JP2018084604A - クロスリンガル音声合成用モデル学習装置、クロスリンガル音声合成装置、クロスリンガル音声合成用モデル学習方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】目標話者の音声データではない合成対象言語での音声データが1名分しかない場合であっても、その目標話者による合成対象言語での音声を合成することが可能となるクロスリンガル音声合成技術を提供する。
【解決手段】目標話者音声データと学習対象言語音声データnから時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整部101と、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnの組から不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習部103と、不特定話者声質変換器を用いて、合成対象言語音声データから目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換部111と、声質変換後合成対象言語音声データと合成対象言語発話情報集合からクロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習部113とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、音声合成技術に関し、特にクロスリンガル音声合成技術に関する。
近年、主流となっている音声合成方式として、統計的パラメトリック音声合成がある。例えば、HMM(Hidden Markov Model)音声合成(非特許文献1)、DNN(Deep Neural Networks)音声合成(非特許文献2)がある。これらの手法では、音声の特徴量であるスペクトルパラメータ(ケプストラム、メルケプストラム等)、音高パラメータ(F0)等の音声パラメータを統計的にモデル化する。これにより、比較的少量の学習用音声データから任意の話者の安定した品質の合成音声を生成することが可能となる。
この統計的パラメトリック音声合成を用いて、任意の話者の声質で、日本語や英語などの任意の言語で音声合成を実現する場合、一般には当該話者が当該言語で発話した音声データが必要となる。しかし、当該話者が当該言語を発声できない等の理由でそのような音声データを必ずしも入手できるとは限らない。このような問題を解決するために、クロスリンガル音声合成手法が提案されている(非特許文献3、非特許文献4)。
このクロスリンガル音声合成手法では、合成音声の生成対象となる目標話者の合成対象言語とは異なる学習対象言語の音声データを用いることで、目標話者の声質を持つ合成対象言語での合成音声を生成することが可能となる。
益子貴史,徳田恵一,小林隆夫,今井聖,"動的特徴を用いたHMMに基づく音声合成",電子情報通信学会論文誌 D-II, vol.J79-D-II, No.12, pp.2184-2190, 1996. Heiga Zen, Andrew Senior, Mike Schuster, "Statistical parametric speech synthesis using deep neural networks", IEEE International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing ICASSP 2013, pp.7962-7966, 2013. Masanobu Abe, Kiyohiro Shikano, Hisao Kuwabara, "Cross-language voice conversion", IEEE International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing ICASSP-90, pp.345-348, 1990. Yi-Jian Wu, Yoshihiko Nankaku, Keiichi Tokuda, "State mapping based method for cross-lingual speaker adaptation in HMM-based speech synthesis", INTERSPEECH 2009, 10th Annual Conference of the International Speech Communication Association, pp.528-531, 2009.
しかし、非特許文献3の手法では、合成対象言語と学習対象言語のバイリンガル話者が発声した両言語の音声データが必要となる。また、非特許文献4の手法では、合成対象言語と学習対象言語の各言語で多くの話者による音声データが必要となる。
そのため、バイリンガル話者による音声データを集めること、各言語の多数話者による音声データを集めることが難しい場合、いずれの手法も適用することができない。特に、合成対象言語の数が多くなると、このような問題が顕著になる。
そこで本発明は、目標話者の音声データではない合成対象言語での音声データが1名分しかない場合であっても、その目標話者による合成対象言語での音声を合成することが可能となるクロスリンガル音声合成技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、Nを1以上の整数、nを1≦n≦Nなる整数とし、目標話者による学習対象言語での音声データである目標話者音声データと学習対象言語入力話者nによる学習対象言語での音声データである学習対象言語音声データn(1≦n≦N)は、同一の文章を発話した音声データであり、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データn(1≦n≦N)から、前記目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成用モデルを学習するクロスリンガル音声合成用モデル学習装置であって、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データnとの時間情報を調整し、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整部と、前記時間情報調整後目標話者音声データnと前記時間情報調整後学習対象言語音声データnの組(1≦n≦N)から、任意の音声データを前記目標話者の声質を有する音声データに変換する不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習部と、前記不特定話者声質変換器を用いて、合成対象言語入力話者による合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データから、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換部と、前記声質変換後合成対象言語音声データと前記合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習部とを含む。
本発明の一態様は、Nを1以上の整数、nを1≦n≦Nなる整数とし、目標話者による学習対象言語での音声データである目標話者音声データと学習対象言語入力話者nによる学習対象言語での音声データである学習対象言語音声データn(1≦n≦N) は、同一の文章を発話した音声データであり、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データn(1≦n≦N)から、前記目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成用モデルを学習するクロスリンガル音声合成用モデル学習装置であって、学習対象言語の音素と合成対象言語の音素の対応関係を示す発音ベクトル作成規則を記録した記録部と、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データnとの時間情報を調整し、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整部と、前記発音ベクトル作成規則を用いて、前記学習対象言語音声データnに含まれる発話の発話情報の集合である学習対象言語発話情報集合nから、前記発話情報から算出される発音ベクトルの集合である学習対象言語発音ベクトル集合nを生成する第1発音ベクトル生成部と、前記時間情報調整後目標話者音声データnと前記時間情報調整後学習対象言語音声データnと前記学習対象言語発音ベクトル集合nの組(1≦n≦N)から、任意の音声データを前記目標話者の声質を有する音声データに変換する不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習部と、前記発音ベクトル作成規則を用いて、合成対象言語入力話者による合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合から、前記発話情報から算出される発音ベクトルの集合である合成対象言語発音ベクトル集合を生成する第2発音ベクトル生成部と、前記不特定話者声質変換器を用いて、前記合成対象言語音声データと前記合成対象言語発音ベクトル集合から、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換部と、前記声質変換後合成対象言語音声データと前記合成対象言語発話情報集合から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習部とを含む。
本発明によれば、任意の音声データを目標話者の声質を有する音声データに変換する声質変換器を学習することにより、目標話者の音声データではない合成対象言語での音声データが1名分しかない場合であっても、その目標話者による合成対象言語での音声を合成するためのモデルを生成することが可能となる。
音素セグメンテーション情報の一例を示す図。 クロスリンガル音声合成用モデル学習装置100の構成の一例を示す図。 クロスリンガル音声合成用モデル学習装置100の動作の一例を示す図。 不特定話者声質変換器学習装置110の構成の一例を示す図。 不特定話者声質変換器学習装置110の動作の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置120の構成の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置120の動作の一例を示す図。 クロスリンガル音声合成装置200の構成の一例を示す図。 クロスリンガル音声合成装置200の動作の一例を示す図。 発音ベクトル作成規則の一例を示す図。 クロスリンガル音声合成用モデル学習装置300の構成の一例を示す図。 不特定話者声質変換器学習装置310の構成の一例を示す図。 不特定話者声質変換器学習装置310の動作の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置320の構成の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置320の動作の一例を示す図。 発音ベクトル作成規則生成装置400の構成の一例を示す図。 発音ベクトル作成規則生成装置400の動作の一例を示す図。 第1発音統計情報生成部410の動作の一例を示す図。 発音類似性判定部420の動作の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置520の構成の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置520の動作の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置620の構成の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置620の動作の一例を示す図。 話者類似性判定部612の動作の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置720の構成の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置720の動作の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置820の構成の一例を示す図。 音声合成用モデル学習装置820の動作の一例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
<表記方法>
_(アンダースコア)は下付き添字を表す。例えば、xy_zはyzがxに対する上付き添字であり、xy_zはyzがxに対する下付き添字であることを表す。
<定義>
以下、各実施形態で用いる用語について説明する。
[音声合成用モデル]
音声合成用モデルとは、音声合成に必要となる音声特徴量・音響特徴量(以下、音声パラメータという)を統計的にモデル化したものである。音声パラメータの例として、ケプストラム、メルケプストラム等のスペクトルパラメータや基本周波数(F0)等の音高パラメータがある。音声合成用モデルは、後述する音声データと発話情報を用いて学習する。音声合成用モデルの学習手法はいくつか提案されており、例えばHMM音声合成(非特許文献1)、DNN音声合成(非特許文献2)がある。
[音声データ]
音声データとは、各学習(具体的には、不特定話者声質変換器の学習、クロスリンガル音声合成用モデルの学習)に用いるため、あらかじめ収録しておく音声データのことである。音声データは、話者が発話した文章の音声であり、音声データに対して信号処理を行った結果、得られる音声パラメータ(スペクトルパラメータ、音高パラメータ)として記録するのでもよい。
不特定話者声質変換器の学習には、目標話者による学習対象言語での音声データ(以下、目標話者音声データという)、N名の話者による学習対象言語での音声データ(以下、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)という)が必要である。ここで、目標話者とは合成対象言語での合成音声の生成の対象となる主体である。目標話者音声データと学習対象言語音声データn(1≦n≦N)は、同一の文章を発話した音声データである必要がある。
また、クロスリンガル音声合成用モデルの学習には、M名の話者による合成対象言語での音声データ(以下、合成対象言語音声データm(1≦m≦M)という)が必要である。ただし、M=1であってもよい。つまり最低1名分の合成対象言語音声データがあればよい。このとき、合成対象言語音声データ1の代わりに単に合成対象言語音声データということにする。
なお、学習対象言語音声データnを発話した話者のことを学習対象言語入力話者nという。また、合成対象言語音声データmを発話した話者のことを合成対象言語入力話者mという。一般に、学習対象言語入力話者n(1≦n≦N)、合成対象言語入力話者m(1≦m≦M)は、目標話者と異なる。
[発話情報]
発話情報とは、音声データ中の各発話(話者が発話した文章の音声)に対して付与される発音情報等の情報のことである。音声データ中の各発話に一つの発話情報が付与されている。
発話情報には、少なくとも各発話に対応する発音情報(読み、音素)が含まれる。また、各音素の開始時間と終了時間の情報である音素セグメンテーション情報が含まれていてもよい。ここでいう開始時間・終了時間は、各発話の始点を0[秒]としたときの経過時間のことである。音素セグメンテーション情報の一例を図1に示す。
また、発話情報には、音素や音素セグメンテーション情報以外の情報、例えば、アクセント情報(アクセント型、アクセント句長)、品詞情報を含んでいてもよい。
<第一実施形態>
以下、図2〜図9を参照してクロスリンガル音声合成用モデル学習装置100、クロスリンガル音声合成装置200について説明する。
[クロスリンガル音声合成用モデル学習装置100]
図2に示すようにクロスリンガル音声合成用モデル学習装置100は、不特定話者声質変換器学習装置110、音声合成用モデル学習装置120、記録部190を含む。記録部190は、クロスリンガル音声合成用モデル学習装置100の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。クロスリンガル音声合成用モデル学習装置100は、目標話者音声データ、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)、合成対象言語音声データとその合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合(以下、合成対象言語発話情報集合という)を入力として、目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する。
図3に従いクロスリンガル音声合成用モデル学習装置100の動作について説明する。不特定話者声質変換器学習装置110は、目標話者音声データ、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)を入力として、任意の音声データを目標話者の声質を有する音声データへ変換する不特定話者声質変換器を学習し、出力する(S110)。音声合成用モデル学習装置120は、合成対象言語音声データと合成対象言語発話情報集合を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S120)。その際、不特定話者声質変換器を用いて、合成対象言語音声データを目標話者の声質を持つ音声データ(以下、声質変換後合成対象言語音声データという)へ変換する。
以下、不特定話者声質変換器学習装置110、音声合成用モデル学習装置120の構成、動作について詳細に説明していく。
まず、図4〜図5を参照して不特定話者声質変換器学習装置110について説明する。図4に示すように不特定話者声質変換器学習装置110は、時間情報調整部101、声質変換器学習部103を含む。図5に従い不特定話者声質変換器学習装置110の動作について説明する。
時間情報調整部101は、目標話者音声データ、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)を入力として、目標話者音声データと学習対象言語音声データnに含まれる各文章の音声(つまり、発話)の時間情報をそろえた音声データ(以下、時間情報調整後目標話者音声データn、時間情報調整後学習対象言語音声データnという)を生成し、出力する(S101)。目標話者音声データについては、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)それぞれと時間情報を調整するため、N名の学習対象言語入力話者それぞれに対する時間調整後の音声データである時間情報調整後目標話者音声データn(1≦n≦N)が生成される。時間情報の調整には、目標話者音声データと学習対象言語音声データnのフレーム間の対応付けを行う方法を用いればよい。例えば、多くの声質変換手法と同様、動的時間伸縮(Dynamic Time Warping, DTW)、DP(Dynamic Programming)マッチングを用いることができる。
声質変換器学習部103は、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnの組(1≦n≦N)を入力として、不特定話者声質変換器を学習し、出力する(S103)。例えば、時間情報調整後目標話者音声データn、時間情報調整後学習対象言語音声データnがスペクトルパラメータとして表現される場合、次のようにして不特定話者声質変換器を学習する。
時間情報調整後目標話者音声データnのスペクトルパラメータをCn,target(t)、時間情報調整後学習対象言語音声データnのスペクトルパラメータをCn,train(t)とする(tはフレーム番号を表す)。時間情報調整後学習対象言語音声データnのスペクトルパラメータCn,train(t)と時間情報調整後目標話者音声データnのスペクトルパラメータCn,target(t)の組を学習データとして、入力話者スペクトルパラメータctrain(t)から目標話者の声質に対応する目標話者スペクトルパラメータc^target(t)へ変換する不特定話者声質変換器ftrain→targetを学習する。
Figure 2018084604
ここで、不特定話者声質変換器ftrain→targetは、あるフレームtの任意の入力話者スペクトルパラメータから目標話者スペクトルパラメータへ変換する声質変換器となる。
一般的な声質変換器の学習方法では、話者Bの声質を有する音声データへ変換する声質変換器を学習するために話者Aの音声データを用いると、声質変換器の学習に使用した話者Aの音声データを入力しない限り、話者Bの声質を有する音声データへ変換することができない。そこで、ここでは、声質変換器の学習方法として、(参考非特許文献1)のニューラルネットワークに基づく方法を用いる。
(参考非特許文献1)能勢隆,篠崎隆宏,伊藤洋二郎,伊藤彰則,“ニューラルネットワークに基づくユーザ音声を必要としない多対一声質変換の検討”, 日本音響学会論文集2015年3月, 3-2-1, pp.271-274, 2015
(参考非特許文献1)では、声質変換器を学習する際、声質変換器の入力となる多数の学習対象言語入力話者の音声データと、声質変換器の出力となる1名の目標話者の音声データを学習データとして用いる。これにより、どのような話者の音声データを入力しても目標話者の声質を有する音声データに変換することが可能となる。
次に、図6〜図7を参照して音声合成用モデル学習装置120について説明する。図6に示すように音声合成用モデル学習装置120は、声質変換部111、合成用モデル学習部113を含む。図7に従い音声合成用モデル学習装置120の動作について説明する。
声質変換部111は、合成対象言語音声データを入力として、不特定話者声質変換器を用いて声質変換後合成対象言語音声データを生成し、出力する(S111)。例えば、不特定話者声質変換器が式(1)で表される場合、合成対象言語音声データのスペクトルパラメータCsynth,org(t)から目標話者の声質を有する合成対象言語の目標話者スペクトルパラメータC^synth,target(t)へ変換する(tはフレーム番号)。
Figure 2018084604
声質変換器の学習に(参考非特許文献1)を用いた場合は、(参考非特許文献1)に従い声質変換を行えばよい。式(1)に従い計算された目標話者スペクトルパラメータC^synth,target(t)が声質変換後合成対象言語音声データである。
合成用モデル学習部113は、S111で生成した声質変換後合成対象言語音声データと、合成対象言語発話情報集合を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S113)。クロスリンガル音声合成用モデルの学習には、(非特許文献1)、(非特許文献2)などを用いることができる。
以下、クロスリンガル音声合成装置200について説明していくが、クロスリンガル音声合成用モデルは(非特許文献1)にあるようなHMM音声合成用モデルであるとする。
[クロスリンガル音声合成装置200]
図8に示すようにクロスリンガル音声合成装置200は、テキスト解析部210、音声パラメータ生成部220、音声波形生成部230、記録部290を含む。記録部290は、クロスリンガル音声合成装置200の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。クロスリンガル音声合成装置200は、音声合成の対象となる合成対象言語でのテキストである合成テキストを入力として、クロスリンガル音声合成用モデルを用いて、合成テキストを読み上げた合成音声を生成し、出力する。
図9に従いクロスリンガル音声合成装置200の動作について説明する。テキスト解析部210は、合成テキストを入力として、テキスト解析により、合成テキストの読み、アクセント等のコンテキスト情報を生成し、出力する(S210)。音声パラメータ生成部220は、S210で生成したコンテキスト情報を入力として、クロスリンガル音声合成用モデルを用いて音声パラメータ(スペクトルパラメータや音高パラメータ)を生成し、出力する(S220)。音声波形生成部230は、S220で生成した音声パラメータを入力として、音声合成フィルタを用いて合成音声を生成し、出力する(S230)。音声合成フィルタは、例えば、(参考非特許文献2)に記載のものを用いればよい。
(参考非特許文献2)今井聖,住田一男,古市千枝子,“音声合成のためのメル対数スペクトル近似(MLSA)フィルタ”,電子情報通信学会論文誌 A, Vol.J66-A, No.2, pp.122-129, 1983.
なお、目標話者音声データ、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)の代わりに、あらかじめ時間情報を調整した時間情報調整後目標話者音声データn(1≦n≦N)、時間情報調整後学習対象言語音声データn(1≦n≦N)をクロスリンガル音声合成用モデル学習装置に入力するように構成することもできる。
本実施形態の発明によれば、あらかじめ用意した目標話者音声データとN名分の学習対象言語音声データを入力として学習した不特定話者声質変換器を用いて、目標話者とは異なる1名分の合成対象言語音声データを目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データに変換する。次に、声質変換後合成対象言語音声データと、合成対象言語音声データの発話情報の集合から統計的パラメトリック音声合成であるクロスリンガル音声合成用モデル、つまり目標話者による合成対象言語での音声を合成するためのモデルを学習する。
これにより、N名分の学習対象言語音声データと1名分の合成対象言語音声データからのクロスリンガル音声合成のためのモデルを生成することが可能となり、当該モデルを用いることでクロスリンガル音声合成が可能となる。このため、学習対象言語と合成対象言語のバイリンガル話者による音声データや、学習対象言語と合成対象言語のそれぞれについて多数の話者による音声データを事前に用意する必要がなくなる。したがって、従来に比して低コストでクロスリンガル音声合成を実現することができる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、不特定話者声質変換器の学習、不特定話者声質変換器による声質変換に際して、音声データ(スペクトルパラメータ)のみを使用している。つまり、音声データに付随する発話情報を使用せずに学習した不特定話者声質変換器を用いて声質変換をしている。このため、声質変換の精度が劣化し、最終的な合成音声の品質が劣化してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、不特定話者声質変換器の学習、不特定話者声質変換器による声質変換に際して、発話情報も使用することを考える。しかし、一般に言語が異なると、例えば、音素体系のような発音情報が異なってしまうため、このままでは不特定話者声質変換器の学習、不特定話者声質変換器による声質変換に際して、発話情報を使用することはできない。発話情報を使用することができるようするため、学習対象言語と合成対象言語における発音情報の違いを吸収する目的で、両言語の類似した発音情報(音素)の対応関係を作成する。これにより、両言語間の発音情報の違いを考慮した不特定話者声質変換器の学習、不特定話者声質変換器による声質変換を実現する。
以下、学習対象言語と合成対象言語の類似した発音情報(音素)の対応関係のことを発音ベクトル作成規則という。その一例を図10に示す。図10の表の各行は類似する学習対象言語の音素と合成対象言語の音素を組にしてインデックスを付したもの、行数は学習対象言語の音素の数Lとなっている。この例では、学習対象言語は日本語、合成対象言語は英語であり、例えば、3行目(インデックスが3である行)をみると、日本語の音素”s”と英語の音素”s”,”th”が類似関係にあり、対応することがわかる。
なお、発音ベクトル作成規則の表現は、図10のような、学習対象言語の音素の数Lを行数とする、学習対象言語の各音素に類似する合成対象言語の音素を示した表に限られるものではないが、以下の説明では発音ベクトル作成規則が図10のような行数Lの表で表現されているものとする。
以下、図11〜図15を参照してクロスリンガル音声合成用モデル学習装置300について説明する。なお、合成音声の生成にはクロスリンガル音声合成装置200を用いることができる。
[クロスリンガル音声合成用モデル学習装置300]
図11に示すようにクロスリンガル音声合成用モデル学習装置300は、不特定話者声質変換器学習装置310、音声合成用モデル学習装置320、記録部190を含む。記録部190には、事前に発音ベクトル作成規則が記録されているものとする。クロスリンガル音声合成用モデル学習装置300は、目標話者音声データ、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)、学習対象言語音声データnに含まれる発話の発話情報の集合(以下、学習対象言語発話情報集合n(1≦n≦N)という)、合成対象言語音声データ、合成対象言語発話情報集合を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する。
以下、不特定話者声質変換器学習装置310、音声合成用モデル学習装置320の構成、動作について詳細に説明していく。
まず、図12〜図13を参照して不特定話者声質変換器学習装置310について説明する。図12に示すように不特定話者声質変換器学習装置310は、時間情報調整部101、第1発音ベクトル生成部302、声質変換器学習部303を含む。図13に従い不特定話者声質変換器学習装置310の動作について説明する。
時間情報調整部101は、目標話者音声データ、学習対象言語音声データn(1≦n≦N)を入力として、目標話者音声データと学習対象言語音声データnに含まれる各文章の音声(発話)の時間情報をそろえた音声データである時間情報調整後目標話者音声データn、時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成し、出力する(S101)。
第1発音ベクトル生成部302は、学習対象言語発話情報集合nを入力として、記録部190から読み込んだ発音ベクトル作成規則を用いて、学習対象言語発音ベクトル集合nを生成し、出力する(S302)。ここで、発音ベクトルとは、音声データ中の発話の各フレームに対して算出されるベクトルであり、そのフレームがどのような発音情報(音素)であるかを示すベクトルである。発音ベクトル作成規則が図10のような行数Lの表で表現されている場合、発音ベクトルの次元はLとなる。学習対象言語発話情報集合nの発話情報から発音ベクトル(以下、学習対象言語発音ベクトルという)を算出していき、その集合を学習対象言語発音ベクトル集合nとして生成する。
以下、具体的に、ある発話情報に含まれる発音情報(音素)から発音ベクトルを算出する方法について説明していく。まず、発音情報(音素)に対して、発音ベクトル作成規則を用いて対応するインデックスidxを求める(ただし、1≦idx≦L)。図10の例でいえば、真ん中の列の中から学習対象言語音素(ここでは日本語の音素)がある行を見出し、インデックスidxを得る。次に、得られたインデックスidxを数値ベクトル化し、発音ベクトルを算出する。数値ベクトル化の方法として、例えば、以下のような意図情報の1-of-K表現を使用し、インデックスidxから発音ベクトルV=(v1, v2, …, vL)(Lは学習対象言語の音素数)を算出する。
Figure 2018084604
ただし、j=1,…,Lである。
発音ベクトルに1-of-K表現を使用するのは、一般に、L個の値を取る情報(ここでは、インデックスidx)をニューラルネットの入力とする場合、1次元の数値として取り扱うよりも1-of-K表現として取り扱う方がより高性能の学習結果(つまり、不特定話者声質変換器)が得られるからである。
声質変換器学習部303は、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnと学習対象言語発音ベクトル集合nの組(1≦n≦N)を入力として、不特定話者声質変換器を学習し、出力する(S303)。例えば、時間情報調整後目標話者音声データn、時間情報調整後学習対象言語音声データnがスペクトルパラメータとして表現される場合、次のようにして不特定話者声質変換器を学習する。
時間情報調整後目標話者音声データnのスペクトルパラメータをCn,target(t)、時間情報調整後学習対象言語音声データnのスペクトルパラメータをCn,train(t)、学習対象言語発音ベクトル集合nの要素である学習対象言語発音ベクトルをVn,train(t)とする(tはフレーム番号を表す)。時間情報調整後学習対象言語音声データnのスペクトルパラメータCn,train(t)と対応する学習対象言語発音ベクトルVn,train(t)の組(Cn,train(t), Vn,train(t))と時間情報調整後目標話者音声データnのスペクトルパラメータCn,target(t)の組を学習データとして、拡張入力話者スペクトルパラメータ(ctrain(t), vtrain(t))から目標話者の声質に対応する目標話者スペクトルパラメータc^target(t)へ変換する不特定話者声質変換器ftrain→targetを学習する。
Figure 2018084604
ここで、不特定話者声質変換器ftrain→targetは、あるフレームtの任意の拡張入力話者スペクトルパラメータから目標話者スペクトルパラメータへ変換する声質変換器となる。
不特定話者声質変換器ftrain→targetの学習アルゴリズムは、第一実施形態と同じ(参考非特許文献1)記載の方法を用いればよい。ただし、学習データとして、時間情報調整後学習対象言語音声データnのスペクトルパラメータと対応する学習対象言語発音ベクトルの組と時間情報調整後目標話者音声データnのスペクトルパラメータの組を用いる点が異なる。
次に、図14〜図15を参照して音声合成用モデル学習装置320について説明する。図14に示すように音声合成用モデル学習装置320は、声質変換部311、第2発音ベクトル生成部312、合成用モデル学習部313を含む。図15に従い音声合成用モデル学習装置320の動作について説明する。
第2発音ベクトル生成部312は、合成対象言語発話情報集合を入力として、記録部190から読み込んだ発音ベクトル作成規則を用いて、合成対象言語発音ベクトル集合を生成し、出力する(S312)。合成対象言語発音ベクトル集合の生成方法は、第1発音ベクトル生成部302における学習対象言語発音ベクトル集合nの生成方法と同様であり、合成対象言語発話情報集合の発話情報から算出される発音ベクトル(以下、合成対象言語発音ベクトルという)の集合が合成対象言語発音ベクトル集合である。
声質変換部311は、合成対象言語音声データと、S312で生成した合成対象言語発音ベクトル集合を入力として、不特定話者声質変換器を用いて声質変換後合成対象言語音声データを生成し、出力する(S311)。例えば、不特定話者声質変換器が式(2)で表される場合、合成対象言語音声データのスペクトルパラメータCsynth,org(t)と対応する合成対象言語発音ベクトルVsynth,org(t)の組(Csynth,org(t), Vsynth,org(t))から目標話者の声質を有する合成対象言語の目標話者スペクトルパラメータC^synth,target(t)へ変換する。
Figure 2018084604
声質変換器の学習に(参考非特許文献1)を用いた場合は、(参考非特許文献1)に従い声質変換を行えばよい。式(2)に従い計算された目標話者スペクトルパラメータC^synth,target(t)が声質変換後合成対象言語音声データである。
合成用モデル学習部313は、S311で生成した声質変換後合成対象言語音声データと、合成対象言語発話情報集合を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S313)。
以下、図16〜図17を参照して発音ベクトル作成規則生成装置400について説明する。ここで、発音ベクトル作成規則が学習対象言語の音声データと合成対象言語の音声データから生成できるためには、各音声データの発話情報に音素セグメンテーション情報が含まれている必要がある。
なお、国際音声記号(IPA;International Phonetic Alphabet)を用いることができる場合、発音ベクトル作成規則を簡易に生成することができる。ここで、国際音声記号とは、国際音声学会が定めた音声記号であり、あらゆる言語の発音情報(音素)を表記可能な記号である(参考URL)。
(参考URL:https://www.internationalphoneticassociation.org/content/full-ipa-chart)
学習対象言語の発話情報からIPAへ変換するための規則、合成対象言語の発話情報からIPAへ変換するための規則がそれぞれ用意されている場合、各言語からIPAへの変換規則を介して対応関係、つまり発音ベクトル作成規則を作成することができる。
[発音ベクトル作成規則生成装置400]
図16に示すように発音ベクトル作成規則生成装置400は、第1発音統計情報生成部410、第2発音統計情報生成部415、発音類似性判定部420、記録部490を含む。記録部490は、発音ベクトル作成規則生成装置400の処理に必要な情報を適宜記録する構成部である。発音ベクトル作成規則生成装置400は、目標話者音声データと目標話者音声データに含まれる発話の発話情報の集合(以下、目標話者発話情報集合という)、合成対象言語音声データと合成対象言語発話情報集合を入力として、発音ベクトル作成規則を生成し、出力する。
以下、図17に従い発音ベクトル作成規則生成装置400の動作について説明する。
第1発音統計情報生成部410は、目標話者音声データと目標話者発話情報集合を入力として、学習対象言語発音統計情報を生成し、出力する(S410)。第1発音統計情報生成部410の動作は、具体的には、以下のようになる(図18参照)。目標話者音声データから学習対象言語音素j(j=1,…,L、ただし、Lは学習対象言語の音素数)の音声区間を特定し、学習対象言語音素jの音声データ(例えば、スペクトルパラメータ)を抽出する(S410−1)。抽出された学習対象言語音素jの音声データを用いて、学習対象言語音素jの発音統計情報を算出する(S410−2)。学習対象言語音素1の発音統計情報、…、学習対象言語音素Lの発音統計情報の集合として学習対象言語発音統計情報を生成する(S410−3)。ここで、統計情報として、学習対象言語音素jの音声データ全体の平均値、分散、四分位数や、例えば、正規混合分布(Gaussian Mixture Model, GMM)のような統計モデルを使用することができる。なお、目標話者音声データと目標話者発話情報集合の代わりに、学習対象言語音声データnと学習対象言語発話情報集合nを用いてもよい(ただし、nは1以上N以下の整数)。
第2発音統計情報生成部415は、合成対象言語音声データと合成対象言語発話情報集合を入力として、合成対象言語発音統計情報を生成し、出力する(S415)。第2発音情報統計取得部415の動作は、第1発音統計情報生成部410の動作と同様であり、合成対象言語音素1の発音統計情報、…、合成対象言語音素Kの発音統計情報の集合として合成対象言語発音統計情報を生成する(ただし、Kは合成対象言語の音素数)。
発音類似性判定部420は、S410で生成した学習対象言語発音統計情報と、S415で生成した合成対象言語発音統計情報を入力として、発音ベクトル作成規則を生成し、出力する(S420)。発音類似性判定部420の動作は、具体的には、以下のようになる(図19参照)。まず、合成対象言語音素iの発音統計情報(i=1,…,K)と学習対象言語音素jの発音統計情報(j=1,…,L)の距離dijを算出する(S420−1)。発音統計情報間の距離の算出方法は、用いる発音統計情報によって異なる。例えば、発音統計情報としてGMMを用いた場合、確率分布間の差異を測る尺度であるKLダイバージェンスを用いることができる。また、平均値、分散を用いた場合は、マハラノビス距離、四分位数を用いた場合は、四分位数のユークリッド距離を用いて距離dijを算出すればよい。次に、合成対象言語音素iについて、学習対象言語音素1との距離di1、…、学習対象言語音素Lとの距離diLの中から最小となる学習対象言語音素j_min(1≦jmin≦L)を特定する(S420−2)。合成対象言語音素iと学習対象言語音素j_minを対応するものとして、インデックス、学習対象言語音素j_min、合成対象言語音素iの組を表に追加していき、最終的に発音ベクトル作成規則を生成する(S420−3)。
本実施形態の発明によれば、学習対象言語の発話情報も用いて不特定話者声質変換器を生成することにより、合成音声の品質を向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより合成音声の品質を向上させることができる。
<第三実施形態>
第一実施形態では、合成対象言語音声データとして1名の話者の音声データを使用している。
本実施形態では、合成対象言語音声データとして複数の話者の音声データを使用する。これにより、合成音声の品質を向上させることができる。
以下、図20〜図21を参照して音声合成用モデル学習装置520について説明する。なお、不特定話者声質変換器の生成には不特定話者声質変換器学習装置110を用いることができる。つまり、不特定話者声質変換器学習装置110と、音声合成用モデル学習装置520と、記録部190を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習装置を構成することができる。また、合成音声の生成にはクロスリンガル音声合成装置200を用いることができる。
[音声合成用モデル学習装置520]
図20に示すように音声合成用モデル学習装置520は、声質変換部511、合成用モデル学習部513を含む。図21に従い音声合成用モデル学習装置520の動作について説明する。ここでは、合成対象言語音声データm(1≦m≦M)が必要である。
声質変換部511は、合成対象言語音声データmを入力として、不特定話者声質変換器を用いて声質変換後合成対象言語音声データmを生成し、出力する(S511)。例えば、不特定話者声質変換器が式(1)で表される場合、合成対象言語音声データmのスペクトルパラメータCsynth,org,m(t)から目標話者の声質を有する合成対象言語の目標話者スペクトルパラメータm C^synth,target,m(t)へ変換する。
Figure 2018084604
声質変換器の学習に(参考非特許文献1)を用いた場合は、(参考非特許文献1)に従い声質変換を行えばよい。式(1)に従い計算された目標話者スペクトルパラメータm C^synth,target,m(t)が声質変換後合成対象言語音声データmである。
合成用モデル学習部513は、S511で生成した声質変換後合成対象言語音声データmと、合成対象言語発話情報集合mを入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S513)。クロスリンガル音声合成用モデルの学習には、(非特許文献1)、(非特許文献2)を用いることができる。また、(参考非特許文献3)のように複数の話者の音声データを用いて学習する平均声モデルを音声合成用モデルとして用いることもできる。
(参考非特許文献3)田村正統,益子貴史,徳田恵一,小林隆夫,“HMMに基づく音声合成におけるピッチ・スペクトルの話者適応”,電子情報通信学会論文誌 D, Vol.J85-D2, No.4, pp.545-553, 2002.
一般に、音声合成用モデルを学習する際、学習に使用できる音声データ、発話情報の量が多いほど高品質な合成音声を生成することが可能である。本実施形態では、M名の合成対象言語音声データを用いている。M名の合成対象言語音声データを用いた場合、目標話者の声質を有する、M名の声質変換後合成対象言語音声データを音声合成用モデルの学習データとして使用することができる。これにより、1名分の合成対象言語音声データを使用する場合に比して、音声合成用モデル学習に使用可能な音声データの量が増加するため、合成音声の品質を向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより合成音声の品質を向上させることができる。
<第四実施形態>
第三実施形態では、M名の話者による合成対象言語音声データから生成した声質変換後合成対象言語音声データをすべて音声合成用モデル学習に使用している。
しかし、合成対象言語入力話者mと目標話者の話者性が大きく異なる場合、声質変換部511が生成する声質変換後合成対象言語音声データmの変換精度が劣化する場合がある。したがって、必ずしもM名すべての声質変換後合成用対象言語音声データを音声合成用モデル学習に使用することが適切であるとは限らない。
そこで、本実施形態では、この問題を回避するために、M名の声質変換後合成用対象言語音声データのうち、変換精度が高いもののみを音声合成用モデルの学習に使用する。
これにより、合成音声の品質を向上させることができる。
以下、図22〜図23を参照して音声合成用モデル学習装置620について説明する。なお、不特定話者声質変換器の生成には不特定話者声質変換器学習装置110を用いることができる。つまり、不特定話者声質変換器学習装置110と、音声合成用モデル学習装置620と、記録部190を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習装置を構成することができる。また、合成音声の生成にはクロスリンガル音声合成装置200を用いることができる。
[音声合成用モデル学習装置620]
図22に示すように音声合成用モデル学習装置620は、声質変換部511、話者類似性判定部612、合成用モデル学習部513を含む。図23に従い音声合成用モデル学習装置620の動作について説明する。
声質変換部511は、合成対象言語音声データmを入力として、不特定話者声質変換器を用いて声質変換後合成対象言語音声データmを生成し、出力する(S511)。
話者類似性判定部612は、S511で生成した声質変換後合成対象言語音声データm (1≦m≦M)と目標話者音声データを入力として、声質変換後合成対象言語音声データmと目標話者音声データの類似の程度を示す類似度mを算出し、類似度mに基づいて声質変換後合成対象言語音声データmが目標話者音声データに類似していると判定される場合、声質変換後合成対象言語音声データmを目標話者音声データに類似している声質変換後合成対象言語音声データの集合である目標話者類似合成対象言語音声データ集合に追加していくことにより、目標話者類似合成対象言語音声データ集合を生成する(S612)。類似度の算出には、声質変換後合成対象言語音声データmと目標話者音声データとの差、例えばスペクトルパラメータの差を利用する。そのような方法として、正規混合分布(GMM)を使用する(参考非特許文献4)の方法がある。
(参考非特許文献4)D. A. Reynolds, “Speaker identification and verification using Gaussian mixture speaker models”, Speech Communication, vol.17, Issues 1-2, pp.91-108, 1995.
話者類似性判定部612の動作は、具体的には、以下のようになる(図24参照)。まず、目標話者音声データを使用して、目標話者のGMMを学習する(S612−1)。次に、学習した目標話者のGMMに対して、声質変換後合成対象言語音声データmを入力し、合成対象言語入力話者mの尤度を類似度mとして算出する(S612−2)。最後に、類似度mが所定の閾値以上である(または、所定の閾値より大きい)場合、声質変換後合成対象言語音声データmと目標話者音声データは類似していると判定(つまり、合成対象言語入力話者mを目標話者と類似性が高い話者と判定)し、声質変換後合成対象言語音声データmを目標話者類似合成対象言語音声データ集合の要素として決定する(S612−3)。
合成用モデル学習部513は、S612で生成した目標話者類似合成対象言語音声データ集合と、合成対象言語発話情報集合m(1≦m≦M)を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S513)。ここでは、目標話者類似合成対象言語音声データ集合の要素である声質変換後合成対象言語音声データmに対応する合成対象言語発話情報集合mのみが使用されることになる。
なお、S612で目標話者類似合成対象言語音声データ集合を生成する代わりに、最も類似度が大きい声質変換後合成対象言語音声データを目標話者類似合成対象言語音声データとして生成するのでもよい。この場合、合成用モデル学習部513は、S612で生成した目標話者類似合成対象言語音声データと、合成対象言語発話情報集合m(1≦m≦M)を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する。
本実施形態では、類似度が大きい声質変換後合成対象言語音声データのみを音声合成用モデルの学習データとして用いている。これにより、合成音声の品質を向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより合成音声の品質を向上させることができる。
特に、最も類似度が大きい声質変換後合成対象言語音声データのみを学習データとして用いる場合は、目標話者による合成対象言語での音声データが利用できる場合に生成されるような音声合成用モデルによる合成音声の品質に近いクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより目標話者による合成対象言語での音声データが利用できる場合に生成されるような音声合成用モデルによる合成音声の品質に近い合成音声を生成することができる。
<第五実施形態>
第二実施形態では、合成対象言語音声データとして1名の話者の音声データを使用している。
本実施形態では、合成対象言語音声データとして複数の話者の音声データを使用する。これにより、合成音声の品質を向上させることができる。
以下、図25〜図26を参照して音声合成用モデル学習装置720について説明する。なお、不特定話者声質変換器の生成には不特定話者声質変換器学習装置310を用いることができる。つまり、不特定話者声質変換器学習装置310と、音声合成用モデル学習装置720と、記録部190を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習装置を構成することができる。ここで、記録部190には、事前に発音ベクトル作成規則が記録されているものとする。また、合成音声の生成にはクロスリンガル音声合成装置200を用いることができる。
[音声合成用モデル学習装置720]
図25に示すように音声合成用モデル学習装置720は、声質変換部711、第2発音ベクトル生成部712、合成用モデル学習部713を含む。図26に従い音声合成用モデル学習装置720の動作について説明する。ここでは、合成対象言語音声データm(1≦m≦M)が必要である。
第2発音ベクトル生成部712は、合成対象言語発話情報集合mを入力として、記録部190から読み込んだ発音ベクトル作成規則を用いて、合成対象言語発音ベクトル集合mを生成し、出力する(S712)。合成対象言語発音ベクトル集合mの生成方法は、第2発音ベクトル生成部312における合成対象言語発音ベクトル集合の生成方法と同様であり、合成対象言語発話情報集合mの発話情報から算出される発音ベクトル(以下、合成対象言語発音ベクトルという)の集合が合成対象言語発音ベクトル集合mである。
声質変換部711は、合成対象言語音声データmと、S712で生成した合成対象言語発音ベクトル集合mを入力として、不特定話者声質変換器を用いて声質変換後合成対象言語音声データmを生成し、出力する(S711)。例えば、不特定話者声質変換器が式(2)で表される場合、合成対象言語音声データmのスペクトルパラメータCsynth,org,m(t)と対応する合成対象言語発音ベクトルVsynth,org,m(t)の組(Csynth,org,m(t), Vsynth,org,m(t))から目標話者の声質を有する合成対象言語の目標話者スペクトルパラメータm C^synth,target,m(t)へ変換する。
Figure 2018084604
声質変換器の学習に(参考非特許文献1)を用いた場合は、(参考非特許文献1)に従い声質変換を行えばよい。式(2)に従い計算された目標話者スペクトルパラメータm C^synth,target,m(t)が声質変換後合成対象言語音声データmである。
合成用モデル学習部713は、S711で生成した声質変換後合成対象言語音声データmと、合成対象言語発話情報集合mを入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S713)。クロスリンガル音声合成用モデルの学習には、(非特許文献1)、(非特許文献2)、(参考非特許文献3)を用いることができる。
本実施形態では、M名の合成対象言語音声データを用いている。M名の合成対象言語音声データを用いた場合、目標話者の声質を有する、M名の声質変換後合成対象言語音声データを音声合成用モデルの学習データとして使用することができる。これにより、1名分の合成対象言語音声データを使用する場合に比して、音声合成用モデル学習に使用可能な音声データの量が増加するため、合成音声の品質を向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。その上、第二実施形態同様、学習対象言語の発話情報も用いて学習した不特定話者声質変換器を用いているため、合成音声の品質をより向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより合成音声の品質を向上させることができる。
<第六実施形態>
第五実施形態では、M名の話者による合成対象言語音声データから生成した声質変換後合成対象言語音声データをすべて音声合成用モデル学習に使用している。
しかし、合成対象言語入力話者mと目標話者の話者性が大きく異なる場合、声質変換部711が生成する声質変換後合成対象言語音声データmの変換精度が劣化する場合がある。したがって、必ずしもM名すべての声質変換後合成用対象言語音声データを音声合成用モデル学習に使用することが適切であるとは限らない。
そこで、本実施形態では、この問題を回避するために、M名の声質変換後合成用対象言語音声データのうち、変換精度が高いもののみを音声合成用モデルの学習に使用する。
これにより、合成音声の品質を向上させることができる。
以下、図27〜図28を参照して音声合成用モデル学習装置820について説明する。なお、不特定話者声質変換器の生成には不特定話者声質変換器学習装置310を用いることができる。つまり、不特定話者声質変換器学習装置310と、音声合成用モデル学習装置820と、記録部190を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習装置を構成することができる。ここで、記録部190には、事前に発音ベクトル作成規則が記録されているものとする。また、合成音声の生成にはクロスリンガル音声合成装置200を用いることができる。
[音声合成用モデル学習装置820]
図27に示すように音声合成用モデル学習装置820は、声質変換部711、第2発音ベクトル生成部712、話者類似性判定部812、合成用モデル学習部713を含む。図28に従い音声合成用モデル学習装置820の動作について説明する。
第2発音ベクトル生成部712は、合成対象言語発話情報集合mを入力として、記録部190から読み込んだ発音ベクトル作成規則を用いて、合成対象言語発音ベクトル集合mを生成し、出力する(S712)。
声質変換部711は、合成対象言語音声データmと、S712で生成した合成対象言語発音ベクトル集合mを入力として、不特定話者声質変換器を用いて声質変換後合成対象言語音声データmを生成し、出力する(S711)。
話者類似性判定部812は、S711で生成した声質変換後合成対象言語音声データm (1≦m≦M)と目標話者音声データを入力として、声質変換後合成対象言語音声データmと目標話者音声データの類似の程度を示す類似度mを算出し、類似度mに基づいて声質変換後合成対象言語音声データmが目標話者音声データに類似していると判定される場合、声質変換後合成対象言語音声データmを目標話者音声データに類似している声質変換後合成対象言語音声データの集合である目標話者類似合成対象言語音声データ集合に追加していくことにより、目標話者類似合成対象言語音声データ集合を生成する(S812)。話者類似性判定部812の動作は、話者類似性判定部612の動作と同様でよい。
合成用モデル学習部713は、S812で生成した目標話者類似合成対象言語音声データ集合と、合成対象言語発話情報集合m(1≦m≦M)を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する(S713)。ここでは、目標話者類似合成対象言語音声データ集合の要素である声質変換後合成対象言語音声データmに対応する合成対象言語発話情報集合mのみが使用されることになる。
なお、S812で目標話者類似合成対象言語音声データ集合を生成する代わりに、最も類似度が大きい声質変換後合成対象言語音声データを目標話者類似合成対象言語音声データとして生成するのでもよい。この場合、合成用モデル学習部713は、S812で生成した目標話者類似合成対象言語音声データと、合成対象言語発話情報集合m(1≦m≦M)を入力として、クロスリンガル音声合成モデルを学習し、出力する。
本実施形態では、類似度が大きい声質変換後合成対象言語音声データのみを音声合成用モデルの学習データとして用いている。これにより、合成音声の品質を向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。その上、第二実施形態同様、学習対象言語の発話情報も用いて学習した不特定話者声質変換器を用いているため、合成音声の品質をより向上させるクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより合成音声の品質を向上させることができる。
特に、最も類似度が大きい声質変換後合成対象言語音声データのみを学習データとして用いる場合は、目標話者による合成対象言語での音声データが利用できる場合に生成されるような音声合成用モデルによる合成音声の品質に近いクロスリンガル音声合成用モデルを生成することができる。また、当該クロスリンガル音声合成用モデルを用いることにより目標話者による合成対象言語での音声データが利用できる場合に生成されるような音声合成用モデルによる合成音声の品質に近い合成音声を生成することができる。
<変形例>
この発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。上記実施形態において説明した各種の処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
<補記>
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリやレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有している。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD−ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータなどがある。
ハードウェアエンティティの外部記憶装置には、上述の機能を実現するために必要となるプログラムおよびこのプログラムの処理において必要となるデータなどが記憶されている(外部記憶装置に限らず、例えばプログラムを読み出し専用記憶装置であるROMに記憶させておくこととしてもよい)。また、これらのプログラムの処理によって得られるデータなどは、RAMや外部記憶装置などに適宜に記憶される。
ハードウェアエンティティでは、外部記憶装置(あるいはROMなど)に記憶された各プログラムとこの各プログラムの処理に必要なデータが必要に応じてメモリに読み込まれて、適宜にCPUで解釈実行・処理される。その結果、CPUが所定の機能(上記、…部、…手段などと表した各構成要件)を実現する。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記実施形態において説明した処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
既述のように、上記実施形態において説明したハードウェアエンティティ(本発明の装置)における処理機能をコンピュータによって実現する場合、ハードウェアエンティティが有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記ハードウェアエンティティにおける処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、ハードウェアエンティティを構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (8)

  1. Nを1以上の整数、nを1≦n≦Nなる整数とし、
    目標話者による学習対象言語での音声データである目標話者音声データと学習対象言語入力話者nによる学習対象言語での音声データである学習対象言語音声データn(1≦n≦N)は、同一の文章を発話した音声データであり、
    前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データn(1≦n≦N)から、前記目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成用モデルを学習するクロスリンガル音声合成用モデル学習装置であって、
    前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データnとの時間情報を調整し、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整部と、
    前記時間情報調整後目標話者音声データnと前記時間情報調整後学習対象言語音声データnの組(1≦n≦N)から、任意の音声データを前記目標話者の声質を有する音声データに変換する不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習部と、
    前記不特定話者声質変換器を用いて、合成対象言語入力話者による合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データから、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換部と、
    前記声質変換後合成対象言語音声データと前記合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習部と
    を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習装置。
  2. Nを1以上の整数、nを1≦n≦Nなる整数とし、
    目標話者による学習対象言語での音声データである目標話者音声データと学習対象言語入力話者nによる学習対象言語での音声データである学習対象言語音声データn(1≦n≦N) は、同一の文章を発話した音声データであり、
    前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データn(1≦n≦N)から、前記目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成用モデルを学習するクロスリンガル音声合成用モデル学習装置であって、
    学習対象言語の音素と合成対象言語の音素の対応関係を示す発音ベクトル作成規則を記録した記録部と、
    前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データnとの時間情報を調整し、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整部と、
    前記発音ベクトル作成規則を用いて、前記学習対象言語音声データnに含まれる発話の発話情報の集合である学習対象言語発話情報集合nから、前記発話情報から算出される発音ベクトルの集合である学習対象言語発音ベクトル集合nを生成する第1発音ベクトル生成部と、
    前記時間情報調整後目標話者音声データnと前記時間情報調整後学習対象言語音声データnと前記学習対象言語発音ベクトル集合nの組(1≦n≦N)から、任意の音声データを前記目標話者の声質を有する音声データに変換する不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習部と、
    前記発音ベクトル作成規則を用いて、合成対象言語入力話者による合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合から、前記発話情報から算出される発音ベクトルの集合である合成対象言語発音ベクトル集合を生成する第2発音ベクトル生成部と、
    前記不特定話者声質変換器を用いて、前記合成対象言語音声データと前記合成対象言語発音ベクトル集合から、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換部と、
    前記声質変換後合成対象言語音声データと前記合成対象言語発話情報集合から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習部と
    を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習装置。
  3. 請求項1に記載のクロスリンガル音声合成用モデル学習装置であって、
    Mを1以上の整数、mを1≦m≦Mなる整数とし、
    前記声質変換部は、合成対象言語入力話者mによる合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データmから、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データmを生成し、
    前記合成用モデル学習部は、前記声質変換後合成対象言語音声データmと前記合成対象言語音声データmに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合m(1≦m≦M)から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する
    ことを特徴とするクロスリンガル音声合成用モデル学習装置。
  4. 請求項3に記載のクロスリンガル音声合成用モデル学習装置であって、
    さらに、
    前記声質変換後合成対象言語音声データmと前記目標話者音声データの類似の程度を示す類似度mを算出し、前記類似度mに基づいて前記声質変換後合成対象言語音声データmが前記目標話者音声データに類似していると判定される場合、前記声質変換後合成対象言語音声データmを前記目標話者音声データに類似している声質変換後合成対象言語音声データの集合である目標話者類似合成対象言語音声データ集合に追加していくことにより、前記目標話者類似合成対象言語音声データ集合を生成する話者類似性判定部を含み、
    前記合成用モデル学習部は、前記目標話者類似合成対象言語音声データ集合と前記合成対象言語発話情報m(1≦m≦M)から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する
    ことを特徴とするクロスリンガル音声合成用モデル学習装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクロスリンガル音声合成用モデル学習装置で学習したクロスリンガル音声合成用モデルを用いて、音声合成の対象となる合成対象言語でのテキストである合成テキストから当該合成テキストの合成音声を生成するクロスリンガル音声合成装置であって、
    前記合成テキストから、当該合成テキストのコンテキスト情報を生成するテキスト解析部と、
    前記クロスリンガル音声合成用モデルを用いて、前記コンテキスト情報から音声パラメータを生成する音声パラメータ生成部と、
    前記音声パラメータから、前記合成音声を生成する音声波形生成部と
    を含むクロスリンガル音声合成装置。
  6. Nを1以上の整数、nを1≦n≦Nなる整数とし、
    目標話者による学習対象言語での音声データである目標話者音声データと学習対象言語入力話者nによる学習対象言語での音声データである学習対象言語音声データn(1≦n≦N) は、同一の文章を発話した音声データであり、
    クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データn(1≦n≦N)から、前記目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成用モデルを学習するクロスリンガル音声合成用モデル学習方法であって、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データnとの時間情報を調整し、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記時間情報調整後目標話者音声データnと前記時間情報調整後学習対象言語音声データnの組(1≦n≦N)から、任意の音声データを前記目標話者の声質を有する音声データに変換する不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記不特定話者声質変換器を用いて、合成対象言語入力話者による合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データから、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記声質変換後合成対象言語音声データと前記合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習ステップと
    を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習方法。
  7. Nを1以上の整数、nを1≦n≦Nなる整数とし、
    目標話者による学習対象言語での音声データである目標話者音声データと学習対象言語入力話者nによる学習対象言語での音声データである学習対象言語音声データn(1≦n≦N) は、同一の文章を発話した音声データであり、
    学習対象言語の音素と合成対象言語の音素の対応関係を示す発音ベクトル作成規則を記録した記録部を有するクロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データn(1≦n≦N)から、前記目標話者による合成対象言語での音声を合成するクロスリンガル音声合成用モデルを学習するクロスリンガル音声合成用モデル学習方法であって、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記目標話者音声データと前記学習対象言語音声データnとの時間情報を調整し、時間情報調整後目標話者音声データnと時間情報調整後学習対象言語音声データnを生成する時間情報調整ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記発音ベクトル作成規則を用いて、前記学習対象言語音声データnに含まれる発話の発話情報の集合である学習対象言語発話情報集合nから、前記発話情報から算出される発音ベクトルの集合である学習対象言語発音ベクトル集合nを生成する第1発音ベクトル生成ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記時間情報調整後目標話者音声データnと前記時間情報調整後学習対象言語音声データnと前記学習対象言語発音ベクトル集合nの組(1≦n≦N)から、任意の音声データを前記目標話者の声質を有する音声データに変換する不特定話者声質変換器を学習する声質変換器学習ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記発音ベクトル作成規則を用いて、合成対象言語入力話者による合成対象言語での音声データである合成対象言語音声データに含まれる発話の発話情報の集合である合成対象言語発話情報集合から、前記発話情報から算出される発音ベクトルの集合である合成対象言語発音ベクトル集合を生成する第2発音ベクトル生成ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記不特定話者声質変換器を用いて、前記合成対象言語音声データと前記合成対象言語発音ベクトル集合から、前記目標話者の声質を有する声質変換後合成対象言語音声データを生成する声質変換ステップと、
    前記クロスリンガル音声合成用モデル学習装置が、前記声質変換後合成対象言語音声データと前記合成対象言語発話情報集合から、前記クロスリンガル音声合成用モデルを学習する合成用モデル学習ステップと
    を含むクロスリンガル音声合成用モデル学習方法。
  8. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクロスリンガル音声合成用モデル学習装置、または請求項5に記載のクロスリンガル音声合成装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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