JP2018107758A - 無線通信システム、及び、生体データ計測システム - Google Patents

無線通信システム、及び、生体データ計測システム Download PDF

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Abstract

【課題】専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず、無線通信システムを構成する各機器間の同期をとることが可能な無線通信システムを提供する。【解決手段】無線通信システム1を構成する各スレーブ機器12A,12B,12Cは、独立してカウンタ値をカウントするスレーブ側カウンタ121を備える。一方、マスタ機器11は、独立してカウンタ値をカウントするマスタ側カウンタ111と、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に、自機のカウンタ値、及び各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分に基づいて、処理を指示するコマンドの実行タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定するコマンド実行カウンタ値設定部113と、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれに対して、コマンド及びコマンド実行カウンタ値を送信するマスタ側無線通信部114とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、及び、該無線通信システムを用いた生体データ計測システムに関する。
従来から、例えば、複数の通信機器が無線によって通信可能に接続された無線通信システムにおいて、各通信機器間の同期をとる技術が提案されている。ここで、特許文献1には、1台のマスタ機器と複数台のスレーブ機器とを無線ネットワークで接続してなる無線通信システムにおいて、そのネットワーク内機器間の同期をとる技術(無線通信システム)が開示されている。
より具体的には、この技術では、マスタ機器と各スレーブ機器とが、同期ソースとして無線ネットワーク上のネットワーククロックを共有している。そして、マスタ機器が、各スレーブ機器に対して、動作開始時刻をネットワーククロックで換算した動作開始計数値として送信する。一方、各スレーブ機器では、自機のネットワーククロックカウンタの計数値を監視し、その計数値が動作開始計数値と一致した時点で所定の動作を実行し、その実行結果を所定のタイミングでマスタ機器に送信する。
この技術によれば、1つのマスタ機器と複数のスレーブ機器で構成される無線通信システムにおいて、各機器が無線ネットワーク上のネットワーククロックを共有し、各動作実行時刻をネットワーククロックで換算した動作開始計数値で指定することにより、マスタ機器と各スレーブ機器との同期、及び各スレーブ機器相互間の同期をとることができる。
特開2014−116811号公報
上述したように、特許文献1の技術によれば、各ネットワーク機器が無線ネットワーク上のネットワーククロックを共有し、各動作実行時刻を当該ネットワーククロックで換算した動作開始計数値で指定することで、各ネットワーク機器相互間の同期をとることができる。
しかしながら、この技術では、無線ネットワーク上のネットワーククロックを各機器が共有する必要があるため、対応可能な無線通信規格が限定されてしまうという問題がある。例えば、省電力に特化した無線通信規格であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)では、ネットワーククロックを共有できる1対多の無線ネットワークを構築することができず、上述した特許文献1の技術を用いることができない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず、無線通信システムを構成する各機器間の同期をとることが可能な無線通信システム、及び、該無線通信システムを用いた生体データ計測システムを提供することを目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、無線通信を介して通信可能に接続されるマスタ機器、及び複数のスレーブ機器を備える無線通信システムであって、複数のスレーブ機器それぞれが、独立してカウンタ値をカウントするスレーブ側カウンタと、スレーブ側カウンタによりカウントされたカウンタ値を送信するスレーブ側送信手段とを備え、マスタ機器が、独立してカウンタ値をカウントするマスタ側カウンタと、複数のスレーブ機器それぞれから、スレーブ側送信手段により送信された該スレーブ機器のカウンタ値を受信するマスタ側受信手段と、複数のスレーブ機器それぞれのカウンタ値とマスタ側カウンタによりカウントされた自機のカウンタ値との差分を、各スレーブ機器毎に算出する算出手段と、スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値及び算出手段により算出された差分に基づいて、処理を指示するコマンドの実行タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定する設定手段と、複数のスレーブ機器それぞれに対して、処理を指示するコマンド、及び設定手段により設定されたコマンド実行カウンタ値を送信するマスタ側送信手段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
本発明に係る無線通信システムによれば、マスタ機器により、複数のスレーブ機器それぞれから送信された各スレーブ機器のカウンタ値が受信され、各スレーブ機器それぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分が各スレーブ機器毎に算出され、各スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値及び算出された上記差分に基づいて、処理を指示するコマンドの実行タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が設定される。そして、各スレーブ機器それぞれに対して、コマンド及びコマンド実行カウンタ値が送信される。そのため、各スレーブ機器それぞれが有するスレーブ側カウンタ、及び、マスタ機器が有するマスタ側カウンタが、それぞれ独立してカウンタ値をカウントする構成であったとしても、同期をとってコマンドを実行させること、すなわち、マスタ機器及び各スレーブ機器間の同期をとることができる。その結果、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず、無線通信システムを構成する各機器(マスタ機器及び複数のスレーブ機器)間の同期をとることが可能となる。なお、本明細書及び特許請求の範囲等において、カウンタ(カウンタ値)には、所定のタイミング(例えば起動後)からの時間を計時するタイマ(タイマ値)を含むものとする。
本発明に係る無線通信システムでは、スレーブ側カウンタと、マスタ側カウンタとが、同一の周期でカウンタ値をカウントすることが好ましい。
この場合、マスタ側カウンタとスレーブ側カウンタとが、同一の周期でカウンタ値をカウントするため、マスタ機器において、複数のスレーブ機器それぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分を、各スレーブ機器毎に算出する際、及び、各スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値及び双方のカウンタ値の差分に基づいて、コマンド実行カウンタ値を設定する際の処理負荷(演算負荷)を低減することが可能となる。
本発明に係る無線通信システムでは、各スレーブ機器が、マスタ側送信手段により送信されたコマンド、及びコマンド実行カウンタ値を受信するスレーブ側受信手段と、スレーブ側受信手段により受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、コマンドを実行するコマンド実行手段とを備えることが好ましい。
この場合、各スレーブ機器において、受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときにコマンドが実行される。ここで、コマンド実行カウンタ値は、マスタ機器において、各スレーブ機器毎に、自機(マスタ機器)のカウンタ値、及び双方のカウンタ値の差分に基づいて設定される。よって、各スレーブ機器におけるコマンド実行開始タイミングを同期させることが可能となる。
本発明に係る無線通信システムでは、スレーブ側送信手段が、コマンド実行手段により実行されたコマンドの実行結果を、マスタ機器に送信することが好ましい。
このようにすれば、複数のスレーブ機器それぞれから、各スレーブ機器において相互に同期をとって実行されたコマンドの実行結果を、マスタ機器側で同期をとって収集(取得)することが可能となる。
本発明に係る無線通信システムでは、マスタ機器が、表示手段をさらに備え、マスタ側受信手段が、スレーブ側送信手段により送信された実行結果を受信し、表示手段が、マスタ側受信手段により受信された実行結果を同期させて表示することが好ましい。
このようにすれば、マスタ機器側で、各スレーブ機器において相互に同期をとって実行されたコマンドの実行結果を受信し、その実行結果を同期させて表示することが可能となる。
本発明に係る生体データ計測システムは、上記無線通信システムを備え、複数のスレーブ機器それぞれが、生体信号データを取得する取得手段を有し、上記設定手段が、スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値、及び算出手段により算出された上記差分に基づいて、生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定し、上記マスタ側送信手段が、複数のスレーブ機器それぞれに対して、生体信号データの取得を指示するコマンド、及び、生体信号データの取得タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を送信することを特徴とする。
本発明に係る生体データ計測システムによれば、上記無線通信システムを備えているため、マスタ機器により、複数のスレーブ機器それぞれから送信された各スレーブ機器のカウンタ値が受信され、各スレーブ機器それぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分が各スレーブ機器毎に算出され、各スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値及び算出された上記差分に基づいて、生体信号データの取得タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が設定される。そして、各スレーブ機器それぞれに対して、生体信号データの取得を指示するコマンド、及び生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が送信される。そのため、各スレーブ機器それぞれが有するスレーブ側カウンタ、及び、マスタ機器が有するマスタ側カウンタが、それぞれ独立してカウンタ値をカウントする構成であったとしても、マスタ機器及び各スレーブ機器間の同期、すなわち、生体信号データの取得開始タイミングの同期をとることができる。その結果、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず、生体信号データの取得開始タイミングの同期をとることが可能となる。
本発明に係る生体データ計測システムでは、スレーブ側受信手段が、マスタ側送信手段により送信された生体信号データの取得を指示するコマンド、及び生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を受信し、コマンド実行手段が、スレーブ側受信手段により受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、取得手段による生体信号データの取得を開始することが好ましい。
この場合、各スレーブ機器において、受信された生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、コマンド(すなわち生体信号データの取得)が実行される。ここで、コマンド実行カウンタ値は、マスタ機器において、各スレーブ機器毎に、自機(マスタ機器)のカウンタ値、及び双方のカウンタ値の差分に基づいて設定される。よって、各スレーブ機器におけるコマンド実行開始タイミング、すなわち、生体信号データの取得開始タイミングを同期させることが可能となる。
本発明に係る生体データ計測システムでは、スレーブ側送信手段が、取得手段により取得された生体信号データをマスタ機器に送信することが好ましい。
このようにすれば、複数のスレーブ機器それぞれから、各スレーブ機器において相互に同期をとって取得された生体信号データを、マスタ機器側で同期をとって収集(取得)することが可能となる。
本発明に係る生体データ計測システムでは、マスタ側受信手段が、スレーブ側送信手段により送信された生体信号データを受信し、表示手段が、マスタ側受信手段により受信された生体信号データを同期させて表示することが好ましい。
このようにすれば、マスタ機器側で、各スレーブ機器において相互に同期をとって計測された生体信号データを受信し、その生体信号データを同期させて表示することが可能となる。
本発明によれば、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず、無線通信システムを構成する各機器(マスタ機器及び複数のスレーブ機器)間の同期をとることが可能となる。
第1実施形態に係る無線通信システムの機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る生体データ計測システムの全体構成を示す図である。 スレーブ機器(筋電センサモジュール)の外観を示す図(正面図、背面図)である。 第2実施形態に係る生体データ計測システムの機能構成を示すブロック図である。 マスタ機器、及び各スレーブ機器による筋電信号データ取得処理の処理タイミングを示すシーケンス図である。 肩、腰、腕それぞれで取得した筋電信号を同期させて表示した表示例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1を用いて、第1実施形態に係る無線通信システム1の構成について説明する。図1は、無線通信システム1の機能構成を示すブロック図である。
無線通信システム1は、主として、無線通信によって通信可能に接続されるマスタ機器11、及び複数(図1の例では3台)のスレーブ機器12A,12B,12C(第1スレーブ機器12A、第2スレーブ機器12B、第3スレーブ機器12C、なお、以下、第1スレーブ機器12A、第2スレーブ機器12B、第3スレーブ機器12Cをまとめてスレーブ機器12と呼ぶこともある)を備えて構成されている。特に、無線通信システム1は、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格等にかかわらず(無線通信の規格に制約を受けることなく)、無線通信システム1を構成する各機器間(すなわち、マスタ機器11と各スレーブ機器12A,12B,12Cとの間、及びそれぞれのスレーブ機器12A,12B,12C間)の同期をとることが可能に構成されている。
ここで、本実施形態では、無線通信規格として、Bluetooth(登録商標)の拡張仕様の一つで、省電力に特化した無線通信規格であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)を採用した。なお、使用する無線通信規格はBLEに限られることなく、他の規格を用いてもよい。
マスタ機器11は、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値を無線通信で受取り、自機のカウンタ値と各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値との差分を把握することにより、同期をとって各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれにコマンド(処理)を実行させ、その実行結果を無線通信で受け取って表示等を行う。
そのため、マスタ機器11は、主として、演算を行うマイクロプロセッサ110、該マイクロプロセッサ110に各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するEEPROM(フラッシュメモリ)116、マスタ側無線通信部(無線通信モジュール)114、外部インターフェース(I/F)部115、及び薄型バッテリ(二次電池)117等を有して構成されている。また、マスタ機器11は、EEPROM(フラッシュメモリ)116に記憶されているプログラムがマイクロプロセッサ110によって実行されることにより実現される、マスタ側カウンタ111、差分算出部112、及びコマンド実行カウンタ値設定部113を機能的に備えている。以下、各構成要素について説明する。
マスタ側カウンタ111は、マスタ機器11が起動された後、所定の周期(例えば1ms等)でカウンタ値をカウント(カウントアップ)する。また、マスタ側カウンタ111は、各スレーブ機器12A,12B,12C(後述するスレーブ側カウンタ121)とは別個に、独立してカウンタ値をカウントする。その際に、マスタ側カウンタ111は、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ(スレーブ側カウンタ121)と同一の周期(例えば1ms等)でカウンタ値をカウント(カウントアップ)することが好ましい。なお、マスタ側カウンタ111によってカウントされたカウンタ値は、差分算出部112などに出力される。
差分算出部112は、自機のカウンタ値と、マスタ側無線通信部114によって受信される各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値との差分(ズレ)を、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に算出する。すなわち、差分算出部112は、特許請求の範囲に記載の算出手段として機能する。なお、差分算出部112により算出された上記差分は、メモリ等に記憶されるとともに、コマンド実行カウンタ値設定部113に出力される。
コマンド実行カウンタ値設定部113は、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に、自機のカウンタ値、及び差分算出部112により算出された上記差分に基づいて、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれにコマンド(処理)を実行させるタイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定する。すなわち、コマンド実行カウンタ値設定部113は、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能する。なお、コマンド実行カウンタ値設定部113により設定されたコマンド実行カウンタ値はマスタ側無線通信部114に出力される。
マスタ側無線通信部114は、BLEに基づいた送信機能及び受信機能を有している。マスタ側無線通信部114は、処理内容(指示内容)を示すコマンド、及び該コマンドを実行させるタイミングを示すコマンド実行カウンタ値を、各スレーブ機器12A,12B,12Cに対して送信する。一方、マスタ側無線通信部114は、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれから送信される各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値を受信する。また、マスタ側無線通信部114は、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれから送信される、コマンドの実行結果(処理結果)も受信する。すなわち、マスタ側無線通信部114は、特許請求の範囲に記載のマスタ側送信手段、及びマスタ側受信手段として機能する。
外部インターフェース部115は、例えば、LCDディスプレイからなる表示部(特許請求の範囲に記載の表示手段に相当)を有している。外部インターフェース部(表示部)115は、マスタ側無線通信部114により受信された、各スレーブ機器12A,12B,12Cによって実行されたコマンドの実行結果(処理結果)を同期させて表示する。
一方、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれは、自機のカウンタ値をマスタ機器11に無線通信で送るとともに、マスタ機器11から受信したコマンドを指示されたタイミングで処理した後、その処理結果をマスタ機器11に送信する。
そのため、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれは、主として、演算を行うマイクロプロセッサ120、該マイクロプロセッサ120に各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するEEPROM(フラッシュメモリ)126、スレーブ側無線通信部(無線通信モジュール)123、及び薄型バッテリ(二次電池)127等を有して構成されている。また、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれは、EEPROM(フラッシュメモリ)126に記憶されているプログラムがマイクロプロセッサ120によって実行されることにより実現される、スレーブ側カウンタ121、及びコマンド実行部122を機能的に備えている。以下、各構成要素について説明する。
スレーブ側カウンタ121は、スレーブ機器12A,12B,12Cが起動された後、所定の周期(例えば1ms等)でカウンタ値をカウント(カウントアップ)する。また、スレーブ側カウンタ121は、マスタ機器11(マスタ側カウンタ111)、及び他のスレーブ機器12(他のスレーブ側カウンタ121)とは別個に、独立してカウンタ値をカウントする。その際に、スレーブ側カウンタ121は、マスタ機器11のマスタ側カウンタ111、及び他のスレーブ機器12のカウンタ(他のスレーブ側カウンタ121)と同一の周期(例えば1ms等)でカウンタ値をカウント(カウントアップ)することが好ましい。なお、スレーブ側カウンタ121によりカウントされたカウンタ値は、コマンド実行部122及びスレーブ側無線通信部123に出力される。
コマンド実行部122は、マスタ機器11から送信され、スレーブ側無線通信部123により受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、コマンドを実行する。すなわち、コマンド実行部122は、特許請求の範囲に記載のコマンド実行手段として機能する。なお、コマンド実行部122によりコマンドが実行された結果(処理結果)は、スレーブ側無線通信部123に出力される。
スレーブ側無線通信部123は、BLEに基づいた送信機能及び受信機能を有している。スレーブ側無線通信部123は、実行されたコマンドの実行結果(処理結果)を、所定のタイミング(又は周期)でマスタ機器11に送信する。また、スレーブ側無線通信部123は、スレーブ機器12が起動された後、所定のタイミングで、スレーブ側カウンタ121によりカウントされた自機のカウンタ値を、ブロードキャストで(又はマスタ機器11に対して)送信する。一方、スレーブ側無線通信部123は、マスタ機器11から送信されるコマンド、及びコマンド実行カウンタ値を受信する。すなわち、スレーブ側無線通信部123は、特許請求の範囲に記載のスレーブ側送信手段、及びスレーブ側受信手段として機能する。なお、スレーブ側無線通信部123は、カウンタ値に加えて、例えば、スレーブ側カウンタ121の周期、ビット数、及び/又は、スレーブ側カウンタ121がオーバーフローしたことを示す情報等を併せて送信してもよい。
上述したように構成されることにより、無線通信システム1では、各スレーブ機器12A,12B,12Cが起動されると、カウンタ値のカウント(カウントアップ)が開始され、所定の周期(例えば1ms等)でカウンタ値がカウント(カウントアップ)される。そして、各スレーブ機器12A,12B,12Cが起動された後、所定のタイミングで、それぞれのカウンタ値が、ブロードキャストで(又はマスタ機器11に対して)送信される。
一方、マスタ機器11では、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれから送信された各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値が受信される。マスタ機器11では、受信された各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分(ズレ)が、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に算出されるとともに、当該差分と自機のカウンタ値とに基づいて、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれに処理を指示するコマンドを実行させるタイミングを示すコマンド実行カウンタ値が設定される。そして、処理内容(指示内容)を示すコマンド、及び該コマンドを実行させるタイミングを示すコマンド実行カウンタ値が、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれに対して送信される。
一方、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれでは、マスタ機器11から送信されたコマンド、及びコマンド実行カウンタ値が受信される。その後、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれでは、受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、コマンドが実行される。そして、実行されたコマンドの実行結果(処理結果)が、マスタ機器11に送信される。
マスタ機器11では、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれから送信された、コマンドの実行結果(処理結果)が受信される。そして、受信されたコマンドの実行結果(処理結果)が同期をとって表示される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、マスタ機器11により、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれから送信された各スレーブ機器12A,12B,12Cのカウンタ値が受信され、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分が各スレーブ機器12A,12B,12C毎に算出され、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に、自機のカウンタ値及び双方のカウンタ値の差分に基づいて、処理を指示するコマンドの実行タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が設定される。そして、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれに対して、コマンド、及びコマンド実行カウンタ値が送信される。そのため、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれが有するスレーブ側カウンタ121、及び、マスタ機器11が有するマスタ側カウンタ111が、それぞれ独立してカウンタ値をカウントする構成であったとしても、同期をとってコマンドを実行させること、すなわち、マスタ機器11及び各スレーブ機器12A,12B,12C間の同期をとることができる。その結果、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず(無線通信の規格に制約を受けることなく)、無線通信システムを構成する各機器(マスタ機器11及び各スレーブ機器12A,12B,12C)間の同期をとることが可能となる。
本実施形態によれば、マスタ側カウンタ111と、スレーブ側カウンタ121とが、同一の周期でカウンタ値をカウントするため、マスタ機器11において、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれのカウンタ値と自機のカウンタ値との差分を、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に算出する際、及び、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に、自機のカウンタ値及び双方のカウンタ値の差分に基づいて、コマンド実行カウンタ値を設定する際の処理負荷(演算負荷)を低減することが可能となる。
本実施形態によれば、各スレーブ機器12A,12B,12Cにおいて、受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときにコマンドが実行される。ここで、コマンド実行カウンタ値は、マスタ機器11において、各スレーブ機器12A,12B,12C毎に、自機(マスタ機器11)のカウンタ値、及び双方のカウンタ値の差分に基づいて設定される。よって、各スレーブ機器12A,12B,12Cにおけるコマンド実行開始タイミングを同期させることが可能となる。
本実施形態によれば、各スレーブ機器12A,12B,12Cのコマンド実行部122により実行されたコマンドの実行結果が、マスタ機器11に送信されるため、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれから、該スレーブ機器12A,12B,12Cにおいて相互に同期をとって実行されたコマンドの実行結果を、マスタ機器11側で同期をとって収集(取得)することが可能となる。
本実施形態によれば、スレーブ側無線通信部123により送信された実行結果がマスタ側無線通信部114により受信され、受信された実行結果が外部インターフェース部(表示部)115によって表示される。そのため、マスタ機器11側で、各スレーブ機器12A,12B,12Cそれぞれにおいて相互に同期をとって実行されたコマンドの実行結果を受信し、その実行結果を同期させて表示することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図2〜6を併せて用いて、第2実施形態に係る生体データ計測システム2について説明する。生体データ計測システム2は、上述した第1実施形態に係る無線通信システム1を用いたシステムである。そのため、ここでは、上述した第1実施形態と同一・同様な構成については説明を簡略化又は省略し、異なる点を主に説明する。また、本実施形態では、生体データとして生体の筋電信号を計測する場合を例にして説明する。
ここで、図2は、生体データ(筋電信号)計測システム2の全体構成を示す図である。図3は、スレーブ機器(筋電センサモジュール)22の外観を示す正面図(上段)、及び背面図(下段)である。図4は、生体データ計測システム2の機能構成を示すブロック図である。
生体データ(筋電信号)計測システム2は、主として、無線通信を介して通信可能に接続されるマスタ機器21、及び複数(図2の例では3台)のスレーブ機器22A,22B,22C(第1スレーブ機器22A、第2スレーブ機器22B、第3スレーブ機器22C、なお、以下、第1スレーブ機器22A、第2スレーブ機器22B、第3スレーブ機器22Cをまとめてスレーブ機器22と呼ぶこともある)を備えて構成されている。特に、生体データ計測システム2は、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格等にかかわらず(無線通信の規格に制約を受けることなく)、各スレーブ機器22A,22B,22Cの同期をとって、生体データ(筋電信号)を取得することが可能に構成されている。なお、使用される無線通信規格としては、上述した第1実施形態と同様に、BLEを好適に用いることができる。
マスタ機器21は、主として、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれのカウンタ値を無線通信で受取り、自機のカウンタ値と各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれのカウンタ値との差分を把握(認識)することにより、同期をとって各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれに筋電信号データを取得させ、その取得結果(筋電信号データ)を無線通信で受け取って表示等を行う。
そのため、マスタ機器21は、主として、演算を行うマイクロプロセッサ210、該マイクロプロセッサ210に各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するEEPROM(フラッシュメモリ)216、無線通信部(無線通信モジュール)214、外部インターフェース(I/F)部215、薄型バッテリ(二次電池)217、及び電源スイッチ219等を有して構成されている。また、マスタ機器21は、EEPROM(フラッシュメモリ)216に記憶されているプログラムがマイクロプロセッサ110によって実行されることにより実現される、マスタ側カウンタ211、差分算出部212、及びコマンド実行カウンタ値設定部213を機能的に備えている。以下、各構成要素について説明する。なお、マスタ機器21としては、例えば、スマートフォン等の携帯端末などを好適に用いることができる。
マスタ側カウンタ211及び差分算出部212は、上述した第1実施形態(マスタ側カウンタ111及び差分算出部112)と同一又は同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
コマンド実行カウンタ値設定部213は、各スレーブ機器22A,22B,22C毎に、自機のカウンタ値、及び自機のカウンタ値と各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれのカウンタ値との差分に基づいて、筋電信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定する。すなわち、コマンド実行カウンタ値設定部213は、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能する。なお、コマンド実行カウンタ値設定部213により設定されたコマンド実行カウンタ値はマスタ側無線通信部214に出力される。
マスタ側無線通信部214は、BLEに基づいた送信機能及び受信機能を有している。マスタ側無線通信部214は、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれに対して、筋電信号データの取得を指示するコマンド、及び、筋電信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を送信する。一方、マスタ側無線通信部214は、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれから送信される各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれのカウンタ値を受信する。また、マスタ側無線通信部214は、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれから送信される筋電信号データ(処理結果)も受信する。すなわち、マスタ側無線通信部214は、特許請求の範囲に記載のマスタ側送信手段、及びマスタ側受信手段として機能する。
外部インターフェース部215は、例えば、LCDディスプレイからなる表示部(特許請求の範囲に記載の表示手段に相当)を有している。外部インターフェース部(表示部)215は、マスタ側無線通信部214により受信された(すなわち、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれにより収集された)筋電信号データ(処理結果)を同期させて表示する。
一方、各スレーブ機器(筋電センサモジュール)22A,22B,22Cそれぞれは、自機のカウンタ値をマスタ機器21に無線通信で送るとともに、マスタ機器21から指示されたタイミングで筋電信号データを取得し、その取得結果(筋電信号データ)をマスタ機器21に送信する。
そのため、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれは、主として、演算を行うマイクロプロセッサ(BLEマイコン)220、該マイクロプロセッサ220に各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するEEPROM(フラッシュメモリ)226、スレーブ側無線通信部(無線通信モジュール)223、筋電信号を検出する複数の筋電電極224、アナログ信号(筋電信号)をデジタルデータに変換するADC(ADコンバータ)225、薄型バッテリ(二次電池)227、点灯状態(例えば、点灯、点滅、消灯等)により、電源のオン・オフ状態や、筋電信号取得状態、無線通信状態等を示すLED228、バッテリ227からの電力供給を断続する電源スイッチ229等を有して構成されている。また、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれは、EEPROM(フラッシュメモリ)226に記憶されているプログラムがマイクロプロセッサ220によって実行されることにより実現される、スレーブ側カウンタ221、及びコマンド実行部222を機能的に備えている。以下、各構成要素について説明する。
筋電電極224は、筋電信号データを取得する電極である。すなわち、筋電電極224は、特許請求の範囲に記載の取得手段として機能する。筋電電極224は、例えば、矩形の平板状に形成されており、略直方体状に形成されたスレーブ機器22の背面側に等間隔に並べて(図3に示した例では3個)配設されている。そのため、使用者は、例えば、首、肩、腕、腰など、筋肉の状態を確認したい箇所に各スレーブ機器(筋電センサモジュール)22A,22B,22Cの筋電電極224を接触させることにより、筋電信号データを取得(計測)することができる。
ここで、筋電電極としては、例えば、銀・塩化銀、導電ゲル、導電ゴム、導電プラスチック、金属(ステンレス、Au等の腐食に強く金属アレルギーの少ないものが好ましい)、導電布、金属表面を絶縁層でコーティングした容量性結合電極等を用いることができる。ここで、導電布としては、例えば、導電性を有する導電糸からなる織物や編物、不織布が用いられる。また、導電糸としては、例えば、樹脂糸の表面をAgなどでめっきしたものや、カーボンナノチューブ・コーティングを施したもの、PEDOTなどの導電性高分子をコーティングしたものを用いることができる。また、導電性を有する導電性ポリマー糸を用いてもよい。
筋電電極224は、例えば、フィルタ回路(図示省略)等を介して、アナログ信号(筋電信号)をデジタルデータに変換するADC(ADコンバータ)225に接続されている。また、ADC225は、マイクロプロセッサ(BLEマイコン)220に接続されており、筋電電極224により検出された筋電信号は、デジタルデータに変換された後、マイクロプロセッサ220に読み込まれる。
スレーブ側カウンタ221は、上述した第1実施形態(スレーブ側カウンタ121)と同一又は同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
コマンド実行部222は、スレーブ側無線通信部223により受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、筋電信号の取得(計測)を開始(コマンドを実行)する。すなわち、コマンド実行部222は、特許請求の範囲に記載のコマンド実行手段として機能する。なお、コマンド実行部222は、定期的に(例えば1ms毎に)筋電信号を取得し、その取得した筋電信号データを定期的に(例えば1ms毎に)スレーブ側無線通信部223に出力する。
スレーブ側無線通信部223は、筋電電極224により取得された筋電信号データをマスタ機器21に送信する。一方、スレーブ側無線通信部223は、マスタ側無線通信部214から送信される、筋電信号データの取得(計測)を指示するコマンド、及び筋電信号の取得(計測)開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を受信する。すなわち、スレーブ側無線通信部223は、特許請求の範囲に記載のスレーブ側送信手段、及びスレーブ側受信手段として機能する。なお、その他の構成は、上述した無線通信システム1と同一又は同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図5及び図6を併せて参照しつつ、生体データ計測システム2(マスタ機器21及び各スレーブ機器22)の動作について説明する。図5は、マスタ機器21、及び各スレーブ機器(筋電センサモジュール)22A,22B,22Cによる筋電信号データ取得処理の実行タイミングを示すシーケンス図である。また、図6は、肩、腰、腕それぞれで取得した筋電信号を同期させて表示した表示例を示す図である。
まず、マスタ機器21、第1スレーブ機器(筋電センサモジュール)22A、第2スレーブ機器22B、第3スレーブ機器22Cそれぞれが任意のタイミングで起動され、マスタ側カウンタ211、及び各スレーブ側カウンタ221のカウントが開始される。
そして、時刻t1において、第1スレーブ機器22Aのカウンタ値(図5の例では「235」)がブロードキャスト(又はアドバタイジング)で送信される。マスタ機器21は、第1スレーブ機器22Aのカウンタ値を受信し、自機のカウンタ値(図5の例では「100」)との差分(図5の例では「+135」)を算出して記憶する。なお、第1スレーブ機器22A(筋電電極224)は、例えば、使用者の肩に取り付けられる。
同様に、時刻t2において、第2スレーブ機器22Bのカウンタ値(図5の例では「316」)がブロードキャスト(又はアドバタイジング)で送信される。マスタ機器21は、第2スレーブ機器22Bのカウンタ値を受信し、自機のカウンタ値(図5の例では「120」)との差分(図5の例では「+196」)を算出して記憶する。なお、第2スレーブ機器22B(筋電電極224)は、例えば、使用者の腕に取り付けられる。
また、時刻t3において、第3スレーブ機器22Cのカウンタ値(図5の例では「397」)がブロードキャスト(又はアドバタイジング)で送信される。マスタ機器21は、第3スレーブ機器22Cのカウンタ値を受信し、自機のカウンタ値(図5の例では「140」)との差分(図5の例では「+257」)を算出して記憶する。なお、第3スレーブ機器22C(筋電電極224)は、例えば、使用者の腰に取り付けられる。
その後、時刻t4において、マスタ機器21と第1スレーブ機器22Aとの間の通信接続が確立される。同様に、時刻t5において、マスタ機器21と第2スレーブ機器22Bとの間の通信接続が確立され、時刻t6において、マスタ機器21と第3スレーブ機器22Cとの間の通信接続が確立される。
そして、時刻t7において、マスタ機器21により、第1スレーブ機器22Aでの筋電信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が算出され(図5の例では「1135」)、筋電信号の取得を指示するコマンドと併せて、第1スレーブ機器22Aに送信される。なお、コマンド実行カウンタ値の算出方法については上述したとおりであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
同様に、時刻t8において、マスタ機器21により、第2スレーブ機器22Bでの筋電信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が算出され(図5の例では「1196」)、筋電信号の取得を指示するコマンドと併せて、第2スレーブ機器22Bに送信される。
また、時刻t9において、マスタ機器21により、第3スレーブ機器22Cでの筋電信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値が算出され(図5の例では「1257」)、筋電信号の取得を指示するコマンドと併せて、第3スレーブ機器22Cに送信される。
その後、時刻t10(図5に示されるように、マスタ機器21のカウンタ値は「1000」、第1スレーブ機器22Aのカウンタ値は「1135」、第2スレーブ機器22Bのカウンタ値は「1196」、第3スレーブ機器22Cのカウンタ値は「1257」のタイミング)において、第1レーブ機器22A、第2スレーブ機器22B、第3スレーブ機器22Cにより同期がとられて筋電信号の取得が開始される。すなわち、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれは、自機のカウンタ値が指定されたコマンド実行カウンタ値になったときに、筋電信号データの取得を開始する。
その後、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれは、所定の周期毎(例えば1ms.毎)に筋肉信号を取得し、その筋電信号データをマスタ機器21に無線送信(BLE)する。一方、マスタ機器21では、受信された筋電信号データが同期されて表示される。
ここで、肩、腕、腰それぞれで取得した筋電信号データを同期させて表示した表示例を図6に示す。このようにして、3台のスレーブ機器(筋電センサモジュール)22A,22B,22Cの同期がとられることにより、複数部位(肩、腕、腰)の同期された筋電信号データが取得されて、表示される。
本実施形態によれば、上記無線通信システム1を備えているため、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれが有するスレーブ側カウンタ211、及び、マスタ機器21が有するマスタ側カウンタ221が、それぞれ独立してカウンタ値をカウントする構成であったとしても、マスタ機器21及び各スレーブ機器22A,22B,22C間の同期、すなわち、筋電信号データの取得開始タイミングの同期をとることができる。その結果、専用の資源(ハードウェア)を要することなく、無線通信の規格にかかわらず(無線通信の規格に制約を受けることなく)、筋電信号データの取得開始タイミングの同期をとることが可能となる。
また、本実施形態によれば、各スレーブ機器22A,22B,22Cにおいて、受信された筋電信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、コマンド(すなわち筋電信号データの取得)が実行される。ここで、コマンド実行カウンタ値は、マスタ機器21において、各スレーブ機器22A,22B,22C毎に、自機(マスタ機器21)のカウンタ値、及び双方のカウンタ値の差分に基づいて設定される。よって、各スレーブ機器22A,22B,22Cにおけるコマンド実行開始タイミング、すなわち、筋電信号データの取得開始タイミングを同期させることが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれにより、取得された筋電信号データがマスタ機器21に送信される。そのため、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれから、取得された筋電信号データを、マスタ機器21側で同期をとって収集(取得)することが可能となる。
また、本実施形態によれば、スレーブ側無線通信部223により送信された筋電信号データがマスタ側無線通信部214によって受信され、受信された筋電信号データが外部インターフェース部(表示部)215によって表示される。そのため、マスタ機器11側で、各スレーブ機器22A,22B,22Cそれぞれにおいて相互に同期をとって計測された筋電信号データを受信し、その筋電信号データを同期させて表示することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、マスタ機器11(21)、及び各スレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)それぞれが、独立してカウンタ値をカウントするカウンタを備えていたが、カウンタに代えて、所定のタイミング(例えば起動後)からの時間を計時するタイマ(タイマ値)や時計を備える構成としてもよい。
また、上記実施形態では、上記実施形態では、スレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)の数が3台の場合を例にして説明したが、スレーブ機器の数は、2台以上であればよく、3台には限られない。
さらに、上記第2実施形態では、無線通信システム1を、生体データ計測システム2に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、生体データ計測システム以外にも適用可能である。
また、上記第2実施形態では、生体情報として筋電信号を取得(計測)する場合を例にして説明したが、筋電信号に代えて、又は加えて、例えば、心電信号や光電脈波信号等を取得(計測)する構成、すなわち、筋電電極224に代えて、又は加えて、例えば、心電電極や、光電脈波センサ等を備える構成としてもよい。
上記実施形態では、マスタ機器11(21)と、各スレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)とをつなぐ無線の規格としてBLEを採用したが、BLEに代えて、例えば、13.56MHzなどの交流電磁界や、BT(Bluetooth(登録商標))などを採用してもよい。
また、上記実施形態では、マスタ機器11(21)として、スレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)から取得した筋電信号データを表示する表示用端末を例にして説明したが、マスタ機器11(21)としては、例えば、スレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)から取得した筋電信号データをサーバーへ転送する中継器(ゲートウェイ)などにも適用可能である。また、上記実施形態では、プログラムを格納する為にフラッシュメモリを搭載していたが、フラッシュメモリに代えて、例えばマスクROMなどを用いることも可能である。さらに、上記実施形態では、マスタ機器11(21)側でスレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)の実行結果を同期をとって収集する場合を例にして説明したが、例えば、スレーブ機器12A,12B,12C(22A,22B,22C)同士が同期をとって光ったり、振動したりするようなシステムにも適用することができる。
1 無線通信システム
2 生体データ計測システム
11,21 マスタ機器
111,211 マスタ側カウンタ
112,212 差分算出部
113,213 コマンド実行カウンタ値設定部
114,214 マスタ側無線通信部
115,215 外部インターフェース部(表示部)
12A,12B,12C,22A,22B,22C スレーブ機器
121,221 スレーブ側カウンタ
122,222 コマンド実行部
123,223 スレーブ側無線通信部
224 筋電電極

Claims (9)

  1. 無線通信を介して通信可能に接続されるマスタ機器、及び複数のスレーブ機器を備える無線通信システムにおいて、
    前記複数のスレーブ機器それぞれは、
    独立してカウンタ値をカウントするスレーブ側カウンタと、
    前記スレーブ側カウンタによりカウントされたカウンタ値を送信するスレーブ側送信手段と、を備え、
    前記マスタ機器は、
    独立してカウンタ値をカウントするマスタ側カウンタと、
    前記複数のスレーブ機器それぞれから、前記スレーブ側送信手段により送信された該スレーブ機器のカウンタ値を受信するマスタ側受信手段と、
    前記複数のスレーブ機器それぞれのカウンタ値と、前記マスタ側カウンタによりカウントされた自機のカウンタ値との差分を、各スレーブ機器毎に算出する算出手段と、
    前記スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値、及び前記算出手段により算出された前記差分に基づいて、処理を指示するコマンドの実行タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定する設定手段と、
    前記複数のスレーブ機器それぞれに対して、処理を指示するコマンド、及び前記設定手段により設定されたコマンド実行カウンタ値を送信するマスタ側送信手段と、を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記スレーブ側カウンタと、前記マスタ機器側カウンタとは、同一の周期でカウンタ値をカウントすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 各スレーブ機器は、
    前記マスタ側送信手段により送信されたコマンド、及びコマンド実行カウンタ値を受信するスレーブ側受信手段と、
    前記スレーブ側受信手段により受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、前記コマンドを実行するコマンド実行手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記スレーブ側送信手段は、前記コマンド実行手段により実行された前記コマンドの実行結果を、前記マスタ機器に送信することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記マスタ機器は、表示手段をさらに備え、
    前記マスタ側受信手段は、前記スレーブ側送信手段により送信された前記実行結果を受信し、
    前記表示手段は、前記マスタ側受信手段により受信された前記実行結果を同期させて表示することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 請求項5に記載の無線通信システムを備え、
    前記複数のスレーブ機器それぞれは、生体信号データを取得する取得手段を有し、
    前記設定手段は、前記スレーブ機器毎に、自機のカウンタ値、及び前記算出手段により算出された前記差分に基づいて、生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を設定し、
    前記マスタ側送信手段は、前記複数のスレーブ機器それぞれに対して、生体信号データの取得を指示するコマンド、及び、生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を送信することを特徴とする生体データ計測システム。
  7. 前記スレーブ側受信手段は、前記マスタ側送信手段により送信された生体信号データの取得を指示するコマンド、及び生体信号データの取得開始タイミングを示すコマンド実行カウンタ値を受信し、
    前記コマンド実行手段は、前記スレーブ側受信手段により受信されたコマンド実行カウンタ値と自機のカウンタ値とが一致したときに、前記取得手段による生体信号データの取得を開始することを特徴とする請求項6に記載の生体データ計測システム。
  8. 前記スレーブ側送信手段は、前記取得手段により取得された生体信号データを前記マスタ機器に送信することを特徴とする請求項7に記載の生体データ計測システム。
  9. 前記マスタ側受信手段は、前記スレーブ側送信手段により送信された前記生体信号データを受信し、
    前記表示手段は、前記マスタ側受信手段により受信された前記生体信号データを同期させて表示することを特徴とする請求項8に記載の生体データ計測システム。
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