JP2018006298A - 照明制御システム、照明装置、照明制御方法及び制御プログラム - Google Patents

照明制御システム、照明装置、照明制御方法及び制御プログラム Download PDF

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圭介 尾上
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清隆 竹原
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富一 今井
伸一郎 栗原
Shinichiro Kurihara
伸一郎 栗原
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Abstract

【課題】複数の照明装置の点灯状態についてシーンに応じた一括制御がなされた時に電力供給がなされていなかった照明装置の電源オンによるシーンへの悪影響を低減し得る照明制御システムを提供する。【解決手段】照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置200a〜200cを制御する照明制御システム10は、複数の照明装置200a〜200cのうち給電されている照明装置各々をその照明装置のシーン用点灯状態にするシーン制御を実行する基本制御部110と、複数の照明装置200a〜200cのうち基本制御部110によるシーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下でその特定照明装置をその特定照明装置のシーン用点灯状態にするよう制御する同調制御部120とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置を制御する照明制御システム、並びに、この照明制御システムで用いられる照明装置、照明制御方法、及び、制御プログラムに関する。
従来、リモコン操作等により複数の照明負荷の調光制御を集中的に行う照明制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術では、各照明負荷の点灯状態(明るさの強さである調光度等)を、シーンの切り替え操作で変更できる。
特開2002−367788号公報
食事、映像コンテンツ鑑賞、就寝その他の各生活シーンに応じて従来技術を用いて複数の照明装置(照明器具)の明るさ等の点灯状態を一括制御する操作をした場合に、複数の照明装置のうちの一部が壁スイッチにより電源オフ状態にされていると制御できない。例えば1台の照明装置(特定照明装置と称する)が電源オフ状態の時に、ユーザ操作に基づいてシーンに応じた一括制御がなされると、特定照明装置を除く複数の照明装置はシーンに応じた点灯状態(例えば調光度を60%にした状態等)となり、特定照明装置は消灯状態のままとなる。それから壁スイッチにより特定照明装置を電源オン状態にすると特定照明装置だけ全点灯状態(例えば最も明るい点灯状態)或いは既定(デフォルト)の点灯状態になってしまい、そのときのシーンにそぐわない状態になり得る。
そこで、本発明は、複数の照明装置の点灯状態についてシーンに応じた一括制御がなされた時に電力供給がなされていなかった照明装置の電源オンによるシーンへの悪影響を低減し得る照明制御システムを提供することを目的とする。また、本発明は、この照明制御システムで用いられる照明装置、照明制御方法、及び、制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る照明制御システムは、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置を制御する照明制御システムであって、前記複数の照明装置のうち給電されている照明装置各々を当該照明装置の前記シーン用点灯状態にするシーン制御を実行する第1制御部と、前記複数の照明装置のうち前記第1制御部による前記シーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御する第2制御部とを備える。
また、上記目的を達成するために本発明の一態様に係る照明装置は、1台又は複数台の照明装置を制御するために点灯状態に関する制御情報を送信する制御装置と通信し得る照明装置であって、照明部と、前記制御装置と通信する通信部と、前記通信部により前記制御装置から制御情報が受信された際に当該制御情報に応じた点灯状態となるように前記照明部を制御する照明制御部と、自装置への給電が開始された際に、前記制御装置に制御情報の送信を要求するために予め定められた要求信号を前記通信部に送信させる要求部とを備える。
また、上記目的を達成するために本発明の一態様に係る照明制御方法は、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置を制御する照明制御方法であって、前記複数の照明装置のうち給電されている照明装置各々を当該照明装置の前記シーン用点灯状態にするシーン制御を実行する第1制御ステップと、前記複数の照明装置のうち前記第1制御ステップでの前記シーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御する第2制御ステップとを含む。
また、上記目的を達成するために本発明の一態様に係る制御プログラムは、通信回路及びマイクロプロセッサを備える制御装置に、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置を制御する照明制御処理を実行させるための制御プログラムであって、前記照明制御処理は、前記複数の照明装置のうち給電されている照明装置各々を当該照明装置の前記シーン用点灯状態にするシーン制御を実行するために第1制御情報を送信する第1制御ステップと、前記複数の照明装置のうち前記第1制御ステップでの第1制御情報の前記送信時に給電されていなかった特定照明装置が給電されたことを当該特定照明装置との通信により検知した際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御するために第2制御情報を送信する第2制御ステップとを含む。
本発明の一態様に係る照明制御システム等によれば、複数の照明装置の点灯状態に係るシーンに応じた一括制御後に電源オンになった照明装置がシーンへ悪影響を及ぼすことを低減し得る。
実施の形態1に係る照明制御システムの概略構成図である。 実施の形態1に係る照明制御システムにおける制御装置及び照明装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る制御装置が保持するシーン制御内容テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1に係る制御装置による照明制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る照明装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る照明制御システムにおける各装置の連携動作例1を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る照明制御システムにおける各装置の連携動作例2を示すシーケンス図である。 実施の形態2に係る照明制御システムの概略構成図である。 実施の形態2に係る照明制御システムにおける制御装置及び照明装置の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る制御装置が記録する照明状態情報の一例を示す図である。 実施の形態2に係る制御装置による照明制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る照明制御システムにおける各装置の連携動作例1を示すシーケンス図である。 実施の形態2に係る照明制御システムにおける各装置の連携動作例2を示すシーケンス図である。 他の実施の形態に係る照明制御システムの概略構成図である。
(実施の形態1)
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
以下、本発明の一実施形態に係る照明制御システムについて説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係る照明制御システム10の概略構成を示す図である。照明制御システム10は、各種生活シーンに応じて複数の照明装置の点灯状態を一括して変更するためのシーン制御機能を有するシステムの一例である。ここでは、住宅20内に設置された複数の照明装置200a〜200cを制御するための照明制御システム10について説明する。
照明制御システム10は、図1に示すように、制御装置100、照明装置200a〜200cを含んで構成される。なお、照明制御システム10は、複数の照明装置を含むものであれば照明装置を何台含んでもよく、照明装置200a〜200c以外にも照明装置を含み得るが、ここでは、説明の便宜上、照明装置200a〜200cに注目して説明する。
照明装置200a〜200cの各々は、通信機能を有し、照明部(光源等)の点灯状態を変化させ得る照明器具であり、例えば調光度、発光色、配光等の1つ以上を変化させ得る。照明装置200a〜200cの各々は、制御情報(例えば制御コマンド、パラメータ、或いは、シーン番号等)を受信することによりその制御情報に従って、点灯状態を、予め定められた点灯状態へと変更する機能を有する。以下、シーン制御に対応して予め定められた点灯状態をシーン用点灯状態と称する。照明装置200a〜200cの各々は、図1に示すように、住宅20の壁スイッチ(SW)201a〜201cと接続されており、壁SWがオン状態であれば、例えば電力系統から住宅20に供給された交流電源から給電される。壁SW201a〜201cの各々は、ユーザ(住宅20の住人等)により操作され、操作に応じて照明装置200a〜200cの各々が電源オン状態(給電されている状態)か電源オフ状態(給電されていない状態)かに切り替えられる。
制御装置100は、通信により照明装置200a〜200cを制御する機能を有するコンピュータであり、例えば、ユーザに携帯されるスマートフォン、タブレット等、或いは、据え置き型の装置等である。制御装置100は、タイマー等の計時機構、通信インタフェース、ユーザインタフェース、メモリ及びプロセッサ(マイクロプロセッサ)等を含んで構成される。通信インタフェースは、無線通信或いは有線通信のための通信回路等である。通信インタフェースにより、制御装置100は、照明装置200a〜200c等と通信可能である。制御装置100と照明装置200a〜200cの各々とは、相互に通信するために必要な情報(装置識別用の情報等)を予め保持し得る。メモリは、プログラム及びデータを予め保持しているROM、プログラムの実行に際してデータ等の記憶に利用するためのRAM等であり、例えば不揮発性メモリを含んでいてもよい。なお、制御装置100は、メモリの他にハードディスク装置等の記憶装置を含んでもよい。プロセッサは、メモリに格納されたプログラム(制御プログラム)を実行することにより通信インタフェース等を制御して、照明制御処理等といった各種処理を行う。制御装置100のユーザインタフェースは、例えば、ユーザ操作を受け付ける等のための入力装置(タッチパネル、キーボード、或いは、音声入力装置等)であり、また、制御装置100はユーザインタフェースとしてディスプレイを有してもよい。また、制御装置100は、通信インタフェースを用いて、例えば、操作ボタンを有し赤外線等のリモコン信号を送信するリモコン(リモートコントローラ)等といった他の端末装置と通信することで、その端末装置を制御装置100の入力装置として利用してもよい。ここでは、入力装置を介してのユーザ操作については、説明の便宜上、シーン制御に関連するユーザ操作であるシーン操作に注目して説明する。
制御装置100は、ユーザ操作(シーン操作)に基づいて、即時又はタイマー設定された時刻に、照明装置200a〜200cの各々に対して制御情報を送信することで各照明装置をその照明装置について定められたシーン用点灯状態にするシーン制御機能を有する。制御装置100によるシーン制御のための制御情報の送信に対して、照明装置200a〜200cのうち電源オン状態の照明装置は制御情報を受信してシーン用点灯状態へと変化するが、電源オフ状態の照明装置は、制御情報を受信せずシーン用点灯状態にならない。制御装置100は、この電源オフ状態の照明装置が電源オン状態になった際に、一定条件下でその照明装置を自動的に(つまり、その際に制御装置100へのユーザ操作を必要とせずに)、シーン用点灯状態へと導く機能(シーン同調制御機能)を有する。
図2は、制御装置100及び照明装置200a〜200cの機能ブロック図である。
制御装置100は、上述の機能(シーン制御機能及びシーン同調制御機能)を実現するために、機能面では、図2に示すように基本制御部110、同調制御部120、シーン制御内容記憶部130、及び、操作部140を備える。
基本制御部110は、例えば制御装置100の通信インタフェース、計時機構、及び、制御プログラムを実行するプロセッサにより実現される。基本制御部110は、シーン制御機能を担う。即ち、基本制御部110は、操作部140が受け付けたユーザ操作に応じて、シーン制御内容記憶部130が保持するシーン制御内容テーブルを参照して照明装置200a〜200cに送信すべき制御情報を特定して、制御情報を送信する。ユーザ操作でタイマー設定がなされた場合には、基本制御部110は、制御情報の送信をそのタイマー設定に従った時刻が到来した時に行う。即ち、基本制御部110は、照明装置200a〜200cのうち電源オン状態の照明装置各々をその照明装置のシーン用点灯状態にするシーン制御を実行する。なお、基本制御部110は、照明装置200a〜200cのいずれかを対象とする個別の点灯制御のためのユーザ操作に応じて、その対象の照明装置に送信すべき制御情報(制御コマンド、パラメータ等)を特定して、制御情報を送信する個別制御機能を有し得る。本実施の形態ではシーン制御機能に注目して説明を行う。
操作部140は、ユーザ操作を受けて基本制御部110に伝達する機能を有し、例えば制御装置100のユーザインタフェース(入力装置)で実現される。
シーン制御内容記憶部130は、例えば制御装置100におけるメモリ、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域で実現される。シーン制御内容記憶部130は、シーン制御内容テーブルを保持する。シーン制御内容テーブルは、基本制御部110及び同調制御部120により参照される。図3は、シーン制御内容記憶部130が保持するシーン制御内容テーブルの一例を示す図である。シーン制御内容テーブルは、照明装置200a〜200cの各々に対してその照明装置のシーン用点灯状態にするための制御内容を、シーン毎(シーンを識別するためのシーン番号毎)に規定した情報である。シーン制御内容テーブルには、シーン番号から照明装置200a〜200cの各々に対して、シーン用点灯状態にするために送信すべき制御情報を特定するために必要な情報が含まれている。図3では、制御内容の例として調光度を示したが、調光度の他に発光色等を指定する内容であってもよい。また、図3での調光度の例は、最大の明るさで点灯した状態(全点灯状態)が100%となるように定めている。調光度については、例えば、光度、輝度等で表してもよい。基本制御部110は、シーン番号を指定したシーン操作に基づいて、シーン制御内容テーブルから各照明装置に対して送信すべき制御情報(例えば制御コマンド、パラメータ等)を特定できる。なお、基本制御部110は、照明装置200a〜200cの各々に一度、シーン番号とその照明装置における制御内容との対応関係を示すテーブルを送信しておいて各照明装置にそのテーブルを保持させてもよい。この後には、基本制御部110は、シーン番号を制御情報として送信することで各照明装置を制御可能となる。
同調制御部120は、例えば制御装置100の通信インタフェース、計時機構、及び、制御プログラムを実行するプロセッサにより実現される。同調制御部120は、シーン同調制御機能を担う。同調制御部120は、照明装置200a〜200cのいずれかの照明装置が電源オン状態になった際に送信する復電通知を受信した場合に、シーン制御に関連したシーン同調制御の必要性を判定する。この判定結果に基づき同調制御部120は、一定条件下で復電通知の送信元の照明装置に、その照明装置をシーン用点灯状態にさせるための制御情報を送信する。例えば、基本制御部110により各照明装置をシーン3(シーン番号が3)に対応したシーン用点灯状態で点灯させるためのシーン制御が行われた後において照明装置200cから復電通知が受信されたとする。この場合には、同調制御部120は一定条件下で、照明装置200cに、シーン制御内容テーブルを参照してシーン3に対応したシーン用点灯状態にするための制御情報を送信する。つまり、同調制御部120は、照明装置200a〜200cのうち基本制御部110よるシーン制御の実行時に電源オフ状態であった照明装置(特定照明装置と称する)が、電源オン状態になった際(給電された際)に、一定条件下で特定照明装置をそのシーン制御に対応したシーン用点灯状態にするよう制御する。特定照明装置が電源オン状態になった際に送信する復電通知は、予め定められた、シーン制御に係る制御情報の要求のための要求信号である。但し、同調制御部120は、基本制御部110がシーン制御を実行してから所定時間T(例えば数十分、数時間等)内において要求信号(復電通知)を受信した場合に限ってシーン制御のための制御情報を送信する。一方、その所定時間Tの経過後に要求信号を受信した場合にはシーン制御が不要であることを示す情報を送信する。つまり、同調制御部120は、基本制御部110がシーン制御を実行してから所定時間T内において特定照明装置が電源オン状態になった場合には、特定照明装置をシーン用点灯状態にするために制御情報の送信による制御を行い、その所定時間Tの経過後に特定照明装置が電源オン状態になった場合にはその制御を行わない。
照明装置200a〜200cのそれぞれは、形状、大きさ等において互いに異なり得るが、いずれも機能面においては図2に示す機能構成要素を含んでいる。照明部210a〜210cはいずれも同様の照明機能を有し、通信部220a〜220cはいずれも、制御装置100と通信するための、同様の通信機能を有し、照明制御部230a〜230cはいずれも同様に各照明部を制御する機能を有する。なお、図2では、一例として、照明装置200a及び照明装置200bが制御装置100の基本制御部110によるシーン制御の時点で電源オン状態であって制御情報が、基本制御部110から伝達されることを矢線で示している。また、一例として、照明装置200cがシーン制御の時点の後に電源オン状態となって要求信号を送信して同調制御部120からの情報を受信し得ることを矢線で示している。
照明装置200aは、図2に示すように、照明部210a、通信部220a、及び、照明制御部230aを備える。
照明部210aは、例えば、1つ又は複数のLED(Light Emitting Diode)等の光源を含んで構成される。LEDは、輝度を調整可能であり、例えば多色発光可能であって照明制御部230aの制御下で特定の色で発光するものであってもよい。
通信部220aは、通信インタフェース等であり、制御装置100から送信される制御情報を受信して照明制御部230aに伝達する機能を有し、照明制御部230aの指示を受けて要求信号を制御装置100へ送信する機能を有する。
照明制御部230aは、照明部210aの光源に電気的に接続された電子回路により構成され、例えばプログラムを実行するプロセッサ等の半導体集積回路を含んでいてもよい。照明制御部230aは、通信部220aから伝達された制御情報に応じて、照明部210aを特定の点灯状態で点灯させ、或いは、消灯させるよう制御する機能を有する。制御情報が、予め定められた制御コマンド、パラメータ等である場合においては、その制御情報に従って、照明制御部230aは、照明部210aによる点灯を制御する。また、例えば制御情報がシーン番号を含む場合において、照明制御部230aは、予め各シーン番号に対応した制御内容を示すテーブルを保持しておいて、そのテーブルに従って照明部210aによる点灯を制御してもよい。なお、照明制御部230aは、例えば、制御装置100から、シーン番号と照明装置200aにおける制御内容との対応関係を示すテーブルが送信された場合に、そのテーブルを、通信部220aを介して取得してもよい。この場合には、照明制御部230aはその後においてシーン番号を含む制御情報を取得した際にそのテーブルに基づいてシーン番号に対応した制御内容で照明部210aの点灯に係る制御を行ってもよい。照明制御部230aは、例えば、照明部210aの発光色、輝度等を変更し得る。また照明制御部230aは要求部231aを有する。要求部231aは、例えば照明装置200aが電源オフ状態から電源オン状態になった際に、制御装置100に対して通信部220aに予め定められた要求信号(復電通知)を送信させる機能を有する。
照明装置200b、200cは、概ね照明装置200aと同様の構成を備える。
(動作)
以下、上述の構成を備える照明制御システム10の動作例について、制御装置100の動作を中心に説明する。
図4は、制御装置100による照明制御処理の一例を示すフローチャートである。以下、図4に即して照明制御処理を説明する。
制御装置100は、基本制御部110により、ユーザ操作に基づくシーン制御タイミングが到来したか否かを判断する(ステップS11)。シーン制御タイミングは、ユーザによりタイマー設定を示すシーン操作が行われた場合には、そのタイマー設定に従った時刻が到来した時点である。また、シーン制御タイミングは、ユーザによりタイマー設定ではないシーン操作が行われた場合には、そのシーン操作が操作部140から基本制御部110に伝達された時点である。
ステップS11でシーン制御タイミングが到来したと判断した場合には、基本制御部110は、照明装置200a〜200cに対してシーン制御のための制御情報を送信することでシーン制御を行う(ステップS12)。また、ステップS11でシーン制御タイミングが到来していないと判断した場合には、基本制御部110は、ステップS12をスキップし、シーン制御を行わない。
続いて、制御装置100は、同調制御部120により、照明装置200a〜200cのいずれかから要求信号(復電通知)を受信した場合には(ステップS13)、一定条件下で制御情報の送信のための処理(ステップS14〜S16)を行う。一方、要求信号を受信していない場合にはステップS14〜S16をスキップしてステップS11に戻る。
ステップS14では、同調制御部120は、基本制御部110によるシーン制御から所定時間T(例えば数十分、数時間等)が経過したか否かを判別する。ステップS14で、所定時間Tが過ぎていないと判別した場合には、同調制御部120は、ステップS13で受信した要求信号の送信元の照明装置に、そのシーン制御がなされた他の照明装置と同調させる制御を行うべく制御情報を送信する(ステップS15)。ステップS15で送信される制御情報は、例えば、その直前(所定時間T内)にシーン制御で送信された制御情報と同様の内容であり得る。例えば、シーン制御で送信された制御情報がシーン3を示すものであれば、ステップS15で送信される制御情報もシーン3を示すものであり得る。この代わりに、要求信号の送信元の照明装置のシーン3に対応するシーン用点灯状態が例えば調光度50%の点灯状態の場合には、ステップS15で送信される制御情報は、調光度50%の点灯状態に制御するための制御コマンド、パラメータ等の情報であってもよい。
一方、ステップS14で、所定時間Tが経過していると判別した場合には、同調制御部120は、ステップS13で受信した要求信号の送信元の照明装置に、シーン制御が不要であることを示す情報を送信する(ステップS16)。なお、このステップS16との関係から、所定時間Tとして、シーン制御により一括して複数の照明装置の点灯状態を変更した後にその制御が継続されるべき時間が、定められていることが有用である。なお、この所定時間Tを、シーン毎(つまりシーン制御に係るシーン番号毎)に個別に定めてもよい。
制御装置100は、ステップS15或いはステップS16での処理の後には、ステップS11に戻る。
上述の照明制御処理によって制御され得る照明装置200a〜200cのそれぞれは、例えば図5に示すように動作する。ここでは、図5に即して一台の照明装置200aの動作について説明する。
照明装置200aは、例えば壁SW201aがオン状態にされて給電が開始されると、要求部231a及び通信部220aにより、制御装置100への要求信号(復電通知)の送信を行う(ステップS21)。
続いて照明装置200aは、照明制御部230aにより、所定基準より暗い点灯状態で照明部210aを点灯させるように制御する(ステップS22)。所定基準は全点灯状態より暗いように定めたものであり、例えば、調光度10%等である。照明装置200aは、電源オン状態になって直ちに既定(デフォルト)の点灯状態になるのではなく、ステップS22によって、例えば、調光度10%未満の明るさで、比較的暗い点灯状態になる。既定の点灯状態は、例えば全点灯状態である。なお、既定の点灯状態は、全点灯状態以外の予め定められた点灯状態であってもよいし、前回の点灯状態(消灯前の点灯状態)であってもよい。
次に、照明装置200aは、照明制御部230aにより、ステップS21での要求信号の送信から一定時間が経過するまでに(ステップS23)、制御装置100からシーン制御が不要であることを示す情報を受信したか(ステップS24)、制御装置100から要求信号に応じた制御情報を受信したか(ステップS25)を判定する。要求信号の送信から一定時間が経過するまでにシーン制御が不要であることを示す情報を受信した場合には、照明制御部230aは、既定の点灯状態にするように照明部210aを制御する(ステップS27)。また、要求信号の送信から一定時間が経過するまでに制御情報を受信した場合には、照明制御部230aは、制御情報に応じた点灯状態にするように照明部210aを制御する(ステップS26)。また、制御情報或いはシーン制御が不要であることを示す情報を受信できずに要求信号の送信から一定時間が経過した場合には、照明制御部230aは、既定の点灯状態にするように照明部210aを制御する(ステップS27)。ステップS26又はステップS27での処理により、照明装置200aが電源オン状態になった際の一連の処理が完了する。
そしてステップS26或いはステップS27での処理の後には、照明装置200aは、制御情報の受信確認(ステップS28)を繰り返す状態に移る。照明装置200aは、ステップS28で制御情報を受信すると、照明制御部230aにより、照明部210aをその制御情報に応じた点灯状態へと変更する(ステップS29)。
照明装置200b、200cも、上述した照明装置200aの動作と同様に動作を行い得る。
以下、上述の動作を行う照明制御システム10の各装置の連携動作の例について説明する。
図6は、照明制御システム10に係る連携動作例1を示すシーケンス図である。以下、同図に係るシーケンスを説明する。
制御装置100は、ユーザ操作(シーン操作)に基づいて、ユーザ操作時点或いはタイマー設定に従った時刻が到来した時にシーン制御を行う。ここでは、ユーザは夜間に映像コンテンツ鑑賞等のために周囲の照明装置200a〜200cの明るさを少し抑えるべく、照明装置200a〜200cを一括してシーン3(図3参照)に対応したシーン用点灯状態にする例を用いて、説明する。
制御装置100は、シーン制御によりシーン3を示す制御情報を照明装置200a〜200cに向けて送信する(ステップS101)。この時、図1の壁スイッチ(SW)201a〜201cに示すように、照明装置200a及び照明装置200bは電源オン状態であるが、照明装置200cは電源オフ状態であるとする。このため、ステップS101で送信された制御情報は、照明装置200a及び照明装置200bには受信されるが、照明装置200cには受信されない。
照明装置200aは、制御情報を受信すると、シーン3に対応するシーン用点灯状態となるように照明部210aの点灯状態を変更する(ステップS102a)。また、照明装置200bは、制御情報を受信すると、シーン3に対応するシーン用点灯状態となるように照明部210bの点灯状態を変更する(ステップS102b)。このとき、照明装置200cは電源オフ状態のため、消灯している。
ステップS101での制御情報の送信(シーン制御)から予め定められている所定時間T内に、ユーザにより壁SW201cがオン状態へと切り替えられると照明装置200cは電源オン状態(給電されている状態)となる。これにより、照明装置200cは、制御装置100に要求信号(復電通知)を送信して(ステップS103)、比較的暗い点灯状態(例えば調光度10%未満の状態)で点灯する(ステップS104)。これは照明装置200cが即座に全点灯状態で点灯することに比べて、ユーザの生活シーン(この例では映像コンテンツ鑑賞のシーン)への悪影響が少ない。
そして、制御装置100は、シーン制御から所定時間T内に要求信号を受信したので、シーン3を示す制御情報を照明装置200cへと送信する(ステップS105)。この制御情報を受信すると照明装置200cは、シーン3に対応したシーン用点灯状態へと切り替えて、調光度50%で点灯する(ステップS106)。これにより、シーン操作に基づいてシーン制御がなされた後に照明装置200cを電源オン状態にしたユーザが、再びシーン操作を行わなくても、自動的に照明装置200cがシーンに同調してシーン用点灯状態へと変化する。
図7は、照明制御システム10に係る連携動作例2を示すシーケンス図である。以下、同図に係るシーケンスを説明する。なお、図7において上述した図6と同様の処理ステップについては同じ符号を付しており、ここでは適宜説明を省略する。
図7では、照明装置200cが電源オン状態になった時刻が図6の例より遅く、シーン制御がなされてから所定時間Tが経過した後に照明装置200cが電源オン状態になった例を示している。
ステップS101での制御情報の送信(シーン制御)から予め定められている所定時間Tが経過した後に、ユーザにより壁SW201cがオン状態へと切り替えられると照明装置200cは電源オン状態となる。これにより、照明装置200cは、制御装置100に要求信号を送信して(ステップS103)、比較的暗い点灯状態で点灯する(ステップS104)。
そして、制御装置100は、シーン制御から所定時間の経過後に要求信号を受信したので、シーン制御が不要であることを示す情報を照明装置200cへと送信する(ステップS107)。この情報を受信すると照明装置200cは、照明部210cの点灯状態を、既定の点灯状態(例えば全点灯状態或いは消灯前の点灯状態等)へと切り替える(ステップS108)。これにより、シーン操作に基づいてシーン制御がなされた後、所定時間T(例えばシーン制御を継続する必要がないと想定される程度の時間等)が経過した場合には、ユーザは照明装置200cを電源オン状態にすることで既定の点灯状態にさせることが可能となる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態1で示した照明制御システム10の一部を変形してなる照明制御システム10aについて説明する。
(構成)
図8は、本実施の形態に係る照明制御システム10aの概略構成を示す図である。照明制御システム10aは、実施の形態1で示した制御装置100の一部を変形した制御装置100aと、リモコン300とを備え、実施の形態1で示した照明装置200a〜200cを含んで構成される。
制御装置100aは、制御装置100と同様に、通信により照明装置200a〜200cを制御する機能を有するコンピュータである。ここで特に説明しない点については、制御装置100aは制御装置100と同様である。制御装置100aは、通信インタフェースを用いて、例えば、操作ボタンを有し赤外線等のリモコン信号を送信するリモコン300と通信することで、そのリモコン300に対するユーザ操作に係る情報を取得し得る。制御装置100aの通信インタフェースは、照明装置200a〜200cとの通信とリモコン300との通信とに、例えば互いに異なる通信方式(通信プロトコル)を利用して通信し得る。
照明制御システム10aではリモコン300でのユーザ操作に応じて制御装置100aが照明装置200a〜200cを制御し得る。本実施の形態においても実施の形態1と同様に照明装置200a〜200cの各々は、住宅20の壁スイッチ(SW)201a〜201cと接続されており、壁SWがオン状態であれば給電される。
制御装置100aは、制御装置100と同様に、シーン制御後に電源オフ状態の照明装置が電源オン状態になった際に、一定条件下でその照明装置を自動的にシーン用点灯状態へと導く機能(シーン同調制御機能)を有する。制御装置100では、シーン制御から所定時間T内に照明装置が電源オン状態になること(具体的には所定時間T内に要求信号を受信すること)をその照明装置をシーン用点灯状態へと導く条件としていた。制御装置100と相違し、制御装置100aでは、シーン制御から所定時間T内であり且つシーン制御の継続中である時において照明装置が電源オン状態になることを、その照明装置をシーン用点灯状態へと導く条件としている。
図9は、制御装置100a及び照明装置200a〜200cの機能ブロック図である。
制御装置100aは、機能面では、図9に示すように基本制御部110a、同調制御部120a、シーン制御内容記憶部130、リモコン信号受信部150、及び、照明状態情報格納部160を備える。図9において図2と同様の構成要素は、図2と同じ符号を付しており、ここでの説明を省略する。
リモコン信号受信部150は、リモコン300からユーザ操作に応じたリモコン信号を受けて、ユーザ操作に係る指示を基本制御部110に伝達する機能を有し、例えば制御装置100aの通信インタフェースで実現される。
基本制御部110aは、実施の形態1で示した基本制御部110の一部を変形したものであり、基本制御部110と同様の機能(シーン制御機能、個別制御機能)を含む。基本制御部110aは、基本制御部110の機能に加えて、制御した制御装置の制御内容を記録(更新)する機能を有する。即ち、基本制御部110aは、シーン制御で各照明装置を一括して制御した場合或いは個別制御で特定の照明装置を制御した場合のいずれにおいても照明状態情報格納部160に格納する照明状態情報のうち、制御した照明装置の制御内容を更新する機能を有する。基本制御部110aは、ここで特に説明しない点については基本制御部110と同様である。
照明状態情報格納部160は、例えば制御装置100aにおけるメモリ、ハードディスク装置等の記憶媒体の一領域で実現される。照明状態情報格納部160は、照明状態情報を格納するために用いられる。照明状態情報は、基本制御部110aにより、照明装置200a〜200cの点灯状態の制御の度に随時更新され、同調制御部120aにより参照される。図10は、照明状態情報格納部160に格納される照明状態情報の一例を示す図である。照明状態情報は、照明装置200a〜200cの各々について、その照明装置に対して制御装置100aが制御した制御内容を記録した情報である。図10の例では、基本制御部110aにより、照明装置200aに対して調光度50%にする制御が行われ、照明装置200bに対して調光度100%にする制御が行われ、更に、照明装置200cに対して調光度50%にする制御が行われた時点での照明状態情報を示している。
同調制御部120aは、実施の形態1で示した同調制御部120の一部を変形したものであり、シーン同調制御機能を担う。同調制御部120aは、照明装置200a〜200cのいずれかの照明装置が電源オン状態になった際に送信する要求信号(復電通知)を受信した場合に、シーン制御に関連したシーン同調制御の必要性を判定する。この判定結果に基づいて同調制御部120aは一定条件下で、要求信号の送信元の照明装置に、その照明装置をシーン用点灯状態にさせるための制御情報を送信する。同調制御部120aは、基本制御部110aがシーン制御を実行してから所定時間T(例えば数十分、数時間等)内で且つシーン制御が継続中である時において要求信号(復電通知)を受信した場合に限ってシーン制御のための制御情報を送信する。一方、同調制御部120aは、その所定時間Tの経過後或いはシーン制御が継続中でなくなった時点以後に要求信号を受信した場合にはシーン制御が不要であることを示す情報を送信する。このシーン同調制御の条件判断のために同調制御部120aは、シーン制御が継続中であるか否かを判定する。同調制御部120aは、シーン制御後つまり点灯状態の一括制御後においてシーン用点灯状態となった照明装置のいずれかがユーザ操作に基づき個別制御されて別の点灯状態に変化していると、シーン制御が継続中でなくなったと判定する。具体的には、同調制御部120aは、この判定に、シーン制御内容記憶部130が保持するシーン制御内容テーブルと、照明状態情報格納部160に格納された照明状態情報とを用いる。シーン制御内容テーブルが示す、シーン制御に用いたシーン番号に対応する各照明装置の制御内容と、照明状態情報における対応する照明装置の制御内容とが一致すれば、同調制御部120aは、シーン制御が継続中であると判定し、一致しなければシーン制御が継続中でなくなったと判定する。即ち、同調制御部120aは、基本制御部110aがシーン制御を実行してから所定時間T内において、特定照明装置(シーン制御時に電源オフ状態であった照明装置)が電源オン状態になった場合には、特定照明装置をシーン用点灯状態にするために制御情報の送信による制御を行うが、シーン制御によりシーン用点灯状態になった1台以上の照明装置の点灯状態が個別制御によりシーン用点灯状態と異なる状態に変更された後においては所定時間T内であっても、特定照明装置をシーン用点灯状態にするための制御を抑止する。なお、同調制御部120aは、ここで特に説明しない点については同調制御部120と同様である。
(動作)
以下、上述の構成を備える照明制御システム10aの動作例について、制御装置100aの動作を中心に説明する。
図11は、制御装置100aによる照明制御処理の一例を示すフローチャートである。以下、図11に即して照明制御処理を説明する。
制御装置100aは、リモコン信号受信部150で受けたリモコン信号に基づき、基本制御部110aにより、ユーザ操作が1台の照明装置の個別制御の指示を示すものか複数の照明装置の一括制御(シーン制御)の指示を示すものかを判定する(ステップS31)。リモコン300は、ユーザ操作に応じたリモコン信号を送信する。ユーザはリモコン300に対して、例えば照明装置毎に予め対応付けた番号のボタンの操作と調光度を増加又は減少させるボタンの操作とにより個別制御の指示が可能である。また、ユーザはリモコン300に対して、例えばシーン操作を示すボタンと、シーン毎のシーン番号に対応する番号のボタンの操作とによりシーン制御の指示が可能である。なお、これは一例であり、リモコン300のユーザインタフェースはいかなるものであってもよい。
ステップS31でユーザ操作が個別制御の指示を示すと判定した場合に基本制御部110aは、該当の照明装置に対してユーザ操作に応じて制御内容を特定してその制御内容を示す制御情報(制御コマンド、パラメータ等)を送信することで個別制御を行う(ステップS32)。これにより、照明装置200a〜200cのうち該当の照明装置は、制御情報を受信すると制御情報に応じた点灯状態へと変化する。基本制御部110aは、ステップS32での個別制御における制御内容を照明状態情報格納部160に記録する(ステップS33)。この記録は、具体的には、照明状態情報における該当の照明装置についての制御内容の更新により実行される。制御装置100aは、ステップS31で、ユーザ操作が個別制御の指示を示さないと判定した場合には、ステップS32及びステップS33をスキップする。
次に制御装置100aは、基本制御部110aにより、ユーザ操作に基づくシーン制御タイミング(シーン操作時或いはシーン操作でのタイマー設定に従った時刻)が到来したか否かを判断する(ステップS34)。ステップS34は、実施の形態1で示したステップS11と同様である。
ステップS34でシーン制御タイミングが到来したと判断した場合には、基本制御部110aは、照明装置200a〜200cに対してシーン制御のための制御情報を送信することでシーン制御を行う(ステップS35)。基本制御部110aは、ステップS35でのシーン制御における制御内容を照明状態情報格納部160に記録する(ステップS36)。この記録は、具体的には、照明状態情報における、シーン制御の対象となった各照明装置についての制御内容の更新により実行される。また、ステップS34でシーン制御タイミングが到来していないと判断した場合には、基本制御部110aは、ステップS35及びステップS36をスキップし、シーン制御及びその制御内容の記録を、行わない。
続いて、制御装置100aは、同調制御部120aにより、照明装置200a〜200cのいずれかから要求信号(復電通知)を受信した場合には(ステップS37)、一定条件下で制御情報の送信のための処理(ステップS38〜S41)を行う。一方、要求信号を受信していない場合にはステップS38〜S41をスキップしてステップS31に戻る。
ステップS38では、同調制御部120aは、基本制御部110aによるシーン制御から所定時間T(例えば数十分、数時間等)が経過したか否かを判別する。ステップS38で、所定時間Tが過ぎていないと判別した場合には、同調制御部120aは、シーン制御が継続中か否かを判定する(ステップS39)。ステップS39で、シーン制御が継続中であると判定した場合には、同調制御部120aは、ステップS37で受信した要求信号の送信元の照明装置に、そのシーン制御がなされた他の照明装置と同調させる制御を行うべく制御情報を送信する(ステップS40)。ステップS40は、実施の形態1で示したステップS15と同様である。
一方、ステップS38で所定時間Tが経過していると判別した場合及びステップS39でシーン制御が継続中でないと判定した場合には、同調制御部120aは、ステップS37で受信した要求信号の送信元の照明装置に、シーン制御が不要であることを示す情報を送信する(ステップS41)。ステップS41は、実施の形態1で示したステップS16と同様である。
制御装置100aは、ステップS40或いはステップS41での処理の後には、ステップS31に戻る。
以下、上述の動作を行う照明制御システム10aの各装置の連携動作の例について説明する。
図12は、照明制御システム10aに係る連携動作例1を示すシーケンス図である。以下、同図に係るシーケンスを説明する。
リモコン300に対して、シーン3への変更に係るシーン制御を指示するユーザ操作(シーン操作)がなされ、リモコン300はそのユーザ操作に係る指示を示すリモコン信号を制御装置100aに送信する(ステップS201)。
制御装置100aは、リモコン信号が示すユーザ操作(シーン操作)に係る指示に基づいて、ユーザ操作時点或いはタイマー設定に従った時刻が到来した時にシーン制御を行う。ここでは実施の形態1と同様に、ユーザが夜間に映像コンテンツ鑑賞等のために周囲の照明装置200a〜200cの明るさを少し抑えるべく、照明装置200a〜200cを一括してシーン3(図3参照)に対応したシーン用点灯状態にする例を用いて、説明する。
制御装置100aは、シーン制御によりシーン3を示す制御情報を照明装置200a〜200cに向けて送信する(ステップS202)。この時、照明装置200a及び照明装置200bは電源オン状態であるが、照明装置200cは電源オフ状態であるとする。このため、ステップS202で送信された制御情報は、照明装置200a及び照明装置200bには受信されるが、照明装置200cには受信されない。
照明装置200aは、制御情報を受信すると、シーン3に対応するシーン用点灯状態となるように照明部210aの点灯状態を変更する(ステップS203a)。また、照明装置200bは、制御情報を受信すると、シーン3に対応するシーン用点灯状態となるように照明部210bの点灯状態を変更する(ステップS203b)。このとき、照明装置200cは電源オフ状態のため、消灯している。
ステップS202での制御情報の送信(シーン制御)から予め定められている所定時間T内に、ユーザにより壁SW201cがオン状態へと切り替えられると照明装置200cは電源オン状態となる。これにより、照明装置200cは、制御装置100aに要求信号(復電通知)を送信して(ステップS204)、比較的暗い点灯状態(例えば調光度10%未満の状態)で点灯する(ステップS205)。この例では、シーン制御からステップS204の前までにおいて、照明装置200a或いは照明装置200bに対する個別制御がなされていないものとして説明を続ける。
制御装置100aは、シーン制御から所定時間T内であってシーン制御が継続中である状態において要求信号を受信したので、シーン3を示す制御情報を照明装置200cへと送信する(ステップS206)。この制御情報を受信すると照明装置200cは、シーン3に対応したシーン用点灯状態へと切り替えて、調光度50%で点灯する(ステップS207)。これにより、シーン操作に基づいてシーン制御がなされた後に照明装置200cを電源オン状態にしたユーザが、再びシーン操作を行わなくても、自動的に照明装置200cがシーンに同調してシーン用点灯状態へと変化する。
図13は、照明制御システム10aに係る連携動作例2を示すシーケンス図である。以下、同図に係るシーケンスを説明する。なお、図13において上述した図12と同様の処理ステップについては同じ符号を付しており、ここでは適宜説明を省略する。
図13では、シーン制御がなされた後に、照明装置200bに対する個別制御により、シーン制御が継続中でなくなり、その後に照明装置200cが電源オン状態になった例を示している。
ステップS202でのシーン制御の後において、ユーザにより個別制御の指示に係る操作がなされるとリモコン300はその個別制御の指示を示すリモコン信号を制御装置100aに送信する(ステップS208)。ここでは、ユーザ操作により、個別制御の指示として、照明装置200bを調光度100%の点灯状態にする指示がなされたものとする。
制御装置100aは、リモコン信号が示すユーザ操作に係る指示に基づいて、個別制御の対象となる照明装置200bに対して制御情報(調光度100%にするための制御コマンド、パラメータ等)を送信する(ステップS209)。これにより、照明装置200bは、制御情報を受信すると、調光度100%となるように照明部210bの点灯状態を変更する(ステップS210)。
ステップS202でのシーン制御から所定時間T内において、ユーザにより壁SW201cがオン状態へと切り替えられると照明装置200cは電源オン状態となる。これにより、照明装置200cは、制御装置100aに要求信号を送信して(ステップS204)、比較的暗い点灯状態で点灯する(ステップS205)。
制御装置100aは、ステップS204で照明装置200cから送信された要求信号を受信した時点では、照明状態情報格納部160に格納された照明状態情報は、シーン3に対応した制御内容とは照明装置200bの制御内容が異なっている(例えば図10に例示する内容となっている)。これはシーン制御が継続中でなくなったことを示している。
このため、制御装置100aは、要求信号を受信した時点がシーン制御から所定時間T内ではあるが、シーン制御が継続中でなくなった後であるので、シーン制御が不要であることを示す情報を照明装置200cへと送信する(ステップS211)。この情報を受信すると照明装置200cは、照明部210cの点灯状態を、既定の点灯状態(例えば全点灯状態或いは消灯前の点灯状態等)へと切り替える(ステップS212)。このように照明制御システム10aでは、シーン制御後に、ユーザが特定の照明装置をシーン用点灯状態でない点灯状態へと変更する個別制御を指示すると、その後に電源オン状態になった照明装置をシーン制御へ同調させる必要性が失われたものと取り扱う。このため、シーン制御後に照明装置200bを個別制御した後においては、ユーザは、照明装置200cを電源オン状態にすることで照明装置200cを既定の点灯状態にさせることが可能となる。
(他の実施の形態等)
以上、実施の形態1、2により照明制御システム10、10aについて説明したが、上述した実施の形態は一例に過ぎず、各種の変更、付加、省略等が可能であることは言うまでもない。
上述の実施の形態では、住宅20内に設置された複数の照明装置200a〜200cを制御するための照明制御システム10、10aを示した。しかし、これは一例に過ぎず、照明制御システム10、10aは、住宅20以外の施設(店舗、事務所、病院、ビルディング、駅舎、競技場等)における複数の照明装置を制御するために用いられるシステムであってもよい。
上述の実施の形態では、制御装置100、100aが保持するシーン制御内容テーブルに、複数のシーンについてシーン番号毎の制御内容が含まれる例を示したが、シーンは1つしかなくてもよい。シーンが1つしかない場合においては、制御装置100、100aは、ユーザ操作に応じて複数の照明装置の点灯状態を、各照明装置について予め定められた1つのシーン用点灯状態へと、一括制御する機能を有すればよい。
また、上述の実施の形態では、照明装置から復電通知(要求信号)を受信した場合においてシーン制御に同調させる条件が成立しない場合に、制御装置100、100aが、シーン制御が不要であることを示す情報を送信することとした。シーン制御が不要である場合にそのことを示す情報を送信することは、照明装置側での処理の迅速化に有用となる。しかし、制御装置100、100aは、シーン制御が不要であることを示す情報の送信(例えばステップS16、S41)を省略してもよい。また、そのシーン制御に同調させるための条件(要求信号に対してシーン制御に対応する制御情報を送信するための条件)として、シーン制御から所定時間T内であることという条件を省いてもよいし、他の条件を加えてもよい。
また、上述の実施の形態では、照明装置200a〜200cがシーン制御の対象となり得る例を示したが、制御装置100、100aは、シーン制御の対象となることのない照明装置に対して個別制御のみを行い得る。
また、上述の実施の形態では、照明装置200a〜200cはいずれも電源オン状態になった際に復電通知(要求信号)を送信する要求部(例えば要求部231a〜231c)としての機能を有することとした。しかし、照明装置200a〜200cのうちの1台又は複数台が、要求部としての機能を有さなくてもよい。但し要求部としての機能を有する照明装置のみが、シーン制御時点に遅れて電源オン状態になった場合に自動的にそのシーン制御に対応したシーン用点灯状態へと変化し得る。
また、上述の実施の形態で示した照明制御システム10、10aにおける制御装置100、100aは、独立した筐体等を有する装置であったが、制御装置と照明装置とが一体化していてもよい。一体化の態様は、接合、嵌合その他のいかなる態様であってもよい。例えば、制御装置と照明装置とが1つの筐体を共用してもよい。図14は、3つの制御装置100aのそれぞれが、照明装置200a〜200cのそれぞれと一体化している例である照明制御システム10bを示す。照明制御システム10bにおいて、例えば、制御装置100aと一体化した照明装置200a〜200cのうち、給電された状態の1台の一体化した照明装置及び制御装置100aが、シーン制御及びシーン同調制御を行い得る。
また、上述の実施の形態で示した制御装置100、100aの機能の一部を他の装置が分担してもよい。他の装置は、制御装置100、100aから離れたコンピュータ(例えば、住宅20外のサーバ装置、或いは、スマートフォン等)であってもよい。また、上述の制御装置100、100aにおける照明制御処理の手順(図4、図11参照)の実行順序は、必ずしも、上述した通りの順序に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えたりその一部を省略したりすることができる。また、上述の照明制御処理の全部又は一部は、制御装置100、100a或いは他の装置のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、制御装置100、100a或いは他の装置に含まれるプロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより実現されるものである。また、その制御プログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布された制御プログラムを装置にインストールして、装置のプロセッサに実行させることで、装置に照明制御処理の全部又は一部を行わせることが可能となる。
また、上述した実施の形態等で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。
なお、本発明の包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、本発明の一態様に係る照明制御システム、及び、この照明制御システムで用いられる照明装置、照明制御方法及び制御プログラムの構成、変形態様、効果等について示す。
(1)本発明の一態様に係る照明制御システムは、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置200a〜200cを制御する照明制御システム10、10a、10bであって、複数の照明装置200a〜200cのうち給電されている照明装置各々をその照明装置のシーン用点灯状態にするシーン制御を実行する第1制御部(例えば基本制御部110、110a)と、複数の照明装置200a〜200cのうち第1制御部による前記シーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御する第2制御部(例えば同調制御部120、120a)とを備える。シーン用点灯状態としては、調光度、発光色(例えば色温度等)、配光等が相違する多様な状態があり得る。シーンが複数ある場合においてはシーン毎にシーン用点灯状態があり得る。なお、第1制御部、第2制御部のそれぞれは、照明制御システムを構成するいずれかの装置に含まれ得るが、同一装置に含まれていても、相互に連携動作する別々の装置に含まれてもよい。なお、第1制御部及び第2制御部が単一の装置(例えばメモリ及びプロセッサを備える装置)に含まれる場合において、例えば、第1制御部及び第2制御部それぞれの機能は、同じプロセッサによって、互いに異なるプログラムモジュール(命令列)を実行することにより、実現されるものであってもよい。
この構成により、複数の照明装置200a〜200cの点灯状態についてシーンに応じた一括制御がなされた時に電力供給がなされていなかった照明装置(特定照明装置)の電源オンによるシーンへの悪影響を低減し得る。従来一般に多くの照明装置は電源オン状態(給電されている状態)になると全点灯状態或いは既定(デフォルト)の点灯状態になる。しかし、照明制御システム10、10a、10bにおける特定照明装置は、シーン制御に同調させる必要がある場合等に係る一定条件の下で、第2制御部(例えば同調制御部120、120a)によりシーン用点灯状態へと導かれる。このため、特定照明装置が、シーンにそぐわない点灯状態(例えば全点灯状態、既定の点灯状態等)となることが抑制され、シーンへの悪影響が低減され得る。
(2)例えば、第2制御部は、第1制御部がシーン制御を実行してから所定時間(例えば30分、2時間等)内において特定照明装置(第1制御部によるシーン制御の実行時に給電されていなかった照明装置)が給電された場合には特定照明装置をシーン用点灯状態(給電されていなかった時に実行されたシーン制御に対応する点灯状態)にする制御を行い、その所定時間の後に特定照明装置が給電された場合にはその制御を行わないこととしてもよい。
これにより、シーン制御が実行された後に十分な時間(所定時間より長い時間)が経過してから特定照明装置が電源オン状態になったときには特定照明装置は、シーン用点灯状態にならず、例えば通常の点灯状態(全点灯状態、既定の点灯状態等)となり得る。
(3)例えば、第2制御部は、第1制御部のシーン制御によりシーン用点灯状態になった1台以上の照明装置の点灯状態がそのシーン用点灯状態と異なる状態に変更された後においては、特定照明装置をその特定照明装置のシーン用点灯状態にする制御を抑止することとしてもよい。なお、第2制御部は、第1制御部のシーン制御によりシーン用点灯状態になった1台以上の照明装置の点灯状態がそのシーン用点灯状態と異なる状態に変更されたことを、いかなる方法で検知してもよい。例えば、第2制御部の一例である同調制御部120aは、シーン制御内容テーブル及び照明状態情報を用いて、照明装置におけるシーン用点灯状態から別の点灯状態への変更の検知を行う。
これにより、シーン制御が実行された後に、個別に照明装置の点灯状態が変更されると、シーン制御が終了しているように取り扱われるようになる。即ち、そのシーン制御がなされた照明装置の点灯状態が個別に変更されてから特定照明装置が電源オン状態(給電された状態)になったときには特定照明装置は、シーン用点灯状態にならず、例えば通常の点灯状態(全点灯状態、既定の点灯状態等)となり得る。
(4)例えば、照明制御システム10、10a、10bは、複数の照明装置200a〜200cと、第1制御部(基本制御部110、110a)及び第2制御部(同調制御部120、120a)を有する制御装置100、100aとを備え、第1制御部は、シーン制御を実行するために第1制御情報(シーン制御のための制御情報)の送信を行い、第2制御部は、特定照明装置を制御する場合には特定照明装置に第2制御情報(シーン制御に同調させるための制御情報)を送信し、複数の照明装置200a〜200cの各々は、照明部(例えば照明部210a等)と、制御装置100、100aと通信する通信部(例えば通信部220a等)と、通信部により制御装置100、100aから第1制御情報が受信された場合にはその照明装置のシーン用点灯状態となるように照明部を制御する照明制御部(例えば照明制御部230a等)とを有し、複数の照明装置200a〜200cのうち、特定照明装置を含む1台以上の照明装置各々における照明制御部は、その照明装置への給電が開始された際に通信部により制御装置100、100aと通信して、その通信の際に制御装置100、100aから第2制御情報が受信された場合にはその照明装置のシーン用点灯状態となるように照明部を制御することとしてもよい。なお、第1制御情報と第2制御情報とは同一であってもよいが、同一でなくてもよい。例えば、第1制御情報は、1つのシーン番号等を示すものであってもよいし、複数の照明装置200a〜200cそれぞれ用に相違し得る個別の制御情報(制御コマンド、パラメータ等)の集合体であってもよい。例えば、第2制御情報は、1つのシーン番号等を示すものであってもよいし、個別の特定照明装置用の制御情報(制御コマンド、パラメータ等)であってもよい。
これにより、制御装置100、100aが、複数の照明装置200a〜200cと通信することで、照明装置200a〜200cのうち特定照明装置に該当した照明装置をシーンに同調させ得る。
(5)例えば、第1制御部(基本制御部110、110a)は、制御装置100、100aがユーザ操作を受けたことに応じて、又は、ユーザ操作を受けた外部装置(例えばリモコン300)から送信された信号を制御装置100aが受信したことに応じて、制御装置100、100aから第1制御情報を送信させ、第2制御部(同調制御部120、120a)は、特定照明装置への給電が開始された際にその特定照明装置が送信する信号を、制御装置100、100aが受信した際に、一定条件下で制御装置100、100aから第2制御情報を送信させることとしてもよい。ここで、第1制御情報の送信は、ユーザ操作に起因して行われ、例えば、ユーザ操作を受けた際に行われ得るし、ユーザ操作内容によってはタイマー設定に従った時刻が到来した際に行われ得る。
これにより、ユーザ操作によって複数の照明装置を一括してシーン用点灯状態にさせることが可能となる。また、特にユーザ操作を行うことなく特定照明装置が、シーン制御に同調(シーン用点灯状態へと遷移)し得る。
(6)例えば、制御装置100、100aは、ユーザ操作を受ける操作部140を備え、第1制御部は、操作部140によりユーザ操作を受けたことに応じて制御装置100、100aから第1制御情報を送信させることとしてもよい。なお、制御装置100aが操作部140を有する態様においては、例えばリモコン300がなくてもユーザは、シーン操作(シーン制御のためのユーザ操作)を行い得る。
これにより、ユーザは、制御装置100、100aを操作することで複数の照明装置200a〜200cをシーン用点灯状態に遷移させ得る。
(7)例えば、制御装置100、100aは、複数の照明装置200a〜200cのいずれか一台と一体化していることとしてもよい。
これにより、例えば、照明装置(制御装置と一体化したものを含む。)とは別個の独立した制御装置を含めずに照明制御システムを構成し得る。このため、例えば照明制御システムの製造におけるコスト低減等が可能となり得る。
(8)本発明の一態様に係る照明装置は、例えば、1台又は複数台の照明装置を制御するために点灯状態に関する制御情報を送信する制御装置100、100aと通信し得る照明装置200cであって、照明部210cと、制御装置100、100aと通信する通信部220cと、通信部220cにより制御装置100、100aから制御情報が受信された際にその制御情報に応じた点灯状態となるように照明部210cを制御する照明制御部230cと、自装置(照明装置200c)への給電が開始された際に、制御装置100、100aに制御情報の送信を要求するために予め定められた要求信号を通信部220cに送信させる要求部231cとを備える。制御情報は、例えば、シーン番号等のシーン識別情報を含む情報であってもよいし、点灯状態に対応した制御コマンド、パラメータ等を示す情報であってもよい。制御情報がシーン識別情報を含む場合に照明装置200cではそのシーン識別情報に対応した点灯状態で照明部210cを点灯させるために必要な情報を事前に記憶しているとよい。その必要な情報は予め製造時に照明装置200c内の記憶媒体(不揮発性メモリ等)に設定されていてもよいし、ユーザ操作に基づいて制御装置100、100a等の制御下で設定されていてもよい。なお、照明装置200cによる要求信号の送信は、結果的に制御装置100、100aからの制御情報の送信を導き得るが、制御装置は無条件に要求に応えるとは限らない。また、照明装置200cが要求信号を送信する制御装置100、100aは、独立した装置であっても、照明装置200c以外の照明装置と一体化した装置であってもよい。
これにより、制御装置100、100aは、照明装置から要求信号を受けた場合に必要に応じて制御情報を送信することで、例えば、その照明装置をシーンに同調させ得る。
(9)例えば、照明制御部230cは、自装置(照明装置200c)への給電が開始されてから一定時間内において、通信部220cにより制御装置100、100aからの制御情報が受信されるまでは、所定基準より暗い点灯状態となるように照明部210cを制御することとしてもよい。
これにより、照明装置200cが電源オン状態になった瞬間に、例えば全点灯状態となってシーンの雰囲気を壊す等といった、シーンへ悪影響を与えてしまうことを、抑制し得る。なお、ユーザにとっては、電源オン直後に照明装置200cが消灯状態のままでなく暗い点灯状態となる等の反応が得られることで、照明装置200cが故障していないことを確認できる。
(10)例えば、照明制御部230cは、自装置(照明装置200c)への給電が開始された際に所定基準より暗い点灯状態となるように照明部210cを制御し、通信部220cにより制御装置100、100aからの制御情報が受信されるまでは、徐々に、より明るい点灯状態へと変化するように照明部210cを制御することとしてもよい。徐々に明るい点灯状態へ変化することは、少なくとも、明るさの程度が相対的に小、中、大の3段階で変化することである。
これにより、例えば照明装置200cが電源オン状態になってから制御情報が受信できるまでに、いきなり照明装置200cの明るさの程度が大の段階になることに比べて、シーンへの悪影響が低減され得る。
(11)本発明の一態様に係る照明制御方法は、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置200a〜200cを制御する照明制御方法であって、複数の照明装置200a〜200cのうち給電されている照明装置各々をその照明装置のシーン用点灯状態にするシーン制御を実行する第1制御ステップ(例えばステップS12、S35等)と、複数の照明装置200a〜200cのうち第1制御ステップでのシーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下でその特定照明装置を、その特定照明装置のシーン用点灯状態にするよう制御する第2制御ステップ(例えばステップS15、S40等)とを含む。
これにより、複数の照明装置200a〜200cの点灯状態についてシーンに応じた一括制御がなされた時に電力供給がなされていなかった照明装置(特定照明装置)の電源オンによるシーンへの悪影響を低減し得る。
(12)本発明の一態様に係る制御プログラムは、通信回路及びマイクロプロセッサを備える制御装置100、100aに、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置200a〜200cを制御する照明制御処理を実行させるための制御プログラムであって、照明制御処理は、複数の照明装置200a〜200cのうち給電されている照明装置各々をその照明装置のシーン用点灯状態にするシーン制御を実行するために第1制御情報を送信する第1制御ステップ(例えばステップS12、S35等)と、複数の照明装置200a〜200cのうち第1制御ステップでの第1制御情報の送信時に給電されていなかった特定照明装置が給電されたことをその特定照明装置との通信により検知した際に、一定条件下でその特定照明装置をその特定照明装置のシーン用点灯状態にするよう制御するために第2制御情報を送信する第2制御ステップ(例えばステップS15、S40等)とを含む。
この制御プログラムを、通信回路及びマイクロプロセッサを備える制御装置100、100aにインストールすれば、制御装置100、100aが照明制御処理を行う。この結果として、複数の照明装置200a〜200cの点灯状態についてシーンに応じた一括制御がなされた時に電力供給がなされていなかった照明装置(特定照明装置)の電源オンによるシーンへの悪影響が低減され得る。
10、10a、10b 照明制御システム
100、100a 制御装置
110、110a 基本制御部(第1制御部)
120、120a 同調制御部(第2制御部)
140 操作部
200a〜200c 照明装置
210a〜210c 照明部
220a〜220c 通信部
230a〜230c 照明制御部
231a〜231c 要求部

Claims (12)

  1. 照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置を制御する照明制御システムであって、
    前記複数の照明装置のうち給電されている照明装置各々を当該照明装置の前記シーン用点灯状態にするシーン制御を実行する第1制御部と、
    前記複数の照明装置のうち前記第1制御部による前記シーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御する第2制御部とを備える
    照明制御システム。
  2. 前記第2制御部は、前記第1制御部が前記シーン制御を実行してから所定時間内において前記特定照明装置が給電された場合には前記特定照明装置を前記シーン用点灯状態にする前記制御を行い、当該所定時間の後に前記特定照明装置が給電された場合には当該制御を行わない
    請求項1記載の照明制御システム。
  3. 前記第2制御部は、前記第1制御部の前記シーン制御により前記シーン用点灯状態になった1台以上の照明装置の点灯状態が当該シーン用点灯状態と異なる状態に変更された後においては、前記特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にする前記制御を抑止する
    請求項1又は2記載の照明制御システム。
  4. 前記照明制御システムは、前記複数の照明装置と、前記第1制御部及び前記第2制御部を有する制御装置とを備え、
    前記第1制御部は、前記シーン制御を実行するために第1制御情報の送信を行い、
    前記第2制御部は、前記特定照明装置を制御する場合には前記特定照明装置に第2制御情報を送信し、
    前記複数の照明装置の各々は、
    照明部と、
    前記制御装置と通信する通信部と、
    前記通信部により前記制御装置から前記第1制御情報が受信された場合には当該照明装置の前記シーン用点灯状態となるように前記照明部を制御する照明制御部とを有し、
    前記複数の照明装置のうち、前記特定照明装置を含む1台以上の照明装置各々における前記照明制御部は、当該照明装置への給電が開始された際に前記通信部により前記制御装置と通信して、当該通信の際に前記制御装置から前記第2制御情報が受信された場合には当該照明装置の前記シーン用点灯状態となるように前記照明部を制御する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明制御システム。
  5. 前記第1制御部は、前記制御装置がユーザ操作を受けたことに応じて、又は、ユーザ操作を受けた外部装置から送信された信号を前記制御装置が受信したことに応じて、前記制御装置から前記第1制御情報を送信させ、
    前記第2制御部は、前記特定照明装置への給電が開始された際に当該特定照明装置が送信する信号を、前記制御装置が受信した際に、一定条件下で前記制御装置から前記第2制御情報を送信させる
    請求項4記載の照明制御システム。
  6. 前記制御装置は、ユーザ操作を受ける操作部を備え、
    前記第1制御部は、前記操作部によりユーザ操作を受けたことに応じて前記制御装置から前記第1制御情報を送信させる
    請求項5記載の照明制御システム。
  7. 前記制御装置は、前記複数の照明装置のいずれか一台と一体化している
    請求項4又は5記載の照明制御システム。
  8. 1台又は複数台の照明装置を制御するために点灯状態に関する制御情報を送信する制御装置と通信し得る照明装置であって、
    照明部と、
    前記制御装置と通信する通信部と、
    前記通信部により前記制御装置から制御情報が受信された際に当該制御情報に応じた点灯状態となるように前記照明部を制御する照明制御部と、
    自装置への給電が開始された際に、前記制御装置に制御情報の送信を要求するために予め定められた要求信号を前記通信部に送信させる要求部とを備える
    照明装置。
  9. 前記照明制御部は、自装置への給電が開始されてから一定時間内において、前記通信部により前記制御装置からの制御情報が受信されるまでは、所定基準より暗い点灯状態となるように前記照明部を制御する
    請求項8記載の照明装置。
  10. 前記照明制御部は、自装置への給電が開始された際に所定基準より暗い点灯状態となるように前記照明部を制御し、前記通信部により前記制御装置からの制御情報が受信されるまでは、徐々に、より明るい点灯状態へと変化するように前記照明部を制御する
    請求項8記載の照明装置。
  11. 照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置を制御する照明制御方法であって、
    前記複数の照明装置のうち給電されている照明装置各々を当該照明装置の前記シーン用点灯状態にするシーン制御を実行する第1制御ステップと、
    前記複数の照明装置のうち前記第1制御ステップでの前記シーン制御の実行時に給電されていなかった特定照明装置が給電された際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御する第2制御ステップとを含む
    照明制御方法。
  12. 通信回路及びマイクロプロセッサを備える制御装置に、照明装置毎に予め定められたシーン用点灯状態になり得る複数の照明装置を制御する照明制御処理を実行させるための制御プログラムであって、
    前記照明制御処理は、
    前記複数の照明装置のうち給電されている照明装置各々を当該照明装置の前記シーン用点灯状態にするシーン制御を実行するために第1制御情報を送信する第1制御ステップと、
    前記複数の照明装置のうち前記第1制御ステップでの第1制御情報の前記送信時に給電されていなかった特定照明装置が給電されたことを当該特定照明装置との通信により検知した際に、一定条件下で当該特定照明装置を当該特定照明装置の前記シーン用点灯状態にするよう制御するために第2制御情報を送信する第2制御ステップとを含む
    制御プログラム。
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