JP2018074349A - 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018074349A
JP2018074349A JP2016211373A JP2016211373A JP2018074349A JP 2018074349 A JP2018074349 A JP 2018074349A JP 2016211373 A JP2016211373 A JP 2016211373A JP 2016211373 A JP2016211373 A JP 2016211373A JP 2018074349 A JP2018074349 A JP 2018074349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
quality information
terminal device
video processing
streaming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016211373A
Other languages
English (en)
Inventor
上町 新也
Shinya Uemachi
新也 上町
佳則 松田
Yoshinori Matsuda
佳則 松田
裕介 本家
Yusuke Honke
裕介 本家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2016211373A priority Critical patent/JP2018074349A/ja
Publication of JP2018074349A publication Critical patent/JP2018074349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】低い処理負荷でかつ大容量の記憶装置を必要とせずに、通信帯域に応じたコンテンツのストリーミング送信を実現する。【解決手段】ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、ストリーミング送信する映像処理装置であって、端末装置から、当該端末装置が再生可能な第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、ストリーミング受信した第1コンテンツを、品質情報取得部が取得した品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換する変換部と、変換部が変換した第2コンテンツを端末装置にストリーミング送信する送信部とを備え、変換部は、品質情報取得部が品質情報を取得すると、第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、第1コンテンツを品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換する。【選択図】図2

Description

本発明は、映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラムに関し、特に、映像コンテンツをトランスコードしてストリーミング配信する技術に関する。
近年、プログレッシブダウンロードに通信帯域の制御を追加したストリーミング技術が開発されている。これにより、ユーザは、様々な通信環境下において、コンテンツサーバから配信される映像コンテンツを、パソコンやスマートフォンなどの端末装置を利用してリモート視聴することができる(たとえば、特許文献1参照)。
このようなストリーミング技術を用いたコンテンツサーバは、複数の通信帯域幅(通信速度)に対応するために、複数のビットレートのコンテンツを事前にトランスコード処理により生成し、蓄積している。端末装置は、接続されるネットワークの通信速度に応じて所望のビットレートのコンテンツ送信をコンテンツサーバに対して要求する。コンテンツサーバは、端末装置から要求されたビットレートのコンテンツを、事前に用意された複数のビットレートのコンテンツの中から選択し、端末装置にストリーミング送信する。端末装置は、コンテンツサーバからストリーミング送信されたコンテンツのストリームをストリーミング受信し、再生する。これにより、端末装置の通信速度がコンテンツの再生途中に変化した場合であっても、端末装置のユーザはコンテンツサーバから提供されるコンテンツをリモート視聴することができる。
特開2006−295586号公報
しかしながら、従来のコンテンツサーバは、同一の番組についての複数のビットレートのコンテンツを蓄積しておかなければならない。STB(Set Top Box)や録画装置などの家庭用の映像処理装置では、大容量の記憶装置を備えることが困難であるとともに、複数のビットレートのコンテンツ用にトランスコード処理を行うのは処理負荷の面で問題がある。このため、家庭用の映像処理装置に従来のストリーミング技術を適用し、ネットワークの通信速度に応じたビットレートのコンテンツを端末装置に配信させるのは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低い処理負荷でかつ大容量の記憶装置を必要とせずに、通信帯域に応じたコンテンツのストリーミング送信を実現することができる映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係る映像処理装置は、ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理装置であって、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、前記品質情報取得部が取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する変換部と、前記変換部が変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する送信部とを備え、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
(9)本発明の他の実施態様に係る映像処理方法は、ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理方法であって、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得するステップと、ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換するステップと、変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信するステップとを含み、前記変換するステップでは、前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
(10)本発明の他の実施態様に係る映像処理プログラムは、ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理装置としてコンピュータを機能させるための映像処理プログラムであって、前記コンピュータを、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、前記品質情報取得部が取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する変換部と、前記変換部が変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する送信部として機能させ、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
なお、本発明の実施態様に係る映像処理プログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。また、本発明は、映像処理装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、映像処理装置を含むシステムとして実現したりすることもできる。
本発明によると、低い処理負荷でかつ大容量の記憶装置を必要とせずに、通信帯域に応じたコンテンツのストリーミング送信を実現することができる。
映像処理システムの構成を示す図である。 映像処理装置の構成を示すブロック図である。 管理ファイルの構成の一例を示す図である。 端末装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る映像処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る端末装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る端末装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る映像処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る端末装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る映像処理装置は、ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理装置であって、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、前記品質情報取得部が取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する変換部と、前記変換部が変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する送信部とを備え、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
この構成によると、品質情報取得部が、端末装置から第2コンテンツのビットレートなどの品質情報を取得し、変換部が、その品質情報に合うように第1コンテンツを第2コンテンツに変換し、送信部が変換後の第2コンテンツを端末装置にストリーミング送信する。このため、映像処理装置は、品質情報ごとに第2コンテンツを事前に用意して蓄積しておく必要がない。また、端末装置が第2コンテンツを再生している途中に、端末装置の通信環境が変化した場合であっても、変換処理は、第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから実行される。このため、通信環境が変化した場合にも、端末装置は、映像を乱すことなく、スムーズに第2コンテンツを再生することができる。よって、この構成によると、低い処理負荷でかつ大容量の記憶装置を必要とせずに、通信帯域に応じたコンテンツのストリーミング送信を実現することができる。
(2)また、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのIDRピクチャから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換してもよい。
この構成によると、第1コンテンツがH.264/AVC(Advanced Video Coding)の映像符号化方式で符号化されている場合に、ランダムアクセス可能なフレームであるIDRピクチャの位置から第1コンテンツを第2コンテンツに変換することができる。
(3)また、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのストリームが示すリカバリーポイントSEIで特定されるフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換してもよい。
この構成によると、第1コンテンツがH.264/AVCの映像符号化方式で符号化されている場合に、リカバリーポイントSEI(Supplemental Enhancement Information)で特定されるランダムアクセス可能なフレームから第1コンテンツを第2コンテンツに変換することができる。
(4)また、上述の映像処理装置は、さらに、前記第1コンテンツの録画時に、前記第1コンテンツから、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームの情報を取得するフレーム情報取得部を備え、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記フレーム情報取得部が取得した前記情報が示すフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
この構成によると、事前にランダムアクセス可能なフレームの情報を取得している。このため、当該情報を参照することにより、ランダムアクセス可能なフレームに即座にアクセスすることができ、ランダムアクセス可能なフレームの探索処理を省略することができる。よって、第1コンテンツを第2コンテンツに変換する際の処理負荷を低減することができる。
(5)また、前記品質情報取得部は、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報の上限値を取得し、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記上限値を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記上限値の範囲内の品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換してもよい。
この構成によると、端末装置の要求に応じたビットレートなどの品質情報の第2コンテンツを端末装置に提供することができる。
(6)また、前記品質情報取得部は、前記端末装置から、前記端末装置の処理能力に応じて定められた前記品質情報を取得してもよい。
この構成によると、端末装置の通信速度などの処理能力に応じた品質情報の第2コンテンツを端末装置に提供することができる。
(7)また、前記端末装置の処理能力は、前記端末装置の前記第2コンテンツのバッファ量、通信方法および通信速度の少なくとも1つに基づいて定められてもよい。
この構成によると、端末装置の第2コンテンツのバッファ量、通信方法および通信速度の少なくとも1つに応じた品質情報の第2コンテンツを端末装置に提供することができる。
(8)また、前記品質情報取得部は、前記端末装置から、前記品質情報として、前記端末装置が再生可能な前記第2コンテンツのビットレートを取得してもよい。
この構成によると、端末装置が通信速度や処理能力に応じたビットレートの第2コンテンツを、映像処理装置が端末装置に提供することができる。
(9)本発明の他の実施形態に係る映像処理方法は、ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理方法であって、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得するステップと、ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換するステップと、変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信するステップとを含み、前記変換するステップでは、前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
この構成は、上述の映像処理装置が備える各処理部をステップとして含む。このため、上述の映像処理装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(10)本発明の他の実施形態に係る映像処理プログラムは、ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理装置としてコンピュータを機能させるための映像処理プログラムであって、前記コンピュータを、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、前記品質情報取得部が取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する変換部と、前記変換部が変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する送信部として機能させ、前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する。
この構成によると、上述の映像処理装置としてコンピュータを機能させることができる。このため、上述の映像処理装置と同様の作用および効果を奏することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(実施の形態1)
[映像処理装置の全体構成]
図1は、映像処理システムの構成を示す図である。
映像処理システム1は、テレビ番組などの映像コンテンツを視聴するためのシステムであり、映像処理装置10と、端末装置30とを備える。
映像処理装置10は、家2内に設置され、インターネット、ケーブル又は放送波などを通じてテレビ番組などの映像コンテンツをストリーミング受信し、当該映像コンテンツを録画する装置である。映像処理装置10は、例えば、STBまたは録画装置などにより構成される。
端末装置30は、映像処理装置10と有線または無線により接続され、映像処理装置10が受信した映像コンテンツを再生する装置である。端末装置30は、例えば、ユーザが携帯するスマートフォンやタブレット端末などにより構成される。
映像処理装置10と端末装置30とは、例えば、無線LANを経由して、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)規格に従い接続され、映像処理装置10は、DMS(デジタルメディアサーバ)として機能し、端末装置30は、DMP(デジタルメディアプレイヤー)として機能する。
映像処理装置10は、映像コンテンツを、端末装置30用の映像コンテンツに変換するトランスコードを実行する。例えば、映像処理装置10は、映像符号化方式の変更を行うことにより、端末装置30で再生可能なフォーマットの映像コンテンツの作成を行う。
また、映像処理装置10は、トランスコードされた映像コンテンツを端末装置30にストリーミング送信する際、ストリームのパケットをDTCP−IP(Digital Transmission Content Protection-Internet Protocol)に従って、端末装置30において復号可能なパケットに暗号化する。
端末装置30は、映像処理装置10よりストリームを受信し、受信したストリームを復号処理し、ストリームに含まれる映像コンテンツの再生を実行する。
なお、ユーザは、端末装置30を家2の外に持ち出すことも可能である。その場合には、映像処理装置10と、端末装置30とが、インターネット40および無線基地局41を介して、有線および無線により接続される。端末装置30は、端末装置30が家2内にある時と同様に、映像処理装置10から受信した暗号化ストリームを復号することにより、映像コンテンツの再生を実行する。
[映像処理装置10の構成]
図2は、映像処理装置10の構成を示すブロック図である。
映像処理装置10は、ストリーミング受信部11と、記憶装置12と、フレーム情報取得部13と、トランスコード部14と、送信要求受付部15と、ビットレート取得部16と、ストリーミング送信部17とを備える。
ストリーミング受信部11は、インターネット、ケーブル又は放送波などを通じてテレビ番組などの映像コンテンツを含むストリームをストリーミング受信する。ストリーミング受信部11が受信するストリームは、例えば、MPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)の規格に従ったストリームであり、映像コンテンツを複数のパケットに分割したストリームである。
ストリーミング受信部11は、ストリーミング受信したストリームに含まれる映像コンテンツを、記憶装置12に書き込むことにより、録画する。なお、本実施の形態では、ストリーミング受信部11が受信する映像コンテンツは、H.264/AVCの映像符号化方式に従い符号化されているものとする。
記憶装置12は、映像コンテンツを記憶する装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などにより構成される。
フレーム情報取得部13は、ストリーミング受信部11がストリーミング受信した映像コンテンツ(以下、「第1コンテンツ」という。)の録画時に、第1コンテンツから、第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームの情報を取得し、取得した情報を、管理ファイルとして記憶装置12に書き込む。
つまり、フレーム情報取得部13は、ランダムアクセス可能なフレームの情報として、第1コンテンツから、第1コンテンツのIDRピクチャにアクセス可能な位置の情報を抽出し、IDRピクチャのPTS(Presentation Time Stamp)の情報とともに、管理ファイルとして記憶装置12に書き込む。IDRピクチャとは、他のピクチャを参照せずに、面内符号化されたピクチャのことである。
図3は、管理ファイルの構成の一例を示す図である。
管理ファイルには、PTSおよびバイトオフセットの情報が含まれる。バイトオフセットとは、上述したIDRピクチャにアクセス可能な位置の情報であり、第1コンテンツの先頭アドレスからのオフセットアドレスを示す。例えば、管理ファイルには、IDRピクチャのPTSが「00:04:02:28」であり、第1コンテンツの先頭アドレスから数えて304216バイト目のアドレスにIRDピクチャに付随するSPS(Sequence Parameter Set)があることを示している。
なお、フレーム情報取得部13は、ランダムアクセス可能なフレームの情報を、第1コンテンツに含まれるリカバリーポイントSEIの情報から特定してもよい。リカバリーポイントSEIとは、映像符号化のタイミングなどの補足的な付加情報として、復号開始ピクチャと表示開始ピクチャとを示す付加情報である。つまり、リカバリーポイントSEIが示す復号開始ピクチャから復号を開始すれば、SEIで指定された表示開始ピクチャから正しく表示することが可能となる。このため、ランダムアクセス可能なフレームの情報は、リカバリーポイントSEIが示す復号開始ピクチャにアクセス可能な位置の情報を含む。
送信要求受付部15は、端末装置30から、端末装置30の再生用の映像コンテンツ(以下、「第2コンテンツ」という。)の送信要求を受け付ける。つまり、ユーザが、端末装置30を操作して現在放送中の番組の第2コンテンツ、または記憶装置12に録画されている番組の第2コンテンツの再生を指示すると、端末装置30が映像処理装置10に対して所望の番組の第2コンテンツの送信要求信号を送信する。送信要求受付部15は、端末装置30から送信された送信要求信号を受信することにより、第2コンテンツの送信要求を受け付ける。
ビットレート取得部16は、品質情報取得部を構成し、端末装置30から、端末装置30が再生可能な第2コンテンツの品質情報を取得する。例えば、第2コンテンツの品質情報として、第2コンテンツのビットレートを取得する。このビットレートは、端末装置30における第2コンテンツのバッファ量に基づいて定められる。
トランスコード部14は、送信要求受付部15が受信した送信要求信号に示される番組の第1コンテンツを記憶装置12から読み出し、ビットレート取得部16が端末装置30から取得したビットレートの第2コンテンツにトランスコードする。例えば、第1コンテンツのビットレートが16Mbpsであり、ビットレート取得部16が取得したビットレートが8Mbpsの場合には、トランスコード部14は、16Mbpsの第1コンテンツのビットレートを8Mbpsに変換して第2コンテンツを生成する。
その際、トランスコード部14は、コンテンツの画面解像度を必要に応じ変更する。例えば、端末装置30が映像処理装置10に対して第2コンテンツの品質情報としてビットレートの他に画面解像度も送信できるものとする。この場合には、トランスコード部14は、第1コンテンツの画面解像度を、端末装置30が要求する画面解像度を有する第2コンテンツにトランスコードする。
例えば、第1コンテンツの画面解像度がFull−HD(1920×1080ピクセル)であり、端末装置30が要求する画面解像度がHD(1366×768ピクセル)である。この場合、トランスコード部14は、H.264/AVC(Advanced Video Coding)で符号化されたビットレートが16Mbpsで、かつ画面解像度がFull−HDの第1コンテンツを、映像符号化方式がMPEG−2のビットレートが8Mbpsで、かつ画面解像度がHDの第2コンテンツにトランスコードしてもよい。
なお、画面解像度を変更せずにビットレートのみを変更してトランスコードすることも可能である。
ストリーミング送信部17は、トランスコード部14でビットレートと、必要に応じて画面解像度とが変更されて生成された第2コンテンツをストリームとして端末装置30に対してストリーミング送信する。ストリーミング送信部17が送信するストリームは、例えば、MPEG−2 TSの規格に従ったストリームである。
[端末装置30の構成]
図4は、端末装置30の構成を示すブロック図である。
端末装置30は、ストリーミング受信部31と、バッファ装置32と、デコード部33と、表示制御部34と、ビットレート決定部35と、ビットレート送信部36と、送信要求送信部37とを備える。
ストリーミング受信部31は、インターネット40を介して映像処理装置10から第2コンテンツのストリームをストリーミング受信し、当該ストリームに含まれる第2コンテンツのパケットをバッファ装置32に書き込む。
バッファ装置32は、第2コンテンツのパケットを一時的に保持する記憶装置であり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリにより構成される。
デコード部33は、バッファ装置32に記憶されている第2コンテンツのパケットを読み出し、当該パケットを第2コンテンツの映像信号にデコードする。
表示制御部34は、デコード部33でデコードされた映像信号を液晶ディスプレイ等の画面に表示する制御を行う。
ビットレート決定部35は、バッファ装置32に記憶されているパケットのバッファ量の多寡に応じて第2コンテンツのビットレートを決定する。つまり、ビットレート決定部35は、バッファ量が所定の上限閾値よりも大きい場合には、バッファ装置32の記憶領域がオーバーフローするのを防ぐために、ビットレートを高くする。また、ビットレート決定部35は、バッファ量が所定の下限閾値よりも小さい場合には、バッファ装置32の記憶領域がアンダーフローするのを防ぐために、ビットレートを低くする。
ビットレート送信部36は、ビットレート決定部35が決定したビットレートを、インターネット40を介して映像処理装置10に送信する。なお、ビットレート送信部36は、端末装置30の画面解像度を合わせて送信してもよい。
送信要求送信部37は、ユーザからの操作に基づいて選択された番組の送信要求信号を、インターネット40を介して映像処理装置10に送信する。
[映像処理装置10の処理手順]
図5は、実施の形態1に係る映像処理装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ストリーミング受信部11は、現在の時刻が番組の録画予約が行われた時間帯に含まれるか否かを判断する(S1)。現在の時刻が録画予約された時間帯に含まれていれば(S1でYES)、録画予約された番組の映像コンテンツ(第1コンテンツ)を含むストリームをストリーミング受信する(S2)。
ストリーミング受信部11は、受信した第1コンテンツをファイル形式で記憶装置12に記憶させる(S3)。
フレーム情報取得部13は、ストリーミング受信部11がストリーミング受信した第1コンテンツから、第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームの情報を取得し、管理ファイルを作成し(S4)、作成した管理ファイルを記憶装置12に書き込む(S5)。管理ファイルの例は、図3に示したとおりである。なお、ランダムアクセス可能なフレームは、チャンクサイズ(chunk size)ごとに設けられており、例えば、2秒間隔で設けられていてもよい。
送信要求受付部15は、端末装置30から映像コンテンツ(第2コンテンツ)の送信要求信号を受信したか否かを判断する(S6)。
送信要求受付部15が送信要求信号を受信すると(S6でYES)、ビットレート取得部16は、端末装置30からビットレートを受信したか否かを判断する(S7)。
ビットレート取得部16がビットレートを受信していれば(S7でYES)、トランスコード部14は、ターゲットビットレート、つまりトランスコード後の第2コンテンツのビットレートを、ビットレート取得部16が受信したビットレートに変更する(S8)。なお、ビットレートを受信していない場合のために、トランスコード部14のターゲットビットレートには初期値が設定されていてもよい。
トランスコード部14は、ビットレート取得部16が取得したビットレートをターゲットビットレートとして、送信要求信号に示される番組の第1コンテンツをトランスコードして第2コンテンツを生成する(S9)。なお、トランスコード部14は、ターゲットビットレートが変更された場合には、トランスコードの際に、図3に示したような管理ファイルを参照し、第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームからトランスコードを開始する。これにより、ランダムアクセス可能なフレームからビットレートが変更された第2コンテンツを生成することができる。よって、端末装置30による第2コンテンツの復号化時に、ビットレートの異なるピクチャを参照することがなくなるため、映像の乱れがなくなる。
ストリーミング送信部17は、トランスコード部14が生成した第2コンテンツをストリームとしてストリーミング送信する(S10)。
第2コンテンツのトランスコードが終了していなければ(S11でNO)、ステップS7以降の処理が繰り返される。
以上の処理により、第1コンテンツから第2コンテンツへのトランスコードの途中でターゲットビットレートが変更された場合であっても、ランダムアクセス可能なフレームからトランスコードが開始される。このため、端末装置30で第2コンテンツを再生した場合に、映像が乱れることなくスムーズに再生を行うことができる。
[端末装置30の処理手順]
図6は、実施の形態1に係る端末装置30の処理手順の一例を示すフローチャートである。
送信要求送信部37は、ユーザがキーボード等の入力インタフェースを操作して番組の再生要求をしているか否かを判断する(S21)。
番組の再生要求がされている場合には(S21でYES)、送信要求送信部37は、ユーザからの操作に基づいて選択された番組の送信要求信号を、インターネット40を介して映像処理装置10に送信する(S22)。送信要求信号を受信した映像処理装置10は、当該送信要求信号に従い当該番組の第2コンテンツを端末装置30に送信する。
このため、ストリーミング受信部31は、映像処理装置10から第2コンテンツをストリーミング受信しているか否かを判断する(S23)。
ストリーミング受信部31が第2コンテンツをストリーミング受信している場合には(S23でYES)、ストリーミング受信部31は、受信した第2コンテンツのストリームに含まれるパケットをバッファ装置32に書き込む(S24)。
デコード部33は、バッファ装置32から第2コンテンツのパケットを読み出し、デコードして、映像信号を生成する(S25)。
表示制御部34は、デコード部33がデコードした第2コンテンツの映像信号を、液晶ディスプレイ等の画面に表示する制御を行う(S26)。
ビットレート決定部35は、バッファ装置32に記憶されている第2コンテンツのパケットのバッファ量が下限閾値TH1よりも小さいか否かを判断する(S27)。
ビットレート決定部35は、バッファ量が下限閾値TH1よりも小さい場合には(S27でYES)、バッファ装置32の記憶領域がアンダーフローするのを防ぐために、ストリーミング受信部31が受信する第2コンテンツのビットレートを、現在値よりも低い値に変更する(S28)。ビットレートの取り得る値が事前に決定されている場合には、その中から選択することにより、ビットレートを変更してもよい。例えば、取り得るビットレートが8Mbps、4MBps、2Mbps、1Mbpsであり、現在のビットレートが4Mbpsの場合には、ビットレート決定部35は、ビットレートを2Mbpsに変更する。なお、ビットレートの取り得る値が可変の場合には、自由にビットレートを変更することも可能である。例えば、現在のビットレートが4Mbpsの場合には、ビットレート決定部35は、ビットレートを10%減らして、3.6Mbpsに変更してもよい。
ビットレート送信部36は、ビットレート決定部35による変更後のビットレートを、映像処理装置10に送信する(S29)。
ビットレート決定部35は、バッファ装置32に記憶されている第2コンテンツのパケットのバッファ量が上限閾値TH2よりも大きいか否かを判断する(S30)。
ビットレート決定部35は、バッファ量が上限閾値TH2よりも大きい場合には(S30でYES)、バッファ装置32の記憶領域がオーバーフローするのを防ぐために、ストリーミング受信部31が受信する第2コンテンツのビットレートを、現在値よりも高い値に変更する(S31)。ビットレートの取り得る値が事前に決定されている場合には、その中から選択することにより、ビットレートを変更してもよい。例えば、取り得るビットレートが8Mbps、4MBps、2Mbps、1Mbpsであり、現在のビットレートが2Mbpsの場合には、ビットレート決定部35は、ビットレートを4Mbpsに変更する。なお、ビットレートの取り得る値が可変の場合には、自由にビットレートを変更することも可能である。例えば、現在のビットレートが4Mbpsの場合には、ビットレート決定部35は、ビットレートを10%増やして、4.4Mbpsに変更してもよい。
表示制御部34による第2コンテンツの映像信号の表示制御が終了するまで(S33でNO)、ステップS23以降の処理が繰り返し実行される。
[実施の形態1の効果]
以上説明したように、本発明の実施の形態1によると、ビットレート取得部16が、端末装置30から第2コンテンツのビットレートを取得し、トランスコード部14が、第1コンテンツを取得したビットレートの第2コンテンツにトランスコードし、ストリーミング送信部17がトランスコード後の第2コンテンツを端末装置30にストリーミング送信する。このため、映像処理装置20は、ビットレートごとに第2コンテンツを事前に用意して蓄積しておく必要がない。また、端末装置30が第2コンテンツを再生している途中に、端末装置30の通信環境が変化した場合であっても、トランスコード部14は、第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームからトランスコードを実行する。このため、通信環境が変化した場合にも、端末装置30は、映像を乱すことなく、スムーズに第2コンテンツを再生することができる。
また、フレーム情報取得部13は、事前にランダムアクセス可能なフレームの情報を含む管理ファイルを作成する。このため、トランスコード部14は、管理ファイルを参照することにより、ランダムアクセス可能なフレームに即座にアクセスすることができ、ランダムアクセス可能なフレームの探索処理を省略することができる。よって、第1コンテンツを第2コンテンツにトランスコードする際の処理負荷を低減することができる。
また、端末装置30は、バッファ装置32に記憶されているパケットのバッファ量の多寡に応じて第2コンテンツのビットレートを決定している。このため、端末装置30は、バッファ装置32の記憶領域がオーバーフローまたはアンダーフローするのを防止しながら、最適なビットレートで第2コンテンツを再生することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、端末装置30のバッファ装置32に記憶されているバッファ量の多寡に応じて第2コンテンツのビットレートを決定した。実施の形態2では、バッファ量の多寡に加え、端末装置30の通信方法に応じて第2コンテンツのビットレートを決定する。端末装置30の通信方法には、例えば、Wi−Fi接続、4G接続などが含まれる。
実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成については、同一の参照符号を付す。その機能および名称も同一であるため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。なお、実施の形態3以降についても同様とする。
映像処理システム1の構成は、図1に示した実施の形態1に係る映像処理システム1の構成と同様である。
映像処理装置10の構成は、図2に示した実施の形態1に係る映像処理装置10の構成と同様である。
端末装置30の構成は、図4に示した実施の形態1に係る端末装置30の構成と同様である。ただし、ビットレート決定部35が実行するビットレートの決定処理が実施の形態1とは異なる。このため、以下ではこの点を中心に説明を行う。
実施の形態2に係るビットレート決定部35は、バッファ装置32に記憶されているパケットのバッファ量の多寡に応じて第2コンテンツのビットレートを決定する。つまり、ビットレート決定部35は、バッファ量が所定の上限閾値よりも大きい場合には、バッファ装置32の記憶領域がオーバーフローするのを防ぐために、ビットレートを高くする。また、ビットレート決定部35は、バッファ量が所定の下限閾値よりも小さい場合には、バッファ装置32の記憶領域がアンダーフローするのを防ぐために、ビットレートを低くする。
それに加え、ビットレート決定部35は、端末装置30の通信方法に応じて、ビットレートを変更する。実施の形態2では、一例として、端末装置30の通信方法が4G接続の場合には、バッファ量に基づき決定されたビットレートを、所定の最大ビットレート以下のビットレートに変更する。これにより、Wi−Fi接続などに比べて通信帯域の狭い4G接続の場合であっても、バッファ装置32の記憶領域がアンダーフローするのを防止することができる。
映像処理装置10の処理手順は、図5に示した実施の形態1に係る映像処理装置10の処理手順と同様である。
図7は、実施の形態2に係る端末装置30の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS21〜S32は、図6に示したステップS21〜S31と同様である。ステップS31の処理の後、ビットレート決定部35は、端末装置30の接続方法が4G接続か否かを判断する(S41)。
接続方法が4G接続の場合には(S41でYES)、ビットレート決定部35は、ステップS31で変更されたビットレートを、予め定められた最大ビットレート以下になるように変更する(S42)。つまり、ビットレート決定部35は、ステップS31で変更されたビットレートが、上記最大ビットレートを超えている場合には、ビットレートを上記最大ビットレートに変更する(S43)。
その後、表示制御部34による第2コンテンツの映像信号の表示制御が終了するまで(S33でNO)、ステップS23以降の処理が繰り返し実行される。
以上説明したように、実施の形態2によると、端末装置30の通信方法に応じて第2コンテンツのビットレートを変更することができる。このため、通信方法に応じた品質の第2コンテンツを映像処理装置10から端末装置30に提供することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1および2では、端末装置30が第2コンテンツのビットレートを指定していた。実施の形態3では、端末装置30が第2コンテンツの最大ビットレートを指定し、映像処理装置10が最大ビットレートの範囲内で第2コンテンツのビットレートを決定する。
映像処理システム1の構成は、図1に示した実施の形態1に係る映像処理システム1の構成と同様である。
映像処理装置10の構成は、図2に示した実施の形態1に係る映像処理装置10の構成と同様である。ただし、ビットレート取得部16およびトランスコード部14が実行する処理が実施の形態1とは異なる。
ビットレート取得部16は、端末装置30が再生する第2コンテンツの品質情報として、端末装置30が再生可能な第2コンテンツの最大ビットレートを受信する。
トランスコード部14は、第1コンテンツを、ビットレート取得部16が受信した最大ビットレート以下のビットレートの第2コンテンツにトランスコードする。例えば、最大ビットレートが6Mbpsであり、トランスコード部14がトランスコード可能なターゲットビットレートが8Mbps、4MBps、2Mbps、1Mbpsのいずれかである場合には、トランスコード部14は、第1コンテンツを、4MBpsの第2コンテンツにトランスコードする。
端末装置30の構成は、図4に示した実施の形態1に係る端末装置30の構成と同様である。ただし、ビットレート決定部35が実行するビットレートの決定処理が実施の形態1とは異なる。
ビットレート決定部35は、端末装置30の通信方法に応じて端末装置30が再生可能な第2コンテンツの最大ビットレートを決定する。例えば、端末装置30の通信方法が、Wi−Fi接続および4G接続を含むものとした場合、ビットレート決定部35は、Wi−Fi接続時の最大ビットレートと4G接続時の最大ビットレートとを事前に定めたテーブルデータを参照することにより、通信方法に応じた最大ビットレートを決定する。ここで、Wi−Fi接続時の最大ビットレートは、4G接続時の最大ビットレートよりも大きな値である。
図8は、実施の形態3に係る映像処理装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS1〜S6は、図5に示したステップS1〜S6と同様である。
送信要求受付部15が送信要求信号を受信すると(S6でYES)、ビットレート取得部16は、端末装置30から端末装置30が再生可能な第2コンテンツの最大ビットレートを受信したか否かを判断する(S51)。
最大ビットレートを受信していれば(S51でYES)、トランスコード部14は、ターゲットビットレートを、トランスコード部14がトランスコード可能なターゲットビットレートのうち、最大ビットレート以下のトランスコードに変更する(S52)。ターゲットビットレートの変更例については、上述した通りである。
その後、ステップS9〜S11の処理が実行される。ステップS9〜S11については、図5に示したステップS9〜S11と同様である。
図9は、実施の形態3に係る端末装置30の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS21〜S26は、図6に示したステップS21〜S26と同様である。ステップS26の処理の後、ビットレート決定部35は、端末装置30の接続方法を判定するS51)。
端末装置30の接続方法が4G接続の場合には(S61で4G)、ビットレート決定部35は、端末装置30が再生可能な第2コンテンツの最大ビットレートを、予め定められた相対的に低いビットレート(たとえば、3Mbps)に決定する(S62)。
端末装置30の接続方法がWi−Fi接続の場合には(S61でWi−Fi)、ビットレート決定部35は、最大ビットレートを、予め定められた相対的に高いビットレート(たとえば、7Mbps)に決定する(S63)。
S62またはS63の処理の後、ビットレート送信部36は、ビットレート決定部35が設定した最大ビットレートを映像処理装置10に送信する(S64)。
その後、表示制御部34による第2コンテンツの映像信号の表示制御が終了するまで(S33でNO)、ステップS23以降の処理が繰り返し実行される。
以上説明したように、実施の形態3によると、端末装置30の通信方法に応じて端末装置30が再生可能な第2コンテンツの最大ビットレートを変更することができる。映像処理装置10は、最大ビットレート以下のビットレートの第2コンテンツを端末装置30にストリーミング送信することができる。このため、通信方法に応じた品質の第2コンテンツを映像処理装置10から端末装置30に提供することができる。
[付記]
以上、本発明の実施の形態に係る映像処理システム1について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
また、上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSIから構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、ハードディスクドライブ、CD−ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、上記プログラムに含まれる各ステップは、複数のコンピュータにより実行されてもよい。
さらに、上記実施の形態をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 映像処理システム
10 映像処理装置
11 ストリーミング受信部
12 記憶装置
13 フレーム情報取得部
14 トランスコード部
15 送信要求受付部
16 ビットレート取得部
17 ストリーミング送信部
20 映像処理装置
30 端末装置
31 ストリーミング受信部
32 バッファ装置
33 デコード部
34 表示制御部
35 ビットレート決定部
36 ビットレート送信部
37 送信要求送信部

Claims (10)

  1. ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理装置であって、
    前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、
    ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、前記品質情報取得部が取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する変換部と、
    前記変換部が変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する送信部とを備え、
    前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    映像処理装置。
  2. 前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのIDRピクチャから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのストリームが示すリカバリーポイントSEIで特定されるフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    請求項1に記載の映像処理装置。
  4. さらに、前記第1コンテンツの録画時に、前記第1コンテンツから、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームの情報を取得するフレーム情報取得部を備え、
    前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記フレーム情報取得部が取得した前記情報が示すフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  5. 前記品質情報取得部は、前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報の上限値を取得し、
    前記変換部は、前記品質情報取得部が前記上限値を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記上限値の範囲内の品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  6. 前記品質情報取得部は、前記端末装置から、前記端末装置の処理能力に応じて定められた前記品質情報を取得する
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  7. 前記端末装置の処理能力は、前記端末装置の前記第2コンテンツのバッファ量、通信方法および通信速度の少なくとも1つに基づいて定められる
    請求項6に記載の映像処理装置。
  8. 前記品質情報取得部は、前記端末装置から、前記品質情報として、前記端末装置が再生可能な前記第2コンテンツのビットレートを取得する
    請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  9. ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理方法であって、
    前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得するステップと、
    ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換するステップと、
    変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信するステップとを含み、
    前記変換するステップでは、前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    映像処理方法。
  10. ストリーミング受信した第1コンテンツを、端末装置でストリーミング再生可能な映像符号化方式で符号化された第2コンテンツに変換し、前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する映像処理装置としてコンピュータを機能させるための映像処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記端末装置から、当該端末装置が再生可能な前記第2コンテンツの品質情報を取得する品質情報取得部と、
    ストリーミング受信した前記第1コンテンツを、前記品質情報取得部が取得した前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する変換部と、
    前記変換部が変換した前記第2コンテンツを前記端末装置にストリーミング送信する送信部として機能させ、
    前記変換部は、前記品質情報取得部が前記品質情報を取得すると、前記第1コンテンツのランダムアクセス可能なフレームから、前記第1コンテンツを前記品質情報に応じた映像符号化方式で符号化された前記第2コンテンツに変換する
    映像処理プログラム。
JP2016211373A 2016-10-28 2016-10-28 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム Pending JP2018074349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211373A JP2018074349A (ja) 2016-10-28 2016-10-28 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211373A JP2018074349A (ja) 2016-10-28 2016-10-28 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018074349A true JP2018074349A (ja) 2018-05-10

Family

ID=62115839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016211373A Pending JP2018074349A (ja) 2016-10-28 2016-10-28 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018074349A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020043519A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 変換装置、復号装置、変換方法および復号方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002007296A (ja) * 2000-06-22 2002-01-11 Ntt Communications Kk コミュニケーション制御方法及びシステム及びコミュニケーション制御プログラムを格納した記憶媒体
JP2004194026A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Toshiba Corp 動画像変換装置、動画像蓄積装置
JP2007013602A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Toshiba Corp コンテンツ記録装置、コンテンツ再生装置及びパラメータ情報記録方法
JP2007124575A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Sharp Corp 記録装置、出力装置、および編集装置
JP2009272660A (ja) * 2008-04-07 2009-11-19 Fujitsu Ltd 動画像符号化装置、動画像復号化装置及びその符号化、復号化方法
EP2271097A1 (en) * 2008-04-18 2011-01-05 NEC Corporation Gateway device, method, and program
JP2011050068A (ja) * 2008-11-17 2011-03-10 Nec Casio Mobile Communications Ltd 映像変換装置、映像再生装置、映像変換再生システム及びプログラム
WO2013094137A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 日本電気株式会社 通信システム、トランスコーダ、通信方法、およびプログラム
JP2013211767A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Toshiba Corp 映像記録装置、映像再生装置、及び映像記録再生システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002007296A (ja) * 2000-06-22 2002-01-11 Ntt Communications Kk コミュニケーション制御方法及びシステム及びコミュニケーション制御プログラムを格納した記憶媒体
JP2004194026A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Toshiba Corp 動画像変換装置、動画像蓄積装置
JP2007013602A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Toshiba Corp コンテンツ記録装置、コンテンツ再生装置及びパラメータ情報記録方法
JP2007124575A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Sharp Corp 記録装置、出力装置、および編集装置
JP2009272660A (ja) * 2008-04-07 2009-11-19 Fujitsu Ltd 動画像符号化装置、動画像復号化装置及びその符号化、復号化方法
EP2271097A1 (en) * 2008-04-18 2011-01-05 NEC Corporation Gateway device, method, and program
JP2011050068A (ja) * 2008-11-17 2011-03-10 Nec Casio Mobile Communications Ltd 映像変換装置、映像再生装置、映像変換再生システム及びプログラム
WO2013094137A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 日本電気株式会社 通信システム、トランスコーダ、通信方法、およびプログラム
JP2013211767A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Toshiba Corp 映像記録装置、映像再生装置、及び映像記録再生システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020043519A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 変換装置、復号装置、変換方法および復号方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109327728B (zh) 一种一对多同屏方法、装置和系统、同屏设备及存储介质
US9351020B2 (en) On the fly transcoding of video on demand content for adaptive streaming
US9015470B2 (en) Adaptive video server with fast initialization and methods for use therewith
US8918821B2 (en) Client device with video playlist translation via client-side proxy and methods for use therewith
US9247317B2 (en) Content streaming with client device trick play index
US8813116B2 (en) Adaptive video server with virtual file system and methods for use therewith
WO2016138844A1 (zh) 音视频文件直播方法和系统、服务器
JP2018186524A (ja) コンテンツ送信装置およびコンテンツ再生装置
JP5401464B2 (ja) 重要度基盤のリッチメディア提供システム及び方法と、これに適用されるサーバー
JP2006050604A (ja) Avデータ受信時のバッファ量をコンテンツ属性によって弾力的に調節する方法及び装置
JP6708271B2 (ja) 情報処理装置、コンテンツ要求方法およびコンピュータプログラム
JP2019110542A (ja) サーバ装置、クライアント装置、コンテンツ配信方法およびコンピュータプログラム
WO2018142946A1 (ja) 情報処理装置および方法
JP2010028232A (ja) 通信制御装置および通信制御方法
JP2018074349A (ja) 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム
WO2018142947A1 (ja) 情報処理装置および方法
JP2018074348A (ja) 映像処理装置、映像処理方法および映像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200526