JP2018082663A - 水稲育苗培土 - Google Patents

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真道 大江
Masamichi Ohe
真道 大江
勇人 徳本
Yuto Tokumoto
勇人 徳本
みさご 伊藤
Misago Ito
みさご 伊藤
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Osaka University NUC
Osaka Prefecture University
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Abstract

【課題】軽量であり、かつ十分に水稲苗を生育可能な水稲育苗培土を提供する。【解決手段】馬糞を含有する本発明の水稲育苗培土は、軽量であることから運搬などの取扱性に優れ、かつ十分に水稲苗を生育可能な水稲育苗培土である。【選択図】なし

Description

本発明は水稲育苗培土に関する。
従来、水稲育苗培土として、黒土や赤土などの山土を主な成分とする培土が市販されており、一般的に使用されている。しかしながら、このような培土は比重が約1.2と重く、培土の運搬だけでなく、この培土を用いて育苗したマット苗の運搬が困難であるという問題がある。
そこで、軽量保水性資材やガラス質発泡体を用いることで軽量化した水稲育苗培土が提案されているが、水稲苗の生育やルートマット強度が不十分という点で改善の余地がある。また、コストが高いという問題や、無機資材を用いる場合は当該資材の田圃への蓄積による土壌環境への影響が懸念されるという問題がある。
特開2004−313105号公報 特開2012−165657号公報
軽量であることから運搬などの取扱性に優れ、かつ十分に水稲苗を生育可能な水稲育苗培土を提供することを目的とする。
本発明は、馬糞を含有する水稲育苗培土に関する。
pHが4.5〜6.0であることが好ましい。
さらに、軽量保水性資材を含有することが好ましい。
前記軽量保水性資材がピートモスであることが好ましい。
本発明の水稲育苗培土は、軽量であることから運搬などの取扱性に優れ、かつ十分に水稲苗を生育可能な水稲育苗培土である。また、本発明の水稲育苗培土は馬糞を含有するため、馬糞を有効活用することができる。
本発明の水稲育苗培土は馬糞を含有する。
馬糞は馬1頭当たり年間8.4tも排出されるが、有効な利用方法が見出されておらず、多くの乗馬クラブ等ではその処理に困っている。また、馬糞は他の動物糞に比べて肥料バランスが劣るため、堆肥としても利用価値が低い。一方、他の動物糞に比べて水分量が低く、乾燥が容易という特徴がある。そこで、本発明においては、水分量が低いために他の資材との混合や造粒、育苗箱への充填が容易である、コストが低く入手が容易である、保水力に優れるという理由から馬糞を用いる。
馬糞としては、排出直後の馬糞や馬糞堆肥を用いることができる。なかでも、堆肥化により肥料バランスが向上するという点、および取扱性の点から馬糞堆肥として用いることが好ましい。堆肥化処理方法としては特に限定されず、野積みによる堆肥化処理や、高温条件での堆肥化処理など、従来の方法を採用することができる。なお、野積みによる堆肥化処理の場合は3箇月以上野積みした馬糞堆肥が好ましい。また、排出直後の馬糞を用いる場合は、他の資材との混合や造粒、育苗箱への充填を考慮して乾燥させることが好ましい。
馬糞の水稲育苗培土中の含有量は、水稲育苗培土の軽量化および低コストの観点から、30体積%以上が好ましく、50体積%以上がより好ましく、60体積%以上がさらに好ましい。また、馬糞の含有量の上限は、本発明の効果が損なわれない限り特に限定されないが、水稲苗の育成に適したpHを維持しやすいという理由から、90体積%以下が好ましく、80体積%以下がより好ましい。
本発明の水稲育苗培土は、馬糞以外の資材(その他の資材)を含有することができる。その他の資材としては、造粒培土、軽量資材、pH調整剤、肥料などが挙げられる。
造粒培土としては特に限定されず、従来の水稲育苗培土に用いられる造粒培土を用いることができる。
軽量資材としては、ピートモス、ココピートおよびバーミキュライトなどの軽量保水性資材、パーライト、籾殻薫炭、活性炭および木炭などの軽量透水性資材などが挙げられる。
保水力の向上およびpH調整ができることから、その他の資材として軽量保水性資材を含有することが好ましい。なかでも、酸性度が強く水稲育苗培土のpH調整に適しているという理由からピートモスが好ましい。
軽量保水性資材を含有する場合の水稲育苗培土中の含有量は、特に限定されないが、10〜50体積%が好ましく、20〜40体積%がより好ましい。
pH調整剤としては、硫酸や硫酸塩、リン酸、リン酸塩などが挙げられる。
肥料としては特に限定されず、従来の水稲育苗培土に用いられる肥料を用いることができる。
本発明の水稲育苗培土のpHは、水稲苗の生育に適しているという理由から4.5〜6.0が好ましい。
本発明の水稲育苗培土は、必要に応じて馬糞とその他の資材とを混合することで調製することができる。必要に応じ、pH調整剤によりpHを適切な値に調整しながら製造することが好ましい。
本発明の水稲育苗培土は、従来の水稲育苗培土と同様に使用することができ、水稲育苗の際の床土としての使用はもちろんのこと、覆土として使用することもできる。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
以下に実施例および比較例において用いた各種資材などをまとめて示す。
馬糞堆肥:5箇月以上の野積みにより堆肥化処理したもの
ピートモス:(有)高橋ピートモス工業製の高級園芸用ピートモスA級
市販水稲培土:ヤンマー(株)製のヤンマー水稲培土暖地用、N:P:K=1.4g:1.9g:1.6g/箱
種籾:あきたこまち、ベンレート水和剤(1000倍希釈、住友化学(株)製)にて24時間消毒後、10℃の水道水で6日間の吸水処理および32℃の水道水で15時間催芽処理したもの
実施例、比較例
表1に示す各培土を調製しpHを測定した。実施例1の培土は馬糞堆肥とピートモスを混合することで調製した。調製した各培土を2cmの厚さで各育苗箱に充填後、培土表面に150gの種籾を均一に播種し、さらに種籾が隠れる程度に山砂を被せた。その後、ガラス温室内で21日間育成した。なお、育成は大阪府堺市の大阪府立大学付属教育研究フィールドにて、2016年7月20日より開始し、1日2回の散水をスプリンクラーにより行った。
各培土を充填後の育苗箱、および21日間の育成後の水稲苗について下記の評価を行った。結果は表1に示す。
重量
各育苗箱に充填した培土の重量を測定した。重量が軽いほど、育苗箱1枚当たりの重量が軽く、軽量化できていることを示す。
保水力
各培土を充填後の育苗箱に十分な灌水を行い、10分間の静置後、一部の培土を採取し灌水後重量を計量した。軽量後の培土を乾燥器で完全に乾燥させることで乾燥後重量を計量した。そして、灌水後重量と乾燥後重量から灌水後の含水率を算出した。含水率が高いほど保水力が高く、水稲の生育に適していることを示す。
草高
21日間の育成後の水稲苗の草高を測定した。110mm以上に育っていれば田植に適した高さであり、十分に生育していることを示す。
ルートマット強度
苗マットの強度および田植機による苗のかきとり易さの指標としてルートマット強度を測定した。ルートマット強度は、プッシュプルゲージ(アイコーエンジニアリング(株)製のデジタル簡易型プッシュプルゲージS9520AN)に十分な強度を有するフック上の針金を取り付け、針金のフック部を苗マットの断面から3cmの箇所にひっかけ、苗マットがちぎれるまでプッシュプルゲージを引っ張り、針金にかかった最大力をルートマット強度とした。ルートマット強度は25〜32Nが強度およびかきとり易さに優れることを示す。
Figure 2018082663
表1の結果より、馬糞を含有する水稲育苗培土が、軽量であることから運搬などの取扱性に優れ、かつ十分に水稲苗を生育可能な水稲育苗培土であることがわかる。一方、市販水稲培土である比較例1は、重量が重く運搬などの取扱性に劣り、さらに保水力にも劣ることがわかる。

Claims (4)

  1. 馬糞を含有する水稲育苗培土。
  2. pHが4.5〜6.0である請求項1記載の水稲育苗培土。
  3. さらに、軽量保水性資材を含有する請求項1または2記載の水稲育苗培土。
  4. 前記軽量保水性資材がピートモスである請求項3記載の水稲育苗培土。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109792882A (zh) * 2019-02-13 2019-05-24 黑龙江省农业科学院耕作栽培研究所 一种水稻多功能联合栽种收集装置

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