JP2018051490A - フィルタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルタ装置50は、フィルタ51と、流体の流れにより回転するタービン52と、動力伝達部54とを備える。フィルタ51は、動力伝達部54を介して伝わるタービン52の回転により生じた動力により周回可能な状態で設けられている。このため、フィルタの有効面積を広くすることができ、フィルタを交換せずとも、長期に渡りフィルタが目詰まりを起こすことなくフィルタ装置を使用することができる。したがって、長期間フィルタ性能を維持することができる。
【選択図】図10
Description
前記フィルタは、前記動力伝達部を介して伝わる前記タービンの回転により生じた動力により周回可能な状態で設けられていることを特徴とする。
したがって、風や水流等によりタービンが回転し、この回転により生じた動力がフィルタに伝わり、フィルタが周回する。
また、フィルタは、風や水流等の自然の力により周回することが可能なので、フィルタを回転させるためのモーター等を備える必要がない。
図1〜図4は、集塵用車両を示す図である。
図2に示すように、本実施形態の集塵用車両1は、車両本体2と、集塵装置3と、送風装置4と、を備えている。
なお、以下の説明においては、基本的に「前後」とは、集塵用車両1の前進方向が「前」で、後進方向が「後」を意味し、「上下」とは集塵用車両1の上面側が「上」で、下面(地面)側が「下」を意味し、「左右」とは集塵用車両1の前進方向に向かって左側が「左」を意味し、右側が「右」を意味する。
構造体10の骨組は、図5に示すように、8つの角部(接続部)にそれぞれ構造材用継手11が配置されるとともに、これら構造材用継手11によって複数の構造材17が直方体状に接続されることによって組み立てられている。また、構造体10は、板状の壁材(前側壁材20、後側壁材24および下側壁材57(図1、図3および図4参照)。上および左右の壁材については図示せず。)を6つ備え、各面が、それぞれ壁材で覆われている。すなわち、直方体状に組まれた構造材用継手11と構造材17とからなる骨組に、6面それぞれを覆う壁材が設けられることで、構造体10が形成されている。また、構造体10は、20フィートコンテナと同様の大きさとなっている。
構造材用継手11は、構造材17の端部を挿入固定可能な3本の継手部材12を備えている。各継手部材12は正四角筒状に形成されており、それらの基端部は例えば溶接や接着等によって互いに固定されている。具体的には上下に延在する継手部材12(12A)の直交する一側面の下端部に水平方向に延在する継手部材12(12B)の基端部が固定され、他側面に下端部に水平方向に延在する他の継手部材12(12C)の基端部が固定されている。また、これら3本の継手部材12は互いに直角に配置されている。
なお、継手部材12Bの上面および下面側の側壁に形成されている孔13,14を、両側面側の側壁に形成してもよいし、継手部材12Cの両側面側の側壁に形成されている孔13,14を、上面および下面側の側壁に形成してもよい。継手部材12Aの一方の対向する側壁に形成されている孔13,14を他方の対向する側壁に形成してもよい。
また、継手部材12Aの下端部には、その下壁および直角に配置された側壁にそれぞれ孔14より大きい長円形状の孔15が形成されている。
すなわち、補強部材16は継手部材12より断面形状が小さい正四角筒状に形成されており、その両端部は一つの側面に対して45°の角度で傾斜した傾斜面となっている。そして、補強部材16は互いに直角に配置されている継手部材12,12の先端部間に配置され、その端部が継手部材12の側壁に溶接や接着等によって接合固定されている。補強部材16は接合固定されている継手部材12に対して45°の角度で傾斜している。
この構造体10の骨組は、8つの角部(接続部)にそれぞれ前記構造材用継手11が配置されるとともに、これら構造材用継手11によって複数の構造材17が直方体状に接続されることによって組み立てられている。
すなわちまず、構造材用継手11は、8つの角部(接続部)に配置されている。
そして、12本の構造材17を構造材用継手11によって接続することによって、構造体10が、20フィートコンテナと同様の大きさの直方体状に組み立てられている。
そして、孔13,18および孔14,18にそれぞれ図示しないボルトを挿通し、ナットによって締め付けることによって、継手部材12に構造材17がその抜け出を防止されて固定されている。
また、構造材17の長さ寸法を変更することによって、違う大きさの直方体箱状の構造体を容易に組み立てることもできる。したがって、40フィートコンテナを積載する車両に合わせて構造体10を組み立てること等も容易に行える。
また、空気取入部21は、前側壁材20の前面よりも後側に位置している。そして、前側壁材20の前面から空気取入部21側に向かって、前側壁材20の前面に対して傾斜した傾斜部23が、空気取入部21を囲うようにして設けられている。
薄膜部32は、等辺の長さが板状部31の短辺の長さと等しい二等辺三角形の薄膜状の部材である。薄膜部32の等辺が、板状部31の短辺に接着されることで、隣り合う板状部31同士が薄膜部32を介して繋がれている。
なお、センサ33は、集塵装置3の下側に位置する板状部31(31d)に設けられていてもよい。また、センサ33は、前方のみならず、上方、下方、左方、右方、または後方の障害物を検知するものであってもよい。
板状部31aと構造体10との間には接続部材35a,35bを介して2つのシリンダ36が設けられている。接続部材35aは、板状部31aの外面の左右両端部であって中心部よりも構造体10側に、それぞれ1つずつ設けられている。接続部材35bは、構造体10の上側に位置する前後に延びる2本の構造材17の上面前側にそれぞれ1つずつ、構造体10の上面を覆う図示しない壁材を介在させた状態で取り付けられている。
当該2つのシリンダ36は、一方の端部が接続部材35aと接続されており、接続部材35aを軸として、左右方向の動きが制限された状態で前後方向に回動可能な状態となっている。また、当該2つのシリンダ36の他方の端部は、接続部材35bと接続されており、この接続部材35bを軸として、左右方向の動きが制限された状態で前後方向に回動可能な状態となっている。すなわち、板状部31aは、2つのシリンダ36と蝶番34とにより、構造体10と接続されている。したがって、板状部31aは、シリンダ36の伸縮により、蝶番34を中心として上下(前後)方向に揺動可能な状態となっている。
まず、左側の板状部31bについて説明する。集塵装置3の左側に位置する板状部31bは、2つの蝶番34によって、構造体10の左側の壁材の前縁部に接続されている。また、板状部31bと構造体10との間には接続部材35a,35bを介して2つのシリンダ36が設けられている。また、接続部材35aは、板状部31bの内面の上下両端部であって中心部よりも構造体10側に、それぞれ1つずつ設けられている。また、接続部材35bは、構造体10の前側に位置する左右に延びる2本の構造材17の前面左側にそれぞれ1つずつ、前側壁材20を介在させた状態で取り付けられている。
当該2つのシリンダ36は、一方の端部が接続部材35aと接続されており、接続部材35aを軸として、上下方向の動きが制限された状態で左右方向に回動可能な状態となっている。また、当該2つのシリンダ36の他方の端部は、接続部材35bと接続されており、この接続部材35bを軸として、上下方向の動きが制限された状態で左右方向に回動可能な状態となっている。すなわち、板状部31bは、2つのシリンダ36と蝶番34とにより、構造体10と接続されている。したがって、板状部31bは、シリンダ36の伸縮により、蝶番34を中心として左右(前後)方向に揺動可能な状態となっている。
各シリンダ36は、一方の端部が接続部材35aと接続されており、接続部材35aを軸として、上下方向の動きが制限された状態で左右方向に回動可能な状態となっている。また、各シリンダ36の他方の端部は、接続部材35bと接続されており、この接続部材35bを軸として、上下方向の動きが制限された状態で左右方向に回動可能な状態となっている。すなわち、板状部31cは、2つのシリンダ36と蝶番34とにより、構造体10と接続されている。したがって、板状部31cは、シリンダ36の伸縮により、蝶番34を中心として左右(前後)方向に揺動可能な状態となっている。
なお、下側の板状部31dも、シリンダ36と蝶番34とにより構造体10と接続し、揺動可能なものとしてもよい。
なお、当該制御回路は、センサ33と一体的に設けられていてもよい。また、シリンダ36は、センサ33の検知した障害物の情報に応じて自動で伸縮するのではなく、センサ33が検知した障害物の情報が、運転席2a等に設けられた表示装置に表示され、この情報に基づき、人が、シリンダ36を伸縮するかの指令を出すようにしてもよい。
各シリンダ36の伸縮は同時に行われるようになっている。すなわち、上側の板状部31aに接続された2本のシリンダ36が伸びるときには、左右の板状部31b,31cに接続された4本のシリンダ36は縮むようになっている。逆に、上側の板状部31aに接続された2本のシリンダ36が縮むときには、左右の板状部31b,31cに接続された4本のシリンダ36は伸びるようになっている。
なお、上側の板状部31aに接続された2本のシリンダと、左側の板状部31bに接続された2本のシリンダと、右側の板状部31cに接続された2本のシリンダと、はそれぞれ別々に伸縮することとしてもよい。
なお、導入部30と構造体10との接続方法を変える等して、導入部30が最も閉じた状態において、構造体10の前面を完全に覆うようにすることとする等としてもよい。
なお、構造体10に対して板状部31a,31b,31cが、それぞれどの程度開くことができるか(最大限開いたときに構造体10と板状部31a,31b,31cとが成す角度が何度となるか)は、必要に応じて適宜設定すればよい。
また、導入部30は、周方向に繋がったラッパ状でなくてもよい。すなわち、各板状部31間が薄膜部32によって繋がれておらず、各板状部31間に隙間が設けられている等してもよい。このような形状によっても、導入部30により、空気取入部21に空気を導くことができる。
また、導入部30は、集塵装置3の外部から空気取入部21に向けて空気を導くことができれば、どこに設けられていてもよい。例えば、空気取入部21が、構造体10の後側壁材24に設けられている場合は、構造体10の後側の面に導入部30が設けられていてもよい。また、導入部30は、構造体10に直接接続されているのではなく、他の部材を介して接続されていてもよい。例えば、導入部30の構造体10側の開口部が、真っ直ぐなまたは屈曲したパイプの一方の端部に接続されており、このパイプの他方の端部が、構造体10の前側壁材20や、上側の壁材等に接続されていてもよい。
なお、送風装置4は、後述する回転装置310で圧縮された空気を噴き出すものであってもよい。
なお、各フィルタ装置の並び順は、上記の順でなくてもよい。
また、3本のローラー53は、軸方向から見たときに、ローラー53b側が直角となる直角三角形状に配置されている。すなわち、ローラー53bの真上にローラー53aが配置されており、ローラー53bの真後ろにローラー53cが配置されている。
なお、ローラー取付部材59は、全て構造体10の構造材用継手11や構造材17等に設けられていてもよい。また、構造体10の内側に、ローラー取付部材59を所望の位置に配置するためのフレーム部材等を別に設け、このフレーム部材等にローラー取付部材59を設けることとしてもよい。また、ローラー53の数は2本でもよく、4本以上であってもよい。また、3本のローラー53の配置は、直角三角形状でなくてもよい。また、ローラー53の本数によって、他の多角形状にローラー53が配置されていてもよい。
なお、第一フィルタ本体51の、塵埃を捕集するフィルタとして機能する部分自体が、無端状のベルト状となっていなくてもよい。例えば、3本のローラー53間に無端状のベルト部材を1つまたは複数張架し、このベルト部材上に、長方形状のフィルタを複数設ける等としてもよい。また、ローラー53の代わりに回転しない棒状部材を設け、この棒状部材に、この棒状部材に対して回転可能なプーリー60を設ける構成としてもよい。
台64は、長方形状の天板65と、脚部66と、を備えている。また、脚部66は、天板65の下面側左右両端部それぞれに設けられている。また、台64の脚部66は、塵埃回収部58の上面の左右両端部に固定されている。
また、天板65の上面中央部には、タービン台67が設けられている。そして、タービン台67の上にタービン52が設けられている。
羽根車68は、中心部に穴が設けられた円柱状の羽根車芯72と、複数の羽根73とを備えている。また、羽根車芯72の中心部に設けられた穴には、羽根車回転軸69が挿入されており、羽根車回転軸69に羽根車68が固定されている。
羽根73は、羽根車回転軸69および羽根車芯72に対して傾斜した状態で、羽根車芯72の周方向に等間隔で計4枚、羽根車芯72と一体的に設けられている。そして、集塵用車両1の空気取入部21から空気排出部25に向けて流れる空気(風)を受けて、羽根車68と羽根車回転軸69とが一体として回転するようになっている。
管81は、別の管を介して後述する回転装置310と接続されており、回転装置310で圧縮された空気が噴出部82の噴出口82aから噴き出すようになっている。
なお、噴出装置80は、空気を噴き出すものではなく、水等を噴き出すものであってもよい。
管状部材102は、図15に示すように、銅製の真っ直ぐな円管状の部材である。また、管状部材102の直径は約10mmとなっている。
レーザー装置設置部材152は、断面コの字型の左右に長尺な部材である。レーザー装置設置部材152は、図17に示すように、コの字の開口部を後側に向けた状態で、第二フィルタ装置100の後面板104の後側の面の上部と当接している。なお、レーザー装置設置部材152は、後面板104と溶接等により接合されていてもよいし、構造体10と溶接等により接合されていてもよい。
すなわち、前側に配置されている複数の穴154は、左右方向に同ピッチPで配置され、後側に配置されている複数の穴154は、左右方向に同ピッチPで配置されているが、前側に配置され、かつ左右に隣り合う穴154,154間の中央位置に、後側に配置された穴154が位置している。また、前側に配置されている穴154と後側に配置されている穴154とは、前後方向において一部が重なっている。言い換えると、複数の穴154は、全て同一の直線(図16に一点鎖線Aとして図示)上を通るように配置されている。すなわち、前側にずれた位置にある穴154の後端部は当該直線(一点鎖線A)よりも後側に位置し、後側にずれた位置にある穴154の前端部は当該直線(一点鎖線A)よりも前側に位置するようになっている。
なお、前側に配置されている穴154と、この穴154と左右に隣り合う後側に配置された穴154とが、左右方向において一部重なるようになっていてもよい。
また、レーザー装置設置部材152の下面155には、上面153の穴154と対向する位置に、穴156が設けられている。
また、1つのレーザー装置151から放射されるレーザー光Lの左右方向の幅は、管状部材102の内径よりも大きい。すなわち、各管状部材102から出てくる空気ほぼすべてに対してレーザー光Lが照射されるようになっている。つまり、第3フィルタ装置150の下を通過する空気にレーザー光Lが当たるように、管状部材102によって空気が導かれている。
なお、第3フィルタ装置150は、農業の分野において、殺菌を行ったり、昆虫の卵等にレーザー光Lを当てて殺虫を行ったりするために、農薬の代わりとして使用することもできる。この際、レーザー装置151は、第3フィルタ装置150の用途に応じて、所望のレーザー光Lを放射するものを適宜選択すればよい。また、レーザー装置151を上述のように並べることで、隙間なく並べることができるので、適当なレーザー光Lを放射するレーザー装置151を適宜選択することで、防犯や防衛目的に第3フィルタ装置150を使用することもできる。
活性炭フィルタ201は、一酸化炭素、二酸化炭素および排気ガス等を吸着することができる。また、活性炭フィルタ201は、消臭効果を有する。
HEPAフィルタ設置板252には、HEPAフィルタ251が設けられている部分に、HEPAフィルタ251の内径とほぼ同径の円形の穴253が設けられている。また、円筒状のHEPAフィルタ251の前端部には、円筒の穴を塞ぐようにして、遮蔽板254が設けられている。したがって、第四フィルタ装置200を通過してきた空気は、HEPAフィルタ251の外周面側から内周面側に流れ、穴253を通過して、第五フィルタ装置250の後側に向かい流れるようになっている。
回転装置310は、図24に示すように、ケーシング311と、回転軸312と、原動機313と、を備えている。なお、原動機313は、ガソリンや軽油等の燃料により動くものであってもよいし、電気により動くモーター等であってもよい。また、原動機313は、集塵用車両1を走らせるための原動機とは別に設けられているが、1つの原動機で回転装置310の駆動と、集塵用車両1の走行とを行うようにしてもよい。
なお、回転軸312は、構造体10の前後方向および上下方向の略中心に位置している。
なお、発電された電気は、コイル318から取り出されてバッテリーに蓄電されたり、直接使用されるようになっている。第二フィルタ装置100のコイル101や第三フィルタ装置150のレーザー装置151等では、この回転装置310で発電された電気が使用されるが、コイル318から取り出された電気をそのまま使用してもよく、一度バッテリーに蓄電されたものを使用してもよい。
また、コイル318に、バッテリーやコンセント等の外部電源から電流を流すことにより、磁界を発生させ、永久磁石315と反発または引き合う力を利用して、回転軸312を回転させることができるようになっている。
羽根車317は、回転軸312に支持される第一支持部材324と、複数の羽根325と、羽根325の角度を調整するための調整装置326と、を備えている。
第一支持部材324は、円板状の円板部324aを備えている。また、円板部324aの中心には、穴324bが設けられており、この穴324bに、回転軸312の後側の端部が嵌入されている。また、円板部324aの外周部から前側に突き出るようにして、円筒状の支持部324cが、円板部324aと一体的に設けられている。また、支持部324cには、周方向に等間隔で、羽根325を挿通するための穴324dが複数設けられている。
第二支持部材327は、図25に示すように、中心に穴327aが設けられた略円板状の部材であり、この穴327aに回転軸312が挿通され、回転軸312に固定されている。また、第二支持部材327の外周部には、羽根325と同数の接続部材328が、後方に向けて突出するようにして設けられている。また、接続部材328の後端部は、羽根325の回転軸312側の端部と接続されている。したがって、羽根325は、第一支持部材324の穴324dに挿通されることで第一支持部材324によって支持されるとともに、端部が接続部材328に接続された状態となっている。
そして、送風装置4、第二フィルタ装置100のコイル101および第三フィルタ装置150のレーザー装置151は、回転装置310で発生した電気により作動する。また、噴出装置80からは、回転装置310で圧縮された空気が噴き出される。このため、回転装置310の原動機313を動かすだけで、集塵用車両1による集塵を行うことができるようになっている。
したがって、電源の確保が難しい場所においても、集塵装置3を使用することができる。また、余分なバッテリー等を積む必要がない。
また、回転装置310で圧縮された空気や、発電された電気は、他の用途に用いてもよい。つまり、集塵用車両1は、集塵と関係の無い他の装置に、圧縮された空気や電気を供給するために使用することもできる。
また、集塵装置3には、空気取入部21が設けられている構造体10の前側壁材20を囲うようにして、導入部30が設けられている。導入部30は、空気取入部21とは逆側の部分が広く開口しているので、導入部30に向かってくる空気は、空気取入部21に導かれる。よって、導入部30がない場合に比べ、より広範囲の空気を集塵装置3の内部に取り込むことができる。
特に、集塵用車両1を走行させながら、集塵用車両1による集塵を行う場合には、導入部30の効果が大きい。すなわち、集塵用車両1の走行中においては、集塵用車両1の走行によっても空気取入部21から空気排出部25への空気の流れが発生するが、導入部30により、より広範囲の空気を空気取入部21に導くことができるので、より多くの空気および塵埃を集塵装置3の内部に取り込むことができる。
第一フィルタ本体51を通過した空気は、次に、第二フィルタ装置100の管状部材102を通過する。管状部材102には、コイル101が巻き付けられており、コイル101には電流が流されているので、管状部材102を通過した空気はイオン化され清浄化される。
管状部材102を通過した空気は、次に、第三フィルタ装置150のレーザー光Lに当てられる。レーザー光Lは、殺菌力があるので、レーザー光Lを通過する空気に含まれる菌が殺されることとなる。また、レーザー光Lを用いることで、紫外線ライトを用いる場合に比べ高い殺菌力が得られるので、レーザー光Lを通過する空気に対しても殺菌を行うことができる。
レーザー光Lに当てられた空気は、次に、第四フィルタ装置200の活性炭フィルタ201を通過する。そして、空気中に含まれる一酸化炭素、二酸化炭素および排気ガス等が活性炭フィルタ201に吸着される。また、活性炭フィルタ201により例えばアンモニア臭等の消臭も行われる。
活性炭フィルタ201を通過した空気は、次に、第五フィルタ装置250のHEPAフィルタ251を通過する。そして、レーザー光Lで殺された菌や、空気中に残っているその他の塵埃がHEPAフィルタ251に捕集される。
HEPAフィルタ251を通過した空気は、次に、クーリングベッド301を通過する。クーリングベッド301は、水によって湿らされているので、クーリングベッド301を通過する空気が冷却される。
以上により、清浄化され、冷却された空気が、空気排出部25から排出される。
また、各フィルタ装置やクーリングベッド301は、捕集したい塵埃や、空気の冷却の必要性に応じて、必要なもののみ備えられていてもよい。このとき、各フィルタ装置等が設けられている構造体10は、構造材用継手11と構造材17により骨組が組み立てられているので、内部に設けたい装置等の数や大きさに応じて簡単に、構造体10を拡大縮小することができる。
また、第一フィルタ本体51やHEPAフィルタ251は、捕集したい塵埃の種類に応じて、違う種類のエアフィルタ等を用いてもよい。
なお、集塵装置3は、通常のコンテナと同様に扱うことができ取り外しも容易なので、集塵装置3を取り外して設置しておき、空気の清浄化を行うこともできる。
また、車両本体2の運転席2aの下部には、送風装置4が、送風口4aを下方かつ後方に向けた状態で、運転席2aの下部に設けられているので、送風装置4を作動させると地面に向けて送風装置4から風が吹き付けられ、地面にある塵埃が、板状部31dや空気取入部21に向けて飛ばされる。よって、送風装置4を動かしながら、集塵用車両1を走行させることで、この飛ばされた(舞い上げられた)塵埃を集塵装置3内部に吸い込み、集塵することができる。したがって、路面清掃車のように、地面に落ちている塵埃を集めていくことができる。従来の、掃除機のように地面の塵埃を直接吸い込む方式の路面清掃車では、吸い込む力がかかる範囲が狭く、吸い込む力も弱いので、路面清掃車をゆっくり走らせなければならず、清掃に時間がかかる。また、ブラシを利用して地面の塵埃を集める路面清掃車の場合、定期的にブラシを交換する必要があるので、ランニングコストがかかる。これに対し、本実施の形態に係る集塵用車両1では、送風装置4により、板状部31dや空気取入部21に向けて地面の塵埃等を飛ばし、塵埃等を集めることができるので、集塵用車両1を速く走らせても塵埃等を集めることができ、また、ブラシの交換等のコストも発生しない。
また、送風装置4から送られる風の強さを強くすることで、比較的大きめの塵埃等も集めることができる。したがって、例えば、飛行機の滑走路に落ちている飛行機のタイヤの破片や小石等を集めたり、運動場の整備をしたりするために、集塵用車両1を使用することもできる。また、集めたい塵埃等の大きさに合わせて、このゴミ等を捕集するのに適したフィルタとなるように第一フィルタ装置50の第一フィルタ本体51等を変えてもよい。
また、本実施の形態に係る集塵用車両1の回転装置310のように、空気を流す装置と併用することで、この流される空気により第一フィルタ本体51を周回させることもできる。そして、例えば、回転装置310の回転軸312の回転速度を調整する等することにより、第一フィルタ本体51の周回速度を調整することもできる。
よって、噴出口82aから噴き出された空気により、第一フィルタ本体51に付着した塵埃が押し出され、塵埃回収部58を通じて塵埃貯蓄部に塵埃が溜められるようになっている。また、複数の噴出部82は、左右方向に延びる管81の軸方向に複数設けられており、第一フィルタ本体51は、タービン52の回転により、管81の周りを周回するので、
フィルタ全体の塵埃を除去し、塵埃貯蓄部に溜めることができる。
したがって、第一フィルタ本体51が目詰まりを起こすことがなく、長期間フィルタ性能を維持することができる。また、空気によって塵埃を押し出すため、ブラシ等によってフィルタを擦って塵埃を除去するような方式に比べて、フィルタが傷みにくく、長期間フィルタ性能を維持することができる。
また、各管状部材102の外周部には、前面板103と後面板104との間において、コイル101が巻き付けられており、コイル101には、回転装置310から電流が流される。そして、第一フィルタ装置50を通過した空気は、第二フィルタ装置100の管状部材102の内部を通過する。
管状部材102の内部には、コイル101に電流が流されることによって、磁界が生じており、管状部材102の内部を通過する空気中の各分子等は、この磁界の影響を受ける。そして、磁界にさらされた分子は、イオン化しやすくなる。また、空気中の荷電粒子等が、磁界および電界から力を受け、運動が活発になり、空気中の分子や管状部材の内壁等と衝突することで、マイナスイオンが発生する。したがって、マイナスイオンが増え、空気が清浄化される。
また、運動が活発になった荷電粒子の衝突等により、有害物質が分解され、空気が清浄化される。
また、管状部材102は、銅製であり、コイル101に電流が流れることによって、熱を帯びるため、管状部材102に接した菌を殺すことができる。したがって、管状部材102の内部を通る空気が清浄化される。なお、管状部材102は、銅製に限らず、その他の金属製等であっても、熱を帯び、菌を殺すことができる。
よって、隣り合うレーザー装置151が、左右方向においてぶつかり合うのを防ぎ、左右方向の間隔を詰めてレーザー装置151を配置することができる。特に、レーザー装置151に、左右方向に突出する部分がある場合には、隣り合う穴154および隣り合う穴156が前後方向にずれていることによる効果が大きい。また、前側に配置されている穴154(穴156)と、この穴154(穴156)と左右に隣り合う後側に配置された穴154(穴156)とが、左右方向において一部重なるように配置することもできる。
本実施の形態に係る第三フィルタ装置150においては、レーザー装置151が左右方向の間隔を詰めて配置されることで、左右方向に所定間隔で並べられた管状部材102それぞれの後側延長線上をレーザー光Lが通過するように、レーザー装置151が配置されている。また、レーザー装置151のうちの1つから放射されたレーザー光Lは、上下方向に所定間隔で整列した管状部材102の後側延長線上を通過する。
また、レーザー装置151は、並べられた管状部材102の各上下方向の列に対して1つ設けられており、1つのレーザー装置151から放射されたレーザー光Lは、上下方向に整列した一列の管状部材102すべての軸方向後側延長線上を通過する。よって、管状部材102から流出した空気に、レーザー装置151から放射された殺菌力のあるレーザー光が当てられることになる。
したがって、第二フィルタ装置100を通過した空気に含まれる菌を、熱量が大きく、高い殺菌力のあるレーザー光に当て、殺すことができ、空気を清浄化することができる。
また、1つのレーザー装置151から放射されたレーザー光Lが、上下方向に整列した一列の管状部材102すべての軸方向後側延長線上を通過するようにすることで、必要なレーザー装置151の数が削減されている。
したがって、1つの動力源により、送風、発電および気体の圧縮を行うことができる。
また、永久磁石315、インペラ316および羽根車317は、1本の回転軸312に設けられている。すなわち、永久磁石315とインペラ316と羽根車317とは、同軸上に配置されている。
したがって、回転装置310の、回転軸312の径方向における大きさを小さくすることができ、回転装置310が小型化できるので、回転装置310を省スペースで設置することができる。
したがって、羽根車の羽根の角度を変えることができ、羽根車が空気に与える圧力や羽根車の回転により送られる風量を、必要に応じて調整することができる。
また、導入部30の一部である板状部31は、伸縮可能なシリンダ36を介して構造体10と接続されており、このシリンダ36の伸縮により、板状部31は、上下または左右に揺動する。そして、板状部31が揺動することにより導入部30が開閉する。よって、導入部30は開閉自在な状態となっており、導入部30を閉状態とすることで、狭い場所でも容易に走行することができる。
したがって、空気を効率的に清浄化することができる。
なお、センサ33は、運転席2aや構造体10に設けられていてもよいが、センサ33は、主に導入部30が障害物に当たらないよう、障害物を検知するためのものなので、導入部30と障害物との距離を正確に測れるように、導入部30に設けられていることが好ましい。
51 第一フィルタ本体(フィルタ)
52 タービン
54 ベルト(動力伝達部)
80 噴出装置
Claims (2)
- フィルタと、流体の流れにより回転するタービンと、動力伝達部と、を備えるフィルタ装置であって、
前記フィルタは、前記動力伝達部を介して伝わる前記タービンの回転により生じた動力により周回可能な状態で設けられていることを特徴とするフィルタ装置。 - 前記フィルタに向けて空気を噴出するための噴出装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
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- 2016-09-29 JP JP2016191619A patent/JP6895155B2/ja active Active
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