JP2018104085A - 情報化されたコンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】IoT技術を利用して、大規模なシステムを構築することなく、個々の商品に対する管理を実現することが要望されている。【解決手段】情報化されたコンテナは、任意の対象物を保持または支持するための本体部と、本体部に関連付けて配置される情報処理ユニットとを含む。情報処理ユニットは、固有のネットワークアドレスを有するとともに、自立した通信が可能な通信部と、本体部に保持または指示される対象物に対する処理を規定する命令を格納する記憶部と、外部からの要求に応答して、記憶部に格納されている命令を出力する出力手段とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、典型的には、IoT(Internet of Things;モノのインターネット)を利用したコンテナに関する。
近年の情報通信技術(Information and Communication Technology:ICT)の進歩は目覚ましく、インターネットなどのネットワークに接続されるデバイスは、従来のパーソナルコンピュータやスマートフォンといった情報処理装置に限らず、様々なモノ(things)に広がっている。このような技術トレンドは、「IoT(Internet of Things;モノのインターネット)」と称され、様々な技術およびサービスが提案および実用化されつつある。将来的には、地球上の数十億人と数百億または数兆のデバイスとが同時につながる世界が想定されている。このようなネットワーク化された世界を実現するためには、よりシンプル、より安全、より自由につながることができるソリューションを提供する必要がある。
このようなIoT技術の応用例の一つとして、物流現場や製造現場などが想定されている。
従来、物流現場における省力化の方法の一つとして、特開2016−041612号公報(特許文献1)には、物流容器に積載された輸送対象物品の入荷時における検品の労力を削減する技術が開示されている。この特許文献1に開示される技術においては、出荷情報入力手段によって入力された情報によって示される出荷重量と、入荷情報入力手段によって入力された情報によって示される入荷重量とを比較することで、物流容器に積載された輸送対象物品の入荷時における検品の労力を削減することができる。
特開2016−041612号公報
上述の特許文献1に開示される技術においては、荷物全体の重量の差に基づいて検品を実施するものであり、入荷した個々の商品に対する検品を実施するようなものではない。
IoT技術を利用して、大規模なシステムを構築することなく、個々の商品に対する管理を実現することが要望されている。
本発明のある局面に従う情報化されたコンテナは、任意の対象物を保持または支持するための本体部と、本体部に関連付けて配置される情報処理ユニットとを含む。情報処理ユニットは、固有のネットワークアドレスを有するとともに、自立した通信が可能な通信部と、本体部に保持または指示される対象物に対する処理を規定する命令を格納する記憶部と、外部からの要求に応答して、記憶部に格納されている命令を出力する出力手段とを含む。
好ましくは、出力手段は、近距離無線通信により、記憶部に格納されている命令を示す信号を出力する。
好ましくは、出力手段は、記憶部に格納されている命令を示すコードを表示する表示部を含む。
好ましくは、情報処理ユニットは、情報処理ユニット自体の状態情報および情報処理ユニットの周囲の状態情報の少なくとも一方を取得するための情報取得部と、外部からの固有のネットワークアドレスを指定した要求に応答して、情報取得部により取得された状態情報を応答する状態情報応答手段とをさらに含む。
本発明のある形態によれば、IoT技術を利用して、大規模なシステムを構築することなく、個々の商品に対する管理を実現できる。
本実施の形態に従うコンテナの外観の一例を示す模式図である。 図1に示すコンテナに搭載される情報処理ユニットの装置構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に従うコンテナの第1の利用形態を説明するための模式図である。 本実施の形態に従うコンテナの第1の利用形態に係る処理手順を示す図である。 本実施の形態に従うコンテナの第1の利用形態に係る処理手順の変形例を示す図である。 本実施の形態に従うコンテナの第2の利用形態を説明するための模式図である。 図6に示す顧客注文情報の一例を示す図である。 本実施の形態に従うコンテナの第2の利用形態の変形例を説明するための模式図である。 本実施の形態に従うコンテナの第3の利用形態を説明するための模式図である。 本実施の形態に従うコンテナの第3の利用形態に係る処理手順を示す図である。 本実施の形態に従うコンテナの各利用形態を実現するためのいくつかの実装例を説明する模式図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<A.概要>
本実施の形態によれば、IoT技術を利用した情報化されたコンテナが提供される。
本明細書において、「コンテナ」は、任意の有体物を保持または支持するための本体部を有する構成を包含するものであり、狭義のコンテナ、すなわち何らかの有体物を格納する機能を有する物体に加えて、パレット、トレイ、パンといった、任意の有体物を任意の方法で保持または格納して、当該有体物の搬送や輸送などに用いられるものを広く包含する概念である。本明細書における「コンテナ」は、有体物と接する部分の形状や、有体物を格納する部分に対する蓋の有無などを限定するものではない。対象の有体物や当該有体物に対する処理などに応じて、任意の形状または機能を有するものをコンテナとすることができる。
本明細書において、「情報化されたコンテナ」とは、情報通信技術を用いたコンテナ一般を包含する用語である。
<B.コンテナの装置構成>
次に、本実施の形態に従う情報化されたコンテナの装置構成の一例について説明する。図1は、本実施の形態に従うコンテナ1の外観の一例を示す模式図である。図1を参照して、コンテナ1は、何らかの有体物(以下、「搬送対象物」とも称す。)を格納するための格納部2と、格納部2の開口を覆うための蓋部3とを含む。格納部2は、任意の搬送対象物を保持または支持するための本体部に相当する。搬送対象物である任意の有体物は、格納部2の内部に配置されるとともに、蓋部3により開口部が塞がれた状態で、搬送されることになる。図1には、格納部2と蓋部3との間をヒンジなど用いて開閉式に構成したコンテナ1を示すが、スライド式や分離式といった任意の構成を採用できる。
蓋部3の内部には、後述するような情報処理ユニット100が配置されている。情報処理ユニット100は、本体部に相当する格納部2に関連付けて配置されていれば、いずれの位置に配置されていてもよい。情報処理ユニット100は、表示部114を有していてもよく、その場合には、表示部114は、蓋部3の表面に露出して配置されてもよい。
図2は、図1に示すコンテナ1に搭載される情報処理ユニット100の装置構成の一例を示す模式図である。情報処理ユニット100は、少なくとも、他の装置やデバイスとの間でデータを遣り取りするための通信機能に加えて、各種処理を実行する処理機能、各種データを保持するデータ格納機能などを含む。
より具体的には、図2を参照して、情報処理ユニット100は、プロセッサ102と、RAM(Random Access Memory)104と、フラッシュメモリ106と、ローカル通信インターフェイス112と、表示部114と、GPS(Global Positioning System)モジュール116と、各種センサ118と、通信モジュール120と、無線モジュール128と、近距離無線通信モジュール130と、バッテリ140とを含む。
プロセッサ102は、情報処理ユニット100における各種処理を実行する処理主体である。プロセッサ102は、フラッシュメモリ106に格納されているプログラムや各種命令などをRAM104に展開して実行する。また、プロセッサ102は、通信モジュール120との間で内部コマンドを遣り取りすることで、情報処理ユニット100と外部装置または外部デバイスとの間の通信機能を実現する。さらに、プロセッサ102は、GPSモジュール116と、各種センサ118と、近距離無線通信モジュール130などから測定された情報などを取得する。RAM104は、プロセッサ102で実行されるプログラムや各種データを一時的に保持する記憶装置であり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などで構成される。
フラッシュメモリ106は、プロセッサ102で実行されるプログラムや各種データを不揮発的に保持する記憶装置である。フラッシュメモリ106には、外部装置や外部デバイスなどからのアクセスによってその内容を書き換え可能なフリー領域108と、データの追加・変更・削除が制限される制限領域110とが用意されている。すなわち、フリー領域108は読み取りおよび書き込みが可能な記憶領域に相当し、制限領域110は読み込みのみが可能な記憶領域に相当する。また、フラッシュメモリ106には、記憶されているデータにアクセスするためには何らかの認証処理が必要な記憶領域(セキュア領域)をさらに設けてもよい。
ローカル通信インターフェイス112は、パソコンやスマートデバイスといった外部デバイスとの間、および/または、SD(Secure Digital)メモリーカードなどの着脱可能な記憶媒体との間でデータを遣り取りするためのインターフェイスである。ローカル通信インターフェイス112は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェイスや、メモリカードリーダライタなどで構成される。
表示部114は、各種情報を外部へ提示するためのデバイスであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどが用いられる。あるいは、表示部114としては、電子ペーパのような、表示状態を維持するのに必要な電力が極めて小さいあるいは電力を不要とするデバイスを用いてもよい。さらに、表示部114としては、マトリックス配置されたLED(Light Emitting Diode)といった任意の発光デバイスを用いてもよい。
GPSモジュール116は、GPS衛星などからの測位信号を受信して、情報処理ユニット100(すなわち、コンテナ1)の現在位置を示す情報を取得することができる。また、GPSモジュール116は、GPS衛星などからの測位信号に含まれる時刻情報に基づいて、現在時刻などを取得することもできる。
各種センサ118は、情報処理ユニット100(すなわち、コンテナ1)自体の状態情報、あるいは、情報処理ユニット100(すなわち、コンテナ1)の周囲の状態情報などを取得する情報取得部に相当する。各種センサ118としては、任意のセンシングデバイスを用いることができるが、例えば、温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、角速度センサ、ジャイロセンサ、照度センサなどが挙げられる。なお、各種センサ118を必ずしも配置する必要はなく、コンテナ1に対する要求やコストなどに応じて適宜必要なセンサが配置されるようにしてもよい。
通信モジュール120は、他の装置またはデバイスと通信するための機能を提供する。通信モジュール120は、一種のISP(Internet Service Provider)として機能し、固有のネットワークアドレス(典型的には、IP(Internet Protocol)アドレス)を有するとともに、指定されたネットワークアドレスへのパケットの送信または転送などが可能になっている。このように、通信モジュール120は、無線モジュール128と組み合わせられることで、固有のネットワークアドレスを有するとともに、自立した通信が可能な通信部に相当する。
より具体的には、通信モジュール120は、通信ロジック122と、認証済ID124と、認証用情報126とを有している。通信ロジック122は、予め定められたプロトコルに従って、他の装置またはデバイスとの間でパケットを送受信または転送する。認証済ID124は、各通信モジュール120に対して予め設定される識別情報の一種であり、例えば、128ビットの互いにユニークなデータ列が用いられてもよい。典型的には、認証済ID124がそのままIPアドレスとして用いられてもよい。認証用情報126は、各通信モジュール120を特定するために必要な情報を含んでおり、他の装置またはデバイスとの間でパケットのルーティングなどを実施する際に用いられる。具体的には、認証用情報126は、認証済ID124を特定するための数学的に意味のあるデータ列からなり、認証用情報126の全部または一部を交換することで、通信モジュール120を特定できるようになっている。
無線モジュール128は、他の装置またはデバイスとの間で信号を遣り取りする機能を提供する。一例として、無線モジュール128は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの物理層およびデータリンク層の機能を提供する。無線モジュール128は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA((Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、WiMAX、無線LAN(Local Area Network)などの無線アクセス方式を実装した装置を採用することができる。
なお、無線モジュール128に代えて、あるいは、無線モジュール128に加えて、有線アクセスを実現できる有線モジュールを配置してもよい。
近距離無線通信モジュール130は、典型的には、RFID(Radio Frequency IDentifier)などの近距離無線通信の機能を提供する。より具体的には、近距離無線通信モジュール130は、リーダライタ機能132と、エミュレート機能134とを含む。リーダライタ機能132は、RFタグなどの記憶媒体から非接触で格納されているデータを読み取るとともに、RFタグなどの記憶媒体に対して任意のデータを書き込むことができる。エミュレート機能134は、近距離無線通信モジュール130自体がRFタグとして機能するために、他のリーダライタからの問合わせに対して、予め指定されているデータを示す信号を応答する。
バッテリ140は、情報処理ユニット100を構成する各部に対して電力を供給する電源である。なお、情報処理ユニット100が装着されるコンテナ1に対して、何らかの方法で電力が供給される場合には、バッテリ140を装着しなくてもよい。
以下、本実施の形態に従うコンテナ1のいくつかの利用形態について説明する。
<C.コンテナの第1の利用形態>
本実施の形態に従うコンテナ1の第1の利用形態として、搬送対象物のトラッキング(荷物追跡)について説明する。図3は、本実施の形態に従うコンテナ1の第1の利用形態を説明するための模式図である。図3を参照して、例えば、何らかの搬送対象物を格納したコンテナ1がトラック20で輸送されている状況を想定する。
コンテナ1の輸送状況を確認したいユーザ(例えば、荷物の発注者や荷物の送り主など)は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレットなどの情報端末200を操作して、対象の搬送対象物を格納したコンテナ1に向けて、問合メッセージを送信する。コンテナ1に実装されている情報処理ユニット100は、固有のネットワークアドレスを有している。搬送対象物の発送時には、搬送対象物の識別情報と当該搬送対象物を格納するコンテナ1の情報処理ユニット100に付与されているネットワークアドレスとが関連付けられているとする。
そのため、ユーザが任意の搬送対象物を指定すると、当該指定された搬送対象物に関連付けられたコンテナ1(すなわち、情報処理ユニット100)が特定される。そして、特定された情報処理ユニット100のネットワークアドレスを指定した問合メッセージが情報端末200から送信される。典型的には、この問合メッセージは、何らかの無線アクセス方式によって、指定された情報処理ユニット100にて受信される。
情報処理ユニット100は、自ユニット宛の問合メッセージを受信すると、問合メッセージの内容などに応じて、予め格納している情報および/またはその時点で収集される情報を含む応答メッセージを当該問合メッセージの送信元へ返信する。
情報端末200では、情報処理ユニット100からの応答メッセージに基づいて、指定されたコンテナ1(情報処理ユニット100)の状態をユーザに対して表示する。情報端末200上での表示内容としては、地図上に指定されたコンテナ1の位置を表示するとともに、指定されたコンテナ1に対してなされた処理などの履歴を表示するようにしてもよい。
本実施の形態に従うコンテナ1に装着される情報処理ユニット100は、固有のネットワークアドレスを有しているため、情報端末200から対象となるコンテナ1に向けて、問合メッセージを直接送信することができる。このような情報端末200と情報処理ユニット100との間の直接的な通信によって、大規模なサーバ装置などを必要とすることなく、搬送対象物のトラッキング(荷物追跡)を実現できる。このとき、各種センサ118により取得された状態情報を併せて応答するようにしてもよい。
図3に示すように、第1の利用形態においては、情報処理ユニット100は、外部からの固有のネットワークアドレスを指定した要求に応答して、GPSモジュール116および/または各種センサ118(情報取得部)により取得された状態情報を応答する状態情報応答機能を有していてもよい。
図4は、本実施の形態に従うコンテナ1の第1の利用形態に係る処理手順を示す図である。図4には、情報端末200からネットワークアドレスAを有するコンテナA(情報処理ユニット100)に向けて、問合メッセージを送信する処理を示す。
具体的には、図4を参照して、コンテナAの情報処理ユニット100は、予め定められて周期毎、または、予め定められたイベント発生毎に、GPSモジュール116、各種センサ118、近距離無線通信モジュール130などから情報を収集する(ステップS100)。そして、情報処理ユニット100は、収集した情報を格納する(ステップS102)。
一方、情報端末200において、ユーザがコンテナAに対する問合メッセージの操作を行なうと(ステップS104)、その問合メッセージの操作に応じた問合メッセージが情報処理ユニット100へ送信される(ステップS106)。具体的には、問合メッセージの宛先として、ネットワークアドレスAが指定されており、このネットワークアドレスAの指定によって、コンテナAの情報処理ユニット100へ問合メッセージがネットワーク上を転送されることになる。
情報処理ユニット100は、問合メッセージを受信すると、当該受信した問合メッセージの内容に応じて必要な情報を収集する(ステップS108)とともに、収集した情報および予め収集されていた情報などから、問合メッセージの内容に応じた応答メッセージを作成し(ステップS110)、当該作成した応答メッセージを情報端末200へ応答する(ステップS112)。
情報端末200は、情報処理ユニット100からの応答メッセージを受信すると、当該受信した応答メッセージから生成された応答内容をディスプレイなどに表示する(ステップS114)。
以上のような処理手順によって、図3に示すような搬送対象物のトラッキング(荷物追跡)が実現される。
なお、情報端末200から宛先の情報処理ユニット100までのメッセージの伝送過程において、1または複数の他の情報処理ユニット100が当該メッセージを転送するようにしてもよい。以下、他の情報処理ユニット100がメッセージを転送する場合の処理の要部について説明する。
図5は、本実施の形態に従うコンテナ1の第1の利用形態に係る処理手順の変形例を示す図である。図5には、情報端末200からネットワークアドレスAを有するコンテナA(情報処理ユニット100)に向けて、問合メッセージを送信する処理を示す。この問合メッセージの送信過程において、ネットワークアドレスBを有するコンテナBおよびネットワークアドレスCを有するコンテナCが問合メッセージを順次転送する場合を示す。
情報端末200において、ユーザがコンテナAに対する問合メッセージの操作を行なうと(ステップS104)、その問合メッセージの操作に応じて、宛先としてネットワークアドレスAが指定された問合メッセージが情報処理ユニット100へ向けて送信される(ステップS106)。
情報端末200からの問合メッセージが、まず、コンテナCの情報処理ユニット100に到着したとすると、コンテナCの情報処理ユニット100は、受信した問合メッセージの宛先(ネットワークアドレスA)に基づいてルーティングを行ない、当該問合メッセージの転送先を決定する(ステップS120)。図5に示す例では、コンテナCの情報処理ユニット100は、先に受信した、ネットワークアドレスAを宛先とする問合メッセージをコンテナBの情報処理ユニット100へ送信する(ステップS122)。この例は、コンテナAの情報処理ユニット100は、コンテナBの情報処理ユニット100が属するノードに属していると判断された場合を示す。
コンテナBの情報処理ユニット100は、コンテナCの情報処理ユニット100から問合メッセージを受信すると、当該受信した問合メッセージの宛先(ネットワークアドレスA)に基づいてルーティングを行ない、当該問合メッセージの転送先を判断する(ステップS124)。図5に示す例では、コンテナBの情報処理ユニット100は、ネットワークアドレスAを有する情報処理ユニット100と直接通信できる状態であったので、コンテナBからのネットワークアドレスAを宛先とする問合メッセージをコンテナAの情報処理ユニット100へ送信する(ステップS126)。
ステップS120〜S126に示すような転送手順によって、情報端末200からの問合メッセージは、コンテナAの情報処理ユニット100まで送信される。
情報処理ユニット100は、問合メッセージを受信すると、当該受信した問合メッセージの内容に応じて必要な情報を収集する(ステップS108)とともに、収集した情報および予め収集されていた情報などから、問合メッセージの内容に応じた応答メッセージを作成し(ステップS110)、当該作成した応答メッセージを情報端末200へ応答する(ステップS112)。
コンテナAの情報処理ユニット100から送信された応答メッセージは、上述のステップS120〜S126に示すような転送手順と逆の転送手順に従って、情報端末200まで送信される。
すなわち、コンテナBの情報処理ユニット100は、コンテナAの情報処理ユニット100から応答メッセージを受信すると、当該受信した応答メッセージの宛先(情報端末200のネットワークアドレス)に基づいてルーティングを行ない、当該応答メッセージの転送先を判断する(ステップS130)。そして、コンテナBの情報処理ユニット100は、当該応答メッセージをコンテナCの情報処理ユニット100へ送信する(ステップS132)。
同様に、コンテナCの情報処理ユニット100は、コンテナBの情報処理ユニット100から応答メッセージを受信すると、当該受信した応答メッセージの宛先(情報端末200のネットワークアドレス)に基づいてルーティングを行ない、当該応答メッセージの転送先を判断する(ステップS134)。そして、コンテナCの情報処理ユニット100は、当該応答メッセージを情報端末200へ送信する(ステップS136)。
情報端末200は、情報処理ユニット100からの応答メッセージを受信すると、当該受信した応答メッセージから生成された応答内容をディスプレイなどに表示する(ステップS114)。
以上のような処理手順によって、情報端末200と宛先となるコンテナAの情報処理ユニット100との間でメッセージを直接送受信できない場合であっても、図3に示すような搬送対象物のトラッキング(荷物追跡)を実現できる。
<D.コンテナの第2の利用形態>
本実施の形態に従うコンテナ1の第2の利用形態として、コンテナ1に実装されている情報処理ユニット100が各種処理を行なうための命令を外部装置に対して自律的に与える構成について例示する。
図6は、本実施の形態に従うコンテナ1の第2の利用形態を説明するための模式図である。図6を参照して、例えば、物流センサなどの物流現場などにおいて、顧客からの注文に応じた商品をコンテナ1に格納してトラック20で発送するような状況を想定する。
図6(A)に示すように、まず、任意のコンテナ1に対して顧客注文情報30が入力される。顧客注文情報30は、コンテナ1に実装されている情報処理ユニット100に格納される。より具体的には、例えば、顧客注文情報30を示す無線信号が近距離無線通信により情報処理ユニット100に与えられると、情報処理ユニット100の近距離無線通信モジュール130がその無線信号を受信し、フラッシュメモリ106に格納する。このとき、情報処理ユニット100は、自身のネットワークアドレス32を応答する。
あるコンテナ1に与えられた顧客注文情報30と、当該コンテナ1から応答されたネットワークアドレス32とが互いに関連付けられて、図示しないデータベース(DB)に格納される。このデータベースに格納された、顧客注文情報30とネットワークアドレス32との情報の組は、上述の図3に示すような搬送対象物のトラッキング(荷物追跡)において、問合先のコンテナ1を特定するために利用されてもよい。
図7は、図6に示す顧客注文情報30の一例を示す図である。図7を参照して、顧客注文情報30は、一例として、マークアップ言語を利用して記述される。顧客注文情報30は、例えば、顧客情報302と、商品情報304と、顧客好み情報306と、その他情報308とを含む。顧客情報302は、顧客名、郵便番号、住所、位置情報などを含む。商品情報304は、顧客が注文した商品を特定するための識別番号などを含む。顧客好み情報306は、顧客が指定した商品の到着時刻などの情報を含む。その他情報308は、上述のカテゴリに属さない任意の情報を含む。
再度図6を参照して、コンテナ1が梱包現場まで搬送されると、図6(B)に示すように、当該コンテナ1の情報処理ユニット100からスキャナ50にて顧客注文情報30が読み取られる。読み取られた顧客注文情報30に基づいて、ピックアップロボット52は、注文された商品40をピックアップし、コンテナ1内に配置する。
このように、本実施の形態に従うコンテナ1を用いることで、ピックアップロボット52などの処理装置は、処理対象のコンテナ1から処理に必要な情報を読み出して処理を行なえばよいので、顧客の注文を統括して管理するようなサーバ装置が不要となり、設備自体をコンパクト化できる。
さらに、商品の梱包が完了したコンテナ1は、図6(C)に示すように、出荷ラインに搬送される。出荷ラインに搬送されたコンテナ1は、コンベア64および66などによって所定の出荷口へ搬送される。この搬送過程に配置されたスキャナ60は、当該コンテナ1の情報処理ユニット100に格納された顧客注文情報30を読み取る。読み取られた顧客注文情報30に基づいて、コンベアコントローラ62は、コンベア上に設けられた経路変更機構68を駆動して、コンテナ1の搬送経路を各コンテナ1の宛先に応じた方向に順次切り替える。これによって、それぞれのコンテナ1が配送先の顧客に応じた方面に向かうトラックなどに振り分けられる。
図6(B)および図6(C)に示すスキャナ50,60は、RFIDリーダライタなどのような、情報処理ユニット100の近距離無線通信モジュール130との間で信号を遣り取りする装置であってもよいし、カメラやバーコードリーダのような光学的な方法で情報を取得する装置であってもよい。もちろん、情報処理ユニット100の無線モジュール128を介して無線情報を遣り取りする装置を採用してもよい。カメラやバーコードリーダのような光学的な方法で情報を取得する装置をスキャナとして利用する場合には、情報処理ユニット100の表示部114に、必要な情報を示す2次元コード(例えば、バーコード)または3次元コード(例えば、QRコード(登録商標))などを表示するようにしてもよい。
最終的に、図6(D)に示すように、それぞれのコンテナ1の情報処理ユニット100に格納される顧客注文情報30に応じたトラックに積み込まれて発送される。このトラックなどで発送された各コンテナ1は、上述の第1の利用形態において説明したように、顧客の元に搬送される過程においてトラッキング(荷物追跡)することができる。
上述した第2の利用形態においては、フラッシュメモリ106が、本体部に相当する格納部2に保持または指示される搬送対象物に対する処理を規定する命令を格納する記憶部に相当する。また、ローカル通信インターフェイス112と、表示部114と、通信モジュール120および無線モジュール128と、近距離無線通信モジュール130とのうち少なくとも1つが、外部からの要求に応答して、フラッシュメモリ106に格納されている命令を出力する出力機能に相当する。
上述したように、典型的な出力機能としては、近距離無線通信により、フラッシュメモリ106に格納されている命令を示す信号を出力するようにしてもよい。あるいは、出力機能として、フラッシュメモリ106に格納されている命令を示す2次元コードまたは3次元コードを表示部114に表示するようにしてもよい。
上述した第2の利用形態によれば、大量のコンテナ1が流れる流通現場であっても、物流工程全体を制御するような大規模なサーバは必要なく、コストを低減した、コンパクトなシステムを実現できる。
<E.コンテナの第2の利用形態の変形例>
上述の図6に示す第2の利用形態においては、物流センサなどの物流現場に適用した場合の応用例を示したが、任意の工場などの製造現場にも適用することができる。以下、本実施の形態に従うコンテナを製造現場に適用した場合の利用形態の一例について説明する。
図8は、本実施の形態に従うコンテナの第2の利用形態の変形例を説明するための模式図である。図8には、一例として、パレット形状のコンテナ1#上に配置されたワーク70に対して、予め指定された製造情報に従って部品が取り付けられるような製造工程を想定する。コンテナ1#であるパレットは、任意の搬送対象物を保持または支持するための本体部に相当する。情報処理ユニット100は、一例として、本体部に相当するパレットの側面に関連付けて配置される。
図8(A)に示すように、まず、任意のコンテナ1#に対して製造情報80が入力される。製造情報80は、コンテナ1#に実装されている情報処理ユニット100に格納される。より具体的には、例えば、製造情報80を示す無線信号が近距離無線通信により情報処理ユニット100に与えられると、情報処理ユニット100の近距離無線通信モジュール130がその無線信号を受信し、フラッシュメモリ106に格納する。このとき、情報処理ユニット100は、自身のネットワークアドレス82を応答する。
あるコンテナ1#に与えられた製造情報80と、当該コンテナ1#から応答されたネットワークアドレス82とが互いに関連付けられて、図示しないデータベース(DB)に格納される。このデータベースに格納された、製造情報80とネットワークアドレス82との情報の組は、ワーク70の製造過程のトラッキング(トレーサビリティ)に用いられてもよい。
図8(B)に示すように、コンテナ1#上に配置されたワーク70が組立現場まで搬送されると、コンテナ1#の情報処理ユニット100から製造情報80が読み取られる。読み取られた製造情報80に基づいて、組立ロボット74に対して指令が与えられる。組立ロボット74は、製造情報80に規定された情報(指令または命令)に従って、指定された部品72をワーク70の指定された位置に配置する。そして、組立ロボット74によるワーク70に対する部品72の配置の情報は製造実績84として出力され、製造実績84は、コンテナ1#の情報処理ユニット100のネットワークアドレス82とともに、製造管理のためのデータベースに格納される。
なお、図8には、一つの製造工程のみを例示するが、これに限らず、複数の製造工程が連続的に配置されていてもよい。
第2の利用形態の変形例のその他の処理および機能ついては、上述の第2の利用形態と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
このように、本実施の形態に従うコンテナ1#を用いることで、予め製造情報80を対象となる情報処理ユニット100に与えておけば、当該コンテナ1#上に配置されたワーク70がいずれの工程に搬送されたとしても、各工程に配置された組立ロボット74などの処理装置は、処理対象のコンテナ1#から処理に必要な情報を読み出して処理を行なえばよいので、製造工程の全体を統括して管理するようなサーバ装置が不要となり、設備自体をコンパクト化できる。
<F.コンテナの第3の利用形態>
本実施の形態に従うコンテナ1の第3の利用形態として、コンテナ内に他のコンテナが配置されるような形態について説明する。図9は、本実施の形態に従うコンテナ1の第3の利用形態を説明するための模式図である。図9を参照して、例えば、大型のコンテナ1A内に小型のコンテナ1Bおよび1Cが配置されている構成を想定する。図9に示すように、複数のコンテナ(情報処理ユニット100)が近接して配置されている場合には、上述の図5を参照して説明したように、複数の情報処理ユニット100の間で各種メッセージを順次転送するような処理を実施してもよい。
さらに、図9に示すように、格納状態の主従関係に応じて、特定の情報処理ユニット100が他の情報処理ユニット100の通信を代理するようにしてもよい。例えば、大型のコンテナ1Aに実装される情報処理ユニット100Aが、コンテナ1A内に格納されるコンテナ1B,1Cにそれぞれ実装される情報処理ユニット100B,100Cを代理して応答するようにしてもよい。
一例としては、コンテナ1Aに対して、コンテナ1A内に格納されているコンテナの詳細についての問合メッセージが送信された場合、コンテナ1Aの情報処理ユニット100Aがコンテナ1B,1Cの情報処理ユニット100B,100Cとの間で遣り取りされた情報に基づいて、コンテナ1Aが応答メッセージを作成して送信するようにしてもよい。
図10は、本実施の形態に従うコンテナ1の第3の利用形態に係る処理手順を示す図である。図10には、図9に示すような、コンテナAにコンテナBおよびコンテナCが格納されている状態において、情報端末200からコンテナA(情報処理ユニット100A)に向けて、問合メッセージを送信する処理を示す。
具体的には、図10を参照して、コンテナAの情報処理ユニット100Aは、コンテナBおよびコンテナCの格納が完了したとの通を受けると(ステップS200)、それぞれのコンテナの情報処理ユニット100B,100Cとの間で情報を遣り取りする。すなわち、コンテナAの情報処理ユニット100Aは、コンテナBの情報処理ユニット100Bとの間でデータを遣り取りする(ステップS202)。そして、コンテナAの情報処理ユニット100Aは、コンテナBの情報処理ユニット100Bから取得した情報に基づいて、格納されているコンテナについての情報を更新する(ステップS204)。同様に、コンテナAの情報処理ユニット100Aは、コンテナCの情報処理ユニット100Cとの間でデータを遣り取りする(ステップS206)。そして、コンテナAの情報処理ユニット100Aは、コンテナCの情報処理ユニット100Cから取得した情報に基づいて、格納されているコンテナについての情報を更新する(ステップS208)。
その後、情報端末200において、ユーザがコンテナAに対する問合メッセージの操作を行なって、コンテナAの情報処理ユニット100Aが問合メッセージを受信すると(ステップS210)、情報処理ユニット100Aは、受信した問合メッセージの内容などに応じて、応答メッセージを作成し(ステップS212)、当該作成した応答メッセージを情報端末200へ応答する(ステップS214)。なお、この応答メッセージには、ステップS204およびS208において収集されたコンテナBおよびコンテナCの情報を含めるようにしてもよい。
また、情報端末200において、ユーザがコンテナBに対する問合メッセージの操作を行なって、コンテナBの情報処理ユニット100B宛ての問合メッセージを送信されたとする(ステップS216)。このとき、情報処理ユニット100Aは、その送信された情報処理ユニット100B宛ての問合メッセージを受信したとする。すると、情報処理ユニット100Aは、コンテナBの情報処理ユニット100Bとの間でデータを遣り取りし(ステップS218)、その遣り取りによって得られた情報を含む応答メッセージを作成し(ステップS220)、当該作成した応答メッセージを情報端末200へ応答する(ステップS222)。
なお、情報端末200において、ユーザがコンテナCに対する問合メッセージの操作を行なって、コンテナCの情報処理ユニット100C宛ての問合メッセージを送信されたときも、ステップS216〜S222と同様の処理が実行される。
このように、コンテナAに格納されている1または複数のコンテナに対する問合せについても、コンテナAが代理して応答することで、通信量を低減できるとともに、管理上の利点も得られる。
<G.実装例>
次に、上述した第1〜第3の利用形態を実現するための実装例について説明する。
図11は、本実施の形態に従うコンテナ1の各利用形態を実現するためのいくつかの実装例を説明する模式図である。典型的には、図11に示すように、情報処理ユニット100のフラッシュメモリ106に必要なプログラムおよび/またはデータを格納し、プロセッサ102で実行させることで、上述したような利用形態に応じた処理を実現してもよい。
図11(A)に示す実装例のように、フラッシュメモリ106の制限領域110に、応用先に固有の処理を実現するためのアプリケーションプログラム1102を格納しておき、情報処理ユニット100が実装されているコンテナ1に割り当てられたロットなどに応じて、各種の設定情報1082(例えば、顧客注文情報30や製造情報80など)をフリー領域108に格納するようにしてもよい。
フリー領域108に格納された設定情報1082をアプリケーションプログラム1102に設定することで、プロセッサ102は、各コンテナ1に割り当てられたロットなどに応じた個別の処理を実現できる。
図11(A)に示すような実装例を採用することで、情報処理ユニット100のフラッシュメモリ106には予めアプリケーションプログラム1102が格納されているため、コンテナ1の目的に応じて、設定情報1082を更新または追加するだけ済む。これによって、コンテナ1を任意のアプリケーションに応用する場合にも、情報処理ユニット100との間で遣り取りされる情報量を小さくして、処理を高速化できる。
図11(B)に示す実装例のように、情報処理ユニット100が実装されているコンテナ1に割り当てられたロットなどに応じた設定などを反映したカスタムアプリケーションプログラム1084をフリー領域108に格納するようにしてもよい。なお、同様のカスタムアプリケーションプログラム1104をフラッシュメモリ106の制限領域110に格納するようにしてもよい。
カスタムアプリケーションプログラム1104,1084は、情報処理ユニット100が実装されるコンテナ1の適用先に応じて個別に作成されるプログラムである。図11(B)に示すような実装例を採用することで、コンテナ1の適用先に応じたカスタムアプリケーションプログラムを利用して、その適用先に応じたきめ細やかな処理を実現することができる。
図11(C)に示す実装例のように、フラッシュメモリ106の制限領域110に、複数のカスタムアプリケーションプログラム1106A,1106B,…を予め格納しておき、情報処理ユニット100が実装されるコンテナ1の適用先に応じて必要なカスタムアプリケーションプログラムを選択的に実行するようにしてもよい。この選択的な実行は、選択情報1086をフリー領域108に格納することで実現されてもよい。
例えば、選択情報1086には、コンテナ1の適用先に応じていずれのカスタムアプリケーションプログラムを実行するのかといった情報が含まれており、プロセッサ102は、選択情報1086に含まれる情報に基づいて、指定されたカスタムアプリケーションプログラムを実行する。なお、選択情報1086には、図11(A)の設定情報1082に含まれる各種の設定情報をさらに含めてもよい。
図11(C)に示すような実装例を採用することで、きめ細やかな処理を実現するために必要なプログラムを予めフラッシュメモリ106に格納しておくことができ、実際に使用する場合には、コンテナ1の適用先に応じたカスタムアプリケーションプログラムとしていずれを選択すべきかといった情報のみを与えればよいので、情報処理ユニット100との間で遣り取りされる情報量が肥大化することなく、処理を高速化できる。
<H.利点>
本実施の形態によれば、各コンテナには、固有のネットワークアドレスを有する情報処理ユニットが実装されることになるので、外部デバイスまたは外部装置から特定の情報処理ユニットへの直接的な通信、ならびに、情報処理ユニット間でのデータ(パケットまたはフレームなど)の転送などを、サーバレスで実現できる。
本実施の形態によれば、各コンテナに実装される情報処理ユニットには、当該コンテナに関連する処理を指定する命令などが格納されており、各コンテナを扱う処理装置は、各コンテナに格納されている命令などに基づいて、必要な処理を実施することができる。すなわち、各コンテナが処理に必要なすべての情報を保持することができるので、1または複数のコンテナを管理するようなサーバ装置を配置する必要がない。サーバ装置が不要であるので、システム全体をコンパクト化できる。
本実施の形態によれば、各コンテナに実装される情報処理ユニットに対して、各コンテナに対する処理などを規定する命令を自在に決定することができる。いわば、各コンテナに実装される情報処理ユニットを一種の固有のアプリケーションとして扱うことができる。これによって、コンテナを様々な分野に応用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1#,1A,1B,1C コンテナ、2 格納部、3 蓋部、20 トラック、30 顧客注文情報、32,82 ネットワークアドレス、40 商品、50,60 スキャナ、52 ピックアップロボット、62 コンベアコントローラ、64 コンベア、68 経路変更機構、70 ワーク、72 部品、74 組立ロボット、80 製造情報、84 製造実績、100,100A,100B,100C 情報処理ユニット、102 プロセッサ、104 RAM、106 フラッシュメモリ、108 フリー領域、110 制限領域、112 ローカル通信インターフェイス、114 表示部、116 GPSモジュール、118 各種センサ、120 通信モジュール、122 通信ロジック、124 認証済ID、126 認証用情報、128 無線モジュール、130 近距離無線通信モジュール、132 リーダライタ機能、134 エミュレート機能、140 バッテリ、200 情報端末、302 顧客情報、304 商品情報、306 顧客好み情報、308 その他情報、1082 設定情報、1084,1104,1106A,1106B カスタムアプリケーションプログラム、1086 選択情報、1102 アプリケーションプログラム。

Claims (4)

  1. 任意の対象物を保持または支持するための本体部と、
    前記本体部に関連付けて配置される情報処理ユニットとを備え、
    前記情報処理ユニットは、
    固有のネットワークアドレスを有するとともに、自立した通信が可能な通信部と、
    前記本体部に保持または指示される対象物に対する処理を規定する命令を格納する記憶部と、
    外部からの要求に応答して、前記記憶部に格納されている命令を出力する出力手段とを含む、情報化されたコンテナ。
  2. 前記出力手段は、近距離無線通信により、前記記憶部に格納されている命令を示す信号を出力する、請求項1に記載の情報化されたコンテナ。
  3. 前記出力手段は、前記記憶部に格納されている命令を示すコードを表示する表示部を含む、請求項1または2に記載の情報化されたコンテナ。
  4. 前記情報処理ユニットは、
    前記情報処理ユニット自体の状態情報および前記情報処理ユニットの周囲の状態情報の少なくとも一方を取得するための情報取得部と、
    外部からの前記固有のネットワークアドレスを指定した要求に応答して、前記情報取得部により取得された状態情報を応答する状態情報応答手段とをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報化されたコンテナ。
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