極6を適切な圧力で犬の腋窩に当接させることができる。
以上のように、測定具20Aでは、孔部2に犬の前肢を容易かつ適切に挿入でき、装着の再現性を高めることができるとともに、適切な圧力で電極6を犬の腋窩に当接させることができる。
〔実施形態4〕
他の実施形態について、図5および図6に基づいて説明する。図5の(a)は、本実施形態に係る測定具20Bが備える電極ベルト5の構成を示す図である。図5の(b)は、電極ベルト5が備える連結部24の一例を示す図である。図5の(c)は、連結部24の別の例を示す図である。図5の(d)は、連結部24の、さらに別の例を示す図である。図6は、測定具20Bが有する2つの孔部2のうちの一方およびその周辺部を示す図であって、(a)は位置調節前、(b)は位置調節後の電極ベルト5の状態を示す図である。測定具20Bは、装着前に電極ベルト5の、主装着部1に対する位置が暫定的に定められており、主装着部1を装着した後に、電極ベルト5が犬の腋窩を通るように電極ベルト5の先端の位置を変更可能である。
他の実施形態について、図5および図6に基づいて説明する。図5の(a)は、本実施形態に係る測定具20Bが備える電極ベルト5の構成を示す図である。図5の(b)は、電極ベルト5が備える連結部24の一例を示す図である。図5の(c)は、連結部24の別の例を示す図である。図5の(d)は、連結部24の、さらに別の例を示す図である。図6は、測定具20Bが有する2つの孔部2のうちの一方およびその周辺部を示す図であって、(a)は位置調節前、(b)は位置調節後の電極ベルト5の状態を示す図である。測定具20Bは、装着前に電極ベルト5の、主装着部1に対する位置が暫定的に定められており、主装着部1を装着した後に、電極ベルト5が犬の腋窩を通るように電極ベルト5の先端の位置を変更可能である。
図5の(a)に示すように、測定具20Bの電極ベルト5は、一方の端部である一端5aに連結部(第2連結部)24を備えている。連結部24は、主装着部1が備える連結部(第1連結部)25と着脱可能に連結する。電極ベルト5の他方の端部は、主装着部1に固定されている。
また、連結部24は、連結部25と連結する機能の他に、電極ベルト5の長さを調節する長さ調節部としての機能を有していてもよい。例えば図5の(b)に示すように、連結部24は、長さ調節部材24aおよび連結部材24bを備えていてもよい。または、図5の(c)に示すように、連結部24において、連結部25と連結する部材および電極ベルト5の長さを調節する部材が一体に構成されていてもよい。
また、図5の(d)に示すように、連結部24および連結部25がピンバックルを構成していてもよい。具体的には、ベルト8の先端部である連結部24に複数の孔部24cが設けられ、連結部25としてのピンを当該複数の孔部24cのいずれかに挿入することで、連結部24および25が互いに連結されるとともに、電極ベルト5の長さが調節される。
図5の(b)〜(d)に示した、電極ベルト5の長さ調節機構を、他の実施形態における測定具10・20・20Aに設けてもよい。
また、ベルト8の全体がゴムで形成されている場合、連結部24による長さ調節を行いにくい可能性がある。また、図5の(d)に示した例では、連結部25のピンが挿入された連結部24としての孔部24cが張力により拡がり、意図した長さとは異なる長さになる可能性がある。このため、ベルト8をゴムベルトと伸縮性の小さいまたは伸縮性のないベルトとを連結させたベルトとし、連結部24を前記伸縮性の小さいまたは伸縮性のないベルトに設けてもよい。
図5の(e)は、長さ調節部として延長ベルト27を用いる例を示す図である。延長ベルト27は、両端にそれぞれ、連結部24と連結可能な連結部27a、および連結部25と連結可能な連結部27bを備えている。連結部24と連結部25とを延長ベルト27を介して連結させることにより、電極ベルト5を延長させることができる。互いに長さが異なる複数種類の延長ベルト27(図5の(e)では3種類)を用意し、測定具10を装着する犬の体格に合わせて最適な長さの延長ベルト27を選択することで、電極ベルト5の長さを調節でき、電極6を犬の腋窩に適切な圧力で当接させることができる。
図6の(a)および(b)に示すように、測定具20Bは、電極ベルト5の一端5aを、犬の心電を測定可能な状態で着脱可能に保持する連結部25と、一端5aを、連結部25とは異なる位置において着脱可能に保持または掛止する仮止め部26とを備えている。連結部24・25は、上述の連結部22・23a・23bと同様のものでよい。また、連結部25は、主装着部1から伸びるベルトの先端に設けられていてもよい。
仮止め部26は、例えばボタン、フック、またはバックルなどの保持または掛止可能な部材であり、主装着部1を犬に装着した状態において、犬の腋窩に近い側の、孔部2の縁部の近傍に配されている。本実施形態では、仮止め部26は、電極ベルト5を通し、掛止する環状部材である。仮止め部26として、前記環状部材およびボタンの両方を用いてもよい。
図6の(a)に示すように、測定具20Bの装着前には、電極ベルト5の一端5aは、仮止め部26に掛止されている。この状態で、孔部2に犬の前肢が通される。
図6の(b)に示すように、測定具20Bの装着後には、電極ベルト5の一端5aを仮止め部26から外し、連結部24を連結部25に連結させる。この電極ベルト5の主装着部1への接続により、電極6を犬の腋窩の適切な位置に配することができる。また、電極ベルト5の張力により、電極6を適切な圧力で犬の腋窩に当接させることができる。なお、図6の(a)および(b)に示す例では仮止め部26を環状部材とし、図6(b)においては電極ベルト5が当該環状部材の中を通過して連結部25に連結するようにしている。しかし、仮止め部26は環状部材に限らず、ボタンなどであってもよい。仮止め部26をボタンで構成する場合には、孔部2に犬の前肢を通した後、単に仮止め部26から電極ベルト5を外し、連結部24と連結部25とを連結させるようにすればよい。
図7は、測定具20Bを犬に装着する様子を示す図であり、(a)は装着途中、(b)は装着完了後の状態を示している。測定具20Bを犬に装着する場合、まず、図7の(a)に示すように、連結部24および25を互いに連結させない状態で、犬の前肢を孔部2に通させる。その後、電極ベルト5を、犬の腋の下を通した状態で引き上げ、連結部24を連結部25に連結させることで、図7の(b)に示すように、測定具20Bの犬への装着が完了する。
このように、電極ベルト5の一端5aを、犬の腋窩を通しつつ、犬の前方から後方へ移動させ、犬の背中側で連結部24および25を連結させることで、実施形態1の測定具10と同様、ユーザが手などを犬に噛まれる虞が小さくなる。
なお、図5の(b)〜(e)に示した電極ベルト5の長さ調節機構は、図6に示した測定具20Bだけでなく、図4に示した測定具20Aに適用されてもよい。図4や図6に示した測定具20A・20Bに電極ベルト5の長さ調節機構を含めることにより、より犬の体格に合った電極ベルト5の長さを決めやすくなり、誰が着せても適切な張力によって電極ベルト5を犬の腋窩に当接させることが可能となる。
より詳細には、図5の(b)および(c)に示す例では、連結部24(長さ調節部材24a)を用いて電極ベルト5の長さを一旦調節すれば、測定具20A・20Bを2度目以降に犬に装着するときに、連結部24および25を連結させるだけで電極ベルト5の適切な張力を容易に再現できる。また、図6の(d)に示す例では、電極ベルト5の張力を最も適切に設定できる孔部24cは連結部24に設けた複数の孔部24cのうちどれなのかを、測定具20A・20Bの初回の装着時に確認しておく。測定具20A・20Bの2度目以降の装着時に、前記最も適切に設定できる孔部24cに連結部25のピンを刺すように装着させることによって、電極ベルト5の適切な張力を容易に再現できる。また、図6の(e)に示す例では、電極ベルト5の張力を最も適切に設定できる長さの延長ベルト27を、測定具20A・20Bの初回の装着時に確認しておく。測定具20A・20Bの2度目以降の装着時に当該適切な長さの延長ベルト27を選択し装着させることで、電極ベルト5の適切な張力を容易に再現できる。
〔実施形態5〕
他の実施形態について、図8〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
他の実施形態について、図8〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、心電測定システム100(生体情報測定システム)の構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、心電測定システム100は、測定具10の電極ベルト5に設けられた電極6、収納部3に収納された心電測定装置4、および端末装置30(解析システム)を含んでいる。すなわち、心電測定システム100は、測定具10と、心電測定装置4および端末装置30とを含んでいる。なお、心電測定システム100は、測定具10ではなく測定具20、20A、20Bのいずれかを含んでいてもよい。
心電測定装置4は、主制御部41、判定結果出力部44、送信部45および電位差データ記録部46を備えている。主制御部41は、心電測定装置4の機能全般を制御する機能ブロックであり、特に、電位差検出部42および装着判定部43(判定部)を備えている。
一般には、心電とは、心臓の拍動などによって生体に生ずる微小な電流を指す。心電の測定は、例えば心臓を挟むような位置に複数の電極を設け、当該複数の電極間の電位差を検出することによって行われる。本開示においては、左右の前脚に配した電極6の間の電位差を測定することによって心電を測定する例を示している。より詳細には、電位差検出部42は、左前脚の腋窩に配された電極6によって検出された第1電位差と、右前脚の腋窩に配された電極6によって検出された第2電位差との差(以下では単に電位差と称する)(生体情報)を検出する。第1および第2電位差は、電極6によって検出された電位と基準電位との差である。また、主制御部41は、電位差検出部42によって検出された電位差データを、記録媒体である電位差データ記録部46に記録する。なお、電位差データ記録部46は必ずしも心電測定装置4に設けられる必要はなく、外部装置に設けられていてもよい。その場合、主制御部41は、例えば無線通信により当該外部装置と接続され、電位差データ記録部46に電位差データを記録する。
装着判定部43は、上記電位差を解析することにより、電極6が測定対象の生体に適切に装着されているかどうか(すなわち測定具10が適切に装着されているかどうか)を判定する。具体的には、装着判定部43は、所定時間内に取得した電位差の最大値と平均値との差を算出し、上記最大値と上記平均値との差が所定の閾値よりも大きい場合には、適切に装着されていると判定する。一方、装着判定部43は、上記差が所定の閾値以下の場合には、適切に装着されていないと判定する。また、主制御部41は装着判定部43による判定の結果を、前述の電位差データと関連付けて電位差データ記録部46に記録してもよい。
判定結果出力部44は、装着判定部43による判定の結果を出力する装置であり、スピーカ、表示装置、またはLED(発光ダイオード)等の発光装置など、判定結果をユーザに報知できる装置であればよい。
送信部45は、装着判定部43による判定の結果を端末装置30へ送信する通信装置である。心電測定装置4と端末装置30との通信は、無線通信であっても、有線通信であってもよい。
端末装置30は、心電測定装置4から離れたユーザに、装着判定部43による判定の結果を報知するための装置であり、例えば、スマートフォンなどの携帯端末である。端末装置30は、装着判定部43による判定の結果を送信部45から受信する受信部31および当該判定結果をユーザに報知する判定結果出力部32を備えている。判定結果出力部32は、判定結果出力部44と同様の装置である。
装着判定部43は、端末装置30に設けられていてもよい。この場合、送信部45は、電位差検出部42から出力された電位差データを端末装置30の受信部31へ送信する。
またこのとき、端末装置30は、電位差データ記録部46と同様の記録媒体である電位差データ記録部33をさらに備え、受信した電位差データと、端末装置30に設けた装着判定部43による判定結果とを関連付けて電位差データ記録部33に記録してもよい。
またこのとき、端末装置30は、電位差データ記録部46と同様の記録媒体である電位差データ記録部33をさらに備え、受信した電位差データと、端末装置30に設けた装着判定部43による判定結果とを関連付けて電位差データ記録部33に記録してもよい。
また、判定結果出力部44および判定結果出力部32のいずれか一方のみが設けられていてもよい。判定結果出力部32が端末装置30に設けられておらず、判定結果出力部44が心電測定装置4に設けられている場合には、心電測定システム100において端末装置30を設けなくてもよい。
また、電位差データ記録部46に記録する電位差データは、電位差検出部42において検出した電位差データのうち、全部でもよいし一部でもよい。電位差データの一部のみ記録する場合の例としては、装着判定部43によって適切に装着されたと判定された時点における電位差データのみを記録することが挙げられる。
図9は、心電測定装置4のハードウェアの構成の一例を示す図である。図9に示すように、心電測定装置4は、主制御部41の各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU50、上記プログラムおよび各種データがCPU50で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)52、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)51、外部の装置とのデータのやり取りを行う入出力インターフェース53を備えている。入出力インターフェース53は、例えば電極6、測定結果等を出力するための出力装置54、または測定結果等を他の装置との間で送受信するための通信機器55と接続されている。
上記プログラムを格納した記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。
図10は、心電測定装置4における装着判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10に示すように、まず、電位差検出部42は、t秒分(例えば、1秒分)の電位差データを取得する(S1)。例えば、サンプリング周波数が100Hzであれば、1秒間に電位差データは合計で100個得られる。取得した電位差データは、電位差データ記録部46に記録される。
装着判定部43は、t秒分の電位差データが示す電位差の平均値(S2)および最大値を算出した後(S3)、上記最大値と上記平均値との差と所定の閾値との大小関係を判定する(S4)。
装着判定部43は、上記最大値と上記平均値との差が所定の閾値よりも大きい場合(S4にて”>”)には、電極6が適切に装着されていると判定する(S5)。上記所定の閾値は、例えば、0.1Vである。
一方、装着判定部43は、上記最大値と上記平均値との差が所定の閾値以下の場合(S4にて”≦”)には、電極6が適切に装着されていないと判定する(S6)。この場合、判定結果出力部44は、電極6が適切に装着されていない旨をユーザに報知する(S7)。または、電極6が適切に装着されていない旨を示す情報が送信部45から受信部31に送信され、判定結果出力部32において上記報知が行われてもよい。もしくは、判定結果出力部44および判定結果出力部32の両方で報知されてもよい。
このような装着判定処理は、心電検出処理が終了するまで(S8にてYES)繰り返される。または、心電測定装置4の電源のON/OFFを装着判定処理の開始/終了のタイミングとしてもよい。
判定結果出力部44・32における報知の方法として、「正しく装着できていません」(うまく装着できていない事実のみを伝える)、「装着を見直してください」(装着しなおすよう促す表示を行う)などのメッセージを表示する方法が挙げられる。その他の方法として、アラート音出力を行ってもよい。その場合、正しく装着されていると判定された場合、音の出力をやめる。
図10に示したフローチャートにおいて、電極6が適切に装着されていると装着判定部43が判定した場合に、判定結果出力部44・32がその旨を報知してもよい。例えば、判定結果出力部44・32は、「計測OK」などと表示してもよい。なお、電極6が適切に装着されているか否かについて、判定結果出力部44および32の双方が報知しても、どちらか一方のみが報知してもよいことは言うまでもない。
また、装着判定部43は、ステップS4における判定の終了後に、当該判定の結果を電位差データ記録部46に記録してもよい。
図11は、心電波形の一例を示す図であり、(a)は電極6が適切に装着されている時の波形を示し、(b)は電極6が適切に装着されていない時の波形を示す。(a)に示した波形では、略一定の周期で顕著なピークが出現しているが、(b)に示した波形では当該ピークは出現していない。
図11の(a)に示した波形では、1秒間における電位差の最大値と平均値との差は、約0.36Vであった。この場合、電位差の最大値と平均値との差が0.1V以上であるため、装着判定部43は、電極6が適切に装着されていると判定する。一方、図11の(b)に示した波形では、1秒間における電位差の最大値と平均値との差は、約0.06Vであった。この場合、電位差の最大値と平均値との差が0.1V未満であるため、装着判定部43は、電極6が適切に装着されていないと判定し、判定結果出力部44は、電極6が適切に装着されていない旨をユーザに報知する。
装着判定部43による装着判定方法は、上述の方法に限定されず、電位差の最大値と所定の閾値とを比較する方法など、他の方法であってもよい。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 主装着部
2 孔部
4 心電測定装置
5 電極ベルト
6 電極
10、20、20A、20B 測定具
21 長さ調節部
22 連結部(第2連結部)
23a・23b 連結部(第1連結部)
24 連結部(第2連結部、長さ調節部)
25 連結部(第1連結部)
26 仮止め部
27 延長ベルト(長さ調節部)
30 端末装置(解析システム)
43 装着判定部(判定部)
100 心電測定システム(生体情報測定システム)
2 孔部
4 心電測定装置
5 電極ベルト
6 電極
10、20、20A、20B 測定具
21 長さ調節部
22 連結部(第2連結部)
23a・23b 連結部(第1連結部)
24 連結部(第2連結部、長さ調節部)
25 連結部(第1連結部)
26 仮止め部
27 延長ベルト(長さ調節部)
30 端末装置(解析システム)
43 装着判定部(判定部)
100 心電測定システム(生体情報測定システム)
Claims (6)
- 動物の脚を通す少なくとも1つの孔部を有し、前記動物の胴体に装着される主装着部と、
前記動物の生体情報を取得するための電極を有し、前記孔部の少なくとも1つに対して配された電極ベルトとを備え、
前記電極ベルトは、装着時に前記動物の腋窩を通るように前記孔部を横断して予め配されているか、または、前記電極ベルトの、前記主装着部に対する位置が暫定的に定められており、装着時に前記腋窩を通るように前記電極ベルトの位置を変更可能である測定具。 - 前記電極ベルトは、装着時に前記腋窩を通るように前記電極ベルトの一部の位置を変更可能であり、
前記主装着部は、第1連結部を備え、
前記電極ベルトは、前記第1連結部と着脱可能に連結する第2連結部を備えている請求項1に記載の測定具。 - 前記電極ベルトは、前記主装着部に接続される両端部の間に前記第2連結部を備えており、
前記第2連結部は、前記電極ベルトの両端部が前記主装着部に接続されている状態において、前記第1連結部と連結する請求項2に記載の測定具。 - 前記主装着部は、前記第2連結部が設けられている前記電極ベルトの一端を、前記第1連結部とは異なる位置において着脱可能に保持または掛止する仮止め部を備えている請求項2に記載の測定具。
- 前記電極ベルトは、弾性体を含んでいる請求項1から4のいずれか1項に記載の測定具。
- 前記電極ベルトは、長さ調節部を備えている請求項1から5のいずれか1項に記載の測定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017019867A JP2018126068A (ja) | 2017-02-06 | 2017-02-06 | 測定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017019867A JP2018126068A (ja) | 2017-02-06 | 2017-02-06 | 測定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018126068A true JP2018126068A (ja) | 2018-08-16 |
Family
ID=63171559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017019867A Pending JP2018126068A (ja) | 2017-02-06 | 2017-02-06 | 測定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018126068A (ja) |
-
2017
- 2017-02-06 JP JP2017019867A patent/JP2018126068A/ja active Pending
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