JP2018025608A - 現像装置 - Google Patents

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Tomoyuki Sakamaki
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Abstract

【課題】 現像剤担持体と現像剤規制部材との間にトナーの凝集物等の異物が詰まっても、現像剤担持体の長手方向において現像剤担持体の表面にコートされる現像剤量にムラが生じることを抑制する。
【解決手段】 現像剤規制部材の現像剤担持体の表面と対向する面は、現像剤規制部材と現像剤担持体とのギャップが第1の距離である第1領域と、当該第1領域よりも現像剤担持体の回転方向の下流側であって、ギャップが当該第1の距離よりも大きい第2の距離である第2領域と、当該第2領域よりも現像剤担持体の回転方向の下流側であって、ギャップが当該第2の距離よりも小さい第3の距離である第3領域と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、静電潜像を現像する現像装置に関する。
トナーとキャリアを含む現像剤が、現像剤を搬送する搬送スクリューによって撹拌される際や、現像剤規制部材である現像ブレードによって現像剤担持体である現像スリーブの表面に担持させる量が規制される際に、現像容器内のトナーが凝集することがある。現像スリーブと現像ブレードとの間にトナーの凝集体が詰まると、トナーの凝集体が詰まった箇所で現像スリーブと現像ブレードとの間を通過する現像剤量が少なくなる。そして、現像スリーブと現像ブレードとの間を通過する現像剤量が少なくなると、現像スリーブの長手方向において現像スリーブの表面にコートされる現像剤量にムラが生じる虞がある。
特許文献1に記載の現像装置は、現像剤担持体と現像剤規制部材との間に作用する磁界の強度を低下させる磁界低下手段と、現像剤担持体を正回転方向または逆回転方向に所定の回転角度だけ回転させる回転制御手段とを備える。この現像装置は、現像剤担持体が像担持体にトナーを供給しない非現像動作時に、磁界強度低下手段を制御してトナーの凝集体を現像剤担持体と現像剤規制部材との間から離間させる。その後、この現像装置は、回転駆動手段を制御してトナーの凝集体を現像剤規制部材に衝突させて、トナーの凝集体をほぐす。
特開2011−150219号公報
特許文献1に記載の現像装置では、現像剤担持体と現像剤規制部材との間にトナーの凝集物が詰まると、トナーの凝集体をほぐさない限り、現像スリーブの長手方向において現像スリーブの表面にコートされる現像剤量にムラが生じる虞が解消されない。現像剤担持体と現像剤規制部材との間にトナーの凝集物等の異物が詰まっても、現像スリーブの長手方向において現像スリーブの表面にコートされる現像剤量にムラが生じる虞が解消されることが望ましい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、簡易な構成により、現像剤担持体と現像剤規制部材との間にトナーの凝集物等の異物が詰まっても、現像剤担持体の長手方向において現像剤担持体の表面にコートされる現像剤量にムラが生じることを抑制する装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る現像装置は以下のような構成を備える。即ち、回転可能に設けられ、現像剤を担持し、静電潜像を現像する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、前記現像剤搬送部材から搬送された現像剤を前記現像剤担持体の表面に担持させる量を規制する現像剤規制部材と、を備えた現像装置において、前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面は、前記現像剤規制部材と前記現像剤担持体とのギャップが第1の距離である第1領域と、前記第1領域よりも前記現像剤担持体の回転方向の下流側であって、前記ギャップが前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2領域と、前記第2領域よりも前記現像剤担持体の回転方向の下流側であって、前記ギャップが前記第2の距離よりも小さい第3の距離である第3領域と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成により、現像剤担持体と現像剤規制部材との間にトナーの凝集物等の異物が詰まっても、現像剤担持体の長手方向において現像剤担持体の表面にコートされる現像剤量にムラが生じることを抑制することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第1の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第1の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第1の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第2の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第2の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第2の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第2の実施形態に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 従来の現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 従来の現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第1の比較例に係る現像ブレードの近傍を拡大した模式図である。 第2の比較例に係る現像ブレードの近傍を示した模式図である。 その他の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものではなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本発明は、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
[第1の実施形態]
(画像形成装置の構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成について、図1の断面図を用いて説明する。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト(ITB)5、及び、中間転写ベルト5の回転方向(図1に示す矢印R2方向)の上流側から下流側にかけて4つの画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)を備える。
第1の実施形態では、画像形成装置100として、タンデム型、中間転写方式、フルカラープリンタを例に以降説明するが、1ドラム型/タンデム型、直接転写方式/中間転写方式、フルカラープリンタ/モノクロプリンタのいずれの組み合わせであってもよい。
画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)のそれぞれは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色のトナー像を形成する。画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)は、像担持体としての回転可能な感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)を備える。第1の実施形態では、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)として、ドラム状の有機感光体を例に以降説明するが、アモルファスシリコン感光体等の無機感光体であってもよく、ベルト状の感光体であってもよい。また、帯電方式、現像方式、転写方式、クリーニング方式、及び、定着方式に関しても、以降で説明する方式に限られるものではない。
感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)のそれぞれは、所定のプロセススピードで回転方向(図1に示す矢印R1方向)に回転駆動される。感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の周囲には、感光体ドラム1の回転方向に沿って、帯電手段としてのコロナ帯電器2(2a、2b、2c、2d)、潜像形成手段としての露光装置3(3a、3b、3c、3d)が配設されている。また、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の周囲には、感光体ドラム1の回転方向に沿って、現像手段としての現像装置4(4a、4b、4c、4d)、一次転写手段としての一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)が配設されている。また、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の周囲には、中間転写ベルト5に一次転写されずに感光体ドラム1に残ったトナーを回収するための感光体クリーナとしての感光体クリーニング装置19(19a、19b、19c、19d)が配設されている。
現像装置4(4a、4b、4c、4d)のそれぞれは、画像形成装置100に着脱可能である。また、現像装置4(4a、4b、4c、4d)のそれぞれは、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤(以降、単に現像剤と呼ぶ。)を収容する現像容器を有する。尚、現像装置4の詳細については、図2で後述する。
感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)には、アルミニウムシリンダの外周面に負極性の帯電極性を持たせた感光層が形成されている。コロナ帯電器2(2a、2b、2c、2d)は、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電させる。続いて、露光装置3(3a、3b、3c、3d)は、レーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)の表面に画像の静電像(静電潜像)を書き込む。現像装置4(4a、4b、4c、4d)のそれぞれは、現像剤を用いて静電潜像を現像し、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)のそれぞれの表面にトナー像を形成する。
中間転写ベルト5は、一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)、テンションローラ61、二次転写対向ローラ62、及び、テンションローラ63によって掛け渡されている。
一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)のそれぞれは、中間転写ベルト5の内側の面を押圧し、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)と中間転写ベルト5との間にトナー像の転写部をそれぞれ形成する。この転写部は、一次転写部としての一次転写ニップ部T1(T1a、T1b、T1c、T1d)である。そして、一次転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)に正極性の直流電圧を印加することにより、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)に担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト5に一次転写される。
二次転写対向ローラ62は、駆動ローラを兼ねており、二次転写対向ローラ62の回転に伴って、中間転写ベルト5が回転方向(矢印R2方向)に回転する。中間転写ベルト5の回転速度は、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)のそれぞれの回転速度(プロセススピード)と略同一に設定されている。
中間転写ベルト5の表面において二次転写対向ローラ62に対応する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ10が配設されている。中間転写ベルト5は、二次転写対向ローラ62と二次転写ローラ10との間で挟持されている。これにより、二次転写ローラ10と中間転写ベルト5との間には、二次転写部としての二次転写ニップ部T2が形成されている。
また、中間転写ベルト5の表面においてテンションローラ63に対応する位置には、記録材Sに二次転写されずに中間転写ベルト5に残ったトナーを回収するための中間転写体クリーナとしてのベルトクリーナ18が当接されている。
画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)によって画像形成に供されるシートS(例えば、紙や透明フィルム等)は、シート収納部としての給送カセット12に積載された状態で収納されている。そして、ピックアップローラ13によって給送カセット12から取り出された記録材Sは、分離ローラで1枚ずつに分離されて、レジストローラへ給送される。レジストローラは、中間転写ベルト5上のトナー像にタイミングを合わせて、二次転写ニップ部T2へ記録材Sを送り出す。
二次転写ニップ部T2よりも記録材Sの搬送方向の下流側には、定着ローラと加圧ローラを有する定着装置16が配設されている。また、定着装置16よりも記録材Sの搬送方向の下流側には、機外に排出された記録材Sを積載するための排出トレイ17が配設されている。トナー像が転写された記録材Sは、定着装置16で加熱・加圧を受けることにより、記録材Sの表面にはトナー像が定着される。そして、表面にトナー像が定着した記録材Sは、排出トレイ17へ排出される。
(現像装置の構成)
続いて、現像装置4の構成について、図2の断面図を用いて説明する。図2に示すように、現像装置4は、現像容器22を備える。また、現像剤を担持する現像剤坦持体としての現像スリーブ28と、現像スリーブ28の表面に担持させる現像剤量を規制する現像剤規制部材としての現像ブレード30が、現像容器22内に配設されている。
現像ブレード30は、現像スリーブ28の表面に現像剤の薄層を形成する役割を果たす。第1の実施形態では、現像ブレード30として、樹脂材料を用いて樹脂成型された現像ブレードを例に以降説明するが、SUS等の金属系の材料を用いた現像ブレードであってもよい。尚、樹脂成型とすることで、複雑な形状も比較的容易に製造することができる。現像ブレード30に用いる樹脂材料としては、PC+AS樹脂材料やPC+ABS樹脂材料など、比較的高い剛性を有するものを選択するのが好ましい。
図2に示すように、現像スリーブ28は、時計回り(図2に示す矢印R28方向)に回転する。また現像ブレード30は、現像スリーブ28の上方に配設されている。
現像スリーブ28の内部には、現像スリーブ28の周方向に沿って、複数の磁極を有するマグネット29が固定されて配置されている。マグネット29は、磁界発生手段としての磁石によって構成されている。現像スリーブ28の回転軸の軸線方向(以降、現像スリーブ28の長手方向と呼ぶ。)において現像スリーブ28上に現像剤が担持される幅(以降、現像剤担持領域と呼ぶ。)は、マグネット29の長手方向の幅と略同一になっている。
現像容器22には、現像剤を収容可能な現像室23と、現像剤を収容可能な撹拌室24が設けられている。図2に示すように、現像室23と撹拌室24は、水平方向に関して左右に並べて配設されている。また、現像容器22には、現像室23と撹拌室24を仕切るための隔壁27が設けられている。撹拌室24から現像室23に受け渡された現像剤は、現像室23にて現像スリーブ28に供給される。また、現像スリーブ28から離脱した現像剤は、現像室23で回収される。そして、現像室23で回収された現像剤は、現像室23にて現像スリーブ28に再び供給される。
現像スリーブ28の長手方向において、感光体ドラム1に対向する現像スリーブ28の領域(以降、現像領域と呼ぶ。)に相当する位置には、開口部が現像室23に設けられている。この開口部には、現像スリーブ28の一部が露出するように現像スリーブ28が回転可能に配置されている。
現像室23には、現像室23内の現像剤を撹拌し搬送する第1の現像剤搬送部材としての第1搬送スクリュー25が回転可能に設けられている。また、撹拌室24には、撹拌室24内の現像剤を撹拌し搬送する第2の現像剤搬送部材としての第2搬送スクリュー26が回転可能に設けられている。第2搬送スクリュー26は、現像剤を補給するための現像剤補給機構(ホッパー)によって供給された現像剤と、撹拌室24内に既に存在している現像剤とを撹拌し搬送する。第1搬送スクリュー25と第2搬送スクリュー26のそれぞれは、互いに逆方向に現像剤を搬送し、現像容器22内の現像剤を現像剤の循環経路で循環させる。
現像装置4は、現像スリーブ28に現像剤を担持して、感光体ドラム1上の静電潜像を現像する。図2に示すように、感光体ドラム1は、273mm/secのプロセススピード(周速度)で反時計回り(矢印R1方向)に回転する。
現像スリーブ28は、アルミニウムやステンレスのような非磁性材料で構成される。また、現像スリーブ28は、現像領域において、感光体ドラム1の表面の移動方向と順方向(図2に示す矢印R28方向)に回転する。第1の実施形態では、感光体ドラム1の周速に対する現像スリーブ28の周速の比(以降、周速比と呼ぶ。)を、1.75倍に設定した。周速比が大きいほど、現像効率が向上するが、周速比が大き過ぎると、トナーの飛散や現像剤の劣化等が発生する虞がある。このため、周速比は、0.5倍〜2.0倍の間に設定することが好ましい。
第1の実施形態では、感光体ドラム1の直径は、40mmである。また、現像領域における現像スリーブ28と感光体ドラム1との最近接の領域は、約300μmである。現像スリーブ28の回転方向への回転によって現像領域に搬送された現像剤は、磁気ブラシの状態で感光体ドラム1の表面に接触することで、感光体ドラム1上の静電潜像に対する現像が行われる。
二成分系の磁気ブラシの現像方式では、現像動作時に、磁性キャリアがマグネット29の磁束に拘束されて、現像スリーブ28の表面に現像剤が担持される。現像スリーブ28の表面では、正極性に帯電した磁性キャリアの表面に負極性に帯電したトナーが静電気的に拘束されて、磁気ブラシが形成される。そして、現像スリーブ28に印加する直流電圧と感光体ドラム1の静電潜像との間に電位差を設けることにより、静電潜像を可視像化する。
現像装置4には、現像効率(静電像へのトナーの付与率)を向上させるために、−500Vの直流電圧に、ピーク・ツウ・ピーク電圧Vpp=1300V、周波数f=12kHzの交流電圧を重畳した現像電圧が現像スリーブ28に印加されている。一般に、交流電圧を印加すると、現像効率が増し、画像が高品位になる。一方、交流電圧を印加すると、非現像領域に対して磁性キャリアが付着する傾向にあり、非現像領域がトナーで着色する現象(以降、かぶりと呼ぶ。)が発生しやすくなる。このため、現像スリーブ28に印加する直流電圧と感光体ドラム1の帯電電位(非現像領域の電位)との間に電位差を設けることにより、かぶりの発生を防止する。尚、直流電圧と交流電圧の組み合わせは、これに限られるものではない。
(現像剤の構成)
続いて、現像剤の構成について説明する。現像剤は、絶縁性の非磁性トナーと、磁性粒子(磁性キャリア)とから構成される二成分現像剤である。非磁性トナーとしては、重量平均粒径が4μm以上10μm以下のものが好ましい。第1の実施形態では、重量平均粒径が6μmである非磁性トナー(フルカラープリンタ用のトナー)を用いた。
トナーの重量平均粒径をMとし、トナーの粒径をrとする。このとき、より鮮明なカラー像を形成するためには、1/2M<r<2/3Mの範囲に90重量%以上のトナー粒子が含まれ、0<r<2Mの範囲に99重量%以上のトナー粒子が含まれていることが好ましい。
トナーに使用される結着樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル酸エステル樹脂又はスチレン−メタクリル酸エステル樹脂の如き、スチレン系共重合体又はポリエステル樹脂がある。カラートナーの定着時における混色性を考慮した場合、ポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有するので好ましい。
一方、磁性キャリアは、体積分布基準の平均粒径(50%粒径:D50)が25〜50μmである。第1の実施形態では、体積平均粒径が35μmである磁性キャリアを用いた。以降、磁性キャリアの粒径と述べた場合は、明示しない限り、体積平均粒径のことを指すものとする。このようなキャリア粒子としては、フェライト粒子(最大磁化230emu/cm程度のCu−Znフェライト)、又はこれに薄く樹脂コーティングしたものが良好に使用できる。
磁性キャリアの体積分布基準の平均粒径(50%粒径:D50)は、例えば、マルチイメージアナライザー(ベックマン・コールター社製)を用いて、以下のように測定される。
粒度分布測定は、レーザー回折・散乱方式の粒度分布測定装置「マイクロトラックMT3300EX」(日機装社製)にて測定を行った。測定には、鑑識測定用の試料供給機「ワンショットドライ型サンプルコンディショナーTurbotrac」(日機装社製)を装着して行った。Turbotracの供給条件としては、真空源として集塵機を用い、風量約33リットル/sec、圧力17kPaとした。制御は、ソフトウェア上で自動的に行った。粒径は、体積分布基準の累積値である50%粒径(D50)を求めた。制御および解析は、付属ソフト(バージョン10.3.3−202D)を用いて行った。
測定条件は、以下のとおりである。
SetZero時間:10秒
測定時間:10秒
測定回数:1回
粒子屈折率:1.81
粒子形状:非球形
測定上限:1208μm
測定下限:0.243μm
測定環境:常温常湿環境(23℃、50%RH)
磁性キャリアとしては、バインダ樹脂と磁性金属酸化物や非磁性金属酸化物などなる樹脂磁性キャリアを用いてもよい。樹脂磁性キャリアは、フェライト粒子に比べて最大磁化が小さく、190emu/cm程度である。このため、隣り合う磁気ブラシの磁気的な相互作用が小さく、その結果、磁気ブラシの穂が緻密になり、且つ、磁気ブラシの穂が短くなることで、画像として、はきめムラ等のない解像度が高いものが提供される。
(現像スリーブの構成)
続いて、現像スリーブ28について説明する。現像スリーブ28の内側には、表面に複数の磁極N1、S1、N2、S2、N3を配置して非回転に支持されたマグネット29が配置される。
図2に示したように、現像極S2は、現像領域において感光体ドラム1に対向して配置される。磁極S1は、現像ブレード30に略対向して配置される。磁極N2は、磁極N2の極性と異極である磁極S1、S2の間に配置される。磁極N1及びN3は、現像室23に対向して配置される。第1の実施形態では、現像に供されるS2極の磁束密度の大きさは100mTとし、S2極以外の各々の磁極の磁束密度の大きさは40mT〜70mTとして設定した。
一般的に、現像スリーブ28の表面には、現像剤の搬送性能を高めるために、粗面化処理がなされている。例えば、非定形粒子によるアランダムブラスト(サンドブラスト)、定型球形粒子によるFGBブラスト、又は、周期的配置した溝によって、現像スリーブ28に対して現像剤の搬送性が付与される。
(現像ブレードの構成)
続いて、現像ブレード30について説明する。第1の実施形態では、図2に示したように、現像ブレード30は、現像領域よりも現像スリーブ28の回転方向の上流側に配置される。現像ブレード30の現像スリーブ28に対向する領域における現像ブレード30の先端と現像スリーブ28の表面とのギャップ(以降、SBギャップと呼ぶ。)が所定の大きさとなるように、現像スリーブ28の長手方向にわたって現像ブレード30が配置される。尚、SBギャップとは、現像ブレード30と現像スリーブ28との間の最短距離のことを指す。第1の実施形態では、現像ブレード30は板状のブレードであり、現像ブレード30の厚みが3.0mmであるものを使用した。尚、第1の実施形態に係る現像ブレード30の形状については、図3以降で後述する。
現像ブレード30は、現像スリーブ28に担持される磁気ブラシの穂切りによって、現像スリーブ28の表面に担持される現像剤の層厚を規制する。そして、現像スリーブ28の回転方向への回転に伴って、現像ブレード30と現像スリーブ28との間を現像剤が通過することにより、現像剤が現像領域に搬送される。
尚、SBギャップの大きさを調整することによって、現像領域に搬送される現像剤量が調整される。第1の実施形態では、現像スリーブ28上の単位面積あたりの現像剤のコート量を0.3mg/mm(=30mg/cm)に調整している。尚、画像の粒状性の観点から、現像ブレード30を通過後の単位面積あたりの現像剤量が0.3±0.2mg/mm(=30±20mg/cm)の範囲で設定することが好ましい。このとき、SBギャップの大きさは、0.2mm〜0.6mm程度に設定される。
一般的に、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に、例えば、トナーの凝集体、繊維、紙粉等(以降、異物と呼ぶ。)が詰まると、異物が詰まった箇所で現像スリーブ28と現像ブレード30との間を通過する現像剤量が少なくなる。そして、現像スリーブ28と現像ブレード30との間を通過する現像剤量が少なくなる領域が生じると、現像スリーブ28の長手方向において現像スリーブ28の表面にコートされる現像剤量にムラが生じる虞がある。
そこで、第1の実施形態では、現像ブレード30の現像スリーブ28の表面と対向する面(以降、現像ブレード30の対向面と呼ぶ。)の形状を、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に現像剤が滞留しやすくなるような形状にする。そして、異物がある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に滞留した現像剤を、異物に起因して現像剤量が少なくなっている部分に回り込ませる。これにより、異物がある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物に起因して、現像スリーブ28と現像ブレード30との間を通過する現像剤量が少なくなることを抑制する。以下に詳細を説明する。
まず、従来の現像ブレード30について説明する。
従来の現像ブレード30の近傍を拡大した模式図を図11及び図12に示す。図12(A)は、従来の現像ブレード30を用いた場合において、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まっていないときの、現像ブレード30と現像スリーブ28の間にある現像剤の様子を模式的に示したものである。一方、図12(B)は、従来の現像ブレード30を用いた場合において、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まっているときの、現像ブレード30と現像スリーブ28の間にある現像剤の様子を模式的に示したものである。
図11に示すように、従来の現像ブレード30では、現像ブレード30の現像スリーブ28に対向する面(以降、現像ブレード30による現像剤の規制面と呼ぶ。)が、ほぼ平行な面(現像スリーブ28の表面に沿った曲面L)になっている。
図12(A)に示すように、従来の現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側で規制された現像剤は、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側にほぼそのまま搬送される。このため、図12(B)に示すように、従来の現像ブレード30では、現像ブレード30の近傍に異物Aが存在する領域において、現像スリーブ28と現像ブレード30との間を通過する現像剤量が少なくなる。このように、現像スリーブ28と現像ブレード30との間を通過する現像剤量が少なくなる領域が生じると、現像スリーブ28の長手方向において現像スリーブ28の表面にコートされる現像剤量にムラが生じる虞がある。
続いて、第1の実施形態に係る現像ブレード30について説明する。
第1の実施形態に係る現像ブレード30の近傍を拡大した模式図を図3、図4、図5、及び図6に示す。図4(A)は、第1の実施形態に係る現像ブレード30を用いた場合において、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まっていないときの、現像ブレード30と現像スリーブ28の間にある現像剤の様子を模式的に示したものである。一方、図4(B)は、第1の実施形態に係る現像ブレード30を用いた場合において、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まっているときの、現像ブレード30と現像スリーブ28の間にある現像剤の様子を模式的に示したものである。
図3に示すように、第1の実施形態に係る現像ブレード30では、現像ブレード30の対向面の全域にわたって、現像ブレード30の対向面(曲面L’)が現像スリーブ28の表面に沿った曲面Lよりも大きい曲率になっている。曲面L’の曲率は、曲面Lの曲率よりも5%以上(より好ましくは、10%以上)大きくなっている。このとき、曲面L’の曲率は、曲面Lの曲率に対して105%以上(より好ましくは、110%以上)、500%未満である。
第1の実施形態に係る現像ブレード30では、SBギャップが以下の関係にある。即ち、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側から、中央部Mに向かうに従って、SBギャップが徐々に大きくなる。また、現像ブレード30の対向面の中央部Mから、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従って、SBギャップが徐々に小さくなる。
このため、図4(A)に示すように、異物Aが現像ブレード30の近傍にない時は、現像スリーブ28の表面に沿った曲面Lと、現像ブレード30の対向面(曲面L’)との間に位置する凹んだ領域Sにおいて、現像剤が滞留した状態となる。領域Sの大きさとして、
磁性キャリアの体積平均粒径が35μmである場合に、少なくとも20個分以上(より好ましくは、50個分以上)の磁性キャリアの粒子が、領域Sに収まるような大きさである。このため、従来の現像ブレード30と同様に、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側で規制された現像剤が、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側にほぼそのまま搬送される。
一方、図4(B)に示すように、現像ブレード30の近傍に異物Aがある場合、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側では、現像ブレード30と現像スリーブ28との間にある現像剤の量が適正ではない。即ち、領域Sのうち、異物Aが存在する部分よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側、且つ、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側における現像剤量が少なくなっている。
第1の実施形態に係る現像ブレード30では、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aがある部分に隣接する(異物Aがない)部分に滞留した現像剤が、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に回り込む。
また、前述したように、第1の実施形態に係る現像ブレード30を用いた場合、中央部Mから、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従って、SBギャップが徐々に小さくなっている。このため、異物がある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aが存在する部分に隣接する(異物Aが存在しない)部分に滞留した現像剤が、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に回り込むことが促進される。
故に、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に異物が詰まっても、現像スリーブ28と現像ブレード30との間にある現像剤の量が適正化される。これにより、現像スリーブ28の長手方向において現像スリーブ28の表面にコートされる現像剤量にムラが生じることが抑制される。
(比較例)
続いて、第1の比較例に係る現像ブレード30の近傍を拡大した模式図を図13に示す。図13は、第1の比較例に係る現像ブレード30を用いた場合において、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まっているときの、現像ブレード30と現像スリーブ28との間にある現像剤の様子を模式的に示したものである。
図13に示すように、第1の比較例に係る現像ブレード30による現像剤の規制面には斜面L”が形成されている。第1の比較例に係る現像ブレード30では、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側から、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従って、SBギャップが徐々に大きくなっている。
第1の比較例に係る現像ブレード30を用いた場合、異物Aが存在する部分に隣接する部分に対して、図4(B)に示したような領域S(現像スリーブ28と現像ブレード30との間の凹んだ領域S)に相当する部分がない。このため、第1の比較例に係る現像ブレード30を用いた場合、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に現像剤が回り込みにくい。
続いて、第2の比較例に係る現像ブレード30の近傍を拡大した模式図を図14に示す。図14は、第2の比較例に係る現像ブレード30を用いた場合において、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まっているときの、現像ブレード30と現像スリーブ28との間にある現像剤の様子を模式的に示したものである。
図14に示すように、第2の比較例に係る現像ブレード30による現像剤の規制面には斜面L”が形成されている。第2の比較例に係る現像ブレード30では、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側から、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従って、SBギャップが徐々に小さくなっている。
第2の比較例に係る現像ブレード30を用いた場合、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側に異物Aが入り込み、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まってしまう。このとき、異物Aが存在する部分に隣接する(異物Aが存在しない)部分に対して、図4(B)に示したような領域S(現像スリーブ28と現像ブレード30との間の凹んだ領域S)に相当する部分がない。このため、第2の比較例に係る現像ブレード30を用いた場合、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に現像剤が回り込みにくい。
一方、第1の実施形態に係る現像ブレード30を用いた場合、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に異物Aが詰まっても、現像スリーブ28と現像ブレード30との間にある現像剤の量が適正となるようにするものである。そこで、第1の実施形態では、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aが存在する部分に隣接する(異物Aが存在しない)部分に滞留した現像剤が、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に回り込むようにする。
即ち、現像ブレード30の対向面の中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側から、中央部Mに向かうに従って、SBギャップが徐々に大きくなるように、現像ブレード30の対向面に曲面L’が形成されている。更に、現像ブレード30の対向面の中央部Mから、現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従って、SBギャップが徐々に小さくなるように、現像ブレード30の対向面に曲面L’が形成されている。
また、図5に示すように、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側でのSBギャップを「d1」とし、中央部MでのSBギャップを「d0」とし、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側でのSBギャップを「d2」とする。このとき、「d0>d1>d2」の関係式を満たすことが好ましい。
「d0>d1」及び「d0>d2」の関係式を満たすと、現像スリーブ28と現像ブレード30との間で凹んだ領域Sが形成され、領域Sにおいて現像剤が滞留しやすい状態となる。即ち、「d0>d1」及び「d0>d2」の関係式を満たすことにより、現像スリーブ28と現像ブレード30との間の凹んだ領域Sには、所定量の現像剤が溜まった状態を保つことができる。
少なくとも中央部Mにおける曲面L’の曲率は、曲面Lの曲率よりも5%以上(より好ましくは、10%以上)大きくなっている。このとき、少なくとも中央部Mにおける曲面L’の曲率は、曲面Lの曲率に対して105%以上(より好ましくは、110%以上)、500%未満である。
また、「d0−d1」の値の大きさ(d0とd1との差の絶対値)として、磁性キャリアの体積平均粒径が35μmである場合に、1個分以上(より好ましくは、3個分以上)、10個分未満の磁性キャリアの粒子が領域Sに収まるような大きさである。即ち、「d0−d1」の値の大きさ(d0とd1との差の絶対値)として、35μm以上(より好ましくは、105μm以上)、350μm未満である。
また、「d0−d2」の値の大きさ(d0とd2との差の絶対値)として、磁性キャリアの体積平均粒径が35μmである場合に、1個分以上(より好ましくは、3個分以上)、10個分未満の磁性キャリアの粒子が領域Sに収まるような大きさである。即ち、「d0−d2」の値の大きさ(d0とd2との差の絶対値)として、35μm以上(より好ましくは、105μm以上)、350μm未満である。
一方、「d1>d2」の関係式を満たすと、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側でのSBギャップが、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側におけるSBギャップに比べて大きくなる。このとき、異物Aが詰まっても、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側、且つ、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、現像スリーブ28と現像ブレード30との間を現像剤が通過しやすい状態となる。また、中央部Mよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側では、異物Aが入り込みにくく、現像ブレード30と現像スリーブ28との間に異物Aが詰まりにくい状態となる。
図6に示すように、第1の実施形態では、現像ブレード30の対向面よりも現像スリーブ28の回転方向の上流側において、マグネット29の磁極S1が、現像ブレード30に略対向するように配置されている。これは、マグネット29の磁極N1、S1、N2、S2、N3のうち、磁極S1は、現像スリーブ28の表面にコートされる現像剤をカットするための役割を担うので、磁極S1の直近の位置は、マグネット29により現像剤にかかる磁気力が大きいためである。故に、磁極S1の直近の位置では、現像スリーブ28に現像剤が強く引き寄せられ、その結果、現像スリーブ28の回転軸の方向に現像剤が移動しにくくなる傾向がある。尚、磁極の位置とは、マグネット29の磁束密度Bの半径方向成分のピーク位置のことである。
そこで、図6に示すように、現像ブレード30の対向面よりも現像スリーブ28の回転方向の上流側に磁極S1を配置する。これにより、現像ブレード30の対向面で規制される現像剤を磁極S1からなるべく遠ざける構成としている。この構成により、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aが存在する部分に隣接する部分に滞留した現像剤が、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に回り込む動きが妨げられにくくなる。
故に、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に異物Aが詰まっても、現像スリーブ28と現像ブレード30との間にある現像剤の量が適正化される。したがって、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に異物Aが詰まっても、現像スリーブ28の長手方向において現像スリーブ28の表面にコートされる現像剤量にムラが生じることが抑制することができる。
[第2の実施形態]
前述した第1の実施形態では、図3に示したように、現像ブレード30の対向面が、現像スリーブ28の表面に沿った曲面Lよりも曲率が大きい曲面L’に形成されている例を説明した。一方、第2の実施形態では、現像ブレード30の対向面の形状が、第1の実施形態とは異なる。そこで、第2の実施形態に係る現像ブレード30の対向面の形状について、第1の実施形態に係る現像ブレード30の対向面の形状とは異なる点を中心に、図7、図8、図9、及び図10を用いて説明する。
図7に示した現像ブレード30においても、図3に示した現像ブレード30と同様に、現像ブレード30の対向面が現像スリーブ28の表面に沿った曲面Lの凹み具合よりも大きく凹んでいる。一方、図7に示した現像ブレード30は、図3に示した現像ブレード30と比べて、現像ブレード30による現像剤の規制面の凹み具合に差異がある。即ち、図3に示した現像ブレード30では、現像ブレード30の対向面の形状が曲面になっているが、図7に示した現像ブレード30では、現像ブレード30の対向面の形状が山型に尖っている。
また、図7に示した現像ブレード30では、現像ブレード30の対向面のうち山型の頂点部WでSBギャップが最も大きくなっており、頂点部Wの周辺が狭い空間になっている。また、図7に示した現像ブレード30では、現像スリーブ28の回転方向の上流側から頂点部Wに向かうに従ってSBギャップが急に大きくなり、頂点部Wから現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従ってSBギャップが急に小さくなっている。
このとき、図7に示した現像ブレード30では、図3に示した現像ブレード30と比べて、現像ブレード30と現像スリーブ28との間にある現像剤が比較的動きづらい状態にある。故に、図7に示した現像ブレード30では、図3に示した現像ブレード30と比べて、現像スリーブ28と現像ブレード30との間の凹んだ領域Sで滞留する現像剤量が少なくなる。
図7に示した現像ブレード30では、図3に示した現像ブレード30と比べて、異物Aが詰まった場合に、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aが詰まった部分に隣接する部分から現像剤が回り込みにくい。このため、図7に示した現像ブレード30では、図3に示した現像ブレード30と比べて、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に対して、現像剤が補われる効果が小さい。
そこで、現像スリーブ28と現像ブレード30との間の凹んだ領域Sに滞留した現像剤量を多くするための現像ブレード30による現像剤の規制面の形状として、頂点部Wの周辺の現像剤がより動きやすくなるような形状にする必要がある。
図8に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側および下流側のいずれにおいても、現像ブレード30の対向面の形状が、直線状の山型の形状になっている。
即ち、図8に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側において、現像ブレード30の対向面の形状が、図7に示した現像ブレード30よりも凹んだ形状になっている。また、図8に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、現像ブレード30による現像剤の規制面の形状が、図7に示した現像ブレード30よりも凹んだ形状になっている。
故に、図8に示した現像ブレード30では、現像スリーブ28の回転方向の上流側から頂点部Wに向かうに従ってSBギャップが一定割合で大きくなり、頂点部Wから現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従ってSBギャップが一定割合で小さくなる。
図9に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側において、現像ブレード30の対向面の形状が、直線状の山型の凹み具合よりも更に凹んだ形状になっている。また、図9に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、現像ブレード30の対向面の形状が、直線状の山型よりも更に膨らんだ形状になっている。
故に、図9に示した現像ブレード30では、現像スリーブ28の回転方向の上流側から頂点部Wに向かうに従ってSBギャップが緩やかに大きくなり、頂点部Wから現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従ってSBギャップが急に小さくなる。このため、図9に示した現像ブレード30を用いた場合、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、現像スリーブ28と現像ブレード30との間で現像剤が詰まりやすくなる。
図10に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、現像ブレード30の対向面の形状が、直線状の山型の凹み具合よりも更に凹んだ形状になっている。また、図10に示した現像ブレード30では、頂点部Wよりも現像スリーブ28の回転方向の上流側において、現像ブレード30の対向面の形状が、直線状の山型よりも更に膨らんだ形状になっている。
故に、図10に示した現像ブレード30では、現像スリーブ28の回転方向の上流側から頂点部Wに向かうに従ってSBギャップが急に大きくなり、頂点部Wから現像スリーブ28の回転方向の下流側に向かうに従ってSBギャップが緩やかに小さくなる。
このとき、図10に示した現像ブレード30では、図8や図9に示した現像ブレード30と比べて、現像ブレード30と現像スリーブ28との間にある現像剤が比較的動きやすい状態にある。故に、図10に示した現像ブレード30では、図8や図9に示した現像ブレード30と比べて、異物Aが詰まった場合に、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aが詰まった部分に隣接する部分から現像剤が回り込みやすい。このため、図10に示した現像ブレード30では、図8や図9に示した現像ブレード30と比べて、異物Aがある箇所よりも現像スリーブ28の回転方向の下流側において、異物Aに起因して現像剤量が少なくなっている部分に現像剤が補われる効果が大きくなる。
図10に示した現像ブレード30を用いた場合は、図3に示した現像ブレード30を用いた場合と同様に、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に異物Aが詰まっても、現像スリーブ28と現像ブレード30との間の現像剤量が適正化される。そして、図10に示した現像ブレード30を用いた場合、現像スリーブ28と現像ブレード30との間に異物Aが詰まっても、現像スリーブ28の長手方向において現像スリーブ28の表面にコートされる現像剤量にムラが生じることが抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
上記実施形態では、図3に示したように、現像ブレード30は、板状のブレードであって、且つ、現像ブレード30の対向面は、板状のブレードの厚み方向に設けられている面である例を説明したが、これに限られない。現像ブレード30は、円柱状の丸棒のブレードであって、且つ、現像ブレード30の対向面は、丸棒のブレードの所定区間の円弧に設けられている面であってもよい。
また、上記実施形態では、図2に示したように、現像スリーブ28が時計回り(図2に示す矢印R28方向)に回転し、且つ、現像ブレード30が現像スリーブ28の上方に配設されている構成の現像装置4を例に説明したが、これに限られない。図15に示したように、現像スリーブ28が反時計回り(図15に示す矢印R28方向)に回転し、且つ、現像ブレード30が現像スリーブ28の下方に配設されている構成の現像装置4に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、図1に示したように、中間転写ベルト5を像担持体として用いる構成の画像形成装置100を例に説明したが、これに限られない。感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)に順に記録材Sを直接接触させて転写を行う構成の画像形成装置100に本発明を適用することも可能である。その場合には、感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)が、トナー像を担持する回転可能な像担持体を構成する。
また、上記実施形態では、図2に示したように、現像室23と撹拌室24とが水平方向に関して左右に並べて配設されている構成の現像装置4を例に説明したが、これに限られない。現像室23と撹拌室24とが重力方向に関して上下に並べて配設されている構成の現像装置4に本発明を適用することも可能である。
4 現像装置
22 現像容器
25 搬送スクリュー
28 現像スリーブ
30 現像ブレード

Claims (10)

  1. 回転可能に設けられ、現像剤を担持し、静電潜像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に供給する現像剤を搬送する現像剤搬送部材と、
    前記現像剤搬送部材から搬送された現像剤を前記現像剤担持体の表面に担持させる量を規制する現像剤規制部材と、
    を備えた現像装置において、
    前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面は、前記現像剤規制部材と前記現像剤担持体とのギャップが第1の距離である第1領域と、前記第1領域よりも前記現像剤担持体の回転方向の下流側であって、前記ギャップが前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2領域と、前記第2領域よりも前記現像剤担持体の回転方向の下流側であって、前記ギャップが前記第2の距離よりも小さい第3の距離である第3領域と、を有する
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤は、トナーと磁性キャリアを含み、
    前記第2領域における前記ギャップと前記第1領域における前記ギャップとの差の絶対値は、前記磁性キャリアの体積平均粒径よりも大きく、
    前記第2領域における前記ギャップと前記第3領域における前記ギャップとの差の絶対値は、前記磁性キャリアの体積平均粒径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第2領域における前記ギャップと前記第1領域における前記ギャップとの差の絶対値は、35μm以上であって350μm未満であり、
    前記第2領域における前記ギャップと前記第3領域における前記ギャップとの差の絶対値は、35μm以上であって350μm未満である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記第1領域における前記ギャップは、前記第3領域における前記ギャップよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 少なくとも前記第2領域の曲率は、前記現像剤担持体の表面の曲率よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 少なくとも前記第2領域の曲率は、前記現像剤担持体の表面の曲率に対して105%以上であって500%未満である
    ことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面の曲率は、前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面の全域にわたって前記現像剤担持体の表面の曲率よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面の曲率は、前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面の全域にわたって前記現像剤担持体の表面の曲率に対して105%以上であって500%未満である
    ことを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
  9. 第1の極性と、前記第1の磁極の極性と異極であって、前記第1の磁極よりも前記現像剤担持体の回転方向の下流側に配置された第2の極性と、を有し、前記現像剤担持体の内部に固定して配置され、前記現像剤担持体の表面に現像剤を担持させるマグネットを更に備え、
    前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面は、前記第1の極性よりも前記現像剤担持体の回転方向の下流側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像装置。
  10. 前記現像剤規制部材は、板状のブレードであり、
    前記現像剤規制部材の前記現像剤担持体の表面と対向する面は、前記板状のブレードの厚み方向に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の現像装置。
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