JP2018038027A - カメラ制御装置、カメラ制御方法およびプログラム - Google Patents

カメラ制御装置、カメラ制御方法およびプログラム Download PDF

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隆真 青木
Takamasa Aoki
隆真 青木
大貴 田中
Hirotaka Tanaka
大貴 田中
竹澤 正行
Masayuki Takezawa
正行 竹澤
梁田 武実
Takemi Yanada
武実 梁田
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Abstract

【課題】複数のカメラの設定が変更される場合に、ユーザが各カメラの撮像画像をより確認し易いようにする。【解決手段】複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得部と、位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御部と、を備える、カメラ制御装置が提供される。【選択図】図5

Description

本発明は、カメラ制御装置、カメラ制御方法およびプログラムに関する。
近年、犯罪件数の増加や国際テロの多発など社会情勢の変化に伴い、各地で遠隔監視や高度な情報利用ができる監視システム導入のニ−ズが高まっている。それに伴い、監視装置(監視システム)におけるカメラ制御について多くの研究開発が行われている。特許文献1には、焦点距離の異なる複数のカメラが、パン、チルト等を行う時の速度を調整する方法が開示されている。特許文献2には、1台のカメラが、パン、チルト等を同時に開始し、同時に完了する方法が開示されている。
特開2006−067451号公報 特開平05−268507号公報
しかし、従来の特許文献1、特許文献2に記載されるカメラの動作(一例は、パンの動作の速度、チルトの動作の速度)は、任意に変更できることが前提である。それゆえ、監視装置(監視システム)におけるカメラ制御においては、カメラの動作が任意に変更できない場合、複数のカメラの設定が変更されると、ユーザが各カメラの撮像画像を確認しにくいという問題が発生していた。例えば、複数のカメラが、指定された位置または対象を撮像する場合、複数のカメラ各々は、撮像に関する設定である、撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等を変更し、撮像を行う。この時、複数のカメラ各々における設定変更の完了タイミングが同期しないため、監視装置(監視システム)の監視員が違和感を覚え監視しにくい場合があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数のカメラの設定が変更される場合に、ユーザが各カメラの撮像画像をより確認し易くなる、新規かつ改良されたカメラ制御装置、カメラ制御方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得部と、位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御部と、を備える、カメラ制御装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得部、位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御部、として機能させることを特徴とするプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、カメラ制御装置におけるカメラ制御方法であって、前記カメラ制御装置は、複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得ステップと、位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御ステップと、を有することを特徴とするカメラ制御方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数のカメラの設定が変更される場合に、ユーザが各カメラの撮像画像をより確認し易くなる。
本発明に係る監視システムの構成を示す図である。 カメラ制御のイメージを示す図である。 従来方法におけるカメラ制御のスケジュールを示す図である。 第1の実施例に係るカメラ制御のスケジュールを示す図である。 第1の実施例に係るカメラ制御装置の構成を示す図である。 第1の実施例に係るカメラ制御の動作を示すフローチャートである。 第1の実施例に係る、各カメラにおける設定変更の所要時間を算出する動作を示すフローチャートである。 第1の実施例に係る、各カメラにおける設定変更の所要時間を算出する動作を示すフローチャートである。 第1の実施例に係る、各カメラにおける設定変更の開始タイミングを算出する動作を示すフローチャートである。 第1の実施例の変形例におけるカメラ制御のスケジュールを示す図である。 遅延時間が及ぼす影響について説明するためのシーケンス図である。 第2の実施例に係るカメラ制御装置とカメラの動作を示すシーケンス図である。 第2の実施例に係るカメラ制御のスケジュールを示す図である。 第2の実施例に係る、各カメラの変更速度の決定方法を説明するための図である。 第2の実施例に係るカメラ制御の動作を示すフローチャートである。 第2の実施例に係る、各カメラの設定変更全体の所要時間を算出する動作を示すフローチャートである。 第2の実施例に係る、各カメラの設定変更全体の所要時間を算出する動作を示すフローチャートである。 第2の実施例に係る、各カメラ200における変更速度および設定変更の開始タイミングを算出する動作を示すフローチャートである。 本発明に係るカメラ制御装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.監視システムの概要>
本発明の一実施形態は、監視システムに関する。まず、図1を参照し、本発明に係る監視システムの概要を説明する。
(1−1.監視システムの構成)
図1は、本発明に係る監視システムの構成を示す図である。図1に示すように、本発明に係る監視システムは、操作卓500と、カメラ制御装置100と、受信装置400と、複数のカメラ200と、ネットワーク300と、を備える。
本発明に係る監視システムは、任意の場所に導入され得る。例えば、本発明に係る監視システムは、オフィスビル、商業施設、公共施設、病院、学校、商店街または道路等に導入され、不審者の存在、事件の発生または事故の発生等を監視、検出する。本発明に係る監視システムのカメラ200によって撮像された撮像画像は、操作卓500の受信装置400又は監視センター等へ送信され、監視員によって確認される。
操作卓500は、カメラ制御装置100と、受信装置400と、を備えており、監視員がカメラ200を操作したり、カメラ200の撮像画像を確認したりするための装置である。
カメラ制御装置100は、監視員がカメラ200を遠隔で操作するための装置である。カメラ制御装置100は、複数のカメラ200を制御するための制御情報を生成し、制御情報を各カメラ200へ送信することで、各カメラ200を制御する。本発明に係るカメラ制御装置100は、複数のカメラ200の撮像画像を、監視員にとってより確認し易くするように、各カメラ200の設定変更を制御する。カメラ200の制御方法の詳細については後述する。
受信装置400は、カメラ200によって撮像された撮像画像を受信する装置である。受信装置400は、カメラ200から撮像画像データを受信した後、撮像画像をディスプレイ等へ表示したり、撮像画像を解析し不審者等を検知した場合にアラームを発報したりすることで、監視員による監視業務を可能にする。
カメラ200は、カメラ制御装置100によって送信される制御情報に基づいて撮像に関する設定である、撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等を調整し、撮像処理を行う。本発明に係るカメラ200は、複数台設置される。
ネットワーク300は、ネットワーク300に接続されている装置から送信される情報のための有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク300は、インターネットなどの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク300は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網や、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信網を含んでもよい。
(1−2.背景)
次いで、図2〜図4を参照して、本発明の背景について説明する。従来方法において、複数のカメラが、指定された撮像位置または撮像対象を撮像する場合、各カメラは、撮像に関する設定である撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等の変更を行い、撮像を行う。
撮像に関する設定の変更の一例を、図2を参照して説明する。図2は、それぞれ異なる方向を撮像していた3台のカメラA〜カメラCが、共通の撮像位置を指定された場合において、パンを行うイメージを示している。それぞれ異なる方向を撮像していたカメラA〜カメラCが共通の撮像位置を指定された場合、例えば図2に示すように、カメラAは撮像方向を左方向へ90度、カメラBは撮像方向を右方向へ40度、カメラCは撮像方向を右方向へ50度変更する。図示していないが、各カメラは、パン以外にもチルト、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等の設定の変更を行う。
次いで、図3を参照して、カメラ制御のスケジュールについて説明する。図3は、従来方法におけるカメラ制御のスケジュールを示す図である。図3に示すように、各設定変更には、他の設定変更と並行して実施可能な場合と、そうでない場合がある。そして、他の設定変更と並行して実施可能な設定変更の所要時間の最大値と、他の設定変更と並行して実施不可能な設定変更の合計値とが合算されることによって、各カメラにおける設定変更の所要時間が求められる。
従来方法において、例えば、カメラ制御装置が各カメラに対する制御情報を生成し次第、各カメラへ制御情報を送信すると、図3に示すように、各カメラにおける設定変更の完了タイミングが同期しない。ここで、図3の横軸の時間幅は、概略的に示されたものであり、適宜変更され得る(以降で説明する図4および図9も同様である)。
従来方法のように、各カメラにおける設定変更の完了タイミングが同期しない場合、一部のカメラの設定の変更が完了した後も、その他のカメラの設定の変更が完了していないため、監視員が違和感を覚え監視しにくいという問題が発生する。
そこで、本件発明者は、上記事情に着眼して本発明を創作するに至った。本発明に係るカメラ制御装置100は、複数のカメラ200における設定変更の完了タイミングが同期するように各カメラ200を制御する。これにより、図4に示すように、各カメラ200の設定変更の完了タイミングが同期するため、監視員が各カメラ200の撮像画像をより確認し易くなる。図4は、第1の実施例に係るカメラ制御のスケジュールを示す図である。以降では、本発明の第1の実施例および第2の実施例について順次説明する。
<2.第1の実施例>
(2−1.カメラ制御装置の構成)
上記では、監視システムの概要について説明した。続いて、図5を参照して、第1の実施例に係るカメラ制御装置100の構成について説明する。
図5は、第1の実施例に係るカメラ制御装置100の構成を示す図である。カメラ制御装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、位置指定部140と、を備える。
(通信部)
通信部110は、送信部111と、受信部112と、を備える。送信部111は、制御部120に制御されることによって、各カメラ200へ制御情報を送信する。受信部112は、各カメラ200から設定変更の結果に関する応答を受信する。具体的には、受信部112は、各カメラ200から設定変更が成功した旨、または失敗した旨の情報を受信する。また、後述のように、位置指定部140が撮像画像データを解析する場合には、受信部112は、撮像画像データを各カメラ200から受信し、位置指定部140へ提供してもよい。
(位置指定部)
位置指定部140は、カメラ200の撮像位置または撮像対象を指定する。より具体的に説明すると、位置指定部140は、監視員による入力に基づいて撮像位置または撮像対象を指定してもよい。例えば、位置指定部140がタッチパネル機能付きのディスプレイを備えており、監視員が、ディスプレイに表示されている撮像画像中の所望の位置または対象をタッチすることで、位置指定部140は、撮像位置または撮像対象を指定してもよい。
また、位置指定部140は、撮像対象の移動履歴情報に基づいて撮像対象の位置を予測することで、撮像位置を指定してもよい。より具体的に説明すると、位置指定部140は、受信部112によって提供された撮像画像データを解析し、撮像画像において動作する撮像対象を認識し、時間経過に伴う撮像対象の3次元座標情報を含む移動履歴情報を生成する。そして、位置指定部140が移動履歴情報に基づいて、撮像対象の未来の位置を予測することで、撮像位置を指定してもよい。これにより、監視員が撮像位置または撮像対象を指定する必要がなくなる。
(制御部)
制御部120は、取得部としての機能を有し、各種情報を取得し、これらの情報に基づいて各カメラ200へ制御情報を送信するタイミングを決定する。より具体的に説明すると、制御部120は、位置指定部140により指定された撮像位置または撮像対象に関する情報(以降、便宜的に「撮像位置情報」と呼称する)を取得する。そして、制御部120は、各カメラ200における撮像に関する設定情報である、撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等の状態に関する情報を取得する。制御部120は、各カメラ200の設定情報を記憶部130から取得してもよいし、受信部112を介して各カメラ200から取得してもよい。
その後、制御部120は、撮像位置情報および各カメラ200の設定情報に基づいて、各設定の変更量を決定する。より具体的に説明すると、制御部120は、各カメラ200が撮像位置または撮像対象を撮像するために適した撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等と、設定変更前のこれらの設定との差分を変更量として算出する。
そして、制御部120は、各設定を変更するための変更条件情報を取得する。ここで変更条件情報には、各設定の変更速度情報が含まれる。例えば、変更条件情報には、パン速度情報、チルト速度情報、ズーム速度情報またはフォーカス速度情報が含まれる。また、変更条件情報には、設定の変更に必要な時間情報が含まれる。例えば、変更条件情報には、ホワイトバランスの変更に必要な時間情報が含まれる。これらの変更条件情報は一例であり、変更条件情報には、その他の設定に関する、変更速度情報または変更に必要な時間情報が含まれても良い。
また、変更条件情報には、各設定が他の設定と並行に変更され得るか否かに関する情報も含まれる。例えば、変更条件情報には、各設定(パン、チルト、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等)の各々が、他の設定と並行に変更され得るか否かに関する情報が含まれる。
制御部120は、算出された変更量および変更条件情報に基づいて、各カメラ200における設定変更の所要時間を算出する。各カメラ200における設定変更の所要時間の算出動作の詳細については後述する。
そして、制御部120は、各カメラ200における設定変更の所要時間に基づいて、各カメラ200における設定変更の開始タイミングを算出する。より具体的に説明すると、制御部120は、各カメラ200の設定変更の所要時間から最長の所要時間を特定し、この所要時間を有するカメラ200の設定変更の完了タイミングと他のカメラ200の設定変更の完了タイミングとが同期するように、各カメラ200の設定変更の開始タイミングを算出する。図4の例を用いて説明すると、制御部120は、カメラ200A〜カメラ200Cの設定変更の所要時間から、最長の所要時間がカメラ200Aの所要時間であることを特定する。そして、制御部120は、カメラ200Bおよびカメラ200Cの設定変更の完了タイミングがカメラ200Aの設定変更の完了タイミングと同期するようにカメラ200A〜カメラ200Cの設定変更の開始タイミングを算出する。
さらに、制御部120は、各カメラ200における設定変更の開始タイミングに基づいて、各カメラ200における制御情報の送信タイミングを算出する。より具体的に説明すると、制御部120は、制御情報が各カメラ200へ到達するまでに要する時間を考慮して、各カメラ200における制御情報の送信タイミングを算出する。そして、制御部120は、制御情報を生成し、各カメラ200における制御情報の送信タイミングに基づいて送信部111を制御し、制御情報を各カメラ200へ送信させる。
また、制御部120は、各カメラ200における設定変更の開始タイミングに基づいて、各カメラ200における制御情報の生成開始タイミングを算出してもよい。より具体的に説明すると、制御部120は、制御情報が生成されてから、制御情報が各カメラ200へ到達するまでに要する時間を考慮して、各カメラ200における制御情報の生成開始タイミングを算出してもよい。そして、制御部120は、各カメラ200の生成開始タイミングに基づいて制御情報を生成し、送信部111を制御することで制御情報を各カメラ200へ送信させる。
また、制御部120は、各カメラ200における設定変更の開始タイミング情報を制御情報に含めてもよい。より具体的に説明すると、制御部120は、各カメラ200における設定変更の開始タイミング情報を含む制御情報を生成し、送信部111を制御することで制御情報を各カメラ200へ送信させてもよい。制御情報を受信した各カメラ200は、制御情報に含まれる、設定変更の開始タイミング情報に応じて設定の変更を行う。この場合、カメラ制御装置100および複数のカメラ200の内部で管理されている時間は、互いに同期している。
以上に記載した、制御部120による一連の動作により、各カメラ200における設定変更の完了タイミングが同期するため、監視員は違和感なく円滑に監視を行うことができる。制御情報が各カメラ200へ送信された後、制御部120は各カメラ200における変更後の設定情報を記憶部130に記憶させる。
(記憶部)
記憶部130は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部130は、各カメラ200の撮像に関する設定情報、つまり、各カメラ200の撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランス等の状態に関する情報を記憶する。
(2−2.カメラ制御装置の動作)
(カメラ制御の動作)
上記では、カメラ制御装置100の構成について説明した。続いて、図6を参照して、カメラ制御の動作について説明する。図6は、第1の実施例に係るカメラ制御の動作を示すフローチャートである。
ステップS1000では、制御部120が、位置指定部140により指定された撮像位置情報を取得する。ステップS1004では、制御部120が、各カメラ200の撮像に関する設定情報を取得する。ステップS1008では、制御部120は、撮像位置情報および各カメラ200の撮像に関する設定情報に基づいて、各設定の変更量を決定する。ステップS1012では、制御部120は、変更条件情報を取得し、この変更条件情報および変更量に基づいて各カメラ200における設定変更の所要時間を計算する。各カメラ200における設定変更の所要時間の計算方法の詳細については後述する。
ステップS1016では、制御部120は、各カメラ200における設定変更の所要時間に基づいて各カメラ200における設定変更の開始タイミングを計算する。各カメラ200における設定変更の開始タイミングの計算方法の詳細については後述する。ステップS1020では、制御部120は、制御情報を生成し、各カメラ200における設定変更の開始タイミングに基づいて送信部111を制御することで、制御情報を各カメラ200へ送信させる。ステップS1024では、制御部120は、各カメラ200における変更後の設定情報を記憶部130に記憶させる。
(設定変更の所要時間の計算)
上記では、カメラ制御の動作について説明した。続いて図7A、図7Bを参照して、各カメラ200における、設定変更の所要時間の計算について説明する。図7Aおよび図7Bは、第1の実施例に係る、各カメラ200における設定変更の所要時間を算出する動作を示し、図6のステップS1012「各カメラ200における設定変更の所要時間の計算」に含まれる動作を示すフローチャートである。なお、図7Aおよび図7Bは、5つの設定(撮像方向、ズーム、フォーカスおよびホワイトバランス)の変更が可能なカメラ200に関するフローチャートである。仮に、カメラ200が他の設定を変更することが可能な場合には、この他の設定の変更動作がフローチャートに組み込まれる。
制御部120により、各設定の変更量が算出された後、ステップS1100では、制御部120は、以下の式(1)を用いてパンの所要時間Tnpを算出する。θnapは変更量の一種である、パンの移動角度を指し、Vnpは変更条件情報の一種であるパン速度(例えば、カメラ200において、1秒当たりに変更できるパンの移動角度)を指す。
Figure 2018038027
ステップS1104では、制御部120は、以下の式(2)を用いてチルトの所要時間Tntを算出する。θnatは変更量の一種である、チルトの移動角度を指し、Vntは変更条件情報の一種であるチルト速度(例えば、カメラ200において、1秒当たりに変更できるチルトの移動角度)を指す。
Figure 2018038027
ステップS1108では、制御部120は、以下の式(3)を用いてズームの所要時間Tnzを算出する。Znaは変更後のズーム距離を指し、Znは変更前のズーム距離を指す。すなわち「|Zna−Zn|」は変更量を指し、Vnzは変更条件情報の一種であるズーム速度(例えば、カメラ200において、1秒当たりに変更できるズーム距離)を指す。
Figure 2018038027
ステップS1112では、制御部120は、以下の式(4)を用いてフォーカスの所要時間Tnfを算出する。Fnaは変更後の焦点距離を指し、Fnは変更前の焦点距離を指す。すなわち「|Fna−Fn|」は変更量を指し、Vnfは変更条件情報の一種であるフォーカス速度(例えば、カメラ200において、1秒当たりに変更できる焦点距離)を指す。
Figure 2018038027
ステップS1116では、制御部120は、ホワイトバランスの変更の所要時間Tnwを取得する。各カメラ200は、固有値として、変更条件情報の一種であるホワイトバランスの変更の所要時間を有している。
そして、カメラ200が全ての設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1120/Yes)、制御部120は、Tnp、Tnt、Tnz、Tnf、Tnwのうちの最大値を当該カメラ200の設定変更の所要時間Snとして算出する。
カメラ200が、4つの設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1132/Yes)、制御部120は、並行して実施可能な4つの設定変更の所要時間のうちの最大値と、並行して実施不可能な1つの設定変更の所要時間とを合算して得られる値をSnとして算出する。
カメラ200が、3つの設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1140/Yes)、制御部120は、並行して実施可能な3つの設定変更の所要時間のうちの最大値と、並行して実施不可能な2つの設定変更の所要時間とを合算して得られる値をSnとして算出する。
カメラ200が、2つの設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1148/Yes)、制御部120は、並行して実施可能な2つの設定変更の所要時間のうちの最大値と、並行して実施不可能な3つの設定変更の所要時間とを合算して得られる値をSnとして算出する。
カメラ200が、全ての設定変更を並行して実施できない場合(ステップS1148/No)、制御部120は、Tnp、Tnt、Tnz、Tnf、Tnwを合算して得られる値をSnとして算出する。
そして、制御部120は、全てのカメラ200におけるSnが算出されるまで、上述の動作を行う(ステップS1128)。
(設定変更の開始タイミングの計算)
上記では、各カメラ200における、設定変更の所要時間の計算について説明した。続いて図8を参照して、各カメラ200における設定変更の開始タイミングの計算について説明する。図8は、第1の実施例に係る、各カメラ200における設定変更の開始タイミングを算出する動作を示し、図6のステップS1016「各カメラ200における設定変更の開始タイミングの計算」に含まれる動作を示すフローチャートである。
ステップS1200では、制御部120は、各カメラ200のSnの中から最大値Smaxを特定する。ステップS1204では、制御部120は、Smaxからカメラ200のSnを減算して得られる値を算出する。そして、制御部120は、Smaxを有するカメラ200における設定変更の開始タイミングから、算出された値だけ時間が経過した時点を、当該カメラ200における設定変更の開始タイミングとする。図4の例を用いて説明すると、ステップS1200では、制御部120は、Smaxが時間「5」であることを特定する。そして、ステップS1204では、制御部120は、Smaxである時間「5」からカメラ200BのSnである時間「2」を減算して得られる時間「3」を算出する。そして、制御部120は、Smaxを有するカメラ200Aにおける設定変更の開始タイミングから、算出された時間「3」が経過した時点を、カメラ200Bにおける設定変更の開始タイミングとする。さらに、制御部120は、Smaxである時間「5」からカメラ200CのSnである時間「3」を減算して得られる時間「2」を算出する。制御部120は、Smaxを有するカメラ200Aにおける設定変更の開始タイミングから、算出された時間「2」が経過した時点を、カメラ200Cにおける設定変更の開始タイミングとする。
制御部120は、全てのカメラ200における設定変更の開始タイミングを算出するまで、上述の動作を行う(ステップS1208)。
(2−3.変形例)
上記では、各カメラ200における設定変更の開始タイミングの計算について説明した。続いて、図9を参照して、第1の実施例の変形例について説明する。図9は、第1の実施例の変形例におけるカメラ制御のスケジュールを示す図である。
本変形例では、カメラ制御装置100の制御部120は、図6のステップS1016「各カメラ200における設定変更の開始タイミングの計算」の動作において、所定の閾値と各カメラ200のSnとを比較する。そして、制御部120は、閾値よりも長いSnを有するカメラ200については、設定変更の完了タイミングを同期させない。
例えば、図9に示すように、制御部120は、所定の閾値とカメラ200A〜カメラ200CのSnとを比較し、閾値よりも長いSnを有するカメラ200Aについては、設定変更の完了タイミングを同期させない。そして、制御部120は、閾値以下のSnを有するカメラ200Bおよびカメラ200Cについて、設定変更の完了タイミングを同期させる。
これにより、カメラ制御装置100は、閾値よりも長いSnを有するカメラ200に影響されることで、他のカメラ200の設定変更の完了タイミングが遅れることを防ぐことができる。本変形例は、例えば、緊急事態の発生時に、早急な撮像処理が求められる場合等に活用され得る。
<3.第2の実施例>
上記では、第1の実施例について説明した。続いて、第2の実施例について説明する。
(3−1.第2の実施例の概要)
まず、第2の実施例の概要について説明する。第2の実施例は、各カメラ200の設定変更にあたり「遅延時間が考慮される点」および「数種類の変更速度が設けられる点」に特徴がある。以降、「遅延時間が考慮される点」および「数種類の変更速度が設けられる点」について順次説明する。
(「遅延時間が考慮される点」について)
「遅延時間が考慮される点」について説明する。まず、図10を参照して、遅延時間が及ぼす影響について説明する。図10は、遅延時間が及ぼす影響について説明するためのシーケンス図である。
遅延時間を考慮していない上記第1の実施例におけるカメラ制御装置100は、図10における「設定変更の完了タイミング(予定)」に各カメラ200の設定変更を完了させようとした場合、カメラ200毎に算出した「設定変更時間」に基づいて「設定変更の完了タイミング(予定)」からの逆算を行い、「設定変更の開始タイミング」を決定していた。
ここで、仮に、カメラ制御装置100と各カメラ200とを接続するネットワーク300で通信遅延が発生する場合、各カメラ200の設定変更の完了タイミングが同期しないため、各カメラ200の撮像画像を監視する監視員が違和感を覚え監視しにくい場合がある。
より具体的に説明すると、図10において、カメラ制御装置100が遅延情報を考慮せずに設定変更の完了タイミング(図中の「設定変更の完了タイミング(予定)」)を決定し、当該完了タイミングからの逆算を行うことで設定変更の開始タイミングを決定する。そして、カメラ制御装置100は、当該設定変更の開始タイミングにカメラ200へ制御情報を送信する。制御情報はカメラ制御装置100に送信されてから通信遅延時間1経過後にカメラ200に到達する。
その後、カメラ200が当該制御情報に基づいて設定変更を行った後(すなわち、設定変更時間が経過した後)、カメラ200は設定変更結果を通知するための応答情報をカメラ制御装置100へ送信する。そして、応答情報はカメラ200に送信されてから通信遅延時間2経過後にカメラ制御装置100に到達する。カメラ制御装置100が応答情報に基づいて設定変更の結果を認識したタイミングが設定変更の完了タイミング(図中の「設定変更の完了タイミング(実際)」)となる。
図10に示すように、ネットワーク300にて通信遅延が発生する場合、カメラ制御装置100が予定した設定変更の完了タイミングと、実際の設定変更の完了タイミングが同期しない(すなわち、各カメラ200の設定変更の完了タイミングは同期しない)。なお、上記では、カメラ200の設定変更に用いられる制御情報は、一括してカメラ制御装置100からカメラ200に対して送信される想定で記載した。仮に、設定変更毎に制御情報が送信される場合、その都度通信遅延が発生することになる。また、上記では、通信遅延の影響について説明したが、通信遅延以外の遅延によっても各カメラ200の設定変更の完了タイミングは同期しなくなる。通信遅延以外の遅延として、例えば、カメラ制御装置100の処理(制御情報の送信処理、応答情報の受信処理等)もしくはカメラ200の処理(制御情報の受信処理、設定の変更処理、応答情報の送信処理等)の遅延によっても各カメラ200の設定変更の完了タイミングは同期しなくなる。
本発明者は、上記事情に着眼し、第2の実施例を創作するに至った。第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2(以降、第2の実施例に係るカメラ制御装置を第1の実施例のカメラ制御装置100と区別するために、カメラ制御装置100−2と記載する)は、これらの各種遅延時間(通信遅延時間、処理遅延時間等)を考慮し、各カメラ200の設定変更処理を制御する。
続いて、図11を参照して、第2の実施例における各装置の動作について説明する。図11は、第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2とカメラ200の動作を示すシーケンス図である。第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2は、過去に行われた設定変更の処理結果に基づいて通信遅延時間1と通信遅延時間2とを合算して得られる値を遅延時間として予め把握している。そして、カメラ制御装置100−2は、設定変更時間だけでなく遅延時間も考慮して各カメラ200の設定変更の開始タイミングを決定する。これによって、図11に示すように、カメラ制御装置100−2は、予定した設定変更の完了タイミングと、実際の設定変更の完了タイミングを同期させることができる(図中には「設定変更の完了タイミング(予定かつ実際)」と記載することで同期が実現されることを表現している)。
また、図10および図11の比較によって分かるように、遅延時間が考慮される場合においては、遅延時間が考慮されない場合に比べて、設定変更の開始タイミングが早くなる(すなわち、図10における「変更開始待ち時間」と図11における「変更開始待ち時間」を比較すると、図11における「変更開始待ち時間」の方が短い)。これによって、カメラ制御装置100−2は、各カメラ200における設定変更の開始タイミングの差異を小さくすることができるため、監視員が受ける違和感をより小さくすることができる。
続いて、図12を参照して、第2の実施例におけるカメラ制御のスケジュールについて説明する。図12は、第2の実施例に係るカメラ制御のスケジュールを示す図である。カメラ制御装置100−2は、第1の実施例と同様に、設定変更の所要時間をカメラ200A〜カメラ200C毎に算出する。さらに、カメラ制御装置100−2は、過去に行われた設定変更の処理結果に基づいて通信遅延時間をカメラ200A〜カメラ200C毎に算出する。そして、カメラ制御装置100−2は、設定変更の所要時間と通信遅延時間とを合算して得られる各カメラ200それぞれの全体の所要時間のうち、最長の所要時間を特定する。例えば、カメラ制御装置100−2は、図12に示すように、最長の所要時間がカメラ200Aの所要時間であることを特定する。
そして、カメラ制御装置100−2は、カメラ200Bおよびカメラ200Cの設定変更の完了タイミングがカメラ200Aの設定変更の完了タイミングと同期するように各カメラ200の設定変更の開始タイミングを算出する。これによって、カメラ制御装置100−2は、図12に示すように、カメラ200A〜カメラ200Cの設定変更の完了タイミングを同期させることができる。
なお、図11および図12には、カメラ制御装置100−2が通信遅延時間を考慮して各カメラ200の設定変更処理を制御する例を示したが、上記のとおり、カメラ制御装置100−2は、通信遅延時間以外の遅延時間(例えば、処理時間等)も考慮してもよい。
また、カメラ制御装置100−2は、直近に行われた設定変更の結果に基づいて遅延時間を算出してもよいし、所定の回数もしくは所定の期間内に行われた設定変更の処理結果に基づいて遅延時間を算出してもよい。
(「数種類の変更速度が設けられる点」について)
次いで、「数種類の変更速度が設けられる点」について説明する。上記の方法により、各カメラ200の設定変更の完了タイミングは同期するが、各カメラ200の設定変更の開始タイミングは同期していない。各カメラ200の設定変更の開始タイミングの差異が大きいほど、監視員は違和感を覚えるため、各カメラ200の設定変更の開始タイミングの差異は小さい方が好ましい。
ここで、第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2は、カメラ200の設定変更にあたり数種類の変更速度の中から適した変更速度を選択することによって、各カメラ200の設定変更の開始タイミングの差異をより小さくすることができる。
ここで、図13を参照して、第2の実施例に係る、各カメラ200の変更速度の決定方法について説明する。図13は、第2の実施例に係る、各カメラ200の変更速度の決定方法を説明するための図である。
図13に示す例では、カメラ200A〜カメラ200Cによる設定の変更速度の種類は、「高速」、「中速」、「低速」という3種類を含む。カメラ制御装置100−2は、カメラ200A〜カメラ200Cの変更速度を決定するにあたり、まず、「高速」〜「低速」の変更速度それぞれにおける設定変更の所要時間をカメラ200毎に算出する。次に、カメラ制御装置100−2は、設定変更の所要時間と遅延時間を合算することで全体の所要時間をカメラ200毎に算出する(以降便宜的に、変更速度が「高速」である場合の全体の所要時間を「Sn1」、変更速度が「中速」である場合の全体の所要時間を「Sn2」、変更速度が「低速」である場合の全体の所要時間を「Sn3」と呼称する)。そして、カメラ制御装置100−2は、カメラ200A〜カメラ200CのSn1の中から最長の所要時間(以降、便宜的に「Smax」と呼称する)を探索する。
仮に、図13の例のように、Smaxがカメラ200AのSn1である場合、カメラ制御装置100−2は、カメラ200Bおよびカメラ200Cそれぞれについて、Smax−Sn1、Smax−Sn2、Smax−Sn3のうち、0以上、かつ、最小となる値を探索する。図13におけるカメラ200BではSmax−Sn3がその値に該当し、カメラ200CでSmax−Sn2がその値に該当する。そして、カメラ制御装置100−2は、これらの値に対応する変更速度を、カメラ200Bおよびカメラ200Cの変更速度に決定する(すなわち、カメラ制御装置100−2は、Smax−Sn3に対応する速度である「低速」をカメラ200Bの変更速度に決定し、Smax−Sn2に対応する速度である「中速」をカメラ200Cの変更速度に決定する)。
これにより、カメラ制御装置100−2は、カメラ200群の設定変更の所要時間を最短化した上で、各カメラ200の設定変更の開始タイミングを近づけることができるため、
監視員の違和感をより低減させることができる。
(3−2.カメラ制御装置の構成)
上記では、第2の実施例の概要について説明した。続いて、第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2の構成について説明する。なお、第2の実施例において第1の実施例と重複する内容に関する説明は省略する。
第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2の構成と、第1の実施例に係るカメラ制御装置100の構成との差異は、主として制御部にある。以降では、第2の実施例に係る制御部を第1の実施例に係る制御部120と区別するために、制御部120−2と記載する。
制御部120−2は、上記のとおり、設定変更の開始タイミングを決定するに当たり過去の設定変更の処理結果に基づいてカメラ200毎に遅延時間(通信遅延時間、処理遅延時間等)を把握する。ここで、遅延時間の把握方法は任意である。例えば、制御部120−2は、過去の設定変更における制御情報の送信から応答情報の受信までの時間、設定の変更量および変更条件(変更速度等)に関する情報を記憶しておく。そして、制御部120−2は、設定の変更量および変更条件に基づいて設定変更時間を算出し、当該時間を、制御情報の送信から応答情報の受信までの時間から減算して得られる値を遅延時間として把握してもよい。また、カメラ制御装置100−2は、所定の信号(ping等)の各カメラ200との送受信結果に基づいて通信遅延時間を算出してもよい。
そして、制御部120−2は、新たに設定変更を行う場合、設定変更時間と予め把握している遅延時間から全体の処理時間をカメラ200毎に算出し、当該全体の処理時間に基づいて設定変更の完了タイミングからの逆算を行うことで設定変更の開始タイミングを決定する。その際、制御部120−2は、上記のとおり、数種類の変更速度の中から適した変更速度をカメラ200毎に決定する。
これによって、制御部120−2は、遅延時間を考慮して各カメラ200の設定変更の開始タイミングを決定することができ、かつ、カメラ200群の設定変更の所要時間を最短化した上で、各カメラ200の設定変更の開始タイミングを近づけることができるため、
監視員の違和感をより低減させることができる。
(3−3.カメラ制御装置の動作)
(カメラ制御の動作)
上記では、第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2の構成について説明した。続いて、図14を参照して、第2の実施例におけるカメラ制御の動作について説明する。図14は、第2の実施例に係るカメラ制御の動作を示すフローチャートである。
第1の実施例における図6との差異は、ステップS1312、ステップ1316、ステップS1324およびステップS1328である。ステップS1312では、制御部120−2は、各カメラ200の各変更速度において、設定変更の所要時間および遅延時間を合算することで全体の所要時間を計算する。ステップS1316では、制御部120−2は、各カメラ200における変更速度および設定変更の開始タイミングを計算する。ステップS1312およびステップS1316についての詳細は後述する。
ステップS1324では、受信部112が各カメラ200からの応答情報を受信し、ステップS1328では、制御部120−2が当該応答情報に基づいて各カメラ200の遅延時間を算出する。これによって、制御部120−2は、算出した遅延時間を以降の設定変更処理に使用することができる。なお、上記の動作以外の動作であるステップ:S1300、S1304、S1308、S1320、S1332は、第1の実施例における図6のステップ:S1000、S1004、S1008、S1020、S1024の動作と同一であるため、説明を省略する。
(全体の所要時間の計算)
上記では、カメラ制御の動作について説明した。続いて、図15A、図15Bを参照して、各カメラ200の設定変更全体の所要時間の計算について説明する。図15Aおよび図15Bは、第2の実施例に係る、各カメラ200の設定変更全体の所要時間を算出する動作を示し、図14のステップS1312「各カメラ200の各変更速度における全体の所要時間の計算」に含まれる動作を示すフローチャートである。なお、図15Aおよび図15Bは、5つの設定(撮像方向、ズーム、フォーカスおよびホワイトバランス)の変更が可能なカメラ200に関するフローチャートである。仮に、カメラ200が他の設定を変更することが可能な場合には、この他の設定の変更動作がフローチャートに組み込まれる。
ステップS1400では、制御部120−2は、各変更速度におけるパンの設定変更の所要時間を算出する。図15Aの例では、制御部120−2は、以下の式(5)〜式(7)を用いて、「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度について、パンの設定変更の所要時間を算出する。θnapはパンの移動角度を指し、Vnp1〜Vnp3は「高速」〜「低速」の変更速度を指し、Tnp1〜Tnp3は「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度によるパンの設定変更の所要時間を指す。
Figure 2018038027
Figure 2018038027
Figure 2018038027
ステップS1404では、制御部120−2は、各変更速度におけるチルトの設定変更の所要時間を算出する。図15Aの例では、制御部120−2は、以下の式(8)〜式(10)を用いて、「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度について、チルトの設定変更の所要時間を算出する。θnatはチルトの移動角度を指し、Vnt1〜Vnt3は「高速」〜「低速」の変更速度を指し、Tnt1〜Tnt3は「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度によるチルトの設定変更の所要時間を指す。
Figure 2018038027
Figure 2018038027
Figure 2018038027
ステップS1408では、制御部120−2は、各変更速度におけるズームの設定変更の所要時間を算出する。図15Aの例では、制御部120−2は、以下の式(11)〜式(13)を用いて、「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度について、ズームの設定変更の所要時間を算出する。「|Zna−Zn|」はズームの変更量を指し、Vnz1〜Vnz3は「高速」〜「低速」の変更速度を指し、Tnz1〜Tnz3は「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度によるズームの設定変更の所要時間を指す。
Figure 2018038027
Figure 2018038027
Figure 2018038027
ステップS1412では、制御部120−2は、各変更速度におけるフォーカスの設定変更の所要時間を算出する。図15Aの例では、制御部120−2は、以下の式(14)〜式(16)を用いて、「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度について、フォーカスの設定変更の所要時間を算出する。「|Fna−Fn|」はフォーカスの変更量を指し、Vnf1〜Vnf3は「高速」〜「低速」の変更速度を指し、Tnf1〜Tnf3は「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度によるフォーカスの設定変更の所要時間を指す。
Figure 2018038027
Figure 2018038027
Figure 2018038027
ステップS1416では、制御部120−2は、各変更速度におけるホワイトバランスの設定変更の所要時間を取得する。図15Aの例では、制御部120−2は、「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度について、ホワイトバランスの設定変更の所要時間を取得する。Tnw1〜Tnw3は「高速」〜「低速」というそれぞれの変更速度によるホワイトバランスの設定変更の所要時間を指す。なお、ホワイトバランスの変更速度は、1種類であってもよい。
そして、カメラ200が全ての設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1420/Yes)、制御部120−2は、高速の変更速度による所要時間に関わる値であり、Tnp1、Tnt1、Tnz1、Tnf1、Tnw1のうちの最大値および遅延時間を合算して得られる値をSn1として算出する。同様に、制御部120−2は、中速の変更速度による所要時間に関わる値であり、Tnp2、Tnt2、Tnz2、Tnf2、Tnw2のうちの最大値および遅延時間を合算して得られる値をSn2として算出し、低速の変更速度による所要時間に関わる値であり、Tnp3、Tnt3、Tnz3、Tnf3、Tnw3のうちの最大値および遅延時間を合算して得られる値をSn3として算出する。
カメラ200が、4つの設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1432/Yes)、制御部120−2は、高速の変更速度による所要時間に関わる値であり、並行して実施可能な4つの設定変更の所要時間のうちの最大値、並行して実施不可能な1つの設定変更の所要時間および遅延時間を合算して得られる値をSn1として算出する。同様に、制御部120−2は、中速および低速の変更速度による所要時間に関わる値である、Sn2およびSn3も算出する。
カメラ200が、3つの設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1440/Yes)、制御部120−2は、高速の変更速度による所要時間に関わる値であり、並行して実施可能な3つの設定変更の所要時間のうちの最大値、並行して実施不可能な2つの設定変更の所要時間および遅延時間を合算して得られる値をSn1として算出する。同様に、制御部120−2は、中速および低速の変更速度による所要時間に関わる値である、Sn2およびSn3も算出する。
カメラ200が、2つの設定変更を並行して実施可能な場合(ステップS1448/Yes)、制御部120−2は、高速の変更速度による所要時間に関わる値であり、並行して実施可能な2つの設定変更の所要時間のうちの最大値、並行して実施不可能な3つの設定変更の所要時間および遅延時間を合算して得られる値をSn1として算出する。同様に、制御部120−2は、中速および低速の変更速度による所要時間に関わる値である、Sn2およびSn3も算出する。
カメラ200が、全ての設定変更を並行して実施できない場合(ステップS1448/No)、制御部120−2は、高速の変更速度による所要時間に関わる値であり、Tnp1、Tnt1、Tnz1、Tnf1、Tnw1および遅延時間を合算して得られる値をSn1として算出する。同様に、制御部120−2は、中速の変更速度による所要時間に関わる値であり、Tnp2、Tnt2、Tnz2、Tnf2、Tnw2および遅延時間を合算して得られる値をSn2として算出し、低速の変更速度による所要時間に関わる値であり、Tnp3、Tnt3、Tnz3、Tnf3、Tnw3および遅延時間を合算して得られる値をSn3として算出する。
そして、制御部120−2は、全てのカメラ200におけるSn1〜Sn3が算出されるまで、上述の動作を行う(ステップS1428)。
なお、上記のとおり、本明細書では主に、カメラ200の設定変更に用いられる制御情報は、一括してカメラ制御装置100−2からカメラ200に対して送信される想定で記載している。仮に、設定変更毎に制御情報が送信されたり、複数の設定変更が組み合わされて制御情報が送信されたりする場合、遅延時間は設定変更毎に算出されたり、設定変更の組み合わせ毎に算出されたりしてもよい。例えば、カメラ制御装置100−2は、パン、チルト、ズーム、フォーカス、ホワイトバランスという各設定変更に発生する遅延時間をDnp、Dnt、Dnz、Dnf、Dnw等として算出してもよい。また、カメラ制御装置100−2は、パンおよびチルトだけを組み合せて設定変更を行う場合に、当該組み合せの場合に発生する遅延時間をDnptとして算出してもよい。各設定変更または設定変更の組み合わせによって、通信遅延または処理遅延が異なる場合があるため、上記の対応によって、カメラ制御装置100−2は遅延時間の精度をより向上させることができる。
(変更速度および設定変更の開始タイミングの計算)
上記では、各カメラ200における、設定変更全体の所要時間の計算について説明した。続いて、図16を参照して、変更速度および設定変更の開始タイミングの計算について説明する。図16は、第2の実施例に係る、各カメラ200における変更速度および設定変更の開始タイミングを算出する動作を示し、図14のステップS1316「各カメラ200における変更速度および設定変更の開始タイミングの計算」に含まれる動作を示すフローチャートである。
ステップS1500では、制御部120−2が、各カメラ200におけるSn1(高速の変更速度による所要時間に関わる値)の中からSmaxを特定する。ステップS1504では、制御部120−2が、設定変更にSmaxを要するカメラ200以外の各カメラ200(以降、便宜的に「その他カメラ200」と呼称する)それぞれにおいて、Smax−Sn1(高速の変更速度による所要時間に関わる値)、Smax−Sn2(中速の変更速度による所要時間に関わる値)、Smax−Sn3(低速の変更速度による所要時間に関わる値)のうち、0以上、かつ、最小となる値を算出する。そして、制御部120−2は、算出した値に対応する変更速度を、その他カメラ200の変更速度とする。また、制御部120−2は、設定変更にSmaxの所要時間を要するカメラ200における設定変更の開始タイミングから、算出した値だけ時間が経過したタイミングを、その他カメラ200における設定変更の開始タイミングとする。制御部120−2は、全てのカメラ200における変更速度および設定変更の開始タイミングを算出するまで、上述の動作を行う(ステップS1508)。
<4.ハードウェア構成>
以上、本発明の第2の実施例について説明した。続いて、本発明に係るカメラ制御装置100のハードウェア構成について説明する。上述の動作は、ソフトウェアと、以下に説明するカメラ制御装置100のハードウェアとの協働により実現される。
図10は、本発明に係るカメラ制御装置100のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
<6.むすび>
上記のとおり、第1の実施例に係るカメラ制御装置100は、複数のカメラ200各々における設定変更の完了タイミングが同期するように、各カメラ200へ制御情報を送信する。これにより、監視員が違和感を覚えず、各カメラ200の撮像画像をより確認し易くなる。
また、本発明の変形例に係るカメラ制御装置100は、所定の閾値と各カメラ200のSnとを比較し、閾値よりも長いSnを有するカメラ200については、設定変更の完了タイミングを同期させない。これにより、カメラ制御装置100は、閾値よりも長いSnを有するカメラ200に影響されることで、他のカメラ200の設定変更の完了タイミングが遅れることを防ぐことができる。
さらに、第2の実施例に係るカメラ制御装置100−2は、遅延時間を考慮して各カメラ200の設定変更の開始タイミングを決定することができる。また、カメラ制御装置100−2は、数種類の変更速度から適切な変更速度を決定することによって、各カメラ200の設定変更の開始タイミングを近づけることができるため、監視員の違和感をより低減させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本発明に係るカメラ制御装置100の動作における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、カメラ制御装置100の動作における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。例えば、図6のステップS1004「各カメラ200の設定情報の取得」は、ステップS1000「撮像位置の取得」と並列的に行われても良いし、この動作の前に行われてもよい。また、図7のステップS1100〜ステップS1116の各設定の変更の所要時間の算出動作は、互いに並列的に行われても良いし、異なる順番で行われてもよい。
また、カメラ制御装置100の構成の一部は、カメラ制御装置100外に設けられ得る。例えば、位置指定部140が、外部の情報処理装置に含まれてもよい。また、カメラ制御装置100の機能の一部が、制御部120によって具現されてもよい。すなわち、制御部120が、通信部110または位置指定部140の機能の一部を具現してもよい。
100 カメラ制御装置
110 通信部
120 制御部
130 記憶部
140 位置指定部
200 カメラ
300 ネットワーク
400 受信装置
500 操作卓

Claims (27)

  1. 複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得部と、
    位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御部と、を備える、
    カメラ制御装置。
  2. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々における前記変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更開始タイミングを決定する、
    請求項1に記載のカメラ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々を制御するための制御情報を生成し、前記変更開始タイミングに基づいて、前記複数のカメラ各々への前記制御情報の送信タイミングを決定する、
    請求項2に記載のカメラ制御装置。
  4. 前記変更条件情報は、前記設定の変更速度に関する情報、または、前記設定の変更に必要な時間に関する情報を含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  5. 前記変更条件情報は、前記設定が他の設定と並行に変更され得るか否かに関する情報を含む、
    請求項4に記載のカメラ制御装置。
  6. 前記設定は、撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランスの各々に関する情報のうち、少なくとも1つを指す、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  7. 前記位置は、前記撮像対象の移動履歴情報に基づいて前記位置指定部によって予測される前記撮像対象の位置である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  8. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々について設定変更に要する時間を算出し、前記時間が所定の閾値より長いカメラ以外のカメラについて、前記変更完了タイミングが同期するように前記複数のカメラを制御する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のカメラ制御装置。
  9. コンピュータを、
    複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得部、
    位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御部、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  10. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々における前記変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更開始タイミングを決定する、
    請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々を制御するための制御情報を生成し、前記変更開始タイミングに基づいて、前記複数のカメラ各々への前記制御情報の送信タイミングを決定する、
    請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記変更条件情報は、前記設定の変更速度に関する情報、または、前記設定の変更に必要な時間に関する情報を含む、
    請求項9から11のいずれか1項に記載のプログラム。
  13. 前記変更条件情報は、前記設定が他の設定と並行に変更され得るか否かに関する情報を含む、
    請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記設定は、撮像方向、ズーム、フォーカスまたはホワイトバランスの各々に関する情報のうち、少なくとも1つを指す、
    請求項9から13のいずれか1項に記載のプログラム。
  15. 前記位置は、前記撮像対象の移動履歴情報に基づいて前記位置指定部によって予測される前記撮像対象の位置である、
    請求項9から14のいずれか1項に記載のプログラム。
  16. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々について設定変更に要する時間を算出し、前記時間が所定の閾値より長いカメラ以外のカメラについて、前記変更完了タイミングが同期するように前記複数のカメラを制御する、
    請求項9から15のいずれか1項に記載のプログラム。
  17. カメラ制御装置におけるカメラ制御方法であって、
    前記カメラ制御装置は、
    複数のカメラ各々についての、撮像に関する設定情報、および、撮像に関する設定の変更条件情報を取得する取得ステップと、
    位置指定部によって指定された撮像対象の位置、および、前記設定情報に基づいて前記複数のカメラ各々についての前記設定の変更量を決定し、前記変更量および前記変更条件情報に基づいて、前記複数のカメラ各々における前記設定の変更完了タイミングが同期するように、前記複数のカメラを制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とするカメラ制御方法。
  18. 前記取得部は、前記複数のカメラ各々についての遅延時間情報を更に取得し、
    前記制御部は、前記変更量、前記変更条件情報および前記遅延時間情報に基づいて前記複数のカメラを制御する、
    請求項1に記載のカメラ制御装置。
  19. 前記遅延時間情報は、通信遅延時間情報または処理遅延時間情報を含む、
    請求項18に記載のカメラ制御装置。
  20. 前記変更条件情報は、複数の異なる前記変更速度毎に、前記変更速度に関する情報、または、前記変更に必要な時間に関する情報を含む、
    請求項4に記載のカメラ制御装置。
  21. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々について前記変更速度の値が最も大きい場合の前記変更に必要な時間を算出し、前記時間が最も長いカメラの前記変更完了タイミングに他のカメラの前記変更完了タイミングを同期させるように前記複数のカメラを制御する、
    請求項20に記載のカメラ制御装置。
  22. 前記制御部は、前記他のカメラの前記設定の変更開始タイミングが、前記時間が最も長いカメラの前記設定の変更開始タイミング以降かつ直近になるように、前記他のカメラの前記変更速度を決定する、
    請求項21に記載のカメラ制御装置。
  23. 前記取得部は、前記複数のカメラ各々についての遅延時間情報を更に取得し、
    前記制御部は、前記変更量、前記変更条件情報および前記遅延時間情報に基づいて前記複数のカメラを制御する、
    請求項9に記載のプログラム。
  24. 前記遅延時間情報は、通信遅延時間情報または処理遅延時間情報を含む、
    請求項23に記載のプログラム。
  25. 前記変更条件情報は、複数の異なる前記変更速度毎に、前記変更速度に関する情報、または、前記変更に必要な時間に関する情報を含む、
    請求項12に記載のプログラム。
  26. 前記制御部は、前記複数のカメラ各々について前記変更速度の値が最も大きい場合の前記変更に必要な時間を算出し、前記時間が最も長いカメラの前記変更完了タイミングに他のカメラの前記変更完了タイミングを同期させるように前記複数のカメラを制御する、
    請求項25に記載のプログラム。
  27. 前記制御部は、前記他のカメラの前記設定の変更開始タイミングが、前記時間が最も長いカメラの前記設定の変更開始タイミング以降かつ直近になるように、前記他のカメラの前記変更速度を決定する、
    請求項26に記載のプログラム。
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CN114208146A (zh) * 2019-07-18 2022-03-18 株式会社御牧工程 摄影测量用摄影装置、造型装置、造型物套装、三维数据生成装置以及造型系统

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