JP2018035900A - Hydraulic control device - Google Patents
Hydraulic control device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018035900A JP2018035900A JP2016171105A JP2016171105A JP2018035900A JP 2018035900 A JP2018035900 A JP 2018035900A JP 2016171105 A JP2016171105 A JP 2016171105A JP 2016171105 A JP2016171105 A JP 2016171105A JP 2018035900 A JP2018035900 A JP 2018035900A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- discharge port
- hydraulic
- discharge
- oil pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
Description
本発明は、油圧制御装置に関する。 The present invention relates to a hydraulic control device.
特許文献1には、車両に搭載された油圧制御装置において、ライン圧、セカンダリ圧、潤滑圧の三つの制御圧(供給油圧)を各油圧供給先に供給する油圧回路を有し、その制御圧の供給源として、いずれも1ポート型の機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプの二つのオイルポンプを備えることが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、機械式オイルポンプは低回転高負荷時に必要なオイル吐出量(ピーク容量)を満たせるように設計されているため、走行中の負荷に対して無駄仕事(減圧損失、余剰損失)を行いながら運転することになる。詳細には、1ポート型の機械式オイルポンプによって二つの制御圧を供給するため、制御圧数がオイルポンプの吐出ポート数よりも多くなり、減圧損失が必ず発生してしまう。加えて、定容量の機械式オイルポンプの場合、オイル吐出量がエンジン回転数に依存するため、必ず必要量以上の流量を吐出することになり、余剰損失が発生する。
However, in the configuration described in
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、オイルポンプのピーク容量を確保しつつ、オイルポンプ吐出エネルギーの無駄仕事を抑えることができる油圧制御装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a hydraulic control device capable of suppressing unnecessary work of oil pump discharge energy while ensuring the peak capacity of the oil pump.
本発明は、油圧回路内のオイルをライン圧、潤滑圧の二つの供給油圧に制御し、車両の油圧供給先に供給する油圧制御装置において、前記車両のエンジンによって駆動されて第1吐出ポートおよび第2吐出ポートからオイルを吐出する第1オイルポンプと、電動モータによって駆動されて第3吐出ポートからオイルを吐出する第2オイルポンプと、前記第3吐出ポートから前記油圧供給先のうち潤滑圧系の供給先に至る経路を開通および遮断する切替バルブと、を備え、前記第1オイルポンプは、ポンプ吐出容量が可変であり、かつ前記第1吐出ポートの吐出流量と前記第2吐出ポートの吐出流量との比が可変であり、前記第2オイルポンプは、可変容量ポンプにより構成され、前記油圧回路は、前記第1吐出ポートから吐出されたオイルを前記油圧供給先のうちライン圧系の供給先に供給し、前記第2吐出ポートから吐出されたオイルを前記油圧供給先のうち潤滑圧系の供給先に供給し、前記第2オイルポンプによるアシストが必要な場合には、前記切替バルブを開き、前記第3吐出ポートから吐出されたオイルを前記潤滑圧系の供給先に供給することを特徴とする。 The present invention relates to a hydraulic control apparatus that controls oil in a hydraulic circuit to two supply hydraulic pressures of a line pressure and a lubrication pressure, and supplies the hydraulic pressure to a vehicle hydraulic supply destination. A first oil pump that discharges oil from the second discharge port; a second oil pump that is driven by an electric motor to discharge oil from the third discharge port; and a lubricating pressure among the hydraulic pressure supply destinations from the third discharge port A switching valve that opens and closes a path to the supply destination of the system, and the first oil pump has a variable pump discharge capacity, and the discharge flow rate of the first discharge port and the second discharge port The ratio to the discharge flow rate is variable, the second oil pump is constituted by a variable displacement pump, and the hydraulic circuit discharges oil discharged from the first discharge port. The oil supply destination is supplied to the line pressure system supply destination, the oil discharged from the second discharge port is supplied to the hydraulic pressure supply destination to the lubrication pressure system supply destination, and the second oil pump assists. Is required, the switching valve is opened, and the oil discharged from the third discharge port is supplied to the supply destination of the lubricating pressure system.
本発明によれば、ライン圧と潤滑圧の二つの供給油圧を制御する際、第1オイルポンプの第1吐出ポートからライン圧の供給先にオイルを供給し、第1オイルポンプの第2吐出ポートから潤滑圧の供給先にオイルを供給する。そして、第2オイルポンプの第3吐出ポートから潤滑圧の供給先にオイルを供給する。これにより、第2オイルポンプで潤滑流量をアシストできるため余剰損失を低減することができる。さらに、二つの供給油圧数に対して吐出ポート数が二つであれば減圧損失を低減可能であるため、吐出ポートを三つ有する本発明によれば減圧損失を低減することができる。 According to the present invention, when the two supply hydraulic pressures of the line pressure and the lubrication pressure are controlled, the oil is supplied from the first discharge port of the first oil pump to the supply destination of the line pressure, and the second discharge of the first oil pump. Supply oil from the port to the supply destination of lubrication pressure. Then, oil is supplied from the third discharge port of the second oil pump to the supply destination of the lubricating pressure. Thereby, since the lubrication flow rate can be assisted by the second oil pump, surplus loss can be reduced. Furthermore, if the number of discharge ports is two with respect to two supply hydraulic pressure numbers, the pressure reduction loss can be reduced. Therefore, according to the present invention having three discharge ports, the pressure reduction loss can be reduced.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における油圧制御装置について具体的に説明する。 Hereinafter, a hydraulic control apparatus according to an embodiment of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[1.車両]
図1は、実施形態の油圧制御装置100を搭載する車両Veの一例を模式的に示す図である。図1に示すように、車両Veは、走行用動力源としてエンジン(ENG)1を備えている。エンジン1から出力された動力は、トルクコンバータ2、入力軸3、前後進切替機構4、ベルト式の無段変速機(以下「CVT」という)5、出力軸6、カウンタギヤ機構7、デファレンシャルギヤ8、車軸9を介して駆動輪10に伝達される。また、車両Veには、駆動装置の油圧供給先に油圧を供給する油圧制御装置100が搭載されている。
[1. vehicle]
トルクコンバータ2は、内部が作動流体(オイル)で満たされた流体伝動装置であり、油圧制御装置100によって油圧制御される。図1に示すように、トルクコンバータ2は、クランクシャフト11と一体回転するポンプインペラ21と、ポンプインペラ21に対向して配置されたタービンランナ22と、ポンプインペラ21とタービンランナ22との間に配置されたステータ23と、ロックアップクラッチ(以下「LUクラッチ」という)24とを備えている。また、タービンランナ22には、入力軸3が一体回転するように連結されている。例えば、LUクラッチ24が係合している場合、ポンプインペラ21とタービンランナ22とは一体回転するため、エンジン1が入力軸3に直結される。一方、LUクラッチ24が解放している場合、エンジン1から出力された動力は作動流体を介してタービンランナ22に伝達される。なお、ステータ23は、一方向クラッチを介してケースに保持されている。
The
また、ポンプインペラ21には、機械式オイルポンプ201が連結されている。機械式オイルポンプ201は、ポンプインペラ21を介してエンジン1に連結されており、エンジン1によって駆動される。なお、機械式オイルポンプ201とポンプインペラ21とは、ベルト機構などの伝動機構を介して連結されてもよい。
A
入力軸3は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構からなる前後進切替機構4に連結されている。前後進切替機構4は、エンジントルクを駆動輪10へ伝達する際、駆動輪10に作用するトルクの方向を前進方向と後進方向とに切り替える。図1に示すように、前後進切替機構4は、サンギヤ4Sと、サンギヤ4Sに対して同心円上に配置されたリングギヤ4Rと、第1ピニオンギヤおよび第2ピニオンギヤを自転可能かつ公転可能に保持しているキャリア4Cとを備えている。サンギヤ4Sには、入力軸3が一体回転するように連結されている。キャリア4Cには、CVT5のプライマリシャフト54が一体回転するように連結されている。
The
また、前後進切替機構4には、サンギヤ4Sとキャリア4Cとを選択的に一体回転させるクラッチC1と、リングギヤ4Rを選択的に回転不能に固定するブレーキB1とが設けられている。クラッチC1およびブレーキB1は、いずれも油圧式である。クラッチC1の油圧アクチュエータおよびブレーキB1の油圧アクチュエータには、油圧制御装置100によって油圧が供給される。
The forward /
例えば、クラッチC1が係合し、かつブレーキB1が解放された場合、前後進切替機構4全体が一体回転し、CVT5のプライマリシャフト54と入力軸3とは一体回転する。また、クラッチC1が解放し、かつブレーキB1が係合された場合、サンギヤ4Sとキャリア4Cとが逆方向に回転するため、プライマリシャフト54は入力軸3に対して逆方向に回転する。あるいは、クラッチC1が解放し、かつブレーキB1が解放された場合、前後進切替機構4が中立状態(ニュートラル状態)となり、エンジン1とCVT5との間はトルク伝達不能に遮断される。
For example, when the clutch C1 is engaged and the brake B1 is released, the entire forward /
CVT5は、プライマリシャフト54と一体回転するプライマリプーリ51と、出力軸6と一体回転するセカンダリプーリ52と、各プーリ51,52のV溝に巻き掛けられた無端状のベルト53とを備えている。各プーリ51,52のV溝幅が変化してベルト53の巻き掛け径が変化することにより、CVT5の変速比は連続的に変化する。
The CVT 5 includes a
プライマリプーリ51は、プライマリシャフト54と一体化された固定シーブ51aと、プライマリシャフト54上を軸方向に移動する可動シーブ51bと、可動シーブ51bに推力を付与する油圧シリンダ51cとを備えている。油圧シリンダ51cは、可動シーブ51bの背面側に配置されており、可動シーブ51bを固定シーブ51a側へ移動させる推力を発生させる。油圧シリンダ51cには、油圧制御装置100によって油圧が供給される。
The
セカンダリプーリ52は、出力軸6と一体化された固定シーブ52aと、出力軸6上を軸方向に移動する可動シーブ52bと、可動シーブ52bに推力を付与する油圧シリンダ52cとを備えている。油圧シリンダ52cは、可動シーブ52bの背面側に配置されており、可動シーブ52bを固定シーブ52a側へ移動させる推力を発生させる。油圧シリンダ52cには、油圧制御装置100によって油圧が供給される。
The
出力軸6は、出力ギヤ6aと一体回転し、その出力ギヤ6aが噛み合っているカウンタギヤ機構7を介してデファレンシャルギヤ8に連結されている。デファレンシャルギヤ8には、左右の車軸9,9を介して左右の駆動輪10,10が連結されている。
The
また、油圧制御装置100は、車両Veの油圧供給先に油圧を供給する油圧回路200と、その油圧回路200を電気的に制御する電子制御装置(以下「ECU」という)300とを備えている。
The
油圧回路200は、CVT5の各油圧シリンダ51c,52c、クラッチC1およびブレーキB1の油圧アクチュエータ、トルクコンバータ2の内部、駆動装置の潤滑必要部にオイル(油圧)を供給する。ECU300は、油圧回路200に油圧指令信号を出力して、CVT5の変速動作や、クラッチC1などの各係合装置を制御する。つまり、ECU300は、油圧回路200を電気的に制御することによって、前進および後進の切替制御や、CVT5の変速制御などを実行する。
The
[2.油圧回路]
図2は、油圧回路200を模式的に示す回路図である。図2に示すように、油圧回路200は、油圧をライン圧と潤滑圧の二つの制御圧(供給油圧)に制御し、オイル供給先に各制御圧に応じたオイルを供給する。特に、油圧回路200では、制御圧数(二つ)よりも多い三つの吐出ポートPo1〜Po3を有している。
[2. Hydraulic circuit]
FIG. 2 is a circuit diagram schematically showing the
油圧回路200は、ライン圧と潤滑圧の二つの制御圧に応じたオイル供給先を備えている。図2に示すように、ライン圧系の供給先には、クラッチ271と、T/C272とが含まれる。潤滑圧系の供給先には、クーラ273と、潤滑必要部位274とが含まれる。例えば、クラッチ271には、図1に示すクラッチC1の油圧アクチュエータとブレーキB1の油圧アクチュエータとが含まれる。T/C272には、図1に示すトルクコンバータ2が含まれる。潤滑必要部位274には、図1に示す駆動装置のギヤ(例えば前後進切替機構4)などの回転部材が含まれる。なお、図2には示さないが、ライン圧系の供給先には、図1に示すCVT5の各油圧シリンダ51c,52cが含まれる。
The
油圧回路200は、油圧供給源として、第1オイルポンプとしての2ポート型の機械式オイルポンプ201と、第2オイルポンプとしての1ポート型の電動オイルポンプ202とを備えている。機械式オイルポンプ201は、第1吐出ポートPo1と、第2吐出ポートPo2とを有し、第1吐出ポートPo1から吐出したオイルをライン圧系の供給先に供給し、第2吐出ポートPo2から吐出したオイルを潤滑圧系の供給先に供給する。一方、電動オイルポンプ202は、第3吐出ポートPo3を有し、第3吐出ポートPo3から吐出したオイルを潤滑圧系の供給先に供給する。つまり、油圧回路200では、機械式オイルポンプ201を油圧供給源とする回路に、電動オイルポンプ202を油圧供給源とする回路が接続されている。これにより、機械式オイルポンプ201から潤滑圧系の供給先に供給されるオイル流量に、電動オイルポンプ202から吐出されるオイル流量を付加(アシスト)することができる。
The
また、油圧回路200は、電動オイルポンプ202の第3吐出ポートPo3から潤滑圧系の供給先に至る経路の開通と遮断とを切り替える切替バルブ260を備えている。油圧制御装置100は切替バルブ260を切替制御し、潤滑圧系の供給先へ供給されるオイルを電動オイルポンプ202によってアシストする場合とアシストしない場合とを切り替えることができる。
The
具体的には、機械式オイルポンプ201は、エンジン(ENG)1によって駆動され、オイルパン204内のオイルを吸引して第1吐出ポートPo1および第2吐出ポートPo2からオイルを吐出する。また、機械式オイルポンプ201は、第1吐出ポートPo1の吐出流量と第2吐出ポートPo2の吐出流量との比(ポート比)を変化できるように構成されているとともに、可変容量ポンプにより構成されている。なお、この説明では、機械式オイルポンプ201を「第1オイルポンプ」や「2ポート可変容量MOP」と記載する場合がある。
Specifically, the
第1吐出ポートPo1は、第1吐出油路であるライン圧油路211に接続されている。ライン圧油路211には、プライマリレギュレータバルブ241が接続されている。プライマリレギュレータバルブ241は、ライン圧油路211からのフィードバック圧(油圧)と弾性体の付勢力とにより作動して、ライン圧油路211内の油圧をライン圧に調圧する。また、プライマリレギュレータバルブ241は、後述する信号圧によって作動することができるように構成されている。
The first discharge port Po 1 is connected to the line
ライン圧に調圧する際、プライマリレギュレータバルブ241を通じてライン圧油路211内の油圧を潤滑圧油路222に排出する。潤滑圧油路222は、クーラ273に接続され、クーラ273を介して潤滑必要部位274にオイルを供給する油路である。つまり、油圧回路200は、プライマリレギュレータバルブ241から排出(ドレン)されたオイルを潤滑必要部位274に供給する。
When adjusting to the line pressure, the hydraulic pressure in the line
また、ライン圧油路211は、クラッチコントロールバルブ242を介してクラッチ271に接続されているとともに、ロックアップコントロールバルブ243を介してT/C272に接続されている。クラッチコントロールバルブ242およびロックアップコントロールバルブ243はいずれも、ソレノイドバルブにより構成され、ECU300によって電気的に制御される。
The line
クラッチコントロールバルブ242は、クラッチ271の油圧(係合圧)を調整するバルブであり、ライン圧を元圧にしてクラッチ271に供給する油圧を調圧する。クラッチコントロールバルブ242によって調圧されたオイルは、クラッチ供給油路212を介してクラッチ271(油圧アクチュエータ)に供給される。
The
ロックアップコントロールバルブ243は、T/C272の油圧(ロックアップ係合圧)を調整するバルブであり、ライン圧を元圧にしてT/C272に供給する油圧を調圧する。ロックアップコントロールバルブ243によって調圧されたオイルは、トルコン供給油路213を介してT/C272に供給され、T/C272内(トルクコンバータ2内)におけるタービンランナ22の背面側とLUクラッチ24との間の係合側油圧室に供給される。さらに、T/C272には、油路214を介してロックアップリレーバルブ244が接続されている。ロックアップリレーバルブ244は、ライン圧を元圧にして、T/C272内のLUクラッチ24とフロンカバーとの間の開放側油圧室に供給する油圧を調圧する。このように、T/C272はロックアップコントロールバルブ243およびロックアップリレーバルブ244により、係合側油室および開放側油室への作動油圧の供給状態が切り替えられてLUクラッチ24の作動状態が切り替えられる。
The lock-up
第2吐出ポートPo2は、第2吐出油路221に接続されている。第2吐出油路221には、プライマリレギュレータバルブ241が接続されている。第2吐出ポートPo2から吐出されたオイルは、プライマリレギュレータバルブ241を通じて潤滑圧油路222内に流入して、潤滑圧系の供給先に供給される。
The second discharge port Po 2 is connected to the second
また、第2吐出油路221は、第1逆止弁251を介してライン圧油路211に接続されている。第1逆止弁251は、第2吐出油路221側の油圧がライン圧油路211側の油圧よりも低い場合には閉じ、第2吐出油路221側の油圧がライン圧油路211側の油圧よりも高い場合に開く。これにより、油圧回路200では、第2吐出ポートPo2から吐出されたオイルが第1逆止弁251を通じてライン圧系の供給先に供給されることを可能にしている。
Further, the second
電動オイルポンプ202は、電動モータ(M)203によって駆動され、オイルパン204内のオイルを吸引して第3吐出ポートPo3からオイルを吐出する。電動モータ203は、ECU300によって駆動制御されるとともに、バッテリ(図示せず)に電気的に接続されている。つまり、電動オイルポンプ202は、電動モータ203の回転数に応じてオイルの吐出流量が変化するため、ECU300の制御によって可変容量化されている。なお、この説明では、電動オイルポンプ202を「第2オイルポンプ」や「1ポートEOP」と記載する場合がある。
第3吐出ポートPo3は、第3吐出油路231に接続されている。第3吐出油路231には、切替バルブ260が接続されている。切替バルブ260は、ON/OFFソレノイド261から入力される信号圧によって開通と遮断とを切り替える。ON/OFFソレノイド261は、油路262を介して切替バルブ260と接続されて、ECU300によって電気的に制御される。
The third discharge port Po 3 is connected to the third
ON/OFFソレノイド261がONの場合、ON/OFFソレノイド261から切替バルブ260に信号圧が入力されることにより、切替バルブ260は開く。この場合、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルは、第3吐出油路231から切替バルブ260を通じて潤滑圧油路222に流入し、潤滑圧のオイルとして潤滑圧油路222内を流れて潤滑圧系の供給先に供給される。なお、ON/OFFソレノイド261の信号圧は、ライン圧油路211内の油圧(ライン圧)を元圧としている。
When the ON /
ON/OFFソレノイド261がOFFの場合、ON/OFFソレノイド261から切替バルブ260に信号圧が入力されないので、切替バルブ260は閉じる。この場合、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルは、第3吐出油路231から第2逆止弁252を通じてライン圧油路211へ流入する。つまり、切替バルブ260は、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルを潤滑圧系の供給先に供給する回路と、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルをライン圧系の供給先に供給する回路とを切り替えるものである。また、第2逆止弁252は、第3吐出油路231側の油圧がライン圧油路211側の油圧よりも低い場合には閉じ、第3吐出油路231側の油圧がライン圧油路211側の油圧よりも高い場合に開く。これにより、油圧回路200では、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルが第2逆止弁252を通じてライン圧系の供給先に供給されることを可能にしている。
When the ON /
さらに、ON/OFFソレノイド261は、中間油路215およびソレノイドモジュレータバルブ245を介してライン圧油路211に接続されている。ソレノイドモジュレータバルブ245は、ECU300によって電気的に制御される。また、ソレノイドモジュレータバルブ245は、ライン圧を元圧として中間油路215内の油圧を調圧するとともに、その中間油路215を介してソレノイドバルブ(SLT)246と接続されている。ソレノイドバルブ246は、プライマリレギュレータバルブ241に入力する信号圧を調圧するバルブであり、油路216を介してプライマリレギュレータバルブ241に接続され、ECU300によって電気的に制御される。
Further, the ON /
また、中間油路215には、リニアソレノイドバルブ247が接続されている。リニアソレノイドバルブ247は、ECU300によって電気的に制御され、リニアソレノイドバルブ247を通じたオイルは油路217を介して機械式オイルポンプ201へ流れる。このリニアソレノイドバルブ247を含む回路によって機械式オイルポンプ201は可変容量化されている。
A
[3.電子制御装置]
ECU300は、油圧制御装置100の制御部を構成し、車両Veを制御するように構成されている。ECU300は、マイクロコンピュータを主体にして構成され、入力信号および予め記憶させられているデータを使用して演算を行い、その演算結果を指令信号として出力する。
[3. Electronic control unit]
The
ECU300は、ライン圧系の供給先に必要なオイルの流量(以下「ライン圧系の必要流量」という)QLINE、および潤滑圧系の供給先に必要なオイルの流量(以下「潤滑圧系の必要流量」という)QLUBを算出する。さらに、ECU300は、算出された各必要流量QLINE,QLUBに基づいて、機械式オイルポンプ201のポート比、および各オイルポンプ201,202の吐出容量を変化させる制御を実施する。
The
各必要流量QLINE,QLUBは、入力トルク、入力回転数、変速比、ギヤ段、ロックアップ判定の結果、温度条件などにより決定される計算値である。すなわち、ECU300は、それらのパラメータを用いた周知の算出方法によって各必要流量QLINE,QLUBを算出できる。例えば、ECU300は、ライン圧油路211に設けられた流量センサ(図示せず)から入力された信号に基づいてライン圧系の必要流量QLINEを決定することができる。
The required flow rates Q LINE and Q LUB are calculated values determined by the input torque, the input rotation speed, the gear ratio, the gear stage, the result of the lockup determination, the temperature condition, and the like. That is, the
下記の表1を参照して、各オイルポンプ201,202の吐出容量と、可変容量比と、ポート比と、各吐出ポートの吐出流量とを説明する。
With reference to the following Table 1, the discharge capacity of each
表1中の「A」は機械式オイルポンプ201の吐出容量を表し、「x」は機械式オイルポンプ201の可変容量比を表す。可変容量比xは「0<x≦1」の範囲内で可変である。「a」は第1吐出ポートPo1のポート比、「1−a」は第2吐出ポートPo2のポート比である。「axA」は第1吐出ポートPo1の吐出流量、「(1−a)xA」は第2吐出ポートPo2の吐出流量である。また、「B」は電動オイルポンプ202の吐出容量を表し、「y」は電動オイルポンプ202の可変容量比を表す。可変容量比yは「0<y≦1」の範囲内で可変である。「yB」は第3吐出ポートPo3の吐出流量を表す。なお、電動オイルポンプ202の可変容量比yは電動モータ203の回転数比(制御回転数/モータ最大回転数)である。ECU300は、電動モータ203の回転数指令値を電動モータ203の最大回転数で割ることにより可変容量比yを算出および決定できる。
“A” in Table 1 represents the discharge capacity of the
また、ECU300は、ON/OFFソレノイド261に指令信号を出力して、切替バルブ260による開通および遮断の切替制御を実施する。すなわち、ECU300は、各オイルポンプ201,202から吐出されたオイルの供給先を切り替える制御を実施する。
In addition,
このように構成されたECU300は、車両Veの状態に応じて、各制御圧系の必要流量QLINE,QLUBを満たせるように油圧回路200を制御する。つまり、ECU300は、各制御圧系の必要流量QLINE,QLUBに基づいて、各吐出ポートPo1〜Po3から吐出されたオイルの供給先を制御する。その制御フローの一例を図3に示す。なお、以下の説明では、上記表1に示す符号を用いる場合がある。
The
[4.油圧制御フロー]
図3は、油圧制御フローを示すフローチャートである。図3に示す制御フローは、ECU300によって実施される。ECU300は、この制御フローを繰り返し実施する。
[4. Hydraulic control flow]
FIG. 3 is a flowchart showing a hydraulic control flow. The control flow shown in FIG. The
図3に示すように、まず、エンジン1がON(駆動中)であるか否かが判定される(ステップS1)。エンジン1がOFF(停止中)の場合(ステップS1:No)、ECU300は、油圧回路200を第1制御状態に制御する(ステップS2)。
As shown in FIG. 3, it is first determined whether or not the
第1制御状態(CASE1)では、電動オイルポンプ202の第3吐出ポートPo3(EOPポート3)からライン圧系にオイルを供給し、プライマリレギュレータバルブ241(Reg.V)からのドレンによって潤滑圧系にオイルを供給する。つまり、エンジン停止中は機械式オイルポンプ201が停止しているので、ECU300は電動オイルポンプ202を駆動して、ライン圧系の必要流量QLINEを第3吐出ポートPo3の吐出流量yBで満たす。この場合、ECU300は、ON/OFFソレノイド261をOFFにして切替バルブ260を閉じ、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルが第2逆止弁252を通じてライン圧油路211内に流入するように制御する。ステップS2において第1制御状態に制御されると、この制御ルーチンは終了する。
In the first control state (CASE 1), oil is supplied to the line pressure system from the third discharge port Po 3 (EOP port 3) of the
エンジン1がONである場合(ステップS1:Yes)、ライン圧系の必要流量QLINEが第1吐出ポートPo1の吐出流量axAよりも少ないか否かが判定される(ステップS3)。ステップS3で肯定的に判定された場合、この制御フローはステップS4に進む。一方、ステップS3で否定的に判定された場合、この制御フローはステップS7に進む。
When the
ライン圧系の必要流量QLINEが第1吐出ポートPo1の吐出流量axAよりも少ない場合(ステップS3:Yes)、潤滑圧系の必要流量QLUBが第2吐出ポートPo2の吐出流量(1−a)xAよりも少ないか否かが判定される(ステップS4)。 If the required flow rate Q LINE of the line pressure system is smaller than the discharge flow rate axA of the first discharge port Po 1 (step S3: Yes), the required flow rate Q LUB of the lubrication pressure system is set to the discharge flow rate (1 of the second discharge port Po 2). -A) It is determined whether it is less than xA (step S4).
潤滑圧系の必要流量QLUBが第2吐出ポートPo2の吐出流量(1−a)xAよりも少ない場合(ステップS4:Yes)、ECU300は、油圧回路200を第2制御状態に制御する(ステップS5)。
When the required flow rate Q LUB of the lubrication pressure system is smaller than the discharge flow rate (1-a) × A of the second discharge port Po 2 (step S4: Yes), the
第2制御状態(CASE2)では、機械式オイルポンプ201の第1吐出ポートPo1(MOPポート1)からライン圧系にオイルを供給し、機械式オイルポンプ201の第2吐出ポートPo2(MOPポート2)から潤滑圧系にオイルを供給する。すなわち、ライン圧系の必要流量QLINEと潤滑圧系の必要流量QLUBとの積算流量(和)が機械式オイルポンプ201のポンプ吐出容量Aよりも少ないため、機械式オイルポンプ201のみで必要流量を満たすことができ、電動オイルポンプ202を停止できる。この場合、ECU300は、ソレノイドモジュレータバルブ245およびソレノイドバルブ(SLT)246を制御してプライマリレギュレータバルブ241に入力される信号圧を制御し、第2吐出ポートPo2から吐出されたオイルがプライマリレギュレータバルブ241を通じて潤滑圧油路222内に流入するように制御する。ステップS5において第2制御状態に制御されると、この制御ルーチンは終了する。
In the second control state (CASE 2), oil is supplied from the first discharge port Po 1 (MOP port 1) of the
潤滑圧系の必要流量QLUBが第2吐出ポートPo2の吐出流量(1−a)xA以上である場合(ステップS4:No)、ECU300は、油圧回路200を第3制御状態に制御する(ステップS6)。
When the required flow rate Q LUB of the lubrication pressure system is equal to or higher than the discharge flow rate (1-a) × A of the second discharge port Po 2 (step S4: No), the
第3制御状態(CASE3)では、機械式オイルポンプ201の第1吐出ポートPo1(MOPポート1)からライン圧系にオイルを供給し、機械式オイルポンプ201の第2吐出ポートPo2(MOPポート2)および電動オイルポンプ202の第3吐出ポートPo3(EOPポート3)から潤滑圧系にオイルを供給する。つまり、潤滑圧系の必要流量QLUBに対する第1吐出ポートPo1の吐出流量axAの不足分を第3吐出ポートPo3の吐出流量yBで補う。この場合、ECU300は、電動オイルポンプ202を駆動するとともに、ON/OFFソレノイド261をONにして切替バルブ260を開き、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルが潤滑圧油路222内に流入するように制御する。ステップS6において第3制御状態に制御されると、この制御ルーチンは終了する。
In the third control state (CASE 3), oil is supplied from the first discharge port Po 1 (MOP port 1) of the
また、ライン圧系の必要流量QLINEが第1吐出ポートPo1の吐出流量axA以上の場合(ステップS3:No)、ライン圧系の必要流量QLINEと潤滑圧系の必要流量QLUBとの積算流量が機械式オイルポンプ201のポンプ吐出容量Aよりも少ないか否かが判定される(ステップS7)。 Further, when the required flow rate Q LINE of the line pressure system is equal to or higher than the discharge flow rate axA of the first discharge port Po 1 (step S3: No), the required flow rate Q LINE of the line pressure system and the required flow rate Q LUB of the lubrication pressure system It is determined whether or not the integrated flow rate is less than the pump discharge capacity A of the mechanical oil pump 201 (step S7).
ライン圧系の必要流量QLINEと潤滑圧系の必要流量QLUBとの積算流量が機械式オイルポンプ201のポンプ吐出容量Aよりも少ない場合(ステップS7:Yes)、ECU300は、油圧回路200を第4制御状態に制御する(ステップS8)。
When the integrated flow rate of the required flow rate Q LINE of the line pressure system and the required flow rate Q LUB of the lubrication pressure system is smaller than the pump discharge capacity A of the mechanical oil pump 201 (step S7: Yes), the
第4制御状態(CASE4)では、機械式オイルポンプ201の両吐出ポートPo1,Po2からライン圧系にオイルを供給し、プライマリレギュレータバルブ241(Reg.V)からのドレンによって潤滑圧系にオイルを供給する。すなわち、電動オイルポンプ202を停止できる。この場合、ECU300は、ソレノイドモジュレータバルブ245およびソレノイドバルブ(SLT)246を制御してプライマリレギュレータバルブ241に入力される信号圧を制御し、第2吐出ポートPo2から吐出されたオイルが第1逆止弁251を通じてライン圧油路211内に流入するように制御する。ステップS8において第4制御状態に制御されると、この制御ルーチンは終了する。
In the fourth control state (CASE 4), oil is supplied to the line pressure system from both discharge ports Po 1 and Po 2 of the
ライン圧系の必要流量QLINEと潤滑圧系の必要流量QLUBとの積算流量が機械式オイルポンプ201のポンプ吐出容量A以上の場合(ステップS7:No)、ECU300は、油圧回路200を第5制御状態に制御する(ステップS9)。
When the integrated flow rate of the required flow rate Q LINE of the line pressure system and the required flow rate Q LUB of the lubrication pressure system is greater than or equal to the pump discharge capacity A of the mechanical oil pump 201 (step S7: No), the
第5制御状態(CASE5)では、全吐出ポートPo1〜Po3からライン圧系にオイルを供給し、プライマリレギュレータバルブ241からのドレンによって潤滑圧系にオイルを供給する。つまり、ライン圧系の供給先には、第1吐出ポートPo1の吐出流量axA、第2吐出ポートPo2の吐出流量(1−a)xA、第3吐出ポートPo3の吐出流量yBの積算流量が供給される。この場合、ECU300は、ソレノイドモジュレータバルブ245およびソレノイドバルブ(SLT)246を制御してプライマリレギュレータバルブ241に入力される信号圧を制御し、第2吐出ポートPo2から吐出されたオイルが第1逆止弁251を通じてライン圧油路211内に流入するように制御する。さらに、ECU300は、ON/OFFソレノイド261をOFFにして切替バルブ260を閉じ、第3吐出ポートPo3から吐出されたオイルが第2逆止弁252を通じてライン圧油路211内に流入するように制御する。ステップS9において第5制御状態に制御されると、この制御ルーチンは終了する。
In the fifth control state (CASE 5), oil is supplied from all the discharge ports Po 1 to Po 3 to the line pressure system, and oil is supplied to the lubrication pressure system by the drain from the
上述した図3に示す制御フローを実施することにより、車両Veの走行状態に応じて必要になるオイル吐出容量(ピーク容量)を満たすことができる。つまり、油圧制御装置100では、エンジン回転数が低回転かつ高負荷時に必要なピーク容量を確保することができる。
By performing the control flow shown in FIG. 3 described above, it is possible to satisfy the oil discharge capacity (peak capacity) required according to the traveling state of the vehicle Ve. That is, in the
以上説明した通り、油圧制御装置100によれば、ピーク容量を確保しつつ、ポンプ吐出エネルギーの余剰損失を低減できるとともに、減圧損失を低減できる。
As described above, according to the
ここでは、図4〜図7を参照して、余剰損失の低減および減圧損失の低減について説明する。図4は、余剰損失の発生要因を説明するための図である。図5は、減圧損失の発生要因を説明するための図である。図6(a)は、余剰損失が低減することを説明するための図である。図6(b)は、図6(a)に示す時刻T1における各ポートの吐出流量の配分を説明するための図である。図7は、減圧損失および余剰損失が低減することを説明するための図である。 Here, with reference to FIG. 4 to FIG. 7, reduction of excess loss and reduction of decompression loss will be described. FIG. 4 is a diagram for explaining the cause of excess loss. FIG. 5 is a diagram for explaining the cause of the decompression loss. FIG. 6A is a diagram for explaining that the excess loss is reduced. 6 (b) is a diagram for explaining the distribution of the discharge flow rate of each port at the time T 1 shown in Figure 6 (a). FIG. 7 is a diagram for explaining that the decompression loss and the excess loss are reduced.
図4に示すように、比較例としてのポンプ容量が一定の機械式オイルポンプでは、エンジン回転数に応じてオイルポンプ吐出流量が決定されるため、ライン圧系の必要流量QLINEおよび潤滑圧系の必要流量QLUBを満たすためには、必ず余剰損失が発生する。 As shown in FIG. 4, in a mechanical oil pump having a constant pump capacity as a comparative example, the oil pump discharge flow rate is determined according to the engine speed, so the required flow rate Q LINE of the line pressure system and the lubrication pressure system In order to satisfy the required flow rate Q LUB , an excess loss is always generated.
これに対して、油圧制御装置100では、各オイルポンプ201,202から吐出されるオイル流量(ポンプ吐出流量)を各制御圧系(ライン圧系、潤滑圧系)の必要流量QLINE,QLUBに制御できるため、余剰損失を低減できる。詳細には、図6(a)に示すように、油圧制御装置100は、エンジン始動時(すなわち機械式オイルポンプ201の始動時)からLUクラッチ24の係合時の間、ポンプ吐出流量を最大流量に制御する。そして、ロックアップ係合後(例えば時刻T1)、油圧制御装置100は、各オイルポンプ201,202の可変容量比x,y、および機械式オイルポンプ201のポート比を変化させることにより、各オイルポンプ201,202の総吐出流量をライン圧系の必要流量QLINEと潤滑圧系の必要流量QLUBとの和に制御することができる。これにより、余剰損失を低減できる。図6(b)に示すように、第1吐出ポートPo1の吐出流量axAがライン圧系の必要流量QLINEと等しくなるように流量変化制御を実施する。この際、機械式オイルポンプ201では、第1吐出ポートPo1のポート比aがライン圧系の必要流量QLINEを満たせる値に設定されるため、第2吐出ポートPo2のポート比1−aは機械的に決定される。すなわち、ライン圧系の必要流量QLINEに基づいて、第2吐出ポートPo2の吐出流量(1−a)xAが機械的に決定される。そして、潤滑圧系の必要流量QLUBに対して第2吐出ポートPo2の吐出流量(1−a)xAで不足する分の流量を電動オイルポンプ202で補填する。つまり、電動オイルポンプ202の第3吐出ポートPo3の吐出流量yBは、潤滑圧系の必要流量QLUBに対する不足分に設定される。
On the other hand, in the
また、図5に示すように、制御圧数(ライン圧、潤滑圧の二つ)よりも少ない吐出ポート数(一つの吐出ポート)の構成では、相対的に高圧のライン圧を満たすように油圧が設定されるため、そのライン圧を減圧して潤滑圧を発生させることになり、必ず減圧損失が発生する。 Further, as shown in FIG. 5, in the configuration of the discharge port number (one discharge port) smaller than the control pressure number (two of the line pressure and the lubrication pressure), the hydraulic pressure is set so as to satisfy the relatively high line pressure. Therefore, the line pressure is reduced to generate a lubrication pressure, and a pressure reduction loss always occurs.
これに対して、油圧制御装置100では、制御圧数よりも多い三つの吐出ポートPo1〜Po3を有するため、減圧損失を低減できる。詳細には、図7に示すように、油圧制御装置100は、第1および第2吐出ポートPo1,Po2を有する機械式オイルポンプ201が可変容量ポンプかつポート比可変であるとともに、第3吐出ポートPo3を有する電動オイルポンプ202が可変容量ポンプである。そして、油圧回路200の制御圧は、ライン圧と潤滑圧の二つである。つまり、油圧回路200が有する全吐出ポート数は三つであるため、制御圧数よりも吐出ポート数が多い。これにより、三つの吐出ポートPo1〜Po3から吐出されるオイルによって二つの制御圧に制御すればよいので、減圧損失を低減できる。
On the other hand, since the
また、上述した実施形態によれば、油圧回路200におけるライン圧の供給源が機械式オイルポンプ201であるため、電動オイルポンプ202(電動モータ203)にフェール等の不具合が生じた場合でも、機械式オイルポンプ201によってライン圧を確保できる。
Further, according to the above-described embodiment, since the supply source of the line pressure in the
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。 In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, In the range which does not deviate from the objective of this invention, it can change suitably.
例えば、油圧制御装置100が搭載される車両は、上述した図1に示すようなCVT5を搭載した車両Veに限定されない。例えば、自動変速機(AT)を備えた車両に油圧制御装置100を搭載することができる。
For example, the vehicle on which the
1 エンジン(ENG)
100 油圧制御装置
200 油圧回路
201 機械式オイルポンプ(第1オイルポンプ)
202 電動オイルポンプ(第2オイルポンプ)
211 ライン圧油路
222 潤滑圧油路
241 プライマリレギュレータバルブ
242 クラッチコントロールバルブ
243 ロックアップコントロールバルブ
244 ロックアップリレーバルブ
260 切替バルブ
261 ON/OFFソレノイド
300 ECU
Po1 第1吐出ポート
Po2 第2吐出ポート
Po3 第3吐出ポート
1 Engine (ENG)
DESCRIPTION OF
202 Electric oil pump (second oil pump)
211 Line
Po 1 first discharge port Po 2 second discharge port Po 3 third discharge port
Claims (1)
前記車両のエンジンによって駆動されて第1吐出ポートおよび第2吐出ポートからオイルを吐出する第1オイルポンプと、
電動モータによって駆動されて第3吐出ポートからオイルを吐出する第2オイルポンプと、
前記第3吐出ポートから前記油圧供給先のうち潤滑圧系の供給先に至る経路を開通および遮断する切替バルブと、を備え、
前記第1オイルポンプは、ポンプ吐出容量が可変であり、かつ前記第1吐出ポートの吐出流量と前記第2吐出ポートの吐出流量との比が可変であり、
前記第2オイルポンプは、可変容量ポンプにより構成され、
前記油圧回路は、
前記第1吐出ポートから吐出されたオイルを前記油圧供給先のうちライン圧系の供給先に供給し、
前記第2吐出ポートから吐出されたオイルを前記油圧供給先のうち潤滑圧系の供給先に供給し、
前記第2オイルポンプによるアシストが必要な場合には、前記切替バルブを開き、前記第3吐出ポートから吐出されたオイルを前記潤滑圧系の供給先に供給する
ことを特徴とする油圧制御装置。 In the hydraulic control device that controls the oil in the hydraulic circuit to two supply hydraulic pressures of line pressure and lubrication pressure, and supplies it to the hydraulic supply destination of the vehicle,
A first oil pump driven by the engine of the vehicle to discharge oil from the first discharge port and the second discharge port;
A second oil pump driven by an electric motor to discharge oil from the third discharge port;
A switching valve for opening and closing a path from the third discharge port to the supply destination of the lubricating pressure system among the hydraulic supply destinations,
The first oil pump has a variable pump discharge capacity, and a ratio between a discharge flow rate of the first discharge port and a discharge flow rate of the second discharge port is variable,
The second oil pump is a variable displacement pump,
The hydraulic circuit is
Supplying oil discharged from the first discharge port to a supply source of a line pressure system among the hydraulic supply destinations;
Supplying oil discharged from the second discharge port to a supply destination of a lubricating pressure system among the hydraulic supply destinations;
When assistance by the second oil pump is required, the switching valve is opened, and the oil discharged from the third discharge port is supplied to the supply destination of the lubricating pressure system.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016171105A JP2018035900A (en) | 2016-09-01 | 2016-09-01 | Hydraulic control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016171105A JP2018035900A (en) | 2016-09-01 | 2016-09-01 | Hydraulic control device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018035900A true JP2018035900A (en) | 2018-03-08 |
Family
ID=61565667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016171105A Pending JP2018035900A (en) | 2016-09-01 | 2016-09-01 | Hydraulic control device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018035900A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116498746A (en) * | 2023-05-08 | 2023-07-28 | 蜂巢传动科技邳州有限公司 | Control method of gearbox electrohydraulic control system |
CN116538291A (en) * | 2023-05-08 | 2023-08-04 | 蜂巢传动科技邳州有限公司 | Control method of gearbox electrohydraulic control system |
WO2024093943A1 (en) * | 2022-11-01 | 2024-05-10 | 比亚迪股份有限公司 | Hydraulic system for transmission and control method therefor, and hybrid vehicle |
-
2016
- 2016-09-01 JP JP2016171105A patent/JP2018035900A/en active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024093943A1 (en) * | 2022-11-01 | 2024-05-10 | 比亚迪股份有限公司 | Hydraulic system for transmission and control method therefor, and hybrid vehicle |
CN116498746A (en) * | 2023-05-08 | 2023-07-28 | 蜂巢传动科技邳州有限公司 | Control method of gearbox electrohydraulic control system |
CN116538291A (en) * | 2023-05-08 | 2023-08-04 | 蜂巢传动科技邳州有限公司 | Control method of gearbox electrohydraulic control system |
CN116498746B (en) * | 2023-05-08 | 2024-05-31 | 蜂巢传动科技邳州有限公司 | Control method of gearbox electrohydraulic control system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04357357A (en) | Hydraulic controller of continuously variable transmission with lock-up torque converter | |
WO2015119028A1 (en) | Hydraulic circuit for transmission | |
JP2011064251A (en) | Hydraulic circuit of automatic transmission | |
JP6427471B2 (en) | Hydraulic circuit and control device therefor | |
JP6555233B2 (en) | Hydraulic control device for vehicle | |
JP2018035900A (en) | Hydraulic control device | |
JP4333390B2 (en) | Hydraulic control device for continuously variable transmission | |
JP4997820B2 (en) | Driving device for belt type continuously variable transmission | |
JP4385752B2 (en) | Transmission lubrication device | |
JP6190858B2 (en) | Hydraulic circuit control device | |
JP2893757B2 (en) | Transmission hydraulic control device | |
JP5233956B2 (en) | Oil supply device | |
JP2011196390A (en) | Hydraulic device of automatic transmission | |
JP2021080987A (en) | Control device of continuously variable transmission | |
JP2005155729A (en) | Hydraulic control device for belt type continuously variable transmission | |
JP4254516B2 (en) | Hydraulic control device for belt type continuously variable transmission | |
JP2005180620A (en) | Lubricating/cooling device for continuously variable transmission for vehicle | |
JP2006250297A (en) | Drive device of belt type continuously variable transmission | |
JP6579015B2 (en) | Hydraulic control device | |
JP4367008B2 (en) | Hydraulic control device | |
JP2009115116A (en) | Hydraulic control device for vehicular automatic transmission | |
JP2004353694A (en) | Hydraulic control unit | |
JPH10141456A (en) | Hydraulic control circuit for continuously variable transmission device | |
JP6190320B2 (en) | Hydraulic control device | |
JP2005163869A (en) | Hydraulic control device for belt type continuously variable transmission |