JP2018041232A - 入力デバイスおよび情報処理装置 - Google Patents

入力デバイスおよび情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018041232A
JP2018041232A JP2016174145A JP2016174145A JP2018041232A JP 2018041232 A JP2018041232 A JP 2018041232A JP 2016174145 A JP2016174145 A JP 2016174145A JP 2016174145 A JP2016174145 A JP 2016174145A JP 2018041232 A JP2018041232 A JP 2018041232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
input
card
input device
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016174145A
Other languages
English (en)
Inventor
信行 千葉
Nobuyuki Chiba
信行 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2016174145A priority Critical patent/JP2018041232A/ja
Publication of JP2018041232A publication Critical patent/JP2018041232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】
固定情報であるIDを読み取ることに加え、任意の情報を無線通信によって読み取ることができる入力デバイスおよび当該入力デバイスを用いる情報処理装置その他の技術を提供すること。
【解決手段】
情報入力デバイスであって、人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段10,104と、固有の識別情報を記憶可能な記憶手段(EEPROM等)と、無線による情報の送信を可能とする通信手段10を有し、前記入力手段、記憶手段、送信手段の全部又は一部を、カード状若しくはシート状の形態を成す筐体若しくは基材2に設け、前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を、直接又は所定のフォーマットに変換した後に前記送信手段を介して出力するように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力デバイスおよび情報処理装置に関するものである。
近距離無線通信を行うものとしてNFC規格に準じた送受信デバイスが一般的に用いられている。例えば、その応用として特許文献1に記載されているように、カードに従来型の大アンテナの内側に1以上の小型アンテナをアレイ状に配置したものがある。これは、大アンテナは従来のNFC規格と完全な互換性を持ち、小アンテナは高速データ通信に用いるというものである。このような方式により、カードに搭載したICの情報を大アンテナ又は小アンテナを介して読み取ることができるものである。
特開2009−147423号公報
上記NFC規格に則ったカードのように、ID等を記憶させたICを搭載し無線通信によってIDを読み取る技術は既に一般的になっている。しかしながら、上記の技術は予めカードに割り当てて記憶させた情報を無線通信によって読み取るだけのものであって、カードに対して無線通信によって読み取ることができる任意の情報を付加できるものはない。
本発明は当該事情に鑑み発明したものであって、固定情報であるIDを読み取ることに加え、任意の情報を無線通信によって読み取ることができる入力デバイスおよび当該入力デバイスを用いる情報処理装置その他の技術を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、情報入力デバイスであって、
人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段と、固有の識別情報を記憶可能な記憶手段と、無線による情報の送信を可能とする通信手段を有し、前記入力手段、記憶手段、送信手段の全部又は一部を、カード状若しくはシート状の形態を成す筐体若しくは基材に設け、前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を、直接又は所定のフォーマットに変換した後に前記送信手段を介して出力するように構成したことを特徴とする。
また、本発明は以下の構成を有する。すなわち、情報入力デバイスであって、
静電容量の変化によって人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段と、固有の識別情報を記憶可能な記憶手段と、無線による情報の送信を可能とする通信手段を有し、前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を、直接又は所定のフォーマットに変換した後に前記送信手段を介して出力するように構成したことを特徴とする。
静電容量の変化によって人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段、固有の識別情報を記憶可能な記憶手段および無線による情報の送信を可能とする通信手段を有した情報入力デバイスと、
前記情報入力デバイスに対して無接触若しくは接触によって電力を供給するとともに、前記情報入力デバイスから前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を受信する受信手段を有したことを特徴とする情報処理装置。
本発明に係る情報入力デバイスは、最適な形態としてカード形態やシート形態のような薄型に形成することができるものであり、情報入力デバイスが有する固有の識別情報とともに任意に入力した情報を携帯端末あるいは専用に設けたリーダー装置によって取得させることができるものである。携帯端末等が情報入力デバイスから取得した情報は、不正や改ざんの可能性が低いものであり、セキュリティー性能の高いデバイスを提供することができるという効果を有している。
本実施の形態に係るカード型入力デバイスの外観図である。 カード型入力デバイスの内部構造を表した説明図である。 カード型入力デバイスの内部に搭載した電極層の説明図である。 カード型入力デバイスの回路構成を表したブロック図である。 カード型入力デバイスと携帯端末を用いた情報処理の一例を表した説明図である。 他の形態のカード型入力デバイスの内部構造を表した説明図である。 他の形態のカード型入力デバイスの内部に搭載した電極層の説明図である。 他の形態のカード型入力デバイスの回路構成を表したブロック図である。 他の形態のカード型入力デバイスと携帯端末を用いた情報処理の一例を表した説明図である。
以下、発明を実施するための形態を図を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るカード型の入力デバイスとして構成したカード1の外観図を表し、図2はカード1の内部構造を表した説明図である。
カード型とは、キャッシュカード、クレジットカード、名刺、トレーディングカード等の手に取ることが出来る薄板状のものである。カード1の大きさは、財布等に収容するのに丁度よい大きさに形成され、一例として短辺が59mm長辺が86mm程度の略矩形に形成されている。なお、上記のような大きさに制限されるわけではなく、形態もカード型にかかわらず薄いシート片若しくはシール等として構成してもよいものである。
肉厚に制限は無いが、概ね0.2mmの薄いシート状のものから、0.5mm〜2mm程度のキャッシュカード状のもの、およびこれを超える大凡シート、カードといえる程度の板状のものまでを含む。
カード1は、紙若しくは合成樹脂等の絶縁性の素材によって形成される基材を有し、この基材上に以下に説明する各種の手段を積層的に設けたものである。
カード1は、外観上の表面に指先の接触を入力として認識させるための位置(入力位置)が示されている。本実施例では、数字の0〜9、文字記号のABCDE*を表示した位置にマークM(M、M、M・・・M、M)をテンキー状の配置で印刷している。カード1の内部には、マークMに対応した面状の電極セグメントDS、ICや配線等から構成された回路が設けられている。
電極セグメントDSは、図3(a)に示す第1電極層3と、図3(b)に示す第2電極層4上に設けた各電極面DMによって構成される。第1電極層3と第2電極層4は、一例として薄い絶縁シート(図示せず)の表裏に設けられ、絶縁された状態で積層されている。
第1電極層3は、カード1の長手方向(以下「Y方向」という)と平行に複数本(4本)の配線X1、X2、X3、X4を設け、これらを短手方向(以下「X方向」という)に沿って配設したものである。そして、各配線X1〜X4上にはそれぞれ電極面DMを複数(4箇所)設けるとともに、基端部5をIC等からなる回路に接続したものである。
各電極面DMは、直角二等片三角形を成す2つの領域からなる導電面を、直角部を中心に対向させた蝶の羽根形状に配置したものである。各電極面DMは、指先等の近接に伴う静電容量の変化を検出する部位として構成され、カード1の表面に印刷したマークMに対応して配置されるようになっている。
第2電極層4は、カード1のX方向と平行に、複数本(4本)の配線Y1、Y2、Y3、Y4を設け、これらをY方向に沿って配設したものである。各配線Y1、Y2、Y3、Y4上にはそれぞれ電極面DMを複数(4箇所)設けるとともに、その基端部6をIC等からなる回路に接続したものである。
各電極面DMは、直角二等片三角形を成す2つの導電面を、直角部を中心に対向させた蝶の羽根形状に配置したものである。各電極面DMは、指先等の近接に伴う静電容量の変化を検出する部位であり、カード1の表面に印刷したマークに対応して配置されるようになっている。
第1電極層3および第2電極層4に接続される回路は、電源手段PSから電力の供給を受けて、前述した各配線X1、X2、X3、X4および配線Y1、Y2、Y3、Y4に検出電流を出力し、その検出電流の変化を検出することで、人体等が近接した各配線を検知するようになっている。
なお、回路はパッケージ化された一つのICとして構成される場合の他、複数のデバイスによって構成した回路として構成してもよいものである。
第1電極層3の各電極面DMと第2電極層の各電極面DMは、表裏方向において重ならず、かつ互いの空間を補うように配置することで、三角形状の導電面を組み合わせて正方形状の検出部(入力部)10を構成するようになっている。
この検出部10に指先(人体)等が近接すると、検出部10を構成する導電面を配置した第1電極層の配線Yと、検出部10を構成する導電面を配置した第2電極層の配線XがIC7によって検出され、これにより検出部が特定される。
各検出部は前述したマークMの裏側に配置されているので、何れかのマークMに人間が接触、近接すると該当する検出部が特定され、これをマークMに対する操作として検出することができるようになっている。
カード1の内部には、前記第1電極層3若しくは第2電極層4と同一層、又はこれらとは異なる層にカード1の外形に沿って巻回した環状配線11を設け、端部を回路の一部を構成するICに接続している。環状配線は、NFC(Near field communication)として機能する周波数の電波を送受信可能なアンテナとして機能するように構成される。
環状配線11によって受信した電波は、カード1上に搭載した各回路を駆動するための電力として使用される。また、環状配線11は無線による信号の送受信を行う専用リーダー若しくはスマートフォン等によって受信可能な周波数で情報の発信が可能に構成されている。
なお、本実施の形態ではRFIDを含むNFCによる無線通信を一例として説明しているが、情報の送信や受信等に従来型のBluetoothや、低電力仕様のBluetoothであるBLEを用いてもよいものである。
図4は、カード1上に搭載した回路の概略を表したブロック図である。検出部10は、前述した配線X1、X2、X3、X4および配線Y1、Y2、Y3、Y4の交点に設けた電極面DMによって構成したものである。
カード1は、上記各検出部10に指先が近接したことによって操作を検出するタッチスイッチとして設けられている。タッチスイッチを構成する検出部10は、前述した構造により静電容量の変化(各配線に出力した電流の変化)によって操作位置(配線X1、X2、X3、X4および配線Y1、Y2、Y3、Y4の交点)を検出する方法を採用している。
なお、検出部10を物理的に接点を開閉するスイッチ機構によって構成してもよい。この場合、前述した各電極面DMの位置にそれぞれに回路を開閉するタクトスイッチやその他スイッチ手段を設け、スイッチ手段の操作を検出するように構成してもよい。
カード1上に搭載した回路は、それぞれ各機能を有する独立した部品によって構成する場合の他、ワンチップ型のIC、若しくはいくつかの機能をもったICを組み合わせて構成することができる。以下、回路の構成要素について説明する。
RF/TF(RF/TF機能)は、電磁波の送信回路および受信回路を構成するものであり、アンテナとして機能する前述した環状配線11に接続されており、回路内に記憶した情報や所得した情報を電磁波として出力するようになっている。
CPU(CPU機能)は、プログラムを実行する演算手段として機能するものであり、記憶手段であるROMに記憶したプログラムを実行する方式であったり、予め一定の演算やシーケンスを実行するように構成されたものを用いてもよい。CPUはプログラム機能、無線機能、静電容量の変化を検出する機能をワンチップ化したものでもよいし、ICを組み合わせた回路によって構成してもよいものである。
ROMは、前述のCPUが実行するプログラムやパラメータ等を記憶するものである。RAMは、CPUの処理中に生成される情報を一次的に記憶したり、RF/TFによって送信する情報を記憶したりするものである。
EEPROMは、RFIDとして機能させるための識別情報を記憶しておく手段であり、RF/TFによって送信される情報を記憶するものである。
回路を構成する上記の各手段(機能)は、電源手段を構成する電源PSからの電力によって駆動される。電源手段を構成する電源PSには、一例として前述の環状配線11によって受信した磁波を利用した無線給電による方法を用いている。
また、電源PSとして、ソーラーパネルを設けて給電してもよく、一次電池や二次電池を搭載して電力を供給してもよい。また、スマートフォン等の携帯の音声ジャックに接続する配線を設け、携帯から取得した音声信号を電力に変換して取得するものでもよい。さらにこれらの各手段は、独立して設けてもよいし、組み合わせて設けてもよい。端末のUSB端子から電力を取得するように構成してもよい。
無線給電、ソーラーパネルによる給電、音声信号の変換、端末が有するUSB端子からの給電など、外部からの入力を利用して電力を生成する場合、一次的に電力を蓄積する蓄電池BATを設けることが好ましい。この蓄電池BATには、リチウムイオン電池等の二次電池の他、コンデンサのような電荷を保持する形式のものでもよい。
また、前述のような検出部10からなるタッチスイッチとは別に操作可能なスイッチSWを設けてもよい。このスイッチSWは必ずしも必要なわけではないが、カードの回路を起動させる起動スイッチであったり、所定の機能を実行させる場合のトリガとして設けることが可能である。例えば、タッチスイッチの操作情報やこの操作情報に伴って処理された情報をRAMに記憶しておき、スイッチSWの操作によってRF/TFおよびアンテナとして機能する環状配線11を介して記憶した情報を無線送信させるような用途に用いることができる。
また、発光ダイオードLEDを設けてもよい。これは、必要な電力の取得若しくは充電ができていることの表示や信号の送信が行われたことを表示するなど、使用者に対する情報の告知に使用することができる。
さらに、用途に応じて他装置と接続するための電気的な端子13を複数個設けても良い。最適な例としてはカード1表面に配置した平面的な電極群として構成する。この端子は、前述したEEPROMに対する識別情報の書き込みに使用したり、この識別情報やタッチスイッチの操作情報若しくは操作情報に伴って処理された情報等を出力できるように構成する。また、形態端末を含む他の装置からの電力取得用の端子として形成しても良い。
次に、カード1を使用した情報処理の一例を説明する。
図5は、タッチパネルを備えたスマートフォンとして構成された携帯端末(以下「端末」という)Tとカード1を利用した情報処理方法としての認証システムを説明する。
使用する端末Tは、スマートフォン等の表示ディスプレイを有したものであり、RFID等の無線信号を受信可能なNFC機能を有するとともに、本認証システムのプログラムを実行可能に構成されたものである。カード1は、前述した仕様のものを使用する。
端末Tにおいて実行するプログラムは、NFC機能によるカード1との無線通信およびサーバSvとの通信を行うことによってカード1をサーバSvに認証させるものである。これは、例えば強固なセキュリティー機能を必要とする銀行取引におけるトランザクションの一部として使用可能なシステムである。
端末Tにおいて、予めダウンロードしたアプリケーションプログラム、若しくはブラウザ上で実行可能に構成したスクリプト言語等による認証システム(プログラム)を実行する。このプログラムは、端末T単独で実行する場合の他、銀行取引システムの一機能としてサーバSvと連携して実行される。
プログラムが実行されると、端末TはRFID駆動用の電磁波を送信する(S1)。環状配線11によって駆動用の電磁波を受信したカード1は、電磁波を利用して回路を駆動し、プログラム若しくは設定されたシーケンスに基づいてEEPROMに記憶しているIDを読み出して送信する(S2)。また、駆動用の電磁波を受信した際、BATに電力を保持する。
端末Tは、上記のように情報入力デバイスであるカード1に対して無接触若しくは接触によって電力を供給するとともに、カード1から入力手段を構成する検出部10によって取得した情報および識別情報であるIDを受信する受信手段として構成される。
カード1の検出部10によって取得した情報および識別情報であるIDは、直接又は所定のフォーマットに変換した後に前記送信手段を介して出力される。カード1からIDを受信した端末Tは、端末操作者によるログインIDやパスワード等の入力情報、MACアドレスその他の端末情報および前記カード1から取得したID等をサーバSvに対して送信する(S3)。これらの情報を受信したサーバSvは、サーバSv内に予め記憶している諸情報との照合を行い、適正であれば認証(第1認証)して所定のトランザクション処理を続行し、不適正であれば認証を拒否し以後の処理やアクセスを遮断する。
サーバによる前記第1認証が適正に行われた場合、サーバはカード1を使用した情報の入力を要求する(S4)。カード1は、表面に示されているマークMに触れるとこれを操作情報としてRAMに記憶し、環状配線11を利用して電磁波で送信するように構成されている。
例えば、サーバSvから08A2という数字と文字からなる情報の入力(マークMの操作)が要求されると、端末Tはカード1からの無線による情報の送信を待機する。使用者が端末画面の指示に従って0、8、A、2の順序でマークMに触れると要求された情報の入力が行われ、次いで入力完了(送信開始)のトリガとなる「*」を操作すると入力された情報が端末に送信される(S5)。
端末Tは、カード1によって入力された情報を受信すると、その情報が正しいか否かを判断し(第2認証)、その判断結果をサーバSvに送信する(S6)。なおこの場合、入力された情報をサーバSvに送信しサーバSvにおいて情報が正しいか否かを判断するように構成してもよい。
端末若しくはサーバによって情報が正しいと判断された場合、適正な認証処理が終了したものとして、振り込みや決済処理の処理を許容させることができる(S7)。情報が誤りである場合には、上記のカード1の入力機能を利用した認証処理を繰り返したり、一連の処理を中止する等の処置が行われる。
上記の認証処理(情報処理装置)の特徴は、カード1が保持するユニークな情報と、カード1を用いて入力された任意の情報の組み合わせによって、認証処理を高度化することができるということである。
ネットバンキングでは、取引の度にパスワードを発行する小型のトークンがよく用いられているが、カード1はトークンに代替するデバイスとして利用することが可能である。また、本実施例のように形成すると、一般的なクレジットカード程度の肉厚に構成することができるので、カード1自体をクレジットカードやキャッシュカードとして使用することも可能である。そしてこの場合には、前述したトークンのようなデバイスを別個に用意する必要が無いという効果を有する。
また、電極面DMによって構成したカード1の検出部10は、端末Tに搭載されたタッチパネルに対して静電容量の変化を及ぼすことができる被検出部として構成される。このため、カード1をタッチパネルに対して接触若しくは近接させると、使用者の指先と同様にタッチパネルによって検出部10の配置を検出することができ、これを情報としてサーバに送信することが可能になる(S8)。タッチパネルは、同時に複数箇所の検出部10を被検出部として検出することが可能であるので、この検出部10の配置をカード1の固有の情報の一つとして検出させることが可能になる。
例えば、前述したカード1は4列4行のマトリクス状に配置した1〜*までの16箇所を検出部10として構成しているが、このマトリクス状の配置の中から選択した5カ所にのみ検出部10を設けると、この5カ所を同時に端末のタッチパネルによって検出させることが可能になる。検出部10を構成する電極セグメントDSの配置の組み合わせを一つの情報として使用することが可能になる。
例えば、16箇所の配置から5カ所を抽出する組み合わせを考えると、16=4368通りの組み合わせのコード情報を生成することができる。また、各マークMを一回だけ使用するとしても5カ所の検出部を用いた単純な操作順序のパターン(順列)は120通りであり、一つの各マークMを複数回操作するような順序のパターンは無限である。
これら4368通りの配置の組み合わせと120通り〜無限の操作パターンとの組み合わせによって、少なくとも4368×120=524160通りのパターンを生成することが可能になる。
また、前述したEEPROMに記憶した固有の識別情報には128ビット、256ビットといったデータ長の情報が搭載可能であるで、これらの識別情報と前述のパターンを組み合わせたパターンの組み合わせは、強固なセキュリティ効果を発揮する情報となる。このような情報をサーバに送信することでサーバによって認証を行わせるようにすることが出来る(S9)。
図6は、カード型に形成した入力デバイスの他の形態に関する説明図である。同図に示したカード100は、以下に説明する以外の部分は前述したカード1と同様若しくは技術常識的として実質的に同一といえるものであるので、既に説明したものとして省略する。カード100は、カード1と同様に環状配線11および所定の回路を有している。
カード100は、カード1とは形状が異なる第1電極層101および第2電極層102を有している。一例として薄い絶縁シート(図示せず)を介して積層されるようになっている。
図7は、カード100に内蔵している電極層の説明図であり、図7(a)は第1電極層101、図7(b)は第2電極層102の形状を表している。
第1電極層101は、カード100の長手方向(以下「Y方向」という)と平行に、短手方向(以下「X方向」という)に沿って配置した複数本(6本)の配線X1〜X6上に、それぞれ電極面DMを連続的に複数設けたものであり、配線の基端部を103を回路の一部を構成するICに接続したものである。
各電極面DMは端部を除き正方形を成す導電面として形成されており、配線X1〜X6上にやや間隔を空けて頂点同士を連結する形で連続的に配置されている。端部に配置した電極面DMは、前記正方形を成す導電面の略半分の面積を有する三角形状に形成したものである。各電極面DMは、指先等の近接に伴う静電容量の変化を検出する部位として作用する部分である。
第2電極層102は、カード100のX方向と平行に、Y方向に沿って配置した複数本(7本)の配線Y1〜Y7上に、それぞれ電極面DMを連続的に複数設けたものであり、配線の基端部105を回路を構成するICに接続したものである。
各電極面DMは端部を除き正方形を成す導電面として形成されており、配線Y1〜Y7上にやや間隔を空けて頂点同士を連結する形で連続的に配置されている。端部に配置した電極面DMは、前記正方形を成す導電面の略半分の面積を有する三角形状に形成したものである。各電極面DMは、指先等の近接に伴う静電容量の変化を検出する部位として作用する部分である。
第1電極層101と第2電極層102を、絶縁した状態で各電極面DM同士が重ならないように配置すると、配線X1〜X6上に配置した電極面DMと配線Y1〜Y7上に配置した電極面DMによって、静電容量の変化を検出する平面電極(タッチパネル)が構成される。これは、スマートフォンの表示部に内蔵されているITO電極と同様に、指先等の接触による静電容量の変化とその位置を検出可能にするものである。すなわち、第1電極層101と第2電極層102によって構成された領域は、各電極層を設けた領域面内の不特定の箇所における操作(入力)を検出可能とした入力手段として構成されるものである。この入力には、指先や導電物の接触の有無や接触位置、接触させた指先や導電物を離した位置、接触させた指先や導電物が移動した軌跡のような情報が含まれる。
ただし、スマートフォンのタッチパネルと異なり、第1電極層101と第2電極層102をITOのように透明にする必要がなく、カーボンインク等の導電性インクを用いた印刷手法や金属箔等の貼り付けによって形成することができるので、素材の価格が安く簡易かつ安価に製造することが可能となっている。
図8は、カード100に設けた回路の説明図である。カード100はタッチパネルとして機能する第1電極層101と第2電極層102の積層体からなる平面状の入力部104を有している。入力面を構成する第1電極層101と第2電極層102が構成する積層体の電気的な仕様は前述したカード1と異なるものであるが、他の構成については同一若しくは当業者によって適宜変更して適用可能なものである。
カード100に設けた入力部104は、情報の入力手段となるものであり、スマートフォンに搭載しているものと同様にマルチタッチ(複数の接触位置を同時に検出すること)が可能であり、前述のように指先の接触・接離(接触の解除)、移動させた軌跡の検出を可能に構成されている。
上記のカード100は、例えば図9に示すような認証システムに使用することが可能である。図9は、タッチパネルを備えた端末Tとカード100を利用した情報処理方法の説明図である。使用する端末Tは、前述した例に用いるものと同じであり、スマートフォン等の表示ディスプレイを有し、RFID規格のリーダーとしてのNFC機能を有し、本認証システムのプログラムを実行可能に構成された端末である。
プログラムが実行されると、端末はRFID駆動用の電磁波を送信する(S101)。環状配線11によって駆動用の電磁波を受信したカード100は、電磁波を利用して回路を駆動し、プログラム若しくは設定されたシーケンスによってEEPROMに記憶しているIDを読み出して送信する(S102)。また、駆動用の電磁波を受信した際、BATに電力を保持する。
IDを受信した端末は、ログインIDやパスワード等の端末操作者による入力情報、MACアドレスその他の端末情報およびカード100より取得した前記IDをサーバSvに対して送信する(S103)。これらの情報を受信したサーバSvは、サーバSv内に記憶している諸情報との照合を行い、適正であれば認証(第1認証)し、不適正であれば認証を拒否し以後のアクセスを遮断する。
サーバSvによる前記第1認証が適正に行われた場合、サーバSvはカード100を使用した情報の入力を要求する(S104)。カード100は、その表面が情報の入力が可能な入力部104として構成される部分であり、指先が触れた位置や軌跡を検知し一時的にRAMに記憶するようになっている。この入力部に対する入力には、指先の接触によるものの他、導電ペンや複数箇所を同時に検出させるような導電部を配設したスタンプのようなデバイスを使用しても良い。
RAMに保持された入力情報は、環状配線11を利用して電磁波で送信できるように構成されている。例えば、サーバSvから「△」形状の図柄が要求された場合、端末Tは画面上に「△」形状の図柄を表示するとともに、カード1からの無線による情報の送信を待機する。
使用者が画面の指示に従って、入力部104の表面に指先あるいは導電ペン等で△の形状を描くと、この情報が端末Tを介してサーバに送信される(S105)。端末Tは、カード100を駆動するための電磁波を送信し、入力された情報の送信を待機する。この際、カード100は、電力取得の観点から端末Tに近接した電界強度の強い場所に配置する方が良く、カード100を端末Tの画面に重ねるなどして入力させるようにしてもよい。
端末Tは、カード100によって入力された情報を受信すると情報が正しいか否かを判断し(第2認証)、その判断結果をサーバSvに送信する(S6)。なおこの場合、入力された情報をサーバSvに送信しサーバSvにおいて情報が正しいか否かを判断するように構成してもよい。
端末T若しくはサーバSvによって情報が正しいと判断された場合、適正な認証処理が終了したものとして、振り込みや決済処理の処理を許容させることができる。情報が誤りである場合には、上記のカード100の入力機能を利用した認証処理を繰り返したり、一連の処理を中止する等の処置が行われる。
上記の認証処理(情報処理装置)の特徴は、カード100が保持するユニークな情報と、カード100に入力された任意の情報の組み合わせによって、認証処理を高度化することができるということである。カード100に設けた入力部104は、入力位置が固定されたスイッチ式ではなく、平面上の何れの部分においても行うことができるものである。このため、入力部上に描いた絵柄自体を認証情報としたり、特定の操作位置を指定した入力を認証情報とたり、操作の順序を認証情報とするなど、様々な情報を入力させることが可能である。このため、予め予測できない安全性の高い情報を、認証情報として使用することが可能になっている。
ネットバンキングでは、パスワードを発行する小型のトークンがよく用いられているが、このトークンに代替するデバイスとして利用することが可能である。また、本実施例のように形成すると、一般的なクレジットカード程度の肉厚に構成することができるので、カード1自体をクレジットカードやキャッシュカードとして使用することも可能である。そしてこの場合には、前述したトークンのようなデバイスを別個に用意する必要が無いという効果を有する。
以上説明したカード1,カード100は、ともにカードや薄いシートとして構成されたものであって、入力手段による情報の入力を可能としたことを特徴とするものである。特に、入力手段を指先等の接触若しくは近接を検出する静電容量式の入力部によって構成することで肉厚を薄く構成することができるものとなっている。さらに、RFIDのような固有の識別情報を記憶させておくことで、セキュリティー性の高い認証用用途での入力デバイスを構成することが可能になっている。
前述したカード1,カード100は、環状配線をアンテナとして電磁波を受信した電磁波を電力に変換したものを電源PSとしている。しかしながら、このような無線給電による方法では回路を駆動する電流が不足する場合、薄型の電池を電源としたり、太陽電池を電源としたり、端子を介して外部から電流の供給を得ても差し支えないものとなっている。
また、本発明は、銀行取引に関わらず玩具、ゲーム、広告や各種のサービスに利用可能なものである。
また、以上説明した各実施例はカード型を例に説明したが、カード型以外の立体的な筐体を有する形態に形成しても差し支えのないものである。
以上説明した本発明の各構成要素は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることが可能である。
本発明は、銀行取引用のトークン、玩具、ゲーム、広告や各種のサービスに利用可能である。
1 カード
2 基材
3 電極層
4 電極層
5 基端部
6 基端部
10 検出部(入力部)
11 環状配線
13 端子
100 カード
101 電極層
102 電極層
104 入力部
105 基端部

Claims (7)

  1. 人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段と
    固有の識別情報を記憶可能な記憶手段と、
    無線による情報の送信を可能とする通信手段を有し、
    前記入力手段、記憶手段、送信手段の全部又は一部を、カード状若しくはシート状の形態を成す筐体若しくは基材に設け、
    前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を、直接又は所定のフォーマットに変換した後に前記送信手段を介して出力するように構成したことを特徴とする情報入力デバイス。
  2. 静電容量の変化によって人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段と
    固有の識別情報を記憶可能な記憶手段と、
    無線による情報の送信を可能とする通信手段を有し、
    前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を、直接又は所定のフォーマットに変換した後に前記送信手段を介して出力するように構成したことを特徴とする情報入力デバイス。
  3. 前記入力手段が、複数箇所に配置した静電容量の検出を行う電極によって構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の情報入力デバイス。
  4. 前記入力手段が、設定した領域面内の不特定の箇所における入力を検出可能な検出手段によって構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の情報入力デバイス。
  5. 駆動用の電源として、電磁波によって電力を生成する電力生成手段若しくは光によって電力を生成する電力生成手段の一方又は双方を有していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の情報入力デバイス。
  6. 駆動用の電源として、一次電池若しくは外部から給電を受けるための電源端子の一方または双方を有していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の情報入力デバイス。
  7. 静電容量の変化によって人若しくは物体による情報の入力を可能とする入力手段、固有の識別情報を記憶可能な記憶手段および無線による情報の送信を可能とする通信手段を有した情報入力デバイスと、
    前記情報入力デバイスに対して無接触若しくは接触によって電力を供給するとともに、前記情報入力デバイスから前記入力手段によって取得した情報および前記識別情報を、直接又は所定のフォーマットに変換した後に受信する受信手段を有したことを特徴とする情報処理装置。
JP2016174145A 2016-09-06 2016-09-06 入力デバイスおよび情報処理装置 Pending JP2018041232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016174145A JP2018041232A (ja) 2016-09-06 2016-09-06 入力デバイスおよび情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016174145A JP2018041232A (ja) 2016-09-06 2016-09-06 入力デバイスおよび情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018041232A true JP2018041232A (ja) 2018-03-15

Family

ID=61626240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016174145A Pending JP2018041232A (ja) 2016-09-06 2016-09-06 入力デバイスおよび情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018041232A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10402602B2 (en) Reader for RFID tag for near-field wireless communication and near-field wireless communication system
EP3048666B1 (en) Electronic device
CN102163082B (zh) 外部键盘
US10275761B2 (en) Electronic device and transaction method using the same
KR101598371B1 (ko) 스마트멀티카드
CN113238703A (zh) 笔记生成方法和系统
CN202068693U (zh) 终端前壳的壳体及终端
CN106099311B (zh) 通信设备
CN102648476A (zh) 放大射频信号
JP6613407B2 (ja) コード発生装置
CN105378603A (zh) 便携式键盘和扬声器组件
US11769030B2 (en) Enrolment device for a biometric smart card
WO2019085869A1 (en) Two-way communication between electronic card and touchscreen device
KR20160090633A (ko) 스마트 카드 및 이를 이용한 지문 인식 시스템
TW201312390A (zh) 無線鍵盤及電腦系統
CN105449339B (zh) 一种立体天线及其应用的电子设备和使用方法
CN104022768A (zh) 一种无源磁感按键装置
JP6427745B1 (ja) コード発生装置
JP2018041232A (ja) 入力デバイスおよび情報処理装置
KR102228855B1 (ko) 휴대용 키보드
CN106960339A (zh) 一种贴片式移动支付装置
KR20180061453A (ko) 다수의 칩을 구비한 nfc 카드
KR200482932Y1 (ko) Nfc안테나를 구비한 멀티카드
CN203968096U (zh) 一种无源磁感按键装置
CN205646168U (zh) Nfc天线组件及终端设备