JP2018102005A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】共通のゲートウェイを介して複数の異なるサービスを端末装置に提供することを実現することができる通信システムを提供する。
【解決手段】管理装置と、経路設定装置を含み、前記管理装置は、端末装置が所定のネットワークへのアタッチを行ったことを検出するアタッチ検出部と、前記アタッチ検出部により前記アタッチが検出されたことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信するように制御する送信制御部と、を備え、前記経路設定装置は、前記管理装置から送信される情報またはその情報に基づく情報を受信することを制御する受信制御部と、前記受信制御部による制御により受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する経路設定部と、を備える、通信システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システムに関する。
例えば、EPC(Evolved Packet Core)で制御される通信キャリアのネットワークでは、端末装置(UE:User Equipment)の移動管理を行う(例えば、非特許文献1参照。)。今後、M2M(Machine to Machine)通信やIoT(Internet of Things)通信の普及により、EPCの網では、億単位のデバイスを収容する時代となると予想される。また、EPCでは、通信キャリアにおいて収容効率の向上および設備投資コストの削減を図るために、仮想化技術を活用した仮想EPC基盤へ順次移行することが予想される。
従来技術では、端末装置が利用するモバイルサービス向けの通信を専用のサービス提供サーバへ転送して、当該端末装置に当該モバイルサービスを利用させるために、EPCと接続するP−GW(Packet data network Gate Way)から個別のネットワーク構成を構築することが行われていた。異なるP−GWでは、同一の端末装置に対して異なるIP(Internet Protocol)アドレスが付与される。
モバイルサービスとしては、例えば、WEBフィルタリング、通信停止、CPA(Closed Packet Access)、ウイルスチェックなどがある。
ここで、P−GWからインターネットへ接続するネットワークをリアネットワーク(リアNW)と呼ぶ。
このような従来技術では、P−GWから送信されるトラフィックがリアNWに到達した際に、いずれのサービスを利用するユーザ(端末装置)のものであるのかが不明である。
このため、あるP−GWから出ていくトラフィックは特定のサービスに到達するようにネットワークを構築する。ユーザがP−GWに接続する際に、ユーザが利用するサービスの情報を取得し、当該ユーザを当該サービスへトラフィックを転送するP−GWに収容する。
3GPP TS23.401(V12.0.0)、"General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN) access" N.McKeown、T.Anderson、H.Balakrishnan、G.Parulkar、L.Peterson、J.Rexford、S.Shenker and J.Turner、"OpenFlow:Enabling Innovation in Campus Networks"、ACM SIGCOMM Computer Communication Review、Vol.38、No.2、pp69−74、2008
リアNWでは、専用のP−GWの設備と個別のサービス提供サーバへの個別ネットワーク(サービス別ネットワーク)が必要である。このため、例えば、ユーザの数が少ないモバイルサービスにも専用のP−GWの設備を設置するため、過剰な設備投資となり、P−GWの分割損が発生する。また、リアNWでは、ユーザが利用するサービスを変更して、その変更を反映させて別のサービスにアクセスさせるためには、一度ネットワークとの接続を切断(通信断)して、再接続させることが必要になる。
なお、仮想EPC基盤を導入したとしても、収容効率の向上や設備投資コスト削減に関して、不十分な点もある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、共通のゲートウェイ(例えば、P−GW)を介して複数の異なるサービスを端末装置に提供することを実現することができる通信システムを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、管理装置と、経路設定装置を含み、前記管理装置は、端末装置が所定のネットワークへのアタッチを行ったことを検出するアタッチ検出部と、前記アタッチ検出部により前記アタッチが検出されたことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信するように制御する送信制御部と、を備え、前記経路設定装置は、前記管理装置から送信される情報またはその情報に基づく情報を受信することを制御する受信制御部と、前記受信制御部による制御により受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する経路設定部と、を備える。
本発明は、通信システムにおいて、前記経路設定装置は、前記経路設定部により設定された経路にしたがって、前記パケットを送信するように制御する経路制御部を備える、構成としてもよい。
本発明は、通信システムにおいて、前記パケットの送信先は、前記パケットに含まれるソースアドレスに対応するサービスごとに定められ、前記管理装置に備えられた前記送信制御部は、前記端末装置からのパケットの送信先に対応する前記アドレスブロックに関する情報が未送信である場合に、当該情報を送信するように制御する、構成としてもよい。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、アドレス付与装置と、管理装置と、経路設定装置と、を含み、連続したアドレスの集合であるアドレスブロックがサービスごとに割り振られ、前記アドレス付与装置は、端末装置が希望する前記サービスに対応する前記アドレスブロックに含まれる前記アドレスを前記端末装置に付与し、前記管理装置は、前記端末装置が所定のネットワークへのアタッチを行ったことを検出したことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として前記アドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信し、前記経路設定装置は、前記管理装置から送信される情報またはその情報に基づく情報を受信し、前記受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する。
本発明によれば、共通のゲートウェイ(例えば、P−GW)を介して複数の異なるサービスを端末装置に提供することを実現することができる。
本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る経路設定装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る端末アドレスのブロックに関するサービス情報の一例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る端末アドレスのブロックの追加の一例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るP−GWにより端末アドレスを割り当てる処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態(第1実施形態)の第1の例に係るプレフィックス活用方式により端末アドレスを割り当てる処理の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態(第1実施形態)の第2の例に係るプレフィックス活用方式により端末アドレスを割り当てる処理の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る管理装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る経路設定装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る通信システムにおいてオプション契約情報を変更する処理の手順の一例を示す図である。 一例に係るリアNWの通信システムの概略的な構成を示すブロック図である。 IPアドレスを割り当てる処理の一例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る通信システムA1の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る通信システムA1は、端末装置1と、EPC部2と、経路設定装置3と、制御装置4と、ネットワーク21と、N(Nは複数を表す整数)個のサービス部22−1〜22−Nを備える。
EPC部2は、P−GW11と、PCRF(Policy and Charging
Rules Function)またはHSS(Home Subscriber Server)である管理装置12を含む。なお、本実施形態では、管理装置12は、PCRFまたはHSSのいずれかであるとするが、両方の機能を有してもよい。
ここで、端末装置1は、例えば、スマートフォンであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
P−GW11やPCRFやHSSや、これらを含むEPC部2は、本実施形態で説明する部分以外は、例えば、従来と同様な機能を有する。
P−GW11は、本実施形態では、複数の異なるサービスに共通なものとなっている。
P−GW11は、本実施形態では、複数の異なるサービスのそれぞれごとに、端末装置1に対して異なるIPアドレスを付与する。
経路設定装置3は、本実施形態では、SDN(Software Defined Network)のルータであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
制御装置4は、本実施形態では、SDNのコントローラであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
ここで、SDNの技術は、柔軟な経路制御を実行する技術として知られている(例えば、非特許文献2参照。)。SDNの技術では、経路決定を実行するコントローラ(SDNコントローラ)と、トラフィックの転送を実行するルータ(SDNルータ)を配置する。
SDNルータは、経路情報を持たないトラフィックが到達した際、そのトラフィックの経路情報をSDNコントローラに問い合わせることで、トラフィックを転送する。SDNの技術を用いることにより、例えば、パケットの宛先アドレスに応じてだけではなく、パケットの種々な情報を利用して柔軟な経路制御を実行することが可能になる。例えば、SDNの技術を用いて、ユーザからのトラフィックの経路をフロー単位で制御することが可能であると考えられる。
ネットワーク21は、本実施形態では、インターネットであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
各サービス部22−1〜22−Nは、それぞれ、本実施形態では、WEBフィルタリング、通信停止、映像コーデック変換、CPA、ウイルスチェックなどのサービスを提供するサーバ装置などを含む装置(または、装置群でもよい。)であり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
本実施形態では、リアNWに、経路設定装置3(本実施形態では、SDNのルータ)と制御装置4(本実施形態では、SDNのコントローラ)を設置してある。
本実施形態に係る通信システムA1では、ユーザ(本実施形態では、端末装置1)がネットワーク(EPC部2などの側)に接続した後に通信を開始し、端末装置1からのパケットが経路設定装置3に到着した際(パケットインのとき)に、経路設定装置3が制御装置4と通信することで、制御装置4から管理装置12に対して問い合わせを行い、これにより、当該パケットに関する経路を設定する。ここで、管理装置12に対して問い合わせを行う経路の設定処理は、例えば、同一のアドレスブロックの経路については、2回目以降は省略される。
なお、本実施形態に係る通信システムA1の各構成要素(例えば、各装置1〜4、11〜12、22−1〜22−N)は、例えば、コンピュータを用いて構成される。
また、本実施形態に係る通信システムA1は、例えば、複数の端末装置1を備えてもよい。
図2は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る経路設定装置3の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る経路設定装置3は、通信部101と、記憶部102と、制御部103を備える。
制御部103は、パケット受信検出部121と、問い合わせ部122と、サービス情報受信制御部123と、経路設定部124と、経路制御部125を備える。
通信部101は、外部の装置と通信する。通信としては、例えば、有線の通信が用いられてもよく、または、無線の通信が用いられてもよい。
記憶部102は、例えば、メモリを用いて構成されており、各種の情報を記憶する。
制御部103は、例えば、記憶部102に記憶された所定のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を用いて構成されており、各種の制御を行う。
パケット受信検出部121は、端末装置1から送信されたパケットが通信部101により受信されたことを検出する。
問い合わせ部122は、パケット受信検出部121により受信が検出されたパケットについて、問い合わせを行う。
サービス情報受信制御部123は、管理装置12から制御装置4に提供されるサービスに関する情報を通信部101により受信することを制御する。なお、記憶部102は、受信されたサービス情報を記憶してもよい。
経路設定部124は、管理装置12から制御装置4に提供されたサービスに関する情報に基づいて、パケットの経路(送信先)を設定する。
経路制御部125は、経路設定部124により設定された経路にしたがって、パケットを送信(転送)するように制御する。
図3は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る端末アドレス(本実施形態では、IPアドレス)のブロックに関するサービス情報201の一例を示す図である。
本実施形態では、管理装置12が、図3に示されるようなサービス情報201をメモリに記憶し、また、制御装置4が、管理装置12から受信される情報に基づいて、図3に示されるようなサービス情報201をメモリに記憶する。
本実施形態に係るサービス情報201は、端末装置1のIPアドレス(端末アドレス)のブロック(アドレスブロックa、アドレスブロックb、・・・)と、サービス(例えば、サービス1、サービス2、・・・)とを対応付ける情報を含む。サービス情報201は、例えば、テーブル(例えば、フローテーブル)の形式で保持される。
本実施形態では、P−GW11は、ユーザ(端末装置1)が希望するサービスに対応するアドレスブロックに含まれるIPアドレスを当該ユーザに割り当てて付与する。
ここで、IPアドレスのブロック(アドレスブロックa、アドレスブロックb、アドレスブロックcなど)は、それぞれ、連続した所定の範囲のアドレスの集合を表す。各アドレスブロックの大きさ(所定の範囲)としては、例えば、同一であってもよく、または、異なってもよい。また、例えば、異なるアドレスブロック同士は、アドレスの重複部分を有しない。
図3の例では、アドレスブロックa、アドレスブロックb、アドレスブロックcは、それぞれ、サービス1、サービス2、サービス3に対応する。
図4は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る端末アドレス(本実施形態では、IPアドレス)のブロックの追加の一例を示す図である。
例えば、サービス1、サービス2、サービス3に対して、ぞれぞれ、アドレスブロックa1、アドレスブロックb、アドレスブロックcが対応付けられているときに、アドレスブロックa1に含まれるすべてのIPアドレスがユーザに割り当てられた場合を考える。
この場合、P−GW11は、例えば、サービス1に対応するIPアドレスをさらに割り当てる必要があるときには、アドレスブロックa1に対して連続するアドレスブロックa2に含まれるIPアドレスを使用する。これにより、同一のサービス1について、割り当てられるアドレスブロックa1、a2が連続した範囲となり、割り当てられるアドレス空間が集約されて、経路設定装置3により設定する経路の数を削減することができる。なお、あるアドレスブロックに対してサービスが同一である他のアドレスブロックを連続して作成する空きがない場合には、P−GW11は、他の手法で当該他のアドレスブロックを定義してもよい。
本実施形態に係る通信システムA1では、P−GW11によりサービスごとにユーザに割り当てるアドレスブロックを定義し、制御装置4や経路設定装置3が保持する経路に関する情報をアドレスブロックで集約する。制御装置4は、アドレスブロックの大きさ(サイズ)を特定する情報を記憶し、経路設定装置3に経路に関する情報を設定する際に、(例えば、あらかじめ)定められたアドレスブロックに対応する経路に関する情報を設定する。
ここで、制御装置4では、例えば、あらかじめ、または、管理装置12などからの通知により、アドレスブロックの大きさ(サイズ)を特定する情報が設定される。
本実施形態では、制御装置4は、管理装置12に対して一度問い合わせを実行して情報を取得したアドレスブロックに含まれるIPアドレス(同一のアドレスブロック内のIPアドレス)を保持するユーザ(端末装置1)については、サービス種別を特定することができ、当該IPアドレスに対応するサービス種別を問い合わせない。経路設定装置3は、アドレスブロックを単位として経路に関する情報を保持するため、例えば、ユーザごと(各IPアドレスごと)にホスト経路を保持する場合と比べて、必要な経路に関する情報を削減することが可能である。
具体的な一例として、制御装置4や経路設定装置3では、「10.10.10.0/24」(「10.10.10.0」から「10.10.10.24」の範囲)のアドレスブロックと所定のサービス(例えば、サービス1など)との対応付けを記憶しており、端末装置1から送信されて到着したパケットに含まれるソースアドレス(本実施形態では、IPアドレス)が未知であっても、当該IPアドレスが「10.10.10.1」などのように前記のアドレスブロックに含まれる場合には、前記のアドレスブロックに対応する前記の所定のサービスを提供するサービス部に転送するように経路を設定する。
具体例として、制御装置4は、/32のホスト経路単位ではなく、/16あるいは/24などのように定められた経路単位で、経路設定装置3に対して、経路に関する情報を設定することが可能である。
図5は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るP−GW11により端末アドレスを割り当てる処理の手順の一例を示すフローチャートである。
P−GW11は、(ステップS1)〜(ステップS5)の処理を行うことで、ユーザ(端末装置1)に対して端末アドレスを割り当てる。
(ステップS1)
P−GW11は、例えばユーザ(端末装置1)にIPドレスを割り当てるに際して、PCRFから未知のオプション契約情報(SO)を受信したか否かを判定する。
この判定の結果、P−GW11は、PCRFから未知のオプション契約情報を受信していない(NO)と判定した場合には、ステップS2の処理へ移行する。
一方、P−GW11は、PCRFから未知のオプション契約情報を受信した(YES)と判定した場合には、ステップS3の処理へ移行する。
(ステップS2)
P−GW11は、該当する既知のオプション契約に割り当てられているアドレスブロックのIPアドレスをユーザに割り当て、本フローの処理を終了する。
(ステップS3)
P−GW11は、既に定義されたものとして保持しているアドレスブロックの後列に、新規のオプション契約について割り当てることが可能な空間(アドレスブロックの空間)が存在するか否かを探索して判定する。
この判定の結果、P−GW11は、新規のオプション契約について割り当てることが可能な空間が存在する(YES)と判定した場合には、ステップS4の処理へ移行する。
一方、P−GW11は、新規のオプション契約について割り当てることが可能な空間が存在しない(NO)と判定した場合には、ステップS5の処理へ移行する。
(ステップS4)
P−GW11は、既に定義されたものとして保持しているアドレスブロックの後列に存在する、新規のオプション契約について割り当てることが可能な空間を、当該新規のオプション契約についてアドレスブロックとして使用するように定義し、当該アドレスブロックのIPアドレスをユーザに割り当て、本フローの処理を終了する。
(ステップS5)
P−GW11は、既に定義されたものとして保持しているアドレスブロックの後列に、新規のオプション契約について割り当てることが可能な空間が存在しないと判定した場合には、アドレスの空間が他のオプション契約に確保されて空きがないとみなして、既にあるオプション契約に確保されているアドレスブロックのIPアドレスを利用して、当該アドレスブロックのIPアドレスをユーザに割り当て、本フローの処理を終了する。
このように、本実施形態に係る通信システムA1では、P−GW11は、あるオプション契約を提供するサービスに対して割り当てるアドレスブロックが決まっていない場合には、当該サービスについてユーザにIPアドレスを割り当てるためのアドレスブロックを決定する。
ここで、本実施形態では、P−GW11は、オプション契約情報とアドレスブロックとの対応関係(マッピング)をあらかじめ保持しておらず、新規のオプション契約情報が検出されたときに、空いているアドレスブロックを使用するように定義する。
なお、他の構成例として、P−GW11が、各オプション契約に対してあらかじめ静的に対応するアドレスブロックを保持することも可能である。但し、この構成では、すべてのサービスに対して最大利用ユーザ数分のアドレスブロックを用意する必要がある。また、オプション契約ごとに静的にアドレスブロックを用意する構成では、新規のオプション契約が発生するたびにP−GW11にその設定を投入する必要がある。
本実施形態では、P−GW11は、IPアドレスを割り当てる必要がある新規のオプション契約のユーザが発生した際に、当該オプション契約にアドレスブロックを割り当てる。このため、例えば、あるオプション契約を利用しているユーザがデタッチ(detach)していく場合に、当該オプション契約に割り当てられたアドレスブロックを他のオプション契約に再利用することも可能になる。
図6は、本発明の一実施形態(第1実施形態)の第1の例に係るプレフィックス活用方式により端末アドレスを割り当てる処理の一例を示すタイミングチャートである。
図6の例では、端末装置2001、eNB(evolutional Node B)2002、MME(Mobility Management Entity)2003、HSS2004、S−GW(Serving Gateway)2005、P−GW2006、PCRF2007により行われる処理を示してある。ここで、図6に示される各装置は、本実施形態に係る図1に示される通信システムA1における対応する名称の各装置に相当する。
図6の例では、(処理T1)〜(処理T22)が行われる。なお、図6の例では、OpenEPCの実装を拡張している。
(処理T1)
端末装置2001は、サービスの要求(Service Request)をeNB2002に送信する。
(処理T2)
これに応じて、eNB2002は、サービスの要求(Service Request)をMME2003に送信する。
(処理T3)
これに応じて、MME2003とHSS2004との間で、認証やセキュリティの処理を行う。
(処理T4)
MME2003は、セッションの作成の要求(Create Session Request)をS−GW2005に送信する。
(処理T5)
これに応じて、S−GW2005は、セッションの作成の要求(Create Session Request)をP−GW2006に送信する。
(処理T6)
これに応じて、P−GW2006は、CCRメッセージによりPCRF2007に対してオプション契約情報を問い合わせる。
(処理T7)
これに応じて、PCRF2007は、CCAメッセージによりP−GW2006に対してオプション契約情報を通知する。P−GW2006は、受信したオプション契約情報に基づいて、IPアドレスを割り当てる。
(処理T8)
P−GW2006は、セッションの作成(Create Session)をS−GW2005に送信する。
(処理T9)
これにより、S−GW2005とP−GW2006との間の経路を構築する(Response)。
(処理T10)
P−GW2006は、CCRメッセージ(ホストルート方式のCCRと同じもの)により、ユーザに割り当てたIPアドレスおよび当該ユーザの識別情報であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)をPCRF2007に送信して通知する。
(処理T11)
PCRF2007は、P−GW2006から受信した情報をデータベースに保存する。
また、PCRF2007は、応答をP−GW2006に送信する。
(処理T12)
また、S−GW2005は、セッションの作成の応答(Create Session
Response)をMME2003に送信する。
(処理T13)
これに応じて、MME2003は、その旨の信号をeNB2002に送信する。
(処理T14)
これに応じて、eNB2002は、eNB2002からS−GW2005までの一方向の経路を構築する。
(処理T15)
eNB2002は、RRC(Radio Resource Control)の接続のリコンフィギュレーション(RRC Connection Reconfiguration)の信号を端末装置2001に送信する。
(処理T16)
これに応じて、端末装置2001は、RRCの接続のリコンフィギュレーションの完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)の信号をeNB2002に送信する。
(処理T17)
これにより、端末装置2001(UE)とeNB2002との間の経路を構築する。
(処理T18)
端末装置2001は、ダイレクトトランスファー(Direct Transfer)の信号をeNB2002に送信する。
(処理T19)
eNB2002は、アタッチの完了(Attach Complete)の信号をMME2003に送信する。
(処理T20)
MME2003は、ベアラの修正の要求(Modify Bearer Request)をS−GW2005に送信する。
(処理T21)
eNB2002とS−GW2005との間で、経路を構築する。
(処理T22)
これに応じて、S−GW2005は、ベアラの修正の応答(Modify Bearer Response)をeNB2002に送信する。
このように、本例では、ユーザにIPアドレスを払い出すP−GW2006において、当該ユーザのオプション契約情報に基づくアドレスブロック内のIPアドレスを当該ユーザに割り当てる。つまり、P−GW2006は、オプション契約(本実施形態では、サービス)ごとに割り振るアドレスブロックを保持し、端末装置2001のオプション契約に応じてアドレスを割り振る。
P−GW2006は、IPアドレスを端末装置2001に払い出す際に、ユーザのオプション契約情報を問い合わせる。図6の例では、例えば、標準のIPアドレス割り当て手続きに対する追加の処理は、P−GW2006がPCRF2007へユーザが利用するオプション契約情報を問い合わせる処理(1往復目のP−GW−PCRF間のメッセージの処理)と、そのオプション契約情報に基づいてアドレスを割り当てる処理である。また、図6の例では、P−GW2006がIPアドレスをユーザに割り当てた後に当該IPアドレスをPCRF2007に通知する処理(2往復目のP−GW−PCRF間のメッセージの処理)が行われるが、標準のIPアドレス割り当て手続きではP−GWがユーザに割り当てたIPアドレスを通知する処理しか行われない。
図7は、本発明の一実施形態(第1実施形態)の第2の例に係るプレフィックス活用方式により端末アドレスを割り当てる処理の一例を示すタイミングチャートである。
図7の例では、端末装置2011、eNB2012、MME2013、HSS2014、S−GW2015、P−GW2016、AAA(Authentication Authorization Accounting)サーバ装置2017、PCRF2018により行われる処理を示してある。ここで、図7に示される各装置は、本実施形態に係る図1に示される通信システムA1における対応する名称の各装置に相当する。
ここで、図7の例は、図6の例における(処理T1)〜(処理T22)において、(処理T6)〜(処理T7)を(処理T101)〜(処理T102)に置き換えた処理となっている。
図7の例では、図6の例と同様な処理については同一の符号を付してある。
ここでは、図7の例について、図6の例とは異なる処理について説明する。
(処理T101)
P−GW2016は、S−GW2015からセッションの作成の要求(Create
Session Request)を受信したことに応じて、AAAサーバ装置2017にユーザのIMSIを送信して通知する。
(処理T102)
AAAサーバ装置2017は、P−GW2016から受信したIMSIに対応するIPアドレスをP−GW2016に送信して通知する。
本例では、AAAサーバ装置2017は、オプション契約情報をデータベースに記憶しており、IMSIとIPアドレスとの対応情報を記憶しており、ユーザ(端末装置2011)のIMSIの通知を受けたことに応じて、当該IMSIに対応するIPアドレスを読み出して応答する。
P−GW2016は、受信したIPアドレスを割り当てる。
このように、本例では、P−GW2016に対して外部のAAAサーバ装置2017が、オプション契約(本実施形態では、サービス)ごとに割り振るアドレスブロックを保持している。AAAサーバ装置2017は、P−GW2016からのリクエストに応じて、端末装置2011に対してP−GW2016により割り振るアドレスを通知する。なお、外部のサーバ装置として、AAAサーバ装置2017以外の装置が用いられてもよい。
図1を参照して、本実施形態に係る通信システムA1において行われる動作の手順の一例として、(動作例1−1)〜(動作例1−5)を示す。
本実施形態では、EPC部2のPCRFまたはHSSのうちの一方または両方において、各ユーザが利用するサービスの情報を含む情報(本実施形態では、オプション契約情報(SO))をデータベースなどに記憶して保持している。本実施形態では、端末装置1の利用者とサービス提供者(例えば、会社)との事前の契約に基づいて、オプション契約情報が管理装置12(PCRFまたはHSS)のデータベースなどに記憶される。
また、本実施形態では、EPC部2のP−GW11において、アクセスしてきた端末装置1に対して、サービスごとにIPアドレスを設定する。このIPアドレスは、当該端末装置1に通知されて、当該端末装置1のメモリに記憶される。端末装置1は、既にIPアドレスが付与されたサービスの提供を要求する場合には、付与されたIPアドレスを送信するパケットに含ませる。
管理装置12に記憶されるオプション契約情報や、P−GW11により行われるIPアドレスの付与の状況に基づいて、図3(または、他の構成例として、図4)に示されるようなサービス情報が生成されて記憶される。
(動作例1−1)
利用者は、端末装置1を操作して、希望のサービスを提供するアプリケーション(アプリ)の利用を開始する。このアプリケーションは、例えば、あらかじめ端末装置1にインストールされていてもよく、または、新たに端末装置1にインストールされてもよい。
すると、端末装置1は、そのアプリケーションを起動させて、それに関する信号のパケットを無線により送信する。このパケットには、ソースアドレス(送信元のアドレス)として、希望のサービスについて端末装置1に対して付与されたIPアドレスが含まれる。
(動作例1−2)
端末装置1から送信されたパケットは、例えば、基地局装置またはアクセスポイントなど(図1では、図示せず)により受信されて、EPC部2のP−GW11を介して、リアNWの経路設定装置3に到達する。
経路設定装置3は、到達したパケットを通信部101により受信し、それをパケット受信検出部121により検出する。
(動作例1−3)
経路設定装置3は、受信されたパケットに含まれるソースアドレス(端末アドレス)を含む問い合わせの信号を問い合わせ部122により制御装置4に送信する。
制御装置4は、経路設定装置3から受信された問い合わせの信号に含まれる端末アドレスに関する情報(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)が、メモリに記憶されたサービス情報201に含まれるか否かを判定する。
この判定の結果、制御装置4は、受信された問い合わせの信号に含まれる端末アドレスに関する情報が、メモリに記憶されたサービス情報201に含まれないと判定した場合には、経路設定装置3から受信した問い合わせの信号に対応する問い合わせの信号(該当する端末アドレスに関する問い合わせの信号)を管理装置12に送信(転送)する。
なお、この判定の結果、制御装置4は、受信された問い合わせの信号に含まれる端末アドレスに関する情報が、メモリに記憶されたサービス情報201に含まれると判定した場合には、当該端末アドレスに対応するサービスを提供するサービス部(サービス部22−1〜22−Nのうちのいずれか)を識別(特定)する情報を経路設定装置3に送信して通知する。経路設定装置3は、この情報をサービス情報受信制御部123および通信部101により受信すると、通知されたサービス部に該当するパケット(問い合わせを行ったパケット)を送信(転送)するように、経路設定部124により経路を設定し、設定された経路にしたがって経路制御部125により当該パケットを送信(転送)する。
(動作例1−4)
管理装置12は、制御装置4から送信された問い合わせの信号を受信すると、当該問い合わせの信号に含まれるIPアドレス(前記したソースアドレスであり、端末アドレス)を付与されて利用する端末装置1のオプション契約情報を検索し、その検索結果の情報(例えば、該当するアドレスブロックの情報や、必要に応じてオプション契約情報)を制御装置4に送信して通知する。
制御装置4は、管理装置12から受信された情報に基づいて、問い合わせを行った端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)とサービスとの対応情報をメモリに記憶されたサービス情報201に追加するように、当該サービス情報201を更新する。また、制御装置4は、問い合わせを行った端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)に対応するサービスを提供するサービス部(サービス部22−1〜22−Nのうちのいずれか)を識別する情報を経路設定装置3に送信して通知する。
(動作例1−5)
経路設定装置3は、制御装置4からサービス部を識別する情報(転送先を特定する情報)をサービス情報受信制御部123および通信部101により受信すると、通知されたサービス部(例えば、1≦j≦Nの値を取るjを用いて、サービスjのサービス部)に該当するパケット(問い合わせを行ったパケット)を送信(転送)するように、経路設定部124により経路を設定し、設定された経路にしたがって経路制御部125により当該パケットを送信(転送)する。
これにより、端末装置1から希望のサービスの提供を要求するパケットが送信された場合、当該パケットがP−GW11を介して経路設定部124により受信され、リアNWにおいてトラフィックを見ても当該パケットの転送先が不明であるときにおいても、当該パケットが経路設定部124により希望のサービスを提供するサービス部に送信(転送)される。
ここで、本実施形態では、対応するサービス(転送先のサービス)が未知であるパケットのソースアドレス(端末アドレス)について、経路設定装置3が制御装置4に問い合わせ、これに応じて、制御装置4が、EPC部2(本実施形態では、管理装置12)に問い合わせて、当該サービスの情報を取得して、その情報に基づいて送信先(転送先)の情報(本実施形態では、サービス部を識別する情報)を決定し、決定した情報を経路設定装置3に通知する。
(第1実施形態の変形例)
上記の実施形態では、経路設定装置3がSDNルータである場合を示したが、変形例として、経路設定装置3がSDNルータとSDNコントローラの両方の機能を備えてもよい。つまり、経路設定装置3が制御装置4の機能も含むと捉えることも可能である。
この変形例について説明する。この変形例に係る通信システムA1では、上記した(動作例1−3)〜(動作例1−5)の代わりに、(変形例に係る動作例1−3)〜(変形例に係る動作例1−5)を行う。
なお、説明の便宜上、各構成部などに付される符号としては、上記と同じ符号を用いて説明する。
(変形例に係る動作例1−3)
図3に示されるものと同様なサービス情報201(または、他の構成例として、図4に示されるものと同様なサービス情報221)は、経路設定装置3の記憶部102に記憶される。
経路設定装置3は、受信されたパケットに含まれるソースアドレス(端末アドレス)に関する情報(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)が、記憶部102に記憶されたサービス情報201に含まれるか否かを判定する。
この判定の結果、経路設定装置3は、受信されたパケットに含まれるソースアドレス(端末アドレス)に関する情報が、記憶部102に記憶されたサービス情報201に含まれないと判定した場合には、受信されたパケットに含まれるソースアドレス(端末アドレス)を含む問い合わせの信号を問い合わせ部122により管理装置12に送信(転送)する。
なお、この判定の結果、経路設定装置3は、受信されたパケットに含まれるソースアドレス(端末アドレス)に関する情報が、記憶部102に記憶されたサービス情報201に含まれると判定した場合には、当該ソースアドレス(端末アドレス)に対応するサービスを提供するサービス部(サービス部22−1〜22−Nのうちのいずれか)に当該パケットを送信(転送)するように、経路設定部124により経路を設定し、設定された経路にしたがって経路制御部125により当該パケットを送信(転送)する。
(変形例に係る動作例1−4)
管理装置12は、経路設定装置3から送信された問い合わせの信号を受信すると、当該問い合わせの信号に含まれるIPアドレス(前記したソースアドレスであり、端末アドレス)を付与されて利用する端末装置1のオプション契約情報を検索し、その検索結果の情報(例えば、該当するアドレスブロックの情報や、必要に応じてオプション契約情報)を経路設定装置3に送信して通知する。
(変形例に係る動作例1−5)
経路設定装置3は、管理装置12から受信された情報に基づいて、問い合わせを行った端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)とサービスとの対応情報を記憶部102に記憶されたサービス情報201に追加するように、当該サービス情報201を更新する。また、経路設定装置3は、問い合わせを行った端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)に対応するサービスを提供するサービス部(サービス部22−1〜22−Nのうちのいずれか)に該当するパケット(問い合わせを行ったパケット)を送信(転送)するように、経路設定部124により経路を設定し、設定された経路にしたがって経路制御部125により当該パケットを送信(転送)する。
これにより、端末装置1から希望のサービスの提供を要求するパケットが送信された場合に、当該パケットがP−GW11を介して経路設定部124により受信され、リアNWにおいてトラフィックを見ても当該パケットの転送先が不明であるときにおいても、当該パケットが経路設定部124により希望のサービスを提供するサービス部に送信(転送)される。
ここで、本変形例では、対応するサービス(転送先のサービス)が未知であるパケットのソースアドレス(端末アドレス)について、経路設定装置3が、EPC部2(本実施形態では、管理装置12)に問い合わせて、当該サービスの情報を取得して、その情報に基づいて送信先(転送先)の情報(本実施形態では、サービス部を識別する情報)を決定する。
(第1実施形態のまとめ)
以上のように、本実施形態に係る通信システムA1では、ユーザ(本実施形態では、端末装置1)からのパケットがSDNルータ(本実施形態では、経路設定装置3)に到着したときに、オプション契約に基づく経路を設定する。
本実施形態に係る通信システムA1では、例えば、サービスが変わっても、P−GW11が変わらないため、IPアドレスが変わることがなく、他のサービスが消えてしまうことを解消することができる。
また、本実施形態に係る通信システムA1では、オプション契約情報に基づいて対応するサービスへの経路を設定する場合に、例えば、オプション契約の種類を問わず、ユーザを共通のP−GW11に収容して、P−GW11の分割損を解消することができる。
本実施形態に係る通信システムA1では、パケットインの方式を用いており、例えば、ルータ(本実施形態では、SDNルータ)が、保持するアドレスブロックで構成される経路表に経路情報が存在しないアドレスを送信元アドレス(ソースアドレス)として持つパケットが到達した場合(のみ)、SDNコントローラやPCRFなどに問い合わせを行う。このように、本実施形態では、SDNルータが、シグナリングの送信の判断を行う。
ここで、本実施形態に係る通信システムA1において、アドレスブロックを使用する効果の具体例を説明する。
例えば、SDN技術をそのまま適用すると、SDNルータからSDNコントローラに到達する問い合わせメッセージが多くなり、規模性が問題になる。そこで、多数のデバイス、端末装置が接続されても規模性と堅固性を確保してSDN技術が適用されることが求められる。
また、例えば、ユーザがネットワークに接続してアプリケーションの利用を開始した際に、コントローラとEPCとの間でシグナリングメッセージが発生することになる。多数のデバイス、端末装置を収容する通信キャリアのネットワークを考慮した場合、リアNWでユーザが利用するサービスへトラフィック転送する経路設定のために、多数のシグナリングメッセージが流れることが予想される。
また、SDNルータが多数の経路を保持することになることが予想される。SDNルータは、多数のデバイス、端末装置ごとに、転送するサービス提供サーバへの経路情報を保持することになる。この場合、SDNルータが、到着したパケットに対して経路探索する時間が増加することにつながる。さらに、SDNルータが、多数の経路情報を保持するために、多数のメモリなどの計算機資源が必要になる。
これに対して、本実施形態に係る通信システムA1では、P−GW12は、ユーザにアドレスを割り振る際に、EPCからユーザのオプション契約情報を取得して、オプション契約に対応するアドレスブロック内のアドレスを割り振る。P−GW12は、オプション契約に対応するアドレスブロックが存在しない場合、保持するアドレスブロックの中から、オプション契約に対応するアドレスブロックを割り当てる。パケットイン契機で経路設定を行う場合、SDNコントローラは既に登録済みのアドレスブロックのユーザである場合には、EPCに問い合わせを行わない。
本実施形態に係る通信システムA1では、オプション契約情報に基づいて、リアNWにおいて、ユーザが利用するサービス提供サーバへの経路制御を実行する場合に、例えば、アドレスブロックを使用しない場合と比べて、SDNルータの経路数を削減することや、EPC(PCRF)とSDNコントローラとの間のシグナリング数を削減することや、利用するアドレスブロックを抑えることが可能である。
一構成例として、端末装置(図1の例では、端末装置1)から送信されたパケットが受信されたことを検出するパケット受信検出部(図2の例では、パケット受信検出部121)と、前記パケット受信検出部により前記受信が検出されたことに応じて、前記受信されたパケットについて、送信先の問い合わせを行う問い合わせ部(図2の例では、問い合わせ部122)と、前記問い合わせに対する応答として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を受信することを制御する受信制御部(図2の例では、サービス情報受信制御部123)と、前記受信制御部による制御により受信された前記応答に基づいて、前記パケットの送信先の経路を設定する経路設定部(図2の例では、経路設定部124)と、を備える、経路設定装置(図2の例では、経路設定装置3)である。
一構成例として、経路設定装置において、前記経路設定部により設定された経路にしたがって、前記パケットを送信するように制御する経路制御部(図2の例では、経路制御部125)を備える。
一構成例として、経路設定装置において、前記パケットの送信先は、前記パケットに含まれるソースアドレスに対応するサービスごとに定められ、前記問い合わせ部は、前記パケットの送信先に対応する前記アドレスブロックの経路が未設定である場合(設定されていない場合)に、送信先の問い合わせを行う。
一構成例として、パケット受信検出部が、端末装置から送信されたパケットが受信されたことを検出し、問い合わせ部が、前記パケット受信検出部により前記受信が検出されたことに応じて、前記受信されたパケットについて、送信先の問い合わせを行い、受信制御部が、前記問い合わせに対する応答として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を受信することを制御し、経路設定部が、前記受信制御部による制御により受信された前記応答に基づいて、前記パケットの送信先の経路を設定する、経路設定方法である。
一構成例として、パケット受信検出部が、端末装置から送信されたパケットが受信されたことを検出するステップと、問い合わせ部が、前記パケット受信検出部により前記受信が検出されたことに応じて、前記受信されたパケットについて、送信先の問い合わせを行うステップと、受信制御部が、前記問い合わせに対する応答として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を受信することを制御するステップと、経路設定部が、前記受信制御部による制御により受信された前記応答に基づいて、前記パケットの送信先の経路を設定するステップと、をコンピュータに実行させるための経路設定プログラムである。
一構成例として、アドレス付与装置(図1の例では、P−GW11)と、経路設定装置(図1の例では、経路設定装置3)と、を含み、連続したアドレスの集合であるアドレスブロックがサービスごとに割り振られ、前記アドレス付与装置は、端末装置(図1の例では、端末装置1)が希望する前記サービスに対応する前記アドレスブロックに含まれる前記アドレスを前記端末装置に付与し、前記経路設定装置は、前記端末装置から送信されたパケットの受信を検出したことに応じて、前記受信されたパケットについて、送信先の問い合わせを行い、前記問い合わせに対する応答として前記アドレスブロックに対応する送信先に関する情報を受信し、前記受信された前記応答に基づいて、前記パケットの送信先の経路を設定する、通信システム(図1の例では、通信システムA1)である。
[第2実施形態]
図8は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る通信システムA2の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る通信システムA2は、端末装置301と、EPC部302と、経路設定装置303と、制御装置304と、ネットワーク321と、N(Nは複数を表す整数)個のサービス部322−1〜322−Nを備える。
EPC部2は、P−GW311と、PCRFまたはHSSである管理装置312を含む。なお、本実施形態では、管理装置312は、PCRFまたはHSSのいずれかであるとするが、両方の機能を有してもよい。
ここで、端末装置301は、例えば、スマートフォンであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
P−GW311やPCRFやHSSや、これらを含むEPC部302は、本実施形態で説明する部分以外は、例えば、従来と同様な機能を有する。
P−GW311は、本実施形態では、複数の異なるサービスに共通なものとなっている。P−GW311は、本実施形態では、複数の異なるサービスのそれぞれごとに、端末装置301に対して異なるIPアドレスを付与する。
経路設定装置303は、本実施形態では、SDNのルータであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
制御装置304は、本実施形態では、SDNのコントローラであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
ネットワーク321は、本実施形態では、インターネットであり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
各サービス部322−1〜322−Nは、それぞれ、本実施形態では、WEBフィルタリング、通信停止、CPA、ウイルスチェックなどのサービスを提供するサーバ装置などを含む装置(または、装置群でもよい。)であり、他の構成例として、様々なものが用いられてもよい。
本実施形態では、リアNWに、経路設定装置303(本実施形態では、SDNのルータ)と制御装置304(本実施形態では、SDNのコントローラ)を設置してある。
本実施形態に係る通信システムA2では、ユーザ(本実施形態では、端末装置301)がネットワーク(本実施形態では、EPC部302)に接続した際に(アタッチ(attach)のときに)、管理装置312が制御装置304と通信して、これにより、当該ユーザに関する経路を設定する。ここで、管理装置312からの情報を用いた経路の設定処理は、例えば、同一のアドレスブロックの経路については、2回目以降は省略される。
なお、本実施形態に係る通信システムA2の各構成要素(例えば、各装置301〜304、311〜312、322−1〜322−N)は、例えば、コンピュータを用いて構成される。
また、本実施形態に係る通信システムA2は、例えば、複数の端末装置301を備えてもよい。
図9は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る管理装置312の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る管理装置312は、通信部401と、記憶部402と、制御部403を備える。
制御部103は、アタッチ検出部421と、サービス情報送信制御部422を備える。
通信部401は、外部の装置と通信する。通信としては、例えば、有線の通信が用いられてもよく、または、無線の通信が用いられてもよい。
記憶部402は、例えば、メモリを用いて構成されており、各種の情報を記憶する。
制御部403は、例えば、記憶部402に記憶された所定のプログラムを実行するCPUを用いて構成されており、各種の制御を行う。
アタッチ検出部421は、端末装置301がアタッチを行ったことを検出する。
サービス情報送信制御部422は、アタッチ検出部421により端末装置301のアタッチが検出されたことに応じて、サービスに関する情報を通信部401により制御装置304に送信するように制御する。なお、サービス情報送信制御部422は、例えば、既に同一の情報を送信済みであるなどのように、必要がない場合には、サービスに関する情報を送信しないように制御してもよい。
ここで、本実施形態では、制御装置304は、第1実施形態に係る図3に示されるものと同様なサービス情報201(図3と同じ符号を付して示す。)を、当該制御装置304のメモリに記憶する。なお、図3に示されるサービス情報201の代わりに、他の構成例として、図4に示されるサービス情報221が用いられてもよい。
本実施形態に係るサービス情報201は、端末装置301のIPアドレス(端末アドレス)の所定の範囲の集合であるアドレスブロックと、サービス(例えば、サービス1、サービス2、・・・)とを対応付ける情報を含む。サービス情報201は、例えば、テーブル(例えば、フローテーブル)の形式で保持される。
また、制御装置304は、管理装置312から受信されたサービスに関する情報を経路設定装置303に送信して通知する。
図10は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る経路設定装置303の概略的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る経路設定装置303は、通信部501と、記憶部502と、制御部503を備える。
制御部503は、サービス情報受信制御部521と、経路設定部522と、経路制御部523を備える。
通信部501は、外部の装置と通信する。通信としては、例えば、有線の通信が用いられてもよく、または、無線の通信が用いられてもよい。
記憶部502は、例えば、メモリを用いて構成されており、各種の情報を記憶する。
制御部503は、例えば、記憶部502に記憶された所定のプログラムを実行するCPUを用いて構成されており、各種の制御を行う。
サービス情報受信制御部521は、管理装置312から制御装置304を介して提供されるサービス情報を通信部501により受信することを制御する。なお、記憶部502は、受信されたサービス情報を記憶してもよい。
経路設定部522は、管理装置312から制御装置304を介して提供されたサービス情報に基づいて、パケットの経路(送信先)を設定する。
経路制御部523は、経路設定部522により設定された経路にしたがって、パケットを送信(転送)するように制御する。
ここで、本実施形態では、制御装置304が、管理装置312からサービスに関する情報を受信した場合に、当該サービスに関する情報を経路設定装置303に送信して通知する構成を示す。
他の構成例として、制御装置304が、経路設定装置303からの問い合わせに応じて、サービスに関する情報を当該経路設定装置303に送信して通知する構成が用いられてもよい。この場合、例えば、経路設定装置303は、第1実施形態に係る図2に示されるものと同様な構成を備え、例えば、図10に示される構成に加えて、図2に示されるパケット受信検出部121と同様な機能や、図2に示される問い合わせ部122と同様な機能を備える。
図8を参照して、本実施形態に係る通信システムA2において行われる動作の手順の一例として、(動作例2−1)〜(動作例2−4)を示す。
本実施形態では、EPC部302のPCRFまたはHSSのうちの一方または両方において、各ユーザが利用するサービスの情報を含む情報(本実施形態では、オプション契約情報)をデータベースなどに記憶して保持している。本実施形態では、端末装置301の利用者とサービス提供者(例えば、会社)との事前の契約に基づいて、オプション契約情報が管理装置312(PCRFまたはHSS)のデータベースなどに記憶される。
また、本実施形態では、EPC部302のP−GW311において、アクセスしてきた端末装置301に対して、サービスごとにIPアドレスを設定する。このIPアドレスは、当該端末装置301に通知されて、当該端末装置301のメモリに記憶される。端末装置301は、既にIPアドレスが付与されたサービスの提供を要求する場合には、付与されたIPアドレスを送信するパケットに含ませる。
管理装置312に記憶されるオプション契約情報や、P−GW311により行われるIPアドレスの付与の状況に基づいて、第1実施形態に係る図3(または、他の構成例として、図4)に示されるものと同様なサービス情報が生成されて記憶される。
(動作例2−1)
利用者は、端末装置301を操作して、ネットワーク(本実施形態では、EPC部302)に接続するためにアタッチ処理を実行させる。端末装置301は、アタッチ処理に係る所定のパケットを無線により送信する。このパケットには、ソースアドレス(送信元のアドレス)として、端末装置301に対して付与されたIPアドレスが含まれる。
(動作例2−2)
管理装置312(本実施形態では、PCRF、または、HSS)は、アタッチ処理を実行して新たにネットワークに接続する端末装置301をアタッチ検出部421により検出すると、当該端末装置301から受信されたパケットに含まれるソースアドレス(IPアドレスであり、端末アドレス)について、当該IPアドレスを付与されて利用する端末装置301のオプション契約情報を検索し、その検索結果の情報(例えば、該当するアドレスブロックの情報や、必要に応じてオプション契約情報)をサービス情報送信制御部422および通信部401により制御装置304に送信して通知する。
(動作例2−3)
制御装置304は、管理装置312から受信された情報に基づいて、端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)とサービスとの対応情報をメモリに記憶されたサービス情報201に追加するように、当該サービス情報201を更新する。また、制御装置304は、管理装置312から通知された情報に係る端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)について、当該端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)に対応するサービスを提供するサービス部(サービス部22−1〜22−Nのうちのいずれか)を識別する情報を経路設定装置303に送信して通知する。
経路設定装置303は、制御装置304から端末アドレスおよび対応するサービス部を識別する情報(転送先を特定する情報)をサービス情報受信制御部521および通信部501により受信すると、通知されたサービス部(例えば、1≦j≦Nの値を取るjを用いて、サービスjのサービス部)に該当するパケット(該当するIPアドレスが含まれるパケット)を送信(転送)するように、経路設定部522により経路を設定する。
(動作例2−4)
経路設定装置303は、経路の設定が完了すると、その旨を示す信号(設定完了通知信号)を制御装置304に送信して通知する。
制御装置304は、経路設定装置303から設定完了通知信号を受信すると、その旨を示す信号(設定完了通知信号)を管理装置312(本実施形態では、PCRF、または、HSS)に送信して通知する。
経路の設定が完了した後は、経路設定装置303は、設定された経路にしたがって経路制御部523により該当するパケットを送信(転送)する。
例えば、利用者は、端末装置301を操作して、希望のサービスを提供するアプリケーション(アプリ)の利用を開始する。このアプリケーションは、例えば、あらかじめ端末装置301にインストールされていてもよく、または、新たに端末装置301にインストールされてもよい。
すると、端末装置301は、そのアプリケーションを起動させて、それに関する信号のパケットを無線により送信する。このパケットには、ソースアドレス(送信元のアドレス)として、希望のサービスについて端末装置301に対して付与されたIPアドレスが含まれる。
端末装置301から送信されたパケットは、例えば、基地局装置またはアクセスポイントなど(図8では、図示せず)により受信されて、EPC部302のP−GW311を介して、リアNWの経路設定装置303に到達する。
経路設定装置303は、到達したパケットを通信部501により受信すると、当該パケットに含まれるソースアドレス(IPアドレスであり、端末アドレス)について、当該端末アドレスを含むアドレスブロックに基づいて、設定された経路にしたがって経路制御部523により当該パケットを送信(転送)する。
これにより、端末装置301から希望のサービスの提供を要求するパケットが送信された場合、当該パケットがP−GW311を介して経路設定部522により受信され、リアNWにおいてトラフィックを見ても当該パケットの転送先が不明であるときにおいても、当該パケットが経路設定部522により希望のサービスを提供するサービス部に送信(転送)される。
ここで、本実施形態では、制御装置304が、EPC部302(本実施形態では、管理装置312)からアドレスブロックおよびサービスに関する情報を受信して取得すると、その情報に基づいて該当する端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)について送信先(転送先)の情報(本実施形態では、サービス部を識別する情報)を決定し、決定した情報を経路設定装置303に通知する。
(第2実施形態の変形例)
上記の実施形態では、経路設定装置303がSDNルータである場合を示したが、変形例として、経路設定装置303がSDNルータとSDNコントローラの両方の機能を備えてもよい。つまり、経路設定装置303が制御装置304の機能も含むと捉えることも可能である。
この変形例について説明する。この変形例に係る通信システムA2では、上記した(動作例2−2)〜(動作例2−4)の代わりに、(変形例に係る動作例2−2)〜(変形例に係る動作例2−4)を行う。
なお、説明の便宜上、各構成部などに付される符号としては、上記と同じ符号を用いて説明する。
(変形例に係る動作例2−2)
管理装置312(本実施形態では、PCRF、または、HSS)は、アタッチ処理を実行して新たにネットワークに接続する端末装置301をアタッチ検出部421により検出すると、当該端末装置301から受信されたパケットに含まれるソースアドレス(IPアドレスであり、端末アドレス)について、当該IPアドレスを付与されて利用する端末装置301のオプション契約情報を検索し、その検索結果の情報(例えば、該当するアドレスブロックの情報や、必要に応じてオプション契約情報)をサービス情報送信制御部422および通信部401により経路設定装置303に送信して通知する。
(変形例に係る動作例2−3)
図3に示されるものと同様なサービス情報201(または、他の構成例として、図4に示されるものと同様なサービス情報221)は、経路設定装置303の記憶部502に記憶される。
経路設定装置303は、管理装置312から受信された情報に基づいて、端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)とサービスとの対応情報を記憶部502に記憶されたサービス情報201に追加するように、当該サービス情報201を更新する。
そして、経路設定装置303は、管理装置312から通知された情報に係る端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)について、当該端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)に対応するサービスを提供するサービス部(サービス部22−1〜22−Nのうちのいずれか)を識別する情報(転送先を特定する情報)に基づいて、該当するサービス部(例えば、1≦j≦Nの値を取るjを用いて、サービスjのサービス部)に該当するパケット(該当するIPアドレスが含まれるパケット)を送信(転送)するように、経路設定部522により経路を設定する。
(変形例に係る動作例2−4)
経路設定装置303は、経路の設定が完了すると、その旨を示す信号(設定完了通知信号)を管理装置312(本実施形態では、PCRF、または、HSS)に送信して通知する。
経路の設定が完了した後は、経路設定装置303は、設定された経路にしたがって経路制御部523により該当するパケットを送信(転送)する。
これにより、端末装置301から希望のサービスの提供を要求するパケットが送信された場合、当該パケットがP−GW311を介して経路設定部522により受信され、リアNWにおいてトラフィックを見ても当該パケットの転送先が不明であるときにおいても、当該パケットが経路設定部522により希望のサービスを提供するサービス部に送信(転送)される。
ここで、本変形例では、経路設定装置303が、EPC部302(本実施形態では、管理装置312)からアドレスブロックおよびサービスに関する情報を受信して取得すると、その情報に基づいて該当する端末アドレス(本実施形態では、当該端末アドレスを含むアドレスブロック)について送信先(転送先)の情報(本実施形態では、サービス部を識別する情報)を決定し、決定した情報に基づいて経路を設定する。
(第2実施形態のまとめ)
以上のように、本実施形態に係る通信システムA2では、ユーザ(本実施形態では、端末装置301)がアタッチしたときに、SDNルータ(本実施形態では、経路設定装置303)により、オプション契約に基づく経路を設定する。
本実施形態に係る通信システムA2では、例えば、サービスが変わっても、P−GW311が変わらないため、IPアドレスが変わることがなく、他のサービスが消えてしまうことを解消することができる。
また、本実施形態に係る通信システムA2では、オプション契約情報に基づいて対応するサービスへの経路を設定する場合に、例えば、オプション契約の種類を問わず、ユーザを共通のP−GW311に収容して、P−GW311の分割損を解消することができる。
本実施形態に係る通信システムA2では、アタッチイン方式を用いており、例えば、PCRFが、ユーザのアタッチ時に新規のアドレスブロックが端末装置301に割り振られることを検出した場合に、SDNコントローラに経路の情報を通知する。PCRFは、アタッチした端末装置301に割り振られるアドレスブロックが既に通知済みである場合には、SDNコントローラに経路の情報を通知しない。このように、本実施形態では、PCRFが、シグナリングの送信の判断を行う。
ここで、本実施形態に係る通信システムA2において、アドレスブロックを使用する効果の具体例を説明する。
例えば、SDN技術をそのまま適用すると、SDNルータからSDNコントローラに到達する問い合わせメッセージが多くなり、規模性が問題になる。そこで、多数のデバイス、端末装置が接続されても規模性と堅固性を確保してSDN技術が適用されることが求められる。
また、例えば、ユーザがネットワークに接続した際に、コントローラとEPCとの間でシグナリングメッセージが発生することになる。多数のデバイス、端末装置を収容する通信キャリアのネットワークを考慮した場合、リアNWでユーザが利用するサービスへトラフィック転送する経路設定のために、多数のシグナリングメッセージが流れることが予想される。
また、SDNルータが多数の経路を保持することになることが予想される。SDNルータは、多数のデバイス、端末装置ごとに、転送するサービス提供サーバへの経路情報を保持することになる。この場合、SDNルータが、到着したパケットに対して経路探索する時間が増加することにつながる。さらに、SDNルータが、多数の経路情報を保持するために、多数のメモリなどの計算機資源が必要になる。
これに対して、本実施形態に係る通信システムA2では、P−GW312は、ユーザにアドレスを割り振る際に、EPCからユーザのオプション契約情報を取得して、オプション契約に対応するアドレスブロック内のアドレスを割り振る。P−GW312は、オプション契約に対応するアドレスブロックが存在しない場合、保持するアドレスブロックの中から、オプション契約に対応するアドレスブロックを割り当てる。アタッチ契機で経路設定を行う場合、SDNコントローラにおいて既に登録済みのアドレスブロックのユーザである場合には、PCRFはSDNコントローラにオプション契約情報を通知しない。
本実施形態に係る通信システムA2では、オプション契約情報に基づいて、リアNWにおいて、ユーザが利用するサービス提供サーバへの経路制御を実行する場合に、例えば、アドレスブロックを使用しない場合と比べて、SDNルータの経路数を削減することや、EPC(PCRF)とSDNコントローラとの間のシグナリング数を削減することや、利用するアドレスブロックを抑えることが可能である。
一構成例として、管理装置(図8の例では、管理装置312)と、経路設定装置(図8の例では、経路設定装置303)を含み、前記管理装置は、端末装置(図8の例では、端末装置301)が所定のネットワーク(図8の例では、EPC部302のネットワーク)へのアタッチを行ったことを検出するアタッチ検出部(図9の例では、アタッチ検出部421)と、前記アタッチ検出部により前記アタッチが検出されたことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信するように制御する送信制御部(図9の例では、サービス情報送信制御部422)と、を備え、前記経路設定装置は、前記管理装置から送信される情報(または、その情報に基づく情報)を受信することを制御する受信制御部(図10の例では、サービス情報受信制御部521)と、前記受信制御部による制御により受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する経路設定部(図10の例では、経路設定部522)と、を備える、通信システム(図8の例では、通信システムA2)である。
一構成例として、通信システムにおいて、前記経路設定装置は、前記経路設定部により設定された経路にしたがって、前記パケットを送信するように制御する経路制御部(図10の例では、経路制御部523)を備える。
一構成例として、通信システムにおいて、前記パケットの送信先は、前記パケットに含まれるソースアドレスに対応するサービスごとに定められ、前記管理装置に備えられた前記送信制御部は、前記端末装置からのパケットの送信先に対応する前記アドレスブロックに関する情報が未送信である場合(送信されていない場合)に、当該情報を送信するように制御する。
一構成例として、アドレス付与装置(図8の例では、P−GW311)と、管理装置(図8の例では、管理装置312)と、経路設定装置(図8の例では、経路設定装置303)と、を含み、連続したアドレスの集合であるアドレスブロックがサービスごとに割り振られ、前記アドレス付与装置は、端末装置(図8の例では、端末装置301)が希望する前記サービスに対応する前記アドレスブロックに含まれる前記アドレスを前記端末装置に付与し、前記管理装置は、前記端末装置が所定のネットワークへのアタッチを行ったことを検出したことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として前記アドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信し、前記経路設定装置は、前記管理装置から送信される情報またはその情報に基づく情報を受信し、前記受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する、通信システム(図8の例では、通信システムA2)である。
[第3実施形態]
以上に示した実施形態(第1実施形態〜第2実施形態)に係る通信システムでは、例えば、利用者の意思などにより、オプション契約情報(SO)が変更されてもよい。
図11は、本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る通信システムにおいてオプション契約情報を変更する処理の手順の一例を示す図である。
本実施形態では、通信システムにおける端末装置、管理装置(本実施形態では、PCRF、または、HSS)、経路設定装置(本実施形態では、SDNのルータ)、制御装置(本実施形態では、SDNのコントローラ)を、それぞれ、端末装置601、管理装置602、経路設定装置603、制御装置604として説明する。
なお、これらの各装置601〜604は、それぞれ、以上に示した各実施形態(第1実施形態〜第2実施形態)における同一の名称の装置に相当する。
本実施形態に係る通信システムでは、(処理T1001)〜(処理T1006)が行われる。
(処理T1001)
例えば、利用者の操作などにより、端末装置601において、オプション契約情報(SO)が変更される。
(処理T1002)
端末装置601は、該当するユーザのアドレスと、変更するオプション契約情報(例えば、変更内容を含む情報)を管理装置602に送信して通知する。この通知を行うためのプロトコルとして、例えば、独自のプロトコルが用いられてもよい。なお、ユーザのアドレスとしては、ユーザ(または、端末装置601)を特定することが可能な任意のアドレスが用いられてもよく、例えば、ユーザ(または、端末装置601)に固有のアドレスが用いられてもよく、または、P−GWにより付与されるIPアドレスが用いられてもよい。
管理装置602は、端末装置601から通知されたオプション契約情報の変更内容を、オプション契約情報を記憶するデータベースに反映させるように、当該データベースの記憶内容を変更する。
(処理T1003)
管理装置602は、例えば、オプション契約情報の変更が通知されたことを契機(トリガー)として、ユーザのアドレスおよび対応するオプション契約情報の変更内容を含む情報を制御装置604に送信して通知する。この情報には、例えば、変更後のオプション契約情報で要求されるサービスや、当該サービスに対応するアドレスブロックや、ユーザに割り当てられる端末アドレス(当該アドレスブロックに含まれるIPアドレス)のうちの1以上を特定する情報が含まれてもよい。
ここで、他の構成例として、管理装置602は、所定の時間(一定の時間)ごとにおけるオプション契約情報の変更についてまとめて同時に、データベースの変更や、制御装置604への通知を行ってもよい。この場合、例えば、シグナリング数を削減することが可能である。
(処理T1004)
制御装置604は、管理装置602から情報を受信すると、その旨を示す信号(応答信号)を管理装置602に送信して通知する。
(処理T1005)
制御装置604は、例えば、オプション契約情報の変更が通知されたことを契機(トリガー)として、ユーザのアドレスおよび対応するオプション契約情報の変更内容を含む情報(例えば、経路の変更を通知する情報)を経路設定装置603に送信して通知する。この情報には、例えば、変更後のオプション契約情報で要求されるサービスや、当該サービスに対応するアドレスブロックや、ユーザに割り当てられる端末アドレス(当該アドレスブロックに含まれるIPアドレス)のうちの1以上を特定する情報が含まれてもよい。
ここで、他の構成例として、制御装置604は、所定の時間(一定の時間)ごとにおけるオプション契約情報の変更についてまとめて同時に、経路設定装置603への通知を行ってもよい。この場合、例えば、シグナリング数を削減することが可能である。所定の時間としては、様々な時間が用いられてもよく、例えば、1分などが用いられてもよい。
(処理T1006)
経路設定装置603は、制御装置604からオプション契約情報の変更に関する情報(例えば、経路の変更を通知する情報)を受信すると、受信された情報に基づいて、経路の変更内容を反映させるように、経路の設定内容を変更する。これにより、リアNWにおけるルータで管理される経路が変更される。
このように、本実施形態に係る通信システムでは、例えば、ユーザ(本実施形態では、端末装置601)が接続するP−GWを変更することなく、速やかに、経路設定装置603における経路を変更することができる。ここで、P−GWはユーザにIPアドレスを割り振っており、ユーザが利用して接続するP−GWが変更されないことにより、ユーザに割り振られるIPアドレスが変わらないことを保証することができ、ユーザが実行している通信が切断されることを防止することができる。
本実施形態に係る通信システムでは、ユーザ(本実施形態では、端末装置601)がオプション契約情報を変更した際に、PCRFまたはHSS(本実施形態では、管理装置602)からSDNコントローラ(本実施形態では、制御装置604)に変更が通知される。また、本実施形態に係る通信システムでは、オプション契約情報の変更を元に、SDNコントローラからSDNルータ(本実施形態では、経路設定装置603)に経路の変更を通知する。
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、SDNコントローラからSDNルータへ経路の変更を通知する際に、一定の時間間隔(例えば、1分ごと、など)で通知することで、発生するシグナリング数を削減することが可能である。
また、本実施形態に係る通信システムでは、例えば、ユーザがネットワーク接続中にサービスを変更した際に、通信断を発生させず、これにより、無瞬断でのオプション契約情報の変更を可能にする。
[以上の実施形態の適用対象の例]
図12は、一例に係るリアNWの通信システムA11の概略的な構成を示すブロック図である。
以上の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)に係る通信システムは、一例として、図12に示されるような通信システムA11に適用することが可能である。
通信システムA11は、複数の端末装置1001〜1003と、複数の基地局装置1011〜1012と、EPC部1021と、リアNW1022と、インターネット1031と、WEBフィルタサーバ装置1032と、ウィルスチェックサービス部1033を備える。
EPC部1021は、複数の異なるサービスについてサービスごとにP−GW1101〜1103を備える。
リアNW1022は、複数の異なるサービスについてサービスごとにルータ1111〜1113を備える。
例えば、インターネット接続サービスの提供を受ける端末装置1001は、インターネット接続サービスに専用のP−GW1101にアクセスし、これにより、インターネット接続サービスに専用のルータ1111が経路を設定する。
また、WEBフィルタサービス(例えば、青少年向けフィルタのサービス)の提供を受ける端末装置1002は、WEBフィルタサービスに専用のP−GW1102にアクセスし、これにより、WEBフィルタサービスに専用のルータ1112が経路を設定する。
また、ウィルスチェックサービス(例えば、企業ユーザ向けフィルタのサービス)の提供を受ける端末装置1003は、ウィルスチェックサービスに専用のP−GW1103にアクセスし、これにより、ウィルスチェックサービスに専用のルータ1113が経路を設定する。
図12に示されるような通信システムA11では、例えば、ユーザの数が少ないサービスにも専用のP−GWの設備を設置(例えば、増設など)するため、過剰な設備投資となり得る。また、図12に示されるような通信システムA11では、例えば、サービスごとに専用のP−GW1101〜1103やルータ1111〜1113が用いられるため、著しい工数の処理が発生し得る。
例えば、図12に示されるような通信システムA11では、ユーザが利用するサービス部へトラフィックを転送するため、専用のハードウェア(HW)と専用のソフトウェア(SW)を用意して、サービスごとに異なるP−GW1101〜1103に収容している。
このため、専用のHWと専用のSWにかかる費用が大きかった。
一方で、例えば、仮想化技術を適用することで、一台のHW内で複数のP−GWの機能を起動させることが可能になる。この場合、HWの台数については、削減することが可能となる。しかしながら、仮想P−GWをサービスごとに用意する必要があるため、SWにかかる費用(例えば、3つのサービスであれば、3ノード用のSWの費用)が大きくなる。
このように、仮想化技術によって、一台の物理HWに複数台の仮想P−GWを構築することができたとしても、サービスごとに個別のP−GWの機能が必要になることは変わらない。仮想化したシステムでは、HWの費用は汎用サーバを利用することで削減されるが、EPCに必要となるSWの費用は従来と変わらないか、または、それ以上かかる。このため、個別のサービスごとに仮想P−GWを用意すると、大きい費用がかかり得る。
さらに、専用のP−GWのサービス別のネットワークにモバイルサービス固有の設定が必要であるため、増設の際に設定作業に著しい工数が発生し得る。
また、サービスごとに異なるP−GWを設置するシステムでは、ユーザが利用するサービスを変更すると、P−GWが変更になるため、通信断が発生する。例えば、スマートフォンなどでは、種々のプロセスが起動して通信を行っており、ユーザがあるサービスの利用内容を変更した影響によって種々のプロセスの通信が切断されてしまい得る。
これに対して、以上の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)に係る通信システムを適用すると、このような問題を解消することが可能である。
例えば、仮想P−GWであっても、複数のサービスを利用するユーザを収容する構成では、一台のHW内でかつ一台のサーバ装置に集中するように制御することが可能である。
仮想P−GWの中で異なるサービスを利用するユーザを一台に収容することで、必要となるSWの費用を削減することが図られ、例えば、1ノード用のSWの費用で済む。
また、このような構成では、ユーザがオプション契約を変更した際には、EPCのPCRFまたはHSSからユーザがオプション契約を変更した情報が通知されることで、例えば、経路の変更を実行するだけで、ユーザが利用するP−GWを変更する必要がなくなる。このため、ユーザのIPアドレスは変更されず、通信断も発生しないため、ユーザが利用するサービスを効率的に変更することができる。
図13は、IPアドレスを割り当てる処理の一例を示すタイミングチャートである。この処理は、EPCにおける通常のIPアドレスの割り当ての処理である。
図13の例では、端末装置3001、eNB3002、MME3003、HSS3004、S−GW3005、P−GW3006、PCRF3007により行われる処理を示してある。
(処理T201)
端末装置3001は、アタッチの要求(Attach Request)をeNB3002に送信する。
(処理T202)
これに応じて、eNB3002は、アタッチの要求(Attach Request)をMME3003に送信する。
(処理T203)〜(処理T205)
(処理T203)〜(処理T205)は、それぞれ、概略的には、図6に示される(処理T3)〜(処理T5)と同様である。
(処理T206)
P−GW3006は、IPアドレスを割り当てて、IPアドレスおよびIMSIをPCRF3007に送信して通知する。PCRF3007は、受信した情報をデータベースに記憶する。
(処理T207)
PCRF3007は、応答をP−GW3006に送信して通知する。
(処理T208)〜(処理T209)
(処理T208)〜(処理T209)は、それぞれ、概略的には、図6に示される(処理T8)〜(処理T9)と同様である。
(処理T210)〜(処理T220)
(処理T210)〜(処理T220)は、それぞれ、概略的には、図6に示される(処理T12)〜(処理T22)と同様である。
[以上の実施形態のまとめ]
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、以上に示した実施形態に係る各装置(例えば、経路設定装置、制御装置、管理装置など)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic
Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
A1、A2、A11…通信システム、1、301、601、1001〜1003、200
1、2011、3001…端末装置、2、302、1021…EPC部、3、303、6
03…経路設定装置、4、304、604…制御装置、11、311、1101〜110
3、2006、2016、3006…P−GW、12、312、602…管理装置、21
、321…ネットワーク、22−1〜22−N、322−1〜322−N…サービス部、
101、401、501…通信部、102、402、502…記憶部、103、403、
503…制御部、121…パケット受信検出部、122…問い合わせ部、123、521
…サービス情報受信制御部、124、522…経路設定部、125、523…経路制御部
、201、221…サービス情報、421…アタッチ検出部、422…サービス情報送信
制御部、1011〜1012…基地局装置、1022…リアNW、1111〜1113…
ルータ、1031…インターネット、1032…WEBフィルタサーバ装置、1033…
ウィルスチェックサービス部、2002、2012、3002…eNB、2003、20
13、3003…MME、2004、2014、3004…HSS、2005、2015
、3005…S−GW、2007、2018、3007…PCRF、2017…AAAサ
ーバ装置

Claims (4)

  1. 管理装置と、経路設定装置を含み、
    前記管理装置は、
    端末装置が所定のネットワークへのアタッチを行ったことを検出するアタッチ検出部と、
    前記アタッチ検出部により前記アタッチが検出されたことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として連続したアドレスの集合であるアドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信するように制御する送信制御部と、を備え、
    前記経路設定装置は、
    前記管理装置から送信される情報またはその情報に基づく情報を受信することを制御する受信制御部と、
    前記受信制御部による制御により受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する経路設定部と、を備える、
    通信システム。
  2. 前記経路設定装置は、
    前記経路設定部により設定された経路にしたがって、前記パケットを送信するように制御する経路制御部を備える、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記パケットの送信先は、前記パケットに含まれるソースアドレスに対応するサービスごとに定められ、
    前記管理装置に備えられた前記送信制御部は、前記端末装置からのパケットの送信先に対応する前記アドレスブロックに関する情報が未送信である場合に、当該情報を送信するように制御する、
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の通信システム。
  4. アドレス付与装置と、管理装置と、経路設定装置と、を含み、
    連続したアドレスの集合であるアドレスブロックがサービスごとに割り振られ、
    前記アドレス付与装置は、端末装置が希望する前記サービスに対応する前記アドレスブロックに含まれる前記アドレスを前記端末装置に付与し、
    前記管理装置は、前記端末装置が所定のネットワークへのアタッチを行ったことを検出したことに応じて、前記端末装置からのパケットの送信先に関する情報として前記アドレスブロックに対応する送信先に関する情報を送信し、
    前記経路設定装置は、前記管理装置から送信される情報またはその情報に基づく情報を受信し、前記受信された情報に基づいて、前記端末装置からのパケットの送信先の経路を設定する、
    通信システム。
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