JP2017534656A - 肢端舐性肉芽腫の治療に使用するためのカプサイシノイド - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2014年11月13日に出願され、その内容が参考として本明細書に組み込まれる、米国仮特許出願第62/079,121号の利益及びそれに対する優先権を主張するものである。
本発明は、イヌ科の動物などの家畜動物における肢端舐性肉芽腫を、カプサイシンなどのカプサイシノイドを用いて治療するための方法を提供する。本方法は、一般的に、カプサイシノイドの治療的有効量を、それを必要としている家畜動物に、肉芽またはその近位にある組織に投与し、これによって肢端舐性肉芽腫を治療することを含む。本発明はまた、それぞれが、イヌ科動物などの家畜動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維を、カプサイシンなどのカプサイシノイドを用いて不活性化するための方法も提供する。本方法は、一般的に、カプサイシノイドの治療的有効量を、それを必要としている家畜動物に、肉芽腫またはその近位にある組織に投与し、これによって該神経線維を不活性化することを含む。本方法の様々な態様及び実施形態が、以下に説明される。
本発明の一態様は、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫を治療する方法を提供する。本方法は、カプサイシノイドの治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に、肉芽腫またはその近位にある組織に投与し、これによって肢端舐性肉芽腫を治療することを含む。
本発明のより具体的な態様は、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫を治療する方法を提供する。本方法は、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織に液体カプサイシン注射用製剤の複数回の皮下注射を行うことによって、液体カプサイシン注射用製剤の治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に投与することを含み、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織への製剤の初回の皮下注射後に、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織への製剤の任意のその後の皮下注射が、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織への製剤の任意の前に行われた注射に対して横方向遠位の位置で行われ、これによって、健康な組織と肉芽腫との間の境界部の近位にある肢端舐性肉芽腫の下の領域全体にわたってカプサイシンを分散させ;投与が、肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.2μg〜1.8μgのカプサイシンの範囲の量でカプサイシンを送達し;液体カプサイシン注射用製剤が、約0.3mg/mL〜約0.5mg/mLの範囲の量のカプサイシンを含有し;及びカプサイシンが、約95%を超えるトランス−カプサイシンを含み、これによって、肢端舐性肉芽腫を治療する。
・ カプサイシンを投与される前のある期間(例えば、7日間)の一日当たりにイヌが肢端舐性肉芽腫を舐めることに係る平均回数と比べて、カプサイシンを投与された後28日目に、イヌが肢端舐性肉芽腫を舐めることに係る回数の少なくとも30%の減少;
・ カプサイシンを投与される前のある期間(例えば、7日間)の一日当たりにイヌが肢端舐性肉芽腫を噛むことに係る平均回数と比べて、カプサイシンを投与された後28日目に、イヌが肢端舐性肉芽腫を噛むことに係る回数の少なくとも30%の減少;
・ カプサイシンを投与される前のある期間(例えば、7日間)の一日当たりにイヌが肢端舐性肉芽腫をひっかくことに係る平均回数と比べて、カプサイシンを投与された後28日目に、イヌが肢端舐性肉芽腫をひっかくことに係る回数の少なくとも30%の減少;または
・ カプサイシンを投与された後28日までに、肢端舐性肉芽腫に起因する原病変部の局所面積の少なくとも約30%を覆う体毛の再生。
本発明の別のより具体的な態様は、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫を治療する方法を提供し、本方法は、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織に液体カプサイシン注射用製剤の複数回の皮下注射を行うことによって、液体カプサイシン注射用製剤の治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に投与することを含み、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織への製剤の初回の皮下注射後に、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織への製剤の任意のその後の皮下注射が、肉芽腫の下方境界部の近位にある組織への製剤の任意の前に行われた注射に対して横方向遠位の位置で行われ、これによって、健康な組織と肉芽腫との間の境界部の近位にある肢端舐性肉芽腫の下の領域全体にわたってカプサイシンを分散させ、これによって、肢端舐性肉芽腫を治療する。ある特定の実施形態において、投与が、肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.2μg〜1.8μgのカプサイシンの範囲の量でカプサイシンを送達する。ある特定の実施形態において、液体カプサイシン注射用製剤は、約0.3mg/mL〜約0.5mg/mLの範囲の量のカプサイシンを含有する。ある特定の実施形態において、カプサイシンは、約95%を超えるトランス−カプサイシンを含む。
本発明の一態様は、それぞれが、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維を不活性化するための方法を提供する。本方法は、カプサイシノイドの治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に、肉芽腫またはその近位にある組織に投与し、これによって該神経線維を不活性化することを含む。
本発明の別の態様は、イヌ科動物などの家畜動物において痒みを生じさせる皮膚の病変部を治療する方法を提供する。本方法は、カプサイシノイドの治療的有効量をそれを必要としている家畜動物に、病変部またはその近位にある組織に投与し、これによって、皮膚の病変部を治療することを含む。
上で述べたように、肢端舐性肉芽腫を治療し、神経線維を不活性化するための方法は、様々な方法で特性化され得る。これらの特徴のいくつかは上記に列挙されている。このような特徴のより完全な説明は、以下に提供される。本発明は、これらの特徴の全ての置換及び組み合わせを包含する。
ある特定の実施形態において、カプサイシノイドは、注射によって投与される。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドは、皮下注射によって投与される。
カプサイシノイド
ある特定の実施形態において、カプサイシノイドは、約0.1mg〜約10mgの範囲の量で投与される。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドは、約0.2mg〜約10mgの範囲の量で投与される。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドは、約1mg〜約4mgの範囲の量で投与される。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドは、約2mgの量で投与される。
様々な注射用製剤が、文献において説明されており、当業者に既知である。注射用製剤は、通常、水及び1つ以上の追加の成分を含有し、製剤を対象への注射に最も適したものにする。
ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を少なくとも2週間の持続期間にわたって提供する。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を少なくとも4週間の持続期間にわたって提供する。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を少なくとも6週間の持続期間にわたって提供する。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を少なくとも8週間、少なくとも12週間、または少なくとも16週間の持続期間にわたって提供する。
ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、それぞれが、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維の不活性化を、少なくとも2週間の持続期間にわたって提供する。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、それぞれが、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維の不活性化を、少なくとも4週間の持続期間にわたって提供する。ある特定の実施形態において、カプサイシノイドの投与は、それぞれが、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維の不活性化を、少なくとも8週間、または少なくとも12週間の持続期間にわたって提供する。
治療される肢端舐性肉芽腫は、例えば、病変部の横方向寸法、病変部の局所面積、病変部の性質(例えば、皮がむけた組織、開いた傷口、及び出血の存在)、肢端舐性肉芽腫に冒された組織を覆う体毛の脱毛、及び肢端舐性肉芽腫に冒された組織における炎症によって特性化されてもよい。これらの特性の例示的な特徴を以下に説明する。
カプサイシノイド投与の治療効果は、肢端舐性肉芽腫の部位における不快感を示す家畜動物の行動(例えば、肢端舐性肉芽腫を舐めること、肢端舐性肉芽腫を噛むこと、及び肢端舐性肉芽腫をひっかくこと)の減少によって特徴付けられてもよい。カプサイシノイド投与の治療効果はまた、飼い主主体の評価基準(CSOM)の改善、以前に皮がむけた病変部を覆うかさぶたの形成、肢端舐性肉芽腫によって冒された領域を覆う体毛の再生、肢端舐性肉芽腫の寸法の縮小、及び/または肢端舐性肉芽腫によって冒された組織における炎症の程度の抑制によって特徴付けられてもよい。これらの尺度の例示的な態様が、以下により詳細に説明される。
カプサイシノイド投与の治療効果は、肢端舐性肉芽腫の部位における不快感を示す家畜動物の行動(例えば、肢端舐性肉芽腫を舐めること、肢端舐性肉芽腫を噛むこと、及び肢端舐性肉芽腫をひっかくこと)の減少によって特徴付けられてもよい。肢端舐性肉芽腫の部位における不快感を示す家畜動物の行動の減少は、一定期間にわたって観察されるこのような行動の頻度における減少率により特徴付けられてもよい(例えば、(i)カプサイシノイド投与を受ける前に行動が1日の間に観察された回数を、(ii)カプサイシノイド投与を受けた後に行動が1日の間に観察された回数と比較することによる)。
カプサイシノイド投与の治療効果は、飼い主主体の評価基準(CSOM)における改善
によって特徴付けられてもよい。1つの好ましいCSOMは、以下説明されているものであり、以降CSOM試験1と称する。
カプサイシノイド投与の治療効果は、前に皮がむけた病変部を覆うかさぶたの形成により特徴付けられてもよい。かさぶたは、例えば、肢端舐性肉芽腫に起因する病変部の局所面積の少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%を覆って形成することができる。ある好ましい実施形態において、かさぶたは、肢端舐性肉芽腫に起因する病変部の局所面積の少なくとも約30%を覆って形成してもよい。ある特定の実施形態において、かさぶたは、肢端舐性肉芽腫に起因する病変部の局所面積の、例えば少なくとも約10%〜約50%、約20%〜約50%、約30%〜約60%、約40%〜約70%、約50%〜約80%、約60%〜約90%、約70%〜約90%、または約80%〜約100%である面積を覆って形成してもよい。
カプサイシノイド投与の治療効果は、肢端舐性肉芽腫により冒された領域を覆う体毛の再生により特徴付けられてもよい。体毛は、例えば、肢端舐性肉芽腫に起因する原病変部の局所面積の少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%を覆って再生することができる。ある特定の好ましい実施形態において、体毛は、例えば、肢端舐性肉芽腫に起因する原病変部の局所面積の少なくとも約30%を覆って再生してもよい。ある特定の実施形態において、体毛は、例えば、肢端舐性肉芽腫に起因する原病変部の局所面積の、例えば少なくとも約10%〜約50%、約20%〜約50%、約30%〜約60%、約40%〜約70%、約50%〜約80%、約60%〜約90%、約70%〜約90%、または約80%〜約100%である面積を覆って再生してもよい。
カプサイシノイド投与の治療効果は、肢端舐性肉芽腫の寸法の縮小により特徴付けられてもよい。寸法の縮小は、例えば、肢端舐性肉芽腫の寸法における少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%の縮小であり得る。ある特定の好ましい実施形態において、肢端舐性肉芽腫の寸法の縮小は、少なくとも約30%である。肢端舐性肉芽腫の寸法の縮小は、家畜動物がカプサイシノイドを投与された日(またはカプサイシノイドを投与される前のいつか別の日であり、このように定義される場合、カプサイシノイドを投与される前のスクリーニングが行われた日など)における肢端舐性肉芽腫の寸法と比較してのものである。
カプサイシノイド投与の治療効果は、肢端舐性肉芽腫により冒された組織における炎症の程度の抑制により特徴付けられてもよい。炎症の程度の抑制は、例えば、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%の炎症の程度の抑制であり得る。炎症の程度を評価するための文献中に報告された試験が、本明細書で使用するために適していると考えられる。ある好ましい実施形態において、少なくとも約30%の炎症の程度。
カプサイシノイドの初回投与の際に経験され得る痛みを抑制するのに役立つために、カプサイシノイドの投与の前に、麻酔薬が家畜動物(例えば、イヌ科動物)に投与されてもよい。
本発明は、カプサイシノイドを含む医薬組成物を提供する。ある特定の実施形態において、医薬組成物は、好ましくは、1つ以上の薬学的に許容される担体と一緒に製剤化された、上述したカプサイシノイドのうちの1つ以上の治療的有効量を含む。
本発明の理解を容易にするために、多くの用語及び成句が以下に定義される。
イヌ科動物の肢端舐性肉芽腫の治療における注射用カプサイシンの効果を評価するために、臨床試験を行った。肢端舐性肉芽腫に冒されている合計で6匹のイヌを、注射用カプサイシンを用いて処置し、評価した。実験手順を、以下のパートIに記載する。結果を以下のパートIIに提供する。
肢端舐性肉芽腫に冒されている6匹のイヌを、注射用カプサイシンを用いて処置し、評価した。各イヌは、以下の表1に記載される選択基準を満たした。さらに、各イヌは、以下の表2に記載される除外基準のいずれも有さなかった。
・ NSAID(無関係の病状(例えば、骨関節炎)に対してすでに使用されていない限りにおいて)
・ 鎮痛剤
・ 短期作用型全身性コルチコステロイド
・ 中長期作用型全身性コルチコステロイド
・ 外用コルチコステロイド
・ 1−問題なし、
・ 2−軽度の問題あり、
・ 3−中等度の問題あり、
・ 4−重度の問題あり、
・ 5−耐え難い状況
上述した実験手順は、ベースラインと比べて、14日目にCSOMの平均で41%の減少及び28日目にCSOMの平均で26%の減少を生じた。このCSOMの結果は、トランス−カプサイシンの注射が、肢端舐性肉芽腫に冒されているイヌに利益をもたらしたことを示している。
本明細書に言及される特許文書及び科学文献のそれぞれの全開示は、全ての目的に参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、前述の実施形態は、本明細書に記載される発明を限定するよりはむしろ、あらゆる点で例示と見なされる。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によるよりはむしろ添付の特許請求の範囲によって示されるものであって、特許請求の範囲の均等な意味及び範囲に属する変形はすべて、本発明の範囲内のものである。
Claims (48)
- イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫を治療する方法であって、
前記肉芽腫の下方境界部の近位にある組織に液体カプサイシン注射用製剤の複数回の皮下注射を行うことによって、液体カプサイシン注射用製剤の治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に投与することを含み、
前記肉芽腫の前記下方境界部の近位にある組織への前記製剤の初回の皮下注射後に、前記肉芽腫の前記下方境界部の近位にある組織への前記製剤の任意のその後の皮下注射が、前記肉芽腫の前記下方境界部の近位にある組織への前記製剤の任意の前に行われた注射に対して横方向遠位の位置で行われ、これによって、健康な組織と前記肉芽腫との間の前記境界部の近位にある前記肢端舐性肉芽腫の下の領域全体にわたってカプサイシンを分散させ、前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.2μg〜1.8μgのカプサイシンの範囲の量でカプサイシンを送達し、
前記液体カプサイシン注射用製剤が、約0.3mg/mL〜約0.5mg/mLの範囲の量のカプサイシンを含有し、
前記カプサイシンが、約95%を超えるトランス−カプサイシンを含み、これによって、前記肢端舐性肉芽腫を治療する、前記方法。 - 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.5μgのカプサイシンの量でカプサイシンを送達する、請求項1に記載の方法。
- 液体カプサイシン注射用製剤の前記肉芽腫の前記下方境界部の近位にある組織への前記複数回の皮下注射が、前記肉芽腫の前記下方境界部の近位にある健康な組織へ液体カプサイシン注射用製剤の注射である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記投与が、約0.3mL〜約5mLの前記製剤を送達する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 液体カプサイシン注射用製剤を肢端舐性肉芽腫組織中に注射することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
- 前記投与が、以下の:
・ 前記カプサイシンを投与される前のある7日間期間の一日当たりに前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫を舐めることに係る平均回数と比べて、前記カプサイシンを投与された後28日目に、前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫を舐めることに係る回数の少なくとも30%の減少、
・ 前記カプサイシンを投与される前のある7日間の期間の一日当たりに前記イヌ科動物が前記肢端舐性肉芽腫を噛むことに係る平均回数と比べて、前記カプサイシンを投与された後28日目に、前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫を噛むことに係る回数の少なくとも30%の減少、
・ 前記カプサイシンを投与される前の7日間の期間の一日当たりに前記イヌ科動物が前記肢端舐性肉芽腫をひっかくことに係る平均回数と比べて、前記カプサイシンを投与された後28日目に、前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫をひっかくことに係る回数の少なくとも30%の減少、または
・ 前記カプサイシンを投与された後28日までに、前記肢端舐性肉芽腫に起因する原病変部の局所面積の少なくとも約30%を覆う体毛の再生のうちの1つ以上を提供する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 - 前記投与が、以下の:
・ カプサイシンを投与する7日前に観察されたCSOMと比べて、カプサイシンを投与後14日目にCSOMスコアの少なくとも40%の減少、または
・ カプサイシンを投与する7日前に観察されたCSOMスコアと比べて、カプサイシン投与後28日目にCSOMスコアの少なくとも20%の減少のうちの1つ以上を提供する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。 - 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を、少なくとも6週間の持続期間にわたって提供する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫に起因する痛みの緩和を、少なくとも6週間の持続期間にわたって提供する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、それぞれが、前記イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維の不活性化を、少なくとも4週間の持続期間にわたって提供する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫を治療する方法であって、前記肉芽腫またはその近位にある組織にカプサイシノイドの治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に投与することを含む、方法。
- 前記カプサイシノイドが、前記肉芽腫に投与される、請求項11に記載の方法。
- 前記カプサイシノイドが、前記肉芽腫及び前記肉芽腫の近位にある組織に投与される、請求項11に記載の方法。
- 前記カプサイシノイドが、前記肉芽腫の近位にある組織に投与される、請求項11に記載の方法。
- それぞれが、イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維を不活性化するための方法であって、カプサイシノイドの治療的有効量を、それを必要としているイヌ科動物に、前記肉芽腫またはその近位にある組織に投与し、これによって前記神経線維を不活性化することを含む、前記方法。
- 前記投与が、C線維を不活性化する、請求項15に記載の方法。
- 前記投与が、Aデルタ線維を不活性化する、請求項15に記載の方法。
- 前記投与が、C線維及びAデルタ線維を不活性化する、請求項15に記載の方法。
- 前記カプサイシノイドが、注射によって投与される、請求項11〜18のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシノイドが、皮下注射によって投与される、請求項11〜19のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシノイドが、カプサイシンである、請求項11〜20のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、約0.1mg〜約10mgの範囲の量で投与される、請求項21に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、前記肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1μg〜約2μgの範囲の量で投与される、請求項21に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、前記肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.2μg〜約1.8μgの範囲の量で投与される、請求項21に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、前記肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.4μg〜約1.6μgの範囲の量で投与される、請求項21に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、前記肢端舐性肉芽腫の局所表面積の平方ミリメートル当たり約1.5μgの量で投与される、請求項21に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、トランス−カプサイシンから本質的になる、請求項21〜26のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、約90重量/重量%超のトランス−カプサイシンを含む、請求項21〜26のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、約95重量/重量%超のトランス−カプサイシンを含む、請求項21〜26のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシンが、約98重量/重量%超のトランス−カプサイシンを含む、請求項21〜26のいずれか一項に記載の方法。
- 前記カプサイシノイドが、注射用に製剤化された医薬組成物の形態で投与される、請求項11〜30のいずれか一項に記載の方法。
- 前記注射用に製剤化された医薬組成物が、約0.3mg/mL〜約0.5mg/mLの範囲の量のカプサイシノイドを含有する、請求項31に記載の方法。
- 前記投与が、前記注射用に製剤化された医薬組成物の約0.3mL〜約5mLを送達する、請求項31または32に記載の方法。
- 前記注射用に製剤化された医薬組成物が、水及びポリエチレングリコールを含有する、請求項31〜33のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ポリエチレングリコールが、約300g/モルの数平均分子量を有するポリエチレングリコールである、請求項34に記載の方法。
- 容積基準で、ポリエチレングリコールより3〜6倍多い水が存在する、請求項34または35に記載の方法。
- 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を、少なくとも2週間の持続期間にわたって提供する、請求項11〜36のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫に起因する痒みの緩和を、少なくとも4週間の持続期間にわたって提供する、請求項11〜36のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫に起因する痛みの緩和を、少なくとも2週間の持続期間にわたって提供する、請求項11〜38のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、前記肢端舐性肉芽腫に起因する痛みの緩和を、少なくとも4週間の持続期間にわたって提供する、請求項11〜38のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、それぞれが、前記イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維の不活性化を、少なくとも2週間の持続期間にわたって提供する、請求項11〜40のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、それぞれが、前記イヌ科動物における肢端舐性肉芽腫中に位置するか、または肢端舐性肉芽腫の近位にあるC線維及びAデルタ線維からなる群から選択される神経線維の不活性化を、少なくとも4週間の持続期間にわたって提供する、請求項11〜40のいずれか一項に記載の方法。
- 前記投与が、以下の:
・ 前記カプサイシノイドを投与される前のある7日間期間の一日当たりに前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫を舐めることに係る平均回数と比べて、前記カプサイシノイドを投与された後28日目に、前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫を舐めることに係る回数の少なくとも30%の減少、
・ 前記カプサイシノイドを投与される前のある7日間の期間の一日当たりに前記イヌ科動物が前記肢端舐性肉芽腫を噛むことに係る平均回数と比べて、前記カプサイシノイドを投与された後28日目に、前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫を噛むことに係る回数の少なくとも30%の減少、
・ 前記カプサイシノイドを投与される前の7日間の期間の一日当たりに前記イヌ科動物が前記肢端舐性肉芽腫をひっかくことに係る平均回数と比べて、前記カプサイシノイドを投与された後28日目に、前記イヌが前記肢端舐性肉芽腫をひっかくことに係る回数の少なくとも30%の減少、または
・ 前記カプサイシノイドを投与された後28日までに、前記肢端舐性肉芽腫に起因する原病変部の局所面積の少なくとも約30%を覆う体毛の再生のうちの1つ以上を提供する、請求項11〜42のいずれか一項に記載の方法。 - 前記投与が、以下の:
・ カプサイシノイドを投与する7日前に観察されたCSOMと比べて、カプサイシノイドを投与後14日目にCSOMスコアの少なくとも40%の減少、または
・ カプサイシノイドを投与する7日前に観察されたCSOMスコアと比べて、カプサイシノイド投与後28日目にCSOMスコアの少なくとも20%の減少のうちの1つ以上を提供する、請求項11〜43のいずれか一項に記載の方法。 - 前記カプサイシノイドの前に、麻酔薬を投与することをさらに含む、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法。
- 前記麻酔薬が、前記イヌ科動物の全身の鎮静を引き起こす、請求項45に記載の方法。
- 前記麻酔薬が、前記肉芽腫の近位に投与されるカイン鎮静剤である、請求項45に記載の方法。
- 前記カイン鎮静剤が、リドカインまたはその薬学的に許容される塩である、請求項47に記載の方法。
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