JP2018107581A - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 現在の車両位置における最適のAFリストを受け取る。【解決手段】 この発明にかかる受信装置は、車両位置を取得する車両位置取得部と、車両位置で放送局を選択し、放送局から放送を受信する受信部と、車両位置で放送を受信した際の受信感度に関係する付加情報を取得する付加情報取得部と、選択した放送局を車両位置及び付加情報と関連付けて放送局リストとして記憶するサーバーと通信する通信部と、サーバー上の放送局リストに関連付けられた車両位置が、現在走行中の車両位置から第一の距離範囲内に存在するとともに、放送局リストに関連付けられている付加情報が現在走行中の車両位置で取得された付加情報と一致する放送局リストを探索する処理部と、を備え、受信部は、処理部が探索した放送局リストを選択し、選択した放送局リストより放送を受信する。【選択図】 図1
Description
この発明は、RDS(Radio Data System:ラジオデータシステム)受信装置を始めとする受信装置に関するものである。
従来のRDS(Radio Data System:ラジオデータシステム)では放送局からRDSデータとしてAF(Alternative Frequency:代替周波数)リスト(放送局リスト)を受け、そのリストの周波数を順次チェックし受信状況の確認を行い、受信感度の最も良い放送局、すなわち最良のAF局に切替えていた
サーバーからラジオ周波数や位置情報を受信する技術があるが、与えられるAFが最適かどうかの判断はつきにくい(特表2005−523661)。また、セル一斉放送サービスや世界的移動体通信システムのような携帯通信によってAFリストが含まれるRDS情報を入手し、その情報に従ってVHF/FM放送を受信する技術があるが、現在時刻の車両位置における最適情報を提供することはできない(特表2006−508619)。
従来の方法では、最良のAF局が見つかるまでチェックを繰り返して切替えしないこと、あるいはチェック回数が多いことによる音切れなどの問題が起こる。スムーズな周波数切替えのため、現在はチェック用のバックチューナとして一方のチューナがリストの周波数の受信状況を確認し、良好であれば他方のメインチューナが受信する2チューナ化も主流となっている。ただし、2チューナ化では実装面積やコストにデメリットを抱えるため、本発明では、スマートフォン(スマホ)等の携帯端末を利用してサーバー上に各車から送信されたAFリストをデータベース化し、最良のAFリストを受け取れるようにすることにより、1チューナであっても更なるRDS受信の効率化を行う。
すなわち、本発明では各車が実際に放送局から受け取ったAFリストとその地点の位置情報を、スマホを通してある1つのサーバーにデータベースとして蓄積していくことにより、その位置を通過する車がスマホによりサーバーと通信し、蓄積されたデータベースのAFリストの中から現在の車両位置における最適のAFリストを受け取る。
この発明にかかる受信装置は、車両位置を取得する車両位置取得部と、前記車両位置で放送局を選択し、前記放送局から放送を受信する受信部と、前記車両位置で前記放送を受信した際の受信感度に関係する付加情報を取得する付加情報取得部と、前記選択した放送局を前記車両位置及び前記付加情報と関連付けて放送局リストとして記憶するサーバーと通信する通信部と、前記サーバー上の放送局リストに関連付けられた車両位置が、現在走行中の車両位置から第一の距離範囲内に存在するとともに、前記放送局リストに関連付けられている付加情報が前記現在走行中の車両位置で取得された付加情報と一致する放送局リストを探索する処理部と、を備え、前記受信部は、前記処理部が探索した放送局リストを選択し、前記選択した放送局リストより放送を受信する。
この発明によれば、各車が実際に放送局から受け取った放送局リストと受信した車両位置及び車速を含む付加情報をスマホ経由でサーバーにデータベースとして蓄積していくことにより、その位置を通過する車がサーバーと通信し、車両の現在走行中の車両位置から放送局の放送を受信するために設定された第一の距離範囲内に存在し、かつ放送を受信した際の付加情報が一致する放送局リスト(放送局の一覧)があれば、放送局リストをサーバーより取得し、蓄積されたデータベースの放送局リストの中から現在走行中の車両位置における最適の放送局リストを受け取る頻繁なAFチェックが不要となり、従来よりもスムーズに切替えを行うことが可能となり、音切れなどの問題も解消される。さらに、スマホと連携可能な車載機器が装備されていれば良いため、比較的簡易で安価なシステムが構築できる。
実施の形態1
図1に本発明の実施の形態1に係る受信装置1の全体構成図を示す。通信部2は携帯端末9経由でサーバー10から放送局リストであるAFリストを取得し、処理部3に渡す。処理部3は、通信部2にAFリストを出力し、携帯端末9経由でサーバー10にAFリストを送信する。受信部4は処理部3がAFリストから抽出した放送局について最良の受信感度が得られる放送局を選択し、放送局11からアンテナ5を介して選択した放送局から放送を受信する。車両位置取得部6は、車両位置を検出し処理部3に出力する。付加情報取得部7は、受信装置1が放送を受信した際の車速を含む天気、時刻、月の情報を取得し処理部3に出力する。
ここで、車速は、60km/h等の速度値そのもののみならず、例えば、低速(20km/h未満)、中速(20km/h以上、50km/h未満)、高速(50km/h以上)のような速度を大まかに示すものも含む。また時刻は、11時20分のような時刻そのもの以外に、例えば
未明:0時〜3時、 明け方:3時〜6時、 朝:6時〜9時、 昼前:9時〜12時
昼過ぎ:12時〜15時、 夕方:15時〜18時、 夜:18時〜24時
のような時間帯を含む。また月は、7月のような月を示すもの以外に、季節 例えば
春:3月〜5月、 夏:6月〜8月、 秋:9月〜11月、 冬:12月〜2月
も含む。
未明:0時〜3時、 明け方:3時〜6時、 朝:6時〜9時、 昼前:9時〜12時
昼過ぎ:12時〜15時、 夕方:15時〜18時、 夜:18時〜24時
のような時間帯を含む。また月は、7月のような月を示すもの以外に、季節 例えば
春:3月〜5月、 夏:6月〜8月、 秋:9月〜11月、 冬:12月〜2月
も含む。
スピーカ8は受信部4で受信した放送を音声出力する。携帯端末9はスマートフォン等の携帯通信端末である。サーバー10は、携帯端末9と無線ネットワーク経由で接続されるコンピュータである。放送局11は、受信装置1が番組を受信する放送局である。
図2に順位付されたAFリストをサーバーに送信するシーケンスを示す。受信装置1は放送局11から例えば図3に示すようなAFリストを受信し、そのAFリストに基づいて最良のAF局を探索(AFチェック)し、このAFリストを実際の受信感度に従って順位付して携帯端末9に送信する。
その後、携帯端末9はサーバー10に順位付されたAFリスト、車両位置及び付加情報を送信する。この車両位置は受信装置1がAFリストを受け取った位置座標である。なお、車両位置は携帯端末9が内蔵するGPS受信機によっても取得可能である。ここでサーバーに送信するAFリストはAFチェック結果を反映し、順位付を行う。受信装置1が放送を受信した際の車速、受信した際の天気、受信した時刻、受信した月を付加情報としてサーバー10に送信する。これらの付加情報はマルチパス、フェージング、天気(特に雨滴、湿度の電波伝搬への影響)等の受信環境、受信感度に影響あるいは関係するパラメータ(なお、時刻(時間帯)、月(季節)は受信環境の時間的な変化、時期的な変化が傾向として存在し、受信しやすい時間帯、受信しやすい時期というものが場所によっては起こる可能性があり、これらをパラメータとする)であり、AFリストとともにサーバー10に送信する。携帯端末9からサーバー10に送信された順位付されたAFリストはサーバー内のデータベースに記憶される。これをAFリスト及び車両位置と対応させて記憶し、そのサーバー上に各車がどのような位置座標、あるいは車両の周囲状況(車速、天気、時刻、および月)でどの放送局の放送をAFチェックによって良好と判断し受信したかをデータベースとして蓄積していく。サーバーにデータベースとして蓄積されるデータの例を図4に示す。データベース上に良好な順に周波数(放送局)が並べられている。
図5にサーバーからAFリストを取得するシーケンスを示す。車両の携帯端末9がサーバー10に通信し、サーバー10のデータベース内でAFリストをチェックし、データがあればサーバー10より携帯端末9にデータを送信する。受信装置1は携帯端末9からAFリストを受信しAFチェックを行い、放送局11から取得したAFリストに基づいて最良の受信感度を有する放送局を探索(AFチェック)する。その後、探索した放送局に受信チャネルを切替える。なお、最良AF局がサーバー10のデータベースにない場合は、図2に示すシーケンスを実行する。
図6に図5の「第二処理」の詳細を示す。例えば図7に示す車両において、その車両の受信装置1に接続された携帯端末9がサーバー10と通信し、サーバー10のデータベース内でAFリストをチェックし(ステップ72)、現在走行中の車両位置から放送局の放送を受信するために設定された距離範囲(第一の距離範囲:通常の受信可能な半径より短かめの値を設定。例えば半径5km以内)の位置座標(X1、Y1)のデータをサーバー10のデータベースから抽出する(ステップ73)。該当するデータがなければステップ78に移る。続いて付加情報が一致するデータがあるか否かをチェックし(ステップ74)、付加情報が一致するデータがあれば、このデータをステップ75に渡し、なければ付加情報の一致しないデータをステップ76に渡す。ここで、付加情報の一致/不一致は、車速、天気、時刻、及び月(季節)で判断し、一致するデータを抽出する。例えば図7に示す車両の場合は、車速63km/hに対して、速度幅(±5km)をもった車速範囲で車速の一致/不一致を判定する。すなわち58km以上68km未満のものの中から抽出する。さらに天気は晴、時間帯は朝、季節は夏に一致するデータを選択する。一致するデータが複数ある場合は、自車位置から最も近い距離に位置する放送局のデータを選択する(ステップ76)。このようにして条件を満足するAFリスト、すなわち図4に示すハッチ個所のAFリストを携帯端末9に出力する(ステップ77)。
なお、付加情報は車速のみで構成しても良いし、車速以外に天気、時刻、及び月の内の少なくとも1つで構成してもよい。時刻は、朝昼晩等の時間帯を示すものでもよいし、月は春夏秋冬の季節を示すものでもよい。車速以外に天気、時刻、及び月の全てで構成してもよい。付加情報を車速のみで構成した場合は、付加情報の一致/不一致は、車速のみで判断し一致するデータを抽出する。付加情報を車速以外に天気、時刻、及び月の全てで構成した場合でも、付加情報の一致/不一致は、車速のみで、あるいは車速及び天気で判断してもよい。
なお、処理部3が受信装置1の受信感度等の受信品質のランクに関連付された車種情報(ロークラス・ミドルクラス・ハイクラス)を取得して、この車種情報を付加情報の一つとしてサーバー11からのAFリストの絞込みに使用するようにしても良い。
本来放送局から受け取るAFリストは、「代替局となり得る」周波数のリストであるため、それを順次チェックし良好な受信状況だった場合にその局へ切り替わる。したがって品質の良いAF局がなかなか見つからない場合には何度もAFチェックを実施する上に、切替えができないことや、AFチェックの多さから音切れが目立つことが多い。しかし本発明の方法を取ることにより、積極的に「良好と思われる」AF局をサーバー11から推奨してもらえることができるため、AFチェックの回数を減らすことができ音切れを軽減することができる。
なお、1チューナに対して本発明を適応した場合は携帯端末との連携のみを用いた簡易なシステムであり、AFチェック専用の受信部を備えた2チューナ仕様と比較して安価である。さらに、2チューナ仕様と比較すると、データを受けてから良好なAF局への切替えまでの時間が早くなる。2チューナはAFチェック専用のバックチューナでAFチェックを実施するため音切れの心配はないが、放送局から受け取ったAFリストのチェックは通常通り順次行っていく。
本発明は、あらかじめお奨めとされるAF局の情報を受け取るため、AFチェックの回数が減り音切れを低減できる。なお、2チューナ構成の受信装置に本発明を適用した場合は、更なる効率向上に繋がる。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 受信装置、2 通信部、3 処理部、4 受信部、5 アンテナ
6 車両位置取得部、7 付加情報取得部、8 スピーカ、9 携帯端末、
10 サーバー、11 放送局
6 車両位置取得部、7 付加情報取得部、8 スピーカ、9 携帯端末、
10 サーバー、11 放送局
Claims (9)
- 車両位置を取得する車両位置取得部と、
前記車両位置で放送局を選択し、前記放送局から放送を受信する受信部と、
前記車両位置で前記放送を受信した際の受信感度に関係する付加情報を取得する付加情報取得部と、
前記選択した放送局を前記車両位置及び前記付加情報と関連付けて放送局リストとして記憶するサーバーと通信する通信部と、
前記サーバー上の放送局リストに関連付けられた車両位置が、現在走行中の車両位置から第一の距離範囲内に存在するとともに、前記放送局リストに関連付けられている付加情報が前記現在走行中の車両位置で取得された付加情報と一致する放送局リストを探索する処理部と、
を備え、
前記受信部は、前記処理部が探索した放送局リストを選択し、前記選択した放送局リストより放送を受信することを特徴とする受信装置。 - 前記付加情報は、車速であることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記付加情報は、車速に加えてさらに天気、時間、および月の内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記処理部は、前記現在走行中の車両位置と最も近い位置に存在する放送局を含む放送局リストを前記サーバーより取得することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記処理部は、前記現在走行中の車両位置から第一の距離範囲内に存在し、かつ前記放送を受信した際の付加情報が一致する放送局リストが前記サーバーになければ、放送局より放送局リストを取得することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記車両位置で放送局より取得した放送局リストを受信感度の良い順に順位付し直してサーバーに送信することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記順位付し直した放送局リストに前記放送を受信した際の車速を付加情報としてサーバーに送信することを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
- 前記放送を受信した際の車速に加えて天気、時間、および月の内の少なくとも1つを含む付加情報としてサーバーに送信することを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
- 請求項1から請求項8の内のいずれか1項に記載のRDS受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016250957A JP2018107581A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016250957A JP2018107581A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018107581A true JP2018107581A (ja) | 2018-07-05 |
Family
ID=62784817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016250957A Pending JP2018107581A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018107581A (ja) |
-
2016
- 2016-12-26 JP JP2016250957A patent/JP2018107581A/ja active Pending
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