JP2018025744A - 圧電アクチュエータ、光偏向器、光走査装置、画像投影装置および移動体 - Google Patents

圧電アクチュエータ、光偏向器、光走査装置、画像投影装置および移動体 Download PDF

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峯岸 大生
Daisei Minegishi
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Abstract

【課題】圧電部材が短絡しても圧電アクチュエータ全体としては動作を継続可能な圧電アクチュエータの提供。【解決手段】複数の圧電駆動部が折り返し部205で連結されることで形成された蛇行状梁部130a、bと、圧電駆動部のそれぞれに配置された圧電部202と、圧電部202を挟み込むように形成された上部電極203と下部電極201と、上部電極203あるいは下部電極201の少なくとも何れか一方に接続される配線部151と、を有し、配線部151は、圧電駆動部のうち互いに隣り合う2つの圧電駆動部に、それぞれ電圧を印加するための互いに独立した配線パターンである第1パターン151aと第2パターン151bと、を少なくとも有し、第1パターン151aと第2パターン151bとは、いずれも中途部158a、bにおいて分岐する分岐部155a、bと、分岐部155a、bによって分岐されて上部電極203または下部電極201の何れか一方に接続される電極接続部156a、bと、を備える圧電アクチュエータ13。【選択図】図12

Description

本発明は、圧電アクチュエータ、光偏向器、光走査装置、画像投影装置および移動体に関する。
マイクロマシン技術を用いた圧電アクチュエータとして、圧電部材を上部電極と下部電極とで挟み込み、上下電極間に電圧を印加することでミラー部を振動させる構成が知られている。また、圧電部材を複数段にわたって蛇行したミアンダ形状として、圧電材料に印加する電圧のパターンを1つおきの2組にして互いに異なる電圧を印加することで振動時の振れ角を大きくする技術が知られている(特許文献1等参照)。
しかしながら、従来の構成においては、圧電部材と配線とが直列に連続した態様で配線されており、特に動作の大きい部分である圧電部材が短絡してしまうと、圧電アクチュエータ全体の動作が停止してしまうという問題があった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、圧電部材が短絡しても圧電アクチュエータ全体としては動作を継続可能な圧電アクチュエータの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明における圧電アクチュエータは、複数の圧電駆動部が折り返し部で連結されることで形成された蛇行状梁部と、前記圧電駆動部のそれぞれに配置された圧電部と、前記圧電部を挟み込むように形成された上部電極と下部電極と、前記上部電極あるいは前記下部電極の少なくとも何れか一方に接続される配線部と、を有し、前記配線部は、前記圧電駆動部のうち互いに隣り合う2つの圧電駆動部に、それぞれ電圧を印加するための互いに独立した配線パターンである第1パターンと第2パターンと、を少なくとも有し、前記第1パターンと前記第2パターンとは、いずれも中途部において分岐する分岐部と、前記分岐部によって分岐されて前記上部電極または前記下部電極の何れか一方に接続される電極接続部と、を備える。
本発明によれば、圧電部材が短絡しても圧電アクチュエータ全体としては動作を継続可能となる。
光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 駆動装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 レーザレーダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 レーザレーダ装置の一例の概略図である。 パッケージングされた光偏向器の一例の概略図である。 光偏向器の構成の一例を示す平面図である。 図12に示す光偏向器のP−P’断面図である。 図12に示す光偏向器のQ−Q’断面図である。 光偏向器の配線部の階層構造を示す図である。 図15に示す配線部の回路構造を示す図である。 配線部の接続部分を示す図である。 光偏向器の動作の一例を示す図である。 光偏向器の動作時における印加電圧の波形の一例を示すグラフ図である。 光偏向器の配線部の他の構成例を示す図である。 光偏向器の圧電部材及び配線部の他の構成例を示す図である。 図21に示す圧電部材の断面図である。 光偏向器の他の構成の一例を示す図である。 光偏向器の他の構成の変形例を示す図である。 光偏向器の従来の配線の構成の一例を示す図である。 図25で示した配線の回路構造を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[光走査システム]
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る駆動装置を適用した光走査システムについて詳細に説明する。
図1に、光走査システムの一例の概略図を示す。
図1に示すように、光走査システム10は、駆動装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を光偏向器13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、駆動装置11、光源装置12、反射面14を有する光偏向器13により構成される。
駆動装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。光偏向器13は、例えば反射面14を有し、反射面14を可動可能なMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
駆動装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および光偏向器13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および光偏向器13に駆動信号を出力する。
光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。光偏向器13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた駆動装置11の制御によって、光偏向器13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光を偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。
なお、光偏向器の詳細および本実施形態の駆動装置による制御の詳細については後述する。
次に、図2を参照して、光走査システム10の一例のハードウェア構成について説明する。
図2は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。
図2に示すように、光走査システム10は、駆動装置11、光源装置12および光偏向器13を備え、それぞれが電気的に接続されている。
[駆動装置]
このうち、駆動装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、光偏向器ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、駆動装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および光偏向器ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
光偏向器ドライバ26は、入力された制御信号に従って光偏向器13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
駆動装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、駆動装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、駆動装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
本実施形態に係る駆動装置11は、CPU20の命令および図2に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
[駆動装置の機能構成]
次に、図3を参照して、光走査システム10の駆動装置11の機能構成について説明する。図3は、光走査システムの駆動装置の一例の機能ブロック図である。
図3に示すように、駆動装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、制御手段を構成し、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。
駆動信号出力部31は、印加手段を構成し、光源装置ドライバ25、光偏向器ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または光偏向器13に駆動信号を出力する。駆動信号出力部31(印加手段)は、例えば、駆動信号を出力する対象ごとに設けられてもよい。
駆動信号は、光源装置12または光偏向器13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、光偏向器13においては、光偏向器13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。なお、駆動装置は、光源装置12や受光装置等の外部装置から光源の照射タイミングや受光タイミングを取得し、これらを光偏向器13の駆動に同期するようにしてもよい。
[光走査処理]
次に、図4を参照して、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について説明する。図4は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。
ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。
ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および光偏向器13に出力する。
ステップS14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、光偏向器13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12および光偏向器13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの駆動装置11が光源装置12および光偏向器13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の駆動装置および光偏向器用の駆動装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、一つの駆動装置11に光源装置12および光偏向器13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した駆動装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した光偏向器13と駆動装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
[画像投影装置]
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の駆動装置を適用した画像投影装置について詳細に説明する。
図5は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した移動体たる自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図6はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図5に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。
これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図6に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R,501G,501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502,503,504と、2つのダイクロイックミラー505,506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する光偏向器13にて偏向される。
そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。
なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R,501G,501B、コリメータレンズ502,503,504、ダイクロイックミラー505,506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R,501G,501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502,503,504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505,506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する光偏向器13によって二次元走査される。光偏向器13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
光偏向器13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この光偏向器13の駆動制御は、レーザ光源501R,501G,501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した光偏向器13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。
例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載されてもよい。
[光書込装置]
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態の駆動装置11を適用した光書込装置について詳細に説明する。
図7は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図8は、光書込装置の一例の概略図である。
図7に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図8に示すように、光書込装置600において、レーザ素子などの光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズなどの結像光学系601を経た後、反射面14を有する光偏向器13により1軸方向または2軸方向に偏向される。
そして、光偏向器13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。
また、光源装置12および反射面14を有する光偏向器13は、駆動装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。
また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した光偏向器13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。
また、光偏向器13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また光偏向器13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である
[物体認識装置]
次に、図9及び図10を参照して、上記本実施形態の駆動装置を適用した物体認識装置について詳細に説明する。
図9は、物体認識装置の一例であるレーザレーダ装置を搭載した自動車の概略図である。また、図10はレーザレーダ装置の一例の概略図である。
物体認識装置は、対象方向の物体を認識する装置であり、例えばレーザレーダ装置である。
図9に示すように、レーザレーダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図10に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する光偏向器13で1軸もしくは2軸方向に走査される。
そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および光偏向器13は、駆動装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。
すなわち、反射光は受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理回路708に出力する。信号処理回路708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する光偏向器13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。
このようなレーザレーダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
上記物体認識装置では、一例としてのレーザレーダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、反射面14を有した光偏向器13を駆動装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。
[パッケージング]
次に、図11を参照して、本実施形態の駆動装置により制御される圧電アクチュエータの一例たる光偏向器のパッケージングについて説明する。
図11は、パッケージングされた光偏向器の一例の概略図である。
図11に示すように、光偏向器13は、筐体部たるパッケージ部材802の内側に配置される取付部材801に取り付けられ、パッケージ部材802の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。
さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、光偏向器13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
次に、以上に説明した光偏向システム、光走査システム、画像投射装置、光書込装置、物体認識装置に使用される光偏向器の詳細および本実施形態の駆動装置による制御の詳細について説明する。
[光偏向器の詳細]
まず、図12〜図14を参照して、光偏向器について詳細に説明する。
図12は、主走査方向たるX方向と、副走査方向たるY方向との2軸方向に光偏向可能な光偏向器の平面図である。図13は、図12のP−P’断面図である。図14は図12のQ−Q’断面図である。
以降の説明では反射面14が後述するように第1軸O周りに駆動したとき、反射面14によって反射された光束Lが移動する方向を主走査方向とし、第2軸O周りに駆動したときの光束Lの移動する方向を副走査方向とする。なお、かかる構成に限定されるものではなく、主走査方向と副走査方向とは、構成に応じて適宜変えても良い。
光偏向器13は、入射した光Lを反射する反射面を備えるミラー部101と、ミラー部101に接続され、ミラー部101をY軸に平行な第1軸O周りに駆動する第1駆動部110a、110bと、を有している。
光偏向器13はまた、ミラー部101および第1駆動部110a、110bを支持する支持部材たる第1支持部120を有している。
光偏向器13はまた、第1支持部120に接続され、ミラー部101および第1支持部120をX軸に平行な第2軸O周りに駆動する第2駆動部130a、130bと、第2駆動部130a、130bを支持する枠体部たる第2支持部140と、を有している。
なお、本実施形態における第1駆動部110a、110bと、ミラー部101と、第1支持部120とは、第2軸Oを中心に回転する可動部を構成している。また、第2駆動部130a、130bは、かかる可動部を第2支持部140に対して支持する。
光偏向器13は、第1駆動部110a、110bおよび第2駆動部130a、130bおよび駆動装置に電気的に接続される電極接続部150と、電極接続部150から第1駆動部110a、110bまで延びた通電路151と、を有している。
光偏向器13は、図13に示すように、1枚のSOI(Silicon On Insulator)基板をエッチング処理等により成形し、成形した基板上に反射面14や第1圧電駆動部112a、112b、第2圧電駆動部131a〜131f、132a〜132f、電極接続部150等が一体的に形成されている。
なお、上記の各構成部の形成は、SOI基板の成形後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
SOI基板は、図13、図14に示すように、例えば単結晶シリコン(Si)からなる第1のシリコン層たるシリコン支持層161と、シリコン支持層161の上部に形成された酸化シリコン層162と、酸化シリコン層162の上に形成された第2のシリコン層たるシリコン活性層163と、を有するシリコン基板である。
シリコン活性層163は、X軸方向またはY軸方向に対してZ軸方向への厚みが小さいため、シリコン活性層163で構成された部材は、弾性を有する弾性部としての機能を備える。
例えば、本実施形態においては、図13に示すように、第2駆動部130a、130bと、第1駆動部110a、110bとは何れも、かかるシリコン活性層163を基材としており、弾性部としての機能を有している。
なお、SOI基板は、必ず平面状である必要はなく、曲率等を有していてもよい。また、エッチング処理等により一体的に成形でき、部分的に弾性を持たせることができる基板であれば光偏向器13の形成に用いられる部材はSOI基板に限られない。
ミラー部101は、例えば、円板形状のミラー部基体102と、ミラー部基体の+Z側の面上に形成された反射面14とから構成される。ミラー部基体102は、例えば、シリコン活性層163を用いて構成される。
反射面14は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜で構成される。また、ミラー部101は、ミラー部基体102の−Z側の面にミラー部補強用のリブが形成されていてもよい。
リブは、例えば、シリコン支持層161および酸化シリコン層162を用いて構成され、ミラー部101の動作によって生じる反射面14の歪みを抑制することができる。
第1駆動部110a、110bは、ミラー部基体102に一端が接続し、第1軸方向にそれぞれ延びてミラー部101を可動可能に支持する2つのトーションバー111a、111bと、一端がトーションバーに接続され、他端が第1支持部の内周部に接続される第1圧電駆動部112a、112bと、を有している。
図13に示すように、トーションバー111a、111bはシリコン活性層163を用いて構成される。また、第1圧電駆動部112a、112bは、シリコン活性層163の+Z側の面上に下部電極201、圧電部202、上部電極203の順に形成されて構成される。
上部電極203および下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等を用いて構成される。圧電部202は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を用いて構成されている。
第1支持部120は、シリコン支持層161、酸化シリコン層162、シリコン活性層163を用いて構成され、ミラー部101を囲うように形成された矩形形状の支持体である。なお、下部電極との電気的接続を避けるため、シリコン活性層163の上に絶縁層(例えば、酸化シリコン層)を有する構成としてもよい。
第2駆動部130a、130bは、折り返すように連結された複数の第2圧電駆動部131a〜131f、132a〜132fと、それぞれの第2圧電駆動部131a〜131f、132a〜132fを連結する折り返し部205と、を有している。
第2駆動部130a、130bは、かかる構成により、「複数の圧電駆動部が折り返し部で連結される」ことで形成された蛇行状梁部としての機能を有している。
第2駆動部130a、130bの一端は第1支持部120の外周部に接続され、他端は第2支持部140の内周部に接続されている。
このとき、第2駆動部130aと第1支持部120の接続箇所および第2駆動部130bと第1支持部120の接続箇所、さらに第2駆動部130aと第2支持部140の接続箇所および第2駆動部130bと第2支持部140の接続箇所は、反射面14の中心に対して点対称となることが望ましい。
図14に示すように、第2駆動部130a、130bは、シリコン活性層163の+Z側の面上に下部電極201、圧電部202、上部電極203の順に形成されて構成される。上部電極203および下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等を用いて構成される。圧電部202は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)が用いられた圧電部材である。また、第2駆動部130a、130bには、シリコン活性層163の上部であって、下部電極201、圧電部202、上部電極203の±X方向側に形成された通電路151を有している。
通電路151は、図15(a)〜(c)に示して後述するように、第1通電路151a、第2通電路151b、第3通電路151c、第4通電路151d、の独立した各線で構成されている。
第2支持部140は、例えば、シリコン支持層161、酸化シリコン層162、シリコン活性層163を用いて構成され、ミラー部101、第1駆動部110a、110b、第1支持部120および第2駆動部130a、130bを囲うように形成された矩形の支持体である。
電極パッド部150は、例えば、第2支持部140の+Z側の面上に形成され、第1圧電駆動部112a、112b、第2圧電駆動部131a〜131fの各上部電極203および各下部電極201、および図1で示した駆動装置11にアルミニウム(Al)等の電極配線を介して電気的に接続されている。
なお、上部電極203と下部電極201とは、それぞれが図15(a)〜(c)に示すように、配線部たる通電路151によって電極パッド部150と直接接続されている。
なお、ここでは図面の見やすさを重視して、図15(a)で上部電極203と接続される第3通電路151cを、図15(b)、(c)で下部電極201と接続される第1通電路151a、第2通電路151bを、それぞれ記載している。しかしながら通電路151は、実際には積層構造であり、図14で断面として示したように、複数層に分かれて形成されている。
本実施形態では特に、通電路151は、それぞれの接続先によって、互いに独立した1つながりの配線パターンとして、第1パターンである第1通電路151aと、第2パターンである第2通電路151bと、第3パターンたる第3通電路151cと、を有している。
通電路151はまた、第1圧電駆動部112a、112bに接続される第4パターンである第4通電路151dを有している。
本実施形態では、第3通電路151cが上部電極203と電極パッド部150とを接続し、第1通電路151aと第2通電路151bとが下部電極201と接続されている。
さらに言うと、第1通電路151aは、第2圧電駆動部131b、131d、131f、のそれぞれの下部電極201に接続され、第2通電路151bは、第2圧電駆動部131a、131c、131eのそれぞれの下部電極201に接続されている。
すなわち、第1通電路151aと第2通電路151bとは、互いに交互に、隣り合う2つの圧電駆動部に接続されている。かかる構成を模式的に回路図としたものが図16である。
また、第1通電路151aと第2通電路151bとは、折り返し部205上に位置し、または、圧電部202の側部に対向する中途部158a、bにおいて分岐する分岐部155a、bと、分岐部155a、bから分岐して第2圧電駆動部131a〜131fへと接続される電極接続部156a、bと、を有している。
中途部158a、bは、図15(b)に示すように、折り返し部205上の、圧電部202の端部に対向する位置にあってもよいし、図15(c)に示すように、圧電部202の側部に対向する位置にあってもよい。また、本実施形態では、中途部158a、bは、圧電部202の端部または側部の略中央に対向しているが、圧電部202の端部または側部に対向する範囲で位置を変更可能である。
第1通電路151aと第2通電路151bはまた、電極接続部156a、bと反対側の分岐であり、第2圧電駆動部131a上にそれぞれ延伸された延伸部157a、bを有している。電極接続部156a、bは、一方の端部が分岐部155a、bと接続され、他方の端部が下部電極201と図17に示すように開口部154を介して接続されている。
延伸部157a、bは、圧電部202と平行に伸びて、互いに圧電部202を挟んで逆側になる位置に配置されている。
第4パターン151dは、第1通電路151a、第2通電路151bとは独立して、第2圧電駆動部131a〜131f上を通って第1駆動部110a、110bの下部電極201へと接続されている。
このとき第1支持部120は、蛇行状梁部たる第2駆動部130a、130bによって回転可能に支持された小枠部としての機能を有している。
なお、本実施形態では、上部電極203側が共通電極である場合について示すが、下部電極201側を共通電極としても良い。
第2圧電駆動部131a〜131fは、それぞれ、電圧を印可して撓みを生じさせる一対の電極である上部電極203と、下部電極201と、上部電極203および下部電極201に挟まれた圧電部202と、絶縁層153と、を有している。
上部電極203は、図15で示すように、圧電部202の+Z側の面に共通電極として形成されている。
上部電極203は、図14にその断面を示すように、第2圧電駆動部131a〜131fのそれぞれの上部に設けられており、下部電極201とは圧電部202と絶縁層153とによって絶縁されている。すなわち下部電極201と圧電部202と、上部電極203とが積層して形成されている。このように、下部電極201と圧電部202と上部電極203とが積層して圧電素子200を形成している。
なお、図14では、第2圧電駆動部131aのみを特に抜き出して記載しているが、その他の第2圧電駆動部131b〜131fも同様の構成であるため説明を適宜省略する。
また、上部電極203は、チタン(Ti)を下地としてプラチナ(Pt)を用いた電極である。かかる構成により、上部電極203はPtの延性によって高温での動作時にも、界面に剥離を生じることなく圧電部202に追従する。なお、かかる構成以外にも、例えばPtの代わりにIrOやSrRuOなどの導電性酸化物やAu等を用いる構成であってもよい。
下部電極201は、第2圧電駆動部131a〜131fのそれぞれに設けられており、それぞれの第2圧電駆動部131a〜131fに対応する第1通電路151a、第2通電路151bが配置されている。
下部電極201は、すでに述べたように絶縁層153に形成された接続孔154を介して通電路151と接続されている。
接続孔154は、上部電極203のX方向の端部よりも外側にあって、上部電極203及び圧電部202とは絶縁層153によって絶縁される態様で形成されている。なお、接続孔154の構成は、かかる構成に限るものではなく、通電路151と、下部電極201とを接続し、かつ上部電極203と絶縁を保つような構成であれば良い。
かかる構成により、上部電極203と下部電極201との短絡が抑制されている。
上部電極203は、互いに隣り合う上部電極203同士が連続して接続され、共通電極として複数の圧電部202に電圧を印加する。
なお、本実施形態では、圧電部202が弾性部であるシリコン活性層163の一面(+Z側の面)のみに形成された場合を一例として説明したが、弾性部の他の面(例えば−Z側の面)に設けても良いし、弾性部の一面および他面の双方に設けても良い。
また、ミラー部101を第1軸周りまたは第2軸周りに駆動可能であれば、各構成部の形状は実施形態の形状に限定されない。例えば、トーションバー111a、111bや第1圧電駆動部112a、112bが曲率を有した形状を有していてもよい。
[制御装置の制御の詳細]
次に、可動装置の第1駆動部および第2駆動部を駆動させる駆動装置11の制御の詳細について説明する。
第1駆動部110a、110b、第2駆動部130a、130bが有する圧電部202は、分極方向に正または負の電圧が印加されると印加電圧の電位に比例した変形(例えば、伸縮)が生じ、いわゆる逆圧電効果を発揮する。第1駆動部110a,110b,第2駆動部130a、130bは、上記の逆圧電効果を利用してミラー部101を可動させる。
このとき、ミラー部101の反射面14に入射した光束が偏向される角度を振れ角とよぶ。圧電部202に電圧を印加していないときの振れ角をゼロとし、その角度よりも偏向角度が大きい場合を正の振れ角、小さい場合を負の振れ角とする。
まず、第1駆動部110a、110bを駆動させる駆動装置11の制御について説明する。
第1駆動部110a、110bでは、第1圧電駆動部112a、112bが有する圧電部202に、上部電極203および下部電極201を介して駆動電圧が並列に印加されると、それぞれの圧電部202が変形する。この圧電部202の変形による作用により、第1圧電駆動部112a、112bが屈曲変形する。その結果、2つのトーションバー111a、111bのねじれを介してミラー部101に第1軸周りの駆動力が作用し、ミラー部101が第1軸周りに可動する。第1駆動部110a、110bに印加される駆動電圧は、駆動装置11によって制御される。
そこで、駆動装置11によって、第1駆動部110a、110bが有する第1圧電駆動部112a、112bに所定の正弦波形の駆動電圧を並行して印加することで、ミラー部101を、第1軸O周りに所定の正弦波形の駆動電圧の周期で可動させることができる。
特に、例えば、正弦波形電圧の周波数がトーションバー111a、111bの共振周波数と同程度である約20kHzに設定された場合、トーションバー111a、111bのねじれによる機械的共振が生じるのを利用して、ミラー部101を約20kHzで共振振動させることができる。
次に、第2駆動部130a、130bを駆動させる駆動装置11の制御について説明する。
図18は、光偏向器の第2駆動部130a、130bの駆動を模式的に表した模式図である。斜線で表されている領域がミラー部101等である。
第2駆動部130aが有する複数の第2圧電駆動部131a〜131fのうち、最もミラー部に距離が近い第2圧電駆動部(131a)から数えて偶数番目の第2圧電駆動部、すなわち第2圧電駆動部131b、131d、131fを圧電駆動部群Aとする。
また、さらに第2駆動部130bが有する複数の第2圧電駆動部132a〜132fのうち、最もミラー部101に距離が近い第2圧電駆動部(132a)から数えて奇数番目の第2圧電駆動部、すなわち第2圧電駆動部132a、132c、132eを同様に圧電駆動部群Aとする。圧電駆動部群Aは、駆動電圧が並行に印加されると、図18(a)に示すように、圧電駆動部群Aが同一方向に屈曲変形し、正の振れ角となるようにミラー部101が第2軸O周りに可動する。
また、第2駆動部130aが有する複数の第2圧電駆動部131a〜131fのうち、最もミラー部に距離が近い第2圧電駆動部(131a)から数えて奇数番目の第2圧電駆動部、すなわち第2圧電駆動部131a、131c、131eを圧電駆動部群Bとする。
また、さらに第2駆動部130bが有する複数の第2圧電駆動部132a〜132fのうち、最もミラー部に距離が近い第2圧電駆動部(132a)から数えて偶数番目の第2圧電駆動部、すなわち、132b、132d、132fを同様に圧電駆動部群Bとする。圧電駆動部群Bは、駆動電圧が並行に印加されると、圧電駆動部群Bが同一方向に屈曲変形し、図18(b)に示すように、負の振れ角となるようにミラー部101が第2軸O周りに可動する。
図18(a)、(b)に示すように、第2駆動部130a、130bは、圧電駆動部群Aが有する複数の圧電部202または圧電駆動部群Bが有する複数の圧電部202を屈曲変形させることにより、屈曲変形による可動量を累積させ、ミラー部101の第2軸周りの振れ角を大きくすることができる。
このとき、すでに述べたように、圧電駆動部群Aを構成する第2圧電駆動部に接続されるのが第1通電路151aであり、圧電駆動部群Bを構成する第2圧電駆動部に接続されるのが第2通電路151bである。
例えば、図12に示すように、第2駆動部130a、130bが、第1支持部の中心点に対して第1支持部に点対称で接続されている。そのため、圧電駆動部群Aに駆動電圧を印加すると、第2駆動部130aでは第1支持部と第2駆動部130aの接続部に+Z方向に動かす駆動力が生じ、第2駆動部130bでは第1支持部と第2駆動部130bの接続部に−Z方向に動かす駆動力が生じ、可動量が累積されてミラー部101の第2軸O周りの振れ角度を大きくすることができる。
また、電圧が印加されていない、または、電圧印加による圧電駆動部群Aによるミラー部101の可動量と電圧印加による圧電駆動群Bによるミラー部101の可動量が釣り合っている時は、振れ角はゼロとなる。
図18(a)〜図18(b)を連続的に繰り返すように、図19に示すように第2圧電駆動部に駆動電圧を印加することにより、ミラー部を第2軸O周りに駆動させることができる。
[駆動電圧]
第2駆動部に印加される駆動電圧は、駆動装置によって制御される。
図19を参照して、圧電駆動部群Aに印加される駆動電圧(以下、駆動電圧A)、圧電駆動部群Bに印加される駆動電圧(以下、駆動電圧B)について説明する。また、駆動電圧A(第1駆動電圧)を印加する印加手段を第1印加手段、駆動電圧B(第2駆動電圧)を印加する印加手段を第2印加手段とする。
図19(a)は、光偏向器の圧電駆動部群Aに印加される駆動電圧Aの波形の一例である。図19(b)は、光偏向器の圧電駆動部群Bに印加される駆動電圧の波形Bの一例である。図19(c)は、駆動電圧Aの波形と駆動電圧Bの波形を重ね合わせた図である。
図19(a)に示すように、圧電駆動部群Aに印加される駆動電圧Aの波形は、例えば、ノコギリ波状の波形であり、周波数は、例えば60HZである。
また、駆動電圧Aの波形は、電圧値が極小値から次の極大値まで増加していく立ち上がり期間の時間幅をTrA、電圧値が極大値から次の極小値まで減少していく立ち下がり期間の時間幅をTfAとしたとき、例えば、TrA:TfA=9:1となる比率があらかじめ設定されている。このとき、一周期に対するTrAの比率を駆動電圧Aのシンメトリという。
図19(b)に示すように、圧電駆動部群Bに印加される駆動電圧Bの波形は、例えば、ノコギリ波状の波形であり、周波数は、例えば60HZである。
また、駆動電圧Bの波形は、電圧値が極小値から次の極大値まで増加していく立ち上がり期間の時間幅をTrB、電圧値が極大値から次の極小値まで減少していく立ち下がり期間の時間幅をTfBとしたとき、例えば、TfB:TrB=9:1となる比率があらかじめ設定されている。このとき、一周期に対するTfBの比率を駆動電圧Bのシンメトリという。
また、図19(c)に示すように、例えば、駆動電圧Aの波形の周期TAと駆動電圧Bの波形の周期TBは、同一となるように設定されている。
なお、上記の駆動電圧Aおよび駆動電圧Bのノコギリ波状の波形は、例えば、正弦波の重ね合わせによって生成される。
また、本実施形態では、駆動電圧A、Bとしてノコギリ波状の波形の駆動電圧を用いているが、これに限らず、ノコギリ波状の波形の頂点を丸くした波形の駆動電圧や、ノコギリ波状の波形の直線領域を曲線とした波形の駆動電圧など、光偏向器のデバイス特性に応じて波形を変えることも可能である。この場合、シンメトリは、一周期に対する立ち上がり時間の比率、または一周期に対する立ち下がり時間の比率となる。このとき、立ち上がり時間、立ち下がり時間のどちらを基準にするかは、任意に設定してもよい。
さて、従来の光偏向器13’においては、図25に例示するように、配線部151’は配線に要するスペースを抑制することを目的としてそれぞれの圧電駆動部131’上に配置された上部電極203’や下部電極201’を直列に結ぶように形成されていた。
なお、本従来例において、すでに述べた実施形態と同様の構成については、従来例であることを示すため同一の符号に「’」の記号を付けて示している。
かかる従来構成を回路図として模式的に示すと、図26のように表される。
このような構成の光偏向器13’においては、圧電駆動部131’の上部電極203’または下部電極201’が短絡するなどした場合に、短絡箇所Pから先には電圧が印加されない。
さらに、それぞれの圧電駆動部131’と配線部151’とが接続される開口部154’等において、一般には接触部分の微小な抵抗成分などに由来する電圧降下が生じるため、ミラー部101に近づいていくほど、電位が下がっていく恐れがある。
理想的には、圧電駆動部群A、Bのそれぞれには、指定した電圧が等電位でかかることが望ましい。
そこで、本実施形態における通電路151は、中途部158a、bにおいて分岐する分岐部155a、155bと、分岐部155a、bのそれぞれから下部電極201へと接続する電極接続部156a、bと、を有している。なお、図15(a)に示すように、第3通電路151cも分岐部155cを有している。
かかる構成により、かりに圧電駆動部131の上部電極203または下部電極201が短絡しても光偏向器13全体としては動作が継続される。
さらに、このように圧電部202と回路的に並列に伸びた延伸部157を有するから、延伸部157がすべて等電位となって、接触抵抗によって生じる電圧降下の影響を最小化することができる。
本実施形態では、通電路151は、第1駆動部110a、bに電圧を印加するために、第1通電路151a、第2通電路151b、第3通電路151cと独立して形成された一つらなりの通電路である第4通電路151dを有している。
かかる構成によれば、第1〜第3通電路において短絡が生じてしまったときにも、第1駆動部110a、bに電圧を印加して、第1軸Oを中心として回動させることができる。
さらに本実施形態では、通電路151のうち、第1通電路151aと、第2通電路151bとは同一平面上に形成されている。
かかる構成により、パターニングによる加工工程の一部が省略されて、複数の配線を通す際にもコストの増加が抑えられる。
また本実施形態では、第1通電路151aの延伸部157aと第2通電路151bの延伸部157bとが互いに圧電部202を挟んで逆側に配置される。
かかる構成により、配線に必要なスペースが、圧電部202の左右で均等になるため、圧電部202の左右で重量差が生じることを抑制して、駆動時の安定性が向上する。
次に、本発明の他の構成例について説明する。なお、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を付して、説明を適宜省略する。また、以下の構成例では、下部電極201側が共通電極である場合について示す。
上述の例においては、1つの圧電部202に対して分岐部155a、bが1つ備えられていたが、図20に示す構成例においては、1つの圧電部202に対して分岐部155a、bが複数備えられている。
図20(a)に示す構成例では、第1通電路151aと第2通電路151bとは、折り返し部205上の、圧電部202の端部に対向する位置において分岐する分岐部155a1〜a3、155b1〜b3を有している。また、分岐部155a1〜a3、155b1〜b3によって分岐された電極接続部156a1〜a3、156b1〜b3はそれぞれ、上部電極203に接続されている。
図20(b)に示す構成例では、第1通電路151aと第2通電路151bとは、圧電部202の側部に対向する位置において分岐する分岐部155a1〜a5、155b1〜b5を有している。また、分岐部155a1〜a5、155b1〜b5によって分岐された電極接続部156a1〜a5、156b1〜b5はそれぞれ、上部電極203に接続されている。
なお、本例においては、分岐部155a、bの数を3つまたは5つとしているが、これに限られない。
本例においては、複数の電極接続部156a、bが上部電極203に接続されているため、圧電素子200の一部に短絡が生じてしまったときに、圧電素子200の、短絡が生じた部分以外の部分に電圧が印加される。つまり、圧電素子200の、短絡が生じた部分以外の部分については駆動させることが可能であるため、振れ角を維持するための電圧上昇分が上述の例よりも抑えられ、光偏向器13の寿命が向上するという利点が得られる。
なお、図20(a)に示す構成例よりも図20(b)に示す構成例の方が、光偏向器13の長寿命化に有利である。その理由としては、圧電素子200はX方向よりもY方向に長いため、図20(b)に示す構成例の方が電極接続部156a、bを分散して設けることが可能であることなどが挙げられる。
図21に示す構成例においては、図20に示す構成例においてさらに、圧電素子200が複数に分割されている。
例えば、図21(a)に示すように、分岐部155a、bが、圧電素子200の端部に対向する位置にあるときには、圧電素子200は、長手方向であるY方向に沿って分割され、圧電素子200a〜cが形成される。また、電極接続部156a1〜a3、156b1〜b3はそれぞれ、圧電素子200a〜cのそれぞれに接続されている。
図21(b)に示すように、分岐部155a、bが、圧電素子200の側部に対向する位置にあるときには、圧電素子200は、長手方向と交差する方向であるX方向に沿って分割され、圧電素子200a〜eが形成される。また、電極接続部156a1〜a5、156b1〜b5はそれぞれ、圧電素子200a〜eのそれぞれに接続されている。
なお、本例においては、圧電素子200の分割の数を3分割または5分割としているが、これに限られない。また、分岐部155a、bの数と圧電素子200の分割の数とは対応している。
本例においては、複数の電極接続部156a、bがそれぞれ、分割された圧電素子200のそれぞれに接続されているため、圧電素子200の一部が短絡したとしても、その影響は分割された圧電素子200のうちの一片のみに限定される。つまり、分割された圧電素子200のうち、短絡が生じた部分を有する一片以外のその他の圧電素子200については駆動させることが可能であるため、振れ角を維持するための電圧上昇分が抑えられ、光偏向器13の寿命が向上するという利点が得られる。
なお、安全性の観点からは、図20に示す構成例よりも本例の方が有利である。
本例においては、図22(c)に示すように、圧電素子200は、上部電極203から下部電極201まですべて分割されているが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、図22(a)に示すように、上部電極203のみを分割する構成であってもよいし、図22(b)に示すように、上部電極203と圧電部202とを分割する構成であってもよい。この場合、図22(a)→(b)→(c)の順に安全性が高くなっていく。
以上、本発明の実施形態およびその変形例について説明したが、上述した実施形態およびその変形例は本発明の一適用例を示したものである。本発明は、上述した実施形態およびその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。
例えば、上記実施形態およびその変形例では、駆動装置11は圧電部に常に正の電圧値を有する波形の駆動電圧を印加しているが、圧電部に駆動電圧が印加されて圧電部の変形が生じる構成であれば、これに限られない。例として、駆動装置11は、圧電部に常に負の電圧値を有する波形の駆動電圧を印加してもよいし、正の電圧値と負の電圧値を交互に印加してもよい。
上記実施形態およびその変形例では、光偏向器13は図12に示すように、トーションバー111a、111bから+X方向に向かって第1圧電駆動部112a、112bが延びる片持ちタイプの光偏向器を用いているが、電圧印加された圧電部により反射面14を可動させる構成であれば、これに限られない。
例えば、図23に示すような両もち梁構成であっても良いし、図24に示すように、ミアンダ構造の蛇行状梁部に直接ミラー部が形成されていても良い。
上記実施形態およびその変形例では、単一の光源装置12を用いた光偏向装置300についてのみ説明したが、複数の光源装置を用いて複数の色で走査を行う光偏向装置としてもよい。
10…光走査システム、11…駆動装置、12…光源装置、13…光偏向器、14…反射面、15…被走査面、30…制御部(制御手段の一例)、31…駆動信号出力部(印加手段の一例)、101…可動部(ミラー部)、102…ミラー基体、110a、110b…第1駆動部a、b、111a、b…トーションバーa、b、112a、112b…第1圧電駆動部、120…第1支持部、130a、130b…第2駆動部、131a〜131f…第2圧電駆動部a、132a〜132f…第2圧電駆動部b、140…第2支持部、151…配線部(通電路)、151a…第1パターン(第1通電路)、151b…第2パターン(第2通電路)、151c…第3パターン(第3通電路)、151d…第4パターン(第4通電路)、153…絶縁膜(絶縁層)、154…接続孔、155a、b、c…分岐部、156a、b、c…電極接続部、157a、b、c…延伸部、158a、b…中途部、161…シリコン支持層、162…酸化シリコン層、163…シリコン活性層、200…圧電素子、201…下部電極、202…圧電部材(圧電部)、203…上部電極、300…光偏向装置、400…移動体(自動車)、500…ヘッドアップディスプレイ装置(画像投影装置)、600…光走査装置、650…レーザプリンタ(画像形成装置)、700…レーザレーダ装置(物体認識装置)、802…筐体部(パッケージ)、L…光
特開2014−126715号公報

Claims (13)

  1. 複数の圧電駆動部が折り返し部で連結されることで形成された蛇行状梁部と、
    前記圧電駆動部のそれぞれに配置された圧電部と、
    前記圧電部を挟み込むように形成された上部電極と下部電極と、
    前記上部電極あるいは前記下部電極の少なくとも何れか一方に接続される配線部と、を有し、
    前記配線部は、前記圧電駆動部のうち互いに隣り合う2つの圧電駆動部に、それぞれ電圧を印加するための互いに独立した配線パターンである第1パターンと第2パターンと、を少なくとも有し、
    前記第1パターンと前記第2パターンとは、いずれも中途部において分岐する分岐部と、前記分岐部によって分岐されて前記上部電極または前記下部電極の何れか一方に接続される電極接続部と、
    を備えることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記配線部は、前記第1パターンと前記第2パターンとが接続された前記上部電極あるいは前記下部電極を一方の電極としたとき、前記一方の電極とは異なる他方の電極側に接続される第3パターンを備えることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 請求項1または2に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記蛇行状梁部によって回転可能に支持された小枠部と、
    前記小枠部の内側に配置され圧電部と上部電極と下部電極とを備えた第1駆動部と、を有し、
    前記配線部は前記第1駆動部に電圧を印加するための第4パターンを備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記配線部のうち、少なくとも前記第1パターンと前記第2パターンとは同一平面上に配置されることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記分岐部によって分岐されて、前記圧電部と平行に伸びた延伸部を備え、
    前記第1パターンの延伸部と前記第2パターンの延伸部とが互いに当該圧電部を挟んで逆側に配置されることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記中途部は、前記折り返し部に位置し、または、前記圧電部の側部に対向することを特徴とする圧電アクチュエータ。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記第1パターンと前記第2パターンとは、1つの前記圧電部に対して前記分岐部を複数備えることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  8. 請求項7に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記下部電極と前記圧電部と前記上部電極とが積層して圧電素子を形成し、
    前記圧電素子は、少なくとも前記上部電極において複数に分割されており、
    複数の前記分岐部によって分岐された複数の前記電極接続部はそれぞれ、分割された前記圧電素子のそれぞれに接続されることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  9. 請求項8に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記中途部が前記折り返し部に位置するときは、前記圧電素子は長手方向に沿って分割され、前記中途部が前記圧電部の側部に対向するときは、前記圧電素子は長手方向に交差するように分割されることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  10. 請求項1乃至9の何れか1つに記載の圧電アクチュエータと、
    光を反射する反射面を備え、前記圧電アクチュエータによって駆動されるミラー部と、を有する光偏向器。
  11. 請求項10に記載の光偏向器を用いて前記光を走査させる光走査装置。
  12. 請求項11に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置へ向けて光を投射する光源と、を有し、
    前記光走査装置を用いて表示面に画像を投影する画像投影装置。
  13. 請求項12に記載の画像投影装置を備えた移動体。
JP2017047671A 2016-08-01 2017-03-13 圧電アクチュエータ、光偏向器、光走査装置、画像投影装置および移動体 Pending JP2018025744A (ja)

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