JP2018078878A - マンゴーの加温施設による栽培方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マンゴーの加温施設による従来の栽培方法は出荷時期が３月より９月初旬までとなっており、周年出荷が望まれていた。【解決手段】マンゴーの加温施設の栽培方法において、結果母子育成（栄養成長）を夜間、施設を加温し、マンゴーの成長に適した温度、湿度、及び栄養状態等の環境とすること。各施設が目的とする栽培方法に合わせて自由に行えるために結果母子育成（栄養成長）期間は設定しない。その後の休眠は外気温に応じて、加温、換気又は開放状態とし、外気温が２５℃以上の時は冷房等を行い、夜温３〜１５℃、昼温１５〜２５℃を目安に施設を管理し、休眠期間は２ヶ月前後として花芽分化を確認の後に目標の収穫時期に合わせて終了すること。その後は花芽の発芽及び開花、果実の肥大期を経て９月中旬〜２月に収穫、出荷することを特徴とするマンゴーの加温施設の栽培方法の提供。【選択図】図１
Description
本発明は、新植園及び改植園での結果初年の収穫目標を１２月〜１月に設定した場合において樹容積の拡大を図る場合、加温して結果母子育成（栄養成長）を行う期間の目安が暖地においても１０月〜４，５月の２１０〜２４０日前後必要となり、特許第４８２２０８２号、特許第５５３１１７３号及び特願２０１６−５６１５１では、対応することが困難で有る事を発明しその対策を講じる事により各種の作型を含めて需要等合わせて９月中旬〜２月の収穫出荷を可能にすることが出来る栽培方法を提供する。
特許文献１、特許文献２及び特願２０１６−５６１５１では連年結果園での９月中旬〜２月の収穫出荷栽培は可能となったが改植、新植園での結果初年度での１２〜２月収穫出荷栽培への対応がされていなかった。
特願２０１６−５６１５１
西田学、「マンゴーの品種と生産技術」、農耕と園芸２月号２８項、成文堂新光社、２００８年１月２５日発行
米本仁巳、新特産シリーズ「マンゴー」５３項、農山漁村文化協会、２００８年１月２５日発行
特許文献１、２及び特願２０１６−５６１５１では連年結果園での９月中旬〜２月での収穫、出荷が可能になったが結果初年度への配慮、対策が欠如していた。結果初年度を含めた総合的対策が急務で有ると判断して今回の発明となった。この発明により結果初年度園を含めて連年結果園、園ごとの出荷時期の移動等、全ての作型への対応が可能とする事を目的とする。
この課題を解決するための手段として、結果母子の育成（栄養成長）のためにマンゴーの成長に適した環境に加温する期間設定をはずした。その理由は結果初年度で２月出荷を目標とする場合、暖地においてすら１０月〜６月の２７０日前後必要となり、仮に高地及び寒地での栽培の場合３００日前後必要となり、期間設定する事は事実上困難である。
マンゴーの加温施設での栽培は１０年生を超えるとコントロールが困難となり、１０年生前後で改植することが必要となる。改（新）植は１〜３年養成して初結果を迎える。秋冬を中心の寒気にマンゴーの成長に適した温度に加温して成長を促して樹容積の拡大を計る事は、改（新）植園の養成期間の短縮に甚だ有効であり経営効率を高くする。又マンゴーの成長に適した温度に加温する期間を限定しないことにより連年結果園においても自由に収穫出荷時期を９月中旬〜２月の間で移動が可能で有る。
８０〜１２０リットルの鉢植えか、防根シートによる根域制限栽培が適切と考える。樹齢５年前後までは移動が容易な８０〜１２０リットルの鉢植えが適切であり、樹容積に合わせてマンゴー樹を配置して成園化を計り、樹容積の拡大に合わせて防根シートによる根域制限栽培に移行することが適切と考えるが、施設によってはその限りではない。
２年生のマンゴー苗を４月に８０リットル鉢に植えつけ屋根かけ状態で９月中旬まで管理し、９月２０日より夜温２０℃以上目安に加温し昼温３５℃以下を目安のマンゴーの成長に適した環境に管理し１月１０日より夜温１８℃以上を目安に加温し、５月末まで管理した。加温してマンゴーの成長に適した環境での結果母子の育成（栄養成長）期間は２５３日で有った。６月１日より８月１０日まで休眠に適した環境に冷房等を行い、８月１１日よりマンゴーの成長に適した環境に管理し、９月８日より開花を始め受粉を行い１月６日より初収穫を始め２月１３日に初収穫を終了した。
特許第４８２２０８２号、特許第５５３１１７３号及び特願２０１６−５６１５１では対応が不可能で有った新（改）植の施設での未収穫期間の大幅短縮、及び１〜２月の初収穫が可能となった。この発明により連年結果の施設においても柔軟な対応が可能となり、９月中旬より２月迄収穫、出荷をスムーズに行える。
Claims (2)
- マンゴーの加温施設による栽培方法において、結果母子育成（栄養成長）をマンゴーの成長に適した温度に加温することを特徴とするマンゴーの加温施設による栽培方法。
- 請求項１において、結果母子育成（栄養成長）期間中はマンゴーの成長に適した環境に管理し、終了後の休眠は外気温を利用することを基本とするが高温時は冷房等を利用して休眠に適した環境で管理して花芽分化を確認後、目標とする収穫時期に合わせて花芽の発芽及び開花、果実の肥大期を経て収穫することを特徴とするマンゴーの加温施設による栽培方法。
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| JP2016238002A JP2018078878A (ja) | 2016-11-18 | 2016-11-18 | マンゴーの加温施設による栽培方法 |
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| JP2016238002A JP2018078878A (ja) | 2016-11-18 | 2016-11-18 | マンゴーの加温施設による栽培方法 |
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| JP2016238002A Pending JP2018078878A (ja) | 2016-11-18 | 2016-11-18 | マンゴーの加温施設による栽培方法 |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109744059A (zh) * | 2019-03-15 | 2019-05-14 | 永德县永腾果蔬产业发展有限公司 | 一种芒果种植方法 |
| JP2020022391A (ja) * | 2018-08-07 | 2020-02-13 | 清水建設株式会社 | 競技場用天然芝の維持管理方法 |
| CN113273419A (zh) * | 2021-01-12 | 2021-08-20 | 云南省热带作物科学研究所 | 一种防止贵妃芒花带叶现象的方法 |
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2016
- 2016-11-18 JP JP2016238002A patent/JP2018078878A/ja active Pending
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| CN113273419B (zh) * | 2021-01-12 | 2023-06-02 | 云南省热带作物科学研究所 | 一种防止贵妃芒花带叶现象的方法 |
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