JP2018005632A - クラス推定装置、クラス推定方法及びクラス推定プログラム - Google Patents

クラス推定装置、クラス推定方法及びクラス推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】クラスが不明なRDFのリソースに対して適切にクラス情報を付与する。【解決手段】クラス推定装置10は、少なくとも主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDFの学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標を算出する。そして、指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得する。そして、第1の述語及び第2の述語を組合せ、各主語のクラスに対応する述語と、第1の述語及び第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成する。そして、各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計し、集計した出現頻度から各素性に対して付与されるクラスを分類するクラス分類規則を学習する。【選択図】図2

Description

本発明は、クラス推定装置、クラス推定方法及びクラス推定プログラムに関する。
近年注目されつつあるRDF(Resource Description Framework)は、「主語」「述語」「目的語」の三要素で、ウェブ上に存在するリソース間の関係を記述するデータ形式である。リソースは、人や物事などのエンティティを表し、URI(Uniform Resource Identifier)によって一意に識別される。「主語」「述語」はリソースであり、「目的語」はリソース又は文字列(「リテラル」という)である。RDFは、一般的に、リソースをノードとする有向グラフで表現され、述語を重みとするエッジでリソース間を結ぶことで、主語及び目的語の関係を表す。
また、RDFの各リソースは、クラスと呼ばれるリソースの集合に属する。各リソースが属するクラスは、「述語」“rdf:type”によって記述される。例えば、「主語」“http://xxx/アインシュタイン”、「述語」“rdf:type”、「目的語」“http://xxx/人物”、ならびに、「主語」“http://xxx/アインシュタイン”、「述語」“rdf:type”、「目的語」“http://xxx/科学者”というリソース間の関係を考える。この場合、“アインシュタイン”は、“人物クラス”及び“科学者クラス”に属する。このとき、アインシュタインは、“人物クラス”及び“科学者クラス”の“インスタンス”である。
このようなウェブ上の膨大なRDFのリソースに対し、適切なスキーマ情報を与えることで、RDFのリソースの円滑な利用を促進することが期待されている。
例えば、文書から「主語」「述語」「目的語」を抽出して文書のメタデータを生成する技術がある。また、グラフ構造を持つ大量のデータの中からクエリグラフパターンが一致する情報を検索に関して、ユーザにより入力された情報等に関連する意味合いの構造を持つ情報を取得するクエリグラフパターンを生成する技術がある。
特開2005−258659号公報 特開2006−313501号公報
しかしながら、既存のRDFのリソースには、クラス情報が付与されているリソースと、クラス情報が付与されていないリソースがある。このため、例えば、クラス情報を用いてRDFのリソースを一括取得する場合、クラスの情報が付与されていないリソースは、取得結果から漏れてしまう。よって、リソース探索の容易性を低下させ、利用者がリソースを円滑に利用できないという問題がある。
一つの側面としては、例えば、クラスが不明なRDFのリソースに対して適切にクラス情報を付与するためのクラス分類規則を学習するクラス推定装置、クラス推定方法及びクラス推定プログラムを提供することを目的とする。
一つの案では、例えば、クラス推定装置は、主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDFの学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標を算出する。そして、クラス推定装置は、指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得する。そして、クラス推定装置は、第1の述語及び第2の述語を組合せ、各主語のクラスに対応する述語と、第1の述語及び第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成する。そして、クラス推定装置は、各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計し、集計した出現頻度から各素性に対して付与されるクラスを分類するクラス分類規則を学習する。
一つの側面として、例えば、クラスが不明なRDFのリソースに対して適切にクラス情報を付与するためのクラス分類規則を学習できる。
図1Aは、RDFを説明する図である。 図1Bは、RDFのグラフ表現を示す図である。 図1Cは、リソースのクラスを説明する図である。 図2は、実施例に係るクラス推定装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例に係る学習フェーズ処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施例に係る曖昧性計算処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施例に係る素性生成処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施例に係る取得した学習データの一例を示す図である。 図7は、実施例に係る学習データの目的語のクラスの一例を示す図である。 図8は、実施例に係る学習データに含まれる述語を重複を排除して列挙したリストL1の一例を示す図である。 図9は、実施例に係る目的語のクラスの出現確率の算出の一例を示す図である。 図10は、実施例に係る展開述語保存リストの一例を示す図である。 図11は、実施例に係る学習データに含まれる主語を重複を排除して列挙したリストL2の一例を示す図である。 図12は、実施例に係るグラフの展開の一例を示す図である。 図13は、実施例に係る素性リストの一例を示す図である。 図14は、実施例に係るクラス分類規則(各クラスにおける各素性の出現頻度)の一例を示す図である。 図15は、実施例に係る分類フェーズ処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施例に係る取得したクラス推定対象データの一例を示す図である。 図17は、実施例に係るクラス推定対象データの素性リストの一例を示す図である。 図18は、実施例に係るクラスの推定の一例を示す図である。 図19は、実施例の他の適用例に係る目的語のクラスの出現確率の算出の一例を示す図である。 図20は、実施例の他の適用例に係るグラフの展開の一例を示す図である。 図21は、実施例の他の適用例に係るクラス分類規則(各クラスにおける各素性の出現頻度)の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して実施例に係るクラス推定装置、クラス推定方法及びクラス推定プログラムについて説明する。なお、以下の実施例は開示技術を限定するものではない。また、各実施例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせてもよい。また、以下の実施例の説明では、開示技術と関連する構成のみ説明し、その他の構成の説明を省略する。また、以下の実施例の説明では、既出の同一又は類似の構成もしくは処理について後出の説明を省略する。
図1Aに示すように、以下の実施例において、RDF(Resource Description Framework)は、「主語」「述語」「目的語」の組合せで、ウェブ上に存在するリソース間の関係を記述するデータ形式である。図1Aは、RDFを説明する図である。
リソースは、人や物事などのエンティティを表し、URI(Uniform Resource Identifier)によって一意に識別される。「主語」「述語」はリソースであり、「目的語」はリソース又は文字列(「リテラル」という)である。図1Aでは、「主語」「述語」「目的語」の3つの関係を示す。“http://xxx/アインシュタイン”“http://xxx/名前”“アルバート・アインシュタイン”、“http://xxx/アインシュタイン”“http://xxx/所属”“http://xxx/ZU大学”、“http://xxx/アインシュタイン”“http://xxx/分野”“http://xxx/物理学”である。なお、「目的語」“アルバート・アインシュタイン”は、リテラルである。
また、図1Bに示すように、例えば、図1Aの「主語」「述語」「目的語」の関係を示すRDFは、リソース(「主語」及び「目的語」)をノードとし、「述語」を重みとする有向エッジでリソース間を結ぶ。これにより、「主語」「述語」「目的語」の関係を示すRDFは、主語及び目的語の関係を表す有向グラフで表現される。図1Bは、RDFのグラフ表現を示す図である。
また、図1Cに示すように、以下の実施例において、RDFの各リソースは、クラスと呼ばれるリソースの集合に属し、クラスの集合に属するリソースは、該当クラスのインスタンスである。図1Cは、リソースのクラスを説明する図である。
図1Cでは、“http://xxx/アインシュタイン”“rdf:type”“http://xxx/人物”、“http://xxx/アインシュタイン”“rdf:type”“http://xxx/科学者”という2つの「主語」「述語」「目的語」の関係を示す。図1Cは、「主語」“http://xxx/アインシュタイン”は、“人物”及び“科学者”のクラスに属する。なお、rdf:typeは、“http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#type”の略である。
(実施例に係るクラス推定装置)
図2は、実施例に係るクラス推定装置の構成の一例を示すブロック図である。実施例に係るクラス推定装置10は、曖昧性計算部11、展開述語保存部12、素性生成部13、分類規則学習部14、クラス分類規則保存部15、クラス推定部16を有する。展開述語保存部12及びクラス分類規則保存部15は、揮発性又は不揮発性の記憶装置である。
曖昧性計算部11は、入力された学習データ(RDFリソース)について、述語に対する目的語の曖昧性を計算して展開する述語を決定し、展開述語保存部12に保存する。展開述語保存部12は、曖昧性計算部11により展開された述語の展開結果を格納する。素性生成部13は、展開述語保存部12を参照して展開するノードを決定し、入力された学習データ(RDFリソース)から素性を生成する。
なお、素性とは、入力に対する出力を実データに基づいて学習する機械学習における入力をいう。例えば、「主語」であるリソースから学習データを作成する例では、リソースに対応する「述語」を素性としてクラスを推定する。そして、“rdf:type”以外の「述語」が素性として入力されたとき、「述語」“rdf:type”の「目的語」に対応する各クラスを出力する事例として学習する。
分類規則学習部14は、素性生成部13により生成された素性からクラス分類規則を学習して、学習したクラス分類規則をクラス分類規則保存部15に保存する。クラス分類規則保存部15は、分類規則学習部14により学習されたクラス分類規則を格納する。
また、素性生成部13は、展開述語保存部12を参照して展開するノードを決定し、入力されたクラス推定対象データ(RDFリソース)から素性を生成する。クラス推定部16は、クラス分類規則保存部15に格納されているクラス分類規則を用いて、素性生成部13により生成されたクラス推定対象データ(RDFリソース)の素性からクラスを推定し、クラス推定結果を出力する。
なお、曖昧性計算部11は、少なくとも主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDFの学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標を算出する算出部の一例である。また、素性生成部13は、指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得し、第1の述語及び第2の述語を組合せ、各主語のクラスに対応する述語と、第1の述語及び第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成する生成部の一例である。また、分類規則学習部14は、各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計し、集計した出現頻度から各素性に対して付与されるクラスを分類するクラス分類規則を学習する学習部の一例である。また、クラス推定部16は、クラス分類規則を参照し、入力された素性が各クラスにおいて出現する出現頻度の和を算出し、和が閾値を超えるクラスを素性から推定される推定クラスとして出力する推定部の一例である。
(実施例に係る学習フェーズ処理)
図3は、実施例に係る学習フェーズ処理の一例を示すフローチャートである。先ず、曖昧性計算部11は、学習データ(RDFリソース)を取得する(ステップS11)。ステップS11で曖昧性計算部11が取得する学習データは、例えば図6に示す学習データD1である。図6は、実施例に係る取得した学習データの一例を示す図である。
次に、曖昧性計算部11は、ステップS11で取得した学習データD1のうち、クラスが未確定である「述語」が“http://xxx/分野”“http://xxx/国籍”“http://xxx/所属”であるレコードの「目的語」について、既知のクラスを取得する(ステップS12)。クラスが未確定である「述語」“http://xxx/分野”“http://xxx/国籍”“http://xxx/所属”のレコードの「目的語」は、“http://xxx/物理学”“http://xxx/日本”“http://xxx/KY大学”“http://xxx/Aミュージック”“http://xxx/S製作所”である。図7は、実施例に係る学習データの目的語のクラスの一例を示す図である。
図7に示すクラスデータD2は、“http://xxx/物理学”“http://xxx/日本”“http://xxx/KY大学”“http://xxx/Aミュージック”“http://xxx/S製作所”を「主語」として取得したそれぞれのクラスを示す。それぞれのクラスは、“http://xxx/学問”“http://xxx/国”“http://xxx/大学”“http://xxx/企業”である。
次に、曖昧性計算部11は、学習データD1中のリソースについて述語に対する目的語の曖昧性を計算して展開する述語を決定し、決定した述語を展開述語保存部12に保存する(曖昧性計算処理、ステップS13)。曖昧性計算処理の詳細については、図4を参照して後述する。
次に、素性生成部13は、学習データD1中のリソースについて展開述語保存部12を参照し、目的語を展開して素性を生成する(素性生成処理、ステップS14)。素性生成処理の詳細については、図5を参照して後述する。
次に、分類規則学習部14は、ステップS14で生成した素性からクラス分類規則を学習してクラス分類規則保存部15に保存する(ステップS15)。ステップS15が終了すると、クラス推定装置10は、実施例に係る学習フェーズ処理を終了する。なお、クラス分類規則の詳細については、図14を参照して後述する。
(実施例に係る曖昧性計算処理)
図4は、実施例に係る曖昧性計算処理の一例を示すフローチャートである。先ず、曖昧性計算部11は、図3のステップS11で取得した学習データD1に含まれる述語を重複なしで列挙し、リストL1に格納する(ステップS13−1)。
図8は、実施例に係る学習データに含まれる述語を重複を排除して列挙したリストL1の一例を示す図である。図8に示すように、曖昧性計算部11は、学習データD1のうち、クラスを表す“rdf:type”を除く「述語」の重複を排除した“http://xxx/分野”“http://xxx/国籍”“http://xxx/所属”“http://xxx/名前”をリストL1に格納する。
次に、曖昧性計算部11は、ステップS13−1で「述語」が格納されたリストL1中に格納されているすべての述語について、後述のステップS13−3〜ステップS13−5の処理を行ったか否かを判定する(ステップS13−2)。曖昧性計算部11は、リストL1中のすべての述語について処理した場合(ステップS13−2:Yes)、曖昧性計算処理を終了し、図3のステップS14へ処理を移す。一方、曖昧性計算部11は、リストL1中のすべての述語について処理していない場合(ステップS13−2:No)、ステップS13−3へ処理を移す。
ステップS13−3では、曖昧性計算部11は、リストL1から未処理の述語を1つ選択し、この述語Pの目的語がリテラルか否かを判定する。曖昧性計算部11は、述語Pの目的語がリテラルである場合(ステップS13−3:Yes)、ステップS13−2へ処理を戻す。一方、曖昧性計算部11は、述語Pの目的語がリテラルでない場合(ステップS13−3:No)、ステップS13−4へ処理を移す。
ステップS13−4では、曖昧性計算部11は、未処理の述語Pについて学習データD1中の対応する目的語のクラスの出現確率を算出し、クラスの出現数から閾値を計算する。図9を参照して、ステップS13−4の処理を説明する。図9は、実施例に係る目的語のクラスの出現確率の算出の一例を示す図である。
目的語のクラスの出現確率は、すべてのリソースについて、各述語に対する目的語の曖昧性を計算することで、どの述語である場合に目的語を展開するかを決定するために算出される。先ず、各述語について、対応する目的語のクラスの出現確率を調べる。実際のデータは、クラスが判明していない目的語も存在するため、クラスが判明している目的語についてのみ出現確率の算出対象とする。
図9に示す例では、「述語」“分野(http://xxx/分野の‘http://xxx/’の省略形、以下同様)”については、対応する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは“学問”の1つであることから、“学問”の出現確率は1である。また、「述語」“所属”については、対応する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは“大学”“企業”“企業”の3つであることから、“大学”の出現確率が1/3、“企業”の出現確率が2/3である。また、「述語」“国籍”については、対応して出現する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは“国”の1つであることから、“国”の出現確率は1である。
また、各「述語」に対するエントロピーの最大値は、出現するクラスの数をNとするとlogNであるので、例えば(logN)/2を、後述のエントロピーを閾値判定する際の閾値とする。エントロピーを閾値判定する際の閾値を、例えば(logN)/2とする等、学習データD1の特性に応じて閾値を動的に変化させることで、目的語の展開を行うか否かを適切に判定できる。
次に、ステップS13−5では、曖昧性計算部11は、各クラスの出現確率のエントロピーS(S=−Σplogp;pは各クラスの出現確率であり、Σは全てのクラスについての和を表す)を計算する。そして、曖昧性計算部11は、エントロピーSがステップS13−4で計算した閾値より大きい場合は、現在の処理対象である述語Pを展開述語保存部12に保存する。エントロピーSは、目的語のクラスの曖昧性を示し、その値が大きいほど各述語に対する目的語が曖昧であることを意味する。エントロピーSが閾値を超える場合に、該当目的語が展開される。
曖昧性計算部11は、各述語に対する目的語のクラスの出現確率から、目的語のクラスの曖昧性(各クラスの出現確率に基づくエントロピーS)を計算する。図9の例で曖昧性計算部11が算出する各クラスの出現確率のエントロピーSを説明する。図9では、「述語」“分野”において、出現するクラスは“学問”の1つであるから、曖昧性計算部11は、エントロピーS=−1×log1=0と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(logN)/2=(log1)/2=0と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“分野”は、エントロピーS=閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされないので、「述語」“分野”を展開述語保存部12に保存しない。つまり、「述語」“分野”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性がなく、曖昧性が小さい。
また、図9では、「述語」“所属”において、“大学”のクラスが1/3の出現確率で出現し、“企業”のクラスが2/3の確率で出現する。このことから、曖昧性計算部11は、エントロピーS=−{(1/3)×log(1/3)+(2/3)×log(2/3)}≒0.92と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(logN)/2=(log2)/2=0.5と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“所属”は、エントロピーS>閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされるので、「述語」“所属”を展開述語保存部12の展開述語保存リストLに格納して保存する。つまり、「述語」“所属”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性があり、曖昧性が大きい。図10は、実施例に係る展開述語保存リストの一例を示す図である。
また、図9では、「述語」“国籍”において、“国”のクラスのみが出現することから、曖昧性計算部11は、エントロピーS=−1×log1=0と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(log1)/2=(log1)/2=0と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“国籍”は、エントロピーS=閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされないので、「述語」“国籍”を展開述語保存部12に保存しない。つまり、「述語」“国籍”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性がなく、曖昧性が小さい。
以上のようにして、ステップS13−5が終了すると、曖昧性計算部11は、ステップS13−2へ処理を移す。
(実施例に係る素性生成処理)
図5は、実施例に係る素性生成処理の一例を示すフローチャートである。先ず、素性生成部13は、図3のステップS11で取得した学習データD1に含まれる主語を重複なしで列挙し、リストL2に格納する(ステップS14−1)。
図11は、実施例に係る学習データに含まれる主語を重複を排除して列挙したリストL2の一例を示す図である。図11に示すように、素性生成部13は、学習データD1のうち、「主語」の重複を排除した“http://xxx/湯川秀樹”“http://xxx/坂本竜二”“http://xxx/田中一郎”を学習対象リソースとしてリストL2に格納する。
次に、素性生成部13は、ステップS14−1で学習対象リソースが格納されたリストL2中に格納されているすべての学習対象リソースについて、後述のステップS14−3〜ステップS14−4の処理を行ったか否かを判定する(ステップS14−2)。素性生成部13は、リストL2中のすべての学習対象リソースについて処理した場合(ステップS14−2:Yes)、素性生成処理を終了し、図3のステップS15へ処理を移す。一方、素性生成部13は、リストL2中のすべての学習対象リソースについて処理していない場合(ステップS14−2:No)、ステップS14−3へ処理を移す。
ステップS14−3では、素性生成部13は、リストL2から未処理の学習対象リソースを1つ選択し、この学習対象リソースRが、展開述語保存部12に含まれる述語を持つ場合に展開して述語を取得する。すなわち、素性生成部13は、述語に対する目的語のクラスの曖昧性が高い場合に、RDFのグラフ表現における該当目的語の先のグラフを展開する。
図12を参照して、グラフの展開について説明する。図12は、実施例に係るグラフの展開の一例を示す図である。図12では、「述語」“所属”が展開対象であり、“分野”“国籍”は展開対象ではない。図12に示すように、「主語」“湯川秀樹”“坂本竜二”“田中一郎”のそれぞれについて「述語」“所属”以下を展開し、展開後の各述語を取得する。図12の例では、「主語」“湯川秀樹”について「述語」“所属”の展開後の述語は“学長”“学部”である。また、「主語」“坂本竜二”について「述語」“所属”の展開後の述語は“社長”“作品”である。また、「主語」“田中一郎”について「述語」“所属”の展開後の述語は“社長”“製品”である。
なお、図12の例では、「目的語」の先の展開を行うのは1ノード先までとするが、再帰的に複数ノード先まで展開してよい。
次に、素性生成部13は、処理対象の学習対象リソースRの述語及びステップS14−3で取得した展開先の述語を組合せ、この組合せから素性を生成し、素性リストL3に格納する(ステップS14−4)。すなわち、素性生成部13は、展開前後のグラフの述語を組合せた組合せ素性を生成し、クラス分類のための学習データを作成する。図12及び図13を参照して、素性の生成について説明する。図13は、実施例に係る素性リストの一例を示す図である。
例えば、素性生成部13は、処理対象の学習対象リソースRが図12に示す「主語」“湯川秀樹”である場合、「述語」“所属”の先について展開を行い、“所属”の展開結果である“学長”“学部”を取得する。そして、素性生成部13は、「述語」“分野”“所属”“国籍”“名前”と、“学長”“学部”とから、クラス“人物”“科学者”それぞれの素性として「分野,所属,国籍,名前,所属+学長,所属+学部」を生成し、図13に示す素性リストL3に格納する。
また、素性生成部13は、処理対象の学習対象リソースRが図12に示す「主語」“坂本竜二”である場合、「述語」“所属”の先について展開を行い、“所属”の展開結果である“社長”“作品”を取得する。そして、素性生成部13は、「述語」“所属”“国籍”“名前”と、“社長”“作品”とから、クラス“人物”“作曲家”それぞれの素性として「所属,国籍,名前,所属+社長,所属+作品」を生成し、図13に示す素性リストL3に格納する。
また、素性生成部13は、処理対象の学習対象リソースRが図12に示す「主語」“田中一郎”である場合、「述語」“所属”の先について展開を行い、“所属”の展開結果である“社長”“製品”を取得する。そして、素性生成部13は、「述語」“所属”“国籍”“名前”と、“社長”“製品”とから、クラス“人物”“会社員”それぞれの素性として「所属,国籍,名前,所属+社長,所属+製品」を生成し、図13に示す素性リストL3に格納する。
ステップS14−4が終了すると、素性生成部13は、ステップS14−2へ処理を移す。
(実施例に係るクラス分類規則)
図14は、実施例に係るクラス分類規則(各クラスにおける各素性の出現頻度)の一例を示す図である。クラス分類規則は、図3のステップS15で学習及び生成される。図14に示すクラス分類規則R1は、図13に示す素性リストL3における個々の素性の各クラスにおける出現頻度から生成される。
先ず、分類規則学習部14は、素性リストL3で出現する素性を重複を排除して列挙する。素性リストL3で出現する素性は、図14に示すように、“分野”“所属”“国籍”“名前”“所属+学長”“所属+学部”“所属+社長”“所属+作品”“所属+製品”である。なお、“所属+学長”“所属+学部”“所属+社長”“所属+作品”“所属+製品”が、目的語の先のグラフを展開することにより追加取得された素性である。
そして、分類規則学習部14は、それぞれの素性が、クラスにおいて出現する頻度を集計し、各集計結果をスコアとする。図14に示す例では、“分野”は“人物”“科学者”のクラスにそれぞれ1回ずつ出現する。よって、“分野”の“人物”クラスのスコアは「1」、“科学者”クラスのスコアは「1」である。また、“所属”は“人物”のクラスに3回、“科学者”のクラスに1回、“作曲家”のクラスに1回、“会社員”のクラスに1回ずつ出現する。よって、“所属”の“人物”クラスのスコアは「3」、“科学者”クラスのスコアは「1」、“作曲家”クラスのスコアは「1」、“会社員”クラスのスコアは「1」である。
“国籍”“名前”“所属+学長”“所属+学部”“所属+社長”“所属+作品”“所属+製品”についても同様である。このように、分類規則学習部14は、素性と各クラスにおけるスコアとを対応付けたクラス分類規則R1を生成して、クラス分類規則保存部15に保存する。
すなわち、クラス分類規則R1とは、各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計したものをスコアとし、素性ごとに各素性が所属する可能性があるクラスの分類をスコアに基づいて学習したものである。ここで、各素性は、少なくとも主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDFの学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得し、第1の述語及び第2の述語を組合せ、各主語のクラスに対応する述語と、第1の述語及び第2の述語を組合せた組合せ述語とを含むものである。
このようなクラス分類規則R1は、各述語に対する目的語のクラスの曖昧性が高いときに、グラフを展開して素性を追加するので、素性の増加を抑制し、学習及び分類の速度低下を抑制しつつ、学習及び分類の精度を向上させることができる。
(実施例に係る分類フェーズ処理)
図15は、実施例に係る分類フェーズ処理の一例を示すフローチャートである。先ず、素性生成部13は、クラス推定対象データ(RDFリソース)を取得する(ステップS21)。ステップS21で素性生成部13が取得するクラス推定対象データは、例えば図16に示すクラス推定対象データD3である。図16は、実施例に係る取得したクラス推定対象データの一例を示す図である。
次に、素性生成部13は、ステップS21で取得したクラス推定対象データD3中のリソースについて展開述語保存部12を参照し、目的語を展開して素性を生成する(素性生成処理、ステップS22)。ステップS22の素性生成処理の詳細は、図5を参照して上述したステップS14の素性生成処理において、“学習データD1”“学習対象リソースR”をそれぞれ「クラス推定対象データD3」「クラス推定対象リソースR」と読み換えたものと同一である。
素性生成部13は、ステップS22の処理により、例えば、図16に示すクラス推定対象データD3から、図17の素性リストD4に示す素性及び組合せ素性を得る。図17は、実施例に係るクラス推定対象データの素性リストの一例を示す図である。図17に示す例では、クラス推定対象データD3から得られた素性は、“所属”“国籍”“名前”と、“所属”の展開結果から得られた“所属+学長”“所属+学部”である。
次に、クラス推定部16は、ステップS22で生成された素性リストD4に含まれる素性に、図3のステップS15で分類規則学習部14により学習されクラス分類規則保存部15に保存されたクラス分類規則R1を適用する。クラス推定部16は、素性にクラス分類規則R1を適用することにより、入力素性からクラスを推定し、推定結果を出力する(ステップS23)。
図18は、実施例に係るクラスの推定の一例を示す図である。例えば、図18に示すクラス分類規則R1は、図14に示すクラス分類規則R1と同一である。図18に示す素性リストD4には“所属”“国籍”“名前”“所属+学長”“所属+学部”の素性が含まれる。クラス推定部16は、クラス分類規則R1を参照し、“所属”“国籍”“名前”“所属+学長”“所属+学部”それぞれの素性の各クラスのスコアを計算する。図18に示す例では、“人物”クラスのスコアは、“所属”の素性で「3」、“国籍”の素性で「3」、“名前”の素性で「3」、“所属+学長”の素性で「1」、“所属+学部”の素性で「1」であるので、スコアの合計が3+3+3+1+1=11となる。
同様に、“科学者”クラスのスコアは、“所属”の素性で「1」、“国籍”の素性で「1」、“名前”の素性で「1」、“所属+学長”の素性で「1」、“所属+学部”の素性で「1」であるので、スコアの合計が1+1+1+1+1=5となる。また、“会社員”クラスのスコアは、“所属”の素性で「1」、“国籍”の素性で「1」、“名前”の素性で「1」、“所属+学長”の素性で「0」、“所属+学部”の素性で「0」であるので、スコアの合計が1+1+1+0+0=3となる。また、“作曲家”クラスのスコアは、“所属”の素性で「1」、“国籍”の素性で「1」、“名前”の素性で「1」、“所属+学長”の素性で「0」、“所属+学部”の素性で「0」であるので、スコアの合計が1+1+1+0+0=3となる。
そして、クラス推定部16は、例えばスコア閾値をスコア4と設定し、スコア閾値である4を超えるスコアの“人物”クラス及び“科学者”クラスを、クラス推定対象データに対する推定クラスとして出力する。
(実施例の他の適用例)
図19は、実施例の他の適用例に係る目的語のクラスの出現確率の算出の一例を示す図である。図19に示す例では、「述語」“所在地”については、対応する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは“市区町村”が9つ、“都道府県”が1つであることから、“市区町村”の出現確率が9/10であり、“都道府県”の出現確率が1/10である。また、「述語」“祭神”については、対応する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは“皇族”が3つ、“神”が3つであることから、“皇族”“神”の出現確率はともに3/6である。
同様に、「述語」“本尊”については、対応する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは全て“仏”であることから、“仏”の出現確率は1である。また、「述語」“開基”については、対応する「目的語」はリテラルではなく、出現するクラスは全て“僧”であることから、“僧”の出現確率は1である。
よって、「述語」“所在地”において、出現するクラスは“市区町村”“都道府県”の2つであり、それぞれの出現確率が9/10、1/10である。よって、曖昧性計算部11は、エントロピーS=−(9/10)×log(9/10)−(1/10)×log(1/10)≒0.47と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(logN)/2=(log2)/2=1/2=0.5と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“所在地”は、エントロピーS<閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされないので、「述語」“所在地”を展開述語保存部12に保存しない。つまり、「述語」“所在地”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性がなく、曖昧性が小さい。
同様に、曖昧性計算部11は、「述語」“祭神”において、出現するクラスは“皇族”“神”の2つであり、出現確率はともに3/6であることから、エントロピーS=−(3/6)×log(3/6)−(3/6)×log(3/6)=1と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(logN)/2=(log2)/2=1/2=0.5と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“祭神”は、エントロピーS>閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされるので、「述語」“祭神”を展開述語保存部12に保存する。つまり、「述語」“祭神”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性があり、曖昧性が大きい。
同様に、曖昧性計算部11は、「述語」“本尊”において、出現するクラスは“仏”のみであり、出現確率は1であることから、エントロピーS=−1×log1=0と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(logN)/2=(log1)/2=0と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“本尊”は、エントロピーS=閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされないので、「述語」“本尊”を展開述語保存部12に保存しない。つまり、「述語」“本尊”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性がなく、曖昧性が小さい。
同様に、曖昧性計算部11は、「述語」“開基”において、出現するクラスは“僧”のみであり、出現確率は1であることから、エントロピーS=−1×log1=0と計算する。また、この場合、曖昧性計算部11は、閾値は(logN)/2=(log1)/2=0と計算する。よって、曖昧性計算部11は、「述語」“開基”は、エントロピーS=閾値となり、エントロピーSが閾値より大きいという条件が満たされないので、「述語」“開基”を展開述語保存部12に保存しない。つまり、「述語」“開基”の先の「目的語」のクラスは、取り得るクラスのリソースの多様性がなく、曖昧性が小さい。
よって、図19の例では、図20に示すように、“祭神”を展開し、“所在地”“本尊”“開基”は展開しない。図20は、実施例の他の適用例に係るグラフの展開の一例を示す図である。図20に示すように、「主語」“明治神宮”“吉野神宮”“住吉神社”“赤間神宮”“厳島神社”“出雲大社”のそれぞれについて「述語」“祭神”以下を展開し、展開後の各述語を取得する。図20の例では、「主語」“明治神宮”“吉野神宮”“赤間神宮”のそれぞれについて「述語」“祭神”の展開後の述語は“在位”“元号”である。また、「主語」“住吉神社”“厳島神社”“出雲大社”について「述語」“祭神”の展開後の述語は“正式名”である。
そして、上述したように、素性生成部13は、素性リストL3を生成する。素性生成部13は、「主語」“明治神宮”である場合、「述語」“祭神”の先について展開を行い、“祭神”の展開結果である“在位”“元号”を取得する。そして、素性生成部13は、「述語」“所在地”“祭神”と、“祭神”の展開結果である“在位”“元号”から、クラス“神宮”の素性として「所在地,祭神,祭神+在位,祭神+元号」を生成し、図21に示す素性リストL3に格納する。図21に示すその他の「主語」についても同様である。
そして、分類規則学習部14は、上述と同様に、個々の素性の各クラスにおける出現頻度からクラス分類規則R1を生成する。図21は、実施例の他の適用例に係るクラス分類規則(各クラスにおける各素性の出現頻度)の一例を示す図である。分類規則学習部14は、“所在地”“祭神”“本尊”“開基”“祭神+在位”“祭神+元号”“祭神+正式名”について、素性と各クラスにおけるスコアとを対応付けたクラス分類規則R1を生成して、クラス分類規則保存部15に保存する。なお、“祭神+在位”“祭神+元号”“祭神+正式名”が、目的語の先のグラフを展開することにより追加取得された素性である。
また、素性生成部13は、上述と同様に、クラス推定対象データに基づく素性及び組合せ素性を得る。そして、クラス推定部16は、クラス分類規則R1を参照し、“所在地”“祭神”“本尊”“開基”“祭神+在位”“祭神+元号”“祭神+正式名”それぞれの素性の各クラスのスコアを計算する。そして、素性生成部13は、スコアがスコア閾値を超えるクラスを、クラス推定対象データに対する推定クラスとして出力する。
以上の実施例では、RDFグラフにおいて、各述語に対する目的語のクラスの曖昧性(多様性)が閾値判定により所定より高いと判定されるときに、その先のグラフを展開し、展開前後のグラフの述語を組合せた組合せ素性を生成する。そして、組合せ素性に基づくクラス分類のための学習データを生成し、この学習データからクラス分類規則を学習する。
そして、実施例では、クラスを推定したいクラス推定対象リソースを入力とし、クラス分類規則の学習時と同様にグラフを展開して組合せ素性を生成し、生成した組合せ素性に対してクラス分類規則を適用することで、入力したリソースのクラスを推定する。これにより、素性の増加を抑制することで処理負荷及び計算コストを抑制しつつ、クラス推定の精度を向上させることができる。
例えば、ウェブ上の膨大なリソースのなかには、述語が同一でも目的語のクラスが異なるリソースが存在するため、このようなリソースのクラスを精度よく判別することは容易ではない。クラスを精度よく判別するためには、判別の手がかりとなる素性の数を増やすことが考えられる。しかし、単純に素性の数を増加させることは、処理負荷が増大し、計算速度が低下する。
そこで、実施例は、各述語に対する目的語のクラスの曖昧性が閾値を超える場合にのみ目的語を展開し、クラスを特徴付ける素性を増加させたクラス分類規則を学習する。これにより、処理負荷の増大及び計算速度の低下を抑制し、精度よくクラス分類できる。
また、ウェブ上の膨大なリソースについて、RDFとして、データ構造のスキーマを定義し、リソース同士をリンクさせて公開することにより、あるリソースを手がかりに他のリソースを機械探索できるとされている。これは、“西出 頼継他、「日本のOpen Data活用を目的としたデータセットのスキーマ分析とリンク関係の調査」、研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)、1-8、一般社団法人電子情報通信学会、2013年9月19日、2013-IFAT-112(4)”に示される。例えば、リソースにクラス情報を付与することで,データの円滑な利用を行うことが期待されている。
しかし、ウェブ上で公開されている多くのリソースが、クラス情報が付与されていない等、スキーマ定義が不十分である。このため、ウェブ上で公開されている多くのリソースは、スキーマに基づいた機械的アクセスができず、活用が困難である。
しかし、実施例によるクラス推定の結果を用いると、RDFの異なるリソースを、推定クラスに基づいて適切に結びつけることができる。よって、実施例は、他のリソースをもとに目的のリソースの探索が容易でないという不都合を補完し、リソース探索を容易にすることで、リソース活用の利便性を向上させる。
以上の実施例において図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散又は統合の具体的形態は図示に限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、展開述語保存部12及びクラス分類規則保存部15は、クラス推定装置10に接続される外部記憶装置であってもよい。また、クラス推定装置10は、曖昧性計算部11、素性生成部13、分類規則学習部14を含む学習装置と、素性生成部13、クラス推定部16を含む推定装置とに分散実装されてもよい。
また、クラス推定装置10の曖昧性計算部11、素性生成部13、分類規則学習部14、クラス推定部16の各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリの協働により、その全部又は任意の一部が実現される。または、クラス推定装置10の各種処理機能は、MPU、MCU、ASIC、FPGA等のマイクロコンピュータにより、その全部又は任意の一部が実現されてもよい。MPUはMicro Processing Unitであり、MCUはMicro Controller Unitであり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitであり、FPGAはField-Programmable Gate Arrayである。
また、クラス推定装置10の各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロコンピュータ)により解析実行されるプログラム又はワイヤードロジック等によるハードウェアで、その全部又は任意の一部が実現されてもよい。
10 クラス推定装置
11 曖昧性計算部
12 展開述語保存部
13 素性生成部
14 分類規則学習部
15 クラス分類規則保存部
16 クラス推定部

Claims (6)

  1. 少なくとも主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDF(Resource Description Framework)の学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標を算出する算出部と、
    前記指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得し、該第1の述語及び該第2の述語を組合せ、各主語のクラスに対応する述語と、該第1の述語及び該第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成する生成部と、
    各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計し、集計した出現頻度から各素性に対して付与されるクラスを分類するクラス分類規則を学習する学習部と
    を備えたことを特徴とするクラス推定装置。
  2. 前記クラス分類規則を参照し、入力された素性が各クラスにおいて出現する出現頻度の和を算出し、該和が閾値を超えるクラスを該素性から推定される推定クラスとして出力する推定部
    をさらに備え、
    前記生成部は、RDFのクラス推定対象データにおける各述語が前記第1の述語に該当する場合に、該第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得し、該第1の述語及び該第2の述語を組合せ、各主語のクラスに対応する述語と、該第1の述語及び該第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成し、
    前記推定部は、前記生成部により生成された素性を入力として、前記クラス推定対象データにおいて該素性に対応する主語のクラスを推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラス推定装置。
  3. 前記指標は、前記出現確率に基づくエントロピーである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のクラス推定装置。
  4. 前記指標は、各述語に対応する各目的語のクラスの出現数に応じて可変である
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のクラス推定装置。
  5. コンピュータが、
    少なくとも主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDF(Resource Description Framework)の学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標を算出し、
    前記指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得し、
    前記第1の述語及び前記第2の述語を組合せ、
    各主語のクラスに対応する述語と、前記第1の述語及び前記第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成し、
    各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計し、集計した出現頻度から各素性に対して付与されるクラスを分類するクラス分類規則を学習する
    各処理を実行することを特徴とするクラス推定方法。
  6. コンピュータに、
    少なくとも主語、述語、目的語の三要素でリソース間の関係情報を示すRDF(Resource Description Framework)の学習データにおける各述語に対応する各目的語のクラスの出現確率をもとに、各述語に対応する各目的語のクラスの多様性を示す指標を算出し、
    前記指標が所定閾値を超える第1の述語に対応する目的語を主語とする場合の第2の述語を取得し、
    前記第1の述語及び前記第2の述語を組合せ、
    各主語のクラスに対応する述語と、前記第1の述語及び前記第2の述語を組合せた組合せ述語とを含む各素性を生成し、
    各主語のクラスと、各素性との対応関係をもとに、各素性が各クラスに対応して出現する出現頻度を集計し、集計した出現頻度から各素性に対して付与されるクラスを分類するクラス分類規則を学習する
    各処理を実行させることを特徴とするクラス推定プログラム。
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