JP2018118570A - Pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ビード部にビードフィラーが配設されていないフィラーレス構造の空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire having a fillerless structure in which a bead filler is not disposed in a bead portion.
一般に、空気入りタイヤのビード部では、ビードワイヤにより形成されたビードコアと、硬質ゴムにより形成されたビードフィラーが埋設され、それらの周りでカーカスが折り返されている。一方、ビードコアの周りでビードフィラーを配設することなくカーカスが折り返されたフィラーレス構造の空気入りタイヤも知られており、例えば特許文献1〜3に開示されている。
In general, in a bead portion of a pneumatic tire, a bead core formed of a bead wire and a bead filler formed of hard rubber are embedded, and the carcass is folded around the bead core. On the other hand, a pneumatic tire having a fillerless structure in which a carcass is folded without arranging a bead filler around a bead core is also known, and is disclosed in, for example,
空気入りタイヤの制動性能を向上するうえでは、摩擦係数μを高めることが有効であるものの、摩擦係数μが高くなると転がり抵抗が増大することから、制動性能の向上は転がり抵抗の低減と背反する関係にある。これに対し、フィラーレス構造のタイヤによれば、ビードフィラーを用いないためにタイヤの質量と縦剛性が低下し、それに伴う接地面積の増加とショルダー接地圧の向上により、制動性能と転がり抵抗との双方の改善を図ることができる。 In order to improve the braking performance of pneumatic tires, it is effective to increase the friction coefficient μ, but as the friction coefficient μ increases, the rolling resistance increases, so the improvement in braking performance contradicts the reduction in rolling resistance. There is a relationship. On the other hand, according to the tire of the fillerless structure, since the bead filler is not used, the mass and the longitudinal rigidity of the tire are reduced, and the increase in the contact area and the improvement in the shoulder contact pressure are associated with the braking performance and the rolling resistance. Both improvements can be achieved.
ところが、特許文献1〜3に記載されているような従来のフィラーレス構造のタイヤでは、そのタイヤ厚みが一般タイヤと同等であるため、タイヤの質量と縦剛性を更に低下させる余地があることが判明した。制動性能の向上と転がり抵抗の低減といったフィラーレス構造による改善効果を高める観点では、タイヤ厚みを改良することが望ましいものの、それに適した具体的なフィラーレス構造は知られていなかった。
However, in the conventional fillerless structure tire as described in
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制動性能の向上効果と転がり抵抗の低減効果に優れたフィラーレス構造の空気入りタイヤを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a pneumatic tire having a fillerless structure that is excellent in an effect of improving braking performance and an effect of reducing rolling resistance.
本発明に係る空気入りタイヤは、環状のビードコアが埋設された一対のビード部と、その一対のビード部の間に設けられたカーカスとを備え、前記ビードコアの周りでビードフィラーを配設することなく前記カーカスが折り返されたフィラーレス構造の空気入りタイヤであって、カーカスラインに垂直な方向で測定されるタイヤ厚みが、リムラインにおいて前記ビードコアの幅の1.2倍以下であり、タイヤ最大幅位置において4.2mm以下であるものである。この構成によれば、フィラーレス構造のタイヤにおいて、ビード部とサイドウォール部におけるタイヤ厚みが小さくなり、その結果、ビードフィラーを単に省略しただけのフィラーレス構造を採用した場合と比べて、タイヤの質量と縦剛性を更に低下させることができ、より優れた制動性能の向上効果と転がり抵抗の低減効果が発揮される。 A pneumatic tire according to the present invention includes a pair of bead portions in which an annular bead core is embedded, and a carcass provided between the pair of bead portions, and a bead filler is disposed around the bead core. A pneumatic tire with a fillerless structure in which the carcass is folded back, and the tire thickness measured in a direction perpendicular to the carcass line is 1.2 times or less the width of the bead core in the rim line, and the maximum tire width The position is 4.2 mm or less. According to this configuration, in the tire of the filler-less structure, the tire thickness in the bead portion and the sidewall portion is reduced, and as a result, compared with the case where the filler-less structure in which the bead filler is simply omitted is employed. The mass and longitudinal rigidity can be further reduced, and a more excellent braking performance improvement effect and rolling resistance reduction effect are exhibited.
タイヤ成形時におけるゴム部材の取扱いを容易にするうえで、前記タイヤ厚みは、リムラインにおいて前記ビードコアの幅の1.1倍以上であることが好ましい。また、前記タイヤ厚みが、リムラインから前記カーカスの折り返し端部に至る領域において前記ビードコアの幅の0.6〜1.2倍であることが好ましい。これが0.6倍を下回ると、タイヤ成形時にゴム部材の取扱いが煩雑になり、工程不良を生じやすくなる。 In order to facilitate handling of the rubber member during molding of the tire, the tire thickness is preferably 1.1 times or more the width of the bead core in the rim line. Moreover, it is preferable that the tire thickness is 0.6 to 1.2 times the width of the bead core in a region from the rim line to the folded end portion of the carcass. When this is less than 0.6 times, handling of the rubber member becomes complicated at the time of molding the tire, and process defects are likely to occur.
タイヤ成形時におけるゴム部材の取扱いを容易にするうえで、前記タイヤ厚みは、タイヤ最大幅位置において3.4mm以上であることが好ましい。また、前記タイヤ厚みが、タイヤ最大幅位置を中心としたタイヤ断面高さの5%の領域において3.4mm以上であることが好ましい。これが3.4mmを下回ると、タイヤ成形時にゴム部材の取扱いが煩雑になり、工程不良を生じやすくなる。 In order to facilitate the handling of the rubber member at the time of tire molding, the tire thickness is preferably 3.4 mm or more at the tire maximum width position. Moreover, it is preferable that the tire thickness is 3.4 mm or more in a region of 5% of the tire cross-sectional height centered on the tire maximum width position. When this is less than 3.4 mm, handling of the rubber member becomes complicated during tire molding, and process defects are likely to occur.
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、リムベースラインを基準とした前記カーカスの折り返し端部の高さは、例えばタイヤ断面高さの0.4〜0.5倍である。 In the pneumatic tire according to the present invention, the height of the folded end portion of the carcass with respect to the rim base line is, for example, 0.4 to 0.5 times the tire cross-sectional height.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1に示した空気入りタイヤT1は、環状のビードコア6が埋設された一対のビード部1と、その一対のビード部1の間に設けられたカーカス4とを備える。更に、このタイヤT1は、ビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3と、トレッド部3に埋設されたベルト5とを備える。
The pneumatic tire T1 shown in FIG. 1 includes a pair of
カーカス4は、タイヤ周方向に対して略直交する方向に配列した複数のコードをゴム被覆してなるプライ(カーカスプライ)により形成されている。コードの材料には、スチールなどの金属や、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、アラミドなどの有機繊維が好ましく用いられる。本実施形態では、カーカス4が1枚のプライによって構成されているため、複数枚のプライを積層して配設した場合に比べて軽量である。このことは、転がり抵抗の低減を企図するフィラーレス構造の実効性を高めるうえで都合が良い。 The carcass 4 is formed by a ply (carcass ply) formed by rubber coating a plurality of cords arranged in a direction substantially orthogonal to the tire circumferential direction. The cord material is preferably a metal such as steel or an organic fiber such as polyester, rayon, nylon, or aramid. In the present embodiment, since the carcass 4 is composed of a single ply, it is lighter than a case where a plurality of plies are stacked. This is advantageous in enhancing the effectiveness of a fillerless structure that is intended to reduce rolling resistance.
カーカス4は、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至り、その端部がビードコア6の周りでタイヤ幅方向内側から外側に折り返されている。別の言い方をすると、カーカス4は、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至る本体プライに、ビードコア6のタイヤ幅方向外側に配された折り返しプライを一連に設けてある。リムベースラインを基準としたカーカス4の折り返し端部の高さH4は、タイヤ断面高さTHの0.4〜0.5倍であることが好ましい。これにより、タイヤ成形時においてカーカス4に作用する張力の分布が安定し、不良率の低減に繋がる。
The carcass 4 reaches the
ベルト5は、タイヤ周方向に対して傾斜して延びるコードをゴム被覆してなるプライ(ベルトプライ)により形成されている。ベルト5は、複数枚(本実施形態では2枚)のプライにより構成され、そのプライ間でコードが互いに逆向きに交差するように積層されている。ベルト5の外周には、実質的にタイヤ周方向に延びるコードをゴム被覆してなるベルト補強材を設けてもよい。ベルト5の両端部を覆うようにしてベルト補強材を配することにより、高速走行時の遠心力によるベルト5の浮き上がりを抑えて高速耐久性を向上できる。
The
タイヤT1は、ビードコア6の周りでビードフィラーを配設することなくカーカス4が折り返されたフィラーレス構造の空気入りタイヤである。一般的な空気入りタイヤでは、硬質ゴムからなるビードフィラーがビード部1に埋設されているが(図3参照)、この空気入りタイヤT1では、そのようなビードフィラーが省略されており、本体プライと折り返しプライとの間にはビードコア6のみが配設されている。かかるフィラーレス構造によれば、タイヤの質量と縦剛性が低下し、それに伴う接地面積の増加とショルダー接地圧の向上により、転がり抵抗の低減や制動性能の向上といった改善効果が得られる。
The tire T <b> 1 is a pneumatic tire having a fillerless structure in which the carcass 4 is folded without disposing a bead filler around the
領域Aは、リムライン7からカーカス4の折り返し端部に至る領域である。この領域では、フィラーレス構造の採用に伴って効果的な薄肉化が可能である。リムライン7は、タイヤ周方向に沿って円環状に延びた突条によって形成されており、リムに対するタイヤの組み付け状態の適否について目視判断の基準とされる。同心円状に一対の突条が形成されている場合は、そのうちのタイヤ径方向外側の突条に基づいて領域Aが定められる。一般に、リムライン7は、後述する標準リムがビード部1の外表面から離反する位置の近傍に配設され、カーカス4の折り返し端部よりもタイヤ径方向内側に位置する。
Region A is a region from the
このタイヤT1では、カーカスラインに垂直な方向で測定されるタイヤ厚みが、リムライン7においてビードコア6の幅W6の1.2倍以下であり、好ましくは1.2倍を下回る。更に好適な実施形態では、このタイヤ厚みが、領域Aにおいて幅W6の1.2倍以下であり、より好ましくは1.2倍を下回る。図1に示したタイヤ厚みTAは、領域A内で測定されるタイヤ厚みであり、領域A内の何処であってもTA/W6≦1.2の関係が満たされる。カーカスラインは、タイヤ子午線断面において、カーカス4(の本体プライ)の厚み中心を通る中心線を指す。タイヤ厚みTAは、タイヤT1の内表面から外表面に至る厚みであるが、その外表面のプロファイルラインから突出した突起(リムライン7を含む)はタイヤ厚みTAに勘案しない。
In the tire T1, the tire thickness measured in the direction perpendicular to the carcass line is 1.2 times or less the width W6 of the
領域Bは、タイヤ最大幅位置8を中心としたタイヤ断面高さTHの5%の領域であり、この領域はタイヤT1の縦剛性に対する寄与が高い。タイヤ最大幅位置8は、タイヤT1の外表面のプロファイルラインがタイヤ幅方向においてタイヤ赤道TEから最も離れる位置である。ビード部1及びサイドウォール部2のプロファイルラインは、通常、複数の円弧を滑らかに接続してなる子午線断面形状を有する。このタイヤT1では、カーカスラインに垂直な方向で測定されるタイヤ厚みが、タイヤ最大幅位置8において4.2mm以下であり、好ましくは4.2mmを下回る。更に好適な実施形態では、このタイヤ厚みが、領域Bにおいて4.2mm以下であり、より好ましくは4.2mmを下回る。図1に示したタイヤ厚みTBは、領域B内で測定されるタイヤ厚みであり、領域B内の何処であってもTB≦4.2mmの関係が満たされる。
The region B is a region that is 5% of the tire cross-sectional height TH with the tire
図2は、従来のフィラーレス構造の空気入りタイヤを例示しており、図3は、ビードフィラー9を有する一般的な構造の空気入りタイヤを例示している。図2,3において、図1で説明した部位と同一の部位には、同一の符号を用いている。図2に示したタイヤT2は、ビードフィラーを単に省略しただけの構造である。前述したタイヤ厚みTA,TBに関して、タイヤT2は、タイヤT3と同等に構成されているため、タイヤの質量と縦剛性を更に低下させる余地がある。
2 illustrates a conventional pneumatic tire having a fillerless structure, and FIG. 3 illustrates a pneumatic tire having a general structure having a
これに対して、本実施形態のタイヤT1は、フィラーレス構造の採用に伴って効果的に薄肉化できる領域Aと、縦剛性に対する寄与が高い領域Bとの双方で薄肉化を行っている。薄肉化は、例えば、ビード部1及びサイドウォール部2の各々の外表面を構成するゴム部材の厚みを小さくすることで実現される。このフィラーレス構造のタイヤT1では、タイヤ厚みTAがビードコア6の幅W6の1.2倍以下であることにより、且つ、タイヤ厚みTBが4.2mm以下であることにより、タイヤの質量と縦剛性を更に低下させることができ、より優れた制動性能の向上効果と転がり抵抗の低減効果が発揮される。
In contrast, the tire T1 of the present embodiment is thinned in both the region A that can be effectively thinned with the adoption of the fillerless structure and the region B that has a high contribution to the longitudinal rigidity. Thinning is realized, for example, by reducing the thickness of the rubber member constituting the outer surface of each of the
図示した例において、タイヤT1〜T3では、いずれもビードコア6の幅が7.0mmである。タイヤT1では、タイヤ厚みTAが7.8mmなので、TA/W6=1.1であるのに対し、タイヤT2,T3では、いずれもタイヤ厚みTAが12.7mmなので、TA/W6=1.8である。また、タイヤT1では、タイヤ厚みTBが3.8mmであるのに対し、タイヤT2,T3では、いずれもタイヤ厚みTBが6.4mmである。このように、本実施形態のタイヤT1は、従来のフィラーレス構造のタイヤに比べて、所定の領域を大きく薄肉化したものとなる。
In the illustrated example, in each of the tires T1 to T3, the width of the
本実施形態のタイヤT1では、タイヤ厚みが、リムライン7において幅W6の1.1倍以上であることが好ましく、1.1倍を上回ることがより好ましい。更に好適な実施形態では、タイヤ厚みTAが、領域Aにおいて幅W6の0.6〜1.2倍である。これが0.6倍を下回ると、タイヤ成形時にゴム部材の取扱いが煩雑になり、工程不良を生じやすくなる。また、タイヤ厚みは、タイヤ最大幅位置8において3.4mm以上であることが好ましく、3.4mmを上回ることがより好ましい。更に好適な実施形態では、タイヤ厚みTBが、領域Bにおいて3.4mm以上であり、より好ましくは3.4mmを上回る。これが3.4mmを下回ると、タイヤ成形時にゴム部材の取扱いが煩雑になり、工程不良を生じやすくなる。よって、領域Bにおけるタイヤ厚みTBは、3.8±0.4mmの範囲内にあることが好ましい。
In the tire T1 of the present embodiment, the tire thickness is preferably 1.1 times or more of the width W6 in the
タイヤ幅方向に沿って測定されるビードコア6の幅W6は、例えば7.0±0.4mmであることが好ましい。このような幅寸法を有するビードコア6は、フィラーレス構造による改善効果が大きく見込めるサイズのタイヤに備えられるビードコアとして有用である。フィラーレス構造による改善効果が大きく見込めるサイズのタイヤとは、例えばリム径が16インチ以上のタイヤである。タイヤT1のリム径は、タイヤサイズとしてサイドウォール部2の表面に表示されている。本実施形態では、ビードコア6の断面形状が円形であるが、これに限られない。
The width W6 of the
上述した各寸法値は、タイヤを標準リムに装着して正規内圧を充填した無負荷の状態で測定したものである。標準リムとは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim"、或いはETRTOであれば "Measuring Rim" とする。正規内圧とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば"INFLATION PRESSURE" とする。 Each dimension value mentioned above is measured in a no-load state in which a tire is mounted on a standard rim and filled with normal internal pressure. The standard rim is a rim determined by each tire in the standard system including the standard on which the tire is based. For example, it is a standard rim for JATMA, "Design Rim" for TRA, or ETRTO. "Measuring Rim". The normal internal pressure is the air pressure that each standard defines for each tire in the standard system including the standard on which the tire is based, the maximum air pressure for JATMA, and the table "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION for TRA" The maximum value described in "PRESSURES". If ETRTO, "INFLATION PRESSURE".
フィラーレス構造の採用に伴うビード部1の剛性低下を補うため、カーカスの外側に有機繊維などのコードを含んだ補強層を設ける手法が公知であり、例えば上掲した特許文献1に開示されている。しかし、本実施形態では、タイヤの縦剛性を低下させるというフィラーレス構造の本来の目的に鑑みて、そのような補強層を設けておらず、カーカス4の折り返した部分(折り返しプライ)には、ビード部1の外表面を構成するゴム部材が直に貼り合わせられている。
In order to compensate for the rigidity reduction of the
本発明の空気入りタイヤは、上記の如くタイヤ厚みを形成すること以外は、従来公知のフィラーレス構造の空気入りタイヤと同等に構成することができ、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。 The pneumatic tire of the present invention can be constructed in the same manner as a conventionally known pneumatic tire having a fillerless structure except that the tire thickness is formed as described above, and the conventionally known material, shape, structure, manufacturing method, etc. Can be employed in the present invention.
本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。 Examples that specifically illustrate the structure and effects of the present invention will be described.
(1)制動性能
時速100kmで走行中の車両がABSの作動によりフルブレーキングしてから停止するまでの制動距離を測定し、その測定値の逆数を算出した。評価に供したタイヤは標準リムに装着し、車両指定の空気圧を充填した。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が大きいほど制動性能に優れていることを示す。
(1) Braking performance The braking distance from when the vehicle running at 100 km / h to full braking by the operation of the ABS to stopping was measured, and the reciprocal of the measured value was calculated. The tires used for evaluation were mounted on standard rims and filled with vehicle-designated air pressure. The result of Comparative Example 1 is evaluated as an index with the value of 100, and the larger the value, the better the braking performance.
(2)転がり抵抗
JIS D 4234(ISO28580)に規定された試験方法に準じて転がり抵抗を測定し、その測定値を算出した。評価に供したタイヤは標準リムに装着し、その空気圧は230kPaとした。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が小さいほど転がり抵抗が小さく、良好であることを示す。
(2) Rolling resistance
The rolling resistance was measured according to the test method specified in JIS D 4234 (ISO28580), and the measured value was calculated. The tire used for the evaluation was mounted on a standard rim, and its air pressure was 230 kPa. The result of Comparative Example 1 is evaluated as an index with the value of 100, and the smaller the numerical value, the smaller the rolling resistance and the better.
比較例及び実施例
サイズ205/60R16のタイヤにおいて、ビードフィラーの有無、領域A及びBのタイヤ厚みを異ならせ、それぞれ比較例1〜5及び実施例1〜4とした。表1において、領域Aのタイヤ厚みはリムラインでの測定値とし、領域Bのタイヤ厚みはタイヤ最大幅位置での測定値とした。リムベースラインを基準としたカーカスの折り返し端部の高さは、一律にタイヤ断面高さの0.45倍とした。その他のタイヤの構成については、各例において共通である。評価結果を表1に示す。
Comparative Examples and Examples In tires of size 205 / 60R16, the presence or absence of bead fillers and the tire thicknesses of regions A and B were varied to be Comparative Examples 1 to 5 and Examples 1 to 4, respectively. In Table 1, the tire thickness in the region A was measured at the rim line, and the tire thickness in the region B was measured at the tire maximum width position. The height of the folded end of the carcass with respect to the rim base line was uniformly 0.45 times the tire cross-section height. Other tire configurations are common to the examples. The evaluation results are shown in Table 1.
表1より、実施例1〜4では、フィラーレス構造を採用しながらも、各比較例と比べて優れた制動性能の向上効果と転がり抵抗の低減効果が発揮されている。 From Table 1, in Examples 1-4, while adopting a filler-less structure, the braking effect improvement effect and the rolling resistance reduction effect superior to those of the comparative examples are exhibited.
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 カーカス
5 ベルト
6 ビードコア
7 リムライン
8 タイヤ最大幅位置
T1 空気入りタイヤ
1 Bead
Claims (6)
カーカスラインに垂直な方向で測定されるタイヤ厚みが、リムラインにおいて前記ビードコアの幅の1.2倍以下であり、タイヤ最大幅位置において4.2mm以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。 A fillerless comprising a pair of bead portions in which an annular bead core is embedded, and a carcass provided between the pair of bead portions, wherein the carcass is folded without disposing a bead filler around the bead core. A pneumatic tire of construction,
A pneumatic tire characterized in that a tire thickness measured in a direction perpendicular to the carcass line is 1.2 times or less of the width of the bead core in the rim line and 4.2 mm or less at the tire maximum width position.
The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 5, wherein a height of the folded end portion of the carcass with respect to a rim base line is 0.4 to 0.5 times a tire cross-sectional height.
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