JP2018050333A - ユーザ装置 - Google Patents

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佑一 柿島
Yuichi Kakishima
佑一 柿島
聡 永田
Satoshi Nagata
聡 永田
祥久 岸山
Yoshihisa Kishiyama
祥久 岸山
スウネイ ナ
Chongning Na
スウネイ ナ
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Abstract

【課題】参照信号のオーバーヘッドを抑制しつつ、効率のよいビームの送受信と選択を行う。
【解決手段】移動通信システムで用いられるユーザ装置は、基地局から第1の参照信号を受信する複数のアンテナポート、を有し、前記アンテナポートは、前記第1の参照信号に対する第1のフィードバック情報を前記基地局に送信し、前記アンテナポートは、前記基地局から第2の参照信号を受信して、前記第2の参照信号に対する第2のフィードバック情報を送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、移動通信技術の分野に関し、特に、3D-MIMO(Three-Dimensional Multiple Input Multiple Output)方式の移動通信システムで用いられるユーザ装置に関する。
国際標準化団体である3GPP(Third Generation Partnership Project)の技術仕様リリース8〜11では、LTE(Long Term Evolution)無線アクセス方式の下りリンクにおいて、基地局が横方向に複数配置したアンテナポート(AP)を用いて、水平方向のビームフォーミングを行う技術が採用されている。
リリース12では、基地局に複数のアンテナポートを搭載し、水平方向に加えて垂直方向にビームを形成する三次元MIMO(3D−MIMO)が検討されつつある(たとえば、非特許文献1および2参照)。垂直方向(仰角方向)と水平方向(方位角方向)にビームを形成することによって、システム特性の改善が期待される。
3GPP標準化上は、送信アンテナポート数が8以下の場合の3D−MIMOを「垂直ビームフォーミング(Elevation Beamforming)」と称し、送信アンテナポート数が8より大きい場合(16,32,64など)をFD−MIMO(Full-dimensional MIMOと称している。標準化以外では、FD−MIMOは大規模(Massive)MIMOとも呼ばれ、アンテナ配置は必ずしも2次元配置や3次元配置でなくてもよい。
FD−MIMOは、非常に多くの基地局アンテナ素子を用いて鋭いビーム(あるいは指向性)を形成することによって周波数利用効率を大きく改善する技術である。垂直ビームフォーミングと同様に、基地局に複数のアンテナポートを配置することで、水平及び垂直方向にビーム形成が可能である。
FD−MIMOあるいは大規模MIMOでは、プリコーディングを行うことでビーム利得が増大する一方、ビーム幅が狭くなる。図1は、一次元配列のアンテナにおいて離散フーリエ変換(DFT)プリコーディングを適用した場合のビームパターンを示す。図1(A)は4アンテナ(8DFTビーム)、図1(B)は8アンテナ(16DFTビーム)、図1(C)は16アンテナ(32DFTビーム)のときのビームパターンである。
全方向をカバーする場合、おおむねアンテナ素子数に比例した(倍程度)のビーム方向が必要になる。アンテナ数を増やしてビーム利得が大きくなるほど、各ビームの幅が狭くなる。16アンテナよりも大規模なアンテナ素子を用いる場合は、基地局でより多くのビーム、あるいはビーム候補を形成して最適なビームを選択する必要がある。他セルあるいは他セクタも含めてビーム選択を行う場合は、さらにビーム数が数倍から数十倍となる可能性がある。
最適なビームの選択のためには、なるべく多くのビーム候補の中から最良のビームをユーザ装置に選択させることが考えられる。しかし、ビーム候補の数を増やすと、指向性をもたせた参照信号、たとえばチャネル測定用の参照信号(CSI-RS: Channel State Information Reference Signal)の数が増え、参照信号のオーバーヘッドが増大する。
そこで、3D−MIMO方式の移動通信において、参照信号送信およびフィードバックのオーバーヘッドを抑制した効率的なビームの送受信と選択技術の提供を課題とする。
上記課題を実現するために、2段階で参照信号を送受信する。本発明のひとつの態様では、移動通信システムで用いられるユーザ装置は、
基地局から第1の参照信号を受信する複数のアンテナポート、
を有し、
前記アンテナポートは、前記第1の参照信号に対する第1のフィードバック情報を前記基地局に送信し、
前記アンテナポートは、前記基地局から第2の参照信号を受信して、前記第2の参照信号に対する第2のフィードバック情報を送信する。
3D−MIMO方式の移動通信において、参照信号のオーバーヘッドを抑制して、効率的なビーム送信および選択を実現することができる。
アンテナ数に応じた指向性ビームのパターンを示す図である。 実施形態の移動通信システムの基本構成を示す図である。 実施形態で実行されるビーム選択の段階的アプローチを示す図である。 ビーム選択の第1の例を示す図である。 ビーム選択の第2の例を示す図である。 ビーム選択の第3の例を示す図である。 ビーム選択の第4の例を示す図である。 ビーム選択の第5の例を示す図である。 ビームトラッキングを説明する図である。 ビーム選択の変形例を示す図である。 実施形態で用いられる基地局の概略構成図である。 実施形態で用いられるユーザ装置の概略構成図である。
図2は、実施形態の移動通信システム1の基本構成を示す図である。基地局10は複数のアンテナ素子を有するアンテナ11から、プリコードされた、すなわち指向性を有する複数の参照信号(Precoded CSI-RS)を同時に送信する。
ユーザ装置20−1、20−2は、プリコードされた複数の参照信号の中から適切なビームを選択して、基地局10に選択結果をフィードバックする。適切なビームは、ユーザ装置20−1,20−2においてSINR(Signal to Interference-plus-Noise Ratio)やRSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)や受信電力などの受信品質に基づいて決定することができる。
図2のシステムを実現する場合、プリコードされた参照信号の数が増えて、オーバーヘッドが増大する。そこで、実施形態では、段階的なビーム選択を行う。段階的なビーム選択では、まずユーザ装置20−1、20−2が在圏する周辺エリアを特定する。次に、特定されたエリア内に向けて、プリコードされた複数の参照信号(候補ビーム)を送信し、ユーザ装置20−1、20−2(以下、適宜「ユーザ装置20」と総称する)に有限の数の候補ビームの中から適切なビームを選択させる。
ユーザ装置20からのフィードバックの内容に応じて、そのままビームを選択してもよいし、ビーム方向のさらなる絞り込みを行ってからユーザ装置20のためのビームを決定してもよいし、掲出されたエリア内への参照信号の再送信や位置検出のステップを繰り返してもよい。
いったんユーザ装置20に向けられる最適なビームが決定されたなら、ビームの方向、すなわちデータが送信される方向をユーザ装置20に追従させるためにビームトラッキングを行ってもよい。
図3は、参照信号およびフィードバック情報の量を低減するための段階的なアプローチを示す図である。基地局10は、ユーザ装置20のおおよその位置、すなわちビームの方向を大まかに検出する(S1)。この段階を「ラフ検出」の段階とする。
ラフ検出は、図2の基地局10がたとえばスモール基地局やリモート基地局である場合は、図示しないマクロ基地局のアシストに基づいて実施することができる。あるいは近隣基地局の相互関係に基づいて、ラフ検出を行ってもよい。基地局10単独で、同期信号や位置検出参照信号(PRS:Positioning Reference Signal)、GPS(Global Positioning System)等に基づいてラフ検出をすることもできる。ラフ検出(S1)は、一定間隔またはユーザ装置20からの情報に基づいて繰り返される。
ユーザ装置20のおおよその位置が特定されたなら、基地局10はビームの絞り込みを行う(S2)。ビームの絞り込み(S2)では、ラフ検出された方向に向けて、指向性を持たせた参照信号(Precoded CSI-RS)を複数のストリームで同時に送信し(S21)、ユーザ装置20からのフィードバック情報に基づいて最適なビームを選択する(S23)。参照信号の送信(S21)またはビーム選択(S23)を一定間隔またはユーザ装置20からのフィードバック情報に基づいて繰り返してもよいし、フィードバック情報の結果に応じてS21またはS23の後に、ラフ検出(S1)またはビーム絞り込み(S2)をやり直してもよい。
ユーザ装置20のためのビームが選択されたならば、ビームをユーザ装置20に追従させるビームトラッキングを行っても良い(S3)。ビームトラッキングでビーム外れ等が発生した場合は、ラフ検出(S1)またはビーム絞り込み(S2)をやり直してもよい。
ここでは、S1〜S3を段階的に行う例を示したが、単独で適用する事や2つを選択する事により、複雑性の低いビーム選択を行う事も可能であるし、他のビーム選択技術と組み合わせる事も可能である。
以下で、絞り込み工程(S2)の具体例を説明する。
<ビーム選択法1>
図4は、ビーム絞り込みの第1の例を示す。図4で、基地局10は、プリコードされたチャネル測定用の参照信号(Precoded CSI-RS)を同一の周波数・時間リソースにおいて空間多重を適用することにより、オーバーヘッドを抑制しつつマルチストリームでPrecoded CSI-RSを送信する。
基地局10は、タイミングAで、ビーム(信号ストリーム)A1とA2を空間多重して送信し、タイミングBで、ビーム(信号ストリーム)B1とB2を空間多重して送信し、以下順次異なるタイミングでビームの組を送信する。
UE(User Equipment:ユーザ装置)1がビームA1を選択し、UE2がビームA2を選択した場合、基地局10は、UE1とUE2をペアリングしたマルチユーザ(MU)−MIMO(Multiple Input Multiple Output)を適用することができる。すなわちプリコードした参照信号を異なるビーム(信号ストリーム)で同時に送信することで、ビーム選択と同時にユーザ間干渉を考慮したユーザ対を決めることができる。
図4では、異なるアルファベットで示されるPrecoded CSI-RSを時間的に多重する例を示しているが、周波数的な多重であっても、符号分割多重であってもよい。また、同時に多重する信号ストリームの数は2に限定されず、3以上であってもよい。
この方法は、一度に複数のPrecoded CSI-RSを送信するので、RSオーバーヘッドを削減することができる。
マルチストリームでPrecoded CSI-RSを送信することで、ユーザ間干渉を考慮した受信品質を測定することができる。
また、基地局10から送信するマルチストリームのPrecoded CSI-RSの候補(たとえばA1とA2)を直交させることで、UE間干渉を低減したMU−MIMOを適用することができる。
図4の方式で、マルチストリーム送信する場合、基地局10は、それぞれのストリーム(A1、A2など)に対する信号系列、多重位置(時間位置あるいは周波数位置)、直交符号などをシグナリング情報としてUEに通知する。
<ビーム選択法2>
図5は、ビーム絞り込みの第2の例を示す。図5では、ビームの絞り込み自体を段階的に行う。
図5(A)は、ビーム絞り込みの前段ステップ2−Aを示す。前段ステップ2−Aで、基地局10はアンテナ11から複数のPrecoded CSI-RSを広いビーム1〜4で送信する。ここで送信される参照信号は、たとえばセル固有の参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)であってもよい。絞り込みの最初の段階で広いビームを用いてRSオーバーヘッドを抑制しつつ、ユーザ装置20の方向をさらに絞り込むことができる。
ユーザ装置20は、複数の広いビーム1〜4の中から最適なビーム(図5の例ではビーム2)を選択し、選択結果を基地局10にフィードバックする。
図5(B)は、ビーム絞り込みの後段ステップ2−Bを示す。後段ステップ2−Bで、基地局10は、前段ステップ2−Aのフィードバック情報に従って、ビーム2の方向に送信する複数のPrecoded CSI-RSを決定する。この参照信号を便宜上、第2のPrecoded CSI-RSとする。第2のPrecoded CSI-RSは前段ステップ2−Aで用いたビームよりも、細く鋭いビームで送信されても良い。
第2のPrecoded CSI-RSは、たとえばユーザ固有の参照信号(UE-specific Reference Signal)である。後段の参照信号の送信をユーザ固有チャネル、特に、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)に含めることで、従来のユーザ装置(レガシーUE)へのインパクトを小さくすることができる。
ユーザ装置20は、複数の第2のPrecoded CSI-RSから最適なビーム(ビーム2C)を選択し、選択結果を基地局10にフィードバックする。この方法により、最適ビームの絞り込みをより精細に行うことができる。なお、基地局10にフィードバックされるビームの数は単一のビームに限定されず、受信した参照信号の測定レベルやチャネル品質に基づいて複数のビーム番号をフィードバックしてもよい。
図5の例では、前段ステップ2−Aのフィードバック情報を用いて後段ステップ2−Bのビーム選択を行っているが、前段ステップ2−Aと後段ステップ2−Bで独立したフィードバックを用いてもよい。たとえば、前段ステップ2−Aで仰角方向のビームを選択し、後段ステップ2−Bで水平方向のビームを選択してもよい。
<ビーム選択法3>
図6は、ビーム絞り込みの第3の例を示す。図5の方法で、後段のステップ2−Bを必ずしも実施しなくてもよい場合がある。たとえば、ユーザ装置20の移動速度が大きく、後段でさらに精細な絞り込みを実施しようとしても、ユーザ装置20の位置が前段ステップ2−Aの実施時の位置から変化している場合などである。この場合は、前段ステップ2−Aあるいは最初のステップS1をやり直すほうが効率的にビームを絞り込むことができる。
そこで、図6では、前段ステップ2−Aへの切り戻しを可能にするフィードバック方法を提案する。
図6(A)は、基地局10のアンテナ11から送信されるビームの概略図、図6(B)は基地局10とユーザ装置20が共通で有するフィードバックテーブル21を示す。図6(B)は、前段ステップ2−Aで得られる最新の情報が「ビーム2」である場合のフィードバックテーブル21の状態である。
3ビットのフィードバック情報を用いる場合、前段「ビーム2」が選択されフィードバックされた時点で、前段の広いビーム1〜4の識別情報(「000」、「001」、「010」、「011」)が維持されたまま、ビーム2の方向に向けられる細く鋭いビーム2A〜2Dの識別情報(「100」、「101、「110」、「111」)が設定される。
ユーザ装置20は、フィードバックテーブル21が図6(B)の状態にあるとき、8通りのビームをモニタすることができる。ひとつのフィードバックテーブル21に前段ステップ2−Aで用いる広いビームと、後段ステップ2−Bで用いる狭いビームの2通りを含めることで、基地局10はユーザ装置20の主導でビームの種類を切り替えることができる。
たとえば、図6(A)のようにユーザ装置20がビーム2の選択の後に、後段ステップ2−Bでビーム2Cを選択した場合は、「110」をフィードバックし、基地局10はユーザ装置20のためにビーム2Cを形成するプリコーディングベクトルを設定する。
他方、ユーザ装置20は、フィードバック情報で「000」、「001」、「010」、「011」を通知することで、基地局10は狭いビームを適用しないプリコーディングを実現することができる。これは、移動速度の高いユーザ装置20等に対するビーム絞り込みとして有効である。
広いビームと狭いビームを比較する際に、オフセットを加えてもよい。たとえば、ユーザ装置20は、「000」、「001」、「010」、「011」のビーム、すなわち広いビームを測定する際に受信電力に対して一定のオフセット値(例えば3dB)を加えてもよい。オフセットを加えることによってフェアにビーム品質を比較することができる。
図6(B)は、基地局10とユーザ装置20で共通に保持されるフィードバックテーブル22の例を示す。フィードバックテーブル22は、前段ステップ2−Aでビーム2が選択されたときの最新の状態を示す。フィードバックテーブル22は、ビーム2の方向を細分化したビーム2A〜2D(「100」、「101」、「110」、「111」)に加えて、「000」の値を有する。「000」はビーム外れを通知するために用いられてもよい。ユーザ装置が「000」をフィードバックしたときに、基地局10は、前段ステップ2−A、あるいは、ステップS1のラフ検出に戻ってもよい。
この方法でも、ユーザ装置20主体で、ビーム絞り込みの段階的処理を切り替えることができる。
<ビーム選択法4>
図7は、ビーム絞り込みの第4の例を示す。図6では、異なるビーム幅で送信される参照信号を用いて段階的処理の切り替えを可能にしたが、図7では鋭いビームだけを用いて図6の方法と同様の効果を得る。
図7(A)で、基地局10とユーザ装置20は、共通のフィードバックテーブル23を有する。フィードバックテーブル23は、前段ステップ2−Aでビーム2が選択された直後の最新の状態を示す。
フィードバックテーブル23は、ビーム2の方向を細分化したビーム2A〜2D(「100」、「101」、「110」、「111」)に加えて、ビーム1A〜1Dを示す「000」、ビーム3A〜3Dを示す「010」、ビーム4A〜4Dを示す「011」の値を有する。「001」はリザーブ領域であってもよい。
ユーザ装置20からのフィードバック情報が、「000」、「010」、「011」などの値をとる場合は、基地局10は、前段ステップ2−Aに戻る。この方法でも、3ビットだけを用いて、ユーザ装置20の主導で段階的な絞り込み処理を切り替えることができる。
<ビーム選択法5>
図8は、ビーム絞り込みの第5の例を示す。図6および図7では、ユーザ装置20主体で前段ステップ2−Aと後段ステップ2−Bの切り替え制御を行ったが、基地局10にて制御を行ってもよい。
図8(B)は、基地局10とユーザ装置20で共通に有するフィードバックテーブル24である。フィードバックテーブル24は2つの領域24A、24Bを有し、それぞれ2ビットずつで広いビーム1〜4と、細分化されたビームA〜Dを示す。基地局10は、ユーザ装置20に広いビームインデックスと、狭いビームのインデックスを別々にフィードバックさせることができる。
たとえば、広いビームと狭いビームのインデックスのフィードバック周期を変えることで、独立したフィードバックが可能である。特に、狭いビームの選択をより頻度高く行うことで効率的なフィードバックを実現できる。
また、狭いビームのインデックスは、広いビームのフィードバック情報に従うことにしてもよい。だとえば、前段ステップ2−Aでビーム2が選択された場合、後段ステップ2−Bでの絞り込みはビーム2A〜2Dから選択する。
上述した例では、広いビームと狭いビームを用いる場合を説明したが、図7のように狭いビームだけを用いた段階的な絞り込みにも適用可能である。この場合は、たとえばビーム1A〜1Dで一つのビームグループとして2ビットの識別情報で表すことができる。
さらに、基地局10からの設定や、ユーザ装置20からの通知なしに工程を切り替えてもよい。たとえば、チャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)がレンジ外の場合(きわめて通信品質が悪い状態)に、S1のラフ検出または絞り込みの前段ステップ2−Aに戻ってもよい。
また、ユーザ装置20がランダムアクセスチャネル(RACH)を送信した場合(セル接続がきれた場合等)にラフ検出(S1)または絞り込みの前段ステップ2−Aに戻ってもよい。
<ビームトラッキング>
図9は、ビームトラッキング(S3)を説明する図である。図9は基地局10のアンテナ11からみたビームの方向を示し、紙面の横方向が水平または方位角方向、縦方向が垂直または仰俯角方向である。
基地局10は、ユーザ装置20に対して、絞り込み(S2)により選択され現在形成しているビーム(現在のビーム)#0の他に、ビーム#1〜#6でトラッキング用の参照信号を送信する。ビーム#1〜#6は、現在のビーム#0がユーザ装置20に追従できなくなった場合に用いられる候補ビームである。データ送信用のビーム#0と候補ビーム#1〜#6を合わせて、ビームトラッキングのためのビームストリーム51が形成される。
ユーザ装置20は、ビームストリーム51を受信すると、各ビームの受信強度等を測定して、受信状態の良好なビーム番号を基地局10にフィードバックする。フィードバックされるビーム番号は最適なビーム番号であってもよいし、上位X個のビーム番号であってもよい。または、ビーム#0〜#6のすべてについて測定結果をフィードバックしてもよいし、受信品質が良好な順あるいは測定結果が悪い順にフィードバックしてもよい。
基地局10は、ビームトラッキングのフィードバック情報に基づいて、ユーザ装置20によって最適なビームを現在のビーム#0として設定することで、データ送信の方向をユーザ装置20に追従させる。
ユーザ装置20の移動速度が速い場合など、ビームトラッキングが外れた場合は、上述したように、ラフ検出(S1)またはビーム絞り込み(S2)に戻る。
<変形例>
図10は、実施例の変形例を示す図である。移動通信システムでは、一般に、送信ストリーム数を表すランクインディケータ(RI:Rank Indicator)を用いてストリーム数の切り替えを行っている。
上述した実施形態の方法でビーム選択を行う場合、選択したビームの数によりランク数を把握することが可能である。すなわち、ランクインディケータのフィードバックが不要になる。
上述した実施形態で、ユーザ装置20がRI領域を用いてビームインデックスを送信する場合、ビームインデックスだけではなく、CQI、PMI(Precoding Matrix Indicator)など、他のチャネル状態情報(CSI)を送信してもよい。
また、ビームインデックスごとにランク適応制御(ランクアダプテーション)が行われてもよい。たとえば、ビームインデックスごとにRIを送信してもよい。たとえば、ユーザ装置20が基地局10からの直接波であるビームB1と、ビルで反射されたビームB2を受信する場合、ビームごとにRIを送信することができる。また,直交偏波間は一般的にチャネルの相関性が低い事が知られている。したがって、アンテナ構成に従って、直交偏波アンテナの場合は固定で2ストリーム、単一偏波アンテナの場合は固定で1ストリームとする場合が考えられる。この場合、ビームインデックス毎のランク数を動的ではなく準静的に送る事が有効であると考えられる。
特に、偏波を用いて単一のビームインデックスで最大2ストリームを多重することが考えられる。図10でビームB1が互いに直交する2つの偏波のストリームを含む場合、ユーザ装置20は、ビームB2に関しRIの値「2」を送信し、ビームB1に関してRIの値「1」を送信する。
ストリーム数を1と2の間で適応的に切り替えてもよい。この場合、1ビットで制御が可能である。たとえば「0」のときにストリーム数1を示し、「1」のときにストリーム数2を示してもよい。
<装置構成>
図11は、実施形態で用いられる基地局10の概略構成図である。基地局10は、複数のアンテナ110−1〜110−Nと、送信部106と、受信部107と、送受信を切り替えるデュプレクサ108を有する。基地局10は、ユーザ位置検出部101で、ユーザ装置20のおおよその位置を検出する。プリコーディング制御部102は、検出されたユーザ装置20の位置周辺の複数の方向に向けて参照信号が送信されるように、複数の参照信号のそれぞれに対するプリコーディングベクトルの重み付け(位相回転量および/または振幅量)を決定する。参照信号生成部104は、各参照信号にプリコーディング制御部102で決定されたプリコーディングベクトルを乗算して、指向性を有する複数の参照信号を生成する。参照信号へのプリコーディングベクトルの乗算は、サブキャリアへのマッピングの前段で行っても良い。
ユーザ装置20に対する複数の参照信号は、多重部109にて時間的または周波数的に多重されてもよいし、符号分割多重されてもよい。指向性を有する複数の参照信号は、送信部106とデュプレクサ108を介して、複数のアンテナ110−1〜110−Nからユーザ装置20の方向に向けて送信される。偏波アンテナが用いられる場合は、一つのビーム番号で特定されるビームを、互いに直交する2つの偏波(2ストリーム)で送信してもよい。
フィードバック情報処理部103は、ユーザ装置20からのフィードバック情報を、アンテナ110−1〜110−N、デュプレクサ108、および受信部107を介して取得し、処理する。フィードバック情報処理部103は、フィードバックテーブル105を参照して、フィードバック情報に含まれるビーム番号を特定する。フィードバックテーブル105は、図6〜8に示されるいずれのテーブルであってもよい。
特定されたビーム番号は、関連する情報(CQI、PMI、RI等)とともに、プリコーディング制御部102に通知される。プリコーディング制御部102は、通知された情報から最適なビームを選択し、選択されたビームに対応するプリコーディングベクトルでユーザ装置20に対するデータ信号が重み付されるように制御する。
プリコーディング制御部102は、フィードバック情報に特定の値が含まれる場合に、参照信号生成部104に再度指向性を有する複数の参照信号を生成するように指示してもよいし、ユーザ位置検出部101にユーザ装置20の位置を再検出するように指示してもよい。
プリコーディング制御部102はまた、複数のユーザ装置(UE1、UE2)に対する参照信号のそれぞれに乗算されるプリコーディングベクトルを決定することができる。この場合、アンテナ110−1〜アンテナ110−Nは、第1のユーザ装置に対する参照信号と、第2のユーザ装置に対する参照信号を空間多重して送信する。第1のユーザ装置宛ての参照信号と、第2のユーザ装置宛ての参照信号は互いに直交することが望ましい。プリコーディング制御部102は、第1のユーザ装置と第2のユーザ装置からそれぞれ良好なビーム番号のフィードバックを受けたときに、干渉の少ないユーザ対を決定することができる。
プリコーディング制御部102は、ユーザ装置20からのフィードバック情報に基づいて、ユーザ装置20の方向をさらに絞り込んだ複数のプリコーディングベクトルを決定してもよい。この場合、参照信号生成部104に対して、最初に送信した複数の参照信号よりも狭く鋭い指向性を有する参照信号を生成するように指示してもよい。生成された複数の参照信号は、送信部106、デュプレクサ108、アンテナ110−1〜110−Nを介して送信される。
図12は、実施形態で用いられるユーザ装置20の概略構成図である。ユーザ装置20は、複数のアンテナ210−1〜210−Mと、送信部206と、受信部207と、送受信を切り替えるデュプレクサ208を有する。ユーザ装置20は、基地局10からの参照信号を受信すると、チャネル品質測定部201で受信した各参照信号の品質を測定する。
参照信号処理制御部202は、受信した複数の参照信号の測定結果に基づき、フィードバックテーブル205を参照して、1または複数の適切なビーム番号を選択する。フィードバック情報生成部203は、選択されたビーム番号を含むフィードバック情報を生成する。参照信号処理制御部202は、受信した参照信号の中に所定レベルを超える参照信号がない場合に、フィードバックテーブル205中の特定の値、たとえば「000」等の値を選択してもよい。
また、参照信号処理制御部202は、チャネル品質測定結果に基づき、ランク数を決定し、ランク数をフィードバック情報の中に含める制御を行ってもよい。ランク数の決定はビームごとに行われてもよい。あるいは、ランク数を通知する代わりに、2以上の良好な参照信号を選択して各ビーム番号をフィードバックすることで、ランク数の通知に替えてもよい。
生成されたフィードバック情報は、送信部206、デュプレクサ208、およびアンテナ210−1〜210−Mを介して送信される。
上述した基地局10およびユーザ装置20の構成により、参照信号のオーバーヘッドを抑制しつつ、効率良くビーム選択をすることができる。
1 移動通信システム
10 基地局
11 アンテナ
20、20−1、20−2、UE1、UE2 ユーザ装置
21、22、23、24 フィードバックテーブル
51 ビームトラッキング用のビームストリーム
101 ユーザ位置検出部
102 プリコーディング制御部
103 フィードバック情報処理部
104 参照信号生成部
105 フィードバックテーブル
110−1〜110−N 基地局のアンテナ
201 チャネル品質測定部
202 参照信号処理制御部
203 フィードバック情報生成部
205 フィードバックテーブル

Claims (3)

  1. 移動通信システムで用いられるユーザ装置であって、
    基地局から第1の参照信号を受信する複数のアンテナポート、
    を有し、
    前記アンテナポートは、前記第1の参照信号に対する第1のフィードバック情報を前記基地局に送信し、
    前記アンテナポートは、前記基地局から第2の参照信号を受信して、前記第2の参照信号に対する第2のフィードバック情報を送信する、
    ことを特徴とするユーザ装置。
  2. 前記第1のフィードバック情報は、前記第1の参照信号に対するプリコード選択結果であり、
    前記第2のフィードバック情報は、前記第2の参照信号に対するリコード選択結果であることを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記第1のフィードバック情報は、前記第1の参照信号に対するリソース選択結果であり、
    前記第2のフィードバック情報は、前記第2の参照信号に対するプリコード選択結果であることをと特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
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