JP2018109361A - Water-cooling structure for multiple cylinder engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、産業用ディーゼルエンジンなどに適用される水冷構造に係り、詳しくは、シリンダブロックに配列された複数のシリンダと、複数のシリンダの周囲に形成されたウォータジャケットとを備える多気筒エンジンの水冷構造に関するものである。 The present invention relates to a water cooling structure applied to an industrial diesel engine, and more specifically, a multi-cylinder engine including a plurality of cylinders arranged in a cylinder block and a water jacket formed around the plurality of cylinders. It relates to the water cooling structure.
多気筒エンジンにおける水冷構造としては、発熱箇所であるシリンダやシリンダヘッドの周りにウォータジャケットを設け、冷却水を循環させる構成が一般的である。直列4気筒エンジンなどの2気筒以上の多気筒エンジンの場合、隣り合うシリンダ間の冷却、即ちボア間冷却も必要になることが多い。 As a water-cooling structure in a multi-cylinder engine, a configuration in which a water jacket is provided around a cylinder or a cylinder head, which is a heat generation point, to circulate cooling water is common. In the case of a multi-cylinder engine having two or more cylinders such as an in-line four-cylinder engine, cooling between adjacent cylinders, that is, cooling between bores is often required.
シリンダが2つ以上ある場合、エンジン長をコンパクトにするには、隣り合うシリンダどうしをなるべく近付けて配置するのが好ましい。しかしながら、熱の発生源でもあるシリンダどうしの間、即ちボア間部分は、最も熱的負荷が厳しい。そこで、従来では、特許文献1において開示されるように、後加工によりシリンダのボア間部分にキリ穴をあけて水路とする手段が採られていた。
When there are two or more cylinders, in order to make the engine length compact, it is preferable to arrange adjacent cylinders as close as possible. However, between the cylinders that are also heat generation sources, that is, between the bores, the thermal load is most severe. Therefore, conventionally, as disclosed in
キリ穴の付設により、冷却水がボア間に通されて冷却性能は向上したが、高圧縮エンジンや大排気量エンジンなど、より熱的負荷の大きい場合には、ボア間冷却の強化が望まれる。そこで従来では、中子ケレンを用いるなどして、隣り合うシリンダを明確に分離させてボア間にも明確なウォータジャケットを設け、冷却性をさらに向上させる手段も採られている。 The drilling holes allow cooling water to pass between the bores and improve the cooling performance. However, if the thermal load is higher, such as a high compression engine or a large displacement engine, it is desirable to enhance the cooling between the bores. . Therefore, conventionally, a means for further improving the cooling performance by using a core kelen or the like to clearly separate adjacent cylinders and provide a clear water jacket between the bores has been adopted.
後者の従来技術では冷却性能は高められるが、その分ボア間距離が必要になり、結果的にエンジン長が大型化し易い問題がある。前者の従来技術では、エンジン長の点では好都合であるが、冷却性の点では後者の従来技術に劣る。このように、従来の水冷エンジンの水冷構造では、エンジン長の大型化の抑制と冷却性能向上とには相反する面があり、これらを両立させることは困難であった。 In the latter prior art, although the cooling performance can be improved, the distance between the bores is required, and as a result, there is a problem that the engine length tends to be large. The former prior art is advantageous in terms of engine length, but is inferior to the latter prior art in terms of cooling. As described above, in the conventional water cooling structure of the water cooling engine, there is a contradiction between suppressing the increase in engine length and improving the cooling performance, and it has been difficult to achieve both of them.
本発明の目的は、更なる構造工夫により、エンジン長の大型化を招くことなく十分なボア間冷却が行えるようにして、エンジン長の小型化と冷却性能との両立が図れる多気筒エンジンの水冷構造を提供する点にある。 An object of the present invention is to provide a water cooling for a multi-cylinder engine that can achieve both a reduction in the engine length and a cooling performance by further reducing the engine length without causing an increase in the engine length, thereby achieving sufficient cooling between the bores. In providing the structure.
請求項1に係る発明は、多気筒エンジンの水冷構造において、
シリンダブロック1に配列された複数のシリンダ2と、
前記複数のシリンダ2の周囲に形成されたウォータジャケットWと、
前記ウォータジャケットWは、前記シリンダ2の外側でシリンダ配列方向に延びる状態で形成されている一対の主流路7,8と、前記一対の主流路7,8どうしを繋ぐ状態で隣り合うシリンダ2,2どうしの間に形成されているボア間流路9,10とを有して構成され、
前記主流路7,8を流れる冷却水を前記ボア間流路9,10に導くことが可能なガイドリブhを複数の前記ボア間流路9,10毎に設け、
複数の前記ガイドリブhは、冷却水の流れ方向で下流側のガイドリブhほどシリンダ軸心に交差する方向への突出長さが長くなるように構成されていることを特徴とする。
The invention according to
A plurality of
A water jacket W formed around the
The water jacket W includes a pair of
A guide rib h capable of guiding the cooling water flowing through the
The plurality of guide ribs h are configured such that the protruding length in the direction intersecting the cylinder axis becomes longer toward the downstream guide rib h in the flow direction of the cooling water.
請求項2に係る発明は、多気筒エンジンの水冷構造において、
シリンダブロック1に配列された複数のシリンダ2と、
前記複数のシリンダ2の周囲に形成されたウォータジャケットWと、
前記ウォータジャケットWは、前記シリンダ2の外側でシリンダ配列方向に延びる状態で形成されている一対の主流路7,8と、前記一対の主水路7,8どうしを繋ぐ状態で隣り合うシリンダ2,2どうしの間に形成されているボア間流路9,10とを有して構成され、
前記主流路7,8を流れる冷却水を前記ボア間流路9,10に導くことが可能なガイドリブhを複数の前記ボア間流路9,10毎に設け、
複数の前記ガイドリブhは、冷却水の流れ方向で下流側のガイドリブhほどシリンダ軸心方向の長さが長くなるように構成されていることを特徴とする。
The invention according to
A plurality of
A water jacket W formed around the
The water jacket W includes a pair of
A guide rib h capable of guiding the cooling water flowing through the
The plurality of guide ribs h are configured such that the downstream guide rib h in the coolant flow direction is longer in the cylinder axial direction.
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の多気筒エンジンの水冷構造において、
前記ガイドリブhは、前記シリンダブロック1における前記シリンダ2を形成するバレル部4に形成されていることを特徴とする。
The invention according to
The guide rib h is formed in a
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の多気筒エンジンの水冷構造において、
前記ガイドリブhは、前記シリンダブロック1における前記ウォータジャケットWを外囲するシリンダ外枠部5に形成されていることを特徴とする。
The invention according to
The guide rib h is formed in a cylinder
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の多気筒エンジンの水冷構造において、
前記ガイドリブhは、シリンダ2の周方向に沿った円弧状をなしていることを特徴とする。
The invention according to
The guide rib h has an arc shape along the circumferential direction of the
本発明によれば、下流側のガイドリブのシリンダ軸心に交差する方向への突出長さやシリンダ軸心方向の長さを、上流側のガイドリブの対応する突出長さや長さよりも大に(長く)してあるから、ボア間流路への冷却水流入量が上流側及び下流側で互いに等しくなるようにバランスさせられるなど、冷却水の流れが弱くなる下流側におけるボア間流路への冷却水取り込み作用の強化が可能となる。
その結果、更なる構造工夫により、エンジン長の大型化を招くことなく十分なボア間冷却が行えるようにして、エンジン長の小型化と冷却性能との両立が図れる多気筒エンジンの水冷構造を提供することができる。
According to the present invention, the protruding length in the direction intersecting the cylinder axis of the downstream guide rib and the length in the cylinder axis direction are made longer (longer) than the corresponding protruding length and length of the upstream guide rib. Therefore, the cooling water flowing into the inter-bore channel on the downstream side where the flow of the cooling water becomes weak, for example, the amount of cooling water flowing into the inter-bore channel is balanced so that it becomes equal on the upstream side and the downstream side. The uptake action can be enhanced.
As a result, through further structural improvements, it is possible to provide sufficient cooling between the bores without causing an increase in the engine length, and provide a water-cooling structure for a multi-cylinder engine that achieves both a reduction in engine length and cooling performance. can do.
以下に、本発明による多気筒エンジンの水冷構造の実施の形態を、立形の直列3気筒水冷ディーゼルエンジンに適用されたものとして、図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, an embodiment of a water-cooling structure of a multi-cylinder engine according to the present invention will be described as applied to a vertical in-line three-cylinder water-cooled diesel engine with reference to the drawings.
図1及び図4に示すように、このエンジンは、シリンダブロック1に複数(3個)のシリンダ2が直列に配列され、複数のシリンダ2の周囲に形成されたウォータジャケット(シリンダジャケット)Wを備えた水冷エンジンに構成されている。ウォータジャケットWは、シリンダブロック1における各シリンダ2を形成する略筒状に起立形成されているバレル部(シリンダ壁)4,4,4と、シリンダブロック1におけるシリンダ外枠部5と、シリンダ天井壁3との間に形成されている冷却水循環用の内部空間である。なお、シリンダブロック1の前側で左側に張出した部分は燃料噴射ケース部26である。
As shown in FIGS. 1 and 4, this engine includes a water jacket (cylinder jacket) W formed around a plurality of
図1、図4において、シリンダブロック1の吸気側を左、排気側を右、ウォータジャケットWへの冷却水入口6のある側を前、その反対側を後とする。
ウォータジャケットWは、シリンダ2(バレル部4)の外側でシリンダ配列方向に延びる状態で形成されている一対の主流路である吸気側主流路7及び排気側主流路8と、一対の主流路7,8どうしを繋ぐ状態で隣り合うシリンダ2(バレル部4)どうしの間に形成されている第1及び第2ボア間流路9,10、と主流路7,8の始端及び終端どうしを繋ぐ前及び後の端流路wf,wrを有して構成されている。
1 and 4, the intake side of the
The water jacket W is a pair of main flow paths that are formed outside the cylinder 2 (barrel portion 4) in the cylinder arrangement direction, and is a pair of
図1、図4に示されるように、ガスケット(図外)を介してシリンダヘッド(図外)がその上面3Aに連結されるシリンダ天井壁3には、ボルト挿通孔3a、連通孔3b、キリ孔3cが形成されている。ボルト挿通孔3aは、シリンダブロック1とシリンダヘッド(図外)などを連結するためのボルトを通す孔であり、各シリンダ2の周囲に複数個所(14箇所)に開けられている。連通孔3bは、冷却水をウォータジャケットWからシリンダヘッドのウォータジャケット(シリンダヘッドジャケット:図外)へ流すための比較的大き目の通路であり、何れかの主流路7,8に連通する状態で複数(12箇所)に形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 4, the
キリ孔3cは、シリンダ天井壁3の前後端において、ウォータジャケットWの前端流路wf、後端流路wrそれぞれの前後に連通する状態で計4箇所に形成されている。また、シリンダ天井壁3の隣り合うシリンダ2,2間には、第1ボア間流路9及び第2ボア間流路10それぞれに連通する状態で、左上から右下に架けての斜め孔として、各1箇所ずつに形成されている。
The
なお、図3,4において、前端流路wfに臨むようにシリンダブロック1の前端に設けられた孔は、サーモスタット(図外)や冷却水温度を測定するセンサ(図外)などの補機を装備するための装着孔25であっても良い。
3 and 4, the hole provided at the front end of the
さて、ウォータポンプ(図外)により冷却水入口6からウォータジャケットWに送られてきた冷却水は、まず前端流路wfから左右に分離されて吸気側主流路7及び排気側主流路8を後方に向けて流れ、途中で第1及び第2ボア間流路9,10にも流れる。そして、冷却水はウォータジャケットWを後方に流れながらも上方にも流れ、複数個所の連通孔3b及び複数個所のキリ孔3cを通って、シリンダヘッドジャケット(図外)に流入され、シリンダヘッドの冷却水出口(図外)に向かって流れていく。
Now, the cooling water sent from the cooling
〔実施形態1〕
図4、図5(a)に示されるように、シリンダブロック1に、主流路7,8を流れる冷却水をボア間流路9,10に導くことが可能なガイドリブh(11〜14)が、片持ち突出壁として4箇所に形成されている。詳しくは、前後中間の第2バレル部4の前側部分から吸気側主流路7に突き出た第1ガイドリブ11、前後中間の第2バレル部4の前側部分から排気側主流路8に突き出た第2ガイドリブ12、後側の第3バレル部4の前側部分から吸気側主流路7に突き出た第3ガイドリブ13、後側の第3バレル部4の前側部分から排気側主流路8に突き出た第4ガイドリブ14により、各ガイドリブhが構成されている。
As shown in FIG. 4 and FIG. 5A, guide ribs h (11 to 14) capable of guiding the cooling water flowing through the
上下方向視で前側の第1シリンダ2の周方向に沿った円弧状を呈する第1ガイドリブ11により、第1シリンダ2の傍の吸気側主流路7にて前から後に向けて流れる冷却水を、右に向けて第1ボア間流路9に導くガイド作用が発揮される。上下方向視で前側の第1シリンダ2の周方向に沿った円弧状を呈する第2ガイドリブ12により、第1シリンダ2の傍の排気側主流路8にて前から後に向けて流れる冷却水を、左に向けて第1ボア間流路9に導くガイド作用が発揮される。
The cooling water flowing from the front to the rear in the intake-side
上下方向視で第2シリンダ2の周方向に沿った円弧状を呈する第3ガイド壁13により、第2シリンダ2の傍の吸気側主流路7にて前から後に向けて流れる冷却水を、右に向けて第2ボア間流路10に導くガイド作用が発揮される。上下方向視で第2シリンダ2の周方向に沿った円弧状を呈する第4ガイド壁14により、第2シリンダ2の傍の排気側主流路8にて前から後に向けて流れる冷却水を、左に向けて第2ボア間流路10に導くガイド作用が発揮される。
By the
このように、シリンダ配列方向で隣り合うボア間流路9,10に対応した第1ガイドリブ11と第3ガイドリブ13どうしは、冷却水をボア間流路9,10に導く向きが互いに同方向となる状態に形成されている。そして、排気側主流路8を流れる冷却水の第1ボア間流路9への入り込みを案内する第2ガイドリブ12と、排気側主流路8を流れる冷却水の第2ボア間流路10への入り込みを案内する第4ガイドリブ14とも、互に同方向にガイド作用する状態に形成されている。
As described above, the
その結果、ウォータジャケットWでは冷却水は、図5(a)に示されるように、第1〜第4ガイドリブ11〜14のガイド作用により、一対の主流路7,8を前から後に流れる流れと、第1及び第2ボア間流路9,10において左端及び右端から左右中央に向けて流れる流れとが生じるように案内される。各ボア間流路9,10の左右中央に流れて来た冷却水は、上部のキリ孔3cからシリンダヘッドジャケット(図外)に向けて流れ出て行く。このような円滑な冷却水の流れにより、第1及び第2ボア間流路9,10には十分な流量(冷却水の単位時間当たりの流量も)が確保され、冷やし難い箇所であるボア間を、シリンダ2,2の配列間隔を広げなくても効率よく冷却できるように構成されている。
As a result, in the water jacket W, as shown in FIG. 5A, the cooling water flows through the pair of
つまり、第1ボア間流路9には、第1及び第2ガイドリブ11,12による冷却水の取り込み(取水)促進作用が発揮されるので、第1ボア間流路9のボア間幅を広めることなく十分な流量を通して効率の良い冷却効果を得ることが可能である。同様に、第2ボア間流路10には、第3及び第4ガイドリブ13,14による冷却水の取り込み(取水)促進作用が発揮されるので、第2ボア間流路10のボア間幅を広めることなく十分な流量を通して効率の良い冷却効果を得ることが可能である。
That is, in the first
実施形態1による多気筒エンジンの水冷構造においては、ガイドリブhは、冷却水の流れ方向で下流側のガイドリブhほどシリンダ軸心に交差する方向(左右方向や前後方向などの横方向)への突出長さが長くなるように、かつ、シリンダ軸心方向(上下方向)の長さが長くなるように構成されている。つまり、図2、図4に示されるように、第1及び第3ガイドリブ11,13においては、対応するバレル部4からの吸気側主流路7への横突出量、及びジャケット底15からの高さのいずれも、第1ガイドリブ11よりも下流側の第3ガイドリブ13の方が大きく設定されている(図3参照:第1ガイドリブ11の高さt1と第3ガイドリブ3の高さt3とは、t1<t3)。
In the water-cooling structure of the multi-cylinder engine according to the first embodiment, the guide rib h protrudes in a direction (lateral direction such as the left-right direction or the front-rear direction) that intersects the cylinder axis as the downstream guide rib h in the coolant flow direction. The length is increased, and the length in the cylinder axial direction (vertical direction) is increased. That is, as shown in FIGS. 2 and 4, in the first and
同様に、第2及び第4ガイドリブ12,14においては、対応するバレル部4からの排気側主流路8への横突出量、及びジャケット底15からの高さのいずれも、第2ガイドリブ12よりも下流側の第4ガイドリブ14の方が大きく設定されている。なお、ガイドリブhの横突出量や高さの差は、各部の大きさや形状、角度、或は気筒数(ボア間流路の数)などの諸条件により適宜に設定される。例として、図2に示されるように、第1及び第2ガイドリブ11,12の高さは堰き止め壁16(後述)の高さよりも低く、第3及び第4ガイドリブ13,14の高さは堰き止め壁16の高さより高い。
Similarly, in the second and
下流側のガイドリブ13,14の横突出量を、上流側のガイドリブ11,12の横突出量よりも大に(長く)してあるから、第1及び第2ボア間流路9,10への冷却水流入量が上流側及び下流側で互いに等しくなるようにバランスさせられるなど、冷却水の流れが弱くなる下流側におけるボア間流路への冷却水取り込み作用の強化が可能となる効果がある。
下流側のガイドリブ13,14の高さを、上流側のガイドリブ11,12の高さよりも高く(長く)してあるから、第1及び第2ボア間流路9,10への冷却水流入量が上流側及び下流側で互いに等しくなるようにバランスさせられるなど、冷却水の流れが弱くなる下流側におけるボア間流路への冷却水取り込み作用の強化が可能となる効果がある。
Since the amount of lateral protrusion of the
Since the height of the
また、ガイドリブh(11〜14)を、冷却水を送る対象であるボア間流路9,10のシリンダ2の周方向と同心又は略同心の円弧状のものとされているので、ガイドリブ11〜14による冷却水のボア間流路9,10への案内作用をより円滑なものにできる利点がある。
Further, since the guide ribs h (11 to 14) have a circular arc shape that is concentric or substantially concentric with the circumferential direction of the
ウォータジャケットWは、図2や図3に示されるように、ジャケット底15を備えてバレル部4のほぼ上下長さに匹敵する深さ(上下幅)を有している。
図2に示されるように、ボア間においては、隣り合うバレル部4,4どうしの下半部を一体化する堰き止め壁16がジャケット底15から競り上がるように形成されており、かつ、隣り合うバレル部4,4どうしの上部を小断面積で一体化する点連結壁17が形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the water jacket W includes a jacket bottom 15 and has a depth (vertical width) comparable to the vertical length of the
As shown in FIG. 2, between the bores, a damming
左右に長く前後に短い形状の堰き止め壁16は、図2に示されるように、左右の傾斜側面18,19を備えて上窄まり形状の台形とされている。なお、傾斜側面18,19が垂直な側面に形成されて前後方向視で矩形の堰き止め壁16でも良い。ボア間流路9,10に流れ込もうとする冷却水は、傾斜側面18,19によりガイドされ、ボア間流路9,10においては、横斜め上方に向かう流れの成分が促進されるようになる。そして、ボア間流路9,10の上面が鉢伏せ状の湾曲天井面20に形成されていることもあり、ボア間流路9,10においては、比較的上部における流れが促進されるように構成されている。
As shown in FIG. 2, the damming
堰き止め壁16と点連結壁17との上下間においては、バレル部4から前後に張出し形成された上窄まり台形状の下リブ壁21が設けられている。点連結壁17の上側には、バレル部4から前後に張出し形成された上リブ壁22が設けられている。これら下リブ壁21及び上リブ壁22により、ボア間流路9,10の経路幅(前後幅)が規制され、冷却水の流速を早める効果や上方に導く効果を奏することが可能である。
Between the upper and lower sides of the damming
また、ボア間流路9,10の上部左右中間においてシリンダ天井壁3を上下に貫通するキリ孔3cが、湾曲天井面20に開口する状態で形成されている。このキリ孔3cにより、ボア間流路9,10の頂部からシリンダヘッドジャケット(図外)へも流れることができ、ボア間流路9,10での流速アップや冷却面積の増大を行い、より冷却効率が高められるように構成されている。
Further, a
このように、ウォータジャケットWにおける隣り合うバレル部4,4どうしの間は、下半分に堰き止め壁16があり、主流路7,8の深さの約半分となる断面積でシリンダ2の上部に位置する状態のボア間流路9,10に形成されている。堰き止め壁16と点連結壁17とでバレル部4,4どうしが一体化されており、シリンダブロック1としての強度・剛性の向上に寄与できる構成とされている。
Thus, between the
〔実施形態2〕
図5(b)に示されるように、4箇所のガイドリブhのうち、第2及び第4リブ12,14が図5(a)に示される実施形態1のものと異なる構成の冷却構造でも良い。即ち、上下方向視で第2シリンダ2の周方向に沿った円弧状を呈して第1バレル部4から排気側主流路8に突出する第2ガイドリブ12と、上下方向視で第3シリンダ2の周方向に沿った円弧状を呈して中間のバレル部4から排気側主流路8に突出する第4ガイドリブ14とを備えたガイドリブhである。
[Embodiment 2]
As shown in FIG. 5B, among the four guide ribs h, the second and
第2ガイドリブ12により、第1ボア間流路9にて左から右に(吸気側から排気側に)流れる冷却水を、右斜め後方に導きながら排気側主流路8に合流させるガイド作用が発揮される。同様に、第4ガイドリブ14により、第2ボア間流路10にて左から右に(吸気側から排気側に)流れる冷却水を、右斜め後方に導きながら排気側主流路8に合流させるガイド作用が発揮される。
The
従って、実施形態2よるガイドリブh(11〜14)によれば、各ボア間流路9,10には吸気側主流路7から冷却水が取り込まれ、ボア間流路9,10に取り込まれた冷却水は、排気側主流露8とキリ孔3cとの双方に流れ出すように、ウォータジャケットWのおける流れが制御されるようになる。
Therefore, according to the guide ribs h (11 to 14) according to the second embodiment, the cooling water is taken into the
この実施形態2の水冷構造においても、下流側となる第3及び第4ガイドリブ12,14の横突出量や高さは、対応する上流側となる第1及び第2ガイドリブ11,12の横突出量や高さよりも大に(長く)なるように設定されている。
Also in the water cooling structure of the second embodiment, the lateral protrusion amounts and heights of the third and
〔別実施例〕
図示は省略するが、第1〜第4ガイドリブ11〜14の何れか又は全てを、シリンダ外枠部5から主流路7,8に突出する状態に構成されたガイドリブhとする構成も可能である。その際、ガイドリブhを、シリンダ2の軸心方向視でシリンダ2の周方向に沿う形状にするとか、直線状、屈曲状にするなど、種々の変更設定が可能である。
[Another Example]
Although not shown, any or all of the first to
1 シリンダブロック
2 シリンダ
4 バレル部
5 シリンダ外枠部
7 吸気側主流路
8 排気側主流路
9,10 ボア間流路
11〜14 ガイドリブ
W ウォータジャケット
h ガイドリブ
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記複数のシリンダの周囲に形成されたウォータジャケットと、
前記ウォータジャケットは、シリンダの外側でシリンダ配列方向に延びる状態で形成されている一対の主流路と、前記一対の主水路どうしを繋ぐ状態で隣り合うシリンダどうしの間に形成されているボア間流路とを有して構成され、
前記主流路を流れる冷却水を前記ボア間流路に導くことが可能なガイドリブを複数の前記ボア間流路毎に設け、
複数の前記ガイドリブは、冷却水の流れ方向で下流側のガイドリブほどシリンダ軸心に交差する方向への突出長さが長くなるように構成されている多気筒エンジンの水冷構造。 A plurality of cylinders arranged in a cylinder block;
A water jacket formed around the plurality of cylinders;
The water jacket is formed between a pair of main flow paths formed in a state extending in the cylinder arrangement direction outside the cylinder, and an inter-bore flow formed between adjacent cylinders in a state of connecting the pair of main water channels. And roads,
A guide rib capable of guiding the cooling water flowing through the main channel to the channel between the bores is provided for each of the plurality of channels between the bores,
The plurality of guide ribs is a water-cooling structure for a multi-cylinder engine configured such that the protruding length in the direction intersecting the cylinder axis becomes longer toward the downstream guide rib in the coolant flow direction.
前記複数のシリンダの周囲に形成されたウォータジャケットと、
前記ウォータジャケットは、シリンダの外側でシリンダ配列方向に延びる状態で形成されている一対の主流路と、前記一対の主水路どうしを繋ぐ状態で隣り合うシリンダどうしの間に形成されているボア間流路とを有して構成され、
前記主流路を流れる冷却水を前記ボア間流路に導くことが可能なガイドリブを複数の前記ボア間流路毎に設け、
複数の前記ガイドリブは、冷却水の流れ方向で下流側のガイドリブほどシリンダ軸心方向の長さが長くなるように構成されている多気筒エンジンの水冷構造。 A plurality of cylinders arranged in a cylinder block;
A water jacket formed around the plurality of cylinders;
The water jacket is formed between a pair of main flow paths formed in a state extending in the cylinder arrangement direction outside the cylinder, and an inter-bore flow formed between adjacent cylinders in a state of connecting the pair of main water channels. And roads,
A guide rib capable of guiding the cooling water flowing through the main channel to the channel between the bores is provided for each of the plurality of channels between the bores,
The plurality of guide ribs is a water-cooling structure of a multi-cylinder engine configured such that the downstream guide rib in the coolant flow direction has a longer length in the cylinder axial direction.
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2016
- 2016-12-28 JP JP2016256246A patent/JP2018109361A/en active Pending
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