JP2018081455A - 指示デバイス、及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴーストの発生を防ぎつつ、製造コストを抑えることができる指示デバイスを提供する。
【解決手段】静電容量方式のタッチパネルが読み取り可能な1以上の面を有する指示デバイスであって、一の面に設けられる平面の仮想接地部と、一の面に設けられ、仮想接地部の端部から外側方向に延伸した複数の電極と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】静電容量方式のタッチパネルが読み取り可能な1以上の面を有する指示デバイスであって、一の面に設けられる平面の仮想接地部と、一の面に設けられ、仮想接地部の端部から外側方向に延伸した複数の電極と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、指示デバイス、及び製造方法に関する。
従来、複数の同時タッチ入力を検出可能にするタッチパネルとして、マトリクス状に配置されたセンサの電荷の変化を読み取る静電容量方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のタッチパネル技術では、人の指でタッチパネルにタッチすることが想定されており、フローティング導電材料などを用いた導電性パターンの読み取りは想定されていない。そこで、発明者は、フローティング導電材料などの導電性パターンを有する指示デバイスを用いて、この指示デバイスを人がタッチパネルの上に置くことを検討した。
しかしながら、導電性パターンをタッチパネルに読み取らせようとすると、導電性パターンを構成する電極の周辺の検出領域において、所謂ゴースト(ゴーストタッチ又はゴーストポイント)が発生してしまう。このゴーストについてタッチセンサシステム側で補正しようとする技術はあるが、指示デバイス側でゴーストの発生を防止するような技術は知られていない。
また、指示デバイス側でゴーストの発生を防ぐようにする場合、指示デバイスの製造コストを抑えたいというニーズがある。
また、指示デバイス側でゴーストの発生を防ぐようにする場合、指示デバイスの製造コストを抑えたいというニーズがある。
そこで、本発明は、ゴーストの発生を防ぎつつ、製造コストを抑えることができる指示デバイスを提供することを目的の一つとする。
本発明に係る指示デバイスは、静電容量方式のタッチパネルが読み取り可能な1以上の面を有する指示デバイスであって、一の面に設けられる平面の仮想接地部と、前記一の面に設けられ、前記仮想接地部の端部から外側方向に延伸した複数の電極と、を有する。
本発明によれば、ゴーストの発生を防ぎつつ、製造コストを抑えることができる指示デバイスを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態におけるタッチセンサシステムを、図面を用いて説明する。
以下、本発明の実施形態におけるタッチセンサシステムを、図面を用いて説明する。
<タッチセンサシステムの概要>
図1は、実施形態におけるタッチセンサシステム1の一例を示す概念図である。図1に示す例において、タッチセンサシステム1は、タッチパネル10を含み、このタッチパネル10の画面に対向して、指示デバイス20が載置される。なお、タッチセンサシステム1は、指示デバイス20を含んでもよいし、別構成として含まなくてもよい。
図1は、実施形態におけるタッチセンサシステム1の一例を示す概念図である。図1に示す例において、タッチセンサシステム1は、タッチパネル10を含み、このタッチパネル10の画面に対向して、指示デバイス20が載置される。なお、タッチセンサシステム1は、指示デバイス20を含んでもよいし、別構成として含まなくてもよい。
指示デバイス20は、タッチパネル10の画面に対向して配置されうる、所定形状の導電性パターン(以下、単に「パターン」とも称す。)22を有する。例えば、指示デバイス20が、指などの指示体の位置入力操作を可能とするタッチセンサシステム1のタッチパネル10の画面に対して接触され、又は近づけられることにより、タッチセンサシステム1は、後述の所定形状の導電性パターン22を読み取ることができる。
導電性パターン22は、1又は複数の電極の位置に基づき形成される。例えば、この電極は、導電性材料としてのITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極が用いられたり、アルミニウムなどのベタ電極が用いられたりする。
なお、導電性パターン22は、セキュリティの観点から、導電性材料として透明電極を用いて外部から容易に視認できないようにするとよい。また、導電性パターン22の導電性材料として透明電極以外のものが用いられる場合は、導電性パターン22の表面を不透明部材(樹脂等)にてコーティングするなどして外部から視認できないようにしてもよい。
また、導電性パターン22は、タッチパネル10の面からの平面視形状として、各電極を散在させることにより各種パターンが形成される。この導電性パターン22の形状は、ユーザや指示デバイス20を識別するための固有ID情報や、位置や角度を示す設置情報などのコード情報を表す。導電性パターン22の形状の違いを用いて固有ID情報等を表すことで、タッチパネル10のセンサから読み取る信号の変化により導電性パターン22か否かの識別を行うことができる。
また、指示デバイス20は、導電性パターン22が形成される面側をタッチパネル10のセンサ画面上に置くことが望ましい。これにより、タッチパネル10のセンサ画面から導電性パターン22の形状が読み取られやすくなる。導電性パターン22は、平面又は立体等の形ある部材としての指示デバイス20の一面に配置されればよい。
次に、タッチパネル10の一部平面の構成について説明する。図2は、タッチパネル10の一部平面構成例を模式的に示す図である。図2に示す例では、静電容量方式のタッチパネル10において、Y方向に略平行に配置された複数のドライブラインL11〜14に駆動信号と呼ばれる交流信号が印加される。また、X方向に略平行に配置された複数のセンスラインL21〜24は、各ドライブラインと略直角に立体交差し、各交差点(各センサ)Pの電流信号波形の変化が検知される。つまり、各交差点Pのそれぞれの場所で静電容量Cの変化が検知される。
このとき、タッチパネル10のセンサ面上に何も指示体(指と同等のものを含む)が置かれていないときと、指示体が置かれたときとでは、対応する交差点の電流信号波形が増減する。タッチセンサシステム1は、この波形の増減を読み取って、この変化量を静電容量Cの変化量とする。なお、ドライブラインL11〜14と、センスラインL21〜24とが反転されてもよく、駆動信号を印加するラインと、センシングするラインとが交互に入れ替えられてもよい。
(指タッチによる容量検知)
図3(A)は、静電容量方式のタッチセンサシステム1の各交差点に対応する等価回路図である。図3(B)は、指タッチによる容量検知方式を説明するための等価回路図である。
図3(A)は、静電容量方式のタッチセンサシステム1の各交差点に対応する等価回路図である。図3(B)は、指タッチによる容量検知方式を説明するための等価回路図である。
図3(A)に示す例では、静電容量方式のタッチセンサシステム1は、駆動電圧をドライブラインに印加し、センスラインで電流Iを検知し、その検知電流Iが変化(容量Cの変化)したかどうかでタッチ位置を読み取る。この場合、タッチパネル10のセンサ面上にユーザの指が触れると、図3(B)に示すように、容量Cの両端に並列に容量C1及びC2を介して接地されたものとみなすことができる。
このタッチセンサシステム1のタッチパネル10のセンサ面上に何も置かれていない状態と比較すると、図3(B)に示すように、ユーザの指などの指示体5がセンサ面上に置かれた状態では、タッチセンサシステム1は、容量Cの両端に容量C1及びC2を並列に介して接地される。そのため、指示体5が置かれていない状態に比べ、電流計Aに流れる電流I2は、電流I1の分だけ電流Iよりも減少する。この電流の減少により静電容量Cも減少する。したがって、タッチセンサシステム1は、静電容量Cが減少した交差点の位置で指タッチがなされたものと判定することができる。
(指示デバイス10のタッチによる容量検知)
図4は、静電容量方式のタッチセンサシステム1のタッチパネル10のセンサ画面上の1か所の交差点(センサ)に指示デバイス20を置いた状態の等価回路図を表す。図4(A)は、ドライブラインに印加する駆動信号がロー電圧の場合を示す等価回路図である。図4(B)は、ドライブラインに印加する駆動信号がハイ電圧の場合を示す等価回路図である。
図4は、静電容量方式のタッチセンサシステム1のタッチパネル10のセンサ画面上の1か所の交差点(センサ)に指示デバイス20を置いた状態の等価回路図を表す。図4(A)は、ドライブラインに印加する駆動信号がロー電圧の場合を示す等価回路図である。図4(B)は、ドライブラインに印加する駆動信号がハイ電圧の場合を示す等価回路図である。
図4(A)及び(B)に示すように、静電容量方式のタッチセンサシステム1のタッチパネル10上に、導電性パターン22を有する指示デバイス20が置かれた場合には、タッチセンサシステム1の駆動のドライブラインとセンスラインに並列に浮遊容量C3が挿入された状態と等価な回路になる。この状態で、ドライブラインへの交流の駆動信号がロー電圧からハイ電圧、ハイ電圧からロー電圧へと反転するときには、容量Cと浮遊容量C3の並列回路には電流が流れて、チャージされた容量C及び浮遊容量C3の電荷が指示デバイス20側からタッチセンサシステム1側に流れたり、容量C及び浮遊容量C3にチャージするための電荷がタッチセンサシステム1側から指示デバイス側に流れたりする。このため、センスラインを介して電流計Aに流れる電流が増加する。これにより静電容量が増加したと判断される。
すなわち、タッチパネル10上を指でタッチする場合には、指側に電流が流れてセンシングされる電流Iは減少する。この電流の減少により静電容量Cも減少する。この現象を利用して、タッチセンサシステム1は、静電容量Cが減少した位置で指タッチが為されたものと判定する。
これに対し、指示デバイス20の場合には、指示デバイス20側から電流が流れて、センシングされる電流Iが増加する。これにより、タッチセンサシステム1は、静電容量が増加したと判定する。
このように、指でタッチパネル10をタッチした場合は、交差点(センサ)における静電容量Cが減少方向に変化し、導電性パターン22を有する指示デバイス20がタッチパネル10にタッチした場合には、交差点における静電容量Cが増加方向に変化する。
(ゴーストと呼ばれる干渉を抑えるための仮想接地部)
図5は、所定の導電性パターン22の検出例を示す平面図である。所定の導電性パターン22とは、例えば直径20mmの円形のパターンである。
図5は、所定の導電性パターン22の検出例を示す平面図である。所定の導電性パターン22とは、例えば直径20mmの円形のパターンである。
図5に示す例は、タッチセンサシステム1のタッチパネル10上に、所定の導電性パターン22単体を接触させた状態で、センサにより得られる容量信号マップを示している。図5に示す例では、タッチパネル10の格子(交差点)の間隔(センサピッチ)は縦横5mmとする。中央の円形の導電性パターン22による検出領域44以外の周辺領域に、公知のゴーストと呼ばれる検出領域45が検出される。このゴーストを防止するための手段として、実施形態では、導電性パターン22に仮想接地部(又は仮想接地化回路部)が接続されることを前提とする。
図6は、仮想接地部が接続される所定の導電性パターン22の検出例を示す平面図である。図6に示す例は、仮想接地部が導電性パターン22に接続して実装され、タッチセンサシステム1のタッチパネル10上に、導電性パターン22を接触させた状態でセンサにより得られる容量信号マップを示している。
図6に示す例では、仮想接地部を導電性パターン22に接続させることにより、導電性パターン22を検知する信号が安定化して、ゴーストの発生を抑制し、導電性パターン22のサイズと等しいサイズと形とで円形状の検出領域46を適切に読み取ることができるようになる。
仮想接地部を用いることにより、接地されていない指示デバイスであっても指示デバイスが仮想接地化されて、接地回路と同等の機能を持つため、ゴーストをタッチセンサシステム1側で補正する必要がなく、ゴーストを指示デバイス20側で改善することができる。
また、仮想接地部を用いることにより、タッチセンサシステム1のGNDに接地した接地状態で導電性パターン22の識別をした場合と同等の効果が得られることが発明者らの実験により分かっている。
また、仮想接地部を用いることにより、既存のタッチセンサシステム1を適用することができ、指やタッチペンと指示デバイス20とを併用してタッチ位置の識別とともに、伝導性パターン22の識別を行うことができる。
<指示デバイスの例>
次に、実施形態で用いる指示デバイス20の例について説明する。以下に説明する各指示デバイス20は、ゴースト対策として、仮想接地部を採用しており、仮想接地部の形状や設けられる領域などが異なる。また、以下に説明するとおり、各指示デバイス20は、製造コストを抑えるため、導電性パターン22を構成する電極と、仮想接地部とが同一平面上に形成される。これにより、電極及び仮想接地部が指示デバイス20の基材に形成される際に、複雑な製造工程を必要とせず、電極及び仮想接地部を含む平面状のシートを、基材に貼付したり成膜したりして指示デバイス20を製造することが可能になる。以下では、タッチパネル10に指示デバイス20を載置した時の指示デバイス20の上面を表面と称し、下面を裏面と称する。
次に、実施形態で用いる指示デバイス20の例について説明する。以下に説明する各指示デバイス20は、ゴースト対策として、仮想接地部を採用しており、仮想接地部の形状や設けられる領域などが異なる。また、以下に説明するとおり、各指示デバイス20は、製造コストを抑えるため、導電性パターン22を構成する電極と、仮想接地部とが同一平面上に形成される。これにより、電極及び仮想接地部が指示デバイス20の基材に形成される際に、複雑な製造工程を必要とせず、電極及び仮想接地部を含む平面状のシートを、基材に貼付したり成膜したりして指示デバイス20を製造することが可能になる。以下では、タッチパネル10に指示デバイス20を載置した時の指示デバイス20の上面を表面と称し、下面を裏面と称する。
(例A)
図7は、指示デバイス20Aの一例を示す図である。図7に示す指示デバイス20Aは、カード状部材(基材)の一の面(裏面)の所定領域に、平面アンテナである仮想接地部F10が設けられる。例えば、仮想接地部F10として、所定領域以上の平面の導電体(ベタの導電体)が用いられる。
図7は、指示デバイス20Aの一例を示す図である。図7に示す指示デバイス20Aは、カード状部材(基材)の一の面(裏面)の所定領域に、平面アンテナである仮想接地部F10が設けられる。例えば、仮想接地部F10として、所定領域以上の平面の導電体(ベタの導電体)が用いられる。
また、複数の電極E10(図7に示す例では4つ)は、一の面(裏面)に設けられ、仮想接地部F10の端部から外側方向に延伸している。このとき、仮想接地部F10は、複数の電極E10を囲む最小の外接矩形を規定した場合、当該外接矩形に対して接しないように配置されることになる。
例えば、仮想接地部F10が、矩形状の導電体であり、電極E10が、円状の導電体である場合、各電極E10は、矩形状の導電体の角部から外側に延伸して設けられてもよい。
また、例えば、電極E10は、矩形状の仮想接地部F10の四隅から対角線方向に延伸して設けられてもよい。このように四隅から延伸させた場合、タッチパネル10のドライブライン又はセンスライン上に、電極E10と仮想接地部F10の一部とが同時に配されてしまう状況を回避できるため、仮想接地部F10の一部を電極として誤検出することを防止することができ、電極E10を安定して検出することができる。
また、仮想接地部F10から電極E10までの延伸する部分の長さは、タッチパネル10のドライブラインとセンスラインの交差点間隔に基づいて設定されてもよい。例えば、交差点間隔(センサピッチ)をPとする場合、延伸する部分の長さW1は、例えば、P<W1<2×Pとする。一例として、センサピッチが5mmとした場合、長さW1は、5mm超の10mm未満とする。
延伸部分の長さが長すぎれば、延伸部分において、容量の変化が検知されてしまい、電極E10部分の容量変化のみを適切に検知させることが困難になる。他方、延伸部分の長さが短すぎれば、仮想接地部F10と一体としてみなされてしまい、電極E10部分の容量変化を検知させることが困難になる。
図7に示す例では、電極E10について、中央部分の仮想接地部F10の効果により、電極E10の検出領域において容量の変化が検出される。また、仮想接地部F10について、複数の交差点(センサ)に跨ることによる容量の増加と、平面アンテナの効果による容量の減少とが発生し、互いに容量の変化を打ち消し合う。これにより、仮想接地部F10の検出領域においては容量の変化はさほど見られない。その結果、図7に示す形状の電極E10及び仮想接地部F10を用いて、タッチセンサシステム1は、電極E10による導電性パターン22を適切に読み取ることができる。
なお、発明者らは実験を重ね、後述するようにドライブライン/センスライン上に配置される電極の位置関係を考慮すると、4つの電極E10が同一円周上に配置されるようにすることが、本実施形態の導電性パターン22として好適であることを突き止めている。このように配置することで、電極と仮想接地部との位置関係、及び電極とドライブライン/センスラインとの位置関係を考慮して、導電性パターン22を適切に読み取らせることができる。例えば、ドライブラインとの重なりが1ヶ所なら、センスラインがある程度複数に跨っていても十分に検知可能で、また、ドライブラインが複数と重なっていても、センスラインが1ヶ所のみの接触ならば、弱い反応でも十分に検知可能になるといったように、ドライブかセンスどちらかのラインの接触が少なければ十分に検知可能となる。なお、タッチパネルの感度によっても検知可能な電極数は変化するが、一般的には、ドライブラインとセンスラインがそれぞれ2ヶ所ずつ程度であれば検知可能である。
(例B)
図8は、指示デバイス20Bの一例を示す図である。図8に示す指示デバイス20Bは、図7に示す仮想接地部及び電極の変形例である。図8に示す例でも、仮想接地部F20として、所定領域以上の平面の導電体(ベタの導電体)が用いられる。
図8は、指示デバイス20Bの一例を示す図である。図8に示す指示デバイス20Bは、図7に示す仮想接地部及び電極の変形例である。図8に示す例でも、仮想接地部F20として、所定領域以上の平面の導電体(ベタの導電体)が用いられる。
図8に示す例では、端部に設けられる電極E20同士を結んだ線分から、内側に向けて円弧上に導電体が凹み、最も凹んだ箇所と、線分との距離W2がセンサピッチより離れているとよい。これにより、図8に示す中央部分が仮想接地部F20を形成し、端部が電極E20を形成する。このとき、仮想接地部F20は、複数の電極E20を囲む最小の外接矩形を規定した場合、当該外接矩形に対して接しないように配置されることになる。図8に示す仮想接地部F20及び電極E20の形状であっても、図7に示す仮想接地部F10及び電極E10と同様の効果を奏することができる。なお、図7及び図8に示す仮想接地部と電極とは同じ導電体の部材で形成されることで、容易に形成することが可能になりうる。また、図7及び図8に示すように、仮想接地部と電極とは、同一平面上に形成されることが可能になるため、複雑な加工が不要になり、製造コストを下げることができるようになる。なお、仮想設置部は、内部に穴が開いたものであってもよい。穴をあけた場合、その大きさや場所、形状等によってはその周辺に影響が出てしまうが、予めわかっているため、仮想接地として機能するよう検知後に調整することは可能である。
<パターンの形状>
なお、パターンの認識が安定しないレイアウトがありうる。この理由として、同一のドライブライン/センスライン上に複数の電極が並ぶと、端部にいくほど感度が落ちるということが発明者の実験により分かっている。これは、人体のような大きい容量のものなら問題ないが、浮遊容量の場合は容量が小さいため、このレイアウトによる悪影響を受けてしまうからである。そこで、レイアウトを調整して、多数の電極が同一のライン上及び直交するライン上に並ばないようにする。
なお、パターンの認識が安定しないレイアウトがありうる。この理由として、同一のドライブライン/センスライン上に複数の電極が並ぶと、端部にいくほど感度が落ちるということが発明者の実験により分かっている。これは、人体のような大きい容量のものなら問題ないが、浮遊容量の場合は容量が小さいため、このレイアウトによる悪影響を受けてしまうからである。そこで、レイアウトを調整して、多数の電極が同一のライン上及び直交するライン上に並ばないようにする。
図9は、導電性パターン22のレイアウトの一例を示す図である。図9(A)は、レイアウト1を示す図である。図9(A)に示す指示デバイス20Dは、正方形型であり、各電極は、同一ライン及び直交するラインに並ぶ数が一定数以下になるよう配置する。これにより、ドライブライン/センスライン上に電極が並ぶように指示デバイス20Dをタッチパネル10上に載置したとしても、必要な感度が確保されるためコード認識(パターンの読取)が安定することが確認されている。
図9(B)は、導電性パターン22のレイアウト2を示す図である。指示デバイス20Eは、円型であり、各電極は、円周上に配置されることで、各ラインに電極が分散されるため、同一ライン及び直交するラインには最大で2つしか並ばない。これにより、コード認識が安定することが確認されている。なお、図9(A)及び(B)に示すレイアウトにおいて、各電極は、円周上に配置されると言える。なお、導電性パターン22として、指示デバイス20Eの円周に対して同心円状に配置された1つの円形電極を設ける構成としてもよい。円形電極の大きさをドライブラインやセンスラインのピッチに対して好適に設定することで、円形電極がドライブラインやセンスラインに対して一定以上、重なる箇所交点部として検出することができる。このような円形電極は、指示デバイスの配置角度の検出が不要な場合に用いることができる。
上述したように、導電性パターン22のレイアウトを工夫することで、パターンの形状の認識を安定させることができる。
また、導電性パターン22により表されるコード情報は、電極の位置に基づき、異なるコード情報を表すことができる。例えば、延伸された4つの電極により導電性パターン22が形成される場合、3つの電極を用いて、指示デバイス20の位置(x,y)と向き(角度:θ)を認識することができる。3つの電極から形成される三角形の位置や向きに基づき、タッチパネル10に対する指示デバイス20の位置や向きが判定されうる。この三角形の形状を固定にしておくことで、タッチセンサシステム1は、3つの電極を認識することができる。また、残り1つの電極の位置を用いて、指示デバイス20のIDを示すことができる。例えば、残り1つの電極に対し、固定の三角形を形成する3つの電極の所定の電極からの距離や位置に基づいて、特定の情報が示されるようにすればよい。
<タッチセンサシステムの全体構成例>
図10は、実施形態におけるタッチセンサシステム1の全体構成の一例を示す図である。図10に示す例では、タッチセンサシステム1は、タッチパネル10を含む表示装置2と、制御部6を含む制御基板4と、処理端末8とを備える。タッチパネル10は、フレキシブルプリント基板(FPC)などで制御基板4に接続される。制御部6は、制御基板4を介して接続された接続ケーブルを用いて、処理端末8に接続される。処理端末8は、表示装置2に接続される。
図10は、実施形態におけるタッチセンサシステム1の全体構成の一例を示す図である。図10に示す例では、タッチセンサシステム1は、タッチパネル10を含む表示装置2と、制御部6を含む制御基板4と、処理端末8とを備える。タッチパネル10は、フレキシブルプリント基板(FPC)などで制御基板4に接続される。制御部6は、制御基板4を介して接続された接続ケーブルを用いて、処理端末8に接続される。処理端末8は、表示装置2に接続される。
表示装置2は、画像表示用の表示画面を有し、表示画面上にはタッチパネル10が設けられる。表示装置2は、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ及び電解放出ディスプレイなどの他に、表示画面上に表示されるものであればいずれのものを用いてもよい。
タッチパネル10は、タッチパネル面に沿って互いに平行に設けられると共に、それぞれにドライブ信号が与えられる複数のドライブラインを有し、さらに、複数のドライブラインと交差するようにタッチパネル面に沿って互いに平行に設けられた複数のセンスラインとを有している。「交差」とは、立体交差を示し、垂直交差及びそれ以外の角度による交差を含む。
このタッチパネル10は、接触又は近接する指示体(指やタッチペン)や、指示デバイス20による静電容量の変化に応じた出力信号を出力する。複数のセンスラインからの複数の出力信号は、ドライブラインが駆動されることにより、タッチパネル面内のドライブラインとセンスラインの交差点やその近傍部分を介して出力される信号である。
タッチパネル面内に、指や指示デバイス20が接触又は近接していればセンスラインからの信号が変化する。すなわち、このセンスラインで得られた信号が、指示検出領域(タッチパネルの領域)に対する接触又は近接の有無を示す2次元状の指示検出領域の位置座標(x,y)と、指や指示デバイス20による静電容量の情報(w)を示す3次元座標情報を示す信号となる。静電容量の情報(w)のW値が小さくなるほど、静電容量値を示す信号レベルは小さくなる。
制御部6は、例えばプロセッサなどであり、各ドライブラインを駆動すると共に、各センスラインからの信号を処理してタッチパネル面内における指示デバイス20等の接触位置(導電性パターンの検出領域)を検出する。
処理端末8は、例えばパーソナルコンピュータなどであり、接続ケーブルを介して制御部6を制御するとともに、制御部6で検知した指示デバイス20の位置座標(x,y)及び静電容量の情報(w)に基づいて、表示装置2の表示画面上に表示される画像を表示制御可能とする。
また、タッチセンサシステム1に接続された処理端末8は、クラウドサービスのようにサーバ側に備えられてもよく、タッチセンサシステム1自体に処理端末8の機能を持たせて表示を制御することも可能である。
≪制御部6の構成≫
図11は、図10に示す制御部6の機能構成の一例を示す図である。図11に示す例では、制御部6は、駆動部102、増幅部104、信号取得部106、変換部108、処理部110、設定部112、及び生成部114を含む。駆動部102は、ドライブラインに順次印加して駆動する。
図11は、図10に示す制御部6の機能構成の一例を示す図である。図11に示す例では、制御部6は、駆動部102、増幅部104、信号取得部106、変換部108、処理部110、設定部112、及び生成部114を含む。駆動部102は、ドライブラインに順次印加して駆動する。
増幅部104は、複数のセンスラインから出力される複数の出力信号をそれぞれ増幅し、増幅した各出力信号を出力する。
信号取得部106は、増幅部104により増幅された各出力信号を取得して時分割によりアナログ信号を出力する。
変換部108は、信号取得部106により出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号を出力する。
処理部110は、変換部108により変換されたデジタル信号に基づいて、タッチパネル10の面(検出面)内における静電容量の変化量の分布を求め、この分布を出力する。
設定部112は、タッチパネル10の面内における指等の接触位置を示す位置情報(x,y)や導電性パターンの検出領域の位置情報(x,y)を検出する際に用いる容量の閾値Thなどを事前に設定する。
生成部114は、処理部110が求めた静電容量の変化の分布に対して、各閾値に基づき、指等の接触位置を示す位置情報や、指示デバイス20の導電性パターン22の位置情報を生成する。
生成部114は、タッチパネル10面内における静電容量の変化量の分布中にタッチ位置またはタッチ領域(導電性パターン22の形状)を求め、このタッチ位置またはタッチ領域における静電容量の変化量が閾値Thよりも大きければ、このタッチ位置またはタッチ位置領域を、タッチパネル10面に接触または近接する指示体のタッチ位置またはタッチ領域とすることができる。
タッチパネル面で、静電容量の変化を検知した検出領域が所定領域よりも大きい場合や、検出領域が所定形状と異なる場合に、指やタッチペンではなく指示デバイス20であると認識すれば、その導電性パターンの形状をコード照合に用いることができる。このように、指やタッチペンと、指示デバイス20との区別は、検出領域の大きさだけではなく、所定形状(形状の違い)によっても可能である。
なお、複数のドライブラインと複数のセンスラインを縦横で切り替えることも可能であり、上部電極をドライブライン、下部電極をセンスラインとしてもよいし、上部電極をセンスライン、下部電極をドライブラインとしてもよい。
≪処理端末8の構成≫
次に、処理端末8の機能構成について説明する。図12は、実施形態における処理端末8の機能構成の一例を示す図である。図12に示す処理端末8は、パターン取得部202、コード認識部204、表示制御部206、及び操作制御部208を含む。なお、処理端末8の各部は、プロセッサやワークメモリとしてのRAMなどにより実装されうる。
次に、処理端末8の機能構成について説明する。図12は、実施形態における処理端末8の機能構成の一例を示す図である。図12に示す処理端末8は、パターン取得部202、コード認識部204、表示制御部206、及び操作制御部208を含む。なお、処理端末8の各部は、プロセッサやワークメモリとしてのRAMなどにより実装されうる。
パターン取得部202は、制御基板4の制御部6により出力された導電性パターン22を取得し、取得した導電性パターン22を出力する。
コード認識部204は、パターン取得部202から取得した導電性パターン22に基づいてコード情報を認識する。コード認識部204は、各種パターンとそのパターンに対応するコード情報の対応テーブル等を予め保持しておく。コード認識部204は、取得した導電性パターンと、対応テーブルのパターンとを照合し、照合の結果、一致したパターンに対応するコード情報を認識する。
また、コード認識部204は、導電性パターン22により、指示デバイス20の位置及び向き(角度)を認識する。コード認識部204は、認識した情報を表示制御部206に出力する。なお、コード情報は、指示デバイス20の固有ID、位置、及び角度を含んでもよい。
表示制御部206は、コード認識部204により認識されたコード情報に基づいて、表示装置2の表示画面に対する表示制御を行う。例えば、表示制御部206は、コード情報と表示情報とを関連付けて保持しておき、取得したコード情報に対応する表示情報を、指示デバイス20の接触位置に関連する位置に表示するよう制御する。
より具体的には、表示制御部206は、コード情報に対応するキャラクタを、指示デバイス20の位置と向きに基づいて、指示デバイス20内に表示するよう制御する。このとき、導電性パターン22は、ITOなどの透明電極が用いられ、指示デバイス20も、透明デバイスが用いられるとよい。
また、表示制御部206は、指示デバイス20の位置に基づいて、操作メニューや操作ボタン等を表示画面上に表示するよう制御する。また、指示デバイス20上からのタッチが検知可能であるため、表示制御部206は、指示デバイスの領域内に操作ボタン等を表示するよう制御してもよい。
操作制御部208は、タッチパネル10における、ユーザの指などのタッチ等に基づく操作制御を行う。例えば、操作制御部208は、指示デバイス20に関連する操作メニューや操作ボタンが操作された場合に、その操作に対応する制御を行う。例えば、ゲーム等において、操作制御部208は、操作ボタンに基づくゲームの進行を制御したりする。
また、表示制御部206は、操作制御部208による操作制御に基づいて表示画面に表示される表示物の制御を行う。例えば、表示制御部206は、表示画面にゲームの実行画面を表示し、タッチパネル10を介して表示される操作ボタンの押下に基づき、ゲームの実行画面を制御する。
<ゲームの具体例>
次に、上述したタッチセンサシステム1を用いたゲームについて、図13〜15を用いて説明する。ここでは、表示画面にはサッカーのフィールドが表示され、指示デバイス20の領域内にはキャラクタが表示されるとする。また、指示デバイス20は透明部材又は透過部材であり、導電性パターンもITOなどの透明電極により形成されるとする。ここで、「透明」及び「透過」とは、その部材を通して先のものが視認できる透過具合も含む。
次に、上述したタッチセンサシステム1を用いたゲームについて、図13〜15を用いて説明する。ここでは、表示画面にはサッカーのフィールドが表示され、指示デバイス20の領域内にはキャラクタが表示されるとする。また、指示デバイス20は透明部材又は透過部材であり、導電性パターンもITOなどの透明電極により形成されるとする。ここで、「透明」及び「透過」とは、その部材を通して先のものが視認できる透過具合も含む。
図13は、指示デバイス20の位置及び角度により、キャラクタが適切に表示される例を説明するための図である。図13に示す例では、コード認識部204により、認識される指示デバイス20の位置及び角度並びに固有IDに基づいて、表示制御部206により、タッチパネル10の指示デバイス20が配置される領域近傍に、指示デバイス20に対して相対的に固定された向きに、固有IDに対応するキャラクタを表示することができる。例えば、指示デバイス20の向きが変更されても、表示されるキャラクタは、その向きの変更に追随して、指示デバイス20内に表示される。
また、表示制御部206は、タッチパネル10上に複数の指示デバイス20が置かれた場合であっても、各指示デバイス20内に、その指示デバイスのID等に対応する所定のキャラクタを表示することができる。
図14は、指示デバイス20の固有IDを認識する例を説明するための図である。まず、コード認識部204は、認識された導電性パターン22の形状に基づいて、コード情報を取得する。コード情報は、例えば、指示デバイス20の固有IDとする。これにより、コード認識部204は、指示デバイス20ごとに、固有IDを取得することができる。
図14に示す例では、タッチパネル10の指示デバイス20が配置される領域内に、各指示デバイス20に対応する固有ID(101〜103)が表示されている。実際は、表示制御部206は、表示画面上に、この固有IDに対応するキャラクタを、指示デバイス20の載置位置に表示するよう制御することができる(例えば図13参照)。
図15は、指示デバイス20の認識と、タッチパネル20との連動を説明するための図である。実施形態におけるタッチセンサシステム1は、指示デバイス20によるコード入力とともに、指などによるタッチ入力も可能である。そのため、図15に示すように、表示制御部206は、指示デバイス20の位置及び角度に基づいて、指示デバイス20の位置に関する領域に操作メニューM10や、操作ボタンB10を表示してもよい。図15に示す例では、表示された操作メニューM10や操作ボタンB10の操作がタッチパネル10を用いて検知され、その検知内容に応じた表示制御が表示制御部206により行われる。
これにより、実施形態では、透過しない指示デバイス20と比べて、指示デバイス20の領域内にキャラクタなどの表示物を表示することができ、指示デバイス20により表示内容が妨げられないため、表示画面を全面的に用いることができる。
特に、表示制御部206は、タッチパネル10に載置された指示デバイス20の導電性パターン22の下に、少なくとも表示物を表示することができる点が有益である。これにより、ユーザは、透明の導電性パターン22を介して表示画面に表示された表示物を視認することができる。
また、指示デバイス20の固有IDに対応するキャラクタを、ゲームの進行に応じて表示を変えたりすることも可能である。例えば、固有IDに対応付けてゲームのステータス情報などを関連付けておくことで、表示制御部206は、このステータス情報に応じてキャラクタの表示を変更することができる。
また、指示デバイス20が透明ではなく、ユーザが指示デバイス20下に表示された表示物を視認できなくても、指示デバイス20の位置が検出されているため、表示制御部206は、指示デバイス20の下に表示される表示物を指示デバイス20の位置に関連付けて表示することなども可能である。また、表示制御部206は、表示される移動物が指示デバイス20の下を通る経路を予測される場合、移動物が指示デバイス20の領域を迂回するように表示制御することもできる。
他の例として、実施形態におけるタッチセンサシステム1をパズル表示などにも適用することができる。例えば、表示制御部206は、タッチパネル10に置かれた指示デバイス20の下の領域にパズルのピースを表示し、複数の指示デバイス20の位置と向きとを合わせ、タッチパネル10上に並べて置くことで1つの絵柄になるようにすることができる。
このとき、同じ指示デバイス20であっても、その固有IDに対応付ける絵柄を変更することにより、ユーザは異なる完成絵柄のパズルを楽しむことができる。
<指示デバイスの形状例>
次に、指示デバイス20の形状例を説明する。図16は、実施形態に用いられる指示デバイス20の形状例を示す図である。図16(A)は、カード状の指示デバイス20の一例を示す図である。図16(A)に示す例では、指示デバイス20のZ方向の正の面(外側面)に透明電極Eのパターンが設けられる。また、指示デバイス20のZ方向の負の面(内側面)にも透明電極Eのパターンが設けられてもよい。
次に、指示デバイス20の形状例を説明する。図16は、実施形態に用いられる指示デバイス20の形状例を示す図である。図16(A)は、カード状の指示デバイス20の一例を示す図である。図16(A)に示す例では、指示デバイス20のZ方向の正の面(外側面)に透明電極Eのパターンが設けられる。また、指示デバイス20のZ方向の負の面(内側面)にも透明電極Eのパターンが設けられてもよい。
図16(B)は、直方体状の指示デバイス20の一例を示す図である。図16(B)に示す例では、指示デバイス20のZ方向の正の面(外側面)に透明電極Eのパターンが設けられる。なお、この外側面をタッチパネル10に対向するように載置するとき、直方体の内部にハーフミラーやハーフプリズムを使用し、指示デバイス20の下に表示された表示物が、指示デバイス10内又は上に表示物(例えばキャラクタ)が浮かびあがる(結像される)ようにしてもよい。
また、この直方体の内部に多面的にハーフミラーやハーフプリズムを設けることで、360度の各方向から立体的に見える表示物を表示するようにすることができる。その際、表示制御部106は、直方体の指示デバイス20内部の各面の下の領域に、それぞれに応じた表示物を表示するようにする。例えば、キャラクタの前面、右側面、背面、左側面などをそれぞれの面のハーフミラーやハーフプリズムに合わせて表示される位置に表示制御する。
なお、指示デバイス20として、他にも円柱や円錐、多角柱や多角錐、ぬいぐるみや人形などでもよい。
<動作>
次に、実施形態におけるタッチセンサシステム1の動作について説明する。図17は、実施形態における制御部6の処理の一例を示すフローチャートである。図17に示すステップS102で、制御部6は、タッチパネル10の各交差点(各センサ)における静電容量の変化を検知する。
次に、実施形態におけるタッチセンサシステム1の動作について説明する。図17は、実施形態における制御部6の処理の一例を示すフローチャートである。図17に示すステップS102で、制御部6は、タッチパネル10の各交差点(各センサ)における静電容量の変化を検知する。
ステップS104で、制御部6は、所定の検出領域における静電容量の変化に基づき、指示デバイス20の導電性パターン22の読取処理を行う。
ステップS106で、制御部6は、所定の検出領域における静電容量の変化に基づき、指などによるタッチを判定する処理を行う。導電性パターン22と指タッチとは、検出領域の大きさの違いや形状により区別することができる。
図18は、実施形態における表示制御処理の一例を示すフローチャートである。図18に示すステップS202で、処理端末8のパターン取得部202は、導電性パターン22を取得する。
ステップS204で、コード認識部204は、導電性パターンの位置及び形状に基づき、指示デバイス20の位置及び角度、固有IDなどを特定する。
ステップS206で、表示制御部206は、特定された固有IDに対応する画像(表示物)を決定する。
ステップS208で、表示制御部206は、決定した画像を、特定された位置及び角度に基づいて、指示デバイス20の下などの関連する領域に表示するよう制御する。
これにより、指示デバイス20により読み取られた導電性パターン22に基づき、表示画面上の表示を制御することができる。また、上述したように、表示制御部206は、操作メニューなどを表示し、その操作内容に基づいて表示を制御することもできる。
なお、図17〜18で説明した処理のフローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記例に限定されるものではない。
例えば、上述した実施例は、相互容量方式のタッチパネルについて説明したが、自己容量方式のタッチパネルにおいても、上述した指示デバイスを適用することが可能である。
なお、本発明において、「部」や「手段」、「装置」、「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や「手段」、「装置」、「システム」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
1 タッチセンサシステム
2 表示装置
4 制御基板
6 制御部
8 処理端末
10 タッチパネル
20 指示デバイス
22 導電性パターン
114 生成部
202 パターン取得部
204 コード認識部
206 表示制御部
208 操作制御部
2 表示装置
4 制御基板
6 制御部
8 処理端末
10 タッチパネル
20 指示デバイス
22 導電性パターン
114 生成部
202 パターン取得部
204 コード認識部
206 表示制御部
208 操作制御部
Claims (5)
- 静電容量方式のタッチパネルが読み取り可能な1以上の面を有する指示デバイスであって、
一の面に設けられる平面の仮想接地部と、
前記一の面に設けられ、前記仮想接地部の端部から外側方向に延伸した複数の電極と、
を有する指示デバイス。 - 前記仮想接地部は、矩形状の導電体であり、
前記電極は、円状の導電体であり、
各電極は、前記矩形状の導電体の角部から外側に延伸して設けられる、請求項1に記載の指示デバイス。 - 前記仮想接地部は、前記複数の電極の外接矩形に対して接しないように配置される、請求項1又は2に記載の指示デバイス。
- 前記仮想接地部から前記電極までの延伸する部分の長さは、前記タッチパネルのドライブラインとセンスラインの交差点間隔に基づいて設定される、請求項1乃至3いずれか一項に記載の指示デバイス。
- 前記各電極は、所定半径の円周上に配置される、請求項1乃至4いずれか一項に記載の指示デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016222684A JP2018081455A (ja) | 2016-11-15 | 2016-11-15 | 指示デバイス、及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016222684A JP2018081455A (ja) | 2016-11-15 | 2016-11-15 | 指示デバイス、及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018081455A true JP2018081455A (ja) | 2018-05-24 |
Family
ID=62197710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016222684A Withdrawn JP2018081455A (ja) | 2016-11-15 | 2016-11-15 | 指示デバイス、及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018081455A (ja) |
-
2016
- 2016-11-15 JP JP2016222684A patent/JP2018081455A/ja not_active Withdrawn
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