JP2018045048A - Optical member and liquid crystal display device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、表示装置等に用いられる光学部材、及び光学部材を備えた液晶表示装置に関する。 The present invention relates to an optical member used for a display device and the like, and a liquid crystal display device including the optical member.
液晶表示装置は、通常、画像を表示する液晶ディスプレイパネル(液晶パネル)と、液晶パネルを照明するためのバックライト(光源)と、を備えている。このような液晶表示装置では、バックライトからの光が、液晶パネルの表示面の正面方向のみならず、正面方向から傾斜した種々の方向にも、射出される。したがって、液晶表示装置の射出光が種々の方向にも射出されることになり、例えば液晶表示装置が自動車に搭載されている場合、上方に射出された射出光が自動車のフロントガラス等で反射し、運転者の視界を妨げるおそれがある。 The liquid crystal display device usually includes a liquid crystal display panel (liquid crystal panel) for displaying an image and a backlight (light source) for illuminating the liquid crystal panel. In such a liquid crystal display device, light from the backlight is emitted not only in the front direction of the display surface of the liquid crystal panel but also in various directions inclined from the front direction. Therefore, the light emitted from the liquid crystal display device is also emitted in various directions. For example, when the liquid crystal display device is mounted on an automobile, the emitted light emitted upward is reflected by the windshield of the automobile. The driver's view may be hindered.
この問題を解決するため、従来技術として、例えば特許文献1では、光源と液晶パネルとの間にプリズムシート及び光制御シートを有する光学部材を設け、光の進行方向を制限している。光学部材を設けることで、液晶パネルに入射する光の入射方向を制限して、液晶表示装置の射出光の方向を制限することができる。
In order to solve this problem, as a conventional technique, for example, in
しかしながら、特許文献1に記載の液晶表示装置においては、表示される画像にモアレ(干渉縞)が生じてしまう。本件発明者らが鋭意検討した結果、このモアレは、プリズムシート(光学要素層)の周期構造と光制御シート(ルーバー層)の周期構造との干渉に起因して発生していることが知見された。本発明はこのような課題を解決する発明である。すなわち、本発明は、光学要素層の周期構造とルーバー層の周期構造とに起因するモアレを抑制する光学部材を提供することを目的とする。
However, in the liquid crystal display device described in
本発明の光学部材は、光を透過させる光学部材であって、
一方向に配列され且つ各々が前記一方向と交差する方向に線状に延びている複数の単位光学要素を有する光学要素層と、
前記一方向に配列され且つ各々が前記一方向と交差する方向に線状に延びる光吸収部及び光透過部を有し、前記光吸収部及び前記光透過部が前記一方向に交互に沿って配列されているルーバー層と、
を備え、
前記光学要素層と前記ルーバー層の間に少なくとも3層の拡散層が設けられている。
The optical member of the present invention is an optical member that transmits light,
An optical element layer having a plurality of unit optical elements arranged in one direction and extending linearly in a direction crossing the one direction;
A light absorbing portion and a light transmitting portion arranged in the one direction and extending linearly in a direction crossing the one direction, and the light absorbing portion and the light transmitting portion alternately along the one direction; An array of louver layers,
With
At least three diffusion layers are provided between the optical element layer and the louver layer.
本発明の光学部材において、前記光学要素層と前記ルーバー層との間に、反射型偏光分離層をさらに備えてもよい。 The optical member of the present invention may further include a reflective polarization separation layer between the optical element layer and the louver layer.
本発明の光学部材において、少なくとも1層の前記拡散層が、前記ルーバー層と前記反射型偏光分離層の間に設けられていてもよい。 In the optical member of the present invention, at least one diffusion layer may be provided between the louver layer and the reflective polarization separation layer.
本発明の光学部材において、前記ルーバー層と前記反射型偏光分離層の間に設けられている少なくとも1層の前記拡散層における拡散反射率が、1.0%以上7.0%以下であってもよい。 In the optical member of the present invention, the diffuse reflectance in at least one diffusion layer provided between the louver layer and the reflective polarization separation layer is 1.0% or more and 7.0% or less. Also good.
本発明の液晶表示装置は、上述したいずれかの光学部材と、光源と、液晶パネルと、を備える。 The liquid crystal display device of the present invention includes any one of the optical members described above, a light source, and a liquid crystal panel.
本発明によれば、光学要素層の周期構造とルーバー層の周期構造とに起因するモアレを抑制することができる。 According to the present invention, moire caused by the periodic structure of the optical element layer and the periodic structure of the louver layer can be suppressed.
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the drawings attached to the present specification, for the sake of illustration and ease of understanding, the scale, the vertical / horizontal dimension ratio, and the like are appropriately changed and exaggerated from those of the actual product.
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「光学シート」は板やフィルムと呼ばれ得るような部材をも含む概念であり、したがって、「光学シート」は、「光学フィルム」等と呼ばれる部材と、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。 In the present specification, the terms “plate”, “sheet”, and “film” are not distinguished from each other only based on the difference in names. For example, an “optical sheet” is a concept that includes a member that can be called a plate or a film. Therefore, an “optical sheet” can be distinguished from a member that is called an “optical film” or the like only by a difference in name. Absent.
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。 In addition, “sheet surface (plate surface, film surface)” means a target sheet-like member (plate-like) when the target sheet-like (plate-like, film-like) member is viewed as a whole and globally. It refers to the surface that coincides with the plane direction of the member or film-like member.
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。 In addition, as used in the present specification, the shape and geometric conditions and the degree thereof are specified. For example, terms such as “parallel”, “orthogonal”, “identical”, and values of length and angle are strict. Without being bound by meaning, it should be interpreted including the extent to which similar functions can be expected.
図1〜図6は本発明による一実施の形態および変形例を説明するための図である。このうち、図1および図2は、本発明の光学部材を備える液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。図3は光学部材に含まれた光学シートを示す斜視図であり、図4は光学部材に含まれたルーバーフィルムを示す斜視図である。図5および図6は、ルーバーフィルムに入光した光の作用を説明するための図である。 FIGS. 1-6 is a figure for demonstrating one Embodiment and modification by this invention. Among these, FIG. 1 and FIG. 2 are sectional views showing a schematic configuration of a liquid crystal display device including the optical member of the present invention. FIG. 3 is a perspective view showing an optical sheet included in the optical member, and FIG. 4 is a perspective view showing a louver film included in the optical member. 5 and 6 are diagrams for explaining the action of light incident on the louver film.
図1及び図2は、それぞれ本実施の形態における液晶表示装置1の一例および他の例を示している。液晶表示装置1は、光源10と、液晶パネル20と、光源10と液晶パネル20の間に設けられた光学部材30と、を備えている。液晶表示装置1は、光源10で発光し光学部材30を透過した面状の光が、液晶パネル20を所定のパターンで透過することによって、映像を形成する装置である。
1 and 2 show an example of the liquid
光源10は、液晶表示装置1の最背面(光を出光する面から最も離間した面)に配置され、光学部材30に光を照射する。光源10として、或る程度均一な照度で光を照射することができる装置を用いることができる。このような光源10として、反射板と、反射板上に二次元配列された複数の点状発光体と、を有する直下型の装置を用いることができる。また、光源10として、導光板と、導光板の側端面に対向して配置された発光体と、を有するエッジライト型の装置を用いることもできる。
The
液晶パネル20は、光学部材30を透過した光について透過または遮断を画素毎に制御するシャッターとして機能し、表示面25に像を表示するように構成されている。液晶パネル20は、出光側に配置された上偏光板21と、入光側に配置された下偏光板23と、上偏光板21と下偏光板23との間に配置された液晶層22と、を有している。偏光板21,23は、入射した光を直交する二つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向(透過軸と平行な方向)に振動する直線偏光成分(例えば、P波)を透過させ、前記一方の方向に直交する他方の方向(吸収軸と平行な方向)に振動する直線偏光成分(例えば、S波)を吸収する機能を有している。
The
液晶層22には、一つの画素を形成する領域毎に、電界印加がなされ得るようになっている。そして、電界印加の有無によって液晶層22中の液晶分子の配向方向が変化するようになる。一例として、入光側に配置された下偏光板23を透過した特定方向の偏光成分は、電界印加されていない液晶層22を通過する際にその偏光方向を90°回転させ、その一方で、電界印加された液晶層22を通過する際にその偏光方向を維持する。この場合、液晶層22への電界印加の有無によって、下偏光板23を透過した特定方向に振動する偏光成分が、下偏光板23の出光側に配置された上偏光板21をさらに透過するか、あるいは、上偏光板21で吸収されて遮断されるか、を制御することができる。
An electric field can be applied to the
このようにして液晶パネル(液晶表示部)20では、光源10から光学部材30を透過した光について透過または遮断を画素毎に制御し得るようになっている。なお、液晶パネル20の詳細については、種々の公知文献(例えば、「フラットパネルディスプレイ大辞典(内田龍男、内池平樹監修)」2001年工業調査会発行)に記載されており、ここではこれ以上の詳細な説明を省略する。
In this manner, the liquid crystal panel (liquid crystal display unit) 20 can control transmission or blocking of light transmitted from the
次に、光学部材30について説明する。光学部材30は、光学シート40と、反射型偏光分離シート50と、ルーバーフィルム60と、を光源10に近い側からこの順で有している。光学部材30は、光源10からの光を表示面25に垂直な方向に集光させて透過させる。
Next, the
光学シート40は、複数の単位光学要素41aを含む光学要素層41と、平板状の基材層42と、を有する。光学シート40は、入光した光の進行方向を変化させて透過させる機能を有した部材である。光学要素層41は、基材層42の一方の主面上に配列された複数の単位光学要素41aによって形成されている。各単位光学要素41aは、柱状に形成され、図3におけるD1方向に配列されてD1方向と交差するD2方向に線状に延びているプリズムとして構成されている。とりわけ図示された例において、各単位光学要素41aは、D2方向に直線状に延びている。また、図示された例において、単位光学要素41aの長手方向であるD2方向と、単位光学要素41aの配列方向であるD1方向は互いに直交している。
The
単位光学要素41aの断面形状は、要求される機能に応じて公知の形状を適用することができる。図示された例において、各単位光学要素41aは、三角形の断面形状となっている。また、図示された例において、各単位光学要素41aは、柱状に形成され、その長手方向に沿って同一の断面形状を有するようになっている。さらに、複数の単位光学要素41aは、その長手方向に直交する方向に沿って、基材層42上に隙間無く並べられている。したがって、光学シート40の一方の主表面は、基材層42上に隙間無く配列された単位光学要素41aの表面(プリズム面)によって形成されている。
As the cross-sectional shape of the unit
光学シート40は、光源10が、光学シート40に対面して配置された発光体であるか或いは光学シート40に対面して配置された導光板と導光板の側面に対面して配置された発光体との組み合わせであるか等の条件によって、図1の例のように単位光学要素41aが出光側であるか、図2の例のように単位光学要素41aが入光側(光源10の側)であるかを、適宜設計され得る。また、光学シート40に要望される光学機能に応じて、基材層42の光学要素層41が設けられた側とは逆側の面上に、拡散層がさらに設けられていてもよい。さらに、単位光学要素41aの断面形状等、光学要素層41の構成も、光学シート40に要望される光学機能に応じて、適宜変更することができる。
The
光学要素層41における単位光学要素41aの配列ピッチは、特に限定されないが、光学要素層41の機能を効果的に発揮する観点から、20μm以上100μm以下であることが好ましい。また、光学要素層41の高さ(厚さ)は、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
The arrangement pitch of the unit
なお、光学要素層41及び基材層42は、その界面で屈折率差を生じさせて光学的作用を起こさないために、同一または同様の屈折率を有する材料から形成されることが好ましく、同一の材料から形成されることがより好ましい。
The
反射型偏光分離シート50は、図1及び図2に示された例において、反射型偏光分離層51と、拡散層53と、を有する。とりわけ図示された例において、反射型偏光分離シート50は、反射型偏光分離層51の入光面側(光源10の側)に設けられた第1拡散層53aと、出光面側に設けられて第2拡散層53bとの、2つの拡散層53を有している。反射型偏光分離層51は、入射した光を直交する2つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向の偏光成分を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向の偏光成分を反射する機能を有している。このような反射型偏光分離層の構造は、公知のものを適用することができる。
The reflective
拡散層53は、入光した光の進行方向を拡散させて出光させる。拡散層53は、母材と、母材内に分散された拡散粒子と、を有する内部拡散機能を有した層(内部拡散層)として構成されていてもよいし、凹凸表面を有した表面拡散機能を有した層(表面拡散層)としてもよい。コスト等の制約から、母材と拡散粒子との屈折率差を大きく確保することができない場合等は、安定して強い拡散性能を発揮することができる表面拡散層を用いることが好ましい。また、特に第1拡散層53aおよび第2拡散層53bが表面拡散層である場合、第1拡散層53aおよび第2拡散層53bは、反射型偏光分離層51を加工することによって設けられてもよいし、反射型偏光分離層51とは異なる層として設けられてもよい。
The diffusion layer 53 diffuses the traveling direction of the incident light and emits the light. The diffusion layer 53 may be configured as a layer having an internal diffusion function (internal diffusion layer) having a base material and diffusion particles dispersed in the base material, or a surface diffusion having an uneven surface. A layer having a function (surface diffusion layer) may be used. When a large difference in refractive index between the base material and the diffusing particles cannot be ensured due to cost and other constraints, it is preferable to use a surface diffusion layer that can stably exhibit strong diffusion performance. In particular, when the first diffusion layer 53a and the second diffusion layer 53b are surface diffusion layers, the first diffusion layer 53a and the second diffusion layer 53b may be provided by processing the reflective
ルーバーフィルム60は、光吸収部61aおよび光透過部61bを有するルーバー層61と、基材62と、第3拡散層63と、を有する。ルーバーフィルム60は、入光した光の進行方向を変化させて出光側から出射する機能を有している。具体的には、図1に示す構成のルーバーフィルム60は、正面方向(表示面25の法線方向)の輝度を集中的に向上させる機能を有することができ、図2に示す構成のルーバーフィルム60は、入射した光を視野角が広がるように出射光の射出方向を変化させる機能を有することができる。さらに、正面方向に対して大きな角度で入射した光を吸収する機能を備えている。
The
ルーバー層61は、一定の方向に交互に配列された光吸収部61aおよび光透過部61bによって形成されている。光吸収部61aおよび光透過部61bは、図4に示すように、D1方向に配列され且つD1方向と交差するD2方向に線状に延びている。とりわけ図示された理例において、D1方向とD2方向は互いに直交している。すなわち、光吸収部61aおよび光透過部61bの配列方向と単位光学要素41aの配列方向とは、一致しており、光吸収部61aおよび光透過部61bの延在方向(長手方向)と単位光学要素41aの延在方向(長手方向)とは、一致している。
The
光吸収部61aは、光を吸収する部分であり、例えば光吸収粒子をバインダー樹脂中に含んだ部分である。光吸収粒子としては、カーボンブラックを含有したアクリルビーズを例示できる。また、光透過部61bは、光を透過させる部分であり、例えば可視光透過性の樹脂からなる。光吸収部61a及び光透過部61bは、D1方向に沿って交互に配列されている。
The
光吸収部61aの断面形状は、要求される機能に応じて種々の形状を採用することができる。本実施の形態において、図5に示すように、光吸収部61aの断面形状は、一方の底辺が他方の底辺に比べて十分に小さい台形形状となっており、光透過部61bの断面形状は、他方の底辺が一方の底辺に比べて十分に小さい台形形状となっている。
Various shapes can be adopted as the cross-sectional shape of the
光吸収部61aおよび光透過部61bの材料は、特に限定されないが、紫外線硬化型樹脂であることが望ましい。光吸収部61aおよび光透過部61bの屈折率は、材料の脆弱性や入手容易性、光吸収部61aと光透過部61bとの界面で光を反射させることを考慮すると、光吸収部61aの屈折率は1.47以上1.50以下、光透過部61bの屈折率は1.55以上1.61以下、光吸収部61aと光透過部61bとの屈折率差は0.05以上0.14以下であることが好ましい。光吸収部61aの屈折率は、1.49であることがより好ましく、光透過部61bの屈折率は、1.56であることがより好ましい。光吸収部61aと光透過部61bとの屈折率差を大きくすることにより、より多くの光を光吸収部61aと光透過部61bとの界面で全反射させることができる。なお、光吸収部61aと光透過部61bとの界面で全反射せずに光吸収部61aに入射した光のほとんどは、光吸収部61aに吸収される。
The material of the
基材62は、ルーバー層61を適切に支持することのできる平板状の部材である。基材62をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、液晶表示装置1に組み込まれることを考慮すると、ルーバーフィルム60の材料としては、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有し、安価に入手可能であることが好ましい。このような材料としては、ポリエチレンテレフタラート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)やアクリル系樹脂、ポリカーボネート等が例示できる。また、ルーバー層61は、反射型偏光分離層51と液晶パネル20の下偏光板23との間で用いられることから、基材62によって反射型偏光分離層51によって調整された偏光状態が乱されることを避けるために、基材62は複屈折の少ないことが好ましい。さらに、車載用途等のように高い耐熱性が求められる用途では、ガラス転移点が高いポリカーボネートが好ましい。
The
第3拡散層63は、入光した光の進行方向を拡散させて出光させる。第3拡散層63は、母材と、母材内に分散された拡散粒子と、を有する内部拡散層として構成されていてもよいし、凹凸表面を有した表面拡散層としてもよい。コスト等の制約から、母材と拡散粒子との屈折率差を大きく確保することができない場合等は、安定して強い拡散性能を発揮することができる表面拡散層を用いることが好ましい。また、特に第3拡散層63が表面拡散層である場合、第3拡散層63は、ルーバー層61や基材62を加工することによって設けられてもよいし、ルーバー層61や基材62とは異なる層として設けられてもよい。
The
ルーバーフィルム60は、要求される機能に応じて、その構成を適宜変更することができる。例えば、図1に示すように、入光側から、第3拡散層63、ルーバー層61、基材62の順で積層されていてもよい。あるいは、図2に示すように、入光側から、第3拡散層63、基材62、ルーバー層61の順で積層されていてもよい。また、ルーバー層61においても、図1及び図5に示すように、光吸収部61aの幅が、入光側で大きく出光側で小さくなっていてもよいし、図2及び図6に示すように、入光側で小さく出光側で大きくなっていてもよい。
The configuration of the
光吸収部61aの一方の斜面61a1および他方の斜面61a2は、基材62の面に対して垂直な方向から傾いていてもよい。この傾斜角は、0°より大きく10°以下であることが好ましい。また、斜面61a1、61a2は、直線であってもよいし、曲線であってもよいし、段差を構成するような折れ線であってもよい。さらに、斜面61a1、61a2は、光吸収部61aごとに異なる形状であってもよい。図5および図6に示された例において、斜面61a1、61a2は、直線であり、光吸収部61aの一方の斜面61a1が基材62の面に対して垂直になっており、光吸収部61aの他方の斜面61a2が基材62の面に対して垂直な方向から角度θだけ傾いている。斜面61a1、61a2の傾斜角度が異なると、正面方向(表示面25の法線方向)に対して傾斜した方向に対して、輝度を集中させたり、視野角を広げたりすることになる。特に、このような光学部材30を有する液晶表示装置1が自動車に搭載されている場合、自動車のフロントガラス等へ向かう方向の射出光を選択的に減少させ、運転者の視界の悪化を防止することができる。
One
ルーバー層61において、光吸収部61aおよび光透過部61bの配列のピッチpは、特に限定されないが、ルーバー層61の機能を効果的に発揮する観点から、20μm以上100μm以下であることが好ましく、30μm以上100μm以下であることがより好ましい。また、光吸収部61aの高さ(厚さ)dは50μm以上150μm以下であることが好ましく、60μm以上150μm以下であることがより好ましい。
In the
なお、ルーバーフィルム60の出光面側にも、第3拡散層63とは別の拡散層が設けられていてもよい。
Note that a diffusion layer different from the
また、光学部材30の光学シート40とルーバーフィルム60について、図1および図2にそれぞれ例示してきたが、これらは図1および図2の組み合わせに限られない。例えば、光学部材30は、図1に示す光学シート40と図2に示すルーバーフィルム60を有していてもよいし、図2に示す光学シート40と図1に示すルーバーフィルム60を有していてもよい。
Moreover, although the
以上で説明してきた第3拡散層63において、拡散反射率が、それぞれ、1.0%以上7.0%以下であることがより好ましい。拡散反射率が1.0%であれば、入射光に対して十分な拡散が生じ、モアレの不可視化を図ることができる。しかしながら、拡散反射率が7.0%より大きくなると、光学シート40によって、透過光の出射方向を表示面25に垂直な方向を中心とした狭い角度範囲に集光させても、光が拡散しすぎてしまって正面方向における輝度が低下してしまうため、好ましくない。
In the
また、反射型偏光分離シート50及びルーバーフィルム60は、所定の間隔を有して配置されており、この間隔には空気層が存在する。この空気層は、0.5mm以上5.0mm以下であることが好ましい。空気層が薄すぎると、光学部材30から出射した光にぎらつきがあらわれるおそれがあり、大きすぎると光学部材30が厚くなってしまう。
In addition, the reflective
なお、光学部材30には、光学シート40、反射型偏光分離シート50及びルーバーフィルム60の他に、これらを保護するための保護層等、任意の機能を有する層を追加で設けることができる。
In addition to the
次に、液晶表示装置1の作用、特に光源10から光学部材30に光が入射したときの作用について説明する。
Next, the operation of the liquid
まず、光源10から出射した光は、光学部材30の光学シート40に入射する。光学シート40は、集光機能を発揮して、単位光学要素の配列方向に沿った面内において、入射方向が正面方向に対してなす角度よりも、出射方向が正面方向に対してなす角度が小さくなるように、透過光の進行方向を変化させる。図1に示された光学シート40では、正面方向に対して傾斜した方向に進む光は、光学要素層41で屈折し、これにより、正面方向への集光機能が発揮される。一方、光源10がエッジライトと導光板の組み合わせである場合、光学部材30に入射する光の進行方向は正面方向に対して大きく傾いているので、図2に示すように、入射光は光学要素層41の単位光学要素41aで全反射し、これにより、表示面25に垂直な方向への集光機能が発揮される。すなわち、光源10の形式に応じた光学シート40によって、透過光の出射方向を表示面25に垂直な方向を中心とした狭い角度範囲に集光させることができる。
First, the light emitted from the
光学シート40を出射した光は、反射型偏光分離シート50に入射する。反射型偏光分離シート50に入射した光は、第1拡散層53aで拡散され、例えば、直前に透過した光学シート40の単位光学要素41aの配列に応じた明るさの分布を弱め、明るさの面内均一性が高められる。第1拡散層53aを透過した光は、反射型偏光分離層51に入射する。反射型偏光分離層51の透過軸と平行な方向に振動する偏光成分の光は、反射型偏光分離層51を透過し、第2拡散層53bで再び拡散され、ルーバーフィルム60に向かう。第2拡散層53bでの拡散により、明るさの面内均一性がさらに高められる。一方、反射型偏光分離層51の反射軸と平行な方向に振動する偏光成分の光は、反射して光学シート40に向かう。反射した光は、光源10の裏面に設けられた図示しない反射板等によって再び反射され、反射型偏光分離層51に再び入射する。このようにして、特定の偏光成分を有する光のみが反射型偏光分離シート50を透過し、反射型偏光分離層51で反射した光も反射を繰り返すことで反射型偏光分離シート50を透過するようになる。
The light emitted from the
ルーバーフィルム60に入射した光は、まず、第3拡散層63で拡散され、その後、図5または図6に示すルーバー層61に入射する。第3拡散層63での拡散により、明るさの面内均一性がさらに高められる。図5に示すルーバー層61に入射した光のうち、正面方向に略平行である光は、光吸収部61aと光透過部61bの界面に達することなく、ルーバー層61をそのまま透過することができる。正面方向に対して傾斜している光は、ルーバー層61内の光吸収部61aの斜面61a1または斜面61a2に入射し、反射、理想的位には全反射される。また、正面方向に対して大きく傾斜している光は、光吸収部61aの斜面61a1または斜面61a2で全反射はせず、一部は反射するが、一部は光吸収部61a内に入射して光吸収部61aで吸収される。
The light incident on the
光吸収部61aの斜面61a1または斜面61a2で全反射する光について、詳しく説明する。図5および図6に示す例では、入射光が斜面61a1で反射する場合、斜面61a1は正面方向に対して平行であるため、正面方向から見ても入射角と反射角が等しく、集光や拡散の機能は発揮されない。一方、入射光が斜面61a2で反射する場合、図5に示す例では、光L5で示すように、正面方向から傾いた光が斜面61a2で反射されることで正面方向に平行な光となって透過する。また、図6に示す例では、光L6で示すように、正面方向に略平行な光が斜面61a2で反射されることで正面方向から傾いた光となって透過する。すなわち、斜面61a2によって、集光や拡散の機能が発揮される。
The light totally reflected by the inclined surface 61a1 or the inclined surface 61a2 of the
ルーバー層61を透過してルーバーフィルム60から出射した光は、液晶パネル20の下偏光板23に入射する。下偏光板23によって、入射光のうち、一方の偏光成分が透過し、その他の偏光成分は吸収される。下偏光板23を透過した光は、画素毎への電解印加の状態に応じて、選択的に上偏光板21を透過するようになる。このようにして、液晶パネル20によって、光を画素毎に選択的に透過させ、表示面25に画像を表示する。
The light transmitted through the
ところで、従来の表示装置では、モアレと呼ばれる縞状模様が表示面上に観察されることが知られている。モアレは、異なる二つの構造の周期性が干渉することにより可視化されると考えられている。そこで、このようなモアレを目立たなくさせる手段として、拡散層を設けることや、二つの構造の周期性を呈する方向を傾斜させることが実施されていた。しかしながら、液晶表示装置において、光源と液晶表示パネルとの間に光学要素層およびルーバー層を配置した場合、単に拡散層を設けたり、或いは、液晶表示パネルの画素配列に対して、光学要素層およびルーバー層の周期性を示す方向を傾斜させたりしても、モアレを効果的に目立たなくすることができないことがあった。 By the way, in the conventional display device, it is known that a striped pattern called moire is observed on the display surface. Moire is thought to be visualized by the interference of the periodicity of two different structures. Therefore, as a means for making such moire inconspicuous, providing a diffusion layer or inclining the direction of exhibiting the periodicity of the two structures has been implemented. However, in the liquid crystal display device, when the optical element layer and the louver layer are arranged between the light source and the liquid crystal display panel, a diffusion layer is simply provided, or the optical element layer and the liquid crystal display panel are arranged with respect to the pixel arrangement. Even if the direction indicating the periodicity of the louver layer is inclined, the moire may not be effectively made inconspicuous.
本件発明者が、この点について鋭意研究を重ねたところ、これまで画素配列がモアレを発生源と考えられていたが、実際には光学要素層の周期性とルーバー層の周期性との干渉によって、強いモアレが生じていたことが確認された。光学要素層及びルーバー層は、互いに関連しあって、光の進行方向を変化させる部材である。したがって、光学要素層の周期性を示す方向とルーバー層の周期性を示す方向とを無秩序に傾斜させることは、光学要素層およびルーバー層の設置目的に反することとなる。また、液晶表示パネルへの入射光の入射方向を或る程度揃える必要があること、及び、光学要素層およびルーバー層で整えた光の進行方向を乱してしまうことから、液晶表示パネルよりも入光側に強い拡散を設置することは不可能であった。これらの結果、光学要素層の周期性およびルーバー層の周期性の干渉により生じたモアレが、液晶表示パネルの画素配列との重ね合わせにより、さらに目立ちやすく且つ発生プロセスが極めて複雑なモアレが生じていたことが知見された。 The present inventor has conducted extensive research on this point, and until now, the pixel arrangement was considered to be moire, but in reality it was caused by interference between the periodicity of the optical element layer and the periodicity of the louver layer. It was confirmed that strong moire had occurred. The optical element layer and the louver layer are members that are related to each other and change the traveling direction of light. Therefore, it is contrary to the installation purpose of the optical element layer and the louver layer to randomly tilt the direction indicating the periodicity of the optical element layer and the direction indicating the periodicity of the louver layer. In addition, since it is necessary to align the incident direction of incident light to the liquid crystal display panel to some extent, and the traveling direction of the light arranged in the optical element layer and the louver layer is disturbed, the liquid crystal display panel is more It was impossible to install strong diffusion on the light entrance side. As a result, the moire caused by the interference of the periodicity of the optical element layer and the periodicity of the louver layer is more conspicuous and the generation process is extremely complicated due to the overlap with the pixel arrangement of the liquid crystal display panel. It was discovered that
そして、本件発明者は、さらに鋭意検討を重ね、光学要素層41とルーバー層61の間に少なくとも3層の拡散層を設けることにより、光学要素層41とルーバー層61によって生じるモアレを極めて効果的に不可視化し得ることを見出した。このような現象が生じる詳細なメカニズムは不明であるが、以下の事項が、主たる原因の一つと推測される。
Then, the present inventor has further studied earnestly and by providing at least three diffusion layers between the
まず、光学要素層41とルーバー層61の間に正面方向における位置をずらして設けられた複数の拡散層は、単なる拡散の足し合わせではなく、相乗的な拡散機能を発揮していると考えられる。最も入光側に位置する第1拡散層53aへの入射光に明暗パターンが生じていたとしても、当該明暗パターンは、第1拡散層53aで拡散されて、第2拡散層53bに入射することになる。そして、第1拡散層53aと第2拡散層53bとが正面方向にずらして配置されていると、第1拡散層53aからの出射光は、第1拡散層53aへの入射時における明暗パターンでの隣り合う二つ明部をなしていた光が重なり合う程度にまで拡散されて、第2拡散層53bに入射することになる。この結果、第2拡散層53bでの拡散は、明暗パターンを消失させる上で極めて効率的に実施される。さらに、第2拡散層53bの出光側には、第3拡散層63が設けられている。したがって、第1拡散層53aでの拡散と第2拡散層53bでの拡散との重ね合わせと同様に、第2拡散層53bでの拡散と第3拡散層63での拡散とが、明暗パターンを消失させる上で極めて効率的に実施される。第2拡散層53bへの入射光に明暗パターンが生じていたとしても、当該明暗パターンは大幅に弱められた状態で第3拡散層63に入射し、当該第3拡散層63での拡散作用を極めて効果的に及ぼされることになる。
First, it is considered that the plurality of diffusion layers provided by shifting the positions in the front direction between the
このような少なくとも3層の拡散層による相乗的な拡散が、光学要素層41とルーバー層61の間で実施される。言い換えると、光学要素層41で生じた明暗パターンが相乗的な拡散作用を及ぼされた後、したがって、光学要素層41で生じた明暗パターンが充分に軽減された後、ルーバー層61に入射する。すなわち、3層の拡散層は、いったん生じてしまったモアレを目立たなくするのではなく、モアレの原因となる光学要素層41を透過した光の周期性を消失させるように機能する。この結果、さらに出光側に備える液晶表示パネルの画素配列と重ね合わされたとしても、複雑な干渉状態に起因してモアレが突然生じてしまうといった現象を、効果的に回避することが可能になると予測される。
Such synergistic diffusion by at least three diffusion layers is performed between the
なお、3層の拡散層による拡散は明暗パターンの消失、言い換えると明るさの面内分布の均一化には極めて有効であるが、進行方向を変化させることについては、各拡散層での拡散能の足し合わせの域を超えるものではない。すなわち、光学要素層41で集光した光の進行方向を不必要に過度に拡散させるようには機能せず、3層の拡散層は、光学要素層41と両立する。
Diffusion by the three diffusion layers is extremely effective for the disappearance of the light / dark pattern, in other words, uniformity of the in-plane distribution of brightness. It does not exceed the range of addition. That is, it does not function to unnecessarily excessively diffuse the traveling direction of the light collected by the
以上のことを主たる原因の一つとして、光学要素層41とルーバー層61の間に設けられた3層の拡散層によって、光学要素層41の周期性とルーバー層61の周期性との干渉によるモアレを極めて効果的に目立たなくすることができるものと考えられる。ただし、本発明は以上の推測に拘束されるものではない。
One of the main causes is the interference between the periodicity of the
以上のように、本実施の形態の光学部材30は、光を透過させる光学部材であって、D1方向に配列され且つ各々がD1方向と交差するD2方向に線状に延びている複数の単位光学要素41aを有する光学要素層41と、D1方向に配列され且つ各々がD1方向と交差するD2方向に線状に延びる光吸収部61a及び光透過部61bを有し、光吸収部61a及び光透過部61bがD1方向に沿って交互に配列されているルーバー層61と、を備え、光学要素層41とルーバー層61の間に少なくとも3層の拡散層(第1拡散層53a、第2拡散層53b及び第3拡散層63)が設けられている。このような光学部材30によれば、少なくとも3層の拡散層が設けられていることで、それぞれにおいて光が凝集して拡散されて、光学要素層41の単位光学要素41aの配列による光の周期性が失われ、光学要素層41の周期構造とルーバー層61の周期構造との干渉に起因するモアレの発生を抑制することができる。とりわけ、光が3層の拡散層によって、例えば第1拡散層53aと第3拡散層63のように、距離を離して拡散されることによって、より効果的に光学要素層41を透過した光の周期性を失わせることができる。
As described above, the
また、本実施の形態の光学部材30において、光学要素層41とルーバー層61との間に、反射型偏光分離層51をさらに備える。このような光学部材30によれば、反射型偏光分離層51によって光源10からの光を特定の偏光成分の光のみにすることで、液晶パネル20の下偏光板23で吸収される光を少なくすることができる。すなわち、光の利用効率を向上させることができる。また、反射型偏光分離層51によってもモアレを低減することができる。
Further, the
さらに、本実施の形態の光学部材30において、少なくとも1層の拡散層(第2拡散層53bまたは第3拡散層63)が、ルーバー層61と反射型偏光分離層51の間に設けられている。このような光学部材30によれば、ルーバー層61を有するルーバーフィルム60と、反射型偏光分離層51を有する反射型偏光分離シート50が直接接触して光学的界面が形成されることを防止することができる。また、反射型偏光分離層51の両側に拡散層を配置することで、拡散層の正面方向に沿った配置間隔を充分に確保することができる。これにより、拡散層での拡散機能がより効果的に発揮されることになる。
Further, in the
また、本実施の形態の光学部材30において、ルーバー層61と反射型偏光分離層51の間に設けられている拡散層(第3拡散層63)における拡散反射率が、1.0%以上7.0%以下である。このような光学部材30によれば、第3拡散層63において入射光に対して十分な拡散が生じ、上述したモアレの発生を抑制する効果を、より奏することができる。その一方で、光学要素層41での光路調整作用(図示された例では集光作用)を害してしまうことを効果的に回避することができる。
Further, in the
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated in detail using an Example, this invention is not limited to this Example.
実施例として、図1に示す光学部材30を作成し、光源10を点灯させて出光側からモアレの発生の有無を確認した。なお、観察においては、光学シート40の光学要素層41とルーバーフィルム60のルーバー層61との干渉によるモアレを確認するため、液晶パネル20は使用していない。
As an example, the
実施例における各層の具体的な材料・形状を説明する。 Specific materials and shapes of each layer in the examples will be described.
光源10としては、6.5インチ液晶パネル(LQ065T5GG03、シャープ株式会社製)に付属しているものを用いた。
As the
光学シート40としては、100μm厚のポリエチレンテレフタラート(A4300、東洋紡製)を使用し、屈折率1.56の紫外線硬化型ウレタンアクリルレートを用いて、ピッチ50μm、頂角90°の光学要素層41を作成した。
As the
反射型偏光分離シート50としては、DBEF−D2−400(3M社製)を用いた。DBEF−D2−400には、入光面側および出光面側の両面に拡散層が設けられている。これらの拡散層が、第1拡散層53aおよび第2拡散層53bに相当する。
As the reflective
ルーバーフィルム60については、まず、厚さ130μmのポリカーボネートフィルム製の基材62上に、屈折率1.56の紫外線硬化型ウレタンアクリルレートの光透過部61bを形成した。そして、光透過部61bの間に、カーボンブラックを含有したアクリルビーズを25%含有させた屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリルレートの光吸収部61aを、ピッチpが47μmの間隔で形成した。光吸収部61aの光源側の底辺の長さWaは10μm、観察側の底辺の長さWbは4μm、高さdは120μmとし、斜面61a1の傾斜角は4.5°、斜面61a2の傾斜角は4.5°とした。また、ルーバーフィルム60の入光面側にマット面を設けた。マット面のガラスブラストの加工条件を変化させてマット面の粗さを変化させることで、ルーバー層61の光源側の拡散反射率を以下の表1の実施例1〜4および比較例1〜4のように変化させている。
For the
実施例1〜4と比較する比較例1〜4を用意した。比較例1〜4においては、反射型偏光分離シート50を設けなかった。比較例1〜4のその他の構成は、それぞれ、実施例1〜4と同じである。
Comparative Examples 1 to 4 to be compared with Examples 1 to 4 were prepared. In Comparative Examples 1 to 4, the reflective
ここで、拡散反射率の測定方法を説明する。拡散反射率は、全光線反射率から鏡面反射光分の光線反射率を除外した全方位拡散反射率により定義される。各層の拡散反射率は図7に示したヘイズメーター(HR−100 村上色彩研究所)を用いて測定した。 Here, a method for measuring the diffuse reflectance will be described. The diffuse reflectance is defined by the omnidirectional diffuse reflectance obtained by excluding the light reflectance for the specular reflected light from the total light reflectance. The diffuse reflectance of each layer was measured using a haze meter (HR-100 Murakami Color Research Laboratory) shown in FIG.
まず、拡散反射率の計測対象となるシートの拡散層を入光側に向け、これとは反対側に黒色板を配置するとともに、当該シートの法線に対して45°傾けた方向から照射光を照射した。測定光源はD65を用いている。そして、鏡面反射光を除外し、そのときの積分球内の全方位光を検出器で得た。そして、得られた全方位光と照射光との比を百分率で表し、拡散反射率を算出した。 First, the diffusion layer of the sheet to be measured for diffuse reflectance is directed to the light incident side, and a black plate is disposed on the opposite side, and the irradiation light from a direction inclined by 45 ° with respect to the normal line of the sheet Was irradiated. D65 is used as a measurement light source. Then, the specular reflection light was excluded, and the omnidirectional light in the integrating sphere at that time was obtained with a detector. And the ratio of the obtained omnidirectional light and irradiation light was expressed in percentage, and the diffuse reflectance was calculated.
実施例および比較例ごとに、それぞれの層について測定した拡散反射率と、モアレの評価について、以下の表1に記載する。ルーバーフィルム60の光源側(マット面が設けられている側)の拡散反射率は、ルーバーフィルム60を上方から見た平面視において、測定光源からルーバーフィルム60への光の入射方向がD1方向に略平行となるようルーバーフィルム60および測定光源を配置した。ここで、上述したように、反射型偏光分離シート50は、入射した光を直交する2つの偏光成分に分解し、一方の方向の偏光成分を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向の偏光成分を反射する機能を有している。ここで、他方の方向の偏光成分の光が拡散反射されるため、観測される反射型偏光分離シート50の拡散反射率は、反射型偏光分離シート50に設けられた第1拡散層53aおよび第2拡散層53bの実際の拡散反射率より、高く観測されている。なお、モアレの評価については、目視で確認を行っており、表1における「モアレの評価」の欄に、モアレが確認されなかったサンプルに対して「A」を付し、注意深く観察したところ問題とならない程度に薄くモアレが確認されたサンプルに対して「B」を付し、モアレがはっきり確認されたサンプルに対して「C」を付した。
Table 1 below shows the diffuse reflectance measured for each layer and the evaluation of moire for each example and comparative example. The diffuse reflectance on the light source side (the side on which the matte surface is provided) of the
表1に示すように、実施例1〜3においてはモアレが確認されなかったが、比較例1〜4においてはモアレが発生することが確認された。また、実施例1〜3と実施例4との比較から理解されるように、ルーバーフィルム60のマット面(第3拡散層63)の拡散反射率が1.0%未満となると、薄くではあるがモアレが発生することが確認された。したがって、光学シート40とルーバーフィルム60との間に少なくとも3層の拡散層が設けられていることで、モアレの発生を抑制することができることが確認された。とりわけ、ルーバーフィルム60のマット面(第3拡散層63)の拡散反射率が1.0%以上では、モアレの発生が顕著に抑制されている。
As shown in Table 1, although moire was not confirmed in Examples 1 to 3, it was confirmed that moire was generated in Comparative Examples 1 to 4. Moreover, as understood from the comparison between Examples 1 to 3 and Example 4, it is thin when the diffuse reflectance of the mat surface (third diffusion layer 63) of the
1 液晶表示装置
10 光源
20 液晶パネル
21 上偏光板
22 液晶層
23 下偏光板
25 表示面
30 光学部材
40 光学シート
41 光学要素層
41a 単位光学要素
42 基材層
50 反射型偏光分離シート
51 反射型偏光分離層
53a 第1拡散層
53b 第2拡散層
60 ルーバーフィルム
61 ルーバー層
61a 光吸収部
61b 光透過部
62 基材
63 第3拡散層
DESCRIPTION OF
Claims (5)
一方向に配列され且つ各々が前記一方向と交差する方向に線状に延びている複数の単位光学要素を有する光学要素層と、
前記一方向に配列され且つ各々が前記一方向と交差する方向に線状に延びる光吸収部及び光透過部を有し、前記光吸収部及び前記光透過部が前記一方向に沿って交互に配列されているルーバー層と、
を備え、
前記光学要素層と前記ルーバー層の間に少なくとも3層の拡散層が設けられている、
光学部材。 An optical member that transmits light,
An optical element layer having a plurality of unit optical elements arranged in one direction and extending linearly in a direction crossing the one direction;
The light absorbing portions and the light transmitting portions are arranged in the one direction and each extend linearly in a direction intersecting the one direction, and the light absorbing portions and the light transmitting portions are alternately arranged along the one direction. An array of louver layers,
With
At least three diffusion layers are provided between the optical element layer and the louver layer,
Optical member.
光源と、
液晶パネルと、
を備える、液晶表示装置。 The optical member according to any one of claims 1 to 4,
A light source;
LCD panel,
A liquid crystal display device comprising:
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