JP2018014572A - 情報処理装置、画像処理システム、プログラム - Google Patents

情報処理装置、画像処理システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像データから対象物の寸法に関する情報が得られる情報処理装置を提供すること。【解決手段】撮像装置10L,10Rが撮像した対象物の画像データ及び対象物と前記撮像装置との距離情報を取得する取得手段32と、前記画像データから前記対象物を検出し、前記距離情報を用いて前記対象物の寸法を算出する寸法算出手段34と、前記画像データのメタデータに前記対象物の前記寸法に関する情報を設定する画像データ生成手段36と、を有する情報処理装置30を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、画像処理システム及びプログラムに関する。
撮像装置が撮像した画像データに対し様々な画像処理が行われるようになった。例えば、画像から任意の対象物を検出したり、対象物に関する情報を画像処理により取得する画像処理が従来から知られている。
このような画像処理の1つに、画像サイズを変倍する処理がある。元の画像のサイズに関わらず画像サイズを一定の大きさに変換する画像処理が行われると、画像に撮像されている対象物を管理者などが見やすくなる(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、過度な変倍を抑えるため、対象物までの距離に応じて補正正規化倍率を変更する正規化方法が開示されている。
ところで、対象物の実空間における寸法が品質管理などで必要となる場合が少なくない。例えば、犯罪捜査において、犯人に結びつく現場資料をより多く採取することは、捜査の科学的裏づけを高め、犯罪の早期解決につながる。 犯罪現場から採取できる代表的なものとして、容疑者の足跡の情報がある。
足跡の情報を解析することにより、容疑者の人数、身長、性別、身に着けていた靴の種類やメーカなどの様々な情報が入手できる。 また、足跡の情報を解析することにより、容疑者の犯行時の行動なども推測することができる。
採取した足跡の情報から様々な情報を引き出すには、解析しやすい原寸大の足跡のサンプルを採取することが課題となる。 原寸大の足跡のサンプル採取を実現することで、鑑識捜査により引き出すことができる足跡の情報の精度は向上し、容疑者の特定に繋がる情報を得やすくなる。
本発明は、上記課題に鑑み、画像データから対象物の寸法に関する情報が得られる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記か鑑み、本発明は、撮像装置が撮像した対象物の画像データ及び対象物と前記撮像装置との距離情報を取得する取得手段と、前記画像データから前記対象物を検出し、前記距離情報を用いて前記対象物の寸法を算出する寸法算出手段と、前記画像データのメタデータに前記対象物の前記寸法に関する情報を設定する画像データ生成手段と、を有する情報処理装置を提供する。
画像データから対象物の寸法に関する情報が得られる情報処理装置を提供することができる。
本実施形態の画像処理方法の概略を説明する図の一例である。 画像処理システムのシステム構成を説明する図の一例である。 画像処理サーバのハードウェア構成図の一例である。 撮像装置及び撮像装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理サーバの機能を説明する機能ブロック図の一例である。 ステーション装置、撮像装置の機能を説明する機能ブロック図の一例を示す図である。 ステレオカメラ装置の概略斜視図の一例である。 画像処理システムが対象物情報を取得する手順を示すシーケンス図の一例である。 画像処理システムが対象物を撮像する手順を示すシーケンス図の一例である。 撮像装置と撮像装置の視差に基づく距離情報の算出を説明する図の一例である。 透視投影モデルを説明する図の一例である。 対象物の正面への撮像装置の座標の変換を説明する図の一例である。 射影変換された画像データの一例を示す図である。 寸法の算出を説明する図の一例である。 変倍処理を模式的に説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の画像処理方法の概略>
図1は、本実施形態の画像処理方法の概略を説明する図の一例である。後に詳細に説明されるように、本実施形態の画像処理システム100は、対象物9が撮像された画像の1ピクセル当たりの寸法が一定値になるように画像データが変倍され、1ピクセル当たりの(単位画素数当たりの)寸法を画像データが有することが特徴の1つとなっている。概略を説明する。
(1)対象物9との距離情報と画像を得るため2つの撮像装置10L、10R(以下、区別しない場合は撮像装置10という)を用いてユーザが対象物9をほぼ同時に撮像する。撮像装置10Lが撮像した画像データLと撮像装置10Rが撮像した画像データRは画像処理サーバ30に送信される。
(2)画像処理サーバ30は画像データLと画像データRを用いて対象物9との距離情報を取得する。距離情報が得られると対象物9の寸法を算出できる。
(3)対象物9の画像データが得られているが、この画像データのピクセル数(画素数)は撮像装置10により決まっている。対象物9が何個のピクセルを占めるかを数えることで、1ピクセル当たりの寸法を算出可能である。本実施形態の画像処理サーバ30は、画像データに1ピクセル当たりの寸法を含めて後段の処理装置90に出力する。後段の処理装置90とは、画像データに対し種々の画像処理を施すシステムである。例えば、足跡が対象物9の場合、足跡を認識し面積を測定するなどの処理を行う。
後段の処理装置90が画像データを取得して足跡を認識すると、1ピクセル当たりの寸法が分かっているため、足跡が占める領域の画素数をカウントすることで、足跡の面積を容易に算出できる。
このように、本実施形態の画像処理システム100は、対象物9との距離情報を取得して対象物9の寸法を算出するので、1ピクセル当たりの対象物9の寸法が分かり、後段の画像処理において対象物9の所望の部分の長さ、面積、体積(厚みが既知の場合)などを算出できる。
<画像処理システム100のシステム構成について>
図2(a)は、本実施形態の画像処理システム100のシステム構成を説明する図の一例である。画像処理システム100は、ネットワークNを介して通信可能なステレオカメラ装置50と画像処理サーバ30とを有する。ステレオカメラ装置50は撮像装置10Lと撮像装置10Rが所定のステーション装置60に設置された構成を有している。ユーザUがステーション装置60に撮像装置10Lと撮像装置10Rを固定することで、所定の基線長で撮像装置10Lと撮像装置10Rが設置される。なお、撮像装置10Lと撮像装置10Rはカメラとしては同じ性能であるとする。例えば、両者は同じ機種である。
図2(b)に示すように、ステレオカメラ装置50は、ステーション装置60に撮像装置10L及び撮像装置10Rが搭載された構成を有する。ステーション装置60は情報処理装置の機能を有し、例えばマイコンやSoC等が実装されている。また、撮像装置10L及び撮像装置10Rを固定するための治具としての機能を有する。ステーション装置60は有線又は無線で撮像装置10L及び撮像装置10Rと通信する。
撮像装置10Lと撮像装置10Rは例えばデジタルスチルカメラであるが、撮像機能を備えた装置であればよい。例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルビデオカメラなどである。
なお、本実施形態では、後段の処理装置90が行う画像処理に適するように、比較的、小さい対象物9を近距離で(大きく写るように)撮像したいという要請があり、平行等位ステレオでは対象物9が2つの撮像装置10の両方の画角に入らない(画角に入れようとすると対象物9が小さく撮像されてしまう)。このため、撮像装置10Lと撮像装置10Rはそれぞれ光軸が交差するように、ステーション装置60の内側に光軸が傾くように設置される。すなわち、撮像装置10Lが右方向に光軸を傾け、撮像装置10Rは左方向に光軸を傾ける。こうすることで、撮像装置10Lと撮像装置10Rが後述する足跡を近距離で撮像できる。図2(b)は、撮像装置10Lと撮像装置10Rの光軸が平行な例を示すが、光軸が交差するステーション装置60の例については図7で説明する。
撮像装置10Lと撮像装置10Rはそれぞれ無線LANのアクセスポイント8と通信することができる。なお、撮像装置10Lと撮像装置10Rにはアクセスポイント8のSSID、パスワード及び暗号化方式などが設定されている。撮像装置10Lと撮像装置10Rは1回の撮像のたびに画像データL、画像データRをアクセスポイント8を介して画像処理サーバ30に送信してもよいし、ユーザUが操作したり、所定数の画像データが蓄積されたら画像処理サーバ30に送信してもよい。また、撮像装置10Lと撮像装置10Rは脱着可能な記憶媒体(USBメモリやSDカードなど)に画像データL、Rを記憶させることもできる。したがって、ユーザUなどが記憶媒体を画像処理サーバ30に読み取らせれば、無線LANで画像データを画像処理サーバ30に送信しなくてもよい。
ネットワークNは、画像処理システム100が配置されている施設などに構築されているLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。ネットワークNが複数のLANを有する場合、ネットワークNはWANやインターネットと呼ばれる。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、撮像装置10Lと撮像装置10Rが直接、回線電話網や携帯電話網に接続する場合は、LANを介さずにプロバイダネットワークに接続することができる。
画像処理サーバ30は、画像データLと画像データRを用いて画像処理を行う。画像処理サーバ30は、情報処理装置としての機能を有する装置である。画像処理サーバ30としてPC(Personal Computer)が使用されてよい。画像処理サーバ30は、いわゆるクラウドコンピューティングに対応していることが好ましく、画像処理サーバ30は、1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はない。この場合、画像処理サーバ30の構成は、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成される。
<ステレオカメラ装置50について>
撮像装置10L、10Rがステレオカメラとして動作するように、本実施形態のステーション装置60は撮像装置10L、10Rを制御する撮像制御装置としての機能を有する。まず、ユーザUはステーション装置60を保持して対象物9がよく写るように撮像する。例えばステーション装置60には共通シャッターボタンが配置されている。ユーザUが共通シャッターボタンを押下するとステーション装置60がこれを検出して撮像要求を撮像装置10Lと撮像装置10Rに送信する。また、ステーション装置60は、撮像要求と同時に又は撮像要求の前に画像識別情報を撮像装置10Lと撮像装置10Rに送信している。
撮像装置10Lと撮像装置10Rは撮像要求によりそれぞれ対象物9を撮像する。撮像装置10Lは画像データLのメタデータに画像識別情報を設定し、撮像装置10Rは画像データRのメタデータに画像識別情報を設定する。メタデータとは画像データに関連する情報である。後述するように画像データのメタデータを格納する規格としてExif(Exchangeable image file format)が知られている。撮像装置10Lと撮像装置10Rはそれぞれ画像識別情報がメタデータに設定された画像データL,Rを画像処理サーバ30に送信する。
したがって、画像処理サーバ30は画像識別情報により1対の画像データLとRを対応付けることができる。なお、画像識別情報としては、例えはステーション装置60のMACアドレスや時刻情報を使用すればよい。このように、ステーション装置60は、撮像装置10Lと撮像装置10Rを所定の基線長で固定する以外に撮像を制御する撮像制御装置としての機能を有する。
また、さらに、ステーション装置60は撮像装置10Lに対し左側に配置されている旨を通知し、撮像装置10Rに対し右側に配置されている旨を通知することが好ましい場合がある。これは、撮像装置10Lと撮像装置10Rとして汎用的なデジタルスチルカメラが使用されることでコスト増を抑制できるためである。ユーザUは、汎用的なデジタルスチルカメラをステーション装置60の右側と左側に任意に固定できるが、デジタルスチルカメラにとって右と左のどちらに配置されたか不明である。また、画像データが撮像装置10Rと撮像装置10Lのどちらで撮像されたものかわからないと画像処理サーバ30は、共通の撮像範囲を検出するなどして画像データL,Rを判別する必要がある。したがって、ユーザUはステーション装置60を操作して撮像装置10Lに左側に配置されている旨を通知し、撮像装置10Rに右側に配置されている旨を通知しておく。あるいは、ユーザUは撮像装置10Lに左側に配置されている旨を設定し、撮像装置10Rに右側に配置されている旨を設定する。撮像装置10Lは画像データLのメタデータに画像識別情報及び左側に配置されている旨を設定し、撮像装置10Rは画像データRのメタデータに画像識別情報及び右側に配置されている旨を設定する。
また、ステーション装置60に撮像制御装置としての機能を搭載するのでなく、撮像装置10L又は撮像装置10Rのどちらかが撮像制御装置としての機能を兼ねてもよい。これにより、ステーション装置60は、撮像装置10Lと撮像装置10Rを所定の基線長で固定する治具であればよいことになる。この場合、撮像装置10Lと撮像装置10Rは、USBケーブルなどの有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)などの無線で通信可能に接続されている。
ユーザUは任意に撮像装置10L又は撮像装置10Rを撮像制御装置として選択する。選択された撮像装置10L又は撮像装置10Rは撮像制御装置として機能する。説明のため、撮像装置10Lが撮像制御装置として選択されたものとする。この場合、ユーザUは撮像装置10Lに左側に配置されている旨を設定し、撮像装置10Rに右側に配置されている旨を設定する。
ユーザUが撮像装置10Lのシャッターボタンを押下すると、撮像装置10Lがシャッターボタンの押下を検知して対象物9を撮像すると共に、撮像要求と画像識別情報を撮像装置10Rに送信する。撮像装置10Rは撮像要求を受信して対象物9を撮像する。画像データLとRのメタデータには、画像識別情報と左右のどちらに配置されているかが設定されているので、画像処理サーバ30は距離情報を算出できる。
<ハードウェア構成について>
<<画像処理サーバ30のハードウェア構成>>
図3は画像処理サーバ30のハードウェア構成図の一例である。画像処理サーバ30は、CPU301、ROM302、RAM303及び補助記憶装置304を備える。さらに、画像処理サーバ30は、入力部305、表示制御部306、ネットワークI/F307及び外部機器I/F308を備える。なお、画像処理サーバ30の各部は、バスBを介して相互に接続されている。したがって、画像処理サーバ30は情報処理装置としての機能を有する。
CPU301は、補助記憶装置304に格納された各種のプログラム304p、OS(Operating System)等を実行する。ROM302は不揮発性メモリである。ROM302は、システムローダーやデータ等を格納する。
RAM303は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。CPU301によって実行される際に補助記憶装置304に格納されたプログラム304pがRAM303に展開され、RAM303はCPU301の作業領域となる。
補助記憶装置304は、CPU301により実行されるプログラム304p及びプログラム304pがCPU301により実行される際に利用される各種データベースを記憶する。補助記憶装置304は例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリである。なお、各種データベースについては後述する。
入力部305は、オペレータが画像処理サーバ30に各種指示を入力するためのインタフェースである。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置などである。
表示制御部306は、CPU301からの要求により、画像処理サーバ30が有する各種情報をカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの形態でディスプレイ310に表示する。表示制御部306は、例えばグラフィックチップやディスプレイI/Fである。
ネットワークI/F307は、ネットワークNに接続し撮像装置10と通信を行う通信装置である。ネットワークI/F307は例えばイーサネット(登録商標)カードであるがこれに限られない。
外部機器I/F308は、USBケーブル、又は、USBメモリ等の各種の記憶媒体320などを接続するためのインタフェースである。
<<撮像装置10L、撮像装置10Rカメラのハードウェア構成>>
図4は、撮像装置10L及び撮像装置10Rのハードウェア構成の一例を示す図である。図4の撮像装置10L及び撮像装置10Rは、CPU21と、RAM22と、補助記憶装置23と、入力装置24と、表示装置25と、通信装置26と、撮像ユニット27と、バス28と、を備える。
CPU21は、補助記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、他の構成を制御すると共に、各種の演算を行う。RAM22は、CPU21に作業領域を提供する。RAM22は、DRAM、SRAM、MRAMなどである。
補助記憶装置23は、CPU21が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。補助記憶装置23は、HDD、光ディスクドライブ、フラッシュメモリなどである。
入力装置24は、ユーザUの操作に応じた命令や情報を撮像装置10に入力する。入力装置24は、マウス、キーボード、タッチパネルなどである。
表示装置25は、画像や映像を表示する。表示装置25は、液晶ディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ、タッチパネルなどである。
通信装置26は、外部機器と無線で通信する。通信装置26は、無線LANモジュールなどである。撮像装置10は、通信装置26を介して、ネットワークNに接続する。
撮像ユニット27は、被写体を撮像し、画像データを生成する。撮像ユニット27は、レンズを含む光学系、フラッシュ、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子、AD変換器などのアナログフロントエンド、画像処理回路などを備える。
バス28は、CPU21と、RAM22と、補助記憶装置23と、入力装置24と、表示装置25と、通信装置26と、撮像ユニット27と、を接続する。
なお、ステーション装置60のハードウェア構成は撮像ユニット27を除いて撮像装置10L又は撮像装置10Rと同様でよい。また、スキャナ7のハードウェア構成は撮像装置10L又は撮像装置10Rと同様でよい。
<機能について>
<<画像処理サーバ30の機能>>
図5は、画像処理サーバ30の機能を説明する機能ブロック図の一例である。画像処理サーバ30は、画像取得部31、距離情報算出部32、射影変換部33、寸法算出部34、画像データ変倍部35及び画像データファイル生成部36を有する。これら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、ROM302からRAM303に展開されたプログラム304pに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
画像取得部31は、図3のCPU301がプログラム304pを実行してネットワークI/F307又は外部機器I/F308を制御すること等で実現される。画像取得部31は、ステレオカメラ装置50から画像データLと画像データRを取得する。
距離情報算出部32は、図3のCPU301がプログラム304pを実行すること等で実現され、撮像装置10Lと撮像装置10R(画像データLと画像データR)の視差を利用して対象物9との距離情報を取得する。すなわち、画像データLと画像データRでブロックマッチングを行い視差を検出し、この視差を用いて画素毎に距離情報を算出する。なお、詳細は後述する。
射影変換部33は、図3のCPU301がプログラム304pを実行すること等で実現され、画像データL又は画像データRの少なくとも一方に射影変換を行う。これは、ユーザUが対象物9を正面から撮像することが困難な場合に、対象物9の歪みを低減するためである。歪みが低減されることで、後段の処理装置90が画像処理しやすくなる。後段の処理装置90は1つの画像データがあれば画像処理できるので、画像データL又は画像データRのうちいずれか一方があればよい。以下では、特に断らない限り画像データLが射影変換されるものとして説明する。ただし、画像データL及び画像データRの両方が射影変換され、両方が後段の処理装置90に送信されてよい。
寸法算出部34は、図3のCPU301がプログラム304pを実行すること等で実現され、距離情報算出部32が算出した距離情報を使用して対象物9の寸法を算出する。
画像データ変倍部35は、対象物9の寸法と画像データLの画素数を用いて、1ピクセル当たりの寸法が一定値になるように、画像データLを変倍する。画像データ変倍部35は1ピクセル当たりの寸法を画像データファイル生成部36に通知する。
画像データファイル生成部36は、図3のCPU301がプログラム304pを実行すること等で実現され、射影変換された画像データLのメタデータに1ピクセル当たりの寸法を設定して、画像データファイルを作成する。画像データファイルは画像データ記憶部39に記憶される。
画像データ記憶部39は、図3のROM302、RAM303又は補助記憶装置304の少なくとも1つに構築される記憶手段である。具体的にはフォルダやディレクトリなどと呼ばれる。
<<ステーション装置60、撮像装置10の機能>>
図6は、ステーション装置60、撮像装置10の機能を説明する機能ブロック図の一例を示す図である。撮像装置10Lと10Rの機能は同じであるとする。ステーション装置60は、接続部101と、識別子生成部102と、識別子送信部103と、撮像要求送信部104と、を備える。これらの機能構成は、CPU21がプログラムを実行することにより実現される。
接続部101は、インフラストラクチャモードでアクセスポイント8に接続する。あるいは、ダイレクトWiFiで撮像装置10に接続してもよい。
識別子生成部102は、時刻及び自装置のMACアドレスの少なくとも一方に基づいて、撮像装置10L、撮像装置10Rの撮像タイミングを識別するための画像識別情報を生成する。この画像識別情報は、撮像装置10L、撮像装置10Rの各撮像タイミングに対応する。画像識別情報は、ある撮像タイミングと、他の撮像タイミングと、を識別可能であればよく、ある撮像タイミングが何回目の撮像であるかまでは識別できなくてもよい。識別子生成部102は、撮像装置10L、撮像装置10Rに撮像を実行させるたびに、異なる画像識別情報を生成する。
識別子送信部103は、識別子生成部102が生成した画像識別情報を、撮像装置10Lと撮像装置10Rに送信する。すなわち、撮像装置10Lと撮像装置10Rには、同一の撮像タイミングに、同一の画像識別情報が送信される。
撮像要求送信部104は、ネットワークNを介して、撮像装置10Lと撮像装置10Rに撮像要求を送信する。撮像要求送信部104は、共通シャッターボタンの押下を検出すると撮像要求を送信する。撮像要求は、撮像装置10L、撮像装置10Rに撮像を実行させるパケットである。撮像要求は、撮像装置10Lと撮像装置10Rが撮像する際の撮像方法を指定可能であってもよい。
また、撮像要求は、画像識別情報の通知と同一のパケットであってもよい。すなわち、ステーション装置60は、撮像装置10L、撮像装置10Rに画像識別情報を通知すると共に、撮像装置10Lと撮像装置10Rに撮像を実行させるパケットを、撮像装置10Lと撮像装置10Rに送信してもよい。
続いて、撮像装置10について説明する。撮像装置10Lと撮像装置10Rは、ステーション装置60により撮像が制御される、撮像機能を備えたコンピュータである。
撮像装置10は、接続部201と、識別子受信部202と、設定情報記憶部203と、撮像要求受信部204と、撮像部205と、画像ファイル生成部206と、画像ファイル記憶部207と、画像ファイル送信部208、を備える。これらの機能構成は、CPU21がプログラムを実行することにより実現される。
接続部201は、インフラストラクチャモードでアクセスポイント8に接続する。あるいは、ダイレクトWiFiでステーション装置60に接続してもよい。
識別子受信部202は、ステーション装置60が送信した画像識別情報を受信する。設定情報記憶部203は、RAM22上に設けられ、識別子受信部202により格納された画像識別情報を記憶する。
撮像要求受信部204は、ステーション装置60が送信した自装置宛ての撮像要求を受信する。
撮像部205は、撮像要求受信部204から撮像要求の受信を通知されると、通知された撮像要求の内容(撮像方法など)にしたがって、撮像を実行する。撮像部205は、CPU21が撮像ユニット27を制御することにより実現される。撮像部205は、撮像により生成された画像データを、画像ファイル生成部206に渡す。
画像ファイル生成部206は、撮像部205から受け取った画像データと、設定情報記憶部203に記憶された画像識別情報とを含む画像ファイルを生成する。また、後述するように、画像ファイル生成部206は対象物9のバーコードをデコードして対象物に関する情報を取り出す。画像ファイル生成部206は、例えば、Exifに従った画像ファイルを生成する場合、画像データにメタデータを追加することにより画像ファイルを生成する。メタデータには、画像識別情報が記載される。また、メタデータには、撮像装置10L又は撮像装置10Rの機種、レンズ名、焦点距離、絞り、シャッタースピード、ISO感度、露出モード、撮像日時などの情報が記載されている。画像ファイル生成部206は、生成した画像ファイルを画像ファイル記憶部207に格納する。
画像ファイル記憶部207は、補助記憶装置23上に設けられ、画像ファイル生成部206により格納された画像ファイルを記憶する。
画像ファイル送信部208は、画像ファイル記憶部207に記憶された画像データファイルを画像処理サーバ30に送信する。画像処理サーバ30のIPアドレスは撮像装置10L及び撮像装置10Rに設定されている。
図7はステレオカメラ装置50の概略斜視図の一例である。図7のステレオカメラ装置50は対象物に接近しても2つの撮像装置10L,10Rがそれぞれ対象物を撮像できるように、光軸が内側に傾くように設置される。図7(a)はステレオカメラ装置50を正面方向から見た図である。ステレオカメラ装置50は2つの撮像装置の装着部405、LEDライト401、及び、取っ手部402を有する。装着部405には撮像装置10Lと撮像装置10Rが紙面の奥側から手前側に挿入するようにして収容される。LEDライト401は装着部405のレンズ部404を開閉するように端部が軸支され、揺動可能に取り付けされている。取っ手部402はユーザがステレオカメラ装置50を把持するための把持部として機能する。取っ手部402には共通シャッターボタン403が配置されている。
図7(b)はLEDライト401が開口部404を閉塞した状態のステレオカメラ装置50を正面方向から見た図である。2つのLED401が左右から開口部404を閉塞すると、レンズ部404がそれぞれ2つのLEDライト401と重なる。そして、この2つのレンズ部404の共通の視野範囲が、距離情報を取得可能な領域となる。つまり、撮像装置10Lと撮像装置10Rの両方で撮像できる領域である。ユーザは、2つのレンズ部404の両方に足跡が含まれるように撮像することができる。
図7(c)はステレオカメラ装置50の背面から見た図である。なおLEDライト401は開放状態である。ステレオカメラ装置50の背面には撮像装置10Lの液晶ディスプレイと撮像装置10Rの液晶ディスプレイをユーザが見ることができる窓部406が設けられている。なお、窓部406には透明なガラスやアクリル板が配置されているが、タッチパネルを操作できるように窓部406は単なる孔部となっていてもよい。ただし、使用される環境を考慮すると防水性や防塵性が保証されることが好ましい。
このようなステーション装置60が用意されることで、ユーザは対象物9の意図した領域の距離情報を得られるように対象物9を撮像できる。
<動作手順>
図8は、画像処理システム100が対象物情報を取得する手順を示すシーケンス図の一例である。図8では撮像する手順を説明する。
S1:ユーザUはステレオカメラ装置50を保持してアングルを決定し、ステーション装置60の共通シャッターボタンを押下する。
S2、S3:これによりステーション装置60の撮像要求送信部104は撮像要求を撮像装置10Lと撮像装置10Rにそれぞれ送信し、識別子送信部103は画像識別情報を撮像装置10Lと撮像装置10Rにそれぞれ送信する。
S4、S5:撮像装置10Lの撮像要求受信部204は撮像要求を受信し、撮像部205が画像を撮像する。また、撮像装置10Lの識別子受信部202は画像識別情報を受信する。同様に、撮像装置10Rの撮像要求受信部204は撮像要求を受信し、撮像部205が画像を撮像する。また、撮像装置10Rの識別子受信部202は画像識別情報を受信する。
S6,S7:撮像装置10Lと撮像装置10Rの画像ファイル生成部206は、画像識別情報を受信して対象物9を撮像した場合、対象物9の画像データのメタデータに対象物情報を設定する。
なお、撮像装置10L又は撮像装置10Rのシャッターボタンをユーザが押下してもよい。この場合、シャッターボタンを押下された撮像装置10が撮像すると共に、シャッターボタンを押下されてない撮像装置10に撮像要求を送信する。シャッターボタンを押下されてない撮像装置10は撮像要求に応じて撮像する。したがって、ステーション装置60は単なる治具でよくなる。
<<対象物の撮像>>
続いて、対象物の撮像を説明する。図9は、画像処理システム100が対象物9を撮像する手順を示すシーケンス図の一例である。
S8,S9:次に、撮像装置10Lの画像ファイル送信部208は、画像データファイルを画像処理サーバ30に送信し、撮像装置10Rの画像ファイル送信部208は画像データファイルを画像処理サーバ30に送信する。
S10:次に、画像処理サーバ30の画像取得部31は撮像装置10L、10Rから画像データファイルを受信し、同じ画像識別情報を有する画像データLと画像データRのペアを決定する。そして、距離情報算出部32は後述するように距離情報を算出する。
S11:次に、射影変換部33は、画像データLを射影変換する。
S12:次に、寸法算出部34は、距離情報を用いて対象物9の寸法を算出する。
S13:次に、画像データ変倍部35は射影変換された画像データLを、1ピクセル当たりの寸法が一定値になるように変倍する。
S14:画像データファイル生成部36は、メタデータに1ピクセル当たりの寸法を設定する。
S15:画像データファイル生成部36は、最も最近の画像データの画像識別情報が含む日時よりも前で、1つ前の画像データの画像識別情報が含む日時よりも後の日時情報が対応付けられた対象物情報を画像データ記憶部39から取得する。この対象物情報が最も最近の画像データとして撮像された足跡の対象物情報なので、画像データファイル生成部36は画像データのメタデータに対象物情報を設定する。これにより、画像データに対象物情報を設定できる。
以下、ステップS10〜S13を詳細に説明する。
<S10 距離情報の算出>
図10を用いて、距離情報の算出方法について説明する。図10は、撮像装置10Lと撮像装置10Rの視差に基づく距離情報の算出を説明する図の一例である。図10では、対象物9と撮像装置10L及び撮像装置10Rのレンズ601までの距離をZ、レンズ間の基線長をB、撮像素子602の中心から像点までの距離をそれぞれx1、x2とする。また、焦点距離はfである。
また、撮像装置10Lの光軸603と基線がなす角度をθ、レンズ601と対象物9を結ぶ直線とレンズ間の基線がなす角をα、β(本実施形態ではα=βとする)とする。また、φ1、φ2は、基線に対する撮像素子602の傾きである。本実施形態では、φ1=φ2であるものとする(例えば15度)。
図10からZは以下のように表される。
すなわち、式(1)にθ、φ1及びφ2から求めたα、βを代入することで、距離Zを求めることができる。距離Z又は距離Zと撮像素子602の距離を考慮した値が距離情報である。
<S11 射影変換>
まず、図11を用いて透視投影モデルについて説明する。図11は、透視投影モデルを説明する図の一例である。透視投影モデルでは、三次元空間のある点G(X,Y、Z)の光はカメラ中心Oへ直線的に到達する。透視投影モデル、この直線が二次元のカメラ撮像平面510(CCDなどの撮像素子)と交わる点gに点Gの光が投影されていると見なすモデルである。いわゆるピンホールカメラの撮像を表すモデルでありピンホールカメラモデルともいう。画像データ上の点gの座標(u,v)は撮像装置10の焦点距離fにより定まり、以下のように表される。
u=fX/Z
v=fY/Z
しかしながら、実際には、カメラの内部パラメータが加わり、画像データ上の点gと三次元点Gは以下のように表すことができる。
式(2)のkxはx方向のレンズの歪みを、kyはy方向のレンズの歪みを表し、Ox、Oyは画像データの中心座標を示す。kx、ky、Ox、Oyが分かれば、任意の対象物が撮像されると三次元点Gを求められる。kx、ky、Ox、Oyを個別に求めてもよいが、一般には、校正用の被写体(例えば正方形の白黒が交互に配置された格子状のチャート)を配置して撮像装置10で撮像する。校正用の被写体の特徴点(正方形の頂点)の三次元座標が分かっている(少なくとも測定可能)。また、画像データには校正用の被写体の特徴点が撮像されている。
式(2)の行列Pは3×4なので要素数は12である。この要素数を変数とすると変数の数が12なので、12個の方程式があれば要素を算出できる。1つの対応点でuとvに関する2つの方程式が得られるので、キャリブレーション装置(校正者などの人が行ってもよい)が6個の対応点を画像データから抽出し、その三次元座標を使用して行列Pの各要素を求める。本実施形態では、このようなキャリブレーションにより行列Pが既知であり、画像データ上の点G(u、v)が三次元点g(X,Y,Z)と対応付けられるものとする。
次に、図12を用いて、射影変換について説明する。図12は、対象物9の正面への撮像装置10の座標の変換を説明する図の一例である。まず、図12(a)に示すように、撮像装置10が三次元の原点に配置され、撮像装置10の光軸がZ軸と平行になるように配置されているものとする。ここで、対象物9に平面な部分があるとすると、任意の3点a〜cを取り出すことで、平面を特定できる。3点a〜cが平面上にあるとは限らないので、別の3点を取りだして次述する法線ベクトルnのなす角が閾値以内であれば、射影変換部33は任意の3点a〜cが平面にあると判断する。
平面の方程式は以下で表される。
0X+b0Y+c0Z+d=0
この時、a0、b0、c0は平面の法線ベクトルnを表す。
したがって、対象物9を正面から撮像するには、撮像装置10Lを法線ベクトルn上に移動すればよい。また、光軸の向きは法線ベクトルnの逆方向である。また、平面からの距離Tは、例えば数10〔cm〕等のように予め定められているものとする。
以上から、射影変換部33はZ軸方向を向いている光軸を法線ベクトルnの逆方向に変更する回転行列Rを算出し、撮像装置10を回転させる。撮像装置10Lの方向余弦は(0,0,1)なので、法線ベクトルの成分a0、b0、c0とのなす角がX,Y,Z軸を中心とする回転の回転角度になる。また、平面の重心から法線ベクトルnの方向に距離Tだけ離れた位置に撮像装置10を平行移動する。平行移動行列をtで表す。なお、平面の重心は、対象物が中央に写っているという前提で画像データの中心などでよい。したがって、射影変換部33は撮像装置10の座標をR・tの行例で変換することで、対象物9の正面に移動できる。
一方、撮像装置10Lの座標をR・tで座標変換することは、対象物9の座標をR・tとは逆に変換することと同じである。図12(b)は対象物9の座標の変換を模式的に示す。射影変換部33は、対象物9の平面の三次元点にR-1・t-1を乗じることで、対象物9の座標を変換する。これにより、原点の撮像装置10に正対した対象物9の三次元の座標が得られる。
図13は、射影変換された画像データLの一例を示す。図13(a)が射影変換される前の画像データLを示し、図13(b)は射影変換後の画像データLを示す。このように、ステレオカメラ装置50で正面から対象物9を撮像することが困難でも、射影変換により正面から撮像した画像データに変換することができる。こうすることで、後段の処理装置90は対象物9の格付けを正確に行いやすくなる。
なお、ユーザが足跡501の正面から断面に対し傾きがない状態で撮像するという前提では、いわゆる台形歪みが生じるので、断面の傾きを用いて射影変換できる。
<S12 寸法の算出>
続いて、図14を用いて寸法の算出を説明する。まず、図14(a)に示すように対象物9を特定する。図14(a)はuv平面の対象物9を模式的に示す図である。画像データの各画素は距離情報を有している。対象物9は最も手前に撮像されているため距離情報が他の領域よりも小さい。これを利用して、寸法算出部34はu方向とv方向で距離情報の傾きを算出する。図14のようにu方向に距離情報の傾きを算出した場合、p1で距離情報の傾きが負から一定になり、p2で距離情報の傾きが一定から正になる。寸法算出部34は、距離情報の傾きと閾値を比較して、点p1,p2を検出する。
v座標を替えながら同様の処理を行うと、複数のp1,p2が得られる。寸法算出部34はu座標が最も小さいp1と最も大きいp2の差をu方向の対象物9のピクセル数に決定する。v方向にも同じように処理して、寸法算出部34はv座標が最も小さいq1と最も大きいq2の差をv方向の対象物9のピクセル数に決定する。
したがって、水平方向のピクセル数はp2−p1で求まり、垂直方向のピクセル数はq2−q1で求まる。
次に、画像データ上の点p1、p2、q1、q2に対応する三次元座標P1、P2、Q1、Q2を求める。式(2)により点p1、p2、q1、q2と三次元座標P1、P2、Q1、Q2の関係が分かっている。
u=P11・X+P12・Y+P13・Z+P14
v=P21・X+P22・Y+P23・Z+P24
ここで、距離情報によりZが分かっているので、u、vが決まれば連立方程式を解いて、X,Yを求めることができる。
また、水平方向の対象物の寸法はP2−P1で求まり、垂直方向の対象物の寸法はQ2−Q1で求まる。
以上から、1ピクセル当たりの対象物9の寸法〔mm/ピクセル〕Sは以下のように算出できる。
S=(P2−P1)/(p2−p1) 又は、(Q2−Q1)/(q2−q1)
画像データファイル生成部36はこの値をメタデータに設定するか、又は、後述するSをメタデータに設定する。
<S13 変倍処理>
本実施形態では、射影変換時の座標変換で対象物9の正面からの距離Tが一定になるので、対象物9が変わっても(画像データが変わっても)、1ピクセル当たりの対象物9の寸法はほぼ同じになる。しかしながら、完全に一致することはまれなので、1ピクセル当たりの対象物9の寸法を一定値に揃えることが好ましい。これにより、後段の処理装置90はさらにロース芯の面積の算出が容易になる。
例えば、1ピクセル当たりの対象物9の一定値の寸法をS〔mm/ピクセル〕とする。Sは1ピクセル当たりの対象物9の基準寸法である。
とSの比により、画像データ変倍部35は変倍率を決定できる。
図15は、変倍処理を模式的に説明する図の一例である。図15(a)は、変倍前の画像データを示す。画像データ変倍部35は、図14(b)の様にして特定された対象物9の外接矩形よりもやや大きいトリミング枠520で画像データをトリミングする。
そして、トリミングされた範囲内の画像データを縮小又は拡大する。図15(b)は拡大された画像データを示し、図15(c)は縮小された画像データを示す。トリミング枠よりも外側は背景の画素(例えば、黒や白の一色)である。なお、トリミングすることなく画像データの全体を拡大・縮小してもよい。
画像データファイル生成部36は、1ピクセル当たりの対象物9の一定の寸法Sをメタデータに設定する。
このように変倍することで、1ピクセル当たりの対象物9の寸法を一定のSに揃えることができる。したがって、後段の処理装置90が同じ条件で例えば印刷した場合、対象物9の実際の大きさが反映された印刷物が得られる。
また、後段の処理装置90がロース芯を認識できれば(ロース芯の画素領域を特定できれば)、画素数×1画素の面積(S×S)がロース芯の面積値(実物のロース芯の面積)となる。
なお、SはユーザUが設定する値でもよい。また、出力される画像データのサイズ〔mm〕に応じて決定してもよい。例えば、出力される画像データのサイズが600×450、画像データの画素数が4000×3000〔ピクセル〕である場合、Sは以下のように決定される。
=600/4000=450/3000=0.15〔ピクセル/mm〕
このように、出力される画像データのサイズと画素数に応じて画像データ変倍部35はSを決定できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の画像処理システム100は、対象物9との距離情報を取得して対象物の寸法を算出するので、1ピクセル当たりの対象物9の寸法が分かり、後段の画像処理において対象物9の所望の部分の面積を算出できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、距離情報はステレオカメラで得る他、レーザーレーダのような測距センサを用いてもよい。また、画素の一部でTOF(Time Of Flight)を測定する撮像装置を用いてもよい。
また、対象物の寸法であるP2−P1、Q2−Q1の値を画像処理サーバ30がメタデータとして設定されてもよい。
また、本実施形態では、足跡の撮影を説明したが、対象物の寸法が何らかの評価の判断材料となる画像処理に適用できる。 例えば、一般道路や高速道路において分岐点の手前で行先案内板が道路の上方に設置されているが、色落ち等のために行先案内板もメンテナンスされている。このメンテナンスに際しては、取り外しに必要な設備や搬送に必要な車両を業者が決定するために行先案内板の大きさを知る必要がある。本実施形態の画像処理システム100は画像データにピクセル当たりの寸法が含まれているので、業者などが画像データから行先案内板の大きさを容易に判断できる。
また、図5,6などの構成例は、撮像装置10,画像処理サーバ30,ステレオカメラ装置50及びスキャナ7の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。また、撮像装置10,画像処理サーバ30,ステレオカメラ装置50及びスキャナ7の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
なお、画像取得部31は取得手段の一例であり、寸法算出部34は寸法算出手段の一例であり、画像データファイル生成部36は画像データ生成手段の一例であり、射影変換部33は射影変換手段の一例である。画像データ変倍部35は変倍手段の一例であり、
7 スキャナ
9 対象物
10 撮像装置
30 画像処理サーバ
31 画像取得部
32 距離情報算出部
33 射影変換部
34 寸法算出部
35 画像データ変倍部
36 画像データファイル生成部
100 画像処理システム
特開2004−140693号公報

Claims (8)

  1. 撮像装置が撮像した対象物の画像データ及び対象物と前記撮像装置との距離情報を取得する取得手段と、
    前記画像データから前記対象物を検出し、前記距離情報を用いて前記対象物の寸法を算出する寸法算出手段と、
    前記画像データのメタデータに前記対象物の前記寸法に関する情報を設定する画像データ生成手段と、を有する情報処理装置。
  2. 前記画像データ生成手段は、前記画像データにおいて前記対象物が占める画素数及び前記寸法から求められた単位画素数当たりの寸法を前記画像データのメタデータに設定する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像データ生成手段が求めた単位画素数当たりの寸法と、予め定められた基準寸法との比に基づき、前記画像データを変倍する変倍手段を有する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記画像データ生成手段は、前記対象物の寸法を前記画像データのメタデータに設定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記対象物に正対した方向から撮像した前記画像データを得る射影変換を前記画像データに施す射影変換手段を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記対象物は足跡である請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 光軸が交わるように2つの撮像装置を収容する装置と、前記撮像装置と通信可能な情報処理装置とを有する画像処理システムであって、
    前記装置は、シャッターボタンが押下された場合に撮像要求を前記2つの撮像装置に送信し、
    前記2つの撮像装置は前記撮像要求に応じてそれぞれ対象物を撮像し、
    前記情報処理装置は、
    前記2つの撮像装置が撮像した対象物の画像データ及び対象物と前記撮像装置との距離情報を取得する取得手段と、
    前記画像データから前記対象物を検出し、前記距離情報を用いて前記対象物の寸法を算出する寸法算出手段と、
    前記画像データのメタデータに前記対象物の前記寸法に関する情報を設定する画像データ生成手段と、を有する画像処理システム。
  8. 情報処理装置を、
    撮像装置が撮像した対象物の画像データ及び対象物と前記撮像装置との距離情報を取得する取得手段と、
    前記画像データから前記対象物を検出し、前記距離情報を用いて前記対象物の寸法を算出する寸法算出手段と、
    前記画像データのメタデータに前記対象物の前記寸法に関する情報を設定する画像データ生成手段、として機能させるためのプログラム。
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