JP2018033121A - 通信ユニット - Google Patents

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渡辺 一雄
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雅仁 沼波
Masahito Numanami
雅仁 沼波
靖久 山本
Yasuhisa Yamamoto
靖久 山本
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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑制しつつ、新規の通信規格に対応した通信ユニットを提供する。
【解決手段】通信ユニットは、第1入力信号から、第1信号又は第2信号を出力する第1送信回路と、第1信号を増幅して第1増幅信号を出力する第1増幅器と、第2信号と第1基準信号とに基づいて、第2信号の周波数より高い周波数の第3信号を生成する第1の信号生成回路と、第3信号が入力される第1フィルタ回路であって、第2信号の周波数と第1基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を通過させ、第2信号の周波数と第1基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を減衰させる第1フィルタ回路と、第1フィルタ回路から出力される第3信号を増幅して第2増幅信号を出力する第2増幅器と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ユニットに関する。
携帯電話の通信網を用いる携帯端末においては、基地局と携帯端末との間で無線周波数(RF:Radio Frequency)信号を送受信する通信ユニットが用いられる。携帯端末においては、複数の通信規格(マルチモード)、及び複数の周波数帯域(マルチバンド)に対応可能な通信ユニットが主流となっている。
例えば、非特許文献1に開示された通信ユニットは、2G(第2世代移動通信システム)に対応した回路と、3G及び4G(第3及び第4世代移動通信システム)に対応した回路を備える。
"Application Guide for Mobile Communication"Infineon Technologies、pp11[平成28年3月29日検索]、インターネット<URL:http://www.infineon.com/dgdl/Infineon-App_Guide_Mobile_CommunicatioC-BC-v01_01-EN.pdf?fileId=db3a304334c41e910134f6522b346704>
近年、携帯端末の新たな通信規格として、5G(第5世代移動通信システム)の導入が注目されており、3G及び4Gのみならず、5Gに対応した通信ユニットが求められている。5Gにおいては、3G及び4Gにおける周波数帯域よりさらに高い周波数帯域(例えば、15GHz〜90GHz程度)の使用が想定されている。そのため、3G及び4Gに対応した回路と同様の構成により5Gに対応した回路を設計しようとすると、回路構成が3G及び4Gに対応した回路構成に比べてより複雑になり、必要な部品点数が増加する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を抑制しつつ、新規の通信規格に対応した通信ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る通信ユニットは、第1入力信号から、第1信号又は第2信号を出力する第1送信回路と、第1信号を増幅して第1増幅信号を出力する第1増幅器と、第2信号と第1基準信号とに基づいて、第2信号の周波数より高い周波数の第3信号を生成する第1の信号生成回路と、第3信号が入力される第1フィルタ回路であって、第2信号の周波数と第1基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を通過させ、第2信号の周波数と第1基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を減衰させる第1フィルタ回路と、第1フィルタ回路から出力される第3信号を増幅して第2増幅信号を出力する第2増幅器と、を備える。
本発明によれば、部品点数の増加を抑制しつつ、新規の通信規格に対応した通信ユニットを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である通信ユニット100の構成例を示す図である。 信号生成回路120、及び電力増幅モジュール131の構成例を示す図である。 IF信号IF1及びローカル信号La,Lbから送信信号TX2a,TX2bが生成される状況の一例を示す図である。 IF信号IF1及びローカル信号Lc,Ldから送信信号TX2c,TX2dが生成される状況の一例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例を示す図である。 信号生成回路120の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット500の構成例を示す図である。 信号生成回路520、及び低雑音増幅モジュール531の構成例を示す図である。 受信信号RX2a,RX2b及びローカル信号La,LbからIF信号IF2が生成される状況の一例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット500の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット500の他の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニット800の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態である通信ユニットが実装された通信装置基板における回路配置の一例の概略を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態である通信ユニットの構成例(通信ユニット100)を示す図である。通信ユニット100は、例えば、携帯電話等の移動体通信機において、音声やデータなどの各種信号を基地局との間で送受信するために用いられる。通信ユニット100は、複数の通信規格(マルチモード)に対応している。本実施形態においては、通信ユニット100は、既存の通信規格及び新規の通信規格に対応している。なお、本明細書において、既存の通信規格(以下、既存モードと呼ぶ。)とは、IEEEにおけるマイクロ波の周波数による分類(以下、「IEEE周波数分類」と呼ぶ。)におけるCバンド(4〜8GHz帯)以下の周波数の周波数帯域を使用する通信規格のことである。既存モードには、例えば、2G又は3G及び4G等がある。また、新規の通信規格(以下、新規モードと呼ぶ。)とは、IEEE周波数分類におけるXバンド(8〜12GHz帯)以上の周波数の周波数帯域を使用する通信規格のことである。新規モードには、例えば、5Gがある。また、通信ユニット100は、各々の通信規格において、複数の周波数帯域(マルチバンド)に対応していてもよい。例えば、本実施形態においては、新規モードは、ローバンド(例えば、IEEE周波数分類におけるKuバンド(12〜18GHz帯))、ミドルバンド(例えば、IEEE周波数分類におけるKaバンド(26〜40GHz帯))、及びハイバンド(例えば、IEEE周波数分類におけるVバンド(40〜75GHz帯))に対応している。
なお、通信ユニット100は、携帯端末から基地局への上り回線(アップリンク)及び基地局から携帯端末への下り回線(ダウンリンク)のいずれにも対応している。説明のため、通信ユニット100は、通信ユニットのうちダウンリンクに関わる構成を省略し、アップリンクに関わる構成を示している。
図1に示されるように、通信ユニット100は、RFIC105、信号生成回路120、電力増幅モジュール130,131、フロントエンド回路140,141、及びアンテナ150,151を備える。
RFIC105は送信回路110を備える。送信回路110(第1送信回路)は、ベースバンド回路160、及びRF回路170を備える。なお、送信回路110は、変調方式や周波数帯域に応じて複数の送信回路を含むことができる。
ベースバンド回路160は、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)等の変調方式に基づいて、音声やデータなどの入力信号(第1入力信号)に応じた変調信号を出力する。本実施形態においては、ベースバンド回路160から出力される変調信号は、振幅及び位相をIQ平面上で表したIQ信号として出力される。IQ信号の周波数は、例えば、数MHzから数100MHz程度である。
RF回路170は、ベースバンド回路160から出力されるIQ信号に基づいて、無線送信を行うための送信信号、又は送信信号を生成するための中間周波数(IF:Intermediate Frequency)信号を生成して出力する。具体的には、RF回路170は、入力信号が既存モードの場合は送信信号TX1(第1信号)を出力し、入力信号が新規モードの場合はIF信号IF1(第2信号)を出力する。RF回路170は、例えば、I信号と搬送波信号とを乗算器で合成するとともに、Q信号と、90度位相をずらした搬送波信号とを乗算器で合成し、これらの合成信号を減算器で合成することにより送信信号を得る。なお、送信回路110は、同一端子から送信信号TX1又はIF信号IF1を出力する構成とすることができる。
IF信号IF1は、例えば、送信信号TX2(第3信号)の周波数(例えば、15GHz、28GHz等)より低く、既存モードに対応した送信回路110において生成可能な周波数(例えば、5〜10GHz)の信号とすることができる。これにより、通信ユニット100は、新規モードに対応した送信回路を別途設けることなく、既存モードに対応した送信回路110に基づいて新規モードの送信信号TX2を生成することができる。
信号生成回路120(第1の信号生成回路)は、RF回路170から出力されるIF信号IF1が入力され、当該IF信号IF1とローカル信号とに基づいて、送信信号TX2を生成する。信号生成回路120の構成の詳細については後述する。
電力増幅モジュール130,131は、各々、入力される送信信号の電力を基地局に送信するために必要なレベルまで増幅する。電力増幅モジュール130は、増幅器(第1増幅器)を備え、既存モードの周波数帯域の送信信号TX1を増幅し、増幅信号TX1_amp(第1増幅信号)を出力する。また、電力増幅モジュール131は、増幅器(第2増幅器)を備え、新規モードの複数の周波数帯域の送信信号TX2を増幅し、増幅信号TX2_ampを出力する。なお、電力増幅モジュール130,131は、複数の周波数帯域の送信信号を増幅する複数の増幅経路を備えていてもよい。電力増幅モジュール131の構成の詳細については後述する。
フロントエンド回路140,141は、基地局に送信する送信信号と基地局から受信する受信信号の経路切り替えや、フィルタリング処理等を行う。具体的には、フロントエンド回路140,141は、各々、電力増幅モジュール130,131から供給される増幅信号TX1_amp,TX2_amp、及びアンテナ150,151から供給される受信信号RX1,RX2にフィルタリング処理を施す。フロントエンド回路140,141は、例えば、デュプレクサ、スイッチ回路、及びダイプレクサ等を備えていてもよい。
アンテナ150,151は、各々、フロントエンド回路140,141から出力される増幅信号TX1_amp,TX2_ampの送信、及び、基地局から送信される受信信号RX1,RX2の受信を行う。
次に、図2を参照しつつ、通信ユニット100における新規モードの送信信号TX2の生成及び増幅の構成について説明する。なお、以下の説明においては、説明を簡単にするために新規モードの2つの周波数帯域に対応した回路を示すが、通信ユニット100における構成はこれに限られない。通信ユニット100が対応可能な新規モードの周波数帯域は2つに限られず、1つであってもよく、また3つ以上であってもよい。
まず、2つの周波数帯域の例として、IEEE周波数分類におけるKuバンド(12〜18GHz帯)に含まれる送信周波数15GHzの送信信号と、IEEE周波数分類におけるKaバンド(26〜40GHz帯)に含まれる送信周波数28GHzの送信信号とが生成される場合について説明する。ここで、一方の周波数帯域BAND_Aの送信信号をTX2a、送信周波数をfTX2a=15GHzとし、他方の周波数帯域BAND_Bの送信信号をTX2b、送信周波数をfTX2b=28GHzとする。なお、既存モードの送信信号TX1の生成及び増幅については詳細な説明を省略する。
図2は、信号生成回路120、及び電力増幅モジュール131の構成例を示す図である。
信号生成回路120は、シンセサイザ200及び乗算器210を備える。
シンセサイザ200は、所定の周波数のローカル信号を生成する。シンセサイザ200は、例えば、PLL(Phase Locked Loop)回路により構成することができる。本実施形態においては、シンセサイザ200は、周波数帯域BAND_Aの送信信号を生成するためのローカル信号La(第1基準信号)(周波数fLa=10GHz)、又は周波数帯域BAND_Bの送信信号を生成するためのローカル信号Lb(第2基準信号)(周波数fLb=23GHz)を生成して出力する。
乗算器210は、シンセサイザ200から供給されるローカル信号Laと、RF回路170から供給されるIF信号IF1とを合成して、送信信号TX2a(第3信号)を生成して出力する。また、同様に、乗算器210は、シンセサイザ200から供給されるローカル信号Lbと、RF回路170から供給されるIF信号IF1とを合成して、送信信号TX2b(第4信号)を生成して出力する。なお、乗算器210にIF信号IF1が供給されない場合には、シンセサイザ200及び乗算器210がオフとなり、ローカル信号及び送信信号が生成されない構成であってもよい。次に、乗算器210が生成する信号の周波数について、図3を参照しつつ説明する。
図3は、IF信号IF1及びローカル信号La,Lbから送信信号TX2a,TX2bが生成される状況の一例を示す図である。乗算器210は、入力される2つの信号の各々の周波数の和及び差の周波数の信号を出力する。従って、乗算器210にローカル信号La(周波数fLa=10GHz)と、IF信号IF1(周波数fIF=5GHz)が入力されると、周波数がfLa+fIF=10+5=15GHzである信号MIX1aUPと、周波数がfLa−fIF=10−5=5GHzである信号MIX1aDOWNを含んだ信号が出力される。本実施形態においては、送信信号TX2aとして15GHzの信号MIX1aUPを使用するため、5GHzの信号MIX1aDOWNは不要な信号(以下、イメージ信号とも呼ぶ。)である。
同様に、乗算器210にローカル信号Lb(周波数fLb=23GHz)と、IF信号IF1(周波数fIF=5GHz)が入力されると、周波数がfLb+fIF=23+5=28GHzである信号MIX1bUPと、周波数がfLb−fIF=23−5=18GHzである信号MIX1bDOWNを含んだ信号が出力される。本実施形態においては、送信信号TX2bとして28GHzの信号MIX1bUPを使用するため、18GHzの信号MIX1bDOWNはイメージ信号である。当該イメージ信号MIX1aDOWN,MIX1bDOWNの減衰については、電力増幅モジュール131の構成とともに説明する。
図2に戻り、電力増幅モジュール131は、信号生成回路120から出力される送信信号TX2a,TX2bを増幅して、増幅信号TX2a_amp,TX2b_ampを出力する。電力増幅モジュール131は、スイッチ回路220、フィルタ回路230a,230b,231a,231b、及び増幅器240a,240bを備える。本実施形態においては、スイッチ素子220a、フィルタ回路230a,231a、及び増幅器240aが、周波数帯域BAND_Aの送信信号TX2aに対応した増幅経路を構成し、スイッチ素子220b、フィルタ回路230b,231b、及び増幅器240bが、周波数帯域BAND_Bの送信信号TX2bに対応した増幅経路を構成する。なお、図2では、説明を簡単にするために、電力増幅モジュール131が備える他の構成要素(例えば、バイアス回路、及び整合回路等)は示されていない。
スイッチ回路220(第2スイッチ回路)は、2つの周波数帯域における送信信号TX2a,TX2bについて、一方の送信信号のみを一方の増幅経路に供給し、同時に2つの増幅器が動作しないように制御する。スイッチ回路220は、例えば、スイッチ素子220a,220bを備える。スイッチ素子220a,220bは、各々の増幅経路において、信号生成回路120と電力増幅モジュール131との間の接続又は開放を切り替える。また、一方のスイッチ素子がオンであるときは、他方のスイッチ素子がオフとなるように動作する。これにより、送信信号TX2a,TX2bについて、一方の送信信号が一方の増幅経路に供給されるときは、他方の送信信号が他方の増幅経路に供給されないようにすることができる。従って、一方の増幅経路から漏出した送信信号が他方の増幅経路へ回り込むことが抑制される。すなわち、送信信号TX2a,TX2bの各々の増幅経路間のアイソレーションを確保することができる。
これにより、例えば、信号生成回路120において比較的近い周波数帯域の信号が生成される場合に、所定の信号が他の信号のノイズとなることを抑制する。具体的には、例えば、周波数帯域BAND_Aの送信信号の生成時に生成される信号MIX1aUP(15GHz)と、周波数帯域BAND_Bの送信信号の生成時に生成される信号MIX1bDOWN(18GHz)は、周波数の比較的近い信号である(図3参照)。
なお、スイッチ素子220a,220bは、例えば、電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal−oxide−semiconductor Field Effect Transistor)やヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)等のバイポーラトランジスタにより構成することができる。後述するスイッチ素子300,620a,620b,700においても同様である。
フィルタ回路230a(第1フィルタ回路),230b(第2フィルタ回路)は、各々、上述のイメージ信号MIX1aDOWN,MIX1bDOWNを減衰させるためのフィルタである。具体的には、フィルタ回路230aは、信号生成回路120が生成する信号のうち、信号MIX1aUPの周波数成分を通過させ、MIX1aDOWNの周波数成分を減衰させる。また、フィルタ回路230bは、信号生成回路120が生成する信号のうち、信号MIX1bUPの周波数成分を通過させ、MIX1bDOWNの周波数成分を減衰させる。
フィルタ回路230aは、例えば、信号MIX1aUP(15GHz)の周波数成分を通過させ、当該周波数より低い周波数である信号MIX1aDOWN(5GHz)の周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ回路又はハイパスフィルタ回路とすることができる(図3参照)。同様に、フィルタ回路230bは、例えば、信号MIX1bUPの周波数成分(28GHz)を通過させ、当該周波数より低い周波数である信号MIX1bDOWN(18GHz)の周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ回路又はハイパスフィルタ回路とすることができる(図3参照)。
なお、フィルタ回路230a,230bをバンドパスフィルタ回路とすることにより、信号MIX1aDOWN,MIX1bDOWNの成分のみならず、他の周波数帯域の増幅経路から漏出する信号も減衰させることができる。また、送信信号の高調波を減衰させることができる。
増幅器240a(第2増幅器),240b(第3増幅器)は、各々、フィルタ回路230a,230bから出力される送信信号TX2a,TX2bを増幅して、増幅信号TX2a_amp(第2増幅信号),TX2b_amp(第3増幅信号)を出力する。増幅器240a,240bは、例えば、MOSFETやHBT等のバイポーラトランジスタにより構成することができる。なお、増幅器240a,240bは、各々、複数段で構成されてもよい。
フィルタ回路231a,231bは、各々、増幅信号TX2a_amp,TX2b_ampの高調波や、増幅器240a,240bによって生じるノイズを減衰させる。フィルタ回路231a,231bは、例えば、バンドパスフィルタ回路又はローパスフィルタ回路とすることができる。
電力増幅モジュール131から出力される増幅信号TX2a_amp,TX2b_ampは、各々、フロントエンド回路141a,141bを通じて、アンテナ151a,151bから送信される。
上述の構成により、通信ユニット100は、図1に示される送信回路110において直接新規モードの周波数帯域の送信信号を生成せず、送信回路110においてIF信号を生成し、信号生成回路120において、新規モードの周波数帯域の送信信号を生成する。従って、通信ユニット100は、既存モードに対応した送信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ新たな通信規格に対応することができる。
なお、本実施形態においては、各周波数帯域BAND_A,BAND_Bについて、各々、アンテナ151a,151bを備える構成を示しているが、アンテナの個数はこれに限られない。例えば、複数の周波数帯域が1つのアンテナを共有し、フロントエンド回路に備えられたスイッチ回路により、アンテナに供給する送信信号及びアンテナから供給される受信信号を切り替える構成としてもよい。複数の周波数帯域がアンテナを共有することにより、通信ユニットを小型化することができる。
また、通信ユニット100が出力する送信信号の周波数の組み合わせは、上述の組み合わせ(15GHz及び28GHz)に限られない。次に、図4を参照しつつ、送信信号の周波数の組み合わせが、いずれもIEEE周波数分類におけるKaバンド(26〜40GHz帯)に含まれる28GHz及び39GHzである場合について説明する。ここで、一方の周波数帯域BAND_Cの送信信号をTX2c、送信周波数をfTX2c=28GHzとし、他方の周波数帯域BAND_Dの送信信号をTX2d、送信周波数をfTX2d=39GHzとする。
図4は、IF信号IF1及びローカル信号Lc,Ldから送信信号TX2c,TX2dが生成される状況の一例を示す図である。本実施形態において、シンセサイザ200は、周波数帯域BAND_Cの送信信号を生成するためのローカル信号Lc(第1基準信号)(周波数fLc=33GHz)、又は周波数帯域BAND_Dの送信信号を生成するためのローカル信号Ld(第2基準信号)(周波数fLd=34GHz)を生成して出力する。ローカル信号Lc,Ldは周波数の比較的近い信号であり、例えばシンセサイザ200における調整により双方の信号が生成される。
乗算器210は、ローカル信号Lc(周波数fLc=33GHz)と、IF信号IF1(周波数fIF=5GHz)とから、周波数がfLc+fIF=33+5=38GHzである信号MIX1cUPと、周波数がfLc−fIF=33−5=28GHzである信号MIX1cDOWNを含んだ信号を出力する。同様に、乗算器210は、ローカル信号Ld(周波数fLd=34GHz)と、IF信号IF1(周波数fIF=5GHz)とから、周波数がfLd+fIF=34+5=39GHzである信号MIX1dUPと、周波数がfLd−fIF=34−5=29GHzである信号MIX1dDOWNを含んだ信号を出力する。
フィルタ回路230a,230bは、各々、信号生成回路120から出力されるイメージ信号MIX1cUP,MIX1dDOWNを減衰させる。具体的には、フィルタ回路230aは、例えば、信号MIX1cDOWN(28GHz)の周波数成分を通過させ、当該周波数より高い周波数である信号MIX1cUP(38GHz)の周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ回路又はローパスフィルタ回路とする。なお、フィルタ回路230aは、他方の周波数帯域BAND_Dの経路において生成される信号MIX1dDOWN(29GHz)の周波数成分も減衰させることが好ましい。
一方、フィルタ回路230bは、例えば、信号MIX1dUPの周波数成分(39GHz)を通過させ、当該周波数より低い周波数である信号MIX1dDOWN(29GHz)の周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ回路又はハイパスフィルタ回路とすることができる。なお、フィルタ回路230bは、他方の周波数帯域BAND_Cの経路において生成される信号MIX1cUP(38GHz)の周波数成分も減衰させることが好ましい。
上述のように、通信ユニット100は、電力増幅モジュール131がフィルタ回路230a,230bを備えることにより、IF信号とローカル信号の周波数の和及び差のいずれの周波数成分も送信信号として用いることができる。
なお、通信ユニット100は、さらに高い周波数の送信信号を生成する構成であってもよい。例えば、送信信号の周波数がIEEE周波数分類におけるVバンド(40〜75GHz帯)に含まれる45GHzである場合、シンセサイザ200が35GHzのローカル信号を生成し、RF回路170が10GHzのIF信号(すなわち、IF信号IF1の周波数5GHzの整数倍である。)を生成してもよい。これにより、乗算器210において、ローカル信号とIF信号との和の周波数成分(35+10=45GHz)と、差の周波数成分(35−10=25GHz)を含んだ信号が出力される。また、フィルタ回路230bは、和の周波数成分(45GHz)を通過させ、差の周波数成分(25GHz)を減衰させるハイパスフィルタ回路又はバンドパスフィルタ回路としてもよい。これにより、45GHzの送信信号が生成される。なお、ローカル信号が高周波となると、ローカル信号が信号生成回路120から漏出して電力増幅モジュール131に回り込み、ノイズの原因となることがある。従って、フィルタ回路230bは、差の周波数成分(25GHz)に加えて、ローカル信号の周波数成分(35GHz)も減衰させるフィルタ回路とすることが好ましい。
図5は、本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例(通信ユニット100A)を示す図である。通信ユニット100Aは、図1に示される通信ユニット100に比べて、スイッチ素子300をさらに備える。
スイッチ素子300(第1スイッチ回路)は、送信回路110と信号生成回路120の間に設けられ、送信回路110と信号生成回路120との間を接続又は開放する。具体的には、スイッチ素子300は、通信ユニット100Aが新規モードの周波数帯域の送信信号を生成する場合にオンとなり、当該送信信号を生成しない場合にオフとなる。これにより、既存モード及び新規モードの送信信号の処理において、一方のモードの送信信号が他方のモードの送信信号の経路へ回り込むことが抑制される。なお、スイッチ素子300は、図5に示されるようにRFIC105Aの内部に構成されていてもよく、またRFIC105Aの外部に構成されていてもよい。
図6は、本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例(通信ユニット100B)を示す図である。通信ユニット100Bは、図1に示される通信ユニット100に比べて、既存モードの周波数帯域の送信信号TX3に対応した送信回路310、電力増幅モジュール330、フロントエンド回路340、及びアンテナ350をさらに備える。
送信回路310(第2送信回路)は、音声やデータなどの入力信号(第2入力信号)を変調し、送信信号TX3(第5信号)を出力する。
電力増幅モジュール330は、増幅器(第4増幅器)を備え、既存モードの周波数帯域の送信信号TX3を増幅し、増幅信号TX3_amp(第4増幅信号)を出力する。そして、電力増幅モジュール330から出力される増幅信号TX3_ampは、フロントエンド回路340を通じて、アンテナ350から送信される。
なお、送信回路310、電力増幅モジュール330、フロントエンド回路340、及びアンテナ350の詳細な構成については、図1に示される送信回路110、電力増幅モジュール130、フロントエンド回路140、及びアンテナ150と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構成においても、通信ユニット100Bは、既存モードに対応した送信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新たな通信規格に対応することができる。通信ユニット100Bは、複数の周波数帯域の送信信号を同時に送信することができるため、例えば、キャリアアグリゲーションに対応した携帯端末に適用することができる。なお、通信ユニット100Bにおいても、図5に示されるスイッチ素子300を適用することができる。また、図6に示されるように1つのRFIC105Bが送信回路110,310を備えていてもよく、又は通信ユニット100Bが複数のRFICを備え、各RFICが送信回路110,310をそれぞれ備えていてもよい。
図7は、本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例(通信ユニット100C)を示す図である。通信ユニット100Cは、図1に示される通信ユニット100に比べて、RFIC105、送信回路110、RF回路170、及び信号生成回路120の代わりに、RFIC105C、送信回路110A、RF回路170A、及び信号生成回路120Aを備える。具体的には、通信ユニット100Cにおいては、シンセサイザ200がRFIC105Cに形成される。
シンセサイザ200は、所定の周波数のローカル信号Leを生成して信号生成回路120Aに出力する。具体的には、例えばローカル信号Leの周波数を23GHzとし、IF信号IF1の周波数を5GHzとすると、送信周波数28GHz(23GHz+5GHz)の送信信号を生成することができる。なお、シンセサイザ200が生成するローカル信号Leの周波数はこれに限られない。シンセサイザ200が生成するローカル信号Leの周波数を調整することにより、様々な送信周波数の送信信号を生成することができる。なお、乗算器210における信号生成の詳細については、通信ユニット100の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構成においても、通信ユニット100Cは、既存モードに対応した送信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新たな通信規格に対応することができる。なお、通信ユニット100Cにおいても、図5に示されるスイッチ素子300を適用することができる。
図8は、本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例(通信ユニット100D)を示す図である。通信ユニット100Dは、図7に示される通信ユニット100Cに比べて、信号生成回路120Aの代わりに信号生成回路120Bを備える。信号生成回路120Bは、信号生成回路120Aの構成に加えて、周波数逓倍器201,202をさらに備える。
周波数逓倍器201,202は、シンセサイザ200から入力されるローカル信号Leの周波数をN倍(N:自然数)して出力する。本実施形態においては、周波数逓倍器201,202は、いずれも周波数を2逓倍する回路である。これにより、例えば、ローカル信号Leの周波数を8.5GHとし、IF信号IF1の周波数を5GHzとすると、送信周波数39GHz(8.5GHz×2×2+5GHz)の送信信号を生成することができる。又は、ローカル信号Leの周波数を15.25〜17.75GHとし、IF信号IF1の周波数を5GHzとすると、送信周波数66〜76GHz(15.25〜17.75GHz×2×2+5GHz)の送信信号を生成することができる。なお、周波数逓倍器201,202は、特に限定されないが、例えばPLL回路により構成することができる。また、乗算器210における信号生成の詳細については、通信ユニット100の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構成においても、通信ユニット100Dは、既存モードに対応した送信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新たな通信規格に対応することができる。なお、通信ユニット100Dにおいても、図5に示されるスイッチ素子300を適用することができる。
図9は、信号生成回路120の他の構成例(信号生成回路120C)を示す図である。信号生成回路120Cは、イメージ除去ミキサを備える。具体的には、信号生成回路120Cは、信号生成回路120Bの構成に加えて乗算器203,204、移相器205,206、及び加算器207をさらに備える。
信号生成回路120Cは、IF信号IF1とローカル信号Leとから送信信号TX2を生成する。以下に、イメージ除去ミキサの動作について説明する。IF信号IF1の角周波数をα、ローカル信号Leが周波数逓倍器201,202により逓倍されたローカル信号Lfの角周波数をβ、時間をtとする。また、生成すべき送信信号の角周波数をα+βとし、イメージ信号の角周波数をα−βとする。説明を簡単にするため、各信号の振幅を1とすると、IF信号IF1はcos(αt)、ローカル信号Lfはcos(βt)と表される。
まず、IF信号IF1は2つに分配されて、乗算器203,204にそれぞれ出力される。他方、ローカル信号Lfは2つに分配された後、一方の信号は直接乗算器203に出力され、他方の信号は移相器205を経由することにより位相が90度進み、乗算器204に出力される。これにより、乗算器203においてはcos(αt)とcos(βt)が乗算され、cos{(α+β)t}+cos{(α−β)t}に比例した信号が生成される。一方、乗算器204においてはcos(αt)とsin(βt)が乗算され、sin{(α+β)t}−sin{(α−β)t}に比例した信号が生成される。さらに、乗算器204で生成された信号は移相器206を経由することにより位相が90度遅れ、cos{(α+β)t}−cos{(α−β)t}に比例した信号となる。そして、乗算器203から出力される信号及び移相器206から出力される信号が加算器207において加算されることにより、cos{(α−β)t}に比例した信号(すなわち、イメージ信号)のみが除去され、cos{(α+β)t}に比例した信号(すなわち、所望の送信信号TX2)のみが出力される。
上述の構成により、信号生成回路120Cは、IF信号IF1の周波数とローカル信号Lfの周波数との和の周波数成分を生成し、差の周波数成分を除去することができる。従って、信号生成回路120Cは信号生成回路120Bに比べてイメージ信号に起因するノイズの影響を抑制することができる。当該構成は、例えば通信ユニット100Dにおいて60GHz以上の比較的高い周波数の送信信号を生成する場合には、フィルタ回路を用いたイメージ信号の減衰が困難であるため、特に有効である。
図10は、本発明の一実施形態である通信ユニット100の他の構成例(通信ユニット100E)を示す図である。通信ユニット100Eは、図1に示される通信ユニット100に比べて、Wi−Fi等の無線LAN(Local Area Network)に対応したRFIC405、電力増幅モジュール430、フロントエンド回路440、及びアンテナ450をさらに備える。
RFIC405は、無線LANに対応した送信回路410(第1送信回路)を備える。本実施形態においては、送信回路410が備えるRF回路170BにおいてIF信号IF1が生成され、信号生成回路120に出力される。IF信号IF1の周波数は、例えば5GHzとすることができる。すなわち、IF信号IF1は、3G及び4G等の既存モードに対応したRFIC105において生成されてもよく、又は図10に示されるように無線LANに対応したRFIC405において生成されてもよい。なお、電力増幅モジュール430、フロントエンド回路440、及びアンテナ450の詳細な構成については、図1に示される電力増幅モジュール130、フロントエンド回路140、及びアンテナ150と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構成においても、通信ユニット100Eは、無線LANに対応した送信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新たな通信規格に対応することができる。なお、通信ユニット100Eにおいても、図5に示されるスイッチ素子300を適用することができる。また、5Gの周波数帯域として5GHz近辺の周波数帯域の使用も想定されるが、この場合、例えば信号生成回路120を簡単なスイッチに置き換えることにより容易に対応することができる。
図11は、本発明の一実施形態である通信ユニット500の構成例を示す図である。説明のため、通信ユニット500は、通信ユニットのうちアップリンクに関わる構成を省略し、ダウンリンクに関わる構成を示している。なお、図1に示される通信ユニット100と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示されるように、通信ユニット500は、図1に示されるRFIC105、送信回路110、信号生成回路120、及び電力増幅モジュール130,131の代わりに、RFIC505、受信回路510、信号生成回路520、及び低雑音増幅モジュール530,531を備える。
低雑音増幅モジュール530,531は、各々、アンテナ150,151によって受信され、フロントエンド回路140,141を通じて入力される受信信号の電力を復調に必要なレベルまで増幅する。低雑音増幅モジュール530は、増幅器(第1低雑音増幅器)を備え、既存モードの周波数帯域の受信信号RX1(第6信号)を増幅し、増幅信号RX1_amp(第5増幅信号)を出力する。また、低雑音増幅モジュール531は、増幅器(第2低雑音増幅器)を備え、新規モードの複数の周波数帯域の受信信号RX2(第7信号)を増幅し、増幅信号RX2_ampを出力する。なお、低雑音増幅モジュール530,531は、複数の周波数帯域の受信信号を増幅する複数の増幅経路を備えていてもよい。低雑音増幅モジュール531の構成の詳細については後述する。
信号生成回路520(第2の信号生成回路)は、低雑音増幅モジュール531から出力される増幅信号RX2_ampが入力され、当該増幅信号RX2_ampとローカル信号とに基づいて生成されたIF信号IF2を増幅し、増幅信号IF2_ampを出力する。信号生成回路520の構成の詳細については後述する。
RFIC505は、受信回路510を備える。受信回路510(第1受信回路)は、RF回路570及びベースバンド回路560を備える。
RF回路570は、低雑音増幅モジュール530から出力される増幅信号RX1_amp又は信号生成回路520から出力される増幅信号IF2_ampに基づいて、IQ信号を生成して出力する。なお、受信回路510は、増幅信号RX1_amp又は増幅信号IF2_ampが同一端子に入力される構成とすることができる。
ベースバンド回路560は、QAM等の変調方式に基づいて、IQ信号を復調して音声やデータなどの出力信号(第1出力信号)を出力する。なお、受信回路510は、復調方式や周波数帯域に応じて複数の受信回路を含むことができる。
次に、図12を参照しつつ、通信ユニット500における新規モードの受信信号RX2の受信及び増幅の構成について説明する。なお、アップリンクの場合と同様に、新規モードの周波数帯域BAND_Aの例としてIEEE周波数分類におけるKuバンド、周波数帯域BAND_Bの例としてIEEE周波数分類におけるKaバンドに対応した回路を示すが、通信ユニット500における構成はこれに限られない。また、周波数帯域BAND_Aの受信信号をRX2a、受信周波数をfRX2a=15GHzとし、周波数帯域BAND_Bの受信信号をRX2b、受信周波数をfRX2b=28GHzとする。なお、既存モードの受信信号RX1の受信及び増幅については詳細な説明を省略する。
図12は、低雑音増幅モジュール531、及び信号生成回路520の構成例を示す図である。
低雑音増幅モジュール531は、フロントエンド回路141a,141bから出力される受信信号RX2a(第7信号),RX2b(第9信号)を増幅して、増幅信号RX2a_amp(第6増幅信号),RX2b_amp(第7増幅信号)を出力する。低雑音増幅モジュール531は、フィルタ回路600a,600b,601a,601b、増幅器610a,610b、及びスイッチ回路620を備える。本実施形態においては、フィルタ回路600a,601a、増幅器610a、及びスイッチ素子620aが、周波数帯域BAND_Aの受信信号RX2aに対応した増幅経路を構成し、フィルタ回路600b,601b、増幅器610b、及びスイッチ素子620bが、周波数帯域BAND_Bの受信信号RX2bに対応した増幅経路を構成する。なお、図12では、説明を簡単にするために、低雑音増幅モジュール531が備える他の構成要素(例えば、バイアス回路、及び整合回路等)は示されていない。
フィルタ回路600a,600bは、各々、受信信号RX2a,RX2bのうち、受信周波数を通過させ、それ以外の周波数の成分を減衰させる。フィルタ回路600a,600bは、例えば、バンドパスフィルタ回路又はローパスフィルタ回路、又は場合によってはハイパスフィルタ回路とすることができる。
増幅器610a(第2低雑音増幅器),610b(第3低雑音増幅器)は、各々、フィルタ回路600a,600bから出力される受信信号RX2a,RX2bを増幅して、増幅信号RX2a_amp(第6増幅信号),RX2b_amp(第7増幅信号)を出力する。増幅器610a,610bは、例えば、MOSFET、HEMTや、HBT等のバイポーラトランジスタにより構成することができる。なお、増幅器610a,610bは、各々、複数段で構成されてもよい。
フィルタ回路601a,601bは、各々、増幅信号RX2a_amp,RX2b_ampの高調波や、増幅器610a,610bによって生じるノイズを減衰させる。フィルタ回路601a,601bは、例えば、バンドパスフィルタ回路又はローパスフィルタ回路、又は場合によってはハイパスフィルタ回路とすることができる。
スイッチ回路620(第4スイッチ回路)は、2つの周波数帯域における増幅信号RX2a_amp,RX2b_ampについて、一方の増幅信号のみを信号生成回路520に供給し、同時に2つの増幅信号が信号生成回路520に供給されないように制御する。スイッチ回路620は、例えば、スイッチ素子620a,620bを備える。スイッチ素子620a,620bは、各々の増幅経路において、低雑音増幅モジュール531と信号生成回路520との間の接続又は開放を切り替える。また、一方のスイッチ素子がオンであるときは、他方のスイッチ素子がオフとなるように動作する。これにより、増幅信号RX2a_amp,RX2b_ampについて、一方の増幅信号が信号生成回路520に供給されるときは、他方の増幅信号が信号生成回路520に供給されないようにすることができる。従って、一方の増幅経路から漏出した増幅信号が他方の増幅経路へ回り込むことが抑制される。すなわち、受信信号RX2a,RX2bの各々の増幅経路間のアイソレーションを確保することができる。
信号生成回路520は、シンセサイザ630、乗算器640、フィルタ回路650、及び増幅器660を備える。
シンセサイザ630は、図2に示されるシンセサイザ200と同様に、周波数帯域BAND_A,BAND_Bの受信信号からIF信号IF2を生成するためのローカル信号La(第3基準信号)(周波数fLa=10GHz)、Lb(第4基準信号)(周波数fLb=23GHz)を生成して出力する。
乗算器640は、シンセサイザ630から供給されるローカル信号Laと、低雑音増幅モジュール531から供給される増幅信号RX2a_ampとを合成して、IF信号IF2(第8信号)を生成して出力する。また、同様に、乗算器640は、シンセサイザ630から供給されるローカル信号Lbと、低雑音増幅モジュール531から供給される増幅信号RX2b_ampとを合成して、IF信号IF2(第8信号)を生成して出力する。
IF信号IF2は、例えば、受信信号RX2(第7信号)の周波数(例えば、15GHz)より低く、既存モードに対応した受信回路510において処理可能な周波数(例えば、5GHz)の信号とすることができる。これにより、通信ユニット500は、新規モードに対応した受信回路を別途設けることなく、既存モードに対応した受信回路510に基づいて新規モードの受信信号RX2を処理することができる。
なお、乗算器640に増幅信号RX2a_amp,RX2b_ampが供給されない場合には、シンセサイザ630及び乗算器640がオフとなり、ローカル信号及びIF信号が生成されない構成であってもよい。次に、乗算器640が生成する信号の周波数について、図13を参照しつつ説明する。
図13は、増幅信号RX2a_amp,RX2b_amp及びローカル信号La,LbからIF信号IF2が生成される状況の一例を示す図である。乗算器640は、図2に示される乗算器210と同様に、入力される2つの信号の各々の周波数の和及び差の周波数の信号を出力する。従って、乗算器640に増幅信号RX2a_ampと、ローカル信号La(周波数fLa=10GHz)が入力されると、周波数がfRX2a+fLa=15+10=25GHzである信号MIX2aUPと、周波数がfRX2a−fLa=15−10=5GHzである信号MIX2aDOWNを含んだ信号が出力される。本実施形態においては、IF信号IF2として5GHzの信号MIX2aDOWNを使用するため、25GHzの信号MIX2aUPはイメージ信号である。
同様に、乗算器640に増幅信号RX2b_ampと、ローカル信号Lb(周波数fLb=23GHz)が入力されると、周波数がfRX2b+fLb=28+23=51GHzである信号MIX2bUPと、周波数がfRX2b−fLb=28−23=5GHzである信号MIX2bDOWNを含んだ信号が出力される。本実施形態においては、IF信号IF2として5GHzの信号MIX2bDOWNを使用するため、51GHzの信号MIX2bUPはイメージ信号である。
図12に戻り、フィルタ回路650(第3フィルタ回路)は、上述のイメージ信号MIX2aUP,MIX2bUPを減衰させる。具体的には、フィルタ回路650は、乗算器640が生成する信号のうち、信号MIX2aDOWN,MIX2bDOWNの周波数成分を通過させ、MIX2aUP,MIX2bUPの周波数成分を減衰させる。フィルタ回路650は、例えば、信号MIX2aDOWN,MIX2bDOWN(5GHz)の周波数成分を通過させ、当該周波数より高い周波数である信号MIX2aUP(25GHz),MIX2bUP(51GHz)の周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ回路又はローパスフィルタ回路とすることができる(図13参照)。
増幅器660(第4低雑音増幅器)は、フィルタ回路650の後段に備えられ、フィルタ回路650から出力されるIF信号IF2を増幅して、増幅信号IF2_amp(第8増幅信号)を出力する。増幅器660は、フィルタ回路650の挿入により減衰されたIF信号IF2の電力を増幅する。
信号生成回路520から出力される増幅信号IF2_ampは、受信回路510により復調される。
上述の構成により、通信ユニット500は、通信ユニット100と同様に、直接新規モードの周波数帯域の受信信号を復調する必要がなく、信号生成回路520において生成される増幅信号IF2_ampを復調する。従って、通信ユニット500は、既存モードに対応した受信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新たな通信規格に対応することができる。
図14は、本発明の一実施形態である通信ユニット500の他の構成例(通信ユニット500A)を示す図である。通信ユニット500Aは、図11に示される通信ユニット500に比べて、スイッチ素子700をさらに備える。
スイッチ素子700(第3スイッチ回路)は、受信回路510と信号生成回路520の間に設けられ、受信回路510と信号生成回路520との間を接続又は開放する。具体的には、スイッチ素子700は、通信ユニット500Aが新規モードの周波数帯域の受信信号を受信する場合にオンとなり、当該受信信号を受信しない場合にオフとなる。これにより、既存モードの受信信号及び新規モードの受信信号の処理において、一方のモードの受信信号が他方のモードの受信信号の経路へ回り込むことが抑制される。なお、スイッチ素子700は、図14に示されるようにRFIC505Aの内部に構成されていてもよく、またRFIC505Aの外部に構成されていてもよい。
図15は、本発明の一実施形態である通信ユニット500の他の構成例(通信ユニット500B)を示す図である。通信ユニット500Bは、図11に示される通信ユニット500に比べて、既存モードの周波数帯域の受信信号RX3に対応した受信回路810、低雑音増幅モジュール830、フロントエンド回路340、及びアンテナ350をさらに備える。
低雑音増幅モジュール830は、増幅器(第5低雑音増幅器)を備え、アンテナ350から受信された既存モードの周波数帯域の受信信号RX3(第10信号)を増幅し、増幅信号RX3_amp(第9増幅信号)を出力する。
受信回路810(第2受信回路)は、増幅信号RX3_ampを復調し、音声やデータなどの出力信号(第2出力信号)を出力する。
なお、受信回路810、低雑音増幅モジュール830、フロントエンド回路340、及びアンテナ350の詳細な構成については、図11に示される受信回路510、低雑音増幅モジュール530、フロントエンド回路140、及びアンテナ150と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような構成においても、通信ユニット500Bは、既存モードに対応した受信回路に基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新たな通信規格に対応することができる。通信ユニット500Bは、複数の周波数帯域の受信信号を同時に受信することができるため、例えば、キャリアアグリゲーションに対応した携帯端末において適用することができる。なお、通信ユニット500Bにおいても、図14に示されるスイッチ素子700を適用することができる。また、図15に示されるように1つのRFIC505Bが受信回路510,810を備えていてもよく、又は通信ユニット500Bが複数のRFICを備え、各RFICが受信回路510,810をそれぞれ備えていてもよい。
図16は、本発明の一実施形態である通信ユニットの構成例(通信ユニット800)を示す図である。図16に示されるように、通信ユニット800は、フロントエンド回路141において送信信号及び受信信号の経路切り替えを行う構成であってもよい。フロントエンド回路141は、例えばスイッチ回路を備え、電力増幅モジュール131から出力される送信信号をアンテナ151に供給するか、又はアンテナ151から出力される受信信号を低雑音増幅モジュール531に供給する。また、送信回路を備えるRFIC105、及び受信回路を備えるRFIC505から出力される各々の信号の経路も、スイッチにより切り替えを行う構成であってもよい。なお、図16では、説明を簡単にするために新規モードに対応した経路のみ示されているが、通信ユニット800における構成はこれに限られない。また、ここではアンテナが1つの場合を説明しているが、電力増幅モジュール131及び低雑音増幅モジュール531が別のアンテナと接続されてもかまわない。
図17は、本発明の一実施形態である通信ユニットが実装された通信装置基板における回路配置の一例の概略を示す図である。図17に示される通信装置基板1000は、通信ユニットが実装され、基地局との間でRF信号を送受信する。
図17に示されるように、通信装置基板1000は、アンテナ150,151a、フロントエンド回路140,141a、電力増幅モジュール130,131、及び低雑音増幅モジュール530,531を備える。なお、図17では、説明を簡単にするために、通信装置基板1000が備える他の構成要素は示されていない。
通信装置基板1000において、既存モードの信号の送受信を行うアンテナ150(第1アンテナ)の入出力端子から、電力増幅モジュール130が備える増幅器(第1増幅器)の出力端子まで、又は低雑音増幅モジュール530が備える増幅器(第1低雑音増幅器)の入力端子までの伝送線路の距離をd1とする。また、通信装置基板1000において、新規モードの信号の送受信を行うアンテナ151a(第2アンテナ)の入出力端子から、電力増幅モジュール131が備える増幅器(第2増幅器)の出力端子まで、又は低雑音増幅モジュール531が備える増幅器(第2低雑音増幅器)の入力端子までの伝送線路の距離をd2とする。
新規モードの周波数帯域におけるRF信号は、既存モードの周波数帯域におけるRF信号に比べて高周波であり、伝送損失が大きい。従って、通信装置基板1000においては、新規モードの信号の増幅を行う増幅器とアンテナ151aとの間の伝送線路の距離d2が、既存モードの信号の増幅を行う増幅器とアンテナ150との間の伝送線路の距離d1に比べて短くなるように、アンテナ151a、電力増幅モジュール131、及び低雑音増幅モジュール531が配置される。これにより、電力増幅モジュール131からフロントエンド回路141aを通ってアンテナ151aに至るまでの伝送線路、又は、アンテナ151aからフロントエンド回路141aを通って低雑音増幅モジュール531に至るまでの伝送線路におけるRF信号の損失を抑制することができる。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明した。通信ユニット100,100A〜100Dは、送信回路110においてIF信号IF1を生成し、信号生成回路120において当該IF信号IF1及びローカル信号La〜Leに基づいて高周波の送信信号TX2a,TX2bを生成する。これにより、送信回路において、新規モードの高周波の送信信号を直接生成する必要がなくなる。従って、通信ユニット100,100A〜100Dは、既存モードに対応した通信ユニットに基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新規の通信規格に対応することができる。
また、通信ユニット100,100A〜100Eは、送信回路110,410において、同一端子から送信信号TX1又はIF信号IF1を出力する構成とすることができる。なお、信号の出力端子の構成はこれに限られない。
また、通信ユニット100Aは、送信回路110と信号生成回路120の間にスイッチ素子300を備える。これにより、既存モード及び新規モードの送信信号の処理において、一方のモードの送信信号が他方のモードの送信信号の経路へ回り込むことが抑制される。
また、通信ユニット100,100A〜100Eが対応する既存モードをIEEE周波数分類におけるCバンド(4〜8GHz帯)以下の周波数の周波数帯域を使用するモードとし、新規モードをIEEE周波数分類におけるXバンド(8〜12GHz帯)以上の周波数の周波数帯域を使用するモードとすることができる。
また、通信ユニット100,100A〜100Eは、電力増幅モジュール131において増幅器240a,240bを備え、複数の新規モードの送信信号に対し、複数の増幅経路を構成する。これにより、通信ユニット100,100A〜100Eは、新規モードの複数の周波数帯域の送信信号に対応することができる。
また、通信ユニット100,100A〜100Eは、電力増幅モジュール131において一方の増幅経路が動作する場合は他方の増幅経路を停止させるスイッチ回路220を備える。これにより、一方の増幅経路から漏出した送信信号が他方の増幅経路へ回り込むことが抑制される。従って、各々の増幅経路間のアイソレーションを確保することができる。
また、通信ユニット100Bは、通信ユニット100の構成に加えて、既存モードに対応した送信回路310、電力増幅モジュール330、フロントエンド回路340、及びアンテナ350をさらに備える。これにより、通信ユニット100Bは、異なる周波数帯域の送信信号を同時に送信することができる。従って、通信ユニット100Bは、キャリアアグリゲーションに適用することができる。
また、信号生成回路120Cは、IF信号IF1の周波数とローカル信号Lfの周波数との和の周波数成分を生成し、差の周波数成分を除去するイメージ除去ミキサをさらに備える。これにより、信号生成回路120Cは信号生成回路120Bに比べてイメージ信号に起因するノイズの影響を抑制することができる。
また、通信ユニット100Eは、無線LANに対応したRF回路170BにおいてIF信号IF1が生成される。このような構成によっても、通信ユニット100Eは、無線LANに対応した通信ユニットに基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新規の通信規格に対応することができる。
また、通信ユニット500,500A,500Bは、信号生成回路520において、増幅信号RX2a_amp,RX2b_amp及びローカル信号La,Lbに基づいて、IF信号IF2を生成する。これにより、受信回路510において、新規モードの高周波の受信信号を直接復調する必要がなくなる。従って、通信ユニット500,500A,500Bは、既存モードに対応した通信ユニットに基づいて、部品点数の増加を抑制しつつ、新規の通信規格に対応することができる。
また、通信ユニット500,500A,500Bは、受信回路510において、増幅信号RX1_amp又は増幅信号IF2_ampが同一端子に入力される構成とすることができる。なお、信号の入力端子の構成はこれに限られない。
また、通信ユニット500Aは、受信回路510と信号生成回路520の間にスイッチ素子700を備える。これにより、既存モード及び新規モードの受信信号の処理において、一方のモードの受信信号が他方のモードの受信信号の経路へ回り込むことが抑制される。
また、通信ユニット500,500A,500Bが対応する既存モードをIEEE周波数分類におけるCバンド(4〜8GHz帯)以下の周波数の周波数帯域を使用するモードとし、新規モードをIEEE周波数分類におけるXバンド(8〜12GHz帯)以上の周波数の周波数帯域を使用するモードとすることができる。
また、通信ユニット500,500A,500Bは、低雑音増幅モジュール531において増幅器610a,610bを備え、複数の新規モードの受信信号に対し、複数の増幅経路を構成する。これにより、通信ユニット500,500A,500Bは、新規モードの複数の周波数帯域の受信信号に対応することができる。
また、通信ユニット500,500A,500Bは、低雑音増幅モジュール531において一方の増幅経路が動作する場合は他方の増幅経路を停止させるスイッチ回路620を備える。これにより、一方の増幅経路から漏出した受信信号が他方の増幅経路へ回り込むことが抑制される。従って、各々の増幅経路間のアイソレーションを確保することができる。
また、通信ユニット500,500A,500Bは、信号生成回路520において、フィルタ回路650の後段に増幅器660を備える。これにより、フィルタ回路650の挿入により減衰されたIF信号IF2の電力を増幅することができる。
また、通信ユニット500Bは、通信ユニット500の構成に加えて、既存モードに対応した受信回路810、低雑音増幅モジュール830、フロントエンド回路340、及びアンテナ350をさらに備える。これにより、通信ユニット500Bは、異なる周波数帯域の受信信号を同時に受信することができる。従って、通信ユニット500Bは、キャリアアグリゲーションに適用することができる。
また、通信装置基板1000は、新規モードの信号の増幅を行う増幅器とアンテナ151aとの間の伝送線路の距離が、既存モードの信号の増幅を行う増幅器とアンテナ150との間の距離に比べて短くなるように、アンテナ151a、電力増幅モジュール131及び低雑音増幅モジュール531が配置される。これにより、高周波のRF信号の送受信時に、伝送線路におけるRF信号の伝送損失を抑制することができる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更又は改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100,500,800 通信ユニット
105,405,505 RFIC
110,310,410 送信回路
120,520 信号生成回路
130,131,330,430 電力増幅モジュール
140,141,141a,141b,340,440 フロントエンド回路
150,151,151a,151b,350,450 アンテナ
160,560 ベースバンド回路
170,570 RF回路
200,630 シンセサイザ
201,202 周波数逓倍器
203,204,210,640 乗算器
205,206 移相器
207 加算器
220,620 スイッチ回路
220a,220b,300,620a,620b,700 スイッチ素子
230a,230b,231a,231b,600a,600b,601a,601b,650 フィルタ回路
240a,240b,610a,610b,660 増幅器
510,810 受信回路
530,531,830 低雑音増幅モジュール
1000 通信装置基板

Claims (21)

  1. 第1入力信号から、第1信号又は第2信号を出力する第1送信回路と、
    前記第1信号を増幅して第1増幅信号を出力する第1増幅器と、
    前記第2信号と第1基準信号とに基づいて、前記第2信号の周波数より高い周波数の第3信号を生成する第1の信号生成回路と、
    前記第3信号が入力される第1フィルタ回路であって、前記第2信号の周波数と前記第1基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を通過させ、前記第2信号の周波数と前記第1基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を減衰させる第1フィルタ回路と、
    前記第1フィルタ回路から出力される前記第3信号を増幅して第2増幅信号を出力する第2増幅器と、
    を備える、通信ユニット。
  2. 請求項1に記載の通信ユニットであって、
    前記第1送信回路は、同一端子から前記第1又は第2信号を出力する、
    通信ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、前記第1送信回路と前記第1の信号生成回路の間に第1スイッチ回路をさらに備え、
    前記第1スイッチ回路は、前記第2信号が出力される場合にオンとなり、前記第2信号が出力されない場合にオフとなる、
    通信ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記第1信号の周波数はCバンドの周波数以下であり、
    前記第3信号の周波数はXバンドの周波数以上である、
    通信ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記第1の信号生成回路は、
    前記第2信号と第2基準信号とに基づいて、前記第2信号の周波数より高い周波数の第4信号を生成し、
    前記通信ユニットは、
    前記第4信号が入力される第2フィルタ回路であって、前記第2信号の周波数と前記第2基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を通過させ、前記第2信号の周波数と前記第2基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を減衰させる第2フィルタ回路と、
    前記第2フィルタ回路から出力される前記第4信号を増幅して第3増幅信号を出力する第3増幅器と、
    をさらに備える、通信ユニット。
  6. 請求項5に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    前記第3又は第4信号のいずれか一方を、前記第1又は第2フィルタ回路に供給する第2スイッチ回路をさらに備える、
    通信ユニット。
  7. 請求項5又は6に記載の通信ユニットであって、
    前記第4信号の周波数はXバンドの周波数以上である、
    通信ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    第2入力信号から、第5信号を出力する第2送信回路と、
    前記第5信号を増幅して第4増幅信号を出力する第4増幅器と、
    をさらに備え、
    前記第5信号の周波数はCバンドの周波数以下である、
    通信ユニット。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記第1の信号生成回路は、前記第2信号の周波数と前記第1基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を生成し、前記第2信号の周波数と前記第1基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を除去するイメージ除去ミキサをさらに備える、
    通信ユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記第1送信回路は、無線LANに対応した送信回路である、
    通信ユニット。
  11. 第6信号を増幅して第5増幅信号を出力する第1低雑音増幅器と、
    第7信号を増幅して第6増幅信号を出力する第2低雑音増幅器と、
    前記第6増幅信号と第3基準信号とに基づいて、前記第6増幅信号の周波数より低い周波数の第8信号を生成する第2の信号生成回路と、
    前記第8信号が入力される第3フィルタ回路であって、前記第6増幅信号の周波数と前記第3基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を通過させ、前記第6増幅信号の周波数と前記第3基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を減衰させる第3フィルタ回路と、
    前記第5増幅信号又は前記第3フィルタ回路から出力される前記第8信号から、第1出力信号を出力する第1受信回路と、
    を備える、通信ユニット。
  12. 請求項11に記載の通信ユニットであって、
    前記第5増幅信号及び前記第8信号は、前記第1受信回路における同一端子に入力される、
    通信ユニット。
  13. 請求項11又は12に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、前記第1受信回路と前記第2の信号生成回路の間に第3スイッチ回路をさらに備え、
    前記第3スイッチ回路は、前記第8信号が出力される場合にオンとなり、前記第8信号が出力されない場合にオフとなる、
    通信ユニット。
  14. 請求項11〜13のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記第6信号の周波数はCバンドの周波数以下であり、
    前記第7信号の周波数はXバンドの周波数以上である、
    通信ユニット。
  15. 請求項11〜14のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    第9信号を増幅して第7増幅信号を出力する第3低雑音増幅器をさらに備え、
    前記第2の信号生成回路は、
    前記第7増幅信号と第4基準信号とに基づいて、前記第7増幅信号の周波数より低い周波数の前記第8信号を生成し、
    前記第3フィルタ回路は、
    前記第8信号が入力され、前記第7増幅信号の周波数と前記第4基準信号の周波数との和又は差の一方の周波数成分を通過させ、前記第7増幅信号の周波数と前記第4基準信号の周波数との和又は差の他方の周波数成分を減衰させる、
    通信ユニット。
  16. 請求項15に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    前記第6又は第7増幅信号のいずれか一方を、前記第2の信号生成回路に供給する第4スイッチ回路をさらに備える、
    通信ユニット。
  17. 請求項15又は16に記載の通信ユニットであって、
    前記第9信号の周波数はXバンドの周波数以上である、
    通信ユニット。
  18. 請求項11〜17のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    前記第8信号を増幅して第8増幅信号を出力する第4低雑音増幅器をさらに備え、
    前記第1受信回路は、前記第8増幅信号から前記第1出力信号を出力する、
    通信ユニット。
  19. 請求項11〜18のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    第10信号を増幅して第9増幅信号を出力する第5低雑音増幅器と、
    前記第9増幅信号から、第2出力信号を出力する第2受信回路と、
    をさらに備え、
    前記第10信号の周波数はCバンドの周波数以下である、
    通信ユニット。
  20. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    前記第1及び第2増幅器が実装された通信装置基板と、
    前記通信装置基板に実装され、前記第1増幅信号を送信する第1アンテナ及び前記第2増幅信号を送信する第2アンテナと、
    をさらに備え、
    前記通信装置基板において、前記第2増幅器の出力端子と前記第2アンテナの入力端子との間の伝送線路の距離は、前記第1増幅器の出力端子と前記第1アンテナの入力端子との間の伝送線路の距離より短い、
    通信ユニット。
  21. 請求項11〜19のいずれか一項に記載の通信ユニットであって、
    前記通信ユニットは、
    前記第1及び第2低雑音増幅器が実装された通信装置基板と、
    前記通信装置基板に実装され、前記第6信号を受信する第1アンテナ及び前記第7信号を受信する第2アンテナと、
    をさらに備え、
    前記通信装置基板において、前記第2低雑音増幅器の入力端子と前記第2アンテナの出力端子との間の伝送線路の距離は、前記第1低雑音増幅器の入力端子と前記第1アンテナの出力端子との間の伝送線路の距離より短い、
    通信ユニット。
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CN113659995A (zh) * 2021-08-12 2021-11-16 Oppo广东移动通信有限公司 射频系统和通信设备
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JP7441456B2 (ja) 2018-09-11 2024-03-01 ドゥードゥル ラボズ (エスジー) ピーティーイー リミテッド 構成可能なスマート無線モジュール
US11997506B2 (en) 2018-11-05 2024-05-28 Softbank Corp. Area construction method

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