JP2018122018A - 卵黄抽出器具 - Google Patents

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鴻池 良一
Ryoichi Konoike
良一 鴻池
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Abstract

【課題】卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄を卵白から分離した状態で抽出するための卵黄抽出器具を提供する。【解決手段】卵黄を収容可能とする収容室(7)を有すると共に該収容室を収縮自在とする弾性材により形成された中空体(2)と、前記中空体の開口部(8)に着脱自在に挿着される環状の栓体(3)により構成された容器(1)により構成され、卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄(E1)を卵白(E2)から分離した状態で抽出する器具であり、前記中空体の開口部(8)は、卵黄の直径よりも大径に形成され、前記栓体(3)は、前記収容室に連通すると共に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とした吸引口(12)を先端に設けており、収容室(7)を収縮状態から膨張させることにより、卵黄(E1)を栓体(3)の吸引口(12)に密着状態で通過させると共に収容室(7)に向けて吸引するように構成している。【選択図】図4

Description

本発明は、卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄を卵白から分離した状態で抽出するための卵黄抽出器具に関する。
一般家庭において卵を使用した食材を調理する際、卵黄と卵白を分離し、その一方だけを食材として調理する場合がある。このような場合、卵殻から取出された卵黄及び卵白を皿の上に載せ、箸等の先端で卵黄と卵白を分離するのが通例であるが、その作業が煩雑である。しかも、食材として卵黄だけ必要とする場合であっても、分離したつもりの卵黄に多少なりとも卵白が付着しているので、所期目的を完遂することができない。
そこで、従来、卵殻から取出された卵黄及び卵白を容器に入れ、卵白を容器の外部に流出させることにより、容器の内部に卵黄を残存させる器具が提案されている。
特開2007−21129号公報 特開2007−296255号公報
特許文献に示される従来の器具は、卵白を容器の外部に完全に流出させることができるならば問題はないが、実際には、容器の内部に卵黄と共に卵白が多少残留するので、所期目的を完遂することは困難である。特に、残留した卵白は肉眼では視認し難いので、卵白と卵黄が完全分離されたかどうかを確認することも困難である。
本発明は、卵黄から卵白を分離させるのではなく、卵白から卵黄を抽出することにより分離させ、しかも、卵黄を抽出する際、該卵黄の直径よりも狭い吸引口を密着状態で通過させることにより、卵黄を卵白から完全分離させることが望ましいことを知見し、これを実現した卵黄抽出器具を提供するものである。
そこで、本発明が手段として構成したところは、卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄を卵白から分離した状態で抽出する器具であり、卵黄を収容可能とする収容室を有すると共に該収容室を収縮自在とする弾性材により形成された容器を備え、前記容器の頂部に位置して前記収容室を開口すると共に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とした吸引口を設けており、前記容器を押圧することにより収容室を収縮させた状態で前記吸引口を卵黄に当接させ、前記押圧を減じて収容室を膨張させることにより、卵黄を吸引口に密着状態で通過させると共に収容室に向けて吸引するように構成して成る点にある。
この際、本発明の卵黄抽出器具は、特徴的には、卵黄を収容可能とする収容室を有すると共に該収容室を収縮自在とする弾性材により形成された中空体と、前記中空体の開口部に着脱自在に挿着される環状の栓体により構成された容器であり、前記中空体の開口部は、卵黄の直径よりも大径に形成され、前記栓体は、前記収容室に連通すると共に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とした吸引口を先端に設けており、前記中空体を押圧することにより収容室を収縮させた状態で前記吸引口を卵黄に当接させ、前記押圧を減じて収容室を膨張させることにより、卵黄を吸引口に密着状態で通過させると共に収容室に向けて吸引するように構成している。
本発明の好ましい実施形態は、前記中空体の開口部の周囲の肉厚を分厚くすることにより保形周壁部を形成している。
前記中空体及び栓体は、それぞれ異なる硬さのゴムにより形成されており、中空体のゴム硬度に対して栓体のゴム硬度を高い硬度とするように構成することが好ましい。
前記中空体の開口部の内周面と、前記開口部に挿着される栓体の環状壁部の外周面の相互に、嵌脱自在な複数条の嵌着溝と嵌着リブを周設することが好ましい。
本発明によれば、卵殻から取出された卵黄E1及び卵白E2に関して、容器1ないし中空体2の周壁6を指先で摘まんで押圧することにより弾性変形させ、収容室7を収縮した状態で吸引口12を卵黄E1に当接させた後、前記指先による押圧を減じ、周壁6の弾性復元により収容室7を収縮状態から復元形状に向けて膨張することにより、卵黄E1を吸引口12に密着状態で通過させ、収容室7に吸引し収容することができる。従って、簡単容易に卵白E2から卵黄E1だけを抽出し、しかも、卵黄E1を卵白E2から確実に分離させることができる利点がある。
特に、本発明は、卵黄E1を瓢箪形に変形させながら吸引口12を密着状態で通過させる構成であるから、卵黄E1に付着した卵白E2を吸引口12の内周縁12aにより好適に削ぎ落とすことができ、卵白E2をほとんど付着していない卵黄E1だけを収容室7に収容させることが可能になるという優れた効果がある。
本発明の1実施形態を示しており、(A)は外観を示す正面図、(B)は中央縦断面図である。 本発明の1実施形態に係る卵黄抽出器具を分解状態で示す断面図である。 卵黄抽出器具の使用方法に関して、卵殻から取出された卵黄及び卵白に対して、ユーザが中空体を押圧変形させて吸引口を卵黄に近づけている状態を示す断面図である。 卵黄抽出器具の使用方法に関して、卵黄を吸引口に吸引中の状態を示しており、(A)は全体を示す断面図、(B)は部分拡大を示す断面図である。 卵黄抽出器具の使用方法に関して、吸引した卵黄が収容室に収容された状態を示す断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、卵黄抽出器具の全体を構成する容器1は、中空体2と、栓体3と、キャップ4により構成され、それぞれ合成ゴム又は天然ゴム、好ましくはシリコーンゴムにより成形されている。この際、容器1は、中空体2と栓体3とキャップ4を結合した状態で、図示のように、全体形状により卵殻と同様の外観を表すように形成することが好ましい。
前記中空体2は、底壁5と周壁6により卵黄を収容可能とする収容室7を形成し、上部に卵黄の直径よりも大径の内径D1とされた開口部8を備えると共に、該開口部8の周囲の肉厚を分厚くすることにより保形周壁部9を形成している。
上述のように中空体2は、シリコーンゴムによるゴム等の弾性材により成形されており、従って、ユーザが指先で摘まむことにより周壁6を押圧して弾性変形すると、収容室7が収縮され、その後、前記押圧を減じると、周壁6が弾性復元することにより、収容室7が収縮状態から復元形状まで膨張する。このように周壁6が容易に弾性変形するのに対して、保形周壁部9は、容易に変形せず、前記収容室7の収縮と膨張を繰り返して行うときでも、その間、図示のような原形を保持するように構成されている。
前記栓体3は、前記開口部8に着脱自在に挿着される環状壁部10と、該環状壁部10から次第に外径を減じながら延びる狭窄壁部11を形成し、狭窄壁部11の先端に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とする内径D2とされた吸引口12を開口している。従って、環状壁部10を中空体2の開口部8に挿着した状態で、吸引口12と中空体2の収容室7が相互に連通する。
上述のように栓体3は、シリコーンゴムによるゴム等の弾性材により成形されており、この際、中空体2と栓体3のそれぞれを異なる硬さのゴムにより形成し、中空体2のゴム硬度に対して、栓体3のゴム硬度を高い硬度とするように構成することが好ましい。つまり、中空体2の周壁6が容易に弾性変形するのに対して、栓体3は、容易に変形せず、前記収容室7の収縮と膨張を繰り返して行うときでも、その間、図示のような原形を保持するように構成されていることが好ましい。従って、栓体3は、このように相対的に硬いゴムで成形する他、必ずしも弾性材により形成することは必要でなく、ポリプロピレン等の可撓性プラスチックにより成形しても良い。
ところで、吸引口12は、後述のように、卵黄を密着状態で通過させるので、その通過の際に卵黄を損傷させないように構成することが望ましい。そのためには、栓体3は、シリコーンゴムによるゴム等の弾性材により形成することが好ましく、更には、図示のように吸引口12の内周縁12aに丸みを形成することが好ましい。
好ましい実施形態において、前記中空体2の開口部8の内周面と、該開口部8に挿着される栓体3の環状壁部10の外周面の相互には、嵌脱自在な複数条の嵌着溝13a、13bと嵌着リブ14a、14bが周設されている。このため、環状壁部10を開口部8に圧入すると、嵌着溝13aと嵌着リブ14aの相互と、嵌着溝13bと嵌着リブ14bの相互がそれぞれ無理嵌め状態で密着し、中空体2の周壁6を強くかつ大きく弾性変形させたときでも、開口部8と環状壁部10の間に隙間が発生しないように構成することが好ましい。
前記キャップ4は、栓体3の吸引口12に挿脱自在に挿着される挿着部15と、前記吸引口12を閉塞する閉塞部16と、該閉塞部16から外向きに突設された摘み片17を備えている。キャップ4は、上述のようにシリコーンゴムによるゴム等の弾性材により成形することが好ましく、これにより、挿着部15を吸引口12に圧入したとき、相互の弾性的接触ないし摩擦抵抗により、挿着状態を保持する。
図3ないし図5は、中空体2の開口部8に栓体3の環状壁部10を挿着した容器1により構成された卵黄抽出器具の使用法を示している。
図3に示すように、ユーザは、割殻した卵殻から取出した卵黄E1及び卵白E2を皿等の食器に載せた後、中空体2の周壁6を指先で摘まんで押圧することにより弾性変形させ、収容室7を収縮した状態で、吸引口12を卵黄E1に臨ませる。
吸引口12を卵黄E1に当接させた後、図4に示すように、前記指先による押圧を減じると、周壁6が弾性復元することにより、収容室7が収縮状態から復元形状まで膨張する。これにより、卵黄E1は、吸引口12の内周縁12aに密着した状態で、図示のように瓢箪形に変形させられながら吸引される。
上述のように、中空体2の開口部8の周囲には保持周壁部9が形成され、栓体3の環状壁部10は弾性変形し難い硬度のゴムにより形成され、しかも、開口部8と環状壁部10は相互に複数条の嵌着溝13a、13bと嵌着リブ14a、14bを密着状態で嵌着しているので、周壁6を弾性復元して収容室7を膨張させている間、外気が吸引されるような隙間が発生することはなく、卵黄E1を好適に吸引することができる。
しかも、栓体3をゴムにより形成すると共に吸引口12の内周縁12aに丸みを形成しておけば、瓢箪形に変形させられる卵黄E1の薄膜裂傷等の損傷を生じることはなく、卵黄E1を吸引口12に密着状態で通過させることができ、このため、卵黄E1に付着した卵白E2は、吸引口12の内周縁12aにより好適に削ぎ落とされる。
その結果、図5に示すように、卵白E2から完全分離された卵黄E1だけが無傷の状態で収容室7に吸引され、これにより、卵黄E1の抽出作業が終了する。
図示省略しているが、卵黄E1を調理に供する際は、中空体2から栓体3を取外せば該中空体2の開口部8が開放されるので、該開口部8を介して収容室7から卵黄E1を脱出させ所望の調理器に移すことができる。
尚、使用後は、中空体2と栓体3を分離した状態で、外側面及び内側面を簡単容易に洗浄することができるので、洗浄後、再び中空体2に栓体3を装着すると共に、吸引口12をキャップ4により閉蓋した状態で、保管すれば良い。
1 容器
2 中空体
3 栓体
4 キャップ
5 底壁
6 周壁
7 収容室
8 開口部
9 保形周壁部
10 環状壁部
11 狭窄壁部
12 吸引口
12a 内周縁
13a、13b 嵌着溝
14a、14b 嵌着リブ
E1 卵黄
E2 卵白
本発明は、卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄を卵白から分離した状態で抽出するための卵黄抽出器具に関する。
一般家庭において卵を使用した食材を調理する際、卵黄と卵白を分離し、その一方だけを食材として調理する場合がある。このような場合、卵殻から取出された卵黄及び卵白を皿の上に載せ、箸等の先端で卵黄と卵白を分離するのが通例であるが、その作業が煩雑である。しかも、食材として卵黄だけ必要とする場合であっても、分離したつもりの卵黄に多少なりとも卵白が付着しているので、所期目的を完遂することができない。
そこで、従来、卵殻から取出された卵黄及び卵白を容器に入れ、卵白を容器の外部に流出させることにより、容器の内部に卵黄を残存させる器具が提案されている。
特開2007−21129号公報 特開2007−296255号公報
特許文献に示される従来の器具は、卵白を容器の外部に完全に流出させることができるならば問題はないが、実際には、容器の内部に卵黄と共に卵白が多少残留するので、所期目的を完遂することは困難である。特に、残留した卵白は肉眼では視認し難いので、卵白と卵黄が完全分離されたかどうかを確認することも困難である。
本発明は、卵黄から卵白を分離させるのではなく、卵白から卵黄を抽出することにより分離させ、しかも、卵黄を抽出する際、該卵黄の直径よりも狭い吸引口を密着状態で通過させることにより、卵黄を卵白から完全分離させることが望ましいことを知見し、これを実現した卵黄抽出器具を提供するものである。
そこで、本発明が手段として構成したところは、卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄を卵白から分離した状態で抽出する器具であり、卵黄を収容可能とする収容室を収縮自在とする周壁を有すると共に開口部の周囲に厚肉の保形周壁部を有する弾性ゴム製の中空体と、前記中空体の開口部に着脱自在に挿着される環状壁部を有する弾性ゴム製の栓体を備え、中空体に栓体を挿着した状態で全体外形を卵殻形状とした容器により構成され、前記中空体の開口部は、卵黄の直径よりも大径に形成され、前記栓体は、前記収容室に連通すると共に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とした吸引口を先端に設けており、前記中空体の保形周壁部と前記栓体の環状壁部の断面形状に関して、外側表面は卵殻形状を表す半径R1で規定される円弧に沿って連なり、内側表面は、前記半径R1よりも小さい半径R2で規定される円弧Uに沿って連なるように形成することにより、保形周壁部と環状壁部に跨って内側に膨隆する厚肉部を形成し、相互に嵌着される開口部の内周面と環状壁部の外周面を容器の中心軸線と平行して前記厚肉部を縦断するラインに沿わせて形成しており、前記中空体の周壁を圧縮するように押圧したとき、前記厚肉部を変形せずに収容室が収縮され、前記吸引口を卵黄に当接させた状態で前記押圧を減じて収容室(7)を膨張させることにより、卵黄を吸引口に密着状態で通過させると共に収容室に向けて吸引するように構成されて成る点にある。
前記中空体及び栓体は、それぞれ異なる硬さのゴムにより形成されており、中空体のゴム硬度に対して栓体のゴム硬度を高い硬度とするように構成することが好ましい。
前記中空体の開口部の内周面と、前記栓体の環状壁部の外周面の相互に、嵌脱自在な複数条の嵌着溝と嵌着リブを周設することが好ましい。
本発明によれば、卵殻から取出された卵黄E1及び卵白E2に関して、容器1ないし中空体2の周壁6を指先で摘まんで押圧することにより弾性変形させ、収容室7を収縮した状態で吸引口12を卵黄E1に当接させた後、前記指先による押圧を減じ、周壁6の弾性復元により収容室7を収縮状態から復元形状に向けて膨張することにより、卵黄E1を吸引口12に密着状態で通過させ、収容室7に吸引し収容することができる。従って、簡単容易に卵白E2から卵黄E1だけを抽出し、しかも、卵黄E1を卵白E2から確実に分離させることができる利点がある。
特に、本発明は、卵黄E1を瓢箪形に変形させながら吸引口12を密着状態で通過させる構成であるから、卵黄E1に付着した卵白E2を吸引口12の内周縁12aにより好適に削ぎ落とすことができ、卵白E2をほとんど付着していない卵黄E1だけを収容室7に収容させることが可能になるという優れた効果がある。この際、吸引口12は、弾性ゴム製の栓体3により形成されているので、吸引中の卵黄E1を損傷することがない。
更に、容器1は、弾性ゴム製の中空体2に弾性ゴム製の栓体3を着脱自在に挿着することにより構成されているので、卵黄E1を調理に供する際は、中空体2から栓体3を取外せば該中空体2の開口部8が開放され、該開口部8を介して収容室7から卵黄E1を脱出させ所望の調理器に移すことができ、しかも、使用後は、中空体2と栓体3を分離した状態で、外側面及び内側面を簡単容易に洗浄することができる。
この際、中空体9の保形周壁部9と栓体3の環状壁部10の断面形状に関して、外側表面は卵殻形状を表す半径R1で規定される円弧に沿って連なり、内側表面は、前記半径R1よりも小さい半径R2で規定される円弧Uに沿って連なるように形成することにより、保形周壁部9と環状壁部10に跨って内側に膨隆する厚肉部1aを形成し、該厚肉部1aに位置して相互に嵌着される開口部8の内周面8aと環状壁部10の外周面10aを容器1の中心軸線Cと平行して該厚肉部1aを縦断するラインLに沿わせて形成しているので、中空体2の周壁6を圧縮するように押圧したとき、収容室(7)は好適に収縮されるが、厚肉部(1a)は、変形することがない。このため、中空体2と栓体3の両者をゴム製として着脱容易に挿着した構成でありながらも、上述のように周壁6を弾性復元して収容室7を膨張させている間、外気が吸引されるような隙間が発生することはなく、卵黄E1を好適に吸引することができるという効果がある。
本発明の1実施形態を示しており、(A)は外観を示す正面図、(B)は中央縦断面図である。 本発明の1実施形態に係る卵黄抽出器具を分解状態で示す断面図である。 卵黄抽出器具の使用方法に関して、卵殻から取出された卵黄及び卵白に対して、ユーザが中空体を押圧変形させて吸引口を卵黄に近づけている状態を示す断面図である。 卵黄抽出器具の使用方法に関して、卵黄を吸引口に吸引中の状態を示しており、(A)は全体を示す断面図、(B)は部分拡大を示す断面図である。 卵黄抽出器具の使用方法に関して、吸引した卵黄が収容室に収容された状態を示す断面図である。 中空体の保形周壁部と栓体の環状壁部に跨る厚肉部の構成に関して、(A)は厚肉部を示す拡大断面図、(B)は作用を示す断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、卵黄抽出器具の全体を構成する容器1は、中空体2と、栓体3と、キャップ4により構成され、それぞれ合成ゴム又は天然ゴム、好ましくはシリコーンゴムにより成形されている。この際、容器1は、中空体2と栓体3とキャップ4を結合した状態で、図示のように、全体形状により卵殻と同様の外観を表すように形成することが好ましい。
前記中空体2は、底壁5と周壁6により卵黄を収容可能とする収容室7を形成し、上部に卵黄の直径よりも大径の内径D1とされた開口部8を備えると共に、該開口部8の周囲の肉厚を分厚くすることにより保形周壁部9を形成している。
上述のように中空体2は、弾性ゴム(好ましくはシリコーンゴム)により成形されており、従って、ユーザが指先で摘まむことにより周壁6を押圧して弾性変形すると、収容室7が収縮され、その後、前記押圧を減じると、周壁6が弾性復元することにより、収容室7が収縮状態から復元形状まで膨張する。このように周壁6が容易に弾性変形するのに対して、保形周壁部9は、容易に変形せず、前記収容室7の収縮と膨張を繰り返して行うときでも、その間、図示のような原形を保持するように構成されている。
前記栓体3は、前記開口部8に着脱自在に挿着される環状壁部10と、該環状壁部10から次第に外径を減じながら延びる狭窄壁部11を形成し、狭窄壁部11の先端に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とする内径D2とされた吸引口12を開口している。従って、環状壁部10を中空体2の開口部8に挿着した状態で、吸引口12と中空体2の収容室7が相互に連通する。
上述のように栓体3は、弾性ゴム(好ましくはシリコーンゴム)により成形されており、この際、中空体2と栓体3のそれぞれを異なる硬さのゴムにより形成し、中空体2のゴム硬度に対して、栓体3のゴム硬度を高い硬度とするように構成することが好ましい。つまり、中空体2の周壁6が容易に弾性変形するのに対して、栓体3は、容易に変形せず、前記収容室7の収縮と膨張を繰り返して行うときでも、その間、図示のような原形を保持するように構成されていることが好ましい。
ところで、吸引口12は、後述のように、卵黄を密着状態で通過させるので、その通過の際に卵黄を損傷させないように構成することが望ましい。このため、栓体3は、弾性ゴム(好ましくはシリコーンゴム)により形成されている。更には、図示のように吸引口12の内周縁12aに丸みを形成することが好ましい。
図6(A)に示すように、中空体2の保形周壁部9と栓体3の環状壁部10の断面形状は、外側表面が卵殻形状を表す半径R1で規定される円弧に沿って連なり、内側表面が前記半径R1よりも小さい半径R2で規定される円弧Uに沿って連なるように形成されており、これにより、保形周壁部9と環状壁部10に跨って内側に膨隆する厚肉部1aが形成されている。そして、この厚肉部1aを縦断するラインLに沿って容器1の中心軸線Cと平行に開口部8の内周面8aと環状壁部10の外周面10aが形成されている。
この際、前記中空体2の開口部8の内周面8aと、該開口部8に挿着される栓体3の環状壁部10の外周面10aの相互には、嵌脱自在な複数条の嵌着溝13a、13bと嵌着リブ14a、14bが周設されている。このため、環状壁部10を開口部8に圧入すると、嵌着溝13aと嵌着リブ14aの相互と、嵌着溝13bと嵌着リブ14bの相互がそれぞれ無理嵌め状態で密着する。従って、図6(B)に示すように、中空体2の周壁6を強くかつ大きく弾性変形させたときでも、収容室7は好適に収縮されるが、厚肉部1aは、変形させられないので、開口部8と環状壁部10の間に隙間が発生することはない。つまり、中空体2と栓体3の両者を弾性ゴム製として着脱容易に挿着すると共に吸引口12により卵黄E1を損傷させない構成でありながらも、内周面8aと外周面10aが前記ラインLに沿って厚肉部1aの内部で嵌着されているので、周壁6を弾性復元して収容室7を膨張させている間、外気が吸引されるような隙間が発生することはなく、卵黄E1を好適に吸引することができるように構成されている。
前記キャップ4は、栓体3の吸引口12に挿脱自在に挿着される挿着部15と、前記吸引口12を閉塞する閉塞部16と、該閉塞部16から外向きに突設された摘み片17を備えている。キャップ4は、上述のように弾性ゴム(好ましくはシリコーンゴム)により成形されており、これにより、挿着部15を吸引口12に圧入したとき、相互の弾性的接触ないし摩擦抵抗により、挿着状態を保持する。
図3ないし図5は、中空体2の開口部8に栓体3の環状壁部10を挿着した容器1により構成された卵黄抽出器具の使用法を示している。
図3に示すように、ユーザは、割殻した卵殻から取出した卵黄E1及び卵白E2を皿等の食器に載せた後、中空体2の周壁6を指先で摘まんで押圧することにより弾性変形させ、収容室7を収縮した状態で、吸引口12を卵黄E1に臨ませる。
吸引口12を卵黄E1に当接させた後、図4に示すように、前記指先による押圧を減じると、周壁6が弾性復元することにより、収容室7が収縮状態から復元形状まで膨張する。これにより、卵黄E1は、吸引口12の内周縁12aに密着した状態で、図示のように瓢箪形に変形させられながら吸引される。
上述のように、中空体2の開口部8の周囲には保持周壁部9が形成され、栓体3の環状壁部10は弾性変形し難い硬度のゴムにより形成され、しかも、開口部8と環状壁部10は相互に複数条の嵌着溝13a、13bと嵌着リブ14a、14bを密着状態で嵌着しているので、周壁6を弾性復元して収容室7を膨張させている間、外気が吸引されるような隙間が発生することはなく、卵黄E1を好適に吸引することができる。
しかも、栓体3を弾性ゴムにより形成すると共に吸引口12の内周縁12aに丸みを形成しておけば、瓢箪形に変形させられる卵黄E1の薄膜裂傷等の損傷を生じることはなく、卵黄E1を吸引口12に密着状態で通過させることができ、このため、卵黄E1に付着した卵白E2は、吸引口12の内周縁12aにより好適に削ぎ落とされる。
その結果、図5に示すように、卵白E2から完全分離された卵黄E1だけが無傷の状態で収容室7に吸引され、これにより、卵黄E1の抽出作業が終了する。
図示省略しているが、卵黄E1を調理に供する際は、中空体2から栓体3を取外せば該中空体2の開口部8が開放されるので、該開口部8を介して収容室7から卵黄E1を脱出させ所望の調理器に移すことができる。
尚、使用後は、中空体2と栓体3を分離した状態で、外側面及び内側面を簡単容易に洗浄することができるので、洗浄後、再び中空体2に栓体3を装着すると共に、吸引口12をキャップ4により閉蓋した状態で、保管すれば良い。
1 容器
2 中空体
3 栓体
4 キャップ
5 底壁
6 周壁
7 収容室
8 開口部
9 保形周壁部
10 環状壁部
11 狭窄壁部
12 吸引口
12a 内周縁
13a、13b 嵌着溝
14a、14b 嵌着リブ
E1 卵黄
E2 卵白

Claims (5)

  1. 卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄(E1)を卵白(E2)から分離した状態で抽出する器具であり、
    卵黄を収容可能とする収容室(7)を有すると共に該収容室を収縮自在とする弾性材により形成された容器(1)を備え、前記容器の頂部に位置して前記収容室を開口すると共に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とした吸引口(12)を設けており、
    前記容器(1)を押圧することにより収容室(7)を収縮させた状態で前記吸引口(12)を卵黄(E1)に当接させ、前記押圧を減じて収容室(7)を膨張させることにより、卵黄(E1)を吸引口(12)に密着状態で通過させると共に収容室(7)に向けて吸引するように構成して成ることを特徴とする卵黄抽出器具。
  2. 卵黄を収容可能とする収容室(7)を有すると共に該収容室を収縮自在とする弾性材により形成された中空体(2)と、前記中空体の開口部(8)に着脱自在に挿着される環状の栓体(3)により構成された容器(1)により構成され、卵殻から取出された卵黄及び卵白に関して、卵黄(E1)を卵白(E2)から分離した状態で抽出する器具であり、
    前記中空体の開口部(8)は、卵黄の直径よりも大径に形成され、前記栓体(3)は、前記収容室に連通すると共に卵黄の直径よりも小径かつ卵黄を通過自在とした吸引口(12)を先端に設けており、
    前記中空体(2)を押圧することにより収容室(7)を収縮させた状態で前記吸引口(12)を卵黄(E1)に当接させ、前記押圧を減じて収容室(7)を膨張させることにより、卵黄(E1)を吸引口(12)に密着状態で通過させると共に収容室(7)に向けて吸引するように構成して成ることを特徴とする卵黄抽出器具。
  3. 前記中空体(2)の開口部(8)の周囲の肉厚を分厚くすることにより保形周壁部(9)を形成して成ることを特徴とする請求項2に記載の卵黄抽出器具。
  4. 前記中空体(2)及び栓体(3)は、それぞれ異なる硬さのゴムにより形成されており、中空体(2)のゴム硬度に対して栓体(3)のゴム硬度を高い硬度として構成して成ることを特徴とする請求項2又は3に記載の卵黄抽出器具。
  5. 前記中空体(2)の開口部(8)の内周面と、前記開口部に挿着される栓体(3)の環状壁部(10)の外周面の相互に、嵌脱自在な複数条の嵌着溝(13)と嵌着リブ(14)を周設して成ることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の卵黄抽出器具。
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