JP2018064196A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は低消費電力で符号間干渉を抑制した無線通信システムの提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る無線通信システムにおいて、複数の基地局101,102は、移動局200に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行い、移動局200から基地局101,102への信号の送信に使用される上り回線には少なくとも1つのシングルキャリアが含まれ、基地局101,102から移動局200への信号の送信に使用される下り回線には複数のシングルキャリアが含まれ、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多く、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅よりも小さい。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る無線通信システムにおいて、複数の基地局101,102は、移動局200に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行い、移動局200から基地局101,102への信号の送信に使用される上り回線には少なくとも1つのシングルキャリアが含まれ、基地局101,102から移動局200への信号の送信に使用される下り回線には複数のシングルキャリアが含まれ、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多く、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅よりも小さい。
【選択図】図1
Description
本発明は無線通信システムに関する。
狭帯域デジタル通信方式(SCPC/FDMA)に関しては、非特許文献1および2に詳しく説明されている。この標準規格に則り、同報通信を単一周波数で行う同一周波数複局同時送信方式が知られている。
同一周波数複局同時送信方式における無線通信システムの一例を説明する。第1の基地局および第2の基地局は同一周波数、同一タイミングで移動局に対して情報を送信する。移動局はアンテナで第1および第2の基地局から送信された信号を受信する。これを下り回線という。また、移動局はアンテナから信号を送信し、第1および第2の基地局は移動局から送信された信号を受信する。これを上り回線という。
ここで、例えば、移動局が第2の基地局よりも第1の基地局に近い位置に存在するとする。この場合、移動局は第1の基地局から送信される信号をより早く受信する。つまり、移動局が受信する信号に時間的なずれが生じるため、移動局は符号間干渉を受けることになる。
符号間干渉を抑制するための対策として、適応等化器の採用、キャリア又はサブキャリアの占有信号帯域幅の縮小が挙げられる。狭帯域デジタル通信方式の一例として、上り回線と下り回線の占有信号帯域幅が同一に設定される。
次に、マルチキャリア伝送に関して説明する。直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)でマルチキャリア伝送を行う場合、隣接するサブキャリアにおいて互いにオーバーラップする部分が存在する。
非特許文献3においては、多重シングルキャリア伝送方式が提案されている。多重シングルキャリア伝送方式は、複数のシングルキャリアを並列伝送するものであり、隣接するサブキャリアは互いにオーバーラップしない。
多重シングルキャリ伝送方式は、OFDMと比較すると、シングルキャリア(即ちサブキャリア)間のオーバーラップが無いため、ドップラー広がりによる干渉の発生が少ない。一方で、OFDMはサブキャリア間がオーバーラップするため、周波数利用効率がより高い。
また、高速に変動する伝送路に関しては、差動符号化および差動時空符号化が有効であり、この内容に関しては非特許文献4に詳細に記載されている。
"狭帯域デジタル通信方式(SCPC/FDMA) ARIB STD-T61 1.2版 第1分冊"、[online]、社団法人電波産業会、[平成28年9月26日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/1-STD-T61v1_2-1p3.pdf〉
"狭帯域デジタル通信方式(SCPC/FDMA) ARIB STD-T61 1.2版 第2分冊"、[online]、社団法人電波産業会、[平成28年9月26日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/1-STD-T61v1_2-2p3.pdf〉
宮崎律子,他1名,"高速フェージングのためのマルチキャリア高次予測判定帰還遅延検波",信学技法,電子情報通信学会,2014年6月,第114巻,第86号,p.19−24
久保博嗣,"高速時変伝送路に適した差動時空符号化とその無線通信システムへの応用",信学技法,電子情報通信学会,2013年11月,第111巻,第301号,p.111−116
上り回線および下り回線ともにシングルキャリアで信号を送信する場合、符号間干渉を抑制するためには、適切な適応等化器を導入する必要があった。また、適応等化器を導入できない場合は、基地局間の距離を小さくする、回線の占有信号帯域幅を小さく設定するなどして符号間干渉を抑制する必要があった。
また、変調方式としてOFDMを採用する方策も考えられるが、低消費電力化が求められる移動局において送信電力効率が悪くなる問題があった。さらに、占有信号帯域幅が小さい場合には大きなドップラー変動時に対応できないという問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、低消費電力で符号間干渉を抑制した無線通信システムの提供を目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、複数の基地局と、移動局と、を備え、複数の基地局は、移動局に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行い、移動局から基地局への信号の送信に使用される上り回線には少なくとも1つのシングルキャリアが含まれ、基地局から移動局への信号の送信に使用される下り回線には複数のシングルキャリアが含まれ、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多く、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅よりも小さい。
本発明に係る無線通信システムにおいては、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多いため、上り回線において、移動局の送信電力効率を改善することが可能である。また、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅よりも小さいため、下り回線において符号間干渉を抑制することが可能である。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1における無線通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態1における無線通信システムは、複数の基地局101,102と、移動局200とを備える。複数の基地局101,102のそれぞれは、送信部10と受信部20を備える。移動局200は送信部30と受信部40を備える。なお、本実施の形態1において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100と記載する。
図1は、本実施の形態1における無線通信システムの構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態1における無線通信システムは、複数の基地局101,102と、移動局200とを備える。複数の基地局101,102のそれぞれは、送信部10と受信部20を備える。移動局200は送信部30と受信部40を備える。なお、本実施の形態1において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100と記載する。
本実施の形態1において、複数の基地局101,102は、移動局200に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行う。つまり、複数の基地局101,102の送信部10は、同一周波数、同一タイミングで移動局200に対して信号を送信する。移動局200の受信部40は複数の基地局101,102から送信された信号を受信する。これを下り回線という。また、移動局200の送信部30は信号を送信する。複数の基地局101,102の受信部20は移動局200から送信された信号を受信する。これを上り回線という。
例えば、図1に示すように、移動局200が基地局102よりも基地局101に近い位置に存在するとする。図2は、下り回線において基地局101,102からシングルキャリアが同時に送信された場合の移動局200の受信タイミングを示す図である。図2に示すように、移動局200は、基地局101から送信された信号SG1を基地局102から送信された信号SG2よりも早く受信する。つまり、移動局200が受信する信号に時間的なずれが生じるため、移動局200は符号間干渉の影響を受けることになる。実施の形態1から4は、このような課題を解決するためのものである。
本実施の形態1における無線通信システムにおいて、移動局200から基地局101,102への信号の送信に使用される上り回線では、単一のシングルキャリアからなる信号が送信される。また、基地局101,102から移動局200への信号の送信に使用される下り回線では、複数(例えば4個)のシングルキャリアからなる信号が送信される。
図3は、本実施の形態1における上り回線の信号を示す模式図である。また、図4は、本実施の形態1における下り回線の信号を示す模式図である。
図3および図4に示すように、本実施の形態1において、下り回線の信号に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多い。また、下り回線の信号において、シングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W1は、上り回線の信号におけるシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W2よりも小さい。
また、図3および図4に示すように、本実施の形態1において、上り回線の回線周波数帯域幅と、下り回線の回線周波数帯域幅は同じ帯域幅W3であるとする。回線周波数帯域幅とは、その回線の通信で使用される周波数帯域の幅である。なお、本実施の形態1において、上り回線の信号は単一のシングルキャリアからなるため、サブキャリア周波数帯域幅W2と回線周波数帯域幅W3は同じとなる。
上述したように、本実施の形態1においては、上り回線は単一のシングルキャリア伝送を採用するため、回線周波数帯域幅を単一のシングルキャリアで使用する。一方、下り回線は多重シングルキャリア伝送を採用するため、回線周波数帯域幅を多重するシングルキャリアの数で分割する必要がある。そのため、1つのシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅は、上り回線よりも下り回線において小さく設定される。
図5は、本実施の形態1における基地局100のブロック図である。図5に示すように、基地局100の送信部10は、符号化部11と、複数の周波数変換部12−1〜12−Nと、多重化部13と、送信アンテナ14を備える。符号化部11は、入力される送信データを符号化した後、符号化した送信データをN個(本実施の形態1では、例えばN=4)に分配する。N個の周波数変換部12−1〜12−Nのそれぞれは、入力される符号化したデータを、多重シングルキャリア伝送における各サブキャリアの周波数に周波数シフトして出力する。多重化部13は、入力されるN個の周波数変換したデータを多重化して出力する。送信アンテナ14は多重化したデータを送信する。
図5に示すように、基地局100の受信部20は、復号部21と、周波数変換部22と、受信アンテナ24を備える。受信アンテナ24は、移動局200から送信された信号を受信する。周波数変換部22は、シングルキャリアの周波数からベースバンド周波数に周波数シフトする。復号部21は、周波数変換されたデータに対して復号処理を行い、受信データとして出力する。
図6は、本実施の形態1における移動局200のブロック図である。図6に示すように、移動局200の送信部30は、符号化部31と、周波数変換部32と、送信アンテナ34を備える。符号化部31は、入力される送信データを符号化する。周波数変換部32は、入力される符号化したデータを、シングルキャリア伝送におけるシングルキャリアの周波数に周波数シフトして出力する。送信アンテナ34は周波数シフトされたデータを送信する。
図6に示すように、移動局200の受信部40は、復号部41と、複数の周波数変換部42−1〜42−Nと、分離部43と、受信アンテナ44を備える。受信アンテナ44は、基地局100から送信された信号を受信する。分離部43は、受信したデータを多重シングルキャリアの各サブキャリアに分離する。N個の周波数変換部42−1〜42−Nのそれぞれは、分離したデータに対して多重シングルキャリアの各サブキャリアの周波数をベースバンド周波数に周波数シフトする。復号部41は、周波数変換されたN個のデータに対して復号処理を行い、受信データとして出力する。
図7は、基地局100のハードウェア構成を示す図である。基地局100の送信部10は送信回路HW11および送信アンテナ14により実現される。基地局100の受信部20は受信回路HW12および受信アンテナ24により実現される。また、送信部10および受信部20の一部の機能は、処理回路HW13およびメモリHW14により実現されてもよい。処理回路HW13は、専用のハードウェアであっても、メモリHW14に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路HW13が専用のハードウェアである場合、処理回路HW13は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路HW13がCPUの場合、送信部10および受信部20の機能はソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリHW14に格納される。処理回路HW13は、メモリHW14に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、送信部10および受信部20の機能を実現する。また、このプログラムは、送信部10および受信部20の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリHW14とは、例えば、RAM、SDRAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等のあらゆる記憶媒体が該当する。
なお、送信部10および受信部20の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
図8は、移動局200のハードウェア構成を示す図である。移動局200の送信部30は送信回路HW21および送信アンテナ34により実現される。移動局200の受信部40は受信回路HW22および受信アンテナ44により実現される。また、送信部30および受信部40の一部の機能は、処理回路HW23およびメモリHW24により実現されてもよい。処理回路HW23は、専用のハードウェアであっても、メモリHW24に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路HW23が専用のハードウェアである場合、処理回路HW23は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路HW23がCPUの場合、送信部30および受信部40の機能はソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリHW24に格納される。処理回路HW23は、メモリHW24に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、送信部30および受信部40の機能を実現する。また、このプログラムは、送信部30および受信部40の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリHW24とは、例えば、RAM、SDRAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等のあらゆる記憶媒体が該当する。
なお、送信部30および受信部40の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
なお、図1においては2つの基地局101,102を記載したが、基地局の個数は複数であればこれに限定されない。また、図1においては1つの移動局200を記載したが、移動局200は複数であってもよい。また、図3においては下り回線におけるシングルキャリアの多重化の個数を4としたが、多重化の個数は複数であればこれに限定されない。
なお、下り回線における複数のシングルキャリアにおいて、サブキャリア周波数帯域幅W1が同じであるとしたが、シングルキャリアごとにサブキャリア周波数帯域幅が異なっていてもよい。
<効果>
本実施の形態1における無線通信システムは、複数の基地局101,102と、移動局200と、を備え、複数の基地局101,102は、移動局200に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行い、移動局200から基地局101,102への信号の送信に使用される上り回線には少なくとも1つのシングルキャリアが含まれ、基地局101,102から移動局200への信号の送信に使用される下り回線には複数のシングルキャリアが含まれ、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多く、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W1は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W2よりも小さい。
本実施の形態1における無線通信システムは、複数の基地局101,102と、移動局200と、を備え、複数の基地局101,102は、移動局200に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行い、移動局200から基地局101,102への信号の送信に使用される上り回線には少なくとも1つのシングルキャリアが含まれ、基地局101,102から移動局200への信号の送信に使用される下り回線には複数のシングルキャリアが含まれ、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多く、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W1は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W2よりも小さい。
下り回線に含まれるシングルキャリアの個数は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多いため、上り回線において、移動局200の送信電力効率を改善することが可能である。また、下り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W1は、上り回線のシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W2よりも小さいため、下り回線において符号間干渉を抑制することが可能である。
また、本実施の形態1における無線通信システムにおいて、上り回線に含まれる少なくとも1つのシングルキャリアは単一である。従って、上り回線において、移動局200の送信電力効率をより改善することが可能である。
また、本実施の形態1における無線通信システムにおいて、上り回線の回線周波数帯域幅と、下り回線の回線周波数帯域幅が同じである。本実施の形態1においては、下り回線に含まれるシングルキャリアの個数が、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数よりも多いため、上り回線と下り回線で回線周波数帯域幅が同じ場合、下り回線の1キャリアあたりの周波数帯域幅はより小さく設定される。従って、下り回線において符号間干渉を抑制することが可能である。
<実施の形態2>
本実施の形態2における無線通信システムは、実施の形態1と同様、複数の基地局101,102と、移動局200Aとを備える。本実施の形態2において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100Aと記載する。
本実施の形態2における無線通信システムは、実施の形態1と同様、複数の基地局101,102と、移動局200Aとを備える。本実施の形態2において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100Aと記載する。
実施の形態1の無線通信システムにおいては、上り回線において単一のシングルキャリアで伝送を行い、下り回線において多重シングルキャリア伝送を行った。一方、本実施の形態2の無線通信システムにおいては、上り回線においても多重シングルキャリア伝送を採用する。
図9は、本実施の形態2における上り回線の信号を示す模式図である。また、本実施の形態2において下り回線の信号は実施の形態1(図4)と同じである。
図9および図4に示すように、本実施の形態2において、下り回線の信号に含まれるシングルキャリアの個数(例えば4個)は、上り回線に含まれるシングルキャリアの個数(例えば2個)よりも多い。また、下り回線の信号において、シングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W1は、上り回線の信号におけるシングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅W2よりも小さい。
また、図9および図4に示すように、本実施の形態2において、上り回線の回線周波数帯域幅と、下り回線の回線周波数帯域幅は同じ帯域幅W3であるとする。
図10は、本実施の形態2における基地局100Aのブロック図である。なお、本実施の形態2において基地局100Aの送信部10Aの構成は実施の形態1(図5)と同じである。
図10に示すように、基地局100Aの受信部20Aは、復号部21と、複数の周波数変換部22−1〜22−Mと、分離部23と、受信アンテナ24を備える。受信アンテナ24は、移動局200Aから送信された信号を受信する。分離部23は、受信したデータを多重シングルキャリアの各サブキャリアに分離する。M個の周波数変換部22−1〜22−Mのそれぞれは、分離したデータに対して多重シングルキャリアの各サブキャリアの周波数をベースバンド周波数に周波数シフトする。ここで、本実施の形態2では例えばM=2である。復号部21は、周波数変換されたM個のデータに対して復号処理を行い、受信データとして出力する。
図11は、本実施の形態2における移動局200Aのブロック図である。なお、本実施の形態2において移動局200Aの受信部40Aの構成は実施の形態1(図6)と同じである。
図11に示すように、移動局200Aの送信部30Aは、符号化部31と、複数の周波数変換部32−1〜22−Mと、多重化部33と、送信アンテナ34を備える。符号化部31は、入力される送信データを符号化した後、符号化した送信データをM個に分配する。M個の周波数変換部32−1〜32−Mのそれぞれは、入力される符号化したデータを、多重シングルキャリア伝送における各サブキャリアの周波数に周波数シフトして出力する。多重化部33は、入力されるM個の周波数変換したデータを多重化して出力する。送信アンテナ34は多重化したデータを送信する。
<効果>
本実施の形態2における無線通信システムにおいて、上り回線に含まれる少なくとも1つのシングルキャリアは複数である。本実施の形態2においては、上り回線および下り回線ともに多重シングルキャリア伝送方式を採用する。上り回線のシングルキャリアの多重数よりも下り回線のシングルキャリアの多重数のほうが多いため、上り回線では、下り回線よりも移動局200Aの送信電力効率を改善することが可能である。また、下り回線では、上り回線よりもシングルキャリアの多重数が多くなるため、上り回線よりも符号間干渉の影響を抑えることが可能である。
本実施の形態2における無線通信システムにおいて、上り回線に含まれる少なくとも1つのシングルキャリアは複数である。本実施の形態2においては、上り回線および下り回線ともに多重シングルキャリア伝送方式を採用する。上り回線のシングルキャリアの多重数よりも下り回線のシングルキャリアの多重数のほうが多いため、上り回線では、下り回線よりも移動局200Aの送信電力効率を改善することが可能である。また、下り回線では、上り回線よりもシングルキャリアの多重数が多くなるため、上り回線よりも符号間干渉の影響を抑えることが可能である。
<実施の形態3>
本実施の形態3における無線通信システムは、実施の形態1および2と同様、複数の基地局101,102と、移動局200Bとを備える。本実施の形態3において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100Bと記載する。本実施の形態3は、実施の形態2の無線通信システムの上り回線および下り回線の符号化方式に差動符号化方式を適用する。
本実施の形態3における無線通信システムは、実施の形態1および2と同様、複数の基地局101,102と、移動局200Bとを備える。本実施の形態3において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100Bと記載する。本実施の形態3は、実施の形態2の無線通信システムの上り回線および下り回線の符号化方式に差動符号化方式を適用する。
図12は、本実施の形態3における基地局100Bのブロック図である。図12に示すように、基地局100Bの送信部10Bは、符号化部11に代えて差動符号化部15を備える。また、基地局100Bの受信部20Bは、復号部21に代えて差動復号部25を備える。その他の構成は基地局100A(図10)と同じである。差動符号化部15は、差動符号化方式で送信データを符号化する。また、差動復号部25は、差動符号化方式で受信データを復号する。
図13は、本実施の形態3における移動局200Bのブロック図である。図13に示すように、移動局200Bの送信部30Bは、符号化部31に代えて差動符号化部35を備える。また、移動局200Bの受信部40Bは、復号部41に代えて差動復号部45を備える。その他の構成は移動局200A(図11)と同じである。差動符号化部35は、差動符号化方式で送信データを符号化する。また、差動復号部45は、差動符号化方式で受信データを復号する。
<効果>
本実施の形態3における無線通信システムにおいて、複数の基地局100Bのそれぞれは、移動局200Bに対して差動符号化方式で信号の送信を行い、移動局200Bは、複数の基地局100Bに対して差動符号化方式で信号の送信を行う。
本実施の形態3における無線通信システムにおいて、複数の基地局100Bのそれぞれは、移動局200Bに対して差動符号化方式で信号の送信を行い、移動局200Bは、複数の基地局100Bに対して差動符号化方式で信号の送信を行う。
本実施の形態3における無線通信システムにおいては、下り回線および上り回線において、差動符号化方式を適用するため、実施の形態1および2で述べた効果に加えてドップラー変動耐性を高めることが可能である。
<実施の形態4>
本実施の形態4における無線通信システムは、実施の形態1および2と同様、複数の基地局101,102と、移動局200Cとを備える。本実施の形態4において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100Cと記載する。本実施の形態4は、実施の形態2の無線通信システムの上り回線および下り回線の符号化方式に差動時空符号化方式を適用する。ここで、差動時空符号化とは例えば、差動時空ブロック符号化、差動時空トレリス符号化などである。
本実施の形態4における無線通信システムは、実施の形態1および2と同様、複数の基地局101,102と、移動局200Cとを備える。本実施の形態4において、基地局101と102を区別しない場合は、単に基地局100Cと記載する。本実施の形態4は、実施の形態2の無線通信システムの上り回線および下り回線の符号化方式に差動時空符号化方式を適用する。ここで、差動時空符号化とは例えば、差動時空ブロック符号化、差動時空トレリス符号化などである。
図14は、本実施の形態4における基地局100Cのブロック図である。図14に示すように、基地局100Cの送信部10Cは、差動符号化部15に代えて差動時空符号化部16を備える。また、基地局100Cの送信部10は、複数の多重シングルキャリア送信部TX10−1,TX10−2を備える。多重シングルキャリア送信部TX10−1,TX10−2のそれぞれは、送信アンテナ14−1,14−2に接続される。
図14に示すように、多重シングルキャリア送信部TX10−1は、N個(例えば4個)の周波数変換部12−1〜12−Nと、多重化部13を備える。多重シングルキャリア送信部TX10−2の構成は、多重シングルキャリア送信部TX10−1と同じである。
差動時空符号化部16は、入力される送信データを差動時空符号化し、差動時空符号化されたデータをN個に分配する。N個のデータは、多重シングルキャリア送信部TX10−1,TX10−2のそれぞれに入力される。
多重シングルキャリア送信部TX10−1,TX10−2のそれぞれは、差動時空符号化したN個のデータのそれぞれを周波数変換した後、多重して出力する。多重シングルキャリア送信部TX10−1において多重化されたデータは送信アンテナ14−1から送信される。また、多重シングルキャリア送信部TX10−2において多重化されたデータは送信アンテナ14−2から送信される。
また、基地局100Cの受信部20Cは、差動復号部25に代えて差動時空復号部26を備える。差動時空復号部26は、差動時空符号化方式で受信データを復号する。基地局100Cの受信部20Cのその他の構成は、基地局100Bの受信部20B(図12)と同じである。
図15は、本実施の形態4における移動局200Cのブロック図である。図14に示すように、移動局200Cの送信部30Cは、差動符号化部35に代えて差動時空符号化部36を備える。また、移動局200Cの送信部30は、複数の多重シングルキャリア送信部TX30−1,TX30−2を備える。多重シングルキャリア送信部TX30−1,TX30−2のそれぞれは、送信アンテナ34−1,34−2に接続される。
図15に示すように、多重シングルキャリア送信部TX30−1は、N個(例えば4個)の周波数変換部32−1〜32−Nと、多重化部33を備える。多重シングルキャリア送信部TX30−2の構成は、多重シングルキャリア送信部TX30−1と同じである。
差動時空符号化部36は、入力される送信データを差動時空符号化し、差動時空符号化されたデータをM個に分配する。M個のデータは、多重シングルキャリア送信部TX30−1,TX30−2のそれぞれに入力される。
多重シングルキャリア送信部TX30−1,TX30−2のそれぞれは、差動時空符号化したM個のデータのそれぞれを周波数変換した後、多重して出力する。多重シングルキャリア送信部TX30−1において多重化されたデータは送信アンテナ34−1から送信される。また、多重シングルキャリア送信部TX30−2において多重化されたデータは送信アンテナ34−2から送信される。
また、移動局200Cの受信部40Cは、差動復号部45に代えて差動時空復号部46を備える。差動時空復号部46は、差動時空符号化方式で受信データを復号する。移動局200Cの受信部40Cのその他の構成は、移動局200Bの受信部40B(図13)と同じである。
なお、本実施の形態4における基地局100Cにおいては、複数の送信アンテナで信号を送信し、1つの受信アンテナで信号を受信する構成としたが、複数の送信アンテナで信号を送信し、複数の受信アンテナで信号を受信する構成としてもよい。同様に、本実施の形態4における移動局200Cにおいては、複数の送信アンテナで信号を送信し、1つの受信アンテナで信号を受信する構成としたが、複数の送信アンテナで信号を送信し、複数の受信アンテナで信号を受信する構成としてもよい。
また、実施の形態1から4における基地局100,100A,100B,100Cにおいて、送信アンテナと受信アンテナを共通化してもよい。同様に、実施の形態1から4における移動局200,200A,200B,200Cにおいて、送信アンテナと受信アンテナを共通化してもよい。
<効果>
本実施の形態4における無線通信システムにおいて、複数の基地局100Cのそれぞれは、移動局200Cに対して差動時空符号化方式で信号の送信を行い、移動局200Cは、複数の基地局100Cに対して差動時空符号化方式で信号の送信を行う。
本実施の形態4における無線通信システムにおいて、複数の基地局100Cのそれぞれは、移動局200Cに対して差動時空符号化方式で信号の送信を行い、移動局200Cは、複数の基地局100Cに対して差動時空符号化方式で信号の送信を行う。
本実施の形態4における無線通信システムにおいては、下り回線および上り回線において、差動時空符号化方式を適用するため、実施の形態1および2で述べた効果に加えてドップラー変動耐性を高めることが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10 送信部、20 受信部、11,31 符号化部、12,12−1,12−N,22,22−1,22−M,32,32−1,32−M,42,42−1,42−N 周波数変換部、13,33 多重化部、14,14−1,14−2,34,34−1,34−2 送信アンテナ、21,41 復号部、23,43 分離部、24,44 受信アンテナ、15,35 差動符号化部、25,45 差動復号部、16,36 差動時空符号化部、26,46 差動時空復号部、100,101,102,100A,100B,100C 基地局、200,200A,200B,200C 移動局。
Claims (6)
- 複数の基地局と、
移動局と、
を備え、
前記複数の基地局は、前記移動局に対して同一周波数複局同時送信方式で信号の送信を行い、
前記移動局から前記基地局への信号の送信に使用される上り回線には少なくとも1つのシングルキャリアが含まれ、
前記基地局から前記移動局への信号の送信に使用される下り回線には複数のシングルキャリアが含まれ、
前記下り回線に含まれる前記シングルキャリアの個数は、前記上り回線に含まれる前記シングルキャリアの個数よりも多く、
前記下り回線の前記シングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅は、前記上り回線の前記シングルキャリアあたりのサブキャリア周波数帯域幅よりも小さい、
無線通信システム。 - 前記上り回線に含まれる前記少なくとも1つのシングルキャリアは単一である、
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記上り回線に含まれる前記少なくとも1つのシングルキャリアは複数である、
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記上り回線の回線周波数帯域幅と、前記下り回線の回線周波数帯域幅が同じである、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記複数の基地局のそれぞれは、前記移動局に対して差動符号化方式で信号の送信を行い、
前記移動局は、前記複数の基地局に対して差動符号化方式で信号の送信を行う、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記複数の基地局のそれぞれは、前記移動局に対して差動時空符号化方式で信号の送信を行い、
前記移動局は、前記複数の基地局に対して差動時空符号化方式で信号の送信を行う、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
Priority Applications (1)
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JP2016201550A JP2018064196A (ja) | 2016-10-13 | 2016-10-13 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2016201550A Pending JP2018064196A (ja) | 2016-10-13 | 2016-10-13 | 無線通信システム |
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Country | Link |
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2016
- 2016-10-13 JP JP2016201550A patent/JP2018064196A/ja active Pending
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