JP2018078445A - 通信端末、通信端末の制御方法、および制御プログラム - Google Patents

通信端末、通信端末の制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】定期的に加入者情報を切り替えることで疑似的な同時待ち受け機能を実現した通信端末を提供する。【解決手段】通信端末(スマートフォン1)は、複数の加入者情報を切り替えるための切替設定(31)に基づいて上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替部(43)を備えている。同時待ち受け機能を持たない通信端末であっても、定期的に加入者情報を切り替えることで各加入者情報による通信を自動で切り替え、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高める。【選択図】図1

Description

本発明は通信端末の動作制御に関する。
複数のSIM(subscriber identity module)カードを挿入可能とすることで、複数の異なる無線通信事業者の通信網から、無線通信に利用する通信網(通信サービス)を選択可能とする通信端末(いわゆる、マルチSIM端末)が従来技術として知られている。なお、無線通信事業者が提供する通信サービスを利用するためには、ユーザは当該通信サービスに加入し、契約内容および自身を一意に識別するための情報を含む、加入者情報を登録する必要がある。換言すれば、ユーザは、登録された加入者情報を用いて通信サービスを利用することができる。
また、マルチSIM端末の中でも、複数の通信サービスを同時に利用して待ち受けを行う「同時待ち受け(Dual Standby)機能」を備える通信端末も知られている。一方、同時待ち受け機能を持たないマルチSIM端末は、一度に1つの通信サービスしか利用できないため、他の通信サービスを利用するためには、通信サービスの切り替えを行う必要がある。例えば、特許文献1には、通信を行う際、個々の電話番号に関する料金体系および使用状況に基づいて、最も通信料金が安い電話番号を選択する移動体通信端末が開示されている。
特開2007−221274号公報(2007年8月30日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、いずれも目的に応じて最適な通信サービスを選択するためのものである。そのため、例えば、他の通信サービスにおいてユーザが確認すべき情報が発信されているか否かを把握することができないという問題がある。
本発明の一態様は、定期的に加入者情報を切り替えることで各加入者情報による通信を自動で切り替え、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めた通信端末を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末は、複数の加入者情報のいずれかを用いて通信を行う通信端末であって、上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替部を備えている構成である。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末の制御方法は、複数の加入者情報のいずれかを用いて通信を行う通信端末の制御方法であって、上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替ステップと、上記加入者情報切替ステップにより切替えられた加入者情報を用いた通信を行う通信ステップと、を備えている方法である。
本発明の一態様によれば、同時待ち受け機能を持たない通信端末であっても、定期的に加入者情報を切り替えることで各加入者情報による通信を自動で切り替え、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めた通信端末を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るスマートフォンの要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るスマートフォンが利用する切替設定の一例を示す概要図である。 本発明の実施形態1に係るスマートフォンが実行する切替設定生成処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係るスマートフォンが実行する加入者情報切替処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るスマートフォンが利用する切替設定の一例を示す概要図である。 本発明の実施形態2に係るスマートフォンが実行する切替設定生成処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るスマートフォンが実行する加入者情報切替処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係るスマートフォンが実行する切替設定生成処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係るスマートフォンが実行する加入者情報切替処理の一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1〜4を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態では通信端末の一態様として、スマートフォンについて説明する。
〔スマートフォンの構成〕
本実施形態に係るスマートフォン1の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るスマートフォン1の要部構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係るスマートフォン1は、表示部11、操作部12、通信部13、タイマ14、SIM挿入部20、記憶部30、および制御部40を備えている。
スマートフォン1は、無線通信機能を備えた通信端末である。より詳細には、スマートフォン1は、SIM挿入部20に挿入されているSIMカード21に記録された加入者情報を用いて、無線通信事業者の基地局を介して他の装置と無線通信を行う。ここで、加入者情報とは、スマートフォン1が通信サービスを利用するために用いる、当該通信サービスに加入しているユーザを一意に識別することができる情報であり、例えば電話番号である。なお、本実施形態に係るスマートフォン1は、同時待ち受け機能に対応していない通信端末である。
表示部11は、スマートフォン1にて用いられる各種画像を自身の表示領域に表示するディスプレイである。表示部11は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)などによって構成される。
操作部12は、スマートフォン1に対するユーザの操作を受け付けるものである。操作部12は、当該スマートフォン1が備える物理的なボタンであってもよいし、表示部11と一体に構成されたタッチパネルであってもよい。
通信部13は、上述した加入者情報を用いてスマートフォン1が外部の通信網を介して他の装置と通信するものである。ここで、通信部13は、3G(3rd Generation:第3世代移動通信システム)およびLTE(Long Term Evolution:新世代通信規格)などの通信規格にしたがって通信可能な構成であればどのようなものであってもよい。
タイマ14は、後述する切替設定31に含まれている有効期間、開始時刻、終了時刻、入力待ち時間等の時間を計測するための計時手段であり、計時情報を制御部40内の加入者情報切替部43に送る。
SIM挿入部20は、SIMカードが挿入されるものである。本実施形態において、SIM挿入部20は最大3枚のSIMカード21(SIMカード21A、21B、21C)を挿入可能である。また、本実施形態では最大3枚のSIMカード21を挿入可能であるSIM挿入部20に、3枚のSIMカード21A〜21Cを挿入する例を示すが、SIM挿入部20に挿入可能なSIMカード21の枚数、および、実際に使用するSIMカードの枚数はこの例に限定されない。
SIMカード21は、SIM挿入部20に挿入される、スマートフォン1が通信部13を介した無線通信を行うために必要な各種情報を記録した記録媒体である。本実施形態において、SIMカード21は、少なくとも加入者情報を含んでいる。本実施形態において、スマートフォン1は、この加入者情報を無線通信事業者の基地局に送信することにより、当該無線通信事業者の通信サービスを利用した通信を行うことができる状態となる。例えば、加入者情報は電話番号であってもよい。なお、本実施形態では、各SIMカード21が異なる無線通信事業者のSIMカード21である例を説明するが、同じ事業者のSIMカード21を複数併用することもできる。
記憶部30は、スマートフォン1にて扱われる各種データを記憶する。本実施形態において、記憶部30は、切替設定31を少なくとも備えている。
切替設定31は、後述する切替設定生成部42が生成する設定情報であり、スマートフォン1は、切替設定31を用いて、有効な加入者情報を定期的に切り替えることができる。なお、切替設定31は、加入者情報を定期的に切り替えるための情報が含まれていればどのような構成であってもよい。例えば、加入者情報について、切り替える順番を含む構成であってもよいし、有効期間を含む構成であってもよい。また、切替設定31は、加入者情報を切り替えるための開始時刻および終了時刻を含む構成であってもよい。さらに、切替設定31は、加入者情報を切り替えたときに実行する、当該加入者情報に紐付けられたアプリケーションに関する情報を備えている構成であってもよい。つまり、上記加入者情報切替部による加入者情報の切り替えに伴って、当該加入者情報に紐付けられたアプリケーションが起動するようにしてもよい。ここで、切り替えに伴ってとは、加入者情報を切り替えるタイミングで同時にアプリケーションが起動する場合、及び加入者情報を切り替えた後、当該加入者情報による通信が有効である期間内にアプリケーションが起動する場合の両方を含む。つまり、切替後の加入者情報が有効である有効期間内であれば、任意のタイミングで当該加入者情報に対応するアプリケーションを起動してよい。
なお、本実施形態における切替設定31の構成について、図2の(a)を用いて以下に説明する。
(切替設定の構成)
本実施形態における切替設定31の構成について、図2の(a)を用いて以下に説明する。図2は、本実施形態に係るスマートフォン1が利用する切替設定の一例を示す概要図であり、図2の(a)は切替設定31の構成を示す。
図2の(a)において、切替設定31は「加入者情報の種類」、「加入者情報」、「有効期間」、および「切り替えた時に実行するアプリ」の項目を備えている。本実施形態において、項目名「加入者情報の種類」は、「加入者情報」に設定した加入者情報の、切り替えにおける分類を示す。項目名「加入者情報」は、SIMカード21から取得した、実際の加入者情報を示す。図示の例において、加入者情報A〜CはSIMカード21A〜21Cに含まれる加入者情報にそれぞれ対応する。項目名「有効期間」は、「加入者情報の種類」で指定した加入者情報を切り替えによって有効とする期間を示す。項目名「切り替えた時に実行するアプリ」は、「加入者情報の種類」で指定した加入者情報に紐付けられた、当該加入者情報を切り替えによって有効とした際、実行するアプリケーションの種類および実行内容を示す。
まず、1行目のレコードについて説明する。図示の例によれば、「加入者情報の種類」が「1番目に有効にする加入者情報」である「加入者情報」は「加入者情報A」である。また、「加入者情報A」の「有効期間」は「55分」であり、「切り替えた時に実行するアプリ」は「なし」である。これは、1番目に有効にする加入者情報として加入者情報Aを切り替えによって有効にした場合、スマートフォン1は加入者情報Aを利用して55分間待ち受けを行うこと、および加入者情報Aを切り替えによって有効にした際、特定のアプリケーションを実行することはないことを示す。
次に、2行目のレコードについて説明する。図示の例によれば、「加入者情報の種類」が「2番目に有効にする加入者情報」である「加入者情報」は「加入者情報B」である。また、「加入者情報B」の「有効期間」は「3分」であり、「切り替えた時に実行するアプリ」は「メールアプリA起動」である。これは、2番目に有効にする加入者情報として加入者情報Bを切り替えによって有効にした場合、スマートフォン1は加入者情報Bを利用して3分間待ち受けを行うこと、および加入者情報Bを切り替えによって有効にした際、メールアプリAを起動することを示す。
3行目のデータは、2行目のデータと同様である。すなわち、3行目のデータは、3番目に有効にする加入者情報として加入者情報Cを切り替えによって有効にした場合、スマートフォン1は加入者情報Cを利用して2分間待ち受けを行うこと、および加入者情報Cを切り替えによって有効にした際、メールアプリBを起動することを示す。
制御部40は、スマートフォン1の各部を統括して制御するものであり、加入者情報制御部41、切替設定生成部42、および加入者情報切替部43を備えている。
加入者情報制御部41は、SIM挿入部20に挿入されたSIMカード21A〜21Cのそれぞれから加入者情報を取得し、切替設定生成部42に送信する。また、制御部40からの指示に基づいて、加入者情報切替部43に、切替設定31に基づく加入者情報の切替を指示する。
切替設定生成部42は、加入者情報制御部41から受信した、SIMカード21A〜21Cのそれぞれから取得した複数の加入者情報について、複数の加入者情報を切り替えるための切替設定31を生成する。なお、本実施形態では、切替設定生成部42が生成する切替設定31には、加入者情報ごとに設定された加入者情報を切り替えによって通信が有効となる期間を示す有効期間が含まれる。また、切替設定生成部42は、生成した切替設定31について、記憶部30に格納する。このとき、切替設定31は、SIMカード21A〜21Cのそれぞれから取得した加入者情報の全てに対して設定してもよいし、一部の加入者情報にのみ設定してもよい。なお、切替設定生成部42は、切替設定31を生成することが可能な構成であればどのようなものであってもよい。例えば、操作部12に対するユーザの入力(操作)に応じて切替設定31を設定する構成であってもよい。また、料金体系などの、SIMカード21に含まれる複数の加入者情報の内容に基づいて切替設定31を設定する構成であってもよい。さらに、SIMカード21に含まれる複数の加入者情報の利用状況に応じて切替設定31を設定する構成であってもよい。
加入者情報切替部43は、切替設定31に基づいて、加入者情報を定期的に切り替える。なお、本実施形態では、加入者情報切替部43は、切替設定31に含まれた有効期間によって加入者情報を切り替える。また、加入者情報切替部43は、切替設定31において、切り替えた加入者情報に紐付けられたアプリケーションの実行を指示する。ここで、アプリケーションの実行は、加入者情報の切り替え完了後の、当該加入者情報を用いた通信が可能な状態となった後であれば、どのようなタイミングで実行されてもよい。さらに、本実施形態において、加入者情報切替部43は、切替設定31に設定された有効期間に基づいて、加入者情報の切り替えを行う。なお、加入者情報切替部43は、切替設定31の内容に基づいて加入者情報の切り替えが可能な構成であれば、どのようなものであってもよい。例えば、加入者情報の切り替えが完了すると、現在有効である加入者情報を示す情報を表示部11に表示する構成であってもよい。本実施形態において、加入者情報切替部43が実行する、切替設定31を用いた加入者情報の切り替えについて、図2の(b)を用いて以下に説明する。
(加入者情報の切り替えについて)
切替設定31を用いた加入者情報の切り替えについて、図2の(b)を用いて以下に説明する。図2の(b)は、図2の(a)に記載の切替設定31を用いた加入者情報の切り替えの概要を示す。
図示の例において、まず、加入者情報切替部43は、「加入者情報の種類」が「1番目に有効にする加入者情報」であるデータ、すなわち図2の(a)の1行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行う。したがって、加入者情報切替部43は、加入者情報Aについて55分間待ち受けを行う。また、加入者情報切替部43は、切り替えに合わせて特定のアプリケーションを実行することはない。
加入者情報Aについて55分間の待ち受けが完了すると、加入者情報切替部43は、「加入者情報の種類」が「2番目に有効にする加入者情報」であるデータ、すなわち図2の(a)の2行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行う。したがって、加入者情報切替部43は、加入者情報Bについて3分間待ち受けを行う。また、加入者情報切替部43は、切り替え時にメールアプリAを起動することにより、新着メールの有無をメールサーバに問い合わせることができる。
加入者情報Bについて3分間の待ち受けが完了すると、加入者情報切替部43は、「加入者情報の種類」が「3番目に有効にする加入者情報」であるデータ、すなわち図2の(a)の3行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行う。したがって、加入者情報切替部43は、加入者情報Cについて2分間待ち受けを行う。また、加入者情報切替部43は、切り替え時にメールアプリBを起動することにより、新着メールの有無をメールサーバに問い合わせることができる。
加入者情報Cについて2分間の待ち受けが完了すると、加入者情報切替部43は、「加入者情報の種類」が「1番目に有効にする加入者情報」であるデータ、すなわち図2の(a)の1行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行う。このようにして、加入者情報切替部43は、切替設定31の「加入者情報の種類」に設定された順番にしたがって、定期的に加入者情報を切り替えることができる。
(切替設定生成処理の流れ)
本実施形態において、スマートフォン1が実行する切替設定生成処理の流れについて、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する切替設定生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、はじめはn=2であるものとする。
まず、切替設定生成部42は、操作部12に対するユーザの入力に応じて、加入者情報制御部41がSIMカード21A〜21Cのそれぞれから取得した複数の加入者番号の中から、1番目に有効にする加入者情報を選択する(S1)。次に、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、1番目に有効にする加入者情報の有効期間を設定する(S2)。その後、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、1番目に有効にする加入者情報に切り替えた時に実行するアプリケーション(動作)を設定する(S3)。
S3の後、切替設定生成部42は、他に有効期間が未設定である加入者情報が存在するか否かを判定する(S4)。有効期間が未設定である加入者情報が存在すると判定した場合(S4でYES)、切替設定生成部42は、ユーザの入力に基づいて、n番目に有効にする加入者情報を追加するか否かを判定する(S5)。ここで、nは有効期間を設定した加入者情報の順番を示す数字であり、2〜N(Nは設定可能である加入者情報の最大数)である。一方、有効期間が未設定である加入者情報が存在しないと判定した場合(S4でNO)、一連の処理を終了する。
S5において、n番目に有効にする加入者情報を追加しないと判定した場合(S5でNO)、一連の処理を終了する。一方、n番目に有効にする加入者情報を追加すると判定した場合(S5でYES)、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、n番目に有効にする加入者情報を選択し(S6)、さらに有効期間を設定する(S7)。そして、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、n番目に有効にする加入者情報に切替えた時に実行するアプリケーション(動作)を設定する(S8)。その後、切替設定生成部42は、nの値を1つ繰り上げた後(S9)、S4の処理へ進む。
このようにして、スマートフォン1は、有効期間を指定した切替設定を生成することができる。そして、S4〜S9の処理の繰り返しにおいて、N番目に有効にする加入者情報を追加する、またはユーザの入力によってn番目に有効にする加入者情報を追加しないと判定した場合、一連の処理を終了し、切替設定の生成を終了することができる。
(加入者情報切替処理の流れ)
本実施形態において、スマートフォン1が実行する加入者情報切替処理の流れについて、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する加入者情報切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、はじめはn=2であるものとする。
まず、加入者情報切替部43は、切替設定31より1番目に有効にする加入者情報を取得し、当該加入者情報を用いた通信を有効にする(S11:加入者情報切替ステップ、通信ステップ)。次に、加入者情報切替部43は、1番目に有効にする加入者情報に紐付けられたアプリケーション(動作)を実行する(S12)。
S12の後、加入者情報切替部43は、切替設定31の、1番目に有効にする加入者情報に対して設定された有効期間を過ぎたか否かを判定する(S13)。有効期間を過ぎたと判定した場合、処理はS14へ進む。
S14において、加入者情報切替部43は、n番目に有効にする加入者情報が存在するか否かを判定する(S14)。n番目に有効にする加入者情報が存在しないと判定した場合(S14でNO)、一連の処理を終了する。一方、n番目に有効にする加入者情報が存在すると判定した場合(S14でYES)、加入者情報切替部43は加入者情報を切り替え、n番目に有効にする加入者情報を用いた通信を有効にする(S15:加入者情報切替ステップ、通信ステップ)。さらに、加入者情報切替部43は、n番目に有効にする加入者情報に紐付けられたアプリケーション(動作)を実行する(S16)。そして、加入者情報切替部43は、n番目に有効にする加入者情報に対して設定された有効期間を過ぎたか否かを判定する(S17)。有効期間を過ぎたと判定した場合(S17でYES)、加入者情報切替部43は、nの値を1つ繰り上げた後(S18)、S14の処理へ進む。
このようにして、スマートフォン1は、n番目に有効にする加入者情報が存在しなくなるまでS14〜S18の処理を繰り返し、加入者情報を順番に切り替えることができる。そして、一連の処理を終了すると、再度一連の処理を開始する。これにより、本実施形態に係るスマートフォン1は、切替設定31に基づいて、定期的に加入者情報を切り替えることができる。
以上の処理により、本実施形態に係る通信端末は、複数の加入者情報について、加入者情報ごとに有効期間を設定した切替設定を生成し、生成した切替設定に基づいて加入者情報を定期的に切り替えることができる。また、通信端末は、切替設定に基づいて加入者情報を切り替えたときに、当該加入者に紐付けられたアプリケーションを実行することができる。したがって、同時待ち受け機能を持たない通信端末であっても、切替設定に基づいて定期的に加入者情報を切り替えることで各加入者情報による通信を自動で切り替え、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、さらに、加入者情報に紐付けられたアプリケーションを実行することで、ユーザの利便性を高めるという効果を奏する。
なお、本実施形態において、加入者情報制御部41は3つのSIMカード21A〜21Cのそれぞれから加入者情報を1つずつ取得するものであったが、加入者情報制御部41が複数の加入者情報を取得できるのであれば、どのような構成であってもよい。例えば、スマートフォン1は、3枚のSIMカード21A〜21Cの代わりに、eSIM(embedded SIM:組み込み用SIM)のような、1枚のSIMカードの中に複数の加入者情報を含む記録媒体を備える構成であってもよい。この場合、切替設定生成部42は、加入者情報制御部41がeSIMから取得した複数の加入者情報に基づいて切替設定31を生成することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図1、5〜7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。本実施形態に係る通信端末は、上記実施形態1と同様に、スマートフォン1とする。また、便宜上、以下の説明においてSIMカード21は、SIMカード21AおよびSIMカード21Bの2枚であるとする。
(スマートフォン1の構成)
本実施形態に係るスマートフォン1の構成について、図1を用いて説明する。スマートフォン1の基本的な構成は上記実施形態1に係るスマートフォン1と同一であるが、切替設定31、切替設定生成部42、および加入者情報切替部43の構成が異なる。
切替設定31は、切替設定生成部42によって生成され、当該切替設定31を用いて加入者情報切替部43が有効とする加入者情報を切り替える点は上記実施形態1と同一であるものの、その構成が異なる。本実施形態における切替設定31の構成について、図5の(a)を用いて以下に説明する。
(切替設定の構成)
本実施形態における切替設定31の構成について、図5の(a)を用いて以下に説明する。図5は、本実施形態に係るスマートフォン1が利用する切替設定の一例を示す概要図であり、図5の(a)は切替設定31の構成を示す。
図5の(a)において、切替設定31は「加入者情報の種類」、「加入者情報」、「有効期間」、および「切り替えた時に実行するアプリ」の項目を備えている。図5の(a)に示す各項目のうち、「加入者情報の種類」、「加入者情報」、および「切り替えた時に実行するアプリ」の設定内容は上記実施形態1と同様であるものの、「有効期間」の設定内容が異なる。
図示の例において、「有効期間」の項目は、「加入者情報の種類」で設定した加入者情報が切り替えによって有効となる時間帯を開始時刻および終了時刻で示す。例えば、1行目のレコードでは、加入者情報Aの「有効期間」が「下記以外」に設定されている。これは、2行目のレコードにおいて、加入者情報Bの「有効期間」として設定された時間帯以外は、加入者情報Aを利用して待ち受けを行うことを示す。そして、2行目のレコードにおいて、加入者情報Bの「有効期間」として設定された時間帯は、「8:00〜8:05」、「12:00〜12:05」、および「17:00〜17:05」の3つである。すなわち、1行目のレコードは、加入者情報Aを利用して、「0:00〜8:00」、「8:05〜12:00」、「12:05〜17:00」、および「17:05〜24:00」の4つの時間帯で待ち受けを行うことを示す。
なお、本実施形態に係る切替設定31では、2行目のレコードの「有効期間」に示すように、1つの加入者情報に対して複数の時間帯が設定されてもよい。また、本実施形態では、1行目のレコードの「有効期間」に示すように、通常時に有効にする加入者情報を設定する。これは、1日のうち、待ち受けを行う加入者情報が1つも存在しない状態が発生しないようにすることが目的である。
図示の例は、加入者情報Aを通常時に有効にする加入者情報とし、加入者情報Bを、時刻指定で有効にする加入者情報としたが、時刻指定で有効にする加入者情報は複数あってもよい。例えば、新たな加入者情報Cが、時刻指定で有効にする加入者情報として追加されてもよい。このとき、加入者情報Bの有効期間として設定した時間帯と、加入者情報Cの有効期間として設定した時間帯とが重複しないように設定する必要がある。
加入者情報毎に上記有効期間の開始時刻および終了時刻が含まれ、上記加入者情報切替部43は、上記開始時刻および終了時刻によって上記加入者情報を切り替えること以外、上記実施形態1と同一である。
加入者情報切替部43は、切替設定31の内容に基づいて、複数の加入者情報の切り替えを行う点は変わらないものの、切替設定31に含まれた開始時刻および終了時刻によって加入者情報を切り替える点が上記実施形態1と異なる。本実施形態において、切替設定31を用いた加入者情報の切り替えについて、図5の(b)を用いて以下に説明する。
(加入者情報の切り替えについて)
切替設定31を用いた加入者情報の切り替えについて、図5の(b)を用いて以下に説明する。図5の(b)は、図5の(a)に記載の切替設定31を用いた加入者情報の切り替えの概要を示す。なお、図示の例において、加入者情報の切り替えは0:00に開始され、24:00に終了するものとする。
図示の例において、まず、加入者情報切替部43は、時刻が0:00の時点では、通常時に有効にする加入者情報を、切り替えによって有効とする。すなわち図5の(a)の1行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行い、加入者情報Aを有効にする。また、加入者情報切替部43は、切り替えに合わせて特定のアプリケーションを実行することはない。
時間が経過し、時刻が8:00になると、加入者情報切替部43は、開始時刻が8:00と設定された加入者情報について、切り替えによって有効とする。すなわち図5の(a)の2行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行い、加入者情報Bを有効にする。また、加入者情報切替部43は、切り替え時にメールアプリAを起動することにより、新着メールの有無をメールサーバに問い合わせることができる。
その後、時刻が加入者情報Bの終了時刻である8:05になると、加入者情報切替部43は、通常時に有効にする加入者情報を、切り替えによって有効とする。すなわち図5の(a)の1行目のレコードに基づいて加入者情報の切り替えを行い、加入者情報Aを有効にする。このようにして、加入者情報切替部43は、切替設定31に設定された開始時刻および終了時刻に基づいて、定期的に加入者情報を切り替えることができる。そして、時刻が24:00になると一連の処理を終了し、新たに0:00からの一連の切り替えを開始する。
上記のように、本実施形態に係る加入者情報切替部43は、現在の時刻に応じて、切替設定31に設定された複数の加入者情報を定期的に切り替えることができる。
(切替設定生成処理の流れ)
本実施形態において、スマートフォン1が実行する切替設定生成処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する切替設定生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、切替設定生成部42は、操作部12に対するユーザの入力に応じて、加入者情報制御部41がSIMカード21AおよびSIMカード21Bから取得した複数の加入者番号の中から、通常時に有効にする加入者情報を選択する(S21)。次に、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、通常時に有効にする加入者情報に切り替えた時に実行するアプリケーション(動作)を設定する(S22)。
S22の後、切替設定生成部42は、他に有効期間が未設定である加入者情報が存在するか否かを判定する(S23)。有効期間が未設定である加入者情報が存在すると判定した場合(S23でYES)、切替設定生成部42は、ユーザの入力に基づいて、時刻指定で有効にする加入者情報を追加するか否かを判定する(S24)。ここで、nは有効期間を設定した加入者情報の数を示す数字であり、2〜N(Nは設定可能である加入者情報の最大数)である。一方、有効期間が未設定である加入者情報が存在しないと判定した場合(S23でNO)、一連の処理を終了する。
S24において、時刻指定で有効にする加入者情報を追加しないと判定した場合(S24でNO)、一連の処理を終了する。一方、時刻指定で有効にする加入者情報を追加すると判定した場合(S24でYES)、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、時刻指定で有効にする加入者情報を選択し(S25)、さらに有効期間の開始時刻と終了時刻を設定する(S26)。そして、切替設定生成部42は、ユーザの入力に応じて、時刻指定で有効にする加入者情報に切り替えた時に実行するアプリケーション(動作)を設定する(S27)。その後、切替設定生成部42はS23の処理へ進む。
このようにして、スマートフォン1は、時刻指定で有効期間を設定した切替設定を生成することができる。そして、S23〜S27の処理の繰り返しにおいて、有効期間が未設定である加入者情報が存在しない、または時刻指定で有効にする加入者情報を追加しないと判定した場合、一連の処理を終了し、切替設定の生成を終了することができる。
(加入者情報切替処理の流れ)
本実施形態において、スマートフォン1が実行する加入者情報切替処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する加入者情報切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、加入者情報切替部43は、切替設定31より通常時に有効にする加入者情報を取得し、当該加入者情報を用いた通信を有効にする(S31:加入者情報切替ステップ、通信ステップ)。次に、加入者情報切替部43は、通常時に有効にする加入者情報に紐付けられたアプリケーション(動作)を実行する(S32)。
S32の後、加入者情報切替部43は、現在時刻が、時刻指定で有効期間を設定した加入者情報の、有効期間の開始時刻として設定された時刻になったか否かを判定する(S33)。有効期間の開始時刻として設定された時刻になっていないと判定した場合(S33でNO)、加入者情報切替部43は、現在時刻が24:00になったか否かを判定する(S34)。24:00になったと判定した場合(S34でYES)、加入者情報切替部43は一連の処理を終了し、新たにS31から始まる一連の処理を開始する。一方、24:00になっていないと判定した場合(S34でNO)、処理はS33へ進む。
S33において、有効期間の開始時刻として設定された時刻になったと判定した場合(S33でYES)、加入者情報切替部43は加入者情報を切り替え、時刻指定で有効にする加入者情報を用いた通信を有効にする(S35:加入者情報切替ステップ、通信ステップ)。さらに、加入者情報切替部43は、時刻指定で有効にする加入者情報に紐付けられたアプリケーション(動作)を実行する(S36)。そして、加入者情報切替部43は、時刻指定で有効にした加入者情報について、切替設定31の有効期間で設定した終了時刻になったか否かを判定する(S37)。終了時刻になったと判定した場合(S37でYES)、処理はS31へ進む。一方、設定した終了時刻になっていないと判定した場合(S37でNO)、加入者情報切替部43は、一定期間後に、再度S37の処理を実行する。
このようにして、スマートフォン1は、0:00から24:00までの間にS31〜S37の処理を実行し、通常時に有効にする加入者情報を用いて待ち受けを行うと同時に、切替設定31に時刻指定で有効にする加入者情報として設定された加入者情報について、開始時刻および終了時刻に基づいて切り替えを行うことができる。これにより、本実施形態に係るスマートフォン1は、切替設定31に基づいて、定期的に加入者情報を切り替えることができる。
以上の処理により、本実施形態に係る通信端末は、複数の加入者情報について、加入者ごとに開始時刻および終了時刻を設定した切替設定に基づいて加入者情報を切り替えることができる。したがって、通信端末について、加入者情報ごとに設定された加入者情報を切り替えによって通信が有効となる期間の開始時刻および終了時刻に基づいて定期的に加入者情報を切り替えることにより、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めるという効果を奏する。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図1、8〜9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。本実施形態に係る通信端末は、上記実施形態1と同様に、スマートフォン1とする。また、便宜上、以下の説明においてSIMカード21は、SIMカード21AおよびSIMカード21Bの2枚であるとする。
(スマートフォン1の構成)
本実施形態に係るスマートフォン1の構成について、図1を用いて説明する。スマートフォン1の基本的な構成は上記実施形態1に係るスマートフォン1と同一であるが、切替設定31、切替設定生成部42、および加入者情報切替部43の構成が異なる。
切替設定31は、切替設定生成部42によって生成され、当該切替設定31を用いて加入者情報切替部43が有効とする加入者情報を切り替える点は上記実施形態1と同一であるものの、その構成が異なる。本実施形態における切替設定31の構成について、図2の(a)を参照しつつ、本実施形態との差異について説明する。
本実施形態における切替設定31は、加入者情報を切り替える順番を設定する点は上記実施形態1と同一であるが、項目名「有効期間」の代わりに「入力待ち時間」を備えている。ここで、項目名「入力待ち時間」は、「加入者情報」で設定された加入者情報に切り替えた後、スマートフォン1がユーザの入力(スマートフォン1の操作)を待ち受ける入力待ち時間を示す。すなわち、本実施形態における切替設定31は、加入者情報ごとに入力待ち時間が設定される点が上記各実施形態と異なる。
例えば、「加入者情報の種類」が「1番目に有効にする加入者情報」のレコードについて「加入者情報」が「加入者情報A」であるとする。さらに、当該のレコードについて、「入力待ち時間」が「30分」であり、「切り替えた後に実行するアプリ」が「なし」であるとする。これは、加入者情報Aが有効であるときに、30分間、ユーザからの入力が行われなかった場合に、他の加入者情報に切り替えることを示す。また、他の加入者情報から加入者情報Aへ切り替えた際、特定のアプリケーションを実行することはないことを示す。
ここで、「加入者情報の種類」が「1番目に有効にする加入者情報」のレコード以外に、「加入者情報の種類」が「2番目に有効にする加入者情報」のレコードが1つ存在する場合を考える。そして、当該レコードの「加入者情報」が「加入者情報B」、「入力待ち時間」が「5分」、および「切り替えた時に実行するアプリ」が「メールアプリA起動」であるとする。これは、加入者情報Bが有効であるときに、5分間、ユーザからの入力が行われなかった場合に、加入者情報Aに切り替えることを示す。また、加入者情報Aから加入者情報Bへ切り替えた際、メールアプリAを起動することを示す。
本実施形態では、加入者情報毎に当該スマートフォン1に対するユーザの入力が行われるまでの入力待ち時間が設定され、上記加入者情報切替部43は、上記入力待ち時間までにユーザの入力が無かったときに、上記加入者情報を切り替えるようにしていること以外、上記実施形態1と同一である。
つまり、本実施形態では、加入者情報切替部43は、切替設定31の内容に基づいて、複数の加入者情報の切り替えを行う点は変わらないものの、切替設定31に含まれた入力待ち時間によって加入者情報を切り替える点が上記実施形態1と異なる。
(切替設定生成処理の流れ)
本実施形態において、スマートフォン1が実行する切替設定生成処理の流れについて、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する切替設定生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、はじめはn=2であるものとする。
S1の処理は、上記実施形態1と同一である。S1の後、切替設定生成部42は、1番目に有効にする加入者情報の入力待ち時間を設定する(S41)。S41の後、上記実施形態1と同一の、S3〜S6の処理を行う。そして、S6の後、切替設定生成部42は、n番目に有効にする加入者情報の入力待ち時間を設定し(S42)、上記実施形態1と同一の、S8〜S9の処理へ進む。
このようにして、スマートフォン1は、入力待ち時間を設定した切替設定を生成することができる。そして、S4〜S6、S42、S8〜S9の処理の繰り返しにおいて、入力待ち時間が未設定である加入者情報が存在しない、または入力待ち時間で有効にする加入者情報を追加しないと判定した場合、一連の処理を終了し、切替設定の生成を終了することができる。
(加入者情報切替処理の流れ)
本実施形態において、スマートフォン1が実行する加入者情報切替処理の流れについて、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態に係るスマートフォン1が実行する加入者情報切替処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図示の例において、はじめはn=2であるものとする。
S11〜S12の処理は、上記実施形態1と同一である。S12の後、加入者情報切替部43は、切替設定31に設定済みである入力待ち時間の間に、ユーザからの入力がなかったか否かを判定する(S51)。入力がなかったと判定した場合(S51でYES)、上記実施形態1と同じくS14〜S16の処理を行う。そして、加入者情報切替部43は、切替設定31に設定済みである入力待ち時間の間に、ユーザからの入力がなかったか否かを判定する(S52)。入力がなかったと判定した場合(S52でYES)、上記実施形態1と同じくS18の処理を行った後、S14の処理へ進む。
このようにして、スマートフォン1は、n番目に有効にする加入者情報が存在しなくなるまでS14〜S16、S52、およびS18の処理を繰り返し、加入者情報を順番に切り替えることができる。そして、一連の処理を終了すると、再度一連の処理を開始する。これにより、本実施形態に係るスマートフォン1は、切替設定31に基づいて、定期的に加入者情報を切り替えることができる。
以上の処理により、本実施形態に係る通信端末は、複数の加入者情報について、加入者情報ごとにユーザの入力待ち時間を設定した切替設定に基づいて加入者情報を切り替えることができる。したがって、通信端末について、加入者情報ごとに設定された加入者情報を切り替えによって通信が有効となるまでの、当該通信端末に対するユーザの入力に対する入力待ち時間に基づいて定期的に加入者情報を切り替えることにより、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めるという効果を奏する。
〔変形例〕
上記実施形態1および上記実施形態2において、スマートフォン1に対するユーザの入力の有無について言及していなかった。しかしながら、例えば、加入者情報切替部43は、加入者情報切替時にユーザがスマートフォン1を操作中である場合は、切替設定に基づく加入者情報の切り替えを行わない構成であってもよい。より詳細には、加入者情報切替部43は、ユーザが操作部12を操作中であるときに加入者情報を切り替える条件を満たした場合は、ユーザの一連の入力が完了するまで加入者情報の切り替えを延期する、または当該の切り替えをスキップする構成であってもよい。
また、上記各実施形態において、利用する加入者情報を切り替えた際、当該加入者情報を用いた通信の品質は考慮していなかった。しかしながら、例えば、加入者情報を切り替えた際、当該加入者情報を用いた通信の品質が悪く、待ち受けに適さない場合が考えられる。そのような場合において、加入者情報切替部43は、そのまま待ち受けを継続してもよいし、当該加入者情報を用いた待ち受けを中止し、他の加入者情報へ切り替えを行ってもよい。
さらに、上記各実施形態は、加入者情報の切り替えに併せて、当該加入者情報に紐付いたアプリケーションを実行する構成であった。このとき、切り替え前の加入者情報に紐付いたアプリケーションは、都度終了してもよいし、次回の実行までの間、バックグラウンドにて待機させてもよい。
上記各実施形態において、加入者情報の切り替え中にユーザがスマートフォン1を用いた通信を所望した場合、その時点で有効な加入者情報を用いて通信を行う構成であった。しかしながら、例えば、上記実施形態2のように、通常時に有効にする加入者情報を設定し、ユーザが操作を開始すると、当該の加入者情報に切り替えて通信を行う構成であってもよい。
上記各実施形態において、切替設定31はスマートフォン1が備える切替設定生成部42が生成する構成であったが、切替設定31に基づいて加入者情報切替部43が加入者情報を切り替えることができるのであれば、どのような構成であってもよい。例えば、切替設定31について、通信によって外部より取得する構成であってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
スマートフォン1の制御ブロック(特に切替設定生成部42および加入者情報切替部43)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通信端末(スマートフォン1)は、複数の加入者情報のいずれかを用いて通信を行う通信端末であって、上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替部(43)を備えている構成である。
上記の構成によれば、加入者情報を定期的に切り替えることで、各加入者情報を用いた通信を定期的に切り替えることができる。つまり、ユーザがその都度指示することなく加入者情報を定期的に切り替えて通信できる。これにより、擬似的な同時待ち受け機能を実現することができる。例えばある加入者情報を用いて通話を行い、続けて他の加入者情報を用いてメールを行う場合、通話の待機と、メールの受信待機とを擬似的に同時に行うことが可能となる。したがって、同時待ち受け機能を持たない通信端末であっても、定期的に加入者情報を切り替えることで、各加入者情報による通信を自動で切り替え、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めた通信端末を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係る通信端末(スマートフォン1)は、上記態様1において、上記加入者情報切替部(43)による切り替え後の加入者情報に対応するアプリケーションを起動させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、通信端末は、加入者情報の切り替え後に当該加入者情報に対応するアプリケーションが起動されるので、ユーザはその都度指示してアプリケーションを起動する必要がないため、利便性の高い通信端末を提供することができるという効果を奏する。
本発明の態様3に係る通信端末(スマートフォン1)は、上記態様1または2において、上記加入者情報切替部(43)は、加入者情報切替時にユーザが当該通信端末を操作中である場合は、上記加入者情報の切り替えを行わない構成としてもよい。
上記の構成によれば、通信端末は、ユーザが操作中である場合は、加入者情報の切り替えを行わず、ユーザが操作中ではない場合のみ、加入者情報を切り替えることができる。つまり、ユーザが特定の加入者情報を用いる意図が存在しない場合にのみ、加入者情報による通信を定期的に切り替えることができる。したがって、ユーザの入力がない場合のみ、定期的に加入者情報を切り替えることにより、意図しない切り替えの発生を抑制し、疑似的な同時待ち受け機能を実現するという効果を奏する。
本発明の態様4に係る通信端末(スマートフォン1)は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、加入者情報毎に通信が有効となる期間を示す有効期間が設定され、上記加入者情報切替部(43)は、上記有効期間によって上記加入者情報を切り替える構成としてもよい。
上記の構成によれば、通信端末は、加入者情報ごとに設定された通信が有効となる期間を示す有効期間に基づいて加入者情報を切り替えることで、各加入者情報はそれぞれの有効期間の間だけ有効となり、有効期間が過ぎれば他の加入者情報に切り替えられる。つまり、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めるという効果を奏する。
本発明の態様5に係る通信端末(スマートフォン1)は、上記態様4において、加入者情報毎に上記有効期間の開始時刻および終了時刻が含まれ、上記加入者情報切替部(43)は、上記開始時刻および終了時刻によって上記加入者情報を切り替える構成としてもよい。
上記の構成によれば、通信端末は、加入者情報ごとに設定された通信が有効となる期間の開始時刻および終了時刻に基づいて加入者情報を切り替えることで、各加入者情報はそれぞれの開始時刻から終了時刻までの間だけ有効となり、この期間が過ぎれば他の加入者情報に切り替えられる。つまり、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めるという効果を奏する。
本発明の態様6に係る通信端末(スマートフォン1)は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、加入者情報毎に当該通信端末(スマートフォン1)に対するユーザの入力が行われるまでの入力待ち時間が設定され、上記加入者情報切替部(43)は、上記入力待ち時間までにユーザの入力が無かったときに、上記加入者情報を切り替える構成としてもよい。
上記の構成によれば、通信端末は、加入者情報毎に当該通信端末(スマートフォン1)に対するユーザの入力が行われるまでの入力待ち時間が設定され、上記加入者情報切替部(43)は、上記入力待ち時間までにユーザの入力が無かったときに、上記加入者情報を切り替える構成としているので、ユーザは、加入者情報ごとに設定された当該通信端末に対するユーザの入力に対する入力待ち時間に基づいて加入者情報を切り替えることができる。つまり、疑似的な同時待ち受け機能を実現し、ユーザの利便性を高めるという効果を奏する。
本発明の態様7に係る通信端末(スマートフォン1)の制御方法は、複数の加入者情報のいずれかを用いて通信を行う通信端末の制御方法であって、上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替ステップ(S11、S15、S31、S35)と、上記加入者情報切替ステップにより切替えられた加入者情報を用いた通信を行う通信ステップ(S11、S15、S31、S35)と、を備えている方法である。上記の構成によれば、上記態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る通信端末(スマートフォン1)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記通信端末が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記通信端末をコンピュータにて実現させる通信端末の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 スマートフォン
11 表示部
12 操作部
13 通信部
14 タイマ
20 SIM挿入部
21 SIMカード
21A SIMカード
21B SIMカード
21C SIMカード
30 記憶部
31 切替設定
40 制御部
41 加入者情報制御部
42 切替設定生成部
43 加入者情報切替部

Claims (9)

  1. 複数の加入者情報のいずれかを用いて通信を行う通信端末であって、
    上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替部を備えている
    ことを特徴とする通信端末。
  2. 上記加入者情報切替部による切り替え後の加入者情報に対応するアプリケーションを起動させることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. 上記加入者情報切替部は、加入者情報切替時にユーザが当該通信端末を操作中である場合は、上記加入者情報の切り替えを行わない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末。
  4. 加入者情報毎に通信が有効となる期間を示す有効期間が設定され、
    上記加入者情報切替部は、上記有効期間によって上記加入者情報を切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信端末。
  5. 加入者情報毎に上記有効期間の開始時刻および終了時刻が設定され、
    上記加入者情報切替部は、上記開始時刻および終了時刻によって上記加入者情報を切り替える
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信端末。
  6. 加入者情報毎に当該通信端末に対するユーザの入力が行われるまでの入力待ち時間が設定され、
    上記加入者情報切替部は、上記入力待ち時間までにユーザの入力が無かったときに、上記加入者情報を切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信端末。
  7. 複数の加入者情報のいずれかを用いて通信を行う通信端末の制御方法であって、
    上記加入者情報を定期的に切り替える加入者情報切替ステップと、
    上記加入者情報切替ステップにより切替えられた加入者情報を用いた通信を行う通信ステップと、を含む
    ことを特徴とする通信端末の制御方法。
  8. 請求項1に記載の通信端末としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記加入者情報切替部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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