JP2018088209A - 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】距離画像に含まれる点群と物体のモデルを表わすモデル点群との位置合わせを精度良く行う。【解決手段】記憶部111は、物体のモデルを表わすモデル点群121を記憶する。抽出部112は、距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、位置合わせ部113は、モデル点群121と第2点群との間の位置合わせを行う。距離判定部114は、モデル点群121に含まれる点と第1点群に含まれる点との距離を求め、距離が閾値よりも小さな2点の組を求める。決定部115は、抽出部112、位置合わせ部113、及び距離判定部114が行う一連の処理が複数回繰り返された後に、それらの複数回の処理の結果に基づいて、第1点群に対するモデル点群121の位置を決定する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法に関する。
距離センサによって取得される距離データを用いて、物体の位置及び姿勢を認識する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。距離センサによって取得される距離データは、距離画像と呼ばれることもある。従来より、工場での部品検査、ロボットによる部品のピッキング等の分野において、距離画像を利用した物体検出技術の研究が行われている。
また、近年では、距離センサが一般に普及したことに伴って、エンターテイメント施設、店舗等において人間が手に取った物体を分析するための物体検出技術が研究され、実用化されて来ている。
レーザ光を用いて物体を検出する技術も知られている(例えば、特許文献3を参照)。2組の3次元点群のうち、一方の点群に含まれる点を他方の点群に含まれる最接近点にマッチングする反復点マッチング、及び物体認識のための3次元特徴量も知られている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2を参照)。非特許文献1の反復点マッチングは、Iterative Closest Point(ICP)と呼ばれることもある。
ZHANG,"Iterative Point Matching for Registration of Free-Form Curves and Surfaces", International Journal of Computer Vision, 13:2, pages 119-152, 1994
"物体認識のための3 次元特徴量の基礎と動向"、ビジョン技術の実利用ワークショップViEW2014、2014年12月4日、[online]、[平成28年11月22日検索]、インターネット<URL:http://isl.sist.chukyo-u.ac.jp/Archives/ViEW2014SpecialTalk-Hashimoto.pdf>
エンターテイメント施設、店舗等において距離センサを用いて物体を検出する場合、検出対象となる物体の周辺には、検出対象以外の遮蔽物が存在していることが多い。例えば、検出対象の物体の周囲に置かれている他の物体、検出対象の物体を把持している人間の手等が遮蔽物となり得る。しかしながら、従来のICPは、容易に局所解に陥る位置合わせ方法であるため、検出対象の物体と距離センサとの間に遮蔽物が存在すると、位置合わせの精度が大きく低下する。
1つの側面において、本発明の目的は、距離画像に含まれる点群と物体のモデルを表わすモデル点群との位置合わせを精度良く行うことである。
1つの案では、画像処理装置は、記憶部、抽出部、位置合わせ部、距離判定部、及び決定部を含む。
記憶部は、物体のモデルを表わすモデル点群を記憶する。抽出部は、距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出する。位置合わせ部は、モデル点群と第2点群との間の位置合わせを行う。
距離判定部は、位置合わせ部が行う位置合わせの後に、モデル点群に含まれる点と第1点群に含まれる点との距離を求め、距離が閾値よりも小さな2点の組を求める。決定部は、抽出部が第2点群を抽出し、位置合わせ部が位置合わせを行い、距離判定部が2点の組を求める、一連の処理が複数回繰り返された後に、それらの複数回の処理の結果に基づいて、第1点群に対するモデル点群の位置を決定する。
実施形態によれば、距離画像に含まれる点群と物体のモデルを表わすモデル点群との位置合わせを精度良く行うことができる。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態の画像処理装置の機能的構成例を示している。図1の画像処理装置101は、記憶部111、抽出部112、位置合わせ部113、距離判定部114、及び決定部115を含む。記憶部111は、物体のモデルを表わすモデル点群121を記憶する。抽出部112、位置合わせ部113、距離判定部114、及び決定部115は、モデル点群121を用いて距離画像に対する画像処理を行う。
図1は、実施形態の画像処理装置の機能的構成例を示している。図1の画像処理装置101は、記憶部111、抽出部112、位置合わせ部113、距離判定部114、及び決定部115を含む。記憶部111は、物体のモデルを表わすモデル点群121を記憶する。抽出部112、位置合わせ部113、距離判定部114、及び決定部115は、モデル点群121を用いて距離画像に対する画像処理を行う。
図2は、図1の画像処理装置101が行う画像処理の例を示すフローチャートである。まず、抽出部112は、距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し(ステップ201)、位置合わせ部113は、モデル点群121と第2点群との間の位置合わせを行う(ステップ202)。
次に、距離判定部114は、モデル点群121に含まれる点と第1点群に含まれる点との距離を求め(ステップ203)、距離が閾値よりも小さな2点の組を求める(ステップ204)。そして、決定部115は、ステップ201〜ステップ204の一連の処理が複数回繰り返された後に、それらの複数回の処理の結果に基づいて、第1点群に対するモデル点群121の位置を決定する(ステップ205)。
このような画像処理装置101によれば、距離画像に含まれる点群と物体のモデルを表わすモデル点群との位置合わせを精度良く行うことができる。
図3は、図1の画像処理装置101の第1の具体例を示している。図3の画像処理装置101は、記憶部111、抽出部112、位置合わせ部113、距離判定部114、決定部115、距離検出部311、及び物体検出部312を含む。
距離検出部311は、距離センサ301が取得した距離データから距離画像321を生成して、記憶部111に格納する。距離画像321は、距離センサ301から物体表面までの距離を画素値とする画像であり、距離画像321に含まれる複数の画素値は、距離センサ301によって検知された物体の3次元形状を表す点群に対応する。
抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から、位置合わせに用いる点群322を抽出して、記憶部111に格納する。位置合わせ部113は、モデル点群121と点群322との間の位置合わせを行って、モデル点群121の初期位置を位置合わせ後の位置に変換する変換行列323を求める。そして、位置合わせ部113は、変換行列323と位置合わせ後のモデル点群324とを、記憶部111に格納する。
位置合わせ方法としては、例えば、ICPを用いることができる。ICPを用いることで、モデル点群121に含まれる複数の点それぞれを、点群322に含まれるいずれかの点の近傍に移動させる、変換行列323を求めることができる。
次に、距離判定部114は、距離画像321の点群に含まれる各点から、位置合わせ後のモデル点群324に含まれる最接近点までの距離を求め、距離が閾値よりも小さな2点の組を求める。そして、距離判定部114は、求めた組に属する距離画像321の点を正対応(Inlier)の点群325として、記憶部111に格納する。
抽出部112、位置合わせ部113、及び距離判定部114は、距離画像321に含まれる点群から点群322を抽出して位置合わせを行い、変換行列323、モデル点群324、及び点群325を生成する処理を、複数回繰り返す。
次に、決定部115は、複数回の処理で生成された点群325のうち、点の個数が最も多い点群325と、その点群325とともに生成された変換行列323とを特定する。そして、決定部115は、特定した変換行列323を用いてモデル点群121の初期位置を変換することで、モデル点群326を生成して、記憶部111に格納する。
次に、決定部115は、位置合わせ部113と同様にして、モデル点群326と特定した点群325との間の位置合わせを行って、位置合わせ結果327を生成し、記憶部111に格納する。位置合わせ結果327には、位置合わせ後のモデル点群326の位置が含まれる。
物体検出部312は、位置合わせ結果327に基づいて、モデル点群121が表すモデルに対応する物体を検出し、検出結果を出力する。この検出結果を利用することで、工場での部品検査、ロボットによる部品のピッキング、店舗において顧客が手に取った商品の分析等が可能になる。
図4は、モデル点群121と距離画像321の点群の例を示している。モデル点群401は、モデル点群121に対応し、点群402は、距離画像321の点群に対応する。点群402は、検出対象の物体の点群411と、遮蔽物の点群412とを含む。
モデル点群401と点群402との間の位置合わせによって、位置合わせ結果403が生成された場合、モデル点群401と検出対象の物体の点群411とが一致しているため、その物体が正しく検出される。
一方、モデル点群401と点群402との間の位置合わせによって、位置合わせ結果404が生成された場合、位置合わせ結果404が遮蔽物の点群412に引きずられて、モデル点群401と検出対象の物体の点群411とがずれてしまう。このため、誤判定が発生して、物体が正しく検出されないことがある。
この場合、物体の点群411に含まれる点の個数を、遮蔽物の点群412に含まれる点の個数よりも多くすることで、遮蔽物の影響が軽減されることが期待できる。例えば、距離画像321の点群402から一部の点群をランダムに抽出することで、遮蔽物の点に対する物体の点の比率が増加する可能性がある。
図5は、距離画像321の点群402からランダムに抽出された点群の例を示している。抽出部112は、点群402から一部の点群501をランダムに抽出する。点群501は、検出対象の物体の点群511と、遮蔽物の点512とを含む。
位置合わせ部113は、モデル点群401と点群501との間の位置合わせを行って、位置合わせ結果502を生成し、得られた変換行列を用いて、モデル点群401と点群402との位置合わせ結果503を生成する。
距離判定部114は、位置合わせ結果503において、点群402に含まれる各点からモデル点群401に含まれる最接近点までの距離を求め、距離が閾値よりも小さな2点の組を求める。そして、距離判定部114は、点群402に含まれる点のうち、求めた組に属する点のみを正対応の点群として、記憶部111に格納する。
決定部115は、複数回の処理で生成された正対応の点群のうち、点の個数が最も多い点群を特定し、モデル点群401と特定した点群との位置合わせを行うことで、正しい位置合わせ結果504を生成する。
このように、距離画像321の点群402からランダムに点群を抽出した結果、遮蔽物の点の比率が小さくなる場合は、位置合わせの精度が向上する。正しい位置合わせが行われた場合、一方の点群の各点から他方の点群の最接近点までの距離は、いずれも非常に小さくなる。一方、誤った位置合わせが行われた場合、距離の平均値は小さくても、かなり大きな距離を有する2点の組も生成される。そこで、位置合わせ結果に含まれる2点の組のうち、距離が閾値よりも小さい組の個数を指標として用いて、位置合わせ結果の正しさを評価することが有効である。
図6は、図3の画像処理装置101が行う画像処理の第1の具体例を示すフローチャートである。まず、距離センサ301は、距離データを取得し、距離検出部311は、距離データから距離画像321を生成し(ステップ601)、距離判定部114は、点の個数の最大値を表す変数Nmaxに0を設定する(ステップ602)。
次に、抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から、位置合わせに用いる点群322をランダムに抽出する(ステップ603)。そして、位置合わせ部113は、モデル点群121と点群322との間の位置合わせを行って、変換行列323及び位置合わせ後のモデル点群324を求める(ステップ604)。
次に、距離判定部114は、距離画像321の点群に含まれる各点から、位置合わせ後のモデル点群324に含まれる最接近点までの距離を求め、距離が閾値よりも小さな2点の組を求める(ステップ605)。そして、距離判定部114は、求めた組に属する距離画像321の点から、正対応の点群325を生成する。
次に、距離判定部114は、生成した点群325に含まれる点の個数NをNmaxと比較する(ステップ606)。NがNmaxよりも大きい場合(ステップ606,YES)、距離判定部114は、生成した点群325と、位置合わせ部113が求めた変換行列323とを記憶部111に格納することで、点群325及び変換行列323を更新する(ステップ607)。そして、距離判定部114は、NmaxにNを設定する(ステップ608)。
一方、NがNmax以下である場合(ステップ606,NO)、距離判定部114は、点群325、変換行列323、及びNmaxを更新しない。抽出部112、位置合わせ部113、及び距離判定部114は、ステップ603〜ステップ608の処理を所定回数繰り返すことで、Nの最大値に対応する点群325及び変換行列323を求める。このとき、ステップ603において抽出される点の組み合わせは、ランダムに変化する。
所定回数の処理が終了すると、決定部115は、Nmaxに対応する変換行列323を用いてモデル点群121の初期位置を変換することで、モデル点群326を生成する(ステップ609)。
次に、決定部115は、モデル点群326とNmaxに対応する点群325との間の位置合わせを行って、位置合わせ結果327を生成する(ステップ610)。そして、物体検出部312は、位置合わせ結果327に基づいて物体を検出し、検出結果を出力する。
Nmaxが表わすNの最大値に対応する点群325のみを用いて再度位置合わせを行うことで、より高精度な位置合わせ結果327を得ることができ、物体の検出精度が向上する。
図7は、正しい位置合わせ結果の例を示している。図7の領域701は、距離画像321における検出対象の物体を表し、領域702は、遮蔽物を表す。距離画像321に含まれる点群からランダムに点群322を抽出した結果、領域701内の点のみが抽出された場合、物体に対応するモデル703のモデル点群121と点群322との間で正しいマッチングが行われる。この場合、位置合わせ結果において、物体の領域704では、点同士の距離が小さく、遮蔽物の領域705では、点同士の距離が大きくなる。
図8は、誤った位置合わせ結果の例を示している。距離画像321に含まれる点群からランダムに点群322を抽出した結果、領域702内の点が抽出された場合、モデル点群121と点群322との間で正しいマッチングが行われない。この場合、領域801に示されるように、遮蔽物上の点がモデル703上の点と誤って対応付けられている。
図9は、位置合わせのシミュレーションに用いた検出対象の物体、遮蔽物、及びモデルの例を示している。図7と同様に、領域701は、検出対象の物体を表し、領域702は、遮蔽物を表し、円柱形状のモデル703は、検出対象の物体に対応するモデルを表す。
図10は、従来のICPと図6の画像処理によるシミュレーション結果の例を示している。領域1001に示されるように、従来のICPによる位置合わせ結果では、遮蔽物の影響を受けており、検出対象の物体に対してモデル703が傾いている。
一方、領域1002に示されるように、図6の画像処理による位置合わせ結果では、遮蔽物の影響を受けておらず、検出対象の物体に対してモデル703がよく一致している。この例では、ステップ603において、距離画像321に含まれる点群からランダムに10個の点が抽出され、ステップ603〜ステップ608の処理は100回繰り返されている。
このように、距離画像321に含まれる物体の点の方が遮蔽物の点よりも多い場合、点群の抽出を複数回繰り返すことで、物体の点のみが抽出される確率が上昇する。したがって、検出対象以外の物体が存在する場合であっても、正しい位置合わせが可能になり、エンターテイメント施設、店舗等のように多数の物体が存在する環境において、検出対象の物体を精度良く検出することができる。
図11は、図3の画像処理装置101が行う画像処理の第2の具体例を示すフローチャートである。この画像処理では、抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から点群322をランダムに抽出する代わりに、距離画像321から3次元特徴点を抽出し、3次元特徴点の中から点群322をランダムに抽出する。
3次元特徴点は、物体の角等のように、周囲の所定範囲に存在する他の点の法線と大きく異なる法線を有する点である。例えば、3次元空間内において、点Aを中心とする所定範囲内の複数の点を近似する平面を求め、その平面の法線を点Aの法線として用いることができる。
点群から3次元特徴点を抽出する際、例えば、非特許文献2に記載されたSignature of Histograms of OrienTations(SHOT)、Point Feature Histograms(PFH)、Point Pair Feature(PPF)等の3次元特徴量を利用することができる。この場合、点Aの3次元特徴量と、点Aに隣接する複数の隣接点の3次元特徴量とを比較し、点Aの3次元特徴量と隣接点の3次元特徴量との差分が所定値よりも大きい場合に、点Aを3次元特徴点として抽出してもよい。
図11のステップ1101、ステップ1104、及びステップ1107〜ステップ1112の処理は、図6のステップ601、ステップ602、及びステップ605〜ステップ610の処理と同様である。
距離検出部311が距離画像321を生成した後、抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から3次元特徴点の特徴点群を抽出し(ステップ1102)、モデル点群121から3次元特徴点の特徴点群を抽出する(ステップ1103)。
そして、抽出部112は、ステップ1102において距離画像321から抽出した特徴点群から、位置合わせに用いる点群322をランダムに抽出する(ステップ1105)。位置合わせ部113は、ステップ1103においてモデル点群121から抽出された特徴点群と、点群322との間の位置合わせを行って、変換行列323及び位置合わせ後のモデル点群324を求める(ステップ1106)。
図12は、3次元特徴点以外の点群を用いた位置合わせの例を示している。検出対象の物体の点群から抽出された点が、平坦な領域内の互いに類似する法線を有する点のみである場合、対応付けられるモデル703上の点が円柱の主軸方向1201にずれることがある。
一方、図13は、3次元特徴点の点群を用いた位置合わせの例を示している。検出対象の物体の点群から抽出された点が、互いに異なる法線を有する点である場合、対応付けられるモデル703上の点がずれることはない。
図11の画像処理によれば、3次元特徴点の特徴点群を利用することで、3次元特徴量が類似している点同士のマッチングを行うことができる。したがって、正しい位置合わせが行われる確率が上昇し、より少ない繰り返し回数で正しい位置合わせ結果を得ることが可能になるため、処理速度が向上する。
図14は、図3の画像処理装置101が行う画像処理の第3の具体例を示すフローチャートである。この画像処理では、距離画像321の点とモデル点群121の点との距離に加えて、それらの点の法線の類似度も利用することで、正対応の点群325を生成する。2つの法線の類似度としては、例えば、それらの法線を表わす2つの法線ベクトルの内積を用いることができる。
図14のステップ1401、ステップ1404〜ステップ1406、及びステップ1408〜ステップ1412の処理は、図6のステップ601、ステップ602〜ステップ604、及びステップ606〜ステップ610の処理と同様である。
距離検出部311が距離画像321を生成した後、距離判定部114は、距離画像321に含まれる点群の各点について、正規化された法線ベクトルを求める(ステップ1402)。次に、距離判定部114は、モデル点群121の各点について、正規化された法線ベクトルを求める(ステップ1403)。各法線ベクトルを正規化して長さを揃えることで、2つの法線ベクトルの内積を類似度として用いることが可能になる。
位置合わせ部113がモデル点群121と点群322との間の位置合わせを行った後、距離判定部114は、距離画像321の点群に含まれる各点から、位置合わせ後のモデル点群324に含まれる最接近点までの距離を求める(ステップ1407)。そして、距離判定部114は、距離が閾値よりも小さな2点の法線ベクトルの内積を計算し、内積が所定値よりも大きな2点の組を選択し、選択した組に属する距離画像321の点から、正対応の点群325を生成する。
点同士の距離に加えて法線の類似度も利用することで、法線が類似している点同士のマッチングを行うことができるため、距離画像321に含まれる遮蔽物の点の方が物体の点よりも多い場合であっても、正しい位置合わせ結果を得ることが可能になる。
なお、図14の画像処理において、図11の画像処理と同様に、抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から3次元特徴点の特徴点群を抽出し、モデル点群121から3次元特徴点の特徴点群を抽出してもよい。この場合、画像処理装置101は、それらの特徴点群を対象として、ステップ1405及びステップ1406の処理を行う。
図15は、図3の画像処理装置101が行う画像処理の第4の具体例を示すフローチャートである。この画像処理では、距離画像321の点とモデル点群121の点との距離に加えて、それらの点の色情報の差分も利用することで、正対応の点群325を生成する。この場合、モデル点群121の各点は、モデルの色情報を含む。
図15のステップ1502〜ステップ1504及びステップ1506〜ステップ1510の処理は、図6のステップ602〜ステップ604及びステップ606〜ステップ610の処理と同様である。
まず、距離センサ301は、距離データ及び色情報を取得し、距離検出部311は、距離データ及び色情報から、色情報を含む距離画像321を生成する(ステップ1501)。この場合、距離画像321に含まれる各画素の画素値は、距離センサ301から物体表面までの距離と、その物体の色情報とを含む。
位置合わせ部113がモデル点群121と点群322との間の位置合わせを行った後、距離判定部114は、距離画像321の点群に含まれる各点から、位置合わせ後のモデル点群324に含まれる最接近点までの距離を求める(ステップ1505)。そして、距離判定部114は、距離が閾値よりも小さな2点の色情報の差分絶対値を計算し、差分絶対値が所定値よりも小さな2点の組を選択し、選択した組に属する距離画像321の点から、正対応の点群325を生成する。
点同士の距離に加えて色情報の差分も利用することで、色情報が類似している点同士のマッチングを行うことができるため、距離画像321に含まれる遮蔽物の点の方が物体の点よりも多い場合であっても、正しい位置合わせ結果を得ることが可能になる。
なお、図15の画像処理において、図11の画像処理と同様に、抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から3次元特徴点の特徴点群を抽出し、モデル点群121から3次元特徴点の特徴点群を抽出してもよい。この場合、画像処理装置101は、それらの特徴点群を対象として、ステップ1503及びステップ1504の処理を行う。
図16は、図1の画像処理装置101の第2の具体例を示している。図16の画像処理装置101は、図3の画像処理装置101に特徴量計算部1601を追加した構成を有する。特徴量計算部1601は、距離画像321に含まれる点群及びモデル点群121の各点について、SHOT、PFH、PPF等の3次元特徴量を計算する。3次元特徴量は、例えば、多次元ベクトルによって表わすことができる。
図17は、図16の画像処理装置101が行う画像処理の第5の具体例を示すフローチャートである。この画像処理では、距離画像321の点とモデル点群121の点との距離に加えて、それらの点の3次元特徴量の差分も利用することで、正対応の点群325を生成する。
図17のステップ1701、ステップ1703〜ステップ1705、及びステップ1707〜ステップ1711の処理は、図6のステップ601、ステップ602〜ステップ604、及びステップ606〜ステップ610の処理と同様である。
距離検出部311が距離画像321を生成した後、特徴量計算部1601は、距離画像321に含まれる点群の各点について、3次元特徴量を計算する(ステップ1702)。
位置合わせ部113がモデル点群121と点群322との間の位置合わせを行った後、距離判定部114は、距離画像321の点群に含まれる各点から、位置合わせ後のモデル点群324に含まれる最接近点までの距離を求める(ステップ1706)。
さらに、ステップ1706において、特徴量計算部1601は、モデル点群324に含まれる最接近点の3次元特徴量を計算する。そして、距離判定部114は、距離が閾値よりも小さな2点の3次元特徴量の差分のノルムを計算し、差分のノルムが所定値よりも小さな2点の組を選択し、選択した組に属する距離画像321の点から、正対応の点群325を生成する。
点同士の距離に加えて3次元特徴量の差分も利用することで、3次元特徴量が類似している点同士のマッチングを行うことができるため、距離画像321に含まれる遮蔽物の点の方が物体の点よりも多い場合であっても、正しい位置合わせ結果を得ることが可能になる。
なお、図17の画像処理において、図11の画像処理と同様に、抽出部112は、距離画像321に含まれる点群から3次元特徴点の特徴点群を抽出し、モデル点群121から3次元特徴点の特徴点群を抽出してもよい。この場合、画像処理装置101は、それらの特徴点群を対象として、ステップ1704及びステップ1705の処理を行う。
図1、図3、及び図16の画像処理装置101の構成は一例に過ぎず、画像処理装置101の用途又は条件に応じて一部の構成要素を省略又は変更してもよい。例えば、距離画像321が事前に記憶部111に格納されている場合は、図3及び図16の距離検出部311を省略することができる。画像処理装置101が物体検出を行わない場合は、図3及び図16の物体検出部312を省略することができる。
図2、図6、図11、図14、図15、及び図17のフローチャートは一例に過ぎず、画像処理装置101の構成又は条件に応じて一部の処理を省略又は変更してもよい。例えば、距離画像321が事前に記憶部111に格納されている場合は、図6のステップ601、図11のステップ1101、図14のステップ1401、図15のステップ1501、及び図17のステップ1701の処理を省略することができる。
図2、図6、図11、図14、図15、及び図17の画像処理において、位置合わせ部113は、ICP以外の位置合わせ方法を用いて、モデル点群121と点群322との間の位置合わせを行ってもよい。
図14の画像処理において、距離判定部114は、2点の法線ベクトルの内積の代わりに、2点の法線ベクトルが成す角度に基づく別の類似度を計算してもよい。図17の画像処理において、特徴量計算部1601は、SHOT、PFH、及びPPF以外の3次元特徴量を計算してもよい。
図4及び図5のモデル点群と距離画像の点群は一例に過ぎず、モデル点群は、検出対象の物体に応じて変化し、距離画像の点群は、距離センサの検出範囲に存在する物体に応じて変化する。図7〜図10、図12、及び図13の検出対象の物体、遮蔽物、及びモデルは一例に過ぎず、距離画像に含まれる物体及び遮蔽物は、距離センサの検出範囲に存在する物体に応じて変化し、モデルは、検出対象の物体に応じて変化する。
図18は、図1、図3、及び図16の画像処理装置101として用いられる情報処理装置(コンピュータ)の構成例を示している。図18の情報処理装置は、Central Processing Unit(CPU)1801、メモリ1802、入力装置1803、出力装置1804、補助記憶装置1805、媒体駆動装置1806、及びネットワーク接続装置1807を含む。これらの構成要素はバス1808により互いに接続されている。図3及び図16の距離センサ301は、バス1808に接続されていてもよい。
メモリ1802は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリであり、画像処理に用いられるプログラム及びデータを格納する。メモリ1802は、図1、図3、及び図16の記憶部111として用いることができる。
CPU1801(プロセッサ)は、例えば、メモリ1802を利用してプログラムを実行することにより、図1、図3、及び図16の抽出部112、位置合わせ部113、距離判定部114、及び決定部115として動作する。CPU1801は、プログラムを実行することにより、図3及び図16の距離検出部311及び物体検出部312、図16の特徴量計算部1601としても動作する。
入力装置1803は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、オペレータ又はユーザからの指示又は情報の入力に用いられる。出力装置1804は、例えば、表示装置、プリンタ、スピーカ等であり、オペレータ又はユーザへの問い合わせ又は指示、及び処理結果の出力に用いられる。処理結果は、位置合わせ結果327又は物体の検出結果であってもよい。
補助記憶装置1805は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。補助記憶装置1805は、ハードディスクドライブであってもよい。情報処理装置は、補助記憶装置1805にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1802にロードして使用することができる。補助記憶装置1805は、図1、図3、及び図16の記憶部111として用いることができる。
媒体駆動装置1806は、可搬型記録媒体1809を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬型記録媒体1809は、メモリデバイス、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等である。可搬型記録媒体1809は、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等であってもよい。オペレータ又はユーザは、この可搬型記録媒体1809にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1802にロードして使用することができる。
このように、画像処理に用いられるプログラム及びデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、メモリ1802、補助記憶装置1805、又は可搬型記録媒体1809のような、物理的な(非一時的な)記録媒体である。
ネットワーク接続装置1807は、Local Area Network、Wide Area Network等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インタフェースである。情報処理装置は、プログラム及びデータを外部の装置からネットワーク接続装置1807を介して受信し、それらをメモリ1802にロードして使用することができる。
なお、情報処理装置が図18のすべての構成要素を含む必要はなく、用途又は条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、可搬型記録媒体1809又は通信ネットワークを使用しない場合は、媒体駆動装置1806又はネットワーク接続装置1807を省略してもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
図1乃至図18を参照しながら説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
物体のモデルを表わすモデル点群を記憶する記憶部と、
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出する抽出部と、
前記モデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行う位置合わせ部と、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求める距離判定部と、
前記抽出部が前記第2点群を抽出し、前記位置合わせ部が前記位置合わせを行い、前記距離判定部が前記2点の組を求める、一連の処理が複数回繰り返された後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する決定部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記2)
前記抽出部は、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
前記抽出部は、前記第1点群から3次元特徴点を表す第1特徴点群を抽出し、前記モデル点群から3次元特徴点を表す第2特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1特徴点群から前記第2点群を抽出し、前記位置合わせ部は、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第2特徴点群と前記第2点群との間の位置合わせを行うことを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
(付記4)
前記決定部は、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記5)
前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の法線と前記第1点群に含まれる点の法線との類似度を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記類似度が所定値よりも大きな2点の組を求めることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記6)
前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の色情報と前記第1点群に含まれる点の色情報との差分を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記差分が所定値よりも小さな2点の組を求めることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記7)
前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の3次元特徴量と前記第1点群に含まれる点の3次元特徴量との差分を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記差分が所定値よりも小さな2点の組を求めることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記8)
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、
物体のモデルを表わすモデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、
前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求め、
前記第2点群を抽出し、前記位置合わせを行い、前記2点の組を求める、一連の処理を複数回繰り返した後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する、
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(付記9)
前記コンピュータは、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする付記8記載の画像処理プログラム。
(付記10)
前記コンピュータは、前記第1点群から3次元特徴点を表す第1特徴点群を抽出し、前記モデル点群から3次元特徴点を表す第2特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1特徴点群から前記第2点群を抽出し、前記第2特徴点群と前記第2点群との間の位置合わせを行うことを特徴とする付記8記載の画像処理プログラム。
(付記11)
前記コンピュータは、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする付記8乃至10のいずれか1項に記載の画像処理プログラム。
(付記12)
コンピュータが、
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、
物体のモデルを表わすモデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、
前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求め、
前記第2点群を抽出し、前記位置合わせを行い、前記2点の組を求める、一連の処理を複数回繰り返した後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する、
ことを特徴とする画像処理方法。
(付記13)
前記コンピュータは、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする付記12記載の画像処理方法。
(付記14)
前記コンピュータは、前記第1点群から3次元特徴点を表す第1特徴点群を抽出し、前記モデル点群から3次元特徴点を表す第2特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1特徴点群から前記第2点群を抽出し、前記第2特徴点群と前記第2点群との間の位置合わせを行うことを特徴とする付記12記載の画像処理方法。
(付記15)
前記コンピュータは、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする付記12乃至14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
(付記1)
物体のモデルを表わすモデル点群を記憶する記憶部と、
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出する抽出部と、
前記モデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行う位置合わせ部と、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求める距離判定部と、
前記抽出部が前記第2点群を抽出し、前記位置合わせ部が前記位置合わせを行い、前記距離判定部が前記2点の組を求める、一連の処理が複数回繰り返された後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する決定部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記2)
前記抽出部は、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
前記抽出部は、前記第1点群から3次元特徴点を表す第1特徴点群を抽出し、前記モデル点群から3次元特徴点を表す第2特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1特徴点群から前記第2点群を抽出し、前記位置合わせ部は、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第2特徴点群と前記第2点群との間の位置合わせを行うことを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
(付記4)
前記決定部は、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記5)
前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の法線と前記第1点群に含まれる点の法線との類似度を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記類似度が所定値よりも大きな2点の組を求めることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記6)
前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の色情報と前記第1点群に含まれる点の色情報との差分を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記差分が所定値よりも小さな2点の組を求めることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記7)
前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の3次元特徴量と前記第1点群に含まれる点の3次元特徴量との差分を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記差分が所定値よりも小さな2点の組を求めることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(付記8)
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、
物体のモデルを表わすモデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、
前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求め、
前記第2点群を抽出し、前記位置合わせを行い、前記2点の組を求める、一連の処理を複数回繰り返した後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する、
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(付記9)
前記コンピュータは、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする付記8記載の画像処理プログラム。
(付記10)
前記コンピュータは、前記第1点群から3次元特徴点を表す第1特徴点群を抽出し、前記モデル点群から3次元特徴点を表す第2特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1特徴点群から前記第2点群を抽出し、前記第2特徴点群と前記第2点群との間の位置合わせを行うことを特徴とする付記8記載の画像処理プログラム。
(付記11)
前記コンピュータは、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする付記8乃至10のいずれか1項に記載の画像処理プログラム。
(付記12)
コンピュータが、
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、
物体のモデルを表わすモデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、
前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求め、
前記第2点群を抽出し、前記位置合わせを行い、前記2点の組を求める、一連の処理を複数回繰り返した後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する、
ことを特徴とする画像処理方法。
(付記13)
前記コンピュータは、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする付記12記載の画像処理方法。
(付記14)
前記コンピュータは、前記第1点群から3次元特徴点を表す第1特徴点群を抽出し、前記モデル点群から3次元特徴点を表す第2特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1特徴点群から前記第2点群を抽出し、前記第2特徴点群と前記第2点群との間の位置合わせを行うことを特徴とする付記12記載の画像処理方法。
(付記15)
前記コンピュータは、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする付記12乃至14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
101 画像処理装置
111 記憶部
112 抽出部
113 位置合わせ部
114 距離判定部
115 決定部
121、324、326、401 モデル点群
301 距離センサ
311 距離検出部
312 物体検出部
321 距離画像
322、325、402、411、412、501、511 点群
323 変換行列
324 モデル点群
327、403、404、502〜504 位置合わせ結果
512 点
701、702、704、705、801、1001、1002 領域
703 モデル
1201 主軸方向
1601 特徴量計算部
1801 CPU
1802 メモリ
1803 入力装置
1804 出力装置
1805 補助記憶装置
1806 媒体駆動装置
1807 ネットワーク接続装置
1808 バス
1809 可搬型記録媒体
111 記憶部
112 抽出部
113 位置合わせ部
114 距離判定部
115 決定部
121、324、326、401 モデル点群
301 距離センサ
311 距離検出部
312 物体検出部
321 距離画像
322、325、402、411、412、501、511 点群
323 変換行列
324 モデル点群
327、403、404、502〜504 位置合わせ結果
512 点
701、702、704、705、801、1001、1002 領域
703 モデル
1201 主軸方向
1601 特徴量計算部
1801 CPU
1802 メモリ
1803 入力装置
1804 出力装置
1805 補助記憶装置
1806 媒体駆動装置
1807 ネットワーク接続装置
1808 バス
1809 可搬型記録媒体
Claims (9)
- 物体のモデルを表わすモデル点群を記憶する記憶部と、
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出する抽出部と、
前記モデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行う位置合わせ部と、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求める距離判定部と、
前記抽出部が前記第2点群を抽出し、前記位置合わせ部が前記位置合わせを行い、前記距離判定部が前記2点の組を求める、一連の処理が複数回繰り返された後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する決定部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記抽出部は、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記第1点群からランダムに前記第2点群を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記抽出部は、前記第1点群から3次元特徴点を表す特徴点群を抽出し、前記複数回の処理それぞれにおいて、前記特徴点群から前記第2点群を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記決定部は、前記複数回の処理のうち、前記距離が前記閾値よりも小さな2点の組の個数が最大となる処理における前記位置合わせの結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の法線と前記第1点群に含まれる点の法線との類似度を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記類似度が所定値よりも大きな2点の組を求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の色情報と前記第1点群に含まれる点の色情報との差分を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記差分が所定値よりも小さな2点の組を求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記距離判定部は、前記モデル点群に含まれる点の3次元特徴量と前記第1点群に含まれる点の3次元特徴量との差分を求め、前記距離が閾値よりも小さく、かつ、前記差分が所定値よりも小さな2点の組を求めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、
物体のモデルを表わすモデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、
前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求め、
前記第2点群を抽出し、前記位置合わせを行い、前記2点の組を求める、一連の処理を複数回繰り返した後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する、
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。 - コンピュータが、
距離画像に含まれる第1点群から、位置合わせに用いる第2点群を抽出し、
物体のモデルを表わすモデル点群と前記第2点群との間の位置合わせを行い、
前記位置合わせの後に、前記モデル点群に含まれる点と前記第1点群に含まれる点との距離を求め、
前記距離が閾値よりも小さな2点の組を求め、
前記第2点群を抽出し、前記位置合わせを行い、前記2点の組を求める、一連の処理を複数回繰り返した後に、前記複数回の処理の結果に基づいて、前記第1点群に対する前記モデル点群の位置を決定する、
ことを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016232051A JP2018088209A (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016232051A JP2018088209A (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=62493639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016232051A Pending JP2018088209A (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 |
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JP (1) | JP2018088209A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018147065A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 株式会社トプコン | 点群データ処理装置、点群データ処理方法、点群データ処理用プログラム |
-
2016
- 2016-11-30 JP JP2016232051A patent/JP2018088209A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018147065A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 株式会社トプコン | 点群データ処理装置、点群データ処理方法、点群データ処理用プログラム |
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