JP2018032301A - 画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラム - Google Patents

画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 プログラマブルシェーダ機能を有した画像処理プロセッサにおいて、三角形分割手法を採用してより滑らかな拡大画像を得ることができる。
【解決手段】 頂点シェーダ21は、入力されるポリゴンの頂点データに基づき、その頂点データに対応する、表示部5上で位置を求める。ラスタライザ22は、頂点シェーダ21により求められた表示部5上での頂点の位置から、ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、表示部5に表示するのに必要な、表示部5上の画素を求める。ピクセルシェーダ23は、ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、表示部5に表示するために、ラスタライザ22から、画素値の必要な表示部5上の個々の画素の位置の情報が与えられるごとに、当該位置の画素値を、当該位置の所定の周辺のテクスチャ画素の値を三角形分割手法に基づき補間することにより求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラムに関し、特に、プログラマブルシェーダを搭載した画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラムに関する。
三次元コンピュータグラフィックスにおいては、描画すべきオブジェクトを、多数のポリゴンにより表現されるポリゴンモデルを利用して生成するのが一般的である。ポリゴンモデルの描画処理においては、ポリゴン表面に陰影をつけるシェーディング処理や、ポリゴンモデルの表面にテクスチャ画像を貼り付けるテクスチャマッピング処理が行われる。
これらの処理は、高速処理を期して、初期においては、専用のハードウェア回路を用いた固定パイプラインによって実現していたが、更に技術開発が進むに応じて、表現力の向上を目的として、三次元座標から二次元座標への変換およびシェーディング処理のプログラマブル化が進展し、全体として“プロセッサ”としての性格を帯びるようになった。従って、CPUに対して、画像処理プロセッサ(例えば、GPU(Graphic Processing Unit))と称されるようなった。
かかるGPUにおいては、上記座用変換からテクスチャマッピングまでの処理を行う機能部が全体として慣例上“シェーダ”とも称されているが、それを構成する各処理のプログラマブル化が進んでおり、固定処理ではなく、ユーザが自由に可変的に各種シェーディング処理を選択実行できるようになってきている。具体的には、ポリゴンの頂点単位でのプログラマブル化から、ラスタライズ後のピクセル単位でのプログラマブル化を経て、最近では、GPU内のプログラマブルな機能部分を、画像処理のみならず汎用計算にも利用可能なようにした“コンピュートシェーダ”と称される構成を有するものまで登場している。
特表2002−520748号公報 特開2013−251717号公報
X. Yu, B. S. Morse, and T. W. Sederberg, "Image Reconstruction Using Data-Dependent Triangulation", IEEE Computer Graphics and Applications, Vol. 21, No. 3, pp. 62-68 May/Jun. (2001)
ところで、上述のようなGPUにおけるレンダリング処理においては、ポリゴンへテクスチャ画像を貼り付ける処理の際に、テクスチャ画像を拡大したり、縮小したり、あるいは変形したりする処理が行われ、これらの拡大・縮小・変形の各処理にはバイリニアフィルタリングやバイキュービックフィルタリングが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、バイリニアフィルタリングやバイキュービックフィルタリングの各処理では、オブジェクトの斜め方向のエッジにいわゆるシャギーが発生し、全体的にぼやけてしまうという課題がある。
一方、高品質な拡大手法として、コスト関数やエッジ方向などに応じて、画像領域を三角形に分割して画素を補間する三角形分割手法が提案されており、代表的なものとして、Data Dependent Triangulationが挙げられる(例えば、非特許文献1参照)。これは、各画素を頂点とする格子状の各領域に渡って、コスト関数に基づいて分割といわゆる”edge swap”とを繰り返して領域を分割し、補間すべき画素の値を算出する際のサンプリング(参照)画素点を決定する手法である。
この“三角形分割手法”を画像拡大処理に応用したものとして、例えば特許文献2がある。当該文献においては、2次元コンピュータグラフィックス処理において描画する際の補間処理として三角形分割手法を採用し、デコーダにより伸長された画像データと三角形分割評価回路により決定された各領域の分割パターンとを対応付けて画像メモリに格納すると共に、補間により値を決定すべき画素がある場合に、補間すべき画素を含む格子の領域についての分割パターンの情報と、その格子に係る所定の画素値を画像メモリから読み込み、補間すべき画素の値を求める画像表示処理装置及び画像表示処理方法が開示されている。
しかしながら、特許文献2に開示された技術においては、デコーダによりライン又はブロック単位で得られる二次元画像データをシーケンシャルに入力し、入力データに対して三角形分割手法を適用して処理を行ったデータをワークバッファ等のメモリに格納し、描画回路がワークバッファに格納されたデータにアクセスして補間データを得ているので、三次元コンピュータグラフィックスの描画回路のようにテクスチャマッピングのための特定アドレスのテクスチャをUV値で指定するような処理とは、前提の構成が異なる。
すなわち、三次元コンピュータグラフィックスにおけるテクスチャマッピングにように、任意の座標の補間データがランダムに要求される場合には、特許文献2に開示された技術のように画像データをシーケンシャル処理できず、また分割パターン情報を格納しておくためのワークバッファが必要であるが、例えば、ゲーム開発用のエンジンであるUnityなどの3Dレンダラのマテリアルにピクセルシェーダとして補間方法を与える場合など、レンダラ等の制約によりワークバッファを利用できない場合では、特許文献2に開示された技術を利用することができない。
また、コンピュートシェーダが搭載されてそれを利用する場合のように、ブロック単位で任意のブロック座標の補間データをランダムに要求されるような態様においては、特許文献2とは前提が異なり、新たな適用方法を模索する必要がある。
本発明は上述のような事情から為されたものであり、本発明の目的は、三角形分割手法を採用してより滑らかな拡大画像を得ることができる、プログラマブルシェーダ機能を有した画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法は、入力されるポリゴンの頂点データに基づき、その頂点データに対応する、表示部上で位置を求める頂点シェーダと、前記頂点シェーダにより求められた前記表示部上での頂点の位置から、前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するのに必要な、前記表示部上の画素を求めるラスタライザと、前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するために、前記ラスタライザから、画素値の必要な前記表示部上の個々の画素の位置の情報が与えられるごとに、当該位置の画素値を、当該位置の所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間することにより求めるピクセルシェーダと、を備えた画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法であって、前記ピクセルシェーダは、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る、三角形分割手法における三角形分割パターンを、前記画素格子を構成する画素及びその周辺の画素から決定し、決定された前記三角形分割パターンに基づき前記所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間して、当該位置の画素値を求めることを要旨とする。
ここで、前記ピクセルシェーダは、前記三角形分割パターンを決定する際に、前記画素格子を構成する画素及びその周辺の画素の各値について、低域濾過フィルタを施しつつ勾配値を求めることが望ましい。
また、詳細には、前記ピクセルシェーダは、前記三角形分割パターンを決定する際に、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る前記三角形分割パターンと、当該画素格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとを仮決定し、仮決定された、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る前記三角形分割パターンと、当該画素格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとが不整合の場合には、整合させることにより、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る前記三角形分割パターンを最終決定する。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像処理プロセッサにおける画像データ処理プログラムは、入力されるポリゴンの頂点データに基づき、その頂点データに対応する、表示部上で位置を求める頂点シェーダ処理と、前記頂点シェーダ処理により求められた前記表示部上での頂点の位置から、前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するのに必要な、前記表示部上の画素を求めるラスタライザ処理と、前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するために、前記ラスタライザ処理から、画素値の必要な前記表示部上の個々の画素の位置の情報が与えられるごとに、当該位置の画素値を、当該位置の所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間することにより求めるピクセルシェーダ処理と、を有し、画像処理プロセッサにレンダリング処理を行わせる画像データ処理プログラムであって、前記ピクセルシェーダ処理は、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る、三角形分割手法における三角形分割パターンを、前記画素格子を構成する画素及びその周辺の画素から決定し、決定された前記三角形分割パターンに基づき前記所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間して、当該位置の画素値を求めることを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法は、複数のコンピュートユニットを有したコンピュートシェーダを備え、レンダリング処理を行う画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法であって、各コンピュートユニットは、テクスチャを分割した各分割テクスチャを担当して並列的に処理するものであって、プログラムにより並列的に動作する複数のスレッドを有し、前記複数のスレッドを利用して、前記分割テクスチャを構成する各画素の値から、各画素により構成される各格子のうちの所定数の格子について、三角形分割手法で使用する三角形分割パターンを一括で決定し、ポリゴンに前記テクスチャがマッピングされた画像を表示部に表示するために、拡大した画像を格納するバッファ上の画素の位置に対応する前記所定数の格子上の位置を求め、各格子に含まれる前記位置に係る前記表示部上の画素の値を、各格子に対応する各スレッドを利用して、各格子に対して決定された前記三角形分割パターンに基づき当該分割テクスチャにおける周辺の画素の値を補間して求めることを要旨とする。
ここで、前記複数のスレッドは、前記三角形分割パターンを一括で決定する際に、処理の過程で得られた値を、前記複数のスレッドに共通のメモリに格納しつつ処理を行うことが好適である。
また、前記各コンピュートユニットは、前記複数のスレッドを利用して前記三角形分割パターンを一括で決定する際に、各格子を構成する画素及びその周辺の画素の各値について、低域濾過フィルタを施しつつ勾配値を求め、当該フィルタ処理により、利用する前記分割テクスチャの画素数に対して、得られる前記三角形分割パターンの数が減じてしまう分、前記各コンピュートユニットに、前記各分割テクスチャの境界部分が重複して割り当てられることが効果的である。
また、詳細には、前記各コンピュートユニットは、前記複数のスレッドを利用して前記三角形分割パターンを一括で決定する際に、各スレッドに対応する格子に係る前記三角形分割パターンと、当該格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとを仮決定し、仮決定された、当該スレッドに対応する格子に係る前記三角形分割パターンと、当該格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとが不整合の場合には、整合させることにより、当該スレッドに対応する格子に係る前記三角形分割パターンを最終決定する。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像処理プロセッサにおける画像データ処理プログラムは、各々が複数の並列動作可能なスレッドを有する、複数の並列動作可能なコンピュートユニットを備えた画像処理プロセッサに、ポリゴンで構成される三次元モデルの情報と貼られるべきテクスチャの情報に基づきレンダリング処理を行わせる画像データ処理プログラムであって、前記テクスチャを複数に分割した分割テクスチャの各々を前記各コンピュートユニットに割り当てる処理と、前記複数のスレッドに、前記分割テクスチャを構成する各画素の値から、各画素により構成される各格子のうちの所定数の格子について、三角形分割手法で使用する三角形分割パターンを一括で決定させる処理と、前記ポリゴンに前記テクスチャがマッピングされた画像を表示部に表示するために、拡大した画像を格納するバッファ上の画素の位置に対応する前記所定数の格子上の位置を求める処理と、各格子に対応する各スレッドに、各格子に含まれる前記位置に係る前記表示部上の画素の値を、各格子に対して決定された前記三角形分割パターンに基づき当該分割テクスチャにおける周辺の画素の値を補間して求めさせる処理を有することを要旨とする。
本発明の画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラムによれば、プログラマブルシェーダ機能を有した画像処理プロセッサにおいて、三角形分割手法を採用してより滑らかな拡大画像を得ることができる。
特に、コンピュートシェーダを備えた画像処理プロセッサにおいては、三角形分割手法における複数の三角形分割パターンが一括で得られ、それにより、表示部での表示に必要な各画素の値も一括して求めることができる。
また、各格子について三角形分割パターンを決定する際に、当該格子を構成する画素及びその周辺の画素の各値について、低域濾過フィルタを施しつつ勾配値を求めているので、ノイズ等を除去できる。
本発明の画像データ処理方法及びそのプログラムの一実施形態が具現化される画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、ラスタライザ22における処理の手順を示すフローチャートであり、同図(b)はラスタライズ処理を説明するための図である。 ラスタライザ22から画素値の算出の依頼があるごとに行われるピクセルシェーダ23における処理の手順を示すフローチャートである。 三角形分割パターンの決定処理の手順の詳細を示すフローチャートである。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 決定された三角形分割パターンに基づく補間処理を説明するための図である。 本発明の画像データ処理方法及びそのプログラムにおける他の実施形態が具現化される画像処理装置の構成を示すブロック図である。 各コンピュートユニット251の詳細構成を示すブロック図である。 テクスチャをどのように分割して処理するかの例を示す図である。 各コンピュートユニット251の処理手順を示すフローチャートである。 ステップS32における、16×16個の分割テクスチャ画素値TPVから、9×9個の分割パターンを一括して決定する処理の詳細手順を示すフローチャートである。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。 三角形分割パターンの決定処理を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<プログラマブルピクセルシェーダ機能を有するGPUでの実施形態>
図1は、本発明の画像データ処理方法及びそのプログラムの一実施形態が具現化される画像処理装置の構成を示すブロック図である。
同図に示した画像処理装置は、三次元グラフィックス画像が表示される表示部5と、複数のテクスチャのデータが格納されるVRAM3と、ポリゴンで構成される3Dモデルの頂点データと貼り付けるべき各テクスチャを特定する情報を供給するCPU1と、CPU1から供給された頂点データとテクスチャを特定する情報に基づき、頂点データから、表示部5上で表示される範囲に対応する各画素を求めると共に、VRAM3に格納された対応するテクスチャのデータを読み込んできて、それに基づき、上記対応する各画素の値を算出して出力するGPU2Aと、表示部5の前段に位置し、GPU2Aから出力された各画素データが格納されるフレームバッファ4と、を備えている。
GPU2Aは、頂点シェーダ21、ラスタライザ22、ピクセルシェーダ23、及びテクスチャフェッチ部24を有している。以下、図1と併せて、図2乃至図10を参照しつつ、GPU2Aにおけるいわゆるレンダリング処理を詳細に説明する。なお、頂点シェーダ21、ラスタライザ22、及びピクセルシェーダ23は、いずれもプログラム可能なものである。
頂点シェーダ21は、CPU1から供給された頂点データに対して、各種の座標変換を施し、それらの表示部5上での表示位置(座標)を求める。
図2(a)は、ラスタライザ22における処理の手順を示すフローチャートであり、同図(b)はラスタライズ処理を説明するための図である。そこで、ラスタライザ22は、まず、頂点シェーダ21から送られてきた表示部5上での頂点データから、図2(b)に示すようにラスタライズ処理を行い、値の必要な画素を導き出す(ステップS11)。図2(b)では頂点データから導出した境界において、画素の中心が境界の内側に位置する場合に画素値を求める例を示している。次に、ラスタライザ22は、値の必要な画素ごとに、ピクセルシェーダ23に対して、各画素の位置を、テクスチャのUV座標系の値UV(0〜1,0〜1)として与えることにより、ピクセルシェーダ23に画素値の算出を依頼する(ステップS12)。そして、値の必要な画素ごとに、ピクセルシェーダ23から画素値を取得する(ステップS13)。S11の処理で得られた、値の必要な画素すべてについて画素値が得られれば(ステップS14において肯定判定)、ステップS15に移行し、取得した各画素値をフレームバッファ4に書き込んで表示部5での表示に供する。なお、ここでは、説明の便宜上、すべての画素値が得られてから一括してフレームバッファ4に供給するような手順になっているが、各画素値が得られるたびに個々にフレームバッファ4に供給することも考えられ、いずれであってもよい。
図3は、ラスタライザ22から画素値の算出の依頼があるごとに行われるピクセルシェーダ23における処理の手順を示すフローチャートであり、図4は、その一部の処理である三角形分割パターンの決定処理の手順の詳細を示すフローチャートであり、図5乃至図10は、三角形分割パターンの決定処理と決定された分割パターンに基づく補間処理を説明するための図である。図3に示したピクセルシェーダ23における処理は、今回、ユーザにより特徴的にプログラミングされる部分である。プログラミング言語は、例えば、HLSL(High Level Shading Language)やCgである。
図3を参照して、まず、ピクセルシェーダ23は、ラスタライザ22からのUV座標値UVの入力を伴って、ピクセルシェーダ23から、値の必要な画素のその値の算出の依頼があったか否かを判定し(ステップS21)、その依頼があった場合(ステップS21において肯定判定)には、当該値を三角形分割手法を用いて求めるべく、当該値の必要な画素に対応した1つの三角形分割パターンを決定する(ステップS22)。
三角形分割パターンの決定処理の詳細は、図4を参照して、ピクセルシェーダ23は、まず、ラスタライザ22から受け取ったUV座標値UVをテクスチャピクセル座標値に変換する(ステップS221)。これは簡単には、テクスチャ画像の解像度を乗ずることにより行える。次に、ピクセルシェーダ23は、得られたテクスチャピクセル座標値から、図5(a)に示すように、その位置を囲う4点のテクスチャ画素の左上の画素を便宜上、基準点(0,0)としたときの、(−3、−3)〜(4,4)までの画素、すなわち8×8の画素の各値を、テクスチャフェッチ部24にテクスチャアドレスTAを指定することにより、VRAM3からの読込みを指示する(ステップS222)。この(−3、−3)〜(4,4)の8×8の画素の値は、当該UV座標値UVとして与えられた、当該値の必要な画素のその値を三角形分割手法による補間により求めるための三角形分割パターンを決定するために必要な情報である。また、このように8×8の画素の値を必要としたのは、以下に説明する低域濾過フィルタ処理を施してノイズ耐性を高める等のためである。
そこで、図5(a)に示すような8×8の画素の値を受け取ると、ピクセルシェーダ23は、次に、同図(b)に示すような3×3の画素をカバーするようなプリフィルタPFを用意し、同図(c)に示すように、8×8の画素を順次走査し、その都度、3×3の画素の値を平均化することにより、走査終了時に、図6(a)に示すような6×6の画素値を得る(ステップS223)。
次に、ピクセルシェーダ23は、得られた6×6の画素値に対して、図6(b)に示すような2×2の画素をカバーするような勾配フィルタGFを用意し、同図(c)に示すように、6×6の画素を順次走査し、その都度、2×2の画素の値に基づく勾配を求めることにより、言い換えれば、各格子に対応する勾配値を求めることにより、走査終了時に、図7(a)に示すような5×5の格子に対応した5×5の勾配値を得る(ステップS224)。
次に、ピクセルシェーダ23は、得られた5×5の勾配値に対して、図7(b)に示すような3×3の勾配値をカバーするような平均化フィルタAFを用意し、同図(c)に示すように、5×5の勾配値を順次走査し、その都度、3×3の勾配値を平均化することにより、走査終了時に、図9(a)に示すような3×3の勾配値を得る(ステップS225)。
上述のように得られた3×3の勾配値から、値を得たい位置を含む格子、すなわち(0,0)〜(1,1)で構成された格子についての三角形分割パターンを決定するのであるが、前提として、まず、その三角形分割パターンについて、図8を参照して説明する。ここでは、画素値の傾斜を360度/16の精度、すなわち22.5度単位の精度まで近似する場合を説明する。画素値の傾斜を22.5度単位の精度まで近似する場合、注目する4つの画素点が形成する格子領域の各々に決定される分割パターンは、図8に示した15通りとなる。
そこで、図9(a)のように得られた3×3の勾配値から、中央の格子について、言い換えれば、テクスチャ画素(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)で構成された格子について、図8に示した分割パターンのいずれかを決定するのであるが、そのとき当該9個の勾配値から、中央の格子に加えて、その上下左右の格子についても分割パターンを求める(ステップS226)。このとき、中央の格子についての分割パターンとその上下左右の分割パターンの接続が整合のとれた接続であるならば(ステップS227において肯定判定)、そのときの中央の格子についても分割パターンが最終的な求めたい分割パターンとなる。例えば、分割パターンが図9(b)のように求まった場合には、整合がとれているので、求めたい中央の格子についての分割パターンは、同図(c)のように決定される。
一方、中央の格子についての分割パターンとその上下左右の分割パターンの接続が不整合の場合には(ステップS227において否定判定)、例えば、図9(d)に示すように、整合するようにパターンを修正する(ステップS228)。
図3に戻り、次に、上述のようにステップS22で得られた三角形分割パターンを使用して、三角形分割手法に基づく補間により、値を得たい位置、言い換えれば、ラスタライザ22によりUV座標値UVとして与えられた、値の算出を要求された画素の値を算出する(ステップS23)。
このとき、補間に使用する周囲のテクスチャ画素は、三角形分割手法によれば、求められた分割パターンに応じて決まる。そのことを図10を参照して簡単に説明する。
図10(a)〜(h)は、参照画素の取り方を示した分割パターンの例を示す図である。例えば、同図(a)のように、分割なしのパターンの場合には、格子の各頂点の画素p(ul),p(ur),p(dl),p(dr)の線形補間により、値の必要な位置rpの値を算出する。また、同図(b)の2分割の場合であって、値の必要な位置rpが同図に示すような場合、画素p(ul),p(ur),p(dl)の値に基づき、位置rpの値を算出する。また、同図(c)に示す3分割の1パターンであって、値の必要な位置rpが同図に示すような場合、画素p(ur),p(dl),p(dll)の値に基づき、位置rpの値を算出する。また、同図(d)に示す3分割の1パターンであって、値の必要な位置rpが同図に示すような場合、画素p(ur),p(dl),p(urr)の値に基づき、位置rpの値を算出する。また、同図(e)に示す3分割の1パターンであって、値の必要な位置rpが同図に示すような場合、画素p(ur),p(dl),p(uru)の値に基づき、位置rpの値を算出する。また、同図(f)に示す3分割の1パターンであって、値の必要な位置rpが同図に示すような場合、画素p(ur),p(dl),p(dld)の値に基づき、位置rpの値を算出する。また、同図(g)及び(h)に示す4分割の各パターンについても、各分割領域において同様である。更に、図には例示していない他の7つの分割パターンについても同様である。
従って、結局、図10(i)に示す12個のテクスチャ画素の値があれば、その格子内の補間すべき位置については、値が決定できることになる。この12個については、三角形分割パターンを決定するために読み込んでくる図5(a)に示した8×8の画素に完全に含まれているので、改めてVRAM3から読み込んでくる必要はないことになる。
再度、図3に戻り、最後に、ステップS23で得られた画素値を、ラスタライザ22により要求された画素値として、ラスタライザ22に返す(ステップS24)。
以上が、プログラマブルピクセルシェーダ機能を有するGPUでの実施形態である。
なお、テクスチャフェッチ部24に標準仕様としてバイリニアやバイキュービック等のフィルタ処理が組み込まれている場合には、その機能は解除する。上述のようなピクセルシェーダ23でのフィルタ処理と競合してしまい、意図しないぼやけた画像等になってしまわないようにするためである。従って、上述のように、読み込んだ画素値をそのままピクセルシェーダ23に与える。
なお、上述した各フィルタ処理は、想定されるノイズの種類やその大きさに応じて、変更することができる。
以上のように、プログラマブルピクセルシェーダ機能を有するGPUでの実施形態においては、ラスタライザ22が、値の必要な表示部5上の画素位置を画素単位でピクセルシェーダ23に知らせることによりピクセルシェーダ23にその値を要求し、ピクセルシェーダ23が、テクスチャの画素値を使用して、三角形分割手法に基づく補間により、その値を算出してラスタライザ22に返すという処理を行っているので、より滑らかな拡大画像を得ることができる。
<コンピュートシェーダ機能を有するGPUでの実施形態>
図11は、本発明の画像データ処理方法及びそのプログラムにおける他の実施形態が具現化される画像処理装置の構成を示すブロック図である。
同図に示した画像処理装置は、三次元グラフィックス画像が表示される表示部5と、複数のテクスチャのデータが格納されるVRAM3と、少なくとも、ポリゴンで構成される3Dモデルの頂点データとテクスチャを特定する情報と共に、各テクスチャを分割して処理する際のその分割に係る情報を供給するCPU1と、CPU1から供給された頂点データ、テクスチャを特定する情報、及び上記分割情報に基づき、VRAM3に格納された対応するテクスチャを、分割された単位ごとに、一括してその三角形分割パターンを求めると共に、頂点データに基づく拡大率に応じて、表示部5における表示画素の値を、求めた全分割パターンに基づいて、三角形分割手法により、一括して補間して求めて出力するGPU2Bと、表示部5の前段に位置し、GPU2Aから出力された各画素データが格納されるフレームバッファ4と、を備えている。
また、図11に示すように、GPU2Bは、コンピュートシェーダ25及びディスパッチャ26を有しており、更に、コンピュートシェーダ25は、それぞれが、分割されたテクスチャの各々(以下、“分割テクスチャ”と称す)を担当して処理する複数のコンピュートユニット251a、251b、251c、・・・を有している。
図12は、各コンピュートユニット251の詳細構成を示すブロック図である。同図に示すように、各コンピュートユニット251は、VRAM3から担当する分割テクスチャの各画素値TPVを読み込んでくるテクスチャフェッチ部2511と、テクスチャフェッチ部2511を介して読み込まれた分割テクスチャの各画素値TPVをそれぞれ並列的に処理する複数のスレッド2512a、2512b、2512c、・・・と、各スレッド2512における処理の過程の情報や処理結果が格納される共有メモリ2513と、を備えている。スレッド2512の数は、例えば768である。また、共有メモリ2513は、例えば32kバイトのキャッシュメモリである。
次に、図11に示した画像処理装置の動作及び処理手順を説明する。
VRAM3に格納されたテクスチャが、どのように分割されて処理されるかは、予め設計される。図13は、テクスチャをどのように分割して処理するかの例を示す図である。ここでは、一つの分割テクスチャを16×16のテクスチャ画素で構成するものとし、テクスチャを3×2の分割テクスチャ((0,0)〜(1,2))として分割している。ここで、各分割テクスチャを6格子分重複させているのは、後述する三角形分割パターンを決定する処理において、分割の境界で欠落なく分割パターンを求められるようにするためである(当該重複がなければ、後述するフィルタ処理に応じて欠落が生じてしまう)。
そこで、CPU1は、GPU2Bに対して、頂点データ、テクスチャを特定する情報と共に、“分割情報”、すなわち分割テクスチャを構成する画素の数(例えば、上記のように16×16)や、分割テクスチャの数の情報等を予め通知する。GPU2Bのディスパッチャ26は、CPU1から供給された当該情報に基づき、必要な数のコンピュートユニット251を把握すると共に、それらのコンピュートユニット251に、担当して処理すべき分割テクスチャを、グループIDで通知する。それにより、例えば、図13に示す例では、例えば、コンピュートユニット251a、251b、251c、251d、251e、251fが、それぞれ、分割テクスチャ(0,0)、(0,1)、(0,2)、(1,0)、(1,1)、(1,2)を担当するように設定され、グループIDとして(0,0)、(0,1)、(0,2)、(1,0)、(1,1)、(1,2)が渡される。
図14は、各コンピュートユニット251の処理手順を示すフローチャートである。当該処理は、各コンピュートユニット251にプログラムにより組み込まれ、また、各コンピュートユニット251は並列的に動作可能である。プログラム言語は、例えばHLSLやCgである。
そこで、その処理手順を同図に沿って説明すると、まず、各コンピュートユニット251のテクスチャフェッチ部2511が、ディスパッチャ26から通知されたグループIDから計算されるUV座標値の範囲により、担当する分割テクスチャの各画素値TPV(16×16画素)を読み込んでくる(ステップS31)。次に、読み込んだ16×16個の分割テクスチャ画素値TPVから、9×9個の三角形分割パターンを一括して決定する(ステップS32)。
図15は、ステップS32における、16×16個の分割テクスチャ画素値TPVから、9×9個の分割パターンを一括して決定する処理の詳細手順を示すフローチャートである。図16乃至図20は、当該手順を説明するための図である。
前提として、読み込んできた担当する分割テクスチャの16×16の画素値TPVを、図16に示すようにローカルに画素(x,y)(x=−3〜12、y=−3〜12)と表すものとし、一方、スレッド2512a、2512b、・・・のうち、256個を選択して、それらを、二次元の画素(x,y)に対応させて、スレッド2512[i,j](i=1〜16、j=1〜16)と表記するものとし、各スレッド2512[i,j]が、各画素(x,y)又は平均値に対して1対1で担当して処理する構成となっている。なお、図16以下に示す具体例では、画素(−3,−3)がスレッド2512[1,1]に対応し、画素(12,−3)がスレッド2512[16,1]に対応し、画素(−3,12)がスレッド2512[1,16]に対応し、そして最後に画素(12,12)がスレッド2512[16,16]に対応するようにしているが、これは単なる説明の便宜上の対応関係である。
そこで、まず、スレッド2512[i,j](i=1〜16、j=1〜16)の各々は、対応する担当の画素(x,y)(x=−3〜12、y=−3〜12)の値TPVを、共有メモリ2513に格納する(ステップS321)。そして、メモリバリア処理、すなわち、各スレッド2512におけるすべての格納が終了するまで待機する(ステップS322)。
次に、14×14個のスレッド2512[i,j](i=2〜15、j=2〜15)の各々は、図16に示すように、共有メモリ2513から自身担当の画素を中心とした3×3画素の値を共有メモリ2513から読み込んできて、プリフィルタ処理により一の値を算出し、共有メモリ2513に格納する(ステップS323)。このプリフィルタ処理は、図5(b)、(c)を参照して説明した処理と同じであるが、各スレッド2512が並列的に当該プリフィルタ処理を行うところが先の実施形態とは異なる。そして、スレッド2512[i,j](i=2〜15、j=2〜15)によるすべての格納が終了するまで待機する(ステップS324)。当該ステップを抜けると、この時点、14×14個の情報が共有メモリ2513に格納される。
次に、13×13個のスレッド2512[i,j](i=2〜14、j=3〜15)の各々は、図17に示すように、自身担当の画素を左下画素として含む格子を構成する2×2画素の値を共有メモリ2513から読み込んできて、勾配フィルタ処理により一の値を算出し、共有メモリ2513に格納する(ステップS325)。この勾配フィルタ処理は、図6(b)、(c)を参照して説明した処理と同じであるが、各スレッド2512が並列的に当該勾配フィルタ処理を行うところが先の実施形態とは異なる。そして、スレッド2512[i,j](i=2〜14、j=3〜15)によるすべての格納が終了するまで待機する(ステップS326)。当該ステップを抜けると、この時点、13×13個の情報が共有メモリ2513に格納される。
次に、11×11個のスレッド2512[i,j](i=3〜13、j=4〜14)の各々は、図18に示すように、自身担当の画素が格子中心の左下側画素で、格子中心に最も近い画素として含まれる3×3の値を共有メモリ2513から読み込んできて、平均化フィルタ処理により一の値を算出し、共有メモリ2513に格納する(ステップS327)。この平均化フィルタ処理は、図7(b)、(c)を参照して説明した処理と同じであるが、各スレッド2512が並列的に当該平均化フィルタ処理を行うところが先の実施形態とは異なる。そして、スレッド2512[i,j](i=3〜13、j=4〜14)によるすべての格納が終了するまで待機する(ステップS328)。当該ステップを抜けると、この時点、11×11個の情報が共有メモリ2513に格納される。
次に、9×9個のスレッド2512[i,j](i=4〜12、j=5〜13)の各々は、図19に示すように、自身担当の格子の値を中心とした3×3の値を共有メモリ2513から読み込んできて、それらの値に基づき、自身担当の格子に加えて、その上下左右の格子についても分割パターン(図8参照)を求め、図4の手順で説明したのと同様、上下左右の格子についての分割パターンと整合が取れていれば、中央の分割パターンを自身担当の格子についての分割パターンとして決定し、整合が取れていなければ修正し、最終的に決定された中央の分割パターンを自身担当の格子についての分割パターンとして共有メモリ2513に格納する(実際に格納するのは、パターン番号等)(ステップS329)。この処理は、図9を参照して説明した処理と同じであるが、各スレッド2512が並列的に当該処理を行うところが先の実施形態とは異なる。そして、スレッド2512[i,j](i=4〜12、j=5〜13)によるすべての格納が終了するまで待機する(ステップS330)。当該ステップを抜けると、最終的に、9×9個の三角形分割パターンに係る情報が共有メモリ2513に格納される。
図13に示したように各分割テクスチャを6格子分重複させているのは、図20に示すように、16×16のテクスチャ画素から、上記のように最終的に9×9個の三角形分割パターンに係る情報を得るためであり、分割テクスチャを重複させないと、三角形分割パターンに係る情報が得られない領域が発生するためである。
図14に戻り、各コンピュートユニット251a、b、c、・・・(図13の場合は、コンピュートユニット251a〜251f)は、CPU1から供給されるテクスチャの拡大率に応じて確保された拡大画像を格納するためのバッファ内の表示画素であって、それらの位置をUV座標値としたときに、自身担当の分割テクスチャのUV座標値範囲に含まれるそれらの位置(RGBの値を求めたい位置)と、自身担当の分割テクスチャの画素との対応関係(拡大率が大きくなれば、値を求めたい各位置の方が精細になる)を求める(ステップS33)。
そして、各コンピュートユニット251a、b、c、・・・(図13の場合は、コンピュートユニット251a〜251f)に含まれる9×9個のスレッド2512[i,j](i=4〜12、j=5〜13)の各々は、並列的に、自身が担当する格子に含まれる、値が求められるべき複数の位置の値を、自身が担当する格子について上記ステップS329において決定された三角形分割パターンに基づき、当該パターンに応じた周辺画素(図10参照)を利用して、三角形分割手法により求める(ステップS34)。
最後に、各コンピュートユニット251a、b、c、・・・(図13の場合は、コンピュートユニット251a〜251f)は、含まれる9×9個のスレッド2512[i,j](i=4〜12、j=5〜13)の各々により算出された表示部5上の画素のためのすべての値をフレームバッファ4に出力する(ステップS35)。尚、スレッドの仕様効率を上げるため、9×9個の三角形分割情報の各々に対して、複数のスレッドを割り当てることもできる。
なお、上述したコンピュートシェーダ機能を有するGPUでの実施形態において、各コンピュートユニット251が担当するテクスチャ画素の数を16×16画素としたが、これに限られることはなく、必要なフィルタ処理に応じて決定すればよい。但し、当然、各コンピュートユニット251に含まれるスレッド2512の数で制限される。
以上で説明したコンピュートシェーダ機能を有するGPUでの実施形態においては、各コンピュートユニット251が、テクスチャを分割して得られた各分割テクスチャについて並列的に処理し、かつ、各コンピュートユニット251に含まれる各スレッド2512がそれぞれ1画素を担当して、並列的に三角形分割パターンを求め、それらの三角形分割パターンに基づき、三角形分割手法により、並列的に補間を行っているので、高速により滑らかな拡大画像を得ることができる。
本発明の画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法及びそのプログラムは、例えば、ゲーム機、汎用PC、遊技機、いわゆるスマートフォン等に搭載されるGPUに採用できる。
1 CPU
2A、2B GPU
21 頂点シェーダ
22 ラスタライザ
23 ピクセルシェーダ
24 テクスチャフェッチ部
25 コンピュートシェーダ
251 コンピュートユニット
2511 テクスチャフェッチ部
2512 スレッド
2513 共有メモリ
26 ディスパッチャ
3 VRAM
4 フレームバッファ
5 表示部

Claims (9)

  1. 入力されるポリゴンの頂点データに基づき、その頂点データに対応する、表示部上で位置を求める頂点シェーダと、
    前記頂点シェーダにより求められた前記表示部上での頂点の位置から、前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するのに必要な、前記表示部上の画素を求めるラスタライザと、
    前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するために、前記ラスタライザから、画素値の必要な前記表示部上の個々の画素の位置の情報が与えられるごとに、当該位置の画素値を、当該位置の所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間することにより求めるピクセルシェーダと、
    を備えた画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法であって、
    前記ピクセルシェーダは、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る、三角形分割手法における三角形分割パターンを、前記画素格子を構成する画素及びその周辺の画素から決定し、決定された前記三角形分割パターンに基づき前記所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間して、当該位置の画素値を求めることを特徴とする画像データ処理方法。
  2. 前記ピクセルシェーダは、前記三角形分割パターンを決定する際に、前記画素格子を構成する画素及びその周辺の画素の各値について、低域濾過フィルタを施しつつ勾配値を求めることを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理方法。
  3. 前記ピクセルシェーダは、前記三角形分割パターンを決定する際に、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る前記三角形分割パターンと、当該画素格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとを仮決定し、仮決定された、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る前記三角形分割パターンと、当該画素格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとが不整合の場合には、整合させることにより、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る前記三角形分割パターンを最終決定することを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理方法。
  4. 入力されるポリゴンの頂点データに基づき、その頂点データに対応する、表示部上で位置を求める頂点シェーダ処理と、
    前記頂点シェーダ処理により求められた前記表示部上での頂点の位置から、前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するのに必要な、前記表示部上の画素を求めるラスタライザ処理と、
    前記ポリゴンに、指定されたテクスチャがマッピングされた画像を、前記表示部に表示するために、前記ラスタライザ処理から、画素値の必要な前記表示部上の個々の画素の位置の情報が与えられるごとに、当該位置の画素値を、当該位置の所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間することにより求めるピクセルシェーダ処理と、
    を有し、画像処理プロセッサにレンダリング処理を行わせる画像データ処理プログラムであって、
    前記ピクセルシェーダ処理は、当該位置が含まれる、前記テクスチャの画素格子に係る、三角形分割手法における三角形分割パターンを、前記画素格子を構成する画素及びその周辺の画素から決定し、決定された前記三角形分割パターンに基づき前記所定の周辺のテクスチャ画素の値を補間して、当該位置の画素値を求めることを特徴とする画像データ処理プログラム。
  5. 複数のコンピュートユニットを有したコンピュートシェーダを備え、レンダリング処理を行う画像処理プロセッサにおける画像データ処理方法であって、
    各コンピュートユニットは、
    テクスチャを分割した各分割テクスチャを担当して並列的に処理するものであって、プログラムにより並列的に動作する複数のスレッドを有し、
    前記複数のスレッドを利用して、前記分割テクスチャを構成する各画素の値から、各画素により構成される各格子のうちの所定数の格子について、三角形分割手法で使用する三角形分割パターンを一括で決定し、
    ポリゴンに前記テクスチャがマッピングされた画像を表示部に表示するために、拡大した画像を格納するバッファ上の画素の位置に対応する前記所定数の格子上の位置を求め、
    各格子に含まれる前記位置に係る前記表示部上の画素の値を、各格子に対応する各スレッドを利用して、各格子に対して決定された前記三角形分割パターンに基づき当該分割テクスチャにおける周辺の画素の値を補間して求めることを特徴とする画像データ処理方法。
  6. 前記複数のスレッドは、前記三角形分割パターンを一括で決定する際に、処理の過程で得られた値を、前記複数のスレッドに共通のメモリに格納しつつ処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像データ処理方法。
  7. 前記各コンピュートユニットは、前記複数のスレッドを利用して前記三角形分割パターンを一括で決定する際に、各格子を構成する画素及びその周辺の画素の各値について、低域濾過フィルタを施しつつ勾配値を求め、
    当該フィルタ処理により、利用する前記分割テクスチャの画素数に対して、得られる前記三角形分割パターンの数が減じてしまう分、前記各コンピュートユニットに、前記各分割テクスチャの境界部分が重複して割り当てられることを特徴とする請求項5に記載の画像データ処理方法。
  8. 前記各コンピュートユニットは、前記複数のスレッドを利用して前記三角形分割パターンを一括で決定する際に、各スレッドに対応する格子に係る前記三角形分割パターンと、当該格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとを仮決定し、仮決定された、当該スレッドに対応する格子に係る前記三角形分割パターンと、当該格子の上下左右の格子に係る前記三角形分割パターンとが不整合の場合には、整合させることにより、当該スレッドに対応する格子に係る前記三角形分割パターンを最終決定することを特徴とする請求項5に記載の画像データ処理方法。
  9. 各々が複数の並列動作可能なスレッドを有する、複数の並列動作可能なコンピュートユニットを備えた画像処理プロセッサに、ポリゴンで構成される三次元モデルの情報と貼られるべきテクスチャの情報に基づきレンダリング処理を行わせる画像データ処理プログラムであって、
    前記テクスチャを複数に分割した分割テクスチャの各々を前記各コンピュートユニットに割り当てる処理と、
    前記複数のスレッドに、前記分割テクスチャを構成する各画素の値から、各画素により構成される各格子のうちの所定数の格子について、三角形分割手法で使用する三角形分割パターンを一括で決定させる処理と、
    前記ポリゴンに前記テクスチャがマッピングされた画像を表示部に表示するために、拡大した画像を格納するバッファ上の画素の位置に対応する前記所定数の格子上の位置を求める処理と、
    各格子に対応する各スレッドに、各格子に含まれる前記位置に係る前記表示部上の画素の値を、各格子に対して決定された前記三角形分割パターンに基づき当該分割テクスチャにおける周辺の画素の値を補間して求めさせる処理を有することを特徴とする画像データ処理プログラム。
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